JP3810454B2 - CNC tool diameter compensation method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は工具径補正を行うCNCの工具径補正方法に関し、特に補正ベクトルを使用して工具径補正を行うCNCの工具径補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工作機械を制御するCNC(数値制御装置)では、工具径補正方式として、指令プログラムで指令された形状に対して、予め設定されている工具の半径分のオフセット量を補正した経路で工具を移動させるようにしたものがある。
【0003】
図5は補正ベクトルによる工具径補正方式の一例を示す図である。ここでは、例えば指令ブロックN11,N12,N13,N14,N15によって指令加工経路L11が指令されているとする。CNC側では、指令ブロックを読み込んだときに、各指令ブロックの終点での補正ベクトルV11,V12,V13,V14を、工具半径値D11に基づいて演算し、その補正ベクトルV11,V12,V13,V14を結んだ工具経路L11aに従って工具を移動させる。これにより、オペレータは、工具の半径値を意識することなく、CNCパートプログラムを作成することができる。
【0004】
しかし、工具半径よりも小さいポケット加工の指令がなされた場合には、工具半径分のオフセットを行うとワークと工具が干渉し、切り込み過ぎを生じる恐れがある。
【0005】
図6は工具半径よりも小さいポケット加工の指令がなされたときの指令形状と補正ベクトルとの関係の一例を示す図である。図6のように、指令ブロックN21,N22,N23,N24,N25によって指令加工経路L21が指令されると、図5と同様に補正ベクトルV21,V22,V23,V24が工具半径D21に基づいて演算され、工具経路L21aが生成される。このとき、工具半径値D21よりポケット形状が小さいと、補正ベクトルV22とV23が交差した形で算出される。この補正ベクトルV22とV23に従って工具を移動させると、ワークと工具が干渉して、図7に示すように、実際の加工形状L22は、指令加工経路L21よりも切り込み過ぎた形になってしまう。
【0006】
そこで、従来の工具径補正方式では、図6のように補正ベクトルが交差した形で演算されたときに、指令加工経路とオフセット処理後の工具経路の移動方向が90°以上270°以下の範囲で相違する場合には、工具がワークと干渉すると判断し、N21の終点、すなわちN22の移動を開始する直前でアラームとして加工を停止するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実際の加工現場においては、荒加工段階において実際の工具半径よりも大きい値の工具補正量を選択して荒削りを行い、徐々に工具補正量を実際のものに近づけることにより仕上げていく方法がある。この方法では、荒加工での補正量に対して実際の工具半径は小さいため、工具干渉と判断されても実害のない場合がある。この場合に工具干渉と判断されて加工が停止されるのは、作業効率上問題があった。
【0008】
そこで、従来は、アラーム停止させる設定のほかに、パラメータ等によって加工をそのまま続行させるように設定できるようにしている。しかし、実際に工具が干渉するか否かをオペレータが判断するのは困難であり、最良の設定を行うことは難しかった。
【0009】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、干渉の判断がなされた場合でも加工を停止することなく切り込みを防止することのできるCNCの工具径補正方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、補正ベクトルを使用して工具径補正を行うCNCの工具径補正方法において、指令プログラムの指令ブロックを複数ブロックを先読みし、前記先読みされたすべての指令ブロックについて工具径の補正ベクトルを演算し、前記演算された補正ベクトル同士が交差するか否かによって工具がワークに対して干渉するか判断し、補正ベクトル同士が交差し干渉すると判断された場合に前記干渉している指令ブロック範囲の先頭ブロックを工具半径分シフトした経路と前記干渉している指令ブロック範囲の最後の指令ブロックを工具半径分シフトした経路との交点を求めて、前記干渉を回避するための新たな補正ベクトルとして前記干渉している指令ブロック範囲のうち最後の指令ブロックを除いて各指令ブロックの終点から前記演算された交点への干渉回避ベクトルを演算し、演算された干渉回避ベクトルに従って工具の移動制御を行う、ことを特徴とするCNCの工具径補正方法が提供される。
【0011】
また、アラーム停止または干渉回避制御の何れを実行するかを設定し、前記アラーム停止の設定時には、干渉が判断された場合に、前記干渉回避ベクトル演算および前記移動制御の実行を回避して、アラーム停止を行うようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は本形態の機能の概念を示す図である。前処理手段2は、指令プログラム1内の移動指令のなされた指令ブロック1aを複数ブロック先読みする。補正ベクトル演算手段3は、先読みされたすべての指令ブロック1aについて工具8の工具径の補正ベクトルを演算する。干渉判断手段4は、演算された補正ベクトルに基づいて工具8のワーク9に対する干渉を判断する。干渉すると判断された場合、干渉回避ベクトル演算手段5は、干渉を回避するための新たな補正ベクトルとして干渉回避ベクトルを演算する。移動制御手段6は、演算された干渉回避ベクトルに従ってサーボモータ7を駆動し、工具8の移動制御を行う。
