JP3786653B2 - 無線通信装置、無線通信端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信装置に関し、特に通信速度は低速であるが通信エリアが広範囲に及ぶ第1の無線通信システムと、通信速度は高速であるが通信エリアが狭い範囲の第2の無線通信システムの両方のシステムに対応する無線通信装置、無線通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の無線通信システムは電波を透過させにくい材質でできた構造物の中や、地下等の電波の届かない場所、又は電波の微弱な場所にユーザが移動した際に回線が切断されてしまう問題点がある。
【0003】
このような状況に陥った際の対処法として、他の端末に基地局からの信号を受信させて着呼情報を通知させる手法(例えば、特許文献1参照)がる。
また、無線通信の規制が必要な領域内にある移動無線通信端末と基地局との間を中継する局所通信制御装置を設けて、この局所通信制御装置にデータを一旦蓄積する手法(例えば、特許文献2参照)がある。
【0004】
また、第1のネットワークと第2のネットワークに接続されている代表端末を設けておき、第1のネットワークで接続された端末が、代表端末を中継して第2のネットワークに接続された端末からの情報(データ)を得る手法(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−262359公報
【特許文献2】
特開2000−341755公報
【特許文献3】
特開2002−164840公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の技術に記載した他の端末に着呼情報を通知させる手法では、通知のみであり他の通信で送られるデータは受信できないという問題があった。
また、移動無線通信端末と基地局との間を中継する中継装置(局所通信制御装置)を設ける手法では、基地局から端末へ送信されるデータに漏れが発生することなく中継装置と端末との間でデータ通信をしながら引き継ぎを行うことができないという問題があった。
【0007】
また、上記代表端末に中継させる手法では、他の端末(代表端末)に自局の情報を通知することになり、セキュリティが脆弱になるという問題があった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたもので、通信を行うために十分な電力が得られない電波が微弱な場所に一時的に端末が居る間に、基地局から端末へ送信されるデータに漏れが発生することなく中継装置と端末との間でデータ通信をしながら引き継ぎを行うことができる無線通信装置、無線通信端末を提供することを目的とする。また、この発明は消費電力を低減した無線通信端末を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明においては、第1の無線通信システムにより前記基地局と無線通信を行う第1の無線機と、前記第1の無線通信システムとは異なり、前記第1の無線通信システムよりも通信サービスエリアは狭いが通信速度は高速な第2の無線通信システムにより無線通信端末と無線通信を行う第2の無線機と、前記第1の無線通信システムにより送信された信号を記録媒体に記録再生する記録再生手段と、前記第1および第2の無線機と記録再生手段とを制御する制御手段を備え、制御手段は、前記無線通信端末から前記第2の無線通信システムを用いて送信された代理受信の開始要求信号を第2の無線機が受けたとき、前記第2の無線機により受信された、前記無線通信端末から前記第2の無線通信システムを用いて送信された代理受信するためのユーザ識別情報を、前記記録媒体に記録させるよう前記記録再生手段を制御し、前記第1の無線機に対して前記ユーザ識別情報を用いて前記第1の無線通信システムの基地局と通信を行わせてパケット化された下り専用のデータを受信させ、前記第1の無線通信システムが前記基地局から受信したデータを記録媒体に記録させ、更に制御手段は、無線通信端末から前記第2の無線通信システムを用いて送信された代理受信の終了要求信号を第2の無線機が受けたとき、この代理受信の終了要求を受けた無線通信端末から前記第2の無線通信システムを用いて送信されたユーザ識別情報を受信して、当該無線通信端末に代理受信していたデータを前記記録媒体から再生せるよう前記記録再生手段を制御し、この制御により再生されたデータを前記第2の無線機によって前記無線通信端末へ送信させることを特徴とする無線通信装置を提供する。
【0009】
また、上記無線通信装置にパケット化された下り専用のデータを代理受信してもらうことが可能な無線通信端末であって、第1の無線通信システムにより基地局と無線通信を行う第1の無線機と、前記第1の無線通信システムとは異なり、前記第1の無線通信システムよりも通信サービスエリアは狭いが通信速度はより高速な第2の無線通信システムにより無線通信端末と無線通信を行う第2の無線機と、前記第1および第2の無線機を制御する制御手段を備え、制御手段は、代理受信の開始を要求するときに、前記第2の無線機に代理受信の開始要求信号および代理受信するためのユーザ識別情報を前記無線通信装置へ送信させ、制御手段は、代理受信の終了を要求するときに、前記第2の無線機に代理受信の終了要求信号およびユーザ識別情報を前記無線通信装置へ送信させ、前記第2の無線機に前記無線通信装置から代理受信されていたデータを受信させ、前記第1の無線機に前記基地局と通信を開始させることを特徴とする無線通信端末を提供する。
