JP3803158B2

JP3803158B2 - Adhesive interlining

Info

Publication number: JP3803158B2
Application number: JP03700697A
Authority: JP
Inventors: 敦司下田; 雅行片山
Original assignee: Japan Vilene Co Ltd
Current assignee: Japan Vilene Co Ltd
Priority date: 1997-02-05
Filing date: 1997-02-05
Publication date: 2006-08-02
Anticipated expiration: 2017-02-05
Also published as: JPH10219564A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表地と接着して衣服を構成する接着芯地に関し、特に、水系のペーストをドット状に形成して構成されたものであって、表地等への移行低減を図り得る接着芯地に関する。
【０００２】
【従来の技術】
衣服を構成するに当たり、その保型性を良好とするなどの目的で布はくの表面に接着樹脂部を備えた接着芯地が広く用いられている。この接着芯地の基本的な構造として、不織布、編布、織布等の布はくを基布に使用し、当該基布の少なくとも一方の表面側に、アイロンなどで熱圧着することで表地と接着し得る熱可塑性樹脂（ホットメルト樹脂）をドット状に形成し、接着樹脂部をそなえたものが知られている。
【０００３】
上述の接着樹脂部の形成に当っては、例えばポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂またはポリオレフィン系樹脂などで構成される粉末状の熱可塑性樹脂が用いられ、これら樹脂を水に分散させるための分散剤を添加して水系ペーストとし、当該ペーストを周知のプリント技術によってドット状に形成するのが一般的である。
【０００４】
一方、表地には衣服とした際のまつわりつきを回避するため、帯電防止剤による加工が施されている。しかし、帯電防止処理が施されている表地では、接着芯地を接着した後、表地に部分的な濃色化を来す場合があった。このような濃色化現象の原因について、実開平４−１２３２９４号公報では、以下のような開示が為されている。即ち、この公報によれば、従前より、水系ペーストの分散剤（懸濁剤）として、低炭素数の飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸を不純物として含む工業用ステアリン酸を主成分とするものが用いられている。従って、上記濃色化は、接着芯地側に含まれる上記不純物が表地側に移行し、これら不純物が表地側のカチオン系物質と反応して濡れ色に変色するために生じるとされている。係る要因分析に基づいて、上記公報では、ステアリン酸の純度を７０％以上とし、しかも、上記不純物の含有量が５％未満の分散剤を用いた接着芯地を提供することによる濃色化の改善を提案している。
【０００５】
しかしながら、所定純度のステアリン酸を主成分とする分散剤を使用した技術では、濃色化の十分な解消には至らなかった。本発明者らは、ステアリン酸以外の分散剤を種々に検討するうち、工業用ステアリン酸に含まれる不純物のみならず、ステアリン酸自体も種々のカチオン系物質と化合し、濃色化を来す原因になっているとの知見を得た。また、ステアリン酸を分散剤として用いた接着芯地により構成される、最終製品としての衣服を、例えばポリビニルアルコール（ＰＶＡ）樹脂製の包装材に梱包して流通させた場合、表地の濃色化のみならず、当該包装材の内表面に白色物が付着する現象（以下、曇化と称する）も認められた。
【０００６】
この明細書では上記濃色化や曇化を包括的に変色と称するが、本出願に係る発明者の実験によれば、これら変色は、表地に添加されたカルシウム成分、包装袋に添着されたナトリウム成分といった反応対象となる化合物の相違はあるが、これらカチオン成分と、ステアリン酸（その不純物を含む）との化合の結果生ずる現象であるとの結論に達した。
【０００７】
上記変色を改善する技術として、本出願人は、特開平７−７０９２６号公報に、ベヘニン酸を主成分とする分散剤の適用を提案している。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記ベヘニン酸を適用した接着芯地では、変色の解消を図ることはできるが、同一の熱可塑性樹脂をステアリン酸で分散させた水系ペーストを用いた場合に比べて、表地との接着力の点で必ずしも満足するものではなかった。
【０００９】
