JP3790621B2

JP3790621B2 - Refractory spraying method

Info

Publication number: JP3790621B2
Application number: JP34057897A
Authority: JP
Inventors: 孝三山田; 忠晴大谷; 統一白曼
Original assignee: Krosaki Harima Corp
Current assignee: Krosaki Harima Corp
Priority date: 1997-11-25
Filing date: 1997-11-25
Publication date: 2006-06-28
Anticipated expiration: 2017-11-25
Also published as: JPH11159970A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一度に多量の吹付けが可能で、しかも厚みが大きい施工体を形成することができる耐火物吹付け施工方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
各種の溶融金属容器あるいはそれに付随する装置に使用される耐火物は、損耗が進むと耐火物を吹付けて補修することが行われている。また、この吹付けは補修だけでなく、新規な耐火物施工にも使用される。
【０００３】
吹付け施工の方法は、湿式法と乾式法とに大別される。湿式法は吹付材を予め泥しょう状に調整して吹付ける。一方、乾式法は粉末状の吹付材をノズル内に向けて圧送した後、ノズル内にて水を添加し、吹付ける。
【０００４】
両者は一長一短がある。乾式法は吹付材に施工水を事前に添加する必要がないため、作業性に優れる。しかし、ノズル内での水添加のために、吹付材は水と十分に混合されない状態で吹付けられ、組織の不均一によって付着率、接着強度および耐食性に劣る。
【０００５】
湿式法は吹付材を事前に泥しょう状に調整することで前記の問題を解決できる反面、吹付材の硬化が施工前から進行し、待機中での吹付材の硬化やノズル詰まりを生じやすい。
【０００６】
そこで、吹付材を硬化剤を含まない状態で練り土状に調整した後、ノズルに通し、ノズル内にて急結剤を添加する方法が提案されている。例えば特開昭５４−６１００５号公報、特開昭６１−１１１９７３号公報、特開昭６２−３６０７０号公報などの通りである。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ノズル内にて急結剤を添加するこの方法においても、溶融金属容器あるいはそれに付随する装置の場合のように、一度に多量の吹付けと厚みが大きい施工体の形成が要求される施工では、吹付材の付着率、接着強度において決して十分なものではない。
【０００８】
また、施工体はその厚さが大きくなることで、乾燥時に発生する水蒸気がこもりやすくなり、急激な昇温を伴う加熱乾燥では乾燥爆裂を招く問題がある。
本発明は、ノズル内にて急結剤を添加する吹付け方法において、上記従来の欠点を解消することを課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の吹付け施工方法は、１〜２０重量％を仮焼アルミナが占める耐火骨材と結合剤との合量１００重量部に対し、有機質短繊維を０．０１〜１重量部添加した耐火配合組成物を練り土状に調整した後、この練り土状の耐火配合組成物を圧送管によって吹付ノズルに向けて圧送し、圧送管内あるいは吹付ノズル内にて粉末状急結剤を添加して被吹付面に吹付けることを特徴とする。
【００１０】
ノズル内で添加する急結剤は、液状あるいは粉末状での使用が考えられるが、液状急結剤は水等を混入しているため、施工体組織の緻密性低下の原因となる。一方、粉末状は前記の欠点がない反面、液状に比べて吹付材中への分散性に劣り、吹付材の付着性が不十分となる。
【００１１】
これに対し本発明は、練り土状に調整した耐火配合組成物よりなる吹付材に予め有機質短繊維を添加した上で、圧送管内で粉末状急結剤を添加する。有機質短繊維の添加が吹付材の付着性を向上させることは知られているが、本発明によれば、ノズル内で添加する粉末状急結剤との組合せ使用によって、吹付材の付着性が格段に向上する。本発明によるこの効果は、以下の理由によるものと考えられる。
【００１２】
ノズル内で添加される粉末状急結剤は、液状急結剤と違って吹付材中に十分に溶解分散されないまま被施工面に到達し、吹付施工体中に点在する。そして、粉末急結剤の存在部分はその凝集硬化強度が他の箇所より一層大きいことから、有機質短繊維の一端がこの粉末急結剤の存在部分に強固に保持される。
【００１３】