【0010】
これによれば前記無線通信端末は通信を行うために十分な電力が得られない電波の微弱な場所に一時的に移動する際に通信回線を切断されることが無く、通信を継続することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の無線通信装置、無線通信端末の構成を示す図である。
図1において、100は第1の無線通信システム(例えば、移動電話網)及び第2の無線通信システム(例えば、無線LAN)を送受信することが可能な無線通信装置、101は第1の無線通信システムの送受信に用いられるアンテナ、102は第1の無線通信システムの送受信を行う無線機、103は無線機102及び無線機105を含む無線通信装置100全体を制御する制御装置、104は無線機102や無線機105で受信したデータを内蔵する記録媒体へ記録するデータ蓄積装置、105は第2の無線通信システムの送受信を行う無線機、106は第2の無線通信システムの送受信に用いられるアンテナである。
【0012】
150は第1の無線通信システム(例えば、移動電話網)及び第2の無線通信システム(例えば、無線LAN)で送受信する機能を有する無線通信端末、151は第2の無線通信システムの送受信を行う無線機、152は第1の無線通信システムの送受信を行う無線機、153は無線機102及び無線機105を含む無線通信端末150全体を制御する制御装置、154は第2の無線通信システムの送受信に用いられるアンテナ、155は第1の無線通信システムの送受信に用いられるアンテナである。アンテナ154および155は、第1の無線通信システムと第2の無線通信システムとで共用して用いることができるようにしてあっても良い。
【0013】
制御装置103は他に、無線機102で受信されたデータをデータ蓄積装置104に記録させる制御や、無線機105で受信されたデータを記録するためにデータ蓄積装置104へ渡す制御を行う。また、制御装置103は、データ蓄積装置104が再生したデータを無線機102や105を用いて送信する制御を行う。
【0014】
ここで第1の無線通信システムと第2の無線通信システムの違いについて説明する。
本発明の第1の無線通信システムは、第2の無線通信システムと比べると通信速度は低速であるが、通信可能なエリア(サービスエリア)は第2の無線通信システムよりも広いことを特徴とする。言い換えると、第2の無線通信システムのサービスエリアは、第1の無線通信システムよりも狭いが、通信速度は第1の無線通信システムよりも高速であることを特徴とする。
【0015】
例えば、第1の無線通信システムは携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)等の比較的広い範囲で通信が行えるシステムであることが好ましい。第2の無線通信システムは無線LAN等の、第1の無線通信システムよりは狭い範囲であるが、より高速なデータ通信が行えるシステムである。第2の無線通信システムは第1の無線通信システムよりも高速な通信を行えるシステムであれば無線LAN等特定の方式に制限されるものではなく、Bluetooth、光無線や赤外線通信等の既存の無線通信システムでも良いし、UWB(Ultra Wide Band)のように将来的に実現が考えられる手法でも構わない。
【0016】
本実施の形態では、第1の無線通信システムとして移動電話網、第2の無線通信システムとして無線LANを用いる例として説明する。しかし、本願発明はこれに限定されるものではない。
【0017】
なお、本実施の形態における基地局から端末へ送信されるデータは、通話のように瞬時性(リアルタイム性)が要求される通信ではなく、データ通信のような遅延が許容される下り専用のデータである。
【0018】
例としてパケット化されたデータが基地局200から無線通信端末150へ送られているものとして説明する。この基地局200から送信されるパケットには、データの順番を示すシーケンス番号が付けられている。
【0019】
図2は、これら無線通信装置100および無線通信端末150を用いた無線通信システムの例を示す図である。なお、図1と同じものについては同一符号を付して説明を省略する。
【0020】
図2において、基地局200は、第1の無線通信システムである移動電話網を用いて無線通信端末とデータを送受信可能な基地局である。
図2の破線による斜線部はトンネル201内を示し、第1の無線通信システムの電波が微弱な場所となっている。無線通信装置100は第1の無線通信システムの電波が微弱な場所の外部、即ちトンネル201外部の、第1の無線通信システムの電波が良好な場所に予め設置されている。なお、トンネルは一例であり、本発明の電波が微弱な場所としては必ずしもトンネルである必要はない。
【0021】
セキュリティ上無線通信装置100は、第1の無線通信システムの基地局200と同じ通信事業者のものか、通信事業者にライセンスされた事業者が運用しており、無線通信端末150の第1の無線通信サービスはこの通信事業者が行っている。
【0022】
無線通信端末150は、図1で説明した通り、第1の無線通信システム(例えば、移動電話網)及び第2の無線通信システム(例えば、無線LAN)で送受信する機能を有している。
【0023】
今、無線通信端末150がa地点からd地点へ移動していく場合について考える。
