JP3813128B2 - 微細構造の製造方法 - Google Patents
微細構造の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3813128B2 JP3813128B2 JP2003006130A JP2003006130A JP3813128B2 JP 3813128 B2 JP3813128 B2 JP 3813128B2 JP 2003006130 A JP2003006130 A JP 2003006130A JP 2003006130 A JP2003006130 A JP 2003006130A JP 3813128 B2 JP3813128 B2 JP 3813128B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filling material
- filling
- etching
- openings
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L21/00—Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
- H01L21/02—Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
- H01L21/027—Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
- H01L21/033—Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising inorganic layers
- H01L21/0334—Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising inorganic layers characterised by their size, orientation, disposition, behaviour, shape, in horizontal or vertical plane
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B81—MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
- B81C—PROCESSES OR APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS
- B81C1/00—Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate
- B81C1/00388—Etch mask forming
- B81C1/00396—Mask characterised by its composition, e.g. multilayer masks
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B81—MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
- B81C—PROCESSES OR APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS
- B81C1/00—Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate
- B81C1/00388—Etch mask forming
- B81C1/00428—Etch mask forming processes not provided for in groups B81C1/00396 - B81C1/0042
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B81—MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
- B81C—PROCESSES OR APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS
- B81C1/00—Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate
- B81C1/00436—Shaping materials, i.e. techniques for structuring the substrate or the layers on the substrate
- B81C1/00555—Achieving a desired geometry, i.e. controlling etch rates, anisotropy or selectivity
- B81C1/00626—Processes for achieving a desired geometry not provided for in groups B81C1/00563 - B81C1/00619
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L21/00—Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
- H01L21/02—Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
- H01L21/027—Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
- H01L21/033—Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising inorganic layers
- H01L21/0334—Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising inorganic layers characterised by their size, orientation, disposition, behaviour, shape, in horizontal or vertical plane
- H01L21/0337—Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising inorganic layers characterised by their size, orientation, disposition, behaviour, shape, in horizontal or vertical plane characterised by the process involved to create the mask, e.g. lift-off masks, sidewalls, or to modify the mask, e.g. pre-treatment, post-treatment
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B81—MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
- B81C—PROCESSES OR APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS
- B81C2201/00—Manufacture or treatment of microstructural devices or systems
- B81C2201/01—Manufacture or treatment of microstructural devices or systems in or on a substrate
- B81C2201/0101—Shaping material; Structuring the bulk substrate or layers on the substrate; Film patterning
- B81C2201/0128—Processes for removing material
- B81C2201/013—Etching
- B81C2201/0132—Dry etching, i.e. plasma etching, barrel etching, reactive ion etching [RIE], sputter etching or ion milling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Geometry (AREA)
- Micromachines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、微細構造(micro-structure)の製造に関し、特に、精確なパターニングと、重ね合わせ誤差(overlay error)の低減と、極端なトポグラフィ(extreme topography)の上への精確なリソグラフィとをもたらす方法を用いる微細構造の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】
微細電気機械的構造(MEMS)または光学装置(例、送受信装置)のような微細構造の製造は、部品の精密な配置を必要とする。光学装置の場合には、例えば、これらの部品は、典型的にレーザ・ダイオード,モニタ・フォトダイオード,レンズ,ミラー,アイソレータ,および光ファイバ等である。部品の精確な位置決めは、オプティカル・ベンチ(optical bench)と呼ばれる他の微細構造の使用によって行うことができる。オプティカル・ベンチは、光学部品が置かれるエッチングされたくぼみ,ソケット,溝等から構成される。くぼみは、部品を収容し、3軸全てにおいて部品の精確な位置決めを与える。
【0003】
一般的に、エッチングされるくぼみ領域は、リソグラフィによって個別に、最初にパターニングされる。リソグラフィは、シリコン等の基板上に一定のくぼみ領域を記録する(register)ためのフォトグラフィ手法の使用を含む。一般的に、マスクを通して光が放射されて、シリコン基板等の基板の上にある膜の上へくぼみ領域のパターンを描く。このようにして、エッチングされるくぼみ領域のパターンを膜の上へ転写して基板上にハード・マスクを作成する。
