JP3787781B2

JP3787781B2 - Bag body for root hardening method and manufacturing method thereof

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Publication number: JP3787781B2
Application number: JP2003197609A
Authority: JP
Inventors: 隆幸天野; 政司南本
Original assignee: Maeda Kosen Co Ltd
Current assignee: Maeda Kosen Co Ltd
Priority date: 2002-12-20
Filing date: 2003-07-16
Publication date: 2006-06-21
Anticipated expiration: 2023-07-16
Also published as: JP2004245026A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川や港湾などの根固め、洗堀防止、侵食防止等のための根固め工法に関し、更には、栗石、砂利、コンクリートガラ等を充填して使用するための根固め工法用袋体及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
河川や港湾などの洗堀防止、侵食防止等のために袋を使った根固め工法が採用されている。
この根固め工法用袋体は、施工現場では、袋体に栗石等を充填した後、吊り上げて移動するために、底部に充填物による加重が加わった場合、その重さに十分耐えるものでなければならない。
【０００３】
また、施工現場によっては、敷設する施工対象面が凹凸状態となっており、このような面に根固め工法用袋体を敷設すると、袋体の底部に不均一な応力が加わる。
更にまた、施工時に不用意に根固め工法用袋体を落下させてしまう場合もたまには生ずる。
このようなことから、根固め工法用袋体において、特に底部は、十分な強度が必要とされている。
【０００４】
現在、根固め工法に使用されているネット袋として、例えば、特許文献１に記載のものがある（特許文献１参照）。
このネット袋は、合成繊維糸条で形成されたネットを筒状に縫製した有底袋体の底部が、互いに対向する２縁辺を底部中央で端縁が重なるように折り返されて一体縫接されて多重に形成され、有底袋体の開口部が吊治具取付部となっているものである。
【０００５】
このネット袋では、底部中央で互いに対向する２つの縁辺がそれぞれの端縁が重なるように折り返され縫接されている。
そのために底部が多重となって強度が上がり、袋体破断等を防止することができる。
ところが、独特の折り返しにより底部が形成されるために、製造過程では、その折り返し作業に熟練を必要とし、且つ独特の縫い作業を必要とするために製造が必然的に複雑となる。
【０００６】
一方、底部を含む袋体全体の強度を向上させた他の袋体として、例えば、特許文献２に開示されたような根固め工法用の大型土嚢が開発されている（特許文献２参照）。
【０００７】
この大型土嚢は、合成繊維糸で編成した網地によってできている外袋とその外袋の中に配置された内袋とよりなるものである。
二つの袋よりなることから、外袋の製造と内袋の製造を別々に行わなければならず工数がかかる。
更に、施工時には、外袋に内袋を入れる作業も必要となり、また異なる２種類の袋を常に同数用意しなければならないため、施工現場における数量管理を厳しく行わねばならない。
【０００８】
【特許文献１】
特開平１１−５０４２８号公報
【０００９】
【特許文献２】
特開２０００−１８２８号公報
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる技術背景をもとになされたもので、上記の従来技術の問題点を克服するためになされたものである。
すなわち、本発明は、製造が簡単で且つ底部の強度を向上することができる袋体を提供することであり、そのための製造方法を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、円筒状布材に括れを与えて折り返すことにより一つの２重の袋体を簡単に形成できる点を見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【００１６】
即ち、本発明は、（１）、根固め工法に使用するための袋体であって、括れさせた状態の絞り部を有する円筒状布材が、該絞り部を基準として被せ返されることによって２重の袋体とされているものにおいて、前記絞り部は、布材の編成によって形成され、その編成密度を連続的に又は段階的に多くして括れさせた状態とした根固め工法用袋体に存する。
【００１７】
そして、（２）、根固め工法に使用するための袋体であって、括れさせた状態の絞り部を有する円筒状布材が、該絞り部を基準として被せ返されることによって２重の袋体とされているものにおいて、前記絞り部は、一枚の組織となるように封鎖されており、且つ結束紐体によって括れさせた状態とした根固め工法用袋体に存する。
【００１９】
そしてまた、（３）、根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、円筒状布材に括れさせた状態の絞り部を形成した後、一方の袋部に対して他方の袋部を捩り、その後、絞り部によって区分された２つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの２重袋体に形成した根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【００２０】
そしてまた、（４）、根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、円筒状布材に結束紐体により括れさせた状態の絞り部を形成した後、一方の袋部に対して他方の袋部を捩り、その後、絞り部により区分された２つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの２重袋体に形成した根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【００２１】
そしてまた、（５）、根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、編成により円筒状布材に括れさせた状態の絞り部を形成した後、一方の袋部に対して他方の袋部を捩り、その後、絞り部によって区分された２つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの２重袋体に形成した根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【００２２】
そしてまた、（６）、前記絞り部の形成後、更に結束紐体を絞り部に巻き付ける上記（５）記載の根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【００２３】