a地点にいる無線通信端末150は、第1の無線通信システムを用いて通信を行うために十分な電力が送受信出来る場所に位置している。
b地点にいる無線通信端末150は、第1の無線通信システムの通信を行うために十分な電力を送受信できる場所から、電波が微弱な場所へと移動しようとしている。
【0024】
c地点にいる無線通信端末150は、第1の無線通信システムによる電波が微弱な場所に位置している。
d地点にいる無線通信端末150は、第1の無線通信システムによる電波が微弱な場所から、通信を行うために十分な電力を送受信できる場所へと移動しようとしている。
【0025】
(無線通信端末150が、第1の無線通信システムによる電波が良好な場所から微弱な場所へと移動するときの代理受信開始の動作)
次に、第1の無線通信システムの電波が良好な場所にいる無線通信端末150が、第1の無線通信システムを用いて基地局200と通信を行っているとき、電波が微弱なトンネル201内へ移動していく場合の無線通信端末150および無線通信装置100の動作について図3乃至図5を用いて詳細に説明する。
【0026】
図3に示すように、無線通信端末150は第1の無線通信システムによる電波が微弱なトンネル201内へ移動していくとき、トンネル201の入り口に設けられたアンテナ106を通じて無線通信装置100へ代理受信の要求を行う。アンテナ106は第2の無線通信システムを送受信するために用いられるアンテナである。このアンテナ106を用いた第2の無線通信システムは、第1の無線通信よりも通信可能なエリアは狭いが、より高速なデータ通信が可能である。以下、無線通信端末150と無線通信装置100との通信については特にことわらないがアンテナ106を介して通信を行う。
【0027】
無線通信端末150と無線通信装置100は、共に第1および第2の無線通信システムを送受信する機能を有している。
この無線通信端末150が代理受信を要求する時期としては、トンネルのように徐々に電界強度が小さくなる場合には、受信電力が予め設定された閾値以下になったときに行う。
【0028】
無線通信端末150は、無線通信装置100に代理受信をしてもらう際、無線通信装置100が基地局200から第1の無線通信システムを用いて送信された信号を代理受信するために必要なユーザ識別情報を第2の無線通信システムを用いて無線通信装置100へ送信する。無線通信装置100は、第2の無線通信システムを用いて無線通信端末150から受信した上記ユーザ識別情報をデータ蓄積装置104内の記録媒体に記録させる。
【0029】
このときの無線通信端末150および無線通信装置100の動作を図4を用いて詳細に説明する。
図4において、無線通信端末150は通信中か否か判断する(ステップS401)。
無線通信端末150は、ステップS401で通信中と判断したときにはRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度表示信号)を測定し(ステップS402)、通信中でないと判断したときには処理を終了する。
【0030】
無線通信端末150は、ステップS402で測定したRSSIが閾値以下か否かを判断し(ステップS403)、閾値以下であれば第2の無線通信システムを用いて無線通信装置100へ代理受信の要求を行い(ステップS404)、閾値以下でなければステップS402へ戻る。
【0031】
無線通信端末150は、ステップS404で代理受信の要求を行った後、この要求を行ってからのタイマーカウントを行い(ステップS405)、上記ステップS404による代理受信の要求に対する応答信号である代理受信応答信号を無線通信装置100から受信したか否かを判断する(ステップS406)。
【0032】
無線通信端末150は、ステップS406の判断結果が代理受信応答信号を受信していたことを示す場合、代理受信の要求が許諾されたか否かを判断し(ステップS407)、受信していないことを示す場合、ステップS405によるタイマーカウントの値が規定の時間を超過したか否かを判断する(ステップS408)。
【0033】
無線通信端末150は、ステップS408にて規定の時間を超過した場合にはステップS404へ戻り改めて代理受信の要求を行い、超過していない場合にはステップS405へ戻りタイマーカウントを行う。
【0034】
無線通信端末150は、ステップS407での判断結果が代理受信の要求が許諾された場合には第2の無線通信システムを用いてユーザ識別情報を無線通信装置100へ送信し(ステップS409)、許諾されなかった場合にはステップS404へ戻り改めて代理受信の要求を行う。
【0035】
無線通信端末150は、ステップS409にてユーザ識別情報を無線通信装置100へ送信した後、このユーザ識別情報を無線通信装置100が受け取ったとの通知を受けると、第1の通信システムを用いた基地局200との通信を停止する(ステップS410)。
【0036】
無線通信端末150が無線通信装置100へ送信するユーザ識別情報とは、無線通信装置100が無線通信端末150の代理に基地局200からデータを受信するために必要とする情報であり、この情報の中には端末を識別するためのIDや、CDMA方式であるならば無線通信端末150が使用していた符号等についても含まれている。契約されるIDが端末ではなく、端末に挿入して用いるカードである場合もある。
【0037】
ユーザ識別情報は、例えば、端末固有のID,基地局とリンクが張られたときに基地局から割当てられるID,フレームのタイミング等である。更に、受信したパケットの番号,秘匿情報の場合ユーザ識別情報は暗号化の情報を用いても良い。
