JP3795226B2

JP3795226B2 - Auto tensioner

Info

Publication number: JP3795226B2
Application number: JP13360398A
Authority: JP
Inventors: 規山川; 高志筒井; 英幸太田
Original assignee: JTEKT Corp
Current assignee: JTEKT Corp
Priority date: 1998-05-15
Filing date: 1998-05-15
Publication date: 2006-07-12
Anticipated expiration: 2018-05-15
Also published as: JPH11325205A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト駆動機構におけるベルトの張力を適度に維持するために使用されるオートテンショナに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、ベルト自動張力調整装置として知られるオートテンショナのうちには図４及び図５で例示するような構成とされたものがあり、このオートテンショナは、ベルト駆動機構の取付対象（図示省略）に固定されたシャフト１の一端部でもって揺動可能に支持されたアーム２と、このアーム２のボス部３をシャフト１から抜け出し不可に支持する押さえ板４と、アーム２のボス部３と押さえ板４との間に介装された摩擦板５と、アーム２でもって回動自在に支持されたテンションプーリ６とを備えている。
【０００３】
そして、この際におけるシャフト１の内部には軸心方向に沿って捩り圧縮された捩りコイルバネ７が配設されており、この捩りコイルバネ７は、捩り復元力によってアーム２を一揺動方向（図４では反時計方向）へと付勢しながらベルト８に対して張力を付与するとともに、伸張復元力によってアーム２のボス部３を摩擦板５へと押し付けてアーム２に揺動抵抗を付与している。なお、ここでの摩擦板５は、クラッチフェーシング材やブレーキライニング材、あるいは、ブレーキパッド材などを用いて作製されたものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来のオートテンショナを構成する摩擦板５は、アーム２のボス部３と押さえ板４との間に介装されたうえ、捩りコイルバネ７の伸張復元力によって圧接されることになっている。そのため、ベルト８の張力変動に伴ってアーム２が揺動する度ごと、この摩擦板５はアーム２のボス部３と押さえ板４とに対して圧接された状態下で揺動することになり、アーム２の揺動が頻繁に繰り返された際には、アーム２のボス部３及び押さえ板４との間で摺動する摩擦板５の発熱を招いてしまう。そして、このような発熱に伴って摩擦板５が温度上昇を起こすと、この摩擦板５の耐摩耗性が低下することになり、その摩擦係数が不安定になるというような不都合が生じる。
【０００５】
本発明はこのような不都合に鑑みて創案されたものであり、摩擦板の温度上昇を防止することが可能であり、摩擦板の温度上昇に伴う不都合が発生する恐れのないオートテンショナの提供を目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項１に係るオートテンショナは、固定されたシャフトでもって揺動可能に支持されたアームと、このアームのボス部をシャフトから抜け出し不可に支持する押さえ板と、この押さえ板とアームのボス部との間に介装された摩擦板と、アームでもって回動自在に支持されたテンションプーリとを備えてなるオートテンショナであって、摩擦板と対面する押さえ板の内面上には、複数の凹部と、隣り合う凹部の間ごとに位置して摩擦板を揺動不可に支持する複数の食い込み突起とが設けられ、摩擦板は、押さえ板との間で食い込み突起の食い込みにより揺動不可に支持され、アームのボス部に対してのみ摺動する状態で介装されていることを特徴とする。本発明の請求項２に係るオートテンショナは、ボス部を含むアームは、アルミニウム合金を用いて作製されたものであることを特徴としている。
【０００７】
上記請求項１の構成によれば、アームに従って揺動する摩擦板はアームのボス部との間でのみ摺動することになるが、体積の大きなアームのボス部における熱容量の方が摩擦板のそれよりも大きいため、摺動に伴って生じた発熱はすぐさまアームのボス部へと流れ込むことになり、摩擦板に蓄熱して温度上昇を引き起こすことはなくなる。そして、押さえ板でもって摩擦板を確実に揺動不可な状態とし得るので、摩擦板をアームのボス部との間でのみ摺動させることが可能となる。また、請求項２の構成によると、ボス部を含むアームの有する熱容量が大幅に大きくなるので、摩擦板の温度上昇を防止することが容易になるという利点が確保される。
【０００８】
【発明の実施の形態】
図１は本実施の形態に係るオートテンショナの全体構成を示す正面図、図２は図１中のＸ−Ｘ線に沿って切断した全体構成を示す断面図であり、図３はオートテンショナが備えている押さえ板の全体形状を後側から見た構成を示す平面図である。そして、本実施の形態に係るオートテンショナの全体構成は従来の形態と基本的に異ならないので、図１及び図２において図４及び図５と同一の部品、部分には同一符号を付している。なお、以下の説明においては、図１中の紙面手前側領域及び図２中の右側領域を前側と称し、図１中の紙面裏側領域及び図２中の左側領域を後側と称することにしている。
