JP3783029B2 - Vibration control method - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は制振方法に関する。本発明の制振方法は、線路、道路、工事現場等による環境振動の抑制や建築物の地震対策等に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
発明者は特許文献1に地盤補強構造物及び地盤補強工法を開示した。同文献開示の地盤補強構造物は複数の土のうが上下方向に少なくとも2層で積層され、かつ水平方向に整列されてなるものであり、各土のうは紐で結ばれたり、シートで包まれたりして実質的に一体にされている。
【0003】
この地盤補強構造物は、沈下が少なく、高い強度と大きな極限支持力を発揮する。このため、その地盤補強構造物を地盤に敷設し、その地盤補強構造物上に建築物を形成する地盤補強工法を採用すれば、たとえその地盤が軟弱であったとしても、その建築物を強固に支持することが可能になる。
【0004】
また、発明者は、そのような地盤補強構造物が交通振動や地震動の減衰効果を有することを発見し、そのような地盤補強構造物を地盤に施設し、その地盤補強構造物上に建築物を形成する制振性改善方法も同文献に開示した。この制振性改善方法によれば、建築物の制振性を大幅に改善することが可能になる。また、発明者は、このように各土のうを実質的に一体にした状態で配置することにより、建物の振動を減衰できることも報告した(非特許文献1)。
【特許文献1】
特開2000−80637号公報
【非特許文献1】
松岡元ら著「『土のう』によって基礎を補強された建物の振動減衰測定」第35回地盤工学研究発表会(岐阜)、2000年6月、P.1079−1080
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、線路、道路、工事現場等による環境振動の抑制や建築物の地震対策等の要求から、制振性のより一層の向上が望まれる。
【0006】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、高い制振性を発揮可能な制振方法を提供することを解決すべき課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明者らは上記課題解決のために鋭意研究を行った。この結果、上記従来の地盤補強構造物は、その上に施工される建築物の支持力の向上を主眼としたものであったことから、各土のうを紐等により実質的に一体にしていたのであるが、制振性の一層の向上のためには、各土のうが実質的に一体になった状態で積層等されるよりも、各々独立した状態で積層等された方がむしろ極めて好ましいことを発見し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明の制振方法は、地中に制振構造体を設け、該制振構造体上に振動を発する発振源を設けることにより、該発振源の振動を該制振構造体によって減衰し、該制振構造体の外部への振動の伝播を制限する制振方法であって、
前記制振構造体は、複数の土のうが各々独立した状態で上下方向に少なくとも2層で積層されてなり、各該土のうは、粒状物と、該粒状物を内部に充填し、該粒状物の自重又は外力によって撓み得るとともに、伸び難い材質からなる袋体とからなる平たいものであり、該袋体は合成繊維又は天然繊維製の織布からなり、各該土のうは平たい面が略水平になるように積層されていることを特徴とする。
また、本発明の制振方法は、地中に制振構造体を設け、該制振構造体上に振動の制限を望む静置体を設けることにより、該制振構造体の外部に振動を発する発振源があった場合、その振動を該制振構造体によって減衰し、該制振構造体上の該静置体への振動の伝播を制限する制振方法であって、
前記制振構造体は、複数の土のうが各々独立した状態で上下方向に少なくとも2層で積層されてなり、各該土のうは、粒状物と、該粒状物を内部に充填し、該粒状物の自重又は外力によって撓み得るとともに、伸び難い材質からなる袋体とからなる平たいものであり、該袋体は合成繊維又は天然繊維製の織布からなり、各該土のうは平たい面が略水平になるように積層されていることを特徴とする。
さらに、本発明の制振方法は、地中に制振構造体を設け、振動を発する発振源と該振動の制限を望む静置体とを該制振構造体により離反することにより、該制振構造体の外部に振動を発する発振源があった場合、その振動を中間の該制振構造体がバリアーとなって減衰し、他の外部の該静置体への振動の伝播を制限する制振方法であって、
前記制振構造体は、複数の土のうが各々独立した状態で上下方向に少なくとも2層で積層されてなり、各該土のうは、粒状物と、該粒状物を内部に充填し、該粒状物の自重又は外力によって撓み得るとともに、伸び難い材質からなる袋体とからなる平たいものであり、該袋体は合成繊維又は天然繊維製の織布からなり、各該土のうは平たい面が略水平になるように積層されていることを特徴とする。
【0009】
