JP3793215B2 - カラー液晶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラーフィルタを必要としない、光源色切替方式のカラー液晶装置に関する。このようなカラー液晶装置は、PC(パソコン)のモニタ、ビデオカムコーダのビューファインダおよびプロジェクタ等に用いられる。
従来のカラー表示装置は、2次元に配列された液晶画素上に図10に示す様な赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタを設け、白色光源を点灯することによりカラー表示を行っていた。このカラーフィルタ方式の液晶パネルは、R、G、B色の各画素がパネル内の異なる位置に配列されるので、フィルタの無い白黒液晶パネルに比較して解像度は約1/3、光の透過率は1/3以下となる欠点が有った。
上記の様なカラーフィルタの問題を解決する方法として、白黒液晶パネルにR、G、B色の各信号を順次入力し、その色信号に対応させて、光源色を切替表示する方法がある(特許文献1(特公昭63−41078号公報)等)。光源色切替方式で、光源色をパネル全面で切替える光源色切替面順次方式の場合の説明図を図11に示す。光源色切替面順次方式では、1垂直走査期間内で3つの色信号の書込みと表示を個別に行う。そのため、書込み期間は表示に寄与せず、表示効率が低かった。
同様の方式を強誘電性液晶表示パネルに応用したものが、特許文献2(特公平8−27453号公報)等に記述されている。しかしながらこのような構成をとると液晶パネルは水平ラインごとに順次上から下にスキャンして駆動していくため各画素ごとに表示時間が異なり画質としては好ましくないものになってしまう。この問題を解決するためにさらに特許文献3(特開平10−254390号公報)等で開示されているように、R、G、Bの信号を表示するサブフィールド期間と次の前記R、G、Bのうちの他の原色を表す期間の間に黒表示サブフィールド期間を設けることで、全ての画素においてその表示期間を均一にすることができる提案がなされている。
簡単に図12、13を用いて説明する。図12は液晶パネル画像表示とバックライトのタイミングチャートを表している。この図に示すように、バックライトは液晶表示パネルへの黒表示信号書き込みによる黒表示と、その次の原色画像表示の2サブフィールド分を1周期として、かつこれに同期してこの原色画像表示の原色と同色発光するように順次点灯色を切り替えていく。尚、本例ではサブフィールド周期を通常の60Hzの6倍の360Hz相当(つまり1/360sec)に設定している。その各走査画素ライン毎の表示状態をタイミングチャートで表すと図13に示すようになる。つまり、画面上どの画素ライン位置に於いても各原色画像の表示時間は1サブフィールド相当になると共に、1サブフィールド分の黒表示の存在により各原色サブフィールド画像間のクロストークも全く発生しない。
そして、このように原色画像表示と黒表示とを共に上下スキャン書き込みにより表示することにより、如何なる位置の各画素ラインであってもその表示時間は全て等しくなり、前述したような明るさムラの無い、非常に良好なフルカラー表示が形成される。
特公昭63−41078号公報 特公平8−27453号公報 特開平10−254390号公報
しかしながら、このような構成の従来の液晶装置において、一般に液晶パネルは水平ライン毎に順次上から下にスキャン駆動していくため、画像信号保持時間(色信号表示期間)と色信号書込期間(クロストーク防止のための黒表示期間)が等しく、各RGB照明光の半分しか有効に使用できないため、効率という点で無駄を生じてしまう、という課題がある。
従って、本発明の課題は、カラーフィルタ方式の液晶表示装置に対して解像度や光透過率等の点で有利な光源色切替方式のカラー液晶表示装置における上記問題点を解決し、効率が高く低消費電力の光源色切替方式のカラー液晶表示装置を提供することにある。
本発明の上記課題は、下記発明によって解決される。
