JP3783946B2 - Fiber optic cable - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクセス系光ネットワークの加入者系光配線などに使用される光ファイバケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般住宅やビルなどの加入者系への配線用光ファイバケーブルとして、図3に示すような、光ファイバ心線1を中心にその上下に2本の鋼線などからなる抗張力体2を配置し、これらの外周にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂からなる外被3を設けてケーブル本体4とし、これを、外周に外被3と一体に押出被覆された被覆層5を設けたケーブル支持線6で支持した構造のものが知られている。
【0003】
このような光ファイバケーブルにおいて、光ファイバ心線1を挟んで抗張力体2を配置しているのは、主として、温度変化による光ファイバの伝送損失の増加を防ぐためであり、抗張力体2が配設されていないと、使用時やケーブル製造時の温度変化により外被3が伸縮し、それに伴い、光ファイバ心線1に歪みが生じ、伝送損失が大きく増大するおそれがある。
【0004】
しかしながら、抗張力体2を配置しても、抗張力体2と外被3との密着性が不十分であると、温度変化に伴う外被3の伸縮を十分に防止することができず、伝送損失が増加することがある。そこで、従来は、抗張力体2の表面に接着剤の塗布焼付層を設け、これによって、抗張力体2と外被3との密着力を高めるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の光ファイバケーブルにおいては、接着剤を塗布、焼付けるための工程を、ケーブルの製造ラインとは別のラインで行わなければならないため、製造コストが上昇し、また、製造時間が長くなるという問題があった。
また、接着剤に溶媒として含まれる有機溶剤が、塗布焼付時に揮発して環境を汚染するおそれがあるという問題もあった。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、別ラインを設けることなく1本のラインで製造することができ、接着剤を塗布、焼付けるための別ラインを必要とする従来の光ファイバケーブルに比べ、製造コストの低減および製造時間の短縮化を図ることができるとともに、有害な化学物質を使用する必要がなく、環境への負荷も少ない光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、光ファイバ心線と、この光ファイバ心線に並行に配置された抗張力体と、これらの外周に一括して押出被覆された第1の熱可塑性樹脂からなる外被とを備え、前記抗張力体の表面には、前記外被を押出被覆する際の熱で溶融する前記第1の熱可塑性樹脂と異なる第2の熱可塑性樹脂からなる被覆が設けられており、この第2の熱可塑性樹脂からなる被覆は、前記外被と同一ラインで被覆された溶融粘度(MFR)が0.8g/10分以上の低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンからなる被覆であることを特徴とする光ファイバケーブルである。
【0008】
上記構成の光ファイバケーブルにおいては、抗張力体の表面に、外被を押出被覆する際の熱で溶融する熱可塑性樹脂(第2の熱可塑性樹脂)からなる被覆を設けたことにより、外被の押出被覆時に、抗張力体の表面に設けた熱可塑性樹脂(第2の熱可塑性樹脂)からなる被覆が一旦溶融し、その後、外被を形成する熱可塑性樹脂(第1の熱可塑性樹脂)とともに冷却されて一体に固化し、抗張力体と外被の密着力が確保される。このため、従来のような抗張力体に接着剤を塗布焼付けるための別ラインを必要とせず、一本のラインで製造することができ、従来の光ファイバケーブルに比べ、製造コストの低減および製造時間の短縮化を図ることができる。また、有機溶剤のような有害な化学物質を使用しないため、環境に対する負荷も少なくなる。
【0009】
上記目的を達成するため、請求項2に記載された発明は、請求項1記載の光ファイバケーブルにおいて、第2の熱可塑性樹脂からなる被覆の厚さが、10〜150μmであることを特徴とする光ファイバケーブルである。
【0010】
第2の熱可塑性樹脂からなる被覆の厚さが、10μm未満では、抗張力体と外被との密着力が十分得られないおそれがあり、また、150μmを越えると、ケーブルの厚さ寸法の増大を防ぐために外被を相対的に薄くしなければならず、機械的強度が低下する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の光ファイバケーブルの第1の実施形態を示す断面図である。
【0014】
