JP3801628B2 - トリックプレイ方式画像再生を備えたディジタルビデオカセットレコーダ - Google Patents
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Description
発明の背景
ヘリカル走査方式フォーマットを利用するディジタルビデオカセットレコーダが標準化委員会により提案されている。提案された規格は、SD(標準解像度)、例えば、NTSC方式又はPAL方式のテレビジョン信号、又は、提案されたグランドアライアンス(Grand Alliance)信号のようなMPEG方式と互換性のある構造を有する高品位デレビジョン信号のディジタル記録を特定する。SD方式レコーダは、適応量子化及び可変長符号化と共にイントラフイールド/フレームDCT(離散コサイン変換)を利用する圧縮成分ビデオ信号フォーマットを使用する。SD方式のトラックフォーマットは、NTSC方式又はPAL方式のIフレーム当たり10又は12本のトラックを用いてガードバンド無しにアジマス記録された10μmのトラックよりなる。テープカセットは、金属記録媒体が蒸着させられた1/4インチ幅の広いテープを利用する。SD方式のディジタルVCR(ビデオカセットレコーダ)又はDVCRは、民生用に向けられ、NTSC又はPAL方式信号、或いは、次世代テレビジョン信号を記録するのに十分なデータ記録容量を有する。
次世代テレビジョン又はATV信号は、グランドアライアンス(GA)協会によって開発された。グランドアライアンスHDTV(高品位テレビジョン)システム仕様書という題名の仕様書が1994年度第48回定例放送技術者会議の講演会予稿集に刊行されている。GA方式の信号は、Iフレームという名前のイントラフレーム符号化ピクチャーと、Pフレームという名前の前方予測フレームと、Bフレームという名前の両方向予測フレームとを使用するMPEG方式互換性の符号化方法を利用する。上記の三つのタイプのフレームは、GOP又はピクチャーの組として周知のグループに発生する。GOP内のフレーム数は、ユーザ定義可能であるが、例えば、15フレームにより構成してもよい。各GOPは、Bフレームにより支えられた1枚の1フレームを含み、BフレームはPフレームを用いてインターリーブされる。
アナログ方式の民生用VCRにおいて、記録された各トラックは典型的に1フィールドを含むので、正方向又は逆方向の往復の高速又は低速運動中のピクチャーのような“トリックプレイ”又はTPの特徴が容易に得られる。従って、規格外の速度の再生は、再生ヘッドを多数のトラックと交差させ、認識可能な水平ピクチャーセグメントを再現させる。I、P及びBフレームを利用するATV信号のGOPは、テープ上に多数のトラック、例えば、Iフレーム当たり10トラック及び1GOP当たり150トラックを占める状態で記録される。簡単に言うと、DVCRが規格外の再生速度で動作しているとき、再生ヘッドは、多数のトラックからセクション又はセグメントを変換する。残念ながら、上記トラックセグメントは、連続的な画像フィールドの離散的な記録からのセクションを表わさない。その代わりに、セグメントは、主としてGOPの予測フレームから得られるデータを含む。再生速度の動作中に、Iフレームのデータが再現され、予測されたB及びPフレームの再構成が可能になる。明らかに、“トリックプレイ”中に、再現されたIフレームのデータの量は、トリッププレイ速度が増加するのに従って、徐々に消失する。従って、Iフレームのデータの再現された部分からB及びPフレームを再構成する可能性は、実質的にゼロである。かくして、トリッププレイモードで再生されたときに、“トリックプレイ”又は規格外の速度の再生の特徴を提供するため、隣接したフレーム情報を使用することなく、画像の再構成が可能な特定のデータを記録する必要がある。更に、“トリックプレイ”の特定データが記録されるので、物理的なトラック位置は、トリッププレイモードにおいて再現できる位置でなければならない。
発明の概要
本発明の配置によれば、異なる再生速度でディジタル画像信号を再生するディジタルビデオレコーダは、記録された媒体から、上記ディジタル画像信号を表わす第1のデータ信号と、上記ディジタル画像信号の処理された形式を表わす第2のデータ信号とを有するディジタル信号を再現するトランスデューサと、上記トランスデューサに接続され、上記ディジタル信号を上記第1及び第2のデータ信号に分離する手段と、選択された再生速度の中の一つの選択と、上記第1及び第2のデータ信号の中の少なくとも一方とに応じて、画像ソース制御信号を発生する手段と、上記分離手段に接続され、上記制御信号に応答し、出力画像ソースとして上記第1及び第2のデータ信号の間で選択する選択手段とからなる。
本発明の他の配置によれば、ヘリカル走査フォーマットを利用し、ディジタル画像信号を再生するディジタルビデオレコーダは、記録された媒体から、互換性のあるMPEG方式フォーマットを有し、上記ディジタル画像信号を表わす第1のデータ信号と、互換性のあるMPEG方式フォーマットを有し、上記ディジタル画像信号の処理された形式を表わす第2のデータ信号とを含むディジタル信号を変換する再生トランスデューサと、上記トランスデューサに接続され、上記ディジタル信号を上記第1及び第2のデータ信号に分離する手段と、上記分離手段に接続され、制御信号に応答し、再生の始めに上記第2のデータ信号を選択し、上記第1のデータから信号を識別するIフレームの再生に続く上記第1のデータ信号を選択する選択手段と、上記選択手段の出力に接続され、上記第1及び第2のデータ信号から上記ディジタル画像信号を発生する復号化手段とからなる。
