JP3785391B2 - Electronic device support and storage device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器及び筐体の一方から他方へ伝わる衝撃や振動を緩和可能なように、電子機器を筐体に支持する支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータや、オーディオ機器など筐体内に電子機器を組み込んだ装置において、この組み込まれる電子機器は、種々の方法で筐体内に支持されている。
【0003】
例えば、組立作業の効率化を図るため、あるいは交換等を容易にするために、電子機器をユニット化した内蔵型装置は、その側面をねじなどの支持具により筐体に固定して支持する構造になっている。具体的に、パーソナルコンピュータでは、その筐体に、ユニット化した内蔵型装置である磁気ディスク装置や光ディスク装置などの内蔵型周辺装置が、その両側面をねじにて固定することで支持されている。
【0004】
ところで、上記電子機器には、衝撃に弱い電子部品や可動機構が搭載されていることも多く、その場合、筐体に加わった衝撃が電子機器へ、そのまま伝わると、電子機器内の電子部品や可動機構が故障する可能性がある。また、モーター等の振動源が電子機器に搭載されている場合、この電子機器で発生した振動が筐体へそのまま伝わると、筐体が振動して騒音の原因となったり、さらに他の部品に振動が伝わって予期しない悪影響を及ぼしたりする可能性がある。
【0005】
これに対し、衝撃や振動を緩和する構造の一つとして、従来、電子機器を筐体に固定していたねじの部分を、筐体と電子機器とねじとの間に弾性体などの緩衝部材を挟むようにし、この緩衝部材により筐体若しくは電子機器からの衝撃及び振動を吸収するようにした構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−28836(4−6頁、第1−2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例の構造では、衝撃や振動の力を受ける緩衝部材の受圧面積は、ねじに取り付けたワッシャ程度の面積しかとることができず、緩衝部材にかかる圧力が大きいため、緩衝部材はバネ定数の大きな弾性材料とする必要がある。このため、緩衝部材としては、硬めで緩衝効果が小さいものしか使用できず、十分な緩衝性能を得ることが難しいという問題点がある。
【0008】
その他の衝撃や振動を緩和する構造としては、筐体全体を緩衝部材で包むような構造も考えられるが、電子機器が発生する熱の放熱が阻害される問題や、緩衝部材が多量に必要となりコストが高くなってしまうという問題がある。
また近年、電子機器(例えば、PCカード型のハードディスク等)を、デジタルカメラ用のデータ記録媒体や、携帯型音楽再生装置用の音楽データ記録媒体として、携帯して利用する装置に用いることが考えられている。このような用途において電子機器は、車上等の振動環境に置かれたり、不用意に周囲の物にぶつけたり、ぶつけられたりして衝撃や振動を受けやすい状況になる。このため、できるだけ簡易な構造で、より良い緩衝効果が得られる支持具が望まれている。
【0009】
本発明は、こうした問題点に鑑みなされたものであり、簡易な構造で緩衝性能に優れた支持具、及び、本支持具を用いた収納装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の支持具においては、電子機器を収納可能な筐体の開口部に設けられ、押さえ板が、エラストマーまたは膠化体状樹脂からなる緩衝部材を、筐体の外側から開口部側に押圧することにより、該緩衝部材が該電子機器の開口部側端部を掴持するように該緩衝部材を変形させ、押さえ板が緩衝部材を押圧した状態で、押さえ板を筐体に固定部が固定して、筐体内に収納された電子機器を筐体に支持する。また、押さえ板には、前記緩衝部材を収納することにより前記筐体内に収納された前記電子機器を位置決めするための凹部が形成されている。
【0011】
このように構成された本発明の支持具によれば、緩衝部材が、電子機器の開口部側端面に当接して押さえ板で押圧されると当接面からはみ出して、電子機器の開口部側端部を掴持し、電子機器と押さえ板(ひいては筐体)との間に緩衝部材が介在した状態で、電子機器を筐体に支持することができる。
【0012】
そして、電子機器及び筐体の一方から他方へ伝わる衝撃や振動などの外力は、緩衝部材を通してもう一方に伝わろうとする。このとき、緩衝部材が弾性をもつエラストマー又は膠化体状樹脂のため、緩衝部材を通る外力を、緩衝部材の変形により吸収して伝播する外力を緩和できる。そして、変形した緩衝部材は、緩衝部材の弾性体としての復元力により元の形状に戻るため掴持状態を維持できる。
【0013】
また、緩衝部材が当接する電子機器の開口部側端面を支持面とするため、緩衝部材が外力を受ける面積を広くとることができ、緩衝部材が受ける圧力が小さくなり、高い緩衝性能をもつ支持具にできる。
尚、緩衝部材は、上記支持具を構成し得る形状であれば、特に具体的な形状は限定されない。また、本緩衝部材の材質は、押圧による変形が容易で開口部側端部を掴持するのに適し、弾性を持ち衝撃及び振動を吸収・緩和できるエラストマーまたは膠化体状樹脂を使用する。
【0014】
このうち、膠化体状樹脂は、樹脂成分が相互に架橋して網目状の組織を形成するとともに、その網目組織の間隙に可塑剤等の流動性成分を包含したまま、全体としての流動性を失ってゲル状になっているため(換言すれば、いわゆる粘弾性を示し、損失係数がきわめて大きいため)、振動を速やかに収束させることができる点で特に望ましい。
【0015】
また、押さえ板は、緩衝部材が電子機器の開口部側端部を掴持するように、緩衝部材を押圧して変形させるような形状になっている。具体的に、押さえ板の形状は、緩衝部材が、押さえ板からの押圧力により電子機器の開口部側端部に押し付けられ変形して、電子機器の開口部側端部の3面〜5面に接触し、開口部側端面を掴持するようになっていれば平板でも良いし、特に掴持しやすいように箱型や、お椀型などの形状となっていても良い。
【0017】
