JP3803065B2

JP3803065B2 - Method for improving aftertaste of beverage containing high-intensity sweetener

Info

Publication number: JP3803065B2
Application number: JP2002008798A
Authority: JP
Inventors: 訓尚藤生; 秀紀橋本
Original assignee: Asahi Soft Drinks Co Ltd
Current assignee: Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority date: 2002-01-17
Filing date: 2002-01-17
Publication date: 2006-08-02
Anticipated expiration: 2022-01-17
Also published as: JP2003210147A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は高甘味度甘味料含有飲料の後味改善方法、特に、スクラロース含有飲料の後味改善方法並びに当該方法に係る改善剤及び飲料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
甘味料というのは、一般に、食品に甘味を付与する目的で使用する食品及び食品添加物のことを言うが、甘味はただ単に甘味を付与するというだけでなく、酸味や苦味を抑制し、刺激を和らげる効果も持っているがゆえに、飲料に対しても種々の甘味料が添加され、その味の一翼を担っている。
【０００３】
これに関し、甘味料の種類によって甘味質、甘味強度、溶解度、溶解熱、物性、褐変速度、細菌資化性、う蝕性、燃焼エネルギーなどの特性が異なるので、種々の商品に対してそれぞれの特性を生かした使い方がなされているというのが現状である。
【０００４】
甘味は、基本的にはショ糖に代表される主に低分子糖類が呈する味であり、この他にもブドウ糖や果糖、乳糖などの食品中に一般的に存在する糖類を甘味料の代表として挙げることができるが、最近では糖アルコールや配糖体、アミノ酸、ペプチド、タンパク質なども甘味を有することが知られるようになってきており、中にはショ糖の数百倍もの甘味を有するものまで見出されるようになってきている。
【０００５】
こうしたショ糖の数百倍もの甘味度を有する甘味料は「高甘味度甘味料」と呼ばれ、糖類や糖アルコール類からなる「低甘味度甘味料」に対する概念として分類されている。そして、このような高甘味度甘味料は、低カロリー甘味料もしくは低コスト甘味料となるものであるがゆえに、消費者の健康志向や企業の経営改善に応えるものということで、飲料に添加される甘味料として使用されるようになってきている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高甘味度甘味料というのは、飲料に添加した場合には、ショ糖の場合と比較して、甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）があるものが多く、それがあるがゆえに消費者に敬遠される場合があった。
【０００７】
これに関し、例えばモネリンなどの配糖体系の高甘味度甘味料に比べると、スクラロース（化学物質名：トリクロロガラクトスクロース）などは甘味の残存性が殆ど無いようなものではあるが、飲料に添加した場合には、やはり、ショ糖の場合と比較すると、甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）が感じられる。
【０００８】
そしてそうであるがゆえに、低カロリーの高甘味度甘味料を使用し、低カロリー飲料として消費者の健康に資するものを提供しようとしても、甘味の後引きの難点があって消費者に受け入れられないという問題があることから、現実問題として、市販する飲料には砂糖（ショ糖）を甘味料として使用せざるを得なくなるような場合もあった。
【０００９】
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高甘味度甘味料を含有する飲料における甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）の難点を解消し、低カロリーの高甘味度甘味料の飲料への使用が促進されることを通じて、一般消費者の健康維持をも図ることができるようにすることにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために本発明者らが鋭意研究をした結果、高甘味度甘味料を含有する飲料に対して有機酸を添加することにより、飲料中に含有されている高甘味度甘味料に起因した甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）の難点が解消され、ショ糖に匹敵するあと味のさわやかさを持たせることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１１】
より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
【００１２】