【図面の簡単な説明】
図1は、標準解像度DVCRに対し指定された種々のデータセクタの場所を表わす記録されたトラックパターンを示す図である。
図2は、2倍の再生速度で同期ブロック再現領域と共に再生ヘッドの経路を示す図である。
図3は、4倍の再生速度で同期ブロック再現領域と共に再生ヘッドの経路を示す図である。
図4は、8倍の再生速度で同期ブロック再現領域と共に再生ヘッドの経路を示す図である。
図5は、16倍の再生速度で同期ブロック再現領域と共に再生ヘッドの経路を示す図である。
図6は、種々のトリックモード再生速度で再現されたオーディオ及びビデオブロックを表わす図表を含む。
図7Aは、2、4、8及び16倍の再生速度で再現された同期ブロックを示す図である。
図7Bは、2、4、8及び16倍の再生速度に共通の再現された同期ブロックを示す図である。
図8は、本発明の“トリックプレイ”データの配置用の有利な同期ブロック位置を表わす記録されたトラックパターンの第1の実施例を示す図である。
図9は、3倍の再生速度で再生ヘッドの経路と同期ブロック再現領域とを示す図である。
図10は、9倍の再生速度で再生ヘッドの経路と同期ブロック再現領域とを示す図である。
図11は、19倍の再生速度で再生ヘッドの経路と同期ブロック再現領域とを示す図である。
図12は、−1倍の再生速度で再生ヘッドの経路と同期ブロック再現領域とを示す図である。
図13は、−7倍の再生速度で再生ヘッドの経路と同期ブロック再現領域とを示す図である。
図14は、−17倍の再生速度で再生ヘッドの経路と同期ブロック再現領域とを示す図である。
図15は、3、9及び19倍の正方向再生速度と、1、7、17倍の逆方向再生速度で再現された同期ブロックを示す図である。
図16は、本発明の“トリックプレイ”データの記録用の本発明の同期ブロック位置を表わす記録されたトラックパターンの第2の実施例を示す図である。
図17は、ATV方式信号と本発明の“トリックプレイ”信号が記録されたビデオデータセクタを示す図である。
図18Aは、SD方式同期ブロック内のデータ配置を示す図である。図18Bは、ATV方式と本発明の“トリックプレイ”データの両方の信号を記録するため有利にフォーマット化された同期ブロックを示す図である。
図19は、本発明の“トリックプレイ”記録及び再生の特徴を利用したATV方式ディジタルビデオカセットレコーダのシステムブロック図である。
図20は、本発明の“トリックプレイ”符号器及び復号器のシステムブロック図である。
図21は、SD方式レコーダと、本発明の“トリックプレイ”及び高品位ビデオ再生の制御を示す図である。
発明の詳細な説明
図1には、民生用の標準解像度(SD)ヘリカル走査方式ディジタルビデオカセットレコーダの記録されたトラックフォーマットが示されている。図1に示された有効なデータ領域は、特定のタイプのデータが記録される4個のセクタからなる。ITI又はインサート及びトラック情報データセクタは、トラッキング及び編集のため使用され、編集ギャップG1が後に続く。オーディオデータセクタは、0乃至13の番号が付けられた14個の同期ブロックを占有する。第2の編集ギャップG2はオーディオデータセクタの後に続き、その後に0乃至148の番号が付けられた149個の同期ブロックからなるビデオデータセクタが続く。サブコード記録セクタが後置された第3の編集ギャップG3がビデオデータセクタの後に続く。ディジタルビデオカセットレコーダ又はDVCRは、24.949Mbps(メガビット毎秒)のディジタルビデオ記録レートを有するよう指定される。このビデオビットレートは、NTSC(PAL)方式信号、又は、例えば、GA方式信号のような処理された次世代テレビジョン信号の何れかから復号化された成分ビデオ信号を記録するため利用される。図21には、DVCR350の略ブロック図が示されている。DVCR350は、4個の出力信号351、352、353及び354を発生する再生プロセッサに接続された複数の記録及び再生ヘッドを含むヘッドドラム510からなる。再生信号354はATV方式データストリームを表わし、データ処理の経路はブロック359、120及び130により示されている。“トリックプレイ”方式画像データは、同図において次の“トリックプレイ”方式画像データ処理に結合された再生信号353により表わされている。以下、上記処理と、“トリックプレイ”とATV画像の間の選択の説明を行う。同図に示されているように、テープ504がヘッドドラム510の回りに装着されたカセット501がDVCR350に挿入されている。
SD方式トラックフォーマットは、ドラム又はシリンダ上の種々のヘッド配置と、種々のドラム回転速度を用いて記録される。次のトラックパターンは、種々の“トリックプレイ”速度に対する再生ヘッド経路又はトラックを示している。更に、2通りの実現可能なヘッドドラム構造、即ち、ダブルアジマスヘッド対と、ドラム上で180°の正反対にある2個のシングルヘッドが示されている。
