JP3813448B2 - 無線基地システムおよびチャネル割当方法 - Google Patents

無線基地システムおよびチャネル割当方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、無線基地システムおよびチャネル割当方法に関し、より特定的には、移動体通信システムにおいて複数の移動端末装置がパス多重接続することができる無線基地システム、およびそのような無線基地システムにおいてバンド幅の広いチャネル割当を行なうためのチャネル割当方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、急速に発達しつつある移動体通信システム(たとえば、Personal Handyphone System:以下、PHS)では、電波の周波数利用効率を高めるために、同一周波数の同一タイムスロットを空間的に分割することにより複数ユーザの移動端末装置を無線基地システムにパス多重接続させることができるPDMA(Path Division Multiple Access)方式が提案されている。このPDMA方式では、各ユーザの移動端末装置からの信号は、周知のアダプティブアレイ処理により分離抽出される。
【0003】
図20は、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access:FDMA),時分割多重接続(Time Division Multiple Access :TDMA)および空間多重分割接続(PDMA)の各種の通信システムにおけるチャネルの配置図である。
【0004】
図20を参照して、FDMA,TDMAおよびPDMAについて簡単に説明する。図20(a)はFDMAを示す図であって、異なる周波数f1〜f4の電波でユーザ1〜4のアナログ信号が周波数分割されて伝送され、各ユーザ1〜4の信号は周波数フィルタによって分離される。
【0005】
図20(b)に示すTDMAにおいては、各ユーザのデジタル化された信号が、異なる周波数f1〜f4の電波で、かつ一定の時間(タイムスロット)ごとに時分割されて伝送され、各ユーザの信号は周波数フィルタと基地局および各ユーザ移動端末装置間の時間同期とにより分離される。
【0006】
一方、PDMA方式は、図20(c)に示すように、同じ周波数における1つのタイムスロットを空間的にも分割して複数のユーザのデータを伝送するものである。なお、図20(c)に示したようなパス多重数や時分割多重数は、あくまでも例示であって、システムの構成に応じて、これらの値は変更されるものである。
【0007】
このようなPDMA方式による移動体通信システムにおいては、各移動端末装置から送信された信号が無線基地局に到来する受信タイミング(同期位置とも称する)は、端末装置の移動による端末装置−基地局の距離の変化や、電波の伝搬路特性の変動など、種々の要因により変動する。
【0008】
PDMA方式の移動体通信システムにおいて同一タイムスロットに複数のユーザの移動端末装置がパス多重接続している場合において、それぞれの移動端末装置からの受信信号の同期位置が上述の理由により変動して互いに近接したり、場合によっては時間的前後関係が交差したりすることがある。
【0009】
同期位置が近づきすぎると、複数の移動端末装置からの受信信号同士の時間相関が高くなり、アダプティブアレイ処理によるユーザごとの信号抽出の精度が劣化することになる。このため、各ユーザに対する通話特性も劣化することになる。
【0010】
また、PHSでは、各移動端末装置からの受信信号は、各フレームごとにすべてのユーザに共通の既知のビット列からなる参照信号(ユニークワード信号:UW信号)区間を含んでおり、複数ユーザの移動端末装置からの受信信号の同期位置が一致するようなことになれば、受信信号の参照信号区間が重なってユーザ同士を識別分離することができなくなり、ユーザ間の混信(いわゆるSWAP)を引き起こすこととなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このような通話のためにチャネルが割当てられる場合の他に、たとえば、PHSにおいては、データ通信用に、1つの端末に対して、64Kbit/secでデータ伝送するサービスが存在する。このようなサービスを行なうためには、以下のような伝送路の割当が行なわれる。すなわち、PHSでは、通話用に3スロットがTDMA時間多重分割されており、各スロットで伝送可能なデータ量は、32Kbit/secの伝送レートに相当する。このうちの2スロットを使用すれば、上述したような32×2=64Kbit/secの伝送レートでデータ通信サービスを行なうことが可能となる。
【0012】
すなわち、TDMA時間多重分割された各スロットには、通常の通話を行なうユーザと、上述したような2スロット分を使用する64Kbit/sec伝送のデータ受信を行なうユーザに対する割当が同時に行なわれる場合がある。したがって、この場合にも、ユーザ同士の識別分離を良好に行ないつつ、ユーザ間の混信の発生を抑制するように制御することが必要である。ただし、このような制御は、単に通話を行なっているユーザに対してのみチャネル割当をする場合に比べて、より困難になる可能性があるという問題がある。
【0013】
それゆえに、この発明の目的は、同一のタイムスロットに通話用のユーザと、複数のタイムスロットに跨るデータ通信用のユーザとがパス多重接続している場合において、複数のユーザの移動端末装置の通話特性の劣化やユーザ間の混信を抑制することができる無線基地システムおよびチャネル割当方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、各々が複数スロットに時分割多重された複数のパスを介して、複数の移動端末装置に対してパス多重接続して信号の送受信を行なう無線基地システムは、複数のスロットのそれぞれに接続されている移動端末装置からの信号の受信タイミングを検知するための同期処理手段と、複数の移動端末装置のうちの1つの移動端末装置から、複数のスロットに跨って信号の送受信をするためのチャネル割当て要求がされる場合、複数のスロットのうちの第1のスロットにおいて、第1のパスに対応する第1のチャネルに第1のチャネル割当て行なった後に、第1のスロットに隣接する他のスロット内のそれぞれにおいて、第2のチャネルに対する第2のチャネル割当てを行ない得る候補タイミングに対して、当該他のスロットにすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングを制御することで、第2のチャネル割当てのための区間を確保するためのチャネル割当て処理手段と、チャネル割当て処理手段からの指示に応じて、パス多重接続している移動端末装置への送信タイミングを制御する送信タイミング制御手段とを備える。
【0015】
好ましくは、チャネル割当て処理手段は、第1のチャネルに対する送信タイミングと第2のチャネルに対応する送信タイミングとを所定の規準タイミングに対して一致するように制御する。
