JP3803045B2 - 適応的操作支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被支援者が複数種類の各電子機器の動作を選択して行わせるために操作支援を行う適応的操作支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被支援者である障害者、特に頸椎損傷等で手足両方が不自由で、ほとんどベッド上での生活をせざるをえない障害者が、自分の意思で動くことができる残存機能(たとえば呼吸、瞬き、視線の動き、音声、頬の筋肉の動き、等の機能)を使って、自分の身の回りの装置を操作するために使用する環境制御装置に、最新の主にソフトウェア技術を使うことによって、装置の利便を向上させることができる。
【0003】
最新の情報家電技術の発達によって、電灯線や無線経由で家電機器を操作したり、その機器の状態をフィードバックしたりすることが可能となっている。これを環境制御装置に利用することで、今までと比べ利便性の高い環境制御装置が実現される。次世代環境制御装置とは、障害者がテレビジョン受信機(以下、テレビと略称することがある)、電話、テレビドアホン(インターホン)、エアコンディショナ(空気調和装置、以下、エアコンと略称することがある)等の家電製品を自分の意思で自由自在に操作できるようにするための福祉機器である。
【0004】
或る提案された環境制御装置は、ベッドに寝たきりの状態で生活せざるを得ない重度障害者だけを対象としたものであり、それゆえ、障害者の意思を環境制御装置に伝えるための入力スイッチ、たとえば▲1▼呼吸気式スイッチ、▲2▼押ボタン式スイッチ、▲3▼ひも式スイッチ、▲4▼握り締め式スイッチは、全て障害者が定位置で操作することを前提にしている。環境制御装置の恩恵を受ける人は、何も重度障害者に限ったことではなく、体の不自由な人であれば、▲1▼手足を全く動かせない寝たきりの障害者、▲2▼車椅子を使って生活しているが手や指は動かせる障害者、▲3▼リュウマチなどを患っているものの普通に生活している障害者までと多岐にわたる。すなわち、環境制御装置の恩恵を受ける可能性のある障害者のほとんどは、車椅子などの助けを借りて家の中を動き回っているため、先に述べた固定式(しかも有線方式)の入力スイッチではほとんどの障害者の生活形態に対応できない。
【0005】
自分の意思で手足を動かせない重度の障害者は例外として、自分の意思で手や指を動かせる障害者の場合は、赤外線リモコン(遠隔制御装置)を用いることにより宅内に設置されているテレビ、ビデオ記録/再生装置(以下、ビデオと略称することがある)、エアコンなどの家電機器を自由に操作できると考えられがちであるが、実際の障害者に対して本件発明者がヒアリングを行った結果では表1に示す問題点が存在している。
【0006】
この先行技術の問題点の1つは、リモコンの数が多すぎるということである。リモコンの数が5〜10個と増えてくるとどれがどれやら判らなくなり、結果的に頻繁に使うリモコン、たとえばテレビとエアコンのリモコンしか使わなくなる。障害者が高齢者であるような場合は特にその傾向が強い。
【0007】
他の問題は操作が統一されていないということである。リモコンの操作方法は製品、メーカ、機種毎にまちまちであるため、リモコンの数が増えてくると、障害者が高齢者であるような場合は使い方を覚えきれない。
【0008】
他の問題は電池切れが生じるということである。リモコンの数が増えてくると、電池交換などのメンテナンスが行き届かず、いざ使おうとしたときにしばしば電池切れになっていることが多い。
【0009】
また先行技術では、リモコンを持ち歩けないという問題がある。障害者が車椅子で生活している場合、常にリモコンを持ち歩いて手元で操作できるようにしておくことが望ましいが、実際問題として複数個のリモコンを車椅子にぶら下げる等して持ち歩くのは困難である。無理に持ち歩けば、リモコンを落として壊してしまう等の事故を招く。
【0010】
先行技術のさらに他の問題は、リモコンが発生する赤外線が、長距離では届かないという問題がある。現在実用化されているリモコンは全て赤外線方式であるため、リモコンを向ける方向や、操作対象となる家電機器との距離等によってうまく操作できない。
【0011】
次世代環境制御装置は、本来の対象である重度障害者の自立生活のために使用されるものであるが、そればかりでなく、手が使える障害者、高齢者、一般の健常者にとっても、動かずに電子機器が操作でき、しかもその操作が簡単に行える本装置は歓迎されるものである。
【0012】
従来の環境制御装置について、呼気スイッチである管状のスイッチで、管を吹くことと、吸うことで2個の押しボタンスイッチの代りに機能する入力手段を用いた場合を、一例として説明する。装置には、2桁の数字を表示する表示器があり、その初期状態は「00」である。呼気スイッチを吹くと、1回吹く度に10位の桁が1ずつ上がり、「00」→「10」→「20」→…と変化し、1回吸う数字が確定する。「30」→で確定したとし、次にさらに吹くと、今度は1位の桁の数字が「30」→「31」→「32」→…と変わる。再度、吹くことで、例えば「34」が確定する。
【0013】
この2桁の数字を、たとえば10位の桁、0が電話とし、「00」が電話のピックアップ、「01」を切断、「02」〜「09」を短縮番号のように設定する。その他の桁も同様に、「10」:TV(テレビジョン受信機)のオン、「11」:TVのオフ、「12」:TVチャンネルのアップ、…と設定していくと、障害者は息を吹くことと吸うことの動作だけで、手が使えなくても目的の数字が選択できる。
【0014】
これらの数字は、上述の実際の電子機器の操作に繋がっている。赤外線リモコン(遠隔制御手段)で操作することができる電子機器では、番号に対応しリモコンから赤外線のパルスが発信され、電子機器を操作する。リモコンが使えない電子機器では、リレーを使って直接に電源をオンオフするなどして、電子機器を操作する。
【0015】
操作後、一定の時間がたつと表示器の数字が「00」に戻る。そのため、最も早い対応を要求される電話ピックアップを「00」に割当てる例が多い。
【0016】
このような先行技術の問題点は、次のとおりである。
・電子機器を操作するまでに時間がかかる。
・電子機器の設定をするのに手数がかかる。
・電子機器が動作しているのか確認できない場合がある。
・操作できる電子機器の数が限られている。
・停電時に操作できなくなる。
・停電復旧時に操作ができなくなる場合がある。たとえばエアマット使用の障害者も多いが、停電でエアマットがオフになると、復旧後もエアマットは勝手には膨らまないので、呼気スイッチが操作できない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、障害者などの被支援者が、複数の電子機器の複数の各動作を、簡単な操作で、どこからでも操作することができるようにした適応的操作支援装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)環境制御装置2からの命令によって赤外線信号を出力する赤外線リモコン8と、
(b)赤外線リモコン8から出力された赤外線信号に応答して、テレビジョン受信チャンネルを変化させるテレビジョン受信機4fと、
(c)対話処理メニューを表示する表示装置6と、
(d)呼気スイッチ1であって、
呼吸気を吹いたり吸ったりするための管を有し、
表示装置6に表示される対話処理メニューのメニュー項目を選択するために息を吹く操作が行われ、選択されたメニュー項目を決定するために息を吸う操作が行われる呼気スイッチ1と、
(e)携帯電話装置71aであって、
表示手段73と、
表示手段73の下方に配置され、数字0,1,2,…,9を示す合計10個の置数キー113を含む第1操作手段116と、
表示手段73の上方に設けられるスピーカ114と、
置数キー113の下方に設けられるマイクロホン115とを含み、
第1操作手段116を操作してインターネット接続のためにダイヤル発信を行い、無線で電話通信を行い、
表示手段73は、電話およびテレビジョン受信機4fの各操作名117と、
各操作名117毎の数字118とが右および左に対応して隣接して配置されたチャンネル変更メニューを表示し、
前記操作名117毎の数字118は、前記置数キー113の数字に対応し、
表示手段73と第1操作手段116との間には、第2操作手段121が配置され、
この第2操作手段121は、上シフトキー122と、その上シフトキー122の下方に配置される下シフトキー123と、
これらの上下の各シフトキー122,123の間に配置される決定ボタン124とを含み、
上下の各シフトキー122,123の操作の度に、前記各操作名117と、前記各操作名117毎の数字118との組合せを、上方に順次的に、または下方に順次的に、1つずつ選択しながら網かけ表示の態様を変化し、
決定ボタン124の押圧操作によって、選択された前記組合せを決定する携帯電話装置71aと、
(f)環境制御装置2であって、
呼気スイッチ1に可撓性ラインを介して接続され、
前記携帯電話装置71aからの無線による出力がインターネット経由で与えられるOCN回線88に接続され、またはアナログ電話回線13に接続され、
スピーカ&マイク11に接続され、
テレビジョン受信機4fとの間で電気信号を、電力線を介して、送受信する電力線搬送手段3によって、接続され、
呼気スイッチ1からの前記可撓性ラインを介する出力によって、前記表示装置63によって表示されたメニュー項目を選択および決定し、
アナログ電話回線13からの電話の着信を検出し、
テレビジョン受信機4fの受信視聴中である場合、テレビジョン受信機4fの画面を第1操作画面に変え、
この第1操作画面は、最上位メニューに「電話に出る」を表示し、
呼気スイッチ1によって「電話に出る」を選択したとき、前記スピーカ&マイク11によって電話の応答通話を可能とし、かつ表示装置6および表示手段73によって電話の切断のための「電話を切る」を表示し、
呼気スイッチ1の操作によって、および携帯電話装置71aの操作によって、電話の切断を行ったとき、および相手からの電話の切断を検出したとき、テレビジョン受信機4fの画面を、電話の着信検出前のチャンネルの表示に戻し、
呼気スイッチ1と携帯電話装置71aとのどちらの経路から、入力されても、呼気スイッチ1の出力と携帯電話装置71aの出力とを等価に扱ってテレビジョン受信機4fを動作させる環境制御装置管理ソフトウェア手段98を有し、呼気スイッチ1の操作によって、および携帯電話装置71aの操作によって、テレビジョン受信機4fの電源をオンとし、テレビジョン受信機4fのチャンネルの選択を行い、テレビジョン受信機4fの電源のオフを行うことを特徴とする適応的操作支援装置である。
また本発明は、(a)環境制御装置2からの命令によって赤外線信号を出力する赤外線リモコン8と、
(b)赤外線リモコン8から出力された赤外線信号に応答して、テレビジョン受信チャンネルを変化させるテレビジョン受信機4fと、
(c)対話処理メニューを表示する表示装置6と、
(d)呼気スイッチ1であって、
呼吸気を吹いたり吸ったりするための管を有し、
表示装置6に表示される対話処理メニューのメニュー項目を選択するために息を吹く操作が行われ、選択されたメニュー項目を決定するために息を吸う操作が行われる呼気スイッチ1と、
(e)携帯電話装置71aであって、
表示手段73と、
表示手段73の下方に配置され、数字0,1,2,…,9を示す合計10個の置数キー113を含む第1操作手段116と、
表示手段73の上方に設けられるスピーカ114と、
置数キー113の下方に設けられるマイクロホン115とを含み、
第1操作手段116を操作して、インターネット接続のためにダイヤル発信を行って、無線で電話通信を行い、
表示手段73は、
電話およびテレビジョン受信機4fなどの電子機器名または各電子機器の動作名である動作名117と、
各電子機器名または動作名117毎の数字118とが隣接して配置されたメニューを表示し、
前記電子機器名または動作名117毎の数字118は、前記置数キー113の数字に対応し、
表示手段73と第1操作手段116との間には、第2操作手段121が配置され、
この第2操作手段121は、
上シフトキー122と、
その上シフトキー122の下方に配置される下シフトキー123と、
これらの上下の各シフトキー122,123の間に配置される決定ボタン124とを含み、
上下の各シフトキー122,123の操作の度に、前記各電子機器名または動作名117と、前記各電子機器名または動作名117毎の数字118との組合せを、上方に順次的に、または下方に順次的に、1つずつ選択しながら網かけ表示の態様を変化し、
決定ボタン124の押圧操作によって、選択された前記組合せを決定する携帯電話装置71aと、
(f)電力線を介してテレビジョン受信機4fに接続され、電気信号を送受信する電力線搬送手段3と、
(g)環境制御装置2であって、
呼気スイッチ1に可撓性ラインを介して接続され、
前記携帯電話装置71aからの無線による出力がインターネット経由で与えられるOCN回線88に接続され、またはアナログ電話回線13に接続され、
環境制御装置用スピーカと環境制御装置用マイクとから成るスピーカ&マイク11に接続され、
テレビジョン受信機4fとの間で電気信号を、電力線を介して、送受信する電力線搬送手段3によって、接続され、
対話処理モードとイベント処理モードとを実行し、
これらの対話処理モードとイベント処理モードとにそれぞれ対応するメニューを、携帯電話装置71aの前記表示手段73に表示させ、
対応処理モードでは、前記メニューは、基本メニュー53a,54aと、電話操作メニュー55a,63aと、テレビ操作メニュー57aと、チャンネル変更メニュー64aとを含み、
前記基本メニュー53a,54aは、電話およびテレビジョン受信機4fの電子機器名117を含み、
前記電話操作メニュー55a,63aは、電話番号で電話をかける動作名117を含み、
前記テレビ操作メニュー57aは、テレビジョン受信機4fのチャンネル変更、音量アップ、音量ダウンおよび電源オフの動作名117を含み、
前記チャンネル変更メニュー64aは、テレビジョン放送のチャンネル名である動作名117を含み、
イベント処理モードでは、前記メニューは、電話着信イベント対応メニューと、電話中イベント対応メニューと、電話切断イベント対応メニューと、テレビ視聴中イベント対応メニューとを含み、
前記電話着信イベント対応メニューは、電話に出る、および電話を無視する動作名117を含み、
前記電話中イベント対応メニューは、電話を切断する動作名117を含み、
前記電話切断イベント対応メニューでは、電話が切断されたことを表示し、
前記テレビ視聴中イベント対応メニューは、テレビジョン受信機4fの電源をオフする動作名117を含み、
テレビジョン受信機4fとの間で電気信号を、電力線搬送手段3によって、電力線を介して送受信し、
携帯電話装置71aからの無線による出力がインターネット経由で与えられるOCN回線88、または前記アナログ電話回線13を介する出力信号に応答し、表示手段73が表示している前記メニューの前記電子機器名または動作名117と、前記数字118との前記組合せの選択に従って、
前記基本メニューにおける電話が選択されたとき、電話操作メニュー55a,63aを表示手段73によって表示して入力された電話番号で電話をかける動作を行い、
基本メニューにおけるテレビジョン受信機4fが選択されたとき、前記テレビ操作メニュー57aを表示手段73によって表示し、
そのテレビ操作メニュー57aのチャンネル変更の動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fを、その選択されたチャンネルに切替えて受信動作させ、
その後、再び、表示手段73による前記チャンネル変更メニューの表示に戻し、
テレビ操作メニュー57aの音量アップ、音量ダウンまたは電源オフの動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fの音量の大小または電源のオフの各動作をそれぞれ行い、
アナログ電話回線13からの電話の着信を検出し、
前記表示手段73によって電話着信イベント対応メニューを表示し、
電話に出る動作名117が選択されたとき、前記スピーカ&マイク11によって電話の応答通話を可能とするとともに、表示手段73によって電話中イベント対応メニューを表示し、
電話を切断する動作名117が選択されたとき、電話を切断するとともに、電話切断イベントメニューを表示し、
テレビジョン受信機4fの聴取中には、表示手段73によってテレビ視聴中イベント対応メニューを表示し、テレビジョン受信機4fの電源をオフする動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fの電源をオフにし、
呼気スイッチ1によって、および携帯電話装置71aの操作によって、テレビジョン受信機4fの電源をオンとし、テレビジョン受信機4fのチャンネルの選択を行い、テレビジョン受信機4fの電源をオフとし、
テレビジョン受信機4fの受信視聴中である場合、電話の着信が検出されたとき、呼気スイッチ1の操作によって前記スピーカ&マイク11による電話の応答通話を可能とし、
電話の相手による切断を検出し、
呼気スイッチ1の操作によって、および携帯電話装置71aの操作によって、電話の切断を行ったとき、および相手からの電話の切断を検出したとき、テレビジョン受信機4fの画面を、電話の着信検出前のチャンネルの表示に戻す環境制御装置2とを含み、
呼気スイッチ1と携帯電話装置71aとのどちらの経路から、入力されても、呼気スイッチ1の出力と携帯電話装置71aの出力とを等価に扱って各電子機器を動作させる環境制御装置管理ソフトウェア手段98を有することを特徴とする適応的操作支援装置である。
また本発明は、(a)環境制御装置2からの命令によって赤外線信号を出力する赤外線リモコン8と、
(b)赤外線リモコン8から出力された赤外線信号に応答して、テレビジョン受信チャンネルを変化させるテレビジョン受信機4fと、
(c)呼気スイッチ1であって、
呼吸気を吹いたり吸ったりするための管を有し、
表示装置6に表示される対話処理メニューのメニュー項目を選択するために息を吹く操作が行われ、選択されたメニュー項目を決定するために息を吸う操作が行われる呼気スイッチ1と、
(d)携帯電話装置71aであって、
表示手段73と、
表示手段73の下方に配置され、数字0,1,2,…,9を示す合計10個の置数キー113を含む第1操作手段116と、
表示手段73の上方に設けられるスピーカ114と、
置数キー113の下方に設けられるマイクロホン115とを含み、
第1操作手段116を操作して、インターネット接続のためにダイヤル発信を行って無線で電話通信を行い、