図2乃至図5には、“トリックプレイ”再生速度の選択に対する再生ヘッド経路が示されている。図に示されたテープは、ガードバンド無しのアジマス記録が行われ、幅10μmのトラックを含むSD方式ディジタルカセットレコーダフォーマットに従って記録され、15μmの磁極面幅を有する再生ヘッドにより再生される。
図2は2倍速再生の再生ヘッド経路又は軌跡を示している。一対のダブルアジマス再生ヘッドに対する軌跡が示されている。再生ヘッドは、記録されたトラック幅の半分が走査されるまで、記録されたトラックから同期ブロックデータを再現することが分かる。図中、同期ブロックデータの再現のトラック領域は斜行平行線の陰影により示されている。
図3、4及び5は、夫々、4、8及び16倍の再生速度の再生軌跡を示す。
図6Aは、トラック番号と、図2乃至5に示されたトリックプレイ速度でオーディオデータセクタから再現された番号付きの同期ブロックとを表わす図である。図6Bは、トラックと、上記トリックプレイ速度でビデオデータセクタから再現された番号付きの同期ブロックを示す図である。
再現されたビデオ同期ブロックは、図2、3、4及び5において、斜行平行線の陰影により示され、図表6Bの番号付きの同期ブロックは結合され、2、4、8及び16倍のトリック再生速度に対して図7Aに示されている。図7Bには、上記の4通りの全速度に対し共通の再現されたトラック領域と番号付きの同期ブロックが示されている。従って、図7Bには、データが記録され、再生速度と、2、4、8及び16倍の再生速度で再現されるトラック位置が、同期ブロック番号により区別されて示されている。
図8は、ITI又はインサート及びトラック情報記録領域と、編集ギャップG1と、番号0乃至13の14個の同期ブロックを占有するオーディオデータ記録領域とからなる1個の記録されたトラックを示す。ATV動作中に、オーディオ及びビデオデータは、ATVデータ輸送ストリーム内で伝達されるので、オーディオデータセクタは、オーディオデータの用途に必要とされないので、ATV及び“トリックプレイ”データの記録に利用される。第2の編集ギャップG2は、オーディオデータセクタの後に続き、その後に、1乃至149の番号が付けられた149個の同期ブロックからなるビデオデータ記録セクタが続く。第3の編集ギャップG3は、ビデオデータセクタの後に続き、サブコード記録領域が後に続く。図8の記録されたトラックは、本発明のトリックプレイ方式記録に対する同期ブロック配置の有利な第1の実施例を示し、5個の同期ブロックがオーディオセクタに使用され、40個の同期ブロックがビデオセクタに使用されている。従って、45個の同期ブロックが、標準と規格外の両方の再生速度で再現するトリックプレイ方式ビデオデータを記録するため各走査において利用される。45個のトリックプレイ同期ブロックが通常の速度で約1.06メガビット/秒の有効再生データレートを提供する。
図9乃至11は、ダブルアジマス形ヘッドと180°の正反対形ヘッドの両方の軌跡と共に、3倍、9倍及び19倍の“トリックプレイ”速度に対し再生ヘッド経路を示す図である。
図9は3倍の再生速度の同期ブロック再現のトラック領域を示す。トラックT1及びT2は、ダブルアジマス形ヘッド対を用いた再現を表わし、トラックT1及びT4は180°の正反対形ヘッドによる再現を表わす。図9は、両方のタイプの再生ヘッド構造に対し、再現されないトラックの領域、従って、同期ブロックがあることを示す。
図10は9倍の再生速度の同期ブロック再現のトラック領域を示す。トラックT1及びT2は、ダブルアジマス形ヘッド対を用いた再現を表わし、トラックT1及びT10は180°の反対向きのヘッドによる再現を表わす。
図11は19倍の再生速度の同期ブロック再現のトラック領域を示す。トラックT1及びT2は、ダブルアジマス形ヘッド対を用いた再現を表わし、トラックT1及びT20は180°の反対向きのヘッドによる再現を表わす。
図12は−1倍の再生速度の同期ブロック再現のトラック領域を示す。トラックT3及びT4は、ダブルアジマス形ヘッド対を用いた再現を表わし、トラックT3及びT2は180°の反対向きのヘッドによる再現を表わす。
図13は−7倍の再生速度の同期ブロック再現のトラック領域を示す。トラックT17及びT18は、ダブルアジマス形ヘッド対を用いた再現を表わし、トラックT17及びT10は180°の反対向きのヘッドによる再現を表わす。
図14は−17倍の再生速度の同期ブロック再現のトラック領域を示す。トラックT21及びT22は、ダブルアジマス形ヘッド対を用いた再現を表わし、トラックT21及びT4は180°の反対向きのヘッドによる再現を表わす。
図9乃至14に示された種々の正方向及び逆方向の速度で再現された同期ブロックは、結合され、単一トラックとして示されている。
図15Aは3倍速の番号付きの同期ブロックを示し、図15Bは9倍速で再現された同期ブロックを示し、図15Cは19倍速、図15Dはマイナス1倍速、図15Eはマイナス7倍速、図15Fはマイナス17倍速で再現された同期ブロックを示す。図15Gは再現された共通の同期ブロックの分析を表わす。かくして、図15Gは、正方向の3、9及び19倍と、逆方向の1、7及び19倍で再現された番号付きの同期ブロックを示す。
