JP3790897B2 - パケット転送制御システムと方法およびそのプログラムと記録媒体ならびに通信装置 - Google Patents

パケット転送制御システムと方法およびそのプログラムと記録媒体ならびに通信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケットの転送制御技術に係り、特に、ネットワークのサービス品質(Qos)制御を、トラフィック特性の動的変動に対応して効率的に行うのに好適な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等、パケット転送を行うネットワークにおいて、パケット遅延時間やパケット廃棄率に基づくネットワーク・サービス品質(Qos)制御およびパケット転送制御技術に関する従来の技術として、例えば、IETF(Internet Engineering Task Force)で検討が進められているスケーラブルな通信品質保証(Qos: Quality of Service)を網上で実現するDiffServ(Differentiated Service)がある。
【0003】
また、DiffServに関しては、例えば、「Jitae Shin; Jong Won Kim; Kuo, C.-C.J. ,”Quality-of-service mapping mechanism for packet video in differentiated services network" ,Multimedia, IEEE Transactions on , Volume: 3 Issue: 2 , June 2001 ,Page(s): 219 〜231」に記載のAdaptiveWFQとMultipleREDを組み合わせたパケット転送技術(Diffserv-BDL:Diffserv Based on Delay/Loss Rate)がある。
【0004】
以下、このAdaptiveWFQとMultipleREDの組み合わせを用いたQos制御技術およびパケット転送制御技術について説明する。
【0005】
図12は、従来のAdaptiveWFQとMultipleREDの組み合わせを用いたQos制御およびパケット転送制御を行うシステムの構成例を示すブロック図であり、図13は、図12のシステムで参照する各品質(Qos)クラス毎の平均キュー長とパケット廃棄率との関係例を示す説明図である。
【0006】
図12において、IPルータ装置(図中「IP Router」と記載)の入力ポートに送信元からのパケットが到着すると、MultipleREDキューマネージャは、各品質(Qos)クラス(BE(Best Effort),AF1(Assured Forwarding1),…,AF4(Assured Forwarding4))毎に送信バッファのキュー長Q(i=1…5)から平均キュー長Q(i=1…5)を計算し、その平均キュー長Q(i=1…5)と予め決められた「平均キュー長の最小閾値min(i=1…5)」および「平均キュー長の最大閾値max(i=1…5)」との比較により以下のケース毎に動作を行う。
【0007】
まず、「Q<min(i=1…5)」の場合、到着したパケットを送信バッファ(Transmit Buffer)のキューに収容し、「min≦Q≦max(i=1…5)」の場合、パケット廃棄率Pを計算し、この廃棄率Pに基づいて到着したパケットを廃棄し、そして、「max<Q(i=1…5)」の場合、全ての到着パケットを廃棄する。
【0008】
すなわち、MultipleREDキューマネージャは、パケット到着毎に、まず、▲1▼平均キュー長Q(i=1…5)を計算する。例えば、キューが空きでないとき、「Q=(1−ω)Q+ωq」(ω:Q推定用ローパスフィルタの重み係数)の式に基づき、また、キューが空のとき、「Q=(1−ωq」(m:キューが最後に空になってから現在までの経過時間)の式に基づき、平均キュー長Q(i=1…5)を計算する。
【0009】
この計算の結果、▲2▼「min≦Q≦max」の場合、まず、「Pb=Pmax(q−min)/(max−min)」(Pmax:Pbの最大値)の「Pb」を求め、次に、この「Pb」を用いて「Pa=Pb/(1−count×Pb)」(count:最後に廃棄を行ってからキューに収容されたパケット数)の式に基づき、パケット廃棄率Paを求め、このパケット廃棄率Paで到着パケットを廃棄する。
【0010】
尚、上述の式から「Pmax」(Pbの最大値)はPaの最大値でもある。
【0011】
また、▲3▼「max<Q」の場合、全ての到着パケットを廃棄する。
【0012】
尚、▲2▼において計算して求められるパケット廃棄率Paと平均キュー長Q(i=1…5)とは、図13で示されるような関係となる。この図13においては、平均キュー長Qは、オーバーライン(上線)が付与された「q」として表記されている。
【0013】
このパケット転送制御動作により、各Qosクラス毎に送信バッファ(Transmit Buffer)の平均キュー長Q(i=1…5)を一定の範囲に保ち、バッファ輻輳を事前に回避することができるとともに、この動作で必要な閾値(min,max,Pmax)を各Qosクラス毎のパケット廃棄率l(i=1…5)が「l/lj=δ/δj」(i,j=1…5)、(δ:パケット廃棄率のQosクラス比(定数))となるように設定することにより、平均パケット廃棄率lに関する各Qosクラス間の大小関係が常に、「l≦ l…≦l」になることを維持することが可能となり、パケット廃棄率に基づくDiffservサービスを図ることが出来る。
【0014】
次に、図12において、AdaptiveWFQスケジューラは、MultipleREDキューマネージャで計算された各Qosクラスの平均キュー長Q(i=1…5)と予め決められた「パケット遅延時間のQosクラス比δ(i=1…5)」に基づいて、送信バッファ(Trasmit Buffer)からの読み出しレートを決定する各Qosクラスの重み係数ω(i=1…5)を算出し、その重み係数ωに基づいて、送信バッファ(Trasmit Buffer)から次にどのQosクラスのパケットを読み出すべきかを決定するパケット送信順序制御を行う。
【0015】
すなわち、AdaptiveWFQスケジューラは、まず、周期的に各Qosクラスの平均キュー長Q(i=1…5)をMultipleREDキューマネージャから収集し、それと事前に設定された「パケット遅延時間のQosクラス比δ(i=1…5)(定数)」を用いて、次の式(数1)に基づき、各Qosクラスの重み係数ω(i=1…5)を計算する。
【0016】
【数1】
Figure 0003790897
【0017】
次に、この計算された重み係数ω(i=1…5)に基づいて、以下のようにして、各Qosクラス毎にサービスタグを計算する。