すなわち、本発明のカラー液晶装置は、マトリクス状に設けられた複数の画素を有る液晶パネルと、複数の色を切り替えて該液晶パネルに照射可能な光源とを備え、前記パネルを1サブフィールド期間で1回ラスタスキャンして前記光源の各点灯色に対応する画像を順次書き込み、かつ各画像の書込と同期してその画像に対応する点灯色で前記光源を点灯させることにより時間的な加法混色でカラー表示を行う光源色切り替え方式のカラー液晶装置であって、1つの色から次の色への切り替え期間は、該期間の点灯色に応じた画像が書き込まれる2以上の連続するサブフィールド期間と、全面黒状態が書き込まれる2以上のサブフィールド期間とからなり、前記切り替え期間のうち前記点灯色に応じた画像が書き込まれるサブフィールド期間の割合が50%以下であり、前記光源は、前記切り替え期間のうち、該期間の点灯色に応じた画像が書き込まれる2以上の連続するサブフィールド期間と、引き続く全面黒状態が書き込まれる1サブフィールド期間に点灯され、その他の期間は消灯されることを特徴とする
本発明において好ましくは、前記液晶が、正電圧と負電圧を印加して白を2サブフィールド表示し、電圧が印加されないときに黒を表示するノーマリーブラックの液晶である。
また、前記液晶が、正電圧をかけて白表示を行い、該正電圧と絶対値は等しい負電圧をかけて黒表示を行う単安定モードの強誘電性液晶である
また、本発明においては、前記切り替え期間内に、前記液晶パネルに正電圧が印加されるラスタスキャンと負電圧が印加されるラスタスキャンとを含んで液晶パネル全面が連続して2回以上ラスタスキャンされることにより、該期間における液晶パネルへの印加電圧のDC成分がキャンセルされることが好ましい。
本発明によれば、1つの色から次の色への切り替え期間を、該期間の点灯色に応じた画像が書き込まれる2以上の連続するサブフィールド期間と、全面黒状態が書き込まれる2以上のサブフィールド期間とで構成し、かつ前記光源を、前記切り替え期間のうち、該期間の点灯色に応じた画像が書き込まれる2以上の連続するサブフィールド期間と、引き続く全面黒状態が書き込まれる1サブフィールド期間に点灯し、その他の期間は消灯することで、従来と同一の液晶パネルおよび光源を用いて、液晶パネルの長寿命化および省電力化または高輝度化を図ることができる。さらに、前記切り替え期間のうち前記点灯色に応じた画像が書き込まれるサブフィールド期間の割合を50%以下とすることで、人間の目の感じる動画高速応答特性を良好にすることができる。
本発明は、特にHVFLCでFSCをラスタスキャンで行う場合に、バックライトの効率をアップさせ、低消費電力を達成するために有効である。また、特に小型直視パネルに有効である。
本発明の好ましい実施の形態では、マトリクス状に設けられた複数の画素と前記画素に信号電圧を供給する手段をもつ第1の基板と液晶をはさんで対抗する第2の透明基板からなる液晶パネル、およびこの液晶パネルに照射する赤、緑、青各原色発光可能なバックライトとを備え、前記液晶パネルを前記サブフィールド毎順次赤、緑、青各原色画像信号により駆動すると共に、前記各原色画像信号に同期して前記バックライトを点灯色切り替え点灯させる液晶装置を駆動する際、前記赤、緑、青のうちの所定の原色画像信号を全面に書き込むための時間よりも、画像信号が保持されている時間の方が充分に長く、前記赤、緑、青のうちの所定の原色信号が入力されているサブフィールド期間と、次の前記赤、緑、青のうちの他の原色信号が入力されているサブフィールド期間との間に全面黒信号が入力されている黒表示サブフィールド期間を設けるように駆動することを特徴とする。
また、本実施形態によるとバックライト点灯期間は1サブフィールド内の最初の画素に各原色画像信号が書かれたときから、次の黒サブフィールド内の最後の画素に黒信号が書かれた時間までであることを特徴とする。
さらには、前記原色画像信号を全面に書き込むための時間と比較して、2倍以上の保持期間を有することを特徴とする。
また、本実施形態によると前記原色画像信号を2度以上繰り返し書き込むことを特徴とする。さらに、マトリクス状に設けられた複数の画素と前記画素に信号電圧を供給する手段が一方の基板に作りこまれたアクティブマトリクス素子であることを特徴とする。
また、前記液晶がカイラルスメクチック液晶であり、前記カイラルスメクチック液晶の相転移系列が、高温側より、等方性液体相(ISO.)−コレステリック相(Ch)−カイラルスメクチックC相または等方性液体相(ISO.)−カイラルスメクチックC相であることを特徴とする。