有機質短繊維は長尺形状であり、一端が強固に保持されることで繊維のスサ効果は施工体組織全体に作用する。その結果、、吹付材の付着性、特に厚みの大きな施工体を得る際に見られるダレ落ちの防止に効果的に作用する。
【００１４】
液状急結剤の場合は吹付材中への分散性が高く、急結剤による凝集硬化強度が施工体組織中において均一であり、その分、有機質短繊維の保持強度に劣り、本発明の効果は得られない。
【００１５】
また、本発明による得られる施工体は乾燥性にも優れた効果を発揮する。これは、急結剤が粉末状であるために施工体組織中において急結剤が点在し、急結剤が存在する位置とそうでない位置とで耐火物組織の緻密度の差が大きく、加熱乾燥で発生した水蒸気が耐火物組織中の前記した緻緻密度小さい箇所に集結した後、有機質短繊維によって形成される空隙を経て施工体外に容易逸散するためと考えられる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明で使用する吹付材において、耐火骨材の具体例は、焼結アルミナ、電融アルミナ、ばん土けつ岩、ムライト、ろう石、シャモット、アンダルサイト、粘土、ケイ石、焼結マグネシア、電融マグネシア、焼結マグネシア−カルシア、電融マグネシア−カルシア、電融Ａｌ₂Ｏ₃−ＭｇＯ系スピネル、焼結Ａｌ₂Ｏ₃−ＭｇＯ系スピネル、クロム鉱、ボーキサイト、シリマナイト、ジルコンなどを主材とし、必要により、ジルコニア、ジルコン、炭素、黒鉛、炭化珪素、粘土、揮発シリカなどを組み合わせる。中でも、焼結または電融のアルミナ、マグネシア、マグネシア−カルシア、Ａｌ₂Ｏ₃−ＭｇＯ系スピネルを主体にすることが好ましい。
【００１７】
耐火骨材の一部に、仮焼アルミナを使用する。仮焼アルミナはバイヤー法で得られた水酸化アルミニウムを比較的低温の１０００〜１５００℃程度で焼成して得られる平均粒子径が１０μｍ以下の超微粒子である。通常１７００℃以上の超高温で焼成される焼結アルミナなどに比べて粒子表面が化学的に活性であり、急結剤による凝集硬化を促進するためか、有機質短繊維の保持強度が増し、吹付材の付着性が一層向上する。
【００１８】
耐火性骨材１００重量％に占める仮焼アルミナの割合は１〜２０重量％である。１重量％未満では前記仮焼アルミナ自体による効果に乏しく、２０重量％を超えると吹付材の粘性が高くなり過ぎて、圧送性および付着性に劣る。
【００１９】
結合剤は、例えばアルミナセメント、マグネシアセメント、ポルトランドセメントなどが使用できる。耐火骨材と結合剤の合量を１００重量％とした場合、結合剤の好ましい割合は内掛け１〜１５重量％である。
【００２０】
有機質短繊維は、例えばＰＶＡ（ビニロンを含む）、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン、アクリル、ポリエステル等の合成有機質繊維である。寸法は、長さ０．５〜２０ｍｍが好ましい。添加割合は、前記の耐火骨材と結合剤の合量１００重量部に対して０．０１〜１重量部、さらに好ましくは０．０１〜０．５重量部である。０．０１重量部未満では本発明の効果が得られず、１重量部を超えると吹付施工体の耐食性が低下する。
【００２１】
また、分散剤、減水剤、金属粉、硬化遅延剤、硬化促進剤剤、ピッチ類などを組み合わせでもよいことは、一般の不定形耐火物と同様である。
分散剤の具体例としては、トリポリリン酸ソーダ、ヘキサメタ燐酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル燐酸ソーダ、ポリカルボン酸、リグニンスルホン酸ソーダなどである。その添加量は、前記の耐火骨材と結合剤の合量を１００重量部に対して０．０１〜１重量部が好ましい。金属粉は、Ａｌ、Ｓｉ、Ｍｇあるいはこれらの合金が好ましく、その添加量は耐火性骨材に対する外掛けで、例えば１〜７ｗｔ％とする。
【００２２】
吹付け施工に際しては、以上からなる耐火性配合組成物に水を外掛けで３〜１５重量％程度添加し、混練して練り土状に調整後、ノズルに向けて圧送する。練り土状に調整した前記の耐火性配合組成物の最適フロー値は、上端内径５０ｍｍ、下端内径１００ｍｍ、高さ１５０ｍｍのコーン形型枠に、混練直後に流し込み、次いでコーン形型枠を上方に抜き取り、１５回のタップ後、の耐火性配合物の広がりが１１０ｍｍ以上、１８０ｍｍ未満である。
【００２３】
圧送管内で添加する粉末状急結剤の具体例は、ケイ酸ソーダ、消石灰、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、リン酸ソーダ、アルミン酸ソーダ、アルミン酸カリウム、カルシウムアルミネート類などである。
【００２４】
粉末状急結剤の粒径は、平均１〜５０μｍが好ましい。この粒径は、例えばレーダー回折法で測定することができる。粒径が小さ過ぎると溶解分散して施工体内に点在しなくなるためか、付着性防止の効果が不十分となる。逆に粒径が大き過ぎる場合は適度に溶解しないことで、この場合も付着性が低下傾向にある。