【0013】
図2は本形態のCNC(数値制御装置)のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。CNCは、プロセッサ11を中心に構成されている。プロセッサ11は、ROM12に格納されたシステムプログラムに従ってCNC全体を制御する。このROM12には、EPROMあるいはEEPROMが使用される。
【0014】
RAM13には、SRAM等が使用され、一時的な計算データ、表示データ、入出力信号等が格納される。不揮発性メモリ14には、図示されていないバッテリによってバックアップされたCMOSが使用され、電源切断後も保持すべきパラメータ、指令プログラム、工具径補正データ、ピッチ誤差補正データ等が記憶される。
【0015】
CRT/MDIユニット20は、CNCの前面あるいは機械操作盤と同じ位置に配置され、データおよび図形の表示、データ入力、CNCの運転に使用される。グラフィック制御回路21は、数値データおよび図形データ等のディジタル信号を表示用のラスタ信号に変換し、表示装置22に送り、表示装置22はこれらの数値および図形を表示する。表示装置22には、CRTあるいは液晶表示装置が使用される。
【0016】
キーボード23は、数値キー、シンボリックキー、文字キーおよび機能キーから構成され、加工プログラムの作成、編集およびCNCの運転に使用される。ソフトウェアキー24は、表示装置22の下部に設けられ、その機能は表示装置に表示される。表示装置の画面が変化すれば、表示される機能に対応して、ソフトウェアキーの機能も変化する。
【0017】
軸制御回路15は、プロセッサ11からの軸の移動指令を受けて、軸の移動指令をサーボアンプ16に出力する。サーボアンプ16は、この移動指令を増幅し、工作機械30に結合されたサーボモータを駆動し、工作機械30の工具とワークの相対運動を制御する。なお、軸制御回路15およびサーボアンプ16は、サーボモータの軸数に対応した数だけ設けられる。
【0018】
PMC(プログラマブル・マシン・コントローラ)18は、プロセッサ11からバス19経由でM(補助)機能信号、S(スピンドル速度制御)機能信号、T(工具選択)機能信号等を受け取る。そして、これらの信号をシーケンス・プログラムで処理して、出力信号を出力し、工作機械30内の空圧機器、油圧機器、電磁アクチュエイタ等を制御する。また、工作機械30内の機械操作盤のボタン信号、スイッチ信号およびリミットスイッチ等の信号を受けて、シーケンス処理を行い、バス19を経由してプロセッサ11に必要な入力信号を転送する。
【0019】
なお、図2ではスピンドルモータ制御回路およびスピンドルモータ用アンプ等は省略してある。
また、上記の例ではプロセッサ11は1個で説明したが、複数のプロセッサを使用してマルチプロセッサ構成にすることもできる。
【0020】
次に、本形態の工具径補正方法に具体的な処理について説明する。図3は本形態の工具径補正方法を説明するための加工形状および補正ベクトルの一例を示す図である。本形態では、図のように加工形状が指令プログラムにより与えられると、プロセッサ11の処理能力、メモリ容量に応じて可能な限り先の指令ブロックまで読み込んで解読する。ここでは指令ブロックN1の実行時に指令ブロックN8まで読み込んだ場合を示す。
【0021】
指令ブロックN1〜N8の指令形状を解読すると、各ブロック終点での補正ベクトルV1,V2a,V2b,V3,V4,V5,V6a,V6b,V7等をパラメータ設定された工具半径に基づいて演算する。ここで、指令ブロックN2およびN6の終点は、鋭角形状のため補正ベクトルはそれぞれ2個生成されている。
【0022】
こうして複数個先の指令ブロックの補正ベクトルが演算されると、全ての補正経路L1,L2a,L2b,L3,L4,L5,L6a,L6b,L7,L8の干渉をチェックする。このためには、例えば指令ブロックN1で言えば、その終点の補正ベクトルV1が、その他の指令ブロックの補正ベクトルV2a,V2b,V3,V4,V5,V6a,V6b,V7と交差するか否かを判断する。
【0023】
全てのパターンについて干渉チェックを行った結果、図の補正ベクトルV2a,V2b,V6a,V6bのように交差している補正ベクトルがあると、予めパラメータ設定により、アラーム停止設定か干渉回避制御設定かを判断し、アラーム停止設定になっていればアラーム停止する。一方、干渉回避制御設定になっていれば、以下の手順により、干渉回避ベクトルを演算して干渉回避経路を求める。
【0024】
干渉回避ベクトルを演算するためには、まず、補正経路が干渉している指令ブロック範囲(指令ブロックN2〜N7)の先頭の指令ブロックN2と最後の指令ブロックN7の補正経路L2aとL7との交点Paを求める。交点Paが求められると、補正ベクトルV2a〜V6b間の全ての補正ベクトルをキャンセルして、図4に示すように、指令ブロックN2〜N6の各補正ベクトルとして、交点Paに向く干渉回避ベクトルVC2,VC3,VC4,VC5,VC6を生成する。これを干渉回避ベクトルと呼ぶ。
【0025】
このように新たに生成した干渉回避ベクトルに従って指令ブロックN1〜N8までの加工を実行すると、指令ブロックN3〜N6では移動なしのブロックと判断されるので、実際の工具は、経路L1,LC2,LC7,L8に従って移動する。
【0026】
