JP3787129B2 - 洗浄具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はあかすり洗浄具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、身体を洗浄する為の洗浄具は、スポンジ、ブラシ、ヘチマなどの天然繊維、合成繊維のタオルなどがあり、いずれもその材質を単独使用した洗浄具が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術において、スポンジは泡立ちが良く、肌に柔らかく、一定の刺激が得られて心地良いが、かゆみ等を解消させるほどの刺激を得ることができない欠点がある。
又、ブラシにおいて、かゆみ等を取る為に、刺激を皮膚に与える事ができるが、顔などの皮膚の柔らかい部分を洗浄するのに適しておらず、しかも洗浄部分への泡立ちが悪い欠点がある。
本発明の洗浄具は、上記スポンジとブラシの欠点を解決する為に、又、スポンジとブラシの各々の材質の長所を活かした、人肌の洗浄に心地良く、あかすりが可能な洗浄具を提供する事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する為に、本発明は以下の通り考案したものである。
請求項1において、人体に接触させ、人体を洗浄する為の洗浄具において、棒状のブラシ体に伸縮性の紐を片方の端部から、もう片方の端部まで設け、棒状のブラシ体とこの伸縮性の紐の間に軟質スポンジを挟み込め、異なる材質で一体化させた事を特徴とした洗浄具。
【0005】
請求項2において、人体に接触させ、人体を洗浄する為の洗浄具において、軟質スポンジ体の片方の端部から、もう片方の端部に穴を貫通させ、伸縮性の紐を通し、前記紐の片方の端部を棒状のブラシ体の端部に固定し、前記紐の他方の端部を、前記棒状のブラシ体の他方の端部に引っ掛ける事ができ、又、取り外せる事ができる、異なる材質を一体化させた事を特徴とした洗浄具。
【0006】
請求項3において、二つの異なるブラシの毛の材質で連結されたブラシ体を連結部で折り曲げ、軟質スポンジ体を挟み込み、片方のブラシの端部に伸縮性の紐を取りつけ、もう片方のブラシ体の端部に引っ掛けて、固定することができ、また、取り外せる事ができる、異なる材質を一体化させた事を特徴とした洗浄具。
【0007】
請求項4において、前記請求項1から3のいずれかに記載の洗浄具において、柄を有した特徴の洗浄具。
【0008】
本発明の洗浄具はスポンジの長所である泡立ちの良さと、ブラシの長所である皮膚のかゆみ等がとれ、適度の刺激が得られる効果があり、異なる材質の二つの長所の効果を同時に肌に活かせられる特徴を有している。
又、異なる材質の洗浄具の各々の材質が着脱可能な為、各々の洗浄具を洗浄して、乾燥ができ、衛生的である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に発明の実施の形態を図に基づき説明する。
【0010】
図1において、発明の請求項1の異なる素材を組み合わせた洗浄具1の一例でアは斜視図である。又、イはそのA〜A断面図である。
本発明の洗浄具1は、軟質スポンジ2と、棒状のブラシ3と、伸縮性の紐4で構成されている。
【0011】
図2において、ウは軟質スポンジの一例の斜視図である。
材質はポリウレタンフォームが好ましく、片手で握る事ができる大きさが好ましい。軟質スポンジ2の片方の面には棒状のブラシ3が接するが、軟質スポンジ2と棒状のブラシ3が一体となりやすいように又、人肌にブラシ3の刺激が心地良く与えられるように、軟質スポンジ2の片面の端部から、もう片方の端部に至るまで、ブラシ3の形状面に略合わせた欠き込み7を設けている。
欠き込み7の深さは棒状のブラシ3の略半分が埋まる程度が好ましい。又、軟質スポンジ2の片面の端部からもう片面の端部まで、伸縮性の紐4が収まる溝状の欠き込み8を設けている。
欠き込み8の深さは、伸縮性の紐が人肌に接しない深さが好ましい。 この両面に各々目的に応じた欠き込み7と8を設けた事で、軟質スポンジ2と棒状のブラシ3がより一体化できる。又、伸縮性の紐4の接する部分は欠き込み8に限らず、軟質スポンジ2に片方の端部の面から、もう片方の端部の面に貫通した穴を開けて、伸縮性の紐4を通しても良い。又、伸縮性の紐4が接する面に欠き込み8も、貫通した穴も無く、軟質スポンジ2を挟んでも支障はない。
ウの軟質スポンジ2において、棒状のブラシ3と伸縮性の紐4が接しない軟質スポンジ2の木口面は、人肌に接しやすいように略手足などの曲面に添いやすいように曲面10にしたものが好ましい。
【0012】