【0038】
CDMA方式の場合には、更にユーザ識別情報として通信で使っている拡散符号,スクランブル符号を使う。
無線通信装置100は、無線通信端末150から代理受信の要求を受けると(ステップS451)、この要求を受けるか否かを判断する(ステップS452)。この判断の結果、要求を受ける場合には許諾することを示す代理受信応答信号を無線通信端末150へ送信する(ステップS453)、要求を受けない場合には許諾しないことを示す代理受信応答信号を無線通信端末150へ送信する(ステップS454)。
【0039】
無線通信装置100は、無線通信端末150からユーザ識別情報を受信すると、このユーザ識別情報を受信したことを無線通信端末150へ通知する(ステップS455)。
【0040】
無線通信装置100は、ステップS455でユーザ識別情報を受信すると、このユーザ識別情報を用いて基地局200との通信を開始し、下り専用のデータを無線通信端末150に代わって受信してデータ蓄積装置104内の記録媒体に記録する(ステップS456)。これにより無線通信装置100による代理受信が開始される。
【0041】
なお、無線通信端末150と無線通信装置100の両方が同時に応答すると基地局200側で問題が発生するため、必ず無線通信端末150と無線通信装置100のいずれか一方が基地局200と通信を行うよう動作させる必要がある。このため無線通信装置100は、無線通信端末150がステップS410で基地局200との通信を停止しているはずの時刻(例えば、ユーザ識別情報を受信したことを無線通信端末150へ通知してから所定時間後等)になってからステップS456で基地局200と通信を開始するようにする。
【0042】
また、これに代え、無線通信端末150がステップS410で通信を停止したことを無線通信装置100へ通知するようにし、この通知を無線通信装置100が受信後にステップS456で基地局200と通信を開始するようにしても良い。
【0043】
無線通信端末150と基地局200との間の通信が先に切れても、直ぐに無線通信装置100と基地局200とが通信を開始する。このため基地局200はパケットの再送信を数回繰り返す程度の内に無線通信装置100と基地局200と間で通信が開始されるためデータが取りこぼされることはない。
【0044】
無線通信端末150は、トンネル201内を進んでいて代理受信してもらっている間はデータ通信することがないので、消費電力を低減することができる。
次に、本発明をエレベータのように瞬時に受信電力が微弱になるようなものに適用する場合について説明する。
基地局200と無線通信端末150がトンネルに代えエレベータに乗り降りする例に適用する場合について説明をする。
エレベータ内部では無線通信が途絶えてしまう。このため無線通信装置100はエレベータの入り口に設けたアンテナ106を使った第2の無線通信システムにて、本エレベータが代理受信に対応していることを無線通信端末150へ伝える。
【0045】
このときの無線通信端末150および無線通信装置100の動作を図5を用いて説明する。
無線通信端末150は、エレベータが代理受信に対応していることを第2の無線通信システムを用いて無線通信装置100から通知されたか否かを判断する(ステップS501)。
【0046】
無線通信端末150は、ステップS501で通知を受けていない場合にはステップS501へ戻る。
無線通信端末150は、エレベータに乗り込もうとするユーザに携帯されている場合、エレベータの入り口にきたときにステップS501での通知を受けることになる。無線通信端末150は、ステップS501で通知を受けると、代理受信を無線通信装置100へ依頼するか否かを判断し(ステップS502)、代理受信を依頼する場合には第2の無線通信システムを用いて無線通信装置100へ代理受信の要求を行う(ステップS503)。
【0047】
ここでは、エレベータに搭乗可能人数から全ての代理受信の要求を受けられるものとして説明する。よって、無線通信端末150は、ステップS503の要求を受け入れられることになる(ステップS504)。
【0048】
無線通信端末150は、ステップS504にて代理受信が受け入れられると、無線通信装置100が代理受信するために必要なユーザ識別情報を第2の無線通信システムを用いて無線通信装置100へ送信する(ステップS505)。
【0049】
無線通信端末150は、ステップS505にてユーザ識別情報を無線通信装置100へ送信した後、このユーザ識別情報を無線通信装置100が受け取ったとの通知を受けると、第1の通信システムを用いた基地局200との通信を停止する(ステップS506)。
【0050】
先にも説明した通り、無線通信装置100は本エレベータが代理受信に対応していることを無線通信端末150へ伝える(ステップS551)。
無線通信装置100は、無線通信端末150からステップS503による代理受信要求を受けると(ステップS552)、先にも説明した通り代理受信するための回線等には余裕をもたせているため代理受信要求を許諾する(ステップS553)。
【0051】
無線通信装置100は、この許諾に応答して無線通信端末150からユーザ識別情報を受信すると、このユーザ識別情報を受信したことを無線通信端末150へ通知する(ステップS554)。
【0052】
