JP3786083B2 - Veneer sheet - Google Patents

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JP3786083B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建築物や車両等の内装に使用される突板シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物や車両等の内装材として使用されている天然木の無垢板や突板合板等の天然木系化粧材は、天然素材であるが故に、耐候性、耐汚染性、耐磨耗性等の各種耐性に欠けるので、表面に合成樹脂系塗料等による塗装を施すことでその耐性を補ってきた。
【0003】
しかしながら、塗装作業は例えばサンディングシーラーの塗布、研磨、下塗り、中塗り、仕上げ塗りなど、工数が多く煩雑でコストが嵩むほか、塗料に含まれる溶剤の揮散による労働衛生上の問題もある。
【0004】
しかも、溶剤を含む塗料を高速度で乾燥させようとして高温に曝すと、基材の反りや割れ等の欠陥が発生し易いため、比較的低温で長時間の乾燥を必要とする。そのため、塗装設備のライン長は必然的に長くなり、広い設置面積を必要とする大型の設備とならざるを得ず、しかも速度が上がらない為に生産効率も低い。
【0005】
係る問題を少しでも緩和するために、無垢板や突板合板に塗装を施す代わりに、シート状の突板の裏面に補強のための不織布や和紙等の繊維質シートをラミネートし、その突板面に塗装を施して突板シートを作製しておき、これを合板等の表面に貼着する手法が採られている。
【0006】
この手法によれば、突板と繊維質シートとのラミネート体は、合板等と異なり可撓性に富む長尺連続シート状体であるので、不連続な硬質板状体である突板合板等への塗装と比較すれば、より設置面積の少ない簡易な設備での塗装や乾燥が可能であり、しかも熱容量が遥かに少ないことから、乾燥に要する時間も大幅に短縮され、効率的な塗装作業が可能である。
【0007】
しかし、この手法をもってしても、天然素材である木材への塗装という意味では、個々の木地の相互間や、単一の木地の中でも春材部と秋材部との間などでの木材組織の粗密の差によって、塗料の染み込み具合が異なるために、塗装膜厚や表面光沢などの仕上げ状態はばらつきがちであり、均一な品質の製品を安定して供給することが難しい。
【0008】
さらに、突板は天然素材であるが故に、その色調や木目の形状などによる意匠の面でも、均一な品質の製品の安定供給が難しい。このうち色調については、塗料の着色により、ある程度の調整は可能であるが、意匠への影響の大きい木目の形状については、塗装のみでは対応不可能である。
【0009】
これについては、突板面への木目印刷も考えられるが、表面の凹凸のために印刷抜けが発生し易いことや、木材組織の粗密の差により印刷インキの染み込みムラが発生し易いこと等の問題があり、実用的ではない。
【0010】
そこで、突板の表面に、予め透視性の木目柄を印刷した透明又は半透明の合成樹脂フィルムを貼付する手法が提案され、既に広く実用化されている(特許文献1、2参照)。
【0011】
この様に突板に合成樹脂フィルムを貼付することにより、突板シートが折り曲げられた際の破断や割れ等の破損から突板を保護することができるので、折り曲げ加工(Vカット加工)や巻き込み加工(ラッピング加工)が可能になるという利点もある(特許文献3、4参照)。
【0012】
しかし、上記の様にして突板の表面に合成樹脂フィルムを貼付しても、突板の耐候性不足の問題は、必ずしも十分に解決されているとは言えない。すなわち、突板は天然の木質材であるため、長年使用していると、ヤケ(変色)や腐蝕を発生し易く、意匠性が損なわれてしまう。
【0013】
特に、水廻りの部位や、窓枠等の様に結露を発生することのある部位などでは、突板の裏面側に積層されている和紙又は不織布等の繊維質層や木質基材等を通じて、水分(水蒸気)が突板に浸透することによる突板の波打ち、剥離、腐蝕などの問題が顕著である。
【0014】
こうした問題の解決に寄与し得るものとして、突板の表裏を防水防湿性の熱可塑性樹脂フィルムでサンドイッチした構成の突板シートの提案もある(特許文献5〜7参照)。
【0015】
しかし、上記の方法で水蒸気の影響を排除しても、突板のヤケにはある程度の改善は見られるが、長期間使用しても実用上支障のない水準にまで十分に抑制することは困難であった。これは、突板は水分のほか、酸素や紫外線の作用によっても変色を引き起こすためと考えられる。
【0016】
【特許文献1】
特開昭63−134238号公報
【特許文献2】
実願昭61−185779号(実開昭63−93132号)のマイクロフィルム
【特許文献3】
特開平3−87251号公報
【特許文献4】
特開平9−136385号公報
【特許文献5】
特公昭37−10934号公報
【特許文献6】
実願平3−10776号(実開平4−100843)のマイクロフィルム
【特許文献7】
特開平6−91834号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術における上記したような問題点を解決するためになされたものであって、変色の原因となる酸素や水蒸気の影響を抑えることで、著しい変色を発生することなく長期間使用可能な突板シートを提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の突板シートは、突板の表裏を、酸素透過度が100cm /m ・24hr・atm以下で透湿度が10g/m ・24hr以下の気体遮断層で被覆してなる突板シートであって、表面側の気体遮断層は透明又は半透明であり、透視性の着色又は絵柄が施されてなり、裏面側の気体遮断層は、金属箔又は少なくとも片面に金属薄膜層が形成された合成樹脂フィルムであることを特徴とする突板シートである。
【0019】
また、前記表面側の気体遮断層は、少なくとも片面に無機物薄膜層が形成された合成樹脂フィルムであることを特徴とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の突板シートの実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0027】
図1は、本発明の突板シートの一構成例を示す側断面図である。
【0028】
この突板シートは、裏面気体遮断層3上に接着剤層42を介して突板2が積層され、その上に接着剤層41を介して表面気体遮断層1が積層されて構成されている。さらに、裏面気体遮断層3の裏面には、この突板シートを各種の被貼着基材に貼着するための粘着剤層5が形成されている。
