JP3785155B2

JP3785155B2 - Block having biological habitat and block wall structure using the block

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Publication number: JP3785155B2
Application number: JP2003124453A
Authority: JP
Inventors: 卓生行本; 直樹舘; 怜上田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2003-04-28
Filing date: 2003-04-28
Publication date: 2006-06-14
Anticipated expiration: 2023-04-28
Also published as: JP2004324373A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、河川整備や漁礁等に用いられる生物生息空間を有するブロック及びそのブロックを用いた構築方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
現在、動植物の生息・育成に配慮した多自然型川づくりに関して、さまざまな視点から調査・研究が進められている。
河川整備においては、洪水から人々の暮らしと財産を守るために、あたり一面がコンクリートで露出した旧来の護岸ブロックによる施工が一般的であったが、上記したように、河川の自然環境の保全・復元も重要な課題となった現在、植物が植生し得るポーラスコンクリートによる護岸ブロックを用いた護岸作りがなされてきている。
【０００３】
また、その一方で、従来からコンクリートブロックを用いた漁礁がある。これは、上記の河川整備と基本的な思想が相違するものではあるが、動植物の生息・育成という観点から見れば一致するものである。
【０００４】
このコンクリートブロックを用いた漁礁は、例えば、前後に離間する前壁及び後壁と、左右方向に離間してこの前後の壁を接続する複数の側壁とからなると共に、上下の両面を平行にし、前後の壁と一対の側壁とで囲まれる空間の下部を閉じてポット部とし、各側壁の上面に側壁の両側に凹溝で連通する凹部を設け、また、下面で、かつ積み重ねた状態で上記上面側の凹部に対向する位置に凹部を設け、この下面側の凹部の相互を凹溝で連通し、さらに上下面に設けた各凹部を凹溝にて前側へ連通した構成になっているものがある(例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００３−３４９２１号公報（第２頁、第１図）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この上記した護岸ブロックによる施工は、施工現場で発生した石、土砂などの建設副産物等を再利用することは想定しておらず、動植物の生息・育成に配慮した多自然型川づくりのために、他の場所の環境を害している虞がある。
しかも、ポーラスコンクリートを用いた場合、旧来の略直方体状を呈したブロックより圧縮強度が低い。そのため、十分なポーラス（多孔構造）を形成維持させるには段数（積み重ね）におのずと制限が生じてしまう。また、略直方体状を呈した旧来のブロックでは、植物や小動物、微生物などの生物が生息する環境とは言いがたい。
【０００７】
さらに、従来のコンクリートブロックを用いた漁礁は、小型の魚介類の棲家や隠れ家を提供できると思われるが、その形状が複雑であるため、型枠も分割した大掛かりなものとなり製造コストに問題が生じる。もっとも、河川整備をも視野に入れていないため、凹凸のある外観形状は河川整備には適さない。
【０００８】
そこで本発明は、護岸ブロックや整備ブロック、漁礁としても適用でき、しかも、強度を確保しつつ低コストで製造できる上に、施工現場で発生した石、土砂などの建設副産物等を再利用可能として、全体的な自然環境にも貢献できる生物生息空間を有するブロックとそのブロックを用いたブロック壁構造を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にかかる生物生息空間を有するブロック及びそのブロックを用いたブロック壁構造は、下記の技術的手段を講じた。
【００１０】
すなわち、請求項１にかかる生物生息空間を有するブロックは、積み重ねて用いられる生物生息空間を有するブロックであって、上面に生物生息可能な口部が凹設されると共に該上面の縁部に他の当該ブロックを載置させる台座部が凸設され、底面が、当該ブロック同士を積み重ねた場合に平面で接するような形状に形成されて、千鳥配列状に積み重ね可能に構成されたことを特徴とする。
請求項２にかかる生物生息空間を有するブロックは、請求項１において、平面視略矩形状に形設されると共に、対向する一対の側壁同士が傾斜されて側面視略Ｖ字状に形成されたことを特徴とする。
請求項３にかかる生物生息空間を有するブロックは、請求項２において、側面視略Ｖ字状を形成する前記一対の側壁同士と直交する側壁の一方を開口して、残余した側壁で平面視略コ字状に形成したことを特徴とする。
請求項４にかかる生物生息空間を有するブロックは、請求項２において、側面視略Ｖ字状を形成する前記一対の構成壁同士と直交する両側壁を開口して、残余した前記一対の構成壁同士で平面視略ニ字状に形成したことを特徴とする。
請求項５にかかる生物生息空間を有するブロックは、請求項１において、平面視略矩形状に形設されると共に、側壁が垂直状に立設されていることを特徴とする。
請求項６にかかる生物生息空間を有するブロックは、請求項５において、前記側壁のうち一つを開口して残余した側壁で、平面視略コ字状に形成したことを特徴とする。
請求項７にかかる生物生息空間を有するブロックは、請求項５において、前記側壁のうち対向する一対の側壁同士を開口して、残余した側壁で平面視略ニ字状に形成したことを特徴とする。
請求項８にかかる生物生息空間を有するブロックは、３または６のいずれかにおいて、前記開口した一方の側壁と対向する他方の側壁に、前記口部内と連通する連通孔を設けたことを特徴とする。
請求項９にかかる生物生息空間を有するブロックは、請求項１〜８のいずれかにおいて、普通コンクリートで構成されていることを特徴とする。
請求項１０にかかる生物生息空間を有するブロックは、請求項１〜９のいずれかにおいて、前記口部内に間隙形成可能な骨部材を充填してなることを特徴とする。
請求項１１にかかる生物生息空間を有するブロックは、、請求項１０において、前記口部内に骨部材を充填して形成された間隙は、該口部内上部から下部に向って小さく形成されていることを特徴とする。
請求項１２にかかる生物生息空間を有するブロックは、、請求項１０において、前記口部内に骨部材を充填して形成された間隙は、該口部内上部から下部に向って大きく形成されていることを特徴とする。
請求項１３にかかるブロック壁構造は、請求項１〜１２のいずれか１項に記載の生物生息空間を有するブロックを適宜おりまぜて、前記生物生息空間を有するブロック同士間に空隙部が適宜形成されるように千鳥配列状に積み重ね構築されたことを特徴とする。
【００２７】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態における生物生息空間を有するブロックは、海底に沈めて小魚や小海老類、アミ類等の海洋小生物の「住居」となる漁礁や、河川若しくは海の沿岸等の動植物の生息・育成に配慮した護岸ブロック、さらに道路脇の法面等に敷設する整備ブロックに適用できる極めて好適なものを例示している。
【００２８】
本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックは、粗骨材、練り混ぜ水、セメント、混和材料（混和材、混和剤）を調整して練り上げ、固化させた普通コンクリートからなり、ブロック夫々の実施形態は、外観形状のみが異なっている。
【００２９】
（実施形態１）
実施形態１にかかる生物生息空間を有するブロックは、図１（ａ）に示すように、上面に口部１０１が凹設されて、その外観形状が略Ｖ字状に形成され、この略Ｖ字状を形成する側壁１０２上面のそれぞれの縁部１０３の幅は、平面状に形成された底面１０４と縁部１０３とが載承関係となるように、底面１０４の幅の略半分となっており、複数の該ブロックを千鳥配列状に積み重ね可能になっている。
【００３０】
この上記した口部１０１内に形成された空間領域は、施工現場に応じて、石、土砂、粗栗、礫などの現地発生材や、砕石、ポーラスコンクリート等の中詰材等の骨部材ａが充填可能になっている。なお、必ずしも骨部材ａを充填しなくても良いものである。
【００３１】
また実施形態１の外観形状を略維持した他の態様としては、図１（ｂ）に示すように、上面に他の生物生息空間を有するブロックを載置させる台座部１０５を設けたものや、図１（ｃ）に示すように、略Ｖ字状を形成する側壁１０２と直交する側壁の外側を、外面に露出するように石等の化粧部材１０７を埋め込んで化粧壁１０６とし、口部１０１内と連通する生物連絡用、または海水や淡水の連絡用の連通孔１０８を設けたもの、あるいはこの台座部１０５、連通孔１０８、化粧壁１０６とを、適宜組み合わせたもの等があげられる。なお、共通する他の構成は同一符号を付しておく。
【００３２】
（実施形態２）
実施形態２にかかる生物生息空間を有するブロックは、図２（ａ）に示すように、実施形態１にかかる生物生息空間を有するブロックの略Ｖ字状を形成する側壁１０２と直交する側壁２０１の一方を開口して、平面視略コ字状に形成した例で、共通する他の構成は実施形態１にかかる生物生息空間を有するブロックと同一符号を付して他の説明は省略する。
【００３３】
また、この外観形状を略維持した他の態様としては、図２（ｂ）に示すように、上面に他の生物生息空間を有するブロックを載置させる台座部２０２を設けたものや、図２（ｃ）に示すように、略Ｖ字状を形成する側壁１０２と直交する一方の側壁の外側を、外面に露出するように石等の化粧部材２０３を埋め込んで化粧壁２０４とし、口部１０１内と連通する生物連絡用、または海水や淡水の連絡用の連通孔２０５を設けたもの、あるいはこの台座部２０２、連通孔２０５、化粧壁２０４とを、適宜組み合わせたもの等があげられる。なお、共通する他の構成は同一符号を付しておく。
【００３４】
（実施形態３）
実施形態３にかかる生物生息空間を有するブロックは、図３（ａ）に示すように、実施形態１にかかる生物生息空間を有するブロック１の略Ｖ字状を形成する側壁１０２と直交する両側壁を開口して平面視略ニ字状に形成したもので、共通する他の構成は実施形態１にかかる生物生息空間を有するブロック１と同一符号を付して他の説明は省略する。
【００３５】
また、この外観形状を略維持した他の態様としては、図３（ｂ）に示すように、上面に他の生物生息空間を有するブロックを載置させる台座部３０１を設けたものがあげられる。
【００３６】
（実施形態４）
実施形態４にかかる生物生息空間を有するブロックは、図４（ａ）に示すように、上面に口部４０１が凹設され縦断面視略コ字状、かつ、平面視略コ字状に形成されており、千鳥配列状に積み重ね可能になっている。
【００３７】
また、この外観形状を略維持した他の態様としては、図４（ｂ）に示すように、上面に他の生物生息空間を有するブロックを載置させる台座部４０３を設けたものや、図４（ｃ）に示すように、縦断面視略コ字状を形成する側壁４０２と直交する一方の側壁の外側を、外面に露出するように石等の化粧部材４０４を埋め込んで化粧壁４０５とし、口部４０１内と連通する生物連絡用、または海水や淡水の連絡用の連通孔４０６を設けたもの、あるいはこの台座部４０３、連通孔４０６、化粧壁４０５とを、適宜組み合わせたもの等があげられる。なお、共通する他の構成は同一符号を付しておく。
【００３８】
（実施形態５）
実施形態５にかかる生物生息空間を有するブロックは、図５（ａ）に示すように、上面に口部５０１が凹設され縦断面視略コ字状、かつ、平面視略ニ字状に形成されており、千鳥配列状に積み重ね可能になっている。
【００３９】
また、この外観形状を略維持した他の態様としては、図５（ｂ）に示すように、上面に他の生物生息空間を有するブロックを載置させる台座部５０２を設けたものがあげられる。なお、共通する他の構成は同一符号を付しておく。
【００４０】
（実施形態６）
実施形態６にかかる生物生息空間を有するブロックは、図６（ａ）に示すように、縦断面視略Ｌ字状、かつ、平面視略Ｌ字状に形成されており、他の実施形態のブロックを用いて千鳥配列状に積み重ねてブロック壁構造を構築した際に、各段数の夫々の側端部が揃うような所要の横幅の側壁６０１でもって形成されている。すなわち、他の実施形態の生物生息空間を有するブロックの横幅を”１”としたら、実施形態６にかかる生物生息空間を有するブロックは、その１／２の横幅でもって形成されており、千鳥配列による側端部の凹凸を、本実施形態のブロック用いることで修正させるようになっている。
【００４１】
また、この外観形状を略維持した他の態様としては、図６（ｂ）に示すように、上面に他の生物生息空間を有するブロックを載置させる台座部６０２を設けたものや、図６（ｃ）に示すように、略Ｖ字状を形成する側壁と直交する一方の側壁の外側を、外面に露出するように石等の化粧部材を埋め込んで化粧壁６０３とし、口部内と連通する生物連絡用または海水や淡水の連絡用の連通孔６０４を設けたもの、あるいはこの台座部６０２、連通孔６０４、化粧壁６０３と適宜組み合わせたもの等があげられる。なお、共通する他の構成は同一符号を付しておく。
【００４２】
（実施形態７）
実施形態７にかかる生物生息空間を有するブロックは、図７に示すように、実施形態２にかかる生物生息空間を有するブロックの略Ｖ字状を形成する構成壁１０２の中途部を上面から切り欠くような凹部７０１を設けた例である。
この実施形態７にかかる生物生息空間を有するブロックは、土砂などの植物生息可能な部材を骨部材ａとし、凹部７０１が埋まるように口部１０１と凹部７０１にその骨部材ａを充填し連設することで、ブロックの強度を持たせつつ、連続した土砂面を形成させて、植物の植生域とさせるのに好適な外観形状になっている。
【００４３】
すなわち、この凹部７０１を設けた実施形態７にかかる生物生息空間を有するブロックを、例えば、河川の水面上から突出するように岸壁に連設することで、ウリカワ、サンカクイ、オモダカ等の湿性植物や、ヨシ、マコモ等の抽水植物の地下茎が、この凹部７０１を介して生長することができ、自然景観を維持することができる。なお、このブロックを海底等に沈めることで魚類生息空間、すなわち魚礁としても好適である。
【００４４】
（実施形態８）
実施形態５にかかる生物生息空間を有するブロックは、図８（ａ）に示すように、略Ｖ字状を形成する側壁８０２と直交する両側壁８０１を略コ字状にして底面８０３の面積を多くして設置安定度を向上させたもので、該ブロックを、接地面ｆに接する最下段として用いれば、該ブロックを用いた構築物が安定支持されることから好ましいものである。
