JP3809785B2

JP3809785B2 - Vehicle occupant protection device

Info

Publication number: JP3809785B2
Application number: JP2001302301A
Authority: JP
Inventors: 太郎磯部; 恵二堰本; 英昭田中; 努渡辺
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2001-09-28
Filing date: 2001-09-28
Publication date: 2006-08-16
Anticipated expiration: 2021-09-28
Also published as: JP2003104160A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルーフサイドレールに沿って格納配置され、車両の側突（車両側方からの衝突）時等にはインフレータの作動により車室の内側壁面に沿って拡張展開するエアバッグを備えた車両の乗員保護装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、かかる車両の乗員保護装置としては、例えば持開平１１−９１４９０号公報に示されるように、ピラーとルーフサイドレールとに跨つてカーテン状に拡張展開する頭部保護エアバッグを配設するに際して、ルーフサイドレールに沿って折り畳み状態で格納されたエアバッグの下方にジャンプ台等からなるガイド手段を設け、車両側突時等に、エアバッグをジャブ台の壁面に沿って膨張させることにより、ピラートリムおよびルーフトリム（ルーフヘツドライニング）の車幅方向外側部を押し開いて、ルーフサイドレールの下方にエアバッグをカーテン状に拡張展開させるようにした構成が知られている。
【０００３】
上記のようにエアバッグをジャブ台の壁面に沿って膨張させることにより、ピラートリムおよびルーフトリムの車幅方向外側部を押し開くように、上記ガイド手段によるエアバッグの案内方向を設定した場合には、上記ピラートリムの押し開きが少しでも阻害されると、このピラートリムとピラーの車室内側壁面との間にエアバッグが入り込むことが避けられず、このエアバッグを適正状態で拡張展開させることができないという問題がある。
【０００４】
この問題に対して、エアバッグ展開時に該エアバッグがピラートリムの車室外面に沿って下方に展開し該ピラートリムとピラーの車室内側壁面との間にエアバッグが入り込むことを防止するとともに、エアバッグの展開方向を車室内側に指向させるガイド部材を、エアバッグの下方に設けることが考えられている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
かかるガイド部材を設けることにより、確かに、トリム部材の押し開きがある程度阻害された場合でも、エアバッグがピラートリムの車室外面に沿って下方に展開し該ピラートリムとピラーの車室内側壁面との間にエアバッグが入り込むことを防止可能である。
しかしながら、この場合でも、トリム部材の開き動作がスムースでない場合には、エアバッグがルーフトリムの車室外面に沿って上方へ展開し、該ルーフトリムとルーフの車室内側壁面との間にエアバッグが逃げるように入り込もうとし、このため、エアバッグの車室内側への展開が遅れ、やはり、エアバッグの適正な拡張展開に悪影響を及ぼし得るという難点がある。
【０００６】
尚、かかる問題を特に意識したものではないが、例えば特開平１０−１８１５１２号公報には、車体部材に固定したリブをエアバッグの上方に設け、乗員の頭部が衝突した際の衝撃吸収を図るようにした構成が開示されている。
しかしながら、この構成では、上記リブがエアバッグの上方に位置しているものの、このリブは車体部材に固定して設けられているので、エアバッグ展開時、トリム部材（ルーフトリム）が押し開かれる際には、エアバッグがルーフトリムの車室外面に沿うようにして上方へ展開することを有効に規制することは難しく、やはり、ルーフトリムとルーフの車室内側壁面との間にエアバッグが逃げるように入り込むことは避けられない。
【０００７】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、車両の側突時等に拡張展開するエアバッグがルーフトリムの車室外面に沿って上方へ展開することを有効に規制し、エアバッグを適正状態で拡張展開させることができる車両の乗員保護装置を提供することを基本的な目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
このため、本願請求項１の発明に係る車両の乗員保護装置は、ルーフサイドレールに沿って格納配置され車両側突時等に車室側壁面に沿って拡張展開するエアバッグを有するエアバッグユニットを備えるとともに、該エアバッグユニットの車室側に、ルーフサイドレールと該ルーフサイドレールの車幅方向内側に隣接するルーフとを覆うルーフトリム及びピラーの車室側壁面を覆うピラートリムが配設され、該ピラートリムの上端部と上記ルーフトリムの側端部とが互いに重なり合った重合状態で配置されており、上記エアバッグの展開により上記重合状態が解除されて車室側に上記エアバッグがカーテン状に展開するようにした車両の乗員保護装置であって、上記ルーフトリムの側辺部における上記エアバッグユニットの上部に対応する部分の車室外面に、車室側からの衝撃を吸収し得る衝撃吸収性を有するとともに、上記エアバッグ展開時に該エアバッグが上記ルーフトリムの車室外面に沿って上方へ展開することを規制する規制部材が固定され、上記ルーフトリムは、上記エアバッグ展開時に、上記規制部材を一体的に変位させて上記重合状態を解除するように構成されている、ことを特徴としたものである。
【０００９】
また、本願請求項２に係る発明は、上記請求項１の発明において、上記エアバッグユニットの下方に、上記エアバッグ展開時に該エアバッグが上記ピラートリムの車室外面に沿って下方に展開することを防止するとともに、上記エアバッグの展開方向を車室側に指向させるガイド部材が設けられていることを特徴としたものである。
【００１０】
更に、本願請求項３に係る発明は、上記請求項２の発明において、上記ガイド部材は、エアバッグの案内面を構成するガイド部と、エアバッグの拡張展開時に該エアバッグの押圧力による上記ガイド部の変形を規制する折返し部とを有していることを特徴としたものである。
また更に、本願請求項４に係る発明は、上記請求項３の発明において、上記折返し部は、上記ピラートリムの上端部よりも上方において、上記ガイド部の車室側端部から、該ガイド部の車外側端部よりも下方に位置するインナパネルに向かって延設されていることを特徴としたものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図１〜図３は、本発明に係る車両の乗員保護装置の実施形態の一例を示したものである。この乗員保護装置は、車両の側突時など、車両への側方からの一定以上の衝突荷重の入力を検出する衝突検出センサ（図示せず）の検出信号に応じて作動するインフレータ１と、車両のフロントピラー２の上端部からルーフサイドレール３およびリヤピラー４に沿って配置されるとともに、蛇腹状に折畳まれた状態で格納されたエアバッグ５と、上記インフレータ１の作動時に発生したガスをエアバッグ５に供給して該エアバッグ５を拡張展開させるガス供給パイプ６とを備えている。
【００１２】
上記インフレータ１，エアバッグ５及びガス供給パイプ６等により、エアバッグユニットの主要部が構成されている。
このエアバッグユニットの車室内側（つまり、インフレータ１，エアバッグ５及びガス供給パイプ６の車室内側）には、上記ルーフサイドレール３およびリヤピラー４の車室内側の壁面をそれぞれ覆うルーフトリム７およびリヤピラートリム８が配設されている。
【００１３】
上記エアバッグ５は、フロントピラー２の上端部からルーフサイドレール３の車室内側壁面に沿って車体の後方側に延びるように格納配置されるとともに、このエアバッグ５の格納配置部が、上記ルーフトリム７の側辺部７ａによって覆われている。このルーフトリム７の側辺部７ａは、その側端部が、上記ルーフサイドレール３のフランジ部３ａに取り付けられたウェザーストリップ９に対して係脱可能に係止されている（図２参照）。
【００１４】