本実施形態によれば、赤、緑、青のうちの所定の原色画像信号を全面に書き込むための時間よりも、画像信号が保持されている時間の方が充分に長く、前記赤、緑、青のうちの所定の原色信号が入力されているサブフィールド期間と、次の前記赤、緑、青のうちの他の原色信号が入力されているサブフィールド期間との間に全面黒信号が入力されている黒表示サブフィールド期間を有することで、バックライトの効率を1/2から大きく改善することができる。好ましくはバックライト点灯期間は1サブフィールド内の最初の画素に各原色画像信号が書かれたときから、次の黒サブフィールド内の最後の画素に黒信号がかかれた時間までである。液晶の応答時間が0であれば、このとき効率は最大になる。厳密にいえば、液晶の応答時間や回路の遅延等も考慮し、バックライトの点灯期間を設定するのが好ましい。
より具体的には、例えば、倍速で駆動して、バックライトを点灯しない期間を作ることにより、ラスタスキャンでも効率を50%以上にすることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
[実施例1]
本発明の第1の実施例について図1〜4を用いて詳細に説明する。
図1は液晶パネル画像表示とバックライトのタイミングチャートを表している。この図に示すように、バックライトは液晶表示パネルへの原色画像表示2サブフィールド分と黒表示信号書き込みによる黒表示の1サブフィールド分の期間を点灯する。かつこれに同期してこの原色画像表示の原色と同色発光するように順次点灯色を切り替えていく。尚、本実施例ではサブフィールド周期を通常の60Hzの3×4倍の720Hz相当(つまり1/720sec)に設定している。その各走査画素ライン毎の表示状態をタイミングチャートで表すと図2に示すようになる。書き込み時間はtAで示され、一方保持期間はtBで表せる。特開平10−254390で示される従来例ではtA=tBであるが、本実施例では2tA=tBと、書き込み時間の2倍保持期間が長い。画面上のどの画素ライン位置に於いても各原色画像の表示時間は2サブフィールド相当になると共に、1サブフィールド分の黒表示の存在により各原色サブフィールド画像間のクロストークも全く発生しない。かつ、従来例の効率1/2と比べて、明るさは変わらずに効率は2/3と上昇する。つまり、点灯期間3サブフィールド分に対して2サブフィールドを表示に有効利用している。
本実施例の具体的な回路構成を図3に示す。図3は、アクティブマトリクス型液晶表示装置の構成図であり、1は水平のシフトレジスタ、2は垂直のシフトレジスタ、3〜5はデータ信号Dataを信号線へサンプルする転送スイッチ、6は画素回路、7〜9が垂直シフトレジスタ2からの出力線である。まずφVsにより、垂直シフトレジスタの動作が開始し、φV1、φV2にしたがって、垂直シフトレジスタからの出力線(ゲート線)7〜9が順番にON状態になる。ゲート線7がまずON状態になると、次いでφHsとφH1の2つの信号により転送スイッチ3、4、5が順番にONし、Dataが信号線に転送され、さらに画素回路6に書き込まれていく。画素回路はスイッチングトランジスタに保持容量がついて、画素電極と接続されているのが一般的であるが、特に限定されない。ついで、ゲート線7がOFF状態になり、ゲート線8がON状態になると、再び転送スイッチ3、4、5が順にON状態になり次の行の画素にDataを書き込んでいく。最後の行まで書き込んだ後、再び順にこの動作が繰り返される。ここでは3×3のマトリクスの例で示しているが、通常は数が多く、例えばVGAでは640×480の画素となる。基本的に動作は同じである。
図1で示したタイミングチャートを実現するための駆動に関して説明する。
図4はφVs、φV1、φV2および最初の書き込み画素および、最後の画素の電位を示す(共に白表示の場合)。最初の画素の例で説明すると、φVsが入り、垂直のシフトレジスタが動作を始めると共に最初の画素電位は例えば10Vという電位に持ち上がる(ポイントA)。対向電極の電位は5Vであり、液晶には5Vの電圧がかかる。1サブフィールドが終了するときに最後の画素に映像信号が書き込まれ電位が変化する(ポイントB)。次のサブフィールドでは垂直のシフトレジスタはφVsが入力されないため動作せず、従って画素のゲートが開かず、画素電位は変化しない。次のサブフィールドではφVsが入力され黒表示となるように画素に信号を入れる。まずポイントCで最初の画素が黒表示になり、ポイントDで、上からのスキャンが終了し、最後の画素が黒表示になる。次のサブフィールドでは先ほどと同様にφVsが入らず、画素電位は変化しない。2サブフィールド分の黒表示の後、A’のポイントで再び色信号が書き込まれる。バックライトは最初の画素電位が映像信号になるときから、最後の画素が黒電位となるまで、すなわちポイントAからポイントDまでの3サブフィールドのみバックライトを点灯させ、ポイントDからポイントAでは消灯する。
