JP3801857B2 - 接続特性評価方法とその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種固体部材の応力、ひずみ、温度、材質変化に関する情報をセンシング及びモニターリングして出力する接続特性評価方法とその装置に係り、特に、各種半導体携帯機器、医療機器、衝撃特性評価装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、サーモカップルは、図9に示すように、2種類の金属線を接合した接点1を設けて、この接点1を被測定物2の温度を計測したい箇所に張りつけ、配線3途中に基準零温度部4を設けて、電圧計5で熱起電力を測定し、接点の温度に換算するようにして、接点接続箇所の温度計測を行っているが、接続部の変形の情報は得られなかった。
【0003】
図10は従来のはんだボール接続部を有するボール・グリッド・アレー(Ball Grid Array)パッケージの模式図である。
【0004】
この図において、11はプリント回路基板、12ははんだバンプ(接続部)、13はパッケージベース、14はアウター電極、15はスルーホール、16はチップ、17はワイヤ、18は封止樹脂である。
【0005】
図10に示すように、はんだバンプ(接続部)12は、基板11とパッケージベース13の間の電気接続を行う役目をする。近年、半導体機器は軽薄短小化が進められ、これに伴いはんだ接続部12は次第にサブミリ単位以下と小さくなりつつある。半導体機器は使用温度環境の変化、衝撃、組み立て時の反り変形などのため、破損しやすく、はんだ部の強度、信頼性を確保することが極めて重要になっている。
【0006】
しかしながら、この接続部の変形、温度を直接計測する方法はなく、単に使用環境条件を過酷にする加速試験を行って破損するか否かの判定を行うだけで設計を進めているのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、微細はんだ接部のひずみの測定およびその評価装置として技術的に満足できるものはなかった。
【0008】
すなわち、電機部品などの接続は電気的と機械的の両面の役割を担っているが、この接続の信頼性が機器の信頼性を決める一つの要因であり、現状では加速度試験や落下試験などで閾値を求める方法が使われている。つまり、動作途中の接続の状態をin−timeで計測する方法はまだ実用に供されるまでにはなっていない。
【0009】
本発明は、上記状況に鑑みて、微細はんだ接部を有する半導体実装装置の接部のひずみを測定する方法およびその測定によりモニターリングが可能な高信頼性構造をもつ接続特性評価方法とその装置を提供することを目的とする。
【0010】
すなわち、変形、応力による情報を取り出す新しい方法を提供することにより損傷が発生しやすい箇所から重点的に変形、応力情報を抽出するセンサー、及びモニターを搭載した装置を提供することにある。
【0011】
更に、センサーを多数配列した構成を提供することにより、従来できなかった圧力分布、温度分布を静的から動的な状態においても測定できるような装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、リード、ピン、ボール等のはんだ接続部を有する回路基板に実装された半導体素子、あるいは積層構造において回路配線を前記第1及び第2導通路とし、接続用はんだを前記第3電導体として回路を形成することを特徴とする。
【0013】
2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、前記2つの異なる電導体材料としての組み合わせを起電力の大きいサーモカップル線とし、前記第3電導体は微細金属、導電性樹脂体としたことを特徴とする。
【0014】
2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、前記3種類の材料の組み合わせ体を動的、衝撃負荷が加わる箇所、あるいは衝突箇所に接着、内在、多数に配列させることにより負荷情報や破損情報を検出することを特徴とする。
【0015】
2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、荷重集中箇所、応力集中箇所において母材を前記第3電導材料として応力、荷重、き裂に関する情報を計測することを特徴とする。
【0016】
2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、サーモカップルの接合部を前記第3電導体の中に内在させ、該第3電導体に周囲から加えられたときの加圧、引張、曲げ、剪断、加熱冷却の影響を起電力として取り出すことを特徴とする。
【0017】
2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、ガラスエポキシ回路基板、あるいはフレキシブルフィルム基板上に異なる2つの材料からなる配線をし、両者の接合部を多数形成して、あるいは両配線接続間に第3の異なる電導部材を挿入した箇所を多数形成して、加圧、引張、温度分布を測定できるようにしたことを特徴とする。
【0018】
〕接続特性評価方法において、半導体シリコン、あるいはガラス、セラミックス上に3つの異なる材料からなる微細配線パターンを形成することにより、両線間の第3金属に外から加えられた情報、あるいは第3金属の化学反応、劣化した材質変化を起電力の変化として検出することを特徴とする。
【0019】
