JP3784553B2 - マルチキャスト光クロスコネクト装置及び光ネットワーク - Google Patents
マルチキャスト光クロスコネクト装置及び光ネットワーク Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
現在の電話のみの通信に、急激な拡大を続けるインタネットを初めとするデータ通信が加わり、通信容量が爆発的に増加して来ている。更に、通信と放送の融合も始まっている。このような大きな変革が起こってきており、現状の通信インフラストラクチャーもそれらに対応して、早急に整備される必要がある。その通信インフラストラクチャーとして光統合ネットワークが期待されており、研究開発が進められ、実用化が急速に進んでいる。その中で、柔軟で経済的かつ信頼性の高いネットワークを構築する技術として光スイッチング技術が重要視されている。例えば、ケーブルテレビ(CATV)等の放送局から映像を各家庭に放送する場合は、局内の放送局からの映像を隣接する複数のノードにマルチキャストする必要がある。
【0002】
図20及び図21は、マルチキャスト方法を示す図である。送信端の光XC2#1のノードから他の光XC2#i(i=2〜5)にマルチキャストする場合、図20に示すように、送信端のノード2#1において、一括してマルチキャストする局内入力一括マルチキャスト方式と、図21に示すように、受信端の各ノードにおいて、光信号を受信端でドロップすると共に、隣接するノードに順次マルチキャストする多段マルチキャスト方式とがある。
【0003】
本発明は、マルチキャスト光クロスコネクト装置(以下、光XCと略す)及び光ネットワークに関する。
【0004】
【従来の技術】
図22は、従来の光XCを示す構成図である。従来の光XCでは、局間光伝送路から入力された波長多重光を光分波器4で各光パスに分波した後、中心機能である光SW6で一括して光パスの切り替えを行って、一部の光信号は合波器8で複数の波長の光信号を合波して、局間光伝送路に出力し、残りの光信号は局内光伝送路に出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図23は、3入力6出力の場合の分配型光SWの一例を示す図である。分配型光SWでは、入力ポート#i(i=1 〜3)に入力された光信号を分岐器10#iで出力ポート数分配し、光ゲートスイッチSij(i=1 〜3,j=1 〜6)で、オン/オフして、合流器12#j(j=1〜6)で合波して、任意の出力ポート#jに出力する。
【0006】
分配型光SW6で一括してスイッチングを行う従来の光XCの場合、分配型光SWでは各信号光を分岐器10#iで分岐するため、規模の倍数に比例して損失が大きくなるという問題がある。しかも、分配型光SWに使用する各光ゲートスイッチSijがチップ構成であり、規模が大きくなると光ゲートスイッチSijを多数使用する必要があり、小型化も期待できず、公衆網のような大規模ネットワークに必要な大容量クロスコネクトを構築するのが難しい。また、1対1光スイッチは比較的、集積度も高く、損失も少ないため大規模化に向いているが、放送型のようなマルチキャスト機能を有していない。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、小型化の可能なマルチキャスト光XC及び大容量のマルチキャスト可能な光ネットワークを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理図である。
この図に示すように、本発明によれば、第1入力ポート13と複数の第1出力ポート14を有し、第1入力ポート13に入力される局内光伝送路からの光信号を任意の1つ又は複数の第1出力ポート14に出力する分配型光SW15と、複数の第2入力ポート16と複数の第2出力ポート17を有し、前記各第1入力ポート13に入力される局間光伝送路からの光信号又は第1出力ポート14からの光信号を、該光信号の光パスに従って、任意の第2出力ポート17の1つに出力する1対1型光SW18とを具備したことを特徴とする光XCが提供される。
【0009】
以上のような構成によれば、分配型光SW15により、局内光伝送路より入力される光信号をマルチキャスト又はシングルキャストして、1対1型光SW18に出力する。例えば、第1入力ポート13に入力された光信号を信号A,Bにマルチキャストし、他の第1入力ポート13に入力された光信号を信号Cにシングルキャストして、1対1型光SW18に出力する。1対1型光SW18により、分配型光SW15でマルチキャスト又はシングルキャストした光信号及び局間光伝送路から入力される光信号の方路振り分けを行い、局間光伝送路又は局内光伝送路に出力する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1実施形態
図2は、本発明の第1実施形態による光XCの構成図であり、図21中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。この図に示す光XCは、局内入力一括マルチキャスト方式に適用可能である。波長多重信号が伝送されるm本の局間光伝送路(ファイバ)が光XCに光接続され、k本の局内光伝送路(ファイバ)が光XCに光接続される。光XCは、m個の光分波器4、分配型光SW20、1対1型光SW22及びn個の光合波器10を具備する。光分波器4は、局間光伝送路から入力される波長多重信号を各波長λ1 〜λl の各光信号に分離するものである。
【0011】
分配型光SW20は、複数の入力ポート及び複数の出力ポートを有し、図示しないオペレーションシステムの光ゲートスイッチへのオン/オフの制御によって、各入力ポート#iに入力される光信号を所望の1つ(シングルキャストのとき)又は所望の複数(マルチキャストするとき)の出力ポートに出力する図23と同様に構成された分配型の光SWである。入力ポート#iには、図示しない波長変換器により所望の波長の光信号に変換された局内光伝送路からの光信号が入力される。出力ポート#jは、1対1型光SW22の1つの入力ポートに光接続されている。
【0012】
入力ポートの個数は、局内光伝送路の個数kに等しい。出力ポートの個数は、各局内光伝送路からの光信号のマルチキャスト数(但し、シングルキャストのときは、1個)のk本の局内伝送路についての総和である。このように、マルチキャストする局内からの信号に対してのみ分配型光SWを設けたので、分配型光SWの入出力ポートの数が従来に比べて少なくなって、光ゲートスイッチの数が少なくなるので、分配型光SWを小さくすることができる。
【0013】
1対1型光XC22は、入力ポート数と出力ポート数が等しく、図示しないオペレーションシステムのゲートスイッチへの制御によって、各入力ポート#iに入力された光信号を所望の出力ポート#jに出力する光SWである。1対1型光XC22は、公知なので、構成例の説明を省略する。1対1型光XC22の出力ポート#jの一部は、n個の合波器10の1つに接続されている。残りは、局内光伝送路に光接続される出力ポートに接続されている。光合波器10は、互いに波長の異なる複数の光信号を合波して、局間光伝送路に光接続される出力ポートに出力するものである。
【0014】
分配型光SW20及び1対1型光SW22に使用する光ゲート及び光スイッチは、熱光学効果型スイッチ、電気光学効果型スイッチ、機械式スイッチ、半導体型スイッチ等がある。スイッチの材料としては、石英やLiNO3 、半導体、ポリマー等がある。また、光分波器4・光合波器20は、導波路アレイ格子等の構造があり、石英、半導体等の材料がある。
【0015】
図示しないオペレーションシステムは、局内光伝送路から入力される光信号の受信端までのend−to−endの光パス(ルート及び波長)を設定して、光パスに従って、各光XCの分配型光XC20及び1対1型光XC22のスイッチ動作を制御する。
【0016】
以下、図2の光XCの動作説明をする。
オペレーションシステムは、局内光伝送路から入力される光信号の送信端から受信端までのend−to−endの光パスを設定する。尚、マルチキャストのの場合、光パスは、マルチキャストする受信端の個数だけ設定される。オペレーションシステムは、光パスに応じて、図示しない波長変換器の変換波長、分配型光XC20及び1対1型光XC22のスイッチを制御する。