図16は同期ブロック番号により識別された有利なトラック位置を有する第2の実施例を示し、同図によれば、新規の“トリックプレイ”方式ビデオデータの45個の同期ブロックが記録され、再生速度と、正方向の3、9及び19倍の再生速度と、逆方向の1、7及び17倍の再生速度で再現される。
ATV方式ビットストリームは、オーディオデータセクタからの14個の同期ブロックと、ビデオデータセクタからの91個の同期ブロックとにより構成された105個の同期ブロックのデータ容量内に記録される。新規の“トリックプレイ”方式ビデオデータは、ビデオデータセクタ内の45個の同期ブロックを用いて記録される。図17において、ビデオデータセクタは、ATV方式データ記録用の同期ブロック(SB)構造を表わすように示す。
図18A及び図18Bは、ビデオデータセクタ内の同期ブロックSBのデータ構造を示す。図18Aは、標準解像度又はSD方式の形にフォーマットにされた同期ブロックを示す。SD同期ブロック15は、6組の離散コサイン変換又はDCTの係数データを含む77バイトを有する90バイトにより構成される。各DCTの組は、直流係数値と、その後に重要度が減少する順序で続く交流係数値とからなる。図18Bは、新規の“トリックプレイ”方式データでフォーマット化された同期ブロックを示す。“トリックプレイ”データは、図20に関して説明されるように、圧縮され、離散コサイン変換され、可変長符号化される。2個の圧縮されたトリックプレイマクロブロックが1個の同期ブロック内に記録され、図18Bに示されているようにフォーマット化される。
正方向及び逆方向の両方の種々の速度で“トリックプレイ”に有利な同期ブロック位置を識別した後、“トリックプレイ”ビデオデータをATV方式データストリームから得なければならない。上記の如く、“トリックプレイ”モードの再生中に再現されたトリックプレイ同期ブロックは、隣接した画像フレームを参照することなく、或いは、隣接した画像フレームから予測することなく、画像を生成するため復号化が可能でなければならない。明らかに、“トリックプレイ”ビデオデータを、イントラフレーム又はIフレーム符号化されたビデオから得る必要がある。しかし、Iフレームから“トリックプレイ”ビデオだけを得ることは、各GOP(ピクチャーの組)内の低い繰り返しレートの結果として、“トリックプレイ”モードにおいてストロボ状又はジャーク状の動きが生じる。かくして、ジャーク状の“トリックプレイ”運動を回避するため、“トリックプレイ”方式記録処理用のビデオは、ATV又はMPEG方式等のデータストリームから復号化されたビデオから得る方が有利である。従って、I、P又はBフレームから得られた各復号化ピクチャーは、記録用の対応した“トリックプレイ”フレームを発生させるため処理される。かくして、GOP内の記録された各フレームは、対応する“トリックプレイ”処理された画像を含み、その画像は、“トリックプレイ”再現中に、動きが滑らかに描かれる画像を提供するため復号化される。
DVCRフォーマットは、10個の記録されたトラックを1個のATV方式フレームに割り当て、かくして、同数の記録されたトラックが“トリックプレイ”ビデオデータとして選択される。ATV方式データは、1トラック当たり105個の同期ブロックが割り当てられるので、記録されたATV方式フレームは1050個の同期ブロックに対応する。“トリックプレイ”ビデオデータは、1ビデオセクタ当たり45個の同期ブロックが割り当てられるので、全部で450個の同期ブロックが“トリックプレイ”データの記録に利用される。従って、各“トリックプレイ”ビデオフレームは、得られたデータ容量を450個の同期ブロックで占めるよう圧縮されるべきである。要求された“トリックプレイ”ビデオデータの圧縮量は、450:1050又は略1対2.3により表わされる。
図19は、MPEG方式等のデータストリームを標準解像度又はSD方式のディジタルビデオカセットレコーダに記録するトリックプレイモード処理の新規の方法を利用する次世代テレビジョン受像機のブロック図である。このブロック図に示された次世代テレビジョン受像機は、ATV方式復号器100と、トリックプレイ方式プロセッサ200と、SD方式ディジタルビデオカセットレコーダ300とからなる。例えば、RF(無線周波)変調された次世代テレビジョン方式信号は、アンテナ101により受信され、ATV方式復号器100の入力に結合される。RF変調された信号は、ケーブル配送システムを介して復号器100に伝達してもよい。復号器100は、変調されたMPEG方式等のATV方式ビットストリーム信号をRF搬送波から得るチャネル復調器110からなる。ビットストリームは、19.3メガビット毎秒のデータレートを有し、出力信号111及び112として結合される。ビットストリーム111は、簡単に言うと、ビデオデータパケット121をオーディオデータパケット122から分離する輸送パケット化復号器120に結合される。ビデオデータパケット121は、HD(高品位)ビデオ画像信号を再構成するビデオ圧縮復号器130に結合される。ビデオ信号131は、元の16:9のアスペクト比の高品位ビデオ信号、例えば、輝度信号Cr及び色差信号Cbを出力151に発生させるビデオプロセッサ及び同期発生器150に結合される。ビデオプロセッサ及び同期発生器150は、トリックプレイ方式プロセッサ200の画素変換器280から第2の入力信号132を受ける。オーディオデータパケット122は、オーディオ出力信号141を形成する元のオーディオ信号を抽出し、再発生させるオーディオ圧縮復号器140に結合される。