また、本発明(請求項1)の支持具によれば、押さえ板により、電子機器の開口部側端面に緩衝部材を当接して押圧すると、押さえ板に凹部が形成されているため、押さえ板側に戻された緩衝部材が凹部に収納されるように変形して、コの字形状になろうとし、当接する電子機器の開口部側端部を挟み込むような状態になる。このため、押さえ板の押圧による力が、電子機器の開口部側端部を掴持するように加わり易く、掴持の精度が高くなる。
【0018】
また、緩衝部材がコの字形状になろうとするとき、2方から挟み込まれる電子機器の開口部側端部には、コの字形状の中心位置となる凹部の中心方向に移動するような力がかかる。このため、筐体に支持したときの電子機器の位置を押さえ板の凹部の位置にて決めることができる。このように、本支持具では、押さえ板を筐体に固定する際に、電子機器の位置がある程度ずれていても、押さえ板の凹部の形状に習って電子機器が移動するため、電子機器の細かい位置設定が不要で、支持具での支持作業を容易にできる。
【0019】
尚、押さえ板の凹部には、あらかじめ緩衝部材が入り込むようになっていても良いが、空間が空いていた方が緩衝部材の移動がしやすく、より掴持する状態となりやすいので好ましい。
一方、電子機器の交換を頻繁に行う用途の筐体において、支持具での支持手順を簡単にしたい場合がある。このためには、固定部を請求項2に記載のように構成すると良い。
【0020】
即ち、請求項2記載の支持具における固定部は、押さえ板の一端を筐体の開口部付近に回動可能にヒンジ部で固定し、ヒンジ部を中心に押さえ板を回動させて、押さえ板にて緩衝部材を押圧した際、押さえ板のヒンジ部とは反対側端部を係止部で筐体に着脱自在に固定する。
【0021】
このように構成された、本発明(請求項2)の支持具では、係止部の係止を解除し、押さえ板をヒンジ部を中心に回動させて外すことにより、電子機器の支持を解除して電子機器を交換することができる。この時、押さえ板は、ヒンジ部により保持されているので、押さえ板の行方を気にする必要が無い。また、本支持具では、押さえ板の装着の際も、ヒンジ部を中心に押さえ板を回動して係止部で係止するだけで押さえ板を装着でき、筐体に対する押さえ板の位置あわせが不要である。このように本支持具では、押さえ板の脱着作業を容易にできる。
【0022】
一方、一つの筐体に、複数種類の電子機器の内いずれでも装備できるようにしたい場合がある。このとき、押さえ具及び緩衝部材を変えずに複数種類の電子機器を支持できるようにするには、請求項3に記載のように構成されていると良い。
【0023】
即ち、請求項3記載の支持具において、開口部側端部は、電子機器から突出するように電子機器に装着可能であって緩衝部材にて掴持可能な大きさの突起部を有する補助具として構成されている。
このように構成された、本発明(請求項3)の支持具によれば、補助具の突起部を、押さえ板により押圧された緩衝部材に掴持させて、電子機器を筐体に支持できる。このため、電子機器毎に、当該電子機器に装着可能な補助具を用いることにより、開口部側端面の形状が違う電子機器を一つの筐体に支持することができる。
【0024】
また、補助具を用いない場合には、押さえ板及び緩衝部材の大きさは、電子機器の開口部側端部を掴持するために開口部側端面より大きくする必要があるなど、電子機器の開口部側端面の形状による制約を受ける。しかし、補助具を用いると、補助具の突起部が見かけ上の電子機器の開口部側端部になり、電子機器の開口部側端面の形状による制約を受けることなく、突起部の形状は押さえ板及び緩衝部材の状態により設定するので、押さえ板及び緩衝部材の形状を、筐体の形状や使用状況等に応じて設定することができる。例えば、他の部品との干渉など筐体の制約により、押さえ板を電子機器の開口部側端面の大きさまで大きくできない場合や、想定される衝撃及び振動が小さく、緩衝部材の面積(ひいては、押さえ板の大きさ)を大きくする必要が無い場合、逆に緩衝効果を高めるため緩衝部材の面積を電子機器の開口部側端面より大きくしたい場合などにおいて、補助具を用いることにより、各々の状況に応じた押さえ板及び緩衝部材を設定できる。
【0025】
一方、請求項4記載の電子機器の収納装置においては、電子機器を収納可能で、少なくとも側壁の一部が開口された筐体と、筐体の開口部に設けられ、筐体内に収納された電子機器を筐体に支持する支持具とを備えた電子機器の収納装置であって、この支持具は、請求項1〜請求項3何れか記載の支持具であることを特徴とする。
【0026】
このように構成された本発明(請求項4)の電子機器の収納装置によれば、電子機器及び筐体の一方から他方へ伝わる衝撃や振動を緩和可能なように、電子機器を筐体内に収納することができる。
また、請求項5記載の電子機器の収納装置において、筐体には、互いに対向する側壁に形成された一対の開口部が設けられ、支持具は、その一対の開口部に夫々設けられる。
【0027】
このように構成された本発明(請求項5)の電子機器の収納装置によれば、筐体内に、電子機器を、電子機器の両側端で支持できる。このため、本収納装置は、電子機器と筐体とを直接接触しない状態とすることができ、高い緩衝効果をもつことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例として、デスクトップ型のパーソナルコンピュータの一部となる筐体10に、ハードディスクドライブ(以下、HDDと呼ぶ。)30を搭載した状態を示す斜視図である。
【0029】
第1実施例の支持具は、HDD30等を搭載する筐体10において、HDD30及び筐体10の一方から他方へ伝わる衝撃や振動を緩和可能なように、HDD30を筐体10に支持する物である。
そして、本支持具は、本発明の電子機器に相当するHDD30に装着した補助具40、補助具40をHDD30に固定するねじ50、補助具40に当接する緩衝部材70、緩衝部材70を押さえる押さえ板60、押さえ板60を筐体10に固定するねじ80で構成されている。
【0030】
尚、ねじ80は、本発明の固定具に相当する。
また、HDD30は、金属製のケース内に内部機構を収納した構造になっていて、その外形は、例えばATAPI規格の3.5インチサイズの大きさで、薄い直方体状になっている。そして、HDD30には、両側面に支持用のねじ穴がATAPI規格に従いあけられている(通常片側あたり3カ所あけられている。)。
また、本発明の要部には直接関係しないので、図示を省略しているが、HDD30からは、パーソナルコンピュータ側及び電源側との接続に必要なケーブル等が外部へ導出されている。