図1において、10は、単心光ファイバ心線11と、この単心光ファイバ心線11を挟んでその上下に間隔をおいて並行に配置された鋼線あるいはFRP(ガラス繊維強化プラスチック)などからなる抗張力体12と、これらの外側に一括して押出被覆された熱可塑性樹脂からなる外被13とで構成されるケーブル本体を示し、また、14は、外周に熱可塑性樹脂からなる外被15が設けられた鋼線などからなるケーブル支持線を示している。外被13とケーブル支持線14の外被15は、これらと一体に押出被覆された熱可塑性樹脂からなる細幅の首部16によって結合されており、この首部16と外被13の各両側部には、ケーブル支持線14のケーブル本体10からの分離や、ケーブル端末処理などにおける単心光ファイバ心線11の取り出しを容易にするため、引き裂き用のノッチ17が設けられている。
【0015】
そして、本実施形態においては、各抗張力体12の表面に、外被13を構成する熱可塑性樹脂とは異なる熱可塑性樹脂であって、外被13を押出被覆する際の熱で溶融する熱可塑性樹脂からなる被覆12aが設けられており、この被覆12aにより、抗張力体12と外被13との密着力が確保されている。
【0016】
ここで、外被13を構成する熱可塑性樹脂と、抗張力体12表面の被覆12aを構成する熱可塑性樹脂は、外被13を押出被覆する際の熱で被覆12aを構成する熱可塑性樹脂が溶融するという条件を満たすものであれば、特にその種類が限定されるものではなく、同種のものであっても異種のものであってもよい。
【0017】
しかしながら、いずれもポリオレフィン系熱可塑性樹脂が、光ファイバの特性を低下させる水素ガスの発生がみられないことから好ましく、具体的には、外被13を構成する熱可塑性樹脂として、難燃剤や充填剤などの添加剤を配合した低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン系熱可塑性樹脂が好ましく使用され、一方、抗張力体12表面の被覆12aを構成する熱可塑性樹脂としては、添加剤が未配合もしくはほとんど配合されない低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン系熱可塑性樹脂が好ましく使用される。
【0018】
本発明においては、特に、抗張力体12表面の被覆12aを構成する熱可塑性樹脂として、溶融粘度(MFR)が0.8g/10分以上の低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンの使用が好ましい。
【0019】
また、抗張力体12表面の被覆12aの厚さは、10〜150μmの範囲が好ましく、被覆12aの厚さが、10μm未満では、抗張力体12と外被13との密着力が十分得られないおそれがあり、また、150μmを越えると、ケーブルの厚さ寸法の増大を防ぐために外被13を相対的に薄くしなければならず、機械的強度が低下する。
【0020】
このように構成される光ファイバケーブルにおいては、抗張力体12の表面に、外被13を押出被覆する際の熱で溶融する熱可塑性樹脂からなる被覆12aを設けたことにより、外被13の押出被覆時に、抗張力体12表面に設けた熱可塑性樹脂からなる被覆12aが一旦溶融し、その後、外被13を形成する熱可塑性樹脂とともに冷却されて一体に固化し、抗張力体12と外被13との密着力が確保される。このため、従来のような抗張力体12に接着剤を塗布焼付けるための別ラインを必要とせず、一本のラインで製造することができ、従来の光ファイバケーブルに比べ、製造コストの低減および製造時間の短縮化を図ることができる。また、製造に際して、有機溶剤のような有害な化学物質が揮散することもないため、環境に対する負荷も少ない。
【0021】
次に本発明の他の実施の形態について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態にかかる断面図であり、図1に共通する部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0022】
本実施形態の光ファイバケーブルは、第1の実施形態において、単心光ファイバ心線11に代えて、4本の光ファイバ素線18aを並列させ、その外周に一括被覆18bを施した光ファイバテープ心線18を使用したものであり、このような光ファイバテープ心線18を挟んで、その幅方向両側に2本の抗張力体12を並行に配置した構造となっている。
【0023】
このように構成される光ファイバケーブルにおいても、第1の実施形態の場合と同様、外被13の押出被覆時に、抗張力体12表面に設けた熱可塑性樹脂からなる被覆12aが一旦溶融し、その後、外被13を形成する熱可塑性樹脂とともに冷却されて一体に固化し、抗張力体12と外被13が接着されるため、従来のような抗張力体12に接着剤を塗布焼付けるための別ラインを必要とせず、一本のラインで製造することができ、従来の光ファイバケーブルに比べ、製造コストの低減および製造時間の短縮化を図ることができる。また、製造に際して、有機溶剤のような有害な化学物質が揮散することもないため、環境に対する負荷も少ない。
【0024】
なお、上記各実施形態において、単心光ファイバ心線11の数は、特に1本に限定されるものではなく、2本あるいはそれ以上であってもよい。また、第2の実施形態においても、光ファイバテープ心線18の数は、1枚に限らず、2枚あるいはそれ以上であってもよい。さらに、光ファイバテープ心線18の構成についても、特に例示したような4心光ファイバテープ心線に限定されるものではなく、例えば2心光ファイバテープ心線や8心光ファイバテープ心線であってもよい。