【0018】
送信バッファへのパケット到着、パケット送出をイベントと見なし、j番目のイベントの発生時刻をtjとする。今あるビジー区間をとり、t1=0とする。区間(tj-1、tj)でアクティブであるクラス(送出すべきパケットを有するクラス)の集合をBjとする。
【0019】
WFQサービス巡回回数(あるいは仮想時刻VT:virtual timeとも言う)V(t)を次の式(数2)に示すように定義する。
【0020】
【数2】
Figure 0003790897
尚、送信バッファがアイドルのとき、V(t)=0とする。
【0021】
クラスiのk番目のパケットの到着時刻、長さをそれぞれαi k,Li kとし、WFQサービスタグFi kを次式(数3)で計算する。尚、この数3においては、WFQサービスタグFi kには、アクサンシルコンフレックス「^」が付与されている。
【0022】
【数3】
Figure 0003790897
【0023】
この「数3」におけるSi k(数3においてはアクサンシルコンフレックス「^」が付与されている)を仮想サービス開始時刻、Fi kを仮想サービス完了時刻(パケット送出時刻)と呼ぶことがある。
【0024】
このサービスタグを昇順にソートし、サービスタグ値の小さいパケットから順に送出していく。
【0025】
このパケット送信制御動作により、各Qosクラス毎に割り当てられた重み係数ωi(i=1…5)に従って、パケット送信制御を行うことができるとともに、平均パケット遅延時間di(i=1…5)に関する各Qosクラス間の大小関係が常に、「d≦d…≦d」になることを維持することが可能となり、パケット遅延時間に基づくDiffservサービスを図ることが出来る。
【0026】
しかし、BE,AFだけでなく、EF(Expedited Forwarding)といった最優先クラスにも適用しようとした場合、この最優先クラスを例えば、他のクラスと競合するようなトラフィックが混雑した状況下でも、最大パケット遅延時間を保証するクラスと定義すると、この技術では、EFクラスのパケット遅延時間を他のクラスよりも最も小さくすることはできても、その上限を超過しないことを保証することは出来ない。
【0027】
また、EFクラスのトラフィック負荷が低く、EFクラス以外のトラフィック負荷が高い場合に、逆にEFクラス以外のnonEFクラス(BE,AF1,…など)のパケットを優先転送することができない。
【0028】
また、EF最優先転送ポリシーを組み込む為には、トラフィック特性の変動に伴って時々刻々と変化していく、送信バッファ(Transmit Buffer)におけるEF以外のQosクラス毎のパケット蓄積状況に応じて、EFクラスの重み係数値のEFを適切に調整する必要があるが、インターネットのようにバースト性の高いトラフィック特性の変動を理論的に近似して予測する有効な技術は確立されていないので、このEFクラス重み係数値ωEFの適応制御を効果的に行うことは困難である。
【0029】
このような問題に対処する為の従来技術として、例えば、「Fernandez, M.P.; de Castro, A.; Pedroza, P.; Ferreira de Rezende, J. ,” QoS provisioning across a DiffServ domain using policy-based management " , Global Telecommunications Conference, 2001. GLOBECOM '01. IEEE , Volume: 4 , 2001, Page(s): 2220 -2224」に記載のように、トラフィック特性に関する正確な理論モデルが存在しなくても、問題の定式化や制御の適正化が可能なFuzzy制御手法によって、WRRの重み係数を調整する技術が提案されている。
【0030】
しかし、この技術では、EF,BEの2クラスしか扱われておらず、必要なFuzzy制御ルール数も少なくて済むが、これをAFも含めた6クラスに適用しようとすると、Fuzzy制御ルールは任意の2クラス間のパケット遅延時間やパケット廃棄率の大小関係で規定する為に、Fuzzy制御ルール数もQosクラスのペア数とパケット遅延時間・パケット廃棄率の取り得る値のパターンの組み合わせ数だけ必要になるので、それだけ必要なFuzzy制御ルール数が膨大になり、そのパラメータを調整してFuzzy制御ルールを同定して、その制御動作を安定化させるのは非常に困難である。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、トラフィック負荷が大きい状況下でEF最優先転送を図ることができない点である。
【0032】
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、トラフィック負荷状況に影響されずにEF最優先転送を可能とし、より高度なネットワーク・サービス品質(Qos)制御を可能にすることである。
【0033】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、例えば、インターネットのIPルータ装置において、トラフィック負荷が大きい状況下でも、送信バッファのEF優先転送を図る為に、スケジューラのEF重み係数を制御して、スケジューラにおけるEFクラスのパケット送信レートを制御するものであり、特に、送信バッファのEFクラスのパケット遅延時間、それ以外のnonEFクラスのパケット廃棄率を監視し、この監視結果に基づき、予め記憶したEFクラス・パケット転送条件に基づいてEF重み係数値を調整してスケジューラのEFクラス・パケットを送信バッファから読み出しレートを増加、あるいは減少させ、EFクラス・パケット優先転送を制御する。この制御の為に、EF重み係数値の制御ルールをFuzzy制御ルールとして記述し、Fuzzy推論によりEF重み係数値を算出する。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0035】
図1は、本発明に係わるパケット転送制御システムの構成例を示すブロック図、図2は、図1のシステムにおけるトラフィック測定装置の構成例を示すブロック図、図3は、図1のシステムにおけるEF重み係数制御装置の構成例を示すブロック図、図4は、図1のシステムにおけるnonEF重み係数算出装置の構成例を示すブロック図、図5は、図1のシステムにおけるEF重み係数制御装置で用いられるファジィ制御ルールの第1の構成例を示す説明図、図6は、図1のシステムにおけるEF重み係数制御装置で用いられるファジィ制御ルールの第2の構成例を示す説明図、図7は、図1におけるトラフィック測定装置の処理動作例を示すフローチャート、図8は、図1におけるEF重み係数制御装置の処理動作例を示すフローチャート、図9は、図1におけるnonEF重み係数算出装置の処理動作例を示すフローチャート、図10は、図1のシステムにおけるEF重み係数制御装置のEF重み係数算出メカニズムの構成・動作例を示す説明図、図11は、図1のシステムにおけるnonEF重み係数算出装置のnonEF重み係数算出メカニズムの動作例を示す説明図である。