上記エアバッグ５の後部５ａは、リヤピラー４の後辺部に沿って車体の下方側に延びるように格納配置されるとともに、その下方側に上記インフレータ１が配設されている。上記エアバッグ５の後端部は、固定ボルト１１等により上記ガス供給パイプ６とともにリヤピラー４の車室内側壁面、つまりリヤピラー４のインナパネル４ａに固定されている（図３参照）。なお、図３において、符号２０は、リヤサイドドアを示している。
【００１５】
また、上記リヤピラー４の後辺部に沿って車体の下方側に延びるように格納配置されたエアバッグ５の後部５ａを覆う略平行四辺形状の延出部７ｂが、上記ルーフトリム７の後端部に連設されている（図１参照）。このルーフトリム７の延出部７ｂは、その上下方向寸法がリヤピラー４の略半分に設定されるとともに、幅寸法がリヤピラー４の略半分に設定されることにより、このリヤピラー４の上部後辺部を覆うように構成されている。
【００１６】
上記リヤピラートリム８の上部には、上記ルーフトリム７の延出部７ｂに対応する略Ｌ字状の切欠き部が形成され、上記リヤピラー４の後辺部を除く部分、つまりリヤピラー４の前辺部が、上記リヤピラートリム８の上方部８ａにより覆われるようになっている。また、上記ルーフトリム７の延出部７ｂの前縁には、斜め外方側に傾斜したフランジ部７ｃが形成され、通常時には、このフランジ部７ｃに、上記リヤピラートリム８の上方部８ａの後縁が線接触することにより、両部材が重合した状態となるように構成されている。
【００１７】
上記リヤピラー４の車室内側壁面には、エアバッグ５の拡張展開時に、上記ルーフトリム７の延出部７ｂの前縁と、リヤピラートリム８の上方部８ａの後縁との重合部から車室内側にエアバッグ５を膨出させるように案内するガイド部材１２が、上記ルーフトリム７の延出部７ｂの前縁と、リヤピラートリム８の上方部８ａの後縁との重合部に対応した位置に固着されている。
【００１８】
上記ルーフトリム７の延出部７ｂの下縁と、この延出部７ｂに対応して上記リヤピラートリム８に形成された切欠き部の下縁との間には、上記ルーフトリム７の延出部７ｂの前縁と、リヤピラートリム８の上方部８ａの後縁との間に形成された重合部と同様の重合部が設けられている。また、上記リヤピラートリム８の上方部８ａの上縁と、これに対応するルーフトリム７の下縁との間にも、同様の重合部が設けられている。
【００１９】
このように、エアバッグ５の後部５ａをリヤピラー４の後辺部に沿って格納配置し、かつこのリヤピラー５の後辺部に沿って下方に延びる延出部７ｂを上記ルーフトリム７の後端部に設けるとともに、このルーフトリム７の延出部７ｂの前縁とリヤピラートリム８の上方部８ｂの後縁とを互いに重合させた状態で配設し、エアバッグ５の拡張展開時に、上記ルーフトリム７の延出部７ｂとリヤピラートリム８の上方部８ａとの重合部から車室内側にエアバッグ５を膨出させるように構成したことにより、車両の側突時等に、上記ルーフサイドレール３に沿って格納配置されたエアバッグ５を下方に拡張展開させるとともに、上記リヤピラー４の後辺部に沿って格納配置されたエアバッグ５の後部５ａを、上記ルーフトリム７の延出部７ｂの前縁（フランジ部７ｃ）と、リヤピラートリム８の上方部８ａの後縁との重合部から車体の前方側に膨出させることができる。
【００２０】
したがって、車両の側突時等に、上記リヤピラー４の後辺部を含む車室内の側壁面を、上記エアバッグ５により広範囲に亘って覆うことができ、乗員が側方に付勢されてその頭部が上記リヤピラー４の設置部に向けて押圧された場合等に、上記エアバッグ５によって乗員を効果的に保護することができる。
しかも、上記のようにエアバッグ５の後部５ａをリヤピラー４の後辺部に沿って格納配置したため、上記エアバッグ５の後部５ａをリヤピラー４の側壁面に係止することにより、エアバッグ５の展開状態を安定して保持することができるため、上記エアバッグの上辺部のみを支持してルーフサイドレール３から垂下させた場合のように上記エアバッグに押し付けられる乗員の頭部に対する支持力が不足する等の問題が生じることなく、乗員の頭部を安定して支持できるという利点がある。
【００２１】
特に、ルーフトリム７の後端部に設けられた上記延出部７ｂの下端部近傍に位置するリヤピラー４の壁面に、上記エアバッグ５の後端部を固定ボルト１１等により固定したことにより、車両の側突時等に、エアバッグ５の後端部が車体の下方側においてリアピラー４の壁面（インナパネル４ａ）に固定されることにより、エアバッグ５の展開状態が安定して保持され、このエアバッグ５の後部５ａに乗員の頭部が押し付けられた場合等に、この押し付け力に対する支持力を充分に確保することができる。
【００２２】
上記フロントピラー２とリヤピラー４との間にはセンタピラー１０が配設されこのセンタピラー１０の車室内側には、図４に示すように、センタピラートリム１４が設置されている。
このセンタピラートリム１４は、センタピラー１０の車室内側壁面、つまりセンタピラー１０のインナパネル１５と所定間隔を置いて相対向するように配置されるとともに、係止具２３によってセンタピラー１０に係止されることにより、その車室内側の壁面を覆うように構成されている。
【００２３】
また、上記ルーフサイドレール３の車室内側壁面を覆う上記ルーフトリム７の側辺部７ｃの側端部は、車外側に向けて湾曲する湾曲部７ｄが形成され、通常時には、この湾曲部７ｄの下面に、上記センタビラートリム１４の上端部が線接触することにより、上記ルーフトリム７の側端部と、センタピラートリム１４の上端部とが重合した状態となるように構成されている。
【００２４】
このように、ルーフトリム７の側端部とセンタピラートリム１４の上端部とを線接触させることによって両者を互いに重合させるように構成したことにより、これらを面接触させるように構成した場合に比べ、車両の側突時等に拡張展開するエアバッグ５の押圧力に応じて、ルーフトリム７の側端部とセンタピラートリム１４の上端部との重合部を離間させる際の抵抗力を小さくすることができ、これによって上記重合部から車室内にエアバッグ５をスムーズに膨出させることが可能になる。
【００２５】
また、ルーフトリム７の側端部に、車外側に向けて湾曲する湾曲部７ｄを設け、この湾曲部７ｄの車室内側壁面に上記センタピラートリム１４の上端部を当接させるように構成したことにより、車両の側突時等に拡張展開するエアバッグ５の押圧力に応じてルーフトリム７の側辺部７ａが車室内側に変形する際に、上記湾曲部７ｄがガイド面となってルーフトリム７の側端部とセンタピラートリム１４の上端部との重合部が容易に離間するため、この離間部から車室内にエアバッグ５をスムーズに膨出させることができる。
【００２６】
そして、上記ルーフトリム７の側端部とセンタピラートリム１４の上端部との重合部に対向するルーフサイドレール３の壁面（インナパネル１５）には、車両の側突時等に拡張展開するエアバッグ５を案内するためのガイド部材１６が設けられている。
上記ガイド部材１６は、ルーフサイドレール３の壁面に固着される所定幅の取付基板１７と、この取付基板１７の下端部から車室内側に向けて延びるガイド部１８と、このガイド部１８の先端部から車外側に向けて延びる折返し部１９とを有し、上記ガイド部１８によるエアバッグ５の案内方向を、上記センタピラートリム１４の上端部よりも上方で、かつ車室内側の位置における上記ルーフトリム７の側辺部７ａの車外側壁面に向けるように構成されている。すなわち、上記ガイド部１８の先端部が、センターピラートリム１４の上端部よりも上方で、かつ車室内側を指向するように設定されている。
【００２７】
このように、ガイド部材１６にエアバッグ５の案内面を構成するガイド部１８と、その先端部から車外側に向けて延びる折返し部１９とを設けたことにより、エアバッグ５の拡張展開時に、このエアバッグ５の押圧力による上記ガイド部１８の過大な変形が上記折返し部１９によって規制されることになる。
したがって、上記ガイド部材１６のガイド部１８によるエアバッグ５のガイド機能が、簡単な構成で効果的に確保され、車両の側突時等に、上記エアバッグ５を、センタピラートリム１４の上端部よりも上方で、かつ上記ルーフトリム７の側辺部７ａの車外側壁面に向けて確実に拡張展開させることが可能になる。
【００２８】