【0016】
好ましくは、チャネル割当て処理手段は、第2のチャネルに対する第2のチャネル割当てを行ない得る候補タイミングに対して、第1のスロットにおいて、すでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングを制御することで、第2のチャネル割当てのための区間を確保する処理を行なう。
【0017】
より好ましくは、チャネル割当て処理手段は、他のスロットにすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングの制御および第1のスロットにおいてすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングの制御が終了した後に、第2のチャネル割当てを行なう。
【0018】
より好ましくは、送信タイミング制御手段は、第2のチャネル割当てのための送信タイミングの移動制御の開始時に、すでに送信タイミング値が移動中の移動端末装置が存在するスロットにおいては、当該移動端末装置に対するタイミング移動が完了した後に、第2のチャネル割当てのための送信タイミングの移動制御を開始する。
【0019】
より好ましくは、チャネル割当て処理手段は、第1のスロットに隣接する他のスロットのうち、いまだパス多重接続している移動端末装置が存在しないスロットに対して、優先的に第2のチャネル割当てを行なう。
【0020】
より好ましくは、送信タイミング制御手段は、他のスロットにすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングの制御および第1のスロットにおいてすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングの制御において、すでに他の移動端末装置に対して複数のスロットに跨って信号の送受信をするためのチャネル割当てが行なわれている場合、当該他の移動端末装置に対する送信タイミングは固定したままに維持する。
【0021】
この発明の他の局面によれば、各々が複数スロットに時分割多重された複数のパスを介して、複数の移動端末装置に対してパス多重接続して信号の送受信を行なう無線基地システムにおけるチャネル割当て方法は、複数のスロットのそれぞれに接続されている移動端末装置からの信号の受信タイミングを検知するステップと、複数の移動端末装置のうちの1つの移動端末装置から、複数のスロットに跨って信号の送受信をするためのチャネル割当て要求がされる場合、複数のスロットのうちの第1のスロットにおいて、第1のパスに対応する第1のチャネルに第1のチャネル割当て行なった後に、第1のスロットに隣接する他のスロット内のそれぞれにおいて、第2のチャネルに対する第2のチャネル割当てを行ない得る候補タイミングに対して、当該他のスロットにすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングを制御することで、第2のチャネル割当てのための区間を確保するステップとを備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0023】
図1は、この発明による無線基地システム1000の全体構成を示す機能ブロック図である。
【0024】
図1を参照して、無線基地システムの複数本、たとえば4本のアンテナ1,2,3,4で受信された複数ユーザの移動端末装置からの信号は、対応する送受信回路5,6,7,8のそれぞれのRF回路5a,6a,7a,8aで受信処理が施され、さらにA/DおよびD/A変換機9,10,11,12でデジタル信号に変換される。
【0025】
デジタル信号に変換されたそれぞれのアンテナからの4系統の受信信号は、サーキュレータ13を介してデジタルシグナルプロセッサ(DSP)14に与えられる。破線14で表わされたDSPの内部は、DSPによってソフトウェア的に実行される処理を機能ブロック図で示したものである。
【0026】
サーキュレータ13を介してDSP14に与えられた4系統の受信信号は、受信処理部15の同期処理部15aに与えられる。同期処理部15aは、周知の同期位置推定方法により、当該無線基地システムにパス多重接続している複数ユーザ(この例ではユーザ1およびユーザ2)からのそれぞれの受信信号の同期位置を高精度に推定する。
【0027】
同期窓制御部15bは、ユーザごとの推定された同期位置に基づいて同期窓を設定し、この発明による同期窓制御を実行する。この同期窓制御については後でさらに説明する。
【0028】
次に、受信信号に対してアダプティブアレイ処理部15cにより周知のアダプティブアレイ処理が施され、ユーザ1および2用の算出されたウェイトを用いて、ユーザ1および2の受信信号が分離抽出される。
【0029】
分離抽出されたユーザごとの信号は、検波部15dで復調され、ユーザ1および2の復調データとしてDSP14から出力される。
【0030】
一方、ユーザ1および2の送信すべきデータ(音声データなど)は、DSP14の送信処理部16の変調処理部16aに与えられる。変調処理部16aで変調されたユーザ1および2のデータは、それぞれ乗算器16b,16cの一方入力に与えられる。
【0031】
また、乗算器16b,16cの他方入力には、アダプティブアレイ処理部15cで算出されたユーザ1および2用のウェイトが与えられ、ユーザ1および2のデータの送信指向性が決定される。
【0032】
乗算器16b,16cのそれぞれの出力は、送信タイミング調整処理部16dに与えられる。送信タイミング調整処理部16dは、同期処理部15aから与えられるユーザ1および2用の受信タイミングに基づいてチャネル割当て処理部20が生成する送信タイミングの制御信号に対応して、ユーザ1および2のデータ送信のタイミングを調整する。
【0033】
送信信号合成処理部16eは、ユーザ1および2の送信信号を合成し、図中1本の矢印で示す4系統の送信信号に変換し、サーキュレータ13を介してA/DおよびD/A変換機9,10,11,12に配分する。A/DおよびD/A変換機9,10,11,12でアナログ信号に変換された4系統の送信信号は、対応する送受信回路5,6,7,8のそれぞれのRF回路5a,6a,7a,8aで送信処理が施され、対応するアンテナ1,2,3,4を介して移動端末装置に向かって送出される。
【0034】
送信タイミング調整処理部16dが行なう送信タイミングの制御について、以下にさらに詳しく説明する。
【0035】
上述したとおり、PDMA方式では、同一タイムスロットにパス多重接続されている複数のユーザの移動端末装置の受信タイミングが近接したり交差することがないように、これらの移動端末装置の受信タイミングを制御する必要がある。
【0036】
移動端末装置からの受信タイミングを制御する方法としては、無線基地システム1000から移動端末装置への送信タイミングを制御することが有効である。つまり、ユーザごとの送信タイミングの制御により、ユーザごとの受信タイミングを制御することができる。