【0031】
また、補助具40は、図2(a)に示す様に、略長方形の板金からなり、板金の途中から延出した板状の突起部41、及び、その突起部41が延出した箇所の両側の2箇所に通し穴42を備える。そして、突起部41は、長方形の板金の長手方向に対し直角方向に切れ目を2カ所入れ、切れ目の端には応力が集中して亀裂が発生しないよう円弧状の加工をし、切れ目の間の板の部分を90度折り曲げて作製されている。尚、突起部41は、HDD30の重量及び使用環境で想定される外部からの衝撃を支えるのに十分な強度を有する、大きさ及び板厚に構成されている。また、通し穴42は、HDD30の側面に開けられたねじ穴のうちの2箇所の位置に合致するように開けられている。
【0032】
また、筐体10は、HDD30等の電子機器を3個、縦方向に重なるように内蔵する空間をもつよう、金属板を方形の箱形に形成したものであり、その正面はHDD30を挿入できるよう大きく開口し、左右の側面には、HDD30等の電子機器を3個、夫々支持するために開口した3対の開口部12と、各開口部12に対応する押さえ板60を固定するためのねじ穴14とが形成されている。尚、ねじ穴14は、各開口部12の左右に2箇所づつ形成されている。
【0033】
また、筐体10の内側には、各開口部12の下方に、L字型の板金を逆さまにした状態の置き台15が形成されている。これは、HDD30が押さえ板60で支持される位置より若干下に位置し、押さえ板60で支持する前のHDD30の置き場所となる。
【0034】
一方、押さえ板60は、図2(b)に示すように、長方形状の中央部が長手方向に沿って凹形状となっている凹部63、凹形状の両端の平らになった部分の平部64、平部64から延出したフランジ部65、ねじ80を通すための通し穴62で構成されている。尚、押さえ板60は、長方形状の板金を、長手方向に沿って凹形状となるよう折り曲げて凹部63を形成し、この凹部63の両端を開いて平らにして平部64とし、平部64の各両端に計4箇所フランジ部65を形成し、各フランジ部65に通し穴62を開けることにより作製されている。そして、押さえ板60の全体の幅は、押さえ板60を筐体10に取り付けた時に、隣の押さえ板60と重ならないような幅で、凹部63の幅は、押さえ板60を筐体10に取り付けた状態で緩衝部材70が入り込む空間を確保できる幅で、凹部63の深さは、補助具40の突起部41の高さと同じか、より深い深さである。
【0035】
また、緩衝部材70は、平板状の形状で、その大きさは、押さえ板60が筐体10に固定する位置まで緩衝部材70を押圧して、緩衝部材70が変形させられた状態にて補助具40の突起部41を掴持するのに十分な幅及び厚さとなっていて、長手方向の長さは、押さえ板60の凹部63の長さに合わせてある。
【0036】
そして、緩衝部材70の材質は、ウレタン樹脂系のゲル状材料からなる膠化体状樹脂である。この膠化体状樹脂は、ウレタン樹脂が相互に架橋して網目状の組織を形成するとともに、その網目組織の間隙に可塑剤等の流動性成分を包含したまま、全体としての流動性を失ってゲル状になっているものである。このような膠化体状樹脂は、いわゆる粘弾性を示し、損失係数が比較的大きいため、伝達された振動エネルギーの大部分を、内部で熱エネルギーに変換して消費させることができ、優れた緩衝性能を発揮する。尚、緩衝部材70は、押さえ板60の平部64に接着されている。
【0037】
ここで、HDD30を、第1実施例の支持具で筐体10に支持する時の手順を、図3に示し説明する。尚、図3は、図1の矢視A−A部分の断面を示したものである。
まず、筐体10のHDD30を内蔵しようとする位置の両側の開口部12に、それぞれ補助具40を突起部41が開口部12から外に出るように筐体10の内側にもっていき、HDD30を筐体10内の補助具40と同じ位置に挿入して置き台15の上に置く。そして、開口部12の外側から補助具40の通し穴42を通した2本のねじ50で、両側の補助具40をHDD30に固定する。
【0038】
次に、図3(a)に示すように、それぞれの開口部12の位置に、緩衝部材70が装着された押さえ板60をもってくる。
次に、押さえ板60を押して緩衝部材70を補助具40の突起部41に押圧し、図3(b)のように、緩衝部材70が押さえ板60の凹部63に収納されるように変形させる。
【0039】
次に、図3(c)のように、さらに押さえ板60を押し込み、押さえ板60の平部64が、筐体10に当接する位置にする。そして、この状態でねじ80を、押さえ板60の通し穴62を通して筐体のねじ穴14に締め込む。これにより、押さえ板60を筐体10に固定して、HDD30の筐体10への支持作業を完了する。
【0040】
つまり、押さえ板60により緩衝部材70を、補助具40の突起部41に押圧すると、緩衝部材70は、凹部63に収納されるように変形してコの字形状になろうとし、突起部41を挟み込むような状態になる。そして、押さえ板60からの押圧力が緩衝部材70から突起部41に加わり、緩衝部材70が補助具40を掴持するようになる。このとき、緩衝部材70に挟み込まれた突起部41では、突起部41の両側面での力が均等になるよう、凹部63の中心位置に移動するような力が働くため、置き台15に置かれ、凹部63の中心位置からずれていたHDD30は、置き台15から持ち上がり、凹部63の中心位置付近に来る。そして、押さえ板60をねじ80で筐体10に固定することにより、補助具40(ひいてはHDD30)と、押さえ板60(ひいては筐体10)との間に、緩衝部材70を介在させ、HDD30を筐体10内に支持する状態となる。
【0041】
尚、第1実施例の支持具では、前後方向の外力に対しては、HDD30を積極的に支持する構造にはなっていないが、緩衝部材70は粘性が大きく、摩擦力により保持される状態となっている。
また、上記支持手順は、HDD30の両側を同時に支持していくように説明したが、片方づつ行ってもよい。
【0042】
[効果]
以上説明したように、第1実施例の支持具によれば、HDD30に固定した補助具40の突起部41を、膠化体状樹脂からなる緩衝部材70にて掴持した状態で、HDD30を筐体10内に支持することができる。
【0043】