【００４５】
以上、本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックを説明したが、図８（ｂ）に示すように、底面にも外部と連通した連通孔ｂを適宜設けたり、縁部に切欠部を設けたりすることは任意である。
【００４６】
さらに、実施形態４で例示した本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックは、平面視略コ字状に形成されているが、平面視略ロ字状、すなわち、升状に形成しても良く、また、実施形態４で例示した本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックの平面視略Ｌ字状に形成されているが、平面視略コ字状、略ロ字状にしても良い。
【００４７】
なお、平面視略コ字状に代えた場合、外観形状は実施形態４と相似となるが、上述したように実施形態４を含む他の実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックの１／２の横幅でもって形成されて、千鳥配列による側端部の凹凸を修正させるためのブロックとなる。
【００４８】
次に、これらの本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックを用いた施工手順を説明する。
まず、海底、河川若しくは海の沿岸、道路脇の法面等の施工現場（施工面）の地形に応じて、本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロック同士の重ね合わせ位置を決定してから、積み重ね作業を開始する。
【００４９】
図９は、該ブロックの設置面ｆが平坦状で洗堀問題が発生しない場合の構築例を例示している。この場合、設置面ｆが十分な平坦状が最初から確保されているときは、そのまま積み重ね作業を行うが、設置面ｆが荒れていた場合は、平坦状に均す作業を行ってから積み重ね作業を行う。
【００５０】
図１０は、施工現場の法面ｇを生かした構築例を例示している。
この場合、法面ｇに沿うように法面ｇの傾斜角度でもって積み重ね作業を行うが、該ブロックと法面ｇとの間に空間部ｃが形成されてしまうため、骨部材６でこの空間部ｃを埋めながら積み重ね作業を行う。
このとき、実施形態１と６を除いた、所謂、側壁が開口しているタイプの生物生息空間を有するブロックを、開口部側が法面ｇ側となるように積み重ね、口部１０１内と空間部ｃとに連続して骨部材ａを充填することで強固な構築となることから好ましいものである。
【００５１】
図１１は、法面ｇを形成した構築例を例示している。この場合、施工現場が垂直面や法面の場合、該ブロックの高さに基づいた階段状に掘削して設置面ｆを形成してから、あるいは形成しながら、積み重ね作業を行う。あらたに法面ｇを構築する本例は、該ブロックと垂直面ｈとの間に空間部ｃが形成されないように積み重ね作業を行ったり、該ブロックと垂直面ｈとの間に空間部ｃを形成し、実施形態１と６を除いた、所謂、側壁が開口しているタイプの生物生息空間を有するブロックを用いて、口部内とこの空間部ｃに連続して骨部材を充填しながら積み重ね作業を行っても良い。
【００５２】
この上記した該ブロック１〜４の積み重ね配列は、通常、千鳥配列による積み重ねを行うが、図１２（ａ）に例示したように、設置面ｆに接する最下段の該ブロックを実施形態１のブロックとし、そのブロックを天地反転して底面１０４を上にし、その底面１０４と隣接する上段の該ブロックの底面１０４とが一致するように積み重ね、さらに、その上位の該ブロックは千鳥配列に積み重ねる。このように設置面ｆに接する最下段の該ブロックを天地反転することで、設置面ｆとの設置幅が広くなり安定性が向上する。
【００５３】
また、図１２（ｂ）に例示したように、略Ｖ字状を形成する側壁８０２と直交する両側壁８０１を矩形状して側面視略矩形状に形成したブロック（図８（ａ）参照）を、設置面ｆに接する最下段の該ブロックとして用い、その上位の該ブロックを千鳥配列に積み重ねて、構築物が安定支持するように配列しても良い。
【００５４】
次に、洗堀問題の発生が懸念される施工現場の施工手順を図１３を用いて説明する。
まず、設置面ｆを、傾斜面を有した平面状に所要幅掘削し、吸出防止材ｄを掘削面に敷設する。
そして、その上に砕石ｅを敷き詰めると共に、本実施形態にかかる該ブロック１〜５を支持する断面視略Ｌ字状の底板ブロックｋを砕石ｅ上面に埋設する。
【００５５】
このようにして、該ブロックの載承面を形成したら、底板ブロック上に該ブロックを千鳥配列となるように積み重ねる。
積み重ね作業が終了したら、該ブロックの幅（図１３おいて左右方向の幅）分、現場発生材である石や搬入した砕石などで、該ブロックを抑え込むように捨石ｍをして作業が終了する。
【００５６】
このような施工を行うことで、設置面ｆが侵食されることを防ぎ、接地面ｆを安定させて該ブロックを用いたブロック構築物を，長期に亘って維持することができる。
【００５７】
（実施形態９）
次に、本実施形態にかかるブロックを用いたブロック壁構造の構築例を図１４を参照しながら説明する。この構築例は、河川における護岸壁としたものである。
図１４に示すように、図１（ｃ）で例示したブロックを、その口部１０１が水面より上位となるように、本実施形態にかかるブロック（台座部タイプを除き、化粧壁タイプを含む）を適宜織り交ぜながら千鳥配列となるように積み重ねられて構築されている。
この最上段のブロックには、植物が植生可能な土砂などの骨材を充填すると共に、連通孔１０８を介して川水等がブロック内に進入し骨材ａを湿らせて植生状態が確保される。
【００５８】
水面より下位の該ブロック間に形成された空隙部ｓは、大型から小型の魚類の生息空間と底生生物などの生息空間となり、また、水面ｗより上位の該ブロックは、主に植物や藻類等の生息空間となる。なお、台座部タイプで構築する場合は、高さを揃えるため、全て台座部を有したブロックを用いる。
【００５９】
このとき、図示したように、口部１０１内に骨部材ａを充填して形成される間隙が口部１０１内上部から下部に向って小さく形成されるように、口部１０１内底部を土砂にし口部１０１内上部に向って大き目の石等を充填して、魚類生息優先のブロックを構成したり、その逆に、口部１０１内に骨部材ａを充填して形成される間隙が口部１０１内上部から下部に向って大きく形成されるように、口部１０１内底部を大き目の石等にし、口部１０１内上部に向って土砂を充填して、底生生物生息優先、植生優先のブロックを構成して、水面ｗより上位は、底生生物生息優先、植生優先のブロックに、水面ｗより下位は魚類生息優先の該ブロックを主として適宜織り交ぜ構築することが極めて好適である。
【００６０】
（実施形態１０）
さらに、他のブロック壁構造の構築例を図１５及び図１６を参照しながら説明する。この構築例も実施形態９と同様に、河川における護岸壁としたものである。
図１５及び図１６に示すように、図７で例示したブロックを、そのほとんどが水面より上位となるように、本実施形態にかかるブロックを適宜織り交ぜながら千鳥配列となるように積み重ねられて構築されている。
この最上段のブロックには、植物が植生可能な土砂などの骨材ａを充填すると共に、河川の水や雨水等が骨材ａを湿らせて植生状態が確保される。
【００６１】
また、設置面と接する最下段のブロックを、設置幅が広い図４（ｂ）で例示したブロックを用いて、安定した設置が行われている。
この千鳥配列状にブロックを積み重ねたことによって形成される側端部の凹凸は、図１６に示すように、図６（ｂ）で例示したブロックを介在させることで修正される。
【００６２】
水面より下位の該ブロック間に形成された空隙部ｓは、実施形態９と同様に、大型から小型の魚類の生息空間と底生生物などの生息空間となり、また、水面ｗより上位の該ブロックは、植物の生息空間となる。
特に凹部７０１を設けた実施形態７にかかる生物生息空間を有するブロックを、水面上から突出するように最上段に連設したことで、湿性植物や抽水植物の生長が好適となり、多自然型川づくりに極めて好適なブロック壁構造となっている。
【００６３】
以上、本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロック及びそのブロックを用いたブロック壁構造を説明したが、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【００６４】
なお、本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックを漁礁として用いる場合は、魚類生息優先の該ブロックで構成し、道路脇の法面等に敷設する整備ブロックとして用いる場合は、底生生物生息優先、植生優先の該ブロックで構築することが好ましい。
【００６５】
【発明の効果】
本発明によれば、ブロックの外観形状を上面に口部を凹設した簡単な形状にしたから、強度を確保しつつ、低コストで生産でき、護岸ブロックや整備ブロック、漁礁として適用できる。
また、上面に凹設した口部に、施工現場で発生する、石、土砂、粗栗、礫などの骨部材（建設副産物等）充填することで、かかる建設副産物等を再利用することができる。
【００６６】
しかも、底面が該上面の縁部と載承関係に平面状に形成して千鳥配列状に積み重ね可能に構成したから、一体的なブロック構築ができる。
さらに普通コンクリートで構成することで、より強固なブロック構築をすることができる。
【００６７】
外観形状の異なる生物生息空間を有するブロックを適宜おりまぜて、ブロック同士間に空間部が適宜形成されるように千鳥配列状に積み重ね構築することで、河川や海など施工した場合に、この空隙部と夫々のブロックに形成された口部内に、魚類や底生生物などが生息することができる。
【００６８】
また、口部内に骨部材を充填して形成される間隙が口部内上部から下部に向って小さく形成されるように、例えば、口部内底部を土や砂にし口部内上部に向って大き目の石等を充填することで魚類生息優先のブロックを構成し、その逆に、口部内に骨部材を充填して形成される間隙が口部内上部から下部に向って大きく形成されるように、例えば、口部内底部を大き目の石等にし、口部内上部に向って土や砂を充填して、底生生物生息優先、植生優先のブロックを構成し、水面を境にしてこれらのブロックでブロック壁を構築することで、動植物の生息・育成に配慮したブロック壁構造が提供できる。
【００６９】
さらに、構成壁の中途部を上面から切り欠くように凹部を形成したブロックを水面から突出するように最上段に位置させ、その口部と凹部に植物を植生させる土砂を充填することで、植物の生長が極めて良好なブロック壁構造が提供できる。このようなブロック壁構造でもって、河川整備を行うことにより、動植物の生息・育成に極めて配慮した多自然型川づくりに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施形態１にかかる生物生息空間を有するブロックの斜視図であり、
（ａ）基本タイプを示す。
（ｂ）台座部タイプを示す。
（ｃ）化粧壁タイプを示す。
【図２】実施形態２にかかる生物生息空間を有するブロックの斜視図であり、
（ａ）基本タイプを示す。
（ｂ）台座部タイプを示す。
（ｃ）化粧壁タイプを示す。
【図３】実施形態３にかかる生物生息空間を有するブロックの斜視図であり、
（ａ）基本タイプを示す。
（ｂ）台座部タイプを示す。
【図４】実施形態４にかかる生物生息空間を有するブロックの斜視図であり、
（ａ）基本タイプを示す。
（ｂ）台座部タイプを示す。
（ｃ）化粧壁タイプを示す。
【図５】実施形態５にかかる生物生息空間を有するブロックの斜視図であり、
（ａ）基本タイプを示す。
（ｂ）台座部タイプを示す。
【図６】実施形態６にかかる生物生息空間を有するブロックの斜視図であり、
（ａ）基本タイプを示す。
（ｂ）台座部タイプを示す。
（ｃ）化粧壁タイプを示す。
【図７】実施形態７にかかる生物生息空間を有するブロックの斜視図である。
【図８】（ａ）実施形態５にかかる生物生息空間を有するブロックの正面図である。
（ｂ）本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックの他の態様の平面図である。
【図９】本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックの構築例を示した説明図その１である。
【図１０】本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックの構築例を示した説明図その２である。
【図１１】本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックの構築例を示した説明図その３である。
【図１２】（ａ）本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックの構築例を示した説明図その４である。
（ｂ）本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックの構築例を示した説明図その５である。
【図１３】本実施形態にかかる生物生息空間を有するブロックの構築例を示した説明図その６である。
【図１４】実施形態９にかかるブロック壁構造の正面図である。
【図１５】実施形態１０にかかるブロック壁構造の斜視図である。
【図１６】実施形態１０にかかるブロック壁構造の正面図である。
【符号の説明】
１０１口部
１０２側壁
１０３縁部
１０４底面
１０８、２０５…、連通孔
１０５２０２…、台座部
１０６２０４…、化粧壁
ａ骨部材
ｆ設置面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a block having a biological habitat used for river maintenance, fishing reefs, and the like, and a construction method using the block.
[0002]
[Prior art]
Currently, research and research are being conducted from various viewpoints regarding the creation of multi-natural rivers that take into consideration the inhabiting and breeding of animals and plants.
