JP3803959B2 - Liquid fuel ignition mechanism - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は圧電素子から放出する電気エネルギーを着火エネルギーとし,灯油等の液体燃料(以下,液体燃料という)に着火させる液体燃料着火機構に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
液体燃料を用いる石油ストーブ,石油こんろ,石油風呂釜等の燃焼機器における従来の液体燃料着火機構の代表的なものとして電池着火機構がある。当該電池着火機構は図2に示すようにスイッチ24を入れることにより一次電池22から放出される電気エネルギーを白金線等でなるフィラメント23に供与し熱エネルギーに変換せしめてフィラメント23を赤熱し,当該フィラメント23から放出される熱エネルギーによって燃焼機器内の灯芯21に含浸する液体燃料を加熱し気化蒸発させて着火させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の燃焼機器における電池着火機構が有する問題点として以下のものがある。即ちフィラメント23は細線でなるためフィラメント23の変形及び断線が少なからず生じ,これに起因して着火遅延を含む着火不安定,着火不能なる事態の発生とこれらに伴うフィラメント交換,また灯芯21先端の炭化により容易に着火しない,即ち着火遅延に加え消耗品である一次電池22の交換を要する上に電池性能の劣化に伴う着火遅延なる問題点である。
本発明は前記電池着火機構が有していた問題点を解決した液体燃料着火機構を提供すること,即ち交換を要する何らの消耗品も用いることなく迅速にして安定的な着火をもたらしめる液体燃料着火機構を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以下,図1を用いてその手段等を説明する。
本発明に係る液体燃料着火機構はプランジャーロッド13を連結したプランジャー2をシリンジ1内に配設する構成とシリンジ1の側面に開孔14を設け当該開孔14から火炎導出管4を突出させる構成とシリンジ1の側面又は底面に開孔17を設け当該開孔17の外方に排気ガス排出孔19を有する狭小空間20を設け当該狭小空間20内に排気ガス排出弁18を配設する構成とシリンジ1内に火花放電電極16を配設し当該火花放電電極16を導電線11を介して圧電素子12に接続する構成と,シリンジ1から開閉弁9を介して給油管7を突出させる構成とプランジャーロッド13に設けられた凸起部5の圧電素子押圧片15への懸架によって圧電素子12を加圧する構成からなるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明に係る液体燃料着火機構の一をなすシリンジ1の側面には開孔14を設け当該開孔14から燃焼機器内の灯芯3に向け火炎導出管4を突出させる。ここで当該火炎導出管4は二の機能を有するものである。即ちその第一の機能はシリンジ1内で可燃性混合気を形成させるべくシリンジ1内に火炎導出管4の先端から開孔14を経て空気を導入させるための機能である。図1においてプランジャーロッド13の外方への引出しによりプランジャー2が開孔14の右方にまで移動するに至ればシリンジ1内と外気とは連通するためシリンジ1内には空気の導入が可能となる。
第二の機能はシリンジ1内で形成させた可燃性混合気の着火・燃焼によって発生した火炎を開孔14を経由し燃焼機器内の灯芯3に向けて導出させるための機能である。シリンジ1内での前記可燃性混合気の着火・燃焼,これを受けての前記可燃性混合気の体積膨張によりシリンジ1内の圧力は上昇し,このため前記火炎は火炎導出管4を通って灯芯3に導出され,灯芯3に含浸する液体燃料に着火燃焼をもたらすのである。
【0006】
前記シリンジ1には前記火炎導出管4に加え開閉弁9を介して給油管7を突出させる。当該給油管7はその一端が液体燃料貯留部8に接続され開閉弁9を介して液体燃料をシリンジ1内に供給させるためのものである。ここでシリンジ1と給油管7との間に付設される開閉弁9はシリンジ1内に配設されたプランジャー2の外方への引出しによってシリンジ1内が減圧される初期段階での開放によってシリンジ1内に給油を行なわしめ,その後更に減圧されると開閉弁9は押圧部材10からの応力を制してシリンジ1と密接するに至りシリンジ1内への給油は停止される。開閉弁9はシリンジ1内が減圧下にあるとき以外はバネ等の押圧部材10の押圧を受け給油管7と密接し閉鎖状態となっている。
ここで前記開閉弁9の外周には開閉弁9の厚さ方向に沿って複数個の溝が設けられ,開閉弁開放時における液体燃料の通過を容易ならしめている。
【0007】
シリンジ1内には火花放電電極16が配設される。当該火花放電電極16は当該火花放電電極16から発する電気火花によってシリンジ1内で形成させた可燃性混合気に着火させるためのものであり,当該火花放電電極16は導電線11を介して圧電素子12に接続される。ここで圧電素子12は外部からの加圧によって高電圧の電気エネルギーを発生させるエネルギー変換素子であり,前記電気エネルギーの発生はプランジャーロッド13の外方への引出しによりプランジャーロッド13に設けられた凸起部5の圧電素子押圧片15への懸架によって圧電素子12内に内蔵される駆動バネ(図示せず)の圧縮・開放による駆動バネの蓄勢エネルギーの放出により圧電素子12を加圧せしめ,もって前記電気エネルギーを発生させるのである。しかるに前記圧電素子12から発生した電気エネルギーは火花放電電極16に給電され放電して電気火花を惹起しシリンジ1内に形成された可燃性混合気を着火させるのである。