【0025】
また、ケーブル支持線14は必ずしも必須のものではなく、用途によっては、上記ケーブル本体11のみの構成としてもよい。
【0026】
【実施例】
次に、本発明の実施例を記載するが、本発明がこれらの実施例に限定されるものでないことはいうまでもない。
【0027】
実施例1
図1に示す構造の光ファイバケーブルを、第1および第2の押出し機を備えた1本の製造ラインで製造した。単心光ファイバ心線11には、外径250μmの単心光ファイバ心線を用い、抗張力体12には、外径0.4mmのFRPからなる線材を用い、ケーブル支持線14には、外径1.2mmの単鋼線を用いた。
まず、第1の押出し機により、2本の抗張力体12の表面にそれぞれ未充填の低密度ポリエチレン(MFR=1.0g/10分)を押出し、100μm厚さの被覆12aを形成した後、単心光ファイバ心線11およびケーブル支持線14とともに第2の押出し機に導入し、その外周に難燃剤および充填剤を配合したエチレン−酢酸ビニル共重合体を押出被覆し、外被13の幅が約3mm、同厚さが約2mmで、ケーブル支持線14を含む全体の幅が約5mmの光ファイバケーブルを製造した。
【0028】
実施例2
単心光ファイバ心線11を2本、上下に並列配置させた以外は、実施例1と同様にして、光ファイバケーブルを製造した。
【0029】
実施例3
単心光ファイバ心線11に代えて、幅約1.1mm、厚さ約0.3mmの4心光ファイバテープ心線18を用いた以外は、実施例1と同様にして、図2に示す構造の光ファイバケーブルを製造した。
【0030】
実施例4
4心光ファイバテープ心線18を2枚、その厚さ方向に積層させた以外は、実施例3と同様にして、光ファイバケーブルを製造した。
【0031】
上記各実施例で得られた光ファイバケーブルについて、ヒートサイクル試験およびしごき試験を行い、その特性を評価した。ヒートサイクル試験は、-30℃〜+70℃のヒートサイクルを10サイクル行い、伝送損失の増加を調べた。また、しごき試験は、ケーブルを250mmの半径で90°曲げ、1960 Nの張力を印加して10サイクルしごきを行った後、-30℃〜+70℃のヒートサイクルを10サイクル行い、ヒートサイクル前後での伝送損失の増加を調べた。
【0032】
結果は、ヒートサイクル試験およびしごき試験のいずれについても、損失増加量が0.03 dB/km以下であり、良好な特性を有していることが確認された。ちなみに、これらの結果は、抗張力体12の表面に接着剤を塗布焼付けた従来構造の光ファイバケーブルとほぼ同等であった。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ファイバケーブルによれば、抗張力体の表面に、外被を押出被覆する際の熱で溶融する熱可塑性樹脂からなる被覆を設けたので、従来のような抗張力体に接着剤を塗布焼付けるための別ラインを必要とせず、一本のラインで製造することができ、従来の光ファイバケーブルに比べ、製造コストを低減し、かつ、製造時間を短縮することができる。また、有機溶剤のような有害な化学物質を使用しないため、環境に対する負荷も低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバケーブルの第1の実施形態を示す断面図。
【図2】本発明の光ファイバケーブルの第2の実施形態を示す断面図。
【図3】従来の光ファイバケーブルの一例を示す断面図。
【符号の説明】
10………ケーブル本体
11………単心光ファイバ心線
12………抗張力体
12a………被覆
13………外被
18………光ファイバテープ心線
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical fiber cable used for a subscriber-system optical wiring of an access-system optical network.
[0002]
[Prior art]
As an optical fiber cable for wiring to subscribers such as general houses and buildings, a tensile body 2 made of two steel wires is arranged above and below the optical fiber core 1 as shown in FIG. The cable body 4 is formed by providing a jacket 3 made of a thermoplastic resin such as polyethylene on the outer periphery thereof, and this is a cable support wire 6 provided with a coating layer 5 that is extrusion-coated integrally with the jacket 3 on the outer periphery. A supported structure is known.