【0029】
突板2は、従来公知のように天然の木材を薄くスライスした薄板であって、通常は厚み3mm以下のものを言うが、突板シートとしての被貼着基材への貼付時の加工性や角部・曲面部等への追従性などの点で薄手のものが好ましく、特に建築材料としての不燃性・難燃性を考慮すると、燃焼時の熱量の問題から150〜200μm程度のものを使用することが好ましい。
【0030】
裏面気体遮断層3及び表面気体遮断層1としては、酸素遮断性且つ水蒸気遮断性の材質を使用する。その酸素遮断性及び水蒸気遮断性の程度に関しては、本発明者らの実験によれば、酸素透過度は100cm3/m2・24hr・atm(JIS Z 0208、カップ法、40℃90%RH)以下、透湿度は10g/m2・24hr(JIS K 7126、B法、25℃80%RH)以下であることが好ましい。
【0031】
表面気体遮断層1は、突板2の意匠感を活かすために、透明又は半透明のものを使用する。この様な透明又は半透明の気体遮断層としては、従来食品包装用などとして一般的に用いられている透明ガスバリヤーフィルムと同様の、透明又は半透明の合成樹脂フィルムを主体とするものを使用することができる。
【0032】
上記透明ガスバリヤーフィルムは、酸素透過度及び透湿度が本発明の規定範囲内となる材質であれば、単一種類の合成樹脂からなる単一層のフィルムであっても勿論構わないのであるが、現実にはこれに適切な材料が知られていないので、複数の材料からなる積層体とされるのが一般的である。
【0033】
具体的には、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムやポリプロピレンフィルム等の通常の合成樹脂フィルム11の片面又は両面に、例えば酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム等の無機物薄膜層12を、真空蒸着法又はスパッタリング法等により形成することによって、酸素遮断性及び水蒸気遮断性を付与してなる無機物蒸着フィルム(いわゆるセラミック蒸着フィルム)や、例えばポリプロピレンやポリ塩化ビニリデン等の様に透湿度は低いが酸素透過度は高い合成樹脂フィルム(水蒸気遮断性合成樹脂層111)と、例えばポリビニルアルコールやエチレン−ビニルアルコール共重合体等の様に酸素透過度は低いが透湿度は高い合成樹脂フィルム(酸素遮断性合成樹脂層112)とを積層したラミネートフィルムなどが用いられる。
【0034】
なお、後者のラミネートフィルムは、酸素遮断性合成樹脂層112の吸湿による酸素透過度の上昇を防止するために、図2に示す様に、酸素遮断性合成樹脂層112の両面を水蒸気遮断性合成樹脂層111でサンドイッチした構成とされるのが一般的である。
【0035】
上記の無機物蒸着フィルムとラミネートフィルムとを比較すると、後者のラミネートフィルムは、合成樹脂層の厚みにより酸素遮断性や水蒸気遮断性を稼ぐ必要があることから、十分な性能を得るためには厚くなり勝ちで、しかも多層構成のため透明性にも難点があるのに対し、前者の無機物蒸着フィルムは、厚みが数百nm乃至数千nm程度という極めて薄い無機物薄膜層が十分な気体(酸素及び水蒸気)遮断性を発現するため、気体遮断層を全体として薄型化可能であり、透明性にも優れる利点がある。
【0036】
この無機物蒸着フィルムとしては、透明性、印刷適性、加工性、耐久性、価格などを考慮すると、無機物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムが最も好ましく、その厚みは8〜12μm程度のもので十分な性能が得られる。
【0037】
なお、上記無機物蒸着フィルムとして、合成樹脂フィルム11の片面のみに無機 物薄膜層12が設けられたものを使用する場合、無機物薄膜層12を表面(突板2側とは反対面)に向けて使用することも可能である。
【0038】
しかし、この突板シートを表面に貼着した建材等の使用中に、表面の摩耗や傷付きにより無機物薄膜層12が部分的にでも損傷すると、この損傷部分から酸素や水蒸気が侵入して、突板2を劣化させる原因となる場合があるので、これを防止するためには、図1に示した様に、無機物薄膜層12を突板2側に向けて貼り合わせて使用することが好ましい。
【0039】
この表面気体遮断層1における合成樹脂フィルム11には必要に応じて、紫外線吸収剤や光安定剤等を添加しておくと、紫外線の作用による合成樹脂フィルム11の劣化を防止できると共に、紫外線の作用による突板2のヤケの抑制にも効果的である。
【0040】
表面気体遮断層1には、積層する突板2の意匠感や素材感を活かしながら、印刷等による人工の木目模様を重ね合わせて、天然の木目のばらつきを均質化したり、及び/又は、全体を均一に着色することにより、天然の木材の色のばらつきを均質化したりする目的で、その片面又は両面に透視性の絵柄層13(無地の着色層である場合を含む。以下同じ)を設けることができる。
【0041】
なお、絵柄を伴わない着色を目的とする場合には、表面気体遮断層1に用いる合成樹脂フィルム11に着色剤を練り込んで、透明又は半透明の着色フィルムとしてもよい。また、この方法による合成樹脂フィルム11の着色と、印刷等による絵柄層13とを併用することも、勿論可能である。
【0042】
透視性の絵柄層13は、透明性の高い染料又は顔料を使用した透明又は半透明の印刷インキを使用してもよいし、或いは、透明性が低いか又は実質的に不透明の印刷インキを使用しても、抜けの多い網点状に印刷すれば、実質的に突板2を透視可能な透視性を維持することができる。
【0043】
表面気体遮断層1の表面には、必要に応じて、表面硬度や耐磨耗性、耐擦傷性、耐溶剤性、耐汚染性等の表面物性を付与するための、透明又は半透明の表面保護層を設けることもできる。
【0044】
この表面保護層には物性面から、例えば2液硬化型アクリルウレタン系樹脂や電離放射線硬化型樹脂等の架橋硬化型樹脂が使用されるのが一般的である。また、この表面保護層に必要に応じて例えば紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、滑剤、帯電防止剤、結露防止剤、抗菌剤、防黴剤、減摩剤、着色剤、充填剤等の添加剤を適宜添加することも、その透明性を著しく妨げない範囲内であれば特に差し支えない。
【0045】
