JP3811036B2 - Glass molding product handling equipment and handling method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス成形品の取扱装置及び取扱方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンズのようなガラス成形品は、ガラス素材を加熱軟化させた後、成形用の金型に投入して押圧成形することによって成形されている。この場合、上金型と下金型とから成る金型のキャビティの形状どおりの形状を有するガラス成形品が成形される。
【0003】
そして、該ガラス成形品が成形された後、上金型を上昇させて型開を行い、下金型上に残留するガラス成形品を吸引手段等を備えた搬送部材によって取り出して、後工程へ搬送するようになっている。ところが、型開を行った時に、ガラス成形品が下金型上に残留せずに、上金型の成形面に付着して上昇させられてしまうことがある。この場合、下金型上に残留するガラス成形品を取り出すための前記搬送部材では、上金型の成形面に付着したガラス成形品を取り出すことができなくなってしまう。
【0004】
そこで、従来、ガラス成形品が上金型の成形面に付着してしまった場合に、前記ガラス成形品を上金型の成形面から引き離して、下金型上に載せるための技術が提案されている(特開平10−36126号公報参照)。
【0005】
図2は従来のガラス成形装置においてガラス成形品が上金型の成形面に付着した状態を示す断面図、図3は従来のガラス成形装置においてガラス成形品を上金型の成形面から引き離す状態を示す断面図である。
【0006】
図において101は成形用の金型としての上金型、102は成形用の金型としての下金型、103は前記上金型101及び下金型102の周囲を取り囲む胴型である。ここで、ガラス成形品としてのレンズ105が成形されると、図示されない駆動装置によって、前記上金型101が上昇させられる。この時、図2に示されるように、前記上金型101の成形面101aにレンズ105の上面が付着して、該レンズ105が上金型101と共に上昇してしまう場合がある。
【0007】
この場合、図示されない駆動装置によって、前記上金型101は横方向に移動させられる。すると、前記レンズ105は、側面が前記胴型103の内面によって止められるので、横方向に移動することができず、前記レンズ105の上面が上金型101の成形面101aから引き離される。すなわち、前記上金型101と胴型103とで、レンズ105を擦り切るようになっている。そのため、前記レンズ105は、図3に示されるように、前記胴型103内を落下して、下金型102の金型面102a上に載置される。
【0008】
これにより、レンズ105は確実に下金型上に載置された状態となるので、搬送部材によって確実に取り出して、後工程へ搬送することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の成形装置においては、上面が平坦(たん)なレンズでないと、上金型101の成形面101aから引き離すことができない。すなわち、レンズ105の上面が凹面又は凸面である場合、上金型101の成形面101aが凸面又は凹面となるので、前記レンズ105の上面と上金型101の成形面101aとは凹凸嵌(かん)合している状態となる。このような状態で、前記上金型101と胴型103とでレンズ105を擦り切ると、該レンズ105に大きな力が加えられ、前記レンズ105が破損したり傷ついたりしてしまうことがある。
【0010】
本発明は、前記従来の問題点を解決して、ガラス成形品の形状に関わらず、ガラス成形品が上金型の成形面に付着してしまった場合に、前記ガラス成形品を破損させることなく、上金型の成形面から引き離して下金型上に載置させることができるガラス成形品の取扱装置及び取扱方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のガラス成形品の取扱装置においては、内部にガラス素材を挟み込むキャビティの成形面を備える下金型を保持する下金型支持手段と、前記キャビティの成形面を備える上金型を保持する上金型支持手段と、該上金型支持手段を上昇させる昇降手段と、前記上金型の成形面に付着するガラス成形品を検出する検出手段と、前記上金型とともに上昇し、前記検出手段が前記ガラス成形品を検出すると、前記上金型の成形面に向けてガスを噴射するガス噴射手段とを有する。
【0012】
本発明の他のガラス成形品の取扱装置においては、さらに、前記ガス噴射手段は、前記上金型支持手段に取り付けられたガス導入管及び該ガス導入管の先端に取り付けられた噴射ノズルを備える。
【0014】
本発明の更に他のガラス成形品の取扱装置においては、さらに、前記噴射ノズルは、前記ガスが互いに対向する方向から前記成形面に向けて噴射されるように配設される。
【0015】
本発明の更に他のガラス成形品の取扱装置においては、さらに、前記ガス噴射手段は、前記ガラス成形品が前記下金型の成形面から所定距離内にある時にガスを噴射する。
【0016】
本発明のガラス成形品の取扱方法においては、内部にガラス素材を挟み込むキャビティの成形面を備える上金型を下金型から引き離して上昇させ、前記上金型の成形面にガラス成形品が付着していることが検出されると、前記上金型とともに上昇するガス噴射手段から前記上金型の成形面に向けてガスを噴射して、前記ガラス成形品を前記下金型の成形面上に落下させる。
【0017】
本発明の他のガラス成形品の取扱方法においては、さらに、前記ガスは、互いに対向する方向から噴射される。
【0018】
本発明の更に他のガラス成形品の取扱方法においては、さらに、前記ガスは、前記ガラス成形品が前記下金型の成形面から所定距離内にある時に噴射される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図4は本発明の第1の実施の形態におけるガラス成形品の成形装置の平断面図、図5は本発明の第1の実施の形態における図4のA−A矢視断面の概略図、図6は本発明の第1の実施の形態における図4のB−B矢視面の概略図、図7は本発明の第1の実施の形態における図4のC−C矢視断面の概略図である。
【0021】
図において、10はガラス成形品の成形装置、11aは第1成形室、11bは第2成形室、12は冷却室、13は予熱室である。また、前記成形装置10内には、後述されるガラス成形品取外装置を含むガラス成形品の取扱装置が配設されている。そして、搬送マニュピュレータ70を両端に備える搬送アーム15が、第1搬送アームレール16及び第2搬送アームレール17に沿って移動可能に配設されている。これにより、前記第1成形室11a、第2成形室11b、冷却室12及び予熱室13の間で金型64を移動させて搬入及び搬出したり、ガラス成形品を取り扱うことができる。
【0022】
ここで、ガラス成形品は、レンズ、プリズム、フィルター、ミラー等の光学素子のように、形状、寸法、材質等に高精度が要求されるガラスの成形品である。そして、成形室は、本実施の形態において、説明の都合上、第1成形室11a及び第2成形室11bの2つであるが、いくつであってもよい。前記第1成形室11a及び第2成形室11bはそれぞれ1組の金型64を収容して、ガラス成形品を成形するようになっている。
【0023】
なお、前記金型64は、上金型61と下金型62とから成る。前記上金型61及び下金型62は、図6に示されるように後述される金型組換装置40によって組み合わせられて一体となり金型64を構成する。そして、前記上金型61と下金型62との間に形成されるキャビティ内にガラス素材、すなわち、硝材を挟み込んで、前記第1成形室11a又は第2成形室11bにおいて、上下から押圧することによって、前記キャビティの形状をしたガラス成形品を成形するようになっている。ここで、前記上金型61及び下金型62、すなわち、金型64の材質は、例えば、タングステン合金、ステンレス合金、超硬合金等であるが、いかなる材質であってもよい。また、少なくとも前記キャビティの面上には、硝材の付着を防止するために、一層又は二層以上の薄膜が形成されていることが望ましい。該薄膜の材質は、例えば、水素化アモルファスカーボン、ダイヤモンド、窒化チタン、窒化タンタル、白金イリジウム、白金シリコン等であるが、いかなる材質であってもよい。
【0024】