【0008】
シリンジ1内に配設される火花放電電極16はシリンジ底部近傍又はシリンジ側面から突出する小空間内に配設される。その理由はこれ以外の部所に配設された場合にあっては減圧して液体燃料を気化蒸発させるに要するシリンジ内容量を大きくしなければならないからである。
【0009】
シリンジ1内にはシリンジ1内を前後両方向に移動可能なるプランジャー2が配設される。ここで当該プランジャー2は当該プランジャー2に連結されるプランジャーロッド13の移動と連動して移動し,プランジャーロッド13が外方に引き出される過程にあってはプランジャー2も外方に移動し,これを受けシリンジ1内の密閉空間内の体積膨張によってシリンジ1内は減圧される。しかるにその減圧度は開閉弁9の閉鎖状態下ではプランジャー2の外方への移動距離に比例して大となり,その時の気温における液体燃料の蒸気圧に達するまで減圧されると液体燃料は気化蒸発を始める。
前記液体燃料の気化蒸発はその気温における液体燃料の蒸気圧に相当する減圧状態が続く限りは飽和状態に至るまで継続する。
【0010】
プランジャーロッド13を引出し,それに連動してプランジャー2がシリンジ1の側面に設けられた開孔14のある部所に移動するまでの間にシリンジ1内の減圧によって液体燃料を気化蒸発させ飽和状態又はそれに近い状態に至らしめた後,更なるプランジャーロッド13の引出しによって火炎導出管4を通り開孔14からシリンジ1内に空気が導入されるとシリンジ1内には既に発生している液体燃料の蒸気と前記導入された空気との混合によって可燃性混合気が形成される。
ここで前記火炎導出管4及び開孔14の大きさはプランジャーロッド13の引出しによりプランジャーロッド13が圧電素子押圧片15に懸架するまでの時間内にシリンジ1内で可燃性混合気を形成させるに十分な大きさであり且つ前記可燃性混合気の着火・燃焼によって発生した火炎が円滑に開孔14及び火炎導出管4を通過するに十分な大きさ,即ち少なくとも3mmとする。
プランジャーロッド13の引出し過程での短時間内に可燃性混合気を形成させなければならないことからしてシリンジ内容量が大であればそれに伴なって開孔14及び火炎導出管4の大きさも相応の大きさにするを要し,またシリンジ1内で発生した火炎を抵抗少なくして迅速に燃焼機器内の灯芯に導出させるにはこれまた相応の大きさとしなければならないことによるものである。
【0011】
シリンジ1の側面又は底面には開孔17が設けられ,当該開孔17の外方には排気ガス排出孔19を有する狭小空間20が設けられる。ここで前記狭小空間20内には一方向にのみ移動可能なる排気ガス排出弁18が配設され,当該排気ガス排出弁18はプランジャー2の外方への移動過程にあってはシリンジ1内の減圧を受け開孔17側に吸引され開孔17を密閉状態とならしめてシリンジ1内の減圧をもたらす。逆にプランジャー2の内方への移動過程にあっては排気ガス排出弁18はシリンジ1内の昇圧によって狭小空間20の上部に押上げられて開孔17は開放状態となり,これを受けシリンジ1内で発生した可燃性混合気の燃焼による排気ガスは開孔17を通り排気ガス排出孔19を通って外部に排出される。
前記排気ガスの一部はプランジャー2が開孔14の外方にあって外方から内方への移動過程にあっては開孔14及び火炎導出管4を通っても外部に排出される。
【0012】
【作用】
本発明に係る液体燃料着火機構はいわゆる減圧沸騰なる現象を採り入れ,液体燃料を何ら加熱することなく常温で気化蒸発させることによって液体燃料の着火を可能ならしめるものである。
ここで減圧沸騰とは液体燃料の蒸気圧を低下させ,それに応じて液体燃料の沸点を低下させる現象をいう。
ところで本発明に係る液体燃料着火機構が前記減圧沸騰なる現象を採り入れて本発明を完成させたのは以下の理由による。
液体燃料は通常,常温であってもその温度に相当する可燃性蒸気を絶えず発生し空気と混合しているものの可燃性範囲内にある可燃性混合気が形成されなければ着火させることはできない。
代表的な液体燃料の一である灯油はアルコール,ガソリン等と相違して常温での可燃性蒸気の発生量がきわめて少ないため可燃性範囲の濃度に到底達し得ず,よって常温常圧下での着火はきわめて困難である。そのため通常は前記可燃性範囲の濃度にまで高めるべく灯油の着火温度である320〜430℃にまで加熱する方法が採られる。ここで着火温度とは液体燃料を燃焼させるためにある温度以上に加熱しなければ着火しない温度をいう。
【0013】
前記可燃性範囲の濃度にまで高めるための液体燃料の加熱は燃焼機器に商用100V電源が取り入れられている場合にあっては比較的容易に行うことができる。
しかし前記電源を取り入れていない可搬性を有する燃焼機器にあっては液体燃料の加熱は電池等による加熱源を用いない限りなし得ない。
そこで本発明では何らの加熱源を用いることもなく常温又は0℃以下の低温下においても液体燃料を着火させるべくシリンジ1という密閉容器内をプランジャー2の引出しによって減圧し,当該密閉容器内に存する液体燃料を減圧沸騰させることによって液体燃料の蒸気濃度が可燃性範囲に達する程度にまで蒸気圧を低下させる。
