JP3795107B2 - 分散処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のコンピュータを接続してプログラムを分散処理する分散処理システムに係り、特に処理すべきプログラムについて、実際に接続されているコンピュータの物理的な記憶装置名等を意識せずに、体系的に統一した論理ファイル名による記述を許し、かつ、プログラムの処理結果について、ジョブ実行履歴を出力可能な分散処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、大きなプログラムの処理は、メインフレームと呼ばれる大型コンピュータによって統一的に処理していた。しかし、システムの柔軟性、経済性、システムの信頼性等の要求から、最近ではミニコンピュータやワークステーションやパーソナルコンピュータ等を通信回線によって接続し、プログラムを分散処理することによって、大型コンピュータと同等の処理を行おうとする要求が高まっていた。
【0003】
この要求に応えて最近では、種々の分散型オペレーティングシステム(分散型OSという)が提案されている。これら分散型OSによれば、統一した文法でプログラムを記述でき、かつ、他のコンピュータ内のファイルにアクセスできるようになった。この分散型OSによって、大型のプログラムを複数のコンピュータによって分散処理することが技術的に可能になった。このような分散型OSとしては、たとえばUNIXがある。
【0004】
図7は、従来の分散型OSによってプログラムを分散処理する場合のハードウェアのシステム構成を示している。
【0005】
図7に示すように、従来の分散処理システム11は、複数のコンピュータ12a,…,12nを通信回線13によって接続したものからなる。
【0006】
各コンピュータ12a,…,12nは、それぞれ異なる物理資源の構成、たとえば、データファイルを格納する記憶装置等を有しているが、同様のジョブ実行手段14a,…,14nによってプログラムを処理する点で共通し、互いに並列的である。
【0007】
上記構成の分散処理システム11で処理するプログラム15は、物理資源・環境に基づいて記述されなければならない。すなわち、プログラム15は、ジョブ(プログラム中の一連の処理)およびコンピュータ12a,…,12nの実行順序を指定し、コンピュータ12a,…,12nのそれぞれの具体的な記憶装置名、ディレクトリー名を指定して入出力ファイルを記述していなければならない。
【0008】
図7の例では、矢印に示すように、プログラム15は、最初にコンピュータ12aで処理され、次にその処理結果がコンピュータ12bに転送されて処理され、さらに、コンピュータ12nで処理されて最終的な処理結果がコンピュータ12aに返送される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の分散処理システムでは、プログラムの記述のための作業が煩雑であり、かつ、システム構成の拡張や変更に柔軟に対応するのが困難であった。
【0010】
すなわち、上記分散型OSによるプログラムの記述は、統一した文法によって記述できるものの、プログラム作成者は、システムを構成する各コンピュータの物理的な装置名を念頭に置きながら、データの所在や、エラー発生時の処理等を、それらの物理的な装置によって明示的に記述しなければならなかった。このように、プログラム中の入出力ファイルについてその物理的な所在を一々記述するのは、プログラム作成者にとって大きな負担となっていた。特に、大規模のシステムにおいては、前述したプログラム作成者の負担が著しく増大した。
【0011】
また、このようにして作成したプログラムは、固有のシステム構成にのみ有効であり、異なる構成の分散処理システムに使用することができなかった。したがって、このような分散処理システムでは、システムを構成するコンピュータを追加、変更する場合、あるいは各コンピュータの装置構成を変更する場合、再度プログラムの内容を見直さなければならなかった。これでは、分散処理システムの長所である柔軟性を十分に活かすことはできなかった。
【0012】
さらに、図7の例から明らかなように、従来の分散処理システムでは、処理結果がシステムのコンピュータ間でやり取りされるので、たとえば、コンピュータ12bの処理に支障があって、処理結果がコンピュータ12nに転送されなかった場合、プログラムのどの部分に支障が発生したかを特定することができなかった。
【0013】
また、たとえすべてのジョブが円満に処理された場合でも、どのコンピュータがどの程度稼働したかのデータを得ることができなかった。
【0014】
特に、複数のプログラムを同時並行的に処理する場合、各コンピュータの負荷を考慮することができなかった。