ここで、前記第1成形室11a及び第2成形室11bは同一の構成を有するので、説明の都合上、第2成形室11bの構成について説明し、第1成形室11aの構成についての説明は省略する。前記第2成形室11bの下方には、図5に示されるように、複数のガイドロッド84に沿って上下動する昇降台83が配設される。なお、該昇降台83は、図示されない駆動源によって上下動させられる。また、前記昇降台83上には金型64が載置される成形用金型下部支持手段82が取り付けられる。そして、図5に示されるように、前記搬送アーム15の搬送マニュピュレータ70によって金型64が成形用金型下部支持手段82上に載置された後、前記搬送アーム15が図5における右方へ移動すると、前記昇降台83が上方へ移動させられ、金型64が、成形用金型下部支持手段82とともに、第2成形室11bの中へ挿入されるようになっている。この時、該第2成形室11bの下側の開口は、昇降台83によって閉鎖される。
【0025】
なお、前記第2成形室11b上には金型押圧用駆動源81が取り付けられ、金型64が、第2成形室11bの中へ挿入された後、上方から金型64を構成する上金型61を下方に押し付けて、成形用金型下部支持手段82と協働して、前記上金型61と下金型62との間に形成されるキャビティ内の硝材を上下から押圧することによって、前記キャビティの形状をしたガラス成形品を成形するようになっている。また、第2成形室11bには図示されない加熱手段、冷却手段等が配設され、第2成形室11bの中へ挿入された金型64を加熱したり冷却することができる。
【0026】
さらに、金型64の成形面としてのキャビティ面上の薄膜、硝材等が腐食したり、汚染されたりすることを防止するために、前記第2成形室11bには、吸気管及び排気管が接続され、前記第2成形室11b内の大気を排出して、パージガスを充填(てん)させることができるようになっていることが望ましい。この場合、前記排気管の一端は真空ポンプ装置31に接続され、第2成形室11b内の大気が、前記真空ポンプ装置31によって排気され、前記吸気管の一端はガスボンベ等の図示されないパージガス供給源に接続され、該パージガス供給源からのパージガスが第2成形室11b内に充填される。
【0027】
なお、前記パージガスは、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、クリプトンガス等の不活性ガスであることが望ましいが、前記金型64、キャビティ面上の薄膜、硝材等が高温の状態においても酸化されないものである場合には、清浄化された乾燥空気、すなわち、ドライエアであってもよい。前記金型64、キャビティ面上の薄膜、硝材等が高温の状態において酸化されないものであっても、大気中において高温に曝(さら)した場合、キャビティ面、該キャビティ面上の薄膜、硝材等の表面に大気中に浮遊する塵埃(じんあい)が付着したり、大気に含まれる水分が水滴となって付着することによって、成形されるガラス成形品の表面が汚染されてしまうが、ドライエアであれば、塵埃や水分を含まないので、前記ガラス成形品の表面が汚染されることがない。
【0028】
また、前記予熱室13内には、図7に示されるように、予熱用金型下部支持手段57及び該予熱用金型下部支持手段57に対向する予熱用金型上部支持手段58がそれぞれ複数、例えば、2つずつ配設され、複数、例えば、2つの金型64を同時に予熱することができる。前記予熱室13の側面には開口が配設され、図7に示されるように、該開口を通して、前記搬送アーム15の搬送マニュピュレータ70によって金型64が予熱用金型下部支持手段57上に載置されるようになっている。なお、前記開口には、開閉可能な扉を取り付けることが望ましい。また、各予熱室を単独の容器として、それぞれに開閉扉又は昇降カバーを設けるようにしてもよい。前記搬送アーム15が図7における右方へ移動すると、前記予熱用金型上部支持手段58は、図示されない駆動手段によって下方へ移動させられ、前記予熱用金型下部支持手段57と協働して、金型64を上下方向から保持する。これにより、該金型64は安定した状態で予熱される。
【0029】
また、予熱室13には、ガス導入管が接続され、該ガス導入管よりパージガスを充填させパージガス雰囲気にする。
【0030】
さらに、予熱室13には、排気管が接続され、前記予熱室13内の大気を排出して、パージガスをガス導入管から充填させパージガス雰囲気とすることができるようになっていることが望ましい。この場合、前記排気管の一端は真空ポンプ装置31に接続され、予熱室13内の大気が、前記真空ポンプ装置31によって排気され、前記ガス導入管の一端は図示されないパージガス供給源に接続され、該パージガス供給源からのパージガスが予熱室13内に充填される。なお、予熱室13には、図示されない加熱手段が配設される。
【0031】
また、前記冷却室12内には、図7に示されるように、冷却用金型下部支持手段55及び該冷却用金型下部支持手段55に対向する冷却用金型上部支持手段56がそれぞれ複数、例えば、4つ配設され、複数、例えば、4つの金型64を同時に冷却することができる。前記冷却室12の側面には開口が配設され、図7に示されるように、該開口を通して、前記搬送アーム15の搬送マニュピュレータ70によって金型64が冷却用金型下部支持手段55上に載置されるようになっている。なお、前記開口には、開閉可能な扉を取り付けることが望ましい。前記搬送アーム15が図4における左方へ移動すると、冷却用金型上部支持手段56は、図示されない駆動手段によって下方へ移動させられ、冷却用金型下部支持手段55と協働して、金型64を上下方向から保持する。これにより、前記金型64は安定した状態で冷却される。
【0032】
また、冷却室12には、ガス導入管19aが接続され、該ガス導入管19aよりパージガスを充填させパージガス雰囲気にする。
【0033】
さらに、冷却室12には、排気管19bが接続され、前記冷却室12内の大気を排出して、パージガスをガス導入管19aから充填させパージガス雰囲気とすることができるようになっていることが望ましい。この場合、前記排気管19bの一端は真空ポンプ装置31に接続され、冷却室12内の大気が、前記真空ポンプ装置31によって排気され、前記ガス導入管19aの一端は図示されないパージガス供給源に接続され、該パージガス供給源からのパージガスが冷却室12内に充填される。なお、該冷却室12には、図示されない冷却手段が配設される。該冷却手段は、内部を冷却水が通過する水冷板を有する。そして、該水冷板は、金型64を効率良く、かつ、急速に冷却することができるように、金型64が直接接触するように配設されることが望ましい。
【0034】
また、前記第1搬送アームレール16は、成形装置10のフレーム21に取り付けられ、図4における横方向に延在する。また、前記第1搬送アームレール16上には、該第1搬送アームレール16と垂直方向に延在する第2搬送アームレール17が、第1搬送アームレール16に沿ってスライドするように取り付けられる。さらに、前記第2搬送アームレール17上には、スライド台18が前記第2搬送アームレール17に沿ってスライドするように取り付けられる。なお、前記スライド台18は、伸縮可能なテレスコピック状の構成を有していてもよい。そして、前記スライド台18上に、把持手段としての搬送マニュピュレータ70を両端に備える搬送アーム15が、図5における上下方向に延びる軸を回転軸として回転することができるように取り付けられる。
【0035】
そして、前記第2搬送アームレール17、スライド台18及び搬送アーム15を移動、又は回転させることによって、前記搬送マニュピュレータ70の先端が、図4に示されるように、前記第1成形室11a及び第2成形室11bの成形用金型下部支持手段82、予熱室13内のそれぞれの予熱用金型下部支持手段57、並びに、冷却室12内のそれぞれの冷却用金型下部支持手段55上に到達して、金型64を搬入及び搬出することができる。
【0036】
また、前記成形装置10は、金型組換装置40及び装填・取出装置50を有する。そして、前記金型組換装置40は、前記搬送アーム15の搬送マニュピュレータ70によって金型64が載置される下金型支持手段42を有する。該下金型支持手段42は、テーブル43上に取り付けられており、金型64が載置されると、図示されない吸着、把持等の保持手段によって金型64を構成する下金型62を保持した後、図6に示されるように、上金型支持手段41の真下の位置にまで移動させられるようになっている。なお、前記テーブル43はフレーム21に取り付けられる。
【0037】
そして、前記上金型支持手段41は、フレーム21に取り付けられた上金型ハンドリング手段の先端部分に取り付けられ、該上金型ハンドリング手段が作動することによって、下方に移動させられて、図示されない吸着、把持等の保持手段によって金型64を構成する上金型61を保持した後、上方に移動させられ、図6に示されるような位置に到達する。
【0038】
ここで、金型64内部で成形されたガラス成形品は、通常、下金型62内部に残っているが、上金型61の成形面としてのキャビティ面に付着している場合もある。この場合、後述されるガラス成形品取外装置によって、ガラス成形品を上金型61の成形面としてのキャビティ面から引き離して、下金型62のキャビティ面上に載置させるようになっている。