In river maintenance, in order to protect people's livelihood and property from flooding, construction using traditional revetment blocks that were exposed with concrete on all sides was common. Now that restoration has become an important issue, revetments are being made using revetment blocks made of porous concrete that can be planted.
[0003]
On the other hand, there are fishing reefs using concrete blocks. This is different from the above-mentioned river maintenance, but it is consistent from the viewpoint of habitat and growth of animals and plants.
[0004]
The reef using this concrete block is composed of, for example, a front wall and a rear wall that are separated in the front-rear direction, and a plurality of side walls that are separated in the left-right direction and connect the front and rear walls, and the upper and lower surfaces are made parallel. The lower part of the space surrounded by the front and rear walls and the pair of side walls is closed to form a pot part, and the upper surface of each side wall is provided with concave portions communicating with concave grooves on both sides of the side wall, and the lower surface and the above in a stacked state A structure in which a concave portion is provided at a position facing the concave portion on the upper surface side, the concave portions on the lower surface side are communicated with each other by a concave groove, and the concave portions provided on the upper and lower surfaces are further communicated to the front side by the concave groove. (For example, refer to Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2003-34921 A (Page 2, Fig. 1)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the construction using the revetment block mentioned above does not assume that construction by-products such as stones and earth and sand generated at the construction site will be reused. Therefore, there is a possibility of harming the environment in other places.
Moreover, when porous concrete is used, the compressive strength is lower than that of a block having a conventional substantially rectangular parallelepiped shape. Therefore, in order to maintain and maintain a sufficient porous (porous structure), the number of steps (stacking) is naturally limited. In addition, it is difficult to say that an old block that has a substantially rectangular parallelepiped shape is an environment inhabited by organisms such as plants, small animals, and microorganisms.
[0007]
Furthermore, it seems that fishing reefs using conventional concrete blocks can provide small fish and shellfish hideouts and hideouts. Arise. However, since the river maintenance is not taken into consideration, the uneven appearance shape is not suitable for river maintenance.
[0008]
Therefore, the present invention can be applied as a revetment block, a maintenance block, a fishing reef, and can be manufactured at a low cost while ensuring strength, and construction by-products such as stone and earth and sand generated at the construction site can be reused. An object of the present invention is to provide a block having a biological habitat that can contribute to the overall natural environment and a block wall structure using the block.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the following technical means have been adopted for a block having a living organism space and a block wall structure using the block according to the present invention.
[0010]
  That is,The block having a biological habitat space according to claim 1 is a block having a biological habitat space used in a stack,A mouth that can inhabit the organism is recessed on the top surface.A pedestal for placing the other block on the upper edge is protruded, and the bottom is formed into a shape that touches the plane when the blocks are stacked,It is configured to be stacked in a staggered arrangement.
  The block having a living organism space according to claim 2 is formed in a substantially rectangular shape in a plan view in claim 1 and is formed in a substantially V shape in a side view by inclining a pair of opposing side walls. It is characterized by that.
  According to a third aspect of the present invention, there is provided a block having a biological habitat space according to the second aspect, wherein one of the side walls orthogonal to the pair of side walls forming a substantially V shape in side view is opened, and the remaining side walls are substantially in plan view. It is formed in a U shape.
  According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a block having a living organism space as defined in the second aspect, wherein the pair of constituent walls remaining by opening both side walls orthogonal to the pair of constituent walls forming a substantially V shape in a side view. They are characterized by being formed in a generally two-letter shape in plan view.
  A block having a living organism space according to a fifth aspect is characterized in that, in the first aspect, the block is formed in a substantially rectangular shape in plan view, and the side wall is erected in a vertical shape.
  A block having a living organism space according to claim 6 is characterized in that in claim 5, one of the side walls is left open, and the left side wall is formed in a substantially U shape in plan view.
  A block having a biological habitat space according to claim 7 is characterized in that, in claim 5, a pair of opposing side walls of the side walls are opened, and the remaining side walls are formed in a substantially N-shape in plan view. To do.
  The block having a biological habitat space according to claim 8 is characterized in that, in any one of 3 and 6, a communication hole communicating with the inside of the mouth portion is provided on the other side wall facing the one side wall opened. To do.
  A block having a living habitat according to claim 9 is characterized in that, in any one of claims 1 to 8, the block is made of ordinary concrete.
  A block having a living organism space according to a tenth aspect is characterized in that in any one of the first to ninth aspects, a bone member capable of forming a gap is filled in the mouth portion.
  The block having a living organism space according to claim 11 is the block according to claim 10, wherein the gap formed by filling the mouth with a bone member is formed to be smaller from the upper part to the lower part of the mouth. It is characterized by.
  The block having a living organism space according to claim 12 is the block according to claim 10, wherein the gap formed by filling the mouth portion with a bone member is formed to be large from the upper portion to the lower portion in the mouth portion. It is characterized by.