【0004】
エッチングされるくぼみの様々な物理的特徴は、典型的に、様々な製造手法を要求する。これは、一般的に、くぼみのそれぞれが、後続のリソグラフィ工程を用いて個別に処理されることを意味する。
【0005】
例えば、垂直側壁を有することが求められるくぼみ領域は、典型的には反応性イオン・エッチング(RIE)によってエッチングされる。一方、傾斜した側壁を有するくぼみは、異方性ウェット・エッチングによって実現できる。加えて、全てのくぼみは、一般的には同じ深さではなく、したがって単一のエッチング工程においてエッチングすることができない。また、くぼみの開口部(x,y寸法)がエッチング速度に影響を与え、したがってくぼみの深さ(z寸法)に影響を与える。この影響は、ドライエッチングに対して特に顕著である。全てのくぼみが同じ開口部を有するわけではない一方で、同じ深さを要求することもあるので、それぞれのエッチングは、個別の工程において実行される。
【0006】
複数のリソグラフィ工程の使用は、問題を引き起こすことがある。例えば、それぞれのリソグラフィ工程が、前のマスクに対するマスクのミスアライメントによる重ね合わせ誤差を導入する可能性がある。ミスアラインされたくぼみは、光学部品を光軸から外れて位置決めすることとなる。ミスアライメントの主な原因は、複数のリソグラフィ工程に付随する重ね合わせ誤差である。
【0007】
また、くぼみの第一組のエッチングの後、ベンチ表面はもはや平坦ではなく、典型的に極端なトポグラフィを示す。極端なトポグラフィは、後続のマスク露光において均一なフォトレジスト・カバレッジを得る点で問題を生じさせる。さらに、焦点深度がトポグラフィによって変化し、得られる解像度が劣化する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、重ね合わせ誤差と極端なトポグラフィの上への精確なリソグラフィの必要性とを含む従来の方法の陥穽を回避する微細構造の改良された製造方法に対する必要性が存在する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、MEMSまたはシリコン・オプティカル・ベンチのような微細構造の製造方法を提供する。本発明の一態様において、この方法は、単一マスクを用いて、異なるエッチング工程で基板にエッチングされる2以上のくぼみ領域をパターニングし、エッチングのためのくぼみ領域を選択的に選択する工程を含む。
【0010】
好適な実施形態において、この方法は、基板をパターニングして、基板にエッチングされる複数のくぼみ領域を識別し、少なくとも1つのくぼみ領域を弁別的充填材料で充填する工程を含む。充填材料は、それを他の充填材料に対して選択的にエッチングできるという点で化学的に弁別的である。弁別的充填材料を含む少なくとも1つのくぼみ領域を、弁別的充填材料に少なくとも部分的に基づいて選択する。選択したくぼみ領域をエッチングする。
【0011】
好適な実施の形態において、くぼみ領域を弁別的充填材料で充填する工程は、(a)複数のくぼみ領域を第一の充填材料で充填する工程と、(b)少なくとも1つのくぼみ領域の第一の充填材料を保護されていない状態にして、少なくとも第一の充填材料を含むくぼみ領域を保護材料で保護する工程と、(c)前記保護されていない第一の充填材料を除去して露出したくぼみ領域を形成する工程と、(d)保護材料を除去する工程と、(e)弁別的充填材料を前記露出したくぼみ領域へ付加する工程とを含む。
【0012】
他の好適な実施形態において、2つの異なる弁別的充填材料を交互の順序でくぼみ領域に与える。くぼみがエッチングされる順序と逆の順序でくぼみを充填材料によって充填することが好ましい。このようにして、くぼみ領域は、個別にエッチングされる他のくぼみ領域に影響を与えることなく選択的にエッチング可能である。好ましくは、この方法は、さらに、(a)エッチングの順序でエッチングされる前記複数のくぼみ領域を第一の充填材料で充填する工程と、(b)少なくとも1つの保護されていないくぼみ領域と前記保護された全てのくぼみ領域とを保護材料で保護する工程であって、前記保護は、前記エッチングの順序と逆の順序で行われる工程と、(c)第一の充填材料を残りの保護されていないくぼみ領域から除去する工程と、(d)工程(b)において付着した前記保護材料を除去する工程と、(e)エッチングの順序でエッチングされる前記複数のくぼみ領域を第二の充填材料で充填する工程と、(f)少なくとも1つの保護されていないくぼみ領域と前に保護された全てのくぼみ領域とを保護材料で保護する工程であって、前記保護は、前記エッチングの順序と逆の順序で行われる工程と、(g)第二の充填材料を残りの保護されていないくぼみ領域から除去する工程と、(h)工程(f)において付着した前記保護材料を除去する工程と、(i)前記エッチングの順序でエッチングされる最初のくぼみ領域以外の全てのくぼみ領域に対して工程(a)〜(h)をくり返し、工程(c)において前記第一の充填材料を除去するかまたは、工程(g)において前記第二の充填材料を除去することにより、前記エッチングされる最初のくぼみ領域内の基板を露出させる工程とを含む。
【0013】
本発明の方法は、重ね合わせ誤差を最小化し、極端なトポグラフィの上への精確なリソグラフィの必要性を回避する。ここで与えられる方法は、また、このような極端なトポグラフィの存在状態での精確な寸法制御をも可能にする。全てのくぼみの相互に関する正確な記録を与える最初のマスクの後に精密なリソグラフィは必要とされない。全てのリソグラフィ工程は、平坦な表面上で実行される。加えて、本発明の方法は、平坦でない部分を有する表面の上へ金属トレース(trace)および金属パターンを組み込むことを可能にする。
【0014】
本発明の他の態様においては、新規な微細構造を提供する。上述したように、本発明の方法によって与えられる微細構造は、従来の方法によって製造される微細構造と比較してより精密に定められたくぼみ領域を有する。精度の増大は、重ね合わせ誤差を回避し、極端なトポグラフィの上への精確なリソグラフィの必要性を回避することによって少なくとも部分的に達成される。微細構造は、上記に略述した、そして以下にさらに述べる方法に従って形成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
シリコン・オプティカル・ベンチを製造する代表的な方法との関連において本発明を説明する。一方、ここに述べる手法は、様々な用途を有する広範囲の種類の微細構造の製造に広く適用できることを理解されたい。このような用途は、例えば、電子,機械,光学,または生物学的用途を含む。概して言えば、本発明の方法は、相互に近接してアラインされ、シリコン等の基板に形成された小型のくぼみを有するあらゆる微細構造の製造に適用できる。
【0016】
上述したように、シリコン基板に溝をエッチングする手法を多くの場合用いて部品の精密な配置を容易にする。一般的に、このような構造において部品の配置のために用いられるくぼみは、サイズが約1ミクロンから数百ミクロンまで様々である。一方、エッチングされるくぼみの長さは、例えば、光ファイバを保持するためのV字溝は、長さがミリメートルのことがある。所望の特性を有する構造を作成するためには、このような部品の配置のためにサブミクロンの精度が多くの場合要求される。一方、本発明は、どのような特定のくぼみサイズにも限定されるものではない。
【0017】
図1は、V字溝C4,浅いトレンチC1,ソケットC3,平坦な底部を有するくぼみC2,およびバイアC5すなわちウェハの一方の面から他方の面までエッチングされた孔の平面および断面を示す図であり、これらの全ては、一般的に従来のオプティカル・ベンチの製造の際にシリコン基板へ形成される。くぼみは、寸法およびそれぞれの物理的特徴が異なるので、このようなベンチを作成するためのプロセスは、典型的にそれぞれ異なる5つのマスクを必要とすることとなる。
【0018】
くぼみC3およびC4のエッチングは自己終了(self-terminating)なので、マスクの数を4つへ減らすことができる。くぼみC3およびC4が自己終了であるというのは、これらのくぼみが一組の<111>平面によって専ら定められるからである。多くの異方性ウェット・エッチング液が<111>平面に対して有するエッチング速度はごくわずかであるので、単一のエッチング工程によって異なるサイズの一定のくぼみをエッチングすることが可能である。いったんくぼみC4<111>平面が露出すると、エッチング・プロセスはそのくぼみ内で実質的に停止する。一方では、エッチングは、より大きいくぼみC3において継続し、C3の<111>平面が完全に露出した時に停止することとなる。
【0019】
異方性エッチング液の自己終了エッチング特性を利用することにより、エッチング工程を節約し、リソグラフィ工程の数を減らすことができる。さらに、図1に示すように、くぼみC2は<100>平面を含み、したがって自己終了ではない。また、くぼみC5のエッチングは、エッチングの際に方向性を得ることができる反応性イオン・エッチング(RIE)のようなエッチング手法の使用を必要とする。このように、図1に示されるくぼみは、従来の製造方法において、複数個のリソグラフィ工程およびエッチング工程が必要とされる理由を説明する。
【0020】
図2(a)〜27(c)に本発明の方法を説明し、図1におけるくぼみと同種のものを引用して従来の方法と比較した本発明の新規な特徴を説明する。上述したように、本発明の方法は、複数工程のリソグラフィに付随する重ね合わせ誤差を最小化し、極端なトポグラフィの上へのリソグラフィ(またはパターン転写)の実行を回避する。
【0021】
一般的には、本方法は、基板をパターニングして、エッチングされる複数のくぼみ領域を識別する工程と、少なくとも1つのくぼみ領域を弁別的充填材料で充填して充填プラグを形成する工程と、当該弁別的充填材料に少なくとも部分的に基づいて少なくとも1つのエッチングされるくぼみ領域を選択的に選択する工程と、選択されたくぼみ領域をエッチングする工程とを含む。弁別的充填材料は、他の識別されたくぼみ領域とは対照的に特定のくぼみ領域を選択的に選択してエッチングすることを可能にする全ての充填材料を意味する。
【0022】