【0039】
また、前記装填・取出装置50は、フレーム21に取り付けられ、図4における横方向に延在するガイドレールに沿ってスライドするスライド台52を有する。該スライド台52は、図4における上下方向に延在するガイド部材を有し、該ガイド部材には、複数の成形品吸着手段51を有する吸着手段保持枠が、移動可能に取り付けられる。そして前記成形品吸着手段51は、前記スライド台52及び吸着手段保持枠によって移動させられ、前記下金型支持手段42の位置にまで到達すると、下金型62内部のキャビティ面上に残っているガラス成形品を吸着して保持するようになっている。該ガラス成形品を吸着して保持する成形品吸着手段51は、前記スライド台52及び吸着手段保持枠によって移動させられ、前記ガイドレール上に配設された複数のパレット53の中の1つの上に到達すると、ガラス成形品の吸着を停止して、該ガラス成形品を前記パレット53上に載置する。
【0040】
一方、他のパレット53上には成形装置10の外部から搬入された複数の硝材が載置されており、前記成形品吸着手段51は、前記スライド台52及び吸着手段保持枠によって移動させられて、前記パレット53上にまで到達すると、該パレット53上の硝材を吸着するようになっている。また、前記ガイドレール上には、前記成形品吸着手段51に吸着され保持された硝材が載置され、芯(しん)出しが行われる硝材芯出装置44が配設される。該硝材芯出装置44は複数、例えば、4つの硝材の芯出しを同時に行うことも可能である。
【0041】
なお、前記成形品吸着手段51は、芯出しの行われた硝材を吸着され、保持して、前記下金型支持手段42が保持する下金型62上にまで移動させられた後、前記硝材の吸着を停止して、該硝材を前記下金型62上に載置するようになっている。
【0042】
また、下金型62上に硝材が載置されると、上金型支持手段41が下方に移動させられ、上金型61が前記下金型62に被せられて金型64を構成し、前記上金型61と下金型62との間に形成されるキャビティ内に硝材が挟み込まれる。なお、前記金型64は前記搬送アーム15の搬送マニュピュレータ70によって把持されて、移動させられ、予熱室13内に搬入される。
【0043】
さらに、前記成形装置10は、フレーム21、該フレーム21に取り付けられ前記成形装置10のほぼ半周を覆う透明カバー部材22、前記フレーム21に取り付けられ前記成形装置10の残りの部分を覆う壁部材23を有する。ここで、前記透明カバー部材22は搬送アーム15等の可動部材の動きを外部から監視することができるようにするためのものであり、前記透明カバー部材22が覆う範囲は適宜選択することができる。また、周囲の大気中に浮遊する塵埃、汚染物質等の影響を避けるために、成形装置10の周囲は、天井部分も床部分も含め、すべて前記透明カバー部材22及び壁部材23で覆われるようにすることが望ましい。
【0044】
なお、前記パレット53の近傍に位置する透明カバー部材22又は壁部材23には、硝材を搬入し、ガラス成形品を搬出するための開口が配設される。そして、該開口には、開閉可能な扉を取り付けることが望ましい。さらに、成形装置10の内部に、例えば、第1成形室11a及び第2成形室11bと他の部分とを仕切るために、中間壁部材28を配設することもできる。
【0045】
また、フレーム21の下面には、成形装置10を転がして移動させるためのキャスター等の車輪26が複数取り付けられ、該車輪26の近傍には、成形装置10を固定するための伸縮脚27が複数取り付けられる。さらに、フレーム21の上面には、成形装置10をクレーン等によって吊り上げるための、フック部材25が複数取り付けられる。
【0046】
そして、成形装置10の外部には、真空ポンプ装置31が配設される。該真空ポンプ装置31は図示されない配管によって接続された前記第1成形室11a、第2成形室11b等の内部の大気を排出する。なお、前記真空ポンプ装置31とともに、ガスボンベ等のパージガス供給源が配設されていてもよい。
【0047】
また、成形装置10の外部には、制御装置32が配設される。該制御装置32は、CPU、MPU等の演算手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、入出力インターフェイス等を有し、前記第1成形室11a、第2成形室11b、予熱室13、冷却室12等の内部の温度状態、雰囲気等を統括的に制御し、前記搬送アーム15、搬送マニュピュレータ70、金型組換装置40、装填・取出装置50、ガラス成形品取外装置等のすべての装置、手段の動作を統括的に制御する。なお、前記制御装置32は、独立して存在するものであってもよく、他の制御装置の一部分であってもよい。
【0048】
さらに、前記制御装置32の入力操作手段としての操作パネル33が配設される。該操作パネル33は、各種ボタン、キー、ジョイスティック、ダイアル等の入力手段、メータ、CRT、液晶ディスプレー等の表示手段等を有し、オペレータが表示手段に表示された内容を見ながら、成形装置10の動作条件等を設定したり、変更したりすることができるようになっている。なお、前記制御装置32及び操作パネル33は、成形装置10と離れた場所に配設されていてもよいし、該成形装置10と一体的に形成されていてもよい。
【0049】
次に、ガラス成形品取外装置の構成を詳細に説明する。
【0050】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるガラス成形品取外装置の正面図、図8は本発明の第1の実施の形態におけるガラス成形品取外装置の側面図である。
【0051】
図において45は上金型支持手段41が取り付けられる昇降手段としての昇降部材であり、成形装置10のフレーム21に取り付けられた支柱47に固定された昇降レール46に沿って上下方向に移動する。なお、前記上金型支持手段41には、上金型61を吸着、把持等によって保持する保持手段41aが取り付けられている。
【0052】
そして、前記昇降部材45にはガス噴出手段としての噴射ガス導入管73が取り付けられ、また、該噴射ガス導入管73は2本に分岐し、その先端に噴射ノズルとしてのガス噴射ノズル72が取り付けられている。なお、前記噴射ガス導入管73の他端は図示されない噴射ガス供給源に接続され、該噴射ガス供給源からのガスとしての噴射ガスが前記ガス噴射ノズル72から噴射されるようになっている。
【0053】
ここで、前記噴射ガスは、パージガスと同様に、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、クリプトンガス等の不活性ガスであることが望ましいが、清浄化された乾燥空気、すなわち、ドライエアであってもよい。さらに、前記噴射ガス供給源はパージガス供給源と同一のものであってもよい。
【0054】
そして、前記ガス噴射ノズル72は、図1に示されるように、保持手段41aに保持される上金型61のキャビティの成形面としてのキャビティ面、すなわち、下面に向けて、両側から前記噴射ガスが噴射されるように取り付けられる。なお、前記噴射ガスが噴射される向きは、水平であってもよいが、図1に示されるように、水平よりわずかに下方に傾斜した向きであることが望ましい。この場合、前記ガス噴射ノズル72の先端の高さ位置は、図1に示されるように、上金型61の下面の高さ位置よりもわずかに高くなる。また、前記ガス噴射ノズル72は、噴射ガスが互いに対向する方向から前記成形面に向けて噴射されるように配設される。
【0055】
さらに、下金型62が載置される下金型支持手段42の側方には、図8に示されるように、検出手段としてのガラス成形品付着検出センサ74及び金型検出センサ75が配設される。なお、前記ガラス成形品付着検出センサ74及び金型検出センサ75はレーザ光のような光を使用する光学式センサであることが望ましい。
【0056】
そして、前記ガラス成形品付着検出センサ74は、保持手段41aに保持されて上方に移動させられる上金型61の下面にガラス成形品が付着していることを検出する。また、前記金型検出センサ75は、下金型支持手段42上に下金型62が載置されていることを検出する。
【0057】
次に、前記構成のガラス成形品の取扱装置の動作を説明する。
【0058】
まず、成形装置10の外部から、複数の硝材が載ったパレット53が、装填・取出装置50上に載置される。すると、スライド台52及び吸着手段保持枠が作動し、前記硝材は成形品吸着手段51によって吸着され、保持されて、硝材芯出装置44上に移載される。そして、芯出しが行われた前記硝材は、再び、成形品吸着手段51によって吸着され、保持されて、金型組換装置40の下金型支持手段42に支持されている下金型62上に移載される。
