JP3807201B2 - Projection lens inspection sheet, projection lens inspection apparatus, and projection lens inspection method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投写レンズの特性を検査するための投写レンズ検査シート、投写レンズ検査装置および投写レンズ検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数の色光を画像情報に応じて各色光ごとに変調する複数の液晶パネルと、各液晶パネルで変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズムと、このプリズムで合成された光束を拡大投写して投写画像を形成する投写レンズとを備えた投写型表示装置(プロジェクタ)が利用されている。
【0003】
このプロジェクタに用いられる投写レンズは、その製造工程等のばらつきにより、画像解像度、フレアおよび色収差の特性にもばらつきが生じることがある。投写レンズの特性のばらつきは、プロジェクタによって表示される画像の品質に影響するため、レンズメーカのレンズ出荷前及び、プロジェクタ組立投入前には、投写レンズの画像解像度、フレアおよび色収差の特性が検査されている。
【0004】
投写レンズの特性の良否は、検査対象となる投写レンズと検査シートとを並んで配置し、これらに光源から光を照射し、投写レンズからスクリーンに照射された画像光に基づいて判断されている。
【0005】
従来例として、画像解像度およびフレアを検査するにあたり、1枚の検査シートに画像の解像度用パターンとフレア確認用パターンとを形成し、これらのパターンからスクリーンに照射された画像光を目視するものがある。さらには、自動機を用いて解像度とフレアとを検査するものがある(特願平11-173671号;従来例1)。
【0006】
この従来例1では、色収差を検査する際には、フレア確認用パターンを用い、このパターンに緑色の色光を透過し、その後、赤色や青色の色光を透過し、これらの色の相違に基づくスクリーン上の画像の変化から色収差の有無を目視で確認する。
また、他の従来例として、フレア確認用パターン若しくはMTF確認パターンに白色光を透過し、パターン周辺の色付き(色収差が有ると赤・青の色がにじむ)量を目視認識し、色収差の有無を確認するものがある(従来例2)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1では、投写レンズの特性の良否を判断するにあたり、従来使用されている検査シートのパターンは画像解像度用とフレア確認用しかなく、色収差の確認はフレア確認用パターンを代用して行われる。そのため、フレア検査を行う場合には色収差検査を行うことができず、検査効率が良くない。
【0008】
しかも、色収差の確認のため、まず、緑色の色光を用い、スクリーン上に照射された画像を目視し、その後、他の色(赤色、緑色)の色光を用い、スクリーン上に照射された画像を目視するため、異なる色のフィルタを交換して人が目視検査することで、検査精度が人によってばらつくことがあり、検査精度が向上しないという不都合がある。
【0009】
また、目視用のみの検査シートでは、人による検査精度のばらつきがある。
【0010】
特願平11-173671号で示される自動機用のみの検査シートでは、検出用の設備が大がかりとなり、簡易な検査が行えない。
【0011】
パターン周辺部の色付き量の目視認識を行う従来例2では、色付き量を正確に数値化出来ないため、測定者による測定誤差が大きく検査精度が悪い。
【0012】
本発明の第1の目的は、投写レンズのフレアと色収差とをほぼ同時に検査することで検査効率を向上させることができるとともに色収差を正確に検査することができる投写レンズ検査シート、投写レンズ検査装置および投写レンズ検査方法を提供することにある。
【0013】
本発明の第2の目的は、精度の高い検査と簡易な検査とを行える投写レンズ検査シートおよび投写レンズ検査装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、本発明の投写レンズ検査シートは、投写型表示装置に用いられる投写レンズの特性を検査するために光が照射される投写レンズ検査シートであって、色収差を検出する色収差検査部とフレアを検出するフレア検査部とが同一面内に形成され、前記色収差検査部は、それぞれ異なる色の着色部が複数並んで配置されたことを特徴とする。
【0015】
この構成の発明では、フレア検査部の他に色収差検査部が独自に設けられているため、フレアと色収差とをほぼ同時に検査することで、検査効率を向上させることができる。
【0016】
その上、異なる色の着色部を並べて色収差検査部が形成されているため、これらの着色部に透過される画像光がスクリーンに表示された際に、色収差があると異なる色の画像光の幅寸法が相対的に変化するので、この相対変化に基づいて色収差を簡易に検査することができる。
【0017】
ここで、前記着色部は、直線上に複数並んで線状検査部を形成する構成が好ましい。
【0018】
この構成では、線状検査部が直線状に形成されることで、色収差に伴うスクリーン上の着色部の幅寸法の相対変化が明確に認識することができるため、検査精度が向上する。
【0019】
さらに、前記線状検査部は、隣り合う着色部の幅寸法が異なる構成が好ましい。
【0020】
この構成では、線状検査部がスクリーン上に照射される際に、投写レンズの色収差によってスクリーン上の隣り合う着色部の幅寸法が見かけ上同一になると色収差があると認識することができるので、検査精度が向上する。
【0021】
さらにまた、前記着色部の幅寸法の差に対応する色収差量が前記線状検査部に隣接して表示されている構成が好ましい。
【0022】
この構成では、色収差の数値が線状検査部の近くに表示されるため、色収差量という客観的な数値を簡単に把握することができる。
【0023】
また、前記線状検査部は複数列配置されるとともに、これらの複数列配置された線状検査部は、それぞれ隣り合う線状部の幅寸法の相対比が相違する構成が好ましい。
【0024】
この構成では、複数列の線状検査部がスクリーン上に照射される際に、投写レンズの色収差によってスクリーン上のいずれかの線状検査部における隣り合う着色部の幅寸法が見かけ上同一になると認識することで色収差があることを確認することができるから、検査精度がより向上する。
【0025】
さらに、前記フレア検査部は、照射される光の中心位置より画像領域内で最も遠い位置に配置される局所パターンを備え、この局所パターンは、複数の矩形状ドットを略L字形に配列して形成されている構成が好ましい。
【0026】
この構成では、光の中心位置より最も遠い位置はフレアが最も検出しやすい位置であるため、この位置に局所パターンを配置することで、フレアの検出を確実に行うことができる。しかも、局所パターンは複数の矩形状ドットを配列して形成しているため、フレアが生じる場合には複数のドットが連続した線状にスクリーン上で表示されることで、フレアの有無の確認が容易となる。その上、複数のドットは略L字形に配列しているため、スクリーン上における互いに直交する2方向のフレアの有無の確認が容易となる。
【0027】
前記第2の目的を達成するため、前記投写レンズ検査シートは、前記投写レンズによってスクリーンに照射される画像光を目視して検査するための目視用検査部と前記画像光を特性値の算出に基づいて自動的に検査するための自動機用検査部とを備えたことを特徴とする。
【0028】
この構成の発明では、目視用検査部を使用することで簡易な検査を行うことができ、自動機用検査部を使用することで人によるばらつきがない高い精度の検査を行うことができる。
【0029】
ここで、前記自動機用検査部は、前記投写レンズの画像の解像度を検出する解像度検査部とフレアを検出するフレア検査部とを有する構成が好ましい。
【0030】
この構成では、画像解像度とフレアとの検査を同時に行えるので、検査作業の効率化が図れる。
【0031】
さらに、前記自動機用検査部は、前記スクリーンに照射される画像のフォーカス状態からアライメント調整をするための位置決め用アライメントマークを有する構成が好ましい。
【0032】
この構成では、位置決め用アライメントマークによって投写レンズ検査シート自体の位置決めを行うことができるから、検査の正確性を期することができる。また、本発明の投写レンズ検査装置は、前述の構成の投写レンズ検査シートと、この投写レンズ検査シートに光を照射する光源と、前記投写レンズを保持する保持部とを備えたことを特徴とする。
【0033】
この構成の発明では、前記目的を達成することができる検査装置を提供することができる。
【0034】
ここで、投写レンズ検査装置は前述の構成に加えて、前記投写レンズ検査シートの画像を表示するスクリーンと、このスクリーン上に表示される前記投写レンズ検査シートの画像光の特性値の算出に基づいて自動的に投写レンズを検査する自動検査部と、を備えた構成が好ましい。
【0035】
この構成では、スクリーンに表示される画像光の特性値に基づいて自動的に投写レンズを検査することができるので、検査を正確に行うことができる。
【0036】
さらに、前記自動検査部は、前記検査シートの画像を撮像する撮像部と、前記投写レンズ検査シートの画像のフォーカス状態及び、アライメント位置を自動調整するフォーカス・アライメント状態調整部と、前記検査シートの画像の明暗の変化に基づいて前記投写レンズの特性値を算出する特性値算出部と、を備えた構成が好ましい。
【0037】
この構成では、スクリーン上に表示された画像のフォーカス・アライメント状態を調整した後に、調整後の投写レンズ検査シートの画像の明暗の変化に基づいて特性値を算出することができるので、投写レンズの特性を正確に検査することができる。
【0038】
また、本発明の投写レンズ検査方法は、投写型表示装置に用いられる投写レンズを検査する方法であって、それぞれ異なる色からなる着色部が複数並んで配置された色収差検査部を有する投写レンズ検査シートと投写レンズとに光源から光を照射する工程と、前記投写レンズによって画像光をスクリーン上に照射し、前記スクリーン上に前記投写レンズ検査シートの画像を表示する工程と、前記投写レンズ検査シートから前記スクリーンに照射された複数の線状部における画像の線の幅寸法の相対変化に基づいて色収差を検査する工程と、を備えることを特徴とする。
【0039】
この構成の発明では、投写レンズのフレアと色収差とを同時に検査することで検査効率を向上させることができるとともに色収差を正確に検査することができる投写レンズ検査方法を提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
(1)投写レンズが組み込まれるプロジェクタの構造
図1には、投写レンズが組み込まれる投写型表示装置であるプロジェクタ100の構造が示されている。このプロジェクタ100は、インテグレータ照明光学系110、色分離光学系120、リレー光学系130、電気光学装置140、色合成光学系となるクロスダイクロイックプリズム150、および投写光学系となる投写レンズ160を備えている。
【0041】
前記インテグレータ照明光学系110は、光源ランプ111Aおよびリフレクタ111Bを含む光源装置111と、第1レンズアレイ113と、第2レンズアレイ115と、反射ミラー117と、重畳レンズ119とを備えている。光源ランプ111Aから射出された光束は、リフレクタ111Bによって射出方向が揃えられ、第1レンズアレイ113によって複数の部分光束に分割され、折り返しミラーによって射出方向を90°折り曲げられた後、第2レンズアレイ115の近傍で結像する。第2レンズアレイ115から射出された各部分光束は、その中心軸(主光線)が後段の重畳レンズ119の入射面に垂直となるように入射し、さらに重畳レンズ119から射出された複数の部分光束は、電気光学装置140を構成する3枚の液晶パネル141R、141G、141B上で重畳する。
【0042】
前記色分離光学系120は、2枚のダイクロイックミラー121、122と、反射ミラー123とを備え、これらのミラー121、122、123によりインテグレータ照明光学系110から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
前記リレー光学系130は、入射側レンズ131、リレーレンズ133、および反射ミラー135、137を備え、この色分離光学系120で分離された色光、例えば、青色光Bを液晶パネル141Bまで導く機能を有している。
【0043】
前記電気光学装置140は、3枚の液晶パネル141R、141G、141Bを備え、これらは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、色分離光学系120で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル141R、141G、141Bによって、画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
前記色合成光学系となるクロスダイクロイックプリズム150は、前記3枚の液晶パネル141R、141G、141Bから射出された各色光ごとに変調された画像を合成してカラー画像を形成するものである。クロスダイクロイックプリズム150で合成されたカラー画像は、投写レンズ160から射出され、スクリーン上に拡大投写される。
【0044】
(2)投写レンズ検査装置
図2は、本発明の一実施形態にかかる投写レンズ検査装置を示す説明図である。この装置は、図1のプロジェクタ100に用いられる投写レンズ160を検査するための装置である。
【0045】
本実施形態にかかる投写レンズ検査装置は、検査対象である投写レンズ160が搭載される投写部400と、ミラー510と、スクリーン500と、検査部600とを備えている。この装置において、検査対象である投写レンズ160は、取り外し可能であり、他の投写レンズに容易に交換することができる。
【0046】
投写部400から射出された画像光(画像を表す光)は、ミラー510において反射され、スクリーン500を照射する。スクリーン500は、画像光が投写される投写面500aの裏面500b側から画像を観察可能な透過型スクリーンである。検査部600は、スクリーン500上に表示された画像を用いて、投写レンズ160の検査を行う。
【0047】