図2(a)〜7(c)は、本発明の第一の好適な実施の形態を説明する。図2(a)において、薄膜201を基板200の上に付着する。基板200は、例えばシリコン・ウェハのような微細構造の製造に適したあらゆる基板とすることができる。薄膜201は、例えば窒化シリコン(Si3 N4 )のように微細構造をパターニングするために適したあらゆる膜とすることができる。薄膜201は、従来の方法、例えばリソグラフィおよび反応性イオン・エッチング(RIE)を用いてパターニングされる。薄膜201内の開口部は、シリコン基板200へエッチングされることとなるくぼみ領域(C1〜C5)を定める。図2(a)は、薄膜201のパターニング後の構造を示す。パターニングの後、膜201はハード・マスクと称される。
【0023】
図2(b)において、第一の充填層203を構造の上に付着する。好適な実施の形態において、この構造は、充填材料の付着の後に、従来の方法例えば化学機械研磨(CMP)によって平坦化される。平坦化は、ハード・マスク201の上部表面を超えて付着した全ての充填材料203を除去し、ハード・マスク201によって定められたくぼみ領域に充填材料203を残す。平坦化された構造を図2(c)に示す。一方、図8(a)〜10に関連して後述するように、平坦化は常に必要というわけではない。
【0024】
図3(a)において、構造の表面を保護材料204で覆う。このような保護材料は当業者に周知である。このような保護材料の一例は、フォトレジストであり、代表例および図面に引用される。
【0025】
フォトレジスト204をパターニングしてくぼみ領域C2によって定められる領域を露出させる。充填材料203を、従来の方法、例えばエッチング・プロセスによってくぼみ領域C2から除去し、フォトレジスト204を取り除く。C2開口部がゼロ・レベル・マスクを用いてハード・マスク201へ事前に記録されているので、充填材料203を除去するためのリソグラフィは、精確なアライメントを必要としない。リソグラフィがC2領域を露出させ、その他のくぼみ、すなわちC1およびC3〜C5を覆われたままに保つという条件ならば十分である。
【0026】
図3(b)において、第二の充填材料205を表面の上に付着し、この構造を平坦化する。平坦化プロセスは、ハード・マスク201ラインより上の充填材料205を除去し、くぼみ領域C2を弁別する充填材料205のプラグを残す。第二の平坦化工程後の平坦化された構造を図3(b)に示す。
【0027】
好適な実施の形態において、第一の充填材料203を除去し、これを異なる充填材料で置換するプロセスは、個別のくぼみエッチング工程でエッチングされるくぼみのそれぞれに対してくり返されるが、1回少ない。上述したように、くぼみC3およびC4のエッチングは自己終了なので、くぼみC3およびC4は、単一のエッチング工程でエッチング可能である。図3(c)に示すように、フォトレジスト204による表面の塗布に続いて、くぼみC3およびC4を露出する。図3(d)に示すように、くぼみ領域C3およびC4において充填材料203を除去し、弁別的充填材料206によって置換する。
【0028】
充填材料は、微細構造の製造に適したあらゆる充填材料を含むことができる。例えば、充填材料は、酸化アルミニウム,酸化ハフニウム,酸化ジルコニウム,または酸化イットリウムのような酸化物を含むことができる。酸化物は、また、ホウケイ酸ガラス(borosilicate glass)またはホスホシリケートガラス(phosphosilicate glass)のようなドープトオキシドを含んでもよい。他の充填材料は、ドープトP型シリコンもしくはドープトP型ポリシリコンを含む。さらに、半導体材料を充填材料として用いることもできる。半導体材料の例は、GaAs,InP,InGaAs,CaN,AlN,AlGaAs,InAlAs,GaP,InGaP,InAsおよびInSbを含む。
【0029】
図4(a)および4(b)は、リフトオフ・プロセスを用いて付着される充填材料207を説明する。リフトオフ・プロセスにおいては、充填材料は構造の全表面を覆うわけではなく、図4(b)に示すキノコ状の構造を形成する。このような構造を平坦化することは、連続的な膜の除去よりもはるかに効率的である。一方、当業者に周知のように、充填材料の一部の付着手法は、リフトオフ・プロセスと両立できない。
【0030】
第一の充填材料を除去し、それを弁別的充填材料で置換する上述のプロセスは、N−1回くり返され、Nは、個別のエッチング工程でエッチングされるくぼみの個数と等しい。Nを算出する他の方法は、単に、それぞれ異なるくぼみ領域において所望のくぼみをエッチングするために必要な個別のエッチング工程の数である。図4(c)は、弁別的充填材料で充填されたくぼみ領域C1〜C5に対応する開口部を有する構造を示す。第一の充填材料を含むそれぞれのくぼみ領域内の充填材料は、充填材料のそれぞれを用いて、エッチングされるべき特定のくぼみ領域を選択できるという点において弁別的である。くぼみ領域C3とC4は、それらが同じエッチング工程の際にエッチングされるので、同じ充填材料を有する。より具体的には、くぼみ領域C1は充填材料203で充填され、くぼみ領域C2は、充填材料205で充填され、同時にエッチングされるくぼみ領域C3とC4は、双方とも充填材料206で充填され、くぼみ領域C5は充填材料207で充填される。
【0031】
次の工程はくぼみのエッチングである。溝またはカットを基板材料に形成するこの工程は、エッチング工程によってもたらされる。エッチングされるくぼみ領域の選択は、そのくぼみ領域を定めるハード・マスク201内の開口部の中から充填材料を選択的に除去することによって行われる。このようにして、平坦でない表面の存在状態でのリソグラフィが回避される。
【0032】
図5(a)〜(c)は、くぼみC3およびC4の同時エッチングを説明する。図5(a)に示すように、充填材料206を開口部から選択的に除去する。充填材料206の選択的除去に続いて、くぼみを従来の方法によってエッチングする。例えば、KOHのような異方性エッチング液を用いて図5(b)に示すようにくぼみC3およびC4をエッチングできる。
【0033】
好適な実施の形態においては、エッチングが完了する際、くぼみをパシベーションによって安定させる。パシベーションは、他のくぼみのエッチングの際にこれらのくぼみがさらにエッチングされるのを阻止する。パシベーションは、エッチングされた表面208の酸化のような周知の方法によって行うことができる。くぼみC3およびC4のパシベーションを図5(c)に示す。代わりのパシベーション方法は、表面208へのホウ素またはインジウムのようなP型ドーパントの混入である。例えば、イオン注入または気相拡散(gaseous phase diffusion)によってドーパントを混入する。気相拡散は、垂直壁と負(negative)の傾斜壁とをパシベートできるという利点を有する。
【0034】
それぞれのくぼみのエッチングは、くぼみ領域内部の充填材料を除去することによって開始する。図6および7は、くぼみC1,C2,およびC5のエッチングについて、上述した手順を説明する。くぼみC2のエッチングは、くぼみC3およびC4のエッチングと同様である。くぼみC1およびC5のエッチングは、RIEのような方向性エッチング手法を必要とする。酸化によるくぼみのパシベーションは、シリコンのRIEエッチングに対して効果的に機能する。例えば、シリコン・エッチングのためのHBrベースの方法は、酸化物に関して100:1を超える選択性を示す。
【0035】
図6(a)は、くぼみ領域C1からの充填材料203の除去を示す。図6(b)は、くぼみC1のエッチングを示し、くぼみのパシベーションを図6(c)に示す。図7(a)は、くぼみ領域C2からの充填材料205の除去を示す。図7(b)は、くぼみC2のエッチングを示し、くぼみのパシベーションを図7(c)に示す。図7(c)はまた、エッチングされたくぼみC5を示す。
【0036】
図2(a)〜7(c)との関連において説明した方法は、充填材料のそれぞれの付着に続く構造の平坦化を含む。完全な平坦化の要件が緩和されており、かつ、くぼみ領域の充填によるわずかな程度のトポグラフィが許容される場合には、これらの平坦化工程を省くことができる。図8(a)〜10は、充填材料の付着に続く平坦化工程を省く上述の好適な実施の形態の変形例を示す。
【0037】
トポグラフィをハード・マスク内の浅い開口部によって生じるトポグラフィに限定されるようにするために、充填材料をパターニングして、充填材料が充填プラグを形成する開口部の領域に充填材料を限定する。充填材料のプラグへのパターニングは、リフトオフ・プロセスか、または、くぼみ領域をフォトレジストで保護し、付着した充填材料をマスクされてない領域から除去することによって行うことができる。どちらの場合においても、“キノコ状”のプラグがくぼみ領域に残される。
【0038】
図8(a)〜8(c)は、充填材料を付着するためにリフトオフが用いられ、平坦化工程が省かれる場合の上述したプロセスを説明する。図8(a)は、上述の基板400の上にハード・マスク401を有する構造を説明する。図8(b)において、充填材料を付着すべきくぼみ領域を除く全てのくぼみ領域の上にフォトレジスト403を与える。負の傾斜の開口部402、すなわち、ハード・マスクと隣接する底部よりもくぼみ領域の上部において狭い開口部を備えるフォトレジストを付着することが好ましい。図8(c)に示すように、負の傾斜の開口部402を用いることにより、充填材料405のくぼみ領域C5に挿入される部分が、除去される残りの充填層からはずれる。
【0039】
図9(a)〜9(c)は、フォトレジストによる一定のくぼみ領域の保護と、上述した充填材料の付着/除去とによるが、平坦化を用いない充填材料406の付着を説明する。図9(a)は、フォトレジスト403の除去後の、図8(a)〜8(c)と関連して述べたリフトオフ手順に基づくくぼみ領域C5における充填材料405のキノコ形キャップを示す。残りのくぼみ領域は充填材料を有さない。図9(b)において、第二の充填層406を付着する。図9(c)においてフォトレジスト408をくぼみ領域C2の上に付着する。
【0040】
図10によって示すように、いったん、全てのプラグが配置されると、追加のリソグラフィなしに、くぼみ領域内の弁別的充填材料に基づいて、くぼみのエッチングを選択的に実行することができる。くぼみ領域C3およびC4は、エッチング順序において最初にエッチングされるくぼみなので、くぼみ領域C3およびC4は、充填材料を含まない。
【0041】
