JP3806337B2 - 部品搬送装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の搬送区間内に設けた2系列以上の搬送経路に沿って単一の駆動源で部品を繰り返して往復搬送するための部品搬送装置に関する。また、本発明は、かかる部品搬送装置を用い、供給位置から2台以上の採取部に部品を次々に搬送するとともに、各採取部から部品を次々に回収位置に搬送する部品取り扱い装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電子部品の検査・校正等を行う従来の自動測定装置としては、電子部品の供給部と、電子部品の回収部と、前記供給部と前記回収部の間に設けられた測定部と、供給部から測定部を経て回収部に電子部品を搬送する搬送手段を有するものがある。かかる自動測定装置の測定部としては、例えば、表面に対して垂直な回転軸を有する円板と、該円板に回転方向について例えば90°間隔で4箇所にそれぞれ設けられた部品の把持手段と、該円板を90°ずつ回転させる回転駆動手段と、所定の一位置にある把持手段の近傍に設けられた測定手段とを有するものが知られている。
【0003】
かかる自動測定装置によれば、搬送手段が部品を供給部から測定部の取り出し位置に搬送し、測定部は部品を把持手段で把持する。円板が回転し、把持手段が把持した部品は測定位置に位置決めされ、測定手段によって測定される。測定後、円板が回転して測定済みの部品は前記取り出し位置に位置決めされ、搬送手段で回収部に搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる構成によれば、部品は供給部から測定部を経て回収部に至る一つのラインに沿って処理されるため、電子部品を処理する処理速度が十分でなく、処理効率の向上には限界があった。
【0005】
そこで、図4に示すように、測定部の円板100の一つの測定位置について測定手段101を2台並設し、円板100に設ける把持手段102を各位置2つずつとし、一度に2個の部品を測定できるようにすることが考えられる。しかし、かかる構成をとるためには、部品の供給位置と回収位置が異なるため、供給部200側と回収部300側にそれぞれ別々の搬送手段を設けなければならない。即ち、供給部200から測定部の2つの供給位置に部品を搬送する2つの搬送手段201,202と、測定部の2つの回収位置から回収部300に部品を搬送する2つの搬送手段301,302が必要となる。従って、別々のアクチュエータで駆動される4つの搬送手段201,202,301,302を設けなければならず、構成が複雑化して設備費が増大するという問題が生じてしまう。
【0006】
本発明は、部品の搬送を単一の駆動源を用いて供給・回収の両搬送を2系列で効率的に行うことができる部品搬送装置と、かかる部品搬送装置と2台の取り扱い部を用いて部品の処理を効率的に行うことができる部品取り扱い装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された部品搬送装置は、部品を供給部から回収部に搬送する部品搬送装置において、前記供給部と前記回収部の間に互いに平行に配置された搬送距離の等しい第1搬送路(13)及び第2搬送路(14)と、前記第1搬送路の前記回収部側に設けられ、所定の短距離を往復動して部品を搬送する第1短距離搬送子(S11)と、前記第1搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1短距離搬送子と同方向に同時に所定の長距離を往復動して部品を搬送する第1長距離搬送子(S12)と、前記第2搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1搬送路の第1短距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して部品を搬送する第2短距離搬送子(S21)と、前記第2搬送路の前記回収部側に設けられ、前記第1搬送路の第1長距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して部品を搬送する第2長距離搬送子(S22)と、前記第1搬送路と前記第2搬送路の両端に配置された一対の小径プーリ(17)と、前記小径プーリと同軸に設けられた一対の大径プーリ(19)と、前記小径プーリに掛け回されるとともに前記第1短距離搬送子と前記第2短距離搬送子が前記小径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された短ベルト(18)と、前記大径プーリに掛け回されるとともに前記第1長距離搬送子と前記第2長距離搬送子が前記大径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された長ベルト(20)と、前記短ベルト、前記長ベルト、または前記小径プーリと前記大径プーリの共通の回転軸のいずれか1つを駆動する駆動源(22)とを具備している。
【0009】
請求項2に記載された部品搬送装置は、部品を供給部からそれぞれ異なった位置にある第1または第2のいずれかの採取部を経て回収部に搬送する部品搬送装置において、前記供給部と前記回収部の間に互いに平行に配置された第1搬送路及び第2搬送路(13,14)と、前記第1搬送路の前記回収部側に設けられ、所定の短距離を往復動して前記第1の採取部から前記回収部に部品を搬送する第1短距離搬送子(S11)と、前記第1搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1短距離搬送子と同方向に同時に所定の長距離を往復動して前記供給部から前記第1の採取部に部品を搬送する第1長距離搬送子(S12)と、前記第2搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1搬送路の第1短距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して前記供給部から前記第2の採取部に部品を搬送する第2短距離搬送子(S21)と、前記第2搬送路の前記回収部側に設けられ、前記第1搬送路の第1長距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して前記第2の採取部から前記回収部に部品を搬送する第2長距離搬送子(S22)と、前記第1短距離搬送子と前記第2短距離搬送子を連動させる短距離連動手段と、前記第1長距離搬送子と前記第2長距離搬送子を連動させる長距離連動手段と、前記短距離連動手段と前記長距離連動手段を駆動する単一の駆動源(22)とを具備している。
