JP3816819B2 - 射出成形機の異常検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機の異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プラスチック成形品の製造に際しては、射出成形機などの成形機が利用されている。この成形機(射出成形機)で成形品を成形する場合は、供給された熱可塑性プラスチック等の原料を加熱溶融し、その後、低温に維持され且つ型締めされた金型へ溶融された原料を送り出す。そして、金型内で冷却固化された成形品を、金型が型開きされた際に同金型から打ち出し、製品シュート(通過路)を介して収容ケースに収容する。そして、上記した原料の加熱溶融→原料の冷却固化→金型の開閉(成形品の打ち出し)を繰り返すことによって、成形品を大量に製造(成形)することが可能になっている。
【0003】
また、このような成形機には原料の加熱溶融から金型の開閉までの一連のサイクルを制御する制御装置が備えられており、作業者がいない無人状態でも制御装置の制御に基づいて成形品の製造(成形)が可能になっている。このため、例えば休日など作業者が一日中成形機の傍にいない状態でも、成形機を稼動させ続けることができ、成形品の大量生産が実現されるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したような成形機を用いて、例えば雌形コネクタ等のように単数又は複数の小孔を有する成形品を成形する場合は以下のような問題があった。即ち、この場合、成形品に小孔を形成するために、金型内(キャビティ)には、金属のピンが設けられる。通常は、この金型内のピンに対応する部位が成形品の小孔になるが、長期間の使用による疲労などにより、成形途中又は型開き時に前記ピンが折れてしまった場合、該ピンは成形品と共に排出され収容ケースに収容されてしまう。そして、ピンが折れた後の金型では、成形品に小孔を形成することができず、小孔の無い不良品が製造(成形)されることになる。このため、例えば、休日などに無人で成形機を稼動させ続ける場合などは、ピン折れにより孔無しの不良品が発生した後、作業者が現われるまで全ての成形品が不良品となってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、金属のピンを備えた金型を用いる射出成形機で成形される樹脂成形品における不良品の低減を図ることができる射出成形機の異常検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、射出成形機の金属のピンを備えた金型から排出された樹脂成形品が通過する通過路と、当該通過路に設けられ、樹脂成形品の中に存在する前記金型から欠落した金属のピンを検出し、異常検出信号を出力する金属検出手段と、前記異常検出信号の入力に基づいて前記射出成形機の駆動を停止する停止手段とを備えたことを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記異常検出信号の入力に基づいて報知作動する報知手段と、前記停止手段又は停止手段及び報知手段の両手段の作動を、前記異常検出信号の入力に基づいて許容するため、その入力の切り替えを外部操作可能に設けた切替手段とを備えたことを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2において、前記通過路の少なくとも一部は、樹脂成形品の通過方向に向かって幅狭となるようにテーパ状に形成され、前記金属検出手段は、幅狭に形成された通過路の先端側に設けられていることを要旨とする。
【0009】
(作用)
請求項1の発明によれば、射出成形機の金属のピンを備えた金型から排出され、その中に前記金型から欠落した金属のピンを有する樹脂成形品が通過路を通過した場合、金属検出手段により前記樹脂成形品の中に存在する金属が検出される。そして金属検出手段から停止手段に異常検出信号が出力され、該停止手段により射出成形機の駆動が停止される。このため、射出成形機が停止された後は、それ以上樹脂成形品が成形されることがない。
【0010】
請求項2の発明によれば、外部操作可能な切替手段を切り替え操作すること
により、異常検出信号の入力に対して、前記停止手段又は停止手段及び報知手段の両手段の作動が許容される。このため、作動態様を適宜選択することができる。
【0011】
請求項3の発明によれば、通過路の少なくとも一部は、樹脂成形品の通過方向に向かって幅狭となるようにテーパ状に形成され、金属検出手段は、幅狭に形成された通過路の先端側に設けられる。このため、幅狭な部位に対応させた金属検出手段は小型化が図られ、感度良く金属検出を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1は、射出成形機11を示す概略図である。成形機としての射出成形機11は、基台12上に設けられた原料射出部13と金型としての成形型14とを備えている。また、射出成形機11は、成形型14から排出された成形品18を収容ケース32へ導くシュート部材31を備えている。