図11(a)〜17(b)は、本発明の方法の他の好適な実施の形態を説明する。この方法は、2つの充填材料だけを必要とし、くぼみの個数に依存しない。以下に説明するように、充填材料によるそれぞれのくぼみ領域の充填の後に、完全に平坦化された表面を有するという要件を緩和することにより、それぞれ異なる充填材料の数を2つへ減少させることが可能になる。以下に与えられる例のために、くぼみがエッチングされる順序は、C3およびC4が最初,C1が2番目,C2が3番目,そしてC5が最後と仮定する。一般的に、どのような他のエッチング順序も実行可能である。
【0042】
図11(a)において、薄膜層301を基板300の上に付着する。全てのくぼみC1〜C5を定めるマスクを用いて薄膜層301をパターニングする。ハード・マスクとして機能する薄膜層301のパターニング後の構造を図11(a)に示す。図11(b)において、第一の充填材料303を構造の上に付着する。
【0043】
図11(c)に示すように、最後にエッチングされるくぼみ領域C5を保護材料例えばフォトレジスト304によって保護する。上述したように、くぼみ領域の輪郭(definition)はハード・マスク301へ記録されているので、フォトレジスト304は精確なリソグラフィを必要としない。フォトレジスト304が、当該くぼみ領域を定めるハード・マスク301内の開口領域を少なくとも覆い、他のくぼみ領域を定めるハード・マスク301内の他の開口部を覆わないことが必要とされる。
【0044】
図12(a)において、一般的にはエッチング・プロセスによって第一の充填材料303を除去し、フォトレジスト304によって保護されたくぼみ領域C5内の充填材料305を残す。図12(b)において、フォトレジスト304の除去に続いて、第二の充填材料306を構造の上に付着する。図12(c)において、くぼみ領域C5とくぼみ領域C2とをフォトレジスト307によって保護する。保護材料を付着する順序は、図2(a)〜7(c)と関連して説明した第一の実施の形態のように任意ではないことに留意されたい。保護材料の付着によって保護されるべき第一のくぼみは、最後にエッチングされるくぼみである。この例においては、くぼみ領域C5を最後にエッチングし、くぼみ領域C2を、くぼみ領域C5のエッチング工程の前に行われるエッチング工程においてエッチングする。
【0045】
図13(a)において、第二の充填材料306を、フォトレジスト307によって保護された領域C2およびC5以外の全ての場所から除去する。図13(b)において、フォトレジスト307を除去し、第一の充填材料308の層を構造の上に付着する。図13(c)において、くぼみ領域C5,C2およびC1をフォトレジスト309によって保護する。図14(a)に示すように、フォトレジスト309によって保護されない領域から充填材料308を除去する。次にフォトレジスト309を除去する。
【0046】
次に、くぼみのエッチングが開始可能となる。この時点の後に、いかなる追加のリソグラフィも必要とされない。したがって、極端なトポグラフィの存在状態でのリソグラフィが回避される。くぼみの順次的なパターニングを、くぼみ領域内の充填材料の選択的な除去によって行う。それぞれのくぼみ領域内の交互に重なる充填層の数は、くぼみ領域が開口されエッチングされる順序を決定する。
【0047】
図14(a)に示すように、くぼみ領域C3およびC4を最初にエッチングし、くぼみ領域C3およびC4を定めるハード・マスク301内の開口部が基板300を露出させる。くぼみ領域C1を第二番目にエッチングし、したがって、くぼみC1は、1つの充填材料層308より成る充填プラグを含む。充填プラグは、特定のくぼみ領域内の充填材料である。くぼみ領域C2を第三番目にエッチングする。くぼみ領域C2の充填プラグは、2つの充填材料層308および306より成る。C1くぼみ領域内の充填プラグを除去してくぼみ領域C1のエッチングが可能となる時、くぼみ領域C2内の充填プラグの外側の層308もまた除去されることとなる。さらに、第二の充填層306は、C1がエッチングされる間C2をエッチングから保護することとなる。くぼみC5は、最後にエッチングされる(第四番目のエッチング工程)。そのプラグは、3つの充填層308,306および305より成る。くぼみC1をエッチングのために開口するとき、外側の層308がエッチングされる。くぼみC2をエッチングのために開口するとき、次の層306がエッチングされる。最後に、くぼみC5をエッチングのために開口するとき、最も内側の膜305が除去される。図14(b)において、くぼみ領域C3およびC4を上述したようにエッチングしパシベートする。
【0048】
図15(a)において、充填材料308を全てのくぼみ領域から除去し、くぼみ領域C1内の基板300を露出した状態にする。図15(b)に示すように、くぼみ領域C1をエッチングしてパシベートする。
【0049】
図16(a)において、充填材料306を全てのくぼみ領域から除去し、基板300をC2内で露出した状態にする。図16(b)において、くぼみ領域C2をエッチングしてパシベートする。図17(a)および(b)に示すように、くぼみ領域C5のエッチングのために、プロセスをくり返す。
【0050】
本発明の他の実施の形態を図18(a)〜21(b)に示す。従来の方法と異なり、本発明の方法は、エッチングされるくぼみの全てを、1つのリソグラフィ工程において単一マスクを用いて記録することにより、重ね合わせ誤差を最小化する。
【0051】
図18(a)において、エッチングされるくぼみ領域内に充填材料503を付着することによってくぼみ領域を充填する。好適な実施の形態において、充填材料の付着の後、構造を従来の方法例えばCMPによって平坦化し、ハード・マスク501の上部表面より上に位置する充填材料を除去する。図18(a)はまた、フォトレジスト504を構造の上に付着して、まだエッチングされるべきでない開口部、すなわちくぼみ領域C1,C2,およびC5内の充填材料を保護することを示す。フォトレジスト504は、次の工程でエッチングされるくぼみ領域すなわちくぼみC3およびC4を覆わない。
【0052】
図18(b)において、露出したくぼみ領域すなわち、C3およびC4の充填材料503を従来の方法例えばエッチングによって除去する。フォトレジスト504によって保護されるくぼみ、すなわちくぼみ領域C1,C2,およびC5内の充填材料は、それらのくぼみ内に残留する。図18(c)において、フォトレジスト504を除去し、くぼみC3およびC4をエッチングしてパシベートする。
【0053】
図19(a)は、くぼみC3およびC4をエッチングした後、ウェハは平坦でなく、極端なトポグラフィを示すということを説明する。図19(a)に示すように、付着され現像されてくぼみ領域C1を露出させるフォトレジスト膜505は、エッチングされたくぼみC3およびC4の領域に完全なカバレッジを与えることができないことがある。一方、ウェハの平坦化された領域内に配置されたその他のプラグは、フォトレジスト505で完全かつ均一に覆われる。くぼみ領域内の充填材料がエッチングされたくぼみに極近接している場合において、フォトレジスト505は完全なカバレッジを与えることができないことがある。完全なフォトレジスト・カバレッジが望まれる場合には、極端なトポグラフィの存在状態でのリソグラフィを回避する上述した先の実施の形態のうちの1つを用いることができる。
【0054】
図19(b)において、くぼみ領域C1内に露出した基板500をエッチングしパシベートする。くぼみC3およびC4内のフォトレジスト・カバレッジの欠如は重大ではない。というのは、これらのくぼみはパシベーションによって既に安定しており、したがってくぼみ領域C1のエッチングから保護されているからである。図20および図21にそれぞれ示すように、くぼみ領域C2のエッチングと次のくぼみ領域C5のエッチングとのために、同じプロセス工程をくり返す。
【0055】
多くの場合において、パターニングされた基板は部品で占められることが予定されており、これらの部品の一部はアクティブであり給電を必要とする。したがって、一部の微細構造例えばオプティカル・ベンチが、金属のトレースを含むことが予定される。金属は、例えば電源およびAC信号のために使用することができる。アクティブ部品に電流を流すというその第一の目標に加えて、金属フィーチャは、また、オプティカル・ベンチに対する部分的な配置のためのアライメント・パターンとしても機能する。一般的に用いられる金属の例としては、Au,Cu,Pt,Ti,Cr,W,Sn,Pd,Pb,Ni,Mo,Al,およびCo,もしくはこれらの組合せ等である。
【0056】
金属トレースの製造は、典型的に、金属膜の付着とリソグラフィおよびエッチングによるパターニングとによって行われる。また、リフトオフが、金属トレースを形成するために一般的に用いられる手法である。上述したように、極端なトポグラフィの上にリソグラフィを実行することは困難である。したがって、くぼみのエッチングより前に金属トレースを製造することが望ましい。くぼみ領域の充填プラグが配置された後に金属トレースを製造することもまた好ましい。
【0057】
金属トレースを製造するとき、くぼみ領域をエッチングするために用いられる一部の化学物質は金属トレースと両立しない可能性があることに留意する必要がある。また、金属トレースの一部は数ミクロンの厚さを必要とすることがあり、この場合には、表面はもはや平坦とみなすことができない。
【0058】
金属トレースの製造を、上述した手法を用いて本発明の方法に組み込むことができる。例えば、図2(a)〜7(c)と関連して説明した第一の好適な実施の形態を引用すると、金属トレース・フィーチャをゼロ・レベル・マスクの上へ付加し、ハード・マスク201へエッチングすることができる。金属トレースを定めるハード・マスク内のくぼみ領域を金属で充填する。例えば、金属のブランケット(blanket)付着またはリフトオフ・プロセスを用いることができる。次にウェハを例えばCMPによって平坦化してハード・マスク201の上の金属を除去し、くぼみ領域内に金属プラグを残す。充填材料が犠牲的であるということを除いて、プロセスの順序は充填材料のために用いられるものと基本的に同一であり、したがって金属トレースが保持される。プロセスは単一種の金属トレースに限定されず、様々な金属を様々なトレンチに用いることができる。くぼみのエッチングのために用いられる化学物質と反応し得る、トレースに用いられる金属は、金属トレンチ領域の上への薄い分離層の付着によって保護できる。代わりに、くぼみを上述のようにエッチングした後に、金属をくぼみへ付加してもよい。