また、上記ガイド部材１６は、その取付基板１７とガイド部１８とがなす角度θは鈍角に設定されるとともに、上記折返し部１９の先端部がルーフサイドレール３の壁面から所定距離Ｓだけ離間するように、上記折返し部１９の寸法が設定されている。これにより上記ルーフトリム７の側辺部７ａに乗員の頭部が当接する等により、この側辺部７ａが車外側に押圧されて上記ガイド部材１６の設置部に所定の荷重が作用した場合に、上記折返し部１９の先端部がルーフサイドレール３の車室内側壁面に当接するまでは、ガイド部１８のみが変形し、上記折返し部１９の先端部がルーフサイドレール３の車室内側壁面に当接した後は、上記折返し部１９とガイド部１８との両方が変形するようになっている。
【００２９】
すなわち、車両の側突時等に、乗員の頭部等がルーフトリム７の側辺部７ａに当接することにより作用する押圧力に応じ、上記折返し部１９がルーフサイドレール３の車室内側壁面に当接するまで、上記ガイド部材１６のガイド部１８を容易に変形させることができるため、乗員の頭部等が衝撃を受けるのを効果的に防止することができる。そして、上記ガイド部１８の変形に応して上記折返し部１９の先端部がルーフサイドレール３の車室内側壁面に当接した時点以降は、折返し部１９とガイド部１８との両方が変形することになるため、衝撃エネルギーの吸収作用が充分に発揮されることになる。
【００３０】
更に、本実施の形態では、車両側突時等におけるエアバッグ５の拡張展開をより適正に行わせるべく、図４に示されるように、上記ルーフトリム７のエアバッグユニットの上部に対応する部分の車室外面、具体的には、ガス供給パイプ６の斜め上方に位置する部位の車室外面に、エアバッグ５の展開時に該エアバッグ５がルーフトリム７の車室外面に沿って上方へ展開することを規制する規制部材３０が配設されている。
【００３１】
該規制部材３０は、断面形状が略台形状に形成され、その一面がガス供給パイプに所定の隙間を隔てて近接するように位置設定されている。この規制部材３０とガス供給パイプ６との隙間量は、エアバッグ５の展開時、該エアバッグ５がルーフトリム７の車室外面に沿って上方へ展開し、ルーフ空間内（つまり、ルーフトリム７とルーフの車室内側壁面との間の空間内）に容易に入り込むことがない小さい値に設定されている。
【００３２】
上記規制部材３０は、例えば発泡ウレタン樹脂あるいはラバー等の衝撃を吸収し得る材料で形成され、例えば両面接着テープによりルーフトリム７の車室外面に接着固定されている。このように、規制部材３０は、車室内側からの衝撃を吸収し得る衝撃吸収性を有しているので、ルーフトリム７の規制部材３０が設けられた部分に乗員の頭部が車室内側から衝突した際には、乗員の頭部への衝撃を有効に吸収でき、乗員の保護性能をより向上させることができる。
【００３３】
また、上記センタピラートリム１４の所定位置には、図５に示すように、シートベルト２１の上端部を支持するベルトアンカーの設置部を覆うアンカーカバー２２が設置され、このアンカーカバー２２の上端部には、内下がりの傾斜面２２ａが形成されている。そして、後述するエアバッグ５の拡張展開時に、上記アンカーカバー２２の上記傾斜面２２ａが、エアバッグ５を案内する案内面となるように構成されている。図に示した例では、センタピラートリム１４の車室内側壁面と直交する面に対する上記傾斜面２２ａの傾斜角度γが３０゜程度に設定されている。
【００３４】
このように、センタピラートリム１４に設置された上記アンカーカバー２２の上端部に内下がりの傾斜面２２ａを形成し、上記エアバッグ５の拡張展開時に、上記アンカーカバー２２の上記傾斜面２２ａに沿ってエアバッグ５を拡張展開させるように構成したことにより、上記エアバッグ５の膨出がアンカーカバー２２によって阻害されるのを防止することができる。
したがって、センタピラートリム１４の上部に、上記アンカーカバー２２を設けたにも拘わらず、車両の側突時等に上記エアバッグ５をスムーズに拡張展開させることができる。
【００３５】
上記フロントピラー２の車室内側には、図６に示すように、フロントピラートリム２４が設置されている。このフロントピラートリム２４と、上記フロントピラー２との間には、後述する係止具２５により一端部がフロントピラー２の車室内側壁面に係止されるとともに、他端部が上記エアバッグ５の前端部に縫着される等の手段で固着された帯状部材からなる固定部材２６が配設されている。なお図６において、符号２７はフロントガラスを、また、符号２８はフロントサイドドアを、それぞれ示している。
【００３６】
そして、エアバッグ５の拡張展開時には、図７に示すように、上記固定部材２６によりフロントピラー２に固定されたエアバッグ５の前端部の固定位置が、上記固定ボルト１１等によりリヤピラー４に固定されるエアバッグ５の後端部の固定位置と略同一高さとなるように、上記固定部材２６の一端部の固定位置、つまり係止具２５によってフロントピラー２に係止される固定部材２６の係止位置が設定されている。
【００３７】
これにより、車両の側突時等に、エアバッグ５の前端部および後端部を車体の下方側においてフロントピラー２およびリアピラー４の壁面にそれぞれ固定した状態で、車室の側壁面に沿って拡張展開させることができる。
したがって、上記エアバッグ５の後部５ａに乗員の頭部が押し付けられた場合等に、この押し付け力に対する支持力をより増大させることができる。
【００３８】
上記構成において、衝突検出センサにより車両に側突等が発生したことが検出されると、上記インフレータ１が作動することにより発生したガスが上記ガス供給管６を介して上記エアバッグ５内に供給される。この結果、上記ルーフサイドレール３に沿って格納配置されたエアバッグ５が下方に膨出することにより、図７に示すように、車室の側壁面をカーテン状に覆うように拡張展開する。
【００３９】
すなわち、上記ルーフサイドレール３に沿って配設されたエアバッグ５が膨出すると、上記ガイド部材１６のガイド部１８により案内され、上記センタピラートリム１４の上端部よりも上方において、エアバッグ５が上記ルーフトリム７の側辺部７ａの車外側壁面に当接し、このルーフトリム７の側辺部７ａが車体の内方側に押圧される。この結果、図８に示すように、上記ルーフトリム７の側端部とセンタピラートリム１４の上端部との重合部が離間し、この離間部から外方側にエアバッグ５が膨出することになる。
【００４０】
また、上記リヤピラー４の後辺部に沿つて配設されたエアバッグ５の後部５ａが膨張すると、上記ガイド部材１２により案内されてエアバッグ５の後部５ａがルーフトリム７の延出部７ｂに当接し、この延出部７ｂが車体の内方側に押圧される。この結果、図９に示すように、上記延出部７ｂの前縁と、リヤピラートリム８の上方部８ａの後縁との重合部が離間し、この離間部から外方側にエアバッグ５の後部５ａが膨出することになる。
【００４１】
また、上記エアバッグ５の展開状態では、その前端部が上記固定部材２６によりフロントピラー２の上下方向の略中間部に固定された状態となる。なお、図に示した例では、上記エアバッグ５の膨出部を、フロントピラー２からセンターピラー１０の設置部を含む範囲を覆う前部５ｂと、上記リヤピラー４の設置部を含む範囲を覆う後部５ａとに分割し、このエアバッグ５の前部５ｂと後部５ａとを、シート状の連結部５ｃによって連結しているが、この構成に代えて、上記エアバッグ５の全体を膨出させるように構成してもよい。
【００４２】
上記のようにルーフサイドレール３に沿ってエアバッグ５を格納配置し、かつ上記ルーフサイドレール３およびセンタピラー１０の車室内側の壁面を覆うルーフトリム７およびセンタピラートリム１４とを備えた車両の乗員保護装置において、上記ルーフトリム７の側端部と、センタピラートリム１４の上端部とを互いに重合させた状態で配設するとともに、この重合部に対向するルーフサイドレール３の壁面に、上記エアバッグ５を案内するためのガイド部材１６を設け、このガイド部材１６によるエアバッグ５の案内方向を、上記センタピラートリム１４の上端部よりも上方で、かつ車室内側の位置における上記ルーフトリム７の側辺部７ａの車外側壁面に向けて設定したため、上記エアバッグ５とセンタピラートリム１４との干渉を防止して、このセンタピラートリム１４とセンタピラー１０との間にエアバッグ５が入り込むという事態の発生を確実に防止することができる。
【００４３】
