JP3789543B2 - Double bag - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重袋に関し、更に詳しくは、別種の内容物を収納し、使用時に一方の袋体を開封して該別種の内容物を混合し得る混合用袋からなる二重袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の食品包装技法が提案されているが、その一つにレトルト包装技法が知られている。
これは、プラスチックフィルムもしくは金属箔またはこれらを多層に合わせたものを袋状またはその他の形状に成形した容器に調整した食品を詰め、熱溶融により密封し、加熱加圧殺菌する包装技法である。
当初、カレ−を詰めて殺菌したものからスタ−トしたが、近年、食品加工産業、包装産業等の発展に伴い、詰める内容物が豊富になり、また、耐熱容器等の包装技術も開発され、レトルト食品という新しい加工食品分野を形成し、その発展を期待されているものである。
ところで、上記のようなレトルト食品は、通常、具、調味液等を一体にして充填包装されているものであり、而して、このような場合、保存中に、具に調味液等が浸透し、具本来の味を損ない、また、具が変色する等の問題点がある。
そこで、近年、レトルト食品において、三方シ−ル、四方シ−ル等の袋の内部に仮接着部を設けて二室に区画し、各室にそれぞれに別種の内容物を収納し、使用時に前記の仮接着部を剥離させて前記の別種の内容物を混合し得る混合用二連袋からなるレトルトパウチがが提案され、味覚、外観等に優れたレトルト製品を提供することが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような混合用二連袋からなるレトルトパウチにおいて、仮接着部は、流通時等において各室が区画されているが、使用時においては剥離し別種の内容物を混合し得ることができる構造であることが必要であるが、、今日まで、その機能を十分に奏し、混合用二連袋からなるレトルトパウチとして充分に満足し得るものが提案されていないというのが実状である。
例えば、流通時等において、レトルトパウチが外力を受けて圧迫されることにより、仮接着部が簡単に剥離して別種の内容物が混合してしまうと言う問題点がある。
また、内容物として、一方が液状物であり、他方が固形物である場合、仮接着部を剥離して混合しようととしても、仮接着部が十分に剥離せず、該仮接着部が障害となって、固形物が仮接着部に引っ掛かって、所望どおりに混合しないという問題点もある。
更には、仮接着部のシ−ル強度が余りにも強すぎて、仮接着部が剥離しないという問題点もる。
また、上記のような混合用二連袋においては、袋体が二連に連接していることから袋体それ自信が大きくなり、それだけ場所を専有することになり、製品の貯蔵時、流通時等において不便をきたすものである。
そこで本発明は、上記のような混合用二連袋の仮接着部の接着性を改良し、流通時等において各室が区画されているが、使用時においては剥離し別種の内容物を混合し得ることができる構造であり、かつ大型にならない混合用二重袋を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々研究した結果、外周端部の周辺部にシ−ル部を設けて袋体を構成し、かつ該袋体を構成する前壁と後壁との内面に、開封用切れ目を設けた隔壁をヒ−トシ−ルして二室に区画し、而して該隔壁により区画した二室のそれぞれに別種の内容物を収納して混合用袋体を製造したところ、流通時等においては各室が充分に区画され、使用時においては外部から前記の隔壁に設けた開封用切れ目の部分を力を加えて引き裂くと簡単に切断し、前記の別種の内容物を容易に混合することができる混合用二重袋を製造し得ることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】
すなわち、本発明は、外周端部の周辺部にシ−ル部を設けて袋体を構成し、かつ該袋体を構成する前壁と後壁との内面に、開封用切れ目を設けた隔壁をヒ−トシ−ルして二室に区画し、更に該隔壁により区画した二室のそれぞれに別種の内容物を収納し、使用時に前記の隔壁に設けた開封切れ目の部分を切断して、前記の別種の内容物を混合し得る混合用袋からなることを特徴とする二重袋である。
【0006】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について以下に更に詳しく説明する。
まず、上記の本発明において、本発明にかかる二重袋の構造についてその二三の具体例を例示して図面を用いて説明すると、図1および図2は、本発明にかかる二重袋を構成する前壁および後壁の層構成の例を示す断面図であり、図3は、本発明にかかる二重袋を構成する隔壁の層構成を示す断面図であり、図4は、図1、図2および図3に示す前壁、後壁、隔壁等を使用して製造した本発明にかかる二重袋の構造の一例を示す平面図であり、図5は、図4に示す二重袋のY−Y′における切断断面図である。
まず、本発明において、本発明にかかる二重袋を構成する前壁および後壁としては、図1に示すように、外側から内側に向かって、少なくとも、基材フィルム1およびヒ−トシ−ル性フィルム2を順次に積層した積層体A、あるいは図2に示すように、外側から内側に向かって、少なくとも、基材フィルム1、気体遮断性フィルム3およびヒ−トシ−ル性フィルム2を順次に積層した積層体B等を使用することができる。
而して、上記の積層体Aまたは積層体B等において、該積層体A、Bを構成するヒ−トシ−ル性フィルム2としては、後述すにように、本発明にかかる二重袋をレトルトパウチ用とする場合には、ヒ−トシ−ル性を有する無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム2′を使用することが好ましく、更に、本発明においては、上記のヒ−トシ−ル性を有する無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム2′としては、エチレン−プロピレンコポリマ−を主成分とし、これにオレフィン系ゴム成分を添加してなる組成物からなるヒ−トシ−ル性を有する無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム2″を使用することが望ましいものである。
【0007】
次に、本発明において、本発明にかかる二重袋を構成する隔壁としては、図3に示すように、上記のヒ−トシ−ル性フィルム、基材フィルム等を同様に使用することができ、該ヒ−トシ−ル性フィルムの二枚2、2との間に、基材フィルム1を積層した積層体からなり、かつ該積層体を構成する少なくとも基材フィルム1に、包装体となったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目4を刻設してなる積層体C等を使用することができる。
【0008】
次に、本発明において、上記の図1に示す積層体Aからなる前壁および後壁を使用した二重袋の例を示すと、図4および図5に示すように、上記の積層体の二枚A、Aを用意し、そのヒ−トシ−ル性フィルム2(2′、2″)の面を対向して重ね合わせ、次いで、外周端部の周辺部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部5を形成して袋体を構成し、その際に、上記の図3に示す積層体Cからなる隔壁を二つ折りし、その二つ折りした積層体Cと、上記の袋体を構成する前壁と後壁としての積層体A、Aとを、そのヒ−トシ−ル性フィルム2(2′、2″)の面どうしを対向させて重ね合わせ、しかる後その両者をヒ−トシ−ルしてシ−ル部6を形成して二室に区画する。
而して、本発明においては、上記のようにして区画した二室のそれぞれに別種の内容物7、8を収納し、使用時に前記の隔壁に設けた開封用切れ目4に外部から力を加えて該隔壁をその開封用切れ目4の部分で切断し、前記の別種の内容物7、8を混合することができる混合用袋からなる二重袋Dを製造するすることができるものである。
上記において、別種の内容物7、8を収納する方法としては、種々の方法を採り得るが、例えば、外周端部の周辺部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部5を形成する際に、例えば、前壁と後壁を構成する積層体A、Aとの間に、隔壁を構成する積層体Cを二つ折りにして挟み込み、次いで該前壁と後壁を構成する積層体A、Aと隔壁を構成する積層体Cとの左右の外周端部の周辺部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部5、5を形成し、更に、前壁と後壁を構成する積層体A、Aの内面に隔壁を構成する積層体Cのヒ−トシ−ル性フィルム面をヒ−トシ−ルしてシ−ル部6を形成し、他方、前壁と後壁を構成する積層体A、Aの上下の外周端部の周辺部はヒ−トシ−ルせずに未シ−ル部として開口部としておき、しかる後該開口部を内容物を充填する開口部として使用し、該開口部から二室のそれぞれに、上方向および下方向から別種の内容物7、8を充填し、次いで上下に設けた開口部の未シ−ル部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部5を形成することによって内容物7、8をそれぞれの二室に充填包装することができる。
【0009】
而して、本発明においては、上記のように製造した二重袋Dの使用例の一例を挙げると、図6の(1)、(2)および(3)にその二重袋の使用例を表す切断平面図に示すように、上記で製造した前壁および後壁を構成する積層体A、Aと隔壁を構成する積層体Cからなり、かつ内容物7、8が充填包装されている混合用二重袋Dを、例えば、レトルト加工処理、すなわち、加熱加圧殺菌処理を施して、レトルトパウチを製造し〔図6の(1)〕、その使用に際しては、例えば、隔壁を構成する積層体Cに設けた開封用切れ目4の部分に外部から力等を加えて、該開封用切れ目4の部分を切断して、矢印Pで示すように、二室に収納されている別種の内容物7、8を混合し〔図6の(2)〕、しかる後、該二重袋Dの下端部を、例えば、ハサミ等を使用してして開封し、混合した内容物7、8を食器等に移し替えて食用等に供するものである〔図6の(3)〕。