【0010】
請求項3に記載された部品搬送装置は、請求項2記載の部品搬送装置において、前記短距離連動手段が、一対の小径プーリ(17)と、該小径プーリに掛け回されるとともに前記第1短距離搬送子と前記第2短距離搬送子が前記小径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された短ベルト(18)を有し、前記長距離連動手段が、前記小径プーリと同軸に設けられた一対の大径プーリ(19)と、該大径プーリに掛け回されるとともに前記第1長距離搬送子と前記第2長距離搬送子が前記大径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された長ベルト(20)を有することを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載された部品搬送装置は、請求項3記載の部品搬送装置において、前記駆動源は往復動する出力軸を有しており、該出力軸が前記短ベルトと長ベルトのどちらか一方に連結されていることを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載された部品搬送装置は、請求項3記載の部品搬送装置において、前記駆動源は、前記小径プーリと前記大径プーリの共通の回転軸に連結されたモータであることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例を図1〜図3を参照して説明する。
本装置は、電子部品を供給部から採取部に搬送し、プローブ回路に搬送して測定部で測定し、その後に測定済みの電子部品をプローブ回路から採取部を経て回収部に搬送する電子部品測定装置である。この電子部品測定装置は、測定部が一つ、前記プローブ回路を2つ有し、供給部から部品測定部を経て回収部に電子部品を搬送する搬送手段が2つのプローブ回路について計2ライン設けられており、この2ラインの搬送手段が一の駆動源で駆動されるとともに、一つの測定部で二つのプローブ回路にある電子部品を交互に測定できる点に特徴を有する。
なお、測定部を二つのプローブ回路それぞれに対応して二つ持ってもよい。
【0016】
図1及び図2に示すように、各部品採取部1,2は、それぞれ位置決め装置3を有している。この位置決め装置3は、45度ずつ間歇的に回転可能な円板4と、該円板4に回転方向について90度間隔で設けられた4つの保持装置5を有している。保持装置5は円板4の表面に対して垂直に設けられた棒状の部材で軸方向に移動可能であり、ばね6を介して原位置に復帰可能となっている。保持装置5の下端には電子部品を吸着保持する保持ノズル7が設けられており、図示しない吸引装置による吸引力によって電子部品をその先端に保持することができる。
【0017】
前記位置決め装置3において保持ノズル7は円板4の回転方向に90°間隔で離れた4つの位置に位置決め可能とされており、これら4つの位置のうち、一つが部品の取り出し位置P10、P20であり、これと180度離れた他の一の位置が測定位置PT1、PT2とされている。取り出し位置P10、P20と測定位置PT1、PT2の上方には押圧装置8があり、保持装置5を下方に押し下げることができる。測定位置PT1、PT2にあたる保持装置5の下方にはプローブ回路9が設けられている。取り出し位置P10、P20で保持装置5に保持された電子部品は、円板4の回転によって測定位置PT1、PT2に運ばれる。ここで押圧装置8が保持装置5を押し下げれば、電子部品は所定の圧力でプローブ回路に電気的に接続され信号が抽出され測定部30で測定が行われる。測定後、押圧装置8による押圧が解除され、保持装置5は電子部品を保持したままばね6の復帰力によって上方の原位置に復帰する。そして、円板4が回転し、測定済みの電子部品は前記取り出し位置P10、P20に位置決めされる。
【0018】
2基の採取部1,2の下方には、1基の部品搬送装置11が設けられている。部品搬送装置11の基台12の上面には、同じ長さの2本の搬送路13,14 (案内レール)が所定間隔をおいて互いに平行に長手方向について同一の位置で設けられており、これらを第1搬送路13及び第2搬送路14と呼ぶ。第1及び第2搬送路13,14には、電子部品を搬送するための移動台がそれぞれ2個ずつスライド移動可能に設けられており、これらの移動台を搬送子Sと呼ぶ。
【0019】
図3に示すように、第1及び第2の採取部1,2は、部品の供給部15と、部品の回収部16との間において、部品搬送装置11の部品搬送方向 (即ち搬送路13,14の長手方向)及びこれと直交する方向について、互いに異なる位置に配置されている。そして、第1採取部1の部品取り出し位置P10と回収部16側の端部P12との距離をL1、第1採取部1の部品取り出し位置P10と供給部15側の端部P11との距離をL2とし、第2採取部2の部品取り出し位置P20と供給部15側の端部P21との距離をL3、第2採取部2の部品取り出し位置P20と回収部16側の端部P22との距離をL4とすると、L1=L3、L2=L4となる。
【0020】
1つの搬送路に設けられた2つの搬送子Sは、同時に同時間、同方向に移動するが、その移動距離は異なる。また第1の搬送路13の2つの搬送子S1,S2と第2の搬送路14の2つの搬送子S3,S4は、同時に同時間、互いに反対方向に移動する。