【0017】
局内光伝送路から入力される光信号は、図示しない波長変換器により、オペレーションシステムの制御に従って、所望の波長に信号に変換されて、分配型光SW20に入力される。分配型光SW20は、オペレーションシステムによりゲートスイッチのオン/オフが制御され、マルチキャストの場合は、1個の光信号を所望の数だけマルチキャストして、所望の複数の出力ポートに出力し、シングルキャストの場合は、1個の光信号を所望の1個の出力ポートに出力する。
【0018】
一方、光分波器4は、波長多重された局間からの光信号を各波長の光信号に分離して、1対1型光SW22に出力する。1対1型光SW22は、オペレーションシステムの制御に従って、各入力ポートに入力された光信号を、該光信号の光パスに該当する局間光伝送路に出力する分波器10又は局内光伝送路に接続される出力ポートに出力する。マルチキャスト又はシングルキャストされた光信号は、局間光伝送路より隣接する光XCに伝送されて、受信端の光XCで受信されて、局内光伝送路に出力される。
【0019】
以上説明したように、第1実施形態によれば、分配型光SWに局内からの信号のみを入力してマルチキャストするようにしたので、分配型光SWが小型化できる上、大容量化の光XCを実現することができる。
【0020】
図3は、図2の光XCを用いた光ネットワークの構成例を示す図である。この図に示す光ネットワークでは、図2の光XCを光XC30#1〜30#5に用いている。光XC30#1は、光XC30#2間で、入力局間光伝送路34#1及び出力局間光伝送路36#2、光XC30#3間で、入力局間光伝送路34#2及び出力局間光伝送路36#1、光XC30#4間で、出力局間光伝送路36#3、光XC30#5間で、出力局間光伝送路36#4をそれぞれ収容している。
【0021】
また、光XC30#1は、入力局内光伝送路38#1〜38#3及び出力局内光伝送路40#1〜40#2を収容している。入出力局内光伝送路38#1〜38#3,40#1〜40#2には、図示しないが電気XCが接続されている。尚、光XC30#2、30#3の他の入出力局間伝送路や入出力局内光伝送路は省略している。オペレーションシステム32は、光XC30#1〜30#5の分配型光SW、1対1型光SW及び波長変換器を光パスに従って制御する。
【0022】
図4は、図3中の光XC1の構成例を示す図である。この図に示すように、図2と同様に複数の光分波器4#1、分配型光SW20#1、1対1型光SW22#1及び複数の光合波器10#1を有する。光分波器4#1は、入力局間光伝送路34#1,34#2毎に設けられる。分配型光SW20#1は、入力ポート数は、入力局内光伝送路38#1〜38#3の数(=3)であり、出力ポート数は、運用に合わせて、7個設けられている。1対1型光SW22#1の入出力ポート数(=14) は等しく、分波器4#1の出力端子の総数+分配型光SW20#1の出力ポート数である。分波器10#1は、出力局間光伝送路36#1〜36#4毎に設けられる。他の光XC40#2〜光XC40#4の構成も、図4と同様に構成される。
【0023】
以下、図3の光ネットワークの動作説明をする。
(a) 光パスの設定
オペレーションシステム32は、送信端の光XC30#1の入力局内光伝送路38#1,38#2,38#3及び他の送信端の光XCの入力局内光伝送路からの光信号のend−to−endの光パス(マルチキャストならば複数の光パス)を設定して、光パスに従って、各光XC30#1〜30#5の分配型光SW、1対1型光SW及び波長変換器を制御する。但し、マルチキャストは局内入力一括マルチキャストする。
【0024】
入力局内光伝送路38#1から入力される光信号の光パスは、波長がλ5 、伝送先が出力局間光伝送路36#1〜36#4のマルチキャストである。局内光伝送路38#2から入力される光信号の光パスは、波長がλ6 、伝送先が出力局間光伝送路36#1〜36#2のマルチキャストである。局内光伝送路38#3から入力される光信号の光パスは、波長がλ1 、伝送先が出力局間光伝送路36#1である。
【0025】
入力局間光伝送路34#1から入力される光信号は、波長λ1 、λ2 、λ3 に波長多重されており、波長λ1 の信号A−λ1 の出力先が出力局内光伝送路40#1、波長λ2 の信号B−λ2 の出力先が出力局間光伝送路36#1、波長λ3 の信号C−λ3 の出力先が出力局間光伝送路36#1である。
【0026】
入力局間光伝送路34#2から入力される光信号は、波長λ1 、λ2 、λ3 、λ4 に波長多重されており、波長λ1 の信号D−λ1 の出力先が出力局内光伝送路40#4、波長λ2 の信号E−λ2 の出力先が出力局間光伝送路36#2、波長λ3 の信号F−λ3 の出力先が出力局間光伝送路36#3、波長λ4 の信号G−λ4 の出力先が出力局内光伝送路36#2である。
【0027】
(b) 光XC30#1の動作
光分波器4#1は、入力局間光伝送路34#1から入力された光信号を波長λ1 〜λ3 の各光信号A−λ1 ,B−λ2 ,C−λ3 に,入力局間光伝送路34#2から入力された光信号をλ1 〜λ4 の各波長の光信号D−λ1 ,E−λ2 ,F−λ3 ,G−λ4 に分離して、1対1型光SW22#1に出力する。
【0028】
一方、入力局内光伝送路38#1,38#2,38#3から入力された光信号は、波長変換器により波長λ5 ,λ6 ,λ1 の光信号H−λ5 ,I−λ6 ,J−λ1 に変換されて分配型光SW20#1に入力される。分配型光SW20#1は、オペレーションシステム32の制御に従って、信号H−λ5 を4つ(H1-λ5 〜H4-λ5)にマルチキャストし、信号I−λ6 を2つ(I1-λ6 〜I2-λ6)にマルチキャストし、信号J−λ1 をシングルキャストする。
【0029】
1対1型光SW22#1は、オペレーションシステム32の制御に従って、光分波器4#1及び分配型光SW20#1から入力された光信号を所望の出力ポートから光合波器10#1又は出力局内光伝送路40#1〜40#2に出力する。光合波器4#1は、入力された複数の光信号を合波して、出力局間光伝送路36#1〜36#4に出力する。例えば、入力局内光伝送路38#1から入力された信号H−λ5 は、出力局間光伝送路36#1〜36#4にマルチキャストされ、入力局内光伝送路38#2から入力された信号I−λ6 は、出力局間光伝送路36#1〜36#2にマルチキャストされる。このようにして、局内で一括してマルチキャストされた信号は、光パスに従って、受信端の出力局内光伝送路に出力される。
【0030】
第2実施形態
図5は、本発明の第2実施形態による光XCの構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第2実施形態による光XCが第1実施形態による光XCと異なる点は、局間光伝送路から入力された信号でマルチキャストするものについては、1対1型光SW42から分配型光SW40にフィードバック入力するようにしたことである。
【0031】
この図に示す光XCは、局内入力一括マルチキャスト方式及び多段マルチキャスト方式のいずれの場合でも適用可能である。光XCは、m個の光分波器4、分配型光SW40、1対1型光SW42及びn個の光合波器10を具備する。光分波器4及び光合波器10は、図2中の構成要素と実質的に同一なので説明を省略する。1対1型光SW42の一部の出力ポートは、光合波器10及び局内光伝送路ではなく、分配型光SW40の入力ポートに接続されている。
【0032】
この出力ポートは、局間光伝送路から入力された信号をマルチキャストするための出力ポートであり、その数は、マルチキャストする局間光伝送路からの信号数に等しい。分配型光SW40は、局内光伝送路から入力された信号に加えて、1対1型光SW22から入力された信号をマルチキャストする点が第1実施形態の分配型光SW20と異なる。分配型光SW40及び1対1型光SW42は、図示しないオペレーションシステムの制御によって、スイッチングを行う。
【0033】
以下、図5の光XCの動作説明をする。