なお、以下の説明では、図2に示すように、検査装置は、スクリーン500の表示面500bと平行な面をXY平面とするXYZ直交座標系で表される。また、投写レンズ160は、図示しない保持部によって、XZ平面に対し所定の角度だけ傾けて配置されている。このため、以下の説明では、投写部400を、XYZ直交座標系をX軸を中心として上記の所定の角度だけ回転させたSTU直交座標系で表す。なお、投写レンズ160の中心軸n1はSU平面に対し平行となっている。
【0048】
図3は、図2の投写部400を+T方向から見たときの様子を示す説明図である。図3に示すように、投写部400は、投写レンズ160の他に、光源装置410と、第1および第2のミラー430,442と、投写レンズ検査シート450と、検査シート保持部440と、検査シート保持部440の配置を調整するための6軸調整部460と、ダミープリズム470とを備えている。
なお、検査シート保持部440は、第2のミラー442に触れないように検査シート450を保持している。図2では、図3に示す光源装置410と第1のミラー430とは、6軸調整部460と検査シート保持部440とダミープリズム470と投写レンズ160よりも、+S方向(紙面奥手方向)に存在するため、便宜上、図示を省略している。
【0049】
なお、図3に示すように、投写部400は、図1のプロジェクタ100において投写レンズが使用される場合とほぼ同様な光が投写レンズ160に入射されるように構成されている。すなわち、光源装置410は図1の光源装置111に対応し、投写レンズ検査シート450は図1の液晶パネル141R、141G、141Bに対応し、ダミープリズム470は図1のクロスダイクロイックプリズム150に対応している。このような投写部400を備える検査装置を用いれば、投写型表示装置において投写レンズを使用する場合と同じような環境で、投写レンズを検査することができると考えられる。
【0050】
図3の光源装置410は、光源ランプ412と放物面リフレクタ414とを備えている。放物面リフレクタ414は、その凹面が回転放物面形状となっている。光源ランプ412は、回転放物面形状の凹面の焦点位置近傍に配置されている。この構成により、光源ランプ412から射出され、放物面リフレクタ414で反射された光は、略平行な光線束となって光源装置410から射出される。なお、光源ランプ412としては、メタルハライドランプや高圧水銀ランプなどが用いられる。また、放物面リフレクタ414としては、例えば、ガラスセラミックスで形成された回転放物体の凹面上に、誘電体多層膜や金属膜などの反射膜が形成されているものが利用される。
【0051】
第1および第2のミラー430,442は、光源装置410から射出され、色光フィルタ420を通過した色光を投写レンズ160に導くための導光手段としての機能を有している。第1および第2のミラーとしては、すべての色光を反射するような誘電体多層膜が形成されたミラーや金属ミラーなどを用いることができる。
【0052】
投写レンズ検査シート450は、図4に示される通り、ガラスなどの透光性であって所定厚み寸法(例えば、1.1m)の基材の正面に画像領域(テストパターン)TPが形成されたものである。
【0053】
図5は、投写レンズ検査シート450を示す平面図である。
【0054】
図5に示す投写レンズ検査シート450は、基材の縦横が所定寸法(例えば、14.6mm×18mmとされ、その内部には縦横が所定寸法(例えば、10.8mm×14.4mm)の矩形状の画像領域(テストパターン)TPが形成されている。
【0055】
投写レンズ検査シート450は、画像領域内の四隅近傍にそれぞれ配置された4カ所の第1のチャートパターン10Aと、画像領域内で互いに略等間隔に配置された20カ所の第2のチャートパターン10Bと、一部の第2のチャートパターン10Bに近接配置された12カ所の第3のチャートパターン10Cと、画像領域の矩形状輪郭に沿って配置された16カ所の第4のチャートパターン10Dと、画像領域内の左半分において互いに等間隔に配置された12カ所の第5のチャートパターン10Eと、画像領域内の右半分において互いに等間隔に配置された12カ所の第6のチャートパターン10Fと、画像領域の左下に配置された1カ所の第7のチャートパターン10Gと、画像領域の右下に配置された1カ所の第8のチャートパターン10Hと、光が照射される中心である画像領域下縁中央に配置された1カ所の第9のチャートパターン10Jと、画像領域の矩形状輪郭に沿って配置された10カ所の第10のチャートパターン10Kと、矩形状輪郭に沿って配置された15本の見切り線10Lとを備えて構成されている。
【0056】
第1のチャートパターン10Aは、スクリーン500に照射される画像のフォーカス状態からアライメント調整をするための位置決め用アライメントマークである。第1のチャートパターン10Aの構成が図6に示されている。
【0057】
図6(A)に示される通り、第1のチャートパターン10Aは、1辺が所定寸法(例えば、551μm)の正方形に形成されており、この正方形部分は光が通過しない遮光領域10A2であって、図中ハッチで示されている。この遮光領域10A2の内側には複数の正方形の透光領域10A1が格子状に整列配置されている。透光領域10A1は、図6(B)に示される通り、1辺が寸法A1(例えば、9μm)であり、隣り合う透光領域10A1の寸法はB2(例えば、19μm)であり、遮光領域10A2の端縁から最も外側の透光領域10A1までの寸法がB2(例えば、5μm)である。
【0058】
図5において、第2のチャートパターン10Bは、投写レンズ160の画像解像度を検査する解像度検査部20である。
【0059】
図7において、第2のチャートパターン10Bは、縦横が所定寸法(例えば、795μm×1074μm)の矩形状に形成され、その内部に投写レンズ160によってスクリーン500に照射される画像光を目視して検査するための目視用検査部30と画像光を特性値の算出に基づいて自動的に検査するための自動機用検査部40とを兼ねる領域WAと、自動機用検査部40である領域WBを備え、これらの領域WA,WBのそれぞれに複数のパターンが含まれている。
【0060】
領域WA内のパターンは、遮光領域によって特定の形状が形成されたパターンであり、領域WB内のパターンは、透光領域によって特定の形状が形成されたパターンである。図中、領域WAには、「20」,「25」などの数字が形成された文字パターンPTBa〜PTBfと、12種類の平行線パターンPTAa〜PTAlとが含まれている。各平行線パターンPTAa〜PTAlは、短冊形の透光領域と遮光領域とが周期的に配列されたものであり、各パターンの大きさ、あるいは、向きは相互に異なっている。領域WAに表示された数字「20」,「25」などの文字パターンPTBa〜PTBfは、その近傍に配置された平行線パターンPTAa〜PTAlにおける解像度の指標を表示するものである。
【0061】
領域WBには、縦横が所定寸法(例えば、330μm×340μm)の矩形状に形成され、その内部に略円形の透光領域である4種類の小孔パターンPHa〜PHdが含まれている。小孔パターンPHa〜PHdは直径寸法がそれぞれ異なるものであり、例えば、小孔パターンPHaは直径が26μmであり、小孔パターンPHbは直径が19μmであり、小孔パターンPHcは直径が10μmであり、小孔パターンPHdは直径が5μmである。
【0062】
図8において、第3のチャートパターン10Cは、投写レンズ160のフレアおよび色収差を検査するために設けられたものである。
【0063】
第3のチャートパターン10Cは、縦横が所定寸法(例えば、966μm×590μm)の矩形状遮蔽部分(ハッチで示す)に透光部分の文字パターンPS,PT,PU,PV,PW,PX,PY,PZおよびドットパターンPD1,PD2が形成された目視用検査部30である。
【0064】
文字パターンPS,PT,PU,PV,PW,PX,PY,PZは、縦L1と横L2が所定寸法(例えば、L1が93μm、L2が121μm)であって縦に並んで配置された4個の小さい文字パターンPS,PT,PU,PVと、縦M1と横M2が所定寸法(例えば、M1が120μm、M2が156μm)であって縦に並んで配置された4個の大きい文字パターンPW,PX,PY,PZとから構成される。
【0065】
小さい文字パターンPS,PT,PU,PVは、その相互の間隔L3が所定寸法(例えば、L3が123μm)であり、1辺が所定寸法(例えば、9μm)の正方形ドットP1を並べてアルファベットの「de」の文字がそれぞれ形成される。各ドットP1の相互間隔は所定寸法(例えば、5μm)とされる。最も上に配置された文字パターンPSは、そのドットP1が透明であり、その下に配置された文字パターンPTは、ドットP1に赤色フィルタが設けられた赤色着色部とされ、その下に配置された文字パターンPUは、ドットP1に緑色フィルタが設けられた緑色着色部とされ、最も下に配置された文字パターンPVは、ドットP1に青色フィルタが設けられた青色着色部とされる。
【0066】
大きな文字パターンPW,PX,PY,PZは、その相互の間隔M3が所定寸法(例えば、M3が96μm)であり、1辺が所定寸法(例えば、12μm)の正方形ドットP2を並べてアルファベットの「de」の文字がそれぞれ形成される。各ロッドP2の相互間隔は所定寸法(例えば、6μm)とされる。最も上に配置された文字パターンPWは、そのドットP2が透明であり、その下に配置された文字パターンPXは、ドットP2に赤色フィルタが設けられた赤色着色部とされ、その下に配置された文字パターンPYは、ドットP2に緑色フィルタが設けられた緑色着色部とされ、最も下に配置された文字パターンPZは、ドットP2に青色フィルタが設けられた青色着色部とされる。
ここで、文字パターンPS,PWおよび文字パターンPT,PU,PV,PX,PY,PZは、ドットP1,P2を通過する光がスクリーン上で連続して目視される場合にはフレアが生じていると認識できるため、フレア検査部40を構成する。文字パターンPT,PU,PV,PX,PY,PZは、それぞれ異なる色の着色部が複数並んで配置された色収差検査部50を構成する。第3のチャートパターン10Cはフレア検査部40と色収差検査部50とが同一面内に形成されている。
【0067】
ドットパターンPD1,PD2は、矩形状輪郭の左半分に沿って配置された大きなドットパターンPD1と、矩形状輪郭の右半分に沿って配置された小さなドットパターンPD2とから構成される。これらのドットパターンPD1,PD2は、それぞれ透光部分である大小のドットP3,P4が2列並んで配置されることで構成される。
【0068】
図9および図10に示される通り、大きなドットパターンPD1を構成するドットP3は、1辺が所定寸法(例えば、12μm)の正方形であり、隣り合うドットP3の間の寸法N1は所定寸法(例えば、6μm)とされている。小さなドットパターンPD2を構成するドットP4は、1辺が所定寸法(例えば、9μm)の正方形であり、隣り合うドットP4の間の寸法N2は所定寸法(例えば、5μm)とされている。さらに、中心部分で大小のドットパターンPD1,PD2が接続されることになるが、この接続部分に相当するドットP3とドットP4との間の寸法N3が所定寸法(例えば、8μm)とされる。ドットパターンPD1,PD2は、ドットP3,P4を通過する光がスクリーン上で連続して目視される場合にはフレアが生じていると認識できるため、フレア検査部40を構成する。
【0069】
図11において、第4のチャートパターン10Dは、投写レンズ160の色収差を検査するための色収差検査部50であって、その検査を目視で行う目視用検査部30である。
【0070】
第4のチャートパターン10Dは、縦横が所定寸法(例えば、630μm×660μm)の矩形状遮蔽部分(ハッチで示す)に透光部分の色収差検査部60〜65および数字部60A〜65Aが上下に並んで形成されている。色収差検査部60〜65は、それぞれ線状検査部であって、その相互間隔が所定寸法(例えば、80μm)である。
【0071】
最上位に配置された色収差検査部60は、赤色フィルタが設けられて形成された赤色着色部60R、緑色フィルタが設けられて形成された緑色着色部60Gおよび青色フィルタが設けられて形成された青色着色部60Bが左から右に一直線上に並んで形成されている。
【0072】
赤色着色部60Rは、縦横が所定寸法(例えば、14μm×150μm)の細長い矩形状に形成されており、緑色着色部60Gおよび青色着色部60Bは、それぞれ赤色着色部60Rと同じ形状に形成されている。そのため、図12(A)に示される通り、赤色着色部60Rと緑色着色部60Gとの継ぎ目は段差がなく、図12(G)に示される通り、緑色着色部60Gと青色着色部60Bとの継ぎ目は段差がない。色収差がない状態では、色収差検査部60を透過してスクリーン500に照射された画像光は、色収差検査部60の形状と同様に段差がない直線上に表示される。そのため、色収差検査部60の左端に近接して表示される数字部60Aは「0」が表示される。
【0073】
上から2番目に配置された色収差検査部61は、赤色フィルタが設けられて形成された赤色着色部61R、緑色フィルタが設けられて形成された緑色着色部61Gおよび青色フィルタが設けられて形成された青色着色部61Bが左から右に一直線上に並んで形成されている。緑色着色部61Gは緑色着色部60Gと同じ形状であるが、赤色着色部61Rおよび青色着色部61Bは、赤色着色部60Rと青色着色部60Bより縦寸法(幅寸法)が長い。そのため、図12(B)に示される通り、赤色着色部61Rは緑色着色部61Gに比べて外縁から幅D1(例えば、2μm)だけ外側に形成されており、図12(H)に示される通り、青色着色部61Bは緑色着色部61Gに比べて外縁から幅D1(例えば、2μm)だけ外側に形成されている。
【0074】
極めて少ない色収差が生じた状態では、色収差検査部61を透過してスクリーン500に照射された画像光は、色収差検査部61の形状とは異なり色の境目がぼけて段差がない直線上に表示される。そのため、色収差検査部61の左端に近接配置される数字部61Aは前記幅寸法の差D1に対応した色収差量の「2」が表示される。
【0075】
上から3番目に配置された色収差検査部62は、赤色フィルタが設けられて形成された赤色着色部62R、緑色フィルタが設けられて形成された緑色着色部62Gおよび青色フィルタが設けられて形成された青色着色部62Bが左から右に一直線上に並んで形成されている。緑色着色部62Gは緑色着色部60Gと同じ形状であるが、赤色着色部62Rおよび青色着色部62Bは、赤色着色部60Rと青色着色部60Bより縦寸法(幅寸法)が長い。そのため、図12(C)に示される通り、赤色着色部62Rは緑色着色部62Gに比べて外縁から幅D2(D2>D1;例えば、D2は4μm)だけ外側に形成されており、図12(J)に示される通り、青色着色部62Bは緑色着色部62Gに比べて外縁から幅D2(例えば、4μm)だけ外側に形成されている。
