JP3817413B2 - アナログ分周器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイクロ波帯の局部発振器に用いることができるマイクロ波用アナログ分周器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、マイクロ波帯の局部発振器においては、局部発振周波数を安定化させるために、マイクロ波用アナログ分周器が用いられている。
【0003】
図6に、一般的なマイクロ波用アナログ分周器のブロック構成を示す。
【0004】
このアナログ分周器は、入力端101と出力端102との間に、ミキサ(周波数混合器)103、増幅器104、バンドパスフィルタ105が直列接続され、増幅器104の出力側とミキサ103との間に(N−1)逓倍器108が接続されている。
【0005】
この回路構成のアナログ分周器では、増幅器104の出力側からミキサ103へ(N−1)倍波を帰還することによって、入力信号Finの周波数finの(1/N)倍波を得ている。
【0006】
ここで、入力周波数をfin、出力周波数をfout、ミキサ103への入力信号の周波数をRFとし、ミキサ103から出力される信号の周波数をIFとし、逓倍器108からミキサ103に入力される信号の周波数をL0として、このアナログ分周器の動作を説明する。
【0007】
まず、周波数RFの信号がミキサ103に入力されることにより、ミキサ103から周波数IFの信号が出力される。この周波数IFの信号は、増幅器104で増幅されて、帰還回路をなす(N(Nは整数)−1)逓倍器108に入力される。この(N−1)逓倍器108は、周波数L0の信号を出力する。この周波数L0は、上記周波数IFの(N−1)倍になる。すなわち、次式(1)が成立する。
【0008】
L0=(N−1)IF …(1)
この周波数L0の信号は、(N−1)逓倍器108から、ミキサ103に入力され、周波数RFの信号と混合されて、周波数IFの信号が出力される。この周波数IFは、周波数RFから周波数L0を減算した値(RF‐L0)となる。すなわち、次式(2)が成立する。
【0009】
IF=RF‐L0 …(2)
この2式(1),(2)から、L0を消去して整理すると、
IF=RF/N …(3)
となる。ここで、RF=finであり、IF=foutであるので、
out=fin/N …(4)
となる。この式(4)は、出力周波数foutが入力周波数finのN分の1(Nは整数)であることを表している。
【0010】
このように、一般的な分周器の構造では、その帰還経路に(N−1)逓倍器を用いる。この逓倍器は、2逓倍波などの高調波を扱うことから、非線型領域で動作させる必要がある。したがって、増幅器を用いる場合に比べて、効率が低くなる。
【0011】
その上、上記従来の構造では、信号が入力されるといくつかの周波数成分が混在し、次第に(1/N)倍波のレベルが高くなる。そして、(1/N)finにおいて、回路が発振に似た動作をする。つまり、立ち上がりの際、しばらくは、いくつかの周波数成分が存在し、それらの周波数成分を扱う必要のある逓倍器には、広い周波数帯域が要求される。
【0012】
その結果、周波数逓倍器の効率により、分周波の立ち上がり易さが左右されるという問題がある。
【0013】
よって、逓倍器を必要としない1/2分周器などでは、上記問題は存在しないが、例えば1/3分周器といった、逓倍器に2逓倍以上を必要とする回路が作り難いという問題があった。
【0014】
これに対し、特開昭62−207010号公報で開示された技術によれば、図7に示す回路を用いて、上記問題を解決している。
【0015】
すなわち、図7に示した分周器では、ミキサ203の出力bは、2分配されて、増幅器206と207で増幅された後、一方の信号はバンドパスフィルタ210を通過することで所定の周波数帯Aの成分のみが通過させられる。また、他方の信号は、バンドパスフィルタ(あるいはローパスフィルタ)209を通過することで、別の周波数帯Bの成分のみが通過させられる。
【0016】
その後、上記周波数帯Aの成分と周波数帯Bの成分とは、再び合成され、増幅器204で増幅された後、ミキサ203のIF端子Cに加えられる。これにより、バッファ増幅器8を通して、周波数帯Bの分周出力を得るようになっている。
【0017】