すなわち、車両の側突時等に上記インフレータ１が作動することにより、上記ルーフサイドレール３に沿って格納配置されたエアバッグ５が拡張展開する際にこのエアバッグ５が上記ガイド部材１６により案内され、センタピラートリム１４の上端部よりも上方で、かつ上記ルーフトリム７の側辺部７ａの車外側壁面に向けて拡張展開するため、上記エアバッグ５がセンタピラートリム１４の上端部に当接することが防止される。したがって、上記エアバッグ５の車室内への膨出がセンタピラートリム１４の上端部により規制されることに起因して、センタピラートリム１４とセンタピラー１４との間にエアバッグ５が入り込むという事態の発生を確実に防止し、上記センターピラートリム１４の車室内側壁面に沿って上記エアバッグ５を適正かつスムーズに拡張展開させることにより、乗員の頭部等を効果的に保護することができる。
【００４４】
このとき、ルーフトリム７のエアバッグユニット上部に対応する部分の車室外面には、エアバッグ５の展開時に該エアバッグ５がルーフトリム７の車室外面に沿って上方へ展開することを規制する規制部材３０が設けられているので、エアバッグ５の展開時、ルーフトリム７が押し開かれる際に、エアバッグ５がルーフトリム７の車室外面に沿うようにして上方へ展開することを有効に規制することができる。
【００４５】
特に、この規制部材３０は、車体側の部材ではなくルーフトリム７に取り付けられている関係上、ルーフトリム７が押し開かれる際には、該ルーフトリム７と一体的に変位する。従って、エアバッグ５がルーフトリム７の車室外面に沿うようにして上方へ展開し、ルーフトリム７とルーフの車室内側壁面との間にエアバッグ５が逃げるように入り込むことを確実に防止でき、エアバッグ５を適正に拡張展開させることができるのである。
【００４６】
なお、以上の実施の形態では、上記ルーフトリム７の側端部とセンタピラートリム１４の上端部とを互いに重合させた状態で配設するとともに、この重合部の上方に対応する位置に上記ガイド部材１６を設け、更に、ルーフトリム７のエアバッグユニット上部に対応する部分の車室外面に、エアバッグ５の展開時に該エアバッグ５がルーフトリム７の車室外面に沿って上方へ展開することを規制する規制部材３０を設けるようにしていたが、フロントピラー２とリヤピラー４との間に配設された複数の中間ピラーが配設された車両において、この中間ピラー部分に上記構成を採用することができる。
また、上記センタピラー部分や中間ピラー部分のみならず、上記フロントピラー２部分またはリヤピラー４部分についても、上記構成を適用することが可能である。
【００４７】
このように、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【００４８】
【発明の効果】
本願請求項１の発明によれば、ルーフトリムのエアバッグユニット上部に対応する部分の車室外面に、エアバッグ展開時に該エアバッグがルーフトリムの車室外面に沿って上方へ展開することを規制する規制部材を設けたので、エアバッグ展開時、ルーフトリムが押し開かれる際に、エアバッグがルーフトリムの車室外面に沿うようにして上方へ展開することを有効に規制することができ、ルーフトリムとルーフの車室側壁面との間にエアバッグが逃げるように入り込むことを確実に防止し、エアバッグを適正に拡張展開させることができる。しかも、ルーフトリムに設けられた上記規制部材は、車室側からの衝撃を吸収し得る衝撃吸収性を有しているので、ルーフトリムの上記規制部材が設けられた部分に乗員の頭部が車室側から衝突した際には、乗員の頭部への衝撃を有効に吸収でき、乗員の保護性能をより向上させることができる。
【００４９】
また、本願請求項２の発明によれば、基本的には、上記請求項１の発明と同様の効果を奏することができる。特に、エアバッグユニットの下方に、エアバッグ展開時に該エアバッグがピラートリムの車室外面に沿って下方に展開することを防止するとともに、エアバッグの展開方向を車室側に指向させるガイド部材が設けられているので、エアバッグ展開時、該エアバッグがピラートリムの車室外面に沿って下方に展開し該ピラートリムとピラーの車室側壁面との間にエアバッグが入り込むことを確実に防止できる。
【００５０】
更に、本願請求項３の発明によれば、基本的には、上記請求項２の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記ガイド部材のガイド部でエアバッグが案内され、また、ガイド部材の折返し部で、エアバッグの拡張展開時に該エアバッグの押圧力による上記ガイド部の変形が規制されることで、エアバッグの展開性がより向上する。
また更に、本願請求項４の発明によれば、基本的には、上記請求項３の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記折返し部が、ピラートリムの上端部よりも上方において、ガイド部の車室側端部から、該ガイド部の車外側端部よりも下方に位置するインナパネルに向かって延設されることで、エアバッグの展開性のより確実な向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る車両の乗員保護装置の実施形態を示す説明図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。
【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図である。
【図４】図１のＩＶ−ＩＶ線断面図である。
【図５】アンカーカバーの具体的構成を示す説明図である。
【図６】図１のＶＩ―ＶＩ線断面図である。
【図７】エアバッグの展開状態を示す説明図である。
【図８】エアバッグの展開状態を示す図４相当図である。
【図９】エアバッグの展開状態を示す図３相当図である。
【符号の説明】
１インフレータ
３ルーフサイドレール
５エアバッグ
６ガス供給パイプ
７ルーフトリム
１０センタピラー
１４センタピラートリム
１６ガイド部材
３０規制部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is provided with an airbag that is stored and arranged along the roof side rail and that expands and deploys along the inner wall surface of the passenger compartment by the operation of an inflator during a vehicle side collision (collision from the side of the vehicle) or the like. The present invention relates to a vehicle occupant protection device.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an occupant protection device for such a vehicle, for example, as shown in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-91490, a head protection airbag that extends and deploys in a curtain shape across a pillar and a roof side rail is provided. By providing guide means consisting of a jump stand or the like below the airbag stored in a folded state along the roof side rail, and inflating the airbag along the wall surface of the jab stand in the event of a vehicle side collision, etc. A configuration is known in which the outer side of the pillar trim and the roof trim (roof head lining) in the vehicle width direction is pushed open to expand and deploy the airbag in a curtain shape below the roof side rail.