（Ａ）高甘味度甘味料が含有されている高甘味度甘味料含有飲料に対して、当該高甘味度甘味料含有飲料に添加される複数もしくは単数の「有機酸及び／又は有機酸の塩」の種類と量の調整を行うことにより、当該含有されている高甘味度甘味料による甘味の後引きの調整を行う方法。
【００１３】
即ち、本発明を大きな概念で捕らえると、ある高甘味度甘味料に対して、それに適切な「有機酸及び／又は有機酸の塩」の種類を適宜選択し、その量を適宜調整することにより、前記ある高甘味度甘味料に対して、当該ある高甘味度甘味料に起因した甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）を調整するというものである。この「調整」には、甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）を改善するものの他、甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）を変化させようとする意図がある限りは、試行錯誤によってそれを悪化させることをも含む。
【００１４】
しかしながら、本発明に係る方法は、基本的には、甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）を改善することを目的とするものであり、最も好ましい実施形態においては、本発明は、飲料に含有されている高甘味度甘味料に起因した甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）を改善する方法として把握される。
【００１５】
（Ｂ）グルコン酸もしくはリンゴ酸、またはこれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩を主成分とする、飲料に含有されたスクラロースによる甘味の後引きの改善を行う甘味後引き改善剤。
【００１６】
即ち、本発明は、グルコン酸もしくはリンゴ酸、またはこれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩についての新たな用途を発見したものとして把握することもでき、これらを主成分とする甘味後引き改善剤もその内容とする。
【００１７】
（Ｃ）スクラロース、及び、当該スクラロースによる甘味の後引きの改善を行うのに有効な量のグルコン酸もしくはリンゴ酸またはこれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩を含有するスクラロース含有飲料。
【００１８】
即ち、本発明は、スクラロース含有飲料において、スクラロースによる甘味の後引きの改善を行うのに有効な量のグルコン酸もしくはリンゴ酸またはこれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩を含有するものもその内容とするものである。
【００１９】
この（Ｃ）の発明は、上記（Ａ）の「ある高甘味度甘味料に対して、それに適切な「有機酸及び／又は有機酸の塩」の種類を適宜選択」した結果として、「ある高甘味度甘味料」として「スクラロース」が選択されると共に、「それに適切な「有機酸及び／又は有機酸の塩」」として「グルコン酸もしくはリンゴ酸またはこれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩」が選択されたものであり、「有効な量」は、人間の味覚を通じて行う試行錯誤等により適宜決定されるものである。
【００２０】
【発明の実施の形態】
本発明は以下のようなものを提供する。
【００２１】
（１）高甘味度甘味料が含有されている高甘味度甘味料含有飲料に対して、当該高甘味度甘味料含有飲料に添加される複数もしくは単数の「有機酸及び／又は有機酸の塩」の種類と量の調整を行うことにより、当該含有されている高甘味度甘味料による甘味の後引きの調整を行う方法。
【００２２】
「高甘味度甘味料」としては、天然の植物から抽出される高甘味度甘味料である配糖体系の高甘味度甘味料（ステビア（甘味度（ショ糖を1とした場合の甘味度。以下、同じ）：１５０〜３００）、グリチリリチン（甘味度：２５０）、タウマチン（甘味度：３０００〜５０００）、モネリン（甘味度：３０００））、アミノ酸を原料とする高甘味度甘味料であるアミノ酸系の高甘味度甘味料（アスパルテーム（甘味度：２００）、アリテーム（甘味度：２０００〜２９００））、配糖体系の高甘味度甘味料にもアミノ酸系の高甘味度甘味料にも分類されないその他の高甘味度甘味料（サッカリン（甘味度：３００〜５００）、チクロ（甘味度：３０〜４０）、アセスルファムＫ（甘味度：２００）、スクラロース（甘味度：６００）、ズルチン（甘味度：２００〜２５０））のいずれも使用することができる。
【００２３】
「有機酸」としては、通常の飲料に対して酸味料として使用されているクエン酸、Ｌ-酒石酸、乳酸、酢酸、フマル酸、ＤＬ-リンゴ酸、リン酸、グルコン酸等を使用することができ、「有機酸の塩」としてはナトリウム塩やカリウム塩、カルシウム塩等の水溶性の塩を適宜使用することができる。
【００２４】
（２）前記高甘味度甘味料はスクラロースであることを特徴とする（１）記載の方法。
【００２５】
（３）前記有機酸はグルコン酸もしくはリンゴ酸であり、前記有機酸の塩はナトリウム塩もしくはカリウム塩であることを特徴とする（１）または（２）記載の方法。
【００２６】