【0013】
前記原料射出部13は、ホッパ15、バレル16及びノズル17などを備えており、ホッパ15には、原料が貯蔵される。また、バレル16ではホッパ15から供給された原料が加熱溶融される。そして、溶融された原料は図示しないプランジャにより、バレル16からノズル17を介して成形型14へ射出されるようになっている。
【0014】
成形型14は、固定型14aと可動型14bとから構成され、溶融状態の原料が固化し易いように低温に維持されている。そして、固定型14aと可動型14bとが型締めされた状態で原料射出部13から原料が射出され、冷却固化されると成形品が成形される。また、固定型14aと可動型14bとが型開きされ、図示しないノックアウトピンにより成形品18が打ち出されると、該成形品18は成形型14からシュート部材31へ排出されるようになっている。
【0015】
図2(a)に示すように、成形型14(固定型14a及び可動型14b)には、複数(図2(a)では4つ)の同一形状のキャビティ19が形成されている。各キャビティ19間には、ランナ21が形成されており、原料射出部13からの原料がランナ21を介して各キャビティ19に注入(射出)されるようになっている。この結果、原料射出部13からの一度の射出にて複数個(本実施形態では4個)の成形品18が得られるようになっている。
【0016】
また、本実施形態では、成形品18として図2(c)に示すような多数の小孔18aを有する雌形コネクタが成形されるようになっており、その原料として合成樹脂(例えば熱可塑性プラスチック)が用いられている。このため、成形品18内には、通常、金属が存在しないようになっている。その一方で、図2(b)に示すように、固定型14aの各キャビティ19には、成形品18に小孔18aを形成するために金属製のピン22が複数設けられている。
【0017】
ところで、上記したような複数のキャビティ19を有する成形型14で成形品18を成形する場合、成形品18と共にランナ21に溜まった原料により接続部が成形される。そして、型開きしたときは各成形品18は前記接続部でそれぞれ接続されている。そのため、図示しない切断装置が設けられ、各成形品18は前記切断装置により接続部から切り離されて、個別となった状態で成形型14から排出されるようになっている。
【0018】
前記成形型14の下方であって、型開きした固定型14aと可動型14bとの間にはシュート部材31が設けられている。また、シュート部材31の先端側には多数の成形品18を収容可能な収容ケース32が設けられている。前記シュート部材31は、設置台33上に設けられており、収束通路部34、通過検出通路部35、及び金属検出通路部36から構成されている。そして、このシュート部材31、即ち、収束通路部34、通過検出通路部35、及び金属検出通路部36から成形品18が通過する通過路が構成されている。
【0019】
図3に示すように、前記設置台33の上面は成形型14側から収容ケース32側に向かって低くなるように傾斜して形成されている。それに合わせて設置台33上のシュート部材31も傾斜して配置されている。この結果、成形品18はその自重でシュート部材31(収束通路部34、通過検出通路部35、及び金属検出通路部36)を滑り降りて収容ケース32に向かうようになっている。なお、シュート部材31を構成する各通路部34〜36は、成形型14側から収束通路部34、通過検出通路部35、金属検出通路部36の順に配置されている。また、前記成形型14側から収容ケース32側に向かう方向は、成形品18が通過する方向であるため、以下の説明では「通過方向」という。また、成形型14側から収容ケース32側へ成形品18が移動していくため、シュート部材31において前記成形型14側を上流側といい、収容ケース32側を下流側という。
【0020】
シュート部材31において、最も上流側に位置する収束通路部34は、図4(a)に示すように、通過方向に沿って幅狭になるようにテーパ状に形成されている。この収束通路部34が「通過路の少なくとも一部」に相当する。また、収束通路部34は、図4(b)に示すように、前記通過方向に直交する断面がU字状をなすように形成されている。即ち、収束通路部34の底部は湾曲して形成されており、収束通路部34の上部は、上流側から下流側に亘って開口形成されている。収束通路部34の下流側には、蓋部材38が設けられており、この蓋部材38により収束通路部34における下流側の上部開口部位は被覆されている。また、蓋部材38はヒンジ39により収束通路部34に対して開閉可能に取着されている。このため、成形型14から排出された成形品18は、収束通路部34の上流側の開口部位から収束通路部34内に落下するようになっている。また、蓋部材38には、同蓋部材38の開閉を容易にするための取手38aが設けられている。
【0021】
前記収束通路部34の下流側には、同収束通路部34に連続して通過検出通路部35が設けられている。この通過検出通路部35は円筒状に形成されており、その底部は湾曲して形成されている。そして、この円筒状の通過検出通路部35は、通過方向に沿って等径に形成されている。また、通過検出通路部35は、前記収束通路部34における幅狭となった端部に対応して形成されており、収束通路部34から通過検出通路部35にスムーズに成形品18が滑り降りることが可能にされている。