【0059】
次に、テーブル43が作動して下金型支持手段42が上金型支持手段41の真下の位置にまで移動させられる。そして、上金型支持手段41が、上金型61を保持した状態で、下方に移動させられ、上金型61が下金型62に被せられて金型64を構成し、前記上金型61の上面と下金型62の下面との間に形成されるキャビティ内に硝材が挟み込まれる。
【0060】
続いて、第2搬送アームレール17及びスライド台18が作動して搬送アーム15が移動させられ、搬送マニュピュレータ70が前記下金型支持手段42の金型64に接近し、前記金型64を保持する。
【0061】
次に、搬送アーム15が図4における上方に移動させられる。続いて、前記搬送アーム15が時計回り方向に90度回転させられた後、図4における左方に移動させられると、金型64を保持した搬送マニュピュレータ70が、側面の開口を通って予熱室13内に進入する。そして、前記搬送アーム15が図4におけるさらに左方に移動させられると、搬送マニュピュレータ70に保持されている金型64が、予熱用金型下部支持手段57上に載置される。すると、予熱用金型上部支持手段58が下方に移動させられ、前記金型64を予熱用金型下部支持手段57と協働して上下から挟むので、前記金型64が安定する。次に、前記搬送アーム15が図4における右方に移動させられると、搬送マニュピュレータ70が、側面の開口を通って予熱室13の外に退出する。すると、該予熱室13の側面の開口の扉が図示されない駆動装置によって閉鎖される。
【0062】
ここで、予熱室13の内部はパージガス雰囲気となっており、300〜500〔℃〕程度の高温状態となっている。このため、前記予熱用金型下部支持手段57上に載置された金型64内部のキャビティ内に挟み込まれた硝材は、数十秒程度の時間が経過すると、ガラス転移点温度に近づく。なお、前記ガラス転移点温度は、例えば、硝材が硼珪酸ガラスの場合、約510〔℃〕である。
【0063】
続いて、前記硝材の温度がガラス転移点温度に近づくまで予熱されると、搬送アーム15の搬送マニュピュレータ70が、側面の開口を通って予熱室13内に進入する。そして、予熱用金型下部支持手段57上に載置されている金型64が搬送マニュピュレータ70に保持された後、搬送マニュピュレータ70が側面の開口を通って予熱室13の外に退出すると、前記金型64は予熱室13の外に搬出される。 なお、該予熱室13内では、複数、例えば、2つの金型64が同時に予熱されるので、最も早く予熱室13内に搬入され、最も長時間予熱された金型64から順次予熱室13の外に搬出されるようになっている。したがって、硝材の温度がガラス転移点温度に近づくまで予熱された金型64を予熱室13から搬出する時間間隔は、予熱用金型下部支持手段57上に載置された金型64内の硝材がガラス転移点温度に近づくまでに必要な時間よりも遙かに短くなる。
【0064】
次に、第2搬送アームレール17を第1搬送アームレール16に沿って図4における若干右方へスライドさせた後前記搬送アーム15が時計回り方向に90度回転させ、続いて、図4における上方に移動させられると、金型64を保持した搬送マニュピュレータ70が、第2成形室11bの下方に進入する。なお、金型64を保持した搬送マニュピュレータ70が第1成形室11aの下方に進入するようにするためには、第2搬送アームレール17を第1搬送アームレール16に沿って図4における右方へ大きくスライドさせる。
【0065】
そして、前記搬送アーム15が図4におけるさらに上方に移動させられると、搬送マニュピュレータ70に保持されている金型64が、昇降台83上の成形用金型下部支持手段82上に載置される。次に、前記搬送アーム15は図4における下方に移動させられ、第2成形室11bの外に退出すると、昇降台83が上方へ移動させられ、金型64が、成形用金型下部支持手段82とともに、第2成形室11bの中へ挿入される。このとき、該第2成形室11bの下側の開口は、昇降台83によって閉鎖される。
【0066】
続いて、第2成形室11bの中は、パージガスが充填されて、パージガス雰囲気となる。そして、前記金型64内の硝材がさらに加熱され、例えば、600〔℃〕程度にまでなると、金型押圧用駆動源81が作動し、上方から金型64を構成する上金型61を下方に押し付けて、成形用金型下部支持手段82と協働して、前記上金型61と下金型62との間に形成されるキャビティ内の硝材を上下から押圧する。これにより、前記キャビティの形状をしたガラス成形品が成形される。加圧成形終了後、前記硝材の温度がガラス転移点温度以下になるまで冷却する。この間、キャビティ内の硝材を上下から成形力より小さな力で押圧し続ける。
【0067】
そして、前記硝材の温度がガラス転移点温度以下になると、金型押圧用駆動源81が作動を停止するので、前記硝材の押圧が終了する。続いて、昇降台83が下方へ移動させられ、金型64が、成形用金型下部支持手段82とともに、第2成形室11bの下方へ退出する。すると、搬送アーム15の搬送マニュピュレータ70が、第2成形室11bの下方に進入する。そして、成形用金型下部支持手段82上に載置されている金型64が搬送マニュピュレータ70に保持された後、該搬送マニュピュレータ70が第2成形室11bの外に退出すると、前記金型64は第2成形室11bの外に搬出される。
【0068】
なお、成形装置10は複数、例えば、2つの成形室を有するので、最も早く成形室内に搬入され、成形の終了した金型64から順次成形室の外に搬出されるようになっている。したがって、キャビティの形状をしたガラス成形品が成形された金型64を成形室から搬出する時間間隔は、成形室における成形に必要な時間よりも遙かに短くなる。
【0069】
次に、前記搬送アーム15が時計回り方向に90度回転させられた後、図4における下方に移動させられ、続いて右方に移動させられると、金型64を保持した搬送マニュピュレータ70が、側面の開口を通って、冷却室12内に進入する。そして、前記搬送アーム15が図4におけるさらに右方に移動させられると、搬送マニュピュレータ70に保持されている金型64が、冷却用金型下部支持手段55上に載置される。すると、冷却用金型上部支持手段56が下方に移動させられ、前記金型64を冷却用金型下部支持手段55と協働して上下から挟むので、前記金型64が安定する。次に、前記搬送アーム15が図4における左方に移動させられると、搬送マニュピュレータ70が、側面の開口を通って冷却室12の外に退出する。そして、該冷却室12の側面の開口の扉が図示されない駆動装置によって閉鎖される。
【0070】
ここで、冷却室12の内部はパージガス雰囲気となっている。そして、冷却室12の内部は水冷板によって冷却される。また、該水冷板が、冷却用金型下部支持手段55上の金型64に接触するように配設されている場合、該金型64は急速に冷却される。そして、前記冷却用金型下部支持手段55上に載置された金型64内部のキャビティ内に挟み込まれたガラス成形品は、数十秒〜百秒程度の時間が経過すると、200〔℃〕以下にまで低下する。すると、搬送アーム15の搬送マニュピュレータ70が、側面の開口を通って冷却室12内に進入する。そして、冷却用金型下部支持手段55上に載置されている金型64が搬送マニュピュレータ70に保持された後、該搬送マニュピュレータ70が側面の開口を通って冷却室12の外に退出すると、前記金型64は冷却室12の外に搬出される。
【0071】
なお、冷却室12内では、複数、例えば、4つの金型64が同時に冷却されるので、最も早く冷却室12内に搬入され、最も長時間冷却された金型64から順次冷却室12の外に搬出されるようになっている。したがって、ガラス成形品の温度が低下した金型64を冷却室12から搬出する時間間隔は、冷却用金型下部支持手段55上に載置された金型64内のガラス成形品が所定の温度に冷却されるまでに必要な時間よりも遙かに短くなる。
【0072】
次に、前記搬送アーム15が時計回り方向に90度回転させられた後、第2搬送アームレール17を第1搬送アームレール16に沿って図4における左方へスライドさせ、続いて、図4における下方に移動させられると、金型64を保持した搬送マニュピュレータ70が、金型組換装置40の下金型支持手段42に接近する。前記搬送マニュピュレータ70が図4におけるさらに下方に移動させられると、保持されている金型64が、下金型支持手段42上に載置される。次に、前記搬送アーム15が図4における上方に移動させられると、搬送マニュピュレータ70が下金型支持手段42から離間する。
【0073】