裏面気体遮断層3は、本発明の主目的である耐候性の観点からは、表面気体遮断層1と同様に透明又は半透明であっても、特に支障はない。しかし、本発明の突板シートを貼着する対象である被貼着基材の表面の色彩や欠陥を隠蔽し、貼着後の外観意匠性を安定させるためには、隠蔽性の不透明であることが好ましい。
【0046】
裏面気体遮断層3は、気体(酸素及び水蒸気)遮断性の観点からは、表面気体遮断層1と同様の材質が使用可能であり、これを隠蔽性の不透明とするためには、表面気体遮断層1におけると同様の気体遮断層の片面又は両面若しくは層間に、不透明な印刷インキ又は塗料による隠蔽層を設けたり、合成樹脂フィルム11に隠蔽力の高い顔料を練り込んで、隠蔽性の不透明に着色したりしてもよい。
【0047】
しかし、裏面気体遮断層3の厚みを増したり製造工程を増したりすることなく、十分な隠蔽性を付与するためには、前述した無機物蒸着フィルムにおける無機物薄膜層に代えて、アルミニウム等の金属薄膜層32を、合成樹脂フィルム31の片面又は両面に形成してなる金属蒸着フィルム(図1)か、若しくはアルミニウム箔等の金属箔33(図2)を使用することが好ましい。
【0048】
金属蒸着フィルムは、金属箔よりも耐折れ皺性や耐突き刺し性等の取り扱い性に優れ、市場において無機物蒸着フィルムよりも安価に入手可能であるので、裏面気体遮断層3の材料として最も好適なものと言える。その厚みは8〜12μm程度のもので十分な性能が得られる。
【0049】
上記金属蒸着フィルムとして、合成樹脂層31の片面のみに金属蒸着層32が設けられたものを使用する場合、金属蒸着層32を裏面(突板2側とは反対面)に向けて使用することも可能である。
【0050】
しかし、突板シートの製造工程や後工程における金属蒸着層32の損傷を防止する意味では、金属蒸着層32を突板2側に向けて貼り付けて使用することが好ましい。この貼り付け方によれば、裏面気体遮断層3の裏面の露出面は、接着の難しい金属蒸着層32ではなく、汎用の合成樹脂フィルム31となることから、被貼着基材への貼着用の接着剤又は粘着剤等の選択の幅が拡がる利点もある。
【0051】
表面気体遮断層1と突板2とを接着する接着剤層41に使用する接着剤は、突板2の意匠感や素材感を活かすために、元来透明又は半透明であるか、又は接着作業時に不透明であっても養生後に透明又は半透明となるものであればよく、例えば酢酸ビニル系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、合成ゴム系接着剤等、従来公知の任意の接着剤が使用できる。
【0052】
裏面気体遮断層3と突板2とを接着する接着剤層42に使用する接着剤は、基本的には、上記した表面気体遮断層1と突板2との接着に使用するものと同様のものでよく、透明又は半透明には限定されず、不透明なものであっても差し支えない。
【0053】
特に、突板2の色に近似した色に着色されたものを使用すれば、裏面気体遮断層3の隠蔽性が不足していたり、裏面気体遮断層3自体が突板2の裏打ち用として好ましくない色を有していたりする場合であっても、接着剤層42により隠蔽性を補い又は背景色を調整して、外観意匠を安定させる機能を持たせることができる。この場合、接着剤層42は不透明であれば最も効果が高いが、半透明の程度であっても一定の効果は得られる。
【0054】
本発明の突板シートにおいて、裏面気体遮断層3の裏面側の構成については、何ら限定されるものではない。例えば、突板の裏面を和紙又は不織布等で裏打ちした従来の突板シートと同様の施工性が要求される場合には、裏面気体遮断層3の裏面を和紙又は不織布等で裏打ちしてもよい。
【0055】
また、突板シートの裏面に粘着加工を施す場合には、裏面気体遮断層3の裏面に適宜の裏打ち層を介して粘着剤層5を形成してもよいし、裏面気体遮断層3の裏面に直接、粘着剤層5を形成してもよい。この場合の粘着剤は、例えばアクリル系、合成ゴム系、シリコーン系等、従来公知の粘着剤を任意に使用することができる。
【0056】
また、該粘着剤層5の裏面に、シリコーン化合物等による離型処理が施された離型紙又は離型フィルムを積層しておいてもよいし、表面気体遮断層1の表面に必要に応じて離型処理を施しておき、離型紙等を積層することなくそのまま、粘着剤層5を表面気体遮断層1に重ねる様にして巻き取って使用してもよい。
【0057】
【実施例】
次に、本発明を具体的実施例によりさらに詳述する。なお、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
【0058】
実施例1
厚さ12μmの透明なセラミック蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績株式会社製、商品名:エコシアール、透湿度1g/m2・24hr以下、酸素透過度1cm3/m2・24hr・atm以下)(セラミック蒸着フィルム)の蒸着面にプライマー処理後、透明性の高い印刷インキを使用して透視性の木目柄模様を印刷した。
【0059】
厚さ200μmの突板(メラピー材)の表面に、上記印刷セラミック蒸着フィルムの印刷面を、透明なポリエステル系接着剤(乾燥後の塗布量30g/m2)を用いて貼り合わせた。
【0060】
次いで、該突板の裏面に、厚さ12μmのアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(透湿度1g/m2・24hr以下、酸素透過度1cm3/m2・24hr・atm以下)(アルミ蒸着フィルム)の蒸着面を、淡褐色不透明に着色したポリエステル系接着剤(乾燥後の塗布量30g/m2)を用いて貼り合わせた。
【0061】
しかる後、アルミ蒸着フィルムの裏面に、アクリル系粘着剤を乾燥後の厚み40μmに塗布して、本発明の突板シートを作製した。
【0062】
実施例2
上記実施例1において、セラミック蒸着フィルムの代わりに、厚さ25μmの透明なエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層の両面にそれぞれ厚さ12.5μmの透明なポリプロピレン樹脂層が積層された、3層共押出2軸延伸フィルム(透湿度約5g/m2・24hr、酸素透過度1cm3/m2・24hr・atm以下)を使用し、その他は上記実施例1と同一の要領で本発明の突板シートを作製した。
【0063】
実施例3
上記実施例1において、アルミ蒸着フィルムの代わりに、厚さ15μmのアルミニウム箔(透湿度1g/m2・24hr以下、酸素透過度1cm3/m2・24hr・atm以下)を使用し、その他は上記実施例1と同一の要領で本発明の突板シートを作製した。
【0064】
実施例4