【０００９】
本実施の形態に係るオートテンショナは、図１及び図２で示すように、固定されたシャフト１でもって揺動可能に支持されたアーム２と、このアーム２のボス部３をシャフト１から抜け出し不可に支持する押さえ板１１と、この押さえ板１１とアーム２のボス部３との間に介装された摩擦板５と、アーム２でもって回動自在に支持されたテンションプーリ６と、シャフト１の内部に配設された捩りコイルバネ７とを備えている。そして、この際におけるオートテンショナは、従来の形態と同様のオフセットタイプ、つまり、シャフト１の軸心方向におけるアーム２の揺動中心位置Ｏ₁ よりもアーム２に対するテンションプーリ６の回動中心位置Ｏ₂ の方が前側に配置されたオフセットタイプとなっている。なお、オートテンショナがオフセットタイプに限られることはなく、アーム２の揺動中心位置Ｏ₁ とテンションプーリ６の回動中心位置Ｏ₂ とが位置ずれしていないタイプであってもよいことは勿論である。
【００１０】
シャフト１はベルト駆動機構の取付対象（図示省略）に対して固定されたものであり、アーム支持部１４と、カバー部１５と、一対のボルト取付片１６とを具備している。そして、アーム支持部１４は、その前端側半部が截頭円錐形状とされ、かつ、その後端側半部が円筒形状とされたものであり、カバー部１５は、アーム支持部１４の後端部から径方向外向きに沿って延出されたうえ、アーム支持部１４の外周囲を離間した状態で囲んだものとなっている。また、ボルト取付片１６の各々はカバー部１５の外周縁から径方向外向きに張り出し形成されたものであり、これらが一体化されてなるシャフト１はアルミニウム合金などのダイカスト成形によって作製された鋳造品であることになっている。
【００１１】
アーム２はシャフト１の一端部でもって揺動可能に支持されたものであり、このアーム２の後端側に設けられたボス部３は截頭円錐筒形状の滑り軸受１７を介したうえでシャフト１の前端側半部に対して外嵌されている。一方、この際におけるアーム２の前端側には、ボス部３とは反対向きに突出したプーリ支持部１８が設けられており、このプーリ支持部１８によってはテンションプーリ６が回動自在な状態で支持されている。そして、これらのボス部３及びプーリ支持部１８が一体化されてなるアーム２も、シャフト１同様、アルミニウム合金などのダイカスト成形によって作製された鋳造品となっている。なお、滑り軸受１７としては、ポリアミド４６（商品名）などの合成樹脂からなるブッシュを使用するのが一般的である。
【００１２】
押さえ板１１はアーム２のボス部３をシャフト１から抜け出し不可に支持するものであり、構造用圧延鋼板のプレス加工によって作製された押さえ板１１は、アーム２のボス部３が揺動可能として外嵌されたシャフト１の前端側半部に螺着されたボルト１９でもってシャフト１の前側端面に対して押し付けられた状態で固定されている。そして、この押さえ板１１の内面上、つまり、摩擦板５と対面する押さえ板１１の内面上には複数の食い込み突起２０が設けられており、これらの食い込み突起２０は押さえ板１１とアーム２のボス部３との間に介装された摩擦板５に対して食い込むことにより、この摩擦板５を押さえ板１１との間で揺動不可な状態として支持することになっている。
【００１３】
すなわち、図３で示すように、食い込み突起２０は、押さえ板１１そのものの強度向上を図るべく内面上の所定位置ごとに形成された凹部２１の間ごとに対して２個ずつプレス加工でもって突出させられたものであり、２個で一対となる食い込み突起２０の各々はプレス加工上の都合から互いに位置ずれした状態で形成されている。なお、凹部２１の形成により押さえ板１１の強度が向上するのは、図２の断面図における押さえ板１１の下半分の記載のように、凹部２１は押さえ板１１の外面側に突出し、凹部２１部分において押さえ板１１の肉厚が薄くなるようなことはなく波板状となることで、平坦な板状に比べ強度が向上することによる。また、これら食い込み突起２０のそれぞれがプレス加工でもって形成されている必然性があるわけではなく、例えば、ピン付けなどの方法を採用したうえで押さえ板１１の内周面上に固着されたものであってもよいことは勿論である。
【００１４】
摩擦板５はアーム２のボス部３と押さえ板１１との間に介装して設けられたものであり、クラッチフェーシング材やブレーキライニング材、あるいは、ブレーキパッド材などを用いることによって作製されている。そして、ここでの摩擦板５は、シャフト１に配設された捩りコイルバネ７の有する伸張復元力によってアーム２のボス部３及び押さえ板１１へと圧接されることになっており、圧接されている結果としてアーム２に揺動抵抗を付与することになっている。すなわち、この際における摩擦板５は、押さえ板１１の内面上に設けられた複数の食い込み突起２０でもって押さえ板１１とは摺動不可であるため、アーム２のボス部３に対してのみ摺動するようになったうえでアーム２のボス部３と押さえ板１１との間に介装されていることになる。
【００１５】