続いて、図8に示される金型検出センサ75が、下金型支持手段42上に金型64が載置されていることを検出すると、昇降部材45が昇降レール46に沿って下方に移動する。すると、前記昇降部材45に取り付けられた上金型支持手段41が、下方に移動させられ、保持手段41aによって、金型64の上金型61を保持する。この時、下金型62は前記下金型支持手段42の保持手段によって保持されている。そして、前記昇降部材45が上方に移動し上金型支持手段41が上方に移動させられると、上金型61が上方に引き上げられ、下金型62から離間し、型開が行われる。
【0074】
この時、ガラス成形品は、通常、下金型62上に残るが、上金型61の下面に付着して、上金型61とともに上方に引き上げられる場合もある。この場合、ガラス成形品付着検出センサ74が上金型61の下面に付着しているガラス成形品を検出して、昇降部材45が停止する。続いて、図1に示されるように、上金型61の両側に取り付けられたガス噴射ノズル72から、前記上金型61の下面に向けて、噴射ガスが噴射される。
【0075】
これにより、前記ガラス成形品の側面に噴射ガスが衝突し、かつ、前記下面とガラス成形品の間に噴射ガスが進入するので、ガラス成形品は前記下面から離脱して落下する。
【0076】
ここで、前記昇降部材45は、ガラス成形品付着検出センサ74が上金型61の下面に付着しているガラス成形品を検出すると、ほぼ同時に停止するので、噴射ガスが噴射される時のガラス成形品の高さ位置は、前記ガラス成形品付着検出センサ74の高さ位置にほぼ等しい。すなわち、前記ガス噴射ノズル72からは、前記ガラス成形品が下金型62の成形面から所定距離内にある時に噴射ガスが噴射されるようになっている。そのため、図8に示されるように、ガラス成形品が上金型61から離脱して下金型62の上面まで落下する距離が極めて短いので、ガラス成形品は前記下金型62の上面に落下する衝撃によって破損することがない。
【0077】
そして、ガラス成形品が上金型61から離脱すると、ガラス成形品付着検出センサ74がガラス成形品を検出しなくなるので、昇降部材45は上方への移動を再開する。
【0078】
なお、前記噴射ガスの1回の噴射時間は短くてよいが、噴射が終了しても、ガラス成形品が依然として上金型61の下向きのキャビティ面に付着していることがガラス成形品付着検出センサ74によって検出される場合、前記噴射ガスは再度噴射される。また、事前の実験等によって、噴射ガスの1回の噴射によってガラス成形品が上金型61から確実に離脱することが確認されている場合、噴射ガスの噴射が終了した後に、ガラス成形品付着検出センサ74の検出を考慮せずに、昇降部材45が上方への移動を自動的に再開するようにしてもよい。
【0079】
このようにして、下金型62上にガラス成形品が載置されると、テーブル43が作動し、図6における左方へ移動させられて停止する。すると、スライド台52及び吸着手段保持枠が作動し、成形品吸着手段51が前記ガラス成形品を吸着する。そして、前記成形品吸着手段51は、前記ガラス成形品を吸着し保持した状態で、図6における左方へ移動させられて、パレット53上に到達する。ここで、吸着を解除することによって、ガラス成形品は前記パレット53上に載置される。
【0080】
最後に、前記パレット53上に所定数のガラス成形品が載置されると、前記ガラス成形品は、成形装置10の外部に搬出される。
【0081】
そして、前述の動作を繰り返して行うことによって、多数のガラス成形品を成形することができる。
【0082】
なお、本実施の形態において、冷却に要する時間が成形及び予熱に要する時間と比較して長くなっているため、同時に予熱される硝材の数は2つであるのに対して、同時に成形及び冷却される硝材の数は4つとなっているが、これらの数は適宜変更することができる。
【0083】
このように、本実施の形態においては、型開が行われる時に、ガラス成形品が上金型61の成形面である下面に付着してしまった場合、ガス噴射ノズル72から前記下面に向けて噴射ガスを噴射することによって、前記ガラス成形品を前記下面から離脱させて、下金型62の上面に落下させるようになっている。
【0084】
そのため、ガラス成形品の形状に関わらず、ガラス成形品を破損することなく、確実に下金型62上に載置させることができる。
【0085】
また、噴射ガス導入管73が昇降部材45に取り付けられているので、上金型61の成形面と噴射ノズル72の相対的な位置関係が安定するので、噴射ガスが確実に所定の位置に噴射される。さらに、噴射ガスとしてパージガスを使用すると、ガラス成形品の表面が汚染されることもなく、パージガスの供給源を使用することができるので、設備費を節約することができる。
【0086】
さらに、前記噴射ノズル72は、噴射ガスが互いに対向する方向から成形面に向けて噴射されるように配設されるので、ガラス成形品が噴射ガスによって横方向に移動させられることなく、安定して真下に落下する。
【0087】
さらに、前記噴射ノズル72からは、上金型61の下面に付着してガラス成形品が前記下金型62の成形面から所定距離内にある時に噴射ガスが噴射される。このため、ガラス成形品が上金型61の下面から離脱して下金型62の上面まで落下する距離は極めて短いので、ガラス成形品が下金型62の上面に落下する衝撃によって破損することがない。
【0088】
さらに、成形装置10は、複数の硝材を同時に予熱することができる予熱室13、硝材を成形する複数の成形室、及び、複数の硝材を同時に冷却することができる冷却室12を有するので、スループットが向上する。また、1本の搬送アーム15によって次々に搬送することができるので、搬送アーム15の作業効率が高く、また、製造コストを低くすることができる。
【0089】
さらに、予熱室13、冷却室12、第1成形室11a、第2成形室11b及び円筒状の閉じたカバーの内部だけをパージガス雰囲気とすればよく、成形装置10の内部全体をパージガス雰囲気とする必要がないので、高価なパージガスの消費量を少なくすることができ、ランニングコストを低くすることができる。
【0090】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略する。
【0091】
図9は本発明の第2の実施の形態におけるガラス成形品取外装置の正面図、図10は本発明の第2の実施の形態におけるガラス成形品取外装置の側面図である。
【0092】
図において、78は2本のガス噴出手段としての噴射ガス導入管77が取り付けられる水平方向移動手段としてのスライド部材であり、成形装置10のフレーム21に取り付けられた支柱47に固定されたスライドレール79に沿って、図10における横方向、すなわち、水平方向に移動する。
【0093】
そして、前記噴射ガス導入管77の先端に噴射ノズルとしてのガス噴射ノズル76が取り付けられている。なお、前記噴射ガス導入管77の他端は図示されない噴射ガス供給源に接続され、該噴射ガス供給源からの噴射ガスが前記ガス噴射ノズル76から噴射されるようになっている。なお、前記噴射ガス導入管77及びガス噴射ノズル76は図10における上下方向には移動しない。
【0094】
また、スライド部材78は、図10に示されるような、後方(図における右方)に後退した位置から、前方(図における左方)へ前進するようになっている。この場合、前記ガス噴射ノズル76は、図10において、ガラス成形品付着検知センサ74及び金型検知センサ75が配設される位置から前進して、下金型支持手段42上に載置された下金型62と保持手段41aによって保持されている上金型61とを結ぶ中心軸の位置にまで前進する。
【0095】
この時、前記ガス噴射ノズル76は、図9に示されるように、下金型支持手段42上に載置された下金型62の上面よりもわずかに高い位置において、該下金型62と保持手段41aによって保持されている上金型61とを結ぶ中心軸に向けて、両側から前記噴射ガスが噴射されるような位置に到達する。なお、前記噴射ガスが噴射される向きは、水平よりわずかに下方に傾斜した向きであってもよいが、図9に示されるように、水平であることが望ましい。また、前記ガス噴射ノズル76は、噴射ガスが互いに対向する方向から前記成形面に向けて噴射されるように配設される。そのため、ガラス成形品が噴射ガスによって横方向に移動させられることなく、安定して真下に落下する。
【0096】
次に、前記構成の本実施の形態におけるガラス成形品取外装置の動作を説明する。
【0097】
まず、金型64が下金型支持手段42上に載置されると、金型検出センサ75が、下金型支持手段42上に金型64が載置されていることを検出する。すると、昇降部材45が昇降レール46に沿って下方に移動する。なお、スライド部材78は、図10に示されるような、後方に後退した位置で停止している。そして、前記昇降部材45に取り付けられた上金型支持手段41が、下方に移動させられ、保持手段41aによって、金型64の上金型61を保持する。この時、下金型62は前記下金型支持手段42の保持手段によって保持されている。そして、前記昇降部材45が上方に移動し上金型支持手段41が上方に移動させられると、上金型61が上方に引き上げられ、下金型62から離間し、型開が行われる。