なお、図中5、6は、前述と同様に、二重袋Dを構成するシ−ル部を表す。
上記に挙げた例は、本発明にかかる二重袋の使用例の一例を例示するものであり、本発明は、これに限定されるものではない。
本発明にかかる二重袋は、例えば、化学薬品、医薬品、接着剤、その他等のように、使用する直前に二成分を混合して使用するような製品の充填包装に使用することができるものである。
【0010】
次に、上記の本発明において、本発明にかかる二重袋を構成する前壁、後壁または隔壁等に使用する積層体を構成する材料について説明すると、まず、本発明にかかる基材フィルムとしては、本発明にかかる二重袋を構成する基本素材となるものであることから、剛性を有し、強度に優れ、耐水性、耐湿性、耐光性、、耐熱性、耐薬品性、その他の諸堅牢性を有し、機械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ、具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
また、本発明において、その樹脂のフィルムないしシ−トの厚さとしては、耐熱性を有し、強度、剛性等について必要最低限に保持され得る厚さであればよく、約10μmないし50μm位、好ましくは、約12μmないし25μm位が最も望ましい。
【0011】
次に、本発明において、気体遮断性フィルムについて説明すると、かかるフィルムとしては、太陽光等の光を遮光する性質、あるいは水蒸気、水、ガス等を透過しない性質等を有する材料を使用することができ、これは、単体の基材でもよく、あるいは二種以上の基材を組み合わせてなる複合基材等であってもよい。
具体的には、例えば、遮光性とバリア−性を有するアルミニュウム箔またはその蒸着膜を有する樹脂のフィルム、バリア−性を有する酸化珪素、酸化アルミニュウム等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガスバリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練してフィルム化してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフィルムないしシ−ト等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
更に、上記において、アルミニュウム箔としては、5μmないし30μm位の厚さのもの、また、アルミニュウムまたは無機酸化物の蒸着膜としては、厚さ100Åないし2000Å位のものを使用することができる。
また、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカ−ボネ−トフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコ−ルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、その他等を使用することができる。
上記において、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフィルムは、積層体あるいは袋体になったときには、基材フィルムとして機能することもある。
【0012】
次に、本発明において、ヒ−トシ−ル性フィルムについて説明すると、かかるフィルムとしては、レトルト加工処理に耐え、更に熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテンポリマ−、酸変性ポリオレフィン系樹脂、その他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
そのフィルムの厚さとしては、10μmないし300μm位、好ましくは、20μmないし100μm位が望ましい。
【0013】
次に、上記のようなヒ−トシ−ル性フィルムのなかでも、本発明においては、本発明にかかる二重袋をレトルトパウチに使用する場合に、特に、ヒ−トシ−ル性フィルムとしては、ヒ−トシ−ル性を有する無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを使用することが好ましい。
更に、本発明においては、上記のヒ−トシ−ル性を有する無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムのなかでも、具体的には、エチレン−プロピレンコポリマ−を主成分とし、これにオレフィン系ゴム成分を添加し、更に所望の添加剤を任意に添加し、充分に混練してなる組成物を、例えば、押し出し成形等によりフィルム化してなるヒ−トシ−ル性を有する無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを使用することが望ましい。
上記において、エチレン−プロピレンコポリマ−としては、例えば、エチレン−プロピレンブロックコポリマ−、エチレン−プロピレンランダムコポリマ−等を使用することができ、而して、エチレンとプロピレンとの共重合比率としては、プロピレンを約80〜97モル%位含むものを使用することができる。
また、上記において、オレフィン系ゴム成分としては、例えば、イソプレンゴム、インブチレンゴム、エチレン−プロピレンゴム等のC2 〜C4 からなるオレフィン系ゴム成分の一種ないしそれ以上を使用することができ、而して、本発明において、かかるオレフィン系ゴム成分を使用するのは、主に、レトルト製品の耐寒衝撃性を向上させるため、柔軟性を保有するために使用するものである。
【0014】
また、上記において、上記のエチレン−プロピレンコポリマ−を主成分とし、これにオレフィン系ゴム成分を添加してなる組成物には、更にその他の添加剤、例えば、線状低密度ポリエチレン等のその他の樹脂、充填剤、分散剤、着色剤、その他等を任意に添加することもできる。
次に、本発明において、エチレン−プロピレンコポリマ−とオレフィン系ゴム成分との配合割合としては、該エチレン−プロピレンコポリマ−100重量部に対しオレフィン系ゴム成分を5〜30重量部、好ましくは、10〜20重量部の割合で配合することが好ましい。
上記において、5重量部以下であると、耐寒衝撃性が低下するために好ましくなく、また、30重量部以上であると、耐熱性が低下し、レトルト時に融着等の問題が発生して好ましくないものである。
本発明において、上記の無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの厚さとしては、10μmないし100μm位、好ましくは、30μmないし70μm位が望ましい。
【0015】
ところで、通常、包装用袋には、種々の内容物を充填包装することから、種々の特性を要求されるものであり、特に、上記のレトルトパウチにおいては、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれることから、該レトルトパウチを構成する包装材料には、厳しい包装適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピンホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本発明においては、上記のような材料の他に、上記のような諸条件を充足するその他の材料を任意に使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トから任意に選択して使用することができる。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。本発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。
また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0016】
次に、上記の本発明において、上記のような材料を使用して積層体を製造する方法について説明すると、かかる方法としては、上記に挙げた材料から包装目的等に合った基材フィルム、気体遮断性フィルム、ヒ−トシ−ル性フィルム、その他のフィルム等を選択してこれらを任意に組み合わせて、通常の包装材料をラミネ−トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドライラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し出しラミネ−ション法、その他等で行うことができる。
而して、本発明においては、上記の積層を行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例えば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用することができる。
本発明においては、上記のような積層方法で、前壁、後壁、隔壁等に使用される積層体を製造することができるものである。
【0017】