発明者らの試験結果によれば、本発明の制振構造体は、上下方向に少なくとも2層で積層された土のうが各々独立した状態であるため、上からの振動を下に伝播し難く、逆に下からの振動も上に伝播し難い。個々の土のうは、自ら微小に変形することによってその振動エネルギーを吸収し、制振性を発揮するからであると考えられる。土のうの微小な変形は、土のうの中に詰められる粒状物の個々の粒子が袋体に拘束されつつ互いにその位置を変更することによって生じる。その際、個々の粒子が互いの間に生じる及び袋体との間に生じる摩擦力をもってその位置を変更することから、振動エネルギーがその摩擦力によって消費されると考えられる。
【0010】
例えば、複数の土のうが上下方向で2層以上積層された制振構造体上に振動を発する発振源を設ける場合、各土のうは重力によって上下に積層されていることから、上側の土のうが自ら微小に変形することによってその振動エネルギーを吸収し、順次下側の土のうも同様の作用を奏することによるものと考えられる。
【0011】
この際、従来のように、各土のうが紐等によって実質的に一体になっていると、上の土のうの微小な変形が紐等で繋がった下の土のうによって制限を受け、振動エネルギーの吸収率を抑制してしまうと考えられる。また、従来のように、各土のうが紐等によって実質的に一体になっていると、上の土のうで減少した振動エネルギーがその紐等によってそのまま下の土のうへと伝播してしまい、上下の土のうの境界で振動エネルギーを減少させることができないとも考えられる。これに対し、本発明の制振構造体は、上下の土のうが独立しているため、上の土のうの微小な変形が下の土のうによって制限を受けず、振動エネルギーを効果的に吸収できると考えられる。また、上下の土のうが独立しているため、上下の土のうの境界でも振動エネルギーを減少させることができるとも考えられる。
【0012】
こうして、本発明の制振構造体は高い制振性を発揮する。このため、この制振構造体によって、線路、道路、工事現場等による環境振動の抑制や建築物の地震対策等の要求を従前以上に満足させることが可能となる。
【0013】
本発明の制振構造体は、土のうと土のうとの隙間に介在させた間詰め材によりその隙間が埋められていることが好ましい。間詰め材としては、土のうの中詰め材と同様の粒状物を採用することができる。
【0014】
本発明の制振構造体は、複数の土のうが各々独立した状態で水平方向に整列されてなることが好ましい。発明者らの試験結果によれば、本発明の制振構造体は、水平方向に整列された土のうも各々独立した状態であれば、横からの振動をその横に伝播し難い。個々の土のうは、上述したように、自ら微小に変形することによってその振動エネルギーを吸収し、制振性を発揮するからであると考えられる。
【0015】
例えば、複数の土のうが上下方向で2層以上積層され、かつ水平方向にも整列された制振構造体を仮定し、この制振構造体上に振動を発する発振源を設ける場合、その制振構造体の上層の土のうが下層の複数の土のうに跨って載置されているのであれば、上側の土のうが自ら微小に変形することによってその振動エネルギーを吸収し、順次下側及び横の土のうも同様の作用を奏することによるものと考えられる。
【0016】
一方、例えば、複数の土のうが上下方向で2層以上積層され、かつ水平方向にも整列された制振構造体を仮定し、この制振構造体上に振動を発する発振源を設ける場合、その制振構造体の上層の土のうが下層の複数の土のうに跨らずに載置されていのであれば、発明者らの試験結果によれば、水平方向の振動は水平方向に接触する土のうに直接伝播しない。この場合、水平方向の土のうが互いに接触していても、接触していないくても、横の土のうは同程度の振動を生じるだけである。発振源を設けた制振構造体における上下に積層された土のうからなるブロックでは、ブロックの最下面までに振動が減衰され、その最下面が重力によって接する地盤を介して隣のブロックに弱い振動しか伝播されないこととなる。
【0017】
これらの際、従来のように、各土のうが紐等によって実質的に一体になっていると、横の土のうの微小な変形が紐等で繋がったその横の土のうによって制限を受け、振動エネルギーの吸収率を抑制してしまうと考えられる。また、従来のように、各土のうが紐等によって実質的に一体になっていると、横の土のうで減少した振動エネルギーがその紐等によってそのままその横の土のうへと伝播してしまい、左右の土のうの境界で振動エネルギーを減少させることができないとも考えられる。これに対し、本発明の制振構造体は、左右の土のうが独立しているため、横の土のうの微小な変形がその横の土のうによって制限を受けず、振動エネルギーを効果的に吸収できると考えられる。また、左右の土のうが独立しているため、左右の土のうの境界でも振動エネルギーを減少させることができるとも考えられる。
【0018】
このため、紐等で連結する等、一体化させずに、上層の土のうは下層の複数の土のうに跨って載置されていることが好ましい。例えば、この制振構造体上に振動を発する発振源を設ける場合、より下層であり、かつより水平方向に離れた位置において、発振源の振動を極めて小さくすることができる。また、これにより制振構造体やこの上に施工され得る建築物の支持力を向上させることができる。