【0021】
図3に示すように、第1の搬送路13に設けた2つの搬送子のうち、回収部側に設けられた方を第1短距離搬送子S11と呼ぶ。第1短距離搬送子S11は、前記距離L1で示した範囲で移動し、第1の採取部1から受け取った部品を回収部16側に搬送する。第1の搬送路13に設けた2つの搬送子のうち、供給部15側に設けられた方を第1長距離搬送子S12と呼ぶ。第1長距離搬送子S12は、前記距離L2で示した範囲で移動し、供給部15側の端部P11で受け取った部品を第1の採取部1の取り出し位置P10まで搬送する。
【0022】
図3に示すように、第2の搬送路14に設けた2つの搬送子のうち、回収部16側に設けられた方を第2長距離搬送子S22と呼ぶ。第2長距離搬送子S22は、前記距離L4で示した範囲で移動し、第2の採取部2から受け取った部品を回収部16側に搬送する。第2の搬送路14に設けた2つの搬送子のうち、供給部15側に設けられた方を第2短距離搬送子S21と呼ぶ。第2短距離搬送子S21は、前記距離L3で示した範囲で移動し、供給部15側から受け取った部品を第2の採取部2の取り出し位置P20まで搬送する。
【0023】
基台12の内部には、前記第1短距離搬送子S11と前記第2短距離搬送子S21が互いに逆方向に等距離(各々L1、L3)だけ移動するように両者を連動させる短距離連動手段として小径のプーリ17に掛け回された短ベルト18が設けられている。前記第1短距離搬送子S11と前記第2短距離搬送子S21はこの短ベルト18に連結されている。
【0024】
また、前記第1長距離搬送子S12と前記第2長距離搬送子S22が互いに逆方向に等距離(各々L2、L4)だけ移動するように両者を連動させる長距離連動手段として大径のプーリ19に掛け回された長ベルト20が設けられている。前記第1長距離搬送子S12と前記第2長距離搬送子S22はこの長ベルト20に連結されている。
【0025】
図1及び図2に示すように、短ベルト18のプーリ17と長ベルト20のプーリ19は共通の回転軸に固設されており、両ベルトは同時に回転する。基台12の内部には駆動源22が設けられている。この駆動源22は、モータ23と、モータ23の回転軸の回転を直動に変換するボールねじ機構24と、該ボールねじ機構24に接続されて直動する駆動軸を有している。そして、この駆動軸の先端が、連結具25を介して短ベルト18に連結されている。駆動源22のモータ23が駆動されれば、駆動軸が直動して短ベルト18は長手方向に往復動する。これによってプーリ17を介して共通の回転軸が回転し、これに伴って長ベルト20も短ベルト18と同方向に移動する。
【0026】
図3に模式的に示すように、供給部15にある供給トレイに収納された未測定の電子部品は、ピックアップ装置26によってトレイから取り出され、部品搬送装置11の2つの搬送路13,14の供給部15側の端部P11,P21に設定された第1長距離搬送子S12又は第2短距離搬送子S21に設定される。
【0027】
図3に模式的に示すように、測定済みの電子部品は、第1短距離搬送子S11又は第2長距離搬送子S22によって部品搬送装置11の2つの搬送路13,14の回収部16側の端部P12,P22に搬送され、ピックアップ装置26によって各搬送子S11,S22から取り出され、回収部16にある回収トレイに収納される。
【0028】
以上の構成における作用について説明する。
図3(a)に示す状態を説明する。
まず第1の搬送路13の状態について説明する。まず、第1長距離搬送子S12は、供給部15側の端部P11から現在存在する第1の測定部301の部品取り出し位置P10まで未測定の電子部品を搬送し、該部品は第1測定部301に取り出される。第1長距離搬送子S12が搬送した未測定の電子部品は、第1測定部301の位置決め装置3の保持装置5に保持されて該搬送子S12から取り出され、円板4の回転によって測定位置PT1に搬送されて測定部309で測定に供される。一方、第1短距離搬送子S11は、第1測定部301の部品取り出し位置P10で測定済みの電子部品を受け取ってから現在存在する回収部16側の端部P12まで移動する。該第1短距離搬送子S11によって搬送された測定済みの電子部品は、ピックアップ装置26によって該搬送子S11から取り出されて、回収部16にある回収トレイに回収される。
【0029】
次に第2の搬送路14の状態について説明する。まず、第2長距離搬送子S22は、前工程で回収部16側の端部P22に測定済みの電子部品を搬送した後に、現在存在する第2測定部302の部品取り出し位置P20まで戻ってくる。ここで再び測定済みの電子部品を受け取る。一方、第2短距離搬送子S21は、前工程で第2測定部302の部品取り出し位置P20で未測定の電子部品を受け渡してから現在存在する供給部15側の端部P21まで移動してくる。該第2短距離搬送子S21には、供給部15にある供給トレイからピックアップ装置26によって未測定の電子部品が運び込まれる。
【0030】
図3(b)に示す状態を説明する。
まず第1の搬送路13の状態について説明する。まず、第1長距離搬送子S12は、図3(a)で第1測定部301に未測定の電子部品を渡した後、距離L2(>L1)を移動して供給部15側の端部P11に設定され、ここで供給部15の供給トレイにある未測定の電子部品をピックアップ装置26によって載置される。一方、第1短距離搬送子S11は、図3(a)において回収部16側の端部P12に測定済みの電子部品を搬送した後、距離L1(<L2)を移動して第1測定部301の部品取り出し位置P10に設定され、次の測定済み電子部品を受け取る。
【0031】