このため、HDD30及び筐体10の一方から他方へ伝わる衝撃や振動などの外力を、緩衝部材70の変形により吸収できる。そして、変形した緩衝部材70は、弾性体としての復元力により元の形状に戻るため掴持状態を維持できる。特に、補助具40の突起部41の形状が水平方向に広く、上下方向の力を受ける緩衝部材70の面積が広くなっているため、HDD30としてクリティカルな衝撃方向である上下方向の衝撃に対して、高い緩衝性能を得ることができる。
【0044】
また、従来のように、HDD30を筐体に直接ねじで固定する場合は、HDD30のねじ穴位置を筐体の穴位置にきっちり合わせてねじ止めする必要があったが、第1実施例の支持具では、HDD30の位置が多少ずれていても、押さえ板60を筐体10に固定する際に、補助具40の突起部41が押さえ板60の凹形状に習うようにHDD30が移動する。このため、HDD30の取り付け作業を、HDD30の位置を細かく気にすることなく行うことができ、作業性を向上できる。
[第2実施例]
次に、第2実施例として、携帯型音楽再生装置における支持具について説明する。
【0045】
図4は、本発明の第2実施例の支持具を用いた携帯型音楽再生装置の全体的構成を示す斜視図である。また図5は、この携帯型音楽再生装置の断面図である。尚、携帯型音楽再生装置とは、装置本体の筐体110内に収納されたPCカード130に記憶された音楽データを、図示しない音楽再生ユニットで再生する装置である。
【0046】
第2実施例の支持具は、この携帯型音楽再生装置において、筐体110及びPCカード130の一方から他方へ伝わる衝撃や振動を緩和可能なように、PCカード130の一端を筐体110に支持するものである。
そして、本支持具は、筐体110とともに外郭の一部となり、本発明の押さえ板に相当する押さえ蓋160、本発明の電子機器に相当するPCカード130に当接する緩衝部材170、押さえ蓋160の一端を筐体110の開口部112付近に回動可能に固定するヒンジ部181、筐体110の開口部112付近に装着された連結具183に着脱自在に係止する係止具182で構成されている。
【0047】
尚、PCカード130は、例えばPCカード規格(PC Card Standard)のtype2に準ずる形状の板状の直方体に形成され、筐体110と機械的に接続し、かつ筐体110に内蔵する音楽再生ユニットと電気的に接続するためのコネクタ131を備える。
【0048】
また、筐体110は、方形の箱形に、金属または樹脂で形成されたものであり、PCカード130を挿入するための開口部112と、筐体110内におけるPCカード130の概略の位置を設定するガイド113と、PCカード130を挿入する空間の端に設けられたコネクタ111とを備える。尚、このコネクタ111は、PCカード130のコネクタ131と嵌合できるようになっている。
【0049】
また、押さえ蓋160は、方形の箱型に、金属または樹脂で形成されたものであり、筐体110の開口部112と対向し、開口部112を閉塞するように重なる対向部162と、内設される緩衝部材170がPCカード130と当接し押し戻されて入ることができる凹部163とが形成されている。また、押さえ蓋160は、対向部162付近を、ヒンジ部181で筐体110の開口部112付近に取り付けられ、これと反対側の対向部162付近に係止具182が取り付けられている。そして、筐体110には、対向部162が開口部112と重なった状態で、係止具182に連結される連結具183が取り付けられている。
【0050】
一方、緩衝部材170は、材質が、第1実施例の緩衝部材70と同様の材料である。そして、緩衝部材170は、略直方体の形状で、PCカード130と当接する部分が、PCカード130の形状に沿うように凹形状となっており、押さえ蓋160に内設した状態で、押さえ蓋160の対向部162より外側にはみ出し、対向部162を筐体110の開口部112に重ねたときに筐体110側へ入り込む大きさになっている。尚、筐体110のガイド113による空間は、押さえ蓋160を閉じて緩衝部材170がPCカード130に押圧された時に、緩衝部材170が緩衝効果を得るだけ入り込むスペースがあるような広さになっている。また、緩衝部材170は、押さえ蓋160内の底面に、接着剤により接着されている。
【0051】
また、係止具182及び連結具183は、それぞれ弾性変形可能な合成樹脂により一体成形されている。そして、係止具182は、断面が矢尻形状の係止突片182aを備える。また、連結具183は、係止突片182aを挿入可能な挿入空間183cと、係止突片182aを挿入するための、係止突片182aより高さ方向が低い開口部183aと、係止突片182aの挿入状態で、係止突片182aの矢尻形状部分を押すことができるよう開けた開放窓183bとを備える。
【0052】
尚、係止具182と連結具183とは次のように係止及び解除される。
まず、係止具182の係止突片182aを連結具183の開口部183aに押し込むと、係止突片182aは、矢尻形状の部分が開口部183aの大きさに習って弾性変形して開口部183aを通る。そして、係止突片182aは、連結具183の挿入空間183cに達すると、元の矢尻形状に戻り、開口部183aに対し逆止片として作用して、係止具182が連結具183に係止される。
【0053】
次に、連結具183に開けられた開放窓183bから係止突片182aを手で押して、開口部183aの高さまで変形させると、係止突片182aの逆止片としての作用は無くなり、係止具182は係止が解除される。
ここで、PCカード130を筐体110内部に挿入し、その一端を押さえ蓋160で支持するときの手順について説明する。
【0054】
まず、PCカード130を筐体110の開口部112からガイド113に挿入して押し込み、PCカード130のコネクタ131と、筐体110のコネクタ111とを嵌合させる。
次に、手で、押さえ蓋160をヒンジ部181にて回動させ、緩衝部材170をPCカード130に押し当てる。
【0055】
次に、さらに押さえ蓋160を押し、押さえ蓋160の対向部162が筐体110の開口部112に重なる状態にするとともに、係止具182の係止突片182aを連結具183に挿入して係止して、押さえ蓋160を筐体110に固定する。
【0056】