【0015】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、分散型システムにおいて、体系的に統一した論理ファイル名によるプログラムの記述を許し、かつ、大型コンピュータと同等以上の処理結果を得られる分散処理システムを提供することにある。
【0016】
上記課題を解決するために、本願請求項1に係る分散処理システムは、
複数のコンピュータを接続してプログラムを分散処理する分散処理システムにおいて、
接続されたコンピュータのうちの一つを、プログラムの分散処理の全体を管理するジョブ管理サーバとし、他のコンピュータを、それぞれ前記プログラム中の一連の処理からなるジョブを実行するジョブ実行サーバとし、
前記分散処理すべきプログラムを、それぞれ一定の処理を行う処理プログラムと、前記処理プログラムの実行順序と、ストレージファイル、一時ファイル、パイプファイルを含むファイル種類の名称とシリアルナンバーからなるファイル名による入出力ファイルとからなる論理ジョブ記述によるプログラムとし、
前記ジョブ管理サーバに、ジョブ実行サーバの名前とマシンアドレスを記録したノードテーブルと、各ジョブ実行サーバによるジョブ実行結果を記録するジョブ実行履歴ファイルと、ジョブの実行を各ジョブ実行サーバに分配指示し、それらの処理結果を前記ジョブ実行履歴ファイルに記録するジョブ実行管理手段と、を備え、
前記ジョブ実行サーバに、前記ファイル名による入出力ファイルを各ジョブ実行サーバの物理資源上のファイルに読み換える論理・物理資源変換テーブルと、ジョブを実行するジョブ実行手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本願請求項2に係る分散処理システムは、上記請求項1の分散処理システムにおいて、
前記ジョブ管理サーバは、前記ジョブ実行履歴ファイルを参照し、各ジョブの実行開始時間および終了時間と、入出力ファイルと、ジョブの実行結果と、を含むジョブリストを出力することを特徴とするものである。
【0018】
上記分散処理システムでは、ジョブ管理サーバのジョブ実行管理手段が論理ジョブ記述したプログラムを読み込み、プログラムを構成するジョブの実行を各ジョブ実行サーバに分配・指示する。
【0019】
上記ジョブ管理サーバからジョブの実行を指示されたジョブ実行サーバは、論理・物理資源変換テーブルにより、プログラムに記述された論理名ファイルをそのジョブ実行サーバが有している物理的な装置名上のファイルに読み換えた後に、ジョブ実行手段によって実際にジョブを実行する。
【0020】
ジョブの実行を終了したジョブ実行サーバは、ジョブの実行結果をジョブ管理サーバに報告する。このジョブ実行結果の報告を受けたジョブ管理サーバは、各ジョブの実行結果をジョブ実行履歴ファイルに登録する。
【0021】
さらに、ジョブ管理サーバは、要求により、ジョブ実行履歴ファイルを参照し、ジョブの実行履歴、すなわち、各ジョブの実行開始時間および終了時間、入出力ファイル、各ジョブの実行結果等を含むジョブリストを出力することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態による分散処理システムについて願書に添付の図面を用いて説明する。
【0023】
図1は、本分散処理システムのシステム構成とその処理の流れを示している。
図1に示すように、本分散処理システム1は、複数のコンピュータが通信回線2によって接続されたものからなり、接続されたコンピュータの1つを、プログラムの分散処理の全体を管理するジョブ管理サーバ3とし、他のコンピュータを、それぞれプログラム中の一連の処理からなるジョブを実行するジョブ実行サーバ4a…4nとしたものである。
【0024】
ジョブ管理サーバ3は、ジョブ実行サーバ4a…4nの名前とマシンアドレスを記録したノードテーブル5と、各ジョブ実行サーバによるジョブ実行結果を記録するジョブ実行履歴ファイル6と、ジョブの実行を各ジョブ実行サーバに分配指示し、管理し、それらの処理結果をジョブ実行履歴ファイル6に記録するジョブ実行管理手段7とを備えている。
【0025】
ジョブ実行サーバ4a…4nは、論理名による入出力ファイルをそれぞれのジョブ実行サーバの物理資源上のファイルに読み換える論理・物理資源変換テーブル8a…8nと、実際にジョブを実行し、実行結果をジョブ管理サーバ3に報告するジョブ実行手段9a…9nとを備えている。
【0026】
