JP3800508B2 - サーバへの接続の振り分け方法およびそのプログラムと記録媒体 - Google Patents

サーバへの接続の振り分け方法およびそのプログラムと記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーバ上のキャッシュを活用することにより、ディスクアクセスを最小限に抑え、それによりコンテンツ配信速度を高めるようにしたサーバへの接続の振り分け方法およびそのプログラムと記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットを通して巨大なファイルをロードしたり、映像をストリーミング磁気テープ装置で鑑賞したり、Webページを閲覧したりする際に、配信要求の集中という問題がしばしば発生する。これを回避するためには、サーバを複数台用意して、接続を振り分けるという回避手法がとられる。
以下、図8を例にとり、サーバへの接続の振り分けについて簡単に説明する。
【0003】
図8では、DNS(Domain Name System)12を振り分け装置として機能させる方法を示している。サーバ13,14,15には同じwww.ntt.co.jpというドメイン名が与えられている。クライアント11からDNS12に対してwww.ntt.co.jpのIPアドレスを教えて欲しいという問い合わせに対し、DNS(この場合には、振り分け装置として機能)12が、接続の振り分けのポリシーに照らし合わせて、IPアドレスをクライアント11に返答する。あるクライアント11には、192.168.1.1という回答を返送し、別のクライアント11’には192.168.1.2という回答を返送することになる。
【0004】
このように動作させることで、www.ntt.co.jpへの接続を3台のサーバ13,14,15に振り分け、サーバへの負荷を分散することが可能である。なお、ここでは、DNS12を接続の振り分け装置として利用する方法を示したが、他にも振り分け装置で接続要求をするパケットに記述されている要求先のIPアドレスを付け替えて振り分けを行う方法等も存在するが、詳細は省略する。
【0005】
従来、接続サーバの振り分け方法としては、下記の技術が存在する。
(▲1▼接続ラウンドロビン方式)
この方法は、振り分け装置において、振り分けるサーバを順番に指定していく方法である。例えば、図8に示すように3台のサーバ13,14,15があった場合には、最初の接続をサーバ13に振り分け、次の接続をサーバ14に振り分け、その次の接続をサーバ15に振り分け、次の接続をサーバ13に振り分けるという具合に、接続を振り分けるサーバを順番に指定していく方式である。
【0006】
(▲2▼最低接続本数サーバ選択方式)
この方法は、振り分け装置において、現在の接続本数が最も少ないサーバに接続を振り分ける方法である。例えば、図8に示すように3台のサーバ13,14,15があり、それぞれ現在の接続本数がサーバ13は4本、サーバ14は3本、サーバ15は2本であった場合に、その時発生した接続要求に対して現在の接続本数の最も少ないサーバ15に接続を振り分ける。なお、この場合に、接続数の把握は振り分け装置12が行う。
【0007】
(▲3▼ランドトリップタイムによるサーバ選択方式)
この方法は、振り分け装置において、ping等のアクティブなサーバレスポンス測定法を用いて、接続要求が発生した時点で最もレスポンスタイムの短いサーバに振り分ける方法である。ここで、pingは、IPの上位プロトコルの一種であるICMP(Internet Control Message Protocol)を用いて、相手先ホストに対して返答要求を送出するプログラムである。IPベースのネットワークでつながったホスト同士の接続性の確認のために使用されることが多い。また、返答が戻るまでのターン・アラウンド時間を調べる機能を持つものもあり、相手先への到達経路の混み具合の目安にすることができる。
【0008】
この例においては、アクティブなレスポンス測定手法としてpingを用いることにする。図8に示すように3台のサーバ13,14,15があった場合に、振り分け装置12は接続要求の発生を受けて、それぞれのサーバ13,14,15に対してpingを用いてそれぞれのサーバ13,14,15へのラウンドトリップタイムを測定する。その結果、最もラウンドトリップタイムの短かかったサーバを最もレスポンスの良いサーバと判断し、そのサーバに対して接続を振り分ける手法をとる。なお、実装によっては、定期的にping等のアクティブなサーバレスポンス測定法を用いて測定をしておき、接続要求が発生した時には、最も新しい測定結果を基にサーバを選択するという方法も存在する。