上記実施例2において、アルミ蒸着フィルムの代わりに、厚さ15μmのアルミニウム箔(透湿度1g/m2・24hr以下、酸素透過度1cm3/m2・24hr・atm以下)を使用し、その他は上記実施例2と同一の要領で本発明の突板シートを作製した。
【0065】
比較例1
上記実施例1において、セラミック蒸着フィルムの代わりに、厚さ25μmの透明な2軸延伸ポリプロピレンフィルム(透湿度約5g/m2・24hr、酸素透過度約1500cm3/m2・24hr・atm)を使用し、その他は上記実施例1と同一の要領で突板シートを作製した。
【0066】
比較例2
上記実施例1において、セラミック蒸着フィルムの代わりに、厚さ25μmの透明なエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム(透湿度約80g/m2・24hr、酸素透過度1cm3/m2・24hr・atm以下)を使用し、その他は上記実施例1と同一の要領で突板シートを作製した。
【0067】
比較例3
上記実施例1において、アルミ蒸着フィルムの代わりに、目付量30g/m2の不織布(透湿度、酸素透過度とも非常に大きく測定不可)を、エチレン酢酸ビニル系接着剤(乾燥後の塗布量30g/m2)を用いて貼り合わせ、その他は上記実施例1と同一の要領で突板シートを作製した。
【0068】
比較例4
上記比較例3において、セラミック蒸着フィルムの代わりに、上記比較例1において使用したものと同一のポリプロピレンフィルムを使用し、その他は上記比較例3と同一の要領で突板シートを作製した。
【0069】
耐変色性試験
上記実施例1〜4及び比較例1〜4の突板シートを、40℃90%RHの恒温恒湿槽内に入れて500時間経過後、それぞれと同一のシートを20℃30%RHの暗所で保管しておいた参照サンプルと比較(表面すなわち非粘着加工面から目視観察)したところ、実施例1〜4の突板シートには変色は認められなかったのに対し、比較例1、2、4の突板シートは変色が著しく、比較例3の突板シートには中程度の変色が認められた。
【0070】
【発明の効果】
以上詳細に説明した様に、本発明の突板シートは、突板の表裏面を酸素遮断性且つ水蒸気遮断性の気体遮断層で被覆したことにより、突板の変色や腐蝕等の劣化を促進する酸素や水蒸気の外気中から突板中への侵入を阻止できるので、従来の突板シートと比較して、長期間使用しても変色や腐蝕を発生しにくく、突板の素材感が活かされた美麗な意匠性を長期に亘り保持することが可能である。
【0071】
さらに、突板の両側に合成樹脂フィルム又は金属箔等のシート層が設けられることにより、加工中の突板の割れや剥離、傷付き等が防止され、加工適性や取り扱いの容易さが増すことや、突板と外部との間での水分の移動による突板の伸縮がなくなることにより、被貼着基材への貼着後の突板の伸縮による浮き剥がれや膨れ、突き合わせ部の目透き又は突き上げ等の現象を防止できることなどの副次的効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の突板シートの実施の形態を示す側断面図である。
【図2】本発明の突板シートの実施の形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 表面気体遮断層
11 合成樹脂フィルム
111 水蒸気遮断性合成樹脂層
112 酸素遮断性合成樹脂層
12 無機物薄膜層
13 絵柄層
2 突板
3 裏面気体遮断層
31 合成樹脂フィルム
32 金属薄膜層
33 金属箔
41 接着剤層
42 接着剤層
5 粘着剤層
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a veneer sheet used for interiors of buildings such as houses and vehicles.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, natural wood-based decorative materials such as solid wood veneer and veneer plywood that are used as interior materials for buildings and vehicles are natural materials, so they are weatherproof, stain resistant, and wear resistant. Therefore, it has been compensated for by coating the surface with a synthetic resin paint or the like.
[0003]
However, the painting work involves many man-hours such as application of sanding sealer, polishing, undercoating, intermediate coating, and finish coating, which are complicated and costly. In addition, there are problems in occupational health due to evaporation of the solvent contained in the coating.
[0004]
In addition, when a paint containing a solvent is exposed to a high temperature so as to be dried at a high speed, defects such as warping and cracking of the base material are likely to occur, and thus drying at a relatively low temperature for a long time is required. For this reason, the line length of the painting equipment is inevitably long, and it must be a large equipment requiring a large installation area, and the production efficiency is low because the speed does not increase.