そしてまた、（７）、根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、編成により円筒状布材に一枚の組織となるように封鎖され絞り部を形成し、該絞り部に挿通された結束紐体により括れた状態の絞り部を形成した後、一方の袋部に対して他方の袋部を捩り、その後、絞り部により区分された２つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、一つの２重袋体に形成した根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【００２４】
そしてまた、（８）、根固め工法に使用するための袋体の製造方法であって、円筒状布材に該円筒状布材の長さ方向の偏在した位置で括れさせた状態の絞り部を形成し、その後、絞り部により区分された２つの袋部の一方を絞り部を基準として他方に被せ返しを行い、更に大きい方の袋部の開口端を折り返して三重の開放部を有する一つの２重袋体に形成した根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【００２５】
そしてまた、（９）、前記絞り部の形成後、一方の袋部に対して他方の袋部を捩る上記（８）記載の根固め工法用袋体の製造方法に存する。
【００２６】
本発明の目的に沿ったものであれば、上記１乃至２、また、上記３〜９の中から選ばれた２つ以上を組み合わせた構成も当然採用可能である。
【００２７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
なお、本発明における絞り部は、括れさせる前の状態又は括れさせた後の状態のどちらかの場合も意味する。
【００２８】
【第１の実施の形態】
図１は、本発明の実施の形態である根固め工法用袋体の出発材料となる両端が開放された円筒状布材を示す外観図である。
根固め工法用袋体は、括れさせた状態の絞り部Ｍを形成するために、結束紐体Ｒ１（例えば、ロープ等）を使ってその絞り部Ｍを形成する方法、及び袋材自体の編成中にその絞り部Ｍを形成する方法の２通りの方法がある。
【００２９】
まず、結束紐体Ｒ１を使って括れさせた状態に絞り部Ｍを形成する場合の実施の形態から説明することとする。
この実施の形態は、括れさせた状態の絞り部が形成されていない円筒状布材と結束紐体を使用する場合である。
【００３０】
この実施の形態の袋体は、出発材料として、図１に示すような両端が開放された円筒状布材Ａを使用する。
この円筒状布材Ａは、編成した編地等によって形成されていることが好ましいが、必ずしもその種類は限定されない。
このような円筒状布材Ａを出発材料として、次のような手順により２重になった根固め工法用袋体が作られる。
【００３１】
以下その製造手順を図２に示す模式図に基づいて説明する。
まず、図に示すような円筒状布材Ａ〔図２（Ａ）参照〕を用意しておき、この円筒状布材Ａを略中央部からロープ等の結束紐体Ｒ１を使って外側から絞り込むように括れさせるのである〔図２（Ａ）→（Ｂ）参照〕。
具体的には、円筒状布材Ａの長さ方向の中間位置に結束紐体Ｒ１を一回又は複数回巻き付けて強く締め付けることで括れさせることが可能である。
【００３２】
円筒状布材Ａを絞り込むことで、中央部が括れて収束し、同時にその両側に区画された袋部Ａ１及び袋部Ａ２が形成される〔図２（Ｃ）参照〕。
この括れさせた状態となった絞り部Ｍを基準として、一方の袋部Ａ２を他方の袋部Ａ１に裏返すようにして折り返す、すなわち、被せ返すのである〔図２（Ｄ）参照〕。
【００３３】
この作業により袋部Ａ１の外側に袋部Ａ２が重なるように配置された２重の袋体が形成される〔図２（Ｅ）参照〕。
すなわち、内側の袋部Ａ１と外側の袋部Ａ２とが両者相重なって一つの袋体となるのである。
【００３４】
形成された袋体は、括れていない絞り部Ｍを、その結束紐体Ｒ１を使って絞り込むようにして括れさせた状態の絞り部Ｍとしたために、結果的に形成された底部は重なり合う部分が放射状に形成されて、強度が増大することとなる〔図１３（Ａ）参照〕。
しかも結束紐体Ｒ１は、袋部Ａ１と袋部Ａ２の間に挟まれて隠れ外側からは見えにくいために、外観上、スッキリしたものとなる。
【００３５】
さて被せ返した後、各袋体の開放端部の付近の布目に口絞り用紐体Ｒ２及び吊り用紐体Ｒ３を挿入して取り付ければ、最終的な根固め工法用袋体が完成する〔図２（Ｆ）参照〕。
この場合、吊り用紐体Ｒ２は開放端に近い部分に、また口絞り用紐体Ｒ３はそれより離れたやや内方に取付ける。
以上で、製造手順は完了する。
【００３６】
更に図２（Ｆ）の状態から内部に砕石、割石等の充填物を詰めて、口絞り用紐体Ｒ３で口部を縛る。
図３は、根固め工法用袋体に砕石、割石等の充填物を詰めた状態を示す模式図（Ａ）、（Ｂ）及び具体図（Ｃ）である。
なお、具体図（Ｃ）は、便宜的に上部をやや吊り上げた状態を示す。
模式図（Ａ）は、口部を縛る前、模式図（Ｂ）は、口部を縛った後を示す。
具体図（Ｃ）において、底部は、この充填状態では三角錐に近い紡錘形となり、中央部に絞り部Ｍが位置する状態となることが分かる。
【００３７】
〔変形例〕
ところで、前述した実施の形態においては、円筒状布材Ａの長さ方向の中間位置に括れさせた状態の絞り部Ｍを形成する場合、絞り部Ｍを基準として両側に形成された各々袋部、すなわち袋部Ａ１と袋部Ａ２とは、同じ大きさ（すなわち同じ袋丈）となり、そのために一方を他方に被せ返しても、略開口端同士は一致するものとなる。
【００３８】
この変形例は、その絞り部Ｍを円筒状布材Ａの長さ方向の中間位置より、ずれた位置に形成した場合を示す。
すなわち円筒状布材の中間部から積極的に偏在した位置に括れさせた状態の絞り部Ｍを形成した場合は、両袋部において袋部Ａ１と袋部Ａ２とは異なった大きさ（すなわち、袋丈）となる。
【００３９】
図４は、袋部Ａ２が袋部Ａ１より大きい場合（Ａ２＞Ａ１）の製造手順を説明する模式図である。
筒状の布材Ａを用意して、図でいう中間位置よりやや上方に偏在した位置に結束紐体Ｒ１を巻き付けて絞り込む〔図４（Ａ）→（Ｂ）参照〕。
【００４０】
そのため、その絞り部Ｍを基準として袋部Ａ１に袋部Ａ２を被せ返すと、袋部Ａ２の開口端３が袋部Ａ１の開口端２より突出した状態となり、両者の端の位置は一致しない〔図４（Ｃ）参照〕。
従って、曲げ代部１が袋部Ａ２の開口部に形成されることとなる。
この曲げ代部１を内側に折り返すことで袋部Ａ１の開口端２は被われて、結果的にこの折り返した部分によって開口部は三重となる〔図４（Ｃ）→（Ｄ）参照〕。
【００４１】
そして両袋部の開口部に、上述したように、口絞り用紐体Ｒ２及び吊り用紐体Ｒ３を挿入して取り付けるのであるが〔図４（Ｅ）〕、この口絞り用紐体Ｒ２及び吊り用紐体Ｒ３が開口部に形成された三重の部分に取り付けられることで、これらの紐体の取付け強度が高まることとなる。
【００４２】
図５は、図４とは逆で、袋部Ａ２が袋部Ａ１より小さい場合（Ａ２＜Ａ１）であり、その製造手順を説明する模式図である。
円筒状布材Ａを用意して、図でいう中間位置よりやや下方に偏在した位置に結束紐体Ｒ１を巻き付けて絞り込む〔図５（Ａ）→（Ｂ）参照〕。
【００４３】
この場合は、袋部Ａ１に袋部Ａ２を被せ返すことで、袋部Ａ１の開口端２が袋部Ａ２の開口端３より突出した状態となり、袋部Ａ１に曲げ代部１ができることとなる〔図５（Ｃ）参照〕。
この袋部Ａ１の曲げ代部１を、今度は外側に折り返すことで袋部Ａ２の開口端３は被われ、この折り返した部分により開口部は三重となり、強度が増す〔（図５（Ｄ）参照〕。
【００４４】