【0036】
図1においては、本例のパケット転送制御システムは、インターネット等でのパケット転送を行う通信装置としてのIPルータ装置(図中「IP−Router」と記載)1に設けられており、このIPルータ装置1は、CPU(Central Processing Unit)や主メモリ、表示装置、入力装置、外部記憶装置等からなるコンピュータ構成を有し、光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、本発明に係わる各処理部の機能を実行する。
【0037】
すなわち、IPルータ装置1内には、転送するパケットを蓄積する送信バッファ(図中「Transmit Buffer」と記載)2と、送信バッファ2のキュー長を測定して、その長さに従ってパケット廃棄制御を行うキューマネージャ(図中「Multiple RED」と記載)3、送信バッファ2から次に出力リンクに送出するパケットの選択制御を行うスケジューラ(図中「Adaptive WFQ」と記載)4が設けられ、各Qosクラス毎のパケットの転送量を制御する。尚、これらの送信バッファ2、キューマネージャ3、スケジューラのそれぞれは、従来技術で説明した図12における送信バッファ(「Transmit Buffer」)、MultipleREDキューマネージャAdaptiveWFQスケジューラと同じ機能を有する。
【0038】
さらに、本例のIPルータ装置1には、キューマネージャ3によるパケット廃棄制御やスケジューラ4によるパケット送信順序制御をコントロールして、送信バッファ2におけるEFグループ最優先転送およびnonEFグループDLB−Diffservを実現する為のトラフィック適応調整部5が設けられている。
【0039】
さらに、このトラフィック適応調整部5には、トラフィック測定部(図中「Traffic Measurer」と記載)51、EFグループ重み係数制御部(図中「EF weight Controller」と記載)52、nonEFグループ重み係数算出部(図中「nonEF weight Controller」と記載)53が設けられている。
【0040】
上記のキューマネージャ3とスケジューラ4、および、トラフィック測定部51とEFグループ重み係数制御部52とnonEFグループ重み係数算出部53からなるトラフィック適応調整部5とで、本発明に係わるパケット転送制御システムが構成され、ネットワーク上のトラフィック特性の変動に関わらず、EFクラスのグループのパケットを最優先的に転送を行ったり、nonEFグループ内の各Qosクラスのパケット遅延時間/廃棄率の大小関係をその優先レベルの通りに「AF1>AF2>…>BE」になることを保証する為に、キューマネージャ3でのパケット廃棄やスケジューラ4のパケット送信順序を制御して、送信バッファ2の各Qosクラス毎のトラフィック調整制御を行う。
【0041】
すなわち、トラフィック適応調整部5において、送信バッファ2のEFグループのパケット遅延時間とnonEFグループのパケット廃棄率を周期的に測定し、この測定結果に基づき、スケジューラ4がEFグループのパケットを送信する割合を増加、あるいは減少させ、EFグループのパケットを優先度を上げて転送させたり、あるいは優先度を下げて転送させる。
【0042】
さらに、キューマネージャ3において、送信バッファ2のnonEFグループ内の各Qosクラスの平均キュー長を周期的に監視し、そして、この平均キュー長の監視結果に基づき、トラフィック適応調整部5において、スケジューラ4がnonEFグループ内の各Qosクラスのパケットを送信する割合を増加、あるいは減少させ、各Qosクラスのパケット遅延時間の大小関係が「AF1>AF2>…>BE」になるように調整する。
【0043】
さらに、キューマネージャ3において、送信バッファ2のnonEFグループ内の各Qosクラスの平均キュー長を周期的に監視し、この平均キュー長の監視結果に基づき、予め記憶したパケット廃棄条件に従ってパケット廃棄を制御することで、各Qosクラスのパケット廃棄率の大小関係が「AF1>AF2>…>BE」になることを保証する。
【0044】
EFグループ最優先転送を行う為に、トラフィック適応調整部5は、トラフィック測定部51において、キューマネージャ3からEFグループのパケット到着時間とnonEFグループのパケット廃棄率を、またスケジューラ4からEFグループのパケット送出時間を周期的に収集して、EFグループのパケット遅延時間を算出する。
【0045】
さらに、このEFグループのパケット遅延時間とnonEFグループのパケット廃棄率に基づき、EFグループ重み係数制御部52において、予め記憶したEF最優先転送制御ルールを用いてスケジューラ4からEFグループのパケットを読み出す比率を決定していく。
【0046】
具体的には、EFグループ重み係数制御部52は、EF最優先転送制御ルールをFuzzy制御ルールとして記述し、Fuzzy推論部によりスケジューラ4のEFグループWFQ重み係数を算出する。
【0047】
このとき、スケジューラ4のEFグループWFQ重み係数の制御ポリシーとしては、EFグループのパケット遅延時間が大きくなった場合、EFグループWFQ重み係数を増加させ、EFグループのパケット遅延時間が小さくて、nonEFグループのパケット廃棄率が大きくなった場合、EFグループWFQ重み係数を減少させる。
【0048】
nonEFグループに対するDLB−Diffservを行う為に、スケジューラ4において、nonEFグループ内の各Qosクラスの平均キュー長を周期的に監視し、この平均キュー長の監視結果とEFグループ重み係数制御部52で算出したEFグループのWFQ重み係数に基づき、nonEFグループ重み係数算出部53において、予め記憶した計算式(nonEF weight計算式)を用いて、スケジューラ4のnonEFグループWFQ重み係数を算出する。
【0049】
トラフィック測定部51と、Fuzzy推論部を具備したEFグループ重み係数制御部52、および、nonEFweight算出部を具備したnonEFグループ重み係数算出部53は、それぞれ、図2、図3および図4に示すような構成となっており、以下、図2、図3、図4を用いて、トラフィック測定部51、EFグループ重み係数制御部52、nonEFグループ重み係数算出部53の詳細を説明する。
【0050】