次にまた、本発明において、隔壁を構成する積層体、すなわち、ヒ−トシ−ル性フィルムの間に基材フィルムを積層してなる積層体を構成する少なくとも基材フィルムに、包装体になったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目を刻設する方法等について説明すると、かかる方法としては、例えば、加熱した針を押し付けるニ−ドルパンチ法、エンボスロ−ル、研磨ロ−ル、砥石、研磨テ−プ等を使用してフィルムを溶融し、穿孔する熱溶融穿孔法、ナイフ、カッタ−等を使用する物理的穿孔法、レ−ザ−ビ−ム加工、コロナ放電、プラズマ放電等の加工法、その他等の方法によって行うことができる。
而して、本発明において、少なくとも基材フィルムに開封用切れ目を刻設するに当たっては、該基材フィルムの単体の状態、あるいは上記のように積層した積層体の状態、更には積層体を使用して製袋してなる包装袋の状態等のいずれの状態において刻設してもよく、これによって、少なくとも基材フィルムに開封用切れ目を設けることができる。
本発明において、開封用切れ目の形状としては、直線状、曲線状、ミシン目線状、破線状、その他等の任意の形状でよく、その本数は、一本ないしそれ以上でよく、また連続状あるいは不連続状等のいずれでもよい。
また、その切れ目の構造は、貫通孔ないし透過孔の状態、あるいはハ−フカットの状態、あるいはそれらが混在するような状態のいずれの状態でもよく、本発明においては、少なくとも基材フィルムに開封用切れ目が刻設されていることが重要であり、更に積層体を構成する他の層に開封用切れ目が刻設されていてもよい。
本発明においては、開封用切れ目は、包装体になったときに、隔壁を切断する最適開封位置に相当する箇所の部分が弱体化して隔壁を切断する開封用の切れ目として作用すればよいものである。
従って、その刻設位置としては、隔壁の中央部、上もしくは下端部等のいずれの位置に刻設してもよい。
【0018】
ところで、本発明においては、少なくとも基材フィルムに開封用切れ目を設ける方法としては、パルス発振タイプのレ−ザの照射を用いて連続状あるいは不連続状の開封用切れ目を刻設する方法が最も好ましい方法である。
上記において、レ−ザの種類としては、炭酸ガスレ−ザ、YAGレ−ザ、半導体レ−ザ、アルゴンイオンレ−ザ等を利用することができ、特に限定されるものではない。
しかしながら、本発明においては、レ−ザ加工で、少なくとも基材フィルムに開封用切れ目を刻設する場合、該基材フィルムにレ−ザ発振波長の吸収があることが必要となることから、炭酸ガスレ−ザを用いて開封用切れ目を刻設することが最適である。
本発明において、その他のレ−ザでも、レ−ザ光吸収層を印刷またはコ−ティングにより設けることにより、上記と同様な効果を奏することも可能である。
更に、本発明においては、炭酸ガスレ−ザ光の10.6ミクロンの波長は、ナイロンフィルムまたはポリエステルフィルムに選択的に吸収されやすく、また低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、またはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムではそのほとんどが透過されることから、本発明において、ヒ−トシ−ル性フィルムとして、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、またはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムを使用し、外層としての基材フィルムとして、二軸延伸ナイロンフィルムまたは二軸延伸ポリエステルフィルムを使用し、そのヒ−トシ−ル性フィルムの間にその基材フィルムを積層してなる積層体を使用し、これに炭酸ガスレ−ザを照射してレ−ザ加工を行うと、上記の二軸延伸ナイロンフィルムまたは二軸延伸ポリエステルフィルムのみに開封用切れ目を刻設することができ、かつ該開封用切れ目は、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、またはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムが溶融してその孔を閉塞することがなく、開封に際しては、極めて良好に隔壁を引き裂いて開封することができるという利点があって好ましいものである。
なお、本発明において、積層体の状態で炭酸ガスレ−ザを照射してレ−ザ加工を行う代わりに、該積層体を使用してなる包装袋の状態で上記と同様に炭酸ガスレ−ザを照射してレ−ザ加工を行ってもよい。
本発明においては、上記のようにレ−ザ加工によって、その波長を選択することにより、基材フィルムに開封用切れ目を刻設することができるものである。
【0019】
なお、本発明において、レ−ザ加工により開封用切れ目を刻設する場合、その位置および深さ、形状、その他等は、積層体の層構成、レ−ザ光吸収層の位置、照射するレ−ザの強度等により、任意に選択可能であり、開封用切れ目の形状は、直線状、曲線状のいずれでもよく、また、連続状、不連続状、ミシン目状等のいずれでも可能である。
具体例を挙げて説明すると、例えば、炭酸ガスレ−ザの積層体への吸収差を用いて、ポリプロピレン/ポリエステル/ポリプロピレン、またはポリプロピレン/ポリエステルからなる積層体、ポリエチレン/ポリエステル/ポリエチレン、またはポリエチレン/ポリエステルからなる積層体においては、ポリエステル層のみに開封用切れ目を刻設することができ、また、ポリエチレン/ナイロン/ポリエチレン、またはポリエチレン/ナイロンからなる積層体、ポリプロピレン/ナイロン/ポリプロピレン、またはポリプロピレン/ナイロンからなる積層体においては、ナイロン層のみに開封用切れ目を刻設することができるものである。
上記において、炭酸ガスレ−ザ光の10.6μの波長は、ポリエステルまたはナイロンに選択的に吸収されやすく、ポリエチレン等では、その殆どが透過されることから、特定の層のみに開封用切れ目を刻設可能となるものである。
而して、本発明において、積層体の積層構成、開封用切れ目を刻設する層等は、レ−ザ光の積層体への吸収の有無、レ−ザ光吸収層の位置等に応じて任意に材料を選定してそれらを組み合わせて構成することができ、上記の層構成は、本発明の一例であり、必ずしもこれによって限定されるものではない。
【0020】
次に、本発明において、前壁、後壁、隔壁等を使用して混合用袋を製造する方法について説明すると、その製袋方法としては、種々の方法があるが、例えば、上記のような材料を使用して製造した積層体を使用し、前壁、後壁としての積層体の間に、隔壁としての積層体を二つ折りにして挟み込み、その際に、それぞれのヒ−トシ−ル性フィルムの面どうしが対向するように重ね合わせ、次にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、シ−ル部を形成し、かつ隔壁を構成する積層体を、前壁および後壁を構成する積層体の内面にヒ−トシ−ルして袋体を製造して、二室に区画してなる混合用袋を製造するものである。
その他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)等も可能である。
【0021】
上記において、袋体を構成する際のヒ−トシ−ルする方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
而して、本発明において、そのヒ−トシ−ルする条件としては、使用する材料等によって異なるが、例えば、ヒ−トシ−ル温度170〜270℃、好ましくは、200〜250℃、圧力0.5〜10Kg/cm2 、好ましくは、1〜3Kg/cm2 、加熱加圧時間0.5〜30秒間、好ましくは、0.5〜2秒間位の条件でヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成するものである。
なお、本発明においては、上記のようなシ−ル部のシ−ル形状としては、シ−ル巾が約3〜15mm位の直線状のものでよい。
【0022】
次に、本発明において、二重袋を構成する隔壁を前壁および後壁にヒ−トシ−ルする位置としては、袋体に二室を形成することができ、かつ、別種の内容物を充填包装することができれば、袋体のいずれの箇所に形成してもよく、例えば、前壁と後壁の中間部、上端部、した端部等のいずれの位置でもよい。
【0023】
次に、本発明において、混合用袋体内に内容物を充填包装する方法について説明すると、かかる方法としては、種々の方法があり、例えば、前述のように、混合用袋を製造する際に、例えば、前壁と後壁を構成する積層体との間に、隔壁を構成する積層体を二つ折りにして挟み込み、次いで該前壁と後壁を構成する積層体と隔壁を構成する積層体との左右の外周端部の周辺部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成し、更に、前壁と後壁を構成する積層体の内面に隔壁を構成する積層体のヒ−トシ−ル性フィルム面をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成し、他方、前壁と後壁を構成する積層体の上下の外周端部の周辺部はヒ−トシ−ルせずに未シ−ル部として開口部としておき、しかる後該開口部を内容物を充填する開口部として使用し、該開口部から二室のそれぞれに、上方向および下方向から別種の内容物を充填し、次いで上下に設けた開口部の未シ−ル部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成することによって内容物をそれぞれの二室に充填包装することができる。
而して、その使用に際しては、本発明にかかる二重袋を手に持って、該二重袋を構成する隔壁としての積層体に設けた開封用切れ目部分に両側に引っ張ること、あるいは外部が圧力を加えること等によって、開封用切れ目部分を切断し、二室にそれぞれに充填されている内容物を混合し、しかる後二重袋の上または下端部等を例えば、ハサミ、カッタ−等を使用して、その所定の箇所を切り落として開口し、内容物を食器等に移し替えて食することができる。
【0024】
