JP3788801B2 - 無落雪屋根住宅に於ける床下換気構造 - Google Patents
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Description
そして、これら被害を予防するために、基礎に換気口を設けて通気を促すことが義務付けられている。
また、住宅が隣接するなど住宅周囲の条件によっても、局部的な換気不足が生じる。
建築基準法では、5m以内おきに、300cm2以上の換気口を設けることになっている。
しかし、積雪時には、屋内からの熱により外壁と積雪との間に多少の隙間は発生するものの、風による換気は期待出来ず、床下温度は外気温より高くなる。
また、温水暖房の配管を床下に施工した場合は、配管から発生する熱で床下空間の温度がなおさら高くなり、冬期間でも腐朽菌が生育し易い環境となる。
従来例1(図9(A))は、特許文献1に開示されたものであり、図9(A)に示す如く、基礎コンクリート壁に囲まれた床下に吸気用チャンバーを配置し、床下各所に配置した各吸気口と吸気用チャンバーとを吸気ダクトで接続し、吸気用チャンバーを電動用排気装置に排気ダクトで接続し、床下各所の吸気口から吸気用チャンバーに吸気して電動用排気装置を介して基礎コンクリート壁の換気口から外方へ強制排気するものである。
従来例3(図10(A))は、非特許文献1に開示されたものであり、図10(A)に示す如く、屋根面を構成する屋根仕上材は、両側から内側に緩勾配を有し、両側からの屋根勾配の下端には横といを配置し、横といの周面を断熱材で被覆し、横とい底面からドレーン口を介して縦といを垂下し、住宅を垂直貫通した縦といの下端を排水ますに接続したものである。
従って、屋根仕上材上の積雪は、屋根外端からの軒下への落雪は防止出来、屋根仕上材上の積雪は、自然に融けて横といに入り、融雪水及び雨水は、縦といを介して地中の排水ます内に排水出来る。
従って、屋根面の積雪は横とい内に落ち込み、横とい内の電熱器の加熱作用によって積極的に融雪し、融雪水は雨水同様に、縦といを介して地中の排水ます内に排水出来る。
また、従来例2(図9(B))のものにあっては、基礎コンクリート壁の屋外通気口を利用しての、省施工、省費用で、メンテナンス性の良い床下強制換気が得られるが、床下換気扇駆動の電気エネルギーを要し、ランニングコストを要する。
即ち、従来例1,2の床下換気は、いずれも、ランニングコスト、及びメンテナンスコストを必要とする。
そして、この方法では、すが漏れを防止するにしても、住人が、すが漏れの生ずる時期、即ち、横とい内の加温必要時期を予知して対応した通電を行うこととなり、実際問題として、住人による電源のオン、オフ操作が不適切であれば、すが漏れを発生させる危険がある。
また、対流空間Aに流入する床下空間SBからの上昇空気流aは、対流空間Aの両側端で外壁仕上材の頂部を介して外気に放出しても、或いは、対流空間Aの両側端で小屋裏へ放出し、小屋裏換気流a0と共に屋外に放出しても良く、必要に応じて、対流空間Aの端部を外壁に開口して専用の換気フードを介して外部に放出しても良い。
また、通気管20は、床下空間SBと対流層(対流空間)Aとを空密的に連結出来れば良く、アルミフレキシブルダクトでも、スパイラルダクト(所定幅の金属薄板の端縁をハゼ合せしながら螺旋状に捲回して筒状体としたもの)でも、硬質塩化ビニル管でも良い。
また、対流空間A内からの対流空気aの放出は、横といR0下面全長に亘る加温後に放出するのが好ましく、対流空間Aの両端で外壁上部から外部へ放出するか、或いは、対流空間Aの両端で小屋裏へ放出するのが好都合である。
また、北海道旭川市でも同様に、2003年2月3日〜3月19日の44日間測定した結果、外気温が−20℃まで低下した際に於いても、床下温度は1℃以上を保った。
そして、床下空間SBへの、基礎換気口(床下換気孔)からの外気の導入が促進出来、空気対流による自然エネルギーのみで床下空間SBの換気が出来、床下空間SBでのカビやきのこ、腐朽菌の生育やシロアリの繁殖が抑制出来る。