このように、本形態では、補正経路が干渉する場合には、干渉する範囲の経路を回避する干渉回避ベクトルを演算して、その干渉回避ベクトルを新たな補正ベクトルとするようにしたので、アラーム停止して作業が中断されたり、反対に干渉に気づかずにワークを切り込み過ぎてしまうことがない。特に荒加工時には有効である。
【0027】
また、本形態では、干渉回避ベクトルの目標点として、補正経路が干渉している指令ブロック範囲の先頭の指令ブロックN2と最後の指令ブロックN7の補正経路L2aとL7との交点Paとするようにしたので、干渉を回避しながらも指令形状により近い経路上で工具移動を行うことができる。
【0028】
また、本形態では、CNCの能力の許す範囲で実行中の指令ブロックよりもできるだけ先の指令ブロックまで読み込んで干渉判断を行うようにしたので、より正確な干渉判断を行うことができる。
【0029】
さらに、本形態では、干渉と判断された場合に、アラーム停止にするか干渉回避制御を行うかをパラメータ等で設定できるようにしたので、加工状況に応じたフレキシブルな対応が可能となる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、指令プログラムの指令ブロックを複数ブロック先読みし、先読みされたすべての指令ブロックについて工具径の補正ベクトルを演算し、演算された補正ベクトルに基づいて工具のワークに対する干渉を判断し、干渉すると判断された場合、干渉を回避するための新たな補正ベクトルとして干渉回避ベクトルを演算し、演算された干渉回避ベクトルに従って工具の移動制御を行うようにしたので、干渉の判断がなされた場合でも加工を停止することなく切り込みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態の機能の概念を示す図である。
【図2】本形態のCNC(数値制御装置)のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本形態の工具径補正方法を説明するための加工形状及び補正ベクトルの一例を示す図である。
【図4】干渉回避経路演算後の一例を示す図である。
【図5】補正ベクトルによる工具径補正方法の一例を示す図である。
【図6】工具半径よりも小さいポケット加工の指令がなされたときの指令形状と補正ベクトルとの関係の一例を示す図である。
【図7】切り込み過ぎた状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 指令プログラム
1a 指令ブロック
2 前処理手段
3 補正ベクトル演算手段
4 干渉判断手段
5 干渉回避ベクトル演算手段
6 移動制御手段
7 サーボモータ
8 工具
9 ワーク
11 プロセッサ
12 ROM
13 RAM
15 軸制御回路
16 サーボアンプ
30 工作機械[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a CNC tool radius correcting method for correcting a tool radius, and more particularly to a CNC tool radius correcting method for correcting a tool radius using a correction vector.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a CNC (numerical control device) for controlling a machine tool, as a tool radius correction method, a tool is corrected by a path in which an offset amount corresponding to a preset tool radius is corrected with respect to a shape commanded by a command program. There is something to move.
[0003]
FIG. 5 is a diagram showing an example of a tool radius correction method using a correction vector. Here, for example, it is assumed that the command machining path L11 is commanded by command blocks N11, N12, N13, N14, and N15. On the CNC side, when the command block is read, the correction vectors V11, V12, V13, V14 at the end points of the command blocks are calculated based on the tool radius value D11, and the correction vectors V11, V12, V13, V14 are calculated. The tool is moved according to the tool path L11a that connects. Thereby, the operator can create a CNC part program without being aware of the radius value of the tool.
[0004]