上記（２）及び（３）に関し、（２）は上記の（１）の「高甘味度甘味料」として「スクラロース」（化学物質名：トリクロロガラクトスクロース。ショ糖から化学的に合成される甘味料で、甘味度はショ糖の約６００倍）を選択したものであり、このように飲料中の「高甘味度甘味料」として「スクラロース」を選択した場合には、（３）にて記載をしたように、（１）の「有機酸」は、グルコン酸もしくはリンゴ酸であり、前記有機酸の塩はナトリウム塩もしくはカリウム塩であるのが好適であり、グルコン酸カリウムもしくはリンゴ酸であると更に好適である。
【００２７】
そして、後述の実施例にて示されるように、適切な量のグルコン酸カリウムもしくはリンゴ酸をスクラロース含有飲料に添加することによって、そこに含有されているスクラロースに起因した甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）の改善が行われることになる（（４）甘味の後引きの改善を行う方法である（１）から（３）いずれか記載の方法。）。
【００２８】
（５）グルコン酸もしくはリンゴ酸、またはこれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩を主成分とする、飲料に含有されたスクラロースによる甘味の後引きの改善を行う甘味後引き改善剤。
【００２９】
グルコン酸もしくはリンゴ酸、またはこれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩を、後述の実施例のように、スクラロースに含有飲料に含有されたスクラロースによる甘味の後引きの改善を行うものとして使用した場合には、本発明の範囲に含まれる。
【００３０】
（６）スクラロース、及び、当該スクラロースによる甘味の後引きの改善を行うのに有効な量のグルコン酸もしくはリンゴ酸またはこれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩を含有するスクラロース含有飲料。
【００３１】
後で詳細に説明をするように、「有効な量」は、人間の味覚を通じて行う試行錯誤等により適宜決定できるものであり、かつ、人間の味覚を通じて行う試行錯誤等により適宜決定されるものである。
【００３２】
（７）機能性飲料である（６）記載のスクラロース含有飲料。
【００３３】
なお、本発明に係るスクラロース含有飲料は、その甘味が人間の舌で感知できる程度にスクラロースを含有しているものであれば、特に限定されるものではないが、スクラロース自体が低カロリーのものであることから、引用者の体調を整えることを主目的とする機能性飲料であるのが好適である。そしてこれは、高甘味度甘味料を含有する飲料における甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）の難点を解消するというだけではなく、低カロリーの高甘味度甘味料を含有する機能性飲料への使用が促進されることを通じて、一般消費者の健康維持をも図ることに繋がる。
【００３４】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【００３５】
まず、下表に示すような成分を含むサンプルＡ、Ｂ、及びＣを作成した。
【００３６】
【表１】

【００３７】
次に、甘味度自体が機器分析により分析をすることが不可能なものであるため、この実施例に係る上記サンプルＡ、Ｂ、及びＣについても官能性試験を行った。対象者はランダムに選んだ３０人であり、２点識別法により、異なった２種類のサンプルを試飲した後、後味の好ましいサンプルを選んでもらった。結果を以下に示す。
【００３８】
【表２】

【００３９】
［実施例の効果と発明の適用範囲］
以上のように、クエン酸だけのサンプル（サンプルＡ）とそれに加えてリンゴ酸もしくはグルコン酸カリウムを添加したサンプル（サンプルＢもしくはサンプルＣ）とを比較すると、後者のほうがあと味か良いという評価が得られた。よって、リンゴ酸もしくはグルコン酸カリウムにより、スクラロースに起因した甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）の改善が行われることが分かる。
【００４０】
従って、適切な量のグルコン酸カリウムもしくはリンゴ酸をスクラロース含有飲料に添加することによって、そこに含有されているスクラロースに起因した甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）の改善が行われるということになる。
【００４１】
これは、言い換えれば、リンゴ酸もしくはグルコン酸カリウムに、スクラロースに対する甘味後引き改善作用があるということになり、リンゴ酸もしくはグルコン酸カリウムを主成分とするもの（等価のものを想定すれば、グルコン酸もしくはリンゴ酸、またはこれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩を主成分とするもの）は、少なくとも、飲料に含有されたスクラロースによる甘味の後引きの改善を行う甘味後引き改善剤としての用途を有するということになる。
【００４２】
そして、本実施例のように、スクラロース、及び、当該スクラロースによる甘味の後引きの改善を行うのに有効な量のグルコン酸もしくはリンゴ酸またはこれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩を含有するスクラロース含有飲料は、そこに含有されているスクラロースに起因した甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）の改善が行われているものである。