【0037】
たとえばPHSのような移動体通信システムにおいて無線基地システム1000と移動端末装置との間の信号の送受信のタイミングについては、移動端末装置は、無線基地システム1000から信号を受信してから所定時間後に、無線基地システムに向けて信号を送信することが規格で決められている。
【0038】
すなわち、無線基地システム1000において各ユーザごとに信号送信のタイミングをずらせば、対応する各移動端末装置ごとに信号受信のタイミングがずれることになる。したがって、各移動端末装置から無線基地システム1000に信号を送信するタイミングも移動端末装置ごとにずれることになる。
【0039】
結果として、無線基地システム1000における各移動端末装置からの信号受信のタイミングは移動端末装置ごとにずれることになる。
【0040】
このように、無線基地システム1000において、各移動端末装置ごとに信号送信のタイミングを制御することにより、間接的に無線基地システムにおける各移動端末装置からの受信タイミングを制御することができ、ひいては受信タイミング同士が離れるように受信タイミングを制御することが可能である。
【0041】
PDMA方式の移動体通信システムにおいて、各タイムスロットに多重接続するユーザの数、すなわちパス多重度が増大し、しかも、複数のスロットに跨って同一ユーザにチャネル割当てを行なうとすると、各スロット内における送信タイミングに許容されるマージンが小さくなる。その結果、受信タイミングの近接や交差が起こりうる事態となる。以下の説明で明らかとなるように、無線基地システム1000では、同一のタイムスロットにパス多重接続している複数ユーザの移動端末装置に対する送信タイミング間隔をできるだけ広く取ることにより、通話特性の劣化やユーザ間の混信を抑制することが可能となる。
【0042】
したがって、通常呼をパス多重させる場合、送信タイミング調整処理部16dは、たとえば、パス多重接続している移動端末装置の数が所定数以上のスロットについては、当該スロットの送信タイミング設定可能区間内において、当該スロットにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミング間隔が最大となるようにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングを制御し、パス多重接続している移動端末装置の数が所定数未満のスロットについては、当該スロットの送信タイミング設定可能区間内において、新規な移動端末装置に送信タイミングを割当てるための区間を確保するように、当該スロットにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングを制御し、かつ、接続を要求している新規な移動端末装置への送信タイミングを、確保された区間に割当てる。
【0043】
図2は、本発明において、移動端末装置とPDMA基地局1000との間で授受される信号の構成を説明するための概念図である。
【0044】
1フレームの信号は8スロットに分割され、前半の4スロットがたとえば受信用であり後半の4スロットがたとえば送信用である。
【0045】
各スロットは120シンボルから構成され、図2に示した例では、1つの受信用および1つの送信用のスロットを1組として最大で4ユーザに対して1フレームの信号を割当てられている。
【0046】
また、各フレームについては、上述したユニークワード信号(参照信号)区間を含み、巡回符号による誤り検出(CRC:cyclic redundancy check)が可能な構成となっているものとする。
【0047】
さらに、図1において説明したとおり、同一タイムスロットに複数のユーザの移動端末装置がパス多重接続している場合において、それぞれの移動端末装置からの受信信号の受信タイミングをずらすことで各ユーザを識別するために、基地局1000から各端末に対しての送信タイミングが、基準となる送信タイミングからずらされているものとする。
【0048】
次に、図3を参照して、この発明による無線基地システムにおける同期窓制御方法の原理について説明する。
【0049】
図3は、ある一つのタイムスロット内におけるタイミング図であり、当該タイムスロット内におけるユーザ1および2の受信信号の到来タイミングすなわち同期位置を示している。
【0050】
この発明によれば、各ユーザの到来タイミングすなわち同期位置を中心として、その前後にαシンボルの区間を同期窓として設定する。そして次の受信タイミングにおいて、この同期窓以外のタイミングにおける受信は同期位置として認めない、すなわち当該信号の受信は不許可とするものである。
【0051】
一般に、移動端末装置の移動によって受信タイミングが刻々と変化することはあるが、いきなり全く異なるタイミングに飛ぶようなことはなく、そのようなタイミングで受信することがあれば、なんらかのエラーによるものと考えられ、受信を不許可にすることが望ましい。
【0052】
そこで、この発明では、図3に示すように、各ユーザの同期位置はフレームごとにある程度は変動し、また完全に正確に推定できない場合もあることを考慮して、当該フレームで推定された同期位置を中心に所定時間長の同期窓を設け、次の受信タイミングで、すなわち次の受信信号フレームで、設定されている同期窓の範囲内のみを同期位置とみなし、それ以外のタイミングを同期位置とはみなさず、そのようなタイミングでの受信を不許可とするようにしたものである。
【0053】
図3に示すように、一つのタイムスロットに複数のユーザ1および2がパス多重接続している場合、2つの同期位置が存在し、対応して2つの同期窓が存在する。従来技術の説明で述べたように、複数のユーザの同期位置同士が近接したり、交差したりすると、通話特性の劣化や、混信の原因となる。
【0054】
そこで、無線基地システム1000では、同期位置同士の近接や交差を防止するために、複数のユーザの同期窓同士が重なり合うことを禁止するよう同期窓制御を行なっている。
【0055】
[2つの通話スロットを使用するデータ通信へのチャネル割当]
チャネル割当て処理部20と送信タイミング調整処理部16dとが、同一のタイムスロットに通話用のユーザ(通常呼)と、複数のタイムスロットに跨るデータ通信用のユーザとをパス多重接続させる場合の処理について、以下に詳しく説明する。
【0056】
いままでの説明では、1スロット当り2人のユーザをパス多重により割当てる場合について説明した。
【0057】
以下の説明では、1つのタイムスロット当り3つまでのパス多重が可能であり、ユーザを識別するための送信タイミングとしては、i)先頭側、ii)中央位置、iii)最後尾側の3つのタイミングが存在するものとする。ただし、パス多重の可能な自由度に応じて、このような送信タイミング位置の候補の個数を増減させることも可能である。また、以下の説明では、先頭のスロット0には、制御チャネル信号が割当てられ、後続の3つのスロット、スロット1〜スロット3には情報チャネル信号(通話あるいはデータ通信のための信号)が割当てられているものとする。