【0009】
(▲4▼サーバリソース監視による振り分け方式)
この方法は、振り分け装置において、振り分け先のサーバのリソース(例えば、CPU利用率、ディスクI/O量、現在のスループット)を監視して、それらのどれか1つ、もしくは複数の組み合わせを判断の尺度とし、最もリソースに余裕のあるサーバに接続を振り分ける方式である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
通常、サーバにおいては、ディスクから一度読み出したデータをメモリ上のキャッシュ領域に保存しておく。これらのデータは、ディスクから新しいデータがキャッシュに読み込まれることにより、キャッシュ領域から削除されるまで、キャッシュ領域上に残り続ける。こうすることにより、読み出しおよびアクセス速度の遅いディスクへのアクセスを極力避けることが可能となる(キャッシュの機能)。コンテンツ配信において、ディスクへのアクセスの頻発が発生した場合に、ディスクがシステムのボトルネックとなる可能性が高い。
しかしながら、従来の複数サーバへの接続の振り分け方法では、キャッシュを有効に活用することが考慮されておらず、その結果、コンテンツ配信において、性能を十分に発揮できるとは言い難い。
【0011】
図9は、従来手法でのディスク上のデータおよびキャッシュのイメージを示す図である。
図9では、従来技術を用いて振り分けを行った場合に、性能を発揮できない具体例が示されている。すなわち、図9では、矢印はファイルの読み出し位置を示している。これらの矢印が左から右に進んで行くことにより、データを読み出していく。横線領域はキャッシュに無い領域であり、グレイの領域はキャッシュにある領域である。キャッシュ上にデータが無い場合には、ディスクからデータを読み出し、キャッシュ上にデータがある場合には、ディスクにはアクセスせずにキャッシュ上に配置されたデータを読み出す。図9の例では、合計6本の接続が3台のサーバに2本ずつ振り分けられているが、どの接続もキャッシュからデータを読んでいないことがわかる。従来の振り分け方法では、キャッシュの有効活用を考慮に入れていないために、このような状況が発生する可能性が高い。
【0012】
そこで、本発明の目的は、これら従来の課題を解決し、サーバ上のキャッシュを活用することにより、ディスクアクセスを最小限に抑えることで、コンテンツ配信速度を高めることが可能なサーバへの接続の振り分け方法およびそのプログラムと記録媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によるサーバへの接続の振り分け方法は、複数サーバに単一ないし複数の同一のコンテンツ群を配置し、接続をそれぞれのサーバに割り振っていくことにより、負荷分散を図るシステムであって、コンテンツ毎に最後にそのコンテンツへのアクセスが生じてからのタイムアウト時間を設定しておく、新規に接続要求が発生した場合に、そのタイムアウト時間内であれば、そのコンテンツの配信で最後に接続を振ったサーバに接続を振るようにする。(この手法は、複数サーバに同一のコンテンツが配置されている場合に、有効に作用する)
【0014】
また、キャッシュを持っているサーバに振り分けることができない時、すなわち、タイムアウト時間内のサーバが存在しない場合に、従来の振り分け方法の一つであるping等のアクティブなサーバレスポンスタイム測定法を用いて、最もレスポンスタイムの短いサーバに振り分けるようにする。
また、キャッシュを持っているサーバに振り分けることができない時、すなわち、タイムアウト時間内のサーバが存在しない場合に、従来の振り分け方法の一つである、最も接続数の少ないサーバを選択する手法を用いて接続を振り分ける。
さらに、キャッシュを持っているサーバに振り分けることができない時、すなわち、タイムアウト時間内のサーバが存在しない場合に、従来の振り分け方法の一つである、サーバリソースを測定し、最もリソースに余裕のあるサーバを選択する手法を用いて、接続を振り分ける。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明する。
(請求項1の実施例)
図4は、ディスクおよびメモリのデータ転送速度とアクセス時間の関係を示す図である。