【0098】
この時、ガラス成形品は、通常、下金型62上に残るが、上金型61の下面に付着して、上金型61とともに上方に引き上げられる場合もある。この場合、ガラス成形品付着検出センサ74が上金型61の下面に付着しているガラス成形品を検出して、昇降部材45が停止する。続いて、スライド部材78が前方に移動し、前記ガス噴射ノズル76は、図10において、下金型支持手段42上に載置された下金型62と保持手段41aによって保持されている上金型61とを結ぶ中心軸の位置にまで前進する。
【0099】
ここで、前記昇降部材45は、ガラス成形品付着検出センサ74が上金型61の下面に付着しているガラス成形品を検出すると、ほぼ同時に停止するので、昇降部材45が停止した時のガラス成形品の高さ位置は、前記ガラス成形品付着検出センサ74の高さ位置にほぼ等しい。そして、この時の前記上金型61の下面の高さ位置は、前記ガス噴射ノズル76の高さ位置に等しくなっている。なお、前記昇降部材45が停止した時の上金型61の下面の高さ位置がガス噴射ノズル76の高さ位置に等しくない場合、前記昇降部材45を上方又は下方に移動させて、上金型61の下面の高さ位置がガス噴射ノズル76の高さ位置に等しくなるように調整する。
【0100】
続いて、上金型61の両側の位置に到達したガス噴射ノズル76から、前記上金型61の下面に向けて、噴射ガスが噴射される。これにより、前記ガラス成形品の側面に噴射ガスが衝突し、かつ、前記下面とガラス成形品との間に噴射ガスが進入するので、ガラス成形品は前記下面から離脱して落下する。
【0101】
ここで、噴射ガスが噴射される時のガラス成形品の高さ位置は、前記ガス噴射ノズル76の高さ位置に等しい。すなわち、前記ガス噴射ノズル76からは、前記ガラス成形品が下金型62の成形面から所定距離内にある時に噴射ガスが噴射されるようになっている。そのため、ガラス成形品が上金型61から離脱して下金型62の上面まで落下する距離は極めて短いので、ガラス成形品が下金型62の上面に落下する衝撃によって破損することがない。
【0102】
そして、ガラス成形品が上金型61から離脱すると、ガラス成形品付着検出センサ74がガラス成形品を検出しなくなるので、昇降部材45は上方への移動を再開する。また、スライド部材78が後方に移動し、前記ガス噴射ノズル76は、図10に示される位置にまで後退する。
【0103】
このように、本実施の形態においては、噴射ガス導入管77の高さ位置が低い位置にあるので、成形装置10の高さが低い場合のように、上方に部材や装置を配設するスペースが無い場合であっても、適用することができる。
【0104】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0105】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ガラス成形品の取扱装置においては、内部にガラス素材を挟み込むキャビティの成形面を備える下金型を保持する下金型支持手段と、前記キャビティの成形面を備える上金型を保持する上金型支持手段と、該上金型支持手段を上昇させる昇降手段と、前記上金型の成形面に付着するガラス成形品を検出する検出手段と、前記上金型とともに上昇し、前記検出手段が前記ガラス成形品を検出すると、前記上金型の成形面に向けてガスを噴射するガス噴射手段とを有する。
【0106】
この場合、ガラス成形品の形状に関わらず、ガラス成形品を破損することなく、確実に下金型上に載置させることができる。
【0107】
他のガラス成形品の取扱装置においては、さらに、前記ガス噴射手段は、前記上金型支持手段に取り付けられたガス導入管及び該ガス導入管の先端に取り付けられた噴射ノズルを備える。
【0108】
この場合、上金型の成形面と噴射ノズルの相対的な位置関係が安定するので、ガスが確実に所定の位置に噴射される。
【0111】
更に他のガラス成形品の取扱装置においては、さらに、前記噴射ノズルは、前記ガスが互いに対向する方向から前記成形面に向けて噴射されるように配設される。
【0112】
この場合、ガラス成形品が前記ガスによって横方向に移動させられることなく、安定して真下に落下する。
【0113】
更に他のガラス成形品の取扱装置においては、さらに、前記ガス噴射手段は、前記ガラス成形品が前記下金型の成形面から所定距離内にある時にガスを噴射する。
【0114】
この場合、ガラス成形品が上金型の成形面から離脱して下金型の上面まで落下する距離は極めて短いので、ガラス成形品が下金型の上面に落下する衝撃によって破損することがない。
【0115】
ガラス成形品の取扱方法においては、内部にガラス素材を挟み込むキャビティの成形面を備える上金型を下金型から引き離して上昇させ、前記上金型の成形面にガラス成形品が付着していることが検出されると、前記上金型とともに上昇するガス噴射手段から前記上金型の成形面に向けてガスを噴射して、前記ガラス成形品を前記下金型の成形面上に落下させる。
【0116】
この場合、ガラス成形品の形状に関わらず、ガラス成形品を破損することなく、確実に下金型上に載置させることができる。
【0117】
他のガラス成形品の取扱方法においては、さらに、前記ガスは、互いに対向する方向から噴射される。
【0118】
この場合、ガラス成形品が前記ガスによって横方向に移動させられることなく、安定して真下に落下する。
【0119】
更に他のガラス成形品の取扱方法においては、さらに、前記ガスは、前記ガラス成形品が前記下金型の成形面から所定距離内にある時に噴射される。
【0120】
この場合、ガラス成形品が上金型の成形面から離脱して下金型の上面まで落下する距離は極めて短いので、ガラス成形品が下金型の上面に落下する衝撃によって破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるガラス成形品取外装置の正面図である。
【図2】従来のガラス成形装置においてガラス成形品が上金型の成形面に付着した状態を示す断面図である。
【図3】従来のガラス成形装置においてガラス成形品を上金型の成形面から引き離す状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるガラス成形品の成形装置の平断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における図4のA−A矢視断面の概略図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における図4のB−B矢視面の概略図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における図4のC−C矢視断面の概略図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるガラス成形品取外装置の側面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるガラス成形品取外装置の正面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるガラス成形品取外装置の側面図である。
【符号の説明】
19a ガス導入管
41 上金型支持手段
42 下金型支持手段
45 昇降部材
61 上金型
62 下金型
72、76 ガス噴射ノズル
73、77 噴射ガス導入管
74 ガラス成形品付着検出センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a glass molded article handling apparatus and handling method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a glass molded product such as a lens is molded by heating and softening a glass material and then putting it into a molding die and press molding it. In this case, a glass molded product having a shape corresponding to the shape of the cavity of the mold composed of the upper mold and the lower mold is formed.