従って、ベルト８の張力変動に伴うアーム２の揺動が頻繁に繰り返されても、摺動しているアーム２のボス部３側のみでしか摩擦板５の発熱は起こらないことになる。そして、この際におけるアーム２のボス部３は、摩擦板５よりも体積が大きくて熱容量が大きいため、摺動に伴って生じた発熱はすぐさまアーム２のボス部３へと流れ込むことになり、摩擦板５の蓄熱による温度上昇は生じないことになる。なお、本実施の形態では、ボス部３を含むアーム２がアルミニウム合金製であり、その熱容量が大幅に大きくなっているので、摩擦板５からアーム２のボス部３への熱の流れ込みが速やかであり、摩擦板５の温度上昇を防止することがより一層容易となっている。
【００１６】
テンションプーリ６は、転がり軸受２２を介したうえでアーム２のプーリ支持部１８に対して回動自在に軸支されたものであり、プレス材を用いて作製されたテンションプーリ６はボルト２３を用いたうえで抜け出し不可としてアーム２のプーリ支持部１８に螺着されている。なお、図中の符号２４は軸受保護カバーであり、この軸受保護カバー２４は転がり軸受２２に対する水分や異物の侵入を防止すべく設けられたものである。
【００１７】
捩りコイルバネ７は、シャフト１が具備するアーム支持部１４の外周面及びカバー部１５の内周面と、アーム２に設けられたボス部３の後端面とで囲まれた環状空間内に配設されたものであり、軸心方向に沿って捩り圧縮された捩りコイルバネ７は、捩り復元力によってアーム２を一揺動方向（図１では反時計方向）へと付勢しながらベルト８に対して張力を付与するとともに、伸張復元力によってアーム２のボス部３を摩擦板５へと押し付けてアーム２に揺動抵抗を付与する機能を発揮している。なお、図示省略しているが、この捩りコイルバネ７の両端側には径方向の外向きに沿って屈曲された屈曲部が一体的として形成されており、これらの屈曲部はシャフト１の底部及びアーム２のボス部３の各々に設けられた切欠き部によって係止されている。
【００１８】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項１に係るオートテンショナによれば、アームのボス部と押さえ板との間に介装された摩擦板がアームのボス部に対してのみ摺動する状態として介装されているので、摺動に伴って生じた発熱はすぐさまアームのボス部へと流れ込むことになり、摩擦板に蓄熱して温度上昇を引き起こすことはなくなる。そのため、このような発熱に伴って摩擦板の耐摩耗性が低下し、その摩擦係数が不安定になるというような不都合が生じることを有効に防止できるという効果が得られる。
【００１９】
そして、摩擦板と対面する押さえ板の内面上には摩擦板を揺動不可に支持する複数の食い込み突起を設けているので、この押さえ板でもって摩擦板を確実に揺動不可な状態とし得ることになり、摩擦板をアームのボス部との間でのみ摺動させることが可能になるという効果が得られる。また、本発明の請求項２によれば、ボス部を含むアームがアルミニウム合金を用いて作製されたものであり、その熱容量が大幅に大きくなっているので、請求項１の効果を高めて摩擦板の温度上昇を防止することが容易になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施の形態に係るオートテンショナの全体構成を示す正面図である。
【図２】図１中のＸ−Ｘ線に沿って切断した構成を示す断面図である。
【図３】押さえ板の全体形状を後側から見た構成を示す平面図である。
【図４】従来の形態に係るオートテンショナの全体構成を示す正面図である。
【図５】図４中のＹ−Ｙ線に沿って切断した構成を示す断面図である。
【符号の説明】
１シャフト
２アーム
３ボス部
５摩擦板
６テンションプーリ
１１押さえ板
２０食い込み突起[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an auto tensioner used for maintaining a belt tension in a belt driving mechanism appropriately.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, some of the auto tensioners known as belt automatic tension adjusting devices are configured as illustrated in FIGS. 4 and 5, and this auto tensioner is attached to a belt drive mechanism (not shown). An arm 2 that is swingably supported by one end of the shaft 1 fixed to the shaft 1, a pressing plate 4 that supports the boss 3 of the arm 2 so that it cannot be pulled out of the shaft 1, and a boss 3 of the arm 2. A friction plate 5 interposed between the pressing plate 4 and a tension pulley 6 supported rotatably by the arm 2 are provided.