【００４３】
ここで、甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）の改善を行うのに「有効な量」の具体的な値は、「スクラロース及びグルコン酸カリウムもしくはリンゴ酸」という組合せであれば、その一例は上記実施例にて示された値であるが、それは飲料中におけるスクラロースの含有量によっても変化をするものであり、基本的には、人間の味覚を通じて行う試行錯誤等により適宜決定することができるものであり、かつ、甘味度というもの自体が機器分析により分析をすることが不可能で官能検査により測定が行われるものであるがゆえに、人間の味覚による試行錯誤によって適宜決定されるべきものでもある。
【００４４】
更に、本発明は、所定の有機酸により所定の高甘味度甘味料に対する甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）の改善の途を開いたものでもあるとも把握することができるので、スクラロース以外の高甘味度甘味料については、人間の味覚を通じて行う試行錯誤等により、適切な有機酸の種類や量を選定することによって、高甘味度甘味料が含有されている高甘味度甘味料含有飲料に対して、当該含有されている高甘味度甘味料による甘味の後引きの調整（特に改善）を行うことが可能になる。
【００４５】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高甘味度甘味料が含有されている高甘味度甘味料含有飲料に対して、所定の「有機酸及び／又は有機酸の塩」を添加することにより、当該含有されている高甘味度甘味料による甘味の後引きの改善が行われることになる。
【００４６】
これにより、高甘味度甘味料を含有する飲料における甘味の残存性（あと味：甘味の後引き）の難点が解消され、一般消費者に受け入れられる高甘味度甘味料含有飲料を製造することができるようになるので、低カロリーの高甘味度甘味料の飲料への使用が促進されることとなり、これを通じて一般消費者の健康維持をも図ることができるようになる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for improving the aftertaste of a beverage containing a high-intensity sweetener, and more particularly to a method for improving the aftertaste of a sucralose-containing beverage, and an improving agent and beverage according to the method.
[0002]
[Prior art]
Sweeteners generally refer to foods and food additives that are used for the purpose of imparting sweetness to foods, but sweetness is not only to impart sweetness, but also to suppress acidity and bitterness and to stimulate Because it also has a soothing effect, various sweeteners are added to beverages and play a part in their taste.
[0003]
In this regard, characteristics such as sweetness, sweetness intensity, solubility, heat of dissolution, physical properties, browning speed, bacterial assimilation, caries, and combustion energy differ depending on the type of sweetener. The current situation is that it is being used with its characteristics.
[0004]
Sweetness is basically the taste of low molecular weight sugars typified by sucrose. In addition, sugars commonly present in foods such as glucose, fructose and lactose are representative of sweeteners. Recently, sugar alcohols, glycosides, amino acids, peptides, proteins, etc. have become known to have sweetness, and some of them have sweetness several hundred times that of sucrose. Has come to be found.