【0022】
図3に示すように、前記通過検出通路部35の上部には、エアポンプ41(図5参照)に接続された噴出管42が1つ設けられている。この噴出管42の先端部からは、エアポンプ41から送出された圧縮空気が噴き出されるようになっている。そして、噴出管42は、収束通路部34の下流側、即ち収束通路部34と通過検出通路部35との境界付近に向かって圧縮空気を噴出可能になるように配置されている。
【0023】
また、図4(a)に示すように前記通過検出通路部35の下部であって、前記噴出管42よりも下流側には、通過検出センサ43が設けられている。この通過検出センサ43は、本実施形態では発光部43aと受光部43bとを備えた光電センサとされている。前記発光部43aと受光部43bとは通過方向と直交する方向において相対向して配置されている。そして、通過検出通路部35を成形品18が通過して発光部43aから受光部43bへ発光された光(光路)が遮断された場合、通過検出信号を出力するようになっている。
【0024】
前記通過検出通路部35の下流側には、同通過検出通路部35に連続して金属検出通路部36が設けられている。この金属検出通路部36は円環状に形成されており、その底部は湾曲して形成されている。そして、この金属検出通路部36は通過検出通路部35(即ち、収束通路部34の幅狭となった端部)に対応した大きさに形成されている。また、金属検出通路部36は金属センサとして機能するように構成されており、金属検出通路部36内には図示しない金属探知コイルが設けられている。そして、金属探知コイルが作り出す磁場に変化が生じると金属の通過が検出され、金属検出通路部36から金属検出信号が出力されるようになっている。このため、金属センサの機能を有する金属検出通路部36が金属検出手段に相当する。
【0025】
次に、上記のように構成されたシュート部材31を含む成形機の異常検出装置の電気的構成を説明する。
図5に示すように、前記金属検出通路部36(金属センサ)及び通過検出センサ43は、電気回路45に接続されており、この電気回路45には射出成形機11の駆動制御装置48が接続されている。この駆動制御装置48は、図示しないCPU、ROM、RAMを備えており、ROMに記憶された制御プログラムに従って原料射出部13の原料の射出から成形型14の開閉まで、射出成形機11に係る一連の作動が制御されている。
【0026】
そして、前記電気回路45は、金属検出通路部36からの金属検出信号に基づいて駆動制御装置48に停止信号を出力するようになっている。即ち、前述したように、通常、成形品18内には金属が存在することはないため、電気回路45は金属検出通路部36から金属検出信号が入力されると、異常状態と判断して射出成形機11の駆動停止が実行されるように停止信号を出力する。
【0027】
また、前記電気回路45は通過検出センサ43からの通過検出信号に基いてシュート部材31内で成形品18が詰まったと判断すると駆動制御装置48に停止信号を出力するようになっている。即ち、前記通過検出信号はオン信号とオフ信号とから構成されており、発光部43aと受光部43bとの間の光路が成形品18の通過により遮断されると1回のオン信号及びオフ信号が電気回路45に入力され、正常な通過と判断される。そして、発光部43aと受光部43bとの間の光路が所定時間以上遮断されずに通過検出センサ43から通過検出信号の入力がなかった場合(オフ信号が入力され続けた場合)、電気回路45でシュート部材31の詰まり(成形品18の通過がない状態)が判断される。さらに、発光部43aと受光部43bと間の光路が所定時間以上遮断され続け、通過検出センサ43から通過検出信号の入力が継続している場合(オン信号が入力され続けた場合)、電気回路45でシュート部材31の詰まりが判断される。なお、以下の説明では、この継続したオン信号又はオフ信号を「詰まり検出信号」という。
【0028】
そして、電気回路45から前記停止信号が入力された駆動制御装置48は射出成形機11の駆動停止を実行し、成形品18の成形を停止する。このため、前記駆動制御装置48が停止手段に相当する。また、射出成形機11の駆動を停止させることが停止手段の作動に相当する。さらに、前記金属検出信号と停止信号、又は詰まり検出信号と停止信号とから異常検出信号は構成される。
【0029】
前記電気回路45には、異常報知のために報知音を出力するブザー50及び異常報知のために報知発光を行うランプ51が接続されている。なお、ブザー50及びランプ51は共に図5のみに図示する。そして、電気回路45は金属検出通路部36からの金属検出信号に基づいてブザー50及びランプ51に報知信号を出力するようになっている。また、電気回路45は通過検出センサ43からの詰まり検出信号に基づいてブザー50及びランプ51に報知信号を出力するようになっている。そして、報知信号が入力されたブザー50は報知音を出力し、ランプ51は報知発光を行う。なお、本実施形態では、前記ブザー50及びランプ51から報知手段が構成されている。また、ブザー50から報知音を出力させたり、ランプ51を報知発光させることが報知手段の作動に相当する。さらに、前記金属検出信号と報知信号、又は詰まり検出信号と報知信号とからも異常検出信号は構成される。