但し、ここでの例は上記に述べたように、液晶応答時間が0の場合、すなわち、画素電位の変化がそのまま液晶の応答そのものである例であり、現実にはありえないので、その応答の分補正することが好ましい。例えば、液晶のON時の応答時間がxμs、OFF時の応答時間がyμsだとすると、バックライトの点灯期間はポイントAより、xμs遅らせて点灯し、ポイントCからyμs遅らせて消灯すればよい。これが1つの色に対応する駆動であり、同様に他の色に関しても行う。
この方法によると、駆動に関するパネル消費電力は、周波数が倍になるが、駆動している期間は半分なため、従来例と比べて変わらない。一方バックライトの点灯期間は従来の3/4となり、消費電力は75%となる。明るさに関しては1フレームに対してR、G、B各色とも、1/6フィールド分であり従来例と変わらない。すなわち、最も消費電力に効くバックライトの消費電力を25%削減しながら、明るさに変化なく、パネル発熱を含めた消費電力のアップもなく良好な特性を示す液晶表示装置が実現できた。
本実施例で用いた液晶は単安定モードの強誘電液晶を用いており、黒表示のときは白表示のときの電圧に対して、絶対値は等しい負電圧をかけて黒表示としており、DC成分をキャンセルしている。単安定モードの強誘電液晶について以下に述べる。このような単安定モードの強誘電液晶を用いた液晶パネルとして、特願平10−177145(以下「先願1」と記載)に記載されている素子が提案されている。先願1では、例えば、高温側より等方性液体相(ISO.)−コレステリック相(Ch)−カイラルスメクチックC相(SmC*)、または等方性液体相(ISO.)−カイラルスメクチックC相(SmC*)を示す相系列の材料に着目し、仮想コーンのエッジより内側の位置にて単安定化させるようにしている。そして例えば、Ch−SmC*相転移の際、または等方相−SmC*相転移の際に一対の基板間に正負いずれかのDC電圧を印加する、などによって層方向を一方向に均一化させ、これにより高速応答かつ階調制御が可能であり、動画質に優れた高輝度の液晶素子が、高い量産性とともに実現しうる。そして先願1の素子は上述の各種スメクチック液晶モードと比較して自発分極値を小さくすることができることからTFT等のアクティブ素子とのマッチングがよい素子となっている。
同様に、前記単安定モードの強誘電液晶を用いた液晶パネルとして、特開2000−010076(以下「先願2」と記載)に記載されている素子が提案されている。先願2では、例えば、高温側より等方性液体相(ISO.)−コレステリック相(Ch)−カイラルスメクチックC相(SmC*)、または等方性液体相(ISO.)−カイラルスメクチックC相(SmC*)を示す相系列の材料に着目し、仮想コーンエッジの位置にて単安定化させるようにしている。そして例えば、Ch−SmC*相転移の際、または等方相−SmC*相転移の際に一対の基板間に正負いずれかのDC電圧を印加する、などによって層方向を一方向に均一化させ、これにより高速応答かつ階調制御が可能であり、動画質に優れた高輝度の液晶素子が、高い量産性とともに実現しうる。また先願2の素子はヒステリシスが小さく安定な中間調表示が実現でき、かつ上述した他の各種スメクチック液晶モードと比較して自発分極値を小さくすることができることからTFT等のアクティブ素子とのマッチングがよい素子となっている。
図5は、図3で示した回路において、スイッチング画素を通して保持容量に保持した形で、電圧を与えたときのタイミングチャート図である。図5(a)はゲート電圧を示し、図5(b)はある画素に対する信号線の電位を示す。上述したような当該画素の液晶容量および保持容量に実際に保持され液晶層に印加される電圧値Vpixを図5(c)に、そして図5(d)は当該画素での液晶の実際の光学応答(透過型液晶素子した場合での光学応答)を模式的に示す。図5(c)に示すように、2フィールド(1Fおよび2F)を通じて印加電圧は互いに極性が反転しただけの同一レベル(絶対値)Vx’である。一方、図5(d)に示すように第一フィールド1Fでは、Vx’に応じた階調表示状態(出射光量)が得られ、第二フィールド2Fでは、−Vx’に応じた階調表示状態が得られるが、第二フィールド2Fでは、実際にはわずかな透過光量しか得られず、透過光量はTxより小さく、0レベルに近いTyとなる。