前記液体燃料の減圧沸騰によって生じた液体燃料の蒸気は1mmHg以下と相当程度に減圧された状態下で発生させたものであるため液体燃料の蒸気と空気との混合気中の酸素濃度が低く可燃性範囲外にあり,そのため火花放電による着火エネルギーを付与しても着火するには至らない。
本発明では前記混合気の酸素不足をシリンジ1の側面に設けられた開孔14とそこから突出する火炎導出管4からの空気導入によって補ない,これによって前記混合気を可燃性混合気とし可燃性範囲内にあらしめている。
【0014】
シリンジ1内で形成された可燃性混合気への着火・燃焼によるシリンジ1の昇圧によりシリンジ1内で発生した可燃性混合気の燃焼による火炎は開孔17を通り排気ガス排出孔19を通って外部に導出される可能性がある。しかし開孔14の大きさに比し開孔17と排気ガス排出孔19の大きさを相当程度に小ならしめ且つ狭小空間20の内壁と排気ガス排出弁との間隔を狭小ならしめれば前記火炎が排気ガス排出孔19から外部に導出するには至らない。その導出には著しく大なる抵抗があるからである。よってシリンジ1内で発生した可燃性混合気の燃焼による火炎は開孔14及び火炎導出管4を通って外部に導出されることになる。
【0015】
【実施例】
代表的な液体燃料である灯油の外気温0℃での蒸気圧は0.4mmHgとされている。そこで本発明では前記蒸気圧0.4mmHgにまでシリンジ1内を減圧させるべく少なくとも内容量100ccのシリンジを用い,プランジャー2の引出し速度を10mm/sec以上とし最小限のリークの範囲内で可燃性混合気を形成させている。ここで前記シリンジ1の内容量はその温度における液体燃料の蒸気圧に達せしめるに十分な減圧が得られるのであれば100cc以下であってもよい。
前記可燃性混合気に着火させるため,圧電素子12には出力電圧8kv以上で且つ0.5mJ以上の電気エネルギー放出能力を有するものが用いられる。
【0016】
本発明に係る液体燃料着火機構ではシリンジ1の内容量を極力小ならしめるべくシリンジ1の側面にシリンジ1の側面から突出する小空間を設け,当該小空間内に火花放電電極16を配設する。火花放電電極16をかかる小空間に配設することによってプランジャー2をシリンジ底部まで押し込むことが可能となり,より小なるシリンジ内容量で液体燃料を気化蒸発させるに十分な減圧が得られるからである。
【0017】
【発明の効果】
本発明の第一の効果は燃焼機器内の灯芯3に含浸する液体燃料への着火を火炎でなさしめるため灯芯全体への火回りが速く油臭,油煙の発生が殆どないことである。この効果を受け燃焼機器は従前に比し1/2以下の30秒以内なる短時間で灯芯全体を燃焼状態に至らしめることができる。
【0018】
本発明の第二の効果は従来の電池着火機構及び商用100V電源による着火機構が有していた双方の問題点を同時に解決させ得たことである。
即ち電池着火機構が有していたフィラメント21の変形及び断線による着火遅延を含む着火不安定及び着火不能,更にはこれに伴うフィラメント21の交換なる問題点を解消し加えて消耗品である一次電池22の交換も全く不要としたことである。
また商用100V電源による着火機構が有していた前記電源がないことによる設置場所の制約及び着火遅延なる問題点も解消させ得たことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明に係る液体燃料着火装置の縦断面図である。
【図2】は従来の液体燃料着火装置の一をなす電池着火機構の構成図である。
【符号の説明】
1.シリンジ 2.プランジャー
3.灯芯 4.火炎導出管
5.凸起部
7.給油管 8.液体燃料貯留部
9.開閉弁 10.押圧部材
11.導電線 12.圧電素子
13.プランジャーロッド 14.開孔
15.圧電素子押圧片 16.火花放電電極
17.開孔 18.排気ガス排出弁
19.排気ガス排出孔 20.狭小空間
21.灯芯 22.一次電池
23.フィラメント 24.スイッチ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a liquid fuel ignition mechanism for igniting a liquid fuel such as kerosene (hereinafter referred to as a liquid fuel) using electric energy emitted from a piezoelectric element as ignition energy.
[0002]
[Prior art]
There is a battery ignition mechanism as a typical conventional liquid fuel ignition mechanism in combustion equipment such as an oil stove, an oil stove, and an oil bath using liquid fuel. The battery ignition mechanism supplies the electrical energy released from the
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The following problems are associated with the battery ignition mechanism in the conventional combustion device. That is, since the