[0003]
In such an optical fiber cable, the tensile strength member 2 is disposed with the optical fiber core 1 sandwiched therebetween mainly to prevent an increase in transmission loss of the optical fiber due to a temperature change. If not provided, the jacket 3 expands and contracts due to temperature changes during use or cable manufacture, and accordingly, the optical fiber core 1 may be distorted and transmission loss may be greatly increased.
[0004]
However, even if the tensile body 2 is arranged, if the adhesion between the tensile body 2 and the jacket 3 is insufficient, the expansion and contraction of the jacket 3 due to temperature changes cannot be sufficiently prevented, resulting in transmission loss. May increase. Therefore, conventionally, an adhesive coating / baking layer is provided on the surface of the strength member 2, thereby increasing the adhesion between the strength member 2 and the jacket 3.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional optical fiber cable, the process for applying and baking the adhesive must be performed on a line different from the cable production line, resulting in an increase in production cost and production. There was a problem that time became long.
There is also a problem that an organic solvent contained as a solvent in the adhesive may volatilize during application baking to contaminate the environment.
[0006]
The present invention has been made to solve such a problem, and can be manufactured by one line without providing another line, and requires a separate line for applying and baking an adhesive. The purpose is to provide an optical fiber cable that can reduce the manufacturing cost and the manufacturing time, and does not require the use of harmful chemical substances and has a low environmental impact compared to the optical fiber cable of And
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention described in claim 1 is directed to an optical fiber core, a tensile body arranged in parallel to the optical fiber core, and a first extrusion coated on the outer periphery thereof. A second thermoplastic resin different from the first thermoplastic resin that is melted by heat when the outer cover is extrusion coated on the surface of the tensile body. The coating made of the second thermoplastic resin is a low-density polyethylene or straight coating having a melt viscosity (MFR) of 0.8 g / 10 min or more coated in the same line as the outer coating. An optical fiber cable having a coating made of chain low density polyethylene.
[0008]
In the optical fiber cable having the above-described configuration, the surface of the tensile strength body is provided with a coating made of a thermoplastic resin (second thermoplastic resin) that melts with heat when the coating is extrusion coated. At the time of extrusion coating, the coating made of the thermoplastic resin (second thermoplastic resin) provided on the surface of the tensile body is once melted, and then cooled together with the thermoplastic resin (first thermoplastic resin) that forms the jacket. As a result, it is solidified integrally, and the adhesion between the strength member and the jacket is ensured. This eliminates the need for a separate line for applying and baking an adhesive to a conventional tensile strength body, and can be manufactured on a single line, reducing manufacturing costs and manufacturing compared to conventional optical fiber cables. Time can be shortened. In addition, since no harmful chemical substances such as organic solvents are used, the burden on the environment is reduced.
[0009]
To achieve the above object, the invention described in claim 2 is characterized in that, in the optical fiber cable according to claim 1, the thickness of the coating made of the second thermoplastic resin is 10 to 150 μm. An optical fiber cable.
[0010]
If the thickness of the coating made of the second thermoplastic resin is less than 10 μm, there is a risk that sufficient adhesion between the strength member and the jacket may not be obtained, and if it exceeds 150 μm, the thickness of the cable increases. In order to prevent this, the jacket must be relatively thin, and the mechanical strength is reduced.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a first embodiment of the optical fiber cable of the present invention.
[0014]
In FIG. 1, reference numeral 10 denotes a single-core optical fiber core 11 and steel wires or FRPs (glass fiber reinforced plastics) arranged parallel to each other with a space above and below the single-core optical fiber core 11. 1 shows a cable body composed of a tensile body 12 made of the above and a jacket 13 made of a thermoplastic resin that is collectively extruded and coated on the outside thereof, and 14 is a jacket made of a thermoplastic resin on the outer periphery. 15 shows a cable support wire made of a steel wire or the like provided with 15. The jacket 13 and the jacket 15 of the cable support line 14 are joined together by a narrow neck 16 made of a thermoplastic resin that is integrally extruded with the jacket 13. In order to facilitate the separation of the cable support wire 14 from the cable body 10 and the removal of the single-core optical fiber core wire 11 in cable terminal processing, a notch 17 for tearing is provided.
[0015]
In this embodiment, the surface of each strength member 12 is a thermoplastic resin that is different from the thermoplastic resin constituting the outer cover 13 and is melted by heat when the outer cover 13 is extrusion-coated. A coating 12a made of resin is provided, and the adhesion force between the strength member 12 and the outer jacket 13 is ensured by the coating 12a.