無線通信装置100は、ステップS554でユーザ識別情報を受信すると、このユーザ識別情報を用いて基地局200との通信を開始し、下り専用のデータを無線通信端末150に代わって受信してデータ蓄積装置104内の記録媒体に記録する(ステップS555)。これにより無線通信装置100による代理受信が開始される。
【0053】
なお、無線通信端末150と無線通信装置100の両方が同時に応答すると基地局200側で問題が発生するため、必ず無線通信端末150と無線通信装置100のいずれか一方が基地局200と通信を行うよう動作させる必要がある。このため無線通信装置100は、無線通信端末150がステップS506で基地局200との通信を停止しているはずの時刻(例えば、ユーザ識別情報を受信したことを無線通信端末150へ通知してから所定時間後等)になってからステップS555で基地局200と通信を開始するようにする。
【0054】
また、これに代え、無線通信端末150がステップS506で通信を停止したことを無線通信装置100へ通知するようにし、この通知を無線通信装置100が受信後にステップS555で基地局200と通信を開始するようにしても良い。
【0055】
無線通信端末150と基地局200との間の通信が先に切れても、直ぐに無線通信装置100と基地局200とが通信を開始する。このため基地局200はパケットの再送信を数回繰り返す程度の内に無線通信装置100と基地局200と間で通信が開始されるためデータが取りこぼされることはない。
【0056】
(無線通信端末が、第1の無線通信システムによる電波が微弱な場所を移動する間の動作)
この後、無線通信端末150は、図6に示すように第1の無線通信システムによる電波の微弱な場所を移動していく間、無線通信装置100は無線通信端末150の代理受信を行う。
【0057】
無線通信装置100は、代理受信を行う各無線通信端末の識別情報や各端末が受信するデータ情報を受信してデータ蓄積装置104内の記録媒体に記録する。このため先にも説明したがセキュリティ上、無線通信装置100は第1の無線通信システムの通信事業者がサービスするか、この通信事業者によりライセンスされている。
【0058】
よって無線通信端末150は、第2の無線通信システムを用いて無線通信装置100へ代理受信を依頼する際に、一方的に自局の識別情報を送信するのではなく、無線通信装置100が第1の無線通信システムの通信事業者にライセンスされた無線通信装置であるか否かを判別することが望ましい。これにより自局の識別情報の不要な漏洩を防ぐことができる。
【0059】
(無線通信端末が、第1の無線通信システムによる電波が微弱な場所から良好な場所へと移動するときの動作)
次に、代理受信を終了する際の本実施の形態の動作について説明する。
図7に示す通り、無線通信端末150は、トンネル201の出口に近付くにつれ、次第に第1の無線通信システムによる強い電波を受信する。
無線通信端末150は、無線通信端末150による受信電力の強度が予め定められた閾値以上になった場合、トンネル201の出口に設けられたアンテナ106を用いた第2の無線通信システムにより無線通信装置100へ代理受信終了の請求を行う。
【0060】
次に、無線通信端末150は、トンネル201の出口に設けられているアンテナ106に向けて第2の無線通信システムでユーザ識別情報を送信する。
無線通信装置100は、代理受信を開始する際に受信してデータ蓄積装置120に保存していたユーザ識別情報を用いてユーザ認証を行う。
無線通信装置100は、このユーザ認証により正規の無線通信端末150と判断すると、この判断結果を第2の無線通信システムで無線通信端末150へ通知し、第1の無線通信システムによる基地局200との通信(データの受信)を切断する。無線通信装置100は、代理受信していたデータがデータ蓄積装置120に記録されていればこの代理受信していたデータを第2の無線通信システムを介して、第1の無線通信システムより高速に無線通信端末150に送信する。
【0061】
無線通信端末150は、無線通信装置100によってユーザ認証により正規の無線通信端末150と判断されると、第1の無線通信システムを用いた通信(データの受信)を基地局200との間で再開する。
【0062】
基地局200は常に同じ符号を用いて無線通信端末150或いは無線通信装置100の一方との接続がなされている。無線通信端末150から無線通信装置100への切替え時、または無線通信装置100から無線通信端末150への切替え時、瞬間的に基地局200の接続先が存在しない時間が発生したとしても、これは瞬間的なので基地局200との接続は切れることがない。
【0063】
なお、無線通信端末150が第1の無線通信システムと第2の無線通信システムの両方を同時に通信することができない場合には、無線通信端末150は第2の無線通信システムで代理受信してもらったデータを受信後、第1の無線通信システムと接続するようにすれば良い。
【0064】
このときの無線通信端末150および無線通信装置100の動作を図8を用いて詳細に説明する。
図8において、無線通信端末150は代理受信を依頼中か否か判断する(ステップS801)。
無線通信端末150は、ステップS801で代理受信を依頼中のときには第1の無線通信システムによるRSSIを測定し(ステップS802)、代理受信を依頼中でないとき処理を終了する。
【0065】
無線通信端末150は、ステップS802で測定したRSSIが閾値以上か否かを判断し(ステップS803)、閾値以上であれば第2の無線通信システムを用いて無線通信装置100へ代理受信終了の要求を行い(ステップS804)、閾値以上でなければステップS802へ戻る。