表示手段73は、
電話およびテレビジョン受信機4fなどの電子機器名または各電子機器の動作名である動作名117と、
各電子機器名または動作名117毎の数字118とが隣接して配置されたメニューを表示し、
前記電子機器名または動作名117毎の数字118は、前記置数キー113の数字に対応し、
表示手段73と第1操作手段116との間には、第2操作手段121が配置され、
この第2操作手段121は、
上シフトキー122と、
その上シフトキー122の下方に配置される下シフトキー123と、
これらの上下の各シフトキー122,123の間に配置される決定ボタン124とを含み、
上下の各シフトキー122,123の操作の度に、前記各電子機器名または動作名117と、前記各電子機器名または動作名117毎の数字118との組合せを、上方に順次的に、または下方に順次的に、1つずつ選択しながら網かけ表示の態様を変化し、
決定ボタン124の押圧操作によって、選択された前記組合せを決定する携帯電話装置71aと、
(e)電力線を介してテレビジョン受信機4fに接続され、電気信号を送受信する電力線搬送手段3と、
(f)環境制御装置2であって、
呼気スイッチ1に可撓性ラインを介して接続され、
前記携帯電話装置71aからの無線による出力がインターネット経由で与えられるOCN回線88に接続され、またはアナログ電話回線13に接続され、
環境制御装置用スピーカと環境制御装置用マイクとから成るスピーカ&マイク11に接続され、
テレビジョン受信機4fに、接続され、
対話処理モードとイベント処理モードとを実行し、
これらの対話処理モードとイベント処理モードとにそれぞれ対応するメニューを、携帯電話装置71aの前記表示手段73に表示させ、
対応処理モードでは、前記メニューは、基本メニュー53a,54aと、電話操作メニュー55a,63aと、テレビ操作メニュー57aと、チャンネル変更メニュー64aとを含み、
前記基本メニュー53a,54aは、電話およびテレビジョン受信機4fの電子機器名117を含み、
前記電話操作メニュー55a,63aは、電話番号で電話をかける動作名117を含み、
前記テレビ操作メニュー57aは、テレビジョン受信機4fのチャンネル変更、音量アップ、音量ダウンおよび電源オフの動作名117を含み、
前記チャンネル変更メニュー64aは、テレビジョン放送のチャンネル名である動作名117を含み、
イベント処理モードでは、前記メニューは、電話着信イベント対応メニューと、電話中イベント対応メニューと、電話切断イベント対応メニューと、テレビ視聴中イベント対応メニューとを含み、
前記電話着信イベント対応メニューは、電話に出る、および電話を無視する動作名117を含み、
前記電話中イベント対応メニューは、電話を切断する動作名117を含み、
前記電話切断イベント対応メニューでは、電話が切断されたことを表示し、
前記テレビ視聴中イベント対応メニューは、テレビジョン受信機4fの電源をオフする動作名117を含み、
テレビジョン受信機4fとの間で電気信号を、電力線を介して、送受信する電力線搬送手段3によって、接続され、
携帯電話装置71aの前記アナログ電話回線13を介する出力信号に応答し、表示手段73が表示している前記メニューの前記電子機器名または動作名117と、前記数字118との前記組合せの選択に従って、
前記基本メニューにおける電話が選択されたとき、電話操作メニュー55a,63aを表示手段73によって表示して入力された電話番号で電話をかける動作を行い、
基本メニューにおけるテレビジョン受信機4fが選択されたとき、前記テレビ操作メニュー57aを表示手段73によって表示し、
そのテレビ操作メニュー57aのチャンネル変更の動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fを、その選択されたチャンネルに切替えて受信動作させ、
その後、再び、表示手段73による前記チャンネル変更メニューの表示に戻し、
テレビ操作メニュー57aの音量アップ、音量ダウンまたは電源オフの動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fの音量の大小または電源のオフの各動作をそれぞれ行い、
アナログ電話回線13からの電話の着信を検出し、
前記表示手段73によって電話着信イベント対応メニューを表示し、
電話に出る動作名117が選択されたとき、前記スピーカ&マイク11によって電話の応答通話を可能とするとともに、表示手段73によって電話中イベント対応メニューを表示し、
電話を切断する動作名117が選択されたとき、電話を切断するとともに、電話切断イベントメニューを表示し、
テレビジョン受信機4fの聴取中には、表示手段73によってテレビ視聴中イベント対応メニューを表示し、テレビジョン受信機4fの電源をオフする動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fの電源をオフにする環境制御装置2とを含み、
呼気スイッチ1と携帯電話装置71aとのどちらの経路から、入力されても、呼気スイッチ1の出力と携帯電話装置71aの出力とを等価に扱ってテレビジョン受信機4fを動作させる環境制御装置管理ソフトウェア手段98を有し、呼気スイッチ1の操作によって、および携帯電話装置71aの操作によって、テレビジョン受信機4fの電源をオンとし、テレビジョン受信機4fのチャンネルの選択を行い、テレビジョン受信機4fの電源のオフを行うことを特徴とする適応的操作支援装置である。
【0019】
また本発明は、呼鈴を有し、インターホン通話が可能なテレビ・ドアホン・システム16を含み、
環境制御装置2は、テレビ・ドアホン・システム16に接続され、前記呼鈴の出力に応答し、テレビジョン受信機が受信視聴中である場合、テレビジョン受信機の画面を、第2操作画面に変え、
この第2操作画面は、「来客です」を表示し、呼気スイッチ1の操作によって、最上位メニューである「インターホンにつなぐ」が選択されると、前記スピーカ&マイク11によってインターホン通話を可能にすることを特徴とする。
【0020】
また本発明は、携帯電話装置71aと環境制御装置2とは、インタネットを介して通信可能であることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、携帯形通信装置の操作態様で操作を行うことによって、環境制御装置は、複数の各電子機器の選択および各電子機器の動作の選択を行い、この選択された電子機器を、選択された動作で動作制御手段によって動作させる。この選択操作可能な各電子機器と、各電子機器の複数種類の各動作を、表示手段によって表示するとともに、選択された後の電子機器とその動作もまた表示手段によって表示される。こうして被支援者による電子機器の動作の選択が容易になる。次世代環境制御装置では障害の程度に合わせて入力スイッチを選択できるので、重度の障害者(全く手足を動かせない)から一般高齢者まで、様々な人が利用できる。たとえば、足腰は不自由だけれども手や指は自由に動かせるという方であれば、iモード対応携帯電話装置(以下、iモード携帯電話、または携帯電話と略称することがある)を入力スイッチとして利用することにより、携帯電話の液晶モニタに表示されているメニューを選択するだけで、テレビのチャンネルを切替えたり、玄関の外にいる訪問者とテレビ電話で話したりすることが可能になる。簡単に言うと、その場に居ながらにして家中の家電製品を自由自在に操作できるというわけである。こうして本発明に従えば、ベッドに寝たきりの状態で生活せざるを得ない重度障害者のみならず、車椅子などの福祉機器の助けを借りて家の中を動き回って生活している障害者までが環境制御装置の恩恵に与ることを可能とするために、持運び可能な意思伝達手段(障害者から環境制御装置に対する)を提供することができるようになる。
【0022】
本発明に従えば、携帯形通信装置である入力スイッチとして▲1▼iモード対応携帯電話、▲2▼ブラウザホン(PHS)、▲3▼PDA(情報端末装置)などを用いる。具体的には後述の図4に示すとおり、学習型赤外線リモコンや電力線搬送通信を利用し、個々の赤外線リモコン(家電機器に付属しているもの)の機能を環境制御装置自体に持たせるとともに、▲1▼iモード対応携帯電話71a、▲2▼ブラウザホン(PHS)71b、▲3▼PDA(情報端末装置)71cを環境制御装置に対するハイパリモコン(個々のリモコンに対する上位リモコンという概念)71として利用できるようにすることにより、1台の入力スイッチ(たとえばiモード対応携帯電話)によって全ての家電機器を操作できるようにする。前述のPHSは、Personal Handyphone Systemであり、前述のPDAは、Personal Digital Assistantである。また、▲1▼iモード対応携帯電話、▲2▼ブラウザホン(PHS)、▲3▼PDA(情報端末)を入力スイッチとして用いた場合の情報伝達経路は、それぞれの装置の動作原理の違いにより後述の図5のとおりとなる。こうして本発明では、先行技術におけるリモコンの数が多すぎるという問題が解決される。
【0023】
本発明の携帯形通信装置は、以下の説明では、ハイパリモコンと称することがあり、本発明に従えば、このような▲1▼iモード対応携帯電話、▲2▼ブラウザホン(PHS)、▲3▼PDA(情報端末)を利用して実現されるハイパリモコンは、図107のとおり、全ての家電機器の操作を箇条書き形式のメニューとして提供できるため、ユーザは、メニューを選んで選択する、というワンパターンの簡単な操作によって家電機器の全ての機能を操作することが可能である。したがって本発明では、現在市販されている家電機器に付属の赤外線リモコンの操作は、対象機器、メーカ、機種毎にばらばらであり統一性がないという問題が、本発明では、解決される。
【0024】
また本発明に従えば、▲1▼iモード対応携帯電話、▲2▼ブラウザホン(PHS)、▲3▼PDA(情報端末)を利用して実現されるハイパリモコンを充電式とすることによって、電池切れの問題はない。さらに、メンテナンスすべき対象が1台の携帯形通信装置しかないので、うっかり充電するのを忘れていた、といったトラブルの発生頻度も非常に低くなる。
【0025】
また本発明に従えば、▲1▼iモード対応携帯電話、▲2▼ブラウザホン(PHS)、▲3▼PDA(情報端末)を利用して実現されるハイパリモコンは、胸ポケットに入れたり、車椅子の取っ手にストラップを引っ掛けるといった方法でどこにでも持ち歩くことが可能である。
【0026】
また本発明に従えば、▲1▼iモード対応携帯電話、▲2▼ブラウザホン(PHS)、▲3▼PDA(情報端末)を利用して実現されるハイパリモコンは、赤外線ではなく電波を使ってユーザの意思を伝達するので、リモコンを向ける方向や対象機器との距離によってうまく操作できないといったトラブルは原理的に発生しない。
【0027】
ソフトウェアによって動作を記述できる機器(パソコンのようなもの)を中核とし、UPS(無停電電源装置)を組合せ、かつ情報家電と情報のやり取りができるインタフェース(現状の情報家電の計画では電灯線経由のECHONET規格やLON規格、無線を使用したBluetooth)を備えた装置を、本発明のいわば次世代環境制御装置とする。
【0029】
本発明に従えば、電子機器およびその動作の選択される可能性が最も高い機能が最優先順位で選択されることが可能になり、これによって操作性がさらに向上される。
【0034】
本発明に従えば、電子機器の1つの種類として、テレビジョン受信機を用いる構成では、携帯形通信装置の操作部を操作して、テレビジョン放送の複数のチャンネルを個別的に選択することができる。このようなチャンネルの選択は、表示手段に表示された各チャンネルに対応する数字0,1,2,…,9である数字に対応した置数キーを操作するようにして実現してもよく、または本発明の実施の他の形態では、操作部の操作によってチャンネル名と数字などのキャラクタとの組合せを順次選択手段によって正方向または逆方向に順次選択することができ、こうして得られた選択された組合せは、決定手段の操作によって決定し、テレビジョン受信機におけるチャンネルの受信状態となる。こうしてテレビジョン受信機のチャンネルの選択が容易になる。
【0036】
本発明に従えば、たとえばテレビジョン受信機などのために、操作部を操作して、受信すべきテレビジョン放送のチャンネルの1つを選択した後には、複数のチャンネル名とその各チャンネルに対応するキャラクタとを対応して、たとえば一覧表の形式で1画面内に表示する。こうして次のチャンネルの選択操作が容易になる。本発明では、テレビジョン受信機だけでなく、そのほかの各種の電子機器に関連して広範囲に実施することができ、チャンネル名に代えて、各電子機器の動作名と、その動作名に対応して置数キーなどの操作部を示すキャラクタとの組合せを、1画面内に表示するようにしてもよい。
【0037】
また本発明は、環境制御手段と有線通信、赤外線通信、または電力線搬送通信することができる遠隔制御手段をさらに含むことを特徴とする。
【0038】
本発明に従えば、携帯形通信装置だけでなく、そのほかの構成を有する遠隔制御手段をさらに備えるようにしてもよい。この遠隔操作手段は、たとえば前述のように吸気スイッチであり、被支援者の呼吸の気体によって操作される構成を有し、吸気および呼気によって操作態様を異ならせることができ、あるいはまた吸気および呼気の連続した時間または予め定める時間内の回数を変化することによって操作態様を変化することもまた可能である。操作手段はまた、押しボタンスイッチであってもよく、あるいはまたマイクロホンと、マイクロホンからの音声信号を音声認識する構成によって実現されてもよく、さらにそのほかの構成によって実現されてもよい。
【0039】
本発明に従えば、被支援者が、自分の意思で手足を全く動かせない重度障害者であるとき、息だけで操作可能な呼吸気式スイッチを用い、足腰が不自由なため車椅子で生活しているものの、手や指は自由に動かせる障害者であるとき、指で操作可能なハイパリモコンを用い、足腰が不自由なため車椅子で生活しているとともに筋萎縮性疾患などにより手で物を掴むことができない障害者であって、ただし、携帯電話などをひざの上に置いた状態であれば指を使って操作することができるとき、ベッドに寝た状態では物を持つことができないため、押ボタン式スイッチなどの固定式スイッチが必要であり、車椅子に座った状態であれば、ハイパリモコンのような持ち歩けるスイッチであり、リュウマチなどで足腰が不自由だが車椅子がなくても宅内を移動でき、また手や指も不自由だが、携帯電話程度の軽いものであれば、ひざの上に置いたり、自力で握った状態で操作できるとき、どこにでも持ち歩けるハイパリモコンであり、自力で宅内を移動できるが、指を動かせない障害者であるとき、押ボタン式スイッチなどの固定式スイッチであってもよい。
【0040】
本件明細書において電子機器というのは、たとえば電気ストーブおよび照明灯などのように電力を消費する構成要素を主として含む構成であってもよく、あるいはまた電子回路を主として含む構成であってもよい。
【0041】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の全体の構成を示すブロック図である。被支援者は、残存機能である呼吸機能を用い、その呼気スイッチ1を、吸気および呼気によって操作し、その吸気、呼気、それらの連続的な操作、単位時間あたりの回数などのような複数種類の操作態様を行うことができる。呼気スイッチ1の出力は、パーソナルコンピュータなどによって実現される環境制御装置(Environment Control System、略称ECS)2に与えられる。この環境制御装置2は、電力線搬送手段3によって、複数種類の電子機器、たとえば空気調和装置4a、換気扇4b、ラジオカセットテープレコーダ4cのための赤外線遠隔制御手段4d、照明器具4eなどを含むとともに、さらにテレビジョン受信機4fを含む。参照符のアルファベットの添え字を省略して総括的に数字だけで示すことがある。電子機器は、電気ストーブおよび照明灯などであってもよく、またコンピュータによる通信によって操作可能な電子機器であってもよい。
【0042】
こうして設置工事容易化が図られる。情報家電に関して、外部からの通信信号により、電源のON/OFFや各種の設定変更等を行うことのできる次世代家電機器と連係し、電子機器の持つ全ての機能をECS経由で使いこなすことを可能とする。電灯線通信に関して、標記情報家電とECSとを接続する構成の1つとして、家庭用コンセントにプラグを差込むだけで、電源供給用と同時に制御信号等のデータ通信を電力線を用いて行う技術について適用される。無線通信に関して、標記情報家電とECSとを接続する構成の1つとして、無線通信によりデータ通信を行う技術について適用される。プログラマブル赤外線リモコンに関して、電子機器である家電機器(赤外線リモコン対応型)については、環境制御装置からの信号を赤外線信号に変換するプログラマブル・リモコンを用いることにより、リモコンで制御可能な範囲でECSと接続する構成について適用される。スイッチリレー接点に関して、赤外線のインターフェースも持たない機器については、スイッチの状態を検知して無線あるいは電力線に信号を送ったり、これらの信号によりリレーを作動させたりするアダプタを開発するなどの構成により接続を可能とする。通信のためには、無線通信であってもよく、有線通信であってもよく、さらに光通信であってもよく、さらにこれらの各種の構成が異なる通信手段を併用するようにしてもよく、電気信号、光信号などの信号が送受信することができる構成であればよい。
【0043】
環境制御装置用表示手段5は、環境制御装置2に接続され、陰極線管または液晶パネルなどによって実現される表示手段6を備えるとともに、コントローラ7によって、テレビジョン放送を受信し、表示手段6によって表示することができる。表示手段6は、前述のようにたとえば液晶パネルであって、ベッドに寝たきりとなっている被支援者のベッド上方に配置され、各種の電子機器の動作状態を表示し、後述の図15または図16の各表示状態を達成することができる。コントローラ7は、環境制御装置2に接続される。さらに赤外線を利用する遠隔操作手段8,9によって、コントローラ7の動作を制御することもまた可能である。環境制御装置2には、スピーカ&マイク11が接続され、さらにシミュレータ演算を行うパーソナルコンピュータなどの処理手段12が備えられていてもよい。処理手段12は、模擬電子機器の働きを行わせることができる。この模擬電子機器は、たとえば空気調和装置などであってもよく、操作手段による操作をしたとき、どのような動作が模擬的に行われるかを、被支援者が試験運転を行い、このような空気調和装置などの電子機器を購入するかどうかを決定するために有利に、実施されることができる。本発明では、このような模擬電子機器のための処理手段12は備えられていてもよいけれども、備えられていなくてもよい。後述の説明では、処理手段12を用いて模擬運転が行われる動作も、説明されている。このような処理手段12による模擬電子機器は、仮想デバイスと呼ばれることもある。環境制御装置2にはまた、外線であるアナログ電話回線13を介して、モデム14が接続され、デジタル電話回線15に接続される。さらにテレビドアホンシステム16が、コントローラ7に関連して接続されるとともに、環境制御装置2に接続される。テレビドアホンシステム16は、テレビドアホン子機17、その親機18を備え、さらにモデム14に接続されるアナログ回路アダプタ19を備える。このテレビドアホンシステム16はまた、環境制御装置2の働きによってスピーカ&マイク11による電話器の機能を達成することも可能である。