【0059】
本発明のプロセスは、ハード・マスク201の厚さとおよそ同一の厚さを有する薄い金属トレースを提供する。くぼみのエッチングに続いて、メッキを用いて厚いトレースを作成してもよい。メッキは、例えば電気メッキまたは無電解メッキとすることができる。薄いトレースをメッキのためのシード(seed)層として用いて、既存のトレースの上にのみ金属を付加することができる。
【0060】
【実施例】
この実施例は、微細構造を製造する本発明の方法を説明する。この例は、上述した手法のいくつかを合体させるものであり、図22(a)〜27(c)に示される。
【0061】
図22(a)において、シリコン・ウェハ600に3層誘電体スタック612を塗布する。3層誘電体スタック612は、シリコンの上に塗布された2000Åの窒化シリコン601,次に5000Åの二酸化シリコン602,そして、上部層に1000Åの窒化シリコン603を含む。上述したように、全てのくぼみ領域を1つのリソグラフィ工程において誘電体スタック612へパターニングすることにより、重ね合わせ誤差を最小化する。CF4のような反応性イオン・エッチング,あるいはホットリン酸もしくはフッ化水素酸のような化学エッチングを用いて、このイメージを2つの上部層603および602を貫いて転写し、底部窒化シリコン層601上で停止する。
【0062】
図22(b)において、次に、パターンを厚い液体状フォトレジストもしくはドライ・フィルム・レジスト604で上塗りする。誘電体スタック612の厚さに依存して、この第一のリソグラフィ層だけのための厚いフォトレジストを使用することは必須でなくてもよい。C3およびC4の窒化物層601とおよそ整合しC3およびC4の窒化物層601を露出させるマスクを用いて、くぼみ領域C1,C2およびC5を保護するようにフォトレジスト604をパターニングする。次に、図22(c)に示すように、反応性イオン・エッチング工程を用いて窒化物層601を開口し、バルク・シリコン600を露出させる。
【0063】
図23(a)において、微細構造をエチレンジアミン,ピロカテコール,もしくは水のような異方性エッチング液に浸漬し、この異方性エッチング液は、二酸化シリコン602または窒化シリコン601および603をエッチングすることなしに、くぼみ領域C3およびC4においてシリコンを選択的にエッチングし、安定な<111>面上で停止する。次に、図23(b)に示すように、ウェハを酸化させてエッチングされたくぼみを保護する。
【0064】
同様に、C2を次にパターニングし、この時、図23(c)に示すように、極端なトポグラフィの存在状態において厚いフォトレジストかまたはドライ・フィルム・フォトレジスト605を必要とする。次に、くぼみ領域C2をエッチングして図24(a)においてバルク・シリコン600を露出させる。次に、図24(b)に示すようにくぼみ領域C2をエッチングし、図24(c)に示すようにパシベートする。C2はくぼみの底面に<100>平面を有するので、くぼみC2は、適切な深さを得るための時限エッチングを必要とする。
【0065】
この例において、次の工程はくぼみ領域C1における金属パターンの付着である。さらに、図25(a)に示すように、厚いフォトレジストもしくはドライ・フィルム・フォトレジスト606を与えてパターンをイメージし、くぼみ領域C1の上に大まかな開口部を作成する。図25(b)において、フッ化水素酸の化学エッチングを用いて、2つの窒化物層601と603の間の二酸化シリコン602をアンダーカットし、上部窒化物層601の上にオーバーハング607を残す。図25(c)において、真空蒸着のような方向性付着手法を用いて例えば4000Åの金の金属トレース608を付着する。次に、図26(a)に示すように、フォトレジスト606を除去するケミカル・フォトレジスト・ストリッパ(chemical photoresist stripper)において余分な金のバルクをリフトオフする。図26(a)に示すように、これは、くぼみ領域C1内の金属トレース609を残し、そして、厚いフォトレジストが、ゼロ・パターニングの際に作られた最初の開口部を越えて重なった金属のリム610を残す。短時間のホットリン酸エッチングでこの金属の残存リム610を再びリフトオフし、これは、図26(b)に示すように、金のリム610の下方から窒化シリコン603をアンダーカットし、くぼみ領域C1内に金のトレース609を残す。
【0066】
図26(c)に示すように、C5にくぼみを作成する最後の工程において、厚いフォトレジストもしくはドライ・フィルム・フォトレジスト613を与えて開口し、C5の上に大まかに整合したイメージを定める。図27(a)において、フォトレジストを用いて窒化物601をエッチングし、最初の二酸化シリコン602開口部を用いて最適な記録(registration)と寸法制御とを得る。次に、図27(b)において、ディープ反応性イオン・エッチング手法を用いてシリコン600を貫いてパターンを転写する。得られた構造を図27(c)に示す。
【0067】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
(1)微細構造を製造する方法であって、単一マスクを用いて基板をパターニングし、異なるエッチング工程でエッチングされる2以上のくぼみ領域を識別する工程と、エッチングのためのくぼみ領域を選択的に選択する工程とを含む方法。
(2)微細構造を製造する方法であって、基板をパターニングして、エッチングされる2以上のくぼみ領域を識別する工程と、前記くぼみ領域のうちの少なくとも1つを弁別的充填材料で充填する工程と、前記弁別的充填材料を含む少なくとも1つのくぼみ領域をエッチング対象に選択的に選択する工程であって、前記選択は、前記弁別的充填材料に少なくとも部分的に基づく工程と、前記選択されたくぼみ領域をエッチングしてエッチングされたくぼみを形成する工程とを含む方法。
(3)前記パターニングする工程は、基板の上に膜を付着してハード・マスクを形成する工程を含む、上記(2)に記載の方法。
(4)前記膜は、窒化シリコンを含む上記(3)に記載の方法。
(5)前記基板はシリコンを含む上記(2)に記載の方法。
(6)前記パターニングする工程は、フォトリソグラフィを含む上記(2)に記載の方法。
(7)前記少なくとも1つのくぼみ領域をエッチング対象に選択的に選択する工程は、前記弁別的充填材料を選択的に除去する工程を含む上記(2)に記載の方法。
(8)前記くぼみ領域を弁別的充填材料で充填する工程は、ブランケット膜である充填材料を付着する工程を含む上記(2)に記載の方法。
(9)前記くぼみ領域を弁別的充填材料で充填する工程は、前記くぼみ領域のほぼ上の領域に充填材料を付着する工程を含む、上記(2)に記載の方法。
(10)前記少なくとも1つのくぼみ領域を弁別的充填材料で充填する工程は、(a)複数のくぼみ領域を第一の充填材料で充填する工程と、(b)少なくとも1つのくぼみ領域の前記第一の充填材料を保護されていない状態にして、少なくとも前記第一の充填材料を含むくぼみ領域を保護材料で保護する工程と、(c)前記保護されていない第一の充填材料を除去して少なくとも1つの露出したくぼみ領域を形成する工程と、(d)前記保護材料を除去する工程と、(e)弁別的充填材料を前記少なくとも1つの露出したくぼみ領域へ付加する工程とを含む上記(2)に記載の方法。
(11)前記工程(b)〜(e)をN−1回くり返し、Nはくぼみのエッチング工程の数に等しい上記(10)に記載の方法。
(12)前記保護材料はフォトレジストである上記(10)に記載の方法。
(13)それぞれのくぼみ領域を第一の充填材料で充填した後に前記構造を平坦化する工程をさらに含む上記(10)に記載の方法。
(14)前記平坦化する工程は、化学機械研磨を含む上記(13)に記載の方法。
(15)弁別的充填材料を前記露出したくぼみ領域へ付加した後に前記構造を平坦化する工程をさらに含む上記(10)に記載の方法。
(16)前記平坦化する工程は、化学機械研磨を含む上記(15)に記載の方法。
(17)前記エッチングする工程は、前記選択されたくぼみ領域を化学物質に接触させる工程を含む上記(2)に記載の方法。
(18)前記化学物質はKOHを含む上記(17)に記載の方法。
(19)前記エッチングされたくぼみをパシベートする工程をさらに含む上記(2)に記載の方法。
(20)前記パシベートする工程は、前記エッチングされたくぼみを酸化させる工程を含む上記(19)に載の方法。
(21)前記パシベートする工程は、P型ドーパントを前記エッチングされたくぼみへ与える工程を含む上記(19)に記載の方法。
(22)イオン注入もしくは気相拡散のうちの少なくとも1つにより、前記P型ドーパントを前記エッチングされたくぼみへ与える上記(21)に記載の方法。
(23)前記くぼみ領域を弁別的充填材料で充填する工程は、2つの充填材料のうちの1つを交互の順序で用いて、前記エッチングされる複数のくぼみ領域を充填する工程を含む上記(2)に記載の方法。
(24)前記2つの充填材料のうちの1つを交互の順序で用いて、前記エッチングされる複数のくぼみ領域を充填する工程は、(a)エッチングの順序でエッチングされる前記複数のくぼみ領域を第一の充填材料で充填する工程と、(b)少なくとも1つの保護されていないくぼみ領域と、前に保護された全てのくぼみ領域とを保護材料で保護する工程であって、前記保護は、前記エッチングの順序と逆の順序で行われる工程と、(c)前記第一の充填材料を残りの保護されていないくぼみ領域から除去する工程と、(d)前記工程(b)において付着した前記保護材料を除去する工程と、(e)エッチングの順序でエッチングされる前記複数のくぼみ領域を第二の充填材料で充填する工程と、(f)少なくとも1つの保護されていないくぼみ領域と前に保護された全てのくぼみ領域とを保護材料で保護する工程であって、前記保護は、前記エッチングの順序と逆の順序で行われる工程と、(g)前記第二の充填材料を残りの保護されていないくぼみ領域から除去する工程と、(h)前記工程(f)において付着した前記保護材料を除去する工程と、(i)前記エッチングの順序でエッチングされる最初のくぼみ領域以外の全てのくぼみ領域に対して工程(a)〜(h)をくり返し、前記工程(c)において前記第一の充填材料を除去するかまたは前記工程(g)において前記第二の充填材料を除去することにより、前記エッチングされる最初のくぼみ領域内の基板を露出させる工程と、を含む上記(23)に記載の方法。
(25)前記保護材料はフォトレジストである、上記(24)に記載の方法。