次に第2の搬送路14の状態について説明する。まず、第2長距離搬送子S22は、前工程で第2測定部302から測定済みの電子部品を受け取った後、距離L4(>L3)を移動して、回収部16側の端部P22に設定される。ここで、搬送した測定済みの電子部品が取り出されて回収部16に回収される。一方、第2短距離搬送子S21は、前工程で供給部15側の端部P21で未測定の電子部品を受け取った後、距離L3(<L4)を移動して、第2測定部302の部品取り出し位置P20に設定される。ここで、搬送した未測定の電子部品が第2測定部302に取り出されて測定に供される。
【0032】
このように、本例の電子部品測定装置によれば、2台の採取部を有し、各測定部30ごとに2個の搬送子で部品の運び込みと運び出しを行っているので、電子部品の処理が効率的に行なえるという効果がある。また、2台の採取部に対応する2系列の搬送子(合計4個)は単一の駆動源で駆動されているので、多数の搬送子を用いているにもかかわらず構成が簡単で設備費が少なくて済むという効果がある。
【0033】
以上説明した例では、搬送装置の駆動源としてベルトに連結して直動する駆動手段を用いたが、プーリの中心軸をモータによって直接駆動してもよい。
【0034】
また、以上説明した例では、2台の採取部を設け、各採取部ごとに2個の搬送子を有する搬送手段で部品の搬入・搬出を行っているが、採取部を3台以上とし、各採取部ごとに2個の搬送子を有する搬送手段を用いて部品の運び込みと運び出しを行なってもよい。例えば3基の採取部を用いる場合には、前述した例においてさらに適当な長さの3本目のベルトを加え、適当な位置に配置した3基目の採取部に対応して該ベルトに2個の搬送子を適当な間隔で取り付け、該採取部に対しても他の2基の採取部に対する搬入・搬出と同期して部品の搬入・搬出を行なえるようにすればよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、複数台の採取部を有し、各採取部ごとに2個の搬送子からなる搬送装置で部品の運び込みと運び出しを行っているので、電子部品の処理が効率的に行なえるという効果がある。また、複数の搬送子を有する搬送装置は単一の駆動源で駆動されているので、多数の採取部を同時に利用するにもかかわらず構成が簡単で設備費が少なくて済むという効果がある。
【0036】
本発明によれば、2台の採取部を有し、各採取部ごとに2個の搬送子からなる搬送装置で部品の搬入・搬出を行っているので、電子部品の処理を2系列で効率的に行なえるという効果がある。また、2台の採取部に対応する2系列合計4個の搬送子は、単一の駆動源で駆動されているので、多数の搬送子を用いているにもかかわらず構成が簡単で設備費が少なくて済むという効果がある。
また、複数の採取装置あるいはプローブ回路に対し、一つの測定部で切替スイッチ31によって交互に測定することにより、効率のよい測定ができる。つまり、測定部を休みなく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である電子部品測定装置の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例である電子部品測定装置の正面図である。
【図3】(a),(b)は、本発明の実施の形態の一例である電子部品測定装置における電子部品の搬送動作を工程別に模式的に示す平面図である。
【図4】従来の電子部品測定装置の構成を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
1…第1の採取部
2…第2の採取部
11…部品搬送装置
13…第1の搬送路
14…第2の搬送路
15…供給部
16…回収部
18…短距離連動手段としての短ベルト
20…長距離連動手段としての長ベルト
22…駆動源
30…測定部
S11…第1短距離搬送子
S12…第1長距離搬送子
S21…第2短距離搬送子
S22…第2長距離搬送子
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の搬送区間内に設けた2系列以上の搬送経路に沿って単一の駆動源で部品を繰り返して往復搬送するための部品搬送装置に関する。また、本発明は、かかる部品搬送装置を用い、供給位置から2台以上の採取部に部品を次々に搬送するとともに、各採取部から部品を次々に回収位置に搬送する部品取り扱い装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電子部品の検査・校正等を行う従来の自動測定装置としては、電子部品の供給部と、電子部品の回収部と、前記供給部と前記回収部の間に設けられた測定部と、供給部から測定部を経て回収部に電子部品を搬送する搬送手段を有するものがある。かかる自動測定装置の測定部としては、例えば、表面に対して垂直な回転軸を有する円板と、該円板に回転方向について例えば90°間隔で4箇所にそれぞれ設けられた部品の把持手段と、該円板を90°ずつ回転させる回転駆動手段と、所定の一位置にある把持手段の近傍に設けられた測定手段とを有するものが知られている。
【0003】
かかる自動測定装置によれば、搬送手段が部品を供給部から測定部の取り出し位置に搬送し、測定部は部品を把持手段で把持する。円板が回転し、把持手段が把持した部品は測定位置に位置決めされ、測定手段によって測定される。測定後、円板が回転して測定済みの部品は前記取り出し位置に位置決めされ、搬送手段で回収部に搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる構成によれば、部品は供給部から測定部を経て回収部に至る一つのラインに沿って処理されるため、電子部品を処理する処理速度が十分でなく、処理効率の向上には限界があった。
【0005】
そこで、図4に示すように、測定部の円板100の一つの測定位置について測定手段101を2台並設し、円板100に設ける把持手段102を各位置2つずつとし、一度に2個の部品を測定できるようにすることが考えられる。しかし、かかる構成をとるためには、部品の供給位置と回収位置が異なるため、供給部200側と回収部300側にそれぞれ別々の搬送手段を設けなければならない。即ち、供給部200から測定部の2つの供給位置に部品を搬送する2つの搬送手段201,202と、測定部の2つの回収位置から回収部300に部品を搬送する2つの搬送手段301,302が必要となる。従って、別々のアクチュエータで駆動される4つの搬送手段201,202,301,302を設けなければならず、構成が複雑化して設備費が増大するという問題が生じてしまう。