【0044】
環境制御装置2には、ハイパリモコン71が、送受信の通信手段72を介して接続される。ハイパリモコン71は、携帯形であって、比較的小さい表示手段73を有する。
【0045】
図2は、図1に示される本発明の実施の一形態の全体の構成を簡略化して示す図である。環境制御装置2には、モデム14を介して電話通信を行う据え置き形電話機74が接続される。この環境制御装置2には、電力線搬送手段3によって、さらにビデオ記録/再生装置4g、被支援者のための電動ベッド4hおよびその他の電子機器が接続される。さらにこの環境制御装置2には、呼気スイッチ1だけでなく、押ボタン式スイッチ76、握り締め式スイッチ77が、たとえば可撓性ラインなどを介して接続される。さらにこの環境制御装置2には、入力操作が可能な表示手段78が接続され、前述の各種の電子機器の操作が可能であり、その各動作状態が表示される。ハイパリモコン71は、無線通信によって環境制御装置2と送受信の通信を行うことができる。ハイパリモコン71には、前述のように比較的小形の表示手段73が備えられるとともに、押ボタンなどのキーによって実現される操作手段79が備えられる。
【0046】
図3は、図1および図2に示される本発明の実施の一形態の全体の構成を簡略化して示すブロック図である。電子機器の1つとして換気扇4jが含まれてもよい。また入力操作手段の1つとして、押ボタン式スイッチ76などのほかに、ひも式スイッチ80がさらに追加されて備えられる。環境制御装置2には、無停電電源装置81が接続され、また電力線搬送手段3には、ECHONET(商品名)アダプタ82が介在され、省電力化が図れる。
【0047】
ユーザインタフェース機器として本発明ではハイパリモコン71が用いられ、さらに表示手段78が用いられる。表示手段78は、たとえば10インチ形の表示領域を有し、比較的大形であり、部屋の固定場所に据え付けられる。この表示手段78は、携帯電話71と同様な機能を有していてもよい。
【0048】
図4は本発明の実施の一形態におけるハイパリモコン71の具体的な形状を示す図である。ハイパリモコン71は、iモード対応携帯電話装置71aであってもよく、ブラウザホン(PHS)71bであってもよく、さらにPDA(情報端末装置)71cであってもよく、これらのハイパリモコン71は無線で、すなわち電波で、環境制御装置2と通信することができる。
【0049】
図5は、ハイパリモコン71と環境制御装置2との通信を行うための情報伝達経路を示す図である。携帯電話71aは、パケット通信網84を経て、iモード通信機器85からインタネット76を経て、さらにOCN(Open Computer Network)のサービスセンタであるプロバイダ87からOCN回線88を経て、環境制御装置2と双方向通信が可能である。
【0050】
ブラウザホン(PHS)71bおよびPDA(情報端末装置)71cは、地域的な通信網89を介してPHS親機90と、双方向の通信を行うことができる。親機90は、モジュラケーブル91からモデムブリッジ92を介して、LAN(Local Area Network)ケーブル93を経て、環境制御装置2に電気的に接続される。環境制御装置2とともに、親機90およびモデムブリッジ92などは、宅内設備を構成する。
【0051】
図6は、ハイパリモコン71と呼気スイッチ1などを含む固定式スイッチとが環境制御装置2に電気的に接続される構成を示すブロック図である。ハイパリモコン71は前述のように携帯電話71a、ブラウザホン(PHS)71bおよびPDA(情報端末装置)71cである。固定式スイッチというのは、押ボタンスイッチ76、握り締めスイッチ77およびひも式スイッチ80などを含む。
【0052】
図7は、図6に示されるブロック図の一部を示す図である。携帯電話71aは、前述の図5に示される構成と同様に、環境制御装置2と通信可能である。
【0053】
図6および図7を参照してハイパリモコン71と固定式スイッチとに関する環境制御装置2の構成の動作原理を述べる。▲1▼iモード対応携帯電話71a、▲2▼ブラウザホン(PHS)71b、▲3▼PDA(情報端末装置)71cを利用して実現されるハイパリモコン71は、図6に示す構成によって家電機器の操作を可能とする。意思伝達通信の流れは以下のとおりである。
【0054】
(1)次世代環境制御装置2は、いわゆるWWW(World Wide Web)サーバ95として屋外からも参照可能になっている。
(2)ユーザは、iモード対応携帯電話71aの液晶モニタ73に表示されているメニュー(次世代環境制御装置から取得した情報)を選択し、操作したい家電機器とその機能を選択する。
(3)メニューを選択したという事実がインタネット76を介して次世代環境制御装置2上で動作しているWWWサーバソフトウェア95に送信される。
(4)一般的なホームページの場合はここで終わりであるが、本システムでは、メニューを選択したという事実が、CGI(C ommon Gateway Interface)ソフトウェア96を介してライン97を経て環境制御装置管理ソフトウェア98に送信される。
(5)環境制御装置管理ソフトウェア98は送信された情報の意味を解釈し、操作対象となる家電機器の性格に応じて、学習型赤外線リモコン制御ソフトウェア101、電力線搬送通信制御ソフトウェア102、Bluetooth制御ソフトウェア103のいずれかに命令を発生する。
(6)学習型赤外線リモコン制御ソフトウェア101、電力線搬送通信制御ソフトウェア102、Bluetooth制御ソフトウェア103は、学習型赤外線リモコン8、電力線搬送通信モジュール3、Bluetooth通信モジュール104をそれぞれ介して、操作対象となる実際の家電機器4,9に赤外線および電波などの電磁波を用いて命令を発信する。
【0055】
ハイパリモコン71側の内部動作は、iモード対応携帯電話71aの場合と全く同じである。すなわち以下のとおり説明する。
(1)WWWサーバ(環境制御装置)95のURLを指定してセッションを開始する。
(2)WWWサーバ95から送信されてきたWWWページ(コンパクトHTMLで記述されている)を表示手段73に表示する。
(3)ユーザは、操作手段79を操作して、希望するメニュー項目を選択する。
【0056】
iモード携帯電話71aが、ハイパリモコン71として機能する構成は、環境制御装置2側にある。環境制御装置2側の一連の動作を流れ図で示したものを後述の図17に示す。
【0057】
図8は、環境制御装置2の具体的な動作を示す図である。環境制御装置2は、ユーザインタフェース21とエキスパートシステム22とデバイス監視制御システム23とが、ソフトウェアの実行によって達成される。
【0058】
ユーザインタフェース21は、表1および表2に示される構成と機能を達成する。
【0059】
【表1】
Figure 0003803045
【0060】
【表2】
Figure 0003803045
【0061】
エキスパートシステム22は、基本機能である定常機能25と、見守り機能26と、省エネルギ機能27と、停電関連機能28とを達成する。
【0062】
【表3】
Figure 0003803045
【0063】
表3においてUPS機能というのは、無停電機能を表す。
デバイス監視制御システム23は、赤外線遠隔制御手段8,9を備える赤外線リモコン制御31と、モデム14のための制御32との各システムを備える。さらにシミュレータ用処理手段12は、仮想上の動作を行わせるデバイス監視制御システム33、ネットワーク制御システム34、仮想デバイス制御システム35などとを備える。
【0064】
図9は、環境制御装置2の全体制御プロセスのフローによる動作を示す図である。時計手段などのタイマ41、電子機器などのデバイスおよびシミュレータ用処理手段12による仮想デバイス42、子機スイッチ1による被支援者のユーザ操作43などは、環境制御装置2のプロセス44に与えられる。デバイスおよび仮想デバイス42では、各電子機器の動作状態を表す信号が出力されて環境監視制御装置2に与えられる。この環境制御装置2にはまた、共有データのデータベース45が接続され、さらにエキスパートシステム22が備えられる。エキスパートシステム22の実行によって、学習演算処理が行われる。
【0065】
本発明は、呼気スイッチ1だけでなくそのほかの構成を有する操作手段に関連して広範囲に実施することができる。
【0066】
図10〜図14は、本発明の図1〜図9に示される実施の形態における操作シナリオを示す図である。これらの図10〜図14におけるステップであるシーン番号a1〜a30は、表4および表5に示される動作が達成される。表4および表5においてTVは、テレビジョン受信動作を表す。ノートパソコンというのは、シミュレーション用処理手段12への一例として用いられるノート形携帯用パーソナルコンピュータを表す。
【0067】
【表4】
Figure 0003803045
【0068】
【表5】
Figure 0003803045
【0069】
これらの図10〜図14を参照して、ステップa0では、操作シナリオの動作が開始される。先ず図10において、ステップa1では、画面には環境制御装置(以下ECS)の待機画面(時計とReminder)が表示されている。ステップa2では、操作介入が行われる。ステップa21では、呼気スイッチを使って操作介入する(ソフトウェア割込みを入れる)。ステップa22では、画面がECS操作画面に切替り、最上位メニューに「テレビ操作」が表示される。図18を参照。
【0070】
ステップa3では、テレビ(情報家電)の操作機能をデモする。ステップa31では、最上位メニューから「テレビ操作」を選択する。
【0071】
ステップa32では、switch(テレビ電源の状態)に関して2つの場合a321,a331がある。
【0072】
cace OFFの場合:
ステップa321では、ECSがテレビ電源をONにする。図20を参照。ステップa322では、画面に「チャンネル」メニューが表示される。図22を参照。ステップa323では、呼気スイッチを使ってチャンネルを変える。
ステップa324では、画面がテレビ画面に切替る。
【0073】
case ONの場合:
ステップa331では、テレビ電源はそのままとする。ステップa332では、画面に「テレビ操作」メニューが表示される。図20を参照。ステップa333では、呼気スイッチを使ってチャンネルを変え、ボリュームを調節する。図20および図22を参照。ステップa334では、画面がテレビ画面に切替る。
【0074】
ステップa4では、外線から電話がかかってくる。
ステップa5では、外線電話への応答準備を行う。ステップa51では、ECSが電話を検知する。
【0075】
ステップa52では、画面がECSの操作画面に変わり、画面に相手の名前が表示される。図27を参照。ステップa53では、最上位メニューに「電話に出る」が表示される。
【0076】
ステップa6では、外線電話への応答機能をデモする。2つの場合a61,a65がある。
【0077】
case 電話を取る場合:
ステップa61では、最上位メニューから「電話に出る」を選択する。画面がテレビ画面に切替り、音量がゼロ(消音)になる。ステップa62では、電話(スピーカーとマイク)で話す。
【0078】
ステップa63では、電話を切る。switch(電話の切り方)について2つのときa631,a641がある。図29を参照。
【0079】
図5を参照して、case 相手が切る場合:
ステップa631では、ECSが電話の切断を検知する。図31を参照。ステップa632では、画面がテレビ画面に切替り、音量が復帰する。
【0080】
case 自分が切る場合:
ステップa641では、呼気スイッチを使って操作介入する。画面がECS操作画面に切替り、最上位メニューに「電話を切る」が表示される。図29を参照。ステップa642では、最上位メニューから「電話を切る」を選択する。ステップa643では、画面がテレビ画面に切替り、音量が復帰する。
【0081】
case 電話を取らない場合:図27を参照。
ステップa65では、電話を切る。switch(電話の切り方)について2つのときa651,a661がある。
【0082】
case 相手から切る場合:
ステップa651では、ECSが電話の切断を検知する。図31を参照。ステップa652では、画面がテレビ画面に切替り、音量が復帰する。ステップa653では、受電記録を残す。
【0083】
case 相手が切らない場合:
ステップa661では、ECSがタイムアウトを検出する。ステップa662では、自動音声で応答してから電話を切る。図27を参照。ステップa663では、画面がテレビ画面に切替り、音声が復帰する。ステップa664では、受電記録を残す。
【0084】
ステップa9では、テレビを見ている。図33を参照。
ステップa10では、温度監視機能を行う。ステップa101では、シミュレータ(ノートパソコン)側で環境温度(室温)を「××℃」に下げる。ステップa102では、ECSが環境温度の低下を検知する。ステップa103では、画面がECS操作画面に切替り、画面に「室温が××℃に下がっています」が表示される。図13を参照。ステップa104では、最上位メニューに「エアコンを付ける」が表示される。図37を参照。
【0085】
ステップa11では、エアコンである空気調和装置を操作する。
ステップa111では、最上位メニューから「エアコンを付ける」を選択する。図18を参照。ステップa112では、ECSがエアコンをオンにする。
ステップa113では、環境温度が「××℃」に上がる。ステップa114では、画面がテレビ画面に復帰する。ステップa12では、電力監視機能を行う。
【0086】
図12を参照して、ステップa15では、テレビを見ている。図33を参照。
ステップa16では、来客への応対機能を行う。
【0087】
ステップa161では、来客が玄関先インターホンの呼鈴を押す。図39を参照。ステップa162では、ECSが来客を検知する。ステップa163では、画面がECS操作画面に切替り、画面に「来客です」が表示される。ステップa164では、最上位メニューに「インターホンにつなぐ」が表示される。図41および図43を参照。
【0088】
ステップa17では、来客への対応機能を行う。ステップa171では、最上位メニューから「インターホンにつなぐ」を選択する。図18を参照。ステップa172では、画面がインターホン画面に切替る。図43を参照。ステップa173では、来客とインターホン(スピーカとマイクロホン)で話す。
【0089】
ステップa18では、玄関ドアの操作機能を行う。
図13を参照して、ステップa22では、テレビを見ている。図33参照。
【0090】
ステップa23では、ヘルパー対応機能を行う。ステップa231では、シミュレータ(ノートパソコン)側で環境時刻を進める。ステップa232では、ECSが、スケジューリング機能によってヘルパーさんの来る時間を検知する。
ステップa233では、画面がECS操作画面に切替り、画面に「間もなくヘルパーさんが来ます」が表示される。ステップa234では、最上位メニューに「エアコンを22℃で運転する」が表示される。
【0091】
ステップa235では、エアコンの設定温度を上げる。switch(ユーザ指示)による。
【0092】
case 「エアコンを22℃で運転する」を選択:
case タイムアウト:
ステップa236では、ECSがエアコンの設定温度を22℃に設定する。
【0093】
case「エアコンを設定温度(18℃)のまま運転する」を選択:
ステップa237では、ECSがエアコンの設定温度をそのままにする。
【0094】
ステップa24では、テレビを見ている。図33を参照。
ステップa25では、無停電電源UPS機能を行う。
【0095】
ステップa251では、シミュレータ(ノートパソコン)側で停電状態を設定する。ステップa252では、ECSが停電を検知する。ステップa253では、画面がECS非常モード画面に切替り、画面に「停電しました」が表示される。図45を参照。ステップa254では、ECSが仮想エアコン等の大電力消費機器を無条件でオフにする。
【0096】
ステップa26では、非常通報機能を行う。図47を参照。
図14を参照して、ステップa261では、数分待つ。ステップa262では、画面がECS操作画面に変わり、画面に「停電が復旧しないようです」が表示される。ステップa263では、最上位メニューに「非常連絡先に電話する」「もう少し様子を見る」が表示される。図47を参照。
【0097】
ステップa264では、switch(ユーザ指示)による。3つの場合a265,a267,a268がある。
【0098】
case「非常連絡先に電話する」を選択:
ステップa265では、ECSが非常連絡先に自動的に電話を架ける。ステップa266では、非常連絡先と電話(スピーカとマイクロホン)で話す。
【0099】
case「もう少し様子を見る」を選択:
ステップa267では、そのまま待機する。図47を参照。
【0100】
case タイムアウト:
ステップa268では、ECSが非常連絡先に自動的に電話を架ける。ステップa269では、ECSが自動音声にて支援要請する。
【0101】
ステップa27では、停電からの自動復旧機能を行う。ステップa271では、シミュレータ(ノートパソコン)側で、UPSが停電復帰を検出すると、ステップa272では、ECSが停電からの復帰を検知する。
【0102】
ステップa273では、画面がECS操作画面に変わり、画面に「停電から復帰しました」が表示される。図49を参照。ステップa274では、ECSが仮想家電製品(仮想エアコン等)の電源を自動的に復旧する。ステップa275では、最上位メニューに「非常連絡先に電話する」が表示される。
【0103】
ステップa276では、switch(ユーザ指示)による。2つの場合a2761,a2771がある。
【0104】