本発明は、上述した変色及び接着力不足に鑑み、鋭意検討を重ねた結果なされたものであり、従って、本発明の目的は、表地等のカチオン系化合物との反応による変色を回避すると共に、良好な接着力を実現し得る接着芯地を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成を図るため、この出願に係る接着芯地の構成によれば、布はくの少なくとも一方の表面に、熱可塑性樹脂が分散剤によって分散された水系ペーストをドット状に被着、乾燥して形成された接着樹脂部を備えてなる接着芯地において、前述の水系ペーストに添加する分散剤の主成分を下記化学式１で表されるステアリン酸誘導体としてなることを特徴としている。
【００１１】
【化１】
ＣＨ₃（ＣＨ₂）₁₆−ＣＯ−Ｏ−（Ｃ₂Ｈ₄Ｏ）_nＨ
（但し、ｎは６以上１０以下の整数を表す）
【００１２】
また、この発明の実施に当っては、前述した水系ペーストの固形分組成を、熱可塑性樹脂と分散剤との重量の和に対して、熱可塑性樹脂６５〜９９重量％、前記化学式１で表される分散剤１〜３５重量％とするのが好適である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態につき説明すれば、本発明の接着芯地を構成するための水系ペースト用分散剤を、ステアリン酸の水酸基末端近傍にポリエチレンオキサイド（−（Ｃ₂Ｈ₄Ｏ）_n−）を導入した誘導体としている。係る構成としたことによる作用については明らかではないが、ステアリン酸に比べて、樹脂接着部として被着乾燥した後の接着性を著しく低下させることなく、昇華性が低くなるため、前述の変色を回避することができると考えられる。
【００１４】
上記ステアリン酸誘導体に導入された誘導体１分子当たりのエチレンオキサイド（以下、ＥＯと称する場合もある）の個数ｎは、６以上１０以下、さらに好ましくは６以上９以下とするのが好適である。このｎを５以下とした場合には変色の解消が難しく、１１以上とした場合には、接着力の低下を生じる。
【００１５】
接着芯地を構成する布はくには、従来周知の如何なるものを用いても良く、接着樹脂部を構成する主体となる熱可塑性樹脂も、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂及びポリオレフィン系樹脂などを用いることができる。特に、熱可塑性樹脂として、アイロン接着を考慮し、融点が８０〜１４０℃、さらに好ましくは１００〜１２５℃のものを選択するのが良い。
【００１６】
また、水系ペーストの組成は、接着に必要な熱可塑性樹脂と、これを分散してペースト化するための上記分散剤とを必須とし、これらの固形分換算の重量組成を、熱可塑性樹脂に関しては６５重量％以上９９重量％以下、本発明の特徴となるステアリン酸誘導体（分散剤）に関しては１重量％以上３５重量％以下とすればよい。これら好適範囲は、熱可塑性樹脂と前述した一連のステアリン酸誘導体との組合せ、若しくは当該誘導体におけるＥＯ導入の度合いにより種々に異なり、一義に定められるものではないが、これら２成分の重量組成の割合として、熱可塑性樹脂の割合が高くなれば当該樹脂の分散不足からペーストとしての安定性を欠き、分散剤の割合が高くなれば接着力の低下や接着樹脂部としての形態安定性が低下する。これら熱可塑性樹脂と分散剤の組成条件に加えて、水系ペーストを構成するに当たり、従来と同様に、アクリル酸系を始めとする増粘剤、アンモニア等のｐＨ調整剤、或いは消泡剤などの添加剤を使用することもできる。
【００１７】
【実施例】
以下、この出願に係る発明の実施例につき説明する。尚、以下の実施例では、説明を理解し得る程度の特定条件を例示して説明するが、この発明は、これら特定条件にのみ限定されるものではなく、発明の目的の範囲内で任意好適に設計の変更及び変形を行い得る。
【００１８】
始めに、この実施例で作製した水系ペーストの詳細な組成につき説明する。尚、以下の各化合物については、特段の断り書きを付した場合を除き、純度１００％のものを使用した。
【００１９】
実施例１
まず、水系ペーストの調製に当たっては、７０℃の温水１８重量部に対して、ｎを６とした化学式１のステアリン酸誘導体からなる分散剤４重量部、及び市販の２５％アンモニア水１重量部を加えて撹拌後、さらに冷水を４７重量部加え、熱可塑性樹脂としてのポリアミド系樹脂粉末３０重量部を混合撹拌して、実施例１に係る水系ペーストを得た。
また、何れも繊度１．２デニール及び繊維長３８ｍｍの、ナイロン繊維６７重量％とポリエステル繊維３３重量％とからなるカードウエブに対して、加熱ロールによるポイントシールを施し、面密度２０ｇ／ｍ²、厚さ０．１４ｍｍの基布を得た。
次いで、前述の水系ペーストを用いてスクリーンプリンターにより、上記基布の表面にドットをプリントし、熱乾燥を経て樹脂接着部が形成された実施例１に係る接着芯地とした。この際の樹脂接着部は直径０．５５ｍｍの円形とし、そのドット密度は７２個／ｃｍ²、基布上での付着量は固形分として８ｇ／ｍ²であった。
【００２０】
実施例２
実施例２として、分散剤にｎが８として構成されたステアリン酸誘導体を用いたことを除いては、実施例１で説明した基布に対して、同一の条件でペースト調製、ドット形成を経て、実施例２に係る接着芯地を得た。
【００２１】
実施例３