However, when a pocket machining command smaller than the tool radius is issued, if the offset corresponding to the tool radius is performed, the workpiece and the tool may interfere with each other, resulting in excessive cutting.
[0005]
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of a relationship between a command shape and a correction vector when a pocket machining command smaller than the tool radius is issued. As shown in FIG. 6, when the command machining path L21 is commanded by the command blocks N21, N22, N23, N24, N25, the correction vectors V21, V22, V23, V24 are calculated based on the tool radius D21 as in FIG. Then, the tool path L21a is generated. At this time, if the pocket shape is smaller than the tool radius value D21, the correction vectors V22 and V23 are calculated so as to intersect. When the tool is moved in accordance with the correction vectors V22 and V23, the workpiece and the tool interfere with each other, and the actual machining shape L22 becomes a shape cut more than the command machining path L21 as shown in FIG.
[0006]
Therefore, in the conventional tool radius correction method, when the correction vector is calculated as shown in FIG. 6, the movement direction of the command machining path and the tool path after the offset process is in the range of 90 ° to 270 °. If it is different, it is determined that the tool interferes with the workpiece, and the machining is stopped as an alarm immediately before the end of N21, that is, the movement of N22 is started.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, at the actual machining site, a rough machining is performed by selecting a tool compensation amount larger than the actual tool radius at the roughing stage, and then gradually finishing the tool compensation amount closer to the actual tool. There is. In this method, since the actual tool radius is small with respect to the correction amount in the rough machining, there is a case where there is no actual harm even if it is determined as tool interference. In this case, the fact that the machining is determined to be a tool interference has a problem in work efficiency.
[0008]
Therefore, conventionally, in addition to the setting for stopping the alarm, it is possible to set the machining to continue as it is based on parameters or the like. However, it is difficult for the operator to determine whether the tool actually interferes, and it is difficult to make the best setting.