図2のトラフィック測定部(図中「Traffic Measurer」と記載)51において、511は監視条件入出力部、512は監視条件記憶部、513は監視データ収集部、514はパケット遅延時間算出部、515は制御データ通信制御部である。
【0051】
このような構成により、トラフィック測定部51は、監視データ収集部513において、周期的に、キューマネージャ3からEFグループのパケット送信受付時間(ta)とnonEFグループのパケット廃棄率(ln)を、また、スケジューラ4からEFグループのパケット送信完了時間(tc)を収集し、さらに、監視条件入出力部511で入力され監視条件記憶部512に記憶された監視条件を読み出す。
【0052】
そして、パケット遅延時間算出部514において、監視データ収集部513で収集したEFグループのパケット送信受付時間(ta)とEFグループのパケット送信完了時間(tc)等を用いてEFグループのパケット遅延時間(de)を算出する。
【0053】
そして、制御データ通信制御部515において、パケット遅延時間算出部514が算出したEFグループのパケット遅延時間(de)と、監視データ収集部513が収集したnonEFグループのパケット廃棄率(ln)を制御データとしてEFグループ重み係数制御部52に通知する。
【0054】
図3のEFグループ重み係数制御部52において、521はEF転送条件入出力部、522はEF転送条件記憶部、523は制御データ通信制御部、524はEF重み係数適応制御部、525はEF重み係数転送制御部である。
【0055】
このような構成により、EFグループ重み係数制御部52は、トラフィック測定部51から通知されたEFグループのパケット遅延時間(de)とnonEFグループのパケット廃棄率(ln)を制御データ通信制御部523で受け取り、EF重み係数適応制御部524において、EF転送条件入出力部521で入力されEF転送条件記憶部522に記憶されたEF転送条件を読み取り、前周期のEFグループの重み係数値と共に入力とし、Fuzzy推論によって次周期のEFグループの重み係数値を決定し、EF重み係数転送制御部525により、nonEFグループ重み係数算出部53およびスケジューラ4に通知する。
【0056】
例えば、Fuzzy推論において、EFグループのパケット遅延時間の度合いが「中」レベル、あるいは「高」レベルの場合、nonEFグループのパケット廃棄率レベルに係わらず、次周期のEFグループの重み係数値を増加させる。
【0057】
また、Fuzzy推論において、EFグループのパケット遅延時間の度合いが「低」レベルで且つ、nonEFグループのパケット廃棄率の度合いが「中」レベルあるいは「高」レベルの場合、次周期のEFグループの重み係数値を減少させる。
【0058】
尚、ここで、EFグループのパケット遅延時間レベルが「高」およびnonEFグループのパケット廃棄率レベルが「高」とはパケット転送が輻輳を起こしている状態とし、「中」とは平常状態、「低」とは、平常状態より余裕がある状態とする。
【0059】
図4のnonEFグループ重み係数算出部53において、531はnonEF算出条件入出力部、532はnonEF算出条件記憶部、533は制御データ通信制御部、534はnonEF重み係数算出部、535はnonEF重み係数転送制御部である。
【0060】
このような構成により、nonEFグループ重み係数算出部53は、EFグループ重み係数制御部52から通知されたEFグループ重み係数値を、WFQの重み係数総和「=1」から除いた分を、キューマネージャ3から収集した各Qosクラスの平均キュー長と、予めnonEF算出条件入出力部531から入力されnonEF算出条件記憶部532に記憶したnonEF算出条件とに基づいて比例配分することで、次周期のnonEFグループ重み係数値を算出する。
【0061】
そして、算出したnonEFグループ重み係数値を、nonEF重み係数転送制御部535を介して、スケジューラ4に通知する。
【0062】
以上のように本例のシステムでは、トラフィック特性の変動に応じて、送信バッファ2のEFグループ・パケット送信レートを制御して、EFグループ・パケットの最優先転送を図る為に、EFグループ・パケットの遅延時間(de)とnonEFグループ・パケット廃棄率を監視するEF重み係数制御部52において、事前に設定されたEF転送条件に基づいて、EFグループ重み係数値ωを調整してスケジューラ4のEFグループ・パケットの送信レートを増加、あるいは減少させる際、EFグループ・パケットの優先度をそのトラフィック負荷に応じて適切に調整する為に、EFグループ重み係数値の制御ルールをファジィ制御ルールとして記述し、ファジィ推論によりEFグループ重み係数値ωを算出すると共に、EFクラス以外のクラスのパケットをnonEFグループ・パケットとしてまとめ、ファジィ制御対象を従来のQosクラス毎ではなく、Qosグループ単位に適用することで、必要なファジィ制御ルール数を大幅に削減し、制御動作を安定化させるのに必要なパラメータ・チューニングを容易化する。
【0063】
このように本例のシステムでは、トラフィック特性の変動に応じて、各品質クラスの送信バッファ2からパケットを読み出すスケジューラ4の送信レート制御を適応的に調整することで、非優先クラスのトラフィック負荷の高い状況下でも最優先クラスを優先的に転送したり、逆に、最優先クラスのトラフィック負荷が低い場合には非優先クラスの転送量を増加させることができる。
【0064】
以下、このようなトラフィック測定部51、EFグループ重み係数制御部52とnonEFグループ重み係数算出部53の各処理部による動作について、図2、3、4と共に、図5から図11を用いて説明する。
【0065】
まず、図1におけるシステム端末6からの設定指示操作に基づき、各種条件情報等の設定・登録処理(1)〜(3)について説明する。
【0066】
(1)図2のトラフィック測定部51における監視条件の設定では、システム端末6からの設定指示操作により、「監視条件」が入力され((a)監視条件の設定)、監視条件入出力部511を介して監視条件記憶部512に記憶され、設定される((b)監視条件の格納)。
【0067】
この「監視条件」とは、監視データ収集部513において、キューマネージャ3からEFグループのパケット送信受付時間とnonEFグループのどのQosクラスのパケット廃棄率を、さらにスケジューラ4からEFグループのパケット送信完了時間をどのくらいの周期で収集するかを決定する為の条件である。
【0068】
(2)図3のEFグループ重み係数制御部52における「EF転送条件」の設定では、システム端末6からの設定指示操作に基づき、EF転送条件が設定され((a)EF転送条件の設定)、EF転送条件入出力部521を介して入力され、EF転送条件記憶部522に格納される((b)EF転送条件の格納)。
【0069】