実施例３として、分散剤にｎを９として構成したステアリン酸誘導体を用いたことを除いては、実施例１及び２で説明した基布に対して、同一の条件でペースト調製、ドット形成を経て、実施例３に係る接着芯地を得た。
【００２２】
実施例４
実施例４として、分散剤にｎを１０として構成したステアリン酸誘導体を用いたことを除いては、実施例１〜３で説明した基布を用い、同一のペースト調製条件、ドット形成条件により、実施例４に係る接着芯地を得た。
【００２３】
比較例１
分散剤としてステアリン酸を用い、これを除いては、実施例１〜４で説明した基布及び諸条件を統一して比較例１に係る接着芯地を得た。
【００２４】
比較例２、比較例３
比較例２及び比較例３として、分散剤が、ＥＯの好適範囲を外れるｎ＝１２又は４０として各々構成したステアリン酸誘導体を用いたことを除いては、基布及び諸条件を各実施例並びに比較例と統一し、比較例２並びに比較例３に係る接着芯地を得た。
【００２５】
比較例４
比較例４として、分散剤がベヘニン酸であることを除いては、基布及び諸条件を各実施例並びに比較例と統一し、比較例４に係る接着芯地とした。
【００２６】
濃色化試験
濃色化試験は、カチオン系の帯電防止剤により処理された市販のＴ／Ｗトロピカル（面密度１３０ｇ／ｍ²）を表地として１５ｃｍ×１５ｃｍに裁断して使用し、上記実施例１〜４並びに比較例１〜４の各接着芯地（寸法１０ｃｍ×１０ｃｍ）を、リライアント型プレス機によって、温度１３０℃、圧力０．２９ＭＰａで１０秒間の条件として熱圧着した。然る後、この試験片に３．５Ｋｇの荷重をかけた状態で、温度４０℃、湿度８０ＲＨ％に設定した恒温恒湿器内に２４時間静置した。この後、試験片を取り出し、接着芯地を接着した部分と非接着部分との色調を表地側から目視で比較した。
【００２７】
曇化試験
曇化試験は、荷重をかける際に、カチオン系の表面処理を行ったＰＶＡフィルムを試験片の表地側と重ね合わせて荷重をかけることを除いては、上記濃色化試験と同一の恒温恒湿条件で静置後、ＰＶＡフィルム表面を観察することにより評価を行った。
【００２８】
接着試験
接着試験は、前述した表地と各接着芯地とを、濃色化試験と同じ手順で熱圧着した後、５ｃｍ幅のテープ状に裁断し、引張試験機により、対向する２つのチャックに、各々、表地と接着芯地とを別々に挟持して、引張速度３００ｍｍ／分で剥離させ、剥離に要する平均張力を接着力として測定した。
【００２９】
評価結果
上述した３つの試験結果につき、各接着芯地を構成する分散剤の構成も含めて表１に示す。同表中、濃色化及び曇化については、これら変色が全く生じなかった場合を◎、凝視しなければ認められない程度の変色が認められた場合を○、部分的に変色が認められる場合を△、及び極めて容易に識別できる場合を×として判定を行った。また、接着力については、８．０Ｎ／５ｃｍ以上の接着力であった場合を◎、６．０Ｎ／５ｃｍ以上８．０Ｎ／５ｃｍ未満の接着力であった場合を○、４．０Ｎ／５ｃｍ以上６．０Ｎ／５ｃｍ未満の接着力であった場合を△とした。
【００３０】
【表１】

【００３１】
この表１からも理解できるように、２つの変色試験の結果、ステアリン酸誘導体を構成するＥＯが６個から４０個までの試験片（実施例１〜実施例４及び比較例２及び比較例３）では、ベヘニン酸（比較例４）と同様に、実用上問題のない接着芯地を構成することができた。しかし、ステアリン酸を用いて作製した接着芯地（比較例１）では明らかな変色が認められた。
【００３２】
また、接着試験の結果、ステアリン酸誘導体のＥＯを６個から１０個として構成した実施例１から実施例４までの接着芯地では、何れもベヘニン酸を用いた接着芯地（比較例４）に比べて接着力の改善を図ることができた。
【００３３】
これら変色と接着力との評価から、ステアリン酸誘導体のＥＯを６個から１０個の範囲（実施例１〜実施例４）とすることにより、優れた接着芯地を実現し得ることが理解できる。
【００３４】
【発明の効果】
上述した説明から明らかなように、この発明の接着芯地の構成によれば、布はくの少なくとも一方の表面に、熱可塑性樹脂が分散剤によって分散された水系ペーストをドット状に被着、乾燥して形成された接着樹脂部を備えてなる接着芯地において、前述の水系ペーストに添加する分散剤の主成分を前述の化学式１で表されるステアリン酸誘導体としている。これがため、表地等のカチオン系化合物との反応による変色を回避すると共に、良好な接着力を実現し得る接着芯地を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an adhesive interlining that is bonded to a surface material to form a garment, and in particular, is formed by forming a water-based paste in the form of dots, and can be used to reduce the transition to the surface material. About.