  A block wall structure according to a thirteenth aspect suitably mixes the blocks having the biological habitat space according to any one of the first to twelfth aspects, and a gap is appropriately formed between the blocks having the biological habitat space. It is characterized by being stacked in a zigzag array.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
In this embodiment, the block having a living habitat is a habitat / cultivation of fish and reefs that become subsidized by small fish, small shrimps, mites, etc. This is an example of a very suitable block that can be applied to a revetment block that takes into account the above, and a maintenance block that is laid on a slope beside the road.
[0028]
The block having the biological habitat space according to the present embodiment is made of ordinary concrete which is prepared by adjusting coarse aggregate, kneaded water, cement, admixture (admixture, admixture), and solidified. The form is different only in the external shape.
[0029]
(Embodiment 1)
As shown in FIG. 1 (a), the block having the organism habitat space according to the first embodiment has a mouth portion 101 formed on the upper surface, and its outer shape is formed in a substantially V shape. The width of each edge 103 on the upper surface of the side wall 102 forming the shape is substantially half of the width of the bottom surface 104 so that the bottom surface 104 and the edge 103 formed in a planar shape have a mounting relationship. A plurality of the blocks can be stacked in a staggered arrangement.
[0030]
Depending on the construction site, the space region formed in the above-described mouth portion 101 is a locally generated material such as stone, earth and sand, coarse chestnut, or gravel, or a bone member a such as a filling material such as crushed stone or porous concrete. Can be filled. Note that the bone member a need not necessarily be filled.
[0031]
Moreover, as another aspect which maintained the external appearance shape of Embodiment 1, as shown in FIG.1 (b), as shown in FIG.1 (b), what provided the base part 105 which mounts the block which has other living organisms in the upper surface, As shown in FIG. 1C, a decorative wall 107 is formed by embedding a decorative member 107 such as a stone so that the outside of the side wall orthogonal to the side wall 102 forming a substantially V shape is exposed to the outer surface. Examples include those provided with communication holes 108 for communicating with living organisms or for communication with seawater or fresh water, or those in which the pedestal portion 105, the communication holes 108, and the decorative wall 106 are appropriately combined. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the other common structure.
[0032]
(Embodiment 2)
As shown in FIG. 2 (a), the block having the biological habitat space according to the second embodiment has a side wall 201 orthogonal to the side wall 102 forming the substantially V-shape of the block having the biological habitat space according to the first embodiment. In the example in which one side is opened and formed in a substantially U shape in plan view, the other common components are denoted by the same reference numerals as those of the block having the living habitat according to the first embodiment, and the other description is omitted.
[0033]
Moreover, as another aspect which maintained this external shape substantially, as shown in FIG.2 (b), what provided the base part 202 which mounts the block which has another living organism space on the upper surface, or FIG. As shown in (c), a decorative wall 203 is formed by embedding a decorative member 203 such as a stone so that the outer side of one side wall orthogonal to the side wall 102 forming a substantially V-shape is exposed on the outer surface. Examples include those provided with communication holes 205 for communication with living organisms or communication with seawater or fresh water, or those in which the pedestal portion 202, the communication holes 205, and the decorative wall 204 are appropriately combined. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the other common structure.
[0034]
(Embodiment 3)
As shown in FIG. 3 (a), the block having the biological habitat space according to the third embodiment has both side walls orthogonal to the side wall 102 forming the substantially V-shape of the block 1 having the biological habitat space according to the first embodiment. The other common components are denoted by the same reference numerals as those of the block 1 having the biological habitat according to the first embodiment, and the other description is omitted.
[0035]
In addition, as another aspect in which the appearance shape is substantially maintained, as shown in FIG. 3 (b), there is one provided with a pedestal portion 301 on which a block having another living organism space is placed on the upper surface.
[0036]
(Embodiment 4)
As shown in FIG. 4 (a), the block having the organism habitat space according to the fourth embodiment is formed in a substantially U shape in a longitudinal sectional view with a mouth portion 401 formed in a concave shape on the upper surface, and in a substantially U shape in a plan view. It can be stacked in a staggered pattern.
[0037]
Moreover, as another aspect which maintained this external shape substantially, as shown in FIG.4 (b), what provided the base part 403 which mounts the block which has another biological habitat space on an upper surface, FIG. As shown in (c), a decorative member 404 such as a stone is embedded on the outside of one side wall orthogonal to the side wall 402 forming a substantially U-shape in a longitudinal sectional view so as to be exposed on the outer surface, thereby forming a decorative wall 405. What is provided with a communication hole 406 for communicating with the living body communicating with the inside of the mouth part 401 or seawater or fresh water, or a combination of the pedestal part 403, the communication hole 406 and the decorative wall 405 as appropriate. It is done. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the other common structure.
[0038]
(Embodiment 5)
As shown in FIG. 5 (a), the block having the organism habitat space according to the fifth embodiment is formed in a substantially U-shape in a longitudinal section with a mouth portion 501 recessed in the upper surface and in a substantially Ni-shape in a plan view. It can be stacked in a staggered pattern.