オペレーションシステムは、局内光伝送路から入力される光信号の送信端から受信端までのend−to−endの光パスを設定する。オペレーションシステムは、光パスに応じて、図示しない波長変換器の変換波長、分配型光XC40及び1対1型光XC42のスイッチを制御する。
【0034】
分波器4は、波長多重された局間からの光信号を各波長の光信号に分離して、1対1型光SW42に出力する。1対1型光SW42は、オペレーションシステムの制御に従って、マルチキャストする信号については、分配型光SW40に接続される出力ポートに出力する。1対1型光SW42から分配型光SW40に入力された光信号は、分配型光SW40により所望の数だけマルチキャストされて、1対1型光SW42に入力される。1対1型光SW42は、分配型光SW40でマルチキャストされた局間光伝送路からの信号を所望の局内光伝送路に接続される出力ポート又は合波器に出力する。これにより、局間光伝送路から入力された信号は、任意の局間光伝送路又は任意の局内光伝送路にマルチキャストされる。その他の点については、図2の場合と同じなので説明を省略する。
【0035】
以上説明したように、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果がある上に、送信端の光XCでなくても、他の光XCで適宜マルチキャストすることができる。
【0036】
図6は、図5の光XCを用いた光ネットワークの構成例を示す図である。この図に示す光ネットワークでは、図5の光XCを光XC50#1〜50#6に用いている。光XC50#1は、光XC50#2間で、入力局間光伝送路34#1、光XC50#3間で、入力局間光伝送路34#2及び出力局間光伝送路36#1、光XC50#4間で、出力局間光伝送路36#2、光XC50#5間で、出力局間光伝送路36#3、光XC50#6間で、出力局間光伝送路36#4をそれぞれ収容している。
【0037】
また、光XC50#1は、入力局内光伝送路38#1〜38#2及び出力局内光伝送路40#1〜40#3を収容している。尚、光XC50#2〜50#6の他の入出力局間伝送路や局内光伝送路は省略している。オペレーションシステム52は、光XC50#1〜50#6の分配型光SW、1対1型光SW及び波長変換器を光パスに従って制御する。
【0038】
図7は、図6中の光XC1の構成例を示す図である。この図に示すように、図5と同様に複数の光分波器4#1、分配型光SW40#1、1対1型光SW42#1及び複数の光合波器10#1を有する。光分波器4#1は、入力局間光伝送路34#1,34#2毎に設けられる。分配型光SW20#1の入力ポート数は、入力局内光伝送路38#1〜38#2の数(=2)と局間光伝送路から入力される信号のうちマルチキャストする信号の数(=1)の総和(=3)に等しい。
【0039】
1対1型光SW42#1の特定の出力ポートと分配型光SW40#1の入力ポートとが接続されている。1対1型光SW22#1の入出力ポート数は等しく、分波器4#1の出力端子の総数(=7)+分配型光SW20#1の出力ポート数(=12) である。分波器10#1は、出力局間光伝送路36#1〜36#4毎に設けられる。他の光XC40#2〜光XC40#6の構成も、図7と同様に構成される。
【0040】
以下、図6の光ネットワークの動作説明をする。
(a) 光パスの設定
オペレーションシステム52は、送信端の光XC50#1の入力局内光伝送路38#1,38#2及び他の送信端の光XCの入力局内光伝送路からの光信号のend−to−endの光パスを設定して、光パスに従って、各光XC40#1〜30#6の分配型光SW、1対1型光SW及び波長変換器を制御する。但し、マルチキャストは送信端の光XC及び中継端の光XCでその規模に応じて行う。
【0041】
入力局内光伝送路38#1から入力される光信号の光パスは、波長がλ5 、伝送先が出力局間光伝送路36#1〜36#4のマルチキャストである。入力局内光伝送路38#2から入力される光信号の光パスは、波長がλ6 、伝送先が出力局間光伝送路36#1である。入力局間光伝送路34#1から入力されるから入力される光信号は、波長λ1 、λ2 、λ3 に波長多重されており、波長λ1 の信号A−λ1 の出力先が出力局内光伝送路40#1〜40#4のマルチキャストである。波長λ2 の信号B−λ2 の出力先が出力局間光伝送路36#1、波長λ3 の信号C−λ3 の出力先が出力局間光伝送路36#1である。
【0042】
入力局間光伝送路34#2から入力される光信号は、波長λ1 、λ2 、λ3 、λ4 に波長多重されており、波長λ1 の信号D−λ1 の出力先が出力局内光伝送路40#1、波長λ2 の信号E−λ2 の出力先が出力局間光伝送路36#2、波長λ3 の信号F−λ3 の出力先が出力局間光伝送路36#3、波長λ4 の信号G−λ4 の出力先が出力局内光伝送路36#2である。
【0043】
(b) 光XC50#1の動作
光分波器4#1は、入力局間光伝送路34#1から入力された光信号を波長λ1 〜λ3 の各光信号A−λ1 ,B−λ2 ,C−λ3 に分離して、1対1型光SW42#1に出力する。1対1型光SW42#1は、オペレーションシステム52の制御に従って、信号A−λ1 を分配型光SW40#1に接続される出力ポートに出力する。分配型光SW40#1は、1対1型光SW42から入力された信号A−λ1 を5つ(A1-λ1,A2-λ1,A3-λ1,A4-λ1,A5-λ1)にマルチキャストして、1対1型光SW42#1に出力する。
【0044】
1対1型光SW42#1は、信号A1-λ1 を局間光伝送路36#2に接続される光合波器10#1に、信号A2-λ1 を局間光伝送路36#4に接続される光合波器10#1に、信号A3-λ1 を局間光伝送路36#1に接続される光合波器10#1に、信号A4-λ1 を局間光伝送路36#3に接続される光合波器10#1に、信号A5-λ1 を局内光伝送路40#3に出力する。このようにして、局間光伝送路34#1から入力された信号がマルチキャストされる。他の点については、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
【0045】
第3実施形態
図8は、本発明の第3実施形態による光XCの構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第3実施形態による光XCが第1実施形態による光XCと異なる点は、第1の1対1型光SW62と第2の1対1光SW64の2つの1対1型光SWを設けて、局間光伝送路から入力された信号のうちマルチキャストする信号については、分配型光SW60に入力してマルチキャストするようにしたことである。
【0046】
この図に示す光XCは、局内入力一括マルチキャスト方式及び多段マルチキャスト方式のいずれの場合にも適用可能である。光XCは、m個の光分波器4、分配型光SW60、第1の1対1型光SW62、第2の1対1型光SW64及びn個の光合波器10を具備する。光分波器4及び光合波器10は、図2中の構成要素と実質的に同一なので説明を省略する。
【0047】
第1の1対1型光SW62は、局間光伝送路から入力される信号をマルチキャストする信号とマルチキャストしない信号に分離し、マルチキャストする信号については、マルチキャスト用の出力ポートより出力し、マルチキャストしない信号については、シングルキャスト用の出力ポートに出力するものである。第1の1対1型光SW62は、各局間光伝送路毎又は複数の局間光伝送路に1つ設けても良いが、本例では、局間光伝送路毎に設けている。
【0048】
マルチキャスト用の出力ポートは、分配型光SW60の入力ポートに接続されている。このように、1対1型光SWを第1の1対1型光SW62と第2の1対1型光SW64構成したのは、1対1型光SWの実装面積は、入力数2 に比例し、第2の1対1型光SW64の入力数は、第2実施形態の1対1型光SW42に比べて、局間光伝送路からの光信号のうち、マルチキャストする信号数だけ少なくなるので、1対1型光SW62,64の総面積は、図2中の1対1型光SW22に比べて小さくなる。
【0049】