粉末状急結剤の添加は、施工水を含む練り土状態の耐火配合組成物１００重量部に対し、０．３〜５重量％になるように添加速度を調整することが好ましい。
【００２５】
図１は、本発明で使用する吹付け装置を模式的に示したものである。吹付ノズル（２）とその後方に連結した圧送ホース（１）よりなる圧送管に急結剤供給管（３）が接続され、急結剤が圧送管内の吹付材に添加されるようになっている。（４）は吹付施工体である。図には示していないが、急結剤の供給は、圧縮空気と共に行なうことで吹付材と急結剤との混合が促進される。また、材料圧送システムは、スクイズ式、スクリュー式、ピストン式などがあるが、圧送時に高圧が得られるピストン式が好ましい。
【００２６】
圧送管に対する急結剤供給管（３）の接続箇所は特に限定されない。図では吹付ノズル（２）の近傍に設けているが、これに限らず、作業環境に合わせて例えば吹付ノズル（２）あるいは圧送ホース（１）に接続してもよい。
【００２７】
【実施例】
以下の各例は、ピストン式の圧送機を用いた吹付け装置を使用し、ハイアルミナ質耐火物よりなる垂直壁面に、練り土状に調整した耐火配合組成組成物を７０〜８０ｋｇ／ｍｉｎの速度で吹き付けた。急硬剤は、ノズル先端の近傍で補助圧搾空気と共に、前記の練り土状耐火性組成物に対して外掛け約０．７〜１重量％の割合で添加した。
表１は各例で使用した急結剤である。表２は本発明実施例と比較例に使用した耐火配合組成物およびそれらの吹付け試験結果である。
【００２８】
【表１】

【００２９】
【表２】

試験方法は以下のとおり。
付着性；ノズル先端から被吹付面との距離を５００ｍｍに保ち、厚さ１８０ｍｍの施工体の形成をめざして５００ｋｇ吹付け、付着率を求めた。
【００３０】
耐食性；吹付施工体を切り出し、１１０℃×２４時間で加熱乾燥後、溶銑を溶剤とした回転侵食試験にて溶損寸法を測定し、比較例５による吹付施工体の溶損寸法を１００とした指数で示した。数値が小さいほど耐食性に優れている。
【００３１】
乾燥性；ガスバーナーで急激な昇温による加熱乾燥を行ない、乾燥爆裂の有無を確認した。
実機試験；アルミナ−炭化珪素−炭素質の不定形耐火物で内張りされた溶銑取鍋の使用後、内張りの吹付け補修を行い、付着性および耐用性について確認した。
【００３２】
本発明実施例による方法は、吹付材のダレ落ちがほとんどなく、厚さ１８０ｍｍの施工体が確実に形成でき、耐用性についても優れた効果が得られた。また、中でも吹付材の耐火性骨材として一部に仮焼アルミナを含む実施例は、付着性がさらに向上する。
本発明実施例により得られる施工体は、乾燥性にも優れている。急激な昇温を伴う乾燥においても爆裂が生じなかった。
【００３３】
これに対し、比較例１は液状急結剤を使用したことに加え、有機質短繊維を添加していないことで、付着性および乾燥性に劣る。比較例２および比較例３は、吹付材に有機質短繊維を添加しているが、液状急結剤を使用していることから付着性および乾燥性の向上は本発明実施例に比べて顕著なものではない。比較例４は粉末状急結剤を使用しているが、有機質短繊維の添加量ないために付着性、乾燥性共に劣る。また、粉末状急結剤を使用し、有機質短繊維を添加したものでも、有機質短繊維の添加量が多過ぎる比較例５は耐食性に劣る。
【００３４】
本発明による吹付施工の対象は、高炉樋、混銑車、溶銑鍋、転炉、電気炉、溶鋼鍋、誘導炉、真空脱ガス炉、炉蓋、溶融金属用各種ガス吹き込みランス、溶融金属用フードなどの溶融金属容器あるいはそれに付随する装置、さらには各種高温雰囲気炉、焼却炉、ボイラー、化学工業炉などが例示される。
【００３５】
【効果】
本発明の吹付け施工方法によれば、一度に多量の吹付けにおいてもダレ落ちが殆んど見られず、高い付着率を示し、厚さの大きい施工体を緻密かつ迅速に形成することが可能となる。また、乾燥性にも優れ、厚さの大きい施工体であっても乾燥爆裂の懸念がない。その結果、施工体の寿命延長、吹付け作業効率向上など、その効果はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明で使用する吹付け装置例を模式的に示したものである。
【符号の説明】
１圧送ホース
２吹付ノズル
３急結剤供給管
４吹付施工体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a refractory spraying construction method capable of forming a construction body having a large thickness and capable of spraying a large amount at a time.
[0002]
[Prior art]