この場合、対流空間Aの上面層Auと下面層ADとの層間高さ(対流空間高さ)Zaは、勾配を有する横といR0が最も深い上面層Auが最も低くなった場所、即ち、縦とい19の配置位置、でも空気の自然対流に必要、且つ十分な高さの100mmは確保し、対流空間Aの下方でも、小屋裏換気流a0のための空間高さ(連通空間高さ)Zbを100mm以上に設定すれば、対流空間A内の空気流aも小屋裏換気流a0も、全く抵抗無く自然対流する。
そして、側面層ASは、図2に示す如く、横といR0形成用の側板(合板)8を下方に延出して形成すれば、製作容易であると共に、横といR0の下面全幅をカバーする対流空間Aが形成出来、横といR0下面の全面加温が可能となる。
この場合、無落雪屋根の横といR0がすが漏れを生ずる冬季にあっては、床下空間SB→通気管20→対流空間Aの経路で、外気よりも高温多湿の空気流aが煙突効果で流れるため、外壁仕上材の頂部Twからの放出が対流空間Aからの上昇流放出となり、スムーズな自然対流を助長する。
そして、通常の通気層外壁での外壁上端の空気放出口が、小屋裏換気と対流空間Aの換気を兼ねた通気構造と出来るため、外壁面への小屋裏換気口や、対流空間A専用の換気口の配置が必要なく、家屋の外観デザインも向上し、本発明が合理的に実施出来る。
しかも、外壁上端部への高温多湿の空気流aの放出は、外壁上端部での積雪の融雪を助長する。
この場合、外壁の透湿防水シートは、外壁の頂部まで覆うことで外壁通気層の空気流a1と小屋裏換気流a0が別経路と出来、それぞれの通気は干渉が無くてスムーズとなる。
従って、床下空間SB→対流空間A→小屋裏空間SR→小屋裏換気フード→屋外の通気がスムーズとなる。
この場合、第2横とい仕上材28は、横とい仕上材16同様の板金が好適であり、第2横とい仕上材28は、対流空間A内へのすが漏れ水を通気管20内へ排水するため、横といR0同様に第2ドレーン口9が最低位となるよに勾配を付与する必要があるが、図2の如く、側板部28sをなるべく上方まで延設するのが、すが漏れ防止上好ましい。
勿論、対流空間A内の縦とい19には、図5(A)に示す如く、空気流aによる加熱を良好にするため、防露管(保温筒)CPは付与しないのが好ましい。
本発明にあっては、横といR0の下面の対流空間Aに、厳冬季でも5〜6℃である高温多湿の空気流aが流れるため、従来例3の横とい下面よりはるかに結露が発生する。
また、本発明にあっては、対流空間Aの対流空気流aの熱によって横といR0下面を加温することが、冬季でのすが漏れ防止に重要である。
また、5mm厚のポリスチレンフォームでも結露が生じない。
勿論、すが漏れの最も発生しやすい縦とい19は、上端周囲が対流空間Aの空気流aの温熱Ha(5〜8℃)によって加熱され、縦とい19の凍結詰まりも阻止出来る。
そして、例え、縦とい19取付部でのキャップ17からの縦とい19外周部へのすが漏れが生じても、第2横とい仕上材28によって第2ドレーン口9を介して好適に通気管20内に排水出来、横といR0の縦とい19の接続部でのすが漏れによる住宅内への漏水が、2段階防止機構により、完全に防止出来る。
この場合、横とい仕上材16は、典型的には板金であり、断熱材13は、発泡合成樹脂板であって、典型的にはポリスチレンフォームである。
また、屋根仕上材18下面のアスファルトルーフィング15を横とい仕上材(板金)16の底面まで延出するのが、すが漏れ防止上好ましい。
そして、この場合、下面層ADは合板7のみであるため、対流空間Aの施工形成が非常に容易である。
そして、通気管20は、単なる換気用機能のみであるため、対流空間Aへの設置位置も、縦とい19の側近とする必要がなくて自由に選択出来る。
従って、従来のM型屋根の横とい下面に合板製の対流空間Aを形成し、通気管20を適宜位置に配置するだけで床下換気、及びすが漏れ防止の所期の目的が達成出来るため、住宅の新築時のみならず、住宅のリフォームに好適である。
勿論、この場合は、図6(A)の如く、対流空間A内に露出する縦とい19上部には、防露管(保温筒)CPを付設して結露水の発生を抑制するのが好ましい。