【0058】
図4は、以上の構成において、2つの通常呼(通話のための呼または32Kbit/secでのデータ伝送のための呼)に対してチャネル割当が行なわれている状態を示す概念図である。
【0059】
図4においては、スロット1の最後尾側に第1の通常呼が割当てられており、スロット3の先頭側の送信タイミングに第2の通常呼が割当てられているものとする。
【0060】
以下では、図4に示したようなチャネル割当が既に行なわれている状態で、2つの通話スロットを使用して、64Kbit/sec伝送を行なうためのチャネル割当を行なう場合を例として考察する。
【0061】
このように、2つの通話スロットに跨って64Kbit/sec伝送でのデータ通信を行なう場合、端末側では、2つの通話スロットでの送信タイミングおよび受信タイミング位置を同一として処理する。これは、もしも2つのスロットのそれぞれにおいて送信タイミングおよび受信タイミング位置を異なった位置とすると、その制御が極めて煩雑となるためである。
【0062】
このため、逆にいえば、2スロット個々に、端末受信時のタイミングが異なるようなチャネル割当では、64Kbit/sec伝送を行なうことはできない。したがって、基地局からの送信タイミングは2スロットで同一とする必要がある。
【0063】
一方、空間多重を実現するPDMA通信技術により、PHSを構成している場合、PHSのユニークワードは、上述したとおり、個々のユーザに対応して複数存在するわけではないため、同一スロット内で多重するユーザ同士のタイミング差を設ける必要がある。
【0064】
そこで、図4のような状態において、64Kbit/sec伝送を行なう場合は、良好なチャネル割当の可能性として、以下の2つの場合がある。
【0065】
図5は、図4の場合のチャネル割当に加えて、64Kbit/sec伝送を行なう場合のチャネル割当の第1の例を示す概念図である。
【0066】
図5においては、タイムスロット1とタイムスロット2の先頭側の送信タイミングに64Kbit/sec伝送のためのチャネル割当(以下、64K呼と呼ぶ)の割当が行なわれている。
【0067】
一方、図6は、図4の状態のチャネル割当に加えて、64K呼の割当を行なう他の例を示す概念図である。
【0068】
図6に示した例においては、スロット2およびスロット3の最後尾側の送信タイミングに64K呼の割当が行なわれている。
【0069】
以上のように、64K呼の割当を行なった場合、図5および図6のいずれの場合においても、パス多重分割が行なわれているタイムスロットが発生する。したがって、パス多重呼同士のDD比条件(多重されている2ユーザからの所望波の強度比の条件)、空間相関値条件(多重されている2ユーザからの所望波の到来方向の条件)等の制約により、64K呼接続ができない可能性がある。したがって、以下に説明するように、いずれのチャネル割当が最適であるかの探索を行ないつつ、最適なチャネル割当を、DSP内処理でのチャネル割当処理において実行する必要がある。
【0070】
[64K呼接続のための原則]
64K呼接続を行なう場合、2つの通話スロットのうち、まず1つ目の通話スロットに対してチャネルの割当が行なわれる。以下では、このような最初に割当が行なわれるチャネルを、「第1TCH」と呼び、そのようなチャネル接続を「第1TCH接続」と呼ぶことによる。
【0071】
これに対して、64K呼接続において、2つ目の通話スロットを「第2TCH」と呼び、このような第2TCHの接続を行なうことを「第2TCH接続」と呼ぶことにする。
【0072】
以下に説明するように、64K呼接続を行なう場合は第2TCH接続を行なう前に、その候補となるスロット内の既通話ユーザの送信タイミングを移動させて、複数のスロットにおいて第2TCHの接続が可能な状態をより多く生成した後に、より性能のよいと考えられる方のスロットを探索し、第2TCH接続を行なう。このようなチャネル割当方法を取ることで、第2TCHの接続確率や受信特性が向上し、実効伝送レートを向上させることが可能となる。
【0073】
新規に多重状態を作成する場合、安定した特性を得ることを目的として、既通話ユーザと新規ユーザの電力差、空間相関値、RSSIレベル(無線基地システム1000が受信した移動端末装置からのタイムスロットごとの電波の電界強度)、受信タイミング差等により制限を設ける必要がある。これらの制限の存在は、第2TCH接続が可能な候補スロットに対する第2TCH接続確率に影響を与える。
【0074】
そこで、上述したように、既通話ユーザや既に接続された第1TCHの送信タイミングを移動させることで、第2TCH接続のための候補スロットをなるべく多く生成し、結果としてすべての制限条件をクリアして新規多重接続が可能となるような状態を増加させることとする。
【0075】
以下では、このような既通話ユーザや第1TCH呼(1つ目の通話スロット)の送信タイミングの移動に対して、以下のような原則の下でその処理を行なうこととする。
【0076】
i) 既通話ユーザや第1TCH呼の送信タイミングの移動を行なう場合、送信タイミングの移動中に新規接続を行なうと、第1、第2TCHのタイミングずれや、多重ユーザ同士の送信タイミングの近接化や、制御の複雑化等が発生する。このため、新規割当は送信タイミング移動が完了した後に行なうものとする。
【0077】
ii) また、このような送信タイミングの移動制御の開始前に、既に送信タイミング値が移動中のユーザがいるスロットにおいては、そのユーザのタイミング移動が完了した後に64K呼接続のための制御をはじめることとする。このような制御をすることで、チャネル割当のための送信タイミングの制御の複雑化を回避することができる。
【0078】
iii) さらに、空きスロット(無多重スロット)においては、多重スロットより高品質な特性を得やすいことが予想されるため、空きスロットに対しては優先的に割当を行なう。
【0079】
iv) また、他の64K呼が当該スロット(第1TCHまたは第2TCH接続候補スロット)内で、既に接続中の場合、その呼のタイミングを移動する制御は難しい。それは、第1TCHまたは第2TCHのタイミングを同一化しておく必要があるため、移動させる場合は同時に動かす必要があることと、それらの処理は個々のスロット内ユーザ状況が違うことで別処理となり、そのような制御が煩雑化することが理由として挙げられる。そこで、当該スロット内に他の64K呼が存在している場合は、送信タイミングの移動は、その64K呼のタイミング移動を行なわないで可能な範囲においてのみ移動を行なうという制御を行なう。
【0080】
[送信タイミング移動可能な範囲]
以下では、以上説明したような制御の原則の下で、第1TCH呼および第2TCH呼の送信タイミングの移動可能な範囲についてさらに詳しく考察する。
【0081】
図7は、送信タイミング値の最後尾側に既に他の多重ユーザが存在する場合に、送信タイミングの先頭側に割当てられた第1TCH呼の送信タイミング値の移動可能な範囲を説明するための概念図である。