[0009]
The present invention has been made in view of these points, and an object of the present invention is to provide a CNC tool radius correction method capable of preventing cutting without stopping machining even when interference is determined. To do.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in order to solve the above-described problem, in a CNC tool radius correction method in which a correction vector is used to correct a tool radius, a plurality of blocks of command blocks in a command program are prefetched, and all the prefetched command blocks When the correction vector of the tool diameter is calculated, and it is determined whether the tool interferes with the workpiece depending on whether the calculated correction vectors intersect with each other. Finding the intersection of the path shifted from the head block of the interfering command block range by the tool radius and the path shifted from the last command block of the interfering command block range by the tool radius to avoid the interference As a new correction vector for each command block, except for the last command block in the interfering command block range, Tsu calculates the interference avoidance vector from the end point to the calculated intersection point of click and performs tool movement control according to the calculated interference avoidance vector, the tool radius compensation method CNC, characterized in that there is provided.
[0011]
Also, it is set whether to execute alarm stop or interference avoidance control. When the alarm stop is set, if interference is determined, the execution of the interference avoidance vector calculation and the movement control is avoided, and the alarm is Try to stop.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a diagram showing the concept of functions of this embodiment. The preprocessing means 2 pre-reads a plurality of blocks of the command block 1a in which a movement command is made in the
[0013]
FIG. 2 is a block diagram showing a schematic configuration of hardware of a CNC (numerical control apparatus) according to the present embodiment. The CNC is configured around the processor 11. The processor 11 controls the entire CNC according to the system program stored in the
[0014]
The
[0015]
The CRT /
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
A PMC (programmable machine controller) 18 receives an M (auxiliary) function signal, an S (spindle speed control) function signal, a T (tool selection) function signal, and the like from the processor 11 via the
[0019]
In FIG. 2, the spindle motor control circuit, the spindle motor amplifier, and the like are omitted.
In the above example, one processor 11 has been described. However, a multiprocessor configuration may be used by using a plurality of processors.
[0020]
Next, a specific process for the tool diameter correcting method of this embodiment will be described. FIG. 3 is a diagram showing an example of a machining shape and a correction vector for explaining the tool radius correcting method of the present embodiment. In this embodiment, when the machining shape is given by the command program as shown in the figure, the previous command block is read and decoded as much as possible according to the processing capacity and memory capacity of the processor 11. Here, a case where the command block N8 is read when the command block N1 is executed is shown.
[0021]
When the command shapes of the command blocks N1 to N8 are decoded, the correction vectors V1, V2a, V2b, V3, V4, V5, V6a, V6b, V7, etc. at the end points of the blocks are calculated based on the tool radius set as a parameter. Here, since the end points of the command blocks N2 and N6 are acute angles, two correction vectors are generated.
[0022]
When the correction vectors of a plurality of command blocks ahead are calculated in this way, the interference of all the correction paths L1, L2a, L2b, L3, L4, L5, L6a, L6b, L7, L8 is checked. For this purpose, for example, in the command block N1, whether or not the end point correction vector V1 intersects the correction vectors V2a, V2b, V3, V4, V5, V6a, V6b, V7 of the other command blocks. to decide.
[0023]
As a result of performing the interference check for all patterns, if there is an intersecting correction vector such as the correction vectors V2a, V2b, V6a, and V6b in the figure, whether the alarm stop setting or the interference avoidance control setting is set beforehand by parameter setting. Judgment is made and if the alarm stop setting is set, the alarm is stopped. On the other hand, if the interference avoidance control is set, an interference avoidance route is obtained by calculating an interference avoidance vector according to the following procedure.
[0024]
In order to calculate the interference avoidance vector, first, the intersection of the correction paths L2a and L7 of the first command block N2 and the last command block N7 in the command block range (command blocks N2 to N7) where the correction path interferes Find Pa. When the intersection point Pa is obtained, all the correction vectors between the correction vectors V2a to V6b are canceled, and as shown in FIG. 4, as the correction vectors of the command blocks N2 to N6, the interference avoidance vector VC2, which faces the intersection point Pa. VC3, VC4, VC5, and VC6 are generated. This is called an interference avoidance vector.