case「非常連絡先に電話する」を選択:
ステップa2761では、ECSが非常連絡先に自動的に電話を架ける。ステップa2762では、非常連絡先と電話(スピーカとマイク)で話す。
【0105】
case タイムアウト:
ステップa2771では、ECSが非常連絡先に自動的に電話を架ける。ステップa2772では、ECSが自動音声にて停電復帰を連絡する。
【0106】
ステップa28では、行動パターン学習機能を行う。ステップa281では、シミュレータ(ノートパソコン)側で環境時刻を無理矢理夜半に設定する(進める)。
【0107】
ステップa29では、行動パターン学習機能をデモする。ステップa291では、呼気スイッチ1を使って操作介入する。ステップa292では、画面がECS操作画面に変わり、最上位メニューに「就寝する」が表示される。図18(2)を参照。
【0108】
ステップa30では、行動パターン学習機能をデモする。
ステップa301では、最上位メニューから「就寝する」を選択する。図18(2)を参照。
【0109】
ステップa302では、ECSが自動的にテレビ、照明の電源をオフにし、画面がECS待機画面に切替る。
【0110】
図15は、環境制御装置2によって達成される対話処理メニューの動作を説明するための階層構造を示す図である。この図15の画面は、表示手段6によって表示される。
【0111】
図16は、携帯電話71の小形の表示手段73によって表示される画像を示す。この携帯電話71aの表示手段73によって表示される画像は、図15の表示手段6による画面の画像51〜64の参照符に、添え字aを付して対応関係を示す。たとえば表示手段6によって図15の画像51が表示されている状態では、携帯電話71aの表示手段73には、図16の画像51aが表示され、また同様に表示手段6によって図15の画像53,54がそれぞれ表示されている状態では、携帯電話71aの表示手段73には、画像53a,54aがそれぞれ表示される。
【0112】
携帯電話71aの表示手段73は、小形液晶モニタであり、その比較的小さい表示領域内にメニューの内容を表示することを可能にする。前述の図3に示すとおり、固定式スイッチ(メニュー選択)を使用する場合は、表示装置6としてたとえば15インチ液晶モニタ(メニュー表示)等を利用できるため、任意の文章表現を用いた自由度の高いメニュー画面を表示することが可能であるが、ハイパリモコン(メニュー表示/選択)71の場合は図3に示すような小さな液晶モニタ(多くは8桁×10行程度)73上にメニュー画面を表示する必要があるので、15インチ液晶モニタ6の場合と同じメニュー画面をそのまま表示することはできない。
【0113】
次世代環境制御装置2では、図16および後述の図19、図21、図23、図24、…などに示すとおり、入力スイッチの種類(固定式スイッチ/ハイパリモコン71)に応じて図15と図16との合計2種類のメニュー画面を提供することで、この問題を解決している。
【0114】
ハイパリモコン71用のメニュー画面73は、15インチ液晶モニタ6用のメニュー画面を以下の原則に従って短縮したものである。
(1)助詞、助動詞を省略する。
(2)全角カタカナを半角カタカナで置換える。
(3)それでも8桁以内に短縮できない場合は言い回しを変える。
【0115】
メニュー画面の生成方式
次世代環境制御装置2では、図6に示す構成によって固定式スイッチとハイパリモコン71からの入力を処理するため、特定の入力がどちらの経路から与えられたものであるかを識別できる。すなわち、固定式スイッチから入力が与えられた場合は15インチ液晶モニタ6用のメニュー画面(省略なし)を、ハイパリモコン71から入力が与えられた場合はハイパリモコン71用のメニュー画面(省略版)73を生成して表示する。
【0116】
ハイパリモコン71のメニュー画面73
▲1▼iモード対応携帯電話71a、▲2▼ブラウザホン(PHS)71b、▲3▼PDA(情報端末装置)71cを利用して実現されるハイパリモコン71のメニュー画面73を、図面を参照して後述する。
【0117】
呼気スイッチ1、押ボタンスイッチ76、握り締めスイッチ77およびひも式スイッチ80などを含む固定式スイッチと、ハイパリモコン71との両者によって家電機器を制御するために、▲1▼iモード対応携帯電話71a、▲2▼ブラウザホン(PHS)71b、▲3▼PDA(情報端末装置)71cを利用して実現されるハイパリモコン71を使って家電機器を制御することが可能となる。ところが、環境制御装置2がサポートすべき障害者の障害程度は多岐にわたっているので、ハイパリモコン71のように持運び可能な入力スイッチを使って全ての家電機器を操作できると同時に、▲1▼呼吸気式スイッチ1、▲2▼押ボタン式スイッチ76、▲3▼ひも式スイッチ80、▲4▼握り締め式スイッチ77といった固定式の入力スイッチからも操作できるようにしておく必要がある。
【0118】
次世代環境制御装置2では、図6に示す構成により、全ての家電機器を固定式スイッチ(たとえば呼吸気式スイッチ1、押ボタン式スイッチ76、ひも式スイッチ80、握り締め式スイッチ77)とハイパリモコン71(iモード対応携帯電話71a、ブラウザホン71b、PDA71c)のいずれでも操作することができる。図6を参照して、具体的には以下のとおり述べる。
【0119】
(1)固定式スイッチからの入力は、PS/2ポートなどのシリアルポートから、入力ハンドラ・ソフトウェア111を介して、環境制御装置管理ソフトウェア98に送信される。呼気スイッチ1などの前述の固定式スイッチは、1入力方式と2入力方式の別があるものの、基本的に接点スイッチとして実現されているので、環境制御装置2側から見た場合、ソフトウェア的には全く同じものとして扱われる。
(2)一方、ハイパリモコン71からの入力はインタネットを通じて「WWWサーバ・ソフトウェア95に送信される。しかるに後に、メニューを選択したという事実が、CGIソフトウェア96を介して、環境制御装置管理ソフトウェア98に送信される。
(3)図6の構成により、固定式スイッチとハイパリモコン71とのどちらの経路から入力が与えられた場合でも、環境制御装置管理ソフトウェア98から見ればソフトウェア的に全く等価に扱うことができるので、結果的に1台の環境制御装置を固定式スイッチとハイパリモコン71のいずれでも操作可能となる。
【0120】
図17は、ハイパリモコン71の構成と、その動作を説明するための処理フローを示す図である。トップメニューは、基本メニューと称することがある。図17およびそのほかの後述の処理フローの図において、白丸印および2重丸印は、各動作ステップを示し、白丸中の矢印は、動作を繰返すステップを示し、白丸中の三角印は、動作の実行を示す。
【0121】
図15の初期メニューの表示手段6による画面の画像51には、ECS待機画面およびリマインダによる被呼者の電話番号およびヘルパ訪問の日程などが表示される。このような初期画像51を、被支援者が見ることによって、予定の把握などを行うことができる。初期画像51に、図18(1)および図18(2)に示される昼間用トップメニューの画像53および深夜用トップメニューの画像54が表示される。昼間用トップメニューの画像53に関連して、電話操作55、インターホン操作56、テレビ操作57、リマインダ(メモ)操作58、空気調和装置であるエアコン操作59およびその他の機器操作60の各画像が表示される。
【0122】
電話操作55の画面に関連して、電話機からダイアルする画像61、リマインダからダイアルする画像62、電話番号でダイアルする画像63が表示される。テレビ操作の画像57に関連してチャンネル切替えメニューの画像64が表示される。
【0123】
図10〜図14の操作シナリオにおける図18〜図50の画像の内容は、事象であるイベント対応メニューと対話処理メニューとに対応して、次のように示されている。
【0124】
【表6】
Figure 0003803045
【0125】
【表7】
Figure 0003803045
前述の図15の画像51〜64は、図16の画像51a〜64aにそれぞれ対応しており、図15の画像のいくつかの拡大図および携帯電話71aの正面図は、表8のように示される。
【表8】
Figure 0003803045
さらに表示手段6の画像と、それに対応する携帯電話71aの正面図とは、表9のとおりである。
【表9】
Figure 0003803045
【0126】
図18は、昼間用および夜間用のトップメニューの画像を示す図である。図20は、「テレビ操作」メニューの画像を示す図である。図22は、「チャンネル切替え」メニューを示す画像である。図27は、電話着信イベント対応メニューの画像を示す図である。図29は、操作介入イベント(電話中)対応メニューの画像を示す図である。図31は、電話切断イベント対応メニューの画像を示す図である。図33は、操作介入イベント(TV視聴中)対応メニューの画像を示す図である。図35は、空気調和装置による温度警告イベント対応メニューの画像を示す図である。図37は、空気調和装置である「エアコン操作」メニューの画像を示す図である。図39は、インターホン呼鈴イベント対応メニューの画像を示す図である。図41は、「インターホン操作」メニューの画像を示す図である。図43は、操作介入インターホン(インターホン通話中)対応メニューの画像を示す図である。図45は、停電イベント対応メニューの画像を示す図である。図47は、非常通報イベント対応メニューの画像を示す図である。図49は、停電イベント対応メニューの画像を示す図である。表示手段6の画像に対応して、携帯電話71aの表示手段73は、前述の表8および表9のとおりに示される。
【0127】
図19(1)を参照して、携帯電話71aには、数字0,1,2,…,9を示す合計10個の置数キー113が、表示手段73の下方に配置される。表示手段73の上方にはスピーカ114が設けられ、置数キー113の下方にはマイクロホン115が設けられる。置数キー113を含む操作手段116を操作してダイヤル発信を行い、電話通信を行うことができる。
【0128】
表示手段73において、複数の電子機器名/動作名117と、各動作名117に対応する矩形で囲まれた数字の中のキャラクタ118が右および左に対応して隣接して配置される。キャラクタ118は、置数キー113の数字に対応する。被支援者であるユーザは、動作名117を見て、そのキャラクタ118を確認し、そのキャラクタが表す数字を有する置数キー113を押圧操作する。これによって表示手段73の比較的小さい1画面中の表示領域に、多くの内容を、見やすく表示することができるようになる。
【0129】
表示手段73と、置数キー113を含む操作手段116との間には、もう1つの操作手段121が配置される。この操作手段121は、上シフトキー122と、その下方に配置される下シフトキー123と、これらのシフトキー122,123の間に配置される決定ボタン124とを含む。操作手段116,121は、本発明の操作部125を構成する。上下のシフトキー122,123は、操作のたびに、各動作117とキャラクタ118との組合せを、図19(1)の上方に順次的に、または下方に順次的に1つずつ選択しながら、表示態様を変化し、こうして選択方向を正逆に切換えて選択操作を行うことができる。決定ボタン124は、選択された組合せを、押圧操作によって決定する。
【0130】
テレビジョン受信機4fによるテレビジョン放送のチャンネルの変更選択のための構成と動作を述べる。被支援者が携帯電話71の操作部125の操作回数をできるだけ少なくするために、本発明では、iモード対応携帯電話でWWWページ(ホームページ)を閲覧する場合、WWWページに埋め込まれたハイパリンクを選択するとそのURL(Universal Resource Locator)で指定されたWWWページにジャンプするようになっている。▲1▼iモード対応携帯電話71a、▲2▼ブラウザホン(PHS)71b、▲3▼PDA(情報端末装置)71cを利用して実現されるハイパリモコン71の場合も基本的にはこの原則に従って動作するが、この方法だとメニュを選択するたびにメニュ画面が切替わってしまうため、図24に示す「チャンネル変更」の場合などに問題となる。
【0131】
赤外線リモコンを使ってテレビのチャンネルを切替える場合、見たい番組が予め決まっている場合はともかく、それでない場合には、チャンネルを次々に切替えながら見たい番組を探す。赤外線リモコンの場合は、それぞれのチャンネルに対応するボタンがリモコン上に配置されているので、こういった使い方がごく当り前にできるが、ハイパリモコン71のメニュー画面で同じ使い方を実現するには、図24に示す「チャンネル変更」メニューでチャンネルを選択しても別のメニュー画面に切替わらず、ジャンプせず、再び同じメニュ画面を表示する必要がある。
【0132】
次世代環境制御装置2では、各メニューに状態遷移表を対応付けることでこの問題を解決している。具体的には図24のメニュー画面に対して表10に示す状態遷移表を対応付けておくことにより、たとえば図24のメニュー画面で「[2]NHK総合」が選択された場合は、「チャンネルをNHK総合に切替える」という実際の機器制御を行った後に再び自画面(この場合は図24の「チャンネル変更」メニュー)が表示され、続けて別のチャンネルを選択することが可能となる。
【0133】
環境制御装置2は、表10に示されるアクション実行後の状態遷移を示す。
【0134】
【表10】
Figure 0003803045
【0135】
テレビジョン放送のチャンネル変更時、図23に示されるように携帯電話71aには、各チャンネル名と、その左方にチャンネル名に対応するキャラクタである数字が配置されて各組合せが表示される。
【0136】
被支援者は、上シフトキー122または下シフトキー123を押圧操作することによって、各組合せの表示態様が各組合せ毎に変化して図24の上下にシフトする。たとえば仮想線127によって、NHK総合のチャンネル名と[2]である数字のキャラクタとの組合せが、網がけ表示され、残余の組合せは網がけされていない表示状態のままに保たれる。このような表示態様の変化を行う。表示態様は、色が変化されるように構成されてもよく、あるいはまた白黒反転表示を行うようにしてもよく、そのほかの態様で表示されてもよく、たとえば矢印などがシフトして1つの組合せを指示して表示態様を変化するようにしてもよい。こうして選択された網がけ表示の組合せを、決定ボタン124の操作によって決定する。
【0137】
このようなチャンネルの選択のために、置数キー113が、チャンネル名に対応した数字で入力操作し、決定するようにしてもよい。
【0138】
図25は、携帯電話71aから与えられる信号によって環境制御装置2が動作する手順を示すフローチャートである。ステップu1からステップu2に移り、テレビジョン放送のチャンネル設定のために置数キー113が操作されると、次のステップu3においてチャンネルが決定され、こうしてステップu4では、一連の動作を終了し、テレビジョン受信機4fは、決定されたチャンネルの放送を受信する。
【0139】
ステップu2からステップu5に移り、置数キー113が操作されず、チャンネルの順次選択を行うシフトキー122または123が操作されると、ステップu6では、前述の仮想線127で示されるように、その組合せの表示態様をたとえば網がけとして残余の組合せとは異なるように変化する。ステップu7において決定キー124が操作されると、その決定されたチャンネル、たとえば前述のNHK総合の放送が、テレビジョン受信機4fにおいて受信される。
【0140】
図26は、環境制御装置2のチャンネル変更時の状態遷移を示す図であり、この図26に前述の一連の動作を流れ図で示す。この動作により、メニュの操作回数が最小化され、専用の赤外線リモコンに優る操作性を実現できる。
【0141】
表示手段6の表示状態と、そのときの携帯電話71aの表示手段73の内容は、照明操作メニューに関して図51および図52に示され、電動ベッド操作メニューに関して図53および図54に示され、リマインダ操作メニューに関して、図55および図56に示され、CD(コンパクトディスク)ラジカセ(ラジオカセットテープレコーダ)操作の基本メニューに関して図57および図58にそれぞれ示される。これらの図51〜図58を参照すれば、比較的広い表示領域を有する表示手段6と、比較的小さい表示領域を有する携帯電話71aの表示手段73とによって、被支援者であるユーザに的確なメニュー内容を表示して提供することができることが判る。
【0142】
図59〜図66は、環境制御装置2の対話処理フローの動作を説明するための図である。先ず図59のように、ステップb0では、環境制御装置の対話処理フローが開始される。
【0143】
ステップb1では、表示装置の状態を待避する。
ステップb2では、表示装置の画面をECS操作画面にする。
【0144】
ステップb3では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。
ステップb4では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。
【0145】
ステップb5では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。
ステップb6では、for(戻るが選択されるまで)、次の動作が行われる。ステップb61では、ユーザ指示に基づき下位メニューに遷移する。
switch(メニューの選択結果)による。
【0146】
case「電話操作」が選択された場合:
ステップb611では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。ステップb612では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップb613では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。
【0147】
ステップb614では、for(戻るが入力されるまで)、次の動作が行われる。ステップb6141では、ユーザ指示に基づき下位メニューに遷移する。
switch(メニューの選択結果)による。
【0148】
case「電話帳からダイヤルする」が選択された場合:
ステップc1では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。
【0149】
ステップc2では、電話帳から電話番号一覧を取得する。
ステップc3では、電話番号一覧に基づきメニュー画面を表示する。
【0150】
ステップc4では、ユーザ指示に基づき電話を架ける。
switch(メニューの選択結果)
【0151】
ca se「電話番号1」が選択された場合:
ステップc41では、選択された電話番号に電話を架ける。ステップc42では、相手先と通話する。ステップc43では、電話を切る。
【0152】
case 「戻る」が選択された場合:
ステップc44では、何もしない。
ステップc5では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
【0153】
case「リマインダからダイヤルする」が選択された場合:
ステップc6では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。ステップc7では、リマインダから電話番号一覧を取得する。ステップc8では、電話番号一覧に基づきメニュー画面を表示する。
【0154】
図60を参照して、ステップc9では、ユーザ指示に基づき電話を架ける。
switch(メニューの選択結果)による。
【0155】
case「電話番号1」が選択された場合:
ステップc91では、選択された電話番号に電話を架ける。ステップc92では、相手先と通話する。ステップc93では、電話を切る。
【0156】
case「戻る」が選択された場合:
ステップc94では、何もしない。
ステップc10では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
【0157】
case「電話番号でダイヤルする」が選択された場合:
ステップc101では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。ステップc102では、テンキー形式の入力画面を表示する。ステップc103では、入力された電話番号に電話を架ける。ステップc104では、相手先と通話する。ステップc105では、電話を切る。ステップc106では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
【0158】
case「戻る」が選択された場合:
ステップc107では、何もしない。
break 2
【0159】
ステップb6142では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
case「インターホン操作」が選択された場合:
ステップb621では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。ステップb622では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。
【0160】
ステップb623では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。
ステップb624では、for(戻るが入力されるまで)
ステップb6241では、ユーザ指示に基づき下位メニューに遷移する。
switch(メニューの選択結果)による。
【0161】
case「インターホンをつなぐ」が選択された場合:
ステップd1では、表示装置の画面をインターホン画面に切替える。
【0162】
ステップd2では、インターホンと接続する。
ステップd3では、インターホンで通話する。
【0163】
図61を参照して、ステップd4では、インターホンを切る。ステップd5では、表示装置の画面をECS操作画面に切替える。
【0164】
case 「インターホンを切る」が選択された場合:
ステップd6では、インターホンを切る。
【0165】
case「玄関ドアを施錠する」が選択された場合:
ステップd7では、玄関ドアを施錠する。
【0166】
case「玄関ドアを解錠する」が選択された場合:
ステップd8では、玄関ドアを解錠する。
【0167】
case「戻る」が選択された場合:
ステップd9では、何もしない。
break 2
【0168】
ステップb625では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
case「テレビ操作」が選択された場合:
ステップb631では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。
【0169】
ステップb632では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップb633では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。
【0170】
ステップb634では、for(戻るが入力されるまで)、次の動作が行われる。
【0171】
ステップb6341では、ユーザ指示に基づき下位メニューに遷移する。
switch(メニューの選択結果)による。
【0172】
case「チャンネル切替え」が選択された場合:
ステップe1では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。ステップe2では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップe3では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。
ステップe4では、ユーザ指示に基づきチャンネルを切替える。
switch(メニューの選択結果)による。
【0173】
case「2:NHK総合」が選択された場合など:
図62を参照して、ステップf1では、表示装置の画面をテレビ画面に切替える。ステップf2では、画面スタックから不要なメニュー画面を削除する。ステップf3では、イベント待ちモードに遷移する。
return
【0174】
case「戻る」が入力された場合:
ステップf4では、何もしない。
ステップe5では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
【0175】
case「音を大きくする」が選択された場合:
ステップe6では、表示装置の画面をテレビ画面に切替える。ステップe7では、表示装置の音量を「ララ」だけ上げる。ステップe8では、画面スタックから不要なメニュー画面を削除する。ステップe9では、イベント待ちモードに遷移する。
return
【0176】
case「音を小さくする」が選択された場合:
ステップe10では、表示装置の画面をテレビ画面に切替える。ステップe11では、表示装置の音量を「ララ」だけ下げる。ステップe12では、画面スタックから不要なメニュー画面を削除する。ステップe13では、イベント待ちモードに遷移する。
return
【0177】
case「テレビを消す」が選択された場合:
ステップe14では、表示装置の画面をテレビ画面に切替える。ステップe15では、表示装置の電源をOFFにする。ステップe16では、画面スタックから不要なメニュー画面を削除する。ステップe17では、イベント待ちモードに遷移する。
return
【0178】
case「消音」が選択された場合:
ステップe18では、表示装置の画面をテレビ画面に切替える。ステップe19では、表示装置の音量を「消音」にする。ステップe20では、画面スタックから不要なメニュー画面を削除する。ステップe21では、イベント待ちモードに遷移する。
return
【0179】
case「戻る」が選択された場合:
図63を参照して、ステップe22では、何もしない。
break 2
【0180】
ステップb635では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
case「リマインダ操作」が選択された場合:
ステップb641では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。ステップb642では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップb643では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。
【0181】
ステップb644では、for(戻るが入力されるまで)、次の動作が行われる。
【0182】
ステップb6441では、ユーザ指示に基づき下位メニューに遷移する。
switch(メニューの選択結果)による。
【0183】
case「会話録音を再生する」が選択された場合:
ステップg1では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。ステップg2では、リマインダから会話録音一覧を取得する。ステップg3では、会話録音一覧に基づき、メニュー画面を表示する。ステップg4では、for(戻るが選択されるまで)、次の動作が行われる。
【0184】
ステップg41では、ユーザ指示に会話録音を再生する。
switch(メニューの選択結果)による。
【0185】
case「会話録音1」が選択された場合:
ステップg411では、選択された会話録音を再生する。
【0186】
case「戻る」が選択された場合:
ステップg412では、何もしない。
break 2
【0187】
ステップg42では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
case「メッセージを開く」が選択された場合:
ステップg43では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。ステップg44では、リマインダからメッセージ一覧を取得する。ステップg45では、メッセージ一覧に基づきメニュー画面を表示する。
【0188】
ステップg46では、for(戻るが選択されるまで)、次の動作が行われる
ステップg461では、ユーザ指示にメッセージを表示する。
switch(メニューの選択結果)による。
【0189】
case「メッセージ1」が選択された場合:
図64を参照して、ステップg4611では、選択されたメッセージを表示する。
【0190】
case「戻る」が選択された場合:
ステップg4612では、何もしない。
break 2
【0191】
ステップg4613では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
case「戻る」が選択された場合:
ステップg4614では、何もしない。
break 2
【0192】
ステップb645では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
case「エアコン操作」が選択された場合:
ステップb651では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。ステップb652では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップb653では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。
【0193】
ステップb654では、for(戻るが入力されるまで)、次の動作が行われる。ステップb6541では、ユーザ指示に基づき下位メニューに遷移する。
switch(メニューの選択結果)
【0194】
case「エアコンを付ける」が選択された場合:
ステップh1では、エアコンの電源をONにする。
【0195】
case「エアコンを切る」が選択された場合:
ステップh2では、エアコンの電源をOFFにする。
【0196】
case「エアコンの設定温度を変更する」が選択された場合:
ステップh3では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。
【0197】
ステップh4では、テンキー形の入力画面を表示する。
ステップh5では、エアコンの設定温度を変更する。
ステップh6では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
【0198】
case「冷房モードにする」が選択された場合:
ステップh7では、エアコンを冷房モードにする。
【0199】
case「暖房モードにする」が選択された場合:
ステップh8では、エアコンを暖房モードにする。
【0200】
case「除湿モードにする」が選択された場合:
図65を参照して、ステップh9では、エアコンを除湿モードにする。
【0201】
case「戻る」が選択された場合:
ステップh10では、何もしない。
break 2
【0202】
ステップb655では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
case「その他の機器操作」が選択された場合:
ステップb661では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。
【0203】
ステップb662では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。
【0204】
ステップb663では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。ステップb664では、for(戻るが入力されるまで)、次の動作が行われる。
ステップb6641では、ユーザ指示に基づき下位メニューに遷移する。
switch(メニューの選択結果)
【0205】
case「ドライヤー操作」が選択された場合:
ステップi1では、画面スタックにメニュー画面を待避させる。ステップi2では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップi3では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。
【0206】
ステップi4では、for(戻るが選択されるまで)、次の動作が行われる。
ステップi41では、ユーザ指示に会話録音を再生する。
switch(メニューの選択結果)
【0207】
case「機器操作1」が選択された場合:
ステップi42では、選択された機器操作を行う。
【0208】
case「戻る」が選択された場合:
ステップi43では、何もしない。
break 2
【0209】
ステップi5では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
case「戻る」が選択された場合:
ステップi6では、何もしない。
break 2
【0210】
ステップb665では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
図66を参照して、case「戻る」が選択された場合:
ステップb6651では、何もしない。
break 2
【0211】
ステップb7では、画面スタックからメニュー画面を復帰させる。
図67〜図70は、環境制御装置2のイベント処理ループを示す図である。ステップq0からステップq1に進み、発生したイベントに応じて情報家電(ハードウエア)を監視・制御する。
【0212】
ステップq11では、スイッチによるイベントの種類を判断する。電話着信イベントであるとき、ステップq111では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップq112では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。ステップq113では、ユーザ指示に基づき電話に応答する。スイッチによるメニューの選択結果において「電話に出る」が選択された場合、ステップr1では、表示装置の画面をテレビ画面に切替え、音量をゼロ(消音)にする。ステップr2では、通話を接続する。「電話を無視する」が選択された場合、ステップr3では、相手先が電話を切るか、タイムアウトを待って通話を切断する。「留守応答をする」が選択された場合、およびタイムアウトになった場合、ステップr4では、通話を接続する。ステップr5では、自動音声にて留守応答する。ステップr6では、相手先からの伝言メッセージを自動録音する。ステップr7では、相手先が電話を切るか、タイムアウトを待って通話を切断する。ステップr8では、リマインダに通話記録を残す。ステップq114では、表示装置の画面・音量を直前の状態に復帰させる。
【0213】
電話切断イベントであるとき、ステップq121では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップq122では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。ステップq123では、ユーザ指示に基づき電話の後処理を行う。スイッチによるメニューの選択結果において「了解」が選択された場合、およびタイムアウトになった場合、ステップr9では、通話録音中の場合は自動録音を終了する。ステップq124では、表示装置の画面・音量を直前の自動録音に復帰させる。
【0214】
インターホン呼鈴イベントであるとき、ステップq131では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップq132では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。ステップq133では、ユーザ指示に基づきインターホンに応答する。
【0215】
図68を参照して、スイッチによるメニューの選択結果において「インターホンに出る」が選択された場合、ステップr11では、表示装置の画面をインターホン画面に切替える。ステップr12では、インターホンとの通話を接続する。「留守応答をする」が選択された場合、およびタイムアウトになった場合、ステップr13ではインターホンとの通話を接続する。ステップr14では、自動音声にて留守応答する。ステップr15では、来客の伝言メッセージを自動録音する。ステップr16では、インターホンとの通話を切断する。ステップr17では、リマインダに来客記録を残す。ステップq134では、表示装置の画面・音量を直前の状態に復帰させる。
【0216】
インターホン切断イベントであるとき、ステップq141では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップq142では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。ステップq143では、ユーザ指示に基づきインターホン通話の後処理を行う。スイッチによるメニューの選択結果において「了解」が選択された場合、およびタイムアウトになった場合、ステップr18では、通話録音中の場合は自動録音を終了する。ステップq144では、表示装置の画面・音量を直前の状態に復帰させる。