【0006】
本発明は、部品の搬送を単一の駆動源を用いて供給・回収の両搬送を2系列で効率的に行うことができる部品搬送装置と、かかる部品搬送装置と2台の取り扱い部を用いて部品の処理を効率的に行うことができる部品取り扱い装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された部品搬送装置は、部品を供給部から回収部に搬送する部品搬送装置において、前記供給部と前記回収部の間に互いに平行に配置された搬送距離の等しい第1搬送路(13)及び第2搬送路(14)と、前記第1搬送路の前記回収部側に設けられ、所定の短距離を往復動して部品を搬送する第1短距離搬送子(S11)と、前記第1搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1短距離搬送子と同方向に同時に所定の長距離を往復動して部品を搬送する第1長距離搬送子(S12)と、前記第2搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1搬送路の第1短距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して部品を搬送する第2短距離搬送子(S21)と、前記第2搬送路の前記回収部側に設けられ、前記第1搬送路の第1長距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して部品を搬送する第2長距離搬送子(S22)と、前記第1搬送路と前記第2搬送路の両端に配置された一対の小径プーリ(17)と、前記小径プーリと同軸に設けられた一対の大径プーリ(19)と、前記小径プーリに掛け回されるとともに前記第1短距離搬送子と前記第2短距離搬送子が前記小径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された短ベルト(18)と、前記大径プーリに掛け回されるとともに前記第1長距離搬送子と前記第2長距離搬送子が前記大径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された長ベルト(20)と、前記短ベルト、前記長ベルト、または前記小径プーリと前記大径プーリの共通の回転軸のいずれか1つを駆動する駆動源(22)とを具備している。
【0009】
請求項2に記載された部品搬送装置は、部品を供給部からそれぞれ異なった位置にある第1または第2のいずれかの採取部を経て回収部に搬送する部品搬送装置において、前記供給部と前記回収部の間に互いに平行に配置された第1搬送路及び第2搬送路(13,14)と、前記第1搬送路の前記回収部側に設けられ、所定の短距離を往復動して前記第1の採取部から前記回収部に部品を搬送する第1短距離搬送子(S11)と、前記第1搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1短距離搬送子と同方向に同時に所定の長距離を往復動して前記供給部から前記第1の採取部に部品を搬送する第1長距離搬送子(S12)と、前記第2搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1搬送路の第1短距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して前記供給部から前記第2の採取部に部品を搬送する第2短距離搬送子(S21)と、前記第2搬送路の前記回収部側に設けられ、前記第1搬送路の第1長距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して前記第2の採取部から前記回収部に部品を搬送する第2長距離搬送子(S22)と、前記第1短距離搬送子と前記第2短距離搬送子を連動させる短距離連動手段と、前記第1長距離搬送子と前記第2長距離搬送子を連動させる長距離連動手段と、前記短距離連動手段と前記長距離連動手段を駆動する単一の駆動源(22)とを具備している。
【0010】
請求項3に記載された部品搬送装置は、請求項2記載の部品搬送装置において、前記短距離連動手段が、一対の小径プーリ(17)と、該小径プーリに掛け回されるとともに前記第1短距離搬送子と前記第2短距離搬送子が前記小径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された短ベルト(18)を有し、前記長距離連動手段が、前記小径プーリと同軸に設けられた一対の大径プーリ(19)と、該大径プーリに掛け回されるとともに前記第1長距離搬送子と前記第2長距離搬送子が前記大径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された長ベルト(20)を有することを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載された部品搬送装置は、請求項3記載の部品搬送装置において、前記駆動源は往復動する出力軸を有しており、該出力軸が前記短ベルトと長ベルトのどちらか一方に連結されていることを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載された部品搬送装置は、請求項3記載の部品搬送装置において、前記駆動源は、前記小径プーリと前記大径プーリの共通の回転軸に連結されたモータであることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例を図1〜図3を参照して説明する。