【0082】
以下では、第1TCH呼を黒丸で表わし、他の多重ユーザを白丸で表わし、他の64Kユーザを白三角で表わすことにする。
【0083】
図7において、既に送信タイミング値の最後尾に他の多重ユーザがいるため、この他の多重ユーザの送信タイミングの近傍は、このユーザと近接しすぎると判断される領域であって、第1TCH呼を移動させることができない。
【0084】
したがって、第1TCH呼は、送信タイミング値の先頭部から、他の多重ユーザと近接しすぎないため移動が許可されると考えられる送信タイミング位置PL2まで移動を行なうことが可能である。
【0085】
図8は、他の多重ユーザと第1TCH呼とがパス多重されている場合に、他の多重ユーザを移動させる制御を説明するための概念図である。
【0086】
図8においては、送信タイミングの中央位置に他の多重ユーザが存在し、さらに送信タイミング値の先頭部に第1TCH呼が割当てられているものとする。このとき、さらに第2TCH呼を割当てる場合には、このタイムスロット内では第1TCH呼と他のユーザの通常呼とはなるべく送信タイミングが離れていることが望ましい。
【0087】
したがって、図8に示したような場合では、送信タイミングの中央位置に存在する他のユーザの通常呼は、移動できる最も離れた場所である、送信タイミング値の最後尾まで移動される。このような移動が行なわれた上で、第2TCH呼の接続可能な候補の探索が行なわれる。
【0088】
図9は、送信タイミングの中央位置に、既に64K接続のユーザがパス多重されている場合の第1TCH呼の移動可能な範囲を説明するための概念図である。
【0089】
図9においては、64K接続ユーザが送信タイミングの中央位置に存在するため、上述した原則により、この64K接続ユーザの送信タイミングの移動は行なわない。したがって、送信タイミング値先頭部にいる第1TCH呼の移動可能な範囲は、送信タイミング値先頭部から他の多重ユーザと近接しすぎないため、移動移動許可される位置である位置PL1までの範囲に限られる。現在想定している条件下では、送信タイミングとしては、送信タイミング値の先頭と、中央位置と、最後尾の3つの位置への割当しか想定されておらず、64K接続ユーザの送信タイミングの移動は行なわない以上、図9のような状態では、第1TCH呼の送信タイミングを、第2TCH呼の割当のために、たとえば送信タイミング最後尾に移動させるということはできない。
【0090】
さらに、以下では、第2TCH呼の接続可能とされる範囲について説明する。図10は、他の多重ユーザが、送信タイミング値の最後尾に存在する場合の第2TCH呼の接続可能範囲を説明するための概念図である。
【0091】
他の多重ユーザは、送信タイミング値の最後尾に割当られているため、第2TCH接続は、送信タイミング値の先頭部から他の多重ユーザと近接しすぎないために第2TCH接続が許可される位置にあるPL2までの範囲において接続を行なうことができる。
【0092】
送信タイミング値PL2から送信タイミング値の最後尾までの間は、他の多重ユーザと近接しすぎると判断されるため、第2TCH接続を行なうことができない。
【0093】
図11は、送信タイミングの中央位置に他の多重ユーザが割当てられている場合に、第2TCH接続の前に、このユーザの送信タイミングに対して行なわれる制御を説明するための概念図である。
【0094】
図11に示した例では、既に接続されている他のユーザの通常呼は送信タイミングの中央位置に存在しているが、第2TCH呼の接続可能な候補の数を増加させるために、たとえば、このタイムスロット内では、この他のユーザの通常呼の送信タイミング位置は最後尾の位置まで移動させることが望ましい。このような移動を行なえば、第2TCH呼は、送信タイミング値の先頭部から、他の多重ユーザと近接しすぎないため、第2TCH接続が許可される送信タイミングのPL2までの範囲について接続を行なうことが可能である。
【0095】
すなわち、移動できるような他ユーザが既にタイムスロット内に存在している場合は、第2TCH呼の接続可能な範囲を最も広くできるように既接続の通常呼の送信タイミングを移動させる。
【0096】
図11においては、既接続の通常呼を送信タイミング値の最後尾まで移動させることとしたが、他のタイムスロットの接続状況によっては、送信タイミング値の先頭部へ移動させることとしてもよい。
【0097】
図12は、同一のタイムスロット内に、既に2つの既接続の通常呼が存在する場合の制御を説明するための概念図である。
【0098】
図12(a)においては、送信タイミング値の先頭部に第1の通常呼が存在し、送信タイミング値の最後尾にも他の通常呼のユーザが存在しているものとする。
【0099】
他のタイムスロットの状況に応じて、第2TCH呼の接続可能領域をより多くするために、既接続の通常呼のうち送信タイミング値先頭部に存在する通常呼を移動させた方がよいと判断される場合は、送信タイミング値の先頭部に存在する通常呼を、送信タイミング値の最後尾に存在する通常呼と近接しすぎると判断される範囲であるPL2の近傍まで移動させる。
【0100】
その結果、送信タイミング値の先頭部から、他の多重ユーザと近接しすぎないため第2TCH接続が許可される位置であるPL1までの範囲が、第2TCH接続の可能範囲となる。
【0101】
図12(b)は、同一のタイムスロット内に、既に2つの既接続の通常呼が存在する場合の他の制御を説明するための概念図である。
【0102】
一方で、他のタイムスロットの状況によっては、送信タイミング値先頭部にいる通常呼および送信タイミング値の最後尾にいる通常呼のいずれも移動を行なわない場合の方が第2TCH呼の接続可能な候補がより多く存在する場合もある。
【0103】
図12(b)においては、送信タイミング値PL1から送信タイミング値PL2までの範囲が、他の多重ユーザと近接しすぎないため、第2TCH接続が許可される範囲となる。
【0104】
図13は、既に送信タイミング値の中央部に64K接続ユーザの割当が行なわれている場合の、第2TCH接続が許可される範囲を説明するための概念図である。
【0105】
上述したとおり、64Kユーザの送信タイミング位置は、第2TCH接続を行なうに当り、その前段階で移動させることは行なわない。
【0106】
したがって、図13に示した状態では、送信タイミング値の先頭部から、他の多重ユーザと近接しすぎないため接続が許可され得る送信タイミング値PL1までの範囲が第2TCH接続が許可される範囲である。また、送信タイミング値最後尾から、他の多重ユーザと近接しすぎないため、接続が許可される送信タイミング値PL2までの範囲も第2TCH接続が許可される範囲となる。
【0107】
[第2TCH接続の処理]
以下では、以上のような原則の下で、具体的にPHSにおいて、64K通信が確立するまでのシーケンスをその手続を示すフローチャートに従って説明する。
【0108】