【0019】
本発明の制振構造体を構成する各土のうが全て略同一の形状を有する必要性は必ずしもない。ただ、複数の土のうが略同一の形状であれば、本発明の制振構造体の制振性を予測し易い。また、複数の土のうを略同一の形状とすれば、土のうを構成する袋体の大量生産が可能になり、土のう、ひいては制振構造体の生産コスト又は制振方法を具体化した施工のコストの面で好ましい。
【0020】
各土のうが略同一の形状を有する場合、上層の土のうは下層の2個の土のうに略等しく跨って載置され得る。この場合、上層の土のうの振動はその土のう及び下層の土のうとの境界によって減衰されつつ、下層の2個の土のうに規則的に配分される。これにより、予測可能に制振性を向上させることができる。また、各土のうが略同一の形状を有するため、土のう、ひいては制振構造体の生産コスト又は施工のコストの面で好ましい。さらに、これにより制振構造体やこの上に施工され得る建築物の支持力を向上させることができる。
【0021】
また、各土のうが略同一の形状を有する場合、上層の土のうは下層の4個の土のうに略等しく跨って載置され得る。この場合、上層の土のうの振動はその土のう及び下層の土のうとの境界によって減衰されつつ、下層の4個の土のうに規則的に配分される。これにより、予測可能に制振性をさらに大きく向上させることができる。また、各土のうが略同一の形状を有するため、土のう、ひいては制振構造体の生産コスト又は施工のコストの面で好ましい。さらに、これにより制振構造体やこの上に施工され得る建築物の支持力を向上させることができる。
【0022】
本発明において、各土のうとは、粒状物と、該粒状物を内部に充填し、該粒状物の自重又は外力によって撓み得るとともに、伸び難い材質からなる袋体とからなるものをいう。
【0023】
土のうの中詰め材として用いる粒状物としては、(1)土、砂、礫、火山堆積物等の天然粒状物、(2)砕石、コンクリート廃材、アスファルト廃材、タイル廃材、瓦廃材、木炭廃材等の天然物や人工物を粒状に加工した加工粒状物、スラグ等のゴミの熱処理後の粒状物、(3)EPS(発泡スチロール)等のプラスチック球、金属球、セラミックス球、ガラス球等の人工粒状物を採用することができる。土、砂、礫、砕石等の現地発生土を粒状物として採用することとすれば、袋体を現地に持ち込み、現地においてその袋体に現地発生土を充填するだけで土のうを得ることができ、土のうの搬送コストを省くことができる。コンクリート廃材、アスファルト廃材、タイル廃材、瓦廃材等の建築廃材を粒状物として採用することとすれば、建築廃材の有効利用が実現される。木炭の粒状物を採用することとすれば、土のうを軽量化し、高透水性や水の浄化特性を付与することができる。EPS(発泡スチロール)等の軽量な粒状物を採用することとすれば、土のうの軽量化を実現することができる。火山堆積物を粒状物として採用することとすれば、処分に困っている火山堆積物の有効利用が実現される。
【0024】
袋体とは、粒状物を内部に充填し、粒状物の自重又は外力によって撓み得るとともに、伸び難い材質からなるものをいう。袋体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成繊維や天然繊維製の織布を採用する。安価なポリエチレン又はポリプロピレン製の織布からなる袋体を採用することが好ましい。この袋体であれば、日光(紫外線)さえ遮断すれば、地下水のような水が存在する状態でも、土のうは優れた耐久性を発揮する。
【0025】
粒状物の粒径は、袋体が織布や不織布である場合の目の細かさ等によって適宜選択され得る。ただ、粒状物は2種以上の粒径をもつものであることが好ましい。粒状物が単一の粒径をもつものであれば、個々の粒子の接点が減少して個々の粒子間の隙間が比較的大きくなることから、個々の粒子間に生じる摩擦力が低下し、制振性の点で懸念がある。これに対し、粒状物が2種以上の粒径をもつものであれば、個々の粒子の接点が増加して個々の粒子間の隙間が比較的小さくなることから、個々の粒子間に生じる摩擦力が増加し、制振性の点で好ましい。また、地中に制振構造体を設ける場合、粒状物が粗い大きな粒径をもつものであれば、表面張力によって地中の水分が制振構造体を上昇することを防止し易く、その上に設けられる建築物の防水効果や寒冷地での凍上防止効果も発揮する。
【0027】
本発明の制振方法は、地中に上記制振構造体を設け、この制振構造体上に振動を発する発振源を設けることを特徴とする。
【0028】
この制振方法によれば、発振源の振動を制振構造体によって減衰できるため、制振構造体の外部への振動の伝播を制限することができる。この制振方法は、発振源として例えば線路、道路、工事現場等が該当する場合、制振構造体上にそれら発振源を施工する形態により具体化され得る。
【0029】
また、本発明の制振方法は、地中に上記制振構造体を設け、この制振構造体上に振動の制限を望む静置体を設けることを特徴とする。
【0030】