以上、図４及び図５の場合、結束紐体Ｒ１を巻き付ける位置、すなわち絞り込んで括れさせる位置の取り方により、袋部Ａ１と袋部Ａ２との大きさのバランスを変えることができ、その結果、曲げ代部１の領域も調整できる。
第１の実施の形態では、底部において、結束紐体Ｒ１は袋部Ａ１と袋部Ａ２との間に隠れて配置されるために外見上見えにくい。
また結束紐体Ｒ１により積極的に円筒状布材Ａを括れさせるために放射状に重なり部が形成され強度が高くなる。
【００４５】
このような袋体をクレーン等で移動中に落下させた場合、外側の袋部Ａ２に直接衝撃が加わるが、内側の袋体Ａ１には、結束紐体Ｒ１が緩衝材となるために大きな衝撃が緩和される。
また、移動中、底部が地面と接触しても、内側の袋部Ａ１、特にその中心部は保護される利点がある。
【００４６】
【第２の実施の形態】
この実施の形態は、編成による絞り部が形成され両端が開放された円筒状布材を使用する場合である。
この実施の形態における出発材料である円筒状布材は、編地で編成されていて、その編成中に、括れて収束された絞り部Ｍが形成されているものである。
この方法では経編機（例えばラッセル編機）を使って円筒状の編地を編成するが、編地の編組織や密度の調整により、括れを生じさせることが可能である。
その結果、括れた絞り部Ｍを有する円筒状布材を作ることができる。
【００４７】
従って、編成により括らせた状態の絞り部Ｍを形成する際、収束を強くすると接合して中央部（中心部）が接触に近く一致した状態の図６に示すような円筒状布材が製造される。
そして絞り部Ｍの両側には区画された２つの袋部Ａ１及び袋部Ａ２が形成されることとなる。
【００４８】
このような編成によって絞り部が形成された円筒状布材は、編成密度を徐々に多くすることにより、次第に括れて絞り込まれていくこととなる。
従って、編成密度の設定を選択することより括れ領域の形状を変えることができる。
この括れ領域は、充填物を詰めた後に、その殆どが底部になる部分で重要であるが、底部の強度を密度の変更により自由に設定できる利点がある。
【００４９】
図７は、編成による括れたさせた状態の絞り部を形成した円筒状布材を出発材料とした２重袋体の製造手順を模式的に示す。
上記のような編成によって生じた括れさせた状態の絞り部Ｍを有する円筒状布材を用意する〔図７（Ａ）参照〕。
円筒状布材としては、中間位置が括れて収束し、その両側に区画された２つの袋部Ａ１と袋部Ａ２とが形成されているものである。
この括れさせた状態の絞り部Ｍを基準として、一方の袋部Ａ２を他方の袋部Ａ１の方に被せ返す〔（図７（Ｂ）→（Ｃ）参照〕。
【００５０】
この場合、第１の実施の形態に較べて、ここでは絞り部Ｍを形成するためのロープ等の結束紐体Ｒを使わないために、放射状の重なり部が生じなく、底部中央に局所的に厚みの大きい部分が殆どなく、ほぼ均等な厚みの底面が形成される。
なお、絞り部Ｍの編成密度を大きく取ることで底部の強度が増大することは既に述べた。
このように２重の袋体ができた後、両袋体の開口端付近の布目に、吊り用紐体Ｒ３を、それより離れたやや内方に口絞り用紐体Ｒ２を挿入して取り付け、根固め工法用袋体を完成させる〔図７（Ｄ）参照〕。
【００５１】
ところで、上述の第１の実施の形態と同じように、この実施の形態においても、編成時に、偏在した位置で括れさせた状態の絞り部Ｍを形成し、袋部Ａ２を袋部Ａ１より大きくしたり（Ａ２＞Ａ１）、またその逆に、袋部Ａ２を袋部Ａ１より小さくしたり（Ａ２＜Ａ１）することも当然可能である。
その場合も、袋部Ａ２又は袋部Ａ１の開口部に曲げ代部が形成されることとなり、それらを折り返すことにより開口部が三重となり強化される。
【００５２】
〔変形例１〕
ここで、この実施の形態のように、出発材料である円筒状布材が括れて収束され絞り部Ｍが形成されている場合は、その括れ部分の密度が緻密になっている。
しかし、この絞り部Ｍを捩じることより、すなわち、一方の袋部に対して他方の袋部を捩じることにより、この括れ部分の強度を更に上げることができる。
【００５３】
図８は、図７の製造手順に、更に捩じりを加えた場合の２重袋体の製造手順を模式的に示す。
絞り部Ｍを有する円筒状布材を用意し〔図８（Ａ）参照〕、袋部Ａ１に対して、袋Ａ２を捩じる〔図８（Ｂ）参照〕。
ここで捩じる操作は、袋部Ａ１を捩じってもよく、また捩じる角度は自由であり、極端には３６０度以上回転させることも可能である。
【００５４】
一方の袋部Ａ２を他方の袋部Ａ１に被せ返すことで２重の袋体が形成される〔図８（Ｃ）→（Ｄ）参照〕。
最後に、開口部に口絞り用紐体Ｒ２及び吊り用紐体Ｒ３を挿入して取り付ける〔図８（Ｅ）参照〕。
【００５５】
このような袋体は、一方の袋部を捩じることにより、絞り部が強く収束し、その中心から放射状に重なり部分が形成されることから〔図１３（Ｂ）参照〕強度的に強くなる。
また、捩じることで、絞り部が中心に正確に位置決めされる利点もある。
【００５６】
〔変形例２〕
この実施の形態は、絞り部Ｍが編成により２枚の組織が合体して一枚の組織となるように封鎖されているものである。
すなわち、両端が開放された円筒状布材がその絞り部Ｍの部分で２枚の布組織が合体して一重となって内部が封鎖されている。
この絞り部Ｍは、編成密度を連続的に又は段階的に多くすることで徐々に括れさせることができ、また括れの度合いも変えることができる。
当然、括れのないような絞り部Ｍ（後ほど、結束紐体Ｒ１によって括れさせる）とすることもできる（図９（Ｄ）参照）。
この場合については、後述する第３の実施の形態の変形例で詳しく説明する。
【００５７】
図９は、括れ領域を示す概略図であり、図９（Ａ）は連続的に編成密度を多くした場合、図９（Ｂ）は２段階の編成密度の領域Ｘ１、Ｘ２を付与する場合、及び図９（Ｃ）は３段階の編成密度の領域Ｘ１、Ｘ２、Ｘ３を付与する場合を、それぞれ示す。
【００５８】
また、図９（Ｄ）は、絞り部と絞り部以外の部分の編成密度を同じにした場合を示す。
そのために絞り部Ｍは、この状態ではまだ括れていない。
このように、括れ領域の編成密度を変えることにより、割石等の充填物を充填した際にできる底部の形や強度を自由に設定することが可能となる。
なお、製造手順は、図７の例で示したような手順で行えばよい。
【００５９】
【第３の実施の形態】
この実施の形態は、編成によって絞り部が形成され両端が開放された円筒状布材と結束紐体を使用する場合である。
この実施の形態においても、第２の実施の形態と同じように、編機の編成によって中間位置を収束させ括れさせた状態の絞り部Ｍを形成することで、図６に示すように、その両側に区画された袋部Ａ１と袋部Ａ２が形成される。
そして絞り部Ｍにロープ等の結束紐体Ｒ１を巻き付けて、括れさせた状態の絞り部Ｍを強く締め付け、この絞り部Ｍを基準として、袋部Ａ１を袋部Ａ２の方に被せる返すことで２重の袋体ができる。
【００６０】
図１０は、図７の製造手順に更に結束紐体Ｒ１を使った場合の２重袋体の製造手順を模式的に示す。
製造手順を述べると、上記のような編成によって括れさせた状態にした絞り部Ｍを有する円筒状布材Ａを用意する〔図１０（Ａ）参照〕。
円筒状布材Ａは、中間位置が括れて収束し、その両側に区画された２つの袋部Ａ１及び袋部Ａ２とが形成されている。
この円筒状布材Ａの括れた絞り部Ｍに対して結束紐体Ｒ１を巻き付ける〔図１０（Ｂ）参照〕。
【００６１】
この場合、第１の実施の形態と異なるのは、既に絞り部Ｍが存在するために、強い締め付け力が必要でなく、単に結束紐体Ｒ１を巻き付けるだけで十分であり作業が簡単である。