【0076】
少ない色収差が生じた状態では、色収差検査部62を透過してスクリーン500に照射された画像光は、色収差検査部62の形状とは異なり色の境目がぼけて段差がない直線上に表示される。そのため、色収差検査部62の左端に近接配置される数字部62Aは前記幅寸法の差D2に対応した色収差量の「4」が表示される。
【0077】
上から4番目に配置された色収差検査部63は、赤色フィルタが設けられて形成された赤色着色部63R、緑色フィルタが設けられて形成された緑色着色部63Gおよび青色フィルタが設けられて形成された青色着色部63Bが左から右に一直線上に並んで形成されている。緑色着色部63Gは緑色着色部60Gと同じ形状であるが、赤色着色部63Rおよび青色着色部63Bは、赤色着色部60Rと青色着色部60Bより縦寸法(幅寸法)が長い。そのため、図12(D)に示される通り、赤色着色部63Rは緑色着色部63Gに比べて外縁から幅D3(D3>D2;例えば、D3は6μm)だけ外側に形成されており、図12(K)に示される通り、青色着色部63Bは緑色着色部63Gに比べて外縁から幅D3(例えば、6μm)だけ外側に形成されている。
【0078】
やや少ない色収差が生じた状態では、色収差検査部63を透過してスクリーン500に照射された画像光は、色収差検査部63の形状とは異なり色の境目がぼけて段差がない直線上に表示される。そのため、色収差検査部63の左端に近接配置される数字部63Aは前記幅寸法の差D3に対応した色収差量の「6」が表示される。
【0079】
上から5番目に配置された色収差検査部64は、赤色フィルタが設けられて形成された赤色着色部64R、緑色フィルタが設けられて形成された緑色着色部64Gおよび青色フィルタが設けられて形成された青色着色部64Bが左から右に一直線上に並んで形成されている。緑色着色部64Gは緑色着色部60Gと同じ形状であるが、赤色着色部64Rおよび青色着色部64Bは、赤色着色部60Rと青色着色部60Bより縦寸法(幅寸法)が長い。そのため、図12(E)に示される通り、赤色着色部64Rは緑色着色部64Gに比べて外縁から幅D4(D4>D3;例えば、D4は8μm)だけ外側に形成されており、図12(L)に示される通り、青色着色部64Bは緑色着色部64Gに比べて外縁から幅D4(例えば、8μm)だけ外側に形成されている。
【0080】
やや多い色収差が生じた状態では、色収差検査部64を透過してスクリーン500に照射された画像光は、色収差検査部64の形状とは異なり色の境目がぼけて段差がない直線上に表示される。そのため、色収差検査部64の左端に近接配置される数字部64Aは前記幅寸法の差D4に対応した色収差量の「8」が表示される。
【0081】
最も下に配置された色収差検査部65は、赤色フィルタが設けられて形成された赤色着色部65R、緑色フィルタが設けられて形成された緑色着色部65Gおよび青色フィルタが設けられて形成された青色着色部65Bが左から右に一直線上に並んで形成されている。
【0082】
緑色着色部65Gは緑色着色部60Gと同じ形状であるが、赤色着色部65Rおよび青色着色部65Bは、赤色着色部60Rと青色着色部60Bより縦寸法(幅寸法)が長い。そのため、図12(F)に示される通り、赤色着色部65Rは緑色着色部65Gに比べて外縁から幅D5(D5>D4;例えば、D5は10μm)だけ外側に形成されており、図12(M)に示される通り、青色着色部65Bは緑色着色部65Gに比べて外縁から幅D5(例えば、10μm)だけ外側に形成されている。
【0083】
多い色収差が生じた状態では、色収差検査部65を透過してスクリーン500に照射された画像光は、色収差検査部65の形状とは異なり色の境目がぼけて段差がない直線上に表示される。そのため、色収差検査部65の左端に近接配置される数字部65Aは前記幅寸法の差D5に対応した色収差量の「10」が表示される。
【0084】
つまり、複数列配置された色収差検査部60〜65は、それぞれ隣り合う赤色着色部60R〜65R(青色着色部60B〜65B)と緑色着色部60G〜65Gの幅寸法の相対比が相違する。 図5において、複数ある第5のチャートパターン10Eのうち第9のチャートパターン10Jから画像領域内で最も遠い位置に配置されるものは局所パターンであり、同様に、複数ある第6のチャートパターン10Fのうち第9のチャートパターン10Jから画像領域内で最も遠い位置に配置されるものは局所パターンである。これらの局所パターンは第9のチャートパターン10Jを含んで縦に延びる中心線に対して、左右対称とされる。図14において、第5のチャートパターン10Eは、投写レンズ160のフレアを検査するためのフレア検査部40であって、その検査を目視で行う目視用検査部30である。
【0085】
第5のチャートパターン10Eは、遮蔽部分(ハッチで示す)に透光部分のドットP5を12個配列して形成されたL字部分P51と、遮蔽部分の両側に表示された「30」の数字部分N1とからなる。各ドットP5は一辺が所定寸法(例えば、5μm)の正方形であり、隣り合うドットP5の角部分が互いに接続されている。局所パターンを構成する第5のチャートパターン10Eでは、L字部分P51は、その中心点と第9のチャートパターン10Jとを結ぶ線分X1を中心として左右対称とされる。また、数字部分N1には見切り線10Lの端部が近接して形成される。
【0086】
図15において、第6のチャートパターン10Fは、投写レンズ160のフレアを検査するためのフレア検査部40であって、その検査を目視で行う目視用検査部30である。
【0087】
第6のチャートパターン10Fは、遮蔽部分(ハッチで示す)に透光部分のドットP5を12個配列して形成されたL字部分P51と、遮蔽部分の両側に表示された「30」の数字部分N1とからなる。局所パターンを構成する第6のチャートパターン10Fでは、L字部分P51は、その中心点と第9のチャートパターン10Jとを結ぶ線分X2を中心として左右対称とされる。また、数字部分N1には見切り線10Lの端部が近接して形成される。
【0088】
図16において、第7のチャートパターン10Gは、投写レンズ160のフレアを検査するためのフレア検査部40であって、その検査を目視で行う目視用検査部30である。
【0089】
第7のチャートパターン10Gは、遮蔽部分(ハッチで示す)に透光部分のドットP5を12個配列して形成されたL字部分P51と、遮蔽部分の両側に表示された「30」の数字部分N1とからなる。第7のチャートパターン10GのL字部分P51は、第6のチャートパターン10FのL字部分P51とは対称形状である。図17において、第8のチャートパターン10Hは、投写レンズ160のフレアを検査するためのフレア検査部40であって、その検査を目視で行う目視用検査部30である。
【0090】
図18において、第9のチャートパターン10Jは、一辺が所定寸法(例えば、200μm)の正方形とされた遮蔽部分から形成され、この中心点は照射される光の中心位置である。
【0091】
図19において、第10のチャートパターン10Kは第3のチャートパターン10Cと基本的な構成が同じである。
【0092】
つまり、第10のチャートパターン10Kは、投写レンズ160のフレアおよび色収差を検査するために設けられたものである。
【0093】
第10のチャートパターン10Kは、縦横が所定寸法(例えば、600μm×1016μm)の矩形状遮蔽部分(ハッチで示す)に透光部分の文字パターンPS,PT,PU,PV,PW,PX,PY,PZおよびドットパターンPD1,PD2が形成された目視用検査部30である。
【0094】
図3において、検査シート保持部440は、6軸調整部460に固定されており、6軸調整部460を制御することによって、検査シート保持部440の配置が調整される。6軸調整部460は、図中、S方向,T方向,U方向の平行移動、および、S軸,T軸,U軸を中心とする回転の可能な6つの可動ステージが組み合わされたものである。この6軸調整部460を制御することにより、検査シート保持部440に保持された検査シート450の空間的な配置を調整することができる。換言すれば、6軸調整部460の制御によって、テストパターンTPの空間的な配置が調整される。
【0095】
ダミープリズム470は、前述したように、図1のプロジェクタ100のクロスダイクロイックプリズム150を模擬するために設けられている。図1に示すクロスダイクロイックプリズム150では、3つの液晶ライトバルブ141R,141G,141Bから射出された光を合成するために「X」字状の薄膜が内部に設けられている。しかし、本検査装置においてはこの薄膜は不要なため、クロスダイクロイックプリズム150と同じ立方体形状のガラス体に反射防止コーティングを施したものが、ダミープリズム470として用いられている。
【0096】
検査対象である投写レンズ160は順次取り替えて検査装置に実装される。
【0097】
以上の投写部400の構成により、光源装置410(図3)から射出された光は、第1および第2のミラー430,442で反射される。第2のミラー442で反射された光は、検査シート450を通過することによって、画像領域TPの画像を表す画像光となって射出される。この画像光は、ダミープリズム470を通過した後、投写レンズ160によって投写される。
【0098】
ところで、図2に示すように、本実施例の投写部400では、投写レンズ160の中心軸n1と、検査シート450の中心を通る法線n2とが、所定の距離だけずれている。これは、投写型表示装置における「あおり投写」の状態を模擬するためである。投写レンズ160は、このようなあおり投写状態において、歪みのない画像を投写表示するように設計されている。なお、投写レンズ160の中心軸n1と検査シート450の中心を通る法線n2とが一致しないような投写は、通常、「あおり投写」と呼ばれている。
【0099】
図2の検査部600は、処理部610と、スクリーン500の四隅の近傍に配置された4つの調整用撮像部620a〜620dと、1つの測定用撮像部640とを備えている。処理部610は、調整用撮像部620a〜620dおよび測定用撮像部640と電気的に接続されているとともに、投写部400の6軸調整部460とも電気的に接続されている。処理部610は、調整用撮像部620a〜620dによって得られる画像データを解析し、その解析結果に基づいて、6軸調整部460を制御する。なお、上述したように、6軸調整部460を制御することによって、画像領域TPの空間的な配置が調整され、これによって画像のフォーカス状態(後述する)が調整されることとなる。また、処理部610は、測定用撮像部640によって得られる画像データを処理して、投写レンズの特性値を算出する機能を有している。
【0100】
この説明からも分かるように、本実施例の処理部610が本発明における特性値算出部に相当する。また、調整用撮像部620a〜620dと測定用撮像部640とは本発明における撮像部に相当し、処理部610と6軸調整部460とがフォーカス状態調整部に相当する。さらに、これらの特性値算出部、撮像部およびフォーカス状態調整部から自動検査部が構成される。
【0101】
図20は、スクリーン500を+Z方向から見たときの調整用撮像部620a〜620dおよび測定用撮像部640の配置を示す説明図である。図示するように、4つの調整用撮像部620a〜620dは、スクリーン500の四隅にそれぞれが設けられており、図示しない移動機構によってXY平面内で移動可能である。また、測定用撮像部640は、スクリーン500の中央付近に設けられており、図示しない移動機構によってXY平面内で移動可能である。ただし、測定用撮像部640は、図2に示すように、各調整用撮像部620a〜620dから+Z方向にずらして配置されているので、各調整用撮像部620a〜620dと干渉しないように移動させることができる。調整用撮像部620a〜620dおよび測定用撮像部640は、スクリーン500上に表示された画像領域TPの画像を撮像し、撮像した画像データを処理部610(図2)に伝送する。
【0102】
処理部610は、調整用撮像部620a〜620dおよび測定用撮像部640から伝送された画像データを処理して、以下に説明するような手法で投写レンズ160の特性値を求める。
【0103】
(3)投写レンズ検査方法
図21は、投写レンズの検査を行う際の一連の処理手順を示すフローチャートである。ステップS101では、スクリーン500上に表示された画像のフォーカス状態の調整と、表示された画像の位置合わせを行う。ステップS101の処理では、4つの第1のチャートパターン10A(図6参照)が利用される。
【0104】
図22は、スクリーン500上に表示された第1のチャートパターン10Aの画像10Aa〜10Adを示す説明図である。
【0105】
画像10Aa〜10Adをスクリーン500上に最初に表示した際には、フォーカス状態が悪く画像がぼけている場合がある。このため、ステップS101(図21)では、まず、画像10Aa〜10Adのフォーカス状態を調整する。なお、本実施形態において、「フォーカス状態が良い」とは、合焦点状態となっていることを意味し、「フォーカス状態が悪い」とは、合焦点状態となっていないことを意味する。
【0106】
フォーカス状態の調整においては、まず、図20の4つの調整用撮像部620a〜620dを用いて4つの画像10Aa〜10Adをそれぞれ探す。画像10Aa〜10Adの探索は、処理部610にパターン情報を予め入力しておき、第1のチャートパターン10Aの情報とほぼ一致するような画像領域をパターンマッチングによって自動的に探すことによって行われる。あるいは、ユーザが調整用撮像部620a〜620dによって撮像された画像を確認しながら行うようにしてもよい。
【0107】
4つの画像10Aa〜10Adが見つかると、撮像された4つの正方局所パターン画像のフォーカス状態の良否を調べる。フォーカス状態の良否は、撮像された画像データを用いて判断される。例えば、撮像された画像データを用いて、白黒画像の白色領域(明領域)と黒色領域(暗領域)の境界におけるエッジ強度を調べ、エッジ強度の大小によってフォーカス状態の良否を判断することができる。すなわち、エッジ強度のようなフォーカス状態の良否を示す特定の指標値を用いることによって、合焦点状態か否かを判断できる。
【0108】
画像10Aa〜10Adについての合焦点指標値が得られると、4つの合焦点指標値に基づいて6軸調整部460を制御し、検査シート450(画像領域TP)の空間的な配置を調整する。この後、再度、各画像10Aa〜10Adについての合焦点指標値を求める。このようにして、6軸調整部460の調整と、4つの合焦点指標値の算出とを繰り返しながら、4つの正方局所パターン画像10Aa〜10Adについての合焦点指標値がほぼ等しくなり、かつ、最も大きくなるような配置を、画像のフォーカス状態が良好となる投写レンズ検査シート450の配置として決定する。