この制振方法によれば、制振構造体の外部に振動を発する発振源があったとしても、その振動を制振構造体によって減衰できるため、制振構造体上の静置体への振動の伝播を制限することができる。この制振方法は、発振源として例えば線路、道路、工事現場等が該当する場合、制振構造体上に住居等の建築物を施工する形態により具体化され得る。また、将来の地震に備え、制振構造体上に住居等の建築物を施工することも有効である。
【0031】
さらに、本発明の制振方法は、地中に上記制振構造体を設け、振動を発する発振源と該振動の制限を望む静置体とを該制振構造体により離反することを特徴とする。
【0032】
この制振方法によれば、制振構造体の外部に振動を発する発振源があったとしても、その振動を中間の制振構造体がバリアーとなって減衰できるため、他の外部の静置体への振動の伝播を制限することができる。この制振方法は、発振源として例えば線路、道路、工事現場等が該当する場合、それら発振源と住居等の建築物との間に制振構造体を施工する形態により具体化され得る。また、将来の地震に備え、住居等の建築物の周囲に制振構造体を施工することも有効である。
【0033】
発振源とは、振動を発するものであり、上記線路、道路、工事現場、震源の他、振動を生じる機械等も含まれる。また、静置体とは、振動の制限を望むものであり、上記住居等の建築物の他、振動を好まない機械等も含まれる。なお、地中とは、土や砂の中ばかりでなく、地中に敷設した基礎となるコンクリートの中も含む。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態1〜4を図面を参照しつつ説明する。
【0035】
(実施形態1)
実施形態1では、発明者である松岡元が図1及び図4〜8に示す制振構造体D1〜D4による振動負荷の低減効果を確認した。すなわち、複数の土のうを建築物の基礎下に各々独立した状態で上下方向に少なくとも2層積層するとともに、水平方向に整列すると、建築物の支持力の増大とともに、交通振動等の環境振動が低減する。ここでは、そのような制振構造体D1を対象とし、その振動低減のメカニズムを探るために行なったいくつかの室内振動計測実験の結果を示す。
【0036】
「試験1」
図1は、コンクリートからなる地盤B上に土のう1〜5を上下方向に5層で積層した制振構造体D1の鉛直方向の振動低減効果について調べたものである。各土のう1〜5は、砂及び礫からなる粒状物と、この粒状物を内部に充填するポリエチレン製の織布である袋体とからなる。各土のう1〜5の寸法は、長さ40cm、幅40cm、高さ8cmである。粒状物は、砂及び礫の粒径をもつものである。
【0037】
図示のように、下から順の土のう1〜5の間には、小さなひずみゲージ型の加速度センサ(鉛直方向の加速度を計測)C1〜C4が4個挟まれている。また、最も上層の土のう5上には、ある加速度で振動を生じる発振源Vを載置している。発振源Vは、路盤の締固めに用いられる電動式プレートコンパクター(質量28kg、振動数6Hz)である。
【0038】
この場合、発振源Vが523galの加速度で振動を生じた場合、最も上のセンサC4では355galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC3では195galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC2では124galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC1では46galの加速度で振動が計測された。この結果より、1個の土のう1〜5を伝わる毎に大略半分程度に加速度が低減することがわかる。例えば、下から4層目の土のう4の上面から、下から2層目の土のう2の下面までは、50%×50%×50%≒13%の割合で加速度が低減することがわかる。
【0039】
一方、図2に示すように、上下の土のう1〜5の境界を自由にするため、各土のう1〜5に充填されている粒状物をダンボール箱6に高さ32cmで詰め、上記と同様の試験を行なった。粒状物上にはセンサC4を挟んで1個の土のう5だけを載置した。また、粒状物内には、各土のう1〜5の高さと同じく、8cm毎にセンサC1〜C3を3個設けている。ダンボール箱6の長さ及び幅は55cmである。
【0040】
この場合、発振源Vが788galの加速度で振動を生じた場合、最も上のセンサC4では173galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC3では147galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC2では119galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC1では99galの加速度で振動が計測された。この結果より、粒状物をダンボール箱6に詰めただけでは、8cm×3=24cm隔てても、57%しか加速度が低減しないことがわかる。
【0041】