[0002]
[Prior art]
In constituting clothes, an adhesive interlining having an adhesive resin portion on the surface of a cloth sheet is widely used for the purpose of improving its shape retention. As a basic structure of this adhesive interlining, a cloth such as non-woven fabric, knitted fabric, woven fabric, etc. is used for the base fabric, and the surface of the base fabric is thermocompression-bonded with an iron or the like on at least one surface side of the base fabric. It is known that a thermoplastic resin (hot melt resin) that can be bonded to the substrate is formed in a dot shape and has an adhesive resin portion.
[0003]
In forming the above-mentioned adhesive resin portion, for example, a powdery thermoplastic resin composed of a polyamide resin, a polyester resin, or a polyolefin resin is used, and a dispersant for dispersing these resins in water. In general, an aqueous paste is added, and the paste is formed into dots by a well-known printing technique.
[0004]
On the other hand, the outer surface is processed with an antistatic agent in order to avoid flickering when used as clothing. However, in the case of the outer surface subjected to the antistatic treatment, after the adhesive interlining is bonded, there is a case where the surface is partially darkened. Regarding the cause of such a darkening phenomenon, the following disclosure is made in Japanese Utility Model Laid-Open No. 4-123294. That is, according to this publication, as a dispersant (suspension) for an aqueous paste, a paste mainly composed of industrial stearic acid containing a saturated fatty acid having a low carbon number or an unsaturated fatty acid as an impurity is used. ing. Therefore, the darkening is said to occur because the impurities contained on the adhesive core side migrate to the surface side, and these impurities react with the cationic material on the surface side and change to a wet color. Based on such factor analysis, in the above publication, the purity of stearic acid is set to 70% or more, and moreover, by providing an adhesive interlining using a dispersant having the impurity content of less than 5%, Suggest improvements.