本装置は、電子部品を供給部から採取部に搬送し、プローブ回路に搬送して測定部で測定し、その後に測定済みの電子部品をプローブ回路から採取部を経て回収部に搬送する電子部品測定装置である。この電子部品測定装置は、測定部が一つ、前記プローブ回路を2つ有し、供給部から部品測定部を経て回収部に電子部品を搬送する搬送手段が2つのプローブ回路について計2ライン設けられており、この2ラインの搬送手段が一の駆動源で駆動されるとともに、一つの測定部で二つのプローブ回路にある電子部品を交互に測定できる点に特徴を有する。
なお、測定部を二つのプローブ回路それぞれに対応して二つ持ってもよい。
【0016】
図1及び図2に示すように、各部品採取部1,2は、それぞれ位置決め装置3を有している。この位置決め装置3は、45度ずつ間歇的に回転可能な円板4と、該円板4に回転方向について90度間隔で設けられた4つの保持装置5を有している。保持装置5は円板4の表面に対して垂直に設けられた棒状の部材で軸方向に移動可能であり、ばね6を介して原位置に復帰可能となっている。保持装置5の下端には電子部品を吸着保持する保持ノズル7が設けられており、図示しない吸引装置による吸引力によって電子部品をその先端に保持することができる。
【0017】
前記位置決め装置3において保持ノズル7は円板4の回転方向に90°間隔で離れた4つの位置に位置決め可能とされており、これら4つの位置のうち、一つが部品の取り出し位置P10、P20であり、これと180度離れた他の一の位置が測定位置PT1、PT2とされている。取り出し位置P10、P20と測定位置PT1、PT2の上方には押圧装置8があり、保持装置5を下方に押し下げることができる。測定位置PT1、PT2にあたる保持装置5の下方にはプローブ回路9が設けられている。取り出し位置P10、P20で保持装置5に保持された電子部品は、円板4の回転によって測定位置PT1、PT2に運ばれる。ここで押圧装置8が保持装置5を押し下げれば、電子部品は所定の圧力でプローブ回路に電気的に接続され信号が抽出され測定部30で測定が行われる。測定後、押圧装置8による押圧が解除され、保持装置5は電子部品を保持したままばね6の復帰力によって上方の原位置に復帰する。そして、円板4が回転し、測定済みの電子部品は前記取り出し位置P10、P20に位置決めされる。
【0018】
2基の採取部1,2の下方には、1基の部品搬送装置11が設けられている。部品搬送装置11の基台12の上面には、同じ長さの2本の搬送路13,14 (案内レール)が所定間隔をおいて互いに平行に長手方向について同一の位置で設けられており、これらを第1搬送路13及び第2搬送路14と呼ぶ。第1及び第2搬送路13,14には、電子部品を搬送するための移動台がそれぞれ2個ずつスライド移動可能に設けられており、これらの移動台を搬送子Sと呼ぶ。
【0019】
図3に示すように、第1及び第2の採取部1,2は、部品の供給部15と、部品の回収部16との間において、部品搬送装置11の部品搬送方向 (即ち搬送路13,14の長手方向)及びこれと直交する方向について、互いに異なる位置に配置されている。そして、第1採取部1の部品取り出し位置P10と回収部16側の端部P12との距離をL1、第1採取部1の部品取り出し位置P10と供給部15側の端部P11との距離をL2とし、第2採取部2の部品取り出し位置P20と供給部15側の端部P21との距離をL3、第2採取部2の部品取り出し位置P20と回収部16側の端部P22との距離をL4とすると、L1=L3、L2=L4となる。
【0020】
1つの搬送路に設けられた2つの搬送子Sは、同時に同時間、同方向に移動するが、その移動距離は異なる。また第1の搬送路13の2つの搬送子S1,S2と第2の搬送路14の2つの搬送子S3,S4は、同時に同時間、互いに反対方向に移動する。
【0021】
図3に示すように、第1の搬送路13に設けた2つの搬送子のうち、回収部側に設けられた方を第1短距離搬送子S11と呼ぶ。第1短距離搬送子S11は、前記距離L1で示した範囲で移動し、第1の採取部1から受け取った部品を回収部16側に搬送する。第1の搬送路13に設けた2つの搬送子のうち、供給部15側に設けられた方を第1長距離搬送子S12と呼ぶ。第1長距離搬送子S12は、前記距離L2で示した範囲で移動し、供給部15側の端部P11で受け取った部品を第1の採取部1の取り出し位置P10まで搬送する。
【0022】
図3に示すように、第2の搬送路14に設けた2つの搬送子のうち、回収部16側に設けられた方を第2長距離搬送子S22と呼ぶ。第2長距離搬送子S22は、前記距離L4で示した範囲で移動し、第2の採取部2から受け取った部品を回収部16側に搬送する。第2の搬送路14に設けた2つの搬送子のうち、供給部15側に設けられた方を第2短距離搬送子S21と呼ぶ。第2短距離搬送子S21は、前記距離L3で示した範囲で移動し、供給部15側から受け取った部品を第2の採取部2の取り出し位置P20まで搬送する。
【0023】
基台12の内部には、前記第1短距離搬送子S11と前記第2短距離搬送子S21が互いに逆方向に等距離(各々L1、L3)だけ移動するように両者を連動させる短距離連動手段として小径のプーリ17に掛け回された短ベルト18が設けられている。前記第1短距離搬送子S11と前記第2短距離搬送子S21はこの短ベルト18に連結されている。
【0024】
また、前記第1長距離搬送子S12と前記第2長距離搬送子S22が互いに逆方向に等距離(各々L2、L4)だけ移動するように両者を連動させる長距離連動手段として大径のプーリ19に掛け回された長ベルト20が設けられている。前記第1長距離搬送子S12と前記第2長距離搬送子S22はこの長ベルト20に連結されている。
【0025】