他方、図3に示すように、上下の土のう1〜5の境界をさらに自由にするため、同様の粒状物の山を高さ32cm、峰幅60cm、裾幅150cmで築き、上記と同様の試験を行なった。粒状物の山の上にはセンサC4を挟んで1個の土のう5だけを載置した。また、粒状物の山の内部には、各土のう1〜5の高さと同じく、8cm毎にセンサC1〜C3を3個設けている。
【0042】
この場合、発振源Vが774galの加速度で振動を生じた場合、最も上のセンサC4では290galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC3では199galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC2では136galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC1では113galの加速度で振動が計測された。この結果より、粒状物を山にしただけでは、8cm×3=24cmのうちに39%しか加速度が低減しないことがわかる。
【0043】
図1に示す制振構造体D1は、図2の構造体と比べて4倍以上、図3の構造体と比べても3倍、振動が低減することがわかる。この理由の一つとして、各土のう1〜5が上下方向の振動を受けると、土のう1〜5自身が平たくなったり、戻ったり(拡幅したり、縮小したり)する微小な変形を行い、振動エネルギーを減衰しやすいためではないかと考えている。このことは、例えば、コンクリート製の板の上に発振源Vを置くと、かえって振動が増幅されることと比べれば理解されるであろう。このように土のう1〜5のしなやかさには様々な利点があるのである。
【0044】
「試験2」
図4〜7は、コンクリートからなる地盤B上に土のう11〜14を上下方向に4層積層したブロックB1と、土のう21〜24を上下方向に4層積層したブロックB2とを隣接させてなる制振構造体D2、D3を用意し、各土のう11〜14、21〜24の水平方向の振動低減効果を調べる振動実験結果を示したものである。図示のように、ブロックB1の下から順の土のう11〜14の間には、上記と同様のセンサC11〜C13が3個挟まれている。また、ブロックB1の最も上層の土のう14上には、60Hzの発振源V1又は6Hzの発振源V2を載置している。発振源V1(質量25kg)、V2(質量28kg)は、路盤の締固めに用いられる電動式プレートコンパクターである。他方、ブロックB2の下から順の土のう21〜24の間にはセンサC21〜C23が3個挟まれ、最も上層の土のう24上にはセンサC24が載置されている。各土のう11〜14、21〜24は上記試験1と同様のものである。
【0045】
図4に示す制振構造体D2では、両ブロックB1、B2を水平方向に接触させ、一方のブロックB1上に60Hzの発振源V1を載置している。図5の制振構造体D3では、両ブロックB1、B2を水平方向に接触させず、一方のブロックB1上に60Hzの発振源V1を載置している。また、図6の制振構造体D2では、両ブロックB1、B2を水平方向に接触させ、一方のブロックB1上に6Hzの発振源V2を載置している。図7の制振構造体D3では、両ブロックB1、B2を水平方向に接触させず、一方のブロックB1上に6Hzの発振源V2を載置している。いずれの制振構造体D2、D3も、複数の土のう11〜14、21、24が上下方向で2層以上積層され、かつ水平方向にも整列されたものではあるが、上層の土のうSが下層の複数の土のうSに跨って載置されてはいない。
【0046】
図4の制振構造体D2においては、発振源V1が9036galの加速度で振動を生じた場合、ブロックB1の最も上のセンサC13では15464galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC12では7977galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC11では4302galの加速度で振動が計測された。また、ブロックB2の最も上のセンサC24では490galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC23では167galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC22では59galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC21では49galの加速度で振動が計測された。
【0047】
また、図5の制振構造体D3においては、発振源V1が9457galの加速度で振動を生じた場合、ブロックB1の最も上のセンサC13では15053galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC12では8467galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC11では3949galの加速度で振動が計測された。また、ブロックB2の最も上のセンサC24では480galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC23では167galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC22では69galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC21では49galの加速度で振動が計測された。