[0005]
However, the technique using a dispersant mainly composed of stearic acid having a predetermined purity has not resulted in sufficient elimination of darkening. As the inventors of the present invention have studied various dispersants other than stearic acid, not only impurities contained in industrial stearic acid but also stearic acid itself combines with various cationic substances, resulting in darkening. I got the knowledge that it was the cause. In addition, when clothing as the final product, which is composed of an adhesive interlining using stearic acid as a dispersant, is packaged and distributed in, for example, a packaging material made of polyvinyl alcohol (PVA) resin, the surface is darkened. In addition, a phenomenon (hereinafter referred to as clouding) in which a white substance adheres to the inner surface of the packaging material was also observed.
[0006]
In this specification, the above-described darkening and clouding are collectively referred to as discoloration. However, according to the inventors' experiments according to the present application, these discolorations were attached to the calcium component added to the outer fabric and the packaging bag. Although there are differences in the compounds to be reacted, such as the sodium component, it has been concluded that this is a phenomenon resulting from the combination of these cationic components with stearic acid (including its impurities).
[0007]
As a technique for improving the discoloration, the present applicant has proposed the application of a dispersant containing behenic acid as a main component in JP-A-7-70926.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The adhesive interlining applied with the above-mentioned behenic acid can eliminate discoloration, but compared to the case where an aqueous paste in which the same thermoplastic resin is dispersed with stearic acid is used, the adhesive strength with the outer surface is increased. It was not always satisfactory.
[0009]
The present invention has been made as a result of intensive studies in view of the above-described discoloration and insufficient adhesive force. Therefore, the object of the present invention is to avoid discoloration due to reaction with a cationic compound such as a surface material, An object of the present invention is to provide an adhesive interlining capable of realizing a good adhesive force.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, according to the configuration of the adhesive interlining according to this application, a water-based paste in which a thermoplastic resin is dispersed by a dispersant is applied to at least one surface of a cloth foil in a dot shape. In an adhesive interlining comprising an adhesive resin portion formed by drying, the main component of the dispersant added to the aqueous paste is a stearic acid derivative represented by the following chemical formula 1.
[0011]
[Chemical 1]
_{_{_{CH 3 (CH 2) 16 -CO}}} -O- (C 2 H 4 O) n H
(However, n represents an integer from 6 to 10.)
[0012]
In the practice of the present invention, the solid content composition of the aqueous paste described above is represented by 65 to 99% by weight of the thermoplastic resin with respect to the sum of the weights of the thermoplastic resin and the dispersant represented by the chemical formula 1. It is preferable that the dispersant is 1 to 35% by weight.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The embodiment of the present invention will be described. An aqueous paste dispersant for constituting the adhesive interlining according to the present invention is obtained by using polyethylene oxide (— (C ₂ H ₄ O) _n —) in the vicinity of the hydroxyl terminal of stearic acid. Introduced derivatives. Although it is not clear about the effect of having such a structure, sublimation is reduced without significantly reducing the adhesion after drying as a resin adhesive compared to stearic acid. It can be avoided.
[0014]
The number n of ethylene oxide (hereinafter also referred to as EO) per molecule of the derivative introduced into the stearic acid derivative is preferably 6 or more and 10 or less, more preferably 6 or more and 9 or less. When n is 5 or less, it is difficult to eliminate discoloration, and when it is 11 or more, the adhesive strength is reduced.
[0015]
Any conventionally known cloth may be used to form the adhesive interlining, and the main thermoplastic resin constituting the adhesive resin portion is a polyamide resin, a polyester resin, a polyolefin resin, or the like. be able to. In particular, it is preferable to select a thermoplastic resin having a melting point of 80 to 140 ° C., more preferably 100 to 125 ° C. in consideration of iron adhesion.