ここで、「EF転送条件」とは、EF重み係数適応制御部524において、EFグループのパケット遅延時間やnonEFグループのパケット廃棄率に応じてFuzzy推論により次周期のEFグループ重み係数値を決定する為の制御ルールやEFグループ重み係数値の上限を示すもので、その制御ルールの内容を図5、図6に示す。
【0070】
以下、この制御ルールをファジィ(Fuzzy)制御ルールとして表す為に、EFグループのパケット遅延時間(de)、nonEFグループのパケット廃棄率(ln)、前周期のEFグループ重み係数値ω(t−Δt)を入力(x、x、x)とし、次周期のEFグループ重み係数値ω(t)を出力(y)とする。
【0071】
また、各入力に対する前件部のメンバーシップ関数Ajkiは図5の[前件部]に示す二等辺三角形型で構成される。さらに、[後件部]は簡略化ファジィ推論を用いる為に定数、すなわちEFグループ重み係数値ωで表す。これらにより記述することができるFuzzy制御ルールの内容を、本図5において例示している。
【0072】
すなわち、図5に示すFuzzy制御ルール71は「if〜then」形式となり、入力を「x(=de)、x(=ln)、x(=ω(t−Δt))」、出力を「y(=ω)」とすると、i番目のファジィ制御ルール(R)は、「if x is A1k1、x is A k 、x is A k 」の前件部と、「then y=ω1i」の後件部(i=1…40、k=1…3、k=1…3、k=1…5)からなる。
【0073】
前件部におけるメンバーシップ関数(A1k1、A k 、A k )は、三角関数を内部関数として持ち、最初の2つは3種類、3つ目は5種類を有し、また、Fuzzy制御ルール71の後件部は、通常、「y=c11+c+c+c」(c1、c、c、c:定数)と表せるが、本例では、簡略化ファジィ推論を用いるので、「c1=c=c=0」として「y=ω1(=c4)」を用いる。尚、この後件部におけるω1およびメンバーシップ関数の高さajkjがファジィ制御ルール71の制御パラメータとなる。
【0074】
図6に具体的に示すように、本例のFuzzy制御ルール71、81では、それぞれの入力「x1(=de)、x(=ln)、x1(=ω1(t−Δt))」の組み合わせに対応して、R〜R40の出力(ルール)が得られる。
【0075】
例えば、入力「x1」が「A1 」で「de is Middle」、入力「x」、「x」が任意(Any)であれば、ルールR〜R 5:「y(=ω1)を1Rank Upさせる」が出力され、また、入力「x1」が「A1 」で「de is High」、入力「x」、「x」が任意(Any)であれば、ルールR16〜R30:「y(=ω1)を2Rank Upさせる」が出力され、また、入力「x1」が「A1 」で「de is Low」、入力「x」が「A22」で「ln is Middle」、入力「x」が任意(Any)であれば、ルールR31〜R40:「y(=ω1)を1Rank Downさせる」が出力される内容となっている。
【0076】
(3)図4のnonEFグループ重み係数算出部53における「nonEF算出条件」の設定では、システム端末6からの設定指示操作に基づき、「nonEF算出条件」が設定され((a)nonEF算出条件の設定)、nonEF算出条件入出力部531を介して入力され、nonEF算出条件記憶部522に格納される((b)nonEF算出条件の格納)。
【0077】
ここで、「nonEF算出条件」とは、パケット遅延時間とパケット廃棄率に関するnonEFグループ内の各Qosクラス比をどれくらいにするかを決定する為の条件を示すものである。
【0078】
以上の(1)〜(3)において設定・登録された各条件によるトラフィック適応調整部5の制御動作について、以下、図7〜図9を用いて(4)〜(6)で説明する。
【0079】
(4)図7に示すように、図2のトラフィック測定部51におけるトラフィック測定動作では、監視データ収集部513が、図2中(c)での処理動作として、監視条件記憶部512に記憶されている監視条件を読み出す(ステップ701)。
【0080】
その条件上の監視周期毎に、図2中(d)での処理動作として、キューマネージャ3からEFグループのパケット送信受付時間(ta)とnonEFグループの代表Qosクラスのパケット廃棄率(ln)を、また、スケジューラ4からEFグループのパケット送信完了時間(tc)を収集する(ステップ702)。
【0081】
そして、図2中(e)での処理動作として、taとtcをパケット遅延時間算出部514に通知する(ステップ703)。
【0082】
パケット遅延時間算出部514では、図2中(f)での処理動作として、通知されたtaとtcを内部処理用ヘッダに付与されているパケットIDによって対応付けて、該当パケットの送信遅延時間de(=tc−ta)を計算し(ステップ704)、図2中(g)での処理動作として、その結果を監視データ収集部513に返送する(ステップ705)。
【0083】
監視データ収集部513は、図2中(h)での処理動作として、deとlnを制御データ通信制御部515に通知し(ステップ706)、制御データ通信制御部515は、図2中(i)での処理動作として、deとlnをEFグループ重み係数制御部52に送信する(ステップ707)。
【0084】
(5)図8に示すように、図3のEFグループ重み係数制御部52におけるEFグループ重み係数制御動作では、図3中(d)での処理動作として、トラフィック測定部51からのEFグループのパケット送信遅延時間(de)とnonEFグループのパケット廃棄率(ln)を、制御データ通信制御部523で受信し(ステップ801)、制御データ通信制御部523は、図3中(e)での処理動作として、受信した「de」と「ln」を、EF重み係数適応制御部524に通知する(ステップ802)。
【0085】
EF重み係数適応制御部524は、図3中(c)での処理動作として、EF転送条件記憶部522から制御ルールを読み出し(ステップ803)、この制御ルールに基づき、EFグループのパケット送信遅延時間(de)とnonEFグループのパケット廃棄率(ln)、および、前周期のEFグループ重み係数値を入力として、図3中(f)での処理動作として、Fuzzy推論によって、現状の送信バッファのパケット蓄積状況下でEFグループのパケットを最優先転送する為に必要な次周期のEFグループ重み係数値ω(t)を計算する(ステップ804)。
【0086】
このEFグループ重み係数値ω(t)の算出は、図10に示すアルゴリズムに基づき行われる。すなわち、図10(a)に示すFuzzy制御器構成の前件部(A)〜(C)と後件部(D)において、図10(b)に示す内容の計算アルゴリズムに基づき、以下のようにして、出力(EFグループ重み係数値)の推論値に関する処理を行う。
【0087】