【0030】
なお、前記電気回路45としては、論理回路やリレー回路などを設け、これらの回路で異常状態(シュート部材31の詰まり又は金属検出)の判断及び停止信号又は報知信号の出力を実行する構成にしてもよい。また、CPU、ROM、RAMを設けて、ROMに記憶されたプログラムに従ってCPUが異常状態(シュート部材31の詰まり又は金属検出)の判断及び停止信号又は報知信号の出力を実行する構成にしてもよい。
【0031】
前記電気回路45には、切替手段としての切替スイッチ49(図5のみに図示する)が接続されている。この切替スイッチ49は、外部から作業者によって操作可能な位置に設けられている。そして、この切替スイッチ49により、異常検出時(シュート部材31の詰まり検出時又は金属検出時)に電気回路45から出力される信号(停止信号、報知信号)の出力態様が切り替えられるようになっている。換言すれば、駆動制御装置48又はブザー50、ランプ51への信号入力の切り替えが行われるようになっている。
【0032】
具体的には、電気回路45は、切替スイッチ49が操作されることによって駆動制御装置48への停止信号の出力又はブザー50及びランプ51への報知信号の出力のいずれか一方を行うようになっている。本実施形態では、この切替スイッチ49は、射出成形機11を有人で駆動するか、又は無人で駆動するかという駆動状況に応じて作業者により切り替え操作される。射出成形機11が有人で駆動される場合は、電気回路45からブザー50及びランプ51へ報知信号が出力されるように切替スイッチ49は切り替え操作される。一方、射出成形機11が無人で駆動される場合は、電気回路45から駆動制御装置48へ停止信号が出力されるように切替スイッチ49は切り替え操作される。
【0033】
前記駆動制御装置48には、通過検出通路部35に設けられた噴出管42から圧縮空気を噴き出させるためのエアポンプ41が接続されている。また、駆動制御装置48には、リミットスイッチ52が接続され、該リミットスイッチ52は、型開きした可動型14bに接触する構成にされている。そして、駆動制御装置48は、前記リミットスイッチ52からの成形型14が型開きされたという検出結果に基いて、成形品18が排出されるタイミング毎に所定時間(例えば2秒)エアポンプ41を作動させ噴出管42から圧縮空気を噴き出させるようにしている。このため、エアポンプ41により圧縮空気は間欠的に噴出されるようになっている。
【0034】
本実施形態では、前述したシュート部材31、金属検出通路部36(金属センサ)、エアポンプ41(噴出管42)、通過検出センサ43、電気回路45、駆動制御装置48、切替スイッチ49、ブザー50及びランプ51から射出成形機11の異常検出装置Iが構成されている。
【0035】
次に、上記のように構成された射出成形機11の異常検出装置Iの作用を説明する。
まず、無人で射出成形機11が駆動される場合について説明する。
【0036】
作業者は、無人で射出成形機11を駆動する場合、切替スイッチ49を操作して、電気回路45に金属検出信号又は詰まり検出信号が入力された際に射出成形機11の駆動停止が実行されるように設定する。
【0037】
さて、無人の状況下において、射出成形機11では、駆動制御装置48の制御に基づいて、ホッパ15に貯蔵された原料がバレル16で加熱溶融され、ノズル17を介して型締めされた成形型14内に注入される。そして、成形型14内で原料が冷却固化された後、成形型14が型開きされる。各キャビティ19で成形された4個の成形品18はそれぞれ接続部から切り離され、同時にシュート部材31へ排出される。このとき、成形品18が排出されたタイミングに合わせてシュート部材31では、エアポンプ41から噴出管42を介して圧縮空気が所定時間(例えば2秒)噴き出される。そして、成形品18を排出した成形型14は再び型締めされる。上記した原料の加熱溶融、冷却固化、成形型14の開閉(成形品18の排出)という一連のサイクルが繰り返されることで次々と成形品18が成形(製造)される。
【0038】
一方、成形型14から排出された4個の成形品18は、シュート部材31における収束通路部34の上流側の開口部位から収束通路部34内に落下する。そして、各成形品18は、傾斜して設けられてたシュート部材31(収束通路部34、通過検出通路部35、及び金属検出通路部36)を通過しながら下流側に滑り降りていき、金属検出通路部36から収容ケース32に送出される。
【0039】
ここで、シュート部材31における成形品18の通過について詳しく説明する。
まず、収束通路部34において、成形型14から排出された複数の成形品18は幅狭になる収束通路部34の形状に沿って、通過検出通路部35に向かう。すると、収束通路部34と通過検出通路部35との境界付近で、各成形品18には噴出管42から噴出される圧縮空気が噴き付けられる。そして、この圧縮空気により、幅狭となった収束通路部34と通過検出通路部35との境界付近に複数個の成形品18が詰まってしまうことの防止が図られる。