MPEG方式等のビットストリーム信号112は、SD方式レコーダによる処理及び記録の要求に応じて、19.3メガビット毎秒のビットストリームを24.945メガビット毎秒のデータレートに変換するビットストリームレート変換器310に結合される。レート変換器310からの出力は、図1に示されているように、ビデオセクタに記録されたビデオデータ内に含まれるリードソロモン方式誤り訂正符号を発生する内側及び外側パリティ発生器320に結合される。RS(リードソロモン)方式誤り訂正符号の挿入に続いて、データストリームは、SD方式レコーダフォーマットにより要求されたビデオデータ同期ブロック構造を構成するSD方式ビデオデータ同期ブロック構成器330に結合される。
図19のブロック340は、SD方式のフォーマットに従ってオーディオ及びビデオセクタを構成し、ここで、ビデオデータセクタは、ブロック330からの処理されたATV方式データと、“トリックプレイ”方式ビデオプロセッサ200のブロック250からの新規の“トリックプレイ”方式ビデオデータ251とを含む。
SD方式のビデオセクタフォーマット又は構造は、図17、18A及び18Bに示されている。図18A及び18Bには、ビデオプリアンブルと、ビデオデータ及び誤り訂正符号の149個の同期ブロックと、ビデオポストアンブルとからなるセクタが示されている。同期ブロックには1から149までの番号が付けられている。図18Aには、NTSC方式画像ソースの記録中に利用されたSD方式フォーマットが示されている。図18Bは、例えば、105個の同期ブロックを占有するよう記録された方が有利なATV方式ビデオデータを示す。新規の“トリックプレイ”方式ビデオデータは、例えば、45個の同期ブロックを占める形で記録してもよく、ビデオ補助データが2個の同期ブロックで記録される。外側のパリティエラーの訂正データは11個の同期ブロックを用いて記録される。
“トリックプレイ”方式データ及びオーディオセクタ信号を含むATV方式ビデオセクタデータは、ブロック340から標準解像度又はSD方式ディジタルビデオカセットレコーダ350に結合される。SD方式レコーダは記録用のアナログNTSC(PAL)方式入力信号を受ける。アナログ信号は、輝度及び色差成分に復号化され、NTSC方式入力信号の場合に、成分は、13.5MHzで4:1:1の標本化が施され、8ビットでディジタル化される。
ディジタル化されたNTSC方式信号は、8×8の画像ブロックにイントラ−フィールド/フレームDCTが適用され、次に適応量子化と2次元ハフマン符号化が行われるSD方式記録フォーマットに従って圧縮される。画像ブロックは、記録媒体の損傷が訂正不能のデータエラーを生成することを防止するため、各フレームの全体に亘って、組み替え又は再配分される。画像ブロックは記録の前に組み替えられるので、媒体に関係した大きい再現エラーは、再現中に利用された相補的な逆組み替えの結果として、復号化されたフレームの全体に亘り配分される。かくして、大きい潜在的なエラー、従って可視性エラーが配分され、内側及び外側のリードソロモン方式誤り訂正符号によって訂正可能である。圧縮に続いて、データは、再生時に自動トラッキング機能が得られるよう周波数応答を形成する24:25の変換を用いて記録のため符号化される。
SD方式レコーダ350は、4個の出力信号351、352、353及び354を再現する。出力信号351及び352は、夫々、ビデオ成分Y、Cr及びCbと、オーディオ信号とからなるベースバンドアナログ信号である。信号351は、ビデオモニタの表示のため帰線消去及び同期パルスを付加するNTSC方式同期発生器及び符号器360に結合されたビデオ成分からなる。上記成分は、標準解像度のTV受像機への表示用のNTSC方式信号を生成するため符号化される。
SD方式レコーダ350は、ATV方式データビットストリーム出力信号354と、“トリックプレイ”方式データビットストリーム出力信号353を発生する。信号353は、誤り訂正ブロック259を介して、圧縮と、引き続くATV方式信号フォーマットへのアップコンバージョンのためのATV及び“トリックプレイ”方式プロセッサ200のブロック260に結合される。図20を参照して“トリックプレイ”方式プロセッサ200の動作を説明する。
データビットストリーム354は、誤り訂正ブロック359を介して、ATV方式復号器100のブロック120に結合され、再生される輸送パケットが復号化される。復号化されたATV方式信号131は、ビデオ圧縮復号器130から、ATV及び“トリックプレイ”方式プロセッサ200のラインレート変換器に結合される。ATV方式信号は、輝度信号Cr及び色差信号Cbからなり、例えば、1920個の画素又はサンプルを個別に有する1080本の動作的な水平走査線からなる。ラインレート変換器210は、動作的な走査線の本数を3分の1、即ち、360本に削減する。かくして、元のATV方式信号の3分の1の垂直解像度を有する“トリックプレイ”方式ビデオ信号を形成するため輝度及び色差信号が処理される。ライン本数の変換は、垂直方向ローパスフィルタ機能により行われる。変換器210からのラインレートが低減させられた信号は、ローパスフィルタリングにより画素数を3分の1に削減する画素変換器220に結合される。かくして、信号221は640画素を個別に有する360本の水平ラインにより構成され、ATV方式信号131は、“NTSC”方式等のパラメータを有する信号に変換、又は、ダウンコンバートされる。ATV方式信号は16:9のアスペクト比を有するので、信号131も16:9のアスペクト比である。しかし、ダウンコンバートされた信号221は、レターボックスフォーマット内に16:9の画像を表示する。