つまり、はじめの押さえ蓋160が開いた状態では、図5(a)のように、緩衝部材170は略直方体状である。そして、押さえ蓋160が筐体110の開口部112に重なった状態では、図5(b)のように、緩衝部材170が変形して、押さえ蓋160の凹部163の中に入り込むと共に、筐体110のガイド113側にも入り込み、PCカード130の端部を掴持するようになっている。
【0057】
このとき、押さえ蓋160の凹部163に緩衝部材170が入り込むと、緩衝部材170がコの字のように変形して、PCカード130を挟み込むため、PCカード130は、押さえ蓋160の凹部163の中心位置の方へ移動する。そして、PCカード130とガイド113の間にも隙間ができて緩衝部材170が入り込むため、PCカード130は、ガイド113とは接触しなくなっている。このように、PCカード130の一端を、押さえ蓋160が緩衝部材170を介して筐体110に支持している。
[効果]
以上説明したように、第2実施例の支持具では、PCカード130の一端を、緩衝部材170が掴持して、PCカード130と押さえ蓋160との間に緩衝部材が介在した状態で、PCカード130の一端を筐体110に支持できる。
【0058】
そして、緩衝部材170が弾性をもち緩衝性能に優れる膠化体樹脂のため、本実施例の支持具では、PCカード130の一端及び筐体110の一方から他方へ伝わる衝撃や振動などの外力に対し、緩衝部材170の変形により吸収でき、変形した緩衝部材170は、その弾性体としての復元力により元の形状に戻り掴持状態を維持できる。
【0059】
また、本支持具では、押さえ蓋160を筐体110に固定する前、PCカード130が偏りガイド113に当たる状態であっても、PCカード130が押さえ蓋160の凹形状に習い移動するため、PCカード130の位置を気にすることなく装着でき、また、押さえ蓋160の固定位置はヒンジ部181により決まり、押さえ蓋160の位置あわせをする必要も無い。このように、本支持具では、支持具での支持作業を簡易にできる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
【0060】
例えば、被支持物として、第1実施例ではHDD30としたが、これに限るものでは無く、同じATAPI規格に準拠する外形のものであれば第1実施例の支持具で支持可能である。また、ATAPI規格外の形状の被支持物でも、被支持物へ取り付ける箇所の形状が被支持物に合った補助具とすれば、第1実施例の支持具で支持可能である。
【0061】
また、第2実施例においてもPCカード130を、磁気ディスクを有した記憶装置としての機能を持つものとしたが、PCカード規格に従う形状の種々あるPCカードであれば支持可能である。また、PCカード規格に従わない場合は、形状にあった押さえ蓋及び緩衝部材とする、若しくは補助具を用いれば支持可能である。
【0062】
また、第1実施例の補助具40は、HDD30側面の長手方向に板状の突起部41となるようにしているが、長手方向に対し直交する方向に板状となる突起部41とし、凹部63の方向を突起部41に合うようにした押さえ板60及び、これらに大きさを合わせた緩衝部材70で、HDD30を筐体10に支持するようにしたものでもよい。このとき、1組の補助具40、押さえ板60及び緩衝部材70ではHDD30を支えきれない場合など、要すればこの補助具40、押さえ板60及び緩衝部材70を複数組取り付ける。
【0063】
これは、補助具40の突起部41が板状で面積が広くなった方向が、衝撃や振動に対し緩衝性能が高くなることを利用するものであり、筐体10が前後方向に90度回転して置かれる場合や、前後方向に大きい衝撃が加わることが想定される場合に有効である。
【0064】
また、第1実施例の押さえ板60は、曲げ加工による製作のため、平部64の2箇所が離れるので、各平部64の両端に設けた4箇所のフランジ部65で、ねじ80により筐体10に固定するようにしている。これに対し、図2(c)に示す押さえ板60´のように、長方形の板金材料の中央部分に、絞り加工により凹部63´を形成して製作したものを用いても良い。この場合、板金材料の長手方向の両端がフランジ部65´となり、平部64´の2箇所がフランジ部65´でつながるため、フランジ部65´に開ける通し穴62´を片側1箇所とし、筐体10のねじ穴14を通し穴62´に対応するように片側1箇所とすると、押さえ板60´を筐体10へ固定のためのフランジ部65´におけるねじ80の止めが、片側1箇所(計2箇所)でできる。これにより、取り付け作業を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の筐体10にHDD30を搭載した状態を表す斜視図である。
【図2】第1実施例の補助具40及び押さえ板60を表す正面図及び側面図である。
【図3】第1実施例の押さえ板60を装着時の状態を説明する図である。
【図4】第2実施例の携帯型音楽再生装置の全体的構成を表す斜視図である。
【図5】第2実施例の携帯型音楽再生装置の押さえ蓋160を開閉時の状態を表す断面図である。
【符号の説明】
10…筐体、30…ハードディスクドライブ、40…補助具、50…ねじ、60…押さえ板、70…緩衝部材、80…ねじ、110…筐体、130…PCカード、160…押さえ蓋、170…緩衝部材、181…ヒンジ部、182…係止具、183…連結具。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a support that supports an electronic device on the housing so that shock and vibration transmitted from one of the electronic device and the housing to the other can be mitigated.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in an apparatus in which an electronic device is incorporated in a housing such as a personal computer or an audio device, the electronic device to be incorporated is supported in the housing by various methods.