【0040】
具体的に説明すると、例えば同時に排出された複数個の成形品18は幅方向に並んだ状態(即ち、横並び状態)でかたまって下流側に滑り降りることがある。収束通路部34は下流側に向かって幅狭になるようにテーパ状に形成されているため、横並び状態にある各成形品18は下流側に進むほど互いに接近するようになる。その結果、通過検出通路部35と金属検出通路部36との境界部位などの幅狭となった部位で成形品18が詰まってしまい、通過検出通路部35へ滑り降りていかないという問題が生じ得る。
【0041】
それに対して、本実施形態においては、例えば横並び状態で各成形品18が滑り降りてきたとしても、噴き付けられた圧縮空気により、前記各成形品18は横並び状態が崩されて滑り降りるようになる。このため、収束通路部34に成形品18を詰まらせることなく、各成形品18を好適に通過検出通路部35に導くことができる。
【0042】
また、このとき、収束通路部34の底部は湾曲して形成されているため、成形品18は通過方向と直交した方向において、収束通路部34の通過方向に沿った中央部位に集まり易い。従って、各成形品18は通過方向に沿って直線状に整列し易くなり、詰まり防止が図られる。なお、通過検出通路部35及び金属検出通路部36も底部が湾曲するように形成されているため、両通路部35,36を通過する各成形品18は通過方向に沿って直線状に整列し易くなる。
【0043】
また、収束通路部34には蓋部材38が設けられており、収束通路部34の下流側の上部開口部位を被覆している。このため、例えば前記圧縮空気の噴き付けや、成形型14からの落下などにより成形品18が収束通路部34で跳ね上がってしまったとしても、前記蓋部材38が被覆された部位から前記成形品18が飛散することはない。
【0044】
さて、収束通路部34を通過した成形品18は、通過検出通路部35で通過検出センサ43により通過が検出され、金属検出通路部36に向かう。このとき、例えば収束通路部34を通過した複数個の成形品18が通過検出通路部35や金属検出通路部36内で再び横並び状態になってしまう等、前記噴出管42から圧縮空気が噴き出されているにも関わらず、シュート部材31で成形品18が詰まってしまう場合が起こり得る。このような場合は、成形品18の通過を検出する通過検出センサ43により、詰まり検出信号が電気回路45に出力される。そして、電気回路45は、通過検出センサ43からの詰まり検出信号に基いて、駆動制御装置48に停止信号を出力し、この停止信号を入力した駆動制御装置48は射出成形機11の駆動停止を実行する。このため、成形型14からそれ以上成形品18が排出されることはなく、シュート部材31から成形品18が溢れ出してしまうことはない。
【0045】
さて、収束通路部34及び通過検出通路部35を通過して金属検出通路部36まで滑り降りてきた成形品18は、続く金属検出通路部36において、キャビティ19内に設けられていたピン22(金属)が存在しているか否かが検出される。そして、キャビティ19内でピン折れ(ピン22の破損)が発生しておらず、正常の成形品18が金属検出通路部36内を通過した場合は、そのまま金属検出通路部36から送出され収容ケース32に収容される。
【0046】
一方、成形途中でキャビティ19内のピン22が折れてしまい、図2(c)に示すように成形品18内に前記ピン22が存在したまま、その成形品18がシュート部材31へ排出された場合は以下のようになる。即ち、当該成形品18が金属検出通路部36を通過すると、該金属検出通路部36は、成形品18内に存在するピン22(金属)を検出する。そして、金属検出通路部36は金属検出信号を電気回路45に出力する。電気回路45は、その金属検出信号に基いて駆動制御装置48に停止信号を出力し、駆動制御装置48は射出成形機11の駆動停止を実行する。その結果、ピン22を失った成形型14からはそれ以上不良な成形品18が排出されることはなく、不良品の低減が図られる。
【0047】
このとき、金属検出通路部36は、テーパ状に形成された収束通路部34よりも下流側に位置しており、該収束通路部34の幅狭な端部に対応した大きさにされている。このため、例えば収束通路部34をテーパ状に形成せず、上流側の幅のまま形成し、その下流側に金属検出通路部36を設ける場合と比較して、金属検出通路部36を小さくすることができる。即ち、円環状の金属検出通路部36の内径を小さくすることができ、成形品18と金属検出通路部36(金属探知コイル)との距離が短くなるため、感度良く金属検出を行うことができる。
【0048】
次に、有人で射出成形機11が駆動される場合について説明する。なお、以下の説明では、無人で駆動される場合と異なる箇所のみを説明する。
さて、作業者は、有人で射出成形機11を駆動する場合、即ち射出成形機11の付近に作業者がいる場合、切替スイッチ49を操作して、電気回路45に金属検出信号又は詰まり検出信号が入力された際にブザー50及びランプ51による報知が実行されるように設定する。