上記において、充填包装する内容物としては、例えば、カレ−、シチュ−類、スパゲティソ−ス、どんぶりの素等を挙げることができる。
【0025】
【実施例】
上記の本発明について以下に実施例を挙げて更に具体的に説明する。
実施例1
厚さ12μmの延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムと厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムと厚さ15μmのポリ塩化ビニリデンフィルムと厚さ70μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを、この順序でそれぞれポリウレタン系接着剤にてドライラミネ−トして、次きの構成からなる前壁と後壁として使用する積層体を製造した。
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/延伸ナイロンフィルム/接着剤層/ポリ塩化ビニリデンフィルム/接着剤層/無延伸ポリプロピレンフィルム
なお、上記の無延伸ポリプロピレンフィルムは、エチレン−プロピレンブロックコポリマ−100重量部に対しイソプレンゴム17重量部を含む組成物を使用して、これを押し出し製膜化して製造した。
次に、上記で使用した厚さ12μmの延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムと、厚さ70μmの無延伸ポリプロピレンフィルムの代わりに厚さだけを変えた厚さ30μmの無延伸ポリプロピレンフィルムとを使用し、その厚さ12μmの延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの両面に、厚さ30μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを重ね合わせ、上記と同様にして、ポリウレタン系接着剤にてドライラミネ−トして、下記の構成からなる隔壁として使用する積層体を製造した。
無延伸ポリプロピレンフィルム/接着剤層/延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/無延伸ポリプロピレンフィルム
更に、上記で製造した隔壁として使用する積層体に、発振波長10.6μの炭酸ガスレ−ザでパルス巾20μ秒で集光照射し、該積層体を10m/分の速度で移動させ、延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム層のみに直径100μφの開封用の切り欠き線をミシン目状に設けて、隔壁を製造した。
この際、繰り返し発振間隔を0.8kHzにしてミシン目の非切り欠き部の長さlを0.1mmとした。
次に、上記の前壁と後壁として使用する積層体の2枚を用意し、その無延伸ポリプロピレンフィルムが対向するように重ね合わせ、更にその間に、上記の隔壁として使用する積層体を二つ折りして上から三分の一の位置に挟み込み、次いで、袋の大きさとして、縦280mm×横150mmとし、袋の左右の外周端部の周辺部を、温度200℃、圧力1.2Kg/cm2 、加熱加圧時間1.5秒の条件でヒ−トシ−ルして、シ−ル巾10mmのシ−ル部を形成し、更に上記の前壁と後壁として使用する積層体と隔壁として使用する積層体とを、上記のヒ−トシ−ル条件と同じヒ−トシ−ル条件で横シ−ルして、シ−ル巾10mmのシ−ル部を形成した。
しかる後、上記で製造した混合用袋の上端部の開口部から、あさりス−プを充填し、他方、下端部の開口部から、あさりのむき身を充填し、それぞれ窒素フラシュ包装し、しかる後その上端部の外周周辺部とその下端部の外周周辺部とを、上記と同じヒ−トシ−ル条件でヒ−トシ−ルして上端部と下端部の外周端部にシ−ル部を形成して二重袋を製造し、、次に該二重袋を120℃×17分の条件で殺菌処理して、レトルトパウチを製造した。
次に、上記で製造したレトルトパウチを構成する二重袋を構成する隔壁として使用した積層体の開封用切れ目部分を手に持って両側に引き裂いたところ、開封用切れ目部分でその積層体が切断し、内容物が混合した。
その際に、袋の他の部分に破袋は認められなかった。
次に、上記の二重袋を湯せん後、その下端部をハサミでカットして中身を容器に移し替えて、内容物を食した。
【0026】
実施例2
上記の実施例1において、前壁および後壁として、厚さ12μmの延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムと厚さ9μmのアルミニウム箔と厚さ70μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを、この順序でそれぞれポリウレタン系接着剤にてドライラミネ−トして、次きの構成からなる前壁と後壁として使用する積層体を製造した。
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/アルミニウム箔/接着剤層/無延伸ポリプロピレンフィルム
次に、上記で使用した厚さ12μmの延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムと、厚さ30μmの無延伸ポリプロピレンフィルムとを、ポリウレタン系接着剤にてドライラミネ−トした。
次いで、上記で積層した延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム側に、発振波長10.6μの炭酸ガスレ−ザでパルス巾20μ秒で集光照射し、該積層体を10m/分の速度で移動させ、延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム層のみに直径100μφの開封用の切り欠き線をミシン目状に設けた。
この際に、繰り返し発振間隔を0.8kHzにしてミシン目の非切り欠き部の長さを0.1mmとした。
その後、上記で開封用の切り欠き線を設けた延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面に、厚さ30μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを、ポリウレタン系接着剤を使用してドライラミネ−トして、下記の構成からなる隔壁として使用する積層体を製造した。
無延伸ポリプロピレンフィルム/接着剤層/開封用の切り欠き線を有する延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/無延伸ポリプロピレンフィルム
次に、上記で製造した前壁と後壁と隔壁とを使用し、また、内容物として、ス−プと魚肉を使用し、それ以外は、上記の実施例1と同様にしてレトルトパウチを製造した。
上記で製造したレトルトパウチに強く手で押したところ、隔壁を構成する積層体に設けた開封用切れ目部分でその積層体が切断し、内容物が混合した。
その際に、袋の他の部分に破袋は認められなかった。
次に、上記の二重袋を湯せん後、その下端部をハサミでカットして中身を容器に移し替えて、内容物を食した。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、外周端部の周辺部にシ−ル部を設けて袋体を構成し、かつ該袋体を構成する前壁と後壁との内面に、開封用切れ目を設けた隔壁をヒ−トシ−ルして二室に区画し、而して該隔壁により区画した二室のそれぞれに別種の内容物を収納して混合用袋体を製造したところ、流通時等においては各室が充分に区画され、使用時においては外部から前記の隔壁に設けた開封用切れ目の部分を力を加えて引き裂くと簡単に切断し、前記の別種の内容物を容易に混合することができる混合用二重袋を製造することができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる二重袋を構成する前壁と後壁として使用する積層体の層構成の一例を示す断面図である。
【図2】本発明にかかる二重袋を構成する前壁と後壁として使用する積層体の層構成の一例を示す断面図である。
【図3】本発明にかかる二重袋を構成する隔壁として使用する積層体の層構成の一例を示す断面図である。
【図4】図1および図3に示す積層体を使用した本発明にかかる二重袋の構造の一例を示す平面図である。
【図5】図4に示す二重袋のY−Y′における切断断面図である。
【図6】の(1)図4に示す二重袋使用状態を表す切断平面図である。
【図6】の(2)図4に示す二重袋使用状態を表す切断平面図である。
【図6】の(3)図4に示す二重袋使用状態を表す切断平面図である。
【符号の説明】
1 基材フィルム
2 ヒ−トシ−ル性フィルム
3 気体遮断性フィルム
4 開封用切れ目
5 シ−ル部
6 シ−ル部
7 内容物
8 内容物
A 前壁および後壁として使用する積層体
B 前壁および後壁として使用する積層体
C 隔壁として使用する積層体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a double bag, and more particularly to a double bag comprising a mixing bag that can store different types of contents, and can open one bag body and mix the different types of contents during use. It is.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various food packaging techniques have been proposed, one of which is a retort packaging technique.