[0003]
For example, in order to improve the efficiency of assembly work or facilitate replacement, the built-in device in which electronic devices are unitized has a structure in which the side surface is fixed and supported by a housing such as a screw. It has become. Specifically, in a personal computer, a built-in peripheral device such as a magnetic disk device or an optical disk device, which is a united built-in device, is supported on the casing by fixing both side surfaces with screws. .
[0004]
By the way, in many cases, the electronic device is equipped with an electronic component or a movable mechanism that is vulnerable to shock. In that case, if the shock applied to the housing is transmitted to the electronic device as it is, the electronic component in the electronic device The moving mechanism may break down. In addition, when a vibration source such as a motor is mounted on an electronic device, if the vibration generated by the electronic device is transmitted to the housing as it is, the housing will vibrate and cause noise, and other components The vibration may be transmitted and have an unexpected adverse effect.
[0005]
On the other hand, as one of the structures for mitigating shocks and vibrations, a screw portion that has conventionally fixed an electronic device to the housing is a cushioning member such as an elastic body between the housing, the electronic device, and the screw. A structure is known in which a shock absorber and a vibration from a housing or an electronic device are absorbed by the buffer member (see, for example, Patent Document 1).
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-6-28836 (page 4-6, Fig. 1-2)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the structure of the conventional example, the pressure receiving area of the shock absorbing member that receives the force of impact or vibration can only take the area of about the washer attached to the screw, and the pressure applied to the shock absorbing member is large. It is necessary to use an elastic material having a large spring constant. For this reason, as a buffer member, only a hard thing with a small buffer effect can be used, and there exists a problem that it is difficult to obtain sufficient buffer performance.
[0008]
Other structures that mitigate shocks and vibrations may include a structure that wraps the entire housing with a buffer member. However, the heat dissipation generated by electronic devices is hindered, and a large amount of buffer member is required. There is a problem that the cost becomes high.
In recent years, electronic devices (for example, PC card type hard disks, etc.) have been considered to be used in portable devices as data recording media for digital cameras and music data recording media for portable music players. It has been. In such an application, the electronic device is placed in a vibration environment such as on a vehicle, or is inadvertently bumped against or is hit by a surrounding object, so that the electronic device is easily subjected to an impact or vibration. For this reason, there is a demand for a support that can obtain a better buffering effect with a simple structure as much as possible.
[0009]
The present invention has been made in view of these problems, and an object thereof is to provide a support having a simple structure and excellent buffering performance, and a storage device using the support.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the support device according to claim 1 is provided at an opening of a housing capable of housing an electronic device, and the pressing plate includes a buffer member made of an elastomer or a gelatinous resin. By pressing from the outside of the housing to the opening side, the buffer member is deformed so that the buffer member grips the opening side end of the electronic device, and the pressing plate presses the buffer member Thus, the fixing plate is fixed to the casing, and the electronic device housed in the casing is supported by the casing. In addition, the holding plateBy storing the buffer memberA recess for positioning the electronic device housed in the housing is formed.
[0011]
According to the support device of the present invention configured as described above, when the buffer member comes into contact with the end surface on the opening side of the electronic device and is pressed by the holding plate, the buffer member protrudes from the contact surface and opens on the opening side of the electronic device. The electronic device can be supported on the housing in a state where the end portion is gripped and the buffer member is interposed between the electronic device and the pressing plate (and thus the housing).
[0012]
An external force such as an impact or vibration transmitted from one of the electronic device and the housing to the other tends to be transmitted to the other through the buffer member. At this time, since the buffer member is an elastic elastomer or a gelatinous resin, the external force that passes through the buffer member can be absorbed by the deformation of the buffer member and propagated. And since the deformed buffer member returns to the original shape by the restoring force as an elastic body of the buffer member, the gripping state can be maintained.
[0013]
In addition, since the end surface on the opening side of the electronic device with which the buffer member abuts is used as a support surface, the buffer member can have a large area for receiving external force, the pressure received by the buffer member is reduced, and the support has high buffer performance. You can use it.
