JP3787964B2 - 作業用手袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業用手袋に関し、さらに詳しくは精密機器や光学機器の組立工程や検品工程などに携わる作業者が着用するのに好適な作業用手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、精密機器や光学機器の組立工程や検品工程などに携わる作業者は、機器を扱うときに手指の脂が機器に付着しないようにし、また付着した汚れを拭き取るようにするため作業用手袋をしている。
【0003】
このような作業用手袋として、実開昭63−71860号公報には、少なくとも手の平を単糸繊度0.2デニール以下の極細繊維マルチフィラメント糸からなる布帛で構成するようにしたものが提案されている。この提案の手袋を使用することにより、従来の作業用手袋やワイピング布では拭き取ることのできなかった油膜でも容易に拭き取れるようになった。
【0004】
しかしながら、手袋を着用すると、機器に対しては布帛を介して間接的に接触することになるため、素手で直に扱うときのような感触の確かなハンドリング性に欠けたものとなり、それが組立工程や検品工程などでの作業性を低下させる原因になっていた。特に、細密な作業をするときに、素手感覚から遠い感覚のハンドリング性が作業性を著しく困難にしていた。
【0005】
また、作業者は作業用手袋を長時間にわたり着用しなければならないため、手袋内で蒸れが発生し、その蒸れが不快感を与えてさらに作業性を低下させる原因にもなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、極細繊維使いから得られる優れた拭き取り性を維持しながら、実質的に素手感覚のハンドリング性と実質的に蒸れを生じない快適性を備えた作業用手袋を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による作業用手袋は、手の平側と手の甲側とが互いに異なるニット素材からなり、前記手の平側のニット素材が、単糸繊度1デニール以下の超極細繊維のマルチフィラメント糸から通気度20〜40cc/cm2・secに編成され、前記手の甲側のニット素材が、単糸繊度1.5〜2.5デニールの極細繊維のマルチフィラメント糸から目付150〜200g/m2、通気度350cc/cm2・sec以上に編成され、これらの手の平側と手の甲側のニット素材が立体的に裁断縫製されてなることを特徴とするものである。
【0008】
このように伸縮性に富むニット素材から手の平側と手の甲側とが立体的に裁断縫製されることにより、手袋の着用状態において手指を屈伸するときの抵抗感を低減する上に、この抵抗感の小さい機能性に加えて、手の平側に使用するニット素材を、単糸繊維1デニール以下の超極細繊維マルチフィラメント糸から通気度を20〜40cc/cm2・secに編成したことにより、機器を扱うときのフィット性が一層向上し、素手感覚のハンドリング性にすることができる。
【0009】
他方、手の甲側に使用するニット素材を、手の平側より太い単糸繊度の1.5〜2.5デニールの極細繊維マルチフィラメント糸から、目付を150〜200g/m2にし、通気度を十分に大きな350cc/cm2・sec以上にしたことにより、手袋からの放湿性を向上させ、長時間着用しても手袋内で蒸れを生ずることなく快適な着用感にすることができる。
【0010】
なお、本発明において、ニット素材の目付とは、ニット素材1m2当たりの重量をg単位で表示したときの値をいい、またニット素材の通気度とは、JIS−L1018 A法に従って測定した値をいう。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態からなる作業用手袋を示す。
【0012】
この作業用袋1は、手の平Pと手の甲Bとが互いに異なるニット素材2,3の裁断片から構成され、またこれら裁断片とは独立して親指aが裁断され、同じく手の平P側と手の甲B側とが互いに異なるニット素材2a、3aから構成されている。さらに、人差し指bと中指cとの間、中指cと薬指dとの間、薬指dと小指eとの間に、それぞれ別のニット素材3bの裁断片が使用されている。そして、これら複数の裁断片が立体的に縫製されることにより、作業用手袋1が構成されている。
【0013】
上記構成の作業用手袋1において、本発明の目的とする素手並みのハンドリング性と蒸れのない快適性との両立を図るため、手の平P側のニット素材2,2aと手の甲B側のニット素材3,3a,3bとは、それぞれ次のように互いに異なる構成になっている。
【0014】
手の平P側を構成する裁断片のニット素材2,2aは単糸繊度が1デニール以下の超極細繊維マルチフィラメント糸から通気度が20〜40cc/cm2・secとなるように編成され、さらに好ましくは目付が100〜130g/m2に編成されている。これに対して、手の甲B側を構成する裁断片のニット素材3,3aは、単糸繊度が1.5〜2.5デニールの極細繊維マルチフィラメント糸からなり、かつ目付が150〜200g/m2、通気度が350cc/cm2・sec以上になるように編成されている。
【0015】
また、立体裁断するために各指間に設けた裁断片のニット素材3bは、手の平P側のようなハンドリング性の機能は必要ではないので、図示の実施形態の作業手袋では手の甲B側のニット素材3,3aと同じ素材が使用されている。もちろん、必要により手の平側と同じ素材を使用するようにしてもよい。
【0016】
上述のように構成された作業用手袋1は、各裁断片がニット素材を基調にして立体的に裁断されているため、着用時に手に良くフィットし、手指の屈伸にも良く追従して抵抗感を受けることはない。すなわち、従来の作業用手袋の場合は、一般的には手の平側と手の甲側とが二枚の裁断片だけから平面的に縫製された軍手構造になっているため、手指を屈伸すると手袋に無理な変形を生じ、それに抗する抵抗力を受けることによって、本発明のような良好なフィット性を得ることはできないのである。
【0017】