8〕2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、これらの第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、リード、ピン、ボール等のはんだ接続部を有する回路基板に実装された半導体素子、あるいは積層構造の回路配線からなる第1及び第2導通路と、接続用はんだを前記第3電導体として形成される回路とを具備することを特徴とする。
【0020】
9〕2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、これらの第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、前記2つの異なる電導体材料としての組み合わせを起電力の大きいサーモカップル線と、微細金属、導電性樹脂体からなる前記第3電導体とを具備することを特徴とする。
【0021】
10〕2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、これらの第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、前記3種類の材料の組み合わせ体を動的、衝撃負荷が加わる箇所、あるいは衝突箇所に接着、内在、多数に配列させることにより負荷情報を検出する装置を具備することを特徴とする。
【0022】
11〕2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、これらの第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、荷重集中箇所、応力集中箇所において母材を前記第3電導材料として、応力、荷重、き裂に関する情報を計測する装置を具備することを特徴とする。
【0023】
12〕2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、これらの第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、サーモカップルの接合部を前記第3電導体の中に内在させ、該第3電導体に周囲から加えられたときの加圧、引張、加熱冷却の影響を起電力として取り出す装置を具備することを特徴とする。
【0024】
13〕2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、これらの第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、ガラスエポキシ回路基板、あるいはフレキシブルフィルム基板上に異なる2つの材料からなる配線をし、両者の接合部を多数形成して、あるいは両配線接続間に第3の異なる電導部材を挿入した箇所を多数形成して、加圧、温度分布を計測する装置を具備することを特徴とする。
【0025】
14〕接続特性評価装置において、半導体シリコン、あるいはガラス、セラミックス上に3つの異なる材料からなる微細配線パターンを形成することにより、両線間の第3金属に外から加えられた情報、あるいは第3金属の化学反応、劣化した材質変化を起電力の変化として検出する装置を具備することを特徴とする。
【0026】
上記したように、本発明は、2つの異なる電導体の間に第3の電導体を接続して回路を形成し、この第3電導体に変形、温度を加えさせる、あるいは第3電導体の材質変化を電圧として測定することにより第3電導体に起こさせた情報、あるいは周囲雰囲気を知るものである。
【0027】
これによりパソコン、携帯電話機などに実装される半導体装置において電気的な接続方法となっている微細はんだ接続部の変形、損傷が検出できる。また、この検出方法を半導体装置に組み込むことにより、変形や損傷をモニターできる高信頼性装置を提供することができる。
【0028】
特に、半導体携帯機器では耐衝撃性能が重要であるが、この検出方法を組み込むことにより、(1)衝撃損傷が検出できる、(2)耐衝撃設計データを取得できる、など、高信頼性耐衝撃設計した半導体携帯機器を提供できる。
【0029】
また、第3金属、あるいは第3金属に相当する箇所に変形しやすいものを設置できることからその箇所1点の圧力や多数配置によって圧力分布が測定できるセンサーを提供することができる。
【0030】
さらに、3つの電導体からなる構造をガラス、シリコン基板上に微細配線して形成することにより第3電導体の変形、材質変化、化学反応などの検出できるセンサーを提供することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を参照しながら説明する。
【0032】
図1は本発明の第1実施例を示す接続特性評価の模式図である。
【0033】
この図に示すように、直径0.1mmの銅線22と直径0.1mmのコンスタンタン線23の先端を0.2mm離し、その間をはんだ(鉛37%/錫63%)(はんだ球)21で接合したものである。なお、はんだ21は、銅線22、コンスタンタン線23端部を包含する構造を取る場合もある。また、はんだ21は、球形、円柱形など測定対象により種々の形状を選択する。
【0034】
本実施例では、はんだ21の形状が直径1.5mmの球となる構造を試作し、銅線22とコンスタンタン線23を零温度雰囲気24を通過させた回路を通じ、電圧計25に接続した。はんだ球21を電気絶縁体の間で加圧して押し潰したときの起電力を電圧計25で記録した測定結果を図2に示す。
【0035】
