JP3816825B2 - 市街地領域抽出処理方法,市街地領域抽出処理装置,市街地領域抽出処理プログラムおよびそのプログラムの記録媒体 - Google Patents

市街地領域抽出処理方法,市街地領域抽出処理装置,市街地領域抽出処理プログラムおよびそのプログラムの記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,衛星写真画像や航空写真画像などの上空から撮影された画像の中から,そのテクスチャ情報およびマルチスペクトル情報にもとづき市街地領域を自動的に抽出する市街地領域抽出処理方法,市街地領域抽出処理装置,市街地領域抽出処理プログラムおよびそのプログラムの記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の市街地領域抽出技術では,特定の色や輝度条件を満たす閉領域に着目し,その閉領域の形状があらかじめ規定しておいたものに近い場合に,該閉領域を建造物領域であるとし,このような手法で抽出された建造物を統合して市街地であると認識していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし,この種の従来の方法は,画像がモノクロまたはグレースケールで色情報がない場合や,建造物の一部が木や別の建造物で隠れていて閉領域形状を取らない場合や,画像の解像度が低いために各建造物が十分な大きさを持たず閉領域の形状が崩れているような場合などに,安定して市街地領域抽出を行うことができないという問題があった。
【0004】
本発明は,市街地領域でのテクスチャ特徴,すなわち市街地領域ではエッジのパワーが強く,かつエッジ接線方向が直交している傾向が強いという特徴に着目することにより,上記従来の技術では問題となるような場合でも,安定して市街地領域抽出を行うことができるようにすることを目的とする。
【0005】
なお,ここでエッジパワーとは,画像各点の2次元エッジベクトルの長さをいい,またエッジ接線とは,画像各点における該点の2次元エッジベクトルを法線ベクトルとする直線をいう。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は,前記課題を解決するため,市街地領域のエッジパワーとエッジ接線の直交性を定量的に表す特徴量にもとづき市街地領域判定を行うものであり,以下の方法を用いることを特徴とする。
1.可視光の赤色領域の波長をもつ電磁波をとらえた画像(R画像という)と近赤外領域の電磁波をとらえた画像(NIR画像という)とを用い,水領域と森林領域を抽出する。
2.市街地領域抽出対象の画像に対し,上記1の結果を使用した適当な前処理を施す。
3.市街地領域抽出対象の画像の各画素について2次元のエッジベクトルを取得し,各画素を中心とするブロック内において,すべての2ベクトルの組み合わせについてベクトル外積の絶対値を計算し加算する。ベクトルA,Bの外積の絶対値は,この2ベクトルのなす角度をθとした場合,
|A×B|=|(|A||B|sinθ)|
と計算されるため,各エッジベクトルのパワーが大きく,かつ2つのエッジベクトルの直交性が強いほど大きな値となる。この結果得られるベクトル外積和を,ブロック内の代表点に特徴量として付与し,この値にもとづき該点が市街地であるか否かを判定する。
4.市街地領域抽出対象の画像について各画素を中心とする任意サイズのブロックを設定し,各画素において横方向および縦方向のエッジ差分計算を行い,得られたエッジ差分値にもとづきエッジ接線の角度パラメータと距離パラメータとを求める。算出されたエッジ接線パラメータに対してハフ(Hough)変換を行い,角度パラメータと距離パラメータとを2つの軸とする2次元の投票空間に各エッジ接線パラメータを投票する。得られた投票空間から適当な特徴量を求め,これにもとづきブロックの代表点が市街地であるか否かを判定する。
5.上記3で抽出された市街地領域と上記4で抽出された市街地領域とを足し合わせ,そこに上記1で抽出される森林領域を除外して最終的な市街地領域を求める。
【0007】
上記3の手法は,小さな家などが集合している市街地領域の抽出に有効であり,ブロックサイズは家程度の大きさにすると良い結果を示す。また,上記4の手法は,工場など大きな建造物の抽出に有効であり,ブロックサイズは上記3で用いるものより大きなものを使用すると良い結果を示す。
【0008】
以上の方法により,市街地のテクスチャ特徴にもとづく安定した市街地領域抽出が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,図を用いて詳細に説明する。