Refractories used in various molten metal containers or devices associated therewith are repaired by spraying refractories as wear increases. This spraying is used not only for repair but also for new refractory construction.
[0003]
Spraying methods are roughly classified into wet methods and dry methods. In the wet method, the spray material is adjusted in a mud shape in advance and sprayed. On the other hand, in the dry method, after a powdered spray material is pumped toward the nozzle, water is added and sprayed in the nozzle.
[0004]
Both have advantages and disadvantages. The dry method is excellent in workability because it is not necessary to add construction water to the spray material in advance. However, due to the addition of water in the nozzle, the spray material is sprayed in a state where it is not sufficiently mixed with water, and the adhesion rate, adhesive strength and corrosion resistance are inferior due to the uneven structure.
[0005]
The wet method can solve the above-mentioned problems by adjusting the spray material in a mud shape in advance, but the curing of the spray material proceeds from before the construction, and the spray material is likely to be hardened and clogged in the standby state.
[0006]
In view of this, a method has been proposed in which the spraying material is adjusted to a kneaded soil without containing a curing agent, and then passed through the nozzle and a rapid setting agent is added in the nozzle. For example, JP-A-54-61005, JP-A-61-11973, JP-A-62-36070, and the like.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, even in this method of adding the quick setting agent in the nozzle, as in the case of a molten metal container or a device attached thereto, a large amount of spraying and formation of a thick construction body are required at once. Then, the adhesion rate and the adhesive strength of the spray material are never sufficient.
[0008]
In addition, since the construction body becomes thick, water vapor generated during drying tends to be trapped, and there is a problem that causes dry explosion in heat drying accompanied by rapid temperature rise.