処理の概要を説明すると、まず、1つ目の通話スロットを使用する呼(32K)が発呼され、接続確立後に32Kデータ通信が開始される。すなわち、上述したような第1TCH呼に対する接続が確立されることになる。
【0109】
その後、端末側から2つ目の通話スロットを使用して、64K通信を行なうための要求が基地局に送信される。このような64K接続の要求を「第2TCH追加要求」と呼ぶことにする。
【0110】
図14は、このような第2TCH追加要求が行なわれた後の無線基地システム1000のチャネル割当て処理部20での処理を説明するためのタイミングチャートである。
【0111】
図14を参照して、第2TCHの追加要求が無線基地システム1000において受信されると(ステップS100)、続いて、第1TCHスロット内に送信タイミングが移動中のユーザがあるかないかの判断が行なわれる(ステップS102)。
【0112】
送信タイミング移動中のユーザがある場合は、移動完了まで待機状態となる(ステップS104)。待機完了後、次のステップS106に処理が移動する。
【0113】
一方、ステップS102において、第1TCHスロット内に送信タイミング移動中のユーザがない場合は、他の通話スロットにおいて空きスロット(他の多重ユーザが存在しないスロット)があるかないかの判断が行なわれる(ステップS106)。
【0114】
他の通話スロットで空きスロットがある場合、当該空きスロットに対して、第2TCHの接続が実行される。第2TCH接続タイミングは、第1TCHの送信タイミングと合わせられる(ステップS108)。以上により、64K接続が完了する(ステップS130)。
【0115】
一方、ステップS106において、他の通話スロットで空きスロットがない場合、続いて、第1TCHのタイミング移動許可範囲が調べられる。既通話ユーザ数、第1TCH呼のタイミング、他の64K呼の有無等により、第1TCHのタイミングを動かしてもよい範囲を調べることになる(ステップS110)。
【0116】
続いて、チャネル割当て処理部20は、第1TCH接続スロット以外の他の2スロットにおいて、第1には、送信タイミング移動中のユーザが存在するか否か、第2には、スロット内総ユーザ数が最大多重度以下であるか否か、について調べる。送信タイミング移動ユーザがあり、あるいはスロット内総ユーザ数が最大多重度数分いる場合は、そのスロットを第2TCH接続候補スロットから除外する(ステップS112)。
【0117】
図15は、図14に続くチャネル割当て処理部20での処理を説明するためのタイミングチャートである。
【0118】
続いて、他スロットは2スロットとも候補に残っているか否かの判定が行なわれる(ステップS114)。
【0119】
他のスロットが2スロットとも候補に残っている場合、他の2スロットからの最適ポイントのサーチが行なわれる(ステップS116)。すなわち、両方のスロットで、第1TCHと同じ送信タイミング位置に第2TCH接続OKとなるポイントを探すことになる。
【0120】
一方、ステップS114において、他のスロットが2スロットとも候補に残ってはいない場合、続いて、他スロット中1スロットが候補に残っているか否かの判定が行なわれる(ステップS118)。
【0121】
他スロット中1スロットが候補に残っている場合、他の1スロットからの最適ポイントのサーチが行なわれる(ステップS120)。ここでは、最適な第2TCH接続ポイントを他の1スロット内において探索することになる。
【0122】
一方、他スロット中、1スロットも候補に残っていない場合、すなわちすべてのスロットについて候補スロットが存在しない場合は、送信タイミングの移動を行なうことなく、処理は終了し、第2TCH接続を拒否する(ステップS122)。
【0123】
図16および図17は、図15に示した処理のうち、他の2スロットからの最適ポイントサーチを行なうステップS116の処理を説明するためのフローチャートである。
【0124】
図16を参照して、他の2スロットからの最適ポイントサーチの処理が開始されると(ステップS200)、他のスロットのうちの1つ(スロットXと呼ぶ)内に他の64K接続ユーザがいるかいないかの判定が行なわれる(ステップS202)。
【0125】
スロットX内に他の64K接続ユーザがいる場合、このスロットXにおいて、第2TCH接続許可ポイントを見付ける処理が行なわれる(ステップS204)。
【0126】
一方、ステップS202において、スロットX内に他の64K接続ユーザがいない場合は、現在空いているポイントを、第2TCH接続許可ポイントとする(ステップS206)。
【0127】
ここまでの処理で、スロットX内の第2TCH接続許可ポイントの候補の探索が完了する。
【0128】
引続いて、他のもう1つのスロット(スロットYと呼ぶ)内に64K接続ユーザがいるかいないかの判断が行なわれる(ステップS208)。
【0129】
スロットY内に64K接続ユーザが存在する場合、スロットYにおいて、第2TCH接続許可ポイントの探索が行なわれる(ステップS210)。
【0130】
一方、ステップS208において、スロットY内に64K接続ユーザがいない場合、現在空いている接続可能ポイントを、第2TCH接続許可ポイントとする(ステップS112)。
【0131】
続いて、図17を参照して、自スロット(第1TCHが接続されているスロット)の第1TCH移動許可ポイントと、他スロットX、Yの第2TCH許可ポイントとにおいて、送信タイミングが一致するポイントがあるか否かの判定が行なわれる(ステップS214)。
【0132】
自スロットの第1TCH移動許可ポイントと、他スロットX,Yの第2TCH許可ポイントで送信タイミングが一致するポイントがある場合、そのポイントを目的ポイントとして、各スロットで、既に接続されている呼の送信タイミングの移動処理を開始する。ここで、候補ポイントが複数ある場合は、他ユーザとのタイミングが最も離れているポイントを選択する。
【0133】
一方、ステップS214において、他スロットX,Yの双方において第2TCH許可ポイントが一致するポイントがない場合は、続いて、自スロットの第1TCH移動許可ポイントと他スロットXまたはYの第2TCH許可ポイントが送信タイミングにおいて一致するポイントがあるか否かの判定が行なわれる(ステップS218)。
【0134】
他スロットXまたはYに第2TCH許可ポイントと送信タイミングにおいて一致するポイントがある場合、そのポイントを目的ポイントとして、各スロットで送信タイミングの移動制御が開始される。複数ある場合、すなわち自スロットと他スロットX、自スロットと他スロットYにおいて送信タイミングを一致させ得るポイントがある場合は、他スロットX,Yのうちでユーザ数の少ない方を優先的に採用する。ユーザ数も同一の場合は、他ユーザとのタイミングが最も離れているスロットを選択することにする(ステップS220)。
【0135】
一方、ステップS218において、自スロットの第1TCH移動許可ポイントと、他スロットXまたはYの第2TCH許可ポイントとの送信タイミングが一致するポイントがない場合は、移動しても第2TCH接続ができないことが判明するため、ここで処理が終了する。これに応じて、第2TCH接続が拒否される(ステップS222)。