その後、括れた絞り部Ｍを基準として、袋部Ａ１を袋部Ａ２の方に被せ返し〔図１０（Ｃ）→（Ｄ）参照〕）、口絞り用紐体Ｒ２や吊り用紐体Ｒ３を挿入して取り付ければ、根固め工法用袋体が完成する〔図１０（Ｅ）参照〕。
【００６２】
本実施の形態では、結束紐体Ｒ１を使ったため、第１の実施の形態のように、底部において、結束紐体Ｒ１が隠れて外見上見えにくくなること〔図１３（Ｃ）参照〕、落下によっても内側の袋体Ａ１への衝撃が緩和されること等の利点を有することは言うまでもない。
【００６３】
この実施の形態においても、絞り部Ｍの編組織を合体した一枚の組織で編成されたものにも適用することができる。
【００６４】
〔変形例〕
図１１は、絞り部Ｍが編成により２枚の組織が合体して一枚の組織に形成されている円筒状布材Ａを示す。
ここで、（Ａ）は、括れさせる前（一点鎖線は絞り部Ｍの領域を現す）、（Ｂ）は、括れさせる途中、（Ｃ）は括れさせた後、の状態を示す。
詳しくは絞り部Ｍと絞り部以外の領域の編成密度を同じにした状態で、筒状布材がその絞り部Ｍの部分で一体組織となって内部が封鎖されている例である。
そして、絞り部Ｍは、括れた状態にはなく、その編目に結束紐体Ｒ１が交互に挿通されている。
【００６５】
図１２は、この結束紐体Ｒ１を使った場合の２重袋体の製造手順を模式的に示す。
まず、絞り部Ｍと絞り部以外の部分の編成密度を同じにし、筒状布材がその絞り部Ｍの部分で一体組織となって内部が封鎖されているように作った円筒状布材Ａを用意する〔図１２（Ａ）参照〕。
なお、一点鎖線は絞り部Ｍの領域を現す。
【００６６】
円筒状布材Ａは、中間位置が一枚の編地となって封鎖されており、その両側に区画された２つの袋部Ａ１及び袋部Ａ２とが形成されている。
この円筒状布材Ａの絞り部Ｍの目（編み目）に対して結束紐体Ｒ１を挿通させておく〔図１２（Ｂ）参照〕。
なお、ここでの絞り部Ｍはまだ括れさせていない。
【００６７】
その後、結束紐体Ｒ１の両端を引っ張って絞り部Ｍを絞り込み括れさせる。
なお、結束紐体Ｒの両端は結んで固定することが好ましい。
このように円筒状布材Ａを絞り込むことで、中央部が括れて収束し、同時に、その両側に区画された袋部Ａ１及び袋部Ａ２が形成される〔図１２（Ｃ）参照〕。
【００６８】
この括れた絞り部Ｍを基準として、袋部Ａ１を袋部Ａ２の方に被せ返し〔図１２（Ｄ）→（Ｅ）参照〕）、口絞り用紐体Ｒ２や吊り用紐体Ｒ３を挿入して取り付ければ、根固め工法用袋体が完成する〔図１２（Ｆ）参照〕。
【００６９】
本実施の形態では、結束紐体Ｒ１を使ったため、第１の実施の形態のように、底部において、結束紐体Ｒ１が隠れて外見上見えにくくなること〔図１３（Ｃ）参照〕、落下によっても内側の袋体Ａ１への衝撃が緩和されること等の利点を有することは言うまでもない。
【００７０】
さて、本発明の出発部材となる円筒状布材に使用する糸としては、編地用の糸、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、アラミド、ポリビニルアルコール等の糸が使用される。
【００７１】
その糸の太さ（すなわち、一ストランド）としては、通常、２０００〜３０００００ｄｔｅｘ／本が採用され、好ましくは、１２０００〜２５０００ｄｔｅｘ／本である。
また、口絞り用紐体としては、好ましくは、２〜１０ｍｍのフィラメント糸が採用される。
更にまた、吊り用紐体としては、好ましくは、８〜２０ｍｍのフィラメントが採用される。
【００７２】
これら口絞り用紐体や吊り下げ用紐体の材質としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、アラミド、ポリビニルアルコール等の糸が使用される。
【００７３】
以上、本発明を説明したが、本発明は実施の形態に拘束されることなく、その目的に沿った限り適宜変更が可能である。
例えば、袋体を捩じる場合は、上記のどの実施の形態においても、採用することは可能である。
【００７４】
また、円筒状布材は編機により編成したもので説明したが、織機により織成した織地とすることも当然可能である。
更にまた、結束紐体としては、プラスチック線材、繊維紐材、革ベルト材、ゴム輪、金属ワイヤー材、留め具等を使用することが可能である。
【００７５】
【発明の効果】
本発明の根固め工法用袋体は、一つの円筒状布材を被せ返すだけの簡単な作業で２重の袋体が形成されるために、製造工程が極めて容易となる。
括れ領域の編成密度を変えることで、底部の強度を調整することができる。
絞り部Ｍに結束紐体を使った場合は、接触により外側の袋部が破れても内側の袋部は保護される。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の実施の形態である根固め工法用袋体の出発材料となる円筒状布材を示す外観図である。
【図２】図２は、根固め工法用袋体の製造手順を説明する模式図である。
【図３】図３は、根固め工法用袋体に砕石、割石等の充填物を詰めた状態を示す模式図（Ａ）、（Ｂ）及び具体図（Ｃ）である。
【図４】図４は、袋部Ａ２が袋部Ａ１より大きい場合（Ａ２＞Ａ１）の製造手順を説明する模式図である。
【図５】図５は、袋部Ａ２が袋部Ａ１より小さい場合（Ａ２＜Ａ１）の製造手順を説明する模式図である。
【図６】図６は、編成により絞り部を形成した円筒状袋体を示す外観図である。
【図７】図７は、根固め工法用袋体の製造手順を説明する模式図である。
【図８】図８は、根固め工法用袋体の製造手順を説明する模式図である。
【図９】図９は、括れ領域を示す概略図であり、（Ａ）は連続的に編成密度を多くした場合、（Ｂ）は２段階の編成密度の領域Ｘ１、Ｘ２を付与する場合、（Ｃ）は３段階の編成密度の領域Ｘ１、Ｘ２、Ｘ３を付与する場合、図９（Ｄ）は、絞り部と絞り部以外の部分の編成密度を同じにした場合を示す。
【図１０】図１０は、根固め工法用袋体の製造手順を説明する模式図である。
【図１１】図１１は、編成により２枚の組織が合体して一枚の組織に形成されている絞り部を有する根固め工法用袋体を示す。
【図１２】図１２は、根固め工法用袋体の製造手順を説明する模式図である。
【図１３】図１３は、根固め工法用袋体の底部を示す図である。
【符号の説明】
１…曲げ代部
２…開口端
３…開口端
Ａ…円筒状布材
Ａ１…袋部
Ａ２…袋部
Ｍ…絞り部
Ｒ１…結束紐体
Ｒ２…口絞り用紐体
Ｒ３…吊り用紐体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a root consolidation method for root consolidation of rivers and harbors, prevention of scouring, erosion prevention, etc., and further, a bag for root consolidation method for filling and using chestnut stone, gravel, concrete glass, etc. The present invention relates to a body and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
A rooting method using bags is used to prevent scouring and erosion of rivers and harbors.