This invention makes it a subject to eliminate the said conventional fault in the spraying method which adds a quick setting agent in a nozzle.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The spray construction method of the present invention is a fireproofing method in which 0.01 to 1 part by weight of organic short fiber is added to 100 parts by weight of the total amount of the fireproof aggregate and the binder occupied by calcined alumina by 1 to 20% by weight After adjusting the blended composition into a kneaded clay , this kneaded refractory blended composition is pumped by a pumping tube toward a spray nozzle, and a powdery quick-setting agent is added in the pumping tube or in the spray nozzle. It sprays on a surface to be sprayed .
[0010]
The quick setting agent added in the nozzle can be used in liquid or powder form, but since the liquid quick setting agent contains water or the like, it causes a reduction in the compactness of the construction body structure. On the other hand, the powdery form does not have the above-mentioned drawbacks, but is inferior in dispersibility in the spraying material as compared with the liquid form, and the adhesion of the spraying material becomes insufficient.
[0011]
On the other hand, in the present invention, an organic short fiber is added in advance to a spraying material made of a fireproof blended composition adjusted to a kneaded clay, and then a powdery quick setting agent is added in a pressure feeding tube. Although it is known that the addition of organic short fibers improves the adhesion of the spraying material, according to the present invention, the adhesion of the spraying material is improved by the combined use with the powdery quick-setting agent added in the nozzle. Greatly improved. This effect of the present invention is considered to be due to the following reason.
[0012]
Unlike the liquid quick-setting agent, the powdery quick-setting agent added in the nozzle reaches the work surface without being sufficiently dissolved and dispersed in the spray material, and is scattered in the spray-worked body. And since the coagulation | solidification hardening strength is much larger than the other location, the one part of organic short fiber is firmly hold | maintained in this powder rapid setting agent existing part.
[0013]
The organic short fiber has a long shape, and the one end of the organic short fiber is firmly held so that the fiber's support effect acts on the entire construction body structure. As a result, it acts effectively on the adhesion of the spraying material, particularly the prevention of sagging drop seen when obtaining a thick construction body.
[0014]
In the case of a liquid quick setting agent, the dispersibility in the spray material is high, and the coagulation hardening strength by the quick setting agent is uniform in the construction body structure, and accordingly, the holding strength of the organic short fibers is inferior, and the effect of the present invention Cannot be obtained.
[0015]
Moreover, the construction body obtained by this invention exhibits the effect excellent also in the drying property. This is because the quick setting agent is in the form of powder, the quick setting agent is scattered in the construction body structure, and there is a large difference in the density of the refractory structure between the position where the quick setting agent is present and the position where it is not, It is considered that water vapor generated by heat drying gathers at the above-mentioned locations with a small density in the refractory structure, and then easily dissipates outside the construction body through voids formed by organic short fibers.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the spray material used in the present invention, specific examples of the refractory aggregate include sintered alumina, electrofused alumina, sandstone shale, mullite, wax, chamotte, andalusite, clay, silica, sintered magnesia, electromagnet. fusion magnesia, sintered magnesia - calcia, fused magnesia - as calcia, fused Al ₂ O ₃ -MgO spinel, sintered Al ₂ O ₃ -MgO spinel, chromium ore, bauxite, sillimanite, zircon, etc. main material If necessary, zirconia, zircon, carbon, graphite, silicon carbide, clay, volatile silica, etc. are combined. Of these, sintered or electrofused alumina, magnesia, magnesia-calcia, and Al ₂ O ₃ —MgO-based spinel are preferred.
[0017]
On the part of the refractory aggregate, to use a calcined alumina. The calcined alumina is ultrafine particles having an average particle diameter of 10 μm or less obtained by firing aluminum hydroxide obtained by the Bayer method at a relatively low temperature of about 1000 to 1500 ° C. Compared to sintered alumina, which is usually fired at an ultra-high temperature of 1700 ° C or higher, the surface of the particles is chemically active. The adhesion of the material is further improved.
[0018]
The proportion of calcined alumina occupying the resistance fire resistant aggregate 100 wt% is 1 to 20% by weight. If it is less than 1% by weight, the effect of the calcined alumina itself is poor, and if it exceeds 20% by weight, the viscosity of the spray material becomes too high, and the pumpability and adhesion are poor.