【0010】
図1に,本実施の形態による市街地領域抽出処理装置の構成例を示す。図中,1はCPUおよびメモリなどからなる市街地領域抽出処理装置,10は衛星写真画像や航空写真画像等,地表を可視光の赤色領域の波長をもつ電磁波でとらえたR画像,11はR画像10と同一地点を近赤外領域の電磁波でとらえたNIR画像,12はR画像10およびNIR画像11と同一地点を可視光で撮影した画像(以下,P画像という),20はR画像10とNIR画像11とから水領域を抽出する水領域抽出処理部,30はR画像10とNIR画像11とから森林領域を抽出する森林領域抽出処理部,13は抽出された森林領域,14は抽出された水領域,40はP画像12に対して行うヒストグラム平坦化処理部,50はベクトル外積和を特徴量とする市街地領域抽出処理部,15は市街地領域抽出処理部50において内積の符号チェックを行わない場合に抽出された市街地領域A,16は内積の符号チェックを行った場合に抽出された市街地領域B,60はHough特徴による市街地領域抽出処理部,17は市街地領域抽出処理部60の処理により抽出された市街地領域C,70は市街地領域A15と市街地領域C17とを統合するマージ処理部,18はマージ処理部70の結果得られるマージ結果,80はマージ結果18に対して森林領域の修正を行う森林領域修正処理部,19は最終的に得られる市街地領域である。
【0011】
R画像10は,人工衛星や航空機を用いて,上空から地表を可視光の赤色領域の波長をもつ電磁波で撮影した画像である。
【0012】
NIR画像11は,人工衛星や航空機を用いて,上空から地表を近赤外領域の波長をもつ電磁波で撮影した画像である。一般的に地表撮影用の人工衛星や航空機には,R画像やNIR画像を撮影するための機器が搭載されている。
【0013】
P画像12は,人工衛星や航空機を用いて,上空から地表を可視光で撮影した画像である。一般的にP画像は,R画像やNIR画像に比べて解像度が高いため,本実施の形態では,P画像から市街地領域を抽出する方法を説明する。P画像の代わりにR画像やNIR画像,または別の波長領域で撮影した画像を市街地領域抽出対象の画像とすることもできる。
【0014】
水領域抽出処理部20は,同一地点を撮影したR画像10とNIR画像11とから,水領域を抽出する処理手段である。はじめにアフィン変換などで2枚の画像の位置合わせが必要となる場合も考えられる。位置合わせの後,対応する各点において,
X=(NIR画像における輝度値)/(R画像における輝度値)
を計算する。水の反射率は可視光の赤色領域と近赤外領域とで大きく異なり,近赤外領域での反射率は可視光赤色領域の反射率よりたいへん小さい。したがって,水領域では上記Xは小さな値をとる。そこでXの値が一定値以下である場合,該点を水領域であると判定する。この一定値は,照明条件やカメラ特性によって大きく値が変動するが,例えば,
NIR/R<0.7
の場合に,その画素を水領域と判定する。
【0015】
また上記X以外にも,NIR画像11での輝度値とR画像10での輝度値との差や,下記で説明するNDVIを水領域の判定尺度とする方法も考えられる。
【0016】
森林領域抽出処理部30は,水領域抽出処理部20と同様に,同一地点を撮影したR画像10とNIR画像11とから森林領域を抽出する処理手段である。ここでもアフィン変換などで2枚の画像の位置合わせが必要となる場合も考えられる。その後,対応する各点において,
NDVI=(NIR画像における輝度値−R画像における輝度値)
/(NIR画像における輝度値+R画像における輝度値)
を計算する。森林領域では,クロロフィルの分光反射率特性より上記NDVIの値が大きくなる(参照:“図解リモートセンシング”,日本測量協会)。NDVIの値が一定値以上である場合,該点を森林領域と判定する。
【0017】
森林領域13は,森林領域抽出処理部30により抽出された領域である。森林領域13に対して,必要に応じてノイズ除去処理,ぼかし処理,最大値フィルタ処理,最小値フィルタ処理などの画像処理を施す方法もある。
【0018】
水領域14は,水領域抽出処理部20により抽出された領域である。水領域14に対して,必要に応じてノイズ除去処理,ぼかし処理,最大値フィルタ処理,最小値フィルタ処理などの画像処理を施す方法もある。
【0019】
ヒストグラム平坦化処理部40は,必要に応じてP画像に対して輝度変換を行う処理手段であり,本実施の形態では,ヒストグラム平坦化(参照:“コンピュータ画像処理入門”,総研出版,田村秀行監修)を行う。この処理により建物の屋根部分と影部分とのコントラストが大きくなり,市街地領域のテクスチャ特徴がより強調される。