【0048】
一方、図6の制振構造体D2においては、発振源V2が598galの加速度で振動を生じた場合、ブロックB1の最も上のセンサC13では353galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC12では167galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC11では88galの加速度で振動が計測された。また、ブロックB2の最も上のセンサC24では29galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC23では19galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC22では10galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC21でも10galの加速度で振動が計測された。
【0049】
また、図7の制振構造体D3においては、発振源V2が637galの加速度で振動を生じた場合、ブロックB1の最も上のセンサC13では402galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC12では176galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC11では86galの加速度で振動が計測された。また、ブロックB2の最も上のセンサC24では29galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC23では19galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC22では10galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC21でも10galの加速度で振動が計測された。
【0050】
これらの結果より、土のうS同士を接触させなくても、横の土のうSに振動が伝わることがわかるが、これはブロックB1、B2の下の地盤Bを通して振動が伝わっていることを意味している。そこで、地盤Bを通して伝わる横の土のうSの加速度を減算すべく、図4及び図6の制振構造体D2におけるブロックB2の各計測値から図5及び図7の制振構造体D3におけるブロックB2の各計測値を引く。すると、図4の制振構造体D2においては、ブロックB2の最も上のセンサC24では+10gal、その下のセンサC23では±0gal、その下のセンサC22では−10gal、その下のセンサC21では±0galの差があるだけである。また、図6の制振構造体D2においては、ブロックB2の最も上のセンサC24では±0gal、その下のセンサC23でも±0gal、その下のセンサC22でも±0gal、その下のセンサC21でも±0galの差となる。
【0051】
この結果から、図4の制振構造体D2において、やや差があるのは、1G(980gal)のひずみゲージ型加速度センサによる±1%の範囲の誤差であると考えられる。これにより、発振源V1、V2の乗っているブロックB1から横のブロックB2の土のうSへは、たとえ接触していても、直接的には振動がほとんど伝わらないことがわかる。図4の制振構造体D2において、発振源V1、V2の乗っているブロックB1の上に水を入れたコップを置くと、水がコップから飛び出しそうになる程激しく揺れるのに、横の接触しているブロックB2の上では、コップ内の水面にわずかに水紋が生じる程度であった。なお、素手で触るだけでなく、頬ずりもしてみたが、その振動低減は明確であった。このことは、大地震であってもヘリコプターに乗っていたら振動を感じないことを想起させる程に、極めて興味深い実験事実と言えよう。
【0052】
「試験3」
図8は、コンクリートからなる地盤B上に複数の土のうSを千鳥配置した制振構造体D4の振動低減の様子を示す。各土のうSは略同一の形状を有し、下から3層目以上の上層の土のうSは下層の2個の土のうSに略等しく跨って載置されている。この制振構造体D4では、図示のように、下から層目で水平方向に整列する土のう31、32の下面に上記と同様のセンサC31、C32、C33、C34が2個づつ設けられており、下から3層目で土のう31、32に跨る土のう33の下面にセンサC35、C36が2個設けられており、土のう33に水平方向で整列する土のう34の下面にセンサC37が1個設けられており、下から4層目で土のう33、34に跨る土のう35の下面にセンサC38、C39が2個設けられており、最も上層の土のう36の下面にセンサC40が1個設けられている。センサC40、C39、C37、C34は同一鉛直方向に位置し、センサC38、C36、C33は同一鉛直方向に位置し、センサC35、C32は同一鉛直方向に位置している。また、最も上層の土のう36上には、6Hzの発振源V2を載置している。各土のうSは上記試験1、2と同様のものである。