[0039]
In addition, as another aspect in which the appearance shape is substantially maintained, as shown in FIG. 5 (b), there is a configuration in which a pedestal portion 502 on which a block having another living organism is placed is placed on the upper surface. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the other common structure.
[0040]
(Embodiment 6)
As shown in FIG. 6 (a), the block having the biological habitat space according to the sixth embodiment is formed in a substantially L shape in a longitudinal sectional view and a substantially L shape in a plan view. When the block wall structure is constructed by stacking the blocks in a staggered arrangement, the side walls 601 have the required lateral width so that the respective side end portions of each stage are aligned. That is, if the width of a block having a living organism space of another embodiment is “1”, the block having a living organism space according to the embodiment 6 is formed with a width of 1/2 of that, and a staggered arrangement is provided. The unevenness of the side end portion due to is corrected by using the block of this embodiment.
[0041]
Moreover, as another aspect which maintained this external shape substantially, as shown in FIG.6 (b), as shown in FIG.6 (b), the thing which provided the base part 602 which mounts the block which has other living organisms in the upper surface, FIG.6. As shown in (c), a decorative member such as a stone is embedded on the outer side of one side wall orthogonal to the side wall forming a substantially V-shape so as to be exposed on the outer surface, and communicates with the inside of the mouth. Examples thereof include those provided with communication holes 604 for communication with living organisms or communication with seawater or fresh water, or those appropriately combined with the pedestal portion 602, the communication holes 604, and the decorative wall 603. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the other common structure.
[0042]
(Embodiment 7)
As shown in FIG. 7, the block having the biological habitat space according to the seventh embodiment is cut out from the upper surface of the middle part of the structural wall 102 that forms a substantially V shape of the block having the biological habitat space according to the second embodiment. This is an example in which such a recess 701 is provided.
In the block having a living habitat according to the seventh embodiment, a member capable of plant inhabiting such as earth and sand is a bone member a, and the mouth portion 101 and the recess 701 are filled with the bone member a so that the recess 701 is filled. By doing so, a continuous earth and sand surface is formed while giving the strength of the block, and the outer shape is suitable for a plant vegetation area.
[0043]
That is, for example, by connecting the block having the biological habitat space according to the seventh embodiment provided with the concave portion 701 to the quay so as to protrude from the surface of the river, wet plants such as Urikawa, Sangakui, Omodaka, A rhizome of an extraction plant such as Yoshi, Makomo, etc. can grow through this recess 701, and a natural landscape can be maintained. In addition, it is suitable also as fish habitat space, ie, a fish reef, by sinking this block on the seabed.
[0044]
(Embodiment 8)
As shown in FIG. 8 (a), the block having the organism habitat space according to the fifth embodiment has an approximately V-shaped side wall 802 and both side walls 801 orthogonal to each other, thereby reducing the area of the bottom surface 803. When the block is used as the lowermost stage in contact with the ground contact surface f, it is preferable because the structure using the block is stably supported.
[0045]
As described above, the block having the living habitat according to the present embodiment has been described. However, as shown in FIG. 8B, a communication hole b communicating with the outside is appropriately provided on the bottom surface, or a notch is provided at the edge. It is optional.
[0046]
Furthermore, although the block having the living habitat according to the present embodiment illustrated in the fourth embodiment is formed in a substantially U shape in a plan view, it may be formed in a substantially rectangular shape in a plan view, that is, a bowl shape. The block having the living habitat according to the present embodiment exemplified in the fourth embodiment is formed in a substantially L shape in a plan view, but may be a substantially U shape or a substantially R shape in a plan view. .
[0047]
In addition, when replaced with a substantially U-shape in plan view, the external shape is similar to that of the fourth embodiment, but as described above, 1/2 of the block having the biological habitat space according to the other embodiments including the fourth embodiment. Are formed to have a horizontal width and become a block for correcting the unevenness of the side end by the staggered arrangement.
[0048]
Next, the construction procedure using the block having the biological habitat space according to the present embodiment will be described.
First, after determining the overlapping position of the blocks having the biological habitat space according to this embodiment according to the topography of the construction site (construction surface) such as the seabed, river or sea coast, roadside slope, etc. Start the stacking work.
[0049]
FIG. 9 illustrates a construction example in which the block installation surface f is flat and no scouring problem occurs. In this case, when the installation surface f is sufficiently flat from the beginning, the stacking operation is performed as it is. However, when the installation surface f is rough, the stacking operation is performed after the operation of leveling the flat surface is performed. I do.
[0050]
FIG. 10 illustrates an example of construction utilizing the slope g of the construction site.
In this case, the stacking operation is performed with the inclination angle of the slope g along the slope g. However, since the space portion c is formed between the block and the slope g, this space is formed by the bone member 6. Stacking work is performed while filling part c.
At this time, except for Embodiments 1 and 6, so-called so-called types of living habitats with open side walls are stacked such that the opening side is on the slope g side, and the inside of the mouth portion 101 and the space portion are stacked. It is preferable because a solid construction is obtained by filling the bone member a continuously with c.