【0020】
また本実施の形態では,ヒストグラム平坦化の際に水領域14を用いる方法について説明する。海や湖など,輝度値の小さい領域が画像中に大きく存在する場合,ヒストグラム平坦化処理では適切なコントラスト強調効果が現れない場合がある。そこで,ヒストグラム平坦化処理に必要な輝度ヒストグラムを,水領域を除外した部分で取得し,またヒストグラム平坦化処理自体も水領域を除外した部分にのみ適用する。このような方法を用いることにより,画像中に海や湖などが大きく存在している場合にも,市街地領域のコントラストが強調される。
【0021】
ベクトル外積和による市街地領域抽出処理部50は,ベクトル外積和を特徴量として市街地領域を抽出する処理手段である。図2に,ベクトル外積和による市街地領域抽出処理部50による処理の流れを示す。
【0022】
入力画像(P画像)51は,ヒストグラム平坦化処理部40で出力される画像である。エッジベクトル取得処理52は,画像に差分計算を施してエッジベクトルを取得する処理である。差分計算を行う前に,前処理としてガウシアンフィルタなどでぼかし処理を施すことにより,ノイズの影響を小さくすることができる。
【0023】
本実施の形態では,横方向と縦方向の差分計算を行う方法について説明する。図3は,そのエッジベクトルの算出方法を説明する図である。横方向の差分計算は,着目画素の左右の画素値を減算することより,縦方向の差分計算は上下の画素値を減算することにより行う。
【0024】
図3(a)に示した例では,画素C(点C)における横方向の差分値をCX ,縦方向の差分値をCY として,エッジベクトルC(CX ,CY )は,隣接画素A,B,D,Eの画素値から,
X =(D−B)/2
Y =(E−A)/2
と計算される。
【0025】
また,画像の端にある画素については,上下左右の隣接画素が存在しない場合もある。この場合には,隣接画素と着目画素自身との差分を計算して,エッジベクトルの成分とする。このような例を図3(b)に示す。画素G(点G)におけるエッジベクトルG(GX ,GY )は,隣接画素F,H,Iの画素値から,
X =H−G
Y =(I−F)/2
と計算される。
【0026】
エッジベクトル情報53は,エッジベクトル取得処理52の結果得られ,全画素に2次元のエッジベクトルが付与されている。図4に,エッジベクトル情報53の例を示す。図4(a)は原画像の画素値,(b)はエッジベクトル成分の値を示している。
【0027】
ブロック取得処理54は,着目画素を中心として一定サイズの領域を取得する処理である。図5は,領域のサイズを3画素×3画素とした場合のブロックの例を示している。
【0028】
外積和計算処理55は,ブロック取得処理54で取得したブロック内において,すべての2つのエッジベクトルの組み合わせ間でのベクトル外積を計算し,その絶対値を加算していく処理である。ここでは,図6に示した例のように,9画素で構成されるブロック内のすべての2つのベクトルの組み合わせ,すなわち 92 =36通りの組み合わせ間でベクトル外積の絶対値を計算して加算する。
【0029】
また,図7(a)に示すように,白地に黒い領域と黒字に白い領域とを区別するため,外積を計算する2つのベクトルのうちのどちらか一方のエッジベクトルVE と,該エッジベクトルVE を付与されたエッジ点から他方のエッジ点に向かう方向ベクトルVD との内積を計算し,図7(b)に示すように内積値がプラス値の場合にのみベクトル外積の加算処理を行い,図7(c)に示すように内積値がマイナス値の場合には,それら2つのエッジベクトルの組み合わせにおけるベクトル外積の加算処理をスキップする方法も考えられる(図7(d))。
【0030】
外積和56は,外積和計算処理55の結果得られ,画像各点に特徴量として与えられる。
【0031】
市街地判定処理57は,外積和計算処理55で得られた外積和56にもとづき,ブロックの代表点を市街地であるかどうかを判定する処理である。代表点はブロックの中心点,ブロックを構成する全点,ブロック中心付近の点など,任意に設定可能であるが,ここではブロックの中心点とする。外積和の値に対してしきい値処理を行って市街地と非市街地領域の二つに分別する。また,しきい値処理を行わずに,外積和の値をそのまま市街地らしさを表す値として出力することも考えられる。
【0032】
また,海岸線などの誤抽出を抑えるため,水領域抽出処理部20で抽出した水領域14を用い水領域の近郊では市街地判定を取り消す方法も考えられる。
【0033】