【0053】
この場合、センサC40では328galの加速度で振動が計測された。そして、その下のセンサC39では205galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC37では93galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC34では43galの加速度で振動が計測された。また、センサC39の隣のセンサC38では64galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC36では34galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC33では25galの加速度で振動が計測された。さらに、センサC36の隣のセンサC35では22galの加速度で振動が計測され、その下のセンサC32では9galの加速度で振動が計測された。センサC32の隣のセンサC31では10galの加速度で振動が計測された。
【0054】
ここで、試験1の結果より、鉛直方向には高さ8cmの土のうSの1層毎に50%振動が低減し、水平方向には約20cm離れ、40%が低減すると仮定し、振動低減の様子を試算する。なお、試験2の結果より、横に隣接する土のうS間には直接振動が伝わらないものとする。これにより、センサC40の328galを始点とし、鉛直下向きには土のうSの1層毎に半分の164gal、82gal、41galとし、水平横向きにはその164galの4割で66galとし、その66galを鉛直下向きに半分ずつの33gal、16galとしていった。以下、同様にして容易に計算できる。図8の制振構造体D4の実測値と、この試算値とを比較すると、上述のセンサの誤差の範囲で、両者はほぼ対応していることがわかり、興味深い。
【0055】
以上の振動計測の結果より、土のうSの持つ個別性(バラバラの袋状物であること)や柔軟性(しなやかさ)が利点となって、極めて特異な振動低減効果を有することがわかった。これらの利点をうまく活用すれば、有用な振動低減工法を生み出すことができよう。
【0056】
(実施形態2)
実施形態2では、発明者である松岡元が図9、11〜12に示す制振構造体D5〜D7の有する極めて効果的な振動低減効果を利用して、発振源と、振動の伝搬経路との関係による振動低減法を提案した。そして、実物の土のうSを用いた施工現場での振動計測により、上記の制振構造体D5〜D7を用いた振動低減法の有効性を確認した。
【0057】
1.発振源での対策工
(a)施工概要
図9(A)、(B)に発振源での振動抑制を目的とした制振構造体D5の施工概要図を示す。現地発生土を粒状物として用いた複数の土のうSを用意し、土からなる地盤B上にこれらを千鳥配置で4層(8行×8列、9行×9列、10行×10列、11行×11列)積みにした制振構造体を施工した。上層の土のうSは下層の4個の土のうSに略等しく跨って載置されている。各土のうSの寸法は、長さ40cm、幅40cm、高さ10cmである。粒状物は、現地発生土であるため、2種以上の粒径をもつものである。
【0058】
この制振構造体D5上に発振源Vを設置し、図9(A)、(B)に示す測線に沿って、振動レベル計を40cmずつ移動させ、計測を行った。発振源Vは、路盤の締固めに用いられるエンジン式プレートコンパクター(質量60kg、振動数90Hz)である。
【0059】
(b)計測結果
振動計測結果を図10に示す。実線は、制振構造体D5を施工した場所のすぐ隣で、原地盤Bの距離減衰を計測した結果である。図10より、制振構造体D5上の発振源Vによる振動減衰は、原地盤Bの距離減衰よりも大きくなっている。さらに、制振構造体D5を越えて原地盤Bに移るところでは、振動レベルに10dB以上の有意な差が生じた。この結果より、制振構造体D5に直接発振源Vを載せて発振させる場合には、極めて効果的な振動低減効果があることがわかる。
【0060】
2.伝搬経路での対策工
(a)施工概要
振動を伝搬経路で遮断する方法として、図11(A)、(B)に示す対策工を施工した。土からなる地盤Bの表面から深さ60cmの位置に土のうSを千鳥に3層積み(9行×9列、10行×10列、11行×11列)、第1制振構造体d61を設置した。さらに、表面波によって伝わる振動を遮断するため、地盤Bの表面まで、土のうSをさらに千鳥に3層積み(2行×8列、3行×8列、4行×8列)、バリアーとしての第2制振構造体d62を配置した。こうして、第1制振構造体d61及び第2制振構造体d62からなる制振構造体D6を施工した。
【0061】