【0109】
また、図22に示すように、画像をスクリーン500上に最初に表示した際には、画像10Aa〜10Adの中心ITPcが、スクリーン500の中心500cとずれている場合がある。本実施形態において、画像の中心ITPcとは、4つの画像10Aa〜10Adの位置を頂点とする四角形領域の2つの対角線の交点を意味している。ステップS101(図21)においては、画像のフォーカス状態が調整された後に、画像の位置合わせを行う。
具体的には、図22に示す画像の中心ITPcが、スクリーン500の中心500cと一致するように、6軸調整部460を制御し、検査シート450の配置を調整する。また、本実施形態においては、スクリーン500上に表示された2つの画像10Aa,10Abの位置が、X方向にほぼ平行となるように、検査シート450の配置が調整される。こうすれば、投写レンズ検査シート450が、検査シート保持部440の所定の位置にうまく取り付けられていない場合にも、実質的に所定の位置に取り付けられたように補正をすることができる。なお、画像の位置合わせが行われた際には、再度、4つの正方局所パターン画像10Aa〜10Adのフォーカス状態が確認される。
【0110】
ステップS101(図21)において画像のフォーカス状態の調整および位置合わせが終了すると、ステップS102からS104において、投写レンズの特性を検査する。
【0111】
ステップS102(図21)では、投写レンズの特性値として、画像の解像度を測定する。ステップS102の処理では、図5の投写レンズ検査シート450に含まれる第2のチャートパターン10B(図7)が利用される。ただし、画像の解像度の測定においては、第2のチャートパターン10Bに含まれる平行線パターンPTAa〜PTAl及び文字パターンPTBa〜PTBfが利用される。
【0112】
図23は、スクリーン500上に表示された画像に含まれる平行線パターンの画像とその平行線パターン画像の明暗の変化を示す説明図である。なお、図23のX方向は、図22に示すスクリーン500上に表示された画像のX方向と同じである。
【0113】
図23(A−1)は、図7の領域WAに含まれる平行線パターンPTAdに従って表示された平行線パターン画像IPTAdを示している。図中、ハッチを付した領域は、平行線パターンPTAdの遮光領域によって光が遮られた暗領域を示しており、他の領域は明領域を示している。なお、図23(A−1)では、図示の便宜上、明領域と暗領域との境界がはっきりと区分して描かれているが、実際には、明領域から暗領域へと次第に変化している。図23(A−2)は、図23(A−1)の画像データから得られるX方向の光の強度変化を示しており、図23(A−1)の暗領域が強度の比較的小さい部分に対応し、明領域が強度の比較的大きい部分に対応している。
【0114】
図23(A−2)に示すような光の強度変化が得られると、画像の解像度を評価するための値であるMTF値(%)を、次の式(1)によって算出する。
【0115】
[数1]
MTF=[(LMmax−LMmin)/(LMmax+LMmin)]×100
…(1)
ここで、図23(A−2)に示すように、LMmax は、周期的に光の強度が変化する領域における光の強度の最大値であり、LMmin は、周期的に光の強度が変化する領域における光の強度の最小値である。
【0116】
なお、図23(A−2)に示すような光の強度変化に基づくMTF値は、図23(A−1)から分かるように、画像の明領域中に暗領域が表示される場合の画像の解像度を評価するために求められる。図23(A−2)では、このような2種類の明暗の変化に基づいてMTF値を求める場合を示しているが、画像の解像度を評価するためには、少なくとも一方の種類のMTF値を求めればよい。
【0117】
通常、平行線パターンのピッチが小さいほど、図23(A−2)に示すような光の強度の変化量(LMmax −LMmin )が小さくなり、その結果、MTF値が小さくなる傾向がある。光の強度の変化量が小さい場合には、スクリーン上に表示される平行線パターンの画像の明領域と暗領域とを明確に区別できなくなる。したがって、式(1)によって求められるMTF値が所定の値よりも大きくなる場合には、その平行線パターンの画像がうまく表示されていると判断することができ、一方、MTF値が所定の値より小さな場合には、その平行線パターンの画像がうまく表示されていないと判断することができる。
【0118】
このように、図7の投写レンズ検査シート450に含まれる複数の平行線パターンによって表される平行線パターンの画像を用いて、MTF値を順次求めてゆけば、検査対象である投写レンズ160によってうまく表示することのできる画像の解像度を知ることができる。例えば、図7の比較的大きなピッチの平行線パターンPTAaについてのMTF値が所定の値より大きく、比較的小さなピッチの平行線パターンPTAdについてのMTF値が所定の値よりも小さくなるような場合には、平行線パターンPTAaのピッチに相当する解像度まで、うまく画像を表示できると判断することができる。
【0119】
図7に示すように、本実施形態の投写レンズ検査シート450では、領域WAに、パターンの向きが異なる平行線パターンが設けられている。したがって、向きの異なる平行線パターン(例えば、PTAb)を用いることによって、スクリーン上におけるX方向の画像の解像度だけでなく、Y方向の画像の解像度も測定することが可能である。
【0120】
なお、本実施形態では、第2のチャートパターン10Bに含まれる少なくとも2種類のピッチの異なる平行線パターンについてのMTF値を求めることとしている。このように求められた各MTF値を総合的に評価することによって、検査対象である投写レンズ160について画像の解像度が決定される。
【0121】
また、本実施形態において検査対象としている投写レンズ160は、その内部のレンズ系の配置(すなわち、レンズ間の距離)を変更することにより、投写される画像の大きさをワイド(大)、ミドル(中)、テレ(小)の3段階に変更することができる。このため、本実施形態においては、投写レンズ160のこのような複数の表示倍率のそれぞれに関して、画像の解像度を測定することとしている。こうすれば、投写レンズ160の画像の解像度に関する特性を、使用状態に応じて調べることができる。
【0122】
以上のように、ステップS102では、式(1)を用いてMTF値を求めているが、画像の解像度を評価するための値としては、他の式を用いてもよい。例えば、式(1)に外部からの光などに起因する外乱ノイズを補正するための補正式を追加したものを用いてもよい。一般には、画像の周期的な明暗の変化に基づいて画像の解像度に関する値が決定されていればよい。
【0123】
さらに、ステップ102では、前述の自動的な画像解像度の検査に加えて、目視による解像度の検査を行う。
【0124】
つまり、スクリーン500に表示された第2のチャートパターン10Bの領域WAに形成された平行線パターンPTAa,PTAbなどの画像を目視し、画像のにじみがあるいか否かを通常の手法に従ってチェックする。
【0125】
ステップS103(図21)では、投写レンズの特性値として、画像のフレア(広がり量)を求める。画像のフレアは、投写レンズ160の内部において画像光の一部が反射されることに起因して発生する。すなわち、投写レンズ内部のレンズ表面等において画像光の一部が複数回反射されて射出されると、その画像光の一部は、本来照射すべき領域と異なる領域を照射する場合がある。このとき、スクリーン上に表示される画像は、画像光の一部が反射されない場合に表示される画像よりも大きくなる。ステップS103では、このような画像のフレアを測定する。
【0126】
ステップS103の処理では、ステップS102の処理と同じく、図5の投写レンズ検査シート450に含まれる第2のチャートパターン10B(図7)が利用される。ただし、ステップS103では、図7に示す第2のチャートパターン10Bのうち、領域WBに含まれる4種類の小孔パターンPHa〜PHdのみが利用される。
【0127】
図24は、スクリーン上に表示されたテストパターン画像に含まれる小孔パターンの画像の一例を示す説明図である。なお、図24では、図20のスクリーン500の左上付近に表示される小孔パターンPHa(図7)の画像IPHaが示されている。なお、小孔パターン画像HA2の形状は、図24に示すような卵形に限られず、投写レンズによって種々の形状となり得る。
【0128】
図中、略円形の領域HA1は、画像光の一部が投写レンズ内部で反射されないと仮定した場合に、小孔パターンPHaによって照射されるべき明領域を示している。領域HA1を含む卵形の領域HA2は、画像光の一部が投写レンズ内部で実際に反射される場合に、小孔パターンPHaによって照射される明領域を示している。また、領域HA2の外側の領域BAは、光が照射されていない暗領域を示しており、明領域HA2は暗領域BA内で孤立している。この説明から分かるように、本実施形態の各小孔パターンPHa〜PHd(図7)が本発明における第2の局所パターンに相当する。なお、第2の局所パターンとしては、図7に示すような、略円形の小孔パターンに限られず、他の形状のパターンを用いてもよい。各領域における光の強度分布は、領域HA1内で比較的大きく、領域HA1を除く領域HA2で比較的小さくなっている。また、図24では、図示の便宜上、各領域HA1,HA2,BAの境界がはっきりと区分して描かれているが、実際には、それぞれ領域の境界において光の強度は次第に変化している。
【0129】
本実施形態において、画像のフレアE(%)は次の式(2)で与えられる。
【0130】
[数2]
E=(S<SUB>HA2 </SUB>/S<SUB>HA1 </SUB>)×100 …(2)
ここで、S<SUB>HA1 </SUB>は領域HA1の面積であり、S<SUB>HA2 </SUB>は領域HA1を含む領域HA2の面積である。面積S<SUB>HA1 </SUB>は、図7の小孔パターンPHaの小孔の面積と、画像の拡大率とを用いて決定することができる。なお、画像の拡大率は、例えば、図5の投写レンズ検査シート450に含まれる上方に配置された2個の第1のチャートパターン10A間の距離と、図22の画像10Aa,10Ad間の距離とを用いて計算することができる。また、面積S<SUB>HA2 </SUB>は、図24に示すように撮像された画像データを、所定の閾値で2値化することによって求めることができる。
【0131】
上記のように、本実施形態では、領域HA1の面積と領域HA2の面積とを用いて画像のフレアEを決定しているが、他の方法を用いてもよい。例えば、領域HA1の面積と、領域HA1を除いた領域HA2の面積とを用いて画像のフレアを決定するようにしてもよい。あるいは、領域HA1の外周上の2点間の距離の最大値(すなわち、領域HA1の直径)と、領域HA2の外周上の2点間の距離の最大値とを用いて決定してもよい。一般には、画像内に孤立した明領域を用いて画像のフレアに関連する値が決定されていればよい。
【0132】
なお、本実施形態では、20個ある第2のチャートパターン10Bのそれぞれにおいて、小孔パターンを用いて画像のフレアを測定することとしている。しかし、画像のフレアEは、投写レンズの中心軸から離れるに連れて、換言すれば、スクリーン上に表示される画像の周辺に向かうに連れて大きくなる傾向がある。したがって、スクリーン上に表示されるテストパターン画像の周辺に位置する小孔パターン画像のみを用いて、画像のフレアを評価するようにしてもよい。
【0133】
なお、目視によるフレアの検査を、専用投影治具を使用して行う。
【0134】
その後、ステップS104に示される通り、色収差の検査を行う。
【0135】
そのため、投写レンズ検査シート450および投写レンズ160に光源装置410から光を照射し、投写レンズ160によって画像光をスクリーン500上に照射し、スクリーン500上に、投写レンズ検査シート450の画像を表示する。
【0136】
スクリーン500に表示された第3のチャートパターン10C、第4のチャートパターン10Dおよび第10のチャートパターン10Kの画像を目視し、この画像から色収差を検査する。
【0137】
例えば、第3のチャートパターン10Cおよび第10のチャートパターン10Kの画像を目視し、並んで配置された色違いの文字パターンPT,PU,PV,PX,PY,PZにおける画像の線の幅寸法の相対変化をチェックする。色収差がある場合には、所定の色の文字パターンPT,PU,PV,PX,PY,PZが大きく見えるため、これをチェックすることで色収差を検査する。
【0138】
また、第4のチャートパターン10Dの画像を目視し、6本の色収差検査部60〜65のうち赤色着色部60R〜65Rおよび青色着色部60B〜65Bの画像と緑色着色部60G〜65Gの画像との幅寸法が見かけ上同じに見えるものをチェックし、そのチェックした色収差検査部60〜65に対応する数字部60A〜65Aを読みとる。
【0139】
以上のステップS102からS104において求められた投写レンズに起因する画像の解像度に関する特性値、画像のフレア、および色収差に関連する特性値を用いれば、投写レンズの良否を容易に判断することができる。なお、本実施形態では、ステップS102からS104において、順次、投写レンズの特性値を測定しているが、測定の順序は不問である。
【0140】
(4)実施形態の効果
したがって、本実施形態によれば、プロジェクタ100に用いられる投写レンズ160の特性を検査するために光が照射される投写レンズ検査シート450を、色収差を検出する色収差検査部50,60〜65とフレアを検出するフレア検査部40とが同一面内に形成された構成としたから、フレアと色収差とを同時に検査することで、検査効率を向上させることができる。
しかも、色収差検査部50,60〜65は、それぞれ異なる色の着色部60R〜65R,60G〜65G,60B〜65Bが複数並んで配置された構成としたので、これらの着色部60R〜65R,60G〜65G,60B〜65Bに透過される画像光がスクリーン500に表示された際に、色収差があると、異なる色の画像光の幅寸法が相対的に変化するので、この相対変化に基づいて色収差を簡易に検査することができる
また、異なる色の着色部60R〜65R,60G〜65G,60B〜65Bが直線上に並んで形成された色収差検査部60〜65を線状検査部としたので、色収差に伴うスクリーン上の着色部の幅寸法の相対変化が明確に認識することができるため、検査精度が向上する。
【0141】