ここで、図2(a)〜図2(d)は1.2mmのはんだ球を速度v=0.001m/sの低変形速度ではんだを押圧変形させた場合の起電力の発生状態を示す図であり、その場合のサンプリング速度は500μsであり、図2(a)は変形率εが6.2%、図2(b)は変形率εが16.2%、図2(c)は変形率εが46.7%、図2(d)は変形率εが55.0%の場合をそれぞれ示している。例えば、図2(d)では、0.361mVの変化(ピーク)値を示している。
【0036】
図2から明らかなように、起電力は加圧開始とともに増加し、ピーク値をとった後減少する。このピーク値ははんだの潰れ量、すなわち、はんだのひずみが増えるとともに増加する特性を有している。
【0037】
ここでは、銅線22、コンスタンタン線23のはんだを組み合わせた場合の実施例を示したが、銅線/コンスタンタン線の他にアルメル線/クロメル線の組み合わせや、電気電導性を有する種々の金属線を用いてもよい。
【0038】
図3は本発明の第2実施例を示す接続特性評価装置の模式図であり、ここでは、厚さ1.1mmガラスエポキシ基板31上に銅配線32を形成し、パッケージベース33にコンスタンタン配線34をして、その銅配線32とコンスタンタン配線34の間に直径0.6mmPb/Snボール35を接合したものである。
【0039】
この接合構造に繰り返し曲げ変形力36を加えた。変位全振幅として基板板厚さ1/4を与えたときの起電力を図4に示す。
【0040】
図4における起電力は、ダミーとして設けた銅/コンスタンタン線のサーモカップルで測定した室温との差を示したものである。この起電力は、繰り返し曲げ変形力36に対応して発生しており、はんだ接合部に加えられた変形によって起電力が発生していることを示している。この半導体実装装置の場合、コンスタンタン線は第3金属であるはんだに接続して少しの長さがあれば起電力が発生することを示している。
【0041】
また、携帯電話機のはんだ接続部に銅、コンスタンタン線をつけて落下時の起電力を測定した結果、落下時に大きな起電力波形を測定した。これら起電力値を予めサンプル試験片を用いて測定しておいたキャリブレーション曲線からひずみ値に換算することにより、落下時に接続部に発生したひずみを知ることができる。
【0042】
図5は本発明の第3実施例を示すフレキシブル回路基板へ用いる接続特性評価装置の構成図であり、図5(a)はその概略平面図、図5(b)はそのウレタン球の拡大図である。
【0043】
これらの図に示すように、フレキシブル回路基板40に銅線41、コンスタンタン線42を配線し、両者を接続する箇所に、直径約10ミクロンの微細銅線を100ミクロン以下の寸法に裁断した細線43と銅微粒子44をウレタン樹脂45に混在させて形状をほぼ球形に形成したウレタン球46を設けた。
【0044】
このウレタン球46を上方から加圧すると軟らかいウレタン樹脂45は容易に変形し、これによって内部の銅金属材料が電気的に接続する。あるいは始めから電気的に接続している場合もある。加圧によってウレタン樹脂45は変形するため内部は発熱し、起電力が発生する。また、ウレタン球46〜53の中で変形が最も大きな物ほど大きな起電力が発生する。測定領域にこのウレタン球を多数配列することにより加圧の分布が測定できる。特にこの手法では肌触りの良いウレタン樹脂を用いているので医療関係への利用としては足圧分布の測定に有効である。
【0045】
機器を構成する部材では応力集中する箇所や、場合によってはき裂が存在してそのき裂の進展をモニターしなければならないことがある。あるいは衝撃を繰り返し受ける部材もあり、衝撃による損傷、ひずみをモニターしなければならないこともある。このような場合に適した実施例を図6に示す。
【0046】
図6は本発明の第4実施例を示す接続特性評価装置の模式図である。
【0047】
図6において、銅線61とコンスタンタン線62の間にAu線63を繋げたもの(センサー)を、プラスチックで作られた部材64の切り込み部65の内部に埋め込んで使用している。プラスチック材料ではこのように成形時に埋め込むことができるが、金属の場合には内部に封止することが困難なので変形がそのままセンサーに伝達されるように表面に強固に接合する。また、金属部材のき裂のモニターでは、き裂の先端に銅線とコンスタンタン線をスポット溶接してき裂が進展するときのひずみエネルギー、あるいはき裂通過時点を把握する。この場合、リード線の間に挟まれる第3金属は被測定体である金属をそのまま使用する。
【0048】
また、繰り返し衝突を受ける箇所への利用では衝突を受ける部材の内部あるいは近傍の表面や裏面にこのセンサーを接着して衝突の大きさを把握する。
【0049】
図7は本発明の第5実施例を示す接続特性評価装置の模式図であり、ここでは、半導体プローブ71に銅線72、コンスタンタン線73を接続したものである。半導体プローブ71を上下方向74、あるいは左右方向75に振動、スクライブさせることにより下地76と電気的接続をとる。
【0050】
このように、銅線72、コンスタンタン線73を接続すると、このスクライブする時の加圧、及び摩擦状態によって生じる半導体プローブ71の変形を起電力として捉えることが可能となる。
【0051】
これは、ウエハの導通チェック、バーイン等に併用することでプローブ先端の接触情報の取得、配線素材であるAl,Cuの硬さ情報の把握に利用できる。
【0052】
図8は本発明の第6実施例を示す接続特性評価装置の模式図であり、ここでは、Si基板81上にCu配線82と電極83、コンスタンタン線84と電極85を形成し、両配線82,84の間にSn領域86を設けるようにしたものである。Sn領域86の下部はエッチングにより、Si基板81に溝87を掘ってあり面外からの圧力により撓みやすい構造としている。
