JP3803792B2 - シングルレバー式水栓 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレバー操作により吐出する湯水の流量が調節されるようにしたシングルレバー式水栓に関し、さらに詳しくはその急激な止水操作によって発生し易いウオーターハンマーを防止しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
シングルレバー式水栓は、周知のように水用の弁口と湯用の弁口が並べて開設された固定弁板が円筒形ハウジング内に固設され、操作用のレバーに連接された可動弁板が該固定弁板上に配設され、該円筒状ハウジングの上部に回転自在に設けられたレバー取付環にレバーの基部を枢支し、該レバーをハンドル操作することにより該可動板を摺動させ該各弁口を開閉させ吐水量調節および吐出湯の温度調節ができるようにしたものである。
【0003】
このようなシングルレバー式水栓では、レバーを閉方向に操作したとき可動弁板が弁口を急に遮閉するためにウオーターハンマーが生じ易い。その防止のために従来から可動弁板の閉方向への移動時に抵抗を及ぼし急激な閉止が行なわれないようにする機構が、特公平6−60696号,特開平6−213340,特開平6−174114,特開平7−42871等に開示されている。
【0004】
これらの刊行物に記載されたウオーターハンマーの防止機構は、概して可動弁板上に一体的に設けられている可動ブロックの内部にシリンダ室を形成し、該シリンダ室にピストンを設け、レバー取付環から円筒状ハウジング内に一体的に垂下するように形成された係合部に該ピストンの端部を係合させ、可動弁板が開閉方向に摺動するとき該ピストンが該可動ブロックに対して相対的に動くことにより該シリンダ室内にピストンによって形成される閉空間の容積が変動し、ハウジング内の水が該閉空間に流入、或いは流出する際の抵抗が調節されるようにしたものである。
【0005】
ところが、従来の上記構成では、ピストンが上記のように相対的に動くようにするために該ピストンの端部に係合する係合部をレバー取付環に垂下状に形成する必要があったので、可動ブロックの可動範囲が該係合部が邪魔となって制限されるようになり弁口の通水面積が充分でなく必要な吐水量が得られなくなる欠点があった。或いは、充分な通水面積を保たせるためには、円筒形ハウジングの内径を従来より大きなものにして可動ブロックの可動範囲を確保するしかないので、そうすると製品の外径が大型化する欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は可動ブロックの動きを邪魔するおそれのある上記のような係合部等を設けることなく、従って製品の外径を大きくすることなく可動ブロックの可動範囲を従来どおり確保できて必要な吐水量が得られるシングルレバー式水栓を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は、弁口が開設された固定弁板を円筒形ハウジング内底部に設け、該固定弁板上に可動弁板を摺動自在に設け、該円筒形ハウジングの上部に設けられたレバーと該可動弁板との間に可動ブロックを介装し、該レバーを操作することにより該可動弁板が摺動し弁口を開閉し得るようにしたシングルレバー式水栓であって、可動ブロックにその中心を開閉方向に貫通する貫通孔を形成し、該貫通孔の一端にシリンダ室を形成し、該シリンダ室に位置するピストンの一端に形成されたロッドを該貫通孔に貫挿し、該ロッドの全長を該円筒形ハウジングの内径よりわずかに小寸法なるようにし、該ピストンにより形成された該シリンダ室内の閉空間に該円筒形ハウジング内の水が流入出する際の抵抗が該可動弁板が開方向に摺動するときは小さく、閉方向に摺動するときは大なるように流入出水路を形成してなることを特徴とする。