終了判定処理58は,全画素についてブロック取得処理54,外積和計算処理55,市街地判定処理57が行われたかどうかを判定する処理である。まだ未処理である画素が存在する場合には,ブロック取得処理54に戻り,未処理画素について同様に市街地判定を行う。
【0034】
市街地領域A(内積チェック無)15は,ベクトル外積和による市街地領域抽出処理部50において内積の符号チェックを行わない場合に抽出された市街地領域である。市街地領域A15に対して,必要に応じてノイズ除去処理,ぼかし処理,最大値フィルタ処理,最小値フィルタ処理などの画像処理を施す方法もある。
【0035】
また,市街地領域B(内積チェック有)16は,ベクトル外積和による市街地領域抽出処理部50において内積の符号チェックを行った場合に抽出された市街地領域である。市街地領域B16に対して,必要に応じてノイズ除去処理,ぼかし処理,最大値フィルタ処理,最小値フィルタ処理などの画像処理を施す方法もある。
【0036】
Hough特徴による市街地領域抽出処理部60は,エッジ接線パラメータのHough変換によって算出されるHough特徴量にもとづいて市街地領域を抽出する処理手段である。図8に,Hough特徴による市街地領域抽出処理部60の処理の流れを示す。
【0037】
入力画像(P画像)61は,ヒストグラム平坦化処理部40で出力される画像である。ブロック取得処理62は,着目画素を中心として一定サイズのブロックを取得する処理である。ブロックの形は正方形,円形など任意であるが,本実施の形態では,円形のブロックを取得するものとする。これはその後に行われるエッジ接線パラメータのHough変換に都合が良いからである。円形ブロックの例を,図9に示す。
【0038】
エッジ接線パラメータ計算処理63は,ブロック内の各点におけるエッジ接線を求める処理である。ここでは,まず画像に横方向および縦方向の差分計算を施してエッジベクトルを取得し,取得したエッジベクトルにもとづきエッジ接線パラメータを求める手法を説明する。エッジベクトルを求める処理は,図2で説明したエッジベクトル取得処理52と同様である。
【0039】
次に,得られたエッジベクトルからエッジ接線パラメータを計算する。ここでブロックの中心を原点とおき,原点から接線までの距離rと,接線の法線ベクトルがX方向となす角度θを求めるべきエッジ接線パラメータとする。
【0040】
図10は,エッジ接線パラメータの例を説明する図である。図10から明らかなように,点Pにおけるエッジベクトル成分PX とPY とから,点Pにおけるエッジ接線のパラメータθP とrP は簡単に計算される。
【0041】
Hough変換処理64は,算出されたエッジ接線パラメータに対してHough変換を行い,2次元の投票空間に投票していく処理である。図11は,その投票処理の例を説明する図である。図10で示した点Pでのエッジ接線パラメータθP とrP は,投票空間内の座標(θP ,rP )に投票される。
【0042】
投票される値は,+1の場合もあるが,本実施の形態ではエッジパワー値そのもの,すなわち(PX 2 +PY 2 )の平方根を投票値とする。この方法により,市街地領域に多く存在するパワーが強いエッジのパラメータが,より強調されることになる。
【0043】
また,ノイズの悪影響の抑制等を目的として,エッジパワーが一定値以下の場合には投票処理を行わないとか,またはエッジパワーに何らかの重みをつけて投票値とするなどの方法も有効である。
【0044】
投票空間65は,Hough変換処理64をブロック内の全画素について行った結果,得られる投票空間である。図12にその例を示す。図12(a)は原画像,図12(b)は投票空間の例を示している。図12(a)の例では直径50画素の円形ブロック69内の全画素に対して投票を行っている。図12(b)の投票空間では,得票値の大小を濃度を変えて示している。投票空間の横軸は,角度パラメータθの軸(範囲0〜360°),縦軸は距離パラメータrの軸(範囲0〜25)である。画像内の直線が投票空間内では得票値の高い点として変換されていることが分かる。
【0045】
ブロック内処理終了判定66は,ブロック内の全画素についてエッジ接線パラメータ計算処理63,Hough変換処理64が終了したか否かを判定する処理である。未処理画素が存在する場合,再びエッジ接線パラメータ計算処理63へ戻り,未処理画素の処理を行う。
【0046】
市街地領域B(内積チェック有)16は,図1のベクトル外積和による市街地領域抽出処理部50で抽出された市街地領域Bである。水領域14は,図1の水領域抽出処理部20で抽出された水領域である。
【0047】