上述したようなアクティブマトリクス駆動では、カイラルスメクチック相を示す液晶を用いた場合で良好な高速応答性に基づいた階調表示が可能となると同時に、あるレベルの階調表示を一画素で、高い透過光量を得る第一フィールドと低い透過光量を得る第二フィールドに分割して連続的に行うため、時間開口率が50%以下となり人間の目の感じる動画高速応答特性も良好になる。さらに、第一および第二フィールドで同様のレベルの電圧が極性反転して液晶層に印加されるため、液晶層に実際に印加される電圧が交流化され液晶の劣化を防止することができる。
本実施例では、図1で示すように白表示サブフィールドが2サブフィールドで、黒表示サブフィールドも2サブフィールドとしたが、それに限定されず、より多数のサブフィールドでもかまわないのは言うまでもない。さらに、ここでは2サブフィールドのうち後半のサブフィールドではシフトレジスタを止め書き込み動作を行っていないが、これについても特に限定されず、例えば2度同じ書き込みを行ってもよいし、これも2回に限らず、3回等複数回で構わない。複数回書き込みの場合は液晶パネルの消費電力はその回数倍にはなるが、バックライトの消費電力減少と比較すると小さい。スイッチング素子のリークが大きいときや、上記自発分極がある液晶材料を用いるとき等は有効である。
[実施例2]
図6は本発明の実施例を表すタイミングチャートである。本実施例では、1色に対応するサブフィールド数を、色表示として2サブフィールド分、黒表示は1サブフィールド分とした。この図に示すように、バックライトは液晶表示パネルへの原色画像表示2サブフィールド分と黒表示信号書き込みによる黒表示の1サブフィールド分の期間を点灯する。かつこれに同期してこの原色画像表示の原色と同色発光するように順次点灯色を切り替えていく。尚、本実施例ではサブフィールド周期を通常の60Hzの3×3倍の540Hz相当に設定している。その各走査画素ライン毎の表示状態をタイミングチャートで表すと図7に示すようになる。つまり、画面上どの画素ライン位置に於いても各原色画像の表示時間は2サブフィールド相当になると共に、1サブフィールド分の黒表示の存在により各原色フィールド画像間のクロストークも全く発生しない。かつ、従来例の効率1/2と比べて、明るさは変わらずに効率は2/3と上昇する(点灯期間3サブフィールド分に対して2サブフィールドを有効利用)。従来例と比べると点灯期間は1/3×2/3=2/9フィールド分であり、従来例の1/6フィールド分よりも多くなるので、バックライトの輝度を下げることで、消費電力を落とすことができる。
従来例に対して、実施例1は1画素あたりの点灯に使用する時間は従来例と同じで、バックライトの点灯時間を縮めることができた結果低消費電力化が達成され、実施例2ではバックライトの点灯期間は同じであるが、1画素あたりの点灯に使用する時間を長くすることができたため、低消費電力化が達成された。実施例2では焼きつきを防止するために、画素電位はポジティブ電位と、ネガティブ電位で白表示の2サブフィールド表示を行っている。黒表示はノーマリーブラックの液晶を用い、対向電極との電位差を0にして表示した。液晶は反強誘電液晶を用いた。
またこの例では白表示2サブフィールド、黒表示1サブフィールドの例で示したが、特に限定されず、例えば白表示を4サブフィールドにすると、効率は4/5となり、駆動周波数は900Hzと速くなるがバックライトの効率はさらによくなる。
[実施例3]
図8は本発明の第3の実施例を表すタイミングチャートである。本実施例では、1色に対応するサブフィールド数を、色表示として2サブフィールド分、黒表示は4サブフィールド分とした。この図に示すように、バックライト4は液晶表示パネル2への原色画像表示2サブフィールド分と黒表示信号書き込みによる黒表示の1サブフィールド分の期間を点灯する。かつこれに同期してこの原色画像表示の原色と同色発光するように順次点灯色を切り替えていく。尚、本実施例ではサブフィールド周期を通常の60Hzの3×6倍の1080Hz相当に設定している。その各走査画素ライン毎の表示状態をタイミングチャートで表すと図9に示すようになる。つまり、画面上どの画素ライン位置に於いても各原色画像の表示時間は2サブフィールド相当になると共に、4サブフィールド分の黒表示の存在により各原色サブフィールド画像間のクロストークも全く発生しない。かつ、従来例の効率1/2と比べて、明るさは変わらずに効率は2/3と上昇する(点灯期間3サブフィールド分に対して2サブフィールドを有効利用)。