[0003]
Then, after the glass molded product is molded, the upper mold is raised to open the mold, and the glass molded product remaining on the lower mold is taken out by a conveying member equipped with a suction means, etc. It is designed to be transported. However, when the mold is opened, the glass molded product does not remain on the lower mold, but may adhere to the molding surface of the upper mold and be raised. In this case, the transport member for taking out the glass molded product remaining on the lower mold cannot take out the glass molded article attached to the molding surface of the upper mold.
[0004]
Therefore, conventionally, when a glass molded product has adhered to the molding surface of the upper mold, a technique for separating the glass molded product from the molding surface of the upper mold and placing it on the lower mold has been proposed. (See JP 10-36126 A).
[0005]
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state in which a glass molded product adheres to the molding surface of the upper mold in a conventional glass molding apparatus, and FIG. 3 shows a state in which the glass molded product is pulled away from the molding surface of the upper mold in the conventional glass molding apparatus. FIG.
[0006]
In the figure, 101 is an upper mold as a mold for molding, 102 is a lower mold as a mold for molding, and 103 is a body mold surrounding the
[0007]
In this case, the
[0008]
As a result, the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional molding apparatus, the lens cannot be pulled away from the
[0010]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems, and breaks the glass molded product when the glass molded product adheres to the molding surface of the upper mold regardless of the shape of the glass molded product. It is another object of the present invention to provide a glass molded product handling apparatus and a handling method that can be separated from the molding surface of the upper mold and placed on the lower mold.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in the glass molded product handling apparatus of the present invention, a lower mold supporting means for holding a lower mold having a molding surface of a cavity for sandwiching a glass material therein, and an upper mold having a molding surface of the cavity An upper mold support means for holding the upper mold support means, an elevating means for raising the upper mold support means, a detection means for detecting a glass molded product adhering to the molding surface of the upper mold, Raised with the upper mold, When the detection means detects the glass molded product, the gas injection means for injecting gas toward the molding surface of the upper mold.
[0012]
In another glass molded product handling apparatus according to the present invention, the gas injection means further includes a gas introduction pipe attached to the upper mold support means and an injection nozzle attached to a tip of the gas introduction pipe. .
[0014]
In still another glass molded product handling apparatus of the present invention, the injection nozzle is further arranged so that the gas is injected toward the forming surface from a direction facing each other.
[0015]
In still another glass molded product handling apparatus of the present invention, the gas injection means injects gas when the glass molded product is within a predetermined distance from the molding surface of the lower mold.
[0016]
In the method for handling a glass molded product of the present invention, the upper mold having a molding surface of the cavity sandwiching the glass material inside is lifted away from the lower mold, and the glass molded product adheres to the molding surface of the upper mold. When it is detected that From the gas injection means that rises with the upper mold Gas is injected toward the molding surface of the upper mold to drop the glass molded product onto the molding surface of the lower mold.
[0017]
In another method of handling a glass molded product of the present invention, the gas is further injected from directions facing each other.
[0018]
In still another method of handling a glass molded article of the present invention, the gas is injected when the glass molded article is within a predetermined distance from the molding surface of the lower mold.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0020]
FIG. 4 is a plan sectional view of a glass molded product molding apparatus according to the first embodiment of the present invention. FIG. 5 is a schematic diagram of a section taken along the line AA of FIG. FIG. 6 is a schematic view taken along the line BB in FIG. 4 in the first embodiment of the present invention, and FIG. 7 is a schematic view taken along the line CC in FIG. 4 in the first embodiment of the present invention. FIG.
[0021]
In the figure, 10 is a molding device for a glass molded product, 11a is a first molding chamber, 11b is a second molding chamber, 12 is a cooling chamber, and 13 is a preheating chamber. Further, in the
[0022]
Here, the glass molded product is a glass molded product that requires high accuracy in shape, size, material, and the like, such as an optical element such as a lens, a prism, a filter, and a mirror. In the present embodiment, there are two molding chambers, the
[0023]
The
[0024]
Here, since the
[0025]
A mold pressing
[0026]
Further, in order to prevent the thin film, glass material and the like on the cavity surface as the molding surface of the
[0027]
The purge gas is preferably an inert gas such as nitrogen gas, argon gas, helium gas, or krypton gas. However, the
[0028]
In the preheating
[0029]
In addition, a gas introduction pipe is connected to the preheating
[0030]
Further, it is desirable that an exhaust pipe is connected to the preheating
[0031]
In the cooling
[0032]
A
[0033]
Further, an
[0034]
The first
[0035]
Then, by moving or rotating the second
[0036]
The
[0037]
The upper mold support means 41 is attached to the tip portion of the upper mold handling means attached to the
[0038]
Here, the glass molded product molded inside the
[0039]
The loading /
[0040]
On the other hand, a plurality of glass materials carried from the outside of the
[0041]
The molded product adsorbing means 51 adsorbs and holds the centered glass material and moves it onto the
[0042]
When the glass material is placed on the
[0043]
Further, the
[0044]
The
[0045]
A plurality of
[0046]
A
[0047]
A
[0048]
Further, an
[0049]
Next, the structure of the glass molded product removal apparatus will be described in detail.
[0050]
FIG. 1 is a front view of a glass molded product detaching apparatus according to the first embodiment of the present invention, and FIG. 8 is a side view of the glass molded product detaching apparatus according to the first embodiment of the present invention.
[0051]
In the figure, 45 is an elevating member as an elevating means to which the upper mold support means 41 is attached, and moves up and down along an elevating
[0052]
The elevating
[0053]
Here, like the purge gas, the jet gas is preferably an inert gas such as nitrogen gas, argon gas, helium gas, krypton gas, or the like, but may be purified dry air, that is, dry air. Good. Further, the injection gas supply source may be the same as the purge gas supply source.
[0054]
As shown in FIG. 1, the gas injection nozzle 72 has the injection gas from both sides toward a cavity surface as a molding surface of the cavity of the
[0055]
Further, as shown in FIG. 8, a glass molded product
[0056]
The glass molded product
[0057]
Next, the operation of the glass molded product handling apparatus having the above-described configuration will be described.
[0058]
First, a
[0059]
Next, the table 43 is operated to move the lower mold support means 42 to a position directly below the upper mold support means 41. Then, the upper mold support means 41 is moved downward in a state where the
[0060]
Subsequently, the second
[0061]
Next, the
[0062]
Here, the inside of the preheating
[0063]
Subsequently, when the temperature of the glass material is preheated until it approaches the glass transition temperature, the
[0064]
Next, after the second
[0065]
Then, when the
[0066]
Subsequently, the
[0067]
When the temperature of the glass material becomes equal to or lower than the glass transition temperature, the mold pressing
[0068]
Since the
[0069]
Next, after the
[0070]
Here, the inside of the cooling
[0071]
In the cooling
[0072]
Next, after the
[0073]
Subsequently, when the
[0074]
At this time, the glass molded product usually remains on the
[0075]
Thereby, the injection gas collides with the side surface of the glass molded product, and the injection gas enters between the lower surface and the glass molded product, so that the glass molded product is detached from the lower surface and falls.