[0016]
In addition, the composition of the water-based paste includes the thermoplastic resin necessary for adhesion and the dispersant for dispersing the paste to form a paste, and the weight composition in terms of solid content is related to the thermoplastic resin. With respect to the stearic acid derivative (dispersing agent) that is a feature of the present invention, it may be 1% by weight or more and 35% by weight or less. These preferred ranges vary depending on the combination of the thermoplastic resin and the series of stearic acid derivatives described above, or the degree of EO introduction in the derivatives, and are not uniquely defined, but the ratio of the weight composition of these two components If the ratio of the thermoplastic resin is high, the stability of the paste is lacking due to insufficient dispersion of the resin, and if the ratio of the dispersant is high, the adhesive strength and the form stability as the adhesive resin part are reduced. In addition to the composition conditions of these thermoplastic resins and dispersants, when constituting an aqueous paste, as in the past, thickeners such as acrylic acid, pH adjusters such as ammonia, or antifoaming agents, etc. Additives can also be used.
[0017]
【Example】
Examples of the invention according to this application will be described below. In the following examples, specific conditions that can understand the explanation will be exemplified and described. However, the present invention is not limited to these specific conditions, and is arbitrarily suitable within the scope of the object of the invention. The design can be changed and modified.
[0018]
First, the detailed composition of the aqueous paste produced in this example will be described. In addition, about the following each compound, the thing of purity 100% was used except the case where special notice is attached | subjected.
[0019]
Example 1
First, in the preparation of the aqueous paste, 4 parts by weight of a dispersant composed of a stearic acid derivative of Formula 1 with n being 6 and 1 part by weight of commercially available 25% aqueous ammonia are added to 18 parts by weight of warm water at 70 ° C. In addition, after stirring, 47 parts by weight of cold water was further added, and 30 parts by weight of polyamide resin powder as a thermoplastic resin was mixed and stirred to obtain an aqueous paste according to Example 1.
In addition, a point seal with a heating roll was applied to a card web consisting of 67% by weight nylon fiber and 33% by weight polyester fiber, each having a fineness of 1.2 denier and a fiber length of 38 mm, and a surface density of 20 g / m ² , A base fabric having a thickness of 0.14 mm was obtained.
Next, a dot was printed on the surface of the base fabric by a screen printer using the above-mentioned aqueous paste, and the adhesive interlining according to Example 1 in which the resin adhesive portion was formed through heat drying was obtained. At this time, the resin-bonded portion was a circle having a diameter of 0.55 mm, the dot density was 72 pieces / cm ² , and the adhesion amount on the base fabric was 8 g / m ² as a solid content.
[0020]
Example 2
As Example 2, paste preparation and dot formation were performed under the same conditions for the base fabric described in Example 1 except that a stearic acid derivative with n = 8 was used as the dispersant. The adhesive interlining according to Example 2 was obtained.
[0021]
Example 3
As Example 3, paste preparation and dot formation were performed under the same conditions for the base fabrics described in Examples 1 and 2 except that a stearic acid derivative having n as 9 was used as the dispersant. After that, an adhesive interlining according to Example 3 was obtained.
[0022]
Example 4
As Example 4, using the base fabric described in Examples 1 to 3 except that a stearic acid derivative having n as 10 was used as a dispersant, the same paste preparation conditions and dot formation conditions were used. An adhesive interlining according to Example 4 was obtained.
[0023]
Comparative Example 1
Stearic acid was used as a dispersant, and except for this, the base fabric and various conditions described in Examples 1 to 4 were unified to obtain an adhesive interlining according to Comparative Example 1.
[0024]
Comparative Example 2 and Comparative Example 3
As Comparative Example 2 and Comparative Example 3, the base fabric and various conditions were set in each Example and Except that the dispersing agent used was a stearic acid derivative each configured as n = 12 or 40 outside the preferred range of EO. The adhesive interlining according to Comparative Example 2 and Comparative Example 3 was obtained by unifying with Comparative Example.
[0025]
Comparative Example 4
As Comparative Example 4, the base fabric and various conditions were unified with each Example and Comparative Example except that the dispersant was behenic acid, and an adhesive core according to Comparative Example 4 was obtained.