また、本発明は上記シングルレバー式水栓において、シリンダ室の内面に閉空間と円筒形ハウジング内とを連通させる細溝状の流入出水路を形成すると共に、ピストンの外周にVパッキンを設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に図面と共に本発明の実施の形態を説明する。図1にこのシングルレバー式水栓の縦断面図、図2にその要部の分解斜視図を示し、図中1はプラスチック製の円筒形ハウジング、2は該円筒形ハウジング1の底板、3は該円筒形ハウジング1の内底部に固設される円板状の固定弁板、4は該固定弁板3上に摺動自在に設けられたセラミック製の円板状の可動弁板、5は該可動弁板4の上面に一体的に嵌着された略円柱状の可動ブロック、6は該可動ブロック5の上面に摺接する環状の押え板、7は該円筒形ハウジング1の上部内に回転自在に設けられたレバー取付環、8は該レバー取付環7の内側に架されたピン71により揺動自在に枢支されたレバー、9は該レバー8に設けられたハンドル、91,92は該レバー取付環7を回転自在に保持するスリップリングである。
【0009】
また、11は円筒形ハウジング1側壁に開設された吐出口、12は円筒形ハウジング1の下部側壁に開設された係合口、13は同じく円筒形ハウジング1の下縁部に形成された係合用切欠である。底板2には水用孔21と湯用孔22が並設されている。また23は該底板2の周縁部に突設され前記係合用切欠13と合致する突起、24は前記係合口12と合致するよう底板2の周縁部に起立形成された爪、25は該底板2の周縁部に樹立された半円柱状の位置決片である。
【0010】
31は固定弁板3の上面中心に凹設されたグリス溜、32,33は固定弁板3に開設された扇形状の水用の弁口と湯用の弁口、34は該固定弁板3の周縁部に前記位置決片25と合致するように形成された半円状の切欠である。
【0011】
可動弁板4には前記弁口32,33と連通し得る透孔41が開設されていると共に、上面に該透孔41と連なる流出路となる凹溝42が外周縁に向けて形成されている。また、43は該可動弁板4の上面中心部に形成された嵌合用凹部である。可動ブロック5の下面中心には該凹部43に嵌着する凸部50が形成されていると共に、前記凹溝42と相対する凹溝51が形成されている。また、可動ブロック5の上面中心にはレバー8の先端が遊嵌する嵌孔52が形成されている。65は押え板の周囲に嵌着され円筒形ハウジング1の内周面との水シールをしているOリングである。
【0012】
このためハンドル9を持ってレバー8を操作し可動ブロック5を可動弁板4と伴に摺動させることにより透孔41が弁口32,33の開口面積を可変させ、図1に示したように可動弁板4が図中右方向に後退した状態では止水し、図3に示したように図中左方向に摺動した状態では弁口32,33が透孔41と連通して水用孔21,湯用孔22からの湯水が該透孔41,凹溝42,凹溝51を通って円筒形ハウジング1内に流出し、さらに吐出口11より円筒形ハウジング1外に出て該水栓から排出される。
【0013】
しかして、本発明における上記可動ブロック5には、その中心を開閉方向に貫通する貫通孔53が形成され、該貫通孔53の閉方向側端部には段部54を境として大径としたシリンダ室55を形成し、該シリンダ室55に位置するピストン56が一端に形成されたロッド57を該貫通孔53に貫挿し、該シリンダ室55内にピストン56によって閉空間58が形成されるようにする。そして、ロッド57の全長が該円筒形ハウジング1の内径よりわずかに小寸法で円筒形ハウジング1中における可動ブロック5の回転を阻止しないようにしている。
【0014】
そしてシリンダ室55の内面に図4に示したように閉空間58と円筒形ハウジング1内とを連通させる細溝状の流入出水路59を形成すると共に、ピストン56の外周に断面形状がV形のVパッキン60をその開側が閉空間58に向くように取着し、該円筒形ハウジング1内の水がピストン56の周囲および流入出水路59を通って閉空間58へ流入する際の抵抗は小さく、その反対に閉空間58の水が円筒形ハウジング1内に流出する際の抵抗は大きくなるようにしている。即ち、閉空間58の水はその水圧によってVパッキン60をシリンダ室55の内面に密着させるので、流入出水路59を通してのみ流出が可能となり流出抵抗は大きいのに対して、外から閉空間58に流入しようとする水はVパッキン60をシリンダ室55の内面から容易に離れさせるので、比較的小さい流入抵抗でスムーズに流入し得るようにしている。
【0015】
また、61は貫通孔53の反対側からの水の流入出を抑えるためにロッド57の外周に装着したOリング、62は該Oリング61を可動ブロック5内にセットするために貫通孔53の他端より螺合したねじ筒である。
【0016】