[0076]
Here, since the raising / lowering
[0077]
When the glass molded product is detached from the
[0078]
The injection time of the injection gas may be short, but it is detected that the glass molded product is still attached to the downward cavity surface of the
[0079]
In this way, when the glass molded product is placed on the
[0080]
Finally, when a predetermined number of glass molded articles are placed on the
[0081]
And many glass molded products can be shape | molded by repeating the above-mentioned operation | movement.
[0082]
In this embodiment, since the time required for cooling is longer than the time required for molding and preheating, the number of glass materials to be preheated at the same time is two, whereas simultaneously forming and cooling are performed. The number of glass materials to be used is four, but these numbers can be changed as appropriate.
[0083]
As described above, in this embodiment, when the glass mold is attached to the lower surface, which is the molding surface of the
[0084]
Therefore, regardless of the shape of the glass molded product, the glass molded product can be reliably placed on the
[0085]
Further, since the injection
[0086]
Further, since the injection nozzle 72 is arranged so that the injection gas is injected from the direction facing each other toward the molding surface, the glass molded product is stably moved without being moved laterally by the injection gas. Fall right below.
[0087]
Further, the injection nozzle 72 injects an injection gas when it adheres to the lower surface of the
[0088]
Furthermore, since the
[0089]
Furthermore, only the inside of the preheating
[0090]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. The description of the same structure and the same operation as those in the first embodiment will be omitted.
[0091]
FIG. 9 is a front view of a glass molded product removing apparatus according to the second embodiment of the present invention, and FIG. 10 is a side view of the glass molded product removing apparatus according to the second embodiment of the present invention.
[0092]
In the figure, 78 is a slide member as a horizontal movement means to which an injection
[0093]
A
[0094]
Further, the
[0095]
At this time, as shown in FIG. 9, the
[0096]
Next, operation | movement of the glass molded product removal apparatus in this Embodiment of the said structure is demonstrated.
[0097]
First, when the
[0098]
At this time, the glass molded product usually remains on the
[0099]
Here, since the raising / lowering
[0100]
Subsequently, an injection gas is injected toward the lower surface of the
[0101]
Here, the height position of the glass molded product when the injection gas is injected is equal to the height position of the
[0102]
When the glass molded product is detached from the
[0103]
Thus, in this embodiment, since the height position of the injection
[0104]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, It can change variously based on the meaning of this invention, and does not exclude them from the scope of the present invention.
[0105]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, in a glass molded product handling apparatus, a lower mold supporting means for holding a lower mold having a molding surface of a cavity for sandwiching a glass material therein, and the cavity An upper mold support means for holding an upper mold having a molding surface, an elevating means for raising the upper mold support means, and a detection means for detecting a glass molded article adhering to the molding surface of the upper mold. , Raised with the upper mold, When the detection means detects the glass molded product, the gas injection means for injecting gas toward the molding surface of the upper mold.
[0106]
In this case, regardless of the shape of the glass molded product, the glass molded product can be reliably placed on the lower mold without being damaged.
[0107]
In another glass molded product handling apparatus, the gas injection means further includes a gas introduction pipe attached to the upper mold support means and an injection nozzle attached to a tip of the gas introduction pipe.
[0108]
In this case, the relative positional relationship between the molding surface of the upper mold and the injection nozzle is stabilized, so that the gas is reliably injected to a predetermined position.
[0111]
In still another glass molded product handling apparatus, the injection nozzle is further arranged so that the gas is injected toward the forming surface from a direction facing each other.
[0112]
In this case, the glass molded article is stably dropped directly below without being moved laterally by the gas.
[0113]
In still another glass molded product handling apparatus, the gas injection means injects gas when the glass molded product is within a predetermined distance from the molding surface of the lower mold.
[0114]
In this case, the distance at which the glass molded product is detached from the molding surface of the upper mold and falls to the upper surface of the lower mold is extremely short, so that the glass molded product is not damaged by the impact of dropping on the upper surface of the lower mold. .
[0115]
In the glass molded product handling method, the upper mold having the molding surface of the cavity sandwiching the glass material inside is lifted away from the lower mold, and the glass molded product adheres to the molding surface of the upper mold. Is detected, From the gas injection means that rises with the upper mold Gas is injected toward the molding surface of the upper mold to drop the glass molded product onto the molding surface of the lower mold.
[0116]
In this case, regardless of the shape of the glass molded product, the glass molded product can be reliably placed on the lower mold without being damaged.
[0117]
In another method for handling a glass molded article, the gas is further injected from directions facing each other.
[0118]
In this case, the glass molded article is stably dropped directly below without being moved laterally by the gas.
[0119]
In still another method of handling a glass molded product, the gas is injected when the glass molded product is within a predetermined distance from the molding surface of the lower mold.
[0120]
In this case, the distance at which the glass molded product is detached from the molding surface of the upper mold and falls to the upper surface of the lower mold is extremely short, so that the glass molded product is not damaged by the impact of dropping on the upper surface of the lower mold. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a glass molded product removing apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state where a glass molded product is attached to a molding surface of an upper mold in a conventional glass molding apparatus.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a state in which a glass molded product is pulled away from a molding surface of an upper mold in a conventional glass molding apparatus.
FIG. 4 is a cross-sectional plan view of a glass molded product forming apparatus according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a schematic view of a cross section taken along the line AA of FIG. 4 in the first embodiment of the present invention.
6 is a schematic view taken along the line B-B in FIG. 4 according to the first embodiment of the present invention.
7 is a schematic view of a cross section taken along the line CC of FIG. 4 in the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a side view of the glass molded product removing apparatus according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a front view of a glass molded product removing apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a side view of a glass molded product removing apparatus according to a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
19a Gas introduction pipe
41 Upper mold support means
42 Lower mold support means
45 Lifting member
61 Upper mold
62 Lower mold
72, 76 Gas injection nozzle
73, 77 Injection gas introduction pipe
74 Glass molded product adhesion detection sensor
Claims (7)
(b)前記キャビティの成形面を備える上金型を保持する上金型支持手段と、
(c)該上金型支持手段を上昇させる昇降手段と、
(d)前記上金型の成形面に付着するガラス成形品を検出する検出手段と、
(e)前記上金型とともに上昇し、前記検出手段が前記ガラス成形品を検出すると、前記上金型の成形面に向けてガスを噴射するガス噴射手段とを有することを特徴とするガラス成形品の取扱装置。(A) a lower mold supporting means for holding a lower mold having a molding surface of a cavity that sandwiches a glass material inside;
(B) an upper mold support means for holding an upper mold having a molding surface of the cavity;
(C) elevating means for raising the upper mold support means;
(D) detection means for detecting a glass molded article adhering to the molding surface of the upper mold;
(E) Glass molding characterized by having gas injection means that rises together with the upper mold and injects gas toward the molding surface of the upper mold when the detection means detects the glass molded product. Product handling equipment.
(b)前記上金型の成形面にガラス成形品が付着していることが検出されると、前記上金型とともに上昇するガス噴射手段から前記上金型の成形面に向けてガスを噴射して、
(c)前記ガラス成形品を前記下金型の成形面上に落下させることを特徴とするガラス成形品の取扱方法。(A) Raise the upper mold having a molding surface of the cavity sandwiching the glass material inside away from the lower mold,
(B) When it is detected that a glass molded product is attached to the molding surface of the upper mold, gas is injected from the gas injection means that rises together with the upper mold toward the molding surface of the upper mold. do it,
(C) A method for handling a glass molded product, wherein the glass molded product is dropped onto a molding surface of the lower mold.
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