さらに、線状検査部である色収差検査部60〜65は、隣り合う着色部60R〜65R,60G〜65G,60B〜65Bの幅寸法が異なる構成としたので、投写レンズ検査シート450上で線状検査部がスクリーン500上に投写される際に、投写レンズ160の色収差によってスクリーン500上の隣り合う着色部60R〜65R,60G〜65G,60B〜65Bの幅寸法が同一になると色収差があることを確認することができるので、検査精度が向上する。
【0142】
さらにまた、着色部60R〜65R,60G〜65G,60B〜65Bの幅寸法の差に対応する色収差量を表す数字部60Aから65Aが色収差検査部60〜65に隣接して表示されているので、色収差量を数量化することで簡単かつ正確に把握できる。
【0143】
また、色収差検査部60〜65が6列配置され、これらの色収差検査部60〜65は、それぞれ隣り合う着色部60R〜65R,60G〜65G,60B〜65Bの幅寸法の相対比が相違する。そのため、6列の色収差検査部60〜65がスクリーン500上に照射される際に、投写レンズ160の色収差によってスクリーン500上のいずれかの色収差検査部60〜65における隣り合う着色部の幅寸法が同一になることで色収差があることを確認することができるので、検査精度がより向上する。
【0144】
また、着色部として赤色着色部60R〜65R、緑色着色部60G〜65Gおよび青色着色部60B〜65Bの3原色から構成したので、色収差の検査を確実に行うことができる。
【0145】
さらに、フレア検査部40は、照射される光の中心位置より画像領域内で最も遠い位置に配置される局所パターンである第5のチャートパターン10Eおよび第6のチャートパターン10Fを備えているので、フレアが最も検出しやすい位置に局所パターンを配置することで、フレアの検出を確実に行うことができる。しかも、第5のチャートパターン10Eおよび第6のチャートパターン10Fは、複数の矩形状ドットP5を配列して形成されるため、フレアが生じる場合には複数のドットが連続した線状にスクリーン500上で表示されることで、フレアの有無の確認が容易となる。
その上、複数のドットP5は略L字形に配列しているため、スクリーン500上における互いに直交する2方向のフレアの有無の確認が容易となる。
【0146】
また、本実施形態では、投写レンズ検査シート450は、投写レンズ160によってスクリーン500に投写される画像光を目視して検査するための目視用検査部30と画像光を特性値の算出に基づいて自動的に検査するための自動機用検査部40とを備えたから、目視用検査部30で簡易な検査を行うことができるとともに、自動機用検査部40でばらつきがない高い精度の検査を行うことができる。
さらに、自動機用検査部40は、投写レンズ160の画像の解像度を検出する解像度検査部20とフレアを検出するフレア検査部40とを有するので、CCDカメラ移動をあまりしなくて検査出来るので効率的である。
【0147】
さらに、投写レンズ検査シート450は、スクリーン500に投写される画像のフォーカス状態からアライメント調整をするための位置決め用アライメントマーク(第1のチャートパターン10A)を有するから、位置決め用アライメントマークによって投写レンズ検査シート450自体の位置決めを行うことができるから、検査の正確性を期することができる。
【0148】
また、本実施形態の投写レンズ検査装置は、前記構成の投写レンズ検査シート450と、この投写レンズ検査シート450に光を照射する光源装置410と、投写レンズ160を保持する図示しない保持部とを備えたから、検査効率を向上させることができるとともに色収差を正確に検査することができる投写レンズ検査装置を提供することができる。
【0149】
投写レンズ検査装置は前述の構成に加えて、投写レンズ検査シート450の画像を表示するスクリーン500と、このスクリーン500上に表示される投写レンズ検査シート450の画像光の特性値の算出に基づいて自動的に投写レンズ160を検査する自動検査部と、を備えたから、スクリーンに表示される画像光の特性値に基づいて自動的に投写レンズ160を検査することができるので、検査を正確に行うことができる。
【0150】
さらに、自動検査部は、投写レンズ検査シート450の画像を撮像する撮像部と、投写レンズ検査シート450の画像のフォーカス状態を自動調整するフォーカス状態調整部と、投写レンズ検査シート450の画像の明暗の変化に基づいて投写レンズ160の特性値を算出する特性値算出部と、を備えて構成されたから、スクリーン500上に表示された画像のフォーカス状態を調整した後に、調整後の投写レンズ検査シート450の画像の明暗の変化に基づいて特性値を算出することで、投写レンズ160の特性を正確に検査することができる。
【0151】
また、本実施形態の投写レンズ検査方法は、それぞれ異なる色からなる着色部が複数並んで配置された色収差検査部60〜65を有する投写レンズ検査シート450と投写レンズ160とに光源装置410から光を照射する工程と、投写レンズ160によって画像光をスクリーン500上に投写し、スクリーン500上に投写レンズ検査シート450の画像を表示する工程と、投写レンズ検査シート450からスクリーン500に投写された複数の着色部における画像の線の幅寸法の相対変化に基づいて色収差を検査する工程と、を備えたから、今まで、光源の色を変えて同じ動作を繰り返すことで行っていた色収差の検査を光源の色を変えることなく一度の検査で正確に行うことができる。
【0152】
(5)実施形態の変形
なお、本発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0153】
例えば、本発明の投写レンズ検査装置を図25及び図26に示される目視専用検査の構造のものとしてもよい。
つまり、図25および図26において、投写レンズ検査装置は、検査対象である投写レンズ160が搭載される投写部800と、前記スクリーン500(図2参照)とを備えている。
投写部800は、ベース801の上に、投写部本体802と、この投写部本体802に電力を供給する電源部803とが設けられた構造である。
投写部本体802は、ケーシング804の内部に、光源装置410と、投光直線治具部805と、投写レンズ検査シート450と、検査シート保持部840と、ダミープリズム470と、投写レンズ保持部806とが略一直線上に配置されたものである。投写部本体802は、前記実施形態とは異なり、検査シート保持部840はケーシング804に固定されている。
ケーシング804の側面には、光源装置410と、投光直線治具部805と、検査シート保持部440とに対応する位置に冷却ファン807がそれぞれ設けられており、ケーシング804の内部に熱がこもることが防止される。
投光直線治具部805は、光源装置410から照射された光を投写レンズ検査シート450に当てる際に、平行光とするものである。
ケーシング804のうち投写レンズ160が配置される部分の上部は取っ手804Aを有する蓋とされ、この蓋をとることで、投写レンズ160を投写レンズ保持部806に着脱することができる。
したがって、図25および図26で示される投写レンズ検査装置は、検査シート保持部840がケーシング804に固定されているので、検査シート保持部840を駆動するための装置が不要となり、装置自体の構造を簡易なものとすることができる。
また、前記実施形態では、投写部400に光源装置410が備えられているが、光源装置410を用いなくてもよい。例えば、高輝度ブラウン管を用いれば、光源装置を省略することができる。また、高輝度ブラウン管を用いる場合には、上記の液晶ライトバルブを用いる場合と同様に、供給する画像信号に応じて、容易にテストパターンの内容を変更することが可能である。
さらに、前記実施形態では、スクリーン500が投写面の裏側に画像を表示する透過型スクリーンである場合について説明したが、スクリーンとしては、投写面側に画像を表示するようなものを用いてもよい。ただし、この場合には、調整用撮像部や測定用撮像部などによって、スクリーン上におけるテストパターン画像の表示が妨げられないように注意する必要がある。前記実施形態のように、透過型スクリーン500を用いて、調整用撮像部620a〜620dや測定用撮像部640などを投写面の裏側に配置すれば、容易にテストパターン画像を撮像することができる。
また、着色部を赤、緑および青の3色から構成したが、これらの色のいずれか2色から着色部を構成してもよい。
さらに、複数の着色部を曲線上に並べて色収差検査部を構成するものでもよい。
【0154】
【発明の効果】
本発明では、投写レンズの特性を検査するために光が照射される投写レンズ検査シートを、色収差を検出する色収差検査部とフレアを検出するフレア検査部とが同一面内に形成され、色収差検査部は、それぞれ異なる色の着色部が複数並んで配置されたので、フレアと色収差とをほぼ同時に検査することで、検査効率を向上させることができる。その上、異なる色の着色部を並べて色収差検査部が形成されているため、これらの着色部に透過される画像光がスクリーンに表示された際に、異なる色の画像光の幅寸法の相対変化に基づいて色収差を簡易に検査することができる。
また、本発明では、投写レンズ検査シートは、投写レンズによってスクリーンに投写される画像光を目視して検査するための目視用検査部と画像光を特性値の算出に基づいて自動的に検査するための自動機用検査部とを備えたから、目視用検査部で簡易な検査を行うことができるとともに、自動機用検査部でばらつきがない高い精度の検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】投写型表示装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明を適用した投写レンズ検査装置の一実施形態を示す説明図である。
【図3】図2の投写部を+T方向から見たときの様子を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる投写レンズ検査シートの側面図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる投写レンズ検査シートの正面図である。
【図6】投写レンズ検査シートに含まれる第1のチャートパターンを拡大して示す正面図である。
【図7】投写レンズ検査シートに含まれる第2のチャートパターンを拡大して示す正面図である。
【図8】投写レンズ検査シートに含まれる第3のチャートパターンを拡大して示す正面図である。
【図9】(A)(B)(C)は、図8のA,B,Cで示す部分を拡大した正面図である。
【図10】(D)(E)(F)は、図8のD,E,Fで示す部分を拡大した正面図である。
【図11】投写レンズ検査シートに含まれる第4のチャートパターンを拡大して示す正面図である。
【図12】(A)(B)(C)(G)(H)(J)は、図11のA,B,C,G,H,Jで示す部分を拡大した正面図である。
【図13】(D)(E)(F)(K)(L)(M)は、図11のD,E,F,K,L,Mで示す部分を拡大した正面図である。
【図14】投写レンズ検査シートに含まれる第5のチャートパターンを拡大して示す正面図である。
【図15】投写レンズ検査シートに含まれる第6のチャートパターンを拡大して示す正面図である。
【図16】投写レンズ検査シートに含まれる第7のチャートパターンを拡大して示す正面図である。
【図17】投写レンズ検査シートに含まれる第8のチャートパターンを拡大して示す正面図である。
【図18】投写レンズ検査シートに含まれる第9のチャートパターンを拡大して示す正面図である。
【図19】投写レンズ検査シートに含まれる第10のチャートパターンを拡大して示す正面図である。
【図20】スクリーンを+Z方向から見たときの調整用撮像部および測定用撮像部の配置を示す説明図である。
【図21】投写レンズの検査を行う際の一連の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】スクリーン上に表示された投写レンズ検査シートの画像を示す説明図である。
【図23】スクリーン上に表示された画像に含まれる平行線パターンの画像とその平行線パターン画像の明暗の変化を示す説明図である。
【図24】スクリーン上に表示された図7の小孔パターンの画像の一例を示す説明図である。
【図25】本発明の投写レンズ検査装置の変形例の平面図である。
【図26】変形例の側面図である。
【符号の説明】
10A 第1のチャートパターン(位置決め用アライメントマーク)
10B 第2のチャートパターン
10C 第3のチャートパターン
10D 第4のチャートパターン
10E 第5のチャートパターン(局所パターン)
10F 第6のチャートパターン(局所パターン)
10G 第7のチャートパターン
10H 第8のチャートパターン
10J 第9のチャートパターン
10K 第10のチャートパターン
20 解像度検査部
30 目視用検査部
40 自動機用検査部
50,60〜65 色収差検査部
100 投写型表示装置(プロジェクタ)
160 投写レンズ
400,800 投写部
410 光源装置
440 検査シート保持部
450 投写レンズ検査シート
470 ダミープリズム
500 スクリーン
600 検査部
610 処理部(特性値算出部)
620a〜620d 調整用撮像部
640 測定用撮像部
460 6軸調整部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a projection lens inspection sheet, a projection lens inspection device, and a projection lens inspection method for inspecting the characteristics of a projection lens.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a plurality of liquid crystal panels that modulate a plurality of color lights for each color light according to image information, a cross dichroic prism that combines the color lights modulated by each liquid crystal panel, and a light beam synthesized by this prism is enlarged and projected. A projection display device (projector) including a projection lens that forms a projected image is used.