市街地判定処理67は,投票空間65にもとづき,ブロックの代表点が市街地であるかどうかを判定する処理である。ブロックの代表点として,ブロックの中心画素,ブロック中心付近の画素,ブロックを構成する全画素,ブロック内の一定値以上のエッジパワーを持つ画素などが考えられる。本実施の形態では,2次元の投票空間をそのまま用いず,X軸方向(角度パラメータ軸方向)に射影をとり,1次元に縮退させたヒストグラム(以下,角度ヒストグラムと呼称する)を用いる方法を説明する。
【0048】
図13に,図12(b)に示す投票空間から作成した角度ヒストグラムを示す。角度ヒストグラムの最大値,最小値,平均値,分散値などの統計量から市街地を求める方法もあるが,ここでは(1)最大値/最小値,(2)エッジ接線直交性にもとづく判定処理について説明する。
【0049】
(1)最大値/最小値
角度ヒストグラムの最大値と最小値を求め,最大値を最小値で除算して比率を計算する。この値が一定値以上である場合,ブロックの代表点を市街地と判定する。接線パラメータ計算時の原点をブロックの中心に設定しているため,見た目の傾きが同じ直線でもブロック中心に対して反対側に位置するとき,その角度パラメータθは180°の差を持つこととなる。そこで角度ヒストグラムの180〜360°部分を0〜180°部分に加算し,角度ヒストグラムの範囲を0〜180°とすることで,同一の傾きを持つ直線は同一の角度パラメータを持つように補正する方法も考えられる。
【0050】
ランダムノイズのようにエッジ方向がばらばらである画像の場合,最大値/最小値は小さな値であり,この値が大きな値となるのはブロック内に強いエッジパワーを持つ直線が存在するなどの場合である。
【0051】
(2)エッジ接線直交性
ブロック内に直交する直線が存在する場合,角度ヒストグラムには90°の間隔を持つ2つのピークが発生する。90°間隔の2つのピークがあるか否かは,次の方法により判定することができる。図14に,その判定方法の説明図を示す。
【0052】
図14に示すヒストグラムは,上記(1)において説明したように180〜360°部分を0〜180°部分に重ねて角度ヒストグラムの角度範囲を0〜180゜としたものである。はじめにこのヒストグラムにおいて最大値を取る角度θ1 を求める。次に,θ1 から90°の差を持つ角度θ2 を中心として任意の幅を持つ第2ピーク探索領域SA を設定し,その領域内での最大値(第2ピーク値)を求める。図14の例では,θ2 を中心として±10°の幅を第2ピーク探索領域SA の範囲と設定した。
【0053】
第2ピーク値を求めた後,この値をヒストグラムの最小値で除算し,その比率が一定値以上の場合,該ブロックの代表点を市街地領域であると判定する。第2ピーク値と最小値との比率以外にも,第2ピーク値そのものの値,第2ピーク値と最小値との差分などを判定尺度としたり,最大値そのものの値も判定尺度に加えることも考えられる。
【0054】
また,範囲を0〜180°とした角度ヒストグラムの,さらに90〜180°部分を0〜90°部分に重ね,角度範囲を0〜90°としたヒストグラムを作成し,該ヒストグラムの最大値と最小値との比率を判定尺度とすることも考えられる。
【0055】
ここでは,角度ヒストグラムにもとづき市街地判定する方法を説明したが,2次元の投票空間をそのまま使用して,適当な特徴量を算出する方法も考えられる。
【0056】
また,水田や畑などが建造物として誤抽出されるのを抑制するため,市街地領域B(内積チェック有)16を用い,上記判定と併せた再判定を行う方法もある。建造物は黒地に白い領域として存在する傾向が強いのに対し,水田や畑などは白地に黒い領域であるため,市街地領域B(内積チェック有)16では抽出されない。そこで上記方法により市街地と判定されたブロック内に,市街地領域B(内積チェック有)16が存在しない場合に,該ブロックは非市街地領域として前の判定結果をリジェクトする。
【0057】
また,橋や埋め立て地などの誤抽出を抑えるため,水領域14を用い水領域の近郊における市街地判定をリジェクトする方法も考えられる。
【0058】
終了判定処理68は,全画素について市街地判定処理が行われたか否かを判定する処理である。まだ未処理である画素が存在する場合,ブロック取得処理62に再度戻り,未処理画素について同様に処理を行う。
【0059】
市街地領域C17は,Hough特徴による市街地領域抽出処理60の結果抽出された市街地領域である。市街地領域C17に対して,必要に応じてノイズ除去処理,ぼかし処理,最大値フィルタ処理,最小値フィルタ処理などの画像処理を施す方法もある。
【0060】