このように構成したシングルレバー式水栓では、図1に示した止水状態にある可動弁板4をハンドル9によりレバー8を操作し図3に示した吐水状態となるときは、ロッド57の全長が円筒形ハウジング1の内径よりわずかに小さいだけであるのでロッド57はその円筒形ハウジング1の内周面にはばまれて移動せず、可動ブロック5のみが開方向に移動し、閉空間58の容積が拡大し、該閉空間58が負圧となるのでピストン56の外周面とシリンダ室55との隙間および流入出水路59を通って円筒形ハウジング1内の水が該閉空間58に流入する。そのときVパッキン60にはその背側から水圧が掛かることとなるので流入が阻止されず少ない抵抗で流入する。このためレバー8を開操作するときの抵抗は比較的小さい。
【0017】
一方、レバー8を閉操作するときは、閉空間58は反対に容積が縮小し該閉空間58の水圧は上昇するが、Vパッキン60はシリンダ室55の内周面にその水圧により密着し流出を抑制するために主として流入出水路59から流出できるだけであるのでその閉操作に対しては大きな抵抗が掛かる。このため、急激な閉操作により可動弁板4が弁口32,33を急に遮断させることがなくなりウオーターハンマーが防止される。
【0018】
なおこの実施形態ではVパッキン60を用いることによって水の流動方向によって抵抗に差異が生じるようにしたが、これにはその他の形態のパッキン、或いは逆止弁のような手段を採ることもできる。
【0019】
また、この実施形態では、止水操作時に閉空間58が縮小するように可動ブロック5の閉方向側端部にシリンダ室55を形成したが、開方向側端部にシリンダ室を形成し、止水操作時にその閉空間が拡大するように構成してもよい。その場合、該閉空間への水の流入時により大きな抵抗が及ぶように構成することとなるのは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】
このように本発明のシングルレバー式水栓は、ロッドの両端を円筒形ハウジングの内周面に対向させることにより該ロッドを可動ブロックの開閉方向に移動しないように支持したものであるから、従来のシングルレバー式水栓のウオーターハンマーの防止機構よりも構成が簡単になり、可動ブロックの可動範囲も充分に確保される。このため製品の外径が大きくなることなく必要な吐水量を有したシングルレバー式水栓を提供できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシングルレバー式水栓の止水状態の縦断面図。
【図2】図1のシングルレバー式水栓の要部の分解斜視図。
【図3】本発明のシングルレバー式水栓の吐水状態の縦断面図。
【図4】図1のA−A線断面図。
【符号の説明】
1 円筒形ハウジング
2 底板
3 固定弁板
4 可動弁板
5 可動ブロック
6 押え板
7 レバー取付環
8 レバー
9 ハンドル
11 吐出口
32,33 弁口
41 透孔
53 貫通孔
54 段部
55 シリンダ室
56 ピストン
57 ロッド
58 閉空間
59 流入出水路
60 Vパッキン
61 Oリング
62 ねじ筒

Claims (2)

  1. 弁口が開設された固定弁板を円筒形ハウジング内底部に設け、該固定弁板上に可動弁板を摺動自在に設け、該円筒形ハウジングの上部に設けられたレバーと該可動弁板との間に可動ブロックを介装し、該レバーを操作することにより該可動弁板が摺動し弁口を開閉し得るようにしたシングルレバー式水栓であって、可動ブロックにその中心を開閉方向に貫通する貫通孔を形成し、該貫通孔の一端にシリンダ室を形成し、該シリンダ室に位置するピストンの一端に形成されたロッドを該貫通孔に貫挿し、該ロッドの全長を該円筒形ハウジングの内径よりわずかに小寸法なるようにし、該ピストンにより形成された該シリンダ室内の閉空間に該円筒形ハウジング内の水が流入出する際の抵抗が該可動弁板が開方向に摺動するときは小さく、閉方向に摺動するときは大なるように流入出水路を形成してなることを特徴としたシングルレバー式水栓。
  2. シリンダ室の内面に閉空間と円筒形ハウジング内とを連通させる細溝状の流入出水路を形成すると共に、ピストンの外周にVパッキンを設けた請求項1に記載のシングルレバー式水栓。
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