ダウンコンバートされた信号221は、同期と帰線消去の付加と、受像機又はビデオモニタ上の標準解像度表示のための符号化を行うNTSC方式符号器360に結合される。信号221は、図20に関し細部の説明が行われているブロック230によって表わされた信号圧縮プロセッサにも結合される。しかし、簡単に言うと、信号圧縮プロセッサ230の目的は、ダウンコンバートされたATV方式信号の圧縮された形式を発生させることである。例えば、信号圧縮プロセッサ230は、信号221を略2.3倍で圧縮する。
圧縮、ダウンコンバートされた信号は、例えば、図8及び16に示されているような各トラック内の特定の同期ブロックで記録する“トリックプレイ”方式ビデオデータを供給するため使用される。各トリックプレイ方式ビデオフレームのデータは、ATV方式のSD方式記録された各フレームからなる10個のトラック内に記録される。かくして、トリックプレイ方式ビデオデータは、ATV方式のSDフレームからなるトラックのビデオデータセクタ内で冗長に記録されると考えられる。通常の速度の再生中に、トリックプレイ方式ビデオデータは、ATV方式データと共に再現されるが、ATV方式画像の形成の際には使用されない。しかし、“トリックプレイ”方式データフレームは、10個おきの記録されたトラックに現れるので、上記トリックプレイ方式フレームは、通常の再生中に再現され、記憶され、再生モードの推移中、例えば、通常の速度の正方向再生から、高速“トリックプレイ”又は組み替え式のピクチャーへの推移中に利用される。最悪の状況において、通常の速度の再生が開始されたとき、Iフレームが再現される前に、約140個の記録されたトラックが再現される。しかし、トリックプレイ方式データフレームは、I、P及びBフレームに記録されている方が有利であるため、“トリックプレイ”処理された画像は、あらゆるフレームタイプの再現の直後に生成される。かくして、“トリックプレイ”処理された画像は、Iフレームの復号化の前に、通常の速度の再生の起動中に出力される。Iフレームの取得後、出力は“トリックプレイ”からATV方式画像に切換えられる。
ブロック230からの圧縮されたトリックプレイ方式信号は、リードソロモン方式誤り訂正データをトリックプレイ方式データストリームに追加する内側パリティ発生器240に結合される。リードソロモン方式内側パリティが追加されたトリックプレイ方式ビデオデータは、特定の速度の“トリックプレイ”方式の再現のため必要とされる特定の番号の付いた同期ブロックだけを発生するトリックプレイ方式ビデオデータ同期ブロック構成器250に接続される。例えば、種々の速度の“トリックプレイ”方式の再生は、図8又は16の実施例に示されているように割り当てられた同期ブロックを用いて実現可能である。上記トリックプレイ方式ビデオデータ同期ブロックは、SD方式DVCR300のビデオ及びオーディオセクタ構成器に接続された信号251として出力される。
再生中に、SD方式レコーダ350は、誤り訂正プロセッサ259に結合される“トリックプレイ”方式データ信号353を再現する。誤り訂正に続いて、トリックプレイ方式データストリームは、ATV及び“トリックプレイ”方式プロセッサ200の処理ブロック260における圧縮解除のため結合される。図20を参照して、ブロック260の詳細な動作の説明が行われる。しかし、簡単に言うと、圧縮解除器260は、記録媒体から再現された圧縮トリックプレイ方式データから、ダウンコンバートされたATV方式画像を再現するため使用される。
データ信号を発生させる新規の“トリックプレイ”方式信号圧縮プロセッサは、図20のブロック234乃至238に示されている。再生されたトリックプレイ方式データは、図20のブロック262乃至266により圧縮解除される。レートの低減されたATV方式信号221は、信号221の走査線フォーマットを、4個の離散コサイン変換ブロックからなる2次元マクロブロック又はMB構造に変換する構成器234に結合される。従って、マクロブロックは32画素×8ラインの寸法を有する。マクロブロック形式にフォーマットされ、レートが削減された信号は、離散コサイン変換用のブロック235に結合される。データレートの削減が係数の量子化の制御から生じる離散コサイン変換の原理は周知である。DCT又は離散コサイン変換ブロック235は、各マクロブロックを構成する周波数係数の振幅値を表わす2個の出力信号を生成する。1個の出力信号は、係数の振幅を予め分析し、量子化ブロック237による量子化の粗さ又は細かさを制御するブロック236に結合される。DCTブロック235からの第2の出力は、量子化段階の数がブロック236に応答して動的に制御される量子化のための量子化ブロック237に結合される。量子化されたDCT係数は、可変長符号化ブロック238に結合される。種々の可変長符号化又はVLCの方法が周知である。しかし、簡単に言うと、最も頻繁に発生する量子化された係数の値が対応した短い符号に割り当てられ、係数の値は、その頻度が小さくなると共に、徐々に長さが増加する符号語を用いて符号化される。かくして、データの“トリックプレイ”方式フレームが10個の記録されたトラックに設けられた450個の同期ブロックに記録されるように、トリックプレイ方式ビデオデータの全体のデータレートが更に低減される。