[0003]
A torsion coil spring 7 that is torsionally compressed along the axial direction is disposed inside the shaft 1 at this time, and the torsion coil spring 7 moves the arm 2 in one swinging direction (see FIG. 4, the belt 8 is tensioned while being biased in the counterclockwise direction, and the boss 3 of the arm 2 is pressed against the friction plate 5 by the extension restoring force to impart swing resistance to the arm 2. ing. The friction plate 5 here is manufactured using a clutch facing material, a brake lining material, a brake pad material, or the like.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the friction plate 5 constituting the conventional auto tensioner is interposed between the boss portion 3 of the arm 2 and the pressing plate 4 and is pressed by the expansion restoring force of the torsion coil spring 7. Yes. For this reason, every time the arm 2 swings as the belt 8 changes in tension, the friction plate 5 swings in a state of being pressed against the boss portion 3 of the arm 2 and the pressing plate 4. When the swing of the arm 2 is frequently repeated, the friction plate 5 that slides between the boss portion 3 and the pressing plate 4 of the arm 2 is heated. When the friction plate 5 rises in temperature due to such heat generation, the wear resistance of the friction plate 5 is lowered, and the friction coefficient becomes unstable.
[0005]
The present invention was devised in view of such disadvantages, and it is possible to prevent an increase in the temperature of the friction plate, and to provide an auto tensioner that is free from the inconvenience associated with the increase in the temperature of the friction plate. It is aimed.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
An autotensioner according to a first aspect of the present invention includes an arm that is swingably supported by a fixed shaft, a pressing plate that supports a boss portion of the arm so as not to come out of the shaft, and the pressing plate and the arm. An auto tensioner comprising a friction plate interposed between the boss portion and a tension pulley supported rotatably by an arm, on the inner surface of the holding plate facing the friction plate A plurality of recesses and a plurality of biting projections that are positioned between adjacent recesses and support the friction plates so as not to swing. The friction plates are rocked by the biting projections between the pressing plates. It is supported so as not to move, and is interposed so as to slide only on the boss portion of the arm. The auto tensioner according to claim 2 of the present invention is characterized in that the arm including the boss portion is made of an aluminum alloy .
[0007]
According to the first aspect of the present invention, the friction plate that swings according to the arm slides only between the boss portion of the arm, but the heat capacity of the boss portion of the arm having a large volume is greater than that of the friction plate. Since it is larger than that, the heat generated by sliding will immediately flow into the boss part of the arm, and heat will not be stored in the friction plate, causing an increase in temperature. And, since may be a reliable in Call swing state friction plates with at depressed example a plate, it is possible to slide only between the boss portion of the friction plate arm. According to the second aspect of the present invention, since the heat capacity of the arm including the boss portion is significantly increased, the advantage that it is easy to prevent the temperature of the friction plate from being increased is ensured.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a front view showing the overall configuration of the auto tensioner according to the present embodiment, FIG. 2 is a cross-sectional view showing the overall configuration cut along the line XX in FIG. 1, and FIG. It is a top view which shows the structure which looked at the whole shape of the holding plate provided from the back side. Since the overall configuration of the auto tensioner according to the present embodiment is not fundamentally different from that of the conventional embodiment, the same parts and portions in FIGS. 1 and 2 as in FIGS. Yes. In the following description, the front side area in FIG. 1 and the right side area in FIG. 2 are referred to as the front side, and the back side area in FIG. 1 and the left side area in FIG. 2 are referred to as the rear side. Yes.