【0049】
そして、噴出管42 (エアポンプ41)からの圧縮空気の噴き付けにも関わらずシュート部材31に複数個の成形品18が詰まってしまった場合、通過検出センサ43から詰まり検出信号が電気回路45に出力される。すると、詰まり状態を判断した電気回路45は、ブザー50及びランプ51に報知信号を出力する。その結果、ブザー50は報知音を出力して、またランプ51は報知発光をしてそれぞれ作業者に詰まり状態を知らせる。そして、作業者は、射出成形機11の駆動を停止させたり、蓋部材38を開けてシュート部材31に詰まった成形品18を取り除いたりして適切な処置を施す。
【0050】
また、成形途中でキャビティ19内のピン22が折れてしまい、図2(c)に示すように成形品18内に前記ピン22が存在したまま、その成形品18が金属検出通路部36を通過した場合は以下のようになる。即ち、成形品18内に存在するピン22(金属)を検出した金属検出通路部36は金属検出信号を電気回路45に出力する。すると電気回路45は、前記金属検出信号に基いてブザー50及びランプ51に報知信号を出力する。その結果、ブザー50は報知音を出力して作業者に異常状態を知らせる。また、ランプ51は報知発光をして作業者に異常状態を知らせる。そして、作業者は、射出成形機11の駆動を停止して、成形型14の交換を行うなど適切な処置を施す。なお、シュート部材31の詰まり検出の場合と、金属検出の場合におけるブザー50及びランプ51の報知態様は同じでもよいし、異ならしてもよい。
【0051】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、成形型14から排出された成形品18が通過するシュート部材31(通過路)に、金属センサの機能を有する金属検出通路部36を設けた。そして、成形品18の中にキャビティ19の一部を構成する金属製のピン22が存在した場合、金属検出通路部36から出力される金属検出信号(異常検出信号)に基いて射出成形機11の駆動を停止するようにした。従って、ピン22を失ったキャビティ19(成形型14)からそれ以上、成形品18が成形されなくなるため、射出成形機11で成形される成形品18の不良品の低減を図ることができる。
【0052】
(2)上記実施形態では、異常状態(金属検出又はシュート部材31の詰まり)を報知するためにブザー50及びランプ51を設けた。そして、異常状態が発生した際に、射出成形機11の駆動停止、又はブザー50及びランプ51による報知のいずれか一方を実行するために切替スイッチ49を設けた。このため、作業者は、例えば有人・無人などの作業状況に合わせて、射出成形機11の駆動停止又はブザー50、ランプ51による報知のうち適切な方を適宜選択できる。
【0053】
(3)上記実施形態では、シュート部材31において、収束通路部34をテーパ状に形成し、金属センサの機能を有する金属検出通路部36を幅狭とされた先端側(下流側)に配置した。このため、前記収束通路部34をテーパ状に形成することなく、上流側の幅のまま形成した場合と比較して、金属を検出する金属検出通路部36を小さくすることができる。従って、金属検出通路部36を小さくすることで、雌形コネクタといったような小型の成形品18に対しても、感度良く金属検出を行うことができる。
【0054】
(4)上記実施形態では、通過検出通路部35に成形品18の通過の有無を検出する通過検出センサ43を設け、成形品18の通過がない状態、即ちシュート部材31に複数個の成形品18が詰まった状態を異常状態として検出するようにした。このため、確実に成形品18を収容ケース32に収容させることができる。また、テーパ状に形成した収束通路部34(シュート部材31)において、複数個の成形品18が横並び状態で滑り降りてくると、下流側で互いに接近し詰まり易くなる。このため、複数個の成形品18を一度に排出し、収束通路部34(シュート部材31)をテーパ状に形成する場合には特に効果的に前記通過検出センサ43を利用できる。
【0055】
(5)上記実施形態では、通過検出通路部35に噴出管42を設け、エアポンプ41からの圧縮空気を滑り降りてくる成形品18に噴き付けるようにした。このため、例えば複数個の成形品18が成形型14から排出され、各成形品18が横並び状態で滑り降りてきた場合でも各成形品18を離散させることができ、好適に詰まり防止を図ることができる。また、テーパ状に形成した収束通路部34(シュート部材31)においては、下流側で互いに接近し詰まりやすくなる。従って、収束通路部34(通過路)をテーパ状に形成する場合には特に効果的にエアポンプ41(噴出管42)を利用することができる。
【0056】
(6)上記実施形態では、通過路を構成する収束通路部34、通過検出通路部35、金属検出通路部36の底部を、成形品18の通過方向と直交する断面において湾曲するように形成した。このため、複数個の成形品18は通過方向に沿って直線状に整列し易くなるため、詰まり防止を図ることができる。
【0057】