まず、前件部(A)において、x=de、x=ln、x=ω(t−Δt)を入力し、前件部(B)において、メンバーシップ関数Ajkj(x)を計算する(Ajkj(x)=1−2|xjkj−ajkj|bjkj)。
【0088】
次に、前件部(C)において、ファジィ制御ルールの前件部の適合度μを計算し(μi=A1k1(x)×A2k2(x)×A3k3(x))、さらに(C)層の全ユニットで得られる前件部適合度の総和が1になるように正規化したΜ(図10においては、「μ」にアクサンシルコンフレックス「^」を付与して表現)計算する(Μ=μ÷Σμ)。
【0089】
そして、後件部(D)において、前件部適合度Μと後件部定数ωの積を計算し、全ユニットの総和を次周期のEFグループ重み係数値ω(t)とする(ω(t)=ΣΜω)。
【0090】
図8に戻り、図3のEFグループ重み係数制御部52におけるEF重み係数適応制御部524は、図3中(g)での処理動作として、このようにして計算した次周期のEFグループ重み係数値ω(t)をEF重み係数転送制御部525に通知する(ステップ805)。
【0091】
EF重み係数転送制御部525では、図3中(i)での処理動作として、EFグループ重み係数値ω(t)をnonEF重み係数算出部53に転送するとともに(ステップ806)、図3中(h)での処理動作として、スケジューラ4に更新要求を行う(ステップ807)。スケジューラ4は、この要求に基づいてWFQのEFグループの重み係数値ωを、通知されたω(t)に更新する。
【0092】
(6)図9に示すように、図4のnonEF重み係数算出部53におけるnonEF重み係数算出動作では、制御データ通信制御部533において、図4中(d)での処理動作として、EFグループ重み係数制御部52からのEFグループ重み係数ω(t)を受信すると共に(ステップ901)、図4中(e)での処理動作として、キューマネージャ3からのnonEFグループの各Qosクラス(AF1〜AF4、BE)の平均キュー長Q(i=2…6)を受信する(ステップ902)。
【0093】
そして、nonEF重み係数算出部534において、図4中(c)での処理動作として、nonEF算出条件記憶部532からnonEF重み係数算出条件を読み出し(ステップ903)、このnonEF重み係数算出条件に基づき、制御データ通信制御部533を介して受信したEFグループ重み係数ω(t)と平均キュー長Qを入力とし、図4中(f)での処理動作として、nonEFグループ内のDLB−Diffservを維持する為に必要な次周期のnonEFグループ重み係数値ω(t)〜ω(t)を算出する(ステップ904)。
【0094】
このnonEFグループ重み係数値ω(t)〜ω(t)の算出は、図11に示すアルゴリズムに基づき行われる。すなわち、nonEFグループ全体に割り当て可能な送信比率である重み係数ωを計算し(ω=1−ω(t))、さらに、この重み係数ωをnonEFグループの各Qosクラス(AF1〜AF4、BE)の平均キュー長Q(i=2…6)とパケット遅延時間のクラス比「d:d:…d=δ:δ:…δ」に基づいて比例配分することで、各クラスに割り当て可能な送信比率である重み係数のω(t)〜ω(t)を計算する(ω=Q×(1−ω)÷Σ(δ/δ)・Q :l=2〜6)。
【0095】
図9に戻り、nonEF重み係数算出部534は、このようにして算出したω(t)〜ω(t)を、図4中(g)での処理動作として、nonEFグループ重み係数転送制御部535に通知する(ステップ905)。
【0096】
nonEFグループ重み係数転送制御部535は、図4中(h)での処理動作として、スケジューラ4に対して、通知されたnonEFグループ重み係数値ω(t)〜ω(t)の更新依頼を要求する(ステップ906)。スケジューラ4は、この要求に基づいてWFQのnonEFグループの重み係数値ω〜ωを、通知されたω(t)〜ω(t)に更新する。
【0097】
以上、図1〜図11を用いて説明したように、本例では、転送するパケットを蓄積した送信バッファ2において、EFグループのパケット遅延時間(de)、nonEFグループのパケット廃棄率(ln)を測定し、このパケット遅延時間(de)に従って、スケジューラ4のEFグループ・パケットの送信レート制御を行い、EFグループ・パケットの転送量を制御する際に、EFグループのパケット遅延時間(de)の遅延レベルが「中(Middle)」、或いは「高(High)」であれば、nonEFグループのパケット廃棄率(ln)の廃棄レベルに係わらず、EFグループの重み係数ωを増加させる。
【0098】
反対にパケット遅延時間(de)の遅延レベルが「低(Low)」であり、さらにパケット廃棄率(ln)の廃棄レベルが「中(Middle)」、あるいは「高(High)」であれば、EFグループの重み係数ωを減少させるが、この重み係数ωの増減量を、ファジィ推論により算出する。
【0099】
また、キューマネージャ3において、送信バッファ2でのnonEFグループの各Qosクラスの平均キュー長Q(i=2…6)を求め、この平均キュー長Q(i=2…6)に対応して予め設定されたパケット廃棄率に従って、受信したパケット廃棄制御を行う。
【0100】
各クラスのパケットの転送量を制御する際に、平均キュー長Q(i=2…6)が下限値min_th(i=2…6)の間にあれば、パケット廃棄率を徐々に増加させ、平均キュー長Q(i=2…6)が上限値max_th(i=2…6)より大きければパケット廃棄率=1(全廃棄)とし、反対に平均キュー長Q(i=2…6)が下限値min_th(i=2…6)より小さければパケット廃棄率=0(無廃棄)とすることで、パケット廃棄率に関するDLB−Diffservを実現する。
【0101】
さらに、EFグループの重み係数ωとnonEFグループの平均キュー長Q(i=2…6)に従って、各クラスのパケット遅延時間の大小関係が「d≧d…≧d」となるようにスケジューラ4のnonEFグループ・パケットの送信レート制御を行い、nonEFグループ・パケットの転送量を制御する際に、EFグループの重み係数ωが減少すれば、nonEFグループの重み係数の総和(Σω :i=2〜6)を増加させ、EFグループの重み係数ωが増加すれば、nonEFグループの重み係数の総和(Σω :i=2〜6)を減少させるが、nonEFグループ内の各クラスの重み係数ωは、図11の計算式を用いて算出する。
【0102】