図1及び図2に示すように、短ベルト18のプーリ17と長ベルト20のプーリ19は共通の回転軸に固設されており、両ベルトは同時に回転する。基台12の内部には駆動源22が設けられている。この駆動源22は、モータ23と、モータ23の回転軸の回転を直動に変換するボールねじ機構24と、該ボールねじ機構24に接続されて直動する駆動軸を有している。そして、この駆動軸の先端が、連結具25を介して短ベルト18に連結されている。駆動源22のモータ23が駆動されれば、駆動軸が直動して短ベルト18は長手方向に往復動する。これによってプーリ17を介して共通の回転軸が回転し、これに伴って長ベルト20も短ベルト18と同方向に移動する。
【0026】
図3に模式的に示すように、供給部15にある供給トレイに収納された未測定の電子部品は、ピックアップ装置26によってトレイから取り出され、部品搬送装置11の2つの搬送路13,14の供給部15側の端部P11,P21に設定された第1長距離搬送子S12又は第2短距離搬送子S21に設定される。
【0027】
図3に模式的に示すように、測定済みの電子部品は、第1短距離搬送子S11又は第2長距離搬送子S22によって部品搬送装置11の2つの搬送路13,14の回収部16側の端部P12,P22に搬送され、ピックアップ装置26によって各搬送子S11,S22から取り出され、回収部16にある回収トレイに収納される。
【0028】
以上の構成における作用について説明する。
図3(a)に示す状態を説明する。
まず第1の搬送路13の状態について説明する。まず、第1長距離搬送子S12は、供給部15側の端部P11から現在存在する第1の測定部301の部品取り出し位置P10まで未測定の電子部品を搬送し、該部品は第1測定部301に取り出される。第1長距離搬送子S12が搬送した未測定の電子部品は、第1測定部301の位置決め装置3の保持装置5に保持されて該搬送子S12から取り出され、円板4の回転によって測定位置PT1に搬送されて測定部309で測定に供される。一方、第1短距離搬送子S11は、第1測定部301の部品取り出し位置P10で測定済みの電子部品を受け取ってから現在存在する回収部16側の端部P12まで移動する。該第1短距離搬送子S11によって搬送された測定済みの電子部品は、ピックアップ装置26によって該搬送子S11から取り出されて、回収部16にある回収トレイに回収される。
【0029】
次に第2の搬送路14の状態について説明する。まず、第2長距離搬送子S22は、前工程で回収部16側の端部P22に測定済みの電子部品を搬送した後に、現在存在する第2測定部302の部品取り出し位置P20まで戻ってくる。ここで再び測定済みの電子部品を受け取る。一方、第2短距離搬送子S21は、前工程で第2測定部302の部品取り出し位置P20で未測定の電子部品を受け渡してから現在存在する供給部15側の端部P21まで移動してくる。該第2短距離搬送子S21には、供給部15にある供給トレイからピックアップ装置26によって未測定の電子部品が運び込まれる。
【0030】
図3(b)に示す状態を説明する。
まず第1の搬送路13の状態について説明する。まず、第1長距離搬送子S12は、図3(a)で第1測定部301に未測定の電子部品を渡した後、距離L2(>L1)を移動して供給部15側の端部P11に設定され、ここで供給部15の供給トレイにある未測定の電子部品をピックアップ装置26によって載置される。一方、第1短距離搬送子S11は、図3(a)において回収部16側の端部P12に測定済みの電子部品を搬送した後、距離L1(<L2)を移動して第1測定部301の部品取り出し位置P10に設定され、次の測定済み電子部品を受け取る。
【0031】
次に第2の搬送路14の状態について説明する。まず、第2長距離搬送子S22は、前工程で第2測定部302から測定済みの電子部品を受け取った後、距離L4(>L3)を移動して、回収部16側の端部P22に設定される。ここで、搬送した測定済みの電子部品が取り出されて回収部16に回収される。一方、第2短距離搬送子S21は、前工程で供給部15側の端部P21で未測定の電子部品を受け取った後、距離L3(<L4)を移動して、第2測定部302の部品取り出し位置P20に設定される。ここで、搬送した未測定の電子部品が第2測定部302に取り出されて測定に供される。
【0032】
このように、本例の電子部品測定装置によれば、2台の採取部を有し、各測定部30ごとに2個の搬送子で部品の運び込みと運び出しを行っているので、電子部品の処理が効率的に行なえるという効果がある。また、2台の採取部に対応する2系列の搬送子(合計4個)は単一の駆動源で駆動されているので、多数の搬送子を用いているにもかかわらず構成が簡単で設備費が少なくて済むという効果がある。
【0033】
以上説明した例では、搬送装置の駆動源としてベルトに連結して直動する駆動手段を用いたが、プーリの中心軸をモータによって直接駆動してもよい。
【0034】
また、以上説明した例では、2台の採取部を設け、各採取部ごとに2個の搬送子を有する搬送手段で部品の搬入・搬出を行っているが、採取部を3台以上とし、各採取部ごとに2個の搬送子を有する搬送手段を用いて部品の運び込みと運び出しを行なってもよい。例えば3基の採取部を用いる場合には、前述した例においてさらに適当な長さの3本目のベルトを加え、適当な位置に配置した3基目の採取部に対応して該ベルトに2個の搬送子を適当な間隔で取り付け、該採取部に対しても他の2基の採取部に対する搬入・搬出と同期して部品の搬入・搬出を行なえるようにすればよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、複数台の採取部を有し、各採取部ごとに2個の搬送子からなる搬送装置で部品の運び込みと運び出しを行っているので、電子部品の処理が効率的に行なえるという効果がある。また、複数の搬送子を有する搬送装置は単一の駆動源で駆動されているので、多数の採取部を同時に利用するにもかかわらず構成が簡単で設備費が少なくて済むという効果がある。
【0036】
本発明によれば、2台の採取部を有し、各採取部ごとに2個の搬送子からなる搬送装置で部品の搬入・搬出を行っているので、電子部品の処理を2系列で効率的に行なえるという効果がある。また、2台の採取部に対応する2系列合計4個の搬送子は、単一の駆動源で駆動されているので、多数の搬送子を用いているにもかかわらず構成が簡単で設備費が少なくて済むという効果がある。