ここで、周波数帯Aは、(1−1/N)finであり、周波数帯Bは、fin/Nである。この図7に示した分周器の構成では、逓倍器を用いておらず、フィルタ209,210を調整することにより、任意の分周波が得られるようになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した図7のような従来のアナログ分周器では、帰還ループ211内にミキサ203が1つだけ組み込まれている構造である。
【0019】
このため、ミキサ203のRF入力aに入力波が入力され、LO入力cに帰還波が入力され、ミキサ203は上記入力波と帰還波とを混合して、分周波を含む信号を出力する。その分周波は、後段の増幅器206,207によって増幅された後、フィルタ209,210で各信号が取り出され、出力202へのルートと帰還ループ211へのルートとの2つのルートに適切に分波される。
【0020】
したがって、上記後段の増幅器206,207の増幅率を調整するにあたって、入力信号Finが印加されない場合は、発振が起こらない程度に増幅率が低く、かつ入力信号Finが印可された場合は、発振動作が起こり始める程度に増幅率が高くなるように、増幅率を適切な値を選ぶ必要がある。
【0021】
しかし、設計上そのような微妙な増幅率の設定が難しかった。その上、上記従来の分周器では、各フィルタ209,210の前段にある増幅器206,207、および増幅器204とに対して、それぞれ、周波数fin,fin/N,(1−1/N)finについての増幅率を調整する必要があり、3つの増幅率のバランスが非常に難しく、設計が困難であるという課題があった。
【0022】
また、上記従来の技術では、構造上1つのミキサ203で、fin/N、fin(1−1/N)の2つの周波数を扱わなければならないから、ミキサ203において、各入出力端子a,b,cへの信号が他の各端子にもれないようにするための回路を設ける必要があり、設計が困難だった。
【0023】
そこで、この発明の目的は、逓倍器を用いずに任意の分周波を得る構成の回路で、安定かつ設計しやすい構造で、マイクロ波帯の局部発振器において好適なマイクロ波アナログ分周器を提供する。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明のアナログ分周器は、入力周波数の入力信号を、第1の周波数混合器の入力端に入力し、
上記第1の周波数混合器の出力端から出力されて増幅された信号から、上記入力周波数のN(Nは整数)分の1の周波数の信号を取り出して、第2の周波数混合器の入力端に入力し、
上記第2の周波数混合器のもう1つの入力端に、上記入力周波数の入力信号を入力することによって、上記入力周波数から上記入力周波数のN分の1の周波数を減算した周波数の信号を、上記第2の周波数混合器から出力し、上記第2の周波数混合器から出力された信号を上記第1の周波数混合器のもう1つの入力端に入力して、
上記入力周波数のN分の1の周波数の信号を上記第1の周波数混合器または上記第2の周波数混合器の少なくともいずれか一方から取り出すことを特徴としている。
【0025】
この発明のアナログ分周器では、上記第1の周波数混合器と第2の周波数混合器を含んだ帰還ループでもって、レベルが高められたN分の1の周波数の信号を得ることができる。また、各周波数混合器に対して、所定の動作周波数を割り当てることができ、周波数混合器の設定が容易になる。
【0026】
また、実施形態のアナログ分周器は、上記アナログ分周器において、上記周波数混合器とこの周波数混合器の出力側に接続された増幅器とを、1つの非線型増幅器で構成した。
【0027】
この実施形態では、上記周波数混合器とこの周波数混合器の出力側に接続された増幅器とを、1つの非線型増幅器で構成したから、回路構成を単純化できる。
【0028】
また、一実施形態のアナログ分周器は、入力周波数の入力信号を、第1の周波数混合器の入力端に入力し、
上記第1の周波数混合器の出力端から出力されて増幅された信号から、上記入力周波数のN(Nは整数)分の1の周波数の信号を取り出して、第2の周波数混合器の入力端に入力し、
上記第1の周波数混合器の出力端から出力されて増幅された信号から上記入力周波数と同一の周波数の信号を取り出して、上記第2の周波数混合器のもう1つの入力端に入力することによって、
上記入力周波数から上記入力周波数のN分の1の周波数を減算した周波数の信号を、上記第2の周波数混合器から出力し、上記第2の周波数混合器から出力された信号を上記第1の周波数混合器のもう1つの入力端に入力して、