In addition, if a buffer member is a shape which can comprise the said support tool, a specific shape will not be specifically limited. The material of the buffer member is an elastomer or a gelatinous resin that is easily deformable by pressing and suitable for gripping the opening side end, and has elasticity and can absorb and mitigate shock and vibration.
[0014]
Among these, the gelatinous resin forms a network structure by cross-linking the resin components to each other, and the fluidity as a whole while including a fluid component such as a plasticizer in the gap of the network structure. It is particularly desirable in that the vibration can be quickly converged because it is in a gel-like state (in other words, it exhibits so-called viscoelasticity and has a very large loss coefficient).
[0015]
The presser plate is shaped to press and deform the buffer member so that the buffer member grips the opening side end of the electronic device. Specifically, the shape of the pressing plate is such that the buffer member is pressed against the opening side end portion of the electronic device by the pressing force from the pressing plate and deformed, and the opening side end portion of the electronic device has three to five surfaces. It may be a flat plate as long as it comes into contact with and grips the end surface on the opening side, and it may have a box shape or a bowl shape so that it can be easily gripped.
[0017]
Also,The present invention (Claim 1), When the buffer member is brought into contact with and pressed against the opening side end surface of the electronic device by the presser plate, since the recess is formed in the presser plate, the buffer member returned to the presser plate side It is deformed so as to be accommodated in the recess and becomes a U-shape so that the opening side end of the electronic device to be in contact is sandwiched. For this reason, the force by the pressing of the pressing plate is easily applied so as to grip the opening side end of the electronic device, and the gripping accuracy is increased.
[0018]
In addition, when the buffer member is going to be U-shaped, the opening side end of the electronic device that is sandwiched from two sides has a force that moves toward the center of the recess that is the central position of the U-shape. It takes. For this reason, the position of the electronic device when supported by the housing can be determined by the position of the concave portion of the pressing plate. As described above, in this support tool, when the pressing plate is fixed to the housing, the electronic device moves according to the shape of the depression of the pressing plate even if the position of the electronic device is shifted to some extent. Fine position setting is not required, and support work with the support can be facilitated.
[0019]
The buffer member may be inserted into the recess of the press plate in advance, but it is preferable that the space is free because the buffer member is easy to move and more easily grips.
On the other hand, there is a case where it is desired to simplify the support procedure with the support in a case where the electronic device is frequently replaced. For this purpose, the fixing partClaim 2It is good to configure as described in.
[0020]
That is,Claim 2The fixing portion in the support described above is configured such that one end of the pressing plate is fixed by a hinge portion so as to be rotatable in the vicinity of the opening portion of the housing, the pressing plate is rotated around the hinge portion, and the cushioning member is formed by the pressing plate. When the is pressed, the end of the holding plate opposite to the hinge portion is fixed to the housing in a detachable manner by the locking portion.
[0021]
In this way, the present invention (Claim 2In the support tool (2), the locking of the locking portion is released, and the holding plate is rotated around the hinge portion to be removed, thereby releasing the support of the electronic device and replacing the electronic device. At this time, since the pressing plate is held by the hinge portion, there is no need to worry about the direction of the pressing plate. In addition, with this support tool, when the presser plate is mounted, the presser plate can be mounted simply by rotating the presser plate around the hinge and locking it with the locking part. Is unnecessary. Thus, in this support tool, the attaching / detaching operation of the pressing plate can be facilitated.
[0022]
On the other hand, there is a case where it is desired that one casing can be equipped with any of a plurality of types of electronic devices. At this time, in order to be able to support multiple types of electronic devices without changing the presser and the buffer member,Claim 3As described inIs configured toAnd good.
[0023]
That is,Claim 3In the described support tool,The opening side end is configured as an auxiliary tool having a protrusion that can be attached to the electronic device so as to protrude from the electronic device and can be held by the buffer member.
In this way, the present invention (Claim 3) To supportAccording toThe protruding portion of the auxiliary tool can be held by the buffer member pressed by the pressing plate, and the electronic device can be supported by the casing. For this reason, the electronic device from which the shape of an opening part side end surface differs can be supported by one housing | casing by using the auxiliary tool which can be mounted | worn with the said electronic device for every electronic device.
[0024]
In addition, when the auxiliary tool is not used, the size of the holding plate and the buffer member needs to be larger than the opening side end surface in order to grip the opening side end part of the electronic device. Restricted by the shape of the opening side end face. However, when an auxiliary tool is used, the protrusion of the auxiliary tool becomes an apparent end of the opening of the electronic device, and the shape of the protrusion is suppressed without being restricted by the shape of the end of the opening of the electronic device. Since it sets according to the state of a board and a buffer member, the shape of a press board and a buffer member can be set according to the shape of a case, the use situation, etc. For example, if the size of the holding plate cannot be increased to the size of the opening side end surface of the electronic device due to housing restrictions such as interference with other parts, or if the shock and vibration expected are small, the area of the buffer member (and thus the holding member) When it is not necessary to increase the size of the plate), in order to increase the buffering effect, the area of the buffering member is desired to be larger than the opening side end surface of the electronic device. Corresponding pressing plates and buffer members can be set.
[0025]
on the other hand,Claim 4In the electronic device storage device described above, the electronic device can be stored, and a housing having at least a part of the side wall opened, and the electronic device stored in the housing provided in the opening of the housing. A storage device for an electronic device, comprising: a support device that supports the device;Claim 3It is any one of the support tools described above.
[0026]
The present invention thus constructed (Claim 4According to the electronic device storage apparatus (1), the electronic device can be stored in the housing so that the shock and vibration transmitted from one of the electronic device and the housing to the other can be reduced.
Also,Claim 5In the electronic device storage device described above, the housing is provided with a pair of openings formed in the side walls facing each other, and the support is provided in each of the pair of openings.