[0005]
In order to alleviate this problem, the sheet-like veneer is laminated with a reinforcing non-woven fabric or Japanese paper or other fibrous sheet on the back of the veneer, instead of coating the solid veneer or veneer plywood. The method of sticking this on the surface of plywood etc. is prepared by giving a veneer sheet.
[0006]
According to this method, since the laminate of the veneer and the fibrous sheet is a long continuous sheet that is rich in flexibility, unlike the plywood, the laminate to the veneer that is a discontinuous hard plate is obtained. Compared with painting, painting and drying can be done with simple equipment with a smaller installation area, and since the heat capacity is much less, the time required for drying is greatly shortened and efficient painting work is possible. It is.
[0007]
However, even with this method, in terms of painting on wood, which is a natural material, it can be used between individual woods, or between spring and autumn woods in a single wood. Due to the difference in the density of the wood structure, the degree of penetration of the paint varies, so the finish state such as the coating film thickness and surface gloss tends to vary, and it is difficult to stably supply products of uniform quality.
[0008]
Furthermore, because the veneer is a natural material, it is difficult to stably supply a product of uniform quality even in terms of design due to its color tone and grain shape. Among these, the color tone can be adjusted to some extent by coloring the paint, but the shape of the wood having a large influence on the design cannot be handled only by painting.
[0009]
Regarding this, wood grain printing on the veneer surface is also conceivable, but problems such as printing omissions easily occurring due to surface irregularities and printing ink soaking unevenness due to differences in the density of the wood structure are likely to occur. Is not practical.
[0010]
Therefore, a method of sticking a transparent or translucent synthetic resin film preliminarily printed with a transparent grain pattern on the surface of the protruding plate has been proposed and has already been widely put into practical use (see Patent Documents 1 and 2).
[0011]
By sticking a synthetic resin film to the veneer in this way, the veneer can be protected from breakage or breakage when the veneer sheet is bent. Therefore, bending (V-cut) or wrapping (wrapping) There is also an advantage that processing is possible (see Patent Documents 3 and 4).
[0012]
However, even if the synthetic resin film is stuck on the surface of the veneer as described above, it cannot be said that the problem of insufficient weather resistance of the veneer has been sufficiently solved. In other words, since the veneer is a natural woody material, if it has been used for many years, it tends to cause burns (discoloration) and corrosion, and the design is impaired.
[0013]
In particular, in areas around water and in areas where condensation may occur, such as window frames, moisture can be passed through a fibrous layer such as Japanese paper or non-woven fabric laminated on the back side of the veneer or a wooden substrate. Problems such as waving, peeling, and corrosion of the veneer due to penetration of (water vapor) into the veneer are significant.
[0014]
There is also a proposal of a veneer sheet having a configuration in which the front and back of the veneer are sandwiched between waterproof and moisture-proof thermoplastic resin films (see Patent Documents 5 to 7).
[0015]
However, even if the effect of water vapor is eliminated by the above method, some degree of improvement can be seen in the burnt of the veneer, but it is difficult to sufficiently suppress it to a level that does not impede practical use even if it is used for a long time. there were. This is probably because the veneer causes discoloration due to the action of oxygen and ultraviolet rays in addition to moisture.
[0016]
[Patent Document 1]
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Japanese Patent Publication No. 37-10934 [Patent Document 6]
Japanese Patent Application No. 3-10776 (Japanese Utility Model Application Publication No. 4-100843)
Japanese Patent Laid-Open No. 6-91834
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made to solve the above-described problems in the prior art, and by suppressing the influence of oxygen and water vapor that cause discoloration, the present invention can be used for a long time without causing significant discoloration. A veneer sheet that can be used is provided.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
The veneer sheet of the present invention is a veneer sheet formed by coating the front and back of a veneer with a gas barrier layer having an oxygen permeability of 100 cm 3 / m 2 · 24 hr · atm or less and a moisture permeability of 10 g / m 2 · 24 hr or less. The gas barrier layer on the front surface side is transparent or translucent, and is transparently colored or patterned, and the gas barrier layer on the back surface side is a metal foil or a synthetic thin film layer formed on at least one side. A veneer sheet characterized by being a resin film .
[0019]
The gas barrier layer on the surface side is a synthetic resin film having an inorganic thin film layer formed on at least one side .
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of a veneer sheet according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0027]
FIG. 1 is a side sectional view showing a structural example of a veneer sheet according to the present invention.
[0028]
This veneer sheet is constructed by laminating the veneer plate 2 on the backside gas barrier layer 3 via the adhesive layer 42 and laminating the surface gas barrier layer 1 on the adhesive layer 41 thereon. Furthermore, the adhesive layer 5 for sticking this veneer sheet | seat to various to-be-adhered base materials is formed in the back surface of the back surface gas barrier layer 3. FIG.
[0029]
The veneer 2 is a thin plate obtained by slicing natural wood thinly as is conventionally known, and usually refers to a plate having a thickness of 3 mm or less. However, the workability and corners at the time of application to an adherend substrate as a veneer sheet are known. Thin ones are preferable in terms of the ability to follow parts, curved surfaces, etc. In particular, considering incombustibility and flame retardancy as a building material, those having a thickness of about 150 to 200 μm are used due to the problem of heat during combustion. It is preferable.
[0030]
As the backside gas barrier layer 3 and the surface gas barrier layer 1, an oxygen barrier material and a water vapor barrier material are used. Regarding the degree of oxygen barrier property and water vapor barrier property, according to the experiments by the present inventors, the oxygen permeability is 100 cm 3 / m 2 · 24 hr · atm (JIS Z 0208, cup method, 40 ° C., 90% RH). The moisture permeability is preferably 10 g / m 2 · 24 hr (JIS K 7126, Method B, 25 ° C., 80% RH) or less.