このとき表示特性はいわゆるインパルス応答となり動画に対しても非常にクリアな画像が得られる。
以上の実施例によれば、前記液晶パネルを前記サブフィールド毎順次赤、緑、青各原色画像信号により駆動すると共に、前記各原色画像信号に同期して前記バックライトを点灯色切り替え点灯させる液晶装置において、前記赤、緑、青のうちの所定の原色画像信号を全面に書き込むための時間よりも、画像信号が保持されている時間の方を充分に長くし、前記赤、緑、青のうちの所定の原色信号が入力されているサブフィールド期間と、次の前記赤、緑、青のうちの他の原色信号が入力されているサブフィールド期間との間に全面黒信号が入力されている黒表示サブフィールド期間を設ける駆動法を用いることにより、高効率低消費電力の液晶表示装置を提供できる。
なお、上述の実施例においては、本発明を透過型の液晶パネルを用いた装置に適用した例を説明したが、本発明は反射型の液晶パネルを用いた液晶装置に適用することも可能である。
本発明の第1の実施例を表す駆動タイミングチャートである。 本発明の第1の実施例を表す駆動タイミングチャートである。 本発明の第1の実施例を表す駆動回路図である。 本発明の第1の実施例を表す電位図である。 本発明の第1の実施例を表す液晶駆動の説明図である。 本発明の第2実施例を表す駆動タイミングチャートである。 本発明の第2実施例を表す駆動タイミングチャートである。 本発明の第3実施例を表す駆動タイミングチャートである。 本発明の第3実施例を表す駆動タイミングチャートである。 従来のカラーフィルタ方式の説明図である。 従来の光源色切替面順次方式の場合の説明図である。 図11に示す従来例の駆動タイミングチャートである。 図11に示す従来例を表す駆動タイミングチャートである。
符号の説明
1:水平のシフトレジスタ、2:垂直のシフトレジスタ、3〜5:転送スイッチ、6:画素回路、7〜9:出力線。

Claims (4)

  1. マトリクス状に設けられた複数の画素を有る液晶パネルと、複数の色を切り替えて該液晶パネルに照射可能な光源とを備え、前記パネルを1サブフィールド期間で1回ラスタスキャンして前記光源の各点灯色に対応する画像を順次書き込み、かつ各画像の書込と同期してその画像に対応する点灯色で前記光源を点灯させることにより時間的な加法混色でカラー表示を行う光源色切り替え方式のカラー液晶装置であって、
    1つの色から次の色への切り替え期間は、該期間の点灯色に応じた画像が書き込まれる2以上の連続するサブフィールド期間と、全面黒状態が書き込まれる2以上のサブフィールド期間とからなり、前記切り替え期間のうち前記点灯色に応じた画像が書き込まれるサブフィールド期間の割合が50%以下であり、前記光源は、前記切り替え期間のうち、該期間の点灯色に応じた画像が書き込まれる2以上の連続するサブフィールド期間と、引き続く全面黒状態が書き込まれるサブフィールド期間に点灯され、その他の期間は消灯されることを特徴とするカラー液晶装置。
  2. 前記液晶が、正電圧と負電圧を印加して白を2サブフィールド表示し、電圧が印加されないときに黒を表示するノーマリーブラックの液晶である請求項1に記載のカラー液晶装置。
  3. 前記液晶が、正電圧をかけて白表示を行い、該正電圧と絶対値は等しい負電圧をかけて黒表示を行う単安定モードの強誘電性液晶である請求項に記載のカラー液晶装置。
  4. 前記切り替え期間内に、前記液晶パネルに正電圧が印加されるラスタスキャンと負電圧が印加されるラスタスキャンとを含んで液晶パネル全面が連続して2回以上ラスタスキャンされることにより、該期間における液晶パネルへの印加電圧のDC成分がキャンセルされることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のカラー液晶装置。
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