[0027]
The present invention thus constructed (Claim 5), The electronic device can be supported in the casing at both ends of the electronic device. For this reason, this storage apparatus can be made into the state which does not contact an electronic device and a housing | casing directly, and can have a high buffering effect.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[First embodiment]
FIG. 1 is a perspective view showing a state in which a hard disk drive (hereinafter referred to as HDD) 30 is mounted on a
[0029]
The support of the first embodiment is an object that supports the
And this support tool is the
[0030]
The
Further, the
Although not shown in the figure because it is not directly related to the main part of the present invention, cables and the like necessary for connection to the personal computer side and the power source side are led out from the
[0031]
Further, as shown in FIG. 2A, the
[0032]
Further, the
[0033]
In addition, on the inner side of the
[0034]
On the other hand, as shown in FIG. 2 (b), the
[0035]
Further, the
[0036]
The material of the
[0037]
Here, the procedure when the
First, the
[0038]
Next, as shown in FIG. 3A, the holding
Next, the
[0039]
Next, as shown in FIG. 3C, the
[0040]
That is, when the
[0041]
The support device of the first embodiment is not configured to positively support the
Moreover, although the said support procedure was demonstrated so that both sides of HDD30 might be supported simultaneously, you may carry out one side at a time.
[0042]
[effect]
As described above, according to the support tool of the first embodiment, the
[0043]
For this reason, external forces such as shock and vibration transmitted from one of the
[0044]
In addition, when the
[Second Embodiment]
Next, as a second embodiment, a support in a portable music player will be described.
[0045]
FIG. 4 is a perspective view showing the overall configuration of a portable music player using the support according to the second embodiment of the present invention. FIG. 5 is a cross-sectional view of the portable music player. The portable music playback device is a device that plays back music data stored in the
[0046]
The support of the second embodiment is such that in this portable music player, one end of the
The present support tool becomes a part of the outer casing together with the
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
On the other hand, the
[0051]
Further, the
[0052]
The
First, when the locking
[0053]
Next, when the locking
Here, a procedure when the
[0054]
First, the
Next, the holding
[0055]
Next, the
[0056]
That is, when the
[0057]
At this time, if the
[effect]
As described above, in the support of the second embodiment, the
[0058]
In addition, since the
[0059]
Further, in the present support tool, even if the
[Modification]
As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to said specific embodiment, It can implement with a various form besides this.
[0060]
For example, the object to be supported is the
[0061]
In the second embodiment, the
[0062]
Further, the
[0063]
This utilizes the fact that the direction in which the
[0064]
Further, since the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating a state in which an
FIGS. 2A and 2B are a front view and a side view showing an
FIG. 3 is a diagram illustrating a state when the
FIG. 4 is a perspective view showing the overall configuration of a portable music player according to a second embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view illustrating a state in which a
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
エラストマーまたは膠化体状樹脂からなる緩衝部材と、
該緩衝部材を前記筐体の外側から前記開口部側に押圧することにより、該緩衝部材が該電子機器の開口部側端部を掴持するように該緩衝部材を変形させる押さえ板と、
該押さえ板が前記緩衝部材を押圧した状態で、前記押さえ板を前記筐体に固定する固定部と、
を備え、
前記押さえ板には、前記緩衝部材を収納することにより前記筐体内に収納された前記電子機器を位置決めするための凹部が形成されていること
を特徴とする電子機器の支持具。A support that is provided at an opening of a housing capable of storing an electronic device and supports the electronic device stored in the housing on the housing,
A cushioning member made of an elastomer or a gelatinous resin;
A pressing plate for deforming the buffer member so that the buffer member grips the opening side end of the electronic device by pressing the buffer member from the outside of the housing to the opening side;
A fixing portion for fixing the pressing plate to the housing in a state where the pressing plate presses the buffer member;
With
The holding member for an electronic device, wherein the pressing plate is formed with a recess for positioning the electronic device housed in the housing by housing the buffer member .
前記押さえ板の一端を前記筐体の開口部付近に回動可能に固定するヒンジ部と、
該ヒンジ部を中心に前記押さえ板を回動させて、前記押さえ板にて前記緩衝部材を押圧した際、該押さえ板のヒンジ部とは反対側端部を前記筐体に着脱自在に固定するための係止部と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の支持具。The fixing part is
A hinge portion that rotatably fixes one end of the pressing plate near the opening of the housing;
When the holding plate is rotated around the hinge portion and the buffer member is pressed by the holding plate, the end of the holding plate opposite to the hinge portion is detachably fixed to the housing. A locking portion for,
The support according to claim 1, further comprising:
を特徴とする請求項1または請求項2記載の支持具。The opening-side end is configured as an auxiliary tool having a protrusion that is attachable to the electronic device so as to protrude from the electronic device and can be held by the buffer member. The support according to claim 1 or 2, wherein the support is characterized.
該筐体の開口部に設けられ、該筐体内に収納された電子機器を前記筐体に支持する支持具と、
を備えた電子機器の収納装置であって、
前記支持具として、請求項1〜請求項3何れか記載の支持具を備えたことを特徴とする電子機器の収納装置。A housing capable of storing electronic devices and having at least a part of the side wall opened;
A support provided at the opening of the housing and supporting the electronic device stored in the housing on the housing;
A storage device for an electronic device comprising:
An electronic apparatus housing apparatus comprising the support according to any one of claims 1 to 3 as the support.
前記支持具は、該一対の開口部に夫々設けられることを特徴とする請求項4記載の電子
機器の収納装置。The housing includes a pair of openings formed in side walls facing each other,
5. The electronic device storage device according to claim 4, wherein the support is provided in each of the pair of openings.
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