詳細には、インターネット上のIPルータ装置1において、トラフィック特性の変動に係わらず、如何なる送信バッファ2のパケット蓄積状況下においても、EFグループ・パケットの最優先転送を図れる為に、EFグループ・パケット送信レートを制御して、スケジューラ4のパケット送信レートを制御する際には、送信バッファ2でのEFグループ・パケットの遅延時間deとnonEFグループ・パケット廃棄率を監視するEF重み係数制御部52において、システム端末6により事前に設定されたEF転送条件をEF転送条件記憶部522に記憶し、このEF転送条件に基づいて、EFグループ重み係数値ωを調整して、スケジューラ4のEFグループ・パケットを送信バッファ2から読み出す割合を増加、或いは減少させ、EFグループ・パケットのトラフィックが多い時にEFグループ・パケット転送を優先したり、また、EFグループ・パケットのトラフィックが少なく、nonEFグループ・パケットのトラフィックが多い時にEFグループの優先度を下げて、nonEFグループのパケット転送を優先する為に、EFグループ重み係数値を制御するルールをファジィ制御ルールとして記述し、ファジィ推論により次周期のEFグループ重み係数値ω(t)を算出する。
【0103】
また、nonEF重み係数算出部53において、システム端末6により事前に設定されたnonEF算出条件をnonEF算出条件記憶部532に記憶し、この算出条件に基づき、EFグループ重み係数値ωに応じて各クラスのパケット遅延時間の大小関係が「d≧d…≧d」を維持できるように、各クラスの送信レートを調整する為に、nonEFグループ重み係数を図11の計算式によって算出する。
【0104】
さらに、キューマネージャ4において、システム端末6により事前に設定されたnonEFパケット廃棄条件に基づいて、nonEFグループ内の各Qosクラスのパケット廃棄率の大小関係が「l≧l…≧l」となることを維持する為に、パケット廃棄を制御して、送信バッファ2の輻輳を制御する際に、送信バッファ2の平均キュー長Q(i=2…6)を監視し、輻輳の前兆が有るか無いかを判定し、判定の結果、輻輳の前兆有りと判定した場合、パケット廃棄率を調整して各クラス毎のバッファ内のパケットを廃棄する割合を各々増加させ、平均キュー長Q(i=2…6)の急激な増加に伴う輻輳を抑制する。
【0105】
このように、本例では、WFQスケジューラ4におけるEFグループ重み係数ωの適応調整について、制御規則をファジィモデル化し、ファジィ推論を用いて算出することにより、理論的な解析モデルを用いなくても、トラフィック特性の変動に伴う送信バッファ2でのEFグループ・パケットのパケット遅延時間や、nonEFグループ・パケットのパケット廃棄率の変化に応じたWFQスケジューラ4におけるEFグループ重み係数ωの適応調整を自動的に安定して行うことができ、インターネット上のIPルータ装置1等において、トラフィック特性の変動に応じて、送信バッファ2のEFクラス優先制御を適切に調整することで、従来のパケット転送遅延時間やパケット廃棄率に基づいてQosクラス間サービス差別化を図るDiffserv制御技術において、nonEFグループの高負荷トラフィック状況下にEFグループ最優先転送を制御することができたり、反対にEFグループのトラフィックが低い場合にnonEFグループ・パケット転送量を増加させることができるので、効率的なパケット転送制御を行うことができる。
【0106】
特に本例では、EFクラス以外のクラスのパケットをnonEFグループ・パケットとしてまとめ、ファジィ制御対象を従来のQosクラス毎ではなく、Qosグループ単位に適用することで、必要なファジィ制御ルール数を大幅に削減し、制御動作を安定化させるのに必要なパラメータ・チューニングを容易化できる。
【0107】
尚、本発明は、図1〜図11を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、インターネット上のIPルータ装置1における構成および動作で説明したが、他のパケット転送を行うネットワーク上の通信装置にも適用することができる。
【0108】
また、本例では、ファジィ推論として、簡略化ファジィ推論(直接法)を用いているが、間接法のファジィ推論を用いることでも良い。
【0109】
また、本例でのIPルータ装置1のコンピュータ構成としては、キーボードや光ディスクの駆動装置の無い構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
【0110】
【発明の効果】
本発明によれば、トラフィック特性の変動に応じたWFQスケジューラにおけるEFクラスの重み係数値をファジィ推論により求めて、適切な調整を行うので、トラフィック特性に変動が起こっても、スケジューラにおけるEFクラスの送信レートを自動的に調整することができ、パケット転送を効率的に制御することができ、ネットワーク・リソースの有効活用を向上させる。
【0111】
また、ファジィ制御対象を従来のQosクラス毎ではなく、Qosグループ毎に適用することで、必要なファジィ制御ルール数を大幅に削減することができ、制御動作を安定化させるのに必要なパラメータ・チューニングを容易化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるパケット転送制御システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のシステムにおけるトラフィック測定装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1のシステムにおけるEF重み係数制御装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】図1のシステムにおけるnonEF重み係数算出装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】図1のシステムにおけるEF重み係数制御装置で用いられるファジィ制御ルールの第1の構成例を示す説明図である。
【図6】図1のシステムにおけるEF重み係数制御装置で用いられるファジィ制御ルールの第2の構成例を示す説明図である。
【図7】図1におけるトラフィック測定装置の処理動作例を示すフローチャートである。
【図8】図1におけるEF重み係数制御装置の処理動作例を示すフローチャートである。
【図9】図1におけるnonEF重み係数算出装置の処理動作例を示すフローチャートである。
【図10】図1のシステムにおけるEF重み係数制御装置のEF重み係数算出メカニズムの構成・動作例を示す説明図である。
【図11】図1のシステムにおけるnonEF重み係数算出装置のnonEF重み係数算出メカニズムの動作例を示す説明図である。
【図12】従来のAdaptiveWFQとMultipleREDの組み合わせを用いたQos制御およびパケット転送制御を行うシステムの構成例を示すブロック図である。