この他に、本分散処理システム1では、ジョブ管理サーバ3に分散処理すべきプログラムを供給するジョブ定義ファイル10を有している。このジョブ定義ファイル10は、システム内部あるいは外部の所定の記憶装置に記憶されており、一定の処理を行う処理プログラム名と、それら処理プログラムの実行順序と、論理名による入出力ファイルとによって記述した(この記述方法を本明細書では論理ジョブ記述という)プログラムP1 …Pn を多数格納している。
【0027】
本分散処理システム1においては、上記論理ジョブ記述されたプログラムP1 …Pn が、ジョブ定義ファイル10からジョブ管理サーバ3のジョブ実行管理手段7へ送られ、ジョブ実行管理手段7は、プログラムP1 …Pn の記述に従ってプログラムP1 …Pn を構成するジョブ(プログラム中の一連の処理)を各ジョブ実行サーバ4a…4nに分配してその実行を指示する。
【0028】
ジョブ実行サーバ4a…4nのジョブ実行手段9a…9nは、論理・物理資源変換テーブル8a…8nを参照してプログラム中の論理名ファイルをそれぞれの物理資源上のファイルに読み換え、ジョブを実行する。
【0029】
ジョブの処理が終了すると、各ジョブ実行サーバ4a…4nのジョブ実行手段9a…9nは、ジョブの実行結果(本明細書では、ジョブ実行結果は、ジョブが支障なく処理されたか否かの信号、ジョブの実行に費やした時間、入出力ファイル等を指す)をジョブ管理サーバ3のジョブ実行管理手段7に報告する。これを受けて、ジョブ実行管理手段7は、各ジョブの実行結果をジョブ実行履歴ファイル6に登録する。ジョブの実行によって得られたデータ(これを本明細書では「ジョブ実行結果」と区別して「処理データ」という)は、各ジョブ実行サーバ4a…4nからジョブ管理サーバ3へ送られ、図示しない出力手段を介して出力される。
【0030】
次に、本分散処理システム1によって、分散処理すべきプログラムP1 …Pn の記述が如何に簡略化され、かつ、拡張・柔軟性を備えて大型のメインフレームと同等の処理を実現するかをプログラムP1 …Pn 等の具体例を示して以下に説明する。
【0031】
図2は、本分散処理システム1に使用される論理ジョブ記述されたプログラムの一例と、その各センテンスについての説明を示している。図3は、図2のプログラムの処理フローを概念的に示したフロー図である。
【0032】
図2に示すように、この論理記述されたプログラムは、a.jcl (1行目〜16行目)と、b.jcl (17行目〜41行目)と、c.jcl (42行目〜50行目)の3つのジョブについて記述している。各ジョブは、「/」によって区切られた「ステップ」という処理単位の組合せからなる。
【0033】
今、「a.jcl 」というジョブについて注目すると、最初にジョブ名(1行目)と、PGM(プログラムの略)のロードモジュールの格納場所のサーチ順序(2行目)と、ジョブの実行優先度(3行目)とについて記述している。
【0034】
次に、ステップ(4行目〜10行目)の処理について記述している。このステップの処理では、最初にステップ名を記述し(5行目)、次に、一定の処理を行う処理プログラム「pgm1」の実行を指示し(6行目)、次に2行目サーチ順序の下位のプログラムの格納場所を指示した後に(7行目)、入力するストレージファイル「SYS10 se.ial」と(8行目)、出力する一時ファイル「SYS20 &ial」を指示している。ここで、「SYS10 」や「SYS20 」は、入力や出力ファイルを示す一般的な取り決めであり、「se.ial」や「&ial」が各ファイルの固有名称である。
【0035】
上記ステップの意味は、ストレージファイル「se.ial」を入力し、処理プログラム「pgm1」によってストレージファイル「se.ial」を処理し、処理結果を一時ファイル「&ial」に出力せよ、というものである(図3参照)。
【0036】
次のステップ(10行目〜15行目)では、プログラム「pgm2」の実行を指示し(12行目)、先に出力した一時ファイル「&ial」を入力し(13行目)、プログラム「pgm2」によって一時ファイル「&ial」を処理した結果をシステム共通の固定ファイル「/fix/se.iam 」に書き込む(14行目)をことを指示している。
上記2つのステップによってジョブ「a.jcl 」の処理は終了する。
【0037】
同様に、「b.jcl 」は、図3に理解容易に示すように、固定ファイル「/fix/se.iam 」とストレージファイル「se.ia2」を入力し、プログラム「pgm3」によって処理し、処理結果をデータごとに、メモリ上でプログラム「pgm4」に受け渡し(これをパイプ機能という)、プログラム「pgm4」によって処理し、処理結果を一時ファイル「&ia3」に書き込む。次に、一時ファイル「&ia3」と、固定ファイル「/fix/se.iam 」とを読み込み、プログラム「pgm5」によって処理し、処理結果をストレージファイル「se.ia3」に書き込む。さらに、このストレージファイル「se.ia3」をノードBのストレージファイル「se.ia3」に転送する。ここで、ノードBとは、分散処理システムに接続されている特定のコンピュータを示しており、実際的には特定のジョブ実行サーバの名称を記入する。