At the construction site, the bag body for the root hardening method must be able to withstand the weight of the bottom when it is loaded with filling material in order to lift and move the bag after filling it with chestnuts. I must.
[0003]
Further, depending on the construction site, the construction target surface to be laid is in an uneven state, and when a bag body for a construction method is laid on such a surface, uneven stress is applied to the bottom of the bag body.
Furthermore, sometimes the bag body for the construction method is dropped carelessly at the time of construction.
For this reason, in the bag body for the root hardening method, a sufficient strength is required particularly in the bottom portion.
[0004]
As a net bag currently used for the root-setting method, for example, there is one described in Patent Document 1 (see Patent Document 1).
In this net bag, the bottom of a bottomed bag body obtained by sewing a net formed of synthetic fiber yarns into a cylindrical shape is folded back so that two opposite edges face each other at the center of the bottom and overlap with each other. And the opening of the bottomed bag body is a hanging jig attachment portion.
[0005]
In this net bag, two edges facing each other at the center of the bottom are folded back and sewn so that the respective edges overlap.
For this reason, the bottom portion is multiplexed to increase the strength, and bag breakage and the like can be prevented.
However, since the bottom portion is formed by unique folding, the manufacturing process requires skill for the folding work, and the manufacturing is inevitably complicated because it requires a unique sewing work.
[0006]
On the other hand, as another bag body in which the strength of the entire bag body including the bottom portion is improved, for example, a large sandbag for a rooting method disclosed in Patent Document 2 has been developed (see Patent Document 2).
[0007]
This large sandbag is composed of an outer bag made of a mesh knitted with synthetic fiber yarns and an inner bag arranged in the outer bag.
Since it consists of two bags, the manufacture of the outer bag and the manufacture of the inner bag must be performed separately, which requires man-hours.
Furthermore, at the time of construction, it is necessary to put the inner bag into the outer bag, and the same number of two different types of bags must be prepared at all times, so the quantity management at the construction site must be strictly performed.
[0008]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-50428
[0009]
[Patent Document 2]
JP 2000-1828 A
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made on the basis of such a technical background, and has been made to overcome the above-described problems of the prior art.
That is, the present invention is to provide a bag body that is easy to manufacture and can improve the strength of the bottom, and to provide a manufacturing method therefor.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
Thus, as a result of earnest research on the background of such problems, the present inventor has found that one double bag can be easily formed by constricting and folding the cylindrical cloth material. The present invention has been completed based on this finding.
[0016]
That is, the present invention is (1) a bag body for use in a rooting construction method, wherein a cylindrical cloth material having a constricted constricted portion is covered with the constricted portion as a reference. In the case of a double bag body, the narrowed portion is formed by knitting a cloth material, Increase the knitting density continuously or stepwise State It exists in the bag body for the root hardening method.
[0017]
And (2) A bag body for use in a root-clamping method, wherein a cylindrical cloth material having a constricted narrowed portion is put back on the basis of the narrowed portion, thereby forming a double bag body In what is being said The constricted part is sealed so as to form a single piece of tissue, and is tied up by a binding string. State It exists in the bag body for the root hardening method.
[0019]
and again, (3) A method of manufacturing a bag body for use in a root hardening method, which is bundled with a cylindrical cloth material. State Form the throttle part After that, twist the other bag part against one bag part, Then, one of the two bag parts divided by the squeezing part is turned over with respect to the other squeezing part, and the manufacturing method of the bag body for the root hardening method formed in one double bag body exists.
[0020]
and again, (4), A method for manufacturing a bag body for use in a rooting method, wherein a cylindrical cloth material is bound by a binding string body. State Form the throttle part After that, twist the other bag part against one bag part, After that, one of the two bag parts divided by the squeezing part is turned over to the other with the squeezed part as a reference, and the method for manufacturing the bag body for the rooting method formed in one double bag body exists.
[0021]
and again, (5), A method of manufacturing a bag body for use in a rooting method, which is knitted into a cylindrical cloth material by knitting. State Form the throttle part After that, twist the other bag part against one bag part, Then, one of the two bag parts divided by the squeezing part is turned over with respect to the other squeezing part, and the manufacturing method of the bag body for the root hardening method formed in one double bag body exists.
[0022]
and again, (6), said After forming the throttle part, wrap the binding string around the throttle part As described in (5) above It exists in the manufacturing method of the bag body for a root hardening construction method.
[0023]
and again , (7) A method of manufacturing a bag body for use in a root-clamping method, which is formed by knitting a cylindrical cloth material that is sealed so as to form a single piece of tissue, forming a throttle part, and a binding string inserted through the throttle part Wrapped by body State Form the throttle part After that, twist the other bag part against one bag part, After that, one of the two bag parts divided by the squeezing part is turned over to the other with the squeezed part as a reference, and the method for manufacturing the bag body for the rooting method formed in one double bag body exists.
[0024]
and again, (8) A method of manufacturing a bag body for use in a rooting method, wherein the cylindrical cloth material is bound at an unevenly distributed position in the length direction of the cylindrical cloth material. State After forming the throttle part, one of the two bag parts divided by the throttle part is put back on the other with reference to the throttle part, and the opening end of the larger bag part is folded back to form the triple open part. It exists in the manufacturing method of the bag body for the root hardening method formed in one double bag body which has.
[0025]
and again, (9), said After forming the aperture, Above (8) twisting the other bag part against the bag part ) It exists in the manufacturing method of the bag body for root hardening method described.
[0026]
If it is in accordance with the purpose of the present invention, 1 to 2 And also above 3-9 Of course, a configuration combining two or more selected from the above can also be adopted.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
In addition, the aperture | diaphragm | squeeze part in this invention means the case of either the state before constricting or the state after constricting.
[0028]
[First Embodiment]
FIG. 1 is an external view showing a cylindrical cloth material having both ends opened as a starting material of a bag body for a root hardening method according to an embodiment of the present invention.
In order to form the constricted portion M in the squeezed bag body, a method of forming the constricted portion M1 using a binding string R1 (for example, a rope) and the knitting of the bag material itself There are two methods of forming the aperture M.
[0029]
First, the embodiment in the case where the narrowed portion M is formed in a state of being bound using the binding string R1 will be described.
This embodiment is a case of using a cylindrical cloth material and a binding string body in which a constricted portion of a narrowed portion is not formed.
[0030]
The bag body of this embodiment uses a cylindrical cloth material A having both ends opened as shown in FIG.
The cylindrical cloth material A is preferably formed of a knitted fabric or the like, but the type is not necessarily limited.
By using such a cylindrical cloth material A as a starting material, a double-layered bag body for a root hardening method is made by the following procedure.
[0031]
The manufacturing procedure will be described below based on the schematic diagram shown in FIG.
First, a cylindrical cloth material A (see FIG. 2A) as shown in the figure is prepared, and this cylindrical cloth material A is narrowed from the outside using a binding string body R1 such as a rope from a substantially central portion. [Refer to FIG. 2 (A) → (B)].
Specifically, the binding string R1 can be wrapped around the intermediate position in the length direction of the cylindrical cloth material A once or a plurality of times and tightened tightly.
[0032]
By narrowing down the cylindrical cloth material A, the central portion is converged and converged, and at the same time, a bag portion A1 and a bag portion A2 partitioned on both sides thereof are formed (see FIG. 2C).