[0005]
Such a sweetener having a sweetness several hundred times that of sucrose is called a “high sweetness sweetener” and is classified as a concept for a “low sweetness sweetener” composed of sugars and sugar alcohols. Such high-intensity sweeteners are low-calorie sweeteners or low-cost sweeteners, so they are added to beverages because they respond to consumer health and corporate management improvements. It has come to be used as a sweetener.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, many high-intensity sweeteners have a residual sweetness (aftertaste: after-sweetening) when added to beverages compared to sucrose. Therefore, it was sometimes avoided by consumers.
[0007]
In this regard, for example, sucralose (chemical name: trichlorogalactosucrose) has almost no residual sweetness compared to high-sweetness sweeteners such as monelin, but it was added to beverages. In some cases, the persistence of sweetness (aftertaste: aftertaste of sweetness) is felt as compared with sucrose.
[0008]
And so, even if you try to use a low-calorie high-intensity sweetener and provide a low-calorie beverage that contributes to the health of consumers, there is a difficulty in pulling back sweetness and it is accepted by consumers. Since there is no problem, sugar (sucrose) may be inevitably used as a sweetener in commercially available beverages.
[0009]
The present invention has been made in view of the problems as described above, and its purpose is to eliminate the difficulty of sweetness persistence (aftertaste: after-sweetening) in beverages containing high-intensity sweeteners, By promoting the use of low-calorie high-intensity sweeteners in beverages, it is possible to maintain the health of general consumers.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies conducted by the present inventors in order to solve the above-described problems, high sweetness contained in beverages by adding organic acids to beverages containing high-intensity sweeteners The problem of sweetness persistence (aftertaste: aftertaste of sweetness) caused by sweeteners has been solved, and it has been found that a refreshing aftertaste comparable to sucrose can be achieved, and the present invention has been completed. It was.
[0011]
More specifically, the present invention provides the following.
[0012]
(A) Plural or single “organic acids and / or salts of organic acids added to a high-sweetness sweetener-containing beverage with respect to a high-sweetness sweetener-containing beverage containing a high-sweetness sweetener By adjusting the type and amount of the sweetener, the post-sweetness adjustment with the high-intensity sweetener contained therein.
[0013]
That is, when the present invention is grasped by a large concept, an appropriate kind of “organic acid and / or salt of organic acid” is appropriately selected for a certain high-intensity sweetener, and the amount is appropriately adjusted. The sweetness persistence (aftertaste: after-sweetness) caused by the high-intensity sweetener is adjusted with respect to the high-intensity sweetener. In addition to improving the persistence of sweetness (aftertaste: aftertaste of sweetness), this “adjustment” is as long as there is an intention to change the persistence of sweetness (aftertaste: aftertaste of sweetness). Including making it worse by trial and error.
[0014]
However, the method according to the present invention is basically aimed at improving the persistence of sweetness (aftertaste: aftertaste of sweetness), and in the most preferred embodiment, the present invention comprises: It is understood as a method for improving the persistence of sweetness (aftertaste: after-sweetening) due to high-intensity sweeteners contained in beverages.
[0015]
(B) An after-sweetness improving agent for improving sweetness after-treatment with sucralose contained in a beverage, comprising gluconic acid or malic acid, or a sodium salt or potassium salt thereof as a main component.
[0016]
That is, the present invention can be understood as having discovered a new use for gluconic acid or malic acid, or a sodium salt or potassium salt thereof, and a sweetness aftertaste improving agent containing these as a main component And
[0017]
(C) A sucralose-containing beverage containing sucralose and an amount of gluconic acid or malic acid, or a sodium salt or potassium salt thereof in an amount effective for improving sweetness after-treatment by the sucralose.
[0018]
That is, the present invention also includes a sucralose-containing beverage that contains an amount of gluconic acid or malic acid, or a sodium salt or potassium salt thereof in an amount effective for improving sweetness after-treatment with sucralose. It is.
[0019]
The invention of (C) is “as a result of appropriately selecting the type of“ organic acid and / or salt of organic acid ”appropriate for a certain high-intensity sweetener” in (A) above. “Sucralose” is selected as “high-intensity sweetener” and “gluconic acid or malic acid or sodium salt or potassium salt thereof” is selected as “suitable“ organic acid and / or salt of organic acid ”” The “effective amount” is appropriately determined by trial and error performed through human taste.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention provides the following.