この場合、例え、すが漏れ水や結露水が対流空間A内に生じても、通気管20を介して受け皿21で受けて排水管23内へ微小孔22から排除出来るため、対流空間A内へのすが漏れ対応に有効であり、図5(A)に示す如く、縦とい19の対流空間A内に露出する部分には、防露管(保温筒)CPを付与しないで、対流空気流aの温熱(5〜6℃)Haを全周面から加熱作用させて、縦とい19上部の凍結を防止することが可能となる。
冬季での横といR0の状態は、A.外気に直接さらされて、横といに水、氷なし状態、B.氷が張り付いた状態、C.氷と水が併存する状態、D.水のみが存在する状態、の4状態となる。
CとDの状態では、横といの温度が0℃以上となって板金(横とい仕上材)16も0℃以上であり、床下空間SBと対流空間Aとの温湿度は同一であるので防露材(断熱材)は不必要である。
即ち、対流空間A内の空気流aが8℃であり、湿度50%では温度が−2.2℃以下になると結露が発生、湿度60%では空気の飽和温度は0.4℃である。
また、空気流aが8℃の場合の、横といR0下面は熱貫流抵抗により、12mm厚の合板11のみの場合−1.9℃となるが、該合板(12mm厚)+5mm厚ポリスチレンフォーム板の場合は、1.6℃となり、結露は生じない。
従って、本発明は、無落雪屋根住宅にあって、冬季での床下環境の改善に必要な床下換気と、横といR0に起因するすが漏れ防止とが、ランニングコスト無しに、自然環境下で合理的に達成出来る。
また、従来技術(従来例3)で配置した縦とい(φ100mm以上)の近接側部には内径100mm以上の通気管を、上端が対流空間A底面に開口し、下端が床下空間SBに閑する形態で配置し、通気管20の下端20Eの直下には、床下空気の自然流入に必要、且つ十分な100mm以上の間隔SHを保って排水管23を配設し、排水管23外周には受け皿21を配置して通気管20からの落下水を受け皿21で受け、受け皿21底部位置に穿設した排水管の微小孔22から排水管23に流入させる。
但し、横といR0に面する小屋束1Aが通常(400mm)より100mm高い500mmとし、該小屋束1Aの下端より150mm上方位置に45mm×45mmの第2受け材6の下端を固定し、厚さ12mmの合板7を第2受け材6上に張設する。
また、合板7から合板野地板5までの高さに厚さ12mmの側板(合板)8を小屋束1Aに釘打ち固定し、横といR0、及び対流空間Aの構造側板を形成する。
また、断面寸法45mm×45mmの第1受け材10を、第1ドレーン口12から外壁に向かって1/100の勾配で上るように側板8を介して小屋束1Aに釘打ち固定する。
この場合、第1受け材10上面、即ち、横といR0の下面構造材としての合板11の底面と、対流空間の下面層ADの構造材としての合板7の上面との最小間隔を100mmとし、対流空間A内での空気流aの確実な自然対流を確保する。
厚さ12mmの合板11を第1受け材10上に釘で張設し、合板11の第1ドレーン口12設置位置に縦とい19(φ100mm)取付用の穴を開ける。
次いで、外径114mmの硬質塩化ビニル管(VU100)用ドレーン口12をポリスチレンフォーム13に開けた穴に取付ける。
また、アスファルトルーフィング(JISA6005)15を横といR0全面及び野地板5上に敷設し、ドレーン口12設置位置は円形に切り欠き、ドレーン排水経路を確保する。
次いで、ドレーン口12の円形切欠を備えた板金16を横といR0内に設置し、板金16とアスファルトルーフィング15を挟むように、ごみ除けキャップ17を固定し、キャップ周縁をシーリング処理する。
尚、排水管23は、図3に示す如く、直径300mmのファンネル形態の受け皿21を上部外周に固着し、高さ5mm、幅20mmの微細孔22を受け皿21底部位置に複数穿設したφ107mmの硬質塩化ビニル管(VU100)であり、雨水枡と接続する。
(1).冬の期間でも安定した温度(6〜8℃)を保っている床下空気が、煙突効果により通気管20内を上昇し、床下空間SB→通気管20→対流空間Aの経路で一定の自然対流(a)が常時発生し、通気管20、対流空間A内が共に床下空間SBに準じた温度環境となる。