[0016]
Here, the thermoplastic resin constituting the outer sheath 13 and the thermoplastic resin constituting the coating 12a on the surface of the tensile strength body 12 are melted by the heat of the outer sheath 13 by extrusion coating. The type is not particularly limited as long as it satisfies the condition of performing, and may be the same type or different types.
[0017]
However, in any case, the polyolefin-based thermoplastic resin is preferable because generation of hydrogen gas that deteriorates the characteristics of the optical fiber is not observed. Specifically, as the thermoplastic resin constituting the outer cover 13, a flame retardant or filling Low-density polyethylene, linear low-density polyethylene, high-density polyethylene, polypropylene, ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene-ethyl acrylate copolymer, ethylene-propylene copolymer, and other polyolefins with additives such as additives On the other hand, the thermoplastic resin constituting the coating 12a on the surface of the strength member 12 is preferably a low-density polyethylene, a linear low-density polyethylene, or a high-density polyethylene containing no or almost no additive. , Polypropylene, ethylene-vinyl acetate copolymer, Len - ethyl acrylate copolymer, ethylene - polyolefin thermoplastic resin such as propylene copolymer is preferably used.
[0018]
In the present invention, the use of low-density polyethylene or linear low-density polyethylene having a melt viscosity (MFR) of 0.8 g / 10 min or more as the thermoplastic resin constituting the coating 12a on the surface of the strength member 12 is particularly preferred. preferable.
[0019]
Further, the thickness of the coating 12a on the surface of the strength member 12 is preferably in the range of 10 to 150 μm, and if the thickness of the coating 12a is less than 10 μm, the adhesion force between the strength member 12 and the jacket 13 may not be sufficiently obtained. If the thickness exceeds 150 μm, the jacket 13 must be made relatively thin in order to prevent an increase in the thickness of the cable, and the mechanical strength is lowered.
[0020]
In the optical fiber cable configured as described above, the coating 12a made of a thermoplastic resin that melts by heat when the coating 13 is extrusion coated on the surface of the strength member 12 is provided. At the time of coating, the coating 12a made of a thermoplastic resin provided on the surface of the strength member 12 is once melted, and then cooled together with the thermoplastic resin forming the outer sheath 13 to be solidified integrally. Is ensured. For this reason, a separate line for applying and baking an adhesive to the strength member 12 as in the prior art is not required, and it can be manufactured in a single line, and the manufacturing cost can be reduced as compared with the conventional optical fiber cable. Manufacturing time can be shortened. In addition, since no harmful chemical substances such as organic solvents are volatilized during production, the burden on the environment is small.
[0021]
Next, another embodiment of the present invention will be described.
FIG. 2 is a cross-sectional view according to the second embodiment of the present invention, and parts common to FIG.
[0022]
The optical fiber cable of the present embodiment is an optical fiber in which four optical fiber strands 18a are arranged in parallel instead of the single-core optical fiber core 11 in the first embodiment, and a collective coating 18b is applied to the outer periphery thereof. The optical fiber ribbon 18 is used, and two strength members 12 are arranged in parallel on both sides in the width direction with the optical fiber ribbon 18 interposed therebetween.
[0023]
Also in the optical fiber cable configured as described above, as in the case of the first embodiment, the coating 12a made of the thermoplastic resin provided on the surface of the strength member 12 is once melted during the extrusion coating of the outer cover 13, and thereafter Since it is cooled together with the thermoplastic resin forming the outer cover 13 to solidify integrally and the tensile body 12 and the outer cover 13 are bonded, another line for applying and baking an adhesive on the conventional tensile body 12 Therefore, the manufacturing cost can be reduced and the manufacturing time can be shortened as compared with the conventional optical fiber cable. In addition, since no harmful chemical substances such as organic solvents are volatilized during production, the burden on the environment is small.
[0024]
In each of the above embodiments, the number of the single-core optical fibers 11 is not particularly limited to one, and may be two or more. Also in the second embodiment, the number of the optical fiber ribbons 18 is not limited to one and may be two or more. Further, the configuration of the optical fiber ribbon 18 is not particularly limited to the four-fiber ribbon as illustrated, but for example, a two-fiber ribbon or an eight-fiber ribbon. There may be.
[0025]
Moreover, the cable support line 14 is not necessarily essential, and may be configured by only the cable body 11 depending on the application.
[0026]
【Example】
Next, although the Example of this invention is described, it cannot be overemphasized that this invention is not what is limited to these Examples.