【0066】
無線通信端末150は、ステップS804で代理受信終了の要求を行ってからのタイマーカウントを行い(ステップS805)、上記ステップS804による代理受信終了の要求に対する応答である代理受信終了応答信号を無線通信装置100から受信したか否かを判断する(ステップS806)。
【0067】
無線通信端末150は、ステップS806での判断結果が代理受信終了応答信号を受信したことを示す場合、第2の無線通信システムを用いてユーザ識別情報を無線通信装置100へ送信し(ステップS807)、代理受信終了応答信号を受信しなかったことを示す場合、ステップS805によるタイマーカウントの値が規定の時間を超過したか否かを判断する(ステップS808)。
【0068】
無線通信端末150は、ステップS808にて規定の時間を超過した場合にはステップS804へ戻り改めて代理受信終了の要求を送信し直し、超過していない場合にはステップS805へ戻りタイマーのカウントを行う。
【0069】
無線通信端末150は、無線通信装置100から受信したユーザ認証の結果を受信し、このユーザ認証の結果が正しいユーザであることを示す否かを判断する(ステップS809)。
【0070】
無線通信端末150は、ステップS809でのユーザ認証の結果が正しいユーザであることを示していた場合には基地局200との通信を開始する(ステップS810)。
【0071】
無線通信端末150は、無線通信装置100に代理受信してもらっていたデータがあればこの代理受信してもらっていたデータを受信してから処理を終了し、なければ即処理を終了する(ステップS811,ステップS812)。
【0072】
無線通信装置100は、代理受信中(ステップS851)に、第2の無線通信システムを用いて無線通信端末150から代理受信終了の要求を受ける(ステップS852)と、これを許諾するか否か判断する(ステップS853)。
【0073】
無線通信装置100は、ステップS853の要求を許諾する場合この許諾することを無線通信端末150へ通知し(ステップS854)、許諾しない場合にはこの許諾しないことを無線通信端末150へ通知する(ステップS855)。
【0074】
なお、このステップS853では、代理受信することを受けたにもかかわらず、代理受信終了の要求を受けないのは問題があるため、通常無線通信装置100は許諾することとなる。
【0075】
無線通信装置100は、ステップS807により無線通信端末150からユーザ識別情報を受信すると、このユーザ識別情報を用いてユーザ認証を行う(ステップS856)。この認証は、代理受信を開始する際に受信してデータ蓄積装置120に保存していたユーザ識別情報を用いてユーザ認証を行う。
【0076】
無線通信装置100は、ステップS856によるユーザ認証の結果を第2の無線通信システムを用いて無線通信端末150へ送信し(ステップS858,ステップS859)、基地局200との通信を停止する(ステップS860)。
【0077】
無線通信装置100は、ユーザ認証の結果が正しいユーザであることを示していた場合には代理受信したデータが存在しているか否かを第2の無線通信システムを用いて無線通信端末150へ通知する(ステップS861)。
【0078】
無線通信装置100は、代理受信したデータがデータ蓄積装置104に存在している場合この代理受信していたデータを第2の無線通信システムを用いて無線通信端末150へ送信する(ステップS862)。これにより無線通信装置100による代理受信が終了される。
【0079】
なお、無線通信端末150と無線通信装置100の両方が同時に応答すると基地局200側で問題が発生するため、必ず無線通信端末150と無線通信装置100のいずれか一方が基地局200と通信を行うよう動作させる必要がある。このため無線通信端末150は、無線通信装置100がステップS860で基地局200との通信を停止しているはずの時刻(例えば、ユーザ識別情報を受信したことを無線通信端末150へ通知してから所定時間後等)になってからステップS810で基地局200と通信を開始するようにする。
【0080】
また、これに代え、無線通信装置100がステップS860で通信を停止したことを無線通信端末150へ通知するようにし、この通知を無線通信端末150が受信後にステップS810で基地局200と通信を開始するようにしても良い。
【0081】
無線通信装置100と基地局200との間の通信が先に切れても、直ぐに無線通信端末150と基地局200とが通信を開始する。このため基地局200はパケットの再送信を数回繰り返す程度の内に無線通信端末150と基地局200と間で通信が開始されるためデータが取りこぼされることはない。
【0082】
なお、エレベータのように突然電力が強くなるようなものに本発明を適用する場合には、無線通信装置100から無線通信端末150へ代理受信終了の通知を第2の無線通信システムを用いて送信するようにする。
【0083】
このときの無線通信端末150および無線通信装置100の動作を図9を用いて詳細に説明する。
図9において、無線通信端末150は代理受信を依頼中か否かを判断し(ステップS901)、代理受信を依頼していた場合には代理受信終了を要求する代理受信終了信号を無線通信装置100から受信したか否かを判断し(ステップS902)、代理受信終了信号を無線通信装置100から受信していない場合にはステップS902の処理へ戻る。