[0019]
As the binder, for example, alumina cement, magnesia cement, Portland cement and the like can be used. When the total amount of the refractory aggregate and the binder is 100% by weight, a preferable ratio of the binder is 1 to 15% by weight.
[0020]
The organic short fibers are synthetic organic fibers such as PVA (including vinylon), polypropylene, nylon, polyethylene, acrylic, and polyester. The dimension is preferably 0.5 to 20 mm in length. The addition ratio is 0.01 to 1 part by weight, more preferably 0.01 to 0.5 part by weight, based on 100 parts by weight of the total amount of the refractory aggregate and the binder. If the amount is less than 0.01 part by weight, the effect of the present invention cannot be obtained. If the amount exceeds 1 part by weight, the corrosion resistance of the sprayed construction body decreases.
[0021]
Moreover, it is the same as that of a general amorphous refractory that a dispersing agent, a water reducing agent, a metal powder, a curing retarder, a curing accelerator, and pitches may be combined.
Specific examples of the dispersant include sodium tripolyphosphate, sodium hexametaphosphate, sodium polyacrylate, sodium polyacrylate, polycarboxylic acid, sodium lignin sulfonate, and the like. The addition amount is preferably 0.01 to 1 part by weight with respect to 100 parts by weight of the total amount of the refractory aggregate and the binder. The metal powder is preferably Al, Si, Mg, or an alloy thereof, and the added amount is an outer shell with respect to the refractory aggregate, for example, 1 to 7 wt%.
[0022]
At the time of spraying, about 3 to 15% by weight of water is externally added to the refractory composition comprising the above, and after kneading and adjusting to a kneaded clay, the mixture is pumped toward the nozzle. The optimum flow value of the above-mentioned refractory blended composition adjusted to a kneaded clay was poured into a cone-shaped form having an upper end inner diameter of 50 mm, a lower end inner diameter of 100 mm and a height of 150 mm immediately after kneading, and then the cone-shaped form was moved upward. After extraction and tapping 15 times, the spread of the refractory composition is 110 mm or more and less than 180 mm.
[0023]
Specific examples of the powder quick setting agent added in the pressure feeding pipe include sodium silicate, slaked lime, calcium oxide, magnesium oxide, sodium phosphate, sodium aluminate, potassium aluminate, calcium aluminate and the like.
[0024]
The average particle size of the powdery quick setting agent is preferably 1 to 50 μm. This particle size can be measured by, for example, a radar diffraction method. If the particle size is too small, the effect of preventing adhesion may be insufficient because it may be dissolved and dispersed and not scattered in the construction body. On the other hand, when the particle size is too large, it does not dissolve properly, and in this case, the adhesion tends to decrease.
The addition of the powdery quick setting agent is preferably adjusted so that the addition rate is 0.3 to 5% by weight with respect to 100 parts by weight of the fireproof blended composition in the state of kneaded clay containing construction water.
[0025]
FIG. 1 schematically shows a spraying device used in the present invention. The quick setting agent supply pipe (3) is connected to a pumping pipe consisting of the spray nozzle (2) and a pressure feeding hose (1) connected to the rear thereof, and the quick setting agent is added to the spraying material in the pumping pipe. Yes. (4) is a spray construction body. Although not shown in the figure, the quick setting agent is supplied together with the compressed air, so that mixing of the spray material and the quick setting agent is promoted. Further, the material pressure feeding system includes a squeeze type, a screw type, a piston type, and the like, and a piston type capable of obtaining a high pressure during the pressure feeding is preferable.
[0026]
The connection location of the quick setting agent supply pipe (3) with respect to the pressure feeding pipe is not particularly limited. Although it is provided in the vicinity of the spray nozzle (2) in the figure, the present invention is not limited thereto, and may be connected to, for example, the spray nozzle (2) or the pressure feed hose (1) according to the work environment.
[0027]
【Example】
Each of the following examples uses a spraying device using a piston-type pressure feeder, and a vertical wall surface made of a high alumina refractory, 70 to 80 kg / min of a refractory composition composition adjusted to a kneaded clay shape. Sprayed at speed. The quick hardening agent was added at a ratio of about 0.7 to 1% by weight on the outer side of the kneaded clay-like refractory composition together with auxiliary compressed air in the vicinity of the nozzle tip.