[0009]
As shown in FIGS. 1 and 2, the autotensioner according to the present embodiment pulls out an arm 2 that is swingably supported by a fixed shaft 1 and a boss portion 3 of the arm 2 from the shaft 1. A pressing plate 11 that is unsupported, a friction plate 5 interposed between the pressing plate 11 and the boss 3 of the arm 2, a tension pulley 6 that is rotatably supported by the arm 2, and a shaft 1 and a torsion coil spring 7 disposed inside. The auto tensioner at this time is the same offset type as in the conventional embodiment, that is, the rotation center position O of the tension pulley 6 relative to the arm 2 rather than the swing center position O ₁ of the arm 2 in the axial direction of the shaft 1. ₂ is an offset type arranged on the front side. Note that the auto tensioner is not limited to the offset type, and it is of course possible that the swing center position O ₁ of the arm 2 and the rotation center position O ₂ of the tension pulley 6 are not misaligned. It is.
[0010]
The shaft 1 is fixed to an attachment target (not shown) of the belt drive mechanism, and includes an arm support portion 14, a cover portion 15, and a pair of bolt attachment pieces 16. The arm support portion 14 has a front half portion in a frustoconical shape and a rear half portion in a cylindrical shape. The cover portion 15 has a rear end in the arm support portion 14. In addition to extending radially outward from the portion, the outer periphery of the arm support portion 14 is enclosed in a spaced state. Each of the bolt mounting pieces 16 is formed so as to project outward from the outer peripheral edge of the cover portion 15 in the radial direction, and the shaft 1 formed by integrating them is a casting made by die casting such as an aluminum alloy. It is supposed to be a product.
[0011]
The arm 2 is supported by one end portion of the shaft 1 so as to be swingable, and the boss portion 3 provided on the rear end side of the arm 2 is disposed through a truncated conical cylindrical slide bearing 17. It is externally fitted to the front end side half of the shaft 1. On the other hand, a pulley support portion 18 protruding in the opposite direction to the boss portion 3 is provided on the front end side of the arm 2 at this time. Depending on the pulley support portion 18, the tension pulley 6 can be rotated. It is supported. The arm 2 formed by integrating the boss portion 3 and the pulley support portion 18 is also a cast product made by die casting such as an aluminum alloy like the shaft 1. As the sliding bearing 17, a bush made of a synthetic resin such as polyamide 46 (trade name) is generally used.
[0012]
The holding plate 11 supports the boss 3 of the arm 2 so as not to come out of the shaft 1, and the holding plate 11 manufactured by pressing a rolled structural steel plate allows the boss 3 of the arm 2 to swing. It is fixed in a state in which it is pressed against the front end surface of the shaft 1 with a bolt 19 screwed to the half of the front end side of the externally fitted shaft 1. A plurality of biting projections 20 are provided on the inner surface of the pressing plate 11, that is, on the inner surface of the pressing plate 11 that faces the friction plate 5, and these biting projections 20 are formed between the pressing plate 11 and the arm 2. By biting into the friction plate 5 interposed between the boss portion 3 and the friction plate 5, the friction plate 5 is supported so as not to swing between the pressing plate 11.
[0013]
That is, as shown in FIG. 3, two biting protrusions 20 are projected by press working between the recesses 21 formed at predetermined positions on the inner surface in order to improve the strength of the pressing plate 11 itself. Each of the two pairs of biting protrusions 20 is formed so as to be displaced from each other for convenience of press working. The reason why the strength of the pressing plate 11 is improved by forming the concave portion 21 is that the concave portion 21 protrudes to the outer surface side of the pressing plate 11 as described in the lower half of the pressing plate 11 in the sectional view of FIG. This is because the thickness of the presser plate 11 does not become thin at the portion, and is corrugated, thereby improving the strength compared to the flat plate. Further, each of the biting protrusions 20 is not necessarily formed by press working, and is, for example, one that is fixed on the inner peripheral surface of the pressing plate 11 after adopting a method such as pinning. Of course there may be.
[0014]
The friction plate 5 is provided between the boss 3 of the arm 2 and the pressing plate 11, and is produced by using a clutch facing material, a brake lining material, a brake pad material, or the like. Yes. The friction plate 5 here is pressed against the boss 3 of the arm 2 and the holding plate 11 by the extension restoring force of the torsion coil spring 7 disposed on the shaft 1 and is pressed. As a result, the arm 2 is given rocking resistance. That is, the friction plate 5 at this time cannot slide with the pressing plate 11 with the plurality of biting protrusions 20 provided on the inner surface of the pressing plate 11, and therefore slides only on the boss portion 3 of the arm 2. After being moved, it is interposed between the boss 3 of the arm 2 and the pressing plate 11.