[0026]
Darkening test <br/> darkening test, and cut into a 15cm × 15cm using commercially available T / W Tropical treated with cationic antistatic agent (surface density 130 g / m ²⁾ as outer material The adhesive interlinings (dimensions 10 cm × 10 cm) of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 4 were subjected to thermocompression bonding under the conditions of a temperature of 130 ° C. and a pressure of 0.29 MPa for 10 seconds using a reliant press. Thereafter, the test piece was left to stand for 24 hours in a thermo-hygrostat set to a temperature of 40 ° C. and a humidity of 80 RH% under a load of 3.5 kg. Then, the test piece was taken out, and the color tone of the part which adhere | attached the adhesive interlining and the non-adhesion part was compared visually from the surface side.
[0027]
Clouding test The clouding test is performed by applying the above-described dark color except that, when a load is applied, a PVA film subjected to a cationic surface treatment is superimposed on the surface of the test piece and the load is applied. Evaluation was performed by observing the surface of the PVA film after standing under the same constant temperature and humidity conditions as in the test.
[0028]
Adhesion test In the adhesion test, the above-mentioned outer material and each adhesive interlining are thermocompression bonded in the same procedure as the darkening test, and then cut into a tape of 5 cm width and faced by a tensile tester. Each of the two chucks was separately sandwiched between the outer material and the adhesive interlining, and peeled at a tensile speed of 300 mm / min, and the average tension required for peeling was measured as the adhesive force.
[0029]
Evaluation results Table 1 shows the results of the three tests described above, including the composition of the dispersant constituting each adhesive interlining. In the same table, for darkening and clouding, ◎ indicates that no discoloration has occurred at all, ○ indicates discoloration to the extent that it cannot be recognized without staring, and partial discoloration is observed. Was judged as △, and the case where discrimination was very easy was made as x. In addition, as for the adhesive strength, when the adhesive strength is 8.0 N / 5 cm or more, ◎, when the adhesive strength is 6.0 N / 5 cm or more and less than 8.0 N / 5 cm, ○, 4.0 N / 5 cm The case where the adhesive strength was less than 6.0 N / 5 cm was given as Δ.
[0030]
[Table 1]

[0031]
As can be understood from Table 1, as a result of two discoloration tests, test pieces having 6 to 40 EO constituting the stearic acid derivative (Examples 1 to 4 and Comparative Examples 2 and 3). ), An adhesive interlining having no practical problem could be formed in the same manner as in behenic acid (Comparative Example 4). However, clear discoloration was recognized in the adhesive interlining produced using stearic acid (Comparative Example 1).
[0032]
In addition, as a result of the adhesion test, the adhesive interlinings of Examples 1 to 4 in which the EO of the stearic acid derivative was configured to be 6 to 10 were all the adhesive interlinings using behenic acid (Comparative Example 4). Compared with, the adhesive strength could be improved.
[0033]
From the evaluation of the discoloration and the adhesive strength, it can be understood that an excellent adhesive interlining can be realized by setting the EO of the stearic acid derivative in the range of 6 to 10 (Examples 1 to 4). .
[0034]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the configuration of the adhesive interlining of the present invention, at least one surface of the cloth foil is coated with a water-based paste in which a thermoplastic resin is dispersed by a dispersant in the form of dots. In an adhesive core comprising an adhesive resin portion formed by drying, the main component of the dispersant added to the aqueous paste is a stearic acid derivative represented by the chemical formula 1. For this reason, while avoiding discoloration by reaction with cationic compounds, such as a surface material, the adhesive interlining which can implement | achieve favorable adhesive force can be provided.

Claims

In an adhesive core comprising an adhesive resin part formed by applying a water-based paste in which a thermoplastic resin is dispersed in a dot shape on at least one surface of a cloth foil, and drying it, the water-based paste An adhesive interlining characterized in that the main component of the dispersant added to is a stearic acid derivative represented by the following chemical formula 1.
[Chemical 1]
_{_{_{CH 3 (CH 2) 16 -CO}}} -O- (C 2 H 4 O) n H
(However, n represents an integer from 6 to 10.)

The adhesive interlining according to claim 1, wherein the solid content composition of the aqueous paste is 65 to 99% by weight of a thermoplastic resin and 1 to 35% by weight of a dispersant represented by the chemical formula 1.