コンテンツ配信サーバにおいて、データをディスクから読み出す速度とソフトウェアキャッシュ上に配置されたデータを読み出す場合では、速度に明らかな差が見られる。すなわち、図4に示すように、ディスクの最良状態のときには、アクセス時間が0msecで、読み出し速度は43.3Mbyte/secであり、ディスクの最悪状態のときには、アクセス時間が26.4msecとかなり遅く、かつ読み出し速度も2.6Mbyte/secと低速度である。これに対して、キャッシュが内蔵されたメモリのアクセス時間は0.006msec、読み出し速度は938Mbyte/secと極めて速い。
【0016】
請求項1の発明では、複数のサーバに単一ないし複数の同一のコンテンツ群を配置し、接続をそれぞれのサーバに割り振っていくことにより、負荷分散を図るシステムであって、コンテンツ毎に最後にそのコンテンツへのアクセスが生じてからのタイムアウト時間を設定しておき、新規に接続要求が発生した場合には、そのタイムアウト時間内であればそのコンテンツの配信で最後に接続を振ったサーバに接続を振るようにする。
【0017】
本発明では、サーバの振り分け装置で、データがキャッシュ上に配置されている可能性の高いサーバを選択することにより、コンテンツ等の配信性能の向上を図る。請求項1の方法を用いることにより、よりキャッシュにデータが配置されている可能性の高いサーバの選択が可能となるので、ディスクへのアクセス頻度が低減できる。図4の結果から、キャッシュからデータを読み込む場合と、ディスクからデータを読み込む場合とでは、速度に明らかに差が見られるので、本発明は極めて有効な手法となる。
【0018】
図1は、本発明の一実施例を示すサーバへの接続の振り分けに係る実験環境の図であり、図2は、請求項1の手法と従来手法の性能差を示す図である。
図1に示すように、クライアント11をスイッチ12Aに接続するとともに、スイッチ12Aを3台のサーバ13,14,15に接続した。クライアント11とスイッチ12Aの間はギガイーサネット(登録商標)で接続され、サーバ13,14,15とスイッチ12Aの間は100メガファストイーサネット(登録商標)で接続される。
各サーバ13,14,15には、1Gbyteのコンテンツが8個配置されている。また、クライアント11からサーバ13,14,15への接続要求の発生間隔をλ=0.1の指数分布に従って発生させ、接続するコンテンツの選択をランダムに行う。例えば、最初の接続はコンテンツ1、次にある時間を置いてコンテンツ3、次にコンテンツ1、次にコンテンツ7という具合に接続の要求を発生させていく。
【0019】
本実験においては、振り分け装置が無いので、クライアント11に接続装置があるかのように振る舞わせる。具体的には、接続要求の時間と接続先のコンテンツが記述された接続要求のリストを事前に作成し、それぞれの接続要求がどのサーバに振り分けられるかを、請求項1の方法、従来のラウンドトリップタイムの最も短かったものを選択する方法、最も接続本数の少ないサーバを選択する方法、ラウンドロビンを用いる方法のそれぞれについて検討し、その結果、接続要求の時間と接続先のコンテンツと接続先のサーバが記述されたリストを作成して、そのリストに従って接続を発生させた。
なお、スイッチ12Aは、実験段階であるため、人手により計算結果に基づいて接続を切り替えていくようになっている。
【0020】
比較検討の対象として、ラウンドロビンによる手法と、最低接続本数のサーバに接続する手法と、pingを用いてラウンドトリップタイムを測定して最良のものを選択する手法とを用いた。また、本発明の実験では、振り分けのタイムアウト時間を30秒に設定した。
評価は、クライアント11のトータルスループットによって行う。なお、トータルスループットとは、クライアントマシンが単位時間に得たデータの総量のことを指す。
図2に示す結果により、請求項1の手法が有効であることが明らかになった。
【0021】
図3は、本発明の一実施例を示す接続の振り分け装置のブロック構成図である。
接続振り分け装置12は、クライアント11からの接続要求をサーバ13,14,15に振り分ける機能を持つ。この装置12は、データ取得部121とデータ記憶部122と算出部123とからなる。データ取得部121では、振り分け先のサーバの各種データ(ラウンドトリップタイム、現在の接続本数、CPU利用率、ディスクI/O量、トータルスループット)を取得する。
データ記憶部122では、コンテンツ毎に最後に接続を振り分けたサーバおよびその時の時刻を記憶しておく。算出部123では、データ取得部121が取得したデータおよびデータ記憶部122に蓄積された接続記録から、振り分けるべきサーバを算出する。
【0022】