【0053】
これは、圧力を測定するセンサーに適用したものである。また、Sn領域86の材料を所定の金属組織や合金組織が変わる材質Pb,Fe,Al等とし、ガス雰囲気内に置いたとき合金反応、あるいは腐食反応によって起電力変化を測定し、雰囲気ガスの検出に適用することもできる。この場合、第3電導体の下部に変形を起こしやすくする溝87を設ける必要はない。なお、第1〜第3の金属からなるセンサーをSi基板のみならずセラミックあるいはガラス基板に形成する場合もある。
【0054】
上記したように、本発明は、熱電対を構成する二種の金属を直接接続せずに、第三の導電性物質を介して接続することにより第三の物質に加えられる歪みや熱などに対して発熱現象を捕捉し熱電対の電圧出力として計測できる、という現象を用い、接続状態をモニターするようにする。部品の一部にこの方法を組み込み接続状態の寿命をモニターしながら使用し故障の予測をしたり、疲労が早く来る部位に設置して寿命をモニターするセンサーを得ることができる。
【0055】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0056】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0057】
(A)はんだや溶材による接続、接着の状態をリアルタイムでモニターし疲労の状態を把握することができる。
【0058】
(B)半導体パッケージ、チップ部品などを回路配線基板にはんだ微細接続、及び異方性導電材微細接続を行った実装状態において、従来計測が困難であったはんだ部の静的疲労、衝撃変形を把握することが容易にできる。
【0059】
(C)応力が集中する箇所やき裂が存在する箇所やき裂の存在する箇所に、本発明の手法を適用することにより、外部負荷によって誘起される変形、き裂の進展をモニターリングすることができる。
【0060】
(D)本手法をSi、ガラス基板上に形成することによりセンサーを提供することができ、圧力、腐食モニターとして利用可能であり、また、樹脂中に微細電導線を分散させた本手法の構成を用いることにより、圧力、圧力分布の測定などができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す接続特性評価装置の模式図である。
【図2】 本発明の第1実施例を示す接続特性評価装置による測定結果を示す図である。
【図3】 本発明の第2実施例を示す接続特性評価装置の模式図である。
【図4】 本発明の第2実施例を示す接続特性評価装置による測定結果を示す図である。
【図5】 本発明の第3実施例を示すフレキシブル回路基板へ用いる接続特性評価装置の構成図である。
【図6】 本発明の第4実施例を示す接続特性評価装置の模式図である。
【図7】 本発明の第5実施例を示す接続特性評価装置の模式図である。
【図8】 本発明の第6実施例を示す接続特性評価装置の模式図である。
【図9】 従来の接続特性評価装置の模式図である。
【図10】 従来のはんだボール接続部を有するボール・グリッド・アレーパッケージの模式図である。
【符号の説明】
21 はんだ(はんだ球)
22,41,61,72 銅線
23,34,42,62,73,84 コンスタンタン線
24 零温度雰囲気
25 電圧計
31 ガラスエポキシ基板
32 銅配線
33 パッケージベース
35 Pb/Snボール
36 繰り返し曲げ変形力
40 フレキシブル回路基板
43 細線
44 銅微粒子
45 ウレタン樹脂
46〜53 ウレタン球
63 Au線
64 プラスチックで作られた部材
65 切り込み部
71 半導体プローブ
74 上下方向
75 左右方向
76 下地
81 Si基板
82 Cu配線
83,85 電極
86 Sn領域
87 溝

Claims (14)

  1. 2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、リード、ピン、ボール等のはんだ接続部を有する回路基板に実装された半導体素子、あるいは積層構造において回路配線を前記第1及び第2導通路とし、接続用はんだを前記第3電導体として回路を形成することを特徴とする接続特性評価方法。
  2. 2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、前記2つの異なる電導体材料としての組み合わせを起電力の大きいサーモカップル線とし、前記第3電導体は微細金属、導電性樹脂体とすることを特徴とする接続特性評価方法。
  3. 2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、前記3種類の材料の組み合わせ体を動的、衝撃負荷が加わる箇所、あるいは衝突箇所に接着、内在、多数に配列させることにより負荷情報や破損情報を検出することを特徴とする接続特性評価方法。
  4. 2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、荷重集中箇所、応力集中箇所において母材を前記第3電導材料として応力、荷重、き裂に関する情報を計測することを特徴とする接続特性評価方法。
  5. 2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、サーモカップルの接合部を前記第3電導体の中に内在させ、該第3電導体に周囲から加えられたときの加圧、引張、曲げ、剪断、加熱冷却の影響を起電力として取り出すことを特徴とする接続特性評価方法。