図2において、エは棒状のブラシ3の斜視図である。
棒状のブラシ3は、一本のステンレス製の針金を二つ折りにした方を固定し、もう一方の端に偶力を加えてある角度だけ回転させた時に放射状に且つ、円柱状に豚毛が揃った棒状のブラシに毛を揃え形成したもので、片手で握ることができる太さに加工したものが好ましい。長さは軟質スポンジと接する面の長さと略同じ長さが好ましい。
又、ブラシの毛は皮膚に接触させ、摩擦を起こしても皮膚が傷つかない柔らかさのものであれば、動物の毛以外にアクリル、塩化ビニール、ナイロン等の人工繊維の素材の毛でも使用可能である。
又、毛の密度は濃い方が肌あたりと泡立ちが良く、心地良い刺激を与える事ができる。
棒状のブラシ3の針金5の端部は輪を作って折り返して、芯材の針金5に添ってブラシ3の内側に向けて処理をするのが好ましい。
【0013】
棒状のブラシ3において、伸縮性の紐4を片方の端部の針金5の輪から、もう片方の端部の針金5の輪に引っ張り力を持たせたまま、緩むことなくしっかり結ぶことで、軟質スポンジ2をしっかりはさみ込むことができる。この伸縮性の紐4の材質は腐食しないもので吸水性がなく、乾燥しやすいゴム製のものが好ましい。又、伸縮性が損なわれない材質のものであれば、ゴム製のものでなくても支障はない。 棒状のブラシ3の端部の針金5の輪の部分に、人肌に接しても傷がつかないように、樹脂で成形したキャップを被せて、安全を高めたものが好ましい。
【0014】
本発明の洗浄具1は、軟質スポンジ2の長所である泡立ちの良さと、棒状のブラシ3の長所である皮膚のかゆみなどがとれ、適度の刺激を得られる二つの効果を活かせられるように、異なる材質の長所を組み合わせた異なる素材面が同時に、又、好みの刺激に調整できるように肌に接することができる特徴を有した洗浄具1である。
図1の斜視図の洗浄具1は、図2のウの軟質スポンジ2をエの伸縮性の紐4を取りつけた棒状のブラシ3に欠き込み7と8をそれぞれ合わせて取りつけると、異なる材質の一体化した本発明の洗浄具1の一例ができる。
【0015】
図3において、本発明の洗浄具1の一例の斜視図である。
カは棒状のブラシ3を取りつけた面の反対面を、手で持ちやすいように曲面状にデザインをした洗浄具1の一例である。
【0016】
キは軟質スポンジ2を略棒状に加工し、伸縮性の紐4の接する両端面を曲面としたものである。
又、棒状のブラシ3と接する面を、ブラシの曲面に合わせて欠き込み7を加工し、軟質スポンジ2と棒状のブラシ3の異なる材質の一体化を図った洗浄具の一例である。
【0017】
クは軟質スポンジ2のブラシ3の伸縮性の紐4の取り付け用の欠き込み8をなくし、その代わりに軟質スポンジ2の端部の片面から、もう一方の端部の片面に貫通した穴を開け、伸縮性の紐4を通し棒状のブラシ3の端部に結び、固定し、軟質スポンジ2を伸縮性の紐4で挟んだ、異なる素材でできた洗浄具1の一例である。棒状のブラシ3と接する面には欠き込み7を設けた方が、人肌への異なる材質の刺激が心地良い。
【0018】
図4において、請求項2の異なる素材を組み合わせた洗浄具1の一例である。
サは軟質スポンジ2を貫通させ、伸縮性の紐4を棒状のブラシ3の端部の針金5の輪に引っ掛けて、双方の素材を離れないように、異なる素材を抱き合わせて、一体化を図った請求項2の洗浄具1である。
シは伸縮性の紐4を棒状のブラシ3の端部の針金5の輪から取り外して、異なる素材の洗浄具1を長く伸ばしたものである。
【0019】
軟質スポンジ2を片方の端部の略中央の面から、もう片方の端部の略中央の面に貫通する穴を開け、その穴に伸縮性の紐4を通して、片方の端部を棒状のブラシ3の端部の針金5の輪に取りつけ、もう片方の紐4の一部分をもう片方の棒状のブラシ3の端部の針金5の輪に引っ掛ける事ができる。
又、引っ掛けた紐4の一部を引っ張れば、その棒状のブラシ3の端部の針金5の輪から取り外せる特徴を有している。
洗浄具1を長くした時に、軟質スポンジ2が抜け落ちないように、又、貫通した穴の方向に繰り返し動かした時に、伸縮性の紐4と略一体となるように、伸縮性の紐4に結びを複数個つくり、軟質スポンジ2に接する部位で摩擦抵抗を増すようにしたものが好ましい。
洗浄具1の両端部の針金5の輪には、耐水性の可撓性の把持部材6を設ける事で、背中に接触させて把持部材6を握りながら、手の届かなかった背中を洗浄することができ、異なる素材の長所を活かした泡立ちと刺激を得ることができる洗浄具1である。
【0020】
図5において、請求項3の軟質スポンジ2を異なる材質と硬さの棒状のブラシ3Aと3Bで挟んで、一体化を図った本発明の洗浄具1の一例で、セは斜視図である。又、ソはB-B断面図である。