【0038】
以上でジョブ「b.jcl 」の処理は終了する。なお、上記ジョブ「a.jcl 」、「b.jcl 」は、プログラムの最初に書かれているため、無条件にノードAによって処理されるが、次のジョブ「c.jcl 」からは、指定されたノードBで実行される。
【0039】
ジョブ「c.jcl 」は、ストレージファイル「se.ia3」を入力し、このファイルをプログラム「pgm6」によって処理し、処理結果をストレージファイル「se.ia4」に書き込むことを指示している。
【0040】
上記プログラムの記述上の特徴について以下に説明する。
本分散処理システム1で処理するプログラムは、「se.ia1」,…「se.ia4」(ストレージファイル)、「&ia1」,…,「&ia3」(一時ファイル)、「#ia2」(パイプファイル)のように、予め体系的に定めた論理ファイル名を用いている。
【0041】
このことが、従来のプログラムの記述と大きな差異をなす。すなわち、従来、上記入出力ファイル、特に「一時ファイル」「パイプファイル」等は、プログラム作成者が実際にジョブを実行するコンピュータ(ここではノードAとノードB)の物理資源の構成を考慮し、各コンピュータの特定の記憶装置名の特定のディレクトリー(ファイルの格納場所)名を具体的に明記しなければならなかった。
【0042】
したがって、ファイルごとに各ジョブ実行サーバごとに異なる記憶装置名やディレクトリー名を調べなければならず、このことがプログラム作成上の大きな負担となっていた。ノード名(ジョブ実行サーバの名前、マシンアドレス)についても同様であった。
【0043】
これに対して本分散処理システム1で処理するプログラムは、最初にファイルについて「ストレージファイル」、「一時ファイル」、「パイプファイル」に分け、各種類のファイルごとに所定の名称とシリアルナンバーを付したファイル名の体系を定めておけば、プログラム作成者は、ジョブ実行サーバの物理環境を意識せずにプログラムを作成できる。
【0044】
上記プログラムがジョブ管理サーバ3のジョブ実行管理手段7に読み込まれたときは、ジョブ実行管理手段7は、ノードテーブル5を参照して、プログラムに記述したノード名に従って各ジョブを各ジョブ実行サーバ4a…4nに分配し、実行を指示する。
【0045】
ここで、ノードテーブル5の一例を図4に示す。図4に示すように、ノードテーブル5は、各ジョブ実行サーバ4a…4nのマシンアドレスと装置名を列記したものである。このノードテーブル5により、プログラムに記述されたノード名を検索し、各ジョブ実行サーバを特定することができる。
【0046】
ジョブ実行管理手段7からのジョブ実行命令を受けたジョブ実行サーバ4a…4nは、論理・物理資源変換テーブル8a…8nを参照して、論理名ファイルを各ジョブ実行サーバの物理的な装置上のファイルに読み換え、ジョブを実行する。
【0047】
ここで論理・物理資源変換テーブル8a…8nの一例を図5に示す。図5の6行目〜8行目は、ストレージファイルを格納する物理的な装置名あるいはディレクトリー名を示している。同様に、図5の9行目と10行目は一時ファイルを格納する物理的装置名・ディレクトリー名、同11行目はパイプファイルを格納する物理的装置名・ディレクトリー名をそれぞれ示している。
【0048】
上記論理・物理資源変換テーブル8a…8nにより、ジョブ実行サーバ4a…4nは、それぞれの物理装置上でファイルを扱えることができ、支障なくジョブを実行することができる。
【0049】
このようにしてジョブを実行したジョブ実行サーバ4a…4nは、ジョブの実行結果をジョブ実行管理手段7に報告し、ジョブ実行管理手段7はこれらのジョブの実行結果をジョブ実行履歴ファイル6に登録する。
【0050】
このジョブ実行履歴ファイル6を参照することにより、本発明による分散処理システム1は、メインフレーム等の大型コンピュータ同様のジョブリストを出力することができる。
【0051】
ジョブリストは、各ジョブの実行開始時間および終了時間と、入出力ファイルと、ジョブの実行結果とを含み、プログラムの検証に大きく役立つことができる。
【0052】
図6は、ジョブリストの一例を示している。図6に示すように、ジョブリストを参照することにより、各ジョブ(このリストではSEIA000,SEIA100 等)の実行開始時間、実行終了時間、入出力ファイル、CPUの使用時間等の情報を得ることができる。万一、プログラムの不備等により処理が中断した場合は、どのジョブの実行によって処理が中断したかを特定でき、プログラムの誤りの発見に役立てることができる。