This is a packaging technique in which a plastic film or a metal foil or a multi-layered product of these is packed in a container formed into a bag or other shape, filled with a prepared food, sealed by heat melting, and heat and pressure sterilized.
At first, it was started from sterilized by stuffing curry, but in recent years, with the development of food processing industry, packaging industry, etc., the contents to be stuffed have become abundant, and packaging technology such as heat-resistant containers has been developed. The new processed food field called retort food is formed and its development is expected.
By the way, the retort food as described above is usually filled and packaged with ingredients, seasoning liquid, etc., and in such a case, the seasoning liquid penetrates into the ingredients during storage. However, the original taste of the ingredient is impaired, and the ingredient is discolored.
Therefore, in recent years, in retort foods, a temporary adhesive part is provided inside a bag such as a three-sided seal or a four-sided seal, and the compartment is divided into two chambers. A retort pouch composed of a double bag for mixing that can peel off the temporary adhesive portion and mix the different types of contents has been proposed, and an attempt has been made to provide a retort product having excellent taste and appearance. Yes.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the retort pouch comprising the double bag for mixing as described above, the temporary bonding portion is divided into chambers at the time of distribution, etc., but can be peeled off and mixed with different contents during use. It is necessary to have a structure that can be used, but to date, it has been proposed that a retort pouch that fully fulfills its functions and is sufficiently satisfactory as a mixing pouch is not proposed. .
For example, when the retort pouch is subjected to an external force and pressed during distribution, there is a problem in that the temporary adhesive portion is easily peeled off and other contents are mixed.
In addition, when the content is one of the liquid and the other is a solid, even if an attempt is made to peel and mix the temporary bonded portion, the temporary bonded portion does not peel sufficiently and the temporary bonded portion is obstructed. Thus, there is also a problem that the solid matter is caught on the temporary bonding portion and is not mixed as desired.
Furthermore, the seal strength of the temporary bonding portion is too strong and the temporary bonding portion does not peel off.
In addition, in the above-mentioned double bag for mixing, since the bag body is connected in series, the bag body becomes more confident and occupies its place, so that it can be used when storing and distributing the product. This is inconvenient.
Therefore, the present invention improves the adhesiveness of the temporary adhering portion of the double bag for mixing as described above, and each chamber is partitioned at the time of distribution, etc., but when used, it peels off and mixes different types of contents. It is a structure that can be obtained, and is to provide a double bag for mixing that does not become large.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various studies to solve the above problems, the present inventor configured a bag body by providing a seal portion at the periphery of the outer peripheral end portion, and a front wall constituting the bag body, A partition wall provided with an opening cut is heat sealed on the inner surface of the rear wall and partitioned into two chambers, and thus different types of contents are stored and mixed in each of the two chambers partitioned by the partition wall. When the bag body was manufactured, each chamber was sufficiently partitioned at the time of distribution, etc., and in use, it was easily cut by tearing the opening cut portion provided in the partition wall from the outside by applying force. The present invention has been completed by finding that a double bag for mixing which can easily mix the above-mentioned different kinds of contents can be manufactured.
[0005]
That is, the present invention provides a bag body by providing a seal portion at the periphery of the outer peripheral end portion, and a partition wall provided with an opening cut on the inner surface of the front wall and the rear wall constituting the bag body Heat seal and divide into two chambers, further store different types of contents in each of the two chambers partitioned by the partition, cut the portion of the opening cut provided in the partition during use, It is a double bag comprising a mixing bag capable of mixing the above-mentioned different types of contents.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The above-described present invention will be described in more detail below.
First, in the present invention described above, the structure of the double bag according to the present invention will be described with reference to a few specific examples. FIGS. 1 and 2 show the double bag according to the present invention. FIG. 3 is a cross-sectional view showing an example of the layer configuration of the front wall and the rear wall, and FIG. 3 is a cross-sectional view showing the layer configuration of the partition walls constituting the double bag according to the present invention. FIG. 5 is a plan view showing an example of the structure of a double bag according to the present invention manufactured using the front wall, rear wall, partition wall, etc. shown in FIG. 2 and FIG. 3, and FIG. 5 is a double view shown in FIG. It is a cutaway sectional view in YY 'of a bag.
First, in the present invention, as the front wall and the rear wall constituting the double bag according to the present invention, as shown in FIG. 1, at least the
Thus, in the laminated body A or the laminated body B or the like, the heat-
[0007]
Next, in the present invention, as the partition walls constituting the double bag according to the present invention, as shown in FIG. 3, the above-mentioned heat-sealable film, base film and the like can be used similarly. The laminate is obtained by laminating the
[0008]
Next, in the present invention, when an example of a double bag using the front wall and the rear wall made of the laminate A shown in FIG. 1 is shown, as shown in FIG. 4 and FIG. Two sheets A and A are prepared, and the surfaces of the heat-sealable film 2 (2 ′, 2 ″) are overlapped with each other, and then the peripheral part of the outer peripheral edge is heat-sealed. The
Thus, in the present invention, different types of
In the above, various methods can be used as a method for storing the different types of
[0009]
Thus, in the present invention, an example of the usage example of the double bag D manufactured as described above is as follows. (1), (2) and (3) of FIG. As shown in the cut-out plan view showing the above, it is composed of the laminates A and A constituting the front wall and the rear wall manufactured above and the laminate C constituting the partition walls, and the
In addition, 5 and 6 in a figure represent the seal part which comprises the double bag D similarly to the above-mentioned.
The example given above exemplifies an example of use of the double bag according to the present invention, and the present invention is not limited to this.
The double bag according to the present invention can be used for filling and packing products such as chemicals, pharmaceuticals, adhesives, etc., which are used by mixing two components immediately before use. It is.
[0010]
Next, in the present invention described above, the material constituting the laminate used for the front wall, the rear wall, or the partition walls constituting the double bag according to the present invention will be described. First, as the base film according to the present invention Since it is a basic material constituting the double bag according to the present invention, it has rigidity, excellent strength, water resistance, moisture resistance, light resistance, heat resistance, chemical resistance, other A resin film or sheet having various fastness properties and excellent properties in mechanical, physical, chemical, etc. can be used. Specifically, for example, polyester resin, polyamide A tough resin film or sheet such as a resin, a polyaramide resin, a polypropylene resin, a polycarbonate resin, a polyacetal resin, a fluorine resin, or the like can be used.
Thus, as the resin film or sheet, any of an unstretched film or a stretched film stretched in a uniaxial direction or a biaxial direction can be used.