Using the constricted portion M in the constricted state as a reference, one bag portion A2 is folded back so as to be turned over to the other bag portion A1, that is, covered (see FIG. 2D).
[0033]
By this operation, a double bag body is formed in which the bag portion A2 is arranged so as to overlap the outside of the bag portion A1 [see FIG. 2 (E)].
That is, the inner bag portion A1 and the outer bag portion A2 overlap each other to form one bag body.
[0034]
In the formed bag body, since the narrowed portion M is narrowed by narrowing the narrowed portion M using the binding string R1, the resulting bottom portion has overlapping portions. It is formed radially and the strength increases [see FIG. 13A].
Moreover, since the binding string R1 is sandwiched between the bag portion A1 and the bag portion A2 and is difficult to see from the hidden outer side, it is refreshed in appearance.
[0035]
After the covering, the final squeezing bag body is completed by inserting and attaching the squeezing string body R2 and the hanging string body R3 to the cloth near the open end of each bag body [ See FIG. 2 (F)].
In this case, the suspension string R2 is attached to a portion close to the open end, and the mouthpiece string R3 is attached slightly inwardly away from it.
Thus, the manufacturing procedure is completed.
[0036]
Further, from the state of FIG. 2 (F), the inside is filled with a filler such as crushed stone, quarry stone, etc., and the mouth portion is tied with the mouthpiece string R3.
FIG. 3 is a schematic view (A), (B), and a specific view (C) showing a state in which a filling body such as crushed stone, quarry stone, etc. is packed in a bag body for a root hardening method.
In addition, the specific figure (C) shows the state which raised the upper part a little for convenience.
The schematic diagram (A) shows before the mouth is tied, and the schematic diagram (B) shows after the mouth is tied.
In the specific diagram (C), it can be seen that the bottom portion has a spindle shape close to a triangular pyramid in this filling state, and the throttle portion M is located in the central portion.
[0037]
[Modification]
By the way, in embodiment mentioned above, when forming the narrowing part M of the state bundled up to the intermediate position of the length direction of the cylindrical cloth material A, each bag part formed in the both sides on the basis of the narrowing part M That is, the bag portion A1 and the bag portion A2 have the same size (that is, the same bag length), and therefore, even if one is put over the other, the substantially open ends coincide with each other.
[0038]
This modification shows a case where the narrowed portion M is formed at a position shifted from the intermediate position in the length direction of the cylindrical cloth material A.
That is, when the narrowed portion M is formed in a state where it is constricted to a position that is positively distributed from the middle portion of the cylindrical cloth material, the bag portion A1 and the bag portion A2 have different sizes (that is, Bag length).
[0039]
FIG. 4 is a schematic diagram for explaining a manufacturing procedure when the bag portion A2 is larger than the bag portion A1 (A2> A1).
A cylindrical cloth material A is prepared, and the binding string R1 is wound around a position slightly unevenly located above the intermediate position in the drawing and narrowed down (see FIGS. 4A to 4B).
[0040]
Therefore, when the bag portion A1 is covered with the bag portion A1 with the throttle portion M as a reference, the opening end 3 of the bag portion A2 protrudes from the opening end 2 of the bag portion A1, and the positions of both ends do not match. [See FIG. 4C].
Therefore, the bending margin part 1 will be formed in the opening part of bag part A2.
The opening end 2 of the bag portion A1 is covered by folding the bending margin portion 1 inward, and as a result, the opening is tripled by the folded portion (see FIGS. 4C to 4D).
[0041]
Then, as described above, the squeezing string R2 and the hanging string R3 are inserted and attached to the openings of both bag parts [FIG. 4 (E)]. By attaching the hanging string R3 to the triple part formed in the opening, the attachment strength of these strings is increased.
[0042]
FIG. 5 is a schematic diagram for explaining the manufacturing procedure when the bag portion A2 is smaller than the bag portion A1 (A2 <A1), contrary to FIG.
A cylindrical cloth material A is prepared, and the binding string R1 is wound around a position slightly deviated downward from the intermediate position in the figure and narrowed down (see FIGS. 5A to 5B).
[0043]
In this case, by covering the bag portion A1 with the bag portion A2, the opening end 2 of the bag portion A1 protrudes from the opening end 3 of the bag portion A2, and the bending margin portion 1 is formed in the bag portion A1. [Refer FIG.5 (C)].
The opening margin 3 of the bag portion A2 is covered by turning the bending margin portion 1 of the bag portion A1 outward, and the opening portion is tripled by the folded portion, thereby increasing the strength [(FIG. 5D). reference〕.
[0044]
As described above, in the case of FIGS. 4 and 5, the balance of the sizes of the bag portion A1 and the bag portion A2 can be changed depending on the position where the binding string R1 is wound, that is, the position where the binding string body R1 is squeezed and bundled. The region of the bending margin 1 can also be adjusted.
In the first embodiment, at the bottom, the binding string R1 is hidden between the bag portion A1 and the bag portion A2, and thus is hardly visible on the outside.
Further, since the cylindrical cloth material A is positively bound by the binding string R1, radial overlapping portions are formed, and the strength is increased.
[0045]
When such a bag body is dropped while moving by a crane or the like, an impact is directly applied to the outer bag portion A2, but the inner bag body A1 has a large impact because the binding string R1 serves as a cushioning material. Is alleviated.
In addition, there is an advantage that the inner bag portion A1, particularly the central portion thereof, is protected even if the bottom portion contacts the ground during movement.
[0046]
[Second Embodiment]
This embodiment is a case where a cylindrical cloth material having a narrowed portion formed by knitting and open at both ends is used.
The cylindrical cloth material which is a starting material in this embodiment is knitted with a knitted fabric, and a constricted constricted portion M is formed during the knitting.
In this method, a cylindrical knitted fabric is knitted by using a warp knitting machine (for example, a Russell knitting machine). However, it is possible to cause necking by adjusting the knitting structure and density of the knitted fabric.
As a result, a cylindrical cloth material having a constricted throttle part M can be produced.
[0047]
Accordingly, when forming the narrowed portion M in a state of being bundled by knitting, a cylindrical cloth material as shown in FIG. 6 is manufactured in a state where the center portion (center portion) is close to the contact when the convergence is increased. Is done.
And the two bag part A1 and bag part A2 which were divided on both sides of the aperture | diaphragm | squeeze part M will be formed.
[0048]
The cylindrical cloth material in which the narrowed portion is formed by such knitting is gradually narrowed down by gradually increasing the knitting density.
Accordingly, the shape of the constricted region can be changed by selecting the setting of the knitting density.
This constricted region is important in the portion where most of the constriction region becomes the bottom after filling, but has an advantage that the strength of the bottom can be freely set by changing the density.
[0049]
FIG. 7 schematically shows a manufacturing procedure of a double bag body starting from a cylindrical cloth material in which a constricted portion formed by knitting is formed.
A cylindrical cloth material having a narrowed portion M generated by knitting as described above is prepared (see FIG. 7A).
As a cylindrical cloth material, an intermediate position is bundled and converged, and two bag parts A1 and a bag part A2 partitioned on both sides thereof are formed.
Using the constricted narrowed portion M as a reference, one bag portion A2 is put back on the other bag portion A1 (see (B) → (C) in FIG. 7).