[0025]
When the machining from the command blocks N1 to N8 is executed according to the newly generated interference avoidance vector in this way, the command blocks N3 to N6 are determined to have no movement, so that the actual tool is the path L1, LC2, LC7. , L8.
[0026]
As described above, in the present embodiment, when the correction path interferes, the interference avoidance vector for avoiding the path in the interference range is calculated, and the interference avoidance vector is set as a new correction vector. Work is not interrupted by stopping, and on the other hand, the workpiece is not cut too much without noticing the interference. This is particularly effective during rough machining.
[0027]
In this embodiment, the target point of the interference avoidance vector is set to the intersection Pa between the correction paths L2a and L7 of the first command block N2 and the last command block N7 in the command block range where the correction path interferes. Therefore, the tool can be moved on a path closer to the command shape while avoiding interference.
[0028]
Further, in this embodiment, since the interference determination is performed by reading up to the command block as far as possible from the command block being executed within the range permitted by the CNC capability, more accurate interference determination can be performed.
[0029]
Furthermore, in the present embodiment, when it is determined that interference occurs, whether to stop the alarm or to perform interference avoidance control can be set by a parameter or the like, so that it is possible to flexibly cope with processing conditions.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, a plurality of command blocks of the command program are prefetched, the tool radius correction vector is calculated for all the prefetched command blocks, and the tool interference with the workpiece is calculated based on the calculated correction vector. If the interference avoidance vector is calculated as a new correction vector for avoiding the interference and the tool movement control is performed according to the calculated interference avoidance vector, the interference determination is performed. Even in the case where the cutting is performed, the cutting can be prevented without stopping the machining.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a concept of functions of the present embodiment.
FIG. 2 is a block diagram showing a schematic configuration of hardware of a CNC (numerical control apparatus) according to the present embodiment.
FIG. 3 is a diagram showing an example of a machining shape and a correction vector for explaining a tool radius correction method of the present embodiment.
FIG. 4 is a diagram illustrating an example after calculation of an interference avoidance path.
FIG. 5 is a diagram illustrating an example of a tool radius correction method using a correction vector.
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of a relationship between a command shape and a correction vector when a pocket machining command smaller than a tool radius is issued.
FIG. 7 is a diagram illustrating an example of a state in which excessive cutting is performed.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
13 RAM
15
Claims (2)
前記先読みされたすべての指令ブロックについて工具径の補正ベクトルを演算し、
前記演算された補正ベクトル同士が交差するか否かによって工具がワークに対して干渉するか判断し、
補正ベクトル同士が交差し干渉すると判断された場合に前記干渉している指令ブロック範囲の先頭ブロックを工具半径分シフトした経路と前記干渉している指令ブロック範囲の最後の指令ブロックを工具半径分シフトした経路との交点を求めて、前記干渉を回避するための新たな補正ベクトルとして前記干渉している指令ブロック範囲のうち最後の指令ブロックを除いて各指令ブロックの終点から前記演算された交点への干渉回避ベクトルを演算し、
演算された干渉回避ベクトルに従って工具の移動制御を行う、
ことを特徴とするCNCの工具径補正方法。In a CNC tool radius compensation method that performs tool radius compensation using a compensation vector, a plurality of command blocks of a command program are pre-read,
Calculate a tool radius correction vector for all the prefetched command blocks,
Determining whether or not the tool interferes with the workpiece depending on whether or not the calculated correction vectors intersect ;
When it is determined that the correction vectors intersect and interfere with each other, a path obtained by shifting the head block of the interfering command block range by the tool radius and the last command block of the interfering command block range are shifted by the tool radius. As a new correction vector for avoiding the interference, the intersection of the command block is calculated from the end point of each command block to the calculated intersection except for the last command block. The interference avoidance vector of
Tool movement control is performed according to the calculated interference avoidance vector.
CNC tool diameter correction method characterized by the above.
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