[0031]
The surface gas barrier layer 1 uses a transparent or translucent layer in order to make use of the design feeling of the protruding plate 2. As such a transparent or translucent gas barrier layer, a transparent or translucent synthetic resin film similar to the transparent gas barrier film generally used for food packaging is used. can do.
[0032]
Of course, the transparent gas barrier film may be a single layer film made of a single type of synthetic resin, as long as the oxygen permeability and moisture permeability are within the specified ranges of the present invention. In reality, an appropriate material for this is not known, and therefore, it is generally a laminated body composed of a plurality of materials.
[0033]
Specifically, for example, an inorganic thin film layer 12 such as silicon oxide, aluminum oxide, magnesium oxide, zirconium oxide or the like is applied to one or both surfaces of a normal synthetic resin film 11 such as a polyethylene terephthalate film or a polypropylene film by vacuum deposition or Oxygen permeability is low in moisture permeability, such as inorganic vapor-deposited film (so-called ceramic vapor-deposited film) formed by sputtering or the like to give oxygen barrier properties and water vapor barrier properties, such as polypropylene and polyvinylidene chloride. Is a high synthetic resin film (water vapor blocking synthetic resin layer 111) and a synthetic resin film (oxygen blocking synthetic resin) having a low oxygen permeability but a high moisture permeability, such as polyvinyl alcohol and ethylene-vinyl alcohol copolymer. Laminate with layer 112) Such as Tofirumu is used.
[0034]
In order to prevent the increase in oxygen permeability due to the moisture absorption of the oxygen-blocking synthetic resin layer 112, the latter laminate film has a water vapor-blocking synthetic surface on both sides of the oxygen-blocking synthetic resin layer 112 as shown in FIG. In general, the resin layer 111 is sandwiched.
[0035]
Comparing the above-mentioned inorganic vapor deposition film and laminate film, the latter laminate film needs to gain oxygen barrier properties and water vapor barrier properties depending on the thickness of the synthetic resin layer, so it is thicker to obtain sufficient performance. The former inorganic vapor-deposited film has an extremely thin inorganic thin film layer with a thickness of about several hundred to several thousand nm, but has sufficient gas (oxygen and water vapor). ) Since the barrier property is expressed, the gas barrier layer can be made thin as a whole, and there is an advantage that it is excellent in transparency.
[0036]
In consideration of transparency, printability, processability, durability, price, etc., this inorganic vapor deposition film is most preferably an inorganic vapor deposition polyethylene terephthalate film, and its thickness is about 8-12 μm, and sufficient performance can be obtained. .
[0037]
In addition, when using what the inorganic thin film layer 12 was provided in only one side of the synthetic resin film 11 as said inorganic vapor deposition film, use the inorganic thin film layer 12 toward the surface (opposite side to the protrusion board 2 side). It is also possible to do.
[0038]
However, when the inorganic thin film layer 12 is partially damaged due to wear or scratches on the surface during use of a building material or the like with the veneer sheet adhered to the surface, oxygen or water vapor enters from the damaged portion, and the veneer In order to prevent this, as shown in FIG. 1, it is preferable to use the inorganic thin film layer 12 bonded to the protruding plate 2 side.
[0039]
If necessary, an ultraviolet absorber or a light stabilizer is added to the synthetic resin film 11 in the surface gas barrier layer 1 to prevent deterioration of the synthetic resin film 11 due to the action of ultraviolet rays. It is also effective in suppressing the burn of the protruding plate 2 due to the action.
[0040]
The surface gas barrier layer 1 is made up of an artificial wood pattern by printing or the like while making use of the design and texture of the laminated veneer 2 to homogenize the natural wood grain variation and / or For the purpose of homogenizing the color variation of natural wood by uniformly coloring, a transparent pattern layer 13 (including the case of a plain colored layer, the same applies hereinafter) is provided on one or both sides thereof. Can do.
[0041]
In addition, when aiming at coloring without a pattern, it is good also as a transparent or translucent colored film by knead | mixing a coloring agent in the synthetic resin film 11 used for the surface gas interruption | blocking layer 1. FIG. It is of course possible to use the coloring of the synthetic resin film 11 by this method together with the pattern layer 13 by printing or the like.
[0042]
The transparent pattern layer 13 may use a transparent or translucent printing ink using a highly transparent dye or pigment, or may use a printing ink that is low in transparency or substantially opaque. Even if it prints in the shape of a halftone dot with many omissions, it is possible to maintain the transparency that can substantially see through the protruding plate 2.
[0043]
The surface gas barrier layer 1 has a transparent or translucent surface for imparting surface properties such as surface hardness, abrasion resistance, scratch resistance, solvent resistance, and contamination resistance, if necessary. A protective layer can also be provided.
[0044]
For the surface protective layer, a cross-linking curable resin such as a two-component curable urethane resin or an ionizing radiation curable resin is generally used from the viewpoint of physical properties. Further, for example, an ultraviolet absorber, a light stabilizer, a heat stabilizer, a lubricant, an antistatic agent, an anti-condensation agent, an antibacterial agent, an antifungal agent, an anti-friction agent, a colorant, and a filler as needed It is also possible to add additives such as those as long as they are within the range not significantly disturbing the transparency.
[0045]
From the viewpoint of weather resistance, which is the main object of the present invention, the backside gas barrier layer 3 is not particularly troublesome even if it is transparent or translucent like the surface gas barrier layer 1. However, in order to conceal the color and defects of the surface of the substrate to be adhered, which is the object to which the veneer sheet of the present invention is to be adhered, and to stabilize the appearance design after being adhered, it must be opaque. Is preferred.