(2).図5(A)の如く、通気管20内を介して対流空間A内に流入する空気流aの温熱Ha(6〜8℃)が縦とい19内の対流空気A露出部、及び横といR0下面に供給されることにより、縦とい19の第1ドレーン口12に於ける凍結封鎖を防止する。
(4).縦とい19の第1ドレーン口12、及び横といR0内での凍結を抑制することにより、融雪水の排水経路が常時確保出来、すが漏れの発生を抑制する。
(5).通気管20が煙突効果の対流を奏するため、外部風速の有無や、建物周囲の環境に無関係に、自然エネルギーのみで常時一定量の床下換気が得られ、床下空間SBの安定した排湿効果により、床下空間SBの乾燥を促進する。
対流空間A内に結露水が生じないため、通気管20は単なる換気用の通気作用のみとなり、通気管20下端20Eは、図6(B)の如く、単に、床下空間SBに開放すれば良く、もはや、実施例1に於ける排水管23(図3)は不要となる。
該実施例2の床下換気構造は、対流空間Aの施工が非常に容易であり、M型屋根住宅の新築時にも、リフォームにも適用出来る。
先ず、第1受け材10及び側板(合板)8を小屋束に対して釘止めし、受け材10の下側に底板(合板)7を釘止めする。
この際、底板7の通気管20貫通位置、及び縦とい19貫通位置は穴を切り欠いておき、縦とい19貫通位置の穴は、防露管CPの寸法を付加する。
次いで、受け材10上に底板(合板)11、防露材(ポリスチレンフォーム)13、及び防露材(ポリスチレンフォーム)14を敷設して横といR0を構築し、縦とい19位置に穴を切り欠き、該切欠穴に第1ドレーン口12を挿入する。
この際、防水シート15、及び横とい仕上材16を、ごみ除けキャップ17と第1ドレーン口12の管に挟着形態とし、ごみ除けキャップ17周囲はシーリング処理する。
次いで、室内側より、各硬質塩ビ管(VU100)の縦とい19、及び通気管20を底板7の穴より挿入する。
縦とい19は、第1ドレーン口12の管と接着剤により接続し、通気管20は、底板7下面と通気管20側面とを粘着テープで接続する。
最後に、従来例(図10(A))同様に、縦とい19の底板11下面から1階床面までの全周を防露管CPで完全被覆する。
図7(A)は、既存の無落雪屋根住宅に於ける要部斜視図であり、縦とい19は、受け材(図2)上に張設された底板11と断熱材(防露材)13と防水シート15と仕上材(板金)16から成る横といR0底面層から垂下し、外周には防露管CPが被覆されている。
該、既存の横といR0に対しては、既存縦とい19の位置及び新設通気管20の位置を円形に欠き込んだ底板7を、既存底板11を支承している既存受け材10の下面に固定施工する。
次いで、通気管20(VU100)を底板7の円形切込穴に挿入し、底板7と通気管20とを、図7(B)の如く、粘着テープで接着する。
該リフォーム施工に際しては、建物の外部に手を付けずに、全て室内側からの施工が可能であり、既存部分を全て活用出来るので、実施例2の床下換気構造が、既存の無落雪屋根住宅に簡便に付与出来る。
この場合、対流空間Aの高さZaは、制約を受けて40〜50mm程度となるが、通気管20の通気面積(断面積)よりも、対流空間Aの通気面積が大きいため、対流空気aは自然対流し、発明の所期の目的は達成出来る。
横といR0は防露材(ポリスチレンフォーム)で保護され、且つ縦とい19も防露管CPで保護されているため、対流空間A内では、横といR0及び縦とい19からの結露水の発生は抑制され、通気管20は排水の機能が不要となり、通気管20は、付設施工が容易であると共に、設置位置も建物に応じて自由に選定出来る。
また、横といR0のすが漏れ防止機能に関しては、対流空間A内の縦とい19を防露管CPで被覆したため、縦とい接続部への温熱Haの加熱効果は、実施例1よりは減少するが、横といR0下面の全面に対する温熱(5〜8℃)Haの加熱作用により、横といR0内での融雪、融氷が期待出来、横といR0内での凍結氷によるダム形成が抑制出来る。
また、床下換気機能に関しては、床下空間SB→通気管20→対流空間A→外部の経路で、自然エネルギーのみによる煙突効果で、実施例1同様の床下換気が得られる。