[0021]
(1) Plural or single “organic acids and / or salts of organic acids” added to the high-sweetness sweetener-containing beverage with respect to the high-sweetness sweetener-containing beverage containing the high-sweetness sweetener By adjusting the type and amount of the sweetener, the post-sweetness adjustment with the high-intensity sweetener contained therein.
[0022]
The “high-sweetness sweetener” is a high-sweetness sweetener of the glycosylation system (stevia (sweetness (sweetness when sucrose is 1). Hereinafter, the same): 150-300), glycyrrhizin (sweetness: 250), thaumatin (sweetness: 3000-5000), monelin (sweetness: 3000)), an amino acid that is a high-intensity sweetener made from amino acids. High sweetness level of sweeteners (aspartame (sweetness level: 200), Aritame (sweetness level: 2000-2900)), glycoside high sweetness level and amino acid high sweetness level Other high-intensity sweeteners (saccharin (sweetness: 300 to 500), tichro (sweetness: 30 to 40), acesulfame K (sweetness: 200), sucralose (sweetness: 600), zulch (Sweetness: 200 to 250)) can be used.
[0023]
As the “organic acid”, citric acid, L-tartaric acid, lactic acid, acetic acid, fumaric acid, DL-malic acid, phosphoric acid, gluconic acid and the like used as a sour agent for ordinary beverages may be used. In addition, as the “organic acid salt”, a water-soluble salt such as a sodium salt, a potassium salt, or a calcium salt can be appropriately used.
[0024]
(2) The method according to (1), wherein the high-intensity sweetener is sucralose.
[0025]
(3) The method according to (1) or (2), wherein the organic acid is gluconic acid or malic acid, and the salt of the organic acid is a sodium salt or a potassium salt.
[0026]
Regarding (2) and (3) above, (2) is “sucralose” (chemical name: trichlorogalactosucrose. Sweetness chemically synthesized from sucrose) as the “high sweetness sweetener” of (1) above. In this way, when “sucralose” is selected as the “high-sweetness sweetener” in the beverage, it is described in (3). As described above, the “organic acid” in (1) is gluconic acid or malic acid, and the salt of the organic acid is preferably a sodium salt or potassium salt, and is potassium gluconate or malic acid. And more preferably.
[0027]
Then, as shown in the examples described later, by adding an appropriate amount of potassium gluconate or malic acid to the sucralose-containing beverage, the persistence of the sweetness due to the sucralose contained therein (aftertaste) : Improvement of sweetness after-treatment ((4) A method according to any one of (1) to (3), which is a method of improving sweetness after-effect).)
[0028]
(5) An after-sweetness improving agent for improving sweetness after-treatment with sucralose contained in a beverage, comprising gluconic acid or malic acid, or a sodium salt or potassium salt thereof as a main component.
[0029]
When gluconic acid or malic acid, or a sodium salt or potassium salt thereof is used to improve sweetness after-treatment with sucralose contained in a beverage containing sucralose, as in the examples described below, It is included in the scope of the present invention.
[0030]
(6) A sucralose-containing beverage containing sucralose and an amount of gluconic acid or malic acid, or a sodium salt or a potassium salt thereof effective to improve sweetness after-treatment by the sucralose.
[0031]
As will be described in detail later, the “effective amount” can be determined as appropriate by trial and error performed through human taste, and is determined as appropriate through trial and error performed through human taste. is there.
[0032]
(7) The sucralose-containing beverage according to (6), which is a functional beverage.