可変長符号化されたトリックプレイ方式データは、リードソロモン方式の内側パリティエラー訂正符号の発生及び付加用ブロック240に結合される。リードソロモン又はRS方式の内側パリティエラー訂正を伴うトリックプレイ方式データは、例えば、図8及び16に明らかにされているように、特定のSD方式ブロック構造を得るためフォーマット化するブロック250に結合される。要求された同期ブロック構造を有するトリックプレイ方式データは、上記の“トリックプレイ”方式プロセッサブロック200に関し説明されているようにSD方式レコーダに結合される。
再生モード中に、再現されたトリックプレイ方式データストリーム信号353は、ブロック259における誤り訂正を介して、ブロック230により行われる信号処理の逆の信号処理を行う圧縮解除ブロック260に結合される。VLCトリックプレイ方式データ信号353は、可変長復号化を行うブロック266に入力される。復号化の種々の方法が周知であるが、例えば、ルックアップテーブルが、VLCデータワードを元の固定長の量子化されたDCT係数に変換するため使用される。ブロック266からのトリックプレイ方式DCT係数は、トリックプレイ方式DCT係数のディジタルアナログ変換を行うと考えられる逆量子化器262に結合される。トリックプレイ方式DCT係数は、トリックプレイ方式画像を表わすマクロブロック形式にフォーマットされた出力信号を生成する逆離散コサイン変換を適用するブロック263に結合される。マクロブロックの標本化トリックプレイ方式信号は、従来のライン状に構造化された画像を生成するためブロック264において再度フォーマッティングされる。再構成器264からの出力信号は、例えば、帰線消去の挿入及び同期パルスの付加を与えるブロック265において処理される。信号261は、ブロック265から出力され、成分のビデオモニタ上に視覚化するため結合され、或いは、テレビジョンの表示のため符号化される。ブロック264からの第2の出力信号271は、通例的な“NTSC”方式等のライン及び画素フォーマットから、高品位ディスプレイ表示のため要求されるラインレート及び水平画素カウント数へのアップコンバージョンを与えるブロック270及び280に結合される。
アップコンバージョンされたトリックプレイ方式ビデオ信号131は、高品位出力信号151を発生するビデオプロセッサ及び同期発生器150に第2の入力として結合される。ビデオプロセッサ及び同期発生器150は、ビデオ帰線消去と、HDTV方式同期波形の付加を提供する。更に、ビデオプロセッサ150は、ATV方式と“トリックプレイ”方式のビデオ画像を切り換える選択機能を提供する。図21は、ブロック図の形式で、ATV方式データストリーム354及び“トリックプレイ”方式データストリーム353の再生データ経路と、ビデオプロセッサ及び同期発生器150の出力選択のための上記データストリームのカップリングとを表わしている。出力画像ソースの選択は、最終的に、制御システムを介して通信されたユーザ起動制御コマンドに応答する。例えば、プレイコマンドは、ビデオカセットレコーダの機構を始動させ、電子システムをEE(電子対電子)モードから再生状態に切り換える。しかし、実際の出力信号の切り換えの瞬間は、種々の他の制御要因により決定される。例えば、最も重要な制御事象は、記録されたGOPからのIフレームの取得及び復号化である。この事象の発生は、復号器130によって通知され、ビデオプロセッサ及び同期発生器150内のビデオ出力選択器を制御するため結合される。
上記の如く、15フレームのGOPは150個の記録されたトラックを占有し、プレイモードを始動したとき、再生されたビデオ画像は、Iフレームが再現、復号化されるまで遅延させられ、即ち、Iフレームが出現するまでに最大140トラックを再現する必要がある。しかし、トリックプレイ方式データは、GOPの各フレーム内に記録し、通常のプレイモードで再現した方が有利であるため、トリックプレイ方式データは、Iフレームが出現するまで待つことなく、出力ビデオ信号を発生させるため使用される。かくして、トリックプレイ方式記録の冗長な特性によれば、利用可能な次のIフレームが取得されたときATV方式画像が選択されている通常の再生の始めに、トリックプレイ方式データから発生させられた通常の速度の画像が与えられる利点が得られる。