[0003]
When the air bag guiding direction is set by the guide means so as to push open the vehicle width direction outer side of the pillar trim and the roof trim by inflating the air bag along the wall surface of the jab base as described above. If the push-up of the pillar trim is obstructed even a little, it is inevitable that the airbag enters between the pillar trim and the side wall surface of the interior of the pillar, and the airbag cannot be expanded and deployed in an appropriate state. There is a problem.
[0004]
To solve this problem, the airbag expands downward along the outer surface of the passenger compartment of the pillar trim when the airbag is deployed, and prevents the airbag from entering between the pillar trim and the side wall surface of the passenger compartment. It has been considered to provide a guide member that directs the deployment direction of the bag toward the vehicle interior side below the airbag.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By providing such a guide member, even if the pushing of the trim member is obstructed to some extent, the airbag deploys downward along the outer surface of the passenger compartment of the pillar trim, and the pillar trim and the inner side wall of the inner compartment of the pillar It is possible to prevent the airbag from entering between.
However, even in this case, if the opening operation of the trim member is not smooth, the airbag deploys upward along the outer surface of the roof trim and the air bag is formed between the roof trim and the side wall of the roof. There is a drawback that the bag tends to enter in such a way as to escape, and therefore, the deployment of the airbag to the vehicle interior side is delayed, which may adversely affect the proper expansion and deployment of the airbag.
[0006]
Although not particularly conscious of such a problem, for example, in Japanese Patent Laid-Open No. 10-181512, a rib fixed to a vehicle body member is provided above the airbag to absorb shock when a passenger's head collides. A configuration as shown is disclosed.
However, in this configuration, although the rib is located above the airbag, since the rib is fixed to the vehicle body member, the trim member (roof trim) is pushed open when the airbag is deployed. In such a case, it is difficult to effectively restrict the airbag from being expanded upward along the outer surface of the roof trim, and the air bag is still between the roof trim and the side wall of the roof. It is inevitable to get in to escape.
[0007]
The present invention has been made in view of the above points, and effectively restricts an airbag that is expanded and deployed at the time of a side collision of a vehicle and the like from being expanded upward along the outer surface of the cabin of the roof trim. It is a basic object to provide a vehicle occupant protection device that can be expanded and deployed in an appropriate state.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
  For this reason, the vehicle occupant protection device according to the first aspect of the present invention is stored and arranged along the roof side rail so that the vehicle occupant protection device canRoom sideAn airbag unit having an airbag that expands and deploys along a wall surface, and a vehicle of the airbag unitRoom sideIn,Roof side railAnd a roof trim that covers the roof adjacent to the inside of the roof side rail in the vehicle width directionAnd pillarsCovers the side wall of the passenger compartmentA pillar trim is disposed, and an upper end portion of the pillar trim and a side end portion of the roof trim are disposed in a superposed state, and the superposed state is released by the deployment of the airbag.Room sideA vehicle occupant protection device in which the airbag is deployed in a curtain shape, wherein the roof trimOn the sideOn the outer surface of the compartment corresponding to the upper part of the airbag unit,While having shock absorption that can absorb the shock from the passenger compartment side,A restricting member that restricts the airbag from being expanded along the outer surface of the roof trim when the airbag is deployed.Is fixed, and the roof trim is configured to release the overlapping state by integrally displacing the regulating member when the airbag is deployed.It is characterized by that.
[0009]
  The invention according to claim 2 of the present application is the invention of claim 1 above.The airbag is prevented from deploying downwardly along the outer surface of the passenger compartment of the pillar trim when the airbag is deployed below the airbag unit.Room sideA guide member that points toIt is characterized by.
[0010]
  Further, the invention according to claim 3 of the present application is the invention according to claim 2, wherein the guide member includes a guide portion that constitutes a guide surface of the airbag and the pressing force of the airbag when the airbag is expanded. It is characterized by having a turn-back portion that restricts deformation of the guide portion.
Furthermore, in the invention according to claim 4 of the present application, in the invention of claim 3, the folded portion is located above the upper end portion of the pillar trim from the passenger compartment side end portion of the guide portion. It is characterized by extending toward the inner panel located below the vehicle outer end.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 3 show an example of an embodiment of a vehicle occupant protection device according to the present invention. The occupant protection device includes an inflator 1 that operates according to a detection signal of a collision detection sensor (not shown) that detects an input of a collision load of a certain level or more from the side of the vehicle, such as when a vehicle crashes. Gases generated during operation of the inflator 1 and the airbag 5 that is disposed along the roof side rail 3 and the rear pillar 4 from the upper end of the front pillar 2 of the vehicle and is folded in a bellows shape. And a gas supply pipe 6 for expanding and deploying the airbag 5.
[0012]
  The inflator 1, the airbag 5, the gas supply pipe 6 and the like constitute the main part of the airbag unit.
  On the vehicle interior side of the airbag unit (that is, the vehicle interior side of the inflator 1, the airbag 5 and the gas supply pipe 6), the roof trim that covers the interior wall surfaces of the roof side rail 3 and the rear pillar 4 respectively.7A rear pillar trim 8 is provided.
[0013]
The airbag 5 is stored and disposed so as to extend from the upper end portion of the front pillar 2 to the rear side of the vehicle body along the side wall surface of the roof side rail 3. The roof trim 7 is covered with a side portion 7a. The side edge 7a of the roof trim 7 is detachably locked to the weather strip 9 attached to the flange 3a of the roof side rail 3 (see FIG. 2). .
[0014]
The rear portion 5a of the airbag 5 is housed and disposed so as to extend to the lower side of the vehicle body along the rear side portion of the rear pillar 4, and the inflator 1 is disposed on the lower side thereof. The rear end portion of the airbag 5 is fixed to the vehicle interior side wall surface of the rear pillar 4, that is, the inner panel 4a of the rear pillar 4 together with the gas supply pipe 6 by a fixing bolt 11 or the like (see FIG. 3). In FIG. 3, reference numeral 20 indicates a rear side door.
[0015]
Further, a substantially parallelogram-shaped extending portion 7b covering the rear portion 5a of the airbag 5 housed and disposed so as to extend downward of the vehicle body along the rear side portion of the rear pillar 4 is provided at the rear end of the roof trim 7. (See FIG. 1). The extension 7b of the roof trim 7 has an up-down direction dimension set to approximately half of the rear pillar 4 and a width dimension set to approximately half of the rear pillar 4, so that the upper rear side portion of the rear pillar 4 is set. It is comprised so that it may cover.
[0016]
A substantially L-shaped cutout portion corresponding to the extending portion 7b of the roof trim 7 is formed on the upper portion of the rear pillar trim 8, and a portion excluding the rear side portion of the rear pillar 4, that is, the front side of the rear pillar 4 is formed. The portion is covered with the upper portion 8 a of the rear pillar trim 8. Further, a flange portion 7c that is inclined obliquely outward is formed at the front edge of the extended portion 7b of the roof trim 7. Normally, the flange portion 7c is provided behind the upper portion 8a of the rear pillar trim 8. It is comprised so that both members may be in the state which overlap | superposed when the edge contacts line.