(請求項1〜5の動作)
図5は、図3における接続振り分け装置の処理フローチャートである。
装置が起動されると、データ取得部121がクライアント11からの新規接続要求を検出し(ステップ101)、タイムアウト時間内に同一コンテンツの配信を行ったサーバの有無を判別し(ステップ102)、あれば、最後に接続の行われたサーバへ接続を振り分ける(ステップ103)。また、同一コンテンツの配信が行われたサーバが無ければ、▲1▼ラウンドロビンで接続するサーバを選択する。あるいは、▲2▼ラウンドトリップタイムの最も短いサーバを選択する(請求項3)。あるいは、▲3▼現在の接続本数の最も少ないサーバを選択する(請求項4)。あるいは、▲4▼リソースに最も余裕のあるサーバを選択する(請求項5)(ステップ104)。このステップ104では、上記▲1▼〜▲4▼のいずれかの処理を行うものとする。
【0023】
(請求項2の実施例)
請求項2では、請求項1の手法を用いる際に、必要となるタイムアウト時間の定量的な算出方法を示すものである。
キャッシュデータのキャッシュ領域への配置アルゴリズムはFIFOであることから、データがキャッシュ領域に存在し続ける時間に、最後にそのコンテンツへのアクセスが生じてからの時間で見積もることが可能となるので、この時間に着目することで振り分けるサーバの選択が可能となる。
キャッシュ上に配置されたデータを読み込んでいる接続がない状態で、サーバのトータルスループットをT(Mbps)、キャッシュ可能領域をMc(Mbyte)とすると、キャッシュが入れ替わる時間Tc(sec)は、次式で表わされる。
Tc=8Mc/T(sec) ・・・・・・・・・・・・・・(1)
請求項2によれば、請求項1の発明を用いる際に必要となる動的に変化していくキャッシュ上のデータが上書きされる時間を推定することが可能になる。
【0024】
図6は、請求項2に関する処理の動作フローチャートである。
接続振り分け装置12の算出部123は、起動されると、サーバのスループットを計測し(ステップ201)、請求項2の式(1)を参照してタイムアウト時間の設定を行う(ステップ202)。この動作をある一定周期で繰り返し行う。
【0025】
(請求項3の実施例)
請求項3では、請求項1の手法において、請求項1の手法が失敗に終った場合には、従来のラウンドトリップタイムによる手法を追加的に行うものである。
すなわち、キャッシュを持っているサーバに振り分けることができない時、つまりタイムアウト時間内のサーバが存在しない場合には、従来の振り分け手法の一つである、ping等のアクティブなサーバレスポンスタイム測定法を用いて、最もレスポンスタイムの短いサーバに振り分ける。
【0026】
例えば、図3に示すように、3台のサーバ13,14,15が接続振り分け装置12に接続されている場合、接続振り分け装置12はクライアント11からの接続要求の発生を受けて、それぞれのサーバ13,14,15に対してpingを用いてそれぞれのサーバ13,14,15へのラウンドトリップタイムを測定する。すなわち、pingは、ホスト名かIPアドレスを指定してパケットを打ち、それに対する応答時間を調べることができる。これにより、ラウンドトリップ時間を測定することができる。ラウンドトリップタイムとは、あるコンピュータから別のコンピュータに対してパケットを送信し、それに対する応答が返ってくるまでの時間のことである。
データ取得部121は、その測定結果を取得し、測定の結果を取得してデータ記憶部122に転送する。データ記憶部122は、送られてきた測定結果を蓄積するとともに、コンテンツ毎に最後に接続を振り分けたサーバおよびその時の時刻を記憶しておく。算出部123は、データ記憶部122に蓄積されたデータから、計算式で算出を行い、最もラウンドトリップタイムの短かったサーバを最もレスポンスの良いサーバと判断し、そのサーバに対して接続を振り分ける。
【0027】
(請求項4の実施例)
請求項4の手法では、キャッシュを持っているサーバに振り分けることができない場合、つまり、タイムアウト時間内のサーバが存在しない場合には、従来の振り分け方法の一つである、最も接続数の少ないサーバを選択する手法を用いて接続を振り分ける。
図7は、請求項4の実施例を示す処理の説明図である。
請求項1の方法と従来技術における最も接続本数の少ないサーバに接続を振り分ける方法とを組み合わせる手法であって、図7はこの請求項4の手法における実際の処理の具体例を示している。
【0028】