【0084】
無線通信端末150は、ステップS902にて代理受信終了信号を無線通信装置100から受信した場合、ユーザ識別情報を第2の無線通信システムを用いて無線通信装置100へ送信する(ステップS903)。
【0085】
無線通信端末150は、無線通信装置100によるユーザ認証の結果が正しいユーザであると判断された場合、基地局200との通信を開始する(ステップS905)。
【0086】
無線通信端末150は、無線通信装置100が代理受信受信していたデータがあればこのデータを受信してから終了し、なければ即処理を終了する(ステップS906,ステップS907)。
【0087】
無線通信装置100は代理受信を行っているとき(ステップS951)、無線通信端末150がエレベータを降りたことを検出する(ステップS952)。この検出方法としては、例えば、基地局200からの電波を受信できるようになったこと、或いは無線通信装置100の電波が届く位置にきたことにより、無線通信端末150がエレベータを降りたことを検出すれば良い。
【0088】
無線通信装置100は、ステップS952で無線通信端末150がエレベータを降りたことを検出すると、第2の無線通信システムを用いて無線通信端末150に対して代理受信終了の要求を行う(ステップS953)。
【0089】
無線通信装置100は、ステップS903により無線通信端末150から送信されたユーザ識別情報を受信すると、ユーザ認証を行う(ステップS954)。この認証は、代理受信を開始する際に受信してデータ蓄積装置120に保存していたユーザ識別情報を用いてユーザ認証を行う。
【0090】
無線通信装置100は、この認証の結果を第2の無線通信システムを用いて無線通信端末150へ通知する(ステップS956,ステップS957)。
無線通信装置100は、ステップS955での認証の結果が正しいユーザであることを示していた場合、基地局200との通信を停止する(ステップS958)。
無線通信装置100は、代理受信したデータがデータ蓄積装置104に存在しているか否かを第2の無線通信システムを用いて無線通信端末150へ通知する(ステップS959)。
【0091】
無線通信装置100は、代理受信したデータが存在している場合このデータを第2の無線通信システムを用いて無線通信端末150へ送信する(ステップS960)。これにより無線通信装置100による代理受信が終了される。
【0092】
なお、無線通信端末150と無線通信装置100の両方が同時に応答すると基地局200側で問題が発生するため、必ず無線通信端末150と無線通信装置100のいずれか一方が基地局200と通信を行うよう動作させる必要がある。このため無線通信端末150は、無線通信装置100がステップS958で基地局200との通信を停止しているはずの時刻(例えば、ユーザ識別情報を受信したことを無線通信端末150へ通知してから所定時間後等)になってからステップS905で基地局200と通信を開始するようにする。
【0093】
また、これに代え、無線通信装置100がステップS958で通信を停止したことを無線通信端末150へ通知するようにし、この通知を無線通信端末150が受信後にステップS905で基地局200と通信を開始するようにしても良い。
【0094】
無線通信装置100と基地局200との間の通信が先に切れても、直ぐに無線通信端末150と基地局200とが通信を開始する。このため基地局200はパケットの再送信を数回繰り返す程度の内に無線通信端末150と基地局200と間で通信が開始されるためデータが取りこぼされることはない。
【0095】
以上説明したように、本発明においては、通信を行うために十分な電力が得られない電波が微弱な場所に一時的に端末が居る間に基地局から端末へ送信される信号を受信することが出来る。また、無線通信端末は、通信を行うために十分な電力が得られない電波が微弱な場所に居る間、第1および第2の無線通信システムを用いずに済むので、無線通信端末の消費電力を低減することができる。
【0096】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態において第1の無線通信システムを介して送信される情報は瞬時性(リアルタイム性)が要求されるものではなく、遅延が許容される情報であった。しかし、第2の実施の形態では通話等の瞬時性が要求される通信に関する。
【0097】
第2の実施の形態は第1の無線通信システムによる電波が微弱な場所へ移動する際に、あらかじめ第1の無線通信システムの電波の良好な場所に設置された無線通信装置100に対して第2の無線通信システムを介してユーザ識別情報を送信する点は第1の実施の形態と同様である。
【0098】
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、図6において無線通信端末150が電波の微弱な場所に移動した後、基地局200から第1の無線通信システムを用いて送信され、無線通信装置100にて代理受信した信号をデータ蓄積装置104に記録するのではなく、破棄する点である。
【0099】
第2の実施の形態のように瞬時性が要求される通信の場合、データを蓄積し、一定時間経過後まとめて受信することは不可能である。
従って、データの蓄積は行わず、回線の保持のみを行う。
なお、無線通信端末が電波の微弱な場所から通信を行うのに十分な電力を送受信できる場所に移動する際は、第1の実施の形態と同様第2に無線通信システムを介してユーザ認証を行い、代理受信の終了を通知するようにすれば良い。