The present invention provides a liquid fuel ignition mechanism that solves the problems of the battery ignition mechanism, that is, a liquid that can provide quick and stable ignition without using any consumables that require replacement. It is to provide a fuel ignition mechanism.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The means will be described below with reference to FIG.
The liquid fuel ignition mechanism according to the present invention has a configuration in which the plunger 2 connected to the
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An opening 14 is provided in the side surface of the syringe 1 constituting one of the liquid fuel ignition mechanisms according to the present invention, and the flame lead-out
The second function is a function for deriving a flame generated by ignition / combustion of the combustible air-fuel mixture formed in the syringe 1 toward the light core 3 in the combustion device through the opening 14. Due to the ignition / combustion of the combustible mixture in the syringe 1 and the volume expansion of the combustible mixture in response thereto, the pressure in the syringe 1 rises, and therefore the flame passes through the
[0006]
In addition to the
Here, a plurality of grooves are provided on the outer periphery of the on-off
[0007]
A
[0008]
The
[0009]
A plunger 2 that can move in the syringe 1 in both the front and rear directions is disposed in the syringe 1. Here, the plunger 2 moves in conjunction with the movement of the
The vaporization and evaporation of the liquid fuel continues until a saturated state is reached as long as the decompressed state corresponding to the vapor pressure of the liquid fuel at that temperature continues.
[0010]
The
Here, the size of the
Since the combustible air-fuel mixture must be formed within a short time in the process of pulling out the
[0011]
An
A part of the exhaust gas is exhausted to the outside even if the plunger 2 is outside the opening 14 and moves from the outside to the inside through the opening 14 and the
[0012]
[Action]
The liquid fuel ignition mechanism according to the present invention adopts the phenomenon of so-called reduced-pressure boiling, and enables the liquid fuel to be ignited by evaporating and evaporating the liquid fuel at room temperature without any heating.