In the present invention, the thickness of the resin film or sheet may be any thickness as long as it has heat resistance and can be held to the minimum necessary for strength, rigidity, etc., and is about 10 μm to 50 μm. Preferably, about 12 μm to 25 μm is the most desirable.
[0011]
Next, in the present invention, a gas barrier film will be described. As such a film, a material having a property of shielding light such as sunlight or a property of not transmitting water vapor, water, gas, or the like may be used. This may be a single substrate or a composite substrate formed by combining two or more substrates.
Specifically, for example, an aluminum foil having a light-shielding property and a barrier property or a resin film having a vapor-deposited film thereof, a resin film having a vapor-deposited film of an inorganic oxide such as silicon oxide or aluminum oxide having a barrier property. Films or sheets of resins such as low density polyethylene, medium density polyethylene, high density polyethylene, linear low density polyethylene, polypropylene, ethylene-propylene copolymer, etc. having barrier properties such as water vapor and water, gas barrier Films and sheets of resin such as polyvinylidene chloride, polyvinyl alcohol, saponified ethylene-vinyl acetate copolymer, and pigments, etc., and other additives are added and kneaded. It is possible to use various colored resin films or sheets having a light shielding property formed into a film. Kill.
These materials can be used alone or in combination. The thickness of the film or sheet is arbitrary, but is usually about 5 μm to 300 μm, more preferably about 10 μm to 100 μm.
Further, in the above, the aluminum foil having a thickness of about 5 μm to 30 μm can be used, and the deposited film of aluminum or inorganic oxide can be about 100 mm to 2000 mm.
Examples of the resin film that supports the vapor-deposited film include a polyester film, a polyamide film, a polyolefin film, a polyvinyl chloride film, a polycarbonate film, a polyvinylidene chloride film, a polyvinyl alcohol film, and ethylene-acetic acid. A vinyl copolymer saponified film, etc. can be used.
In the above, the resin film that supports the vapor-deposited film may function as a base film when it becomes a laminate or a bag.
[0012]
Next, in the present invention, a heat-sealable film will be described. Such a film may be any film that can withstand retort processing and can be melted by heat and fused to each other. For example, low density polyethylene, medium density polyethylene, high density polyethylene, linear low density polyethylene, polypropylene, ethylene-vinyl acetate copolymer, ionomer resin, ethylene-acrylic acid copolymer, ethylene-ethyl acrylate copolymer A film or sheet of a resin such as a polymer, an ethylene-methacrylic acid copolymer, an ethylene-propylene copolymer, a methylpentene polymer, a polybutene polymer, an acid-modified polyolefin resin, or the like can be used.
The thickness of the film is about 10 μm to 300 μm, preferably about 20 μm to 100 μm.
[0013]
Next, among the heat sealable films as described above, in the present invention, when the double bag according to the present invention is used for a retort pouch, in particular, as a heat sealable film, It is preferable to use an unstretched polypropylene resin film having heat sealability.
Furthermore, in the present invention, among the unstretched polypropylene resin films having the above heat seal properties, specifically, an ethylene-propylene copolymer is a main component, and an olefin rubber component is added thereto. Further, an unstretched polypropylene resin film having a heat seal property, which is obtained by arbitrarily adding a desired additive and sufficiently kneading the composition into a film by, for example, extrusion molding, is used. It is desirable.
In the above, as the ethylene-propylene copolymer, for example, an ethylene-propylene block copolymer, an ethylene-propylene random copolymer, etc. can be used, and the copolymerization ratio of ethylene and propylene is propylene. In which about 80 to 97 mol% is contained.
In the above, examples of the olefin rubber component include C, such as isoprene rubber, inbutylene rubber, and ethylene-propylene rubber. 2 ~ C Four One or more of the olefinic rubber components can be used. Therefore, in the present invention, the use of the olefinic rubber component is mainly for improving the cold shock resistance of the retort product. It is intended to be used to retain flexibility.
[0014]
In the above, the composition comprising the above-described ethylene-propylene copolymer as a main component and an olefinic rubber component added thereto is further added to other additives such as linear low density polyethylene. Resins, fillers, dispersants, colorants, and the like can be optionally added.
Next, in the present invention, the blending ratio of the ethylene-propylene copolymer and the olefinic rubber component is from 5 to 30 parts by weight, preferably 10 to 100 parts by weight of the ethylene-propylene copolymer. It is preferable to mix | blend in the ratio of -20 weight part.
In the above, if it is 5 parts by weight or less, it is not preferable because the cold shock resistance is lowered, and if it is 30 parts by weight or more, the heat resistance is lowered, and problems such as fusion during retort occur. There is nothing.
In the present invention, the unstretched polypropylene resin film has a thickness of about 10 μm to 100 μm, preferably about 30 μm to 70 μm.
[0015]
By the way, usually, packaging bags are filled with various contents and thus require various characteristics. In particular, the above retort pouch is harsh both physically and chemically. Therefore, the packaging materials constituting the retort pouch are required to have strict packaging suitability, such as deformation prevention strength, drop impact strength, pinhole resistance, heat resistance, sealing performance, quality maintenance, Various conditions such as workability, hygiene, etc. are required. For this reason, in the present invention, in addition to the above materials, other materials satisfying the above various conditions are arbitrarily used. Specifically, for example, low density polyethylene, medium density polyethylene, high density polyethylene, linear low density polyethylene, polypropylene, ethylene-propylene copolymer, ethylene-vinyl acetate. Copolymers, ionomer resins, ethylene-ethyl acrylate copolymers, ethylene-acrylic acid or methacrylic acid copolymers, polyolefin resins such as methylpentene polymers, polybutene resins, polyvinyl chloride resins, polyacetic acid Vinyl resin, polyvinylidene chloride resin, vinyl chloride-vinylidene chloride copolymer, poly (meth) acrylic resin, polyacrylonitrile resin, polystyrene resin, acrylonitrile-styrene copolymer, acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer Polymer, polyester resin, polyamide resin, polycarbonate resin, polyvinyl alcohol, saponified ethylene-vinyl acetate copolymer, fluorine resin, diene resin, polyacetal resin, polyurethane Resin and other well-known resin fills Or sheet - Select from them on any can be used.
In addition, for example, a film such as cellophane, a synthetic paper, or the like can be used. In the present invention, the above-described film or sheet may be any of unstretched, uniaxially or biaxially stretched.
The thickness is arbitrary, but can be selected from a range of several μm to 300 μm.
Furthermore, in the present invention, the film or sheet may be a film having any property such as extrusion film formation, inflation film formation, and coating film.
[0016]
Next, in the above-mentioned present invention, a method for producing a laminate using the above materials will be described. As such a method, a base film, gas, etc. suitable for packaging purposes etc. from the above listed materials can be used. A method of laminating a normal packaging material by selecting a barrier film, a heat-sealable film, other films and the like and arbitrarily combining them, for example, a wet lamination method, a dry lamination method, etc. Solventless dry lamination method, extrusion lamination method, T-die coextrusion molding method, coextrusion lamination method, etc.
Thus, in the present invention, when performing the above-mentioned lamination, if necessary, pretreatment such as corona treatment and ozone treatment can be applied to the film, and for example, isocyanate (urethane) Type), polyethyleneimine type, polybutadiene type, organic titanium type anchor coating agent, or polyurethane type, polyacrylic type, polyester type, epoxy type, polyvinyl acetate type, cellulose type, etc. -A well-known anchor coat agent, adhesives, etc., such as adhesive for adhesives, can be used.
In this invention, the laminated body used for a front wall, a rear wall, a partition, etc. can be manufactured with the above lamination methods.