マージ処理部70は,ベクトル外積和を特徴量として抽出した市街地領域A15と,Hough特徴にもとづき抽出した市街地領域C17とをマージする処理手段である。本実施の形態では,市街地領域A15と市街地領域C17とを2値化して加算する単純な方法で行うこととする。本方法以外にも,市街地領域A15と市街地領域C17の市街地らしさを多値で表し,その値に何らかの重みを付けて加算するなどの方法も考えられる。
【0061】
マージ結果18は,マージ処理部70の結果,取得される結果である。マージ結果18に対して,必要に応じてノイズ除去処理,ぼかし処理,最大値フィルタ処理,最小値フィルタ処理などの画像処理を施す方法もある。
【0062】
森林領域修正処理部80は,マージ結果18に対して森林領域13を除外し,最終的な市街地領域19を抽出する処理手段である。除外する方法として,本実施の形態では,森林領域13およびマージ結果18を2値化して減算するといった単純な方法で行うこととする。
【0063】
市街地領域19は,森林領域修正処理部80の結果取得される最終的な市街地領域の抽出結果である。この市街地領域19に対して,必要に応じてノイズ除去処理,ぼかし処理,最大値フィルタ処理,最小値フィルタ処理などの画像処理を施す方法もある。
【0064】
以上の市街地領域抽出処理装置1が行う処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムは,コンピュータが読み取り可能な可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスク等の適当な記録媒体に格納して,そこから読み出すことによりコンピュータに実行させることができる。また,そのプログラムは通信回線を経由して他のコンピュータからダウンロードすることができ,それをインストールして実行させることもできる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明は,市街地領域でのテクスチャ特徴とマルチスペクトル特徴,特に市街地領域ではエッジのパワーが強く,かつエッジ接線方向が直交している傾向が強いというテクスチャ特徴に着目した市街地領域抽出を行う。家などの小さな建造物が集合している市街地領域の抽出に有効なベクトル外積和を特徴量とする市街地領域抽出と,工場などの大規模建造物の抽出に有効なHough特徴にもとづく市街地領域抽出とを組み合わせることにより,建造物の大きさに依存しない安定した市街地領域抽出を行うことが可能である。また,マルチスペクトル情報を用いて森林領域と水領域を抽出することにより,より精度の高い市街地領域抽出が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による市街地領域抽出処理装置の構成例を示す図である。
【図2】ベクトル外積和による市街地領域抽出処理部による処理の流れを示す図である。
【図3】エッジベクトルの算出方法を説明する図である。
【図4】エッジベクトル情報の例を示す図である。
【図5】ブロックの例を示す図である。
【図6】ベクトル外積和の計算の例を示す図である。
【図7】内積符号チェック方法の例を説明する図である。
【図8】Hough特徴による市街地領域抽出処理の流れを示す図である。
【図9】円形ブロックの例を示す図である。
【図10】エッジ接線パラメータの例を説明する図である。
【図11】投票処理の例を説明する図である。
【図12】投票空間の例を示す図である。
【図13】角度ヒストグラムの例を示す図である。
【図14】第2ピーク探索処理を説明する図である。
【符号の説明】
1 市街地領域抽出処理装置
10 R画像
11 NIR画像
12 P画像
13 森林領域
14 水領域
15 市街地領域A(内積チェック無)
16 市街地領域B(内積チェック有)
17 市街地領域C
18 マージ結果
19 市街地領域
20 水領域抽出処理部
30 森林領域抽出処理部
40 ヒストグラム平坦化処理部
50 ベクトル外積和による市街地領域抽出処理部
60 Hough特徴による市街地領域抽出処理部
70 マージ処理部
80 森林領域修正処理部

Claims (7)

  1. 地表を撮影した画像の中から,コンピュータにより市街地領域を自動的に抽出する処理方法であって,
    前記コンピュータが,
    可視光の赤色領域の波長をもつ電磁波をとらえたR画像と,近赤外領域の電磁波をとらえたNIR画像とを用い,対応する各点においてNIR画像の輝度値とR画像の輝度値とから算出される値により,水領域または森林領域を抽出する第1の処理過程と,