また、複数の採取装置あるいはプローブ回路に対し、一つの測定部で切替スイッチ31によって交互に測定することにより、効率のよい測定ができる。つまり、測定部を休みなく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である電子部品測定装置の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例である電子部品測定装置の正面図である。
【図3】(a),(b)は、本発明の実施の形態の一例である電子部品測定装置における電子部品の搬送動作を工程別に模式的に示す平面図である。
【図4】従来の電子部品測定装置の構成を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
1…第1の採取部
2…第2の採取部
11…部品搬送装置
13…第1の搬送路
14…第2の搬送路
15…供給部
16…回収部
18…短距離連動手段としての短ベルト
20…長距離連動手段としての長ベルト
22…駆動源
30…測定部
S11…第1短距離搬送子
S12…第1長距離搬送子
S21…第2短距離搬送子
S22…第2長距離搬送子
Claims (5)
- 部品を供給部(15)から検査の処理を行う部品を処理するために採取する採取部(1、2)を経て回収部(16)に搬送する部品搬送装置において、
前記供給部と前記回収部の間に互いに平行に配置された搬送距離の等しい第1搬送路(13)及び第2搬送路(14)と、
前記第1搬送路の前記回収部側に設けられ、所定の短距離を往復動して部品を搬送する第1短距離搬送子(S11)と、
前記第1搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1短距離搬送子と同方向に同時に所定の長距離を往復動して部品を搬送する第1長距離搬送子(S12)と、
前記第2搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1搬送路の第1短距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して部品を搬送する第2短距離搬送子(S21)と、
前記第2搬送路の前記回収部側に設けられ、前記第1搬送路の第1長距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して部品を搬送する第2長距離搬送子(S22)と、
前記第1搬送路と前記第2搬送路の両端に配置された一対の小径プーリ(17)と、
前記小径プーリと同軸に設けられた一対の大径プーリ(19)と、
前記小径プーリに掛け回されるとともに前記第1短距離搬送子と前記第2短距離搬送子が前記小径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された短ベルト(18)と、
前記大径プーリに掛け回されるとともに前記第1長距離搬送子と前記第2長距離搬送子が前記大径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された長ベルト(20)と、
前記短ベルト、前記長ベルト、または前記小径プーリと前記大径プーリの共通の回転軸のいずれか1つを駆動する駆動源(22)と
を具備する部品搬送装置。 - 部品を供給部からそれぞれ異なった位置にある第1または第2のいずれかの採取部を経て回収部に搬送する部品搬送装置において、
前記供給部と前記回収部の間に互いに平行に配置された第1搬送路及び第2搬送路(13,14)と、
前記第1搬送路の前記回収部側に設けられ、所定の短距離を往復動して前記第1の採取部から前記回収部に部品を搬送する第1短距離搬送子(S11)と、
前記第1搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1短距離搬送子と同方向に同時に所定の長距離を往復動して前記供給部から前記第1の採取部に部品を搬送する第1長距離搬送子(S12)と、
前記第2搬送路の前記供給部側に設けられ、前記第1搬送路の第1短距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して前記供給部から前記第2の採取部に部品を搬送する第2短距離搬送子(S21)と、
前記第2搬送路の前記回収部側に設けられ、前記第1搬送路の第1長距離搬送子と逆方向に同時に同距離を往復動して前記第2の採取部から前記回収部に部品を搬送する第2長距離搬送子(S22)と、
前記第1短距離搬送子と前記第2短距離搬送子を連動させる短距離連動手段と、
前記第1長距離搬送子と前記第2長距離搬送子を連動させる長距離連動手段と、
前記短距離連動手段と前記長距離連動手段を駆動する単一の駆動源(22)とを具備する部品搬送装置。 - 前記短距離連動手段が、一対の小径プーリ(17)と、該小径プーリに掛け回されるとともに前記第1短距離搬送子と前記第2短距離搬送子が前記小径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された短ベルト(18)を有し、
前記長距離連動手段が、前記小径プーリと同軸に設けられた一対の大径プーリ(19)と、該大径プーリに掛け回されるとともに前記第1長距離搬送子と前記第2長距離搬送子が前記大径プーリに関して互いに反対側の位置で連結された長ベルト(20)を有する請求項2記載の部品搬送装置。 - 前記駆動源は往復動する出力軸を有しており、該出力軸が前記短ベルトと長ベルトのどちらか一方に連結されている請求項3記載の部品搬送装置。
- 前記駆動源は、前記小径プーリと前記大径プーリの共通の回転軸に連結されたモータである請求項3記載の部品搬送装置。
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