[0017]
Next, in the present invention, at least the base film constituting the laminate constituting the partition, that is, the laminate formed by laminating the base film between the heat-sealable films, becomes a package. The method of engraving the opening cut at the location corresponding to the optimal opening position at that time will be described. As such a method, for example, a needle punch method for pressing a heated needle, an embossing roll, a polishing roll, Hot melt perforation method that melts and perforates the film using a grindstone, polishing tape, etc., physical perforation method that uses a knife, cutter, etc., laser beam processing, corona discharge, plasma discharge It can carry out by methods, such as processing methods, others.
Thus, in the present invention, at least when the cut line for opening is engraved on the base film, the base film is in a single state, or in the state of the laminated body as described above, and further, the laminated body is used. Then, it may be engraved in any state such as a state of a packaging bag formed into a bag, and thereby, at least a base film can be provided with an opening cut.
In the present invention, the shape of the opening cut line may be any shape such as a straight line, a curved line, a perforated line, a broken line, and the like, and the number thereof may be one or more, or may be continuous or Any of discontinuous shape etc. may be sufficient.
Further, the structure of the cut may be any state of a through hole or a perforation hole, a half cut state, or a state in which they are mixed. In the present invention, at least the base film is used for opening. It is important that the cuts are engraved, and further, the opening cuts may be engraved on other layers constituting the laminate.
In the present invention, the opening break should only act as an opening break that cuts the partition by weakening the portion corresponding to the optimum opening position for cutting the partition when it becomes a package. is there.
Therefore, as the engraving position, the engraving position may be engraved at any position such as the central portion, upper or lower end portion of the partition wall.
[0018]
By the way, in the present invention, at least the method of providing the opening cut on the base film is the method of engraving the continuous or discontinuous opening cut using the irradiation of the pulse oscillation type laser. This is the preferred method.
In the above, as a kind of laser, a carbon dioxide laser, a YAG laser, a semiconductor laser, an argon ion laser, etc. can be used, and it is not particularly limited.
However, in the present invention, in the laser processing, when at least the opening cut is engraved in the base film, the base film needs to absorb the laser oscillation wavelength. It is optimal to engrave the opening cut using a gas laser.
In the present invention, the effects similar to those described above can also be achieved with other lasers by providing the laser light absorption layer by printing or coating.
Further, in the present invention, the 10.6 micron wavelength of the carbon dioxide laser beam is easily selectively absorbed by the nylon film or polyester film, and low density polyethylene, linear low density polyethylene, polypropylene, or ethylene- In the present invention, a low-density polyethylene, a linear low-density polyethylene, a polypropylene, or ethylene-vinyl acetate is used as a heat-sealable film because most of the film mainly composed of a vinyl acetate copolymer is transmitted. A film mainly comprising a copolymer is used, a biaxially stretched nylon film or a biaxially stretched polyester film is used as a base film as an outer layer, and the base film is between the heat-sealable films. Is used, and a carbon dioxide laser is irradiated to it. When laser processing is performed, an opening cut can be engraved only in the above-mentioned biaxially stretched nylon film or biaxially stretched polyester film, and the open cut is made of linear low density polyethylene, polypropylene, Or, the film mainly composed of ethylene-vinyl acetate copolymer does not melt and clog the pores, and it is preferable in opening because there is an advantage that the partition wall can be torn and opened very well. is there.
In the present invention, instead of performing laser processing by irradiating the carbon dioxide laser in the state of the laminate, the carbon dioxide laser is used in the same manner as above in the state of the packaging bag using the laminate. Laser processing may be performed by irradiation.
In the present invention, the opening film can be engraved on the base film by selecting the wavelength by laser processing as described above.
[0019]
In the present invention, when the opening cut is engraved by laser processing, the position, depth, shape, etc., of the layer structure of the laminate, the position of the laser light absorption layer, and the laser beam to be irradiated. -Arbitrary selection is possible depending on the strength of the belt, etc. The shape of the opening cut line may be linear or curved, and may be continuous, discontinuous, perforated, etc. .
For example, a laminate comprising polypropylene / polyester / polypropylene or polypropylene / polyester, polyethylene / polyester / polyethylene, or polyethylene / polyester using the difference in absorption of carbon dioxide laser laminates. In the laminated body made of, the opening cut can be engraved only in the polyester layer, and the laminated body made of polyethylene / nylon / polyethylene or polyethylene / nylon, polypropylene / nylon / polypropylene, or polypropylene / nylon In the laminate, the opening cut can be engraved only in the nylon layer.
In the above, the wavelength of 10.6 μm of carbon dioxide laser light is easily absorbed selectively by polyester or nylon, and most of it is transmitted by polyethylene or the like. It can be set up.
Thus, in the present invention, the laminated structure of the laminated body, the layer for engraving the opening cut, etc., depends on whether the laser light is absorbed in the laminated body, the position of the laser light absorbing layer, etc. It is possible to arbitrarily select materials and combine them, and the above layer configuration is an example of the present invention and is not necessarily limited thereto.
[0020]
Next, in the present invention, a method for producing a mixing bag using a front wall, a rear wall, a partition wall, etc. will be described. As the bag making method, there are various methods. A laminate manufactured using materials is used, and the laminate as a partition wall is folded between two laminates as a front wall and a rear wall, and at that time, each heat seal property The film is overlapped so that the faces of the film face each other, and then the peripheral edge of the outer periphery is, for example, a side seal type, a two-side seal type, a three-side seal type, a four-side seal type, an envelope Heat seal forms such as affixed seal type, jointed seal type (pillar seal type), pleated seal type, flat bottom seal type, square bottom seal type, etc. Heat-sealed to form a seal portion and to form a laminate constituting a partition wall, and to form a laminate of front and rear walls. The heat - city - Le to manufacture the bag body, is to produce a mixed bag comprising partitioned into two chambers.
In addition, for example, a self-supporting packaging bag (standing pouch) or the like is also possible.
[0021]
In the above, as a method of heat sealing when forming the bag body, for example, a bar seal, a rotary roll seal, a belt seal, an impulse seal, a high frequency seal, an ultra high seal, etc. It can be performed by a known method such as a sonic seal.
Thus, in the present invention, the heat sealing conditions vary depending on the materials used, but for example, the heat sealing temperature is 170 to 270 ° C., preferably 200 to 250 ° C., and the pressure is 0. .5-10Kg / cm 2 , Preferably 1 to 3 kg / cm 2 Heat sealing is performed for 0.5 to 30 seconds, preferably 0.5 to 2 seconds, and the seal portion is formed by heat sealing.
In the present invention, the seal shape of the seal portion as described above may be a linear shape having a seal width of about 3 to 15 mm.
[0022]
Next, in the present invention, as the position where the partition wall constituting the double bag is heat-sealed on the front wall and the rear wall, two chambers can be formed in the bag body, and different types of contents can be used. As long as it can be filled and packaged, it may be formed at any location of the bag body, for example, at any position such as an intermediate portion, an upper end portion, or an end portion of the front wall and the rear wall.
[0023]
Next, in the present invention, a method for filling and packaging the contents in the mixing bag will be described. As such a method, there are various methods, for example, as described above, when manufacturing a mixing bag, For example, the laminate constituting the partition wall is folded between the laminate constituting the front wall and the rear wall, and then the laminate constituting the front wall and the rear wall, and the laminate constituting the partition, Heat seal the peripheral portions of the left and right outer peripheral end portions of the left and right sides of the laminate, and further heat the laminate to form a partition wall on the inner surface of the laminate constituting the front wall and the rear wall. -The sealable film surface is heat sealed to form a seal portion, while the peripheral portions of the upper and lower outer peripheral ends of the laminate constituting the front wall and the rear wall are not heat sealed. The unsealed portion is used as an opening, and then the opening is used as an opening for filling the contents. Each of the two chambers is filled with different contents from above and below, and then the unsealed portions of the openings provided above and below are heat sealed to form a seal portion. The contents can be filled and packaged in each of the two chambers.