【0100】
以上説明したように、本発明においては電波が微弱な場所に無線通信端末が移動しても回線が切断されることは無いため、再発呼の手間を省くことができる。なお、本実施の形態では代理受信を行う際に回線の保持のみを行うとしたが、無線通信装置100から通話相手に対し一時的に応答することが出来ない旨を知らせる音声を送信しても良いし、保留音や待ち受け画像等を送信しても構わない。
【0101】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、通信を行うために十分な電力が得られない電波が微弱な場所に一時的に端末が居る間に基地局から端末へ送信されるデータに漏れが発生することなく中継装置と端末との間でデータ通信をしながら引き継ぎを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の無線通信装置および無線通信端末の構成を説明するためのブロック図。
【図2】 本発明の無線通信システムを説明するための図。
【図3】 代理受信を開始するときの無線通信システムを説明するための図。
【図4】 代理受信を開始するときの無線通信システムの動作を説明するための図。
【図5】 代理受信を開始するときの無線通信システムの動作を説明するための図。
【図6】 代理受信をしているときの無線通信システムを説明するための図。
【図7】 代理受信を終了するときの無線通信システムを説明するための図。
【図8】 代理受信を終了するときの無線通信システムの動作を説明するための図。
【図9】 代理受信を終了するときの無線通信システムの動作を説明するための図。
【符号の説明】
100…無線通信装置、101,106,154,155…アンテナ、102,105,151,152…無線機、103,153…制御装置、104…データ蓄積装置、150…無線通信端末、200…基地局、201…トンネル。
Claims (4)
- 第1の無線通信システムにより前記基地局と無線通信を行う第1の無線機と、
前記第1の無線通信システムとは異なり、前記第1の無線通信システムよりも通信サービスエリアは狭いが通信速度は高速な第2の無線通信システムにより無線通信端末と無線通信を行う第2の無線機と、
前記第1の無線通信システムにより送信された信号を記録媒体に記録再生する記録再生手段と、
前記第1および第2の無線機と記録再生手段とを制御する制御手段を備え、
制御手段は、前記無線通信端末から前記第2の無線通信システムを用いて送信された代理受信の開始要求信号を第2の無線機が受けたとき、
前記第2の無線機により受信された、前記無線通信端末から前記第2の無線通信システムを用いて送信された代理受信するためのユーザ識別情報を、前記記録媒体に記録させるよう前記記録再生手段を制御し、
前記第1の無線機に対して前記ユーザ識別情報を用いて前記第1の無線通信システムの基地局と通信を行わせてパケット化された下り専用のデータを受信させ、
前記第1の無線通信システムが前記基地局から受信したデータを記録媒体に記録させ、
更に制御手段は、無線通信端末から前記第2の無線通信システムを用いて送信された代理受信の終了要求信号を第2の無線機が受けたとき、
この代理受信の終了要求を受けた無線通信端末から前記第2の無線通信システムを用いて送信されたユーザ識別情報を受信して、当該無線通信端末に代理受信していたデータを前記記録媒体から再生せるよう前記記録再生手段を制御し、
この制御により再生されたデータを前記第2の無線機によって前記無線通信端末へ送信させることを特徴とする無線通信装置。 - 前記制御手段は、
前記代理受信の終了要求を受けた無線通信端末から前記第2の無線通信システムを用いて送信されたユーザ識別情報を受信した後、認証を行い、正しいユーザであると判断したときに当該無線通信端末に代理受信していたデータを前記記録媒体から再生せるよう前記記録再生手段を制御することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。 - 前記無線通信装置は、
基地局の通信事業者によりライセンスを受けて運用されていることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。 - 前記請求項1に記載の無線通信装置にパケット化された下り専用のデータを代理受信してもらうことが可能な無線通信端末であって、
第1の無線通信システムにより基地局と無線通信を行う第1の無線機と、
前記第1の無線通信システムとは異なり、前記第1の無線通信システムよりも通信サービスエリアは狭いが通信速度はより高速な第2の無線通信システムにより無線通信端末と無線通信を行う第2の無線機と、
前記第1および第2の無線機を制御する制御手段を備え、
制御手段は、代理受信の開始を要求するときに、
前記第2の無線機に代理受信の開始要求信号および代理受信するためのユーザ識別情報を前記無線通信装置へ送信させ、
制御手段は、代理受信の終了を要求するときに、
前記第2の無線機に代理受信の終了要求信号およびユーザ識別情報を前記無線通信装置へ送信させ、
前記第2の無線機に前記無線通信装置から代理受信されていたデータを受信させ、
前記第1の無線機に前記基地局と通信を開始させることを特徴とする無線通信端末。
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