上記入力周波数のN分の1の周波数の信号を上記第1の周波数混合器または上記第2の周波数混合器の少なくともいずれか一方から取り出す。
【0029】
また、一実施形態のアナログ分周器は、入力周波数の入力信号を、第1の周波数混合器をなす第1の非線形増幅器の入力端に入力し、
上記第1の非線形増幅器の出力端から出力された信号から、上記入力周波数のN(Nは整数)分の1の周波数の信号を取り出して、第2の周波数混合器をなす第2の非線形増幅器の入力端に入力し、
上記第1の非線形増幅器の出力端から出力された信号から上記入力周波数と同一の周波数の信号を取り出して、上記第2の非線形増幅器の入力端に入力することによって、
上記入力周波数から上記入力周波数のN分の1の周波数を減算した周波数の信号を、上記第2の非線形増幅器から出力し、上記第2の非線形増幅器から出力された信号を上記第1の非線形増幅器の入力端に入力して、
上記入力周波数のN分の1の周波数の信号を上記第非線形増幅器から取り出す。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を、図示の実施の形態に基いて詳細に説明する。
【0031】
〔第1の実施の形態〕
図1に、この発明のアナログ分周器の第1実施形態の構成を示す。この第1実施形態は、信号入力端子1に分波回路33が接続され、この分波回路33に第1ミキサ13の第1入力端子13Aと第2ミキサ14の第1入力端子14Aが接続されている。
【0032】
上記第1ミキサ13の出力端13Cに増幅器4が接続され、この増幅器4にバンドパスフィルタ9Aが接続されている。このバンドパスフィルタ9Aの出力側に第1出力端子2aが接続されている。一方、上記増幅器4とフィルタ9Aとの接続線には、バンドパスフィルタ9Cが接続され、このバンドパスフィルタ9Cは第2ミキサ14の第2入力端子14Bに接続されている。
【0033】
この第2ミキサ14の出力端子14Cは増幅器8に接続され、この増幅器8はバンドパスフィルタ9Bを経由して第2出力端子2bに接続されている。また、上記増幅器8とバンドパスフィルタ9Bとの接続線には、バンドパスフィルタ10が接続され、このバンドパスフィルタ10は、第1ミキサ13の第2入力端13Bに接続されている。
【0034】
上記回路構成の分周器は、図1に示すように、第1ミキサ13,増幅器4,フィルタ9C,第2ミキサ14,増幅器8,フィルタ9Bおよびフィルタ10が帰還ループFL1を構成している。
【0035】
この分周器では、図示しない発振器から入力端子1に、周波数finの入力信号Finが入力され、分波回路33において、第1ミキサ13と第2ミキサ14とに分波される。そして、上記帰還ループFL1において、帰還ループFL1内における雑音や過渡現象に起因して、周波数fin(1−1/N)の信号成分Fin(1−1/N)が発生する。ここで、Nは整数である。この周波数fin(1−1/N)の信号成分Fin(1−1/N)と上記入力信号Finが、第1ミキサ13に入力されて、混合されることで、出力端13Cから、周波数fin/Nの信号Fin/Nと、周波数fin(1−1/N)の信号Fin(1−1/N)を得る。
【0036】
そして、これらの信号Fin/Nと信号Fin(1−1/N)とは、増幅器4で増幅されて、パスバンドが(fin/N)であるバンドパスフィルタ9Aに入力され、出力端子2aから周波数fin/Nの成分を出力信号Foutとして取り出す。
【0037】
同時に、バンドパスフィルタ9Cからも、周波数fin/Nの成分が得られ、この周波数fin/Nの成分を帰還して、第2ミキサ14によって、入力信号Finと混合する。これにより、周波数fin(1±1/N)の信号および(fin/N)の信号が出力端14Cから出力される。それらの信号を、増幅器8で増幅し、パスバンドがfin(1−1/N)であるバンドパスフィルタ10で、周波数fin(1−1/N)の信号Fin(1−1/N)を取り出す。
【0038】
この信号Fin(1−1/N)は、再びミキサ13の入力端13Bへ入力され、ミキサ13で、入力信号Finと再び混合される。そして、上述の動作が繰り返えされる。
【0039】
この第1実施形態によれば、上記帰還ループFL1によって、レベルが高められた周波数(fin/N)の信号Fin/N(すなわち、1/N分周波)を第1出力端子2aから取り出すことができる。
【0040】
