JP3804830B2 - connector - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントホルダを備えたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フロントホルダを備えたコネクタとして、特開2001−160444公報に開示されているものがある。これは、ハウジング内のキャビティに後方から端子金具を挿入するとともに、ハウジングの前端部にフロントホルダを組み付け、そのフロントホルダに端子金具の前端部を当接させることでその端子金具の前端部を保持するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようにフロントホルダを備えたコネクタは、雄コネクタにも適用することができる。この場合、ハウジングには前方に突出するフード部を形成し、キャビティに挿入した雄端子金具の前端のタブをフード部内に突出させ、フロントホルダにはタブを貫通させるためのタブ貫通孔が形成される。そして、このフロントホルダはフード部内に収容されるようにしてハウジングに組み付けられる。
【0004】
ところで、フード部内にタブを突出させた雄コネクタにおいては、そのタブのアライメントの狂いを防止して雌コネクタとの嵌合の円滑化を図る目的で、フード部内にムービングプレートが設けられることがある。ムービングプレートは位置決め孔を有し、この位置決め孔にタブの前端部を貫通させることでタブの芯ずれを防止するようになっている。また、雌コネクタがフード部に嵌合された状態では、ムービングプレートは雄コネクタの邪魔にならないようにフード部の奥側へ移動し、位置決め孔はタブの基端部に嵌合するようになる。
【0005】
このように、ムービングプレートを設けることは雄側コネクタにおいて望ましいことなのであるが、その反面、部品点数が多くなり、コストが高くつくだけでなく、組み付け工数も多くなるという問題が生じることになる。
【0006】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、部品点数の削減を図ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ハウジング本体から前方へフード部を突出させた形態のハウジングと、端子本体から前方にタブを突出させてなり、前記端子本体を前記ハウジング本体に収容するとともに前記タブを前記フード部内に突出させた状態で後方から前記ハウジングに挿入される雄端子金具と、タブ貫通孔と凹んだ形態の端子保持部とを有し、前記ハウジング本体の前端部に組み付けられた状態では、前記タブ貫通孔に前記タブの基端部を貫通させるとともに、前記端子保持部を前記端子本体に対して上下左右への移動を規制する状態で嵌合させるフロントホルダとを備えたコネクタであって、前記雄端子金具が前記ハウジングに挿入された状態では、前記ハウジング本体の逃がし溝の前端に対して前記端子本体の前止まり突起が係止することで前記雄端子金具が前止まりされるようになっており、前記ハウジングと前記フロントホルダには、互いに係止することにより、前記タブ貫通孔が前記タブの前端側部分と嵌合する仮係止位置に前記フロントホルダを仮係止する仮係止手段が設けられている構成とした。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ハウジングと前記フロントホルダには、前記フロントホルダを前記フード部内において前記タブと平行に移動させるガイド手段が設けられている構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記フロントホルダと前記ハウジングのうちいずれか一方には弾性係止片が設けられるとともに、他方には、係止突起とロック突起とが設けられており、前記弾性係止片と前記係止突起が前記仮係止手段を構成し、前記弾性係止片と前記ロック突起が、前記フロントホルダを前記ハウジングに対する正規の組付け位置に保持するロック手段を構成している。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、前記弾性係止片が前記フロントホルダに形成されており、このフロントホルダには、前記弾性係止片に沿って突出する保護部が形成されている構成とした。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明において、前記ハウジングの複数のキャビティには、夫々、そのキャビティ内に挿入された前記端子金具を抜け止めする樹脂ランスが形成され、前記キャビティと前記樹脂ランスとの幅寸法の差によって前記端子本体を支持するための支承部が形成された複数のキャビティを集合配置してなる幅広キャビティ群と、前記キャビティと前記樹脂ランスとの幅寸法の差が前記幅広キャビティ群における前記キャビティと前記樹脂ランスとの幅寸法の差よりも小さく、前記支承部の形成されていない複数のキャビティを集合配置してなる幅狭キャビティ群とが混在されているコネクタであって、前記フロントホルダは、前記幅広キャビティ群と前記幅狭キャビティ群のうち前記幅狭キャビティ群にのみ対応する形態とされている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
フロントホルダを仮係止手段によって仮係止位置に保持すれば、タブを上下左右方向に位置決めすることができるのであり、この状態では、フロントホルダはムービングプレートとしての機能を発揮する。このように本発明では、フロントホルダがムービングプレートを兼ねているので、ムービングプレートをフロントホルダとは別体部品とする場合に比べて、部品点数が少なくて済む。
【0010】
[請求項2の発明]
フロントホルダが仮係止位置から正規の組付け位置までフード部内を移動する際には、ガイド手段によって案内されるので、フロントホルダは姿勢の傾きを生じることなく円滑に移動することができる。
[請求項3の発明]
仮係止手段を構成する弾性係止片がロック手段を兼ねているので、ロック手段としての弾性係止片を別個に設ける場合に比べると、構造を簡素化することができる。
【0011】
[請求項4の発明]
フロントホルダをハウジングから外した状態では、弾性係止片が異物の干渉によって破損することが懸念されるが、本発明では、保護部を設けているので、弾性係止片の破損が防止され、フロントホルダを仮係止位置に確実に保持することができる。
[請求項5の発明]
フロントホルダは、幅広キャビティ群と幅狭キャビティ群のうち幅狭キャビティ群にのみ対応する形態とされているので、全てのキャビティに一括して対応する形態のものに比べると、本発明のフロントホルダは小面積のものとなっている。したがって、フロントホルダの樹脂成形時における収縮量が小さく抑えられ、その分、フロントホルダの寸法のバラツキが小さくなり、その結果、フロントホルダにおけるキャビティとの対応部位(壁部や開口部など)とキャビティとの間での位置ずれが抑制される。
【0012】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明する。
本実施形態のコネクタは、ハウジング10と、ハウジングに挿入される大小2種類の雄端子金具17(小さい方のみ図示する)と、ハウジング10に組み付けられることで雄端子金具17の前端部を保持するフロントホルダ30とを備えて構成されている。
ハウジング10は、合成樹脂材によって形成され、横長の箱形をなすハウジング本体部11の前端外周部から前方へ筒状のフード部12が突設されており、ここに相手の雌側コネクタ(図示せず)が嵌合されるようになっている。ハウジング本体部11の内部には、左右一対の幅広キャビティ群14Lと、これらの幅広キャビティ群14Lの間に挟まれるように配置された1つの幅狭キャビティ群14Sとが混在して形成されている。幅広キャビティ群14Lは、上下左右に整列された状態で集合配置された複数の大キャビティ15Lから構成されている。
【0013】
大キャビティ15Lは前後方向に細長く略方形断面をなし、前後に開口して形成されている。大キャビティ15Lの底壁には、上下方向に撓み変形可能な樹脂ランス16Lが形成されており、大キャビティ15L内へ後方から挿入された雄端子金具(図示せず)が樹脂ランス16Lによって抜け止め状態で係止される。樹脂ランス16Lの左右両側及び樹脂ランス16Lの前方には樹脂ランス16Lを成形するための金型(図示せず)の型抜き空間が形成されているのであるが、大キャビティ15Lの幅寸法は樹脂ランス16Lの幅寸法に比べて十分大きい寸法であるため、樹脂ランス16Lの左右両側及び樹脂ランス16Lの前方領域においては、大キャビティ15Lの内側面から突出する左右一対の支承部15Laが形成されている。この支承部15Laは、大キャビティ15Lの長さ方向(=大端子金具の挿入方向)と平行に前後方向に細長く延びたリブ状をなしており、大キャビティ15Lに挿入された大端子金具の前端部の左右両側縁部がこの両支承部15Laによって下から支えられるようになっている。
【0014】
幅狭キャビティ群14Sは、上下左右に整列された状態で集合配置された複数の小キャビティ15Sから構成されている。小キャビティ15Sは前後方向に細長く略方形断面をなし、その小キャビティ15Sの幅寸法及び高さ寸法はいずれも大キャビティ15Lよりも小さい寸法とされ、また、小キャビティ15S間の左右方向のピッチ及び上下方向のピッチも、大キャビティ15Lのそれよりも小さい寸法に設定されている。各小キャビティ15S内には後方から雄端子金具17が挿入されるようになっている。小キャビティ15Sの内部には、雄端子金具17を抜け止めするための樹脂ランス16Sが、小キャビティ15Sの底壁に沿って前方へ片持ち状に突出するとともに下方(=雄端子金具17の挿入経路外へ退避する方向)へ弾性撓みし得るように形成されている。また、キャビティ15Sの一方の内側面には、そのハウジング本体部11の後端面に開放された逃がし溝15Saが形成されている。この逃がし溝15Saの前端は、ハウジング本体部11(フード部12の奥端面)には開放されず、前止まり部となっている。
【0015】
樹脂ランス16Sの左右両側及び樹脂ランス16Sの前方には樹脂ランス16Sを成形するための金型(図示せず)の型抜き空間が形成されているのであるが、小キャビティ15Sの幅寸法は樹脂ランス16Sの幅寸法よりも僅かに大きいだけであるため、樹脂ランス16Sの左右両側及び樹脂ランス16Sの前方領域には、上記大キャビティ15Lに形成された支承部15Laに相当する支承手段は形成されていない。したがって、このままでは小キャビティ15Sに挿入された雄端子金具17の前端部を下から支えることはできないことから、その対策として、フロントホルダ30が用いられている。
【0016】
ハウジング本体部11の前端面(フード部12の奥端面)には、幅広キャビティ群14Lと幅狭キャビティ群14Sのうち幅狭キャビティ群14Sのみに対応する略方形の領域を切欠した形態の装着凹部18が形成され、ここにフロントホルダ30が嵌合し得るようになっている。また、装着凹部18の奥端面(=小キャビティ15Sに対する雄端子金具17の挿入方向と直角な平坦面)においては、全ての小キャビティ15Sが開口され、その樹脂ランス16Sの前端部が装着凹部18の奥端面の直近に臨んでいる。
【0017】
尚、ハウジング本体部11の底面には、各小キャビティ15Sに連通するリテーナ装着孔19が開口され、ここには雄端子金具17に抜け止め状態で係止可能なリテーナ20が装着されるようになっている。
ハウジング本体部11における左右方向の中央上部(幅狭キャビティ群14Sに対し上方位置)には、前後に貫通した逃がし孔22が形成されており、この逃がし孔22の底面(ハウジング本体部11の上面)には、前面側がテーパ面状となった係止突起23A(本発明の構成要件である仮係止手段)とロック突起23B(本発明の構成要件であるロック手段)とが前後に並び且つ左右にずれた配置で形成されている。ハウジング10には、この逃がし孔22の上部からフード部12内へ前後方向に沿って断面門型をなすアリ溝状の案内壁24(本発明の構成要件であるガイド手段)が形成されている。案内壁24は、上壁24Aと一対の側壁24Bとから構成され、フード部12内においては上壁24Aがフード部12の上壁の一部を兼ねるとともに、一対の側壁24Bが下向きに突出した形態となっている。また、ハウジング本体部11には、装着凹部18の奥端面に幅狭キャビティ群14Sを挟んで両側に一対の逃がし孔25が凹設されている。さらに、フード部12の内底面には、各逃がし孔25から前後方向に沿ってフード部12の前端に至るアリ溝状の案内溝26(本発明の構成要件であるガイド手段)が形成されている。
【0018】
フロントホルダ30は、合成樹脂材によって形成され、ハウジング10の装着凹部18にほぼ緊密に嵌合可能な方形厚板状の前面壁31を備えている。フロントホルダ30は、フード部12内へ前方から後方へ向けて挿入されることでハウジング10に組み付けられ、正規の位置に組み付けられた状態では、前面壁31がハウジング本体部11の前端面に対してほぼ面一状に連なり、前面壁31が各小キャビティ15Sの前端部を構成する。即ち、前面壁31の後面には、各小キャビティ15Sに対応して断面方形をなす端子保持部32が凹設されるとともに、各端子保持部32の奥側(前面壁31の前側)に方形のタブ貫通孔33が開口されている。正規の組み付け状態では、雄端子金具17のうち端子本体17Bから前方に突出するタブ17Aがタブ貫通孔33を貫通してフード部12内に突出し、端子本体17Bが端子保持部32内に嵌合されることで上下左右への誘導を規制され且つ前止まりされた状態で保持される。
【0019】
尚、前面壁31には、各タブ貫通孔33に対して正面から見て右下の位置に、L字形の治具挿入孔34が設けられている。この治具挿入孔34は、樹脂ランス16Sの前方に対応して設けられており、ここから治具(図示せず)を挿入することで樹脂ランス16Sの雄端子金具17に対する係止を解除操作できるようになっている。
前面壁31の上部中央には、上方へ張り出した正面視台形をなす張出部36が形成され、その張出部36の先端から後方へ向けて突出する第1ガイドリブ37(本発明の構成要件であるガイド手段及び保護部に相当する)が形成されている。第1ガイドリブ37は、全体としては水平な板片状をなしている。第1ガイドリブ37及び張出部36は、案内壁24の内側に嵌合した状態で前後方向に摺動可能となっている。なお、案内壁24は両側壁24Bが下方へ向かうほど互いに接近するアリ溝状をなしており、ここに嵌合される第1ガイドリブ37及び張出部36は上方へ向かうほど幅広になるアリ状をなしている。
【0020】
また、フロントホルダ30には、張出部36と前面壁31との接続部分付近から後方へ向けて片持ち状に突出する弾性係止片38(本発明の構成要件である仮係止手段及びロック手段に相当する)が突設されている。この弾性係止片38は、上下方向に撓み変形可能とされるとともに、その前端に係止突起23A及びロック突起23Bに対して弾性的に係止可能な係止部38Aが形成されている。前記の第1ガイドリブ37は、この弾性係止片38の上方に沿うように配されており、第1ガイドリブ37の長さ寸法は、弾性係止片38と同じかやや長い程度に設定されており、第1ガイドリブ37の幅寸法は弾性係止片38よりも大きく設定されている。また、図1に二点鎖線で示すように、弾性係止片38が上方へ所定量撓み変形した場合には、第1ガイドリブ37に当接することで弾性係止片38のそれ以上の(弾性限界を超えた)変形が規制される。なお、第1ガイドリブ37及び弾性係止片38は、組み付け状態ではともに逃がし孔22内に進入する。第1ガイドリブ37と弾性係止片38の進入する部位が共通であることで、ハウジング10の省スペース化が図られている。
【0021】
また、前面壁31の下部には、その左右両端から垂直に後方へ板状に延出するとともに下端部が正面視台形とされた第2ガイドリブ39(本発明の構成要件であるガイド手段)が突設されている。この第2ガイドリブ39の長さ寸法は、第1ガイドリブ37の半分よりも少し短い程度であり、フロントホルダ30を装着凹部18に組み付けた状態では、第2ガイドリブ39は逃がし孔25に進入するようになっている。第2ガイドリブ39は、前面壁31の下端より一部分が下方に突出した形態であり、この突出部分はフード部12の案内溝26に嵌合した状態で前後方向に摺動可能となっている。なお、案内溝26は、一方の側壁が上方へ向かうほど他方の側壁に接近するようなアリ溝状をなしており、ここに嵌合される第2ガイドリブ39の下方への突出部分は下方へ向かうほど幅広になるアリ状をなしている。
【0022】
本実施形態は以上の構成であり、次にその作用を説明する。
組付けに際しては、まず第1ガイドリブ37の先端を案内壁24の内側に嵌合させつつフロントホルダ30をフード部12の奥方へと進入させる。このとき、第1ガイドリブ37が案内壁24の上壁24Aに摺接するため、フロントホルダ30は前後に傾くことはない。また、第1ガイドリブ37が案内壁24の内側に嵌合することにより、フロントホルダ30の左右方向への傾きも防止される。さらに、第1ガイドリブ37は、案内壁24に対してアリ嵌合(アリ溝部と台形部との嵌合)された状態であるから、このアリ嵌合によってもフロントホルダ30がフード部12に対して下方へ遊動したり前後に傾いたりすることが防止されている。
【0023】
このようにフロントホルダ30は挿入姿勢を安定させた状態でフード部12の奥方に進入させると、弾性係止片38の先端が係止突起23Aに当接し、弾性係止片38は係止突起23Aに乗り上がって上方に撓み変形する。そして、フロントホルダ30がフード部12の奥端面よりも前方の仮係止位置に至ると、弾性係止片38が復帰変形して係止部38Aが係止突起23Aとロック突起23Bとの間で前後に挟まれるように嵌合され、これによりフロントホルダ30は仮係止位置に保持される(図2を参照)。
【0024】
この後、各キャビティ15L,15Sに後方から雄端子金具17を挿入し、樹脂ランス16L,16Sにより各雄端子金具17を抜止めする。小キャビティ15Sに挿入された雄端子金具17については、その端子本体17Bの側面の前止まり突起17Cがキャビティ15Sの逃がし溝15Saの前端に突き当たって係止されることで前止まりされるとともに、リテーナ20により二重係止される。小キャビティ15Sに挿入された小さい雄端子金具17の前端のタブ17Aは、仮係止位置に留め置かれているフロントホルダ30のタブ貫通孔33をガタ付きなく貫通するように嵌合されており、この嵌合により各タブ17Aは上下左右方向への遊動を規制された状態に位置決めされ、相手側の雌コネクタに対して円滑な嵌合を行い得るようにアライメントの狂いがない状態に保持される。これにより、タブ貫通孔33にはタブ17Aの基端部ではなく前端部が嵌合されることになるので、タブ17Aを位置決めする効果が高くなる。尚、上記の工程では、フロントホルダ30を組み付けた後で雄端子金具17を挿入するようにしたが、これとは逆に、先に雄端子金具17を挿入し、その後でフロントホルダ30を組み付けることも可能である。
【0025】
さて、フロントホルダ30の仮係止保持と雄端子金具17の挿入が済んだら、相手側の雌コネクタをフード部12内に嵌合する。嵌合の過程では、フロントホルダ30によって位置決めされている雄端子金具17のタブ17Aが、雌コネクタ内の雌端子金具(図示せず)に嵌合されるとともに、雌コネクタに押されることによってフロントホルダ30が、仮係止位置から正規の組付け位置に向かって後方(フード部12の奥側)へ移動する。
【0026】
フロントホルダ30が移動する過程では、第1ガイドリブ37と案内壁24との嵌合によりフロントホルダ30の姿勢が安定しているともに、第2ガイドリブ39が案内溝26にも嵌合されるため、フロントホルダ30の姿勢が更に安定している。このように安定した姿勢のままフロントホルダ30は装着凹部18内に収容されて正規の組み付け位置に達する。
【0027】
フロントホルダ30が仮係止位置から正規の組付け位置に移動する間、弾性係止片38の先端がロック突起23Bに乗り上がって上方に撓み変形し、フロントホルダ30が正規の組み付け位置に至り、装着凹部18の奥端面に突き当たって前止まりされると、弾性係止片38が復帰変形して係止部38Aがロック突起23Bに対して後方から係止し、これによりフロントホルダ30がハウジング10に対して正規の組付け位置に保持される。以上により、雌コネクタとの嵌合が完了するのと同時にフロントホルダ30の組み付けも完了する(図3を参照)。
【0028】
このようにフロントホルダ30が正規位置に組み付けられた状態では、フロントホルダ30の端子保持部32内に端子本体17Bが上下左右への遊動を規制され且つ前止まりされた状態に嵌合される。また、タブ貫通孔33はタブ17Aの基端部に嵌合する状態となる。
以上のように本実施形態によれば、フロントホルダを仮係止手段(弾性係止片38と係止突起23Aとの係止)によって仮係止位置に保持すれば、タブ17Aを上下左右方向に位置決めすることができるのであり、この状態では、フロントホルダ30はムービングプレートとしての機能を発揮する。このように本実施形態では、フロントホルダ30がムービングプレートを兼ねているので、ムービングプレートをフロントホルダとは別体部品として設ける場合に比べると、部品点数が少なくなっている。
【0029】
また、フロントホルダ30が仮係止位置から正規の組付け位置までフード部12内を移動する際には、ガイド手段(第1ガイドリブ37と案内壁24との嵌合及び第2ガイドリブ39と案内溝26との嵌合)によって案内されるので、フロントホルダ30は姿勢の傾きを生じることなく円滑に移動することができる。しかも、ガイドリブ37,39と案内壁24又は案内溝26との嵌合形態はアリ嵌合となっているので、ガイドリブ37,39が案内壁24又は案内溝26から外れることが規制され、フロントホルダ30の姿勢の傾きや遊動が確実に防止されている。
【0030】
また、フロントホルダ30を仮係止位置に保持するための仮係止手段を構成する弾性係止片38が、フロントホルダ30をハウジング10に対して正規の組付け位置にロックするためのロック手段を兼ねているので、ロック手段としての弾性係止片を別個に設ける場合に比べて構造の簡素化が図られている。
また、フロントホルダ30をハウジング10から外した状態では、弾性係止片38が異物の干渉によって破損することが懸念されるが、本実施形態では、弾性係止片38を保護する手段として第1ガイドリブ37を弾性係止片38に沿うように設けているので、弾性係止片38の破損が防止され、これにより、フロントホルダ30を仮係止位置と正規の組付け位置とに確実に保持することが可能となっている。
【0031】
また、フロントホルダ30は、幅広キャビティ群14Lと幅狭キャビティ群14Sのうち幅狭キャビティ群14Sにのみ対応する形態とされているので、全てのキャビティ15L,15Sに一括して対応する形態のものに比べると、本実施形態のフロントホルダ30は小面積のものとなっている。したがって、フロントホルダ30の樹脂成形時における収縮量が小さく抑えられ、その分、フロントホルダ30の寸法のバラツキが小さくなり、その結果、フロントホルダ30におけるキャビティ15Sとの対応部位(前面壁31、端子保持部32、タブ貫通孔33)とキャビティ15Sとの間での位置ずれが抑制されている。
また、大キャビティ15Lは、その前端部にフロントホルダが設けられず、ハウジング本体11単体で構成されているので、大キャビティ15Lに挿入される大端子金具(図示せず)のタブがフロントホルダのガタ付きが原因となってハウジング本体11に対して変位する、ということがない。つまり、大キャビティ15Lの樹脂ランス16Lに対して大端子金具のタブの位置がばらつくことがない。したがって、樹脂ランス16Lの撓み空間内に差し込んで大端子金具の半挿入検知を行うため治具と、タブに接触して導通検査を行うための治具とを一体化させ、半挿入検知と導通検査とを同時に行うことが可能となる。
【0032】
また、弾性係止片38が上方へ弾性撓みする際には、その前端が第1ガイドリブ37の下面に当接することにより、弾性係止片38がその弾性限度を越えて過度に押し曲げられて損傷する、ということが防止されている。
[実施形態2]
次に、本発明を具体化した実施形態2を図9乃至図12を参照して説明する。上記実施形態1では大小2種類のキャビティ群14L,14Sを混在させていたのに対し、本実施形態2ではハウジング40には1種類のキャビティ41が設けられている。その他、フロントホルダ50を案内するためのガイド手段として設けられているのは、ハウジング本体部42の下端部に形成された左右一対の案内溝(図示せず)とフロントホルダ50の下端部に形成した左右一対のガイドリブ51のみであり、実施形態1の第1ガイドリブ37と案内壁24に相当する手段は設けられていない。
【0033】
その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一名称及び同一符号を付し、構造、作用及び効果の詳しい説明は省略し、以下に簡単に説明するに留める。ハウジング40は、コネクタ本体部42、フード部43、キャビティ41、係止突起23A、ロック突起23Bを有している。雄端子金具17は端子本体17Bとタブ17Aとを有する。フロントホルダ50は、端子保持部32及びタブ貫通孔33が形成された前面壁31と、弾性係止片38と、ガイドリブ51とを有して構成されている。
【0034】
かかるフロントホルダ50は、実施形態1と同様に弾性係止片38の前端部38Aを係止突起23Aとロック突起23Bとの間に挟まれるように嵌合させることで、図10に示す仮係止位置に保持され、この状態では、タブ貫通孔33にタブ17Aの前端部が貫通されることでそのタブ17Aは上下左右方向への遊動を規制される。また、フロントホルダ30が弾性係止片38とロック突起23Bとの係合によって正規の組付け位置にロックされた状態では、端子保持部32に端子本体17Bが上下左右への遊動を規制され且つ前止まりされた状態で保持されるとともに、タブ貫通孔33はタブ17Aの基端部に嵌合された状態となる。このように本実施形態2のフロントホルダ50も、ムービングプレートとしての機能を兼ね備えている。
【0035】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では仮係止手段の弾性ロック片をフロントホルダに設けるとともに仮係止突起をハウジングに設けたが、本発明によれば、弾性ロック片をハウジングに設け、仮係止突起をフロントホルダに設けてもよい。
【0036】
(2)上記実施形態ではフロントホルダをハウジングに対して正規の組付け位置に保持するための弾性ロック片が仮係止手段を兼用するようにしたが、本発明によれば、弾性ロック片と仮係止手段とを互いに別個に設けてもよい。
(3)上記実施形態では、フロントホルダの前面壁の外周部における上下部にガイドリブを設けたが、本発明によれば、ガイドリブは前面壁の外周部のいずれの位置に設けても良く、またガイドリブの数は、1つ、2つ、あるいは4つ以上としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態1においてハウジングからフロントホルダを外した状態の断面図
【図2】フロントホルダを仮係止位置に保持した状態の断面図
【図3】ハウジングにフロントホルダを組み付けた状態の側断面図
【図4】(a)ハウジングにフロントホルダを組み付けた状態の正面図
(b)雄端子金具を前止まりするための構造をあらわす水平断面図
【図5】ハウジングの正面図
【図6】フロントホルダの正面図
【図7】フロントホルダの側面図
【図8】フロントホルダの底面図
【図9】本実施形態2においてハウジングからフロントホルダを外した状態の断面図
【図10】フロントホルダを仮係止位置に保持した状態の断面図
【図11】ハウジングにフロントホルダを組み付けた状態の側断面図
【図12】ハウジングにフロントホルダを組み付けた状態の正面図
【符号の説明】
10…ハウジング
12…フード部
14L…幅広キャビティ群
14S…幅狭キャビティ群
15L…大キャビティ
15La…支承部
15S…小キャビティ
16L…樹脂ランス
16S…樹脂ランス
17…雄端子金具
17A…タブ
17B…端子本体
23A…係止突起(仮係止手段)
23B…ロック突起(ロック手段)
24…案内壁(ガイド手段)
26…案内溝(ガイド手段)
30…フロントホルダ
32…端子保持部
33…タブ貫通孔
37…第1ガイドリブ(ガイド手段、保護部)
38…弾性係止片(仮係止手段,ロック手段)
39…第2ガイドリブ(ガイド手段)
40…ハウジング
41…キャビティ
43…フード部
50…フロントホルダ
51…ガイドリブ(ガイド手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a connector provided with a front holder.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a connector provided with a front holder, there is one disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-160444. This is because the terminal fitting is inserted into the cavity in the housing from the rear, the front holder is assembled to the front end of the housing, and the front end of the terminal fitting is held in contact with the front holder. It is supposed to be.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Thus, the connector provided with the front holder can also be applied to the male connector. In this case, a hood part protruding forward is formed in the housing, a tab at the front end of the male terminal fitting inserted into the cavity is protruded into the hood part, and a tab through hole for penetrating the tab is formed in the front holder. The And this front holder is assembled | attached to a housing so that it may be accommodated in a hood part.
[0004]
By the way, in the male connector in which the tab is protruded into the hood portion, a moving plate may be provided in the hood portion for the purpose of preventing the tab from being misaligned and facilitating the fitting with the female connector. . The moving plate has a positioning hole, and the front end portion of the tab is passed through the positioning hole to prevent tab misalignment. When the female connector is fitted to the hood, the moving plate moves to the back of the hood so as not to interfere with the male connector, and the positioning hole is fitted to the base end of the tab. .
[0005]
Thus, although it is desirable for the male connector to provide the moving plate, on the other hand, not only the number of components increases, but the cost increases, and the number of assembly steps increases.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and aims to reduce the number of parts.
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 The hood part protrudes forward from the housing body. The tab protrudes forward from the housing and terminal body, While accommodating the terminal body in the housing body With the tab protruding into the hood From the back A male terminal fitting inserted into the housing, and a tab through hole; Indented form A terminal holding part, In the state assembled to the front end of the housing body, The base end of the tab is passed through the tab through-hole. Before Terminal holding part The The terminal body To fit in a state that restricts movement up and down and left and right A connector with a front holder, In a state where the male terminal fitting is inserted into the housing, the front terminal projection of the terminal main body is locked to the front end of the escape groove of the housing main body, so that the male terminal fitting is stopped in front. And The housing and the front holder are provided with temporary locking means for temporarily locking the front holder at a temporary locking position where the tab through-hole is engaged with the front end side portion of the tab by locking each other. It was set as the structure.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the housing and the front holder are provided with guide means for moving the front holder in parallel with the tab within the hood portion.
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the present invention, an elastic locking piece is provided on one of the front holder and the housing, and a locking protrusion and a locking protrusion are provided on the other. The elastic locking piece and the locking projection constitute the temporary locking means, and the elastic locking piece and the locking projection are in a proper assembly position of the front holder with respect to the housing. The lock means to hold is comprised.
[0008]
According to a fourth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, the elastic locking piece is formed on the front holder, and the front holder is provided along the elastic locking piece. A protruding protective part is formed.
According to a fifth aspect of the present invention, in any one of the first to fourth aspects, the plurality of cavities of the housing are formed with resin lances that prevent the terminal fittings inserted into the cavities from coming off. A wide cavity group in which a plurality of cavities in which support portions for supporting the terminal body are formed according to a difference in width dimension between the cavity and the resin lance are collectively arranged; and the cavity and the resin lance A narrow cavity group in which a plurality of cavities in which the support portions are not formed are collectively arranged, wherein a difference in width dimension is smaller than a difference in width dimension between the cavity and the resin lance in the wide cavity group. The front holder includes the narrow cavity among the wide cavity group and the narrow cavity group. It has a configuration which is the corresponding form only I groups.
[0009]
[Action and effect of the invention]
[Invention of Claim 1]
If the front holder is held at the temporary locking position by the temporary locking means, the tab can be positioned in the vertical and horizontal directions. In this state, the front holder functions as a moving plate. Thus, in the present invention, since the front holder also serves as the moving plate, the number of parts can be reduced as compared with the case where the moving plate is a separate part from the front holder.
[0010]
[Invention of claim 2]
When the front holder moves from the temporary locking position to the regular assembly position in the hood portion, it is guided by the guide means, so that the front holder can move smoothly without causing an inclination of the posture.
[Invention of claim 3]
Since the elastic locking piece constituting the temporary locking means also serves as the locking means, the structure can be simplified as compared with the case where the elastic locking pieces as the locking means are provided separately.
[0011]
[Invention of claim 4]
In the state where the front holder is removed from the housing, there is a concern that the elastic locking piece is damaged due to the interference of foreign matter, but in the present invention, since the protective portion is provided, the elastic locking piece is prevented from being damaged, The front holder can be securely held at the temporary locking position.
[Invention of claim 5]
Since the front holder is configured to correspond only to the narrow cavity group among the wide cavity group and the narrow cavity group, the front holder of the present invention is compared with the configuration corresponding to all the cavities collectively. Is a small area. Therefore, the amount of shrinkage during resin molding of the front holder is suppressed, and the dimensional variation of the front holder is reduced accordingly. As a result, the corresponding part (wall portion, opening, etc.) of the front holder with the cavity and the cavity The positional deviation between the two is suppressed.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[Embodiment 1]
A first embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
The connector of the present embodiment holds the front end portion of the male terminal fitting 17 by being assembled to the
The
[0013]
The
[0014]
The
[0015]
A die-cutting space for a mold (not shown) for molding the
[0016]
On the front end surface of the housing body 11 (the back end surface of the hood portion 12), a mounting recess having a substantially rectangular region corresponding to only the
[0017]
In addition, a
An
[0018]
The
[0019]
The
In the upper center of the
[0020]
Further, the
[0021]
Further, at the lower part of the
[0022]
The present embodiment has the above configuration, and the operation thereof will be described next.
When assembling, first, the
[0023]
As described above, when the
[0024]
Thereafter, the male
[0025]
Now, after temporarily holding the
[0026]
In the process of moving the
[0027]
While the
[0028]
When the
As described above, according to the present embodiment, if the front holder is held at the temporary locking position by the temporary locking means (the locking between the
[0029]
Further, when the
[0030]
In addition, the
Further, in a state where the
[0031]
Further, since the
Further, the
[0032]
Further, when the
[Embodiment 2]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the first embodiment, two types of large and
[0033]
Since other configurations are the same as those in the first embodiment, the same configurations are denoted by the same names and the same reference numerals, detailed descriptions of structures, operations, and effects are omitted, and only a brief description is given below. The
[0034]
Similar to the first embodiment, the
[0035]
[Other Embodiments]
The present invention is not limited to the embodiment described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention, and further, within the scope not departing from the gist of the invention other than the following. Various modifications can be made.
(1) In the above embodiment, the elastic locking piece of the temporary locking means is provided on the front holder and the temporary locking projection is provided on the housing. However, according to the present invention, the elastic locking piece is provided on the housing and the temporary locking projection is provided. May be provided on the front holder.
[0036]
(2) In the above embodiment, the elastic lock piece for holding the front holder in the regular assembly position with respect to the housing is also used as the temporary locking means. The temporary locking means may be provided separately from each other.
(3) In the above embodiment, the guide ribs are provided at the upper and lower portions of the outer peripheral portion of the front wall of the front holder. However, according to the present invention, the guide ribs may be provided at any position on the outer peripheral portion of the front wall. The number of guide ribs may be one, two, or four or more.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a first embodiment with a front holder removed from a housing
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state in which the front holder is held at a temporary locking position.
FIG. 3 is a side sectional view showing a state where a front holder is assembled to a housing.
FIG. 4A is a front view of a state in which a front holder is assembled to a housing.
(B) Horizontal sectional view showing the structure for stopping the male terminal fitting in front
FIG. 5 is a front view of the housing.
FIG. 6 is a front view of the front holder.
FIG. 7 is a side view of the front holder.
FIG. 8 is a bottom view of the front holder.
FIG. 9 is a cross-sectional view of the second embodiment with the front holder removed from the housing.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a state in which the front holder is held at a temporary locking position.
FIG. 11 is a side sectional view showing a state in which the front holder is assembled to the housing.
FIG. 12 is a front view of the housing with the front holder assembled.
[Explanation of symbols]
10 ... Housing
12 ... Food part
14L ... Wide cavity group
14S: Narrow cavity group
15L ... Large cavity
15La ... Bearing
15S ... Small cavity
16L ... resin lance
16S: Resin lance
17 ... Male terminal fitting
17A ... Tab
17B ... Terminal body
23A ... Locking projection (temporary locking means)
23B ... Lock protrusion (locking means)
24 ... Guide wall (guide means)
26 ... Guide groove (guide means)
30 ... Front holder
32 ... Terminal holding part
33 ... Tab through hole
37 ... 1st guide rib (guide means, protection part)
38 ... Elastic locking piece (temporary locking means, locking means)
39 ... Second guide rib (guide means)
40 ... Housing
41 ... cavity
43 ... Food section
50 ... Front holder
51. Guide rib (guide means)
Claims (5)
端子本体から前方にタブを突出させてなり、前記端子本体を前記ハウジング本体に収容するとともに前記タブを前記フード部内に突出させた状態で後方から前記ハウジングに挿入される雄端子金具と、
タブ貫通孔と凹んだ形態の端子保持部とを有し、前記ハウジング本体の前端部に組み付けられた状態では、前記タブ貫通孔に前記タブの基端部を貫通させるとともに、前記端子保持部を前記端子本体に対して上下左右への移動を規制する状態で嵌合させるフロントホルダとを備えたコネクタであって、
前記雄端子金具が前記ハウジングに挿入された状態では、前記ハウジング本体の逃がし溝の前端に対して前記端子本体の前止まり突起が係止することで前記雄端子金具が前止まりされるようになっており、
前記ハウジングと前記フロントホルダには、互いに係止することにより、前記タブ貫通孔が前記タブの前端側部分と嵌合する仮係止位置に前記フロントホルダを仮係止する仮係止手段が設けられていることを特徴とするコネクタ。 A housing with a hood protruding from the housing body forward ,
A tab that protrudes forward from the terminal body, a male terminal fitting that is inserted into the housing from the rear in a state where the terminal body is accommodated in the housing body and the tab is protruded into the hood part,
And a terminal holding portion of the concave forms the tab through hole in a state assembled to the front end of the housing body, in together when passing the proximal end of said tab in said tab through-holes, before SL terminal A front holder for fitting the holding portion in a state of restricting movement in the vertical and horizontal directions with respect to the terminal body,
In a state where the male terminal fitting is inserted into the housing, the front terminal projection of the terminal main body is locked to the front end of the escape groove of the housing main body, so that the male terminal fitting is stopped in front. And
The housing and the front holder are provided with temporary locking means for temporarily locking the front holder at a temporary locking position where the tab through-hole is engaged with the front end side portion of the tab by locking each other. Connector characterized by being.
前記弾性係止片と前記係止突起が前記仮係止手段を構成し、
前記弾性係止片と前記ロック突起が、前記フロントホルダを前記ハウジングに対する正規の組付け位置に保持するロック手段を構成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。Either one of the front holder and the housing is provided with an elastic locking piece, and the other is provided with a locking projection and a locking projection,
The elastic locking piece and the locking projection constitute the temporary locking means,
The connector according to claim 1 or 2, wherein the elastic locking piece and the lock projection constitute a lock means for holding the front holder in a proper assembly position with respect to the housing.
前記キャビティと前記樹脂ランスとの幅寸法の差によって前記端子本体を支持するための支承部が形成された複数のキャビティを集合配置してなる幅広キャビティ群と、
前記キャビティと前記樹脂ランスとの幅寸法の差が前記幅広キャビティ群における前記キャビティと前記樹脂ランスとの幅寸法の差よりも小さく、前記支承部の形成されていない複数のキャビティを集合配置してなる幅狭キャビティ群とが混在されているコネクタであって、
前記フロントホルダは、前記幅広キャビティ群と前記幅狭キャビティ群のうち前記幅狭キャビティ群にのみ対応する形態とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコネクタ。Each of the plurality of cavities of the housing is formed with resin lances that prevent the terminal fittings inserted into the cavities from coming off,
A wide cavity group in which a plurality of cavities in which a support portion for supporting the terminal body is formed according to a difference in width between the cavity and the resin lance are collectively arranged;
A plurality of cavities in which the support portions are not formed are collectively arranged so that a difference in width dimension between the cavity and the resin lance is smaller than a difference in width dimension between the cavity and the resin lance in the wide cavity group. A connector having a mixture of narrow cavities,
The connector according to any one of claims 1 to 4, wherein the front holder is configured to correspond only to the narrow cavity group among the wide cavity group and the narrow cavity group. .
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