分配型光SW60は、局内光伝送路から入力された信号に加えて、第1の1対1型光SW62から入力された信号をマルチキャストする点が第1実施形態の分配型光SW20と異なる。分配型光SW60、第1の1対1型光SW62及び第2の1対1型光SW64は、図示しないオペレーションシステムの制御によって、スイッチングを行う。
【0050】
以下、図8の光XCの動作説明をする。
オペレーションシステムは、局内光伝送路から入力される光信号の送信端から受信端までのend−to−endの光パスを設定する。分波器4は、波長多重された局間からの光信号を各波長の光信号に分離して、第1の1対1型光SW62に出力する。第1の1対1型光SW62は、オペレーションシステムの制御に従って、各入力ポートに入力された分波器4の出力のうち、マルチキャストしない信号は、第2の1対1型光SW64に出力し、マルチキャストする信号は、分配型光SW60に出力する。
【0051】
分配型光SW60は、オペレーションシステムの制御に従って、第1の1対1型光SW62からの光信号を複数の光信号にマルチキャストして、第2の1対1型光SW64に出力する。第2の1対1型光SW64は、分配型光SW60でマルチキャストされた局間光伝送路からの信号を所望の光合波器10又は局内光伝送路に光接続される出力ポートに出力する。これにより、局間光伝送路からの光信号は、マルチキャストされて、局間光伝送路又は局内光伝送路に出力される。その他の点は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
【0052】
以上説明したように、第3実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果がある上に、第2の実施形態よりも1対1型光SWの総面積が小さくなり、より小型化が可能となる。
【0053】
図9は、図8の光XCを用いた光ネットワークの構成例を示す図である。この図に示す光ネットワークでは、図8の光XCを光XC66#1〜66#6に用いている。光XC66#1は、光XC66#2間で、入力局間光伝送路34#1、光XC66#3間で、入力局間光伝送路34#2及び出力局間光伝送路36#4、光XC66#4間で、出力局間光伝送路36#1、光XC66#5間で、出力局間光伝送路36#2、光XC66#6間で、出力局間光伝送路36#3をそれぞれ収容している。
【0054】
また、光XC66#1は、入力局内光伝送路38#1〜38#2及び出力局内光伝送路40#1〜40#3を収容している。尚、光XC66#2〜66#6の他の入出力局間伝送路や局内光伝送路は省略している。オペレーションシステム68は、光XC66#1〜66#6の分配型光SW、第1の1対1型光SW、第2の1対1型光SW及び波長変換器を光パスに従って制御する。
【0055】
図10は、図9中の光XC1の構成例を示す図である。この図に示すように、図8と同様に複数の光分波器4#1、分配型光SW60#1、複数の第1の1対1型光SW62#1、第2の1対1型光SW64#1及び複数の光合波器10#1を有する。光分波器4#1は、入力局間光伝送路34#1,34#2毎に設けられる。分配型光SW60#1の入力数は、入力局内光伝送路38#1〜38#2の数 (=2) と局間光伝送路から入力される信号のうちマルチキャストする信号の数(=3)の総和(=5)に等しい。
【0056】
第1の1対1型光SW62は、局間光伝送路34#1、34#2毎に設けられている。局間光伝送路36#1については、4個の信号のうち2つの信号がマルチキャストされるので、マルチキャスト用の2個の出力ポートを有し、局間光伝送路36#2については、3個の信号のうち1個の信号がマルチキャストされるので、マルチキャスト用の1個の出力ポートを有し、各マルチキャスト用の出力ポートは、分配型光SW60#1の入力ポートに接続され、他の出力ポートは、第2の1対1型光SW64#1の入力ポートに接続されている。第2の1対1型光SW64#1の入力ポートは、第1の1対1型光SW62#1及び分配型光SW60に接続されている。他の光XC66#2〜光XC66#6の構成も、図10と同様に構成される。
【0057】
以下、図9の光ネットワークの動作説明をする。
(a) 光パスの設定
オペレーションシステム68は、各信号のend−to−endの光パスを設定して、光パスに従って、各光XC66#1〜66#6の分配型光SW、第1の1対1型光SW、第2の1対1型光SW及び波長変換器を制御する。
【0058】
入力局内光伝送路38#1から入力される光信号の光パスは、波長がλ1 、伝送先が出力局間光伝送路36#2,36#4のマルチキャストである。局内光伝送路38#2から入力される光信号の光パスは、波長がλ2 、伝送先が出力局間光伝送路36#4である。入力局間光伝送路34#1から入力される光信号は、波長λ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 に波長多重されており、波長λ1 の信号A−λ1 の出力先が出力局内光伝送路40#1である。波長λ2 の信号B−λ2 の出力先が出力局間光伝送路36#1,36#2,36#3のマルチキャストである。波長λ3 の信号C−λ3 の出力先が出力局間光伝送路36#1,36#3,36#4のマルチキャストである。波長λ4 の信号D−λ4 の出力先が出力局間光伝送路36#2である。
【0059】
入力局間光伝送路34#2から入力される光信号は、波長λ1 ,λ2 ,λ3 に波長多重されており、波長λ1 の信号E−λ1 の出力先が出力局内光伝送路40#1,40#3のマルチキャストである。波長λ2 の信号F−λ2 の出力先が出力局内光伝送路40#3、波長λ3 の信号G−λ3 の出力先が出力局間光伝送路36#2である。
【0060】
(b) 光XC64#1の動作
光分波器4#1は、入力局間光伝送路34#1から入力された光信号を波長λ1 〜λ4 の各光信号A−λ1 ,B−λ2 ,C−λ3 ,D−λ4 に,入力局間光伝送路34#2から入力された光信号をλ1 〜λ3 の各波長の光信号E−λ1 ,F−λ2 ,G−λ3 に分離して、第1の1対1型光SW62#1に出力する。第1の1対1型光SW62#1は、マルチキャストしない信号A−λ1 ,D−λ4 ,G−λ3 ,F−λ2 を第2の1対1型光SW64#1に出力し、マルチキャストする信号B−λ2 ,C−λ3 ,E−λ1 を分配型光SW60#1に出力する。
【0061】
分配型光SW60#1は、オペレーションシステム68の制御に従って、信号B−λ2 を3つ(B1−λ2 ,B2−λ2 ,B3−λ2 )、信号C−λ3 を3つ(C1−λ2 ,C2−λ2 ,C3−λ2 )、信号E−λ1 を3つ(E1−λ1 ,E2−λ1 ,E3−λ1 )、信号H−λ1 を2つ(H1−λ1 ,H2−λ1 )にそれぞれマルチキャストする。
【0062】
第2の1対1型光SW62#1は、オペレーションシステム68の制御に従って、分配型光SW60#1によりマルチキャストされた局間光伝送路からの光信号を光合波器10#1又は出力局内光伝送路40#1〜40#3に出力する。これにより、局間光伝送路から入力された信号は、局内光伝送路又は任意の局間光伝送路にマルチキャストされる。
【0063】
第4実施形態
図11は、本発明の第4実施形態による光XCの構成図であり、図8中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第4実施形態による光XCが第3実施形態による光XCと異なる点は、分配型光SW70に入力された信号のうち、局内光伝送路に出力する信号については、第2の1対1型光SW72に出力せず、局内光伝送路に接続される出力ポートに出力するようにしたことである。
【0064】
この図に示す光XCは、局内入力一括マルチキャスト方式及び多段マルチキャスト方式のいずれの場合でも適用可能である。光XCは、m個の光分波器4、分配型光SW70、第1の1対1型光SW62、第2の1対1型光SW72及びn個の光合波器10を具備する。光分波器4、光合波器10及び第1の1対1型光SW62は、図8中の構成要素と実質的に同一なので説明を省略する。
【0065】