【0217】
電気錠施錠忘れイベントであるとき、また、動作が行われる。
図69を参照して、停電イベントであるとき、ステップq151では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップq152では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。ステップq153では、停電を報告する。スイッチによるメニューの選択結果において「戻る」が選択された場合、およびタイムアウトになった場合、ステップr21では何もしない。ステップq154では、表示装置の画面・音量を直前の状態に復帰させる。
【0218】
復電イベントであるとき、ステップq161では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップq162では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。ステップq163では、ユーザ指示に基づき復電時の対策をする。スイッチによるメニューの選択結果において「非常連絡先に電話する」が選択された場合、ステップr22では、非常連絡先に電話する。ステップr23では、自動音声にて復電した旨を報告する。ステップr24では、電話を切る。「戻る」が選択された場合、ステップr25では何もしない。
【0219】
非常通報イベントであるとき、ステップq171では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップq172では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。ステップq173では、ユーザ指示に基づき非常通報を行う。スイッチによるメニューの選択結果において「非常連絡先に電話する」が選択された場合、ステップr26では、非常連絡先に電話する。ステップr27では、自動音声にて停電が復旧しない旨を報告する。ステップr28では、電話を切る。「もう少し様子を見る」が選択された場合、および「戻る」が選択された場合、ステップr29では何もしない。ステップq174では、表示装置の画面・音量を直前の状態に復帰させる。
【0220】
電力超過イベントであるとき、また、動作が行われる。
図70を参照して、温度警告イベントであるとき、ステップq181では、エキスパートシステムに問合せ、最適化された画面オブジェクトを取得する。ステップq182では、画面オブジェクトに基づきメニュー画面を表示する。ステップq183では、ユーザ指示に基づき温度警告への対応を行う。スイッチによるメニューの選択結果において「エアコンをONにする」が選択された場合、ステップr31では、仮想エアコン(シミュレータ)に電源をONにするよう指示する。「エアコンを通常モードにする」が選択された場合の動作が行われる。
【0221】
リマインダ・プロセスによるリマインダ・イベントであるときの動作が行われる。
【0222】
図71および図72は、環境制御装置2のエキスパートシステム22によって達成されるエキスパートシステムプロセスの処理フローを示す図である。図71を参照して、ステップm0では、エキスパートシステム・プロセスの処理フローを開始する。ステップm1では、ECSプロセス/見守りプロセスからの要求に応じてメニュー(コマンドリスト)の最適化/日常逸脱検知を行う。
for(他プロセスからの要求を待つ)
【0223】
ステップm2では、要求の種類を実行する。
ステップm3では、switch(メニューの種類)
【0224】
case「チャンネル切替え」メニュー:
ステップm4では、過去のチャンネル切替え履歴を取得する。ステップm5では、過去のチャンネル切替えの曜日/時刻などを参考にしてチャンネルの優先度を計算する。
ステップm6では、最適化したメニュー(画面オブジェクト)を返却する。
【0225】
case「電力超過イベント」対応メニュー:
ステップm7では、仮想デバイスの状態を取得する。ステップm8では、各機器の現在の稼動状態とスペックにより節電操作可能な機器候補を判断、過去の機器稼動パターンの分析結果に基づき節電機器の優先度を計算する。
ステップm9では、最適化したメニュー(画面オブジェクト)を返却する。
【0226】
case「電力超過解消イベント」対応メニュー:
ステップm10では、仮想デバイスの状態を取得する。ステップm11では、各機器の現在の稼動状態とスペックにより節電操作可能な機器候補を判断、過去の機器稼動パターンの分析結果に基づき節電機器の優先度を計算する。ステップm12では、最適化したメニュー(画面オブジェクト)を返却する。
【0227】
case「電話帳からダイヤルする」メニュー:
ステップm13では、過去のダイヤル履歴を取得する。ステップm14では、過去にダイヤルした相手の分析結果に基づき電話番号の候補を推定する。ステップm15では、最適化したメニュー(画面オブジェクト)を返却する。
【0228】
case「リマインダからダイヤルする」メニュー:
ステップm16では、過去のダイヤル履歴を取得する。ステップm17では、過去にダイヤルした相手の分析結果に基づき電話番号の候補を推定する。ステップm18では、最適化したメニュー(画面オブジェクト)を返却する。
【0229】
default:
図72を参照して、ステップm19では、何もしない。
【0230】
case 日常逸脱検知:
ステップm41では、仮想デバイスの状態を取得する。ステップm2では、特定時間内に実行されたアクションの履歴を取得する。ステップm3では、取得した情報を分析し日常行動からの逸脱度合いを計算する。
ステップm4では、switch(逸脱度合い)
【0231】
case 高い:
ステップm51では、見守りプロセスに対して「異常事態」を返却する。
【0232】
default:
ステップm52では、見守りプロセスに対して「異常なし」を返却する。
【0233】
図73は、環境制御装置2によって実行される見守り機能プロセスの処理フローを示す図である。ステップn0では、見守りプロセスの処理フローを開始する。ステップn1では、定期的にエキスパートシステムに問合せ日常行動からの逸脱を監視する。
【0234】
for(30分おきに)
ステップn2では、エキスパートシステムに日常行動からの逸脱がないかを問合せる。
ステップn3では、switch(エキスパートシステムからの回答)
【0235】
case 逸脱あり:
ステップn4では、リマインダに文字メモを登録する。ステップn5では、文字メモにアクションを設定する。ステップn6では、文字メモにアクションを追加する。ステップn7では、リマインダから渡されたイベントIDを使って見守りイベントを発生させる。
【0236】
case 異常なし:
ステップn8では、何もしない。
【0237】
図74は、環境制御装置2によって実行される実デバイスの処理フローの動作を説明するための図である。ステップp0では、実デバイス・プロセスの処理フローを開始する。ステップp1では、ECSプロセスからの要求に応じて実デバイスの制御を行うとともに、ハードウェア割込みに対応したイベントを発生させる。
【0238】
for(ECSプロセスからの要求およびハードウェア割込みを待つ)
ステップp2では、switch(機能種別)
【0239】
case ハードウェア割込みのハンドリング:
ステップp3では、sw itch(ハードウェア割込みの種類)
【0240】
case 電話着信:
ステップp4では、電話着信イベントを発生させる。
【0241】
case 電話切断:
ステップp5では、電話切断イベントを発生させる。
【0242】
case インターホン呼鈴:
ステップp6では、インターホン呼鈴イベントを発生させる。
【0243】
case インターホン切断:
ステップp7では、インターホン切断イベントを発生させる。
【0244】
case ハードウェアの制御:
ステップp8では、switch(要求の種類)
【0245】
case 電話を架ける:
ステップp9では、TAPIモデムを使って電話を架ける。ステップp10では、通話を接続する。
【0246】
case 電話を切る:
ステップp11では、TAPIモデムを使って電話を切る。
【0247】
case インターホンをつなぐ:
ステップp12では、TAPIモデムを使ってインターホンをつなぐ。
【0248】
case インターホンを切る:
ステップp13では、TAPIモデムを使ってインターホンを切る。
【0249】
case 玄関ドアを施錠する:
ステップp14では、TAPIモデムを使ってインターホンに電話をかける。
ステップp15では、玄関ドアを施錠する。ステップp16では、インターホンを切る。
【0250】
case 玄関ドアを解錠する:
ステップp17では、TAPIモデムを使ってインターホンに電話を架ける。
ステップp18では、玄関ドアを解錠する。ステップp19では、インターホンを切る。
【0251】
case テレビのリモコン操作:
ステップp20では、赤外線リモコンを使ってテレビを操作する。ステップp21では、操作内容に応じて仮想テレビの状態を更新する。
【0252】
case 仮想デバイス操作:
ステップp22では、コマンドに応じて仮想デバイスの状態を更新する。
【0253】
本発明では、上述の説明では、仮想デバイスに関連して本発明の実施の形態が説明されたけれども、本発明の実施の他の形態では、実際の電気機器である実デバイスが運転制御されるように構成されてもよいのは勿論である。
【0254】
環境制御装置2では、被支援者の操作性を向上するために、表示手段6では、電子機器の特性に対応して、たとえばその電子機器がオンの動作中であるならば、表示手段6では、その電子機器が次にオフになるためのオフのための操作のための表示を行うようにする。さらに環境制御装置2では、被支援者の個人のデータベースに基づき、その被支援者の生活パターンから、たとえば夜7時頃には、テレビジョン受信機4fをオンにする動作を行い、たとえば2チャネルのテレビジョン放送を聴取するというデータが、学習によってストアされる。したがってこのような被支援者のデータベースが作成されるようにして、夜7時頃になれば、テレビジョン受信機4fの選択スイッチの表示を優先順位が高い位置にもたらし、さらにその時刻において聴取される放送局のチャネルを優先順位が高い位置にもたらす。これによって操作性の向上を図ることができる。さらに被支援者のデータベースとして、日常の逸脱行為のほかに、その動作の異常を検出するように、データベースを利用することもまた可能である。このように本発明によれば、環境制御装置2における学習機能によって、被支援者が、今、何をしたいかを素早く演算して求め、その操作の可能性が高い選択入力部を、表示装置6によって高い優先順位で表示し、これによって被支援者は、遠隔制御手段8,9またはスピーカ/マイクロホン11を用いて入力操作し易くすることを可能にする。特に本発明では、電子機器の動作状態、被支援者が存在する部屋の温度などの環境状態、1日、1週間および1年間などの計時する時計手段の時刻データなどに基づき、学習によって得られたデータから、被支援者が希望する高い優先順位の操作を推論して演算し、求める。さらに現在の状況と被支援者の入力操作とから、前述の推論した入力操作と大きく乖離を推論することもまた可能である。被支援者が操作する動作を高い優先順位で推論するには、電子機器の状態、部屋の温度などの環境状態、時計手段およびさらには被支援者の体温などの状況に基づいて求めるようにしてもよい。
【0255】
さらに本発明では、このような各種の状況の推論結果に基づき、たとえば空気調和装置によって被支援者が存在する部屋の温度が高い温度に到達しているにもかかわらず、被支援者が部屋の温度をさらに高くするように入力操作を行ったことを検出し、これによって被支援者が異常状態であることを判断するように構成することもまた、可能である。
【0256】
このような被支援者のための操作によるコマンドの推定と、こうして推定されたコマンドと、被支援者によって実際に入力操作された入力情報との類似度を演算して求め、こうして被支援者の異常状態が生じたかどうさかを判断することができる。さらにこれらの被支援者のコマンド入力の学習を行う。これらのコマンド推定、類似度の演算およびコマンド学習を以下に説明する。先ず、コマンド推定を説明する。
【0257】
(S1)コマンドを推定すべき[日付、曜日、時刻]が与えられたとき、記憶されているコマンド事例について、(T1)〜(T3)に後述する事例信頼度と曜日類似度および時刻類似度を(G2)に後述する方法で合算し、その計算値をもってコマンド類似度とする。
【0258】
(S2)コマンド類似度の大きいものから事前に設定された個数のコマンドを提示する、あるいは、事前に設定された類似度の閾値を超えたコマンドを提示する、あるいはこの組合せ(両条件の論理積あるいは論理和)でコマンドを選択するなどの方法により、コマンドを推定する。
【0259】
(S3)(S2)において、(T4)に後述するようなコマンド階層情報を用いて、ある親コマンドの子コマンドがすべて(あるいは事前に設定した出現割合以上)(S2)のコマンド推定結果に現れるときには、複数の子コマンドに変わって親コマンドで代表することにより、類似かつ選択の曖昧性(揺らぎ)のあるコマンドを総括し、同じ推定候補数の中で、候補のバリエーション(異なった傾向=異なったコマンド階層の異なったコマンドが出現する傾向)と推定の精度(推定すべきコマンドが候補の上位に含まれる傾向)の両立を図ることができる。
【0260】
図75は、環境制御装置2おいて実行されるコマンドの階層情報を示す図である。コマンドの詳細さと上位・下位概念を、階層構造で定義される。
【0261】
(S4)(S3)で親コマンドで子コマンドを代表するだけでなく孫コマンドを(2世代に溯って)代表させることも同様に可能であるが、推定の精度が低下する(抽象度のズレが大きくなる)ので、このバランス(どの世代まで代表されるか)は(T4)で定義する階層の世代間ギャップの大きさに応じて適切に設定する。
【0262】
次に、類似度の定義を説明する。完全一致のとき1.0、完全不一致のとき0.0となる類似度尺度で説明する。
【0263】
(T1)事例信頼性:コマンド事例の登録後の時間経過に応じて信頼度を定義する。信頼度は過去に登録されたものほど低下する。たとえば、1カ月以内に登録されたものは1.0、3カ月以内は0.8、6カ月以内は0.5、1年以内は0.2、それ以上は0.0あるいは0.1などとし、これらの設定点以外の時間経過における信頼度は、ステップ状あるいは(G3)で後述するニューラルネットなどを用いた任意の連続関数で補完するように定義することができる。
【0264】
(T2)曜日類似度:曜日の差異による類似度を定義する。たとえば同じ曜日は1.0、違う曜日でも週末/週日の区別が同じものは0.7、それ以外は0.3などとする。利用者の生活パターンに応じた曜日区分(たとえば月・水・金は午後から用事の日とか、日曜と水曜が休業日とか)が設定された場合には、同じ曜日区分に属するものに個別の類似度を定義することもできる。区分毎の類似度の配分係数は(G3)で後述するニューラルネットなどを用いた任意の非線形結合関数で定義することができる。
【0265】
(T3)時刻類似度:時刻の差異による類似度を定義する。たとえば、5分以内は1.0、15分以内は0.8、30分以内は0.6、1時間以内は0.5、半日以内は0.3、それ以上は0.1などとし、これらの設定点以外の時間差による類似度は、(T1)と同じくステップ状あるいは任意の連続関数で補完できる。
【0266】
(T4)コマンド階層情報:コマンドの詳細さと上位・下位概念を階層構造が図75に示したような構造で定義されている。たとえば、個別のチャネル設定コマンドが(S2)の結果に多く含まれ、一覧できる程度の候補リストがチャネル選択コマンドで埋められているような場合でも、これらに代わって、その上位にあたるチャネル設定コマンドを代表の推定結果とすることにより、チャネル設定コマンド以外のコマンド(たとえばエアコン停止コマンドなど)を一覧できる程度の候補リストの中に収めることが可能となる。
【0267】
コマンド学習を説明する。
(G1)コマンドの実行が行われたときには、その[日付、曜日、時刻、コマンド]のリストを記憶しておくことによりコマンド事例とする。
【0268】
(G2)合算の方法としては、各程度の乗算(類似度の定義を、完全一致が1.0、完全異質が0.0とするとき、すべてが完全一致=1.0なら総計=乗算も1.0となる)や加算(類似度の定義を、完全一致を0.0、差異が大きくなるほど類似度が無限に大きくなるような定義の場合。すべてが完全一致=0.0なら総計=加算も0.0となる)などの簡易な方法でもよいが、これらの複数の類似度を入力としてコマンド類似度を出力とする複数入力の非線形関数を、たとえば乗算のロジックに代わってニュートラルネットワークを用いて実装すれば、蓄積されているコマンド事例(および利用に従って追加される事例)に基づき学習させることも可能となる。
【0269】
(G3)(G2)で述べた合算の方法(異なる尺度の統合方法)の学習と並行して、あるいはその収束後、(T1)〜(T3)で述べた日時差、曜日差および時刻差から類似度を計算する非線形関数を、たとえばニュートラルネットを用いて実装・学習させることができる。
【0270】
本発明は、次の実施の形態が可能である。
(1)複数の各電子機器に、複数種類の各動作を行わせる適応的操作支援装置において、複数種類の操作態様で、操作される操作手段と、操作手段の出力に応答し、選択的に操作可能な各電子機器および各動作を表す信号を出力し、選択された各電子機器および各動作を表す信号を出力する環境制御手段と、環境制御手段の出力に応答し、選択的に操作可能な各電子機器および各動作を表示するとともに、選択された各電子機器および各動作を表示する表示手段と、環境制御手段の出力に応答し、選択された電子機器に、選択された種類の動作を行わせる動作制御手段とを含むことを特徴する適応的操作支援装置。
操作手段は、1または複数の操作回数によって、各電子機器とその電子機器の動作とを選択することを特徴する。
【0271】
(2)環境制御手段は、各電子機器の動作を検出し、操作手段の出力および検出した各電子機器の動作のいずれか少なくとも一方によって、電子機器とその動作の選択される可能性が高い順序で、各電子機器とその動作とを表示手段に表示させることを特徴とする。
【0272】
(3)環境制御手段は、時計手段を有し、操作手段の出力と、時計手段の出力とによって、電子機器とその動作の選択される可能性が高い順序で、各電子機器とその動作とを表示手段に表示させることを特徴とする。
【0273】