Thus, when using the double bag according to the present invention, the double bag according to the present invention is held in hand and pulled to both sides of the opening cut portion provided in the laminate as a partition constituting the double bag, or the outside is Cut the opening cut portion by applying pressure, etc., mix the contents filled in each of the two chambers, and then, for example, scissors, cutters etc. It is possible to cut and open the predetermined portion and transfer the contents to tableware or the like for eating.
[0024]
In the above, the contents to be filled and packaged include, for example, curry, stew, spaghetti sauce, bowl of rice and the like.
[0025]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
Example 1
A stretched polyethylene terephthalate film with a thickness of 12 μm, a stretched nylon film with a thickness of 15 μm, a polyvinylidene chloride film with a thickness of 15 μm, and an unstretched polypropylene film with a thickness of 70 μm are each dried in this order with a polyurethane adhesive. Thus, a laminated body used as a front wall and a rear wall having the following configuration was manufactured.
Stretched polyethylene terephthalate film / adhesive layer / stretched nylon film / adhesive layer / polyvinylidene chloride film / adhesive layer / unstretched polypropylene film
In addition, said unstretched polypropylene film was manufactured by extrusion-molding this using the composition containing 17 weight part of isoprene rubber with respect to 100 weight part of ethylene-propylene block copolymers.
Next, using the stretched polyethylene terephthalate film having a thickness of 12 μm and the unstretched polypropylene film having a thickness of 30 μm in which only the thickness was changed instead of the unstretched polypropylene film having a thickness of 70 μm, Partitions having the following constitutions obtained by superimposing a 30 μm-thick unstretched polypropylene film on both sides of a stretched polyethylene terephthalate film having a thickness of 12 μm and dry laminating with a polyurethane adhesive in the same manner as described above. The laminated body used as was manufactured.
Unstretched polypropylene film / adhesive layer / stretched polyethylene terephthalate film / adhesive layer / unstretched polypropylene film
Furthermore, the laminated body used as the partition wall produced above is condensed and irradiated with a carbon dioxide laser with an oscillation wavelength of 10.6 μm at a pulse width of 20 μs, and the laminated body is moved at a speed of 10 m / min, and stretched polyethylene is used. A partition wall was manufactured by providing notch lines for opening with a diameter of 100 μφ in a perforated form only in the terephthalate film layer.
At this time, the repetition oscillation interval was set to 0.8 kHz, and the
Next, prepare two laminates to be used as the front wall and the rear wall, and superimpose them so that the unstretched polypropylene films face each other. In addition, fold the laminate to be used as the partition wall in between. Then, the bag is sandwiched in a third position, and then the size of the bag is 280 mm long × 150 mm wide, and the peripheral portions of the left and right outer peripheral ends of the bag are set at a temperature of 200 ° C. and a pressure of 1.2 kg /
After that, fill the clam soup from the opening at the upper end of the mixing bag produced above, and fill the clam fillet from the opening at the lower end. The outer peripheral periphery of the upper end and the outer peripheral periphery of the lower end are heat sealed under the same heat seal conditions as described above, and the seal portions are attached to the outer peripheral ends of the upper end and the lower end. A double bag was formed and then the double bag was sterilized at 120 ° C. for 17 minutes to produce a retort pouch.
Next, when holding the opening cut part of the laminated body used as the partition wall constituting the double bag constituting the retort pouch manufactured above and tearing it on both sides, the laminated body is cut at the opening cut part. The contents were mixed.
At that time, no bag breakage was observed in other parts of the bag.
Next, after boiling the above double bag, the lower end of the double bag was cut with scissors, the contents were transferred to a container, and the contents were eaten.
[0026]
Example 2
In Example 1 above, as the front wall and the rear wall, a stretched polyethylene terephthalate film having a thickness of 12 μm, an aluminum foil having a thickness of 9 μm, and an unstretched polypropylene film having a thickness of 70 μm were respectively used in this order. The laminate was used as a front wall and a rear wall having the following structure.
Stretched polyethylene terephthalate film / adhesive layer / aluminum foil / adhesive layer / unstretched polypropylene film
Next, the stretched polyethylene terephthalate film having a thickness of 12 μm and the unstretched polypropylene film having a thickness of 30 μm used above were dry laminated with a polyurethane-based adhesive.
Next, the stretched polyethylene terephthalate film laminated as described above is focused and irradiated with a carbon dioxide laser with an oscillation wavelength of 10.6 μm with a pulse width of 20 μs, and the laminate is moved at a speed of 10 m / min, and stretched. Only a polyethylene terephthalate film layer was provided with a notch for opening having a diameter of 100 μφ in a perforated shape.
At this time, the repetition oscillation interval was set to 0.8 kHz, and the length of the non-notched portion of the perforation was set to 0.1 mm.
Then, on the surface of the stretched polyethylene terephthalate film provided with the notch line for opening as described above, an unstretched polypropylene film having a thickness of 30 μm was dry-laminated using a polyurethane-based adhesive. A laminate used as a partition wall was manufactured.
Unstretched polypropylene film / adhesive layer / stretched polyethylene terephthalate film / not-stretched polypropylene film having a notch for opening
Next, using the front wall, the rear wall, and the partition wall manufactured as described above, and using soup and fish meat as the contents, except that the retort pouch is the same as in Example 1 above. Manufactured.
When the retort pouch produced above was strongly pressed by hand, the laminate was cut at the opening cut portion provided in the laminate constituting the partition, and the contents were mixed.
At that time, no bag breakage was observed in other parts of the bag.
Next, after boiling the above double bag, the lower end of the double bag was cut with scissors, the contents were transferred to a container, and the contents were eaten.
[0027]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the present invention provides a bag body by providing a seal portion at the periphery of the outer peripheral end portion, and on the inner surfaces of the front wall and the rear wall constituting the bag body, When the partition wall provided with the opening cut was heat sealed and divided into two chambers, and thus different types of contents were stored in each of the two chambers partitioned by the partition wall to produce a mixing bag. In the case of distribution, etc., each chamber is sufficiently partitioned, and in use, the opening cut portion provided in the partition wall is torn from the outside by applying force to easily cut the other kind of contents. A double bag for mixing that can be easily mixed can be manufactured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an example of a layer structure of a laminate used as a front wall and a rear wall constituting a double bag according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing an example of a layer structure of a laminate used as a front wall and a rear wall constituting the double bag according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an example of a layer structure of a laminate used as a partition wall constituting the double bag according to the present invention.
4 is a plan view showing an example of the structure of a double bag according to the present invention using the laminate shown in FIGS. 1 and 3. FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view taken along line YY ′ of the double bag shown in FIG. 4;
6 (1) is a plan view showing a state in which the double bag shown in FIG. 4 is in use. FIG.
6 (2) is a plan view showing a state in which the double bag shown in FIG. 4 is used.
6 (3) is a plan view showing a state in which the double bag shown in FIG. 4 is used. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Base film
2 Heat seal film
3 Gas barrier film
4 Opening cut
5 Seal part
6 Seal part
7 Contents
8 Contents
A Laminate used as front and back walls
B Laminate used as front and rear walls
C Laminate used as partition
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