JP3808473B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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図1は、本発明の第一の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す断面図である。本実施形態に係る基板処理装置は、チャンバー内に配置された基板に対して暴露処理用ガスを均一に吹き付ける装置である。
1.レジストが有機溶剤に溶解する場合
(a)有機溶剤
具体例として、有機溶剤を上位概念としての有機溶剤と、それを具体化した下位概念の有機溶剤とに分けて示す。(Rはアルキル基又は置換アルキル基、Arはフェニル基又はフェニル基以外の芳香環を示す)
・アルコール類(R−OH)
・アルコキシアルコール類
・エーテル類(R−O−R、Ar−O−R、Ar−O−Ar)
・エステル類
・ケトン類
・グリコール類
・アルキレングリコール類
・グリコールエーテル類
上記有機溶剤の具体例としては、次のようなものがある。
・CH3OH、C2H5OH、CH3(CH2)XOH
・イソプロピルアルコール(IPA)
・エトキシエタノール
・メトキシアルコール
・長鎖アルキルエステル
・モノエタノールアミン(MEA)
・アセトン
・アセチルアセトン
・ジオキサン
・酢酸エチル
・酢酸ブチル
・トルエン
・メチルエチルケトン(MEK)
・ジエチルケトン
・ジメチルスルホキシド(DMSO)
・メチルイソブチルケトン(MIBK)
・ブチルカルビトール
・n−ブチルアセテート(nBA)
・ガンマーブチロラクトン
・エチルセロソルブアセテート(ECA)
・乳酸エチル
・ピルビン酸エチル
・2−ヘプタノン(MAK)
・3−メトキシブチルアセテート
・エチレングリコール
・プロピレングリコール
・ブチレングリコール
・エチレングリコールモノエチルエーテル
・ジエチレングリコールモノエチルエーテル
・エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート
・エチレングリコールモノメチルエーテル
・エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート
・エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル
・ポリエチレングリコール
・ポリプロレングリコール
・ポリブチレングリコール
・ポリエチレングリコールモノエチルエーテル
・ポリジエチレングリコールモノエチルエーテル
・ポリエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート
・ポリエチレングリコールモノメチルエーテル
・ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート
・ポリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル
・メチル−3−メトキシプロピオネート(MMP)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)
・プロピレングリコールモノプロピルエーテル(PGP)
・プロピレングリコールモノエチルエーテル(PGEE)
・エチル−3−エトキシプロピオネート(FEP)
・ジプロピレングリコールモノエチルエーテル
・トリプロピレングリコールモノエチルエーテル
・ポリプロピレングリコールモノエチルエーテル
・プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート
・3−メトキシプロピオン酸メチル
・3−エトキシプロピオン酸エチル
・N−メチル−2−ピロリドン(NMP)
2.レジストが水溶性の場合
(a)水
(b)水を主成分とする水溶液
本願発明者は、本実施形態に係る基板処理装置100及び暴露処理用ガス33を用いて、以下のように、実際に基板上にパターニングされた塗布膜をリフローさせた。
(1)暴露処理用ガス及び流量:処理液蒸気5L/min、N2ガス5L/min
(2)暴露処理用ガス温度:22℃
(3)昇降ステージ11とガス吹き出し板21との間隔:10mm
(4)昇降ステージ11の温度:26℃
(5)暴露処理チャンバー101内の処理圧力:+0.2KPa
図4からわかるように、塗布膜パターンのリフロー距離はリフロー時間に対してほぼリニアな関係で変化する。従って、リフロー距離はリフロー時間で制御することが可能である。
Txs=|(Tmean―Tx)/Tmean|
図5からわかるように、暴露処理用ガス33の流量が2乃至10L/minの間では、基板1内におけるリフロー距離のばらつきが約5%と極めて良い結果が得られた。
(1)暴露処理用ガス及び流量:処理液蒸気2乃至10L/min、窒素ガス2乃至10L/min
(2)暴露処理用ガス温度:20乃至26℃
(3)昇降ステージ11とガス吹き出し板21との間隔:5乃至15mm
(4)昇降ステージ11の温度:24乃至26℃
(5)暴露処理チャンバー101内の処理圧力−1乃至+2KPa
本実施形態に係る基板処理装置100はレジストのリフローを行うための装置として説明したが、基板処理装置100は、レジストのリフロー以外の使用目的に用いることも可能である。例えば、半導体基板の表面を酸洗浄したり、あるいは、基板に対するレジストの密着性向上のために使用することも可能である。このような場合には、次のような薬液が使用される。
(A)酸を主成分とする溶液(表面洗浄用)
・塩酸・弗化水素・その他酸溶液
(B)無機−有機混合溶剤(有機膜の密着力強化に用いる場合)
・ヘキサメチルジシラザン等のシランカップリング剤
(第二の実施形態)
図8は、第二の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す断面図である。本実施形態に係る基板処理装置200は、第一の実施形態に係る基板処理装置100と同様に、チャンバー内に配置された基板に対して暴露処理用ガスを均一に吹き付ける装置である。
上述の第一の実施形態に係る基板処理装置100及び第二の実施形態に係る基板処理装置200の構造は上記の構造に限定されるものではなく、以下に述べるように、種々の変更が可能である。