【図13】図12のシステムで参照する各品質(Qos)クラス毎の平均キュー長とパケット廃棄率との関係例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:IPルータ装置(「IP Router」)、2:送信バッファ(「Transmit Buffer」)、3:キューマネージャ(「Multiple RED」)、4:スケジューラ(「Adaptive WFQ」)、5:トラフィック適応調整部、51:トラフィック測定装置(「Traffic Measurer」)、52:EF重み係数制御装置(「EF weight Controller」)、53:nonEF重み係数算出装置(「nonEF weight Calculator」)、6:システム端末、71、81:ファジィ制御ルール、511:監視条件入力部、512:監視条件記憶部、513:監視データ収集部、514:パケット遅延時間算出部、515:制御データ通信制御部、521:EF転送条件入力部、522:EF転送条件記憶部、523:制御データ通信制御部、524:EF重み係数適応制御部、525:EF重み係数転送制御部、531:nonEF算出条件入出力部、532:nonEF算出条件記憶部、533:制御データ通信制御部、534:nonEF重み係数算出部、535:nonEF重み係数転送制御部。

Claims (9)

  1. ネットワークに転送するパケットの転送量を、ネットワーク・サービス品質(Qos)クラス別に制御するパケット転送制御システムであって、
    受信したパケットを各Qosクラス別に蓄積する送信バッファと、
    該送信バッファの各Qosクラス別の平均キュー長を求め、該平均キュー長に対応する各Qosクラス別のパケット廃棄率を求め、該パケット廃棄率に従って、到着した各Qosクラスのパケットを廃棄するキューマネージャと、
    該キューマネージャで求めた各Qosクラス別の平均キュー長と予め定められたパケット遅延時間のQosクラス比に基づき、上記送信バッファからの各Qosクラスのパケットの読み出しレートを決定する重み係数を求め、求めた各Qosクラス別の重み係数に基づいて、上記送信バッファから読み出すべきQosクラスのパケットを決定するスケジューラと、
    上記送信バッファにおけるEFクラスのパケットの遅延時間を求め、求めたEFクラスのパケットの遅延時間と上記キューマネージャで求めた上記EFクラス以外のクラスのパケットであるnonEFグループ・パケットの廃棄率とに基づき、EFクラスのパケットが優先転送できるようにファジィ推論でEFクラスの重み係数を求め、求めたEFクラスの重み係数に、上記スケジューラで求めたEFクラスの重み係数を変更する調整手段と
    を有することを特徴とするパケット転送制御システム。
  2. 請求項1に記載のパケット転送制御システムであって、
    上記調整手段は、上記ファジィ推論において、
    上記EFクラスのパケットの遅延時間の度合いが中レベルあるいは高レベルであれば、上記nonEFクラスのパケットの廃棄率の度合いに関係なく上記EFクラスの重み係数を増加させ、
    上記EFクラスのパケットの遅延時間の度合いが低レベルで且つ上記nonEFクラスのパケットの廃棄率の度合いが中レベルあるいは高レベルであれば、上記EFクラスの重み係数を減少させる
    ことを特徴とするパケット転送制御システム。
  3. 請求項1、もしくは、請求項2のいずれかに記載のパケット転送制御システムであって、
    上記調整手段は、
    上記EFクラスのパケットの遅延時間と上記nonEFグループ・パケットの廃棄率、および、現周期の上記EFクラスの重み係数を入力としたファジィ推論により、次周期の上記EFクラスの重み係数の算出を行う
    ことを特徴とするパケット転送制御システム。
  4. ネットワークに転送するパケットの転送量を、ネットワーク・サービス品質(Qos)クラス別に制御するシステムのパケット転送制御方法であって、
    転送するパケットを蓄積した送信バッファの各Qosクラス別の平均キュー長を求める第1の手順と、
    該平均キュー長に対応する各Qosクラス別のパケット廃棄率を求める第2の手順と、
    該パケット廃棄率に従って、到着した各Qosクラスのパケットを廃棄する第3の手順と、
    上記各Qosクラス別の平均キュー長と予め定められたパケット遅延時間のQosクラス比に基づき、上記送信バッファからの各Qosクラスのパケットの読み出しレートを決定する重み係数を求める第4の手順と、
    求めた各Qosクラス別の重み係数に基づいて、上記送信バッファから読み出すべきQosクラスのパケットを決定する第5の手順と、
    上記送信バッファにおけるEFクラスのパケットの遅延時間を求める第6の手順と、
    該第6の手順で求めたEFクラスのパケットの遅延時間と上記第2の手順で求めた上記EFクラス以外のクラスのパケットであるnonEFグループ・パケットの廃棄率とに基づき、EFクラスのパケットが優先転送できるようにファジィ推論でEFクラスの重み係数を求める第7の手順と、
    該第7の手順で求めたEFクラスの重み係数に、上記第4の手順で求めたEFクラスの重み係数を変更する第8の手順と
    を有することを特徴とするパケット転送制御方法。
  5. 請求項4に記載のパケット転送制御方法であって、
    上記第7の手順では、上記ファジィ推論において、
    上記EFクラスのパケットの遅延時間の度合いが中レベルあるいは高レベルであれば、上記nonEFクラスのパケットの廃棄率の度合いに関係なく上記EFクラスの重み係数を増加させ、
    上記EFクラスのパケットの遅延時間の度合いが低レベルで且つ上記nonEFクラスのパケットの廃棄率の度合いが中レベルあるいは高レベルであれば、上記EFクラスの重み係数を減少させる
    ことを特徴とするパケット転送制御方法。
  6. 請求項4、もしくは、請求項5のいずれかに記載のパケット転送制御方法であって、
    上記第7の手順では、
    上記EFクラスのパケットの遅延時間と上記nonEFグループ・パケットの廃棄率、および、現周期の上記EFクラスの重み係数を入力としたファジィ推論により、次周期の上記EFクラスの重み係数の算出を行う
    ことを特徴とするパケット転送制御方法。
  7. コンピュータに、請求項4から請求項6のいずれかに記載のパケット転送制御方法における各手順を実行させるためのプログラム。
  8. コンピュータに、請求項4から請求項6のいずれかに記載のパケット転送制御方法における各手順を実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 請求項4から請求項6のいずれかに記載のパケット転送制御方法における各手順を実行するコンピュータを具備し、該コンピュータの処理に基づき、ネットワークに転送するパケットの量を制御することを特徴とする通信装置。
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