[0017]
When the airbag 5 is expanded and deployed, the vehicle interior side wall surface of the rear pillar 4 has a vehicle compartment from the overlapping portion of the front edge of the extended portion 7b of the roof trim 7 and the rear edge of the upper portion 8a of the rear pillar trim 8. The position of the guide member 12 for guiding the airbag 5 so as to inflate inside corresponds to the overlapping portion of the front edge of the extended portion 7b of the roof trim 7 and the rear edge of the upper portion 8a of the rear pillar trim 8. It is fixed to.
[0018]
The extension of the roof trim 7 is between the lower edge of the extension 7b of the roof trim 7 and the lower edge of the notch formed in the rear pillar trim 8 corresponding to the extension 7b. An overlapping portion similar to the overlapping portion formed between the front edge of the portion 7 b and the rear edge of the upper portion 8 a of the rear pillar trim 8 is provided. A similar overlap portion is also provided between the upper edge of the upper portion 8a of the rear pillar trim 8 and the lower edge of the roof trim 7 corresponding thereto.
[0019]
Thus, the rear portion 5a of the airbag 5 is stored and disposed along the rear side portion of the rear pillar 4, and the extending portion 7b extending downward along the rear side portion of the rear pillar 5 is provided as the rear end of the roof trim 7. And the front edge of the extended portion 7b of the roof trim 7 and the rear edge of the upper portion 8b of the rear pillar trim 8 are overlapped with each other. Since the airbag 5 is inflated from the overlapping portion of the extending portion 7b of the trim 7 and the upper portion 8a of the rear pillar trim 8 to the vehicle interior side, the roof side rail can be used at the time of a side collision of the vehicle. 3 is expanded and deployed downward, and the rear portion 5a of the airbag 5 stored and disposed along the rear side portion of the rear pillar 4 is extended to the extended portion 7b of the roof trim 7. Before And (flange portion 7c), it is possible to bulge from the polymerization unit of the rear edge of the upper portion 8a of the rear pillar trim 8 to the front side of the vehicle body.
[0020]
Therefore, the side wall surface of the vehicle interior including the rear side portion of the rear pillar 4 can be covered over the wide range by the airbag 5 at the time of a side collision of the vehicle, and the occupant is urged to the side. When the head is pressed toward the installation portion of the rear pillar 4, the occupant can be effectively protected by the airbag 5.
Moreover, since the rear portion 5a of the airbag 5 is retracted and disposed along the rear side portion of the rear pillar 4 as described above, the airbag 5 can be locked by locking the rear portion 5a of the airbag 5 to the side wall surface of the rear pillar 4. Since the deployed state can be stably maintained, the supporting force for the occupant's head pressed against the airbag as in the case where only the upper side portion of the airbag is supported and suspended from the roof side rail 3 is provided. There is an advantage that the head of the occupant can be supported stably without causing problems such as lack.
[0021]
In particular, by fixing the rear end portion of the airbag 5 to the wall surface of the rear pillar 4 located in the vicinity of the lower end portion of the extending portion 7b provided at the rear end portion of the roof trim 7, with a fixing bolt 11 or the like, When the rear end portion of the airbag 5 is fixed to the wall surface (inner panel 4a) of the rear pillar 4 on the lower side of the vehicle body at the time of a side collision of the vehicle, the deployed state of the airbag 5 is stably maintained, When the head of the occupant is pressed against the rear portion 5a of the airbag 5, it is possible to ensure a sufficient supporting force against the pressing force.
[0022]
A center pillar 10 is disposed between the front pillar 2 and the rear pillar 4, and a center pillar trim 14 is installed on the vehicle interior side of the center pillar 10 as shown in FIG.
The center pillar trim 14 is disposed so as to oppose the inner side wall surface of the center pillar 10, that is, the inner panel 15 of the center pillar 10 at a predetermined interval, and is locked to the center pillar 10 by a locking tool 23. As a result, the vehicle interior side wall surface is covered.
[0023]
Further, a side end portion of the side portion 7c of the roof trim 7 that covers the side wall surface of the roof side rail 3 in the vehicle interior is formed with a curved portion 7d that curves toward the vehicle outer side. When the upper end portion of the center biller trim 14 is in line contact with the lower surface, the side end portion of the roof trim 7 and the upper end portion of the center pillar trim 14 are superposed.
[0024]
In this way, by configuring the side end portion of the roof trim 7 and the upper end portion of the center pillar trim 14 to be in line contact with each other, compared to the case where they are configured to be in surface contact with each other, The resistance force when separating the overlapping portion between the side end portion of the roof trim 7 and the upper end portion of the center pillar trim 14 according to the pressing force of the airbag 5 that is expanded and deployed at the time of a side collision of the vehicle can be reduced. This makes it possible to smoothly inflate the airbag 5 from the overlapping portion into the vehicle compartment.
[0025]
Further, a curved portion 7d that curves toward the vehicle exterior side is provided at the side end portion of the roof trim 7, and the upper end portion of the center pillar trim 14 is brought into contact with the vehicle interior side wall surface of the curved portion 7d. Thus, when the side portion 7a of the roof trim 7 is deformed to the vehicle interior side in accordance with the pressing force of the airbag 5 that is expanded and deployed at the time of a side collision of the vehicle, the roof 7d serves as a guide surface. Since the overlapping portion between the side end portion of the trim 7 and the upper end portion of the center pillar trim 14 is easily separated, the airbag 5 can be smoothly inflated from the separated portion into the vehicle interior.
[0026]
An air bag that expands and deploys at the time of a side collision of the vehicle or the like is formed on the wall surface (inner panel 15) of the roof side rail 3 that faces the overlapping portion of the side end portion of the roof trim 7 and the upper end portion of the center pillar trim 14. A guide member 16 for guiding 5 is provided.
The guide member 16 includes a mounting board 17 having a predetermined width that is fixed to the wall surface of the roof side rail 3, a guide part 18 that extends from the lower end of the mounting board 17 toward the vehicle interior side, and a tip of the guide part 18. The roof 5 at a position above the upper end of the center pillar trim 14 and on the vehicle interior side. The trim 7 is configured to face the vehicle outer wall surface of the side portion 7a. That is, the front end portion of the guide portion 18 is set so as to be directed above the upper end portion of the center pillar trim 14 and toward the vehicle interior side.
[0027]
Thus, by providing the guide member 16 with the guide portion 18 that constitutes the guide surface of the airbag 5 and the folded portion 19 that extends from the tip portion toward the vehicle exterior side, when the airbag 5 is expanded and deployed, Excessive deformation of the guide portion 18 due to the pressing force of the airbag 5 is restricted by the folded portion 19.
Therefore, the guide function of the airbag 5 by the guide portion 18 of the guide member 16 is effectively ensured with a simple configuration, and the airbag 5 is moved from the upper end portion of the center pillar trim 14 at the time of a side collision of the vehicle. Also, it is possible to reliably expand and deploy toward the vehicle outer wall surface of the side portion 7a of the roof trim 7 above.
[0028]
The guide member 16 has an obtuse angle θ between the mounting substrate 17 and the guide portion 18, and the distal end portion of the folded portion 19 is separated from the wall surface of the roof side rail 3 by a predetermined distance S. As described above, the dimension of the folded portion 19 is set. As a result, when the occupant's head comes into contact with the side portion 7a of the roof trim 7, the side portion 7a is pressed to the outside of the vehicle and a predetermined load acts on the installation portion of the guide member 16. Until the front end portion of the folded portion 19 abuts against the vehicle interior side wall surface of the roof side rail 3, only the guide portion 18 is deformed, and the front end portion of the folded portion 19 is brought into contact with the vehicle interior side wall surface of the roof side rail 3. After the contact, both the folded portion 19 and the guide portion 18 are deformed.