(7)上記実施形態では、噴出管42を金属検出通路部36(金属センサ)よりも上流側に設け、金属検出通路部36による検出よりも先に成形品18に圧縮空気を噴出できるようにした。このため、複数個の成形品18が横並び状態になる等して、かたまった状態で金属検出通路部36を通過することはなく、金属検出通路部36は1つずつ確実に成形品18内の金属(ピン22)の有無を確認できる。
【0058】
(9)上記実施形態では、成形型14から収容ケース32に成形品18を導くためのシュート部材31に金属センサの機能を有する金属検出通路部36を設けた。一般的に、金属検出を行う場合は、ベルトコンベアと金属センサ機能を有する門型の金属検出部を備えた機器が用いられる。これは、前記ベルトコンベアで成形品などの検出対象物を搬送させ、前記金属検出部を通過させることで、金属の有無を検出する。従って、このような機器と比較して、本実施形態によれば、ベルトコンベアを使用しておらず、その自重で金属検出通路部36を通過させるため、省スペース化を図ることができる。
【0059】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、収束通路部34をその通過方向に沿って、テーパ状に形成したが、上流側から下流側まで、同じ幅になるように形成してもよい。
【0060】
・上記実施形態では、通過検出通路部35を通過方向に沿って等径に形成したが、収束通路部34に連なるようにテーパ状に形成してもよい。
・上記実施形態において、通過検出センサ43を設けず、射出成形機11の駆動停止やブザー50、ランプ51による報知は金属検出通路部36で金属が検出されたときのみに実行されるようにしてもよい。
【0061】
・上記実施形態では、切替スイッチ49に基いて、金属検出などの異常状態に対して射出成形機11の駆動停止又はブザー50、ランプ51による報知を実行するようにしたが、前記切替スイッチ49を設けず、前記駆動停止と報知が共に行われるようにしてもよい。
【0062】
・上記実施形態において、ブザー50又はランプ51のいずれかを設けないようにしてもよい。また、ブザー50及びランプ51を共に設けず、異常状態の際には、射出成形機11の駆動停止のみが実行されるようにしてもよい。
【0063】
・上記実施形態では、射出成形機11を駆動停止する際は、電気回路45からの停止信号に基いて、駆動制御装置48が射出成形機11の駆動を停止したが、以下のように構成してもよい。即ち、駆動制御装置48へ電力供給を行う電源ライン上に例えばリレー回路を設け、電気回路45からの停止信号に基いて、前記リレー回路にて電源ラインを強制的に遮断する構成にしてもよい。この場合、前記リレー回路が停止手段に相当し、リレー回路による電源ラインの遮断が停止手段の作動に相当する。
【0064】
・上記実施形態では、切替スイッチ49の操作により、金属検出などの異常状態に対してブザー50及びランプ51による報知又は射出成形機11の駆動停止のいずれかを選択可能に構成したが、以下のように構成してもよい。即ち、切替スイッチ49による選択内容にブザー50及びランプ51による報知と射出成形機11の駆動停止を共に実行させる態様を加える。そして、報知と駆動停止が共に実行される場合と、報知又は駆動停止のうち何れが実行される場合の3つの中から適宜好ましい態様を切替スイッチ49にて選択できるようにする。なお、切替スイッチ49が切り替え操作され、報知と駆動停止が共に実行される状態が選択された場合は、電気回路45への金属検出信号又は詰まり検出信号の入力に基いて駆動制御装置48及びブザー50、ランプ51に停止信号、報知信号が入力される。
【0065】
・上記実施形態では、通過検出通路部35に噴出管42を設け、エアポンプ41から供給される圧縮空気を成形品18に向かって噴き付ける構成にしたが、前記噴出管42及びエアポンプ41を設けなくてもよい。また、上記実施形態において噴出管42を複数設けてもよい。
【0066】
・上記実施形態では、シュート部材31を収束通路部34、通過検出通路部35、金属検出通路部36とから構成したが、通過検出通路部35を設けず、収束通路部34に通過検出センサ43や噴出管42を設けてもよい。
【0067】
・上記実施形態では、シュート部材31を傾斜して配置させたが、鉛直方向に垂下するように配置してもよい。
・上記実施形態では、収束通路部34、通過検出通路部35、及び金属検出通路部36の底部を湾曲して形成したが、平面状に形成してもよい。
【0068】
・上記実施形態では、通過検出センサ43及び噴出管42を金属検出通路部36(金属センサ)よりも上流側に設けたが、金属検出通路部36(金属センサ)よりも下流側に設けてもよい。
【0069】
・上記実施形態では、成形品18を複数個の孔を有する雌形コネクタに具体化して説明したが、雌形コネクタに限定する必要はなく、キャビティ19内に設けられる金属製のピン22により、単数又は複数個の孔を有する成形品であれば他の物に具体化してもよい。
【0070】