[0003]
The projection lens used in this projector may vary in image resolution, flare, and chromatic aberration characteristics due to variations in its manufacturing process. Because variations in the characteristics of the projection lens affect the quality of the image displayed by the projector, the image resolution, flare, and chromatic aberration characteristics of the projection lens are inspected before the lens manufacturer ships the lens and before the projector is assembled. ing.
[0004]
The quality of the projection lens is judged based on the image light irradiated on the screen from the projection lens by arranging the projection lens to be inspected and the inspection sheet side by side, irradiating them with light from the light source. .
[0005]
As a conventional example, when inspecting image resolution and flare, an image resolution pattern and a flare confirmation pattern are formed on one inspection sheet, and the image light irradiated on the screen is visually observed from these patterns. is there. Furthermore, there is an apparatus for inspecting resolution and flare using an automatic machine (Japanese Patent Application No. 11-173671; Conventional Example 1).
[0006]
In this conventional example 1, when a chromatic aberration is inspected, a flare confirmation pattern is used, green color light is transmitted through this pattern, and then red and blue color light is transmitted, and the screen is based on the difference between these colors. The presence or absence of chromatic aberration is visually confirmed from the change in the image above.
As another conventional example, white light is transmitted through the flare confirmation pattern or the MTF confirmation pattern, and the amount of color around the pattern (if there is chromatic aberration, the red and blue colors bleed) is visually recognized, and the presence or absence of chromatic aberration is confirmed. There is something to check (conventional example 2).
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In Conventional Example 1, in determining whether the characteristics of the projection lens are good or bad, the conventionally used inspection sheet patterns are only for image resolution and flare confirmation, and chromatic aberration is confirmed by substituting the flare confirmation pattern. . Therefore, when performing flare inspection, chromatic aberration inspection cannot be performed, and inspection efficiency is not good.
[0008]
Moreover, for confirmation of chromatic aberration, first, an image irradiated on the screen is visually observed using green color light, and then an image irradiated on the screen using color light of other colors (red, green) is used. Since visual inspection is performed by replacing a different color filter for visual inspection, the inspection accuracy may vary from person to person, and the inspection accuracy is not improved.
[0009]
Moreover, in the inspection sheet only for visual observation, there is a variation in inspection accuracy by humans.
[0010]
In the inspection sheet for automatic machines only shown in Japanese Patent Application No. 11-173671, the equipment for detection becomes large and simple inspection cannot be performed.
[0011]
In Conventional Example 2 in which the amount of color at the periphery of the pattern is visually recognized, the amount of color cannot be accurately quantified, resulting in a large measurement error by the measurer and poor inspection accuracy.
[0012]
A first object of the present invention is to provide a projection lens inspection sheet and a projection lens inspection apparatus capable of improving inspection efficiency by inspecting flare and chromatic aberration of a projection lens almost simultaneously, and accurately inspecting chromatic aberration. And a projection lens inspection method.
[0013]
A second object of the present invention is to provide a projection lens inspection sheet and a projection lens inspection apparatus capable of performing highly accurate inspection and simple inspection.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the first object, a projection lens inspection sheet of the present invention is a projection lens inspection sheet that is irradiated with light to inspect the characteristics of a projection lens used in a projection display device, and has chromatic aberration. The chromatic aberration inspection part to detect and the flare inspection part to detect flare are formed in the same plane, and the chromatic aberration inspection part has a plurality of colored parts arranged in a line.
[0015]
In the invention of this configuration, since the chromatic aberration inspection unit is uniquely provided in addition to the flare inspection unit, the inspection efficiency can be improved by inspecting the flare and the chromatic aberration almost simultaneously.
[0016]
In addition, since the chromatic aberration inspection part is formed by arranging the colored parts of different colors, when image light transmitted through these colored parts is displayed on the screen, if there is chromatic aberration, the width of the image light of different colors Since the dimensions change relatively, chromatic aberration can be easily inspected based on this relative change.
[0017]
Here, it is preferable that a plurality of the colored portions are arranged in a straight line to form a linear inspection portion.
[0018]
In this configuration, since the linear inspection portion is formed in a straight line, a relative change in the width dimension of the coloring portion on the screen due to chromatic aberration can be clearly recognized, so that the inspection accuracy is improved.
[0019]
Furthermore, the said linear test | inspection part has a preferable structure from which the width dimension of an adjacent coloring part differs.
[0020]
In this configuration, when the linear inspection part is irradiated on the screen, it can be recognized that there is chromatic aberration if the width dimension of the adjacent colored part on the screen is apparently the same due to the chromatic aberration of the projection lens. Inspection accuracy is improved.
[0021]
Furthermore, it is preferable that the chromatic aberration amount corresponding to the difference in the width dimension of the colored portion is displayed adjacent to the linear inspection portion.
[0022]
In this configuration, since the numerical value of chromatic aberration is displayed near the linear inspection part, an objective numerical value of chromatic aberration amount can be easily grasped.
[0023]
Moreover, while the said linear inspection part is arrange | positioned in multiple rows, the linear inspection part arrange | positioned in these multiple rows has the structure from which the relative ratio of the width dimension of an adjacent linear part differs, respectively.
[0024]
In this configuration, when a plurality of rows of linear inspection portions are irradiated on the screen, the width dimensions of adjacent colored portions in any of the linear inspection portions on the screen appear to be the same due to the chromatic aberration of the projection lens. Since it can be confirmed that there is chromatic aberration by recognizing, the inspection accuracy is further improved.
[0025]
Further, the flare inspection unit includes a local pattern disposed at a position farthest in the image area from the center position of the irradiated light, and the local pattern includes a plurality of rectangular dots arranged in a substantially L shape. The formed structure is preferable.
[0026]
In this configuration, since the position farthest from the center position of the light is the position where flare is most easily detected, the flare can be reliably detected by arranging the local pattern at this position. In addition, since the local pattern is formed by arranging a plurality of rectangular dots, when flare occurs, a plurality of dots are displayed on the screen in a continuous line shape, thereby confirming the presence or absence of flare. It becomes easy. In addition, since the plurality of dots are arranged in an approximately L shape, it is easy to confirm the presence or absence of flare in two directions orthogonal to each other on the screen.
[0027]
To achieve the second object, the projection lens inspection sheet calculates a characteristic value of a visual inspection unit for visually inspecting image light irradiated on the screen by the projection lens and the image light. And an automatic machine inspection unit for automatically inspecting based on the above.
[0028]
In the invention of this configuration, a simple inspection can be performed by using the visual inspection unit, and a high-precision inspection without variation by humans can be performed by using the automatic machine inspection unit.
[0029]
Here, it is preferable that the automatic machine inspection unit includes a resolution inspection unit that detects a resolution of an image of the projection lens and a flare inspection unit that detects a flare.
[0030]
In this configuration, the inspection of the image resolution and the flare can be performed at the same time, so that the efficiency of the inspection work can be improved.
[0031]
Furthermore, it is preferable that the automatic machine inspection unit includes a positioning alignment mark for adjusting an alignment from a focus state of an image irradiated on the screen.
[0032]
In this configuration, since the projection lens inspection sheet itself can be positioned by the positioning alignment mark, the accuracy of the inspection can be expected. The projection lens inspection apparatus of the present invention includes the projection lens inspection sheet having the above-described configuration, a light source that irradiates light to the projection lens inspection sheet, and a holding unit that holds the projection lens. To do.
[0033]
In the invention of this configuration, an inspection apparatus that can achieve the above object can be provided.
[0034]
Here, in addition to the above-described configuration, the projection lens inspection apparatus is based on a screen that displays an image of the projection lens inspection sheet and calculation of a characteristic value of image light of the projection lens inspection sheet displayed on the screen. And an automatic inspection unit that automatically inspects the projection lens.
[0035]
In this configuration, since the projection lens can be automatically inspected based on the characteristic value of the image light displayed on the screen, the inspection can be accurately performed.
[0036]
Further, the automatic inspection unit includes an imaging unit that captures an image of the inspection sheet, a focus state of the image of the projection lens inspection sheet, a focus / alignment state adjustment unit that automatically adjusts an alignment position, and an inspection sheet A configuration including a characteristic value calculation unit that calculates a characteristic value of the projection lens based on a change in brightness of an image is preferable.
[0037]
In this configuration, after adjusting the focus / alignment state of the image displayed on the screen, the characteristic value can be calculated based on the change in brightness of the image of the adjusted projection lens inspection sheet. The characteristics can be accurately inspected.
[0038]
The projection lens inspection method of the present invention is a method for inspecting a projection lens used in a projection display apparatus, and includes a chromatic aberration inspection unit in which a plurality of colored portions each having a different color are arranged side by side. Irradiating a sheet and a projection lens with light from a light source; irradiating image light onto the screen with the projection lens; and displaying an image of the projection lens inspection sheet on the screen; and the projection lens inspection sheet. And a step of inspecting chromatic aberration based on a relative change in the width dimension of the line of the image in the plurality of linear portions irradiated on the screen.
[0039]
In the invention with this configuration, it is possible to provide a projection lens inspection method that can improve inspection efficiency by simultaneously inspecting the flare and chromatic aberration of the projection lens and can accurately inspect chromatic aberration.
[0040]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
(1) Projector structure incorporating a projection lens
FIG. 1 shows the structure of a
[0041]
The integrator illumination
[0042]
The color separation
The relay
[0043]
The electro-
The cross
[0044]
(2) Projection lens inspection device
FIG. 2 is an explanatory view showing a projection lens inspection apparatus according to an embodiment of the present invention. This apparatus is an apparatus for inspecting the
[0045]
The projection lens inspection apparatus according to this embodiment includes a
[0046]
Image light (light representing an image) emitted from the
[0047]
In the following description, as shown in FIG. 2, the inspection apparatus is represented by an XYZ orthogonal coordinate system in which a plane parallel to the
[0048]
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a state when the
Note that the inspection
[0049]
As shown in FIG. 3, the
[0050]
The
[0051]
The first and
[0052]
As shown in FIG. 4, the projection
[0053]
FIG. 5 is a plan view showing the projection
[0054]
The projection
[0055]
The projection
[0056]
The first chart pattern 10 </ b> A is a positioning alignment mark for adjusting the alignment from the focus state of the image irradiated on the
[0057]
As shown in FIG. 6A, the
[0058]
In FIG. 5, the second chart pattern 10 </ b> B is a
[0059]
In FIG. 7, the
[0060]
The pattern in the area WA is a pattern in which a specific shape is formed by the light shielding area, and the pattern in the area WB is a pattern in which a specific shape is formed by the light transmitting area. In the figure, the area WA includes character patterns PTBa to PTBf on which numbers such as “20” and “25” are formed, and 12 types of parallel line patterns PTAa to PTAl. Each of the parallel line patterns PTAa to PTAl is formed by periodically arranging a strip-shaped light transmitting region and a light shielding region, and the size or direction of each pattern is different from each other. The character patterns PTBa to PTBf such as the numbers “20” and “25” displayed in the area WA display resolution indices in the parallel line patterns PTAa to PTAl arranged in the vicinity thereof.