Table 1 shows the quick setting agents used in each example. Table 2 shows the refractory composition used in Examples and Comparative Examples of the present invention and the results of their spray tests.
[0028]
[Table 1]

[0029]
[Table 2]

The test method is as follows.
Adhesiveness: The distance from the nozzle tip to the sprayed surface was maintained at 500 mm, and 500 kg was sprayed to form a construction body having a thickness of 180 mm, and the adhesion rate was determined.
[0030]
Corrosion resistance: The sprayed construction body was cut out, dried by heating at 110 ° C. for 24 hours, and then measured for a erosion dimension in a rotary erosion test using hot metal as a solvent. The erosion dimension of the spray construction body according to Comparative Example 5 was taken as 100. Indicated by an index. The smaller the value, the better the corrosion resistance.
[0031]
Drying: Heat drying was performed with a gas burner at a rapid temperature rise, and the presence or absence of a dry explosion was confirmed.
Actual machine test: After using a hot metal ladle lined with alumina-silicon carbide-carbonaceous amorphous refractory, the lining was sprayed and repaired to confirm adhesion and durability.
[0032]
The method according to the embodiment of the present invention has almost no sagging drop of the spray material, can reliably form a construction body having a thickness of 180 mm, and has an excellent effect on durability. Moreover, the adhesiveness improves further in the Example which includes calcined alumina in part as the fireproof aggregate of the spray material.
The construction body obtained by the Example of this invention is excellent also in drying property. No explosion occurred even during drying with rapid temperature rise.
[0033]
On the other hand, in Comparative Example 1, in addition to the use of the liquid quick setting agent, the organic short fibers are not added, so that the adhesion and drying properties are inferior. In Comparative Example 2 and Comparative Example 3, organic short fibers are added to the spraying material. However, since a liquid quick-setting agent is used, the improvement in adhesion and drying is remarkable as compared with the examples of the present invention. It is not a thing. Although the comparative example 4 uses the powdery quick setting agent, since there is no addition amount of an organic short fiber, both adhesiveness and dryness are inferior. Moreover, even if it uses a powdery quick setting agent and adds organic short fiber, the comparative example 5 with too much addition amount of organic short fiber is inferior to corrosion resistance.
[0034]
The objects of spraying construction according to the present invention are blast furnace slag, kneading car, hot metal ladle, converter, electric furnace, molten steel ladle, induction furnace, vacuum degassing furnace, furnace lid, various gas blowing lances for molten metal, hood for molten metal Examples thereof include a molten metal container or the like, an apparatus associated therewith, various high-temperature atmosphere furnaces, incinerators, boilers, chemical industrial furnaces, and the like.
[0035]
【effect】
According to the spraying construction method of the present invention, even when a large amount of spraying is performed at one time, almost no sagging drop is observed, a high adhesion rate is shown, and a thick construction body can be formed densely and quickly. It becomes possible. Moreover, it is excellent also in drying property and there is no fear of dry explosion even if it is a construction body with a large thickness. As a result, the effects such as extending the life of the construction body and improving the spraying work efficiency are extremely great.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 schematically shows an example of a spraying device used in the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Pressure hose 2 Spray nozzle 3 Quick setting agent supply pipe 4 Spray construction body

Claims

A fire-resistant blend composition containing 0.01 to 1 part by weight of organic short fibers added to 100 parts by weight of the total amount of fire-resistant aggregate and binder occupied by calcined alumina in an amount of 1 to 20% by weight is adjusted to a clay. After that, the kneaded clay-like refractory composition is pumped by a pumping pipe toward a spray nozzle, and a powdery quick-setting agent is added in the pumping pipe or the spray nozzle to spray onto the sprayed surface. refractory spraying construction methods to be.

The refractory spraying method according to claim 1, wherein the powdery quick setting agent has an average particle size of 1 to 50 µm.