図11は、本発明の第三の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す断面図である。第一の実施形態に係る基板処理装置100がチャンバー内に配置された基板に対して暴露処理用ガスを均一に吹き付ける装置であったのに対して、本実施形態に係る基板処理装置400は、チャンバー内に配置された基板に対して暴露処理用ガスを均一に吹き付けるとともに、基板に対してドライエッチング又はアッシング処理をも行う装置である。
図12は、本発明の第四の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す概略図である。本実施形態に係る基板処理装置600は、処理対象の基板を大気中から暴露処理チャンバーに移送し、処理終了後に、基板を暴露処理チャンバーから再び大気中に戻すまでのプロセスを連続して行うことを可能にする装置である。
10 下部チャンバー
11 昇降ステージ
20 上部チャンバー
21 ガス吹き出し板
23 ガス拡散部材
24 ガス導入管
31 蒸気発生装置
32 ガス配管
33 暴露処理用ガス
100 第一の実施形態に係る基板処理装置
101 暴露処理チャンバー
110 ガス吹き付け機構
103 隔壁
112、221 温度調節液
120 ガス導入機構
121 O−リング
200 第二の実施形態に係る基板処理装置
400 第三の実施形態に係る基板処理装置
410 上部電極
411 上部電極配線
412、424 アース
420 下部電極
421 下部電極配線
422 コンデンサ
423 RF高周波電源
600 第四の実施形態に係る基板処理装置
601 処理チャンバー
602 減圧搬送チャンバー
603 圧力調整搬送チャンバー
604 基板搬入搬出用移載機構
Claims (14)
- チャンバー内に配置された基板に暴露処理用ガスを吹き付ける基板処理装置であって、
少なくとも一つのガス導入口と少なくとも一つのガス排気口とを有するチャンバーと、
前記ガス導入口を介して前記チャンバー内に暴露処理用ガスを導入するガス導入手段と、
ガス分配手段と、
を備え、
前記ガス分配手段は、前記チャンバーの内部空間を、前記暴露処理用ガスが前記ガス導入口を介して導入される第一の空間と、前記基板が配置されている第二の空間とに分離し、
前記ガス分配手段には、前記第一の空間と前記第二の空間とを連通させる複数個の開口が形成されており、
前記ガス分配手段は、前記基板に向かって凸又は凹の曲面状に予め形成された板からなり、前記第一の空間に導入された前記暴露処理用ガスを前記開口を介して前記第二の空間に導入させるものであり、該ガス分配手段の中心を回転中心として、前記チャンバーに対して回転可能となっていることを特徴とする基板処理装置。 - 前記チャンバーは複数個の前記ガス導入口を備えることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
- 前記ガス導入口毎にガス流量制御機構を備えていることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
- 前記ガス分配手段は、前記チャンバー内において、各ガス導入口よりも前記基板の配置領域に近い位置に配置され、
前記ガス分配手段から起立するように設けられた隔壁により前記ガス導入口を所定数ごとに囲むことによって、前記第一の空間が複数の小空間に分割されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の基板処理装置。 - 前記隔壁には、隣り合う小空間を相互に連通させる孔或いは隙間が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
- 前記複数の小空間は、前記隔壁により相互に密閉されていることを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
- 前記ガス分配手段は、前記チャンバー内において、各ガス導入口よりも前記基板の配置領域に近い位置に配置され、
前記ガス分配手段から起立するように設けられた隔壁により、前記第一の空間が複数の小空間に分割されているとともに、このうち何れかの小空間内に前記ガス導入口が配され、
前記隔壁には、隣り合う小空間を相互に連通させる孔或いは隙間が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基板処理装置。 - 前記ガス分配手段と重なり合って配置され、前記ガス分配手段に形成されている開口のうちの任意の個数の開口を塞ぐことにより、前記暴露処理用ガスの吹き出し範囲を規定するガス吹き出し範囲規定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の基板処理装置。
- 前記基板が載置されるステージが、上下動可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の基板処理装置。
- 前記基板が載置されるステージが、その軸心の周りに回転可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の基板処理装置。
- 前記基板の温度を調整する基板温度調整手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の基板処理装置。
- 前記基板温度調整手段は、前記基板が載置されるステージの温度を制御することにより、前記基板の温度を制御するものであることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置。
- 前記暴露処理用ガスの温度を調整するガス温度調整手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の基板処理装置。
- 前記チャンバー内に配置された基板と前記ガス分配手段との間隔が5乃至15mmに設定されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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