[0061]
The region WB is formed in a rectangular shape having predetermined dimensions (for example, 330 μm × 340 μm) in length and width, and includes four types of small hole patterns PHa to PHd that are substantially circular light-transmitting regions. The small hole patterns PHa to PHd have different diameter dimensions. For example, the small hole pattern PHa has a diameter of 26 μm, the small hole pattern PHb has a diameter of 19 μm, and the small hole pattern PHc has a diameter of 10 μm. The small hole pattern PHd has a diameter of 5 μm.
[0062]
In FIG. 8, the third chart pattern 10 </ b> C is provided for inspecting flare and chromatic aberration of the
[0063]
The
[0064]
The character patterns PS, PT, PU, PV, PW, PX, PY, and PZ have four vertical L1 and horizontal L2 dimensions (for example, L1 is 93 μm and L2 is 121 μm) and are arranged in a line. Small character patterns PS, PT, PU, PV, and four large character patterns PW, which are vertically arranged with vertical M1 and horizontal M2 having predetermined dimensions (for example, M1 is 120 μm and M2 is 156 μm). It is composed of PX, PY, and PZ.
[0065]
The small character patterns PS, PT, PU, and PV have a predetermined distance (for example, L3 is 123 μm) and a square dot P1 having a predetermined dimension (for example, 9 μm) on one side, and the alphabet “de” "Is formed. The mutual interval between the dots P1 is set to a predetermined dimension (for example, 5 μm). In the uppermost character pattern PS, the dot P1 is transparent, and the character pattern PT disposed below is a red colored portion in which a red filter is provided on the dot P1, and is disposed below the character pattern PS. The character pattern PU is a green colored portion in which a green filter is provided on the dot P1, and the character pattern PV arranged at the bottom is a blue colored portion in which a blue filter is provided on the dot P1.
[0066]
The large character patterns PW, PX, PY, and PZ have a predetermined interval (for example, M3 is 96 μm) and a square dot P2 having a predetermined dimension (for example, 12 μm) on one side. "Is formed. The distance between the rods P2 is a predetermined dimension (for example, 6 μm). The character pattern PW arranged at the top has the dot P2 transparent, and the character pattern PX arranged below it is a red colored portion in which a red filter is provided on the dot P2, and is arranged below it. The character pattern PY is a green colored portion in which a green filter is provided on the dot P2, and the character pattern PZ arranged at the bottom is a blue colored portion in which a blue filter is provided on the dot P2.
Here, the character patterns PS, PW and the character patterns PT, PU, PV, PX, PY, PZ have flare when the light passing through the dots P1, P2 is continuously observed on the screen. Therefore, the
[0067]
The dot patterns PD1 and PD2 are composed of a large dot pattern PD1 arranged along the left half of the rectangular outline and a small dot pattern PD2 arranged along the right half of the rectangular outline. These dot patterns PD1 and PD2 are configured by arranging large and small dots P3 and P4, which are light-transmitting portions, in two rows.
[0068]
As shown in FIGS. 9 and 10, the dot P3 constituting the large dot pattern PD1 is a square with one side having a predetermined dimension (for example, 12 μm), and the dimension N1 between adjacent dots P3 is a predetermined dimension (for example, 6 μm). The dots P4 constituting the small dot pattern PD2 are squares with one side having a predetermined dimension (for example, 9 μm), and the dimension N2 between adjacent dots P4 is a predetermined dimension (for example, 5 μm). Furthermore, the large and small dot patterns PD1 and PD2 are connected at the central portion, and the dimension N3 between the dots P3 and P4 corresponding to the connected portion is set to a predetermined dimension (for example, 8 μm). Since the dot patterns PD1 and PD2 can be recognized as flare occurring when light passing through the dots P3 and P4 is continuously viewed on the screen, the
[0069]
In FIG. 11, a fourth chart pattern 10D is a chromatic
[0070]
In the fourth chart pattern 10D, the chromatic
[0071]
The chromatic
[0072]
The red
[0073]
The chromatic aberration inspection section 61 arranged second from the top is formed by providing a
[0074]
In a state in which very little chromatic aberration has occurred, the image light that has passed through the chromatic aberration inspection unit 61 and has been applied to the
[0075]
The chromatic
[0076]
In a state where a small amount of chromatic aberration has occurred, the image light transmitted through the chromatic
[0077]
The chromatic
[0078]
In a state in which a little chromatic aberration has occurred, the image light that has passed through the chromatic
[0079]
The chromatic
[0080]
In a state where a little chromatic aberration has occurred, the image light transmitted through the chromatic
[0081]
The lowermost chromatic aberration inspection unit 65 includes a
[0082]
The
[0083]
In a state where a large amount of chromatic aberration has occurred, the image light that has passed through the chromatic aberration inspection unit 65 and has been applied to the
[0084]
That is, in the chromatic
[0085]
The
[0086]
In FIG. 15, a
[0087]
The
[0088]
In FIG. 16, a seventh chart pattern 10G is a
[0089]
The seventh chart pattern 10G includes an L-shaped portion P51 formed by arranging 12 light-transmitting dots P5 on the shielding portion (indicated by hatching), and a number “30” displayed on both sides of the shielding portion. It consists of part N1. The L-shaped portion P51 of the seventh chart pattern 10G is symmetrical with the L-shaped portion P51 of the
[0090]
In FIG. 18, the
[0091]
In FIG. 19, the
[0092]
That is, the
[0093]
The
[0094]
In FIG. 3, the inspection
[0095]
As described above, the
[0096]
The
[0097]
With the configuration of the
[0098]
Incidentally, as shown in FIG. 2, in the
[0099]
The
[0100]
As can be seen from this description, the
[0101]
FIG. 20 is an explanatory diagram showing the arrangement of the
[0102]
The
[0103]
(3) Projection lens inspection method
FIG. 21 is a flowchart showing a series of processing procedures for inspecting the projection lens. In step S101, the focus state of the image displayed on the
[0104]
FIG. 22 is an explanatory diagram showing images 10 </ b> Aa to 10 </ b> Ad of the first chart pattern 10 </ b> A displayed on the
[0105]
When the images 10 </ b> Aa to 10 </ b> Ad are first displayed on the
[0106]
In the adjustment of the focus state, first, the four images 10Aa to 10Ad are searched using the four
[0107]
When four images 10Aa to 10Ad are found, the quality of the focus state of the four captured square local pattern images is checked. The quality of the focus state is determined using the captured image data. For example, by using the captured image data, the edge strength at the boundary between the white region (bright region) and the black region (dark region) of the black and white image can be examined, and the quality of the focus state can be determined by the magnitude of the edge strength. . That is, by using a specific index value indicating the quality of the focus state such as the edge strength, it can be determined whether or not the in-focus state.
[0108]
When the in-focus index values for the images 10Aa to 10Ad are obtained, the six-
[0109]
As shown in FIG. 22, when an image is first displayed on the
Specifically, the six-
[0110]
When the adjustment and alignment of the focus state of the image are completed in step S101 (FIG. 21), the characteristics of the projection lens are inspected in steps S102 to S104.
[0111]
In step S102 (FIG. 21), the resolution of the image is measured as the characteristic value of the projection lens. In the process of step S102, the
[0112]
FIG. 23 is an explanatory diagram illustrating an image of a parallel line pattern included in an image displayed on the
[0113]
FIG. 23A-1 shows a parallel line pattern image IPTAd displayed according to the parallel line pattern PTAd included in the area WA of FIG. In the drawing, hatched areas indicate dark areas where light is blocked by the light blocking areas of the parallel line pattern PTAd, and other areas indicate bright areas. In FIG. 23A-1, the boundary between the bright region and the dark region is drawn clearly for convenience of illustration, but actually, the boundary gradually changes from the bright region to the dark region. Yes. FIG. 23A-2 shows a change in light intensity in the X direction obtained from the image data in FIG. 23A-1, and the dark region in FIG. 23A-1 has a relatively low intensity. Corresponding to the portion, the bright region corresponds to a portion having a relatively high intensity.
[0114]
When the light intensity change as shown in FIG. 23A-2 is obtained, the MTF value (%), which is a value for evaluating the resolution of the image, is calculated by the following equation (1).
[0115]
[Equation 1]
MTF = [(LMmax−LMmin) / (LMmax + LMmin)] × 100
... (1)
Here, as shown in FIG. 23A-2, LMmax is the maximum value of the light intensity in the region where the light intensity periodically changes, and LMmin is the light intensity periodically changing. This is the minimum value of light intensity in the region.
[0116]
Note that the MTF value based on the change in light intensity as shown in FIG. 23A-2 is an image when a dark area is displayed in the bright area of the image, as can be seen from FIG. Is required to evaluate the resolution. FIG. 23A-2 shows a case where the MTF value is obtained based on such two types of changes in light and darkness. However, in order to evaluate the resolution of the image, at least one type of MTF value is used. Find it.
[0117]
Usually, the smaller the pitch of the parallel line pattern, the smaller the amount of change in light intensity (LMmax−LMmin) as shown in FIG. 23A-2, and as a result, the MTF value tends to decrease. When the amount of change in light intensity is small, it becomes impossible to clearly distinguish the bright area and the dark area of the parallel line pattern image displayed on the screen. Therefore, when the MTF value obtained by the equation (1) is larger than a predetermined value, it can be determined that the image of the parallel line pattern is displayed well, while the MTF value is a predetermined value. If it is smaller, it can be determined that the image of the parallel line pattern is not displayed well.
[0118]
As described above, if the MTF values are sequentially obtained using the parallel line pattern images represented by the plurality of parallel line patterns included in the projection
[0119]
As shown in FIG. 7, in the projection
[0120]
In the present embodiment, MTF values for at least two types of parallel line patterns having different pitches included in the
[0121]
Further, the
[0122]
As described above, in step S102, the MTF value is obtained using equation (1). However, another equation may be used as a value for evaluating the resolution of the image. For example, a formula obtained by adding a correction formula for correcting disturbance noise caused by light from the outside to Formula (1) may be used. In general, it is only necessary to determine a value related to the resolution of an image based on a periodic change in brightness of the image.
[0123]
Further, in step 102, in addition to the automatic image resolution inspection described above, a visual resolution inspection is performed.
[0124]
That is, an image such as the parallel line patterns PTAa and PTAb formed in the area WA of the
[0125]
In step S103 (FIG. 21), the flare (expansion amount) of the image is obtained as the characteristic value of the projection lens. Image flare occurs due to reflection of part of the image light inside the
[0126]
In the process of step S103, as in the process of step S102, the
[0127]
FIG. 24 is an explanatory diagram showing an example of a small hole pattern image included in the test pattern image displayed on the screen. 24 shows an image IPHa of the small hole pattern PHa (FIG. 7) displayed near the upper left of the
[0128]
In the drawing, a substantially circular area HA1 indicates a bright area to be irradiated by the small hole pattern PHa when it is assumed that a part of the image light is not reflected inside the projection lens. The oval area HA2 including the area HA1 indicates a bright area irradiated by the small hole pattern PHa when a part of the image light is actually reflected inside the projection lens. The area BA outside the area HA2 indicates a dark area where no light is irradiated, and the bright area HA2 is isolated in the dark area BA. As can be seen from this description, each of the small hole patterns PHa to PHd (FIG. 7) of the present embodiment corresponds to the second local pattern in the present invention. Note that the second local pattern is not limited to the substantially circular small hole pattern as shown in FIG. 7, and a pattern having another shape may be used. The light intensity distribution in each region is relatively large in the region HA1 and relatively small in the region HA2 excluding the region HA1. In FIG. 24, for convenience of illustration, the boundaries of the areas HA1, HA2, and BA are clearly divided and drawn, but actually, the intensity of light gradually changes at the boundaries of the areas.
[0129]
In the present embodiment, the flare E (%) of the image is given by the following equation (2).
[0130]
[Equation 2]
E = (S <SUB> HA2 </ SUB> / S <SUB> HA1 </ SUB>) x 100 (2)
Where S <SUB> HA1 </ SUB> is the area of the region HA1, and S <SUB> HA2 </ SUB> is the area of the region HA2 including the region HA1. Area S <SUB> HA1 </ SUB> can be determined using the area of the small holes of the small hole pattern PHa in FIG. 7 and the enlargement ratio of the image. Note that the enlargement ratio of the image is, for example, the distance between the two
[0131]
As described above, in the present embodiment, the flare E of the image is determined using the area of the region HA1 and the area of the region HA2, but other methods may be used. For example, the flare of the image may be determined using the area of the area HA1 and the area of the area HA2 excluding the area HA1. Or you may determine using the maximum value of the distance between 2 points on the outer periphery of area | region HA1 (namely, diameter of area | region HA1), and the maximum value of the distance between 2 points | pieces on the outer periphery of area | region HA2. In general, it is only necessary to determine a value related to image flare using an isolated bright region in the image.
[0132]
In the present embodiment, the flare of the image is measured using the small hole pattern in each of the 20
[0133]
In addition, visual flare inspection is performed using a dedicated projection jig.