[0027]
Example 1
The optical fiber cable having the structure shown in FIG. 1 was produced on one production line equipped with first and second extruders. The single-core optical fiber core wire 11 is a single-core optical fiber core wire having an outer diameter of 250 μm, the tensile body 12 is made of a wire made of FRP having an outer diameter of 0.4 mm, and the cable support wire 14 is A single steel wire having a diameter of 1.2 mm was used.
First, unextruded low density polyethylene (MFR = 1.0 g / 10 min ) was extruded on the surfaces of the two strength members 12 by the first extruder to form a coating 12a having a thickness of 100 μm, Introduced into the second extruder together with the single-core optical fiber core wire 11 and the cable support wire 14, the outer periphery thereof is extrusion-coated with an ethylene-vinyl acetate copolymer blended with a flame retardant and a filler, and the width of the jacket 13 Is about 3 mm, the same thickness is about 2 mm, and the total width including the cable support line 14 is about 5 mm.
[0028]
Example 2
An optical fiber cable was manufactured in the same manner as in Example 1 except that two single-core optical fibers 11 were arranged in parallel vertically.
[0029]
Example 3
The structure shown in FIG. 2 is the same as that of the first embodiment except that a four-core optical fiber ribbon 18 having a width of about 1.1 mm and a thickness of about 0.3 mm is used in place of the single-core optical fiber 11. An optical fiber cable was manufactured.
[0030]
Example 4
An optical fiber cable was manufactured in the same manner as in Example 3 except that two four-core optical fiber ribbons 18 were laminated in the thickness direction.
[0031]
About the optical fiber cable obtained in each said Example, the heat cycle test and the ironing test were done, and the characteristic was evaluated. In the heat cycle test, 10 heat cycles of −30 ° C. to + 70 ° C. were performed to examine an increase in transmission loss. In the ironing test, the cable was bent 90 ° with a radius of 250 mm, applied with 1960 N tension and subjected to ironing for 10 cycles, followed by 10 heat cycles from -30 ° C to + 70 ° C. The increase in transmission loss was investigated.
[0032]
As a result, in both the heat cycle test and the ironing test, the loss increase amount was 0.03 dB / km or less, and it was confirmed that it had good characteristics. Incidentally, these results were almost the same as those of a conventional optical fiber cable in which an adhesive was applied and baked on the surface of the strength member 12.
[0033]
【The invention's effect】
As described above, according to the optical fiber cable of the present invention, the surface of the tensile strength body is provided with a coating made of a thermoplastic resin that melts with heat when the outer cover is extrusion coated. No separate line for applying and baking adhesive on the body is required, and it can be manufactured on a single line, reducing manufacturing costs and shortening manufacturing time compared to conventional optical fiber cables. Can do. In addition, since no harmful chemical substances such as organic solvents are used, the burden on the environment can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a first embodiment of an optical fiber cable of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a second embodiment of the optical fiber cable of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an example of a conventional optical fiber cable.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ......... Cable body 11 ......... Single-core optical fiber core wire 12 ......... Strength body 12a ......... Coating 13 ......... Outer sheath 18 ......... Optical fiber tape core wire

Claims (2)

光ファイバ心線と、この光ファイバ心線に並行に配置された抗張力体と、これらの外周に一括して押出被覆された第1の熱可塑性樹脂からなる外被とを備え、前記抗張力体の表面には、前記外被を押出被覆する際の熱で溶融する前記第1の熱可塑性樹脂と異なる第2の熱可塑性樹脂からなる被覆が設けられており、この第2の熱可塑性樹脂からなる被覆は、前記外被と同一ラインで被覆された溶融粘度(MFR)が0.8g/10分以上の低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンからなる被覆であることを特徴とする光ファイバケーブル。An optical fiber core wire, a tensile body disposed in parallel with the optical fiber core wire, and a jacket made of a first thermoplastic resin collectively extrusion-coated on the outer periphery of the optical fiber core wire. The surface is provided with a coating made of a second thermoplastic resin different from the first thermoplastic resin that is melted by heat when the outer cover is extrusion coated. The coating is made of the second thermoplastic resin. The optical fiber is characterized in that the coating is a coating made of low-density polyethylene or linear low-density polyethylene having a melt viscosity (MFR) of 0.8 g / 10 min or more and coated in the same line as the jacket. cable. 前記第2の熱可塑性樹脂からなる被覆の厚さが、10〜150μmであることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。  The optical fiber cable according to claim 1, wherein a thickness of the coating made of the second thermoplastic resin is 10 to 150 µm.
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