【0053】
本発明の分散処理システムによれば、プログラムは処理の思想(抽象化した処理の流れ)のみを示しており、システムに接続されたコンピュータの物理環境に影響されない。すなわち、たとえば、分散処理システムにジョブ実行サーバを追加したり、あるいは所定のジョブ実行サーバの記憶装置の構成を変更するような場合、プログラムを書き直すことなく、ノードテーブルや論理・物理資源変換テーブルの一部の変更によって対応することができるのである。
【0054】
また、上記説明では、一つのプログラムを処理する場合について説明したが、本発明の分散処理システムは、一つのプログラムの処理に限らず、大型コンピュータ同様に複数のプログラムを同時並行的に処理することができる。
【0055】
この場合、ジョブ実行管理手段7は、プログラムP1 …Pn に従って、どのプログラムに属するジョブであるかに関係なく、ジョブの実行順序を付して次々に各ジョブ実行サーバ4a…4nにジョブの実行を指示する。
【0056】
各ジョブ実行サーバ4a…4nでは、未処理のジョブは待ちの状態になり、実行順序に従ってジョブが逐次処理される。処理されたジョブはジョブ管理サーバ3に報告され、ジョブ管理サーバ3は、プログラムごとに処理結果、処理データを出力する。
【0057】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明の分散処理システムによれば、接続されたコンピュータの物理資源を意識せずに、論理ファイル名によってプログラムを記述することができ、プログラム作成上の負担が大幅に軽減することができる。
【0058】
また、ノードテーブルや論理・物理資源変換テーブル等の局部的な修正をすることにより、システムの構成を拡張・変更することができる。
【0059】
以上により、本発明によれば、プログラムの作成が容易であり、かつ、システムの拡張・変更に柔軟に対応でき、さらに、小型コンピュータを接続した環境下で、大型コンピュータと同様の処理を実現する分散処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分散処理システムのシステム構成と処理の流れを示したブロック図。
【図2】本発明による分散処理システムで処理するプログラムの一例とその説明文を併記した説明図。
【図3】図2に示したプログラムの処理の流れを概念的に示したフロー図。
【図4】ノードテーブルの一例を示した説明図。
【図5】論理・物理資源変換テーブルの一例を示した説明図。
【図6】ジョブリストの一例を示した説明図。
【図7】従来の分散処理システムのシステム構成と処理の流れを示したブロック図。
【符号の説明】
1 分散処理システム
2 通信回線
3 ジョブ管理サーバ
4 ジョブ実行サーバ
5 ノードテーブル
6 ジョブ実行履歴ファイル
7 ジョブ実行管理手段
8 論理・物理資源変換テーブル
9 ジョブ実行手段
10 ジョブ定義ファイル
P プログラム
Claims (2)
- 複数のコンピュータを接続してプログラムを分散処理する分散処理システムにおいて、
接続されたコンピュータのうちの一つを、プログラムの分散処理の全体を管理するジョブ管理サーバとし、他のコンピュータを、それぞれ前記プログラム中の一連の処理からなるジョブを実行するジョブ実行サーバとし、
前記分散処理すべきプログラムを、それぞれ一定の処理を行う処理プログラムと、前記処理プログラムの実行順序と、ストレージファイル、一時ファイル、パイプファイルを含むファイル種類の名称とシリアルナンバーからなるファイル名による入出力ファイルとからなる論理ジョブ記述によるプログラムとし、
前記ジョブ管理サーバに、ジョブ実行サーバの名前とマシンアドレスを記録したノードテーブルと、各ジョブ実行サーバによるジョブ実行結果を記録するジョブ実行履歴ファイルと、ジョブの実行を各ジョブ実行サーバに分配指示し、それらの処理結果を前記ジョブ実行履歴ファイルに記録するジョブ実行管理手段と、を備え、
前記ジョブ実行サーバに、前記ファイル名による入出力ファイルを各ジョブ実行サーバの物理資源上のファイルに読み換える論理・物理資源変換テーブルと、ジョブを実行するジョブ実行手段と、を備えたことを特徴とする分散処理システム。 - 前記ジョブ管理サーバは、前記ジョブ実行履歴ファイルを参照し、各ジョブの実行開始時間および終了時間と、入出力ファイルと、ジョブの実行結果と、を含むジョブリストを出力することを特徴とする請求項1に記載の分散処理システム。
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