    前記第1の処理過程の結果を使用して,市街地領域抽出対象の画像のコントラストを大きくする輝度変換を行う第2の処理過程と,
    輝度変換を行った画像各点について2次元のエッジベクトルを算出し,各画素を中心とする局所領域のブロック内において,全エッジベクトルのすべての2ベクトルの組み合わせについてベクトル外積の絶対値を計算して加算し,加算の結果得られるベクトル外積和にもとづきブロック内の代表点が市街地であるか否かを判定する第3の処理過程と,
    市街地領域抽出対象の画像各点を中心とするブロックを設定し,該ブロック内の各点においてエッジ接線をそれぞれ求め,算出されたエッジ接線の角度パラメータと距離パラメータとに対してハフ変換を行い,投票空間用のメモリ内に該2つのパラメータを2軸とする2次元の投票空間を作成し,得られた投票空間にもとづき該ブロックの代表点が市街地であるか否かを判定する第4の処理過程と,
    前記第1,第3および第4の処理過程による結果から最終的な市街地領域を抽出する処理過程とを有する
    ことを特徴とする市街地領域抽出処理方法。
  2. 請求項1に記載の市街地領域抽出処理方法において,
    前記第3の処理過程でエッジベクトルの外積を計算するとき,2つのベクトルのうちどちらか一方のエッジベクトルと,該エッジベクトルを付与されたエッジ点から他方のエッジ点に向かう方向ベクトルとの内積を計算し,
    内積値がマイナス値の場合にはこのエッジベクトルの組み合わせにおけるベクトル外積の加算処理をスキップすること
    を特徴とする市街地領域抽出処理方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の市街地領域抽出処理方法において,
    前記第4の処理過程でエッジ接線パラメータに対してハフ変換を行う際には,エッジパワー値を投票値とする
    ことを特徴とする市街地領域抽出処理方法。
  4. 請求項1,請求項2または請求項3に記載の市街地領域抽出処理方法において,
    前記第4の処理過程において2次元の投票空間を角度パラメータ軸方向に射影をとり1次元のヒストグラムに縮退させ,
    該ヒストグラムにもとづき該ブロックの代表点が市街地であるか否かを判定する
    ことを特徴とする市街地領域抽出処理方法。
  5. 地表を撮影した画像の中から,コンピュータにより市街地領域を自動的に抽出する処理装置であって,
    可視光の赤色領域の波長をもつ電磁波をとらえたR画像と,近赤外領域の電磁波をとらえたNIR画像とを用い,対応する各点においてNIR画像の輝度値とR画像の輝度値とから算出される値により,水領域または森林領域を抽出する第1の手段と,
    前記第1の手段の結果を使用して,市街地領域抽出対象の画像のコントラストを大きくする輝度変換を行う第2の手段と,
    輝度変換を行った画像各点について2次元のエッジベクトルを算出し,各画素を中心とする局所領域のブロック内において,全エッジベクトルのすべての2ベクトルの組み合わせについてベクトル外積の絶対値を計算して加算し,加算の結果得られるベクトル外積和にもとづきブロック内の代表点が市街地であるか否かを判定する第3の手段と,
    市街地領域抽出対象の画像各点を中心とするブロックを設定し,該ブロック内の各点においてエッジ接線をそれぞれ求め,算出されたエッジ接線の角度パラメータと距離パラメータとに対してハフ変換を行い,該2つのパラメータを2軸とする2次元の投票空間を作成し,得られた投票空間にもとづき該ブロックの代表点が市街地であるか否かを判定する第4の手段と,
    前記第1,第3および第4の手段による結果から最終的な市街地領域を抽出する手段とを備える
    ことを特徴とする市街地領域抽出処理装置。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の市街地領域抽出処理方法を,コンピュータに実行させるための市街地領域抽出処理プログラム。
  7. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の市街地領域抽出処理方法を,コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    ことを特徴とする市街地領域抽出処理プログラムのコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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