分配型光SW70の一部の出力ポートは、第2の1対1型光SW72ではなく、局内光伝送路に接続される出力ポートに接続されている。これにより、第2の1対1型光SW72の入力数が図8の第2の1対1型光SW64よりも少なくなって、より小型化が可能となる。その他については、図8中の分配型光SW60と実質的に同一なので説明を省略する。
【0066】
以下、図11の光XCの動作説明をする。
オペレーションシステムは、局内光伝送路から入力される光信号の送信端から受信端までのend−to−endの光パスを設定する。分波器4は、波長多重された局間からの光信号を各波長の光信号に分離して、第1の1対1型光SW62に出力する。第1の1対1型光SW62は、オペレーションシステムの制御に従って、各入力ポートに入力された分波器4の出力のうち、マルチキャストしない信号については、第2の1対1型光SW72に出力し、マルチキャストする信号については、マルチキャスト用の出力ポートより分配型光SW70に出力する。
【0067】
分配型光SW70は、オペレーションシステムの制御に従って、局間光伝送路からの光信号をマルチキャストして、局内光伝送路にドロップする信号を局内光伝送路に接続される出力ポートに出力する。その他の点については、第3実施形態と同様なので説明を省略する。
【0068】
以上説明したように、第4実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果がある上に、第3の実施形態よりも第2の1対1型光SWの面積が小さくなり、より小型化が可能となる。
【0069】
図12は、図11の光XCを用いた光ネットワークの構成例を示す図である。この図に示す光ネットワークでは、図11の光XCを光XC74#1〜74#6に用いている。光XC74#1は、光XC74#2間で、入力局間光伝送路34#1、光XC74#3間で、入力局間光伝送路34#2及び出力局間光伝送路36#4、光XC74#4間で、出力局間光伝送路36#1、光XC74#5間で、出力局間光伝送路36#2、光XC74#6間で、出力局間光伝送路36#3をそれぞれ収容している。
【0070】
また、光XC74#1は、入力局内光伝送路38#1〜38#2及び出力局内光伝送路40#1〜40#3を収容している。尚、光XC74#2〜74#6の他の入出力局間伝送路や局内光伝送路は省略している。オペレーションシステム76は、光XC74#1〜74#6の分配型光SW、第1の1対1型光SW、第2の1対1型光SW及び波長変換器を光パスに従って制御する。
【0071】
図13は、図12中の光XC1の構成例を示す図である。この図に示すように、図11と同様に複数の光分波器4#1、分配型光SW70#1、複数の第1の1対1型光SW62#1、第2の1対1型光SW72#1及び複数の光合波器10#1を有する。光分波器4#1は、入力局間光伝送路34#1,34#2毎に設けられる。分配型光SW60#1の入力数は、入力局内光伝送路38#1〜38#2の数 (=2) と局間光伝送路34#1,34#2から入力される信号のうちマルチキャストする信号の数(=3)の総和(=5)に等しい。分配型光SW70#1の一部の出力ポートは、局内光伝送路40#3に接続される出力ポートに接続されている。他の光XC74#2〜光XC74#6の構成も、図13と同様に構成される。
【0072】
以下、図12の光ネットワークの動作説明をする。
(a) 光パスの設定
オペレーションシステム76は、各信号のend−to−endの光パスを設定して、光パスに従って、各光XC74#1〜74#6の分配型光SW、第1の1対1型光SW、第2の1対1型光SW及び波長変換器を制御する。局内光伝送路38#1,38#2及び局間光伝送路34#1,34#2の光パスは、図10と同じなので説明を省略する。
【0073】
(b) 光XC74#1の動作
光分波器4#1は、入力局間光伝送路34#1から入力された光信号を波長λ1 〜λ4 の各光信号A−λ1 ,B−λ2 ,C−λ3 ,D−λ4 に,局間光伝送路34#2から入力された光信号をλ1 〜λ3 の各波長の光信号E−λ1 ,F−λ2 ,G−λ3 に分離して、第1の1対1型光SW62#1に出力する。第1の1対1型光SW62#1は、マルチキャストしない信号A−λ1 ,D−λ4 ,G−λ3 ,F−λ2 を第2の1対1型光SW64#1に出力し、マルチキャストする信号B−λ2 ,C−λ3 ,E−λ1 を分配型光SW60#1に出力する。分配型光SW70#1は、オペレーションシステム76の制御に従って、信号B−λ2 を3つ(B1−λ2 ,B2−λ2 ,B3−λ2 )、信号C−λ3 を3つ(C1−λ2 ,C2−λ2 ,C3−λ2 )、信号E−λ1 を3つ(E1−λ1 ,E2−λ1 ,E3−λ1 )、信号H−λ1 を2つ(H1−λ1 ,H2−λ1 )にそれぞれマルチキャストして、信号E3−λ1 は、局内光伝送路40#3に出力する。
【0074】
第5実施形態
図14は、本発明の第5実施形態による光XCの構成図であり、図11中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第5実施形態による光XCが第4実施形態による光XCと異なる点は、分配型光SW80は合波器10又は局内光伝送路に直接出力するようにしたことである。
【0075】
この図に示す光XCは、局内入力一括マルチキャスト方式及び多段マルチキャスト方式のいずれの場合でも適用可能である。光XCは、m個の光分波器4、分配型光SW80、第1の1対1型光SW62、第2の1対1型光SW82及びn個の光合波器10を具備する。光分波器4、光合波器10及び第1の1対1型光SW62は、図8中の構成要素と実質的に同一なので説明を省略する。
【0076】
分配型光SW80の各出力ポートは、光合波器10又は局内光伝送路に接続される出力ポートに接続されている。第2の1対1型光SW82は、局内光伝送路から入力した信号及び局間光伝送路から入力されたマルチキャストして局間光伝送路に出力する信号を入力対象外としたことが図11中の1対1型光SW72と異なる異なる。これにより、第2の1対1型光SW82の入力数が図11の第2の1対1型光SW72よりも更に少なくなって、より小型化が可能となる。
【0077】
以下、図14の光XCの動作説明をする。
オペレーションシステムは、局内光伝送路から入力される光信号の送信端から受信端までのend−to−endの光パスを設定する。分波器4は、波長多重された局間からの光信号を各波長の光信号に分離して、第1の1対1型光SW62に出力する。第1の1対1型光SW62は、オペレーションシステムの制御に従って、各入力ポートに入力された分波器4の出力のうち、マルチキャストしない信号については、第2の1対1型光SW82に直接出力し、マルチキャストする信号については、特定のマルチキャスト用の出力ポートより分配型光SW80に出力する。分配型光SW80は、オペレーションシステムの制御に従って、局内光伝送路からの光信号及び第1の1対1型光SW62から光信号を入力して、シングルキャスト又はマルチキャストして、局間光伝送路に出力する信号は光合波器10に、局内光伝送路に出力する信号は局内光伝送路に接続される出力ポートに出力する。その他の点については、第4実施形態と同様なので説明を省略する。
【0078】
以上説明したように、第5実施形態によれば、第4実施形態と同様の効果がある上に、第4の実施形態よりも第2の1対1型光SWの面積が小さくなり、より小型化が可能となる。
【0079】
図15は、図14の光XCを用いた光ネットワークの構成例を示す図である。この図に示す光ネットワークでは、図14の光XCを光XC84#1〜84#5に用いている。光XC84#1は、光XC84#2間で、入力局間光伝送路34#1、出力局間光伝送路36#2、光XC74#3間で、入力局間光伝送路34#2及び出力局間光伝送路36#3、光XC84#4間で、出力局間光伝送路36#1、光XC84#5間で、出力局間光伝送路36#4をそれぞれ収容している。
【0080】
また、光XC84#1は、入力局内光伝送路38#1〜38#2及び出力局内光伝送路40#1〜40#3を収容している。尚、光XC84#2〜84#5の他の入出力局間伝送路や局内光伝送路は省略している。オペレーションシステム86は、光XC84#1〜84#6の分配型光SW、第1の1対1型光SW、第2の1対1型光SW及び波長変換器を光パスに従って制御する。