請求項1の方法を用いる際に必要となるタイムアウト時間は、30秒であるとデータから推定された。まず、クライアントから接続((1)コンテンツ1への接続要求)が来ている。初期状態では、どのサーバにも接続がないので、サーバ1に接続を振り分ける。次に、10秒後に接続((2)コンテンツ2への接続要求)が来ているが、コンテンツ2の配信は初めてであるので、優先的に振り分けるサーバが存在しないため、サーバ2に振り分ける。その10秒後に接続((3)コンテンツ1に接続要求)が来ている。コンテンツ1の配信は接続((1)コンテンツ1への接続要求)で行っており、先ほどの配信開始から20秒経過している。タイムアウト時間が30秒であるので、まだサーバ1のキャッシュにこれから配信を行うデータが残っていると考えられるので、接続((3)コンテンツ1への接続要求)はサーバ1に振り分ける。
【0029】
その10秒後に接続((4)コンテンツ4への接続要求)が来ているが、コンテンツ4の配信を行うのは初めてであるので、最も接続数の少ないサーバ3に接続を振り分ける。その10秒後に接続((5)コンテンツ4への接続要求)が来ているが、コンテンツ4は10秒前にサーバ3に振り分けたので、サーバ3に接続((5)コンテンツ4への接続要求)を振り分ける。その20秒後に接続((6)コンテンツ1への接続要求)が来ているが、コンテンツ1が最後に配信されたのは50秒前であり、タイムアウト時間を過ぎてしまっているため、サーバ1のキャッシュにこれから配信するデータが配置されていないので、最も接続本数の少ないサーバ2に接続を振り分ける。
このようにして、各サーバ1,2,3には、それぞれ2本ずつ接続されていることになる。
【0030】
次に、サーバの現在の接続本数に関するデータを、接続振り分け装置12のデータ取得部121が取得する方法の一例を説明する。
サーバの接続本数のデータを取得する手法は複数存在するが、それらのうちで主に用いられている手法は下記の方法である。
(a)SNMP(Simple Network Management Protocol)を利用し、サーバの各種情報を一元取得管理することができる。(b)独自に管理システムを構築する手法:上記SNMPを用いての管理が不可である場合には(例えば、SNMPでは効率の悪い場合)、各サーバにリソースを報告するデーモンを配置し、接続本数を定期的に報告するプログラムにより、必要とされるデータを取得する方法がある。これは、振り分け装置12から問い合わせがサーバのサーバリソース監視プログラムに送られると、このプログラムから振り分け装置12に対して、それに対する返答が返される。
【0031】
(請求項5の実施例)
請求項5では、請求項1の手法において、キャッシュを持っているサーバに振り分けることができない時、つまりタイムアウト時間内のサーバが存在しない場合には、従来の振り分け手法の一つである、サーバリソースを測定し、最もリソースの余裕のあるサーバを選択する手法を用いて接続を振り分ける。
図3に示すように、接続振り分け装置12において、データ取得部121が振り分け先のサーバ13,14,15のリソース(例えば、CPU利用率、ディスクI/O量、現在のスループット等)を監視して、それらのどれか1つを判断の基準として、最もリソースに余裕のあるサーバに接続を振り分ける。
データ取得部121は、CPU利用率、ディスクI/O量、現在のスループット等を監視して、情報を取得する。データ記憶部122は、データ取得部121が取得したデータを蓄積するとともに、コンテンツ毎に最後に接続を振り分けたサーバおよびその時の時刻を蓄積する。算出部123は、データ記憶部122に蓄積された接続記録から、振り分けるべきサーバを算出し、接続を振り分ける。
【0032】
データ取得部121が、CPU利用率、ディスクI/O量、現在のスループット等に関するデータを取得する方法の一例を説明する。
請求項4で説明したと同じように、サーバのCPU利用率、ディスクI/O量、スループット等のデータを取得する手法は複数存在するが、それらのうちで主に用いられている手法は下記の方法である。
(a)SNMP(Simple Network Management Protocol)を利用し、サーバの各種情報を一元取得管理することができる。(b)独自に管理システムを構築する手法:上記SNMPを用いての管理が不可である場合には(例えば、SNMPでは効率の悪い場合)、各サーバにリソースを報告するデーモンを配置し、CPU利用率やディスクI/O量やトータルスループットを定期的に報告するプログラムにより、必要とされるデータを取得する方法がある。これは、振り分け装置12から問い合わせがサーバのサーバリソース監視プログラムに送られると、このプログラムから振り分け装置12に対して、それに対する返答が返される。