(26)前記くぼみ領域をエッチングした後に前記くぼみ領域をパシベートする工程をさらに含む上記(24)に記載の方法。
(27)追加のくぼみ領域をパターニングし、前記追加のくぼみ領域に金属を付着する工程をさらに含む上記(2)に記載の方法。
(28)前記金属は、Au,Cu,Pt,Ti,Cr,W,Sn,Pd,Pb,Ni,Mo,Al,およびCoのうちの少なくとも1つを含む上記(27)に記載の方法。
(29)前記金属は金属トレースである上記(27)に記載の方法。
(30)メッキによって前記金属トレースを厚くする工程をさらに含む上記(29)に記載の方法。
(31)前記弁別的充填材料は、酸化物を含む上記(2)に記載の方法。
(32)前記酸化物は、酸化アルミニウム,酸化ハフニウム,酸化ジルコニウム,および酸化イットリウムのうちの少なくとも1つを含む上記(31)に記載の方法。
(33)前記酸化物は、ドープトオキシドを含む上記(31)に記載の方法。
(34)前記ドープトオキシドは、ホウケイ酸ガラスおよびホスホシリケートガラスのうちの少なくとも1つを含む上記(33)に記載の方法。
(35)前記充填材料は、オキシ窒化物を含む上記(2)に記載の方法。
(36)前記充填材料は、ドープトP型シリコンまたはドープトP型ポリシリコンのうちの少なくとも1つを含む上記(2)に記載の方法。
(37)前記充填材料は半導体材料を含む上記(2)に記載の方法。
(38)前記充填材料は、GaAs,InP,InGaAs,GaN,AlN,AlGaAs,InAlAs,GaP,InGaP,InAsおよびInSbのうちの少なくとも1つを含む上記(37)に記載の方法。
(39)単一マスクを用いて基板をパターニングし、異なるエッチング工程でエッチングされる2以上のくぼみ領域を識別する工程と、エッチングのためのくぼみ領域を選択的に選択する工程とを含むプロセスにしたがって形成された微細構造。
(40)基板をパターニングして、エッチングされる2以上のくぼみ領域を識別する工程と、前記くぼみ領域のうちの少なくとも1つを弁別的充填材料で充填する工程と、前記弁別的充填材料を含む少なくとも1つのくぼみ領域をエッチング対象に選択的に選択する工程であって、前記選択は前記弁別的充填材料に少なくとも部分的に基づく工程と、前記選択されたくぼみ領域をエッチングしてエッチングされたくぼみを形成する工程とを含むプロセスにしたがって形成された微細構造。
(41)前記少なくとも1つのくぼみ領域をエッチング対象に選択的に選択する工程は、前記弁別的充填材料を選択的に除去する工程を含む上記(40)に記載の微細構造。
(42)前記少なくとも1つのくぼみ領域を弁別的充填材料で充填する工程は、(a)複数のくぼみ領域を第一の充填材料で充填する工程と、(b)少なくとも1つのくぼみ領域の前記第一の充填材料を保護されていない状態にして、少なくとも前記第一の充填材料を含むくぼみ領域を保護材料で保護する工程と、(c)前記保護されていない第一の充填材料を除去して少なくとも1つの露出したくぼみ領域を形成する工程と、(d)前記保護材料を除去する工程と、(e)弁別的充填材料を前記少なくとも1つの露出したくぼみ領域へ付加する工程とを含む上記(40)に記載の微細構造。
(43)前記工程(b)〜(e)をN−1回くり返し、Nはくぼみのエッチング工程の数に等しい上記(42)に記載の微細構造。
(44)前記エッチングされたくぼみをパシベートする工程をさらに含む上記(40)に記載の微細構造。
(45)前記くぼみ領域を弁別的充填材料で充填する工程は、2つの充填材料のうちの1つを交互の順序で用いて、前記エッチングされる複数のくぼみ領域を充填する工程を含む上記(40)に記載の微細構造。
(46)前記2つの充填材料のうちの1つを交互の順序で用いて、前記エッチングされる複数のくぼみ領域を充填する工程は、(a)エッチングの順序でエッチングされる前記複数のくぼみ領域を第一の充填材料で充填する工程と、(b)少なくとも1つの保護されていないくぼみ領域と前に保護された全てのくぼみ領域とを保護材料で保護する工程であって、前記保護は前記エッチングの順序と逆の順序で行われる工程と、(c)前記第一の充填材料を残りの保護されていないくぼみ領域から除去する工程と、(d)前記工程(b)において付着した保護材料を除去する工程と、(e)エッチングの順序でエッチングされる前記複数のくぼみ領域を第二の充填材料で充填する工程と、(f)少なくとも1つの保護されていないくぼみ領域と前に保護された全てのくぼみ領域とを保護材料で保護する工程であって、前記保護は前記エッチングの順序と逆の順序で行われる工程と、(g)前記第二の充填材料を残りの保護されていないくぼみ領域から除去する工程と、(h)前記工程(f)において付着した前記保護材料を除去する工程と、(i)前記エッチングの順序でエッチングされる最初のくぼみ領域以外の全てのくぼみ領域に対して工程(a)〜(h)をくり返し、前記工程(c)において前記第一の充填材料を除去するかまたは前記工程(g)において前記第二の充填材料を除去することにより、前記エッチングされる最初のくぼみ領域内の基板を露出させる工程と、を含む上記(45)に記載の微細構造。
(47)追加のくぼみ領域をパターニングし、前記追加のくぼみ領域に金属を付着する工程をさらに含む上記(40)に記載の微細構造。
【図面の簡単な説明】
【図1】エッチングされたそれぞれ異なる5つのタイプのくぼみを有する従来のシリコン・ベンチを説明する図である。
【図2】本発明に係る方法の一部として、基板のパターニング,第一の充填層の付着,および第一の充填層の平坦化を説明する図である。
【図3】本発明に係る弁別的充填層の付着を説明する図である。
【図4】本発明に係るリフトオフ・プロセスを用いた充填材料の付着を説明する図である。
【図5】本発明に係るくぼみC3とC4との選択的同時エッチングと、エッチングされたくぼみのパシベーションとを説明する図である。
【図6】本発明に係るくぼみC1の選択的エッチングを説明する図である。
【図7】本発明に係るくぼみC2とC5との選択的エッチングを説明する図である。
【図8】充填材料を付着するためにリフトオフ・プロセスを利用するが、平坦化を用いない本発明の方法を説明する図である。
【図9】マスキングおよびエッチングを用いて充填材料を付着するが、平坦化を用いない本発明の方法を説明する図である。
【図10】平坦化なしで領域C1,C2,およびC5に付着された充填材料を説明する図である。
【図11】本発明に係るハード・マスクの付着,第一の充填材料の付着,およびくぼみ領域C5の上へのフォトレジストの付着を説明する図である。
【図12】第一の充填材料の除去,フォトレジストの除去,第二の充填材料の付加,くぼみ領域C5およびC2の上へのフォトレジストの付加を説明する図である。
【図13】第二の充填材料の除去,フォトレジストの除去,第一の充填材料の付加,くぼみ領域C5,C2,およびC1の上へのフォトレジストの付加を説明する図である。
【図14】本発明に係るくぼみ領域C3およびC4のエッチングと、エッチングされたくぼみのパシベーションとを説明する図である。
【図15】本発明に係る第一の充填材料の除去と、くぼみC1のエッチングおよびパシベーションとを説明する図である。
【図16】本発明に係る第二の充填材料の除去と、くぼみC2のエッチングおよびパシベーションとを説明する図である。
【図17】本発明に係る第一の充填材料の除去と、くぼみC5のエッチングおよびパシベーションとを説明する図である。
【図18】本発明に係るハード・マスクの作成と、平坦化される充填材料の付着と、くぼみC3およびC4以外の全てのくぼみ上へのフォトレジストの付着と、くぼみC3およびC4のエッチングおよびパシベートとを説明する図である。
【図19】本発明に係るくぼみC1以外の全てのくぼみ上へのフォトレジストの付着と、くぼみC1のエッチングおよびパシベートとを説明する図である。
【図20】本発明に係るくぼみC2以外の全てのくぼみ上へのフォトレジストの付着と、くぼみC2のエッチングおよびパシベートとを説明する図である。
【図21】本発明に係るくぼみC5以外の全てのくぼみ上へのフォトレジストの付着と、くぼみC5のエッチングおよびパシベートとを説明する図である。
【図22】本発明に係る、3層誘電体スタックが塗布され、くぼみC1,C2,およびC5の上へのフォトレジストの塗布を有するシリコン・ウェハを説明する図である。
【図23】本発明に係るくぼみC3およびC4のエッチングおよびパシベートと、くぼみ領域C2以外の全てのくぼみ上へのフォトレジストの付加とを説明する図である。
【図24】本発明に係るくぼみC2のエッチングおよびパシベートを説明する図である。
【図25】本発明に係る、くぼみ領域C1以外の全てのくぼみ上へのフォトレジストの付着と、くぼみC1のエッチングおよびパシベートと、くぼみC1内の金属の付着とを説明する図である。
【図26】本発明に係る、くぼみ領域C1からの余分な金属の除去と、くぼみ領域C5以外の全てのくぼみ領域上へのフォトレジストの付着とを説明する図である。
【図27】基板を貫くくぼみC5のエッチングと、フォトレジストの除去とを説明する図である。
【符号の説明】
200,300,400,500 基板
201,301,401,501,601 ハード・マスク
203,303,305,308 第一充填材料
204,304,307,309,403,408,504,505,604,605,606,613 フォトレジスト
205,306,406 第二充填材料
206,207,405,503 充填材料
208 エッチングされた表面
402 開口部
600 シリコン・ウェハ
601,603 窒化シリコン
602 二酸化シリコン
607 オーバーハング
608,609 金属トレース
610 リム
612 3層誘電体スタック
Claims (32)
- 複数のくぼみを有する微細構造を製造する方法であって、
複数の開口部を有するマスクを基板に設ける工程と、
前記複数の開口部のうち、1つの開口部に第一の充填材料を充填し、他の開口部に前記第一の充填材料に対して互いに弁別的な第二の充填材料を充填する工程と、
前記前記第一の充填材料及び前記第二の充填材料のいずれか一方を選択的に除去して、逐次前記基板の表面領域を露出し、該基板の表面領域を逐次エッチングすることにより、複数のくぼみを形成する工程と、
を含む方法。 - 複数のくぼみを有する微細構造を製造する方法であって、
複数の開口部を有するマスクを基板に設ける工程と、
前記複数の開口部に第一の充填材料を充填する工程と、