Here, the vacuum boiling refers to a phenomenon in which the vapor pressure of the liquid fuel is lowered and the boiling point of the liquid fuel is lowered accordingly.
By the way, the reason why the liquid fuel ignition mechanism according to the present invention adopts the phenomenon of boiling under reduced pressure to complete the present invention is as follows.
In general, liquid fuel cannot be ignited even if it is at room temperature unless flammable vapor corresponding to that temperature is constantly generated and mixed with air, but a combustible mixture within the flammable range is formed.
Unlike kerosene, which is a typical liquid fuel, unlike alcohol, gasoline, etc., the amount of flammable vapor generated at room temperature is extremely small, so it cannot reach the concentration in the flammable range. Therefore, ignition under normal temperature and normal pressure is not possible. Is extremely difficult. For this reason, a method of heating to 320 to 430 ° C., which is the ignition temperature of kerosene, is usually employed in order to increase the concentration to the above flammable range. Here, the ignition temperature means a temperature at which ignition does not occur unless the liquid fuel is heated above a certain temperature in order to burn it.
[0013]
Heating of the liquid fuel to increase the concentration to the combustible range can be performed relatively easily when a commercial 100V power source is incorporated in the combustion equipment.
However, in a portable combustion device that does not incorporate the power source, the liquid fuel cannot be heated unless a heating source such as a battery is used.
Therefore, in the present invention, the inside of the sealed container called the syringe 1 is depressurized by pulling out the plunger 2 in order to ignite the liquid fuel at room temperature or at a low temperature of 0 ° C. or lower without using any heating source, By boiling the existing liquid fuel under reduced pressure, the vapor pressure is reduced to such an extent that the vapor concentration of the liquid fuel reaches the combustible range.
The vapor of the liquid fuel generated by the boiling of the liquid fuel under reduced pressure is generated under a reduced pressure of 1 mmHg or less. Therefore, the oxygen concentration in the mixture of the liquid fuel vapor and air is low and combustible. Therefore, it does not lead to ignition even if ignition energy by spark discharge is applied.
In the present invention, the lack of oxygen in the air-fuel mixture is compensated for by introducing air from the opening 14 provided in the side surface of the syringe 1 and the
[0014]
The flame caused by the combustion of the combustible mixture generated in the syringe 1 due to the pressure increase of the syringe 1 by the ignition / combustion of the combustible mixture formed in the syringe 1 passes through the
[0015]
【Example】
The vapor pressure of kerosene, which is a typical liquid fuel, at an outside air temperature of 0 ° C. is 0.4 mmHg. Therefore, in the present invention, a syringe with a capacity of at least 100 cc is used to reduce the pressure inside the syringe 1 to the vapor pressure of 0.4 mmHg, the plunger 2 is drawn out at a speed of 10 mm / sec or more, and flammable within a minimum leak range. An air-fuel mixture is formed. Here, the internal volume of the syringe 1 may be 100 cc or less as long as a sufficient reduced pressure is obtained to reach the vapor pressure of the liquid fuel at that temperature.
In order to ignite the combustible air-fuel mixture, a
[0016]
In the liquid fuel ignition mechanism according to the present invention, a small space protruding from the side surface of the syringe 1 is provided on the side surface of the syringe 1 in order to minimize the internal volume of the syringe 1, and the
[0017]
【The invention's effect】
The first effect of the present invention is that the liquid fuel impregnated in the wick 3 in the combustion equipment is ignited by a flame, so that the entire wick is rapidly fired and there is almost no generation of oily odor or smoke. In response to this effect, the combustion device can bring the entire lamp core into a combustion state in a short time within 30 seconds, which is ½ or less than before.
[0018]
The second effect of the present invention is that both the problems of the conventional battery ignition mechanism and the ignition mechanism by the commercial 100V power supply can be solved simultaneously.
In other words, the primary battery which is a consumable product is solved by eliminating the instability and inability to ignite, including the ignition delay due to the deformation and disconnection of the
In addition, it is possible to solve the problems of the installation place restriction and the ignition delay due to the absence of the power source which the ignition mechanism with the commercial 100V power source has.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a liquid fuel ignition device according to the present invention.
FIG. 2 is a configuration diagram of a battery ignition mechanism constituting one of conventional liquid fuel ignition devices.
[Explanation of symbols]
1. Syringe Plunger 3.
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