【0081】
図16は、図15中の光XC1の構成例を示す図である。この図に示すように、図14と同様に複数の光分波器4#1、分配型光SW80#1、複数の第1の1対1型光SW62#1、第2の1対1型光SW82#1及び複数の光合波器10#1を有する。分配型光SW80#1の各出力ポートは、光合波器10又は局内光伝送路に接続されている。その他の点については、図13と同様なので説明を省略する。
【0082】
以下、図15の光ネットワークの動作説明をする。
(a) 光パスの設定
オペレーションシステム86は、各信号のend−to−endの光パスを設定して、光パスに従って、各光XC84#1〜84#6の分配型光SW、第1の1対1型光SW、第2の1対1型光SW及び波長変換器を制御する。局内光伝送路38#1から入力される光信号の光パスは、波長がλ1 、伝送先が出力局間光伝送路36#3,36#4のマルチキャストである。局内光伝送路38#2から入力される光信号の光パスは、波長がλ2 、伝送先が出力局間光伝送路36#2である。入力局間光伝送路34#1から入力される光信号は、波長λ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 に波長多重されており、波長λ1 の信号A−λ1 の出力先が出力局内光伝送路40#1である。
【0083】
波長λ2 の信号B−λ2 の出力先が出力局間光伝送路36#4である。波長λ3 の信号C−λ3 の出力先が出力局間光伝送路36#1,36#4のマルチキャストである。波長λ4 の信号D−λ4 の出力先が局間光伝送路36#3である。局間光伝送路34#2から入力される光信号は、波長λ1 ,λ2 ,λ3 に波長多重されており、波長λ1 の信号E−λ1 の出力先が出力局間光伝送路36#1,36#2、局内光伝送路40#2である。波長λ2 の信号F−λ2 の出力先が出力局間光伝送路36#1、波長λ3 の信号G−λ3 の出力先が出力局間光伝送路36#2である。
【0084】
(b) 光XC84#1の動作
光分波器4#1は、入力局間光伝送路34#1から入力された光信号を波長λ1 〜λ4 の各光信号A−λ1 ,B−λ2 ,C−λ3 ,D−λ4 に,局間光伝送路34#2から入力された光信号をλ1 〜λ3 の各波長の光信号E−λ1 ,F−λ2 ,G−λ3 に分離して、第1の1対1型光SW62#1に出力する。第1の1対1型光SW62#1は、マルチキャストしない信号A−λ1 ,B−λ2 ,D−λ4 を第2の1対1型光SW82#1に出力し、マルチキャストする信号C−λ3 ,E−λ1 を分配型光SW80#1に出力する。
【0085】
分配型光SW80#1は、オペレーションシステム86の制御に従って、信号C−λ3 を3つ(C1−λ3 ,C2−λ3 ,C3−λ3 )、信号E−λ1 を3つ(E1−λ1 ,E2−λ1 ,E3−λ1 )、信号H−λ1 を2つ(H1−λ1 ,H2−λ1 )にそれぞれマルチキャストして、信号C1−λ3 ,E1−λ1 を出力局間光伝送路36#1に接続される光合波器10に、信号E2−λ1 ,I−λ2 ,J−λ4 を出力局間光伝送路36#2に接続される光合波器10に、信号H1−λ1 を出力局間光伝送路36#3に接続される光合波器10に、信号H2−λ1 ,C2−λ3 を出力局間光伝送路36#4に接続される光合波器10に、信号E3−λ1 を局内光伝送路40#2に出力する。
【0086】
第6実施形態
図17は、本発明の第6実施形態による光XCの構成図であり、図14中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第6実施形態による光XCが第5実施形態による光XCと異なる点は、第1の1対1型光SW90の一部の出力ポートを局内光伝送路に接続するようにしたことである。
【0087】
この図に示す光XCは、局内入力一括マルチキャスト方式及び多段マルチキャスト方式のいずれの場合でも適用可能である。光XCは、m個の光分波器4、分配型光SW80、第1の1対1型光SW90、第2の1対1型光SW92及びn個の光合波器10を具備する。光分波器4、分配型光SW80及び光合波器10は、図14中の構成要素と実質的に同一なので説明を省略する。
【0088】
第1の1対1型光SW90の一部の出力ポートは、局内光伝送路に接続されている。この出力ポートは、局間光伝送路から入力される信号の中でマルチキャストされずに局内光伝送路に出力する信号のためのものである。第2の1対1型光SW92は、局間光伝送路から入力される信号の中でマルチキャストされず局内光伝送路に出力する信号用の入出力ポートを無くした点が図14中の第2の1対1型光SW82と異なる。これにより、第2の1対1型光SW92の入力数が図14の第2の1対1型光SW82よりも更に少なくなって、より小型化が可能となる。
【0089】
以下、図17の光XCの動作説明をする。
オペレーションシステムは、局内光伝送路から入力される光信号の送信端から受信端までのend−to−endの光パスを設定する。分波器4は、波長多重された局間からの光信号を各波長の光信号に分離して、第1の1対1型光SW90に出力する。第1の1対1型光SW90は、オペレーションシステムの制御に従って、各入力ポートに入力された分波器4の出力のうち、マルチキャストされず局内光伝送路に出力する信号については、局内光伝送路に接続される出力ポートに出力する。その他の点については、図14と同様なので説明を省略する。
【0090】
以上説明したように、第6実施形態によれば、第5実施形態と同様の効果がある上に、第5の実施形態よりも第2の1対1型光SWの面積が小さくなり、より小型化が可能となる。
【0091】
図18は、図17の光XCを用いた光ネットワークの構成例を示す図である。この図に示す光ネットワークでは、図17の光XCを光XC94#1〜94#5に用いている。光XC94#1は、光XC94#2間で、入力局間光伝送路34#1、出力局間光伝送路36#2、光XC94#3間で、入力局間光伝送路34#2及び出力局間光伝送路36#3、光XC94#4間で、出力局間光伝送路36#1、光XC94#5間で、出力局間光伝送路36#4をそれぞれ収容している。
【0092】
また、光XC94#1は、入力局内光伝送路38#1〜38#3及び出力局内光伝送路40#1〜40#3を収容している。尚、光XC94#2〜94#5の他の入出力局間伝送路や局内光伝送路は省略している。オペレーションシステム96は、光XC94#1〜94#5の分配型光SW、第1の1対1型光SW、第2の1対1型光SW及び波長変換器を光パスに従って制御する。
【0093】
図19は、図18中の光XC1の構成例を示す図である。この図に示すように、図17と同様に複数の光分波器4#1、分配型光SW80#1、複数の第1の1対1型光SW62#1、第2の1対1型光SW82#1及び複数の光合波器10#1を有する。分配型光SW80#1の各出力ポートは、光合波器10又は局内光伝送路に接続されている。その他の点については、図16と同様である。
【0094】
以下、図18の光ネットワークの動作説明をする。
(a) 光パスの設定
オペレーションシステム96は、各信号のend−to−endの光パスを設定して、光パスに従って、各光XC94#1〜94#6の分配型光SW、第1の1対1型光SW、第2の1対1型光SW及び波長変換器を制御する。局内光伝送路38#1から入力される光信号の光パスは、波長がλ1 、伝送先が出力局間光伝送路36#3,36#4のマルチキャストである。局内光伝送路38#2から入力される光信号の光パスは、波長がλ2 、伝送先が出力局間光伝送路36#2である。入力局間光伝送路34#1から入力される光信号は、波長λ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 に波長多重されている。信号A−λ1 ,B−λ2 ,C−λ3 ,D−λ4 の出力先は、図16の場合と同じである。
【0095】
(b) 光XC94#1の動作