実施例1に於いて、横といR0底面の防露材(ポリスチレンフォーム)を除去し、対流空間Aの、側面層AS及び下面層ADに防露材を付与すれば、対流空間A内の空気流aによる横といR0内への温熱Haによる加熱効果が向上し、横といR0内での融雪、凍結抑制の効果が向上する。
この場合、横といR0の底面を板金のみとすれば、効果は一層向上する。
勿論、この場合は、横といR0の底面の板金を対流空間A内の、例えば、金属、プラスチック等のすのこで支承すれば良い。
2 小屋束
3 母屋
4 たる木
5 野地板
6 第2受け材(受け材)
7,11 底板(合板)
8 側板(合板)
9 第2ドレーン口
10 第1受け材(受け材)
12 第1ドレーン口
13,14 防露材(ポリスチレンフォーム)
15 防水シート(アスファルトルーフィング)
16 横とい仕上材(仕上材、板金)
17 ごみ除けキャップ
18 屋根仕上材
19 縦とい
19´,23 排水管
20 通気管
20E 通気管下端
21 受け皿
22 微小孔
28 第2横とい仕上材(仕上材、板金)
29 第2キャップ
A 対流空間
AD 下面層
AS 側面層
Au 上面層
a 対流空気(自然対流、空気流)
a0 小屋裏換気流(空気流)
a1 外壁通気(空気流)
C1,C2 切欠
CP 防露管
Ha 温熱
Ow 外壁仕上材
R 勾配屋根
R0 横とい
SB 床下空間
SH 間隔
S0 側穴
SR 小屋裏空間
Tw 外壁頂部
Za 対流空間高さ
Zb 連通空間高さ
Claims (8)
- 勾配屋根(R)の下端部に両側面と底面を備えた横とい(R0)を横設し、横とい(R 0)の下面から成る上面層(Au)と、下面層(AD)と、横とい(R0)形成用の側板 (8)を下方に延出した側面層(AS)とで区画規定した対流空間(A)を横とい(R0)の下面に沿って延設し、横とい(R0)から排水用の縦とい(19)を垂下縦設すると共に、縦とい(19)とは別体の換気用の通気管(20)を、対流空間(A)から基礎換 気口を備えた床下空間(SB)に連通配置し、基礎換気口を備えた床下空間(SB)の空気を、通気管(20)での煙突効果によって対流空間(A)内に上昇流入させると共に、横とい(R0)の下面に沿って対流させて外部に放出し、外気の床下空間(SB)への導 入を促進するようにした、無落雪屋根住宅に於ける床下換気構造。
- 対流空間(A)は、横とい(R0)の下面から成る上面層(Au)と、下面層(AD)と、側面層(AS)で区画規定し、且つ、下面層(AD)が小屋裏換気流(a0)を阻害しないように配置した、請求項1の床下換気構造。
- 対流空間(A)は、長手方向両端で外壁仕上材(OW)の頂部(TW)を経由して外気に連通した、請求項1又は2の床下換気構造。
- 対流空間(A)は、長手方向両端部の側面層(AS)に穿設した側穴(S0)を経由して小屋裏空間(SR)に連通した、請求項1又は2の床下換気構造。
- 対流空間(A)は、上面層(Au)が、合板(11)と合板(11)上の断熱材(13)と横とい仕上材(16)とを備えた横とい(R0)の底面層であり、下面層(AD)が、合板(7)と第2横とい仕上材(28)を備えた層であり、通気管(20)上端を、下面層(AD)に第2ドレーン口(9)を介して嵌入止着し、第2キャップ(29)の第2ドレーン口(9)への螺合止着により第2横とい仕上材(28)を水密的に締着した、請求項1乃至4のいずれか1項の床下換気構造。
- 対流空間(A)は、上面層(Au)が合板(11)と合板(11)上の断熱材(13)と横とい仕上材(16)とを備えた横とい(R0)の底面層であり、下面層(AD)が合板(7)であり、通気管(20)上端を下面層(AD)の合板(7)に嵌入止着した、請求項1乃至4のいずれか1項床下換気構造。
- 通気管下端(20E)には、間隔(SH)を保って排水管(23)を配置し、排水管(23)外周には受け皿(21)を配置して、排水管(23)の受け皿底部位置には微小孔(22)を穿設した請求項5の床下換気構造。
- 対流空間(A)の上面層(Au)の断熱材(13)が5〜6mm厚のポリスチレンフォーム板である、請求項1乃至7のいずれか1項床下換気構造。
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