[0046]
The backside gas barrier layer 3 can be made of the same material as that of the surface gas barrier layer 1 from the viewpoint of gas (oxygen and water vapor) barrier properties. A masking layer made of opaque printing ink or paint is provided on one side or both sides of the same gas barrier layer as in layer 1 or a pigment having high hiding power is kneaded into the synthetic resin film 11 to make the masking opaque. It may be colored.
[0047]
However, in order to provide sufficient concealability without increasing the thickness of the backside gas barrier layer 3 or increasing the number of manufacturing steps, a metal thin film such as aluminum is used instead of the inorganic thin film layer in the inorganic deposited film described above. It is preferable to use a metal vapor-deposited film (FIG. 1) formed by forming the layer 32 on one side or both sides of the synthetic resin film 31, or a metal foil 33 (FIG. 2) such as an aluminum foil.
[0048]
The metal vapor-deposited film is more suitable as a material for the backside gas barrier layer 3 because it has better handleability such as crease resistance and puncture resistance than the metal foil and is available at a lower price than the inorganic vapor-deposited film in the market. It can be said that. The thickness is about 8-12 μm, and sufficient performance can be obtained.
[0049]
When using the metal vapor deposition film having the metal vapor deposition layer 32 provided on only one side of the synthetic resin layer 31, the metal vapor deposition layer 32 may be used facing the back surface (the surface opposite to the protruding plate 2 side). Is possible.
[0050]
However, in order to prevent damage to the metal vapor deposition layer 32 in the manufacturing process of the veneer sheet or in a subsequent process, it is preferable to use the metal vapor deposition layer 32 attached to the protrusion plate 2 side. According to this affixing method, the exposed surface of the back surface of the back gas barrier layer 3 is not a metal vapor-deposited layer 32 that is difficult to adhere, but a general-purpose synthetic resin film 31. There is also an advantage that the range of selection of an adhesive or a pressure-sensitive adhesive is expanded.
[0051]
The adhesive used for the adhesive layer 41 that bonds the surface gas barrier layer 1 and the protruding plate 2 is originally transparent or translucent in order to make use of the design feeling and material feeling of the protruding plate 2, or during the bonding operation. Even if it is opaque, it only needs to be transparent or translucent after curing. For example, vinyl acetate adhesive, urethane adhesive, polyester adhesive, epoxy adhesive, acrylic adhesive, synthetic rubber adhesive Any conventionally known adhesive such as an agent can be used.
[0052]
The adhesive used for the adhesive layer 42 that bonds the backside gas barrier layer 3 and the protruding plate 2 is basically the same as that used for bonding the surface gas blocking layer 1 and the protruding plate 2 described above. It is not limited to transparent or translucent, and may be opaque.
[0053]
In particular, if a color similar to the color of the protruding plate 2 is used, the back gas blocking layer 3 is not sufficiently concealed, or the back gas blocking layer 3 itself is not preferable for backing the protruding plate 2. Even if it has, it can have the function which supplements concealment property by the adhesive bond layer 42, or adjusts a background color, and stabilizes an external appearance design. In this case, the adhesive layer 42 is most effective if it is opaque, but a certain effect can be obtained even if it is translucent.
[0054]
In the protruding plate sheet of the present invention, the configuration of the back surface side of the back gas blocking layer 3 is not limited at all. For example, when the same workability as a conventional veneer sheet with the back surface of the veneer lined with Japanese paper or nonwoven fabric is required, the back surface of the back gas barrier layer 3 may be lined with Japanese paper or non-woven fabric.
[0055]
Moreover, when performing an adhesive process on the back surface of the veneer sheet, the adhesive layer 5 may be formed on the back surface of the back gas barrier layer 3 via an appropriate backing layer, or on the back surface of the back gas barrier layer 3. You may form the adhesive layer 5 directly. As the pressure-sensitive adhesive in this case, conventionally known pressure-sensitive adhesives such as acrylic, synthetic rubber, and silicone can be arbitrarily used.
[0056]
Moreover, you may laminate | stack the release paper or release film in which the release process by the silicone compound etc. was given to the back surface of this adhesive layer 5, and if needed on the surface of the surface gas barrier layer 1 The pressure-sensitive adhesive layer 5 may be wound and used as it is overlaid on the surface gas barrier layer 1 without being subjected to release treatment and laminated with release paper or the like.
[0057]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to specific examples. In addition, this invention is not limited at all by these examples.
[0058]
Example 1
Transparent ceramic vapor-deposited polyethylene terephthalate film with a thickness of 12 μm (trade name: Ecosial, moisture permeability 1 g / m 2 · 24 hr or less, oxygen permeability 1 cm 3 / m 2 · 24 hr · atm or less) (ceramic vapor-deposited film) After the primer treatment on the vapor-deposited surface of), a transparent wood grain pattern was printed using a highly transparent printing ink.
[0059]
The printed surface of the printed ceramic vapor-deposited film was bonded to the surface of a 200 μm thick veneer (merapie material) using a transparent polyester adhesive (coating amount after drying 30 g / m 2 ).
[0060]
Next, a 12 μm thick aluminum vapor-deposited polyethylene terephthalate film (water vapor permeability 1 g / m 2 · 24 hr or less, oxygen permeability 1 cm 3 / m 2 · 24 hr · atm or less) (aluminum vapor-deposited film) is deposited on the rear surface of the protruding plate. Then, they were bonded together using a polyester-based adhesive colored in a light brown and opaque color (coating amount after drying 30 g / m 2 ).
[0061]
Thereafter, an acrylic pressure-sensitive adhesive was applied to the back surface of the aluminum vapor-deposited film to a thickness of 40 μm after drying to produce a veneer sheet according to the present invention.