[0134]
Thereafter, as shown in step S104, chromatic aberration is inspected.
[0135]
Therefore, the projection
[0136]
The images of the
[0137]
For example, the images of the
[0138]
Further, by visually observing the image of the fourth chart pattern 10D, among the six chromatic
[0139]
The quality of the projection lens can be easily determined by using the characteristic value relating to the resolution of the image resulting from the projection lens obtained in the above steps S102 to S104, the flare of the image, and the characteristic value relating to chromatic aberration. In this embodiment, the characteristic values of the projection lens are sequentially measured in steps S102 to S104, but the measurement order is not limited.
[0140]
(4) Effects of the embodiment
Therefore, according to the present embodiment, the projection
In addition, since the chromatic
Further, since the chromatic
[0141]
Further, the chromatic
[0142]
Furthermore, since the
[0143]
In addition, six rows of chromatic
[0144]
Moreover, since it comprised from three primary colors of the
[0145]
Furthermore, since the
In addition, since the plurality of dots P5 are arranged in a substantially L shape, it is easy to confirm the presence or absence of flare in two directions orthogonal to each other on the
[0146]
Further, in the present embodiment, the projection
Further, since the automatic
[0147]
Further, since the projection
[0148]
Further, the projection lens inspection apparatus of the present embodiment includes the projection
[0149]
In addition to the above-described configuration, the projection lens inspection apparatus is based on the
[0150]
Further, the automatic inspection unit includes an imaging unit that captures an image of the projection
[0151]
Further, in the projection lens inspection method of the present embodiment, light is emitted from the
[0152]
(5) Modification of the embodiment
The present invention is not limited to the above-described examples and embodiments, and can be implemented in various modes without departing from the gist thereof. For example, the following modifications are possible.
[0153]
For example, the projection lens inspection apparatus of the present invention may have a structure for visual inspection as shown in FIGS.
That is, in FIGS. 25 and 26, the projection lens inspection apparatus includes a
The
The projection unit
Cooling
The light projection
The upper portion of the
Therefore, in the projection lens inspection apparatus shown in FIGS. 25 and 26, since the inspection
In the embodiment, the
Further, in the above embodiment, the case where the
Moreover, although the coloring part was comprised from three colors of red, green, and blue, you may comprise a coloring part from any two colors of these colors.
Furthermore, a plurality of colored portions may be arranged on a curve to constitute a chromatic aberration inspection portion.
[0154]
【The invention's effect】
In the present invention, the projection lens inspection sheet irradiated with light for inspecting the characteristics of the projection lens has a chromatic aberration inspection section for detecting chromatic aberration and a flare inspection section for detecting flare formed in the same plane, and chromatic aberration inspection. Since a plurality of colored portions of different colors are arranged side by side, the inspection efficiency can be improved by inspecting flare and chromatic aberration almost simultaneously. In addition, since the chromatic aberration inspection part is formed by arranging the colored parts of different colors, when the image light transmitted through these colored parts is displayed on the screen, the relative change in the width dimension of the image light of the different colors Based on this, chromatic aberration can be easily inspected.
In the present invention, the projection lens inspection sheet automatically inspects the image light and the visual inspection unit for visually inspecting the image light projected on the screen by the projection lens based on the calculation of the characteristic value. Therefore, a simple inspection can be performed by the visual inspection unit, and a high-precision inspection without variation can be performed by the automatic inspection unit.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram illustrating an example of a projection display device.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing an embodiment of a projection lens inspection apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a state when the projection unit of FIG. 2 is viewed from the + T direction.
FIG. 4 is a side view of a projection lens inspection sheet according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a front view of a projection lens inspection sheet according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an enlarged front view showing a first chart pattern included in the projection lens inspection sheet.
FIG. 7 is an enlarged front view showing a second chart pattern included in the projection lens inspection sheet.
FIG. 8 is an enlarged front view showing a third chart pattern included in the projection lens inspection sheet.
9A, 9B, and 9C are front views in which portions indicated by A, B, and C in FIG. 8 are enlarged.
10 (D), (E), and (F) are enlarged front views of portions indicated by D, E, and F in FIG.
FIG. 11 is an enlarged front view showing a fourth chart pattern included in the projection lens inspection sheet.
12 (A), (B), (C), (G), (H), and (J) are enlarged front views of portions indicated by A, B, C, G, H, and J in FIG.
13 (D), (E), (F), (K), (L), and (M) are enlarged front views of portions indicated by D, E, F, K, L, and M in FIG.
FIG. 14 is an enlarged front view showing a fifth chart pattern included in the projection lens inspection sheet.
FIG. 15 is an enlarged front view showing a sixth chart pattern included in the projection lens inspection sheet.
FIG. 16 is an enlarged front view showing a seventh chart pattern included in the projection lens inspection sheet.
FIG. 17 is an enlarged front view showing an eighth chart pattern included in the projection lens inspection sheet.
FIG. 18 is an enlarged front view showing a ninth chart pattern included in the projection lens inspection sheet.
FIG. 19 is an enlarged front view showing a tenth chart pattern included in the projection lens inspection sheet.
FIG. 20 is an explanatory diagram illustrating an arrangement of the adjustment imaging unit and the measurement imaging unit when the screen is viewed from the + Z direction.
FIG. 21 is a flowchart showing a series of processing procedures for inspecting a projection lens.
FIG. 22 is an explanatory diagram showing an image of the projection lens inspection sheet displayed on the screen.
FIG. 23 is an explanatory diagram showing an image of a parallel line pattern included in an image displayed on a screen and a change in brightness of the parallel line pattern image.
24 is an explanatory diagram showing an example of an image of the small hole pattern of FIG. 7 displayed on the screen.
FIG. 25 is a plan view of a modification of the projection lens inspection apparatus of the present invention.
FIG. 26 is a side view of a modified example.
[Explanation of symbols]
10A First chart pattern (alignment alignment mark)
10B Second chart pattern
10C 3rd chart pattern
10D 4th chart pattern
10E Fifth chart pattern (local pattern)
10F 6th chart pattern (local pattern)
10G 7th chart pattern
10H 8th chart pattern
10J 9th chart pattern
10K 10th chart pattern
20 Resolution inspection section
30 Inspection section for visual inspection
40 Automatic machine inspection
50, 60 to 65 Chromatic aberration inspection section
100 Projection display device (projector)
160 Projection lens
400,800 projection unit
410 Light Source Device
440 Inspection sheet holder
450 Projection lens inspection sheet
470 dummy prism
500 screens
600 Inspection Department
610 processing unit (characteristic value calculation unit)
620a to 620d Imaging unit for adjustment
640 Imaging unit for measurement
460 6-axis adjustment unit
Claims (13)
色収差を検出する色収差検査部とフレアを検出するフレア検査部とが同一面内に形成され、
前記色収差検査部は、それぞれ異なる色の着色部が複数並んで配置されたことを特徴とする投写レンズ検査シート。A projection lens inspection sheet that is irradiated with light to inspect the characteristics of a projection lens used in a projection display device,
A chromatic aberration inspection part for detecting chromatic aberration and a flare inspection part for detecting flare are formed in the same plane,
The projection lens inspection sheet, wherein the chromatic aberration inspection section includes a plurality of colored sections having different colors.
前記着色部は、直線上に複数並んで線状検査部を形成することを特徴とする投写レンズ検査シート。In the projection lens inspection sheet according to claim 1,
A projection lens inspection sheet, wherein a plurality of the colored portions are arranged on a straight line to form a linear inspection portion.
前記線状検査部は、隣り合う着色部の幅寸法が異なることを特徴とする投写レンズ検査シート。In the projection lens inspection sheet according to claim 2,
The projection inspection sheet, wherein the linear inspection section has different width dimensions of adjacent colored sections.
前記着色部の幅寸法の差の値に対応する色収差量が前記線状検査部に隣接して表示されていることを特徴とする投写レンズ検査シート。In the projection lens inspection sheet according to claim 3,
A projection lens inspection sheet, wherein a chromatic aberration amount corresponding to a difference value of a width dimension of the colored portion is displayed adjacent to the linear inspection portion.
前記線状検査部は複数列配置されるとともに、これらの複数列配置された線状検査部はそれぞれ隣り合う線状部の幅寸法の相対比が相違することを特徴とする投写レンズ検査シート。In the projection lens inspection sheet according to any one of claims 2 to 4,
A projection lens inspection sheet, wherein the linear inspection sections are arranged in a plurality of rows, and the linear inspection portions arranged in the plurality of rows have different relative ratios of width dimensions of adjacent linear portions.
前記フレア検査部は、照射される光の中心位置より画像領域内で最も遠い位置に配置される局所パターンを備え、
この局所パターンは、複数の矩形状ドットを略L字形に配列して形成されていることを特徴とする投写レンズ検査シート。In the projection lens inspection sheet according to any one of claims 1 to 5,
The flare inspection unit includes a local pattern arranged at a position farthest in the image region from the center position of the irradiated light,
The projection lens inspection sheet, wherein the local pattern is formed by arranging a plurality of rectangular dots in a substantially L shape.
前記投写レンズによってスクリーンに照射される画像光を目視して検査するための目視用検査部と、前記画像光を特性値の算出に基づいて自動的に検査するための自動機用検査部と、
を備えたことを特徴とする投写レンズ検査シート。A projection lens inspection sheet according to any one of claims 1 to 6,
A visual inspection unit for visually inspecting and inspecting image light irradiated on the screen by the projection lens, and an automatic machine inspection unit for automatically inspecting the image light based on calculation of characteristic values;
A projection lens inspection sheet characterized by comprising:
前記自動機用検査部は、前記投写レンズの画像の解像度を検出する解像度検査部と、フレアを検出するフレア検査部と、
を備えたことを特徴とする投写レンズ検査シート。In the projection lens inspection sheet according to claim 7,
The automatic machine inspection unit includes a resolution inspection unit that detects a resolution of an image of the projection lens, a flare inspection unit that detects a flare,
A projection lens inspection sheet characterized by comprising:
前記自動機用検査部は、前記スクリーンに照射される画像のフォーカス状態からアライメント調整をするための位置決め用アライメントマークを有することを特徴とする投写レンズ検査シート。The projection lens inspection sheet according to claim 8,
The projection inspection sheet for an automatic machine, wherein the inspection unit for an automatic machine has a positioning alignment mark for adjusting an alignment from a focus state of an image irradiated on the screen.
を備えたことを特徴とする投写レンズ検査装置。The projection lens inspection sheet according to any one of claims 1 to 9, a light source that irradiates light to the projection lens inspection sheet, a holding unit that holds the projection lens,
A projection lens inspection apparatus comprising:
前記投写レンズ検査シートの画像を表示するスクリーンと、このスクリーン上に表示される前記投写レンズ検査シートの画像光の特性値の算出に基づいて自動的に投写レンズを検査する自動検査部と、
を備えたことを特徴とする投写レンズ検査装置。In the projection lens inspection apparatus according to claim 10,
A screen that displays an image of the projection lens inspection sheet; and an automatic inspection unit that automatically inspects the projection lens based on the calculation of the characteristic value of the image light of the projection lens inspection sheet displayed on the screen;
A projection lens inspection apparatus comprising:
前記自動検査部は、前記投写レンズ検査シートの画像を撮像する撮像部と、
前記投写レンズ検査シートの画像のフォーカス状態を自動調整するフォーカス状態調整部と、
前記投写レンズ検査シートの画像の明暗の変化に基づいて前記投写レンズの特性値を算出する特性値算出部と、
を備えたことを特徴とする投写レンズ検査装置。The projection lens inspection apparatus according to claim 11,
The automatic inspection unit includes an imaging unit that captures an image of the projection lens inspection sheet;
A focus state adjustment unit for automatically adjusting the focus state of the image on the projection lens inspection sheet;
A characteristic value calculation unit that calculates a characteristic value of the projection lens based on a change in brightness of an image of the projection lens inspection sheet;
A projection lens inspection apparatus comprising:
それぞれ異なる色からなる着色部が複数並んで配置された色収差検査部を有する投写レンズ検査シートと投写レンズとに光源から光を照射する工程と、
前記投写レンズによって画像光をスクリーン上に照射し、前記スクリーン上に前記投写レンズ検査シートの画像を表示する工程と、
前記投写レンズ検査シートから前記スクリーンに照射された複数の着色部における画像の線の幅寸法の相対変化に基づいて色収差を検査する工程と、
を備えることを特徴とする投写レンズ検査方法。A method for inspecting the characteristics of a projection lens used in a projection display device,
Irradiating light from a light source to a projection lens inspection sheet and a projection lens having a chromatic aberration inspection portion in which a plurality of colored portions each having a different color are arranged; and
Irradiating a screen with image light by the projection lens, and displaying an image of the projection lens inspection sheet on the screen;
A step of inspecting chromatic aberration based on a relative change in a width dimension of an image line in a plurality of colored portions irradiated on the screen from the projection lens inspection sheet;
A projection lens inspection method comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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