[0015]
Therefore, even if the swinging of the arm 2 due to the fluctuation of the tension of the belt 8 is frequently repeated, the friction plate 5 generates heat only at the boss 3 side of the sliding arm 2. At this time, the boss 3 of the arm 2 has a larger volume and a larger heat capacity than the friction plate 5, so that heat generated by sliding immediately flows into the boss 3 of the arm 2. The temperature rise due to heat storage of the friction plate 5 does not occur. In the present embodiment, the arm 2 including the boss portion 3 is made of an aluminum alloy, and its heat capacity is greatly increased. Therefore, the heat flows from the friction plate 5 to the boss portion 3 of the arm 2 quickly. It is even easier to prevent the friction plate 5 from rising in temperature.
[0016]
The tension pulley 6 is pivotally supported with respect to the pulley support portion 18 of the arm 2 via a rolling bearing 22, and the tension pulley 6 manufactured using a press material has bolts 23. It is screwed to the pulley support 18 of the arm 2 so that it cannot be pulled out after use. Reference numeral 24 in the figure denotes a bearing protective cover, and this bearing protective cover 24 is provided to prevent moisture and foreign matter from entering the rolling bearing 22.
[0017]
The torsion coil spring 7 is disposed in an annular space surrounded by the outer peripheral surface of the arm support portion 14 and the inner peripheral surface of the cover portion 15 provided on the shaft 1 and the rear end surface of the boss portion 3 provided on the arm 2. The torsion coil spring 7 which is torsionally compressed along the axial direction is applied to the belt 8 while urging the arm 2 in one swinging direction (counterclockwise in FIG. 1) by a torsional restoring force. Thus, a function of exerting a swinging resistance on the arm 2 by pressing the boss 3 of the arm 2 against the friction plate 5 by an extension restoring force is exerted. Although not shown in the figure, bent portions bent along the radial outward direction are integrally formed on both ends of the torsion coil spring 7, and these bent portions are formed at the bottom of the shaft 1 and the bent portion. The arm 2 is locked by a notch provided in each of the boss portions 3 of the arm 2.
[0018]
【The invention's effect】
As described above, according to the auto tensioner according to claim 1 of the present invention, the friction plate interposed between the boss portion of the arm and the pressing plate slides only on the boss portion of the arm. Therefore, the heat generated by sliding immediately flows into the boss portion of the arm, and heat is stored in the friction plate so that the temperature does not increase. Therefore, it is possible to effectively prevent the occurrence of inconvenience that the wear resistance of the friction plate is reduced due to such heat generation and the friction coefficient becomes unstable.
[0019]
And, because on the inner surface of the pressing plate that faces the milling Kosuita are provided a plurality of biting projections for supporting the friction plates to swing not, the friction plate is reliably swing disabled state with this pressing plate As a result, the friction plate can be slid only with respect to the boss portion of the arm. According to claim 2 of the present invention, the arm including the boss portion is made of an aluminum alloy, and its heat capacity is greatly increased. The effect that it becomes easy to prevent the temperature rise of a board is acquired.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an overall configuration of an auto tensioner according to an embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a configuration cut along line XX in FIG. 1;
FIG. 3 is a plan view showing a configuration of the entire shape of the pressing plate as viewed from the rear side.
FIG. 4 is a front view showing an overall configuration of an auto tensioner according to a conventional embodiment.
5 is a cross-sectional view showing a configuration cut along line YY in FIG. 4;
[Explanation of symbols]
1 Shaft 2 Arm 3 Boss part 5 Friction plate 6 Tension pulley 11 Holding plate 20 Bite protrusion

Claims

An arm supported so as to be able to swing with a fixed shaft, a pressing plate that supports the boss portion of the arm so as not to come out of the shaft, and friction interposed between the pressing plate and the boss portion of the arm. An auto tensioner comprising a plate and a tension pulley rotatably supported by an arm, on the inner surface of the pressing plate facing the friction plate, between a plurality of recesses and adjacent recesses And a plurality of biting protrusions that support the friction plate so as not to swing, and the friction plate is supported so as not to swing by the biting protrusion between the pressing plate and the boss portion of the arm. An auto tensioner that is inserted in a sliding state.

2. The auto tensioner according to claim 1, wherein the arm including the boss portion is manufactured using an aluminum alloy.