この第1実施形態では、周波数finの入力信号Finが、この回路を動作させて分周波を立ち上げるきっかけとなっている。また、入力信号Finの入力が無い場合は、帰還ループFL1のループ利得が1以下になるように設定されており、発振は始まらない。また、バンドパスフィルタ9A,9B,9Cの通過域を、各々目的の分周率に合わせて設定することにより、任意の分周率の分周波が得られる。
【0041】
また、この第1実施形態の分周器によれば、従来例と異なり、帰還ループFL1に、第1,第2の2つのミキサ13,14を組み込んでいるから、各ミキサ13,14の動作周波数を一定にすることができ、設計が容易になる。すなわち、この実施形態では、第1ミキサ13は、入力信号Finと帰還信号Fin(1−1/N)とを混合すればよく、第2ミキサ14は、入力信号Finと帰還信号Fin/Nとを混合すればよい。
【0042】
また、この第1実施形態の分周器によれば、従来の技術と異なり、各増幅器4,8が、それぞれ別々に、各ミキサ13,14に直接に接続されているから、各増幅器4,8が相互に及ぼす影響が少なくなり、各増幅器4,8の増幅率の値を設定し易くなる。したがって、この実施形態によれば、従来の技術に比べて、適切な設計が容易になる。
【0043】
また、この実施形態によれば、入力信号Finを各ミキサ13,14にそれぞれ入力する構成を取っているから、ミキサ13,14に入力される入力周波数finの信号Finが安定し、周波数の調整が容易になる。
【0044】
尚、上記説明では、第1出力端子2aから出力信号Fout(a)を取り出す場合を説明したが、上記出力端子2a以外に出力端子2bからも、同様の出力信号Fout(b)を取り出すことができる。
【0045】
また、上記バンドパスフィルタ9A,9B,9Cおよび10は、例えば、図8(A)に示す回路からなる。この回路は、入力端子801と出力端子802との間に、インダクタンスの動作をする伝送線路832Bとコンデンサ831Bが直列に接続されている。この伝送線路832Bと入力端子801との接続線に、伝送線路832Aとコンデンサ831Aとが並列に接続されている。この伝送線路832Aとコンデンサ831Aは、グランドに接続されている。また、上記コンデンサ831Bと出力端子802との接続線に、伝送線路832Cとコンデンサ831Cとが並列に接続され、グランドに接続されている。このフィルタ回路は、上記伝送線路とコンデンサとの共振周波数を利用したフィルタとなっている。一方、図8(B)に示す回路は、マイクロストリップ線路835A,835B,835C,835Dで構成されたフィルタ回路840であり、各線路835A〜835Dの長さと各線路間の距離とによる結合度によって、それぞれ、周波数,電力損などが決まる。
【0046】
また、上記分波回路33は、入力端子に印可される信号を2分岐して、それぞれ対応するミキサ13,14に与えるもので、例えば、図10に示すように、マイクロストリップ線路532A,532Bで形成したウィルキンソン分波器などを採用できる。図10の回路では、入力端子501に印加された入力電力は、2つの出力端子502A,502Bに、同位相,同電力で分岐される。なお、この回路の線路532A,532BのインピーダンスZ0は、マイクロ波帯やミリ波帯では一般に50Ω系が使用されているため、抵抗535の値は100Ωとした。
【0047】
また、上記第1,第2ミキサ13,14としては、例えば、図11に示すアンチパラレルダイオードミキサなどを用いることができる。図11において、入力端子701A,701Bから入力された信号L0,信号RFの周波数は、非線型素子であるダイオード734A,734Bによって混合され、その混合された信号から、ローパスフィルタ712によって、(信号L0の周波数)−(信号RFの周波数)の周波数の信号IFを出力端子702に出力する。また、信号L0に対して波長λの1/4の長さに設定したオープンスタブ732B,ショートスタブ732Aを装荷しているので、信号L0,信号RFがそれぞれRF入力端子701B,L0入力端子701Aに洩れることはない。
【0048】
また、上記増幅器4,8としては、例えば、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)やHEMT(高電子移動度トランジスタ)などあらゆる非線型素子が使うことができる。
【0049】
〔第2の実施の形態〕