【0136】
図18は、図15に示した処理のうち、他の1スロットからの最適ポイントサーチを行なうステップS120の処理をより詳細に説明するためのタイミングチャートである。
【0137】
図18を参照して、他の1スロットからの最適ポイントサーチの処理が開始されると(ステップS300)、続いて、候補の他のスロット内に他の64K接続ユーザがいるかいないかの判定が行なわれる(ステップS302)。
【0138】
候補の他のスロット内に他の64K接続ユーザがいる場合、当該他スロット内において第2TCH接続許可ポイントの探索が行なわれる(ステップS304)。
【0139】
一方、ステップS302において、候補となる他スロット内に他の64K接続ユーザがいない場合、現在空いているポイントを、第2TCH接続許可ポイントとする(ステップS306)。
【0140】
続いて、自スロットの第1TCH移動許可ポイントと、他スロットの第2TCH許可ポイントから送信タイミングにおいて一致するポイントがあるか否かの判定が行なわれる(ステップS308)。
【0141】
一致するポイントがある場合、そのポイントを目的ポイントとして各スロットで移動処理が開始される。当該他スロット中において複数の候補が存在する場合は、他ユーザとのタイミングが最も離れているポイントを選択する(ステップS310)。
【0142】
一方、ステップS308において、一致するポイントが存在する場合は、移動処理を行なっても、第2TCH接続が不可能なことが判明するので、ここで処理が終了する。これに応じて、第2TCH接続が拒否される(ステップS312)。
【0143】
図19は、図17または図18において示した候補ポイントを目的ポイントとして各スロットでの送信タイミングの移動処理を行なう場合の制御を説明するためのフローチャートである。
【0144】
図19を参照して、目的ポイントとする各スロットでの移動処理が開始されると(ステップS400)、自スロットにおいて、第1TCHがポイントに来ているか否かの判断が行なわれる(ステップS402)。
【0145】
第1TCHが目的ポイントに来ていない場合、第1TCH呼を動かす前に、他ユーザの移動の必要があるかの判断が行なわれる(ステップS404)。
【0146】
他のユーザの移動を行なう必要がある場合は、他のユーザの移動処理を行なう(ステップS406)。この場合、制御を容易とするために、移動は1ユーザごとに順に行なうものとする。続いて、処理はステップS408に移行する。
【0147】
一方で、ステップS404で、第1TCH呼を動かす前に他のユーザの移動の必要がない場合は、第1TCHユーザを目的ポイントに移動させる(ステップS408)。
【0148】
第1TCHユーザを目的ポイントに移動させた後、あるいはステップS402において自スロット内で第1TCHが目的ポイントに既に来ている場合は、続いて、他スロット内に他の64K接続ユーザがいるかいないかの判断が行なわれる(ステップS410)。
【0149】
他の64Kユーザがいる場合、第2TCH接続予定タイミングに他のユーザがいるかいないかの判定が行なわれる(ステップS412)。
【0150】
第2TCH接続予定タイミングに他のユーザがいる場合、他のユーザの移動処理を行なう(ステップS414)。この際、制御を容易とするために、移動は1ユーザごとに順に行なう。その後処理はステップS416に移行する。
【0151】
ステップS410において、他スロット内に他の64K接続ユーザがいる場合、あるいはステップS412において第2TCH接続予定タイミングに他のユーザがいない場合は、移動が完了する(ステップS416)。なお、候補の他のスロットが2個ある場合は、両方のスロットで以上説明したような処理を行なうものとする。
【0152】
移動完了後、第2TCHの接続が行なわれる(ステップS418)。
以上により64K接続ユーザに対するチャネル割当が終了する(ステップS420)。
【0153】
なお、以上の説明は、PDMA多重時における64K通信を行なうために、2スロットにわたって同一のユーザにチャネル割当を行なう構成について説明した。さらに、制御チャネルと通話3スロットを使用して、データ通信サービスを行なうこととすると、128Kbit/secのデータ通信サービスを行なうことも可能である。
【0154】
この場合においても、使用するタイミングに既に接続している既多重ユーザの送信タイミングを移動させることで、このようなデータ通信サービスを行なうことが可能である。このとき、移動シーケンスは各多重呼ができるだけタイミングから離れるように移動させる。さらに、他の64K伝送等の伝送が既に行なわれており、タイミング移動が難しいユーザの送信タイミングの移動は移動処理から除外するという原則に基づけば、上述したような64K伝送時と同様に、128Kbit/secのデータ通信においてもチャネル割当を行なうことが可能となる。
【0155】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0156】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、パス分割多重接続を行なう無線システムあるいはチャネル割当方法において、第1チャネルの接続が完了した後、第2チャネルの接続を行なう際に、既接続のユーザの送信タイミングをより良好な伝送度特性で接続可能な候補を生成した後に、第2チャネルの接続が行なわれる。このため、第2チャネルの接続確率や受信特性が向上し、実効的な伝送レートを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 無線基地システム1000の全体構成を示す機能ブロック図である。
【図2】 移動端末装置とPDMA基地局1000との間で授受される信号の構成を説明するための概念図である。
【図3】 一つのタイムスロット内におけるタイミング図である。
【図4】 2つの通常呼に対してチャネル割当が行なわれている状態を示す概念図である。
【図5】 図4の場合のチャネル割当に加えて、64Kbit/sec伝送を行なう場合のチャネル割当の第1の例を示す概念図である。
【図6】 図4の場合のチャネル割当に加えて、64Kbit/sec伝送を行なう場合のチャネル割当の第2の例を示す概念図である。
【図7】 送信タイミングの先頭側に割当てられた第1TCH呼の送信タイミング値の移動可能な範囲を説明するための概念図である。
【図8】 他の多重ユーザと第1TCH呼とがパス多重されている場合に、他の多重ユーザを移動させる制御を説明するための概念図である。
【図9】 既に64K接続のユーザがパス多重されている場合の第1TCH呼の移動可能な範囲を説明するための概念図である。
【図10】 他の多重ユーザが、送信タイミング値の最後尾に存在する場合の第2TCH呼の接続可能範囲を説明するための概念図である。