[0050]
In this case, as compared with the first embodiment, since a binding string R such as a rope for forming the narrowed portion M is not used here, a radial overlapping portion does not occur, and locally in the center of the bottom portion. There are almost no thick portions, and a bottom surface having a substantially uniform thickness is formed.
It has already been described that the strength of the bottom portion increases by increasing the knitting density of the narrowed portion M.
After the double bag is formed in this way, the hanging string R3 is inserted into the fabric near the opening ends of both bags, and the mouth-drawing string R2 is inserted slightly inward from the cloth. Then, the bag body for the root hardening method is completed (see FIG. 7D).
[0051]
By the way, as in the first embodiment described above, in this embodiment as well, the squeezed part M is formed in a state where it is constricted at the unevenly distributed position during knitting, and the bag part A2 is larger than the bag part A1. (A2> A1), and conversely, the bag portion A2 can be made smaller than the bag portion A1 (A2 <A1).
Also in this case, a bending margin is formed at the opening of the bag portion A2 or the bag portion A1, and by folding them back, the opening is tripled and strengthened.
[0052]
[Modification 1]
Here, as in this embodiment, when the cylindrical cloth material which is the starting material is bundled and converged to form the narrowed portion M, the density of the bundled portion is dense.
However, the strength of the constricted portion can be further increased by twisting the narrowed portion M, that is, by twisting the other bag portion with respect to one bag portion.
[0053]
FIG. 8 schematically shows the manufacturing procedure of the double bag body when twisting is further added to the manufacturing procedure of FIG.
A cylindrical cloth material having a narrowed portion M is prepared (see FIG. 8A), and the bag A2 is twisted with respect to the bag portion A1 (see FIG. 8B).
Here, the twisting operation may be performed by twisting the bag portion A1, and the twisting angle is arbitrary, and can be rotated 360 degrees or more in an extreme case.
[0054]
A double bag body is formed by covering one bag portion A2 over the other bag portion A1 (see FIGS. 8C to 8D).
Finally, the mouthpiece string R2 and the hanging string R3 are inserted and attached to the opening [see FIG. 8 (E)].
[0055]
In such a bag body, by twisting one bag portion, the narrowed portion converges strongly, and an overlapping portion is formed radially from the center thereof (see FIG. 13B). Become.
Further, there is an advantage that the throttle portion is accurately positioned at the center by twisting.
[0056]
[Modification 2]
In this embodiment, the narrowed portion M is sealed so that two tissues are combined to form one sheet by knitting.
That is, a cylindrical cloth material whose both ends are opened has two cloth structures merged at the narrowed portion M, and the inside is sealed.
The narrowed portion M can be gradually bundled by increasing the knitting density continuously or stepwise, and the degree of the bundle can be changed.
Naturally, it can also be set as the narrowed part M (to be bundled later by the binding string body R1) (see FIG. 9D).
This case will be described in detail in a modification of the third embodiment to be described later.
[0057]
FIG. 9 is a schematic diagram showing a constricted region, FIG. 9A shows a case where the knitting density is continuously increased, and FIG. 9B shows a case where regions X1 and X2 having two levels of knitting density are given. FIG. 9C shows a case where regions X1, X2, and X3 having three levels of knitting density are added.
[0058]
FIG. 9D shows a case where the knitting density of the narrowed portion and the portion other than the narrowed portion is the same.
Therefore, the aperture M is not yet bundled in this state.
In this way, by changing the knitting density of the constricted region, it is possible to freely set the shape and strength of the bottom that can be formed when filling with a filler such as crushed stone.
The manufacturing procedure may be performed according to the procedure shown in the example of FIG.
[0059]
[Third Embodiment]
This embodiment is a case where a cylindrical cloth material and a binding string body in which a narrowed portion is formed by knitting and both ends are opened are used.
Also in this embodiment, as in the second embodiment, by forming the narrowed portion M in a state where the intermediate position is converged and constricted by knitting of the knitting machine, as shown in FIG. A bag portion A1 and a bag portion A2 partitioned on both sides are formed.
Then, a binding string R1 such as a rope is wound around the squeezed part M, the tightly squeezed squeezed part M is tightly tightened, and the bag part A1 is put on the bag part A2 with the squeezed part M as a reference. A double bag is made.
[0060]
FIG. 10 schematically shows the manufacturing procedure of the double bag body when the binding string R1 is further used in the manufacturing procedure of FIG.
To describe the manufacturing procedure, a cylindrical cloth material A having a narrowed portion M that has been constricted by knitting as described above is prepared [see FIG. 10 (A)].
The cylindrical cloth material A converges at an intermediate position, and is formed with two bag portions A1 and a bag portion A2 partitioned on both sides thereof.
The binding string body R1 is wound around the constricted portion M of the cylindrical cloth material A [see FIG. 10B].
[0061]
In this case, the difference from the first embodiment is that the narrowed portion M already exists, so that a strong tightening force is not necessary, and it is sufficient to simply wind the binding string R1 and the operation is simple.
Thereafter, the bag portion A1 is put back toward the bag portion A2 with reference to the constricted throttle portion M (see FIG. 10 (C) → (D))), and the mouthpiece string R2 and the hanging string R3 are attached. If it inserts and attaches, the bag body for a rooting construction method will be completed [refer FIG.10 (E)].
[0062]
In the present embodiment, since the binding string body R1 is used, the binding string body R1 is hidden from view at the bottom as shown in the first embodiment (see FIG. 13C). Needless to say, there is an advantage that the impact on the inner bag A1 is reduced.
[0063]
This embodiment can also be applied to one knitted with a single structure obtained by combining the knitting structures of the narrowed portion M.
[0064]
[Modification]
FIG. 11 shows a cylindrical cloth material A in which the narrowed portion M is formed by knitting so that two tissues are combined to form a single structure.
Here, (A) shows a state before being bundled (the one-dot chain line shows the region of the narrowed portion M), (B) is in the middle of being bundled, and (C) is after being bundled.
Specifically, this is an example in which the knitted density in the region other than the narrowed portion M and the region other than the narrowed portion is the same, and the cylindrical cloth material is integrally formed in the narrowed portion M and sealed inside.
The narrowed portion M is not in a constricted state, and the binding string R1 is alternately inserted in the stitch.
[0065]
FIG. 12 schematically shows a manufacturing procedure of the double bag body when the binding string body R1 is used.
First, the cylindrical cloth material A is made such that the knitting density of the narrowed portion M and the portion other than the narrowed portion is the same, and the cylindrical cloth material is formed as an integrated structure at the narrowed portion M portion and the inside is sealed. [See FIG. 12A].
The alternate long and short dash line represents the area of the narrowed portion M.
[0066]
The cylindrical cloth material A is sealed as a single knitted fabric at an intermediate position, and two bag portions A1 and a bag portion A2 are formed on both sides thereof.
The binding string R1 is inserted through the eyes (knitting) of the narrowed portion M of the cylindrical cloth material A [see FIG. 12 (B)].
In addition, the aperture part M here has not been bundled yet.
[0067]
Thereafter, both ends of the binding string body R1 are pulled to narrow the constricted portion M so as to be constricted.
In addition, it is preferable that the both ends of the binding string R are tied and fixed.