次に、図2に、この発明の第2の実施形態を示す。この第2実施形態は、二点鎖線で囲まれた部分だけが、前述の第1実施形態と異なる。すなわち、この第2実施形態は、2点鎖線で取り囲んだ回路部分Hだけが、図1に示した第1実施形態と異なるので、第1実施形態との相違点を重点的に説明する。
【0050】
この第2実施形態では、図2に示すように、入力端子1に分波回路33が接続されておらず、入力端子1に第1ミキサ13が直接に接続されている。
【0051】
また、増幅器4とフィルタ9Aとの接続線L1に接続された帰還線L2が、バンドパスフィルタ9Cとバンドパスフィルタ11に接続されている。このバンドパスフィルタ11は第2ミキサ14の第1入力端14Aに接続されており、バンドパスフィルタ9Cは第2ミキサ14の第2入力端14Bに接続されている。
【0052】
図2に示すように、この第2の実施の形態では、入力信号Finを第1ミキサ13のみに入力する構成だから、第2ミキサ14は、入力端子1から周波数finの成分を取り出さない。
【0053】
この第2実施形態では、帰還線L2から、パスバンドがfinのバンドパスフィルタ11を通して、周波数finの成分を第2ミキサ14の第1入力端子14Aに入力する。同時に、帰還線L2から、パスバンドがfin/Nであるバンドパスフィルタ9Cを通して、周波数(fin/N)の成分を第2ミキサ14の第2入力端子14Bにそれぞれ加える。
【0054】
このように、バンドパスフィルタ11から第2ミキサ14の第1入力端子14Aに、周波数finの信号を加えることで、第1実施形態において分波回路33から入力信号Finを第2ミキサ14に印加するのと同様の効果がある。
【0055】
この第2実施形態の構成によれば、第2ミキサ14に入力する周波数finの信号を、フィルタ11を用いて取り出すから、第1実施形態に比べて、その周波数finの信号の安定性は低くなる。しかし、この第2実施形態では、分波回路とミキサ2つを結んだループが存在しないので、不要な発振が起り難くなり、回路設計が容易になるという利点がある。その他の動作は、第1実施形態と同様である。
【0056】
また、この第2実施形態によれば、第1実施形態で説明したのと同様にして、出力端子2bから、1/N分周波を取り出すことができる。
【0057】
〔第3の実施の形態〕
次に、図3に、この発明の分周器の第3実施形態の構成を示す。この第3実施形態は、図2に示した第2実施形態における増幅器4に替えて、GaAsMES電界効果トランジスタ(FET)21を備え、増幅器8に替えて、GaAsMESFET22を備えた。なお、この第3実施形態は、1/3分周器である。
【0058】
この分周器は、入力端子1にバンドパスフィルタ11Aが接続され、このフィルタ11Aは第1ミキサ13の第1入力端13Aに接続されている。この第1ミキサ13の出力端13CはFET21のゲートに接続され、FET21のソースはバンドパスフィルタ9Aを経由して、出力端子2に接続されている。また、FET21のドレインはグランドに接続されている。
【0059】
一方、上記FET21とバンドパスフィルタ9Aとの接続線L1には帰還線L2が接続され、この帰還線L2にはバンドパスフィルタ11Bと9Cが接続されている。このフィルタ11Bは第2ミキサ14の第1入力端14Aに接続され、フィルタ9Cは第2ミキサ14の第2入力端14Bに接続されている。この第2ミキサ14の出力端14Cは、FET22のゲートに接続され、FET22のソースはバンドパスフィルタ10を経由して、第1ミキサ13の第2入力端13Bに接続されている。また、FET22のドレインはグランドに接続されている。
【0060】
この第3実施形態の分周器では、入力信号Finの周波数を30GHzとした。この場合、図3に、破線で示す帰還ループFL3内における雑音や過渡現象から20GHzの信号成分が発生する。
【0061】
この20GHzの信号と、発振器から入力端子1に入力される入力周波数30GHzの信号は、第1ミキサ13に入力され混合されて、この第1ミキサ13の出力端13Cから10GHz,20GHz,30GHzの信号を得る。それら10GHz,20GHz,30GHzの信号を、FET21にて増幅してから、帰還線L2へ帰還させ、パスバンドが10GHzであるバンドパスフィルタ9Cで10GHzの信号を取り出して、第2ミキサ14の第2入力端子14Bに入力する。また、バンドパスフィルタ11Bで30GHzの信号を取り出して、第2ミキサ14の第1入力端子14Aに入力する。