[0051]
FIG. 11 illustrates a construction example in which the slope g is formed. In this case, when the construction site is a vertical surface or a slope, the stacking operation is performed after or while forming the installation surface f by excavating in a step shape based on the height of the block. In this example of newly constructing the slope g, the stacking operation is performed so that the space portion c is not formed between the block and the vertical surface h, or the space portion c is formed between the block and the vertical surface h. Using a block having a biological habitat of a type having an open side wall except for the first and sixth embodiments, the inside of the mouth and the space c are stacked while being filled with bone members. You may do the work.
[0052]
The above-described stacked arrangement of the blocks 1 to 4 is normally performed in a staggered arrangement. As illustrated in FIG. 12A, the lowest block in contact with the installation surface f is the block of the first embodiment. The block is turned upside down, the bottom surface 104 is turned up, and the bottom surface 104 is stacked so that the bottom surface 104 of the adjacent upper block coincides, and the upper blocks are stacked in a staggered arrangement. In this way, by reversing the lowermost block in contact with the installation surface f, the installation width with the installation surface f is widened and the stability is improved.
[0053]
Further, as illustrated in FIG. 12B, a block in which both side walls 801 orthogonal to the side wall 802 forming a substantially V shape are formed in a rectangular shape in a side view (see FIG. 8A). May be used as the lowermost block in contact with the installation surface f, and the upper blocks may be stacked in a staggered arrangement so that the structure is stably supported.
[0054]
Next, the construction procedure at the construction site where the occurrence of the scouring problem is a concern will be described with reference to FIG.
First, the required width of the installation surface f is excavated into a flat surface having an inclined surface, and the suction prevention material d is laid on the excavation surface.
And the crushed stone e is spread | laid on it, and the cross-sectional view substantially L-shaped bottom plate block k which supports this block 1-5 concerning this embodiment is embed | buried under the crushed stone e upper surface.
[0055]
When the mounting surface of the block is formed in this way, the block is stacked on the bottom plate block so as to form a staggered arrangement.
When the stacking work is completed, the work is finished by removing stones m to suppress the block with stones or crushed stones that are generated on site for the width of the block (width in the left-right direction in FIG. 13). .
[0056]
By performing such construction, it is possible to prevent the installation surface f from being eroded, stabilize the ground contact surface f, and maintain the block structure using the block for a long period of time.
[0057]
(Embodiment 9)
Next, a construction example of a block wall structure using blocks according to the present embodiment will be described with reference to FIG. This construction example is a revetment wall in a river.
As shown in FIG. 14, blocks according to the present embodiment are included in the block illustrated in FIG. 1C so that the mouth part 101 is higher than the water surface (except for the base part type, including the decorative wall type). They are built up in a zigzag arrangement with appropriate interweaving.
The uppermost block is filled with aggregates such as earth and sand that can be planted, and river water or the like enters the block through the communication holes 108 to moisten the aggregate a to ensure the vegetation state. The
[0058]
The gap s formed between the blocks below the water surface becomes a habitat space for large to small fish and benthic organisms, and the blocks above the water surface w mainly consist of plants and algae. It becomes a habitat space. In addition, when constructing | assembling by a pedestal part type, in order to arrange height, all the blocks which have a pedestal part are used.
[0059]
At this time, as shown in the figure, the inner bottom portion of the mouth portion 101 is made of earth and sand so that a gap formed by filling the bone member a in the mouth portion 101 is formed smaller from the upper portion of the mouth portion 101 toward the lower portion. A large stone or the like is filled in the upper part of the mouth part 101 to form a fish priority block, and conversely, a gap formed by filling the bone member a in the mouth part 101 has a mouth part. 101 The bottom of the mouth 101 is made of a large stone or the like, and is filled with earth and sand toward the top of the mouth 101 so that the bottom of the benthic habitat is preferred and the vegetation is preferred. It is very preferable to construct a block and to interweave the block mainly with benthic habitat priority and vegetation priority above the water surface w, and with the block mainly prior to fish habitat below the water surface w.
[0060]
(Embodiment 10)
Further, another construction example of the block wall structure will be described with reference to FIGS. 15 and 16. This construction example is also a revetment wall in a river as in the ninth embodiment.
As shown in FIG. 15 and FIG. 16, the blocks illustrated in FIG. 7 are constructed by stacking the blocks according to the present embodiment in a zigzag arrangement so that most of them are above the water surface. Has been.
The uppermost block is filled with aggregate a such as earth and sand that can be planted, and river water, rainwater, and the like moisten aggregate a to ensure a vegetation state.
[0061]
Moreover, the stable installation is performed using the block illustrated in FIG.4 (b) with the wide installation width | variety as the lowest block in contact with an installation surface.
The unevenness at the side end formed by stacking the blocks in a staggered arrangement is corrected by interposing the blocks illustrated in FIG. 6B as shown in FIG.
[0062]
The gap portion s formed between the blocks below the water surface becomes a habitat space for large to small fish and benthic organisms as in the ninth embodiment, and the block above the water surface w. Becomes a habitat for plants.