By narrowing down the cylindrical cloth material A in this way, the central portion is bundled and converged, and at the same time, a bag portion A1 and a bag portion A2 partitioned on both sides thereof are formed [see FIG. 12 (C)].
[0068]
Using the narrowed portion M as a reference, the bag portion A1 is turned back toward the bag portion A2 (see FIG. 12 (D) → (E))), and the mouth-drawing string member R2 and the hanging string member R3 are inserted. If it attaches, the bag body for a rooting construction method will be completed [refer FIG. 12 (F)].
[0069]
In the present embodiment, since the binding string body R1 is used, the binding string body R1 is hidden from view at the bottom as shown in the first embodiment (see FIG. 13C). Needless to say, there is an advantage that the impact on the inner bag A1 is reduced.
[0070]
Now, as a yarn used for the cylindrical cloth material which is a starting member of the present invention, a yarn for knitted fabric, for example, yarn of polyester, polyamide, polypropylene, polyethylene, aramid, polyvinyl alcohol or the like is used.
[0071]
As the thickness of the yarn (that is, one strand), usually 2000 to 300000 dtex / line is adopted, and preferably 12000 to 25000 dtex / line.
In addition, as the mouthpiece string, a filament yarn of 2 to 10 mm is preferably employed.
Furthermore, as the suspension string, a filament of 8 to 20 mm is preferably employed.
[0072]
Examples of the material for the squeezing string member and the hanging string member include yarns such as polyester, polyamide, polypropylene, polyethylene, aramid, and polyvinyl alcohol.
[0073]
Although the present invention has been described above, the present invention is not limited to the embodiment and can be appropriately changed as long as the purpose is met.
For example, in the case of twisting the bag body, any of the above embodiments can be adopted.
[0074]
Although the cylindrical cloth material has been described as being knitted by a knitting machine, it is naturally possible to use a woven fabric woven by a loom.
Furthermore, as the binding string, it is possible to use a plastic wire, a fiber string, a leather belt, a rubber ring, a metal wire, a fastener, or the like.
[0075]
【The invention's effect】
Since the double pouch body is formed by the simple operation of only covering one cylindrical cloth material, the manufacturing process of the pouch body for the root hardening method of the present invention becomes extremely easy.
By changing the knitting density of the constricted region, the strength of the bottom can be adjusted.
When a binding string is used for the narrowed portion M, the inner bag portion is protected even if the outer bag portion is torn by contact.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external view showing a cylindrical cloth material that is a starting material of a bag body for a root hardening method according to an embodiment of the present invention.
[Fig. 2] Fig. 2 is a schematic diagram for explaining a manufacturing procedure of a bag body for a root hardening method.
FIGS. 3A and 3B are schematic views (A) and (B) and a specific view (C) showing a state in which a bag for a rooting construction method is filled with a filler such as crushed stone and quarry stone.
FIG. 4 is a schematic diagram for explaining a manufacturing procedure when the bag portion A2 is larger than the bag portion A1 (A2> A1).
FIG. 5 is a schematic diagram for explaining a manufacturing procedure when the bag portion A2 is smaller than the bag portion A1 (A2 <A1).
FIG. 6 is an external view showing a cylindrical bag body in which a narrowed portion is formed by knitting.
FIG. 7 is a schematic diagram for explaining a manufacturing procedure of a bag body for a root hardening method.
FIG. 8 is a schematic diagram for explaining a manufacturing procedure of a bag body for a root hardening method.
FIG. 9 is a schematic diagram showing a constricted region, where (A) is a case where the knitting density is continuously increased, and (B) is a case where regions X1 and X2 having two knitting densities are applied. FIG. 9C shows a case in which regions X1, X2, and X3 having three levels of knitting density are applied, and FIG. 9D shows a case in which the knitting density of the narrowed portion and portions other than the narrowed portion are made the same.
FIG. 10 is a schematic diagram for explaining a manufacturing procedure of a bag body for a root hardening method.
FIG. 11 shows a bag body for a root hardening method having a constricted portion formed by combining two structures by knitting to form a single structure.
FIG. 12 is a schematic diagram for explaining a manufacturing procedure of a bag body for a root hardening method.
FIG. 13 is a view showing a bottom portion of a bag body for a root hardening method.
[Explanation of symbols]
1 ... Bending allowance
2 ... Open end
3 ... Open end
A ... Cylindrical cloth material
A1 ... bag part
A2 ... Bag part
M ... Aperture section
R1: Tie string
R2 ... Mouth string
R3 ... Suspension string

Claims

A bag body for use in a rooting method, in which a cylindrical cloth material having a constricted narrowed portion is covered with the narrowed portion as a reference to form a double bag body The squeezing portion is formed by knitting a cloth material, and the knitting density is continuously or stepwise increased so as to be bundled .

A bag body for use in a rooting method, in which a cylindrical cloth material having a constricted narrowed portion is covered with the narrowed portion as a reference to form a double bag body In the above, the squeezed portion is sealed so as to be a single tissue and is in a state of being constricted by a binding string body.

A method of manufacturing a bag body for use in a root-clamping method, after forming a drawn portion in a state of being bundled with a cylindrical cloth material, twisting the other bag portion with respect to one bag portion , A method for producing a bag body for a rooting method, characterized in that one of two bag portions divided by a squeezing portion is turned over on the other side with respect to the squeezing portion to form one double bag body.

A method of manufacturing a bag body for use in a rooting method, wherein after forming a narrowed portion of a cylindrical cloth material that is constricted by a binding string body, the other bag portion is attached to one bag portion. Twisting and then turning one of the two bag parts divided by the squeezing part over the other on the basis of the squeezing part to form one double bag body. Production method.

A method of manufacturing a bag body for use in a root-solidifying method, after forming a narrowed portion in a state of being bound to a cylindrical cloth material by knitting , then twisting the other bag portion with respect to one bag portion, Thereafter, one of the two bag portions divided by the squeezing portion is turned over to the other with the squeezing portion as a reference, and formed into one double bag body. .

6. The method for manufacturing a bag body for a root hardening method according to claim 5 , further comprising: winding a binding string body around the narrowed portion after the narrowed portion is formed.

A method of manufacturing a bag for use in a rooting method, wherein a tying is formed by forming a constricted portion sealed in a cylindrical cloth material so as to form a single structure, and the tie is inserted into the constricted portion After forming the squeezed part that is constricted by the body , twist the other sack part with respect to one sack part, and then cover one of the two sack parts divided by the squeezed part on the other with the squeezed part as a reference. A method for producing a bag body for a root hardening method, wherein the bag body is turned over and formed into one double bag body.

A method of manufacturing a bag body for use in a rooting method, wherein a narrowed portion is formed in a cylindrical cloth material in a state of being constricted at a position unevenly distributed in the longitudinal direction of the cylindrical cloth material, One of the two bag parts divided by the part is put over the other with respect to the throttle part, and the opening end of the larger bag part is folded back to form a single double bag body having a triple open part. A method for producing a bag body for a root hardening method, which is characterized by the above.

9. The method of manufacturing a bag body for a root hardening method according to claim 8 , wherein after the narrowed portion is formed, the other bag portion is twisted with respect to the one bag portion .