本発明に従えば、時計手段を備え、1日内の朝、午前、昼、午後、夕方、夜、就寝後の時間などの時刻または時間帯に従って、前記順序を設定し、こうして日常動作に従い、操作性の向上を図ることが可能になる。このような日常動作は、操作手段の出力によって、または環境制御手段の動作によって学習してメモリにストアしておくことができる。
【0274】
(3)被支援者の身体に関する環境状態を検出する環境状態検出手段をさらに含み、環境制御手段は、環境状態検出手段の出力に応答し、環境が良好となるように選択される可能性が高い順序で、各電子機器とその動作とを表示手段に表示させることを特徴とする。
【0275】
本発明に従えば、環境状態検出手段によって、被支援者の身体に関する環境状態、たとえば部屋内の温度、ベッド内の暖房器具の温度などを検出し、被支援者にとってその検出された温度が低いときには、環境が良好となるように、すなわち温度が身体に適切となるように上昇されるように、選択される可能性が高い順序で、表示手段に、各電子機器、たとえば空気調和装置または暖房器具などと、その昇温動作などの動作とを優先順位を高くして表示する。これによって操作性がさらに向上され、環境順応機能が高められる。
【0276】
(4)被支援者の身体に関する環境状態を検出する環境状態検出手段をさらに含み、環境制御手段は、時計手段を有し、操作手段の出力と、環境状態検出手段の出力と、時計手段の出力とによって、電子機器とその動作の選択される可能性が高い順序で、各電子機器とその動作とを表示手段に表示させることを特徴とする。
【0277】
さらに本発明に従えば、被支援者がたとえば障害者であって、介護者であるヘルパが訪問する日時などに応じ、そのヘルパによって介護される部屋内の環境を、最適に保つための状態を選ぶことを容易に可能にする。たとえば介護者の訪問時、被支援者の部屋内の温度を高めておき、入浴を快適に行わせるように部屋の環境を予め準備しておくことが可能である。
【0278】
(5)環境制御手段は、時計手段を有し、操作手段の操作による各電子機器およびその動作の選択される頻度を、時間経過に伴って学習し、この学習結果に基づき、前記順序を定めることを特徴とする。
【0279】
(6)1日、週、月または季節毎の時間経過に伴う行動パターンを学習して被支援者の日常行動のデータベースを作成する手段と、データベース作成手段の出力に応答し、被支援者の日常行動のデータベースからの逸脱度合いを監視し、その逸脱度合いが大きい場合、異常が発生したものと判断する異常判断手段と、異常判断手段の出力に応答し、異常発生時に、報知を行う報知手段とを含むことを特徴とする。
【0280】
本発明に従えば、被支援者の日常行動パターンを、時間経過に伴い、たとえば朝、午前、昼、午後、夕方、夜、就寝後などの時刻、時間帯で行動パターンを学習し、操作手段の操作によって動作される電子機器とその動作の種類との頻度を加味した日常行動パターンのデータベースを、作成し、この学習結果に基づいて前記順序を定める。これによって操作性の向上をさらに図ることができる。
【0281】
また本発明に従えば、日常行動パターンのデータベースからの被支援者の逸脱の度合いを監視し、逸脱度合いが大きいと異常と判断し、異常判断手段の出力を報知手段によって報知する。報知手段は、たとえば公衆電話回線を介して介護者に信号が伝送され、介護者に、被支援者が介護を必要としていることを、音響、目視などによって表示するように構成される。こうして被支援者の日常逸脱の監視を行うことができる。
【0282】
(7)被支援者の生活上必須の機能を監視し、異常発生時に報知手段によって報知を行わせる手段をさらに含むことを特徴とする。
【0283】
本発明に従えば、被支援者が便所に行く1日内の回数、便所に行くたびごとの時間間隔、水道水を使う回数およびその水道水を使う時間間隔、さらに風呂に入っている時間の長短などを監視し、被支援者の異常発生の報知を容易に可能にする。このようにして被支援者の必須機能の監視を行うことによって、被支援者の安全が図られ、見守り機能が達成される。
【0284】
(8)環境状態検出手段の出力に応答し、環境を変化する電子機器の省エネルギとなるための操作手段による操作を、表示手段によって表示することを特徴とする。
【0285】
本発明に従えば、環境を変化する電子機器、たとえば空気調和装置または暖房機器などの省エネルギとなるための操作手段による操作を、表示手段によって順位を高めて表示する。こうしてエアコンと呼ばれる空気調和装置の設定装置の設定温度と室温とを監視することによって、被支援者である利用者の快適性を損なわない範囲で、電力消費量を低減し、省エネルギ効果を達成することができる。そのような省エネルギ効果が達成できるような設定温度の設定を、表示手段によって高順位で表示する。
【0286】
また電子機器特性に基づき、長時間つけっ放しで電源投入の状態になっている可能性のある機器の電源遮断を行わせるように、表示手段によって高い順位で表示を行わせる。このことによってもまた良好な操作性で省エネルギ効果を達成することができる。
【0287】
(9)無停電電源をさらに含み、商用交流電源を停電時に、少なくとも予め定める電子機器に供給することを特徴とする。
【0288】
本発明に従えば、無停電電源を用いることによって、被支援者の生活に必要な少なくとも予め定める電子機器、たとえば空気調和装置などまたは電動機によって動作するエアベッドなどに電力を供給し、停電によってこれらの電子機器が休止してしまわないようにし、被支援者の安全を図ることができる。
【0289】
(10)複数の各電子機器に、複数種類の各動作を行わせる適応的操作支援装置において、複数種類の各動作を模擬的行う模擬電子機器と、複数種類の操作態様で、操作される操作手段と、操作手段の出力に応答し、選択的に操作可能な各電子機器および各動作ならびに模擬電子機器および模擬動作を表す信号を出力し、選択された各電子機器および各動作を表す信号を出力する環境制御手段と、環境制御手段の出力に応答し、選択的に操作可能な各電子機器および各動作ならびに模擬電子機器および模擬動作を表示するとともに、選択された各電子機器および各動作ならびに模擬電子機器および模擬動作を表示する表示手段と、環境制御手段の出力に応答し、選択された電子機器に、選択された種類の動作を行わせるとともに、選択された模擬電子機器に、選択された種類の模擬動作を行わせる動作制御手段とを含むことを特徴する適応的操作支援装置。
【0290】
(11)複数種類の各動作を模擬的に行う模擬電子機器と、複数種類の操作態様で、操作される操作手段と、操作手段の出力に応答し、選択的に操作可能な模擬電子機器および各模擬動作を表す信号を出力し、選択された各電子機器および各動作を表す信号を出力する環境制御手段と、環境制御手段の出力に応答し、選択的に操作可能な模擬電子機器および各模擬動作を表示するとともに、選択された模擬電子機器および各模擬動作を表示する表示手段と、環境制御手段の出力に応答し、選択された模擬電子機器に、選択された種類の模擬動作を行わせる動作制御手段とを含むことを特徴する適応的操作支援装置。
【0291】
本発明に従えば、電子機器だけでなく、模擬電子機器を仮想上設けることができる。これによって模擬電子機器の模擬運転を行うことができる。たとえば空気調和装置を、被支援者が購入したいと思ったとき、操作手段を操作し、表示手段にどのような表示が行われて空気調和装置が運転されるかを、試験運転してみることができ、これによって被支援者の購入の動機を与えることができる。
【発明の効果】
【0292】
本発明によれば、障害者などの被支援者による電子機器とその動作との選択の操作性を向上することが可能になる。
【0293】
本発明によれば、コスト低減が図られる。障害者であっても、健常者と同じ電子機器である製品(情報家電)を使うことが可能となることにより、機器選択の自由度が向上するとともにコストも低減される。また設定の容易化が図られる。電子機器の検知に関して、電力線や無線による情報家電の接続技術により、コンセントに繋いだりリセットボタンを押すだけで、機器が簡単にECSに検知されるような枠組みを提供して、電子機器のいわゆるプラグアンドプレイ(Plug and Play)が可能になる。さらに操作法の変更に関して、検知された電子機器の操作可能な機能は、ECSの画面から全て操作可能であるとともに、その操作方法を利用者自らが簡単に設定・変更できる方法を提供する。これにより、これまで電子機器の接続や設定変更を業者や支援者に頼っていたECS利用者の自立性が大幅に向上する。本発明の考え方に従えば、ソフトウェアによって動作を記述できる機器(パソコンのようなもの)を中核とし、UPS(無停電電源装置)を組合せ、かつ情報家電と情報のやり取りができるインターフェースを備えた装置において、ソフトウェア技術により、環境制御装置機能、見守り機能、省エネルギ機能、停電関連機能、設置工事容易化、設定容易化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示される本発明の実施の一形態の全体の構成を簡略化して示す図である。
【図3】図1および図2に示される本発明の実施の一形態の全体の構成を簡略化して示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の一形態におけるハイパリモコン71の具体的な形状を示す図である。
【図5】ハイパリモコン71と環境制御装置2との通信を行うための情報伝達経路を示す図である。
【図6】ハイパリモコン71と呼気スイッチ1などを含む固定式スイッチとが環境制御装置2に電気的に接続される構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示されるブロック図の一部を示す図である。
【図8】環境制御装置2の具体的な動作を示す図である。
【図9】環境制御装置2の全体制御プロセスのフローによる動作を示す図である。
【図10】本発明の図1〜図9に示される実施の形態における操作シナリオを示す図である。
【図11】本発明の図1〜図9に示される実施の形態における操作シナリオを示す図である。
【図12】本発明の図1〜図9に示される実施の形態における操作シナリオを示す図である。
【図13】本発明の図1〜図9に示される実施の形態における操作シナリオを示す図である。
【図14】本発明の図1〜図9に示される実施の形態における操作シナリオを示す図である。
【図15】環境制御装置2によって達成される対話処理メニューの動作を説明するための階層構造を示す図である。
【図16】携帯電話71aの表示手段73によって表示される対話処理メニューの動作を説明するための階層構造を示す図である。
【図17】携帯電話71aを含むハイパリモコン71の環境制御装置2による動作を説明するフローチャートである。
【図18】表示手段6の昼間用および夜間用のトップメニューの画像を示す図である。
【図19】昼間用および夜間用の表示状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図20】表示手段6の「テレビ操作」メニューの画像を示す図である。
【図21】表示手段6の「テレビ操作」メニューの画像を示す携帯電話71aの正面図である。
【図22】表示手段6の「チャンネル切替え」メニューを示す画像である。
【図23】「チャンネル切替え」メニューを示す携帯電話71aの正面図である。
【図24】「チャンネル切替え」メニューの操作時の状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図25】携帯電話71aの操作による環境制御装置2の動作を説明するためのフローチャートである。
【図26】環境制御装置2のチャンネル切替え、すなわちチャンネル変更のメニューの構成と動作を説明するためのフローチャートである。
【図27】表示手段6の電話着信イベント対応メニューの画像を示す図である。
【図28】電話着信イベント対応メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図29】表示手段6の操作介入イベント(電話中)対応メニューの画像を示す図である。
【図30】電話介入イベント(電話中)対応メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図31】表示手段6の電話切断イベント対応メニューの画像を示す図である。
【図32】電話切断イベント対応メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図33】表示手段6の操作介入イベント(TV視聴中)対応メニューの画像を示す図である。
【図34】操作介入イベント(TV視聴中)対応メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図35】表示手段6の空気調和装置による温度警告イベント対応メニューの画像を示す図である。
【図36】空気調和操作による温度警告イベント対応メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図37】表示手段6の空気調和装置である「エアコン操作」メニューの画像を示す図である。
【図38】エアコン操作メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図39】表示手段6のインターホン呼鈴イベント対応メニューの画像を示す図である。
【図40】インターホン呼鈴イベント対応メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図41】表示手段6の「インターホン操作」メニューの画像を示す図である。
【図42】「インターホン操作」メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図43】表示手段6の操作介入インターホン(インターホン通話中)対応メニューの画像を示す図である。
【図44】操作介入インターホン(インターホン通話中)対応メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図45】表示手段6の停電イベント対応メニューの画像を示す図である。
【図46】停電イベント対応メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図47】表示手段6の非常通報イベント対応メニューの画像を示す図である。
【図48】非常通報イベント対応メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図49】表示手段6の停電イベント対応メニューの画像を示す図である。
【図50】停電イベント対応メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図51】表示手段6の「照明操作」メニューの画像を示す図である。
【図52】「照明操作」メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図53】表示手段6の「電動ベッド」操作メニューの画像を示す図である。
【図54】「電動ベッド」操作メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図55】表示手段6の「リマインダ操作」メニューの画像を示す図である。
【図56】「リマインダ操作」メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図57】表示手段6のCD(コンパクトディスク)ラジカセ(ラジオカセットテープレコーダ)の操作の基本メニューを示す図である。
【図58】CDラジカセ操作の基本メニューの状態を示す携帯電話71aの正面図である。
【図59】環境制御装置2の対話処理フローの動作を説明するための図である。
【図60】環境制御装置2の対話処理フローの動作を説明するための図である。
【図61】環境制御装置2の対話処理フローの動作を説明するための図である。
【図62】環境制御装置2の対話処理フローの動作を説明するための図である。
【図63】環境制御装置2の対話処理フローの動作を説明するための図である。
【図64】環境制御装置2の対話処理フローの動作を説明するための図である。
【図65】環境制御装置2の対話処理フローの動作を説明するための図である。
【図66】環境制御装置2の対話処理フローの動作を説明するための図である。
【図67】環境制御装置2のイベント処理ループを示す図である。
【図68】環境制御装置2のイベント処理ループを示す図である。
【図69】環境制御装置2のイベント処理ループを示す図である。
【図70】環境制御装置2のイベント処理ループを示す図である。
【図71】環境制御装置2のエキスパートシステム22によって達成されるエキスパートシステムプロセスの処理フローを示す図である。
【図72】環境制御装置2のエキスパートシステム22によって達成されるエキスパートシステムプロセスの処理フローを示す図である。
【図73】環境制御装置2によって実行される見守り機能プロセスの処理フローを示す図である。
【図74】環境制御装置2によって実行される実デバイスの処理フローの動作を説明するための図である。
【図75】コマンドの階層情報の構造を示す図である。
【符号の説明】
1 呼気スイッチ
2 環境制御装置
3 電力線搬送手段
4 電子機器
5 表示装置
6 表示手段
7 コントローラ
8,9 遠隔制御手段
11 スピーカ・マイクロホン
12 シミュレータ用処理手段
13 アナログ電話回線
14 モデム
15 デジタル公衆電話回線
16 テレビドアホンシステム
21 ユーザインターフェース
22 エキスパートシステム
23 デバイス監視制御システム
71 ハイパリモコン
71a iモード対応携帯電話装置
71b ブラウザホン(PHS)
71c PDA(情報端末装置)
72 通信手段
73 表示手段
79 操作手段
86 インタネット
113,121 置数キー
116 操作手段
117 動作名
118 キャラクタ
122 上シフトキー
123 下シフトキー
124 決定ボタン
125 操作部

Claims (5)

  1. (a)環境制御装置2からの命令によって赤外線信号を出力する赤外線リモコン8と、
    (b)赤外線リモコン8から出力された赤外線信号に応答して、テレビジョン受信チャンネルを変化させるテレビジョン受信機4fと、
    (c)対話処理メニューを表示する表示装置6と、
    (d)呼気スイッチ1であって、
    呼吸気を吹いたり吸ったりするための管を有し、
    表示装置6に表示される対話処理メニューのメニュー項目を選択するために息を吹く操作が行われ、選択されたメニュー項目を決定するために息を吸う操作が行われる呼気スイッチ1と、