[0029]
That is, when the vehicle crashes or the like, the turn-up portion 19 corresponds to the side wall surface of the interior of the roof side rail 3 according to the pressing force that is applied when the occupant's head abuts against the side portion 7a of the roof trim 7. Since the guide portion 18 of the guide member 16 can be easily deformed until it comes into contact with the occupant, it is possible to effectively prevent the head of the occupant from receiving an impact. Then, after the point when the tip of the folded portion 19 abuts against the vehicle interior side wall surface of the roof side rail 3 in response to the deformation of the guide portion 18, both the folded portion 19 and the guide portion 18 are deformed. Therefore, the impact energy absorbing function is sufficiently exhibited.
[0030]
Furthermore, in the present embodiment, as shown in FIG. 4, a portion corresponding to the upper portion of the airbag unit of the roof trim 7 in order to perform the expansion and deployment of the airbag 5 more appropriately at the time of a vehicle side collision or the like. When the airbag 5 is deployed, the airbag 5 is directed upward along the exterior surface of the roof trim 7 to the exterior surface of the vehicle interior, specifically, the exterior surface of the compartment located obliquely above the gas supply pipe 6. A restricting member 30 that restricts the expansion is provided.
[0031]
The regulating member 30 has a substantially trapezoidal cross-sectional shape, and is positioned so that one surface thereof is close to the gas supply pipe with a predetermined gap. The clearance between the regulating member 30 and the gas supply pipe 6 is such that when the airbag 5 is deployed, the airbag 5 is deployed upward along the outer surface of the vehicle interior of the roof trim 7 so that the interior of the roof space (that is, the roof trim 7 is set to a small value that does not easily enter the space between the roof 7 and the side wall surface of the vehicle interior of the roof.
[0032]
The restricting member 30 is formed of a material capable of absorbing an impact such as foamed urethane resin or rubber, and is bonded and fixed to the outer surface of the roof trim 7 with a double-sided adhesive tape, for example. Thus, since the regulating member 30 has an impact absorption property that can absorb the impact from the vehicle interior side, the passenger's head is located on the vehicle interior side at the portion where the regulation member 30 of the roof trim 7 is provided. In the event of a collision, the impact on the head of the occupant can be effectively absorbed, and the protection performance of the occupant can be further improved.
[0033]
  The center pillar trim14As shown in FIG. 5, an anchor cover 22 that covers a belt anchor installation portion that supports the upper end portion of the seat belt 21 is installed at a predetermined position of the anchor belt 22. A surface 22a is formed. The inclined surface 22a of the anchor cover 22 is configured to be a guide surface that guides the airbag 5 when the airbag 5 described below is expanded and deployed. In the example shown in the figure, the center pillar trim14The inclination angle γ of the inclined surface 22a with respect to a plane orthogonal to the vehicle interior side wall surface is set to about 30 °.
[0034]
  Thus, center pillar trim14An inclining inclined surface 22a is formed at the upper end portion of the anchor cover 22 installed in the airbag 5 and the airbag 5 is expanded and deployed along the inclined surface 22a of the anchor cover 22 when the airbag 5 is expanded and deployed. With this configuration, it is possible to prevent the inflation of the airbag 5 from being inhibited by the anchor cover 22.
  Therefore, center pillar trim14Although the anchor cover 22 is provided on the upper portion of the vehicle, the airbag 5 can be smoothly expanded and deployed when the vehicle collides.
[0035]
A front pillar trim 24 is installed on the vehicle interior side of the front pillar 2 as shown in FIG. Between the front pillar trim 24 and the front pillar 2, one end is locked to a vehicle interior side wall surface of the front pillar 2 by a locking tool 25 described later, and the other end is fixed to the airbag 5. A fixing member 26 made of a belt-like member fixed by means such as sewing on the front end is disposed. In FIG. 6, reference numeral 27 denotes a windshield, and reference numeral 28 denotes a front side door.
[0036]
When the airbag 5 is expanded and deployed, as shown in FIG. 7, the fixing position of the front end portion of the airbag 5 fixed to the front pillar 2 by the fixing member 26 is fixed to the rear pillar 4 by the fixing bolt 11 or the like. The fixing position of one end of the fixing member 26, that is, the fixing member 26 locked to the front pillar 2 by the locking tool 25 so as to be substantially the same height as the fixing position of the rear end portion of the airbag 5. The locking position is set.
[0037]
Thereby, in the state where the front end portion and the rear end portion of the airbag 5 are fixed to the wall surfaces of the front pillar 2 and the rear pillar 4 on the lower side of the vehicle body, respectively, at the time of a side collision of the vehicle, etc. Can be expanded.
Therefore, when a passenger | crew's head is pressed by the rear part 5a of the said airbag 5, the support force with respect to this pressing force can be increased more.
[0038]
In the above configuration, when the collision detection sensor detects that a side collision or the like has occurred in the vehicle, the gas generated by the operation of the inflator 1 is supplied into the airbag 5 through the gas supply pipe 6. Is done. As a result, the airbag 5 housed and arranged along the roof side rail 3 bulges downward, and as shown in FIG. 7, it is expanded and deployed so as to cover the side wall surface of the passenger compartment in a curtain shape.
[0039]
That is, when the airbag 5 disposed along the roof side rail 3 is inflated, the airbag 5 is guided by the guide portion 18 of the guide member 16 and above the upper end portion of the center pillar trim 14. The side surface 7a of the roof trim 7 abuts against the vehicle outer wall surface, and the side 7a of the roof trim 7 is pressed inward of the vehicle body. As a result, as shown in FIG. 8, the overlapping portion between the side end portion of the roof trim 7 and the upper end portion of the center pillar trim 14 is separated, and the airbag 5 bulges outward from the separated portion. Become.
[0040]
Further, when the rear portion 5 a of the airbag 5 disposed along the rear side portion of the rear pillar 4 is inflated, the rear portion 5 a of the airbag 5 is guided by the guide member 12 to the extension portion 7 b of the roof trim 7. Abutting and this extending part 7b is pressed inward of the vehicle body. As a result, as shown in FIG. 9, the overlapping portion between the front edge of the extending portion 7b and the rear edge of the upper portion 8a of the rear pillar trim 8 is separated, and the airbag 5 is moved outward from the separated portion. The rear part 5a swells.
[0041]
Further, in the deployed state of the airbag 5, the front end portion thereof is fixed to the substantially intermediate portion in the vertical direction of the front pillar 2 by the fixing member 26. In the example shown in the figure, the bulging part of the airbag 5 covers the front part 5b covering the range including the installation part of the center pillar 10 from the front pillar 2 and the range including the installation part of the rear pillar 4. The airbag 5 is divided into a rear portion 5a, and the front portion 5b and the rear portion 5a of the airbag 5 are connected by a sheet-like connecting portion 5c. Instead of this configuration, the entire airbag 5 is inflated. You may comprise as follows.