  6. 2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路の間に第3の電導体を介在させた構造を装置内に形成し、前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び前記第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、該回路を用いて電気計測を行う接続特性評価方法であって、ガラスエポキシ回路基板、あるいはフレキシブルフィルム基板上に異なる2つの材料からなる配線をし、両者の接合部を多数形成して、あるいは両配線接続間に第3の異なる電導部材を挿入した箇所を多数形成して、加圧、引張、温度分布を測定できるようにしたことを特徴とする接続特性評価方法。
  7. 半導体シリコン、あるいはガラス、セラミックス上に3つの異なる材料からなる微細配線パターンを形成することにより、両線間の第3金属に外から加えられた情報、あるいは第3金属の化学反応、劣化した材質変化を起電力の変化として検出することを特徴とする接続特性評価方法。
  8. (a)2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、
    (b)該第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、
    (c)前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、リード、ピン、ボール等のはんだ接続部を有する回路基板に実装された半導体素子、あるいは積層構造の回路配線からなる第1及び第2導通路と、接続用はんだを前記第3電導体として形成される回路とを具備することを特徴とする接続特性評価装置。
  9. (a)2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、
    (b)該第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、
    (c)前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、
    前記2つの異なる電導体材料としての組み合わせを起電力の大きいサーモカップル線と、微細金属、導電性樹脂体からなる前記第3電導体とを具備することを特徴とする接続特性評価装置。
  10. (a)2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、
    (b)該第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、
    (c)前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、
    前記3種類の材料の組み合わせ体を動的、衝撃負荷が加わる箇所、あるいは衝突箇所に接着、内在、多数に配列させることにより負荷情報を検出する装置を具備することを特徴とする接続特性評価装置。
  11. (a)2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、
    (b)該第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、
    (c)前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、
    荷重集中箇所、応力集中箇所において母材を前記第3電導材料として、応力、荷重、き裂に関する情報を計測する装置を具備することを特徴とする接続特性評価装置。
  12. (a)2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、
    (b)該第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、
    (c)前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、
    サーモカップルの接合部を前記第3電導体の中に内在させ、該第3電導体に周囲から加えられたときの加圧、引張、加熱冷却の影響を起電力として取り出す装置を具備することを特徴とする接続特性評価装置。
  13. (a)2つの異なる電導体材料からなる第1及び第2導通路と、
    (b)該第1導通路と第2導通路の間に介在される第3の電導体と、
    (c)前記第3電導体に周囲から加えられた情報及び第3電導体自体の変化を、これら3つの電導体をもって回路を構成し、電気計測を行う装置とを備えることを特徴とする接続特性評価装置であって、
    ガラスエポキシ回路基板、あるいはフレキシブルフィルム基板上に異なる2つの材料からなる配線をし、両者の接合部を多数形成して、あるいは両配線接続間に第3の異なる電導部材を挿入した箇所を多数形成して、加圧、温度分布を計測する装置を具備することを特徴とする接続特性評価装置。
  14. 半導体シリコン、あるいはガラス、セラミックス上に3つの異なる材料からなる微細配線パターンを形成することにより、両線間の第3金属に外から加えられた情報、あるいは第3金属の化学反応、劣化した材質変化を起電力の変化として検出する装置を具備することを特徴とする接続特性評価装置。
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