ユーザが“トリックプレイ”モードを開始又は終了させるコマンドを与えたとき、制御システム、特に、ビデオプロセッサ及び同期発生器150が、より審美的に好ましい画像の推移をユーザに提示するべく制御される利点が得られる。例えば、上記の如く、通常の速度の再生の開始の際に、Iフレームの取得及び復号化が行われる前に、“トリックプレイ”方式画像が出力される。トリックプレイ方式ビデオデータは、通常の再生中に再現、記憶されたトリックプレイ方式ビデオデータが、再生速度の推移中に変換されたトリックプレイ方式データと共に使用されることにより、“トリックプレイ”方式再生速度への推移の間に使用される。このようなトリックプレイ方式データの使用により、トリックプレイ方式ビデオデータが選択されたトリックプレイ速度で得られるまで最後のATV方式フレームを持続することに代わるものが得られる。
“トリックプレイ”モードから通常のプレイへの推移の際に、ATV方式信号131は、再生されたATV方式信号GOPにIフレームが発生した後に限り、表示処理に利用できるようになる。かかるIフレームの発生は、SD方式レコーダのキャプスタンサーボの再同期レート、より具体的には、記録されたGOPの系列内で通常のプレイ速度が再取得される位置に依存する。かくして、“トリックプレイ”と通常の再生の間に好ましい画像推移を生成するため、種々の選択肢が与えられる利点がある。例えば、“トリックプレイ”を終了させるコマンドの際に、最後のトリックプレイ方式フレームが止められ、ATV方式信号が再現されるまで、メモリから繰り返し現れる。この方法は、制御コマンドが受けられ、かつ、実行されたことをユーザに知らせる。しかし、トリックプレイで生成された高速動画像と並べられたこま止め、又は、静止画像は、ユーザに適合しないと考えられる。サーボの再同期とATV方式信号のIフレームの取得との間隔に亘りトリックプレイ方式データを再現し、トリックプレイ方式画像を表示し続けることにより“トリックプレイ”からの推移の更なる選択肢が得られる。この選択肢によれば、トリックプレイ方式データの冗長な特性は、サーボの再同期から生じたテープ速度の変化の間と、ATV方式のIフレームの待機の間とに利用される。テープ速度の変化中に、トリックプレイ方式データの冗長な特性にも係わらず、トリックプレイ方式データの中には再現されないデータがあるが、しかし、かかるエラーは、メモリから繰り返し現れるトリックプレイ方式画像フレームにより隠される。上記の有利な方法によれば、キャプスタンがプレイ速度で再同期するべく遅くなると共にトリック方式画像の速度が視覚的に変化するので、ビデオカセットレコーダがコマンドに応答していることがユーザに視覚的に通知される。この特徴によれば、テープの加速又は減速が“トリックプレイ”方式画像を加速又は減速させることにより行われるので、より遅いテープ速度の推移を使用できるようになり、これにより、より滑らか、かつ、損傷の少ないテープの取扱が得られる。
Claims (2)
- 複数の再生速度でディジタル画像信号を再生するディジタルビデオレコーダであって、上記ディジタル画像信号はIフレームを有するディジタルビデオレコーダであり:
記録された媒体から、上記ディジタル画像信号を表わす第1のデータ信号及びトリックプレイ再生のために処理された上記ディジタル画像信号を表わす第2のデータ信号を有するディジタル信号を再現するトランスデューサと;
上記トランスデューサに接続され、上記ディジタル信号を上記第1及び第2のデータ信号に分離する手段と;
複数の再生速度の中の一つの選択、及び、上記第1及び第2のデータ信号の中の少なくとも一方の選択に応答し、画像ソースの制御信号を発生する手段と;
上記分離する手段に接続され、上記制御信号に応答し、出力画像ソース信号を形成するように接続するための、上記第1及び第2のデータ信号の間で選択する選択手段と;
を具備したディジタルビデオレコーダであり、
非再生モードから通常の再生速度の再生モードへの推移中、上記第1のデータ信号が出力画像ソースを生成するように選択されるとすぐ、Iフレームが上記第1のデータ信号において発生するまで、上記第2のデータ信号は出力画像ソースを形成するように始めに選択される;
ディジタルビデオレコーダ。 - Iフレームを有するディジタル画像信号を再生するディジタルビデオレコーダであって:
記録された媒体からディジタル信号を変換するための再生トランスデューサであって、上記ディジタル信号は第1及び第2のデータ信号を有し、互換性のあるMPEG方式並びに通常の再生速度における再生のための画像データを表す上記第1のデータ信号及び通常の再生速度より大きい速度における再生のための画像データを表す上記第2のデータ信号を有する、上記再生トランスデューサと;
上記トランスデューサに接続され、上記ディジタル信号を上記第1及び第2のデータ信号に分離する手段と;
上記分離する手段に接続され、上記第1のデータ信号及び上記第2のデータ信号のうち1つを選択する選択手段と;
上記第1のデータ信号及び上記第2のデータ信号のうち1つを受けるように接続され、表示のための信号を形成するように復号化する復号化手段と;
を具備したディジタルビデオレコーダであり、
通常の再生速度の再生モードの始めに上記選択手段は上記第2データ信号を選択し、上記復号化手段に接続され、上記第1のデータ信号におけるIフレーム信号の発生を検出する上記分離する手段に応答し、上記選択手段は上記第1のデータ信号を選択し、上記復号化手段に接続される;
ディジタルビデオレコーダ。
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