[0042]
A vehicle equipped with a roof trim 7 and a center pillar trim 14 that store and arrange the airbag 5 along the roof side rail 3 as described above and covers the roof side rail 3 and the wall surface of the center pillar 10 on the vehicle interior side. In the occupant protection device, the side end portion of the roof trim 7 and the upper end portion of the center pillar trim 14 are arranged in a superposed state, and the air is provided on the wall surface of the roof side rail 3 facing the overlap portion. A guide member 16 for guiding the bag 5 is provided, and the guide direction of the airbag 5 by the guide member 16 is higher than the upper end portion of the center pillar trim 14 and the roof trim 7 at a position on the vehicle interior side. Since it is set toward the vehicle outer wall surface of the side portion 7a, interference between the airbag 5 and the center pillar trim 14 is prevented. To the occurrence of a situation that the air bag 5 enters between the center pillar trim 14 and the center pillar 10 can be reliably prevented.
[0043]
That is, when the inflator 1 is actuated at the time of a side collision or the like of the vehicle, the airbag 5 is guided by the guide member 16 when the airbag 5 stored and arranged along the roof side rail 3 is expanded and deployed. In order to expand and deploy above the upper end portion of the center pillar trim 14 and toward the vehicle outer wall surface of the side portion 7a of the roof trim 7, the airbag 5 abuts on the upper end portion of the center pillar trim 14. Is prevented. Therefore, a situation in which the airbag 5 enters between the center pillar trim 14 and the center pillar 14 due to the expansion of the airbag 5 into the vehicle interior being restricted by the upper end portion of the center pillar trim 14. It is possible to effectively prevent the passenger's head and the like by effectively and smoothly expanding and deploying the airbag 5 along the vehicle interior side wall surface of the center pillar trim 14.
[0044]
At this time, the portion of the roof trim 7 corresponding to the upper portion of the airbag unit is restricted from being expanded upward along the outer surface of the roof trim 7 when the airbag 5 is deployed. When the airbag 5 is deployed, when the roof trim 7 is pushed open, the airbag 5 is deployed upward along the outer surface of the cabin of the roof trim 7. It can be effectively regulated.
[0045]
In particular, the restriction member 30 is attached to the roof trim 7 rather than a member on the vehicle body side, so that when the roof trim 7 is pushed open, it is displaced integrally with the roof trim 7. Accordingly, the airbag 5 is deployed upward along the outer surface of the roof trim 7 so as to prevent the airbag 5 from getting into the space between the roof trim 7 and the side wall surface of the roof. Thus, the airbag 5 can be appropriately expanded and deployed.
[0046]
In the above-described embodiment, the side end portion of the roof trim 7 and the upper end portion of the center pillar trim 14 are arranged in a superposed state, and the guide member is located at a position corresponding to the upper portion of the overlapping portion. 16 is further provided on the outer surface of the passenger compartment corresponding to the upper portion of the airbag unit of the roof trim 7, when the airbag 5 is deployed, the airbag 5 is deployed upward along the outer surface of the roof trim 7. However, in the vehicle in which a plurality of intermediate pillars disposed between the front pillar 2 and the rear pillar 4 are disposed, the above structure is adopted for the intermediate pillar portion. be able to.
In addition, the above configuration can be applied not only to the center pillar portion and the intermediate pillar portion but also to the front pillar 2 portion or the rear pillar 4 portion.
[0047]
Thus, it goes without saying that the present invention is not limited to the above embodiments, and various improvements or design changes can be made without departing from the scope of the invention.
[0048]
【The invention's effect】
  According to the first aspect of the present invention, the airbag expands upward along the exterior surface of the roof trim when the airbag is deployed on the exterior surface of the compartment corresponding to the upper portion of the airbag unit of the roof trim. Since the restricting member is provided, when the airbag is deployed, it is possible to effectively restrict the airbag from being expanded upward along the outer surface of the roof trim when the roof trim is pushed open. , Roof trim and roof carRoom sideIt is possible to reliably prevent the airbag from entering between the wall surface and escape, and to appropriately expand and deploy the airbag.In addition, since the restriction member provided on the roof trim has a shock absorbing property capable of absorbing the shock from the passenger compartment side, the passenger's head is placed on the portion of the roof trim where the restriction member is provided. When a collision occurs from the passenger compartment side, the impact on the head of the occupant can be effectively absorbed, and the protection performance of the occupant can be further improved.
[0049]
  According to the invention of claim 2 of the present application, basically, the same effect as that of the invention of claim 1 can be obtained. In particular, it is possible to prevent the airbag from being deployed downward along the outer surface of the passenger compartment of the pillar trim when the airbag is deployed below the airbag unit.Room sideWhen the airbag is deployed, the airbag deploys downward along the outer surface of the passenger compartment of the pillar trim, and the pillar trim and the pillar vehicle.Room sideAn airbag can be reliably prevented from entering between the wall surface.
[0050]
  Furthermore, according to the invention of claim 3 of the present application, basically,PetitionThe same effect as that of the invention of claim 2 can be obtained. In particular,The airbag is guided by the guide portion of the guide member, and deformation of the guide portion due to the pressing force of the airbag is restricted at the folded-back portion of the guide member when the airbag is expanded and deployed. Expandability is further improved.
Still further, according to the invention of claim 4 of the present application, basically the same effect as that of the invention of claim 3 can be obtained. In particular, the folded portion is extended from the passenger compartment side end portion of the guide portion toward the inner panel positioned below the vehicle outer end portion of the guide portion above the upper end portion of the pillar trim. Thus, the deployability of the airbag can be improved more reliably.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing an embodiment of a vehicle occupant protection device according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a specific configuration of the anchor cover.
6 is a cross-sectional view taken along line VI-VI in FIG.
FIG. 7 is an explanatory view showing a deployed state of the airbag.
FIG. 8 is a view corresponding to FIG. 4 showing a state in which the airbag is deployed.
FIG. 9 is a view corresponding to FIG. 3 showing a state where the airbag is deployed.
[Explanation of symbols]
1 Inflator
3 Roof side rail
5 Airbag
6 Gas supply pipe
7 Roof trim
10 Center pillar
14 Center pillar trim
16 Guide member
30 Regulatory members

Claims

Provided with a air bag unit having an air bag for the roof is stored positioned along the side rails extended deployed along the vehicle compartment side wall surface of the vehicle side collision or the like, on the cabin side of the airbag unit, and the roof side rail A roof trim that covers the roof adjacent to the inner side in the vehicle width direction of the roof side rail and a pillar trim that covers the side wall surface of the passenger compartment of the pillar are disposed, and the upper end portion of the pillar trim and the side end portion of the roof trim overlap each other. The vehicle occupant protection device is arranged in a superposed state, the superposed state is released by deployment of the airbag, and the airbag is deployed in a curtain shape on the passenger compartment side ,
A portion of the side of the roof trim that corresponds to the upper portion of the airbag unit has a shock absorption property that can absorb a shock from the passenger compartment side , and the airbag is in a state where the airbag is deployed. A restriction member that restricts the roof trim from expanding upward along the outer surface of the passenger compartment is fixed,
The roof trim is configured to release the overlapped state by integrally displacing the regulating member when the airbag is deployed.
An occupant protection device for a vehicle.

A guide for preventing the airbag from deploying downward along the outer surface of the passenger compartment of the pillar trim when the airbag is deployed, and for directing the deployment direction of the airbag toward the compartment below the airbag unit. The vehicle occupant protection device according to claim 1, further comprising a member.

The guide member includes a guide portion that constitutes a guide surface of the airbag, and a folded portion that restricts deformation of the guide portion due to the pressing force of the airbag when the airbag is expanded and deployed. The vehicle occupant protection device according to claim 2 .

The folded portion extends from the passenger compartment side end portion of the guide portion toward the inner panel positioned below the vehicle outer end portion of the guide portion above the upper end portion of the pillar trim. The vehicle occupant protection device according to claim 3.