光分波器4#1は、入力局間光伝送路34#1から入力された光信号を波長λ1 〜λ4 の各光信号A−λ1 ,B−λ2 ,C−λ3 ,D−λ4 に,局間光伝送路34#2から入力された光信号をλ1 〜λ3 の各波長の光信号E−λ1 ,F−λ2 ,G−λ3 に分離して、第1の1対1型光SW62#1に出力する。第1の1対1型光SW90#1は、オペレーションシステム96の制御に従って、マルチキャストしない信号A−λ1 ,B−λ2 ,D−λ4 を第2の1対1型光SW82#1に出力し、マルチキャストしない信号の中で出力局内光伝送路に出力する信号A−λ1 ,H−λ1 については、出力局内光伝送路40#2,40#1に直接出力する。その他の点については、図16の場合と同様なので説明を省略する。
【0096】
変形例
(1) 第1実施形態〜第6実施形態において、局内光伝送路から入力される信号を分配型光SWに入力する構成としたが、1対1型光SWに入力して、マルチキャストする信号のみを分配型光SWに入力し、マルチキャストしない信号については、第2の1対1型光SW又は光合波器に出力するようにしてもよい。
【0097】
(2) 本実施形態では波長多重信号光の場合を例に説明したが、波長多重されていない場合でも勿論適用可能である。この場合、光分波器及び光合波器を除くと良い。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高速化・マルチキャストに有効であるが損失・小型化の面で大規模化に難のある分配型光SWと、マルチキャスト機能はないが損失・小型化に有利である1対1型光SWという特徴の異なる光SWを組合せ、それぞれのタイプのSWを活かすことにより、小型で柔軟なマルチキャスト機能を持ったクロスコネクト装置を実現できる。また、装置管理においても、機能別にSWを分割しているため、運用性が高く、制御に関しても独立に行うことができるため柔軟性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施形態による光XCの構成図である。
【図3】図2の光XCを用いた光ネットワークの構成図である。
【図4】図3中の光XC1の構成図である。
【図5】本発明の第2実施形態による光XCの構成図である。
【図6】図5の光XCを用いた光ネットワークの構成図である。
【図7】図6中の光XC1の構成図である。
【図8】本発明の第3実施形態による光XCの構成図である。
【図9】図8の光XCを用いた光ネットワークの構成図である。
【図10】図9中の光XC1の構成図である。
【図11】本発明の第4実施形態による光XCの構成図である。
【図12】図11の光XCを用いた光ネットワークの構成図である。
【図13】図12中の光XC1の構成図である。
【図14】本発明の第5実施形態による光XCの構成図である。
【図15】図14の光XCを用いた光ネットワークの構成図である。
【図16】図15中の光XC1の構成図である。
【図17】本発明の第6実施形態による光XCの構成図である。
【図18】図17の光XCを用いた光ネットワークの構成図である。
【図19】図18中の光XC1の構成図である。
【図20】局内入力一括マルチキャストを示す図である。
【図21】多段マルチキャストを示す図である。
【図22】従来の光XCを示す図である。
【図23】分配型光SWの構成図である。
【符号の説明】
13 第1入力ポート
14 第1出力ポート
15 分配型光SW
16 第2入力ポート
17 第2出力ポート
18 1対1型光SW
Claims (12)
- 第1局内光伝送路からの光信号が入力される第1入力ポートと複数の第1出力ポートを有し、前記第1入力ポートに入力される前記第1局内光伝送路からの光信号を任意の1つ又は複数の前記第1出力ポートに出力する分配型光スイッチと、
それぞれ第1局間光伝送路からの光信号又は前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第2入力ポートとそれぞれ第2局間光伝送路又は第2局内光伝送路に光信号が出力される複数の第2出力ポートを有し、前記各第2入力ポートに入力される前記第1局間光伝送路からの光信号又は前記第1出力ポートからの光信号を、該光信号の光パスに従って、任意の前記第2出力ポートの1つに出力する1対1型光スイッチと、
を具備したことを特徴とするマルチキャスト光クロスコネクト装置。 - 複数の第1入力ポートと複数の第1出力ポートを有し、前記各第1入力ポートに入力される光信号を任意の1つ又は複数の前記第1出力ポートに出力する分配型光スイッチと、
それぞれ第1局間光伝送路からの光信号又は前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第2入力ポートとそれぞれ第2局間光伝送路、第2局内光伝送路又はいずれか一つの前記第1入力ポートに光信号が出力される複数の第2出力ポートを有し、前記第2入力ポートに入力される局間光伝送路からの光信号又は前記第1出力ポートからの光信号を、該光信号の光パスに従って、任意の前記第2出力ポートの1つに出力する1対1型光スイッチとを具備し、
前記各第1入力ポートは、第1局内光伝送路からの光信号又は前記第2出力ポートからの光信号が入力され、前記分配型光スイッチは、前記第2出力ポートから入力された光信号を複数の前記第1出力ポートに出力することを特徴とするマルチキャスト光クロスコネクト装置。 - それぞれ第1局間光伝送路からの光信号が入力される複数の第1入力ポートと複数の第1出力ポートを有し、前記各第1入力ポートに入力される前記第1局間光伝送路からの光信号を任意の1つの前記第1出力ポートに出力する第1の1対1型光スイッチと、
それぞれ一部の第1局内光伝送路からの光信号又は前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第2入力ポートと複数の第2出力ポートを有し、前記各第2入力ポートに入力される前記第1局内光伝送路からの光信号又は一部の前記第1出力ポートからの光信号を任意の1つ又は複数の前記第2出力ポートに出力する分配型光スイッチと、
それぞれ一部の前記第1出力ポートからの光信号又は前記2出力ポートからの光信号が入力される複数の第3入力ポートとそれぞれ第2局間光伝送路又は第2局内光伝送路に光信号が出力される複数の第3出力ポートを有し、前記各第3入力ポートに入力される前記第1出力ポートから光信号又は前記第2出力ポートからの光信号を、該光信号の光パスに従って、任意の前記第3出力ポートの1つに出力する第2の1対1型光スイッチとを具備し、
前記分配型光スイッチは前記第1出力ポートからの光信号を複数の前記第2出力ポートに出力することを特徴とするマルチキャスト光クロスコネクト装置。 - それぞれ第1局間光伝送路からの光信号が入力される複数の第1入力ポートと複数の第1出力ポートを有し、前記各第1入力ポートに入力される前記第1局間光伝送路からの光信号を任意の1つの前記第1出力ポートに出力する第1の1対1型光スイッチと、
それぞれ第1局内光伝送路からの光信号又は一部の前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第2入力ポートと複数の第2出力ポートを有し、前記各第2入力ポートに入力される前記第1局内光伝送路からの光信号又は一部の前記第1出力ポートからの光信号を任意の1つ又は複数の前記第2出力ポートに出力する分配型光スイッチと、
それぞれ一部の前記第1出力ポートからの光信号又は前記2出力ポートからの光信号が入力される複数の第3入力ポートとそれぞれ第2局間光伝送路又は第2局内光伝送路に光 信号が出力される複数の第3出力ポートを有し、前記各第3入力ポートに入力される前記第1出力ポートから光信号又は前記第2出力ポートからの光信号を、該光信号の光パスに従って、任意の前記第3出力ポートの1つに出力する第2の1対1型光スイッチとを具備し、
前記分配型光スイッチは前記第1出力ポートからの光信号を複数の前記第2出力ポートに出力し、前記第2出力ポートの一部は、第3局内光伝送路に光接続されることを特徴とするマルチキャスト光クロスコネクト装置。 - それぞれ第1局間光伝送路からの光信号が入力される複数の第1入力ポートと複数の第1出力ポートを有し、前記各第1入力ポートに入力される前記第1局間光伝送路からの光信号を任意の1つの前記第1出力ポートに出力する第1の1対1型光スイッチと、