[0062]
Example 2
In Example 1, in place of the ceramic vapor-deposited film, a transparent polypropylene resin layer having a thickness of 12.5 μm was laminated on both sides of a transparent ethylene-vinyl acetate copolymer resin layer having a thickness of 25 μm. A co-extrusion biaxially stretched film (water vapor permeability of about 5 g / m 2 · 24 hr, oxygen permeability of 1 cm 3 / m 2 · 24 hr · atm or less) is used, and the rest is the same as in Example 1 above. Was made.
[0063]
Example 3
In Example 1, an aluminum foil having a thickness of 15 μm (moisture permeability of 1 g / m 2 · 24 hr or less, oxygen permeability of 1 cm 3 / m 2 · 24 hr · atm or less) was used in place of the aluminum deposited film, and the others were A veneer sheet according to the present invention was produced in the same manner as in Example 1.
[0064]
Example 4
In Example 2 above, an aluminum foil having a thickness of 15 μm (moisture permeability of 1 g / m 2 · 24 hr or less, oxygen permeability of 1 cm 3 / m 2 · 24 hr · atm or less) was used in place of the aluminum vapor-deposited film. A veneer sheet according to the present invention was produced in the same manner as in Example 2.
[0065]
Comparative Example 1
In Example 1 above, a transparent biaxially stretched polypropylene film having a thickness of 25 μm (moisture permeability of about 5 g / m 2 · 24 hr, oxygen permeability of about 1500 cm 3 / m 2 · 24 hr · atm) is used instead of the ceramic deposited film. In addition, a veneer sheet was produced in the same manner as in Example 1 above.
[0066]
Comparative Example 2
In Example 1 above, a transparent ethylene-vinyl alcohol copolymer resin film having a thickness of 25 μm (moisture permeability of about 80 g / m 2 · 24 hr, oxygen permeability of 1 cm 3 / m 2 · 24 hr · atm in place of the ceramic deposited film) In the same manner as in Example 1 above, a veneer sheet was prepared.
[0067]
Comparative Example 3
In Example 1 described above, instead of the aluminum vapor-deposited film, a non-woven fabric with a basis weight of 30 g / m 2 (both moisture permeability and oxygen permeability are very large and cannot be measured) is used as an ethylene vinyl acetate adhesive (coating amount after drying: 30 g). / M 2 ), and a veneer sheet was prepared in the same manner as in Example 1 above.
[0068]
Comparative Example 4
In Comparative Example 3, a veneer sheet was produced in the same manner as in Comparative Example 3 except that the same polypropylene film as that used in Comparative Example 1 was used instead of the ceramic deposited film.
[0069]
Discoloration resistance test The veneer sheets of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 4 described above were placed in a constant temperature and humidity chamber at 40 ° C. and 90% RH, and after 500 hours, the same sheets as those at 20 ° C. and 30% were obtained. When compared with a reference sample stored in the dark place of RH (visual observation from the surface, that is, the non-adhesive surface), no color change was observed in the veneer sheets of Examples 1 to 4, whereas Comparative Example The veneer sheets of Nos. 1, 2 and 4 were remarkably discolored, and moderate discoloration was observed on the veneer sheet of Comparative Example 3.
[0070]
【The invention's effect】
As described above in detail, the veneer sheet according to the present invention is formed by covering the front and back surfaces of the veneer with an oxygen-blocking and water-vapor-blocking gas barrier layer, so that oxygen and Since it prevents water from entering the veneer from outside air, it is less likely to cause discoloration or corrosion even when used for a long time compared to conventional veneer sheets, and it has a beautiful design that makes use of the veneer's texture. Can be maintained for a long time.
[0071]
Furthermore, by providing a sheet layer such as a synthetic resin film or metal foil on both sides of the veneer, cracking, peeling, scratching, etc. of the veneer during processing are prevented, and processing suitability and ease of handling increase. Phenomenon such as floating or swelling due to expansion / contraction of the veneer after sticking to the substrate to be bonded, see-through or push-up of the butted portion, etc. due to the loss of expansion / contraction of the veneer due to the movement of moisture between the veneer and the outside There are side effects such as being able to prevent.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing an embodiment of a veneer sheet according to the present invention.
FIG. 2 is a side sectional view showing an embodiment of a veneer sheet according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Surface gas barrier layer 11 Synthetic resin film 111 Water vapor barrier synthetic resin layer 112 Oxygen barrier synthetic resin layer 12 Inorganic thin film layer 13 Picture layer 2 Veneer board 3 Back surface gas barrier layer 31 Synthetic resin film 32 Metal thin film layer 33 Metal foil 41 Adhesion Adhesive layer 42 Adhesive layer 5 Adhesive layer

Claims (2)

突板の表裏を、酸素透過度が100cm /m ・24hr・atm以下で透湿度が10g/m ・24hr以下の気体遮断層で被覆してなる突板シートであって、前記表面側の気体遮断層は透明又は半透明であり、透視性の着色又は絵柄が施されてなり、裏面側の気体遮断層は、金属箔又は少なくとも片面に金属薄膜層が形成された合成樹脂フィルムであることを特徴とする突板シート。A veneer sheet in which the front and back surfaces of a veneer are covered with a gas barrier layer having an oxygen permeability of 100 cm 3 / m 2 · 24 hr · atm or less and a moisture permeability of 10 g / m 2 · 24 hr or less, The barrier layer is transparent or translucent, and is provided with a transparent coloring or pattern, and the gas barrier layer on the back side is a metal foil or a synthetic resin film having a metal thin film layer formed on at least one side. Characteristic veneer sheet. 前記表面側の気体遮断層は、少なくとも片面に無機物薄膜層が形成された合成樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1記載の突板シート。The veneer sheet according to claim 1, wherein the gas barrier layer on the surface side is a synthetic resin film having an inorganic thin film layer formed on at least one surface .
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