【0033】
(プログラムとその記録媒体)
図5の接続の振り分け装置の処理フローまたは図6の請求項2に関する処理フローをそれぞれコンピュータで実行可能なプログラムに変換し、変換されたプログラムをCD−ROM等の記録媒体に格納しておく。これにより、DNSやその他のコンピュータにこの記録媒体を装着し、プログラムをコンピュータにインストールするか、ネットワークを介して他のコンピュータにダウンロードすることで、プログラムを実行させれば、本発明を容易に実現することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、サーバ上のキャッシュをできるだけ活用することにより、ディスクアクセスを最小限に抑えることができ、その結果、コンテンツ配信速度を高めることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すサーバへの接続の振り分け装置のブロック図(請求項1)である。
【図2】本発明(請求項1)の手法と従来手法の性能差を示す図である。
【図3】図1における接続振り分け装置のブロック構成図である。
【図4】ディスクおよびメモリのデータ転送速度とアクセス時間を示す図である。
【図5】図3における接続振り分け装置の処理フローチャートである。
【図6】本発明の一実施例を示すタイムアウト時間の設定方法を示す処理フローチャート(請求項2)である。
【図7】本発明を用いた実際の処理の例を示す説明図(請求項4)である。
【図8】従来における複数サーバによる振り分け負荷分散の図である。
【図9】従来手法におけるディスク上のデータおよびキャッシュのイメージを示す図である。
【符号の説明】
11…クライアント、12A…スイッチ、13,14,15…サーバ、
12…接続振り分け装置、121…データ取得部、122…データ記憶部、
123…算出部。

Claims (7)

  1. 複数サーバに単一ないし複数の同一のコンテンツ群を配置し、接続し、接続をそれぞれのサーバに割り振っていくことにより、負荷分散を図るサーバへの接続の振り分け方法において、
    コンテンツ毎に最後に当該コンテンツへのアクセスが生じてからのタイムアウト時間を設定しておき、
    新規に接続要求が来た場合には、上記タイムアウト時間内であれば、当該コンテンツの配信で最後に接続を振ったサーバに接続を振り分けるようにすることを特徴とするサーバへの接続の振り分け方法。
  2. 請求項1に記載サーバへの接続の振り分け方法において、
    前記タイムアウト時間を定量的に算出する場合、キャッシュ上に配置されたデータを読み込んでいる接続がない状態で、サーバのトータルスループットをT(Mbps)、キャッシュ可能領域をMc(Mbyte)とすると、キャッシュが入れ替わる時間Tc(sec)は、Tc=8Mc/T(sec)で算出できることから、最後に当該コンテンツへのアクセスが生じてからの上記時間Tcで見積ることができ、これに基づいて振り分けるサーバを選択することを特徴とするサーバへの接続の振り分け方法。
  3. 請求項1に記載のサーバへの接続の振り分け方法において、
    前記タイムアウト時間内に振り分けるべきサーバが存在しない時には、アクティブなサーバレスポンスタイム測定法を用いて、最もレスポンスタイムが短かいサーバに振り分けることを特徴とするサーバへの接続の振り分け方法。
  4. 請求項1に記載のサーバへの接続の振り分け方法において、
    前記タイムアウト時間内に振り分けるべきサーバが存在しない時には最も接続数の少ないサーバに振り分けることを特徴とするサーバへの接続の振り分け方法。
  5. 請求項1に記載のサーバへの接続の振り分け方法において、
    前記タイムアウト時間内に振り分けるべきサーバが存在しない時には、サーバリソースを測定し、最もリソースに余裕のあるサーバを選択することにより、該サーバに接続を振り分けることを特徴とするサーバへの接続の振り分け方法。
  6. 請求項1から請求項5までの中のいずれかに記載のサーバへの接続の振り分け方法の手順をコンピュータに実行させるための接続振り分け用プログラム。
  7. 請求項6に記載の接続振り分け用プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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