・上記実施形態では、金属検出通路部36における金属検出を、金属検知コイルを利用した磁場の変化に基いて行ったが、成形品18の重量に基いて行ってもよい。即ち、1個当たりの成形品18の重量を予め求め、それを基準値とする。そして、金属検出通路部36で成形品18の重量を検出し、該金属検出通路部36を通過する成形品18と前記基準値とを比較して異常検出を行う。成形品18に金属が存在する場合は、金属検出通路部36を通過する成形品18の重量は、基準値と比較して僅かに大きくなるため、成形品18内の金属の存在が検出できる。
【0071】
・上記実施形態では、通過検出センサ43として発光部43aと受光部43bとからなる光電センサを用いたが、成形品18の通過を検出できるセンサであるならば、他のセンサを用いてもよい。
【0072】
・上記実施形態では、エアポンプ41から噴出管42を介して圧縮空気を成形品18に噴き付けたが、その他の流体を噴きつけるようにしてもよい。
・上記実施形態では、エアポンプ41を駆動制御装置48に接続し、同駆動制御装置48の指示に従って圧縮空気を噴出させるように構成したが、エアポンプ41を駆動制御装置48に接続する必要はない。この場合、例えば、可動型14bの型開きを検出するリミットスイッチ52をエアポンプ41に接続し、リミットスイッチ52の検出結果に基いてエアポンプ41が圧縮空気の噴出と停止を実行する構成にしてもよい。また、可動型14bの型開きの検出を他の検出スイッチで行ってもよい。
【0073】
次に、上記実施形態及び各別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記通過路には、樹脂成形品の通過の有無を検出し、樹脂成形品の通過がない場合に前記異常検出信号を出力する通過検出手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の射出成形機の異常検出装置。なお、上記実施形態では、通過検出センサ43が通過検出手段に相当する。
【0074】
(ロ)前記通過路には、該通過路を通過する樹脂成形品に対し、その通過方向と逆方向に向かって流体を噴き付ける流体噴出手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の射出成形機の異常検出装置。なお、上記実施形態では、噴出管42が流体噴出手段に相当し、圧縮空気が流体に相当する。
【0075】
(ハ)前記通過路は、樹脂成形品の通過方向と直交する断面において底部が湾曲して形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の射出成形機の異常検出装置。
【0076】
(ニ)前記流体噴出手段は、前記金属検出手段による樹脂成形品の通過の有無の検出よりも先に該樹脂成形品に流体を噴き付け可能な位置に設けられていることを特徴とする上記技術的思想(ロ)に記載の射出成形機の異常検出装置。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、金属のピンを備えた金型を用いる射出成形機で成形される樹脂成形品における不良品の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形機を示す該略図。
【図2】(a)は成形型(固定型)を示す正面図、(b)はキャビティを示す要部拡大図、(c)は折れたピン(金属)が存在する成形品を示す斜視図。
【図3】異常検出装置を構成するシュート部材を示す側断面図。
【図4】(a)は異常検出装置を構成するシュート部材を示す平断面図、(b)は(a)のA−A線断面図。
【図5】異常検出装置の電気的構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…射出成形機(成形機)、14…成形型(金型)、18…成形品、22…ピン(金属)、34…収束通路部(通過路)、35…通過検出通路部(通過路)、36…金属検出通路部(通過路、金属検出手段)、48…駆動制御装置(停止手段)、49…切替スイッチ(切替手段)、50…ブザー(報知手段)、51…ランプ(報知手段)。
Claims (3)
- 射出成形機の金属のピンを備えた金型から排出された樹脂成形品が通過する通過路と、
当該通過路に設けられ、樹脂成形品の中に存在する前記金型から欠落した金属のピンを検出し、異常検出信号を出力する金属検出手段と、
前記異常検出信号の入力に基づいて前記射出成形機の駆動を停止する停止手段と
を備えたことを特徴とする射出成形機の異常検出装置。 - 前記異常検出信号の入力に基づいて報知作動する報知手段と、
前記停止手段又は停止手段及び報知手段の両手段の作動を、前記異常検出信号の入力に基づいて許容するため、その入力の切り替えを外部操作可能に設けた切替手段と
を備えた請求項1に記載の射出成形機の異常検出装置。 - 前記通過路の少なくとも一部は、樹脂成形品の通過方向に向かって幅狭となるようにテーパ状に形成され、前記金属検出手段は、幅狭に形成された通過路の先端側に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の射出成形機の異常検出装置。
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