前記複数の開口部のうちの所定の開口部の前記第一の充填材料を前記第一の充填材料に対して互いに弁別的な第二の充填材料で置換する工程と、
前記第一の充填材料及び前記第二の充填材料のいずれかを選択的に除去して、逐次前記基板の表面領域を露出し、該基板の表面領域を逐次エッチングすることにより、複数のくぼみを形成する工程と、
を含む方法。 - 前記第一の充填材料を前記第二の充填材料で置換する工程は、
(a)前記第一の充填材料で充填された複数の開口部のうちの所定の開口部以外の開口部に保護材料を付着する工程と、
(b)前記保護材料が付着されていない前記所定の開口部の前記第一の充填材料を除去して前記所定の開口部の前記基板の表面領域を露出する工程と、
(c)前記保護材料を除去する工程と、
(d)前記第二の充填材料を前記露出した基板の表面領域へ付着する工程と、
を含む、請求項2に記載の方法。 - 前記工程(d)の前記第二の充填材料の代えて複数の互いに弁別的な充填材料を用いて前記工程(a)〜(d)をN−1回くり返して、前記第一の充填材料を複数の互いに弁別的な充填材料で置換する工程であって、Nはくぼみのエッチング工程の数に等しい請求項3に記載の方法。
- 複数のくぼみを有する微細構造を製造する方法であって、
複数の開口部を有するマスクを基板に設ける工程と、
前記複数の開口部のうち第一の開口部に第一の充填材料を充填し、前記複数の開口部のうち第二の開口部に前記第一の充填材料に対して互いに弁別的な第二の充填材料を充填し、該第二の充填材料の上に前記第一の充填材料を設ける工程と、
前記複数の開口部のうち前記第一もしくは第二の充填材料の充填されていない第三の開口部の基板表面領域をエッチングすることにより、くぼみを形成する工程と、
前記第一の充填材料を除去することにより露出された第一の開口部の基板表面領域をエッチングすることにより、くぼみを形成する工程と、
前記第二の充填材料を除去することにより露出された第二の開口部の基板表面領域をエッチングすることにより、くぼみを形成する工程と、
を含む方法。 - 複数のくぼみを有する微細構造を製造する方法であって、
開口部を有するマスクを基板に設ける工程と、
前記開口部のうち2つ以上の開口部に、第一の充填材料と前記第一の充填材料に対して互いに弁別的な第二の充填材料を交互に付着して積層された充填材料層を形成する工程であって、前記2つ以上の開口部のそれぞれに積層された充填材料層の積層数は互いに異なる工程と、
前記積層された充填材料層の最上層から前記第一の充填材料もしくは前記第二の充填材料を逐次選択的に除去することにより、前記2つ以上の開口部の基板表面領域を逐次露出する工程と、
前記逐次露出された基板表面領域を逐次エッチングすることにより、複数のくぼみを形成する工程と、
を含む方法。 - 複数のくぼみを有する微細構造を製造する方法であって、
(ア)複数の開口部を有するマスクを基板に設ける工程と、
(イ)前記複数の開口部のうち2つ以上の開口部に、第一の充填材料と前記第一の充填材料に対して互いに弁別的な第二の充填材料を交互に付着して積層された充填材料層を形成する工程であって、
(a)前記複数の開口部を覆って第一の充填材料で付着する工程と、
(b)前記第一の充填材料で付着された複数の開口部のうち、所定の開口部に第一の保護材料を付着する工程と、
(c)前記第一の充填材料を前記第一の保護材料が付着されていない開口部から除去する工程と、
(d)前記第一の保護材料を除去する工程と、
(e)前記複数の開口部を覆って第二の充填材料を付着する工程と、
(f)前記第一の保護材料を付着されたことのない少なくとも1つの開口部と、前記第一の保護材料を付着されたことのある所定の開口部とに、第二の保護材料を付着する工程と、
(g)前記第二の充填材料を前記第二の保護材料が付着されていない開口部から除去する工程と、
(h)前記第二の保護材料を除去する工程と、
(i)前記複数の開口部を覆って第一の充填材料で付着する工程と、
(j)前記第一の保護材料及び第二の保護材料を付着されたことのない少なくとも1つの開口部と、前記第一の保護材料もしくは第二の保護材料を付着されたことのある開口部とに、前記第一の保護材料を付着する工程と、
(k)前記第一の充填材料を前記第一の保護材料が付着されていない開口部から除去する工程と、
(l)前記第一の保護材料を除去する工程と、
を含み、前記2つ以上の開口部に積層された充填材料層の積層数は互いに異なる工程と、
(ウ)前記積層された充填材料層の最上層から前記第一の充填材料もしくは前記第二の充填材料を逐次選択的に除去することにより、前記2つ以上の開口部の基板表面領域を逐次露出する工程と、
(エ)前記逐次露出された基板表面領域を逐次エッチングすることにより、複数のくぼみを形成する工程と、
を含む方法。 - 前記第一の充填材料及び前記第二の充填材料は互いに選択的にエッチング可能である、請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記マスクを基板に設ける工程は、基板の上に膜を付着してハード・マスクを形成する工程を含む、請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、もしくは請求項7に記載の方法 。
- 前記膜は、窒化シリコンを含む請求項9に記載の方法。
- 前記基板はシリコンを含む、請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記第二の充填材料で置換する工程は、ブランケット膜である充填材料を付着する工程を含む請求項2に記載の方法。
- 前記保護材料はフォトレジストである、請求項3もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記複数の開口部を第一の充填材料で充填した後に平坦化する工程をさらに含む請求項2もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記平坦化する工程は、化学機械研磨を含む請求項14に記載の方法。
- 前記第二の充填材料を前記露出された開口部の基板表面領域へ付着した後平坦化する工程をさらに含む請求項2もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記エッチングは、前記露出された開口部の基板表面領域を化学物質に接触させる工程を含む、請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記化学物質はKOHを含む請求項17に記載の方法。
- 前記エッチングにより形成されたくぼみをパシベートする工程をさらに含む、請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記パシベートする工程は、前記くぼみを酸化させる工程を含む請求項19に載の方法。
- 前記パシベートする工程は、P型ドーパントを前記くぼみへ与える工程を含む請求項19に記載の方法。
- イオン注入もしくは気相拡散のうちの少なくとも1つにより、前記P型ドーパントを前記くぼみへ与える請求項21に記載の方法。
- 0058
前記複数の開口部を有するマスクを基板に設ける工程において、追加の開口部を設け、前記追加の開口部に金属を付着する工程をさらに含む請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、もしくは請求項7に記載の方法。 - 前記金属は、Au,Cu,Pt,Ti,Cr,W,Sn,Pd,Pb,Ni,Mo,Al,およびCoのうちの少なくとも1つを含む請求項23に記載の方法。
- 前記第一もしくは第二の充填材料は、酸化物を含む請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記酸化物は、酸化アルミニウム,酸化ハフニウム,酸化ジルコニウム,および酸化イットリウムのうちの少なくとも1つを含む請求項25に記載の方法。
- 前記酸化物は、ドープトオキシドを含む請求項25に記載の方法。
- 前記ドープトオキシドは、ホウケイ酸ガラスおよびホスホシリケートガラスのうちの少なくとも1つを含む請求項27に記載の方法。
- 前記第一もしくは第二の充填材料は、オキシ窒化物を含む請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記第一もしくは第二の充填材料は、ドープトP型シリコンまたはドープトP型ポリシリコンのうちの少なくとも1つを含む請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記第一もしくは第二の充填材料は半導体材料を含む請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、もしくは請求項7に記載の方法。
- 前記第一もしくは第二の充填材料は、GaAs,InP,InGaAs,GaN,AlN,AlGaAs,InAlAs,GaP,InGaP,InAsおよびInSbのうちの少なくとも1つを含む請求項31に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US10/072,330 US6562642B1 (en) | 2002-02-07 | 2002-02-07 | Micro-structures and methods for their manufacture |
US10/072330 | 2002-02-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003266396A JP2003266396A (ja) | 2003-09-24 |
JP3813128B2 true JP3813128B2 (ja) | 2006-08-23 |
Family
ID=22106921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003006130A Expired - Fee Related JP3813128B2 (ja) | 2002-02-07 | 2003-01-14 | 微細構造の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6562642B1 (ja) |