【0062】
この第2ミキサ14は、上記30GHzの信号と10GHzの信号とを混合することで、周波数10GHzの信号と、20GHzの信号と、30GHzの信号とを出力する。これらの信号は、FET22で増幅されて、パスバンドが20GHzであるバンドパスフィルタ10を通過することにより、20GHzの信号が取り出される。その20GHzの信号は、第1ミキサ13の第2入力端子13Bへ再び印加され、そこで30GHzの入力信号Finと再び混合され、上述の動作が繰り返される。
【0063】
そして、上述した帰還ループFL3における帰還動作を繰り返すことによって、レベルが高くなった10GHzの信号を1/3分周波Finとして出力端子2から取り出す。この結果、周波数finの信号Finが、入力端子1へ入力されていないときには、出力信号Foutは無く、入力端子1に入力信号Finとして30GHz(15dBm)の信号が入力されたときには、出力端子2から10GHz(5dBm)の信号が安定して得られた。
【0064】
なお、この第3実施形態で採用できる整合回路およびバイアス回路としては、例えば、図9に示す回路がある。この回路は、入力端子901と出力端子902との間に直列接続した伝送線路932A,932Cと、この伝送線路932Aと932Cとを接続する部分933に一端を接続した伝送線路932Bと932Dを有する。この伝送線路932Bは他端が開放されており、伝送線路932Dは抵抗935を経由してグランドに接続されている。この抵抗935と伝送線路932Dとの接続線に引き出し端子937が形成され、この引き出し端子937に電圧VBが印加されるようになっている。この回路によれば、図9に示す伝送線路932A,932B,932C,932Dの長さを変えることにより、入出力インピーダンスを調整できる。また、バイアス電圧VBにより、バイアス電圧をかけることができる。
【0065】
〔第4の実施の形態〕
次に、図4に、この発明の分周器である第4実施形態を示す。この第4実施形態では、前述の第3実施形態と異なり、GaAsMESFET21と22は、ミキサと増幅器の両方を兼ねている。また、この第4実施形態は、1/3分周器である。
【0066】
この第4実施形態は、入力端子1とFET21のゲートとの間にバンドパスフィルタ11Aが接続され、FET21のドレインは接地されている。一方、FET21のソースは、バンドパスフィルタ11Bと9Bに接続され、このフィルタ11Bと9BはFET22のゲートに接続されている。
【0067】
このFET22のドレインは接地され、ソースはバンドパスフィルタ9Aを経由して出力端子2に接続されている。このバンドパスフィルタ9AとFET22との接続線L11にはバンドパスフィルタ10が接続されており、このバンドパスフィルタ10はFET21のゲートに接続されている。
【0068】
この第4実施形態では、GaAsMESFET21,22の非線型性を利用して、FET21,22を増幅手段としてだけでなく、混合手段としても使用している。また、図4では、FET21,22が構成する増幅器の各整合回路とバイアス回路は省略した。
【0069】
この第4実施形態では、破線で示されるフィードバックループFL4内における雑音や過渡現象に起因して、周波数が2fin/3の信号成分が発生し、その2fin/3の信号成分と、入力端子1に接続された発振器(図示せず)からの入力周波数finとが、FET21に入力される。このFET21の非線型性によるミキサ動作と増幅作用によって、周波数がfin,fin±fin/3の信号が出力される。
【0070】
この周波数がfin,fin±fin/3の信号を、バンドパスフィルタ9B,11Bを通して、周波数finの信号と周波数fin/3の信号をそれぞれ取り出す。この2つの信号をFET22に入力して、周波数(fin/3)の信号と、周波数finの信号とを混合して増幅する。そして、このFET22が発生した周波数(fin/3),(fin±fin/3)の信号を、周波数(2fin/3)をパスバンドに持つバンドパスフィルタ10を通して、周波数(2fin/3)の信号を取り出し、FET21の入力に印可し、以下上述の動作を繰り返す。
【0071】
この第4実施形態によれば、回路の発振動作によって、電力の高くなった周波数(fin/3)の信号は、パスバンドが(fin/3)であるバンドパスフィルタ9Aから出力Foutとして出力端子2から取り出され、入力周波数finの1/3の周波数である1/3分周信号が得られる。
【0072】
この実施形態では、周波数finの入力信号Finが、この回路を動作させて分周波を立ち上げるきっかけとなっている。この回路は、周波数finの入力信号が無い場合は、ループ利得が1以下になるように設定されており、発振は始まらない。一方、finの入力信号が所定レベル以上入力されたとき、FET21,22が構成する増幅器の非線型性を利用して、増幅器にある信号が入力されたときに、その他の周波数の位相を変化させるという特性によって、周波数(fin/3)の信号および周波数(2fin/3)の信号の位相が変化して、ループ利得が1を上回るように設定されている。こうして、上記回路において、入力の無いときには発振は起こらず、入力のあるときのみ発振が始まるようになっている。
【0073】
〔第5の実施の形態〕
次に、図5に、この発明の分周器を備えた送受信器の構成を示す。この送受信器は、上記第1〜第4実施形態のいずれかを分周器45として備えている。
【0074】
この送受信器は、基準信号源41,位相比較器42,ローパスフィルタ43,電圧制御発振器(VCO)44が順に直列接続され、この発振器44の出力側が分周器45を経由して位相比較器42に帰還されている位相同期ループPLLを有している。また、この電圧制御発振器44は、ミキサ46に接続され、このミキサ46は、アンテナなどの送受信器48に接続されている。また、このミキサ46には、送信信号47が入力され、かつ、送信信号47を出力する。
【0075】
この第5実施形態の送受信器によれば、位相同期ループPLLは、基準信号源41からの基準信号の位相に追随する。位相同期ループPLLでは、電圧制御発振器(VC0)44が発生する信号を分周器45で分周し、その分周信号の位相と基準信号源41からの信号の位相とを位相比較器42で比較する。そして、この2つの信号の誤差の信号が、位相比較器42から出力され、ローパスフィルタ43を介して直流電圧成分を電圧制御発振器(VCO)44に負帰還する。この負帰還によって、発振器(VCO)44の位相または周波数が変動した場合に、基準信号源41の位相と周波数を基準として、発振器(VCO)44における位相または周波数の変動を逆方向に引き戻すように制御する。
【0076】
実用上、発振器(VCO)44の出力周波数は、基準信号源41の出力周波数よりも高く設定されている。このため、分周器45は、発振器(VCO)44の出力周波数を分周して、基準信号源41の周波数と同じにしてから、位相比較器42で、基準信号源41からの信号と位相比較する。
【0077】
この位相同期ループPLLから出力された信号は、ミキサ46によって、送信信号47と掛け合わされ、アンテナなどの送信装置48から送信される。一方、受信する場合は、アンテナなどの受信装置48で受信した信号と位相同期ループPLLからの信号を、ミキサ46によって掛け合わせて、ダウンコンバートして送信信号47として信号を取り出す。
【0078】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明のアナログ分周器は、第1の周波数混合器と第2の周波数混合器を含んだ帰還ループでもって、レベルが高められたN分の1の周波数の信号を得ることができる。また、各周波数混合器に対して、所定の動作周波数を割り当てることができ、周波数混合器の設定が容易になる。
【0079】
また、実施形態のアナログ分周器は、上記アナログ分周器において、上記周波数混合器とこの周波数混合器の出力側に接続された増幅器とを、1つの非線型増幅器で構成したから、回路構成を単純化できる。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のアナログ分周器の第1実施形態の基本回路構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の第2実施形態の基本構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の第3実施形態のブロック図である。
【図4】 この発明の第4実施形態のブロック図である。
【図5】 この発明の第5実施形態であり、上記第1〜第4実施形態のうちのいずれかの分周器を組み込んだ送受信器の構成図である。
【図6】 従来の一般的なアナログ分周器を示すブロック図である。
【図7】 もう1つの従来のアナログ分周器を示すブロック図である。
【図8】 図8(A),(B)は、上記第1〜第5実施形態が有するバンドパスフィルタの構成例を示すブロック図である。
【図9】 上記第1〜第5実施形態で用いられるバイアス回路の構成例を示す回路図である。
【図10】 上記第1実施形態が有する分波器の一例であるウィルキンソンデバイダの構成ブロック図である。
【図11】 上記第1実施形態が有するミキサの一例であるアンチパラレルダイオードの構成ブロック図である。
【符号の説明】
1…信号入力端子、2…信号出力端子、2a,2b…信号出力端子、
3…周波数混合器(ミキサ)、4…増幅器、
5…バンドパスフィルタ(パスバンドfin/2)、
6…増幅器、7…増幅器、8…増幅器、
9…バンドパスフィルタ(パスバンドfin/N)、
10…バンドパスフィルタ(パスバンドfin(1−1/N)、
11…バンドパスフィルタ(パスバンドfin)、
12…ローパスフィルタ、13…周波数混合器(ミキサ)、
14…周波数混合器(ミキサ)、21…GaAsMSFET、
22…GaAsMSFET、31…コンデンサ、32…伝送線路、
33…分波回路、34…ダイオード、35…抵抗、
41…基準信号源、42…位相比較器、43…ローパスフィルタ、
44…電圧制御発振器(VC0)、45…この発明の分周器、
46…周波数混合器(ミキサ)、47…送信信号、
48…アンテナなどの送受信器

Claims (4)

  1. 入力周波数の入力信号を、第1の周波数混合器の入力端に入力し、
    上記第1の周波数混合器の出力端から出力されて増幅された信号から、上記入力周波数のN(Nは整数)分の1の周波数の信号を取り出して、第2の周波数混合器の入力端に入力し、
    上記第2の周波数混合器のもう1つの入力端に、上記入力周波数の入力信号を入力することによって、上記入力周波数から上記入力周波数のN分の1の周波数を減算した周波数の信号を、上記第2の周波数混合器から出力し、上記第2の周波数混合器から出力された信号を上記第1の周波数混合器のもう1つの入力端に入力して、
    上記入力周波数のN分の1の周波数の信号を上記第1の周波数混合器または上記第2の周波数混合器の少なくともいずれか一方から取り出すことを特徴とするアナログ分周器。
  2. 請求項1に記載のアナログ分周器において、
    上記周波数混合器とこの周波数混合器の出力側に接続された増幅器とを、1つの非線型増幅器で構成したことを特徴とするアナログ分周器。
  3. 入力周波数の入力信号を、第1の周波数混合器の入力端に入力し、
    上記第1の周波数混合器の出力端から出力されて増幅された信号から、上記入力周波数のN(Nは整数)分の1の周波数の信号を取り出して、第2の周波数混合器の入力端に入力し、
    上記第1の周波数混合器の出力端から出力されて増幅された信号から上記入力周波数と同一の周波数の信号を取り出して、上記第2の周波数混合器のもう1つの入力端に入力することによって、
    上記入力周波数から上記入力周波数のN分の1の周波数を減算した周波数の信号を、上記第2の周波数混合器から出力し、上記第2の周波数混合器から出力された信号を上記第1の周波数混合器のもう1つの入力端に入力して、
    上記入力周波数のN分の1の周波数の信号を上記第1の周波数混合器または上記第2の周波数混合器の少なくともいずれか一方から取り出すことを特徴とするアナログ分周器。
  4. 入力周波数の入力信号を、第1の周波数混合器をなす第1の非線形増幅器の入力端に入力し、
    上記第1の非線形増幅器の出力端から出力された信号から、上記入力周波数のN(Nは整数)分の1の周波数の信号を取り出して、第2の周波数混合器をなす第2の非線形増幅器の入力端に入力し、
    上記第1の非線形増幅器の出力端から出力された信号から上記入力周波数と同一の周波数の信号を取り出して、上記第2の非線形増幅器の入力端に入力することによって、
    上記入力周波数から上記入力周波数のN分の1の周波数を減算した周波数の信号を、上記第2の非線形増幅器から出力し、上記第2の非線形増幅器から出力された信号を上記第1の非線形増幅器の入力端に入力して、
    上記入力周波数のN分の1の周波数の信号を上記第非線形増幅器から取り出すことを特徴とするアナログ分周器。
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