Particularly, the block having the biological habitat space according to the seventh embodiment provided with the concave portion 701 is connected to the uppermost stage so as to protrude from the surface of the water, so that the growth of wet plants and water extraction plants is suitable, and the multi-natural type river The block wall structure is extremely suitable for manufacturing.
[0063]
As mentioned above, although the block which has the biological habitat space concerning this embodiment, and the block wall structure using the block were demonstrated, embodiment mentioned above shows an example of suitable embodiment of this invention, and this invention However, the invention is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention.
[0064]
In addition, when using the block having the organism habitat space according to the present embodiment as a fishing reef, it is configured with the fish habitat priority block, and when used as a maintenance block laid on the slope of a roadside, etc., benthic organism habitat It is preferable to construct the blocks with priority and vegetation priority.
[0065]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the external shape of the block is a simple shape with the mouth portion recessed in the upper surface, it can be produced at low cost while ensuring strength, and can be applied as a revetment block, a maintenance block, and a fishing reef.
Moreover, by filling bone parts (construction by-products, etc.) such as stones, earth and sand, coarse chestnuts, and gravel generated at the construction site into the mouth recessed in the upper surface, such construction by-products can be reused. .
[0066]
In addition, since the bottom surface is formed in a flat shape in a mounting relationship with the edge of the upper surface and is configured to be stacked in a staggered arrangement, an integral block can be constructed.
Furthermore, it is possible to construct a stronger block by using ordinary concrete.
[0067]
When gaps are constructed when rivers, seas, etc. are constructed by appropriately combining blocks with biological habitats with different external shapes and stacking them in a zigzag arrangement so that spaces are appropriately formed between the blocks. Fish and benthic organisms can live in the mouths formed in each block.
[0068]
Also, the gap formed by filling the bone part in the mouth is made smaller from the upper part of the mouth toward the lower part, for example, the bottom of the mouth is made of earth or sand, and the stone is larger toward the upper part of the mouth. In order to form a block that gives priority to fish inhabitants by filling, etc., and conversely, a gap formed by filling bone members in the mouth is formed from the upper part to the lower part in the mouth, for example, The bottom of the mouth is made of large stones and filled with soil and sand toward the upper part of the mouth to form blocks that give priority to benthic habitat and vegetation. By building it, it is possible to provide a block wall structure that takes into consideration the inhabiting and breeding of animals and plants.
[0069]
Further, the block in which the concave portion is formed so as to cut out the middle portion of the constituent wall from the upper surface is positioned at the uppermost stage so as to protrude from the water surface, and the mouth portion and the concave portion are filled with soil and sand to plant the plant. It is possible to provide a block wall structure with extremely good growth. With such a block wall structure, river improvement can contribute to the creation of a multi-natural river that takes into account the inhabiting and breeding of animals and plants.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a block having a biological habitat space according to a first embodiment;
(A) Indicates the basic type.
(B) A pedestal type is shown.
(C) A decorative wall type is shown.
FIG. 2 is a perspective view of a block having a biological habitat space according to a second embodiment;
(A) Indicates the basic type.
(B) A pedestal type is shown.
(C) A decorative wall type is shown.
FIG. 3 is a perspective view of a block having a biological habitat space according to a third embodiment;
(A) Indicates the basic type.
(B) A pedestal type is shown.
FIG. 4 is a perspective view of a block having a biological habitat space according to a fourth embodiment;
(A) Indicates the basic type.
(B) A pedestal type is shown.
(C) A decorative wall type is shown.
FIG. 5 is a perspective view of a block having a biological habitat space according to a fifth embodiment;
(A) Indicates the basic type.
(B) A pedestal type is shown.
FIG. 6 is a perspective view of a block having a biological habitat space according to a sixth embodiment;
(A) Indicates the basic type.
(B) A pedestal type is shown.
(C) A decorative wall type is shown.
FIG. 7 is a perspective view of a block having a biological habitat space according to a seventh embodiment.
FIG. 8A is a front view of a block having a biological habitat space according to a fifth embodiment;
(B) It is a top view of the other aspect of the block which has the biological habitat space concerning this embodiment.
FIG. 9 is an explanatory diagram 1 showing an example of construction of a block having a living habitat according to the present embodiment.
FIG. 10 is an explanatory diagram 2 showing an example of building a block having a living organism space according to the present embodiment.
FIG. 11 is an explanatory diagram (No. 3) showing a construction example of a block having a biological habitat space according to the present embodiment.
FIG. 12A is an explanatory diagram 4 showing a construction example of a block having a living organism space according to the present embodiment.
(B) It is explanatory drawing 5 which showed the construction example of the block which has the biological habitat space concerning this embodiment.
FIG. 13 is an explanatory diagram 6 showing an example of construction of a block having a living habitat according to the present embodiment.
FIG. 14 is a front view of a block wall structure according to a ninth embodiment.
FIG. 15 is a perspective view of a block wall structure according to a tenth embodiment.
FIG. 16 is a front view of a block wall structure according to a tenth embodiment.
[Explanation of symbols]
101 mouth
102 Side wall
103 Edge
104 Bottom
108, 205 ..., communication hole
105 202 ..., pedestal
106 204 ..., decorative wall
a Bone
f Installation surface