JP (1) | JP3813128B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100442615B1 (ko) * | 2002-03-05 | 2004-08-02 | 삼성전자주식회사 | 정전용량 감소를 위한 적층구조 및 그 제조방법 |
US20060009038A1 (en) * | 2004-07-12 | 2006-01-12 | International Business Machines Corporation | Processing for overcoming extreme topography |
EP1696404A1 (de) | 2005-02-25 | 2006-08-30 | Electrovac, Fabrikation elektrotechnischer Spezialartikel Gesellschaft m.b.H. | Leuchtdiodenanordnung |
US20090004840A1 (en) * | 2007-06-27 | 2009-01-01 | Farinelli Matthew J | Method of Creating Molds of Variable Solder Volumes for Flip Attach |
US8101447B2 (en) * | 2007-12-20 | 2012-01-24 | Tekcore Co., Ltd. | Light emitting diode element and method for fabricating the same |
US8816503B2 (en) | 2011-08-29 | 2014-08-26 | Infineon Technologies Austria Ag | Semiconductor device with buried electrode |
JP6173851B2 (ja) | 2013-09-20 | 2017-08-02 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 分析方法およびプラズマエッチング装置 |
US11088189B2 (en) | 2017-11-14 | 2021-08-10 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | High light absorption structure for semiconductor image sensor |
WO2019195334A1 (en) | 2018-04-03 | 2019-10-10 | Corning Incorporated | Hermetically sealed optically transparent wafer-level packages and methods for making the same |
CN114905101A (zh) * | 2022-04-24 | 2022-08-16 | 大连保税区金宝至电子有限公司 | 具有复杂结构腔体的装置的制造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994018697A1 (en) * | 1993-02-04 | 1994-08-18 | Cornell Research Foundation, Inc. | Microstructures and single mask, single-crystal process for fabrication thereof |
US6074888A (en) * | 1998-08-18 | 2000-06-13 | Trw Inc. | Method for fabricating semiconductor micro epi-optical components |
GB9819821D0 (en) * | 1998-09-12 | 1998-11-04 | Secr Defence | Improvements relating to micro-machining |
-
2002
- 2002-02-07 US US10/072,330 patent/US6562642B1/en not_active Expired - Lifetime
-
2003
- 2003-01-14 JP JP2003006130A patent/JP3813128B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2003-01-27 US US10/351,919 patent/US6713827B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20030148548A1 (en) | 2003-08-07 |
US6562642B1 (en) | 2003-05-13 |
JP2003266396A (ja) | 2003-09-24 |
US6713827B2 (en) | 2004-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5783340A (en) | Method for photolithographic definition of recessed features on a semiconductor wafer utilizing auto-focusing alignment | |
US6174590B1 (en) | Isolation using an antireflective coating | |
US6110837A (en) | Method for forming a hard mask of half critical dimension | |
US7531456B2 (en) | Method of forming self-aligned double pattern | |
US6342427B1 (en) | Method for forming micro cavity | |
US20100117188A1 (en) | Method for producing trench isolation in silicon carbide and gallium nitride and articles made thereby | |
US5733801A (en) | Method of making a semiconductor device with alignment marks | |
US20120302040A1 (en) | Method of fabrication of a three-dimensional integrated circuit device using a wafer scale membrane | |
US20050196952A1 (en) | Method for production of a semiconductor structure | |
JP3813128B2 (ja) | 微細構造の製造方法 | |
US20040036133A1 (en) | Particle filter for partially enclosed microelectromechanical systems | |
US6811853B1 (en) | Single mask lithographic process for patterning multiple types of surface features | |
US6465897B1 (en) | Method for photo alignment after CMP planarization | |
KR100810895B1 (ko) | 반도체 소자 및 그 제조방법 | |
US6544863B1 (en) | Method of fabricating semiconductor wafers having multiple height subsurface layers | |
US7338909B2 (en) | Micro-etching method to replicate alignment marks for semiconductor wafer photolithography | |
US7332405B2 (en) | Method of forming alignment marks for semiconductor device fabrication | |
US6867143B1 (en) | Method for etching a semiconductor substrate using germanium hard mask | |
JP3773785B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP4095588B2 (ja) | 集積回路にフォトリソグラフィ解像力を超える最小ピッチを画定する方法 | |
JP2000040737A (ja) | 素子分離領域の形成方法 | |
CN110837157B (zh) | 光学装置封装及其制造方法 | |
KR100319622B1 (ko) | 반도체 장치의 분리구조 형성방법 | |
US7858516B2 (en) | Method for forming fine pattern of semiconductor device | |
KR19990011457A (ko) | 반도체장치 제조용 스텐실 마스크의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050308 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20050606 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20050609 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050902 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060516 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060530 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |