JP3804578B2 - ポンプゲートの水撃緩和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、止水ゲートのゲート扉体に水中ポンプを装着して閉鎖状態で強制排水を行なうポンプゲートに関し、詳しくは、ポンプ停止時の圧力変動による水撃波を緩和するポンプゲートの水撃緩和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、灌漑用や取水用水門に昇降自在に支持させたゲート扉体に水中ポンプを配設し、ゲート扉体とともに昇降させるポンプゲートは良く知られている。図4に示すように、ポンプゲート5を川裏に設置する場合、止水ゲート2の上流側水路1aに除塵機14を配設し、止水ゲート2の近傍の下流側水路1bに鉄筋コンクリート製の調圧水槽15をポンプゲート5の下流に築造し、ポンプ停止時の水撃作用で発生する圧力変動による水撃波を吸収して、吐出樋管12への影響を軽減している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、広い施設用地が確保できないポンプゲート設備では、併設する調圧水槽の設置スペースの確保が困難であり、調圧水槽は築造費の増大を招いていた。この発明は、圧力変動を緩和する調圧水槽を廃止して、ポンプ停止時の水撃波による衝撃を吸収するポンプゲートの水撃緩和装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、水路に設けた止水ゲートに昇降自在に支持させたゲート扉体に水中ポンプを配設し、ゲート扉体の閉鎖状態で強制排水を行なうポンプゲートにおいて、ゲート扉体にサージパイプを止着して、このサージパイプの下端部を水中ポンプの近傍の下流側に開口し、上端部をゲート扉体の上方に解放したもので、ポンプ停止時の水撃波による圧力エネルギーをサージパイプに逃がすことにより運動エネルギーに変換して、衝撃を吸収させるものである。水圧変動による水撃波から下流側水路の吐出樋管の負荷を軽減させて、吐出樋管の亀裂や圧壊を防止できるものである。
【0005】
そして、サージパイプの上半部を蛇腹筒で構成し、あるいは、サージパイプの上半部をスイベルジョイントで構成して、その上端部を止水ゲートの架台に支架させたもので、止水ゲートのゲート扉体を昇降させても、蛇腹筒やスイベルジョイントが伸縮して、サージパイプがゲート扉体の昇降の障害となることがない。また、ゲート扉体に止着したサージパイプが、ゲート扉体を上昇させた水路の邪魔となることもないものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明に係るポンプゲートの水撃緩和装置は上記のように構成してあり、止水ゲートを閉鎖状態で上流側水路から下流側水路に強制排水を行ない、上流側水路の水位が低下して、あるいは、排水が完了して水中ポンプの運転を停止すると、急激な圧力変動による水撃波か発生する。排水側の水圧変動を受けた水は、ゲート扉体に止着したサージパイプに流入し、上端を解放したサージパイプを上昇する。圧力変動による水撃波の圧力エネルギーを運動エネルギーに変換して衝撃を軽減させ、急激な圧力変動による水撃波から下流側水路の吐出樋管やバルブの負荷を軽減させて、吐出樋管の亀裂や圧壊を防止する。
【0007】
【実施例】
この発明の実施例を図面に基づき詳述すると、まず、図1及び図2は水路に配設したポンプゲートであって、水路1に止水ゲート2が設置してあり、止水ゲート2のゲート扉体3に水中ポンプ4を水平状に支架したポンプゲート5が配設してある。ポンプゲート5の閉鎖状態で上流側水路1aから下流側水路1bに強制排水させるようにしてある。符号6は水中ポンプ4の排水側に設けたフラップ弁である。止水ゲート2の開閉器据付用の架台7には駆動装置8が配設してあり、駆動装置8に連動連結したピンラック棒9が架台7から垂下してある。ピンラック棒9の下端がゲート扉体3に連結してあり、駆動装置8でポンプゲート5を昇降させる。
【0008】
図1及び図2に示すように、ゲート扉体3にサージパイプ10が止着してあり、このサージパイプ10はゲート扉体3の上端部を貫通して下端部を水中ポンプ4の上方近傍の下流側水路1bに下端部10aを開口してある。サージパイプ10の上半部を蛇腹筒11で構成してあり、蛇腹筒11は止水ゲート2の架台に支架させて上端部11aを解放してある。ゲート扉体3を昇降させた時に、サージパイプ10の上半部の蛇腹筒11を伸縮させて、ゲート扉体3とともにサージパイプ10を昇降できるようにしてある。止水ゲート2を閉鎖状態で上流側水路1aから下流側水路1bに強制排水を行なって、水中ポンプ4の運転停止時に発生する下流側水路1bの急激な圧力変動を受けた水を、ゲート扉体3に止着したサージパイプ10に流入させるようにしてある。サージパイプ10を上昇させて圧力変動による水撃波の圧力エネルギーを運動エネルギーに変換して衝撃を軽減させ、水撃波から下流側水路1bの吐出樋管12やバルブの負荷を軽減させて、吐出樋管12等の亀裂や圧壊を防止する。
【0009】
図3はポンプゲートの他の実施例であって、サージパイプ10の蛇腹筒11の代わりに、サージパイプ10の上半部にスイベルジョイント13で構成してあり、その上端部を止水ゲート2の架台7に支架させて上端部13aを解放してある。ゲート扉体3を昇降させた時に、サージパイプ10の上半部のスイベルジョイント13を伸縮させるようにしてある。なお、架台7に支架させて解放した蛇腹筒11の上端部13a、あるいは、スイベルジョイント13の上端部13aに連通管を連結して上流側水路1aに解放し、水撃波によりサージパイプ10を上昇してきた飛散水を、上流側水路1aに放水させてもよいものである。
【0010】
【発明の効果】
この発明は、上記のように構成してあり、従来の調圧水槽を廃止して、水圧変動による水撃波から下流側水路の吐出樋管の負荷を軽減させて、吐出樋管の亀裂や圧壊を防止できるものである。即ち、従来の下流側水路に調圧水槽を設置したポンプゲートにあっては、併設する調圧水槽の設置スペースの確保と築造費の増大を招いていたものであるが、この発明にあっては、ゲート扉体にサージパイプを止着して、このサージパイプの下端部を水中ポンプの近傍の下流側に開口し、上端部をゲート扉体の上方に解放したので、ポンプ停止時の水撃波による圧力エネルギーをサージパイプに逃がすことにより運動エネルギーに変換して、衝撃が吸収できるものである。
【0011】
そして、サージパイプの上半部を蛇腹筒で構成し、あるいは、サージパイプの上半部をスイベルジョイントで構成して、その上端部を止水ゲートの架台に支架させたもので、止水ゲートのゲート扉体を昇降させても、蛇腹筒やスイベルジョイントが伸縮して、サージパイプがゲート扉体の昇降の障害となることがない。また、ゲート扉体に止着したサージパイプが、ゲート扉体を上昇させた水路の邪魔となることもないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る水撃緩和装置を配設したポンプゲートの一部縦断側面図である。
【図2】同じく、水撃緩和装置を配設したポンプゲートの正面図である。
【図3】同じく、他の実施例の、水撃緩和装置を配設したポンプゲートの正面図である。
【図4】従来のポンプゲートを配設したポンプ設備の側面図である。
【符号の説明】
1 水路
2 止水ゲート
3 ゲート扉体
5 ポンプゲート
7 架台
10 サージパイプ
10a 下端部
11 蛇腹筒
11a 上端部
13 スイベルジョイント
13a 上端部

Claims (3)

  1. 水路(1)に設けた止水ゲート(2)に昇降自在に支持させたゲート扉体(3)に水中ポンプを配設し、ゲート扉体(3)の閉鎖状態で強制排水を行なうポンプゲート(5)において、ゲート扉体(3)にサージパイプ(10)を止着して、このサージパイプ(10)の下端部(10a)を水中ポンプ(5)の近傍の下流側水路(1b)に開口し、上端部(11a、13a)をゲート扉体(3)の上方に解放したことを特徴とするポンプゲートの水撃緩和装置。
  2. 上記サージパイプ(10)の上半部を蛇腹筒(11)で構成し、その上端部(11a)を止水ゲート(2)の架台(7)に支架させたことを特徴とする請求項1に記載のポンプゲートの水撃緩和装置。
  3. 上記サージパイプ(10)の上半部をスイベルジョイント(13)で構成し、その上端部(13a)を止水ゲート(2)の架台(7)に支架させたことを特徴とする請求項1に記載のポンプゲートの水撃緩和装置。
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