【図11】 第2TCH接続の前に、他の多重ユーザの送信タイミングに対して行なわれる制御を説明するための概念図である。
【図12】 同一のタイムスロット内に、既に2つの既接続の通常呼が存在する場合の制御を説明するための概念図である。
【図13】 64K接続ユーザの割当が行なわれている場合の、第2TCH接続が許可される範囲を説明するための概念図である。
【図14】 無線基地システム1000のチャネル割当て処理部20での処理を説明するためのタイミングチャートである。
【図15】 図14に続くチャネル割当て処理部20での処理を説明するためのタイミングチャートである。
【図16】 他の2スロットからの最適ポイントサーチを行なう処理を説明するための第1のフローチャートである。
【図17】 他の2スロットからの最適ポイントサーチを行なう処理を説明するための第2のフローチャートである。
【図18】 他の1スロットからの最適ポイントサーチを行なう処理をより詳細に説明するためのタイミングチャートである。
【図19】 候補ポイントを目的ポイントとして各スロットでの送信タイミングの移動処理を行なう場合の制御を説明するためのフローチャートである。
【図20】 周波数分割多重接続,時分割多重接続および空間多重分割接続の各種の通信システムにおけるチャネルの配置図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 アンテナ、5,6,7,8 送受信回路、5a,6a,7a,8a RF回路、9,10,11,12 A/DおよびD/A変換機、13 サーキュレータ、14 DSP、15 受信処理部、15a 同期処理部、15b 同期窓制御部、15c アダプティブアレイ処理部、15d 検波部、16送信処理部、16a 変調処理部、16b,16c 乗算器、16d 送信タイミング調整処理部、16e 送信信号合成処理部、20 チャネル割当て処理部。

Claims (8)

  1. 各々が複数スロットに時分割多重された複数のパスを介して、複数の移動端末装置に対してパス多重接続して信号の送受信を行なう無線基地システムであって、
    前記複数のスロットのそれぞれに接続されている移動端末装置からの信号の受信タイミングを検知するための同期処理手段と、
    前記複数の移動端末装置のうちの1つの移動端末装置から、複数の前記スロットに跨って信号の送受信をするためのチャネル割当て要求がされる場合、前記複数のスロットのうちの第1のスロットにおいて、第1のパスに対応する第1のチャネルに第1のチャネル割当て行なった後に、前記第1のスロットに隣接する他のスロット内のそれぞれにおいて、第2のチャネルに対する第2のチャネル割当てを行ない得る候補タイミングに対して、当該他のスロットにすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングを制御することで、前記第2のチャネル割当てのための区間を確保するためのチャネル割当て処理手段と、
    前記チャネル割当て処理手段からの指示に応じて、パス多重接続している移動端末装置への送信タイミングを制御する送信タイミング制御手段とを備える、無線基地システム。
  2. 前記チャネル割当て処理手段は、前記第1のチャネルに対する送信タイミングと前記第2のチャネルに対応する送信タイミングとを所定の規準タイミングに対して一致するように制御する、請求項1に記載の無線基地システム。
  3. 前記チャネル割当て処理手段は、前記第2のチャネルに対する前記第2のチャネル割当てを行ない得る候補タイミングに対して、前記第1のスロットにおいて、すでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングを制御することで、前記第2のチャネル割当てのための区間を確保する処理を行なう、請求項1に記載の無線基地システム。
  4. 前記チャネル割当て処理手段は、前記他のスロットにすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングの制御および前記第1のスロットにおいてすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングの制御が終了した後に、前記第2のチャネル割当てを行なう、請求項3に記載の無線基地システム。
  5. 前記送信タイミング制御手段は、前記第2のチャネル割当てのための送信タイミングの移動制御の開始時に、すでに送信タイミング値が移動中の移動端末装置が存在するスロットにおいては、当該移動端末装置に対するタイミング移動が完了した後に、前記第2のチャネル割当てのための送信タイミングの移動制御を開始する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線基地システム。
  6. 前記チャネル割当て処理手段は、前記第1のスロットに隣接する他のスロットのうち、いまだパス多重接続している移動端末装置が存在しないスロットに対して、優先的に前記第2のチャネル割当てを行なう、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線基地システム。
  7. 前記送信タイミング制御手段は、前記他のスロットにすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングの制御および前記第1のスロットにおいてすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングの制御において、すでに他の移動端末装置に対して複数の前記スロットに跨って信号の送受信をするためのチャネル割当てが行なわれている場合、当該他の移動端末装置に対する送信タイミングは固定したままに維持する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の無線基地システム。
  8. 各々が複数スロットに時分割多重された複数のパスを介して、複数の移動端末装置に対してパス多重接続して信号の送受信を行なう無線基地システムにおけるチャネル割当て方法であって、
    前記複数のスロットのそれぞれに接続されている移動端末装置からの信号の受信タイミングを検知するステップと、
    前記複数の移動端末装置のうちの1つの移動端末装置から、複数の前記スロットに跨って信号の送受信をするためのチャネル割当て要求がされる場合、前記複数のスロットのうちの第1のスロットにおいて、第1のパスに対応する第1のチャネルに第1のチャネル割当て行なった後に、前記第1のスロットに隣接する他のスロット内のそれぞれにおいて、第2のチャネルに対する第2のチャネル割当てを行ない得る候補タイミングに対して、当該他のスロットにすでにパス多重接続している移動端末装置への送信タイミングを制御することで、前記第2のチャネル割当てのための区間を確保するステップとを備える、チャネル割当方法。
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