[0033]
The sucralose-containing beverage according to the present invention is not particularly limited as long as it contains sucralose to such an extent that its sweetness can be detected by the human tongue, but sucralose itself has a low calorie content. Therefore, it is preferable to be a functional beverage whose main purpose is to adjust the physical condition of the quoter. And this not only eliminates the problem of sweetness persistence (aftertaste: after-sweetening) in beverages containing high-intensity sweeteners, but also has functionality that contains low-calorie high-intensity sweeteners. Promotion of use in beverages leads to the maintenance of general consumers' health.
[0034]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
[0035]
First, samples A, B, and C containing components as shown in the following table were prepared.
[0036]
[Table 1]

[0037]
Next, since the sweetness level itself cannot be analyzed by instrumental analysis, the samples A, B, and C according to this example were also subjected to a sensory test. The subjects were 30 randomly selected, and after tasting two different types of samples by the two-point identification method, samples with a preferable aftertaste were selected. The results are shown below.
[0038]
[Table 2]

[0039]
[Effects of Examples and Scope of Invention]
As described above, when comparing a sample containing only citric acid (sample A) and a sample added with malic acid or potassium gluconate (sample B or sample C) in addition thereto, the latter is better in taste. Obtained. Therefore, it can be seen that malic acid or potassium gluconate improves the persistence of sweetness (aftertaste: after-sweetening) due to sucralose.
[0040]
Therefore, by adding an appropriate amount of potassium gluconate or malic acid to the sucralose-containing beverage, the sweetness remaining due to the sucralose contained therein (aftertaste: after-sweetening) is improved. It turns out that.
[0041]
In other words, this means that malic acid or potassium gluconate has an effect of improving the after-sweetening effect on sucralose, and the main component is malic acid or potassium gluconate (assuming equivalent ones, Acid or malic acid, or those based on these sodium or potassium salts) has at least a use as an after-sweetness improving agent for improving sweetness after-treatment by sucralose contained in beverages. It will be.
[0042]
And, as in this example, sucralose and a sucralose-containing beverage containing an amount of gluconic acid or malic acid, or a sodium salt or potassium salt thereof in an amount effective for improving sweetness after-treatment by the sucralose The improvement of the persistence of sweetness (aftertaste: aftertaste of sweetness) due to the sucralose contained therein is performed.
[0043]
Here, the specific value of “effective amount” for improving the persistence of sweetness (aftertaste: after-sweetening) is a combination of “sucralose and potassium gluconate or malic acid” One example is the value shown in the above example, but it also varies depending on the sucralose content in the beverage, and is basically determined appropriately by trial and error through human taste. Since the sweetness itself cannot be analyzed by instrumental analysis and is measured by a sensory test, it is appropriately determined by trial and error based on human taste. It is also something that should be done.
[0044]
Furthermore, the present invention can also be understood as having opened the way to improve the persistence of sweetness (aftertaste: after-sweetening) for a predetermined high-intensity sweetener with a predetermined organic acid, For high-intensity sweeteners other than sucralose, high-intensity sweeteners that contain high-intensity sweeteners by selecting the appropriate type and amount of organic acid by trial and error through human taste, etc. It becomes possible to adjust (especially improve) sweetness after-treatment with the high-intensity sweetener contained in the contained beverage.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a predetermined “organic acid and / or salt of an organic acid” is added to a beverage containing a high-intensity sweetener containing a high-intensity sweetener. Thus, the post-sweetening improvement by the high-intensity sweetener contained is improved.
[0046]
This eliminates the difficulty of sweetness persistence (aftertaste: after-sweetening) in beverages containing high-intensity sweeteners, and produces high-intensity sweetener-containing beverages that are acceptable to general consumers. As a result, the use of a low-calorie high-intensity sweetener in a beverage is promoted, and through this, the health of general consumers can be maintained.

Claims

The method of adjusting the sweetness post-delivery by the contained sucralose by adjusting the amount of malic acid added to the sucralose-containing beverage with respect to the sucralose-containing beverage containing sucralose.

The method according to claim 1, which is a method for improving sweetness aftertaste.

A post-sweetness improving agent for improving the post-sweetness of sucralose contained in beverages, the main component of which is malic acid .