Claims

A block having a living habitat used for stacking,
A mouth part that can inhabit a living organism is recessed on the upper surface, and a pedestal part on which the other block is placed is protruded on the edge of the upper surface, so that the bottom surface comes into contact with a plane when the blocks are stacked. A block having a biological habitat characterized in that it is formed in a simple shape and can be stacked in a staggered arrangement.

2. The block having a living organism space according to claim 1, wherein the block is formed in a substantially rectangular shape in plan view, and a pair of opposing side walls are inclined to form a substantially V shape in a side view .

The living organism according to claim 2, wherein one of the side walls orthogonal to the pair of side walls forming a substantially V shape in side view is opened, and the remaining side walls are formed in a substantially U shape in plan view. Block with space.

The side walls orthogonal to the pair of constituent walls forming a substantially V-shape in a side view are opened, and the remaining pair of constituent walls are formed in a substantially N-shape in a plan view. 2. A block having a biological habitat described in 2.

2. The block having a living organism inhabiting space according to claim 1, wherein the block has a substantially rectangular shape in a plan view, and a side wall is erected vertically .

6. The block having a biological habitat space according to claim 5, wherein one of the side walls is left open and formed in a substantially U-shape in plan view .

6. The block having a living organism space according to claim 5, wherein a pair of opposite side walls of the side walls are opened, and the remaining side walls are formed in a substantially square shape in plan view .

The block having a living organism habitat according to any one of claims 3 and 6, wherein a communication hole communicating with the inside of the mouth portion is provided on the other side wall facing the one side wall opened .

The block having a biological habitat according to any one of claims 1 to 8, wherein the block is composed of ordinary concrete .

The block having a biological habitat according to any one of claims 1 to 9, wherein a bone member capable of forming a gap is filled in the mouth .

The block having a living habitat according to claim 10 , wherein a gap formed by filling a bone member in the mouth portion is formed to be smaller from an upper portion to a lower portion in the mouth portion .

The block having a living habitat according to claim 10 , wherein a gap formed by filling a bone member in the mouth is formed to increase from the upper part to the lower part in the mouth .

The blocks having the biological habitat space according to any one of claims 1 to 12 are appropriately mixed, and are stacked and constructed in a staggered arrangement so that a gap is appropriately formed between the blocks having the biological habitat space. Block wall structure characterized by that.