さらに手の平P側のニット素材2,2aが、単糸繊維1デニール以下、好ましくは0.2デニール以下、0.00001デニール以上の超極細繊維マルチフィラメント糸から、通気度を20cc/cm2・sec以上にし、さらに好ましくは目付を130g/m2以下にする編構造にしたことにより、この編構造が上述のフィット性に富む立体的な裁断縫製構造と組合わさることにより、本発明の目的とする実質的に素手感覚に近いハンドリング性を達成する。
【0018】
しかし、上記のような超極細繊維使いのニット素材において通気度を大きくしすぎたり、さらに目付を小さくしすぎたりすると、作業用手袋としての耐久性を確保することが難しくなるため、通気度としては40cc/cm2・secまでを上限とすることが必要である。また、目付としては100g/m2までを下限とすることが好ましい。
【0019】
また、手の平側のニット素材に単糸繊度1デニール以下の超極細繊維マルチフィラメント糸を使用していることにより、優れた拭き取り性が得られる。この拭き取り効果は、図2に示すような原理から得られるものである。
【0020】
すなわち、図2(A)に示すように、多数の超極細繊維fから構成されたマルチフィラメント糸Fは、その内部に無数の隙間Gを形成している。このようなマルチフィラメント糸Fから手の平側のニット素材2,2aを構成し、このニット素材2,2aにより汚れた表面を拭き取ると、その拭き取られた油膜や汚れDが毛細管現象によってニット素材2,2aの表面からマルチフィラメント糸F内部の隙間Gへと移動し、そこにトラップされた状態になる。したがって、ニット素材2,2aの表面には殆ど油膜や汚れDが残らず、繰り返し拭き取ることができるのである。
【0021】
他方、手の甲側に使用するニット素材3,3aは、放湿性を促進して蒸れを防止することと、作業用手袋としての必要強度を確保するように構成されている。このため手の平側に使用されるマルチフィラメント糸よりも単糸繊度が太く、1.5〜2.5デニールの極細繊維マルチフィラメント糸が使用されている。
【0022】
この極細繊維マルチフィラメント糸から、目付を150〜200g/m2、好ましくは150〜170g/m2の範囲にし、通気度を350cc/cm2・sec以上、好ましくは350〜450cc/cm2・secの範囲にしている。単糸繊度が1.5デニール以上の極細繊維マルチフィラメント糸を使用し、目付を150g/m2以上とすることにより、作業用手袋としての必要強度を確保する一方で、単糸繊度2.5デニール以下の極細繊維マルチフィラメント糸を使用し、目付を200g/m2以下、かつ通気度を350cc/cm2・sec以上にすることにより、放湿性を確保し、長時間着用しても蒸れを生じないようにすることができる。
【0023】
本発明において、ニット素材に使用する超極細繊維マルチフィラメント糸および極細繊維マルチフィラメント糸のポリマーとしては、特に限定されるものではなく、製糸可能なものであればいずれも適用することができる。例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリオレフィンなどを例示することができ、なかでもポリエステルは特に好ましい材料である。
【0024】
また、手の平側のニット素材と手の甲側のニット素材とは、同一ポリマーのマルチフィラメント糸から構成されていても、互いに異なるポリマーのマルチフィラメント糸から構成されていてもよい。
【0025】
本発明の作業用手袋を構成するニット素材には、必要により導電性繊維を編み込むようにするとよく、この導電性繊維の混入により、作業用手袋の帯電防止を可能にすることができる。
【0026】
【発明の効果】
上述したように、本発明の作業用手袋は、伸縮性に富むニット素材から手の平側と手の甲側とが立体的に裁断縫製されていて、手指を屈伸するときの抵抗感を低減する優れたフィット性を備え、かつこのフィット性に加えて、手の平側のニット素材を、単糸繊度1デニール以下の超極細繊維マルチフィラメント糸から通気度20〜40cc/cm2・secに編成しているため、実質的に素手感覚並みのハンドリング性にすることができる。
【0027】
また、手の甲側のニット素材を、手の平側よりも太い単糸繊度1.5〜2.5デニールの極細繊維マルチフィラメント糸から、目付150〜200g/m2 で、通気度を350cc/cm2 ・sec以上に編成しているため優れた放湿性を有し、長時間着用しても手袋内で蒸れを生じない快適性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態からなる作業用手袋を示す斜視図である。
【図2】 (A)、(B)は、本発明の作業用手袋による拭き取り性を説明する工程図である。
【符号の説明】
1: 作業用手袋
2,2a: (手の平側の)ニット素材
3,3a: (手の甲側の)ニット素材

Claims (4)

  1. 手の平側と手の甲側とが互いに異なるニット素材からなり、前記手の平側のニット素材が、単糸繊度1デニール以下の超極細繊維のマルチフィラメント糸から通気度20〜40cc/cm2・secに編成され、前記手の甲側のニット素材が、単糸繊度1.5〜2.5デニールの極細繊維のマルチフィラメント糸から目付150〜200g/m2、通気度350cc/cm2・sec以上に編成され、これらの手の平側と手の甲側のニット素材が立体的に裁断縫製されてなることを特徴とする作業用手袋。
  2. 前記手の平側のニット素材の通気度が、25〜35cc/cm2・secであるであることを特徴とする請求項1記載の作業用手袋。
  3. 前記手の甲側のニット素材の通気度が、350〜450cc/cm2・secであることを特徴とする請求項1または2記載の作業用手袋。
  4. 少なくとも前記手の平側のニット素材が導電性繊維を編み込んでいることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業用手袋。
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