それぞれ第1局内光伝送路からの光信号又は一部の前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第2入力ポートとそれぞれ第2局間光伝送路又は第2局内光伝送路に光信号が出力される複数の第2出力ポートを有し、前記各第2入力ポートに入力される前記第1局内光伝送路からの光信号又は前記第1出力ポートからの光信号を任意の1つ又は複数の前記第2出力ポートに出力する分配型光スイッチと
それぞれ一部の前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第3入力ポートとそれぞれ前記第2局間光伝送路又は第3局内光伝送路に光信号が出力される複数の第3出力ポートを有し、前記各第3入力ポートに入力される前記第1出力ポートから光信号を、該光信号の光パスに従って、任意の前記第3出力ポートの1つに出力する第2の1対1型光スイッチとを具備し、
前記分配型光スイッチは前記第1出力ポートからの光信号を前記複数の第2出力ポートに出力することを特徴とするマルチキャスト光クロスコネクト装置。 - 第1局間光伝送路から入力される波長多重信号光を各波長の光信号に分離する複数の光分波器と、
それぞれ前記光分波器からの光信号が入力される複数の第1入力ポートと複数の第1出力ポートを有し、前記各第1入力ポートに入力される前記光分波器からの光信号を任意の1つの前記第1出力ポートに出力する第1の1対1型光スイッチと、
それぞれ入力される複数の波長の光信号を合波し、第2局間光伝送路に出力する複数の光合波器と、
それぞれ第1局内光伝送路からの光信号又は一部の前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第2入力ポートとそれぞれいずれか一つの前記光合波器又は第2局内光伝送路に光信号が出力される複数の第2出力ポートを有し、前記各第2入力ポートに入力される前記第1局内光伝送路からの光信号又は前記第1出力ポートからの光信号を、任意の1つ又は複数の前記第2出力ポートに出力する分配型光スイッチと、
それぞれ一部の前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第3入力ポートとそれぞれいずれか一つの前記光合波器又は第3局内光伝送路に光信号が出力される複数の第3出力ポートを有し、前記各第3入力ポートに入力される前記第1出力ポートからの光信号を、該光信号の光パスに従って、任意の前記第3出力ポートの1つに出力する第2の1対1型光スイッチとを具備し、
前記分配型光スイッチは前記第2入力ポートに入力される前記第1出力ポートからの光信号を複数の前記第2出力ポートに出力することを特徴とするマルチキャスト光クロスコネクト装置。 - 第1局間光伝送路からの光信号が入力される複数の第1入力ポートと一部が第1局内光伝送路に光信号が出力される複数の第1出力ポートを有し、前記各第1入力ポートに入力される前記第1局間光伝送路からの光信号を任意の1つの前記第1出力ポートに出力する第1の1対1型光スイッチと、
それぞれ第2局内光伝送路又は一部の前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第2入力ポートとそれぞれ光信号が第2局間光伝送路又は第3局内光伝送路に光信号が出力される複数の第2出力ポートを有し、前記各第2入力ポートに入力される前記第2局内光伝送路からの光信号又は前記第1出力ポートからの光信号を、任意の1つ又は複数の前記第2出力ポートに出力する分配型光スイッチと、
それぞれ一部の前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第3入力ポートとそれぞれ前記第2局間光伝送路に光信号が出力される複数の第3出力ポートを有し、前記各第3入力ポートに入力される前記第1出力ポートから光信号を、該光信号の光パスに従って、任意の前記第3出力ポートの1つに出力する第2の1対1型光スイッチとを具備し、
前記分配型光スイッチは前記第2入力ポートに入力される前記第1出力ポートからの光信号を複数の前記第2出力ポートに出力することを特徴とするマルチキャスト光クロスコネクト装置。 - 第1局間光伝送路から入力される波長多重信号光を各波長の光信号に分離する複数の光分波器と、
それぞれ一つの前記光分波器からの光信号が入力される複数の第1入力ポートと一部が第1局内光伝送路に光信号が出力される複数の第1出力ポートを有し、前記各第1入力ポートに入力される前記光分波器からの光信号を任意の1つの前記第1出力ポートに出力する第1の1対1型光スイッチと、
それぞれ入力される複数の波長の光信号を合波し、第2局間光伝送路に出力する複数の光合波器と、
それぞれ第2局内光伝送路又は一部の前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第2入力ポートとそれぞれいずれか一つの前記光合波器又は第3局内光伝送路に光信号が出力される複数の第2出力ポートを有し、前記各第2入力ポートに入力される前記第2局内光伝送路からの光信号又は前記第1出力ポートからの光信号を、任意の1つ又は複数の前記第2出力ポートに出力する分配型光スイッチと、
それぞれ一部の前記第1出力ポートからの光信号が入力される複数の第3入力ポートとそれぞれいずれか一つの前記光合波器に光信号が出力される複数の第3出力ポートを有し、前記各第3入力ポートに入力される前記第1出力ポートからの光信号を、該光信号の光パスに従って、任意の前記第3出力ポートの1つに出力する第2の1対1型光スイッチとを具備し、
前記分配型光スイッチは前記第2入力ポートに入力される前記第1出力ポートからの光信号を複数の前記第2出力ポートに出力することを特徴とするマルチキャスト光クロスコネクト装置。 - それぞれ複数の前記第1及び第2局間光伝送路並びに前記第1及び前記第2局内光伝送路を収容する複数の請求項1又は2記載のマルチキャスト光クロスコネクト装置と、
前記第1局内光伝送路から入力される光信号のマルチキャスト又はシングルキャストに応じて、エンドツーエンドの光パスを設定する光パス設定手段と、
前記光パスに従って、請求項1又は2記載の分配型光スイッチ及び1対1型光スイッチを制御するスイッチ制御手段と、
を具備したことを特徴とする光ネットワーク。 - それぞれ複数の前記第1及び第2局間光伝送路並びに前記第1及び前記第2局間光伝送路を収容する複数の請求項3記載のマルチキャスト光クロスコネクト装置と、
前記第1局内光伝送路から入力される光信号のエンドツーエンドのマルチキャスト又はシングルキャストに応じて、光パスを設定する光パス設定手段と、
前記光パスに従って、請求項3記載の分配型光スイッチ、第1の1対1型光スイッチ及び第2の1対1型光スイッチを制御するスイッチ制御手段と、
を具備したことを特徴とする光ネットワーク。 - それぞれ複数の前記第1及び第2局間光伝送路、並びに前記第1、第2及び第3局内光伝送路を収容する複数の請求項4、5又は6記載のマルチキャスト光クロスコネクト装置と、
前記第1局内光伝送路から入力される光信号のエンドツーエンドのマルチキャスト又はシングルキャストに応じて、光パスを設定する光パス設定手段と、
前記光パスに従って、請求項4、5又は6記載の分配型光スイッチ、第1の1対1型光スイッチ及び第2の1対1型光スイッチを制御するスイッチ制御手段と、
を具備したことを特徴とする光ネットワーク。 - それぞれ複数の前記第1及び第2局間光伝送路、並びに前記第1、第2及び第3局内光伝送路を収容する複数の請求項7又は8記載のマルチキャスト光クロスコネクト装置と、
前記第2局内光伝送路から入力される光信号のエンドツーエンドのマルチキャスト又はシングルキャストに応じて、光パスを設定する光パス設定手段と、
前記光パスに従って、請求項7又は8記載の分配型光スイッチ、第1の1対1型光スイッチ及び第2の1対1型光スイッチを制御するスイッチ制御手段と、
を具備したことを特徴とする光ネットワーク。
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