    (e)携帯電話装置71aであって、
    表示手段73と、
    表示手段73の下方に配置され、数字0,1,2,…,9を示す合計10個の置数キー113を含む第1操作手段116と、
    表示手段73の上方に設けられるスピーカ114と、
    置数キー113の下方に設けられるマイクロホン115とを含み、
    第1操作手段116を操作してインターネット接続のためにダイヤル発信を行い、無線で電話通信を行い、
    表示手段73は、電話およびテレビジョン受信機4fの各操作名117と、
    各操作名117毎の数字118とが右および左に対応して隣接して配置されたチャンネル変更メニューを表示し、
    前記操作名117毎の数字118は、前記置数キー113の数字に対応し、
    表示手段73と第1操作手段116との間には、第2操作手段121が配置され、
    この第2操作手段121は、上シフトキー122と、その上シフトキー122の下方に配置される下シフトキー123と、
    これらの上下の各シフトキー122,123の間に配置される決定ボタン124とを含み、
    上下の各シフトキー122,123の操作の度に、前記各操作名117と、前記各操作名117毎の数字118との組合せを、上方に順次的に、または下方に順次的に、1つずつ選択しながら網かけ表示の態様を変化し、
    決定ボタン124の押圧操作によって、選択された前記組合せを決定する携帯電話装置71aと、
    (f)環境制御装置2であって、
    呼気スイッチ1に可撓性ラインを介して接続され、
    前記携帯電話装置71aからの無線による出力がインターネット経由で与えられるOCN回線88に接続され、またはアナログ電話回線13に接続され、
    スピーカ&マイク11に接続され、
    テレビジョン受信機4fとの間で電気信号を、電力線を介して、送受信する電力線搬送手段3によって、接続され、
    呼気スイッチ1からの前記可撓性ラインを介する出力によって、前記表示装置63によって表示されたメニュー項目を選択および決定し、
    アナログ電話回線13からの電話の着信を検出し、
    テレビジョン受信機4fの受信視聴中である場合、テレビジョン受信機4fの画面を第1操作画面に変え、
    この第1操作画面は、最上位メニューに「電話に出る」を表示し、
    呼気スイッチ1によって「電話に出る」を選択したとき、前記スピーカ&マイク11によって電話の応答通話を可能とし、かつ表示装置6および表示手段73によって電話の切断のための「電話を切る」を表示し、
    呼気スイッチ1の操作によって、および携帯電話装置71aの操作によって、電話の切断を行ったとき、および相手からの電話の切断を検出したとき、テレビジョン受信機4fの画面を、電話の着信検出前のチャンネルの表示に戻し、
    呼気スイッチ1と携帯電話装置71aとのどちらの経路から、入力されても、呼気スイッチ1の出力と携帯電話装置71aの出力とを等価に扱ってテレビジョン受信機4fを動作させる環境制御装置管理ソフトウェア手段98を有し、呼気スイッチ1の操作によって、および携帯電話装置71aの操作によって、テレビジョン受信機4fの電源をオンとし、テレビジョン受信機4fのチャンネルの選択を行い、テレビジョン受信機4fの電源のオフを行うことを特徴とする適応的操作支援装置。
  2. 呼鈴を有し、インターホン通話が可能なテレビ・ドアホン・システム16を含み、
    環境制御装置2は、テレビ・ドアホン・システム16に接続され、前記呼鈴の出力に応答し、テレビジョン受信機4fが受信視聴中である場合、テレビジョン受信機4fの画面を、第2操作画面に変え、
    この第2操作画面は、「来客です」を表示し、呼気スイッチ1の操作によって、最上位メニューである「インターホンにつなぐ」が選択されると、前記スピーカ&マイク11によってインターホン通話を可能にすることを特徴とする請求項1記載の適応的操作支援装置。
  3. 携帯電話装置71aと環境制御装置2とは、インタネットを介して通信可能であることを特徴とする請求項1または2記載の適応的操作支援装置。
  4. (a)環境制御装置2からの命令によって赤外線信号を出力する赤外線リモコン8と、
    (b)赤外線リモコン8から出力された赤外線信号に応答して、テレビジョン受信チャンネルを変化させるテレビジョン受信機4fと、
    (c)対話処理メニューを表示する表示装置6と、
    (d)呼気スイッチ1であって、
    呼吸気を吹いたり吸ったりするための管を有し、
    表示装置6に表示される対話処理メニューのメニュー項目を選択するために息を吹く操作が行われ、選択されたメニュー項目を決定するために息を吸う操作が行われる呼気スイッチ1と、
    (e)携帯電話装置71aであって、
    表示手段73と、
    表示手段73の下方に配置され、数字0,1,2,…,9を示す合計10個の置数キー113を含む第1操作手段116と、
    表示手段73の上方に設けられるスピーカ114と、
    置数キー113の下方に設けられるマイクロホン115とを含み、
    第1操作手段116を操作して、インターネット接続のためにダイヤル発信を行って、無線で電話通信を行い、
    表示手段73は、
    電話およびテレビジョン受信機4fなどの電子機器名または各電子機器の動作名である動作名117と、
    各電子機器名または動作名117毎の数字118とが隣接して配置されたメニューを表示し、
    前記電子機器名または動作名117毎の数字118は、前記置数キー113の数字に対応し、
    表示手段73と第1操作手段116との間には、第2操作手段121が配置され、
    この第2操作手段121は、
    上シフトキー122と、
    その上シフトキー122の下方に配置される下シフトキー123と、
    これらの上下の各シフトキー122,123の間に配置される決定ボタン124とを含み、
    上下の各シフトキー122,123の操作の度に、前記各電子機器名または動作名117と、前記各電子機器名または動作名117毎の数字118との組合せを、上方に順次的に、または下方に順次的に、1つずつ選択しながら網かけ表示の態様を変化し、
    決定ボタン124の押圧操作によって、選択された前記組合せを決定する携帯電話装置71aと、
    (f)電力線を介してテレビジョン受信機4fに接続され、電気信号を送受信する電力線搬送手段3と、
    (g)環境制御装置2であって、
    呼気スイッチ1に可撓性ラインを介して接続され、
    前記携帯電話装置71aからの無線による出力がインターネット経由で与えられるOCN回線88に接続され、またはアナログ電話回線13に接続され、
    環境制御装置用スピーカと環境制御装置用マイクとから成るスピーカ&マイク11に接続され、
    テレビジョン受信機4fとの間で電気信号を、電力線を介して、送受信する電力線搬送手段3によって、接続され、
    対話処理モードとイベント処理モードとを実行し、
    これらの対話処理モードとイベント処理モードとにそれぞれ対応するメニューを、携帯電話装置71aの前記表示手段73に表示させ、
    対応処理モードでは、前記メニューは、基本メニュー53a,54aと、電話操作メニュー55a,63aと、テレビ操作メニュー57aと、チャンネル変更メニュー64aとを含み、
    前記基本メニュー53a,54aは、電話およびテレビジョン受信機4fの電子機器名117を含み、
    前記電話操作メニュー55a,63aは、電話番号で電話をかける動作名117を含み、
    前記テレビ操作メニュー57aは、テレビジョン受信機4fのチャンネル変更、音量アップ、音量ダウンおよび電源オフの動作名117を含み、
    前記チャンネル変更メニュー64aは、テレビジョン放送のチャンネル名である動作名117を含み、
    イベント処理モードでは、前記メニューは、電話着信イベント対応メニューと、電話中イベント対応メニューと、電話切断イベント対応メニューと、テレビ視聴中イベント対応メニューとを含み、
    前記電話着信イベント対応メニューは、電話に出る、および電話を無視する動作名117を含み、
    前記電話中イベント対応メニューは、電話を切断する動作名117を含み、
    前記電話切断イベント対応メニューでは、電話が切断されたことを表示し、
    前記テレビ視聴中イベント対応メニューは、テレビジョン受信機4fの電源をオフする動作名117を含み、
    テレビジョン受信機4fとの間で電気信号を、電力線搬送手段3によって、電力線を介して送受信し、
    携帯電話装置71aからの無線による出力がインターネット経由で与えられるOCN回線88、または前記アナログ電話回線13を介する出力信号に応答し、表示手段73が表示している前記メニューの前記電子機器名または動作名117と、前記数字118との前記組合せの選択に従って、
    前記基本メニューにおける電話が選択されたとき、電話操作メニュー55a,63aを表示手段73によって表示して入力された電話番号で電話をかける動作を行い、
    基本メニューにおけるテレビジョン受信機4fが選択されたとき、前記テレビ操作メニュー57aを表示手段73によって表示し、
    そのテレビ操作メニュー57aのチャンネル変更の動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fを、その選択されたチャンネルに切替えて受信動作させ、
    その後、再び、表示手段73による前記チャンネル変更メニューの表示に戻し、
    テレビ操作メニュー57aの音量アップ、音量ダウンまたは電源オフの動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fの音量の大小または電源のオフの各動作をそれぞれ行い、
    アナログ電話回線13からの電話の着信を検出し、
    前記表示手段73によって電話着信イベント対応メニューを表示し、
    電話に出る動作名117が選択されたとき、前記スピーカ&マイク11によって電話の応答通話を可能とするとともに、表示手段73によって電話中イベント対応メニューを表示し、
    電話を切断する動作名117が選択されたとき、電話を切断するとともに、電話切断イベントメニューを表示し、
    テレビジョン受信機4fの聴取中には、表示手段73によってテレビ視聴中イベント対応メニューを表示し、テレビジョン受信機4fの電源をオフする動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fの電源をオフにし、
    呼気スイッチ1によって、および携帯電話装置71aの操作によって、テレビジョン受信機4fの電源をオンとし、テレビジョン受信機4fのチャンネルの選択を行い、テレビジョン受信機4fの電源をオフとし、
    テレビジョン受信機4fの受信視聴中である場合、電話の着信が検出されたとき、呼気スイッチ1の操作によって前記スピーカ&マイク11による電話の応答通話を可能とし、
    電話の相手による切断を検出し、
    呼気スイッチ1の操作によって、および携帯電話装置71aの操作によって、電話の切断を行ったとき、および相手からの電話の切断を検出したとき、テレビジョン受信機4fの画面を、電話の着信検出前のチャンネルの表示に戻す環境制御装置2とを含み、
    呼気スイッチ1と携帯電話装置71aとのどちらの経路から、入力されても、呼気スイッチ1の出力と携帯電話装置71aの出力とを等価に扱って各電子機器を動作させる環境制御装置管理ソフトウェア手段98を有することを特徴とする適応的操作支援装置。
  5. (a)環境制御装置2からの命令によって赤外線信号を出力する赤外線リモコン8と、
    (b)赤外線リモコン8から出力された赤外線信号に応答して、テレビジョン受信チャンネルを変化させるテレビジョン受信機4fと、
    (c)呼気スイッチ1であって、
    呼吸気を吹いたり吸ったりするための管を有し、
    表示装置6に表示される対話処理メニューのメニュー項目を選択するために息を吹く操作が行われ、選択されたメニュー項目を決定するために息を吸う操作が行われる呼気スイッチ1と、
    (d)携帯電話装置71aであって、
    表示手段73と、
    表示手段73の下方に配置され、数字0,1,2,…,9を示す合計10個の置数キー113を含む第1操作手段116と、
    表示手段73の上方に設けられるスピーカ114と、
    置数キー113の下方に設けられるマイクロホン115とを含み、
    第1操作手段116を操作して、インターネット接続のためにダイヤル発信を行って無線で電話通信を行い、
    表示手段73は、
    電話およびテレビジョン受信機4fなどの電子機器名または各電子機器の動作名である動作名117と、
    各電子機器名または動作名117毎の数字118とが隣接して配置されたメニューを表示し、
    前記電子機器名または動作名117毎の数字118は、前記置数キー113の数字に対応し、
    表示手段73と第1操作手段116との間には、第2操作手段121が配置され、
    この第2操作手段121は、
    上シフトキー122と、
    その上シフトキー122の下方に配置される下シフトキー123と、
    これらの上下の各シフトキー122,123の間に配置される決定ボタン124とを含み、
    上下の各シフトキー122,123の操作の度に、前記各電子機器名または動作名117と、前記各電子機器名または動作名117毎の数字118との組合せを、上方に順次的に、または下方に順次的に、1つずつ選択しながら網かけ表示の態様を変化し、
    決定ボタン124の押圧操作によって、選択された前記組合せを決定する携帯電話装置71aと、
    (e)電力線を介してテレビジョン受信機4fに接続され、電気信号を送受信する電力線搬送手段3と、
    (f)環境制御装置2であって、
    呼気スイッチ1に可撓性ラインを介して接続され、
    前記携帯電話装置71aからの無線による出力がインターネット経由で与えられるOCN回線88に接続され、またはアナログ電話回線13に接続され、
    環境制御装置用スピーカと環境制御装置用マイクとから成るスピーカ&マイク11に接続され、
    テレビジョン受信機4fに、接続され、
    対話処理モードとイベント処理モードとを実行し、
    これらの対話処理モードとイベント処理モードとにそれぞれ対応するメニューを、携帯電話装置71aの前記表示手段73に表示させ、
    対応処理モードでは、前記メニューは、基本メニュー53a,54aと、電話操作メニュー55a,63aと、テレビ操作メニュー57aと、チャンネル変更メニュー64aとを含み、
    前記基本メニュー53a,54aは、電話およびテレビジョン受信機4fの電子機器名117を含み、
    前記電話操作メニュー55a,63aは、電話番号で電話をかける動作名117を含み、
    前記テレビ操作メニュー57aは、テレビジョン受信機4fのチャンネル変更、音量アップ、音量ダウンおよび電源オフの動作名117を含み、
    前記チャンネル変更メニュー64aは、テレビジョン放送のチャンネル名である動作名117を含み、
    イベント処理モードでは、前記メニューは、電話着信イベント対応メニューと、電話中イベント対応メニューと、電話切断イベント対応メニューと、テレビ視聴中イベント対応メニューとを含み、
    前記電話着信イベント対応メニューは、電話に出る、および電話を無視する動作名117を含み、
    前記電話中イベント対応メニューは、電話を切断する動作名117を含み、
    前記電話切断イベント対応メニューでは、電話が切断されたことを表示し、
    前記テレビ視聴中イベント対応メニューは、テレビジョン受信機4fの電源をオフする動作名117を含み、
    テレビジョン受信機4fとの間で電気信号を、電力線を介して、送受信する電力線搬送手段3によって、接続され、
    携帯電話装置71aの前記アナログ電話回線13を介する出力信号に応答し、表示手段73が表示している前記メニューの前記電子機器名または動作名117と、前記数字118との前記組合せの選択に従って、
    前記基本メニューにおける電話が選択されたとき、電話操作メニュー55a,63aを表示手段73によって表示して入力された電話番号で電話をかける動作を行い、
    基本メニューにおけるテレビジョン受信機4fが選択されたとき、前記テレビ操作メニュー57aを表示手段73によって表示し、
    そのテレビ操作メニュー57aのチャンネル変更の動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fを、その選択されたチャンネルに切替えて受信動作させ、
    その後、再び、表示手段73による前記チャンネル変更メニューの表示に戻し、
    テレビ操作メニュー57aの音量アップ、音量ダウンまたは電源オフの動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fの音量の大小または電源のオフの各動作をそれぞれ行い、
    アナログ電話回線13からの電話の着信を検出し、
    前記表示手段73によって電話着信イベント対応メニューを表示し、
    電話に出る動作名117が選択されたとき、前記スピーカ&マイク11によって電話の応答通話を可能とするとともに、表示手段73によって電話中イベント対応メニューを表示し、
    電話を切断する動作名117が選択されたとき、電話を切断するとともに、電話切断イベントメニューを表示し、
    テレビジョン受信機4fの聴取中には、表示手段73によってテレビ視聴中イベント対応メニューを表示し、テレビジョン受信機4fの電源をオフする動作名117が選択されたとき、テレビジョン受信機4fの電源をオフにする環境制御装置2とを含み、
    呼気スイッチ1と携帯電話装置71aとのどちらの経路から、入力されても、呼気スイッチ1の出力と携帯電話装置71aの出力とを等価に扱ってテレビジョン受信機4fを動作させる環境制御装置管理ソフトウェア手段98を有し、呼気スイッチ1の操作によって、および携帯電話装置71aの操作によって、テレビジョン受信機4fの電源をオンとし、テレビジョン受信機4fのチャンネルの選択を行い、テレビジョン受信機4fの電源のオフを行うことを特徴とする適応的操作支援装置。
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