軟質スポンジ2の素材はポリウレタンフォームがが好ましく、その両面の略中央部の端部から、もう片方の端部に向かって棒状のブラシ3Aと3Bに合わせた大きさの曲面の欠き込み7を設けている。
欠き込み7の深さは、棒状のブラシ3Aと3Bを添えて固定したときに、ブラシの断面の半分程度に深さを加工したものが好ましい。 又、棒状のブラシ3Aと3Bの材質の硬さは異なり、棒状のブラシ3Aと3Bの端部の針金5の輪は互いに連結されている。棒状のブラシ3Aの連結されていない、片方の端部の針金5の輪に伸縮性の紐4を設けて、軟質スポンジ2を棒状のブラシ3Aと3Bの間に欠き込み溝に合わせて挟み込んで、棒状のブラシ3Bの端部の針金5の輪に引っ掛けて固定し、一体化させた請求項3の洗浄具1を構成する事ができる。
棒状のブラシ3Aと3Bの端部の針金5の金属部は、樹脂のキャップで覆って、肌への安全を確保することが好ましい。
【0021】
棒状のブラシ3Aの材質は動物の毛の豚毛が好ましいが、馬毛でも良い。
又、棒状のブラシ3Bの材質は人工毛が好ましく、豚毛や馬毛よりも硬い材質の人工毛が好ましい。
材質はアクリル製の人工毛が好もしいが、ナイロン製の人工毛でも支障はない。
いずれも肌に接触させても傷がつかない硬さのものが好ましい。
【0022】
ニ種類の異なる材質の硬さの毛を取りつけた棒状のブラシ3Aと3Bで、洗浄する場所に合わせた使い方を、この洗浄具1の特徴としている。2つあるブラシの3Aと3Bの材質を、両方共人工毛にする事も可能である。3Aと3Bの毛の硬さは異なってもいてもいいし、又、同じ硬さのものでも支障はない。
【0023】
図6において、請求項4の請求項1から3における異なる材質を、一本化した特徴を有する洗浄具1に、柄9を設けた洗浄具1の一例の斜視図である。
柄9の取り付けにおいては、棒状のブラシ3の製作方法で芯材の針金5の端部の処理のし方を変更することで、柄9とブラシ体が一体化を図ることができる。
請求項1から3の洗浄具1の棒状のブラシ3は、片方の針金5の端部の処理を輪状とし、もう片方の端部の針金5の処理をブラシ毛の内側に折り曲げて、芯材の針金5に添えて処理していたが、この端部の針金5を折り曲げずにまっすぐにしたまま、柄9に取りつけするものとする。
柄9の材質は樹脂の一体成形のものが好ましいが、洗剤が柄9に付着しても、手が滑らないように凹凸又は、スリットを設けるのが好ましい。
又、木製の柄9に適度の穴を開けて、棒状のブラシ3の針金5の芯材を挿入し、取り付けたものでも支障はない。棒状のブラシ3は棒状のブラシ3Aと3Bを含むものとする。
【0024】
【発明の効果】
本発明の洗浄具は、異なる材質の軟質スポンジとブラシを組み合わせたことを特徴とし、人肌に接して洗浄する時に各々の材質の長所を活かして、身体を洗浄でき、刺激を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の洗浄具の1例の斜視図と、そのA-A断面図。
【図2】本発明の請求項1のウの軟質スポンジとエの棒状のブラシの斜視図。
【図3】本発明の請求項1の洗浄具の1例の斜視図。
【図4】本発明の請求項2の洗浄具の1例の斜視図。
【図5】本発明の請求項3の洗浄具の1例の斜視図と、そのB-B断面図。
【図6】本発明の請求項4の洗浄具の1例の斜視図。
【符号の説明】
1 洗浄具
2 軟質スポンジ
3 棒状のブラシ
3A ブラシの毛
3B ブラシの毛
4 伸縮性の紐
5 針金
6 把持部材
7 欠きこみ
8 欠きこみ
9 柄
10 曲面
Claims (4)
- 人体に接触させ、人体を洗浄する為の洗浄具において、棒状のブラシ体に伸縮性の紐を片方の端部から、もう片方の端部まで設け、棒状のブラシ体と、伸縮性の紐の間に、軟質スポンジを挟み込める、異なる材質を一体化させた事を特徴とした洗浄具。
- 人体に接触させ、人体を洗浄する為の洗浄具において、軟質スポンジ体の片方の端部から、もう片方の端部に穴を貫通させ、伸縮性の紐を通し、前記紐の片方の端部を棒状のブラシ体の端部に固定し、前記紐の他方の端部を、前記棒状のブラシ体の他方の端部に引っ掛ける事ができ、又、取り外せる事ができる、異なる材質を一体化させた事を特徴とした洗浄具。
- 二つの異なるブラシの毛の材質で連結されたブラシ体を、連結部で折り曲げ、この間に軟質スポンジ体を挟み込み、片方のブラシ体の端部に伸縮性の紐を取りつけ、もう片方のブラシ体の端部に引っ掛けて、固定することができ、また、取り外せる事ができる、異なる材質を一体化させた事を特徴とした洗浄具。
- 前記請求項1から3のいずれかに記載の洗浄具において、柄を有した特徴の洗浄具。
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