また、図12(A)、(B)に示すように、土からなる地盤Bの表面から深さ30cmの位置に土のうSを千鳥に3層だけ積み(2行×8列、3行×8列、4行×8列)、バリアーとしての第2制振構造体D7のみを配置した。
【0062】
発振源Vには、同じエンジン式プレートコンパクター(質量60kg、振動数90Hz)を使用した。計測器は振動レベル計を使用し、40cmずつ移動させて計測を行った。
【0063】
(b)振動計測結果
伝搬経路での対策工の振動計測結果を図13に示す。ここで、実線で表したプロットは、図11に示した対策工のうちの第2制振構造体d62を取り除き、第1制振構造体d61上に厚さ30cmの土のみを施工した場合の計測結果である。これを地盤Bの距離減衰として比較を行った。図13より、第2制振構造体d62を超え、原地盤Bに移る位置で振動が大きく減衰されており、土のみの場合と比較して、第2制振構造体d62を施工した場合の方がより効果的な振動低減効果が得られた。
【0064】
また、第2制振構造体D7のみを施工した場合の振動計測結果を図14に示す。こちらは、発振源Vを第2制振構造体D7から▲1▼80cm離した場合、▲2▼120cm離した場合について、計測を行ったが、いずれの場合も第2制振構造体D7を通過後、振動レベルが大きく減少しており、対策工から数m離れたところで地盤Bの距離減衰よりも十数dB低い測定値が得られた。以上より、振動の中間遮断を目的とした対策工を行う場合、伝搬経路に制振構造体を配置すると効果的であることが確認された。
【0065】
(実施形態3)
制振構造体は極めて効果的な振動低減効果を有する。そこで、実施形態3では、発明者である松岡元が交通振動の分野への応用を図るため、試験道路での実物大実験を行った。その結果、制振構造体を下層路盤部(あるいは上層路床部)に設置すると共に、表面波を遮断する制振構造体を設けることによって、高い振動低減効果を示すことがわかった。なお、今回は交通振動の代わりに、電動式及びエンジン式のプレートコンパクターを発振源として用いた。
【0066】
1.対策工の検討
試験道路での実験を行う前に、対策工の検討のため、鉛直積み及び千鳥積みの防振対策工としての制振構造体を施工し、振動計測を行った。
【0067】
(a)鉛直積みの制振構造体の施工概要と振動計測結果
まず、図15に示す制振構造体D8を施工し、振動計測を行った。この制振構造体D8では、鉛直下向きに伝搬する振動を遮断するため、土からなる地盤Bの地表から24cmの深さに土のうSを4層(7行×7列、7行×7列)設置し、第1制振構造体d81とした。さらに、水平方向に伝搬する振動を遮断するため、第1制振構造体d81上に鉛直3層積みの土のうSを2行又は2列でコの字型に配置し、第2制振構造体d82とした(図15のハッチング部分)。各土のうSの寸法は、長さ40cm、幅40cm、高さ8cmである。粒状物は、現地発生土であるため、2種以上の粒径をもつものである。
【0068】
発振源Vには、エンジン式プレートコンパクター(質量60kg、周波数90Hz)と電動式プレートコンパクター(質量25kg、周波数60Hz)とを使用した。測定は、図15に示すように、対策工の中央で振動を発生させ、第2制振構造体d82を挟んで水平3方向に向かって測線をとり、各方向へ伝播する振動を振動レベル計で測定した。また、振動は定常振動とみなし、一つのセンサを測線に沿って振源から40cmずつ移動させながら計測を行った。
【0069】
発振源Vに電動式プレートコンパクターを用いた場合の振動計測結果を図16に示す。実線は、対策工のすぐ近くで計測した地盤Bの距離減衰の値である。鉛直積みの第2制振構造体d82はコの字型に施工されているので、図15に示すように、3方向に測線をとり、計測を行った。対策工内から発振した場合と、地盤Bの距離減衰とを比較すると、3方向の測線いずれにおいても、第2制振構造体d82を超える付近から振動レベルが大きく減少していることがわかる。対策工から数m離れた所では、十数dBという大きな差が見られた。
【0070】
(b)千鳥積みの制振構造体の施工概要と振動計測結果
次に、図17に示す制振構造体D9を施工し、振動計測を行った。この制振構造体D9では、上記第1制振構造体d81と同様の第1制振構造体91上において、第2制振構造体d92の形状を千鳥配置で3層積み(最上部から7行×2列、7行×3列、7行×4列)に変更し、コの字型ではなく、直線型とした。測定は、鉛直積みの第2制振構造体d82の場合と同じ条件で行った。
【0071】
千鳥積みの第2制振構造体d92の場合の振動計測結果を図18及び図19に示す。図18は電動式プレートコンパクターを用いた場合の振動計測結果であり、図19はエンジン式プレートコンパクターを用いた場合の振動計測結果である。図18及び図19より、鉛直積みの場合と同様、第2制振構造体d92を超える付近から振動レベルが大きく減少していることがわかる。電動式プレートコンパクターの場合は約15dB、電動式より振動の大きいエンジン式プレートコンパクターの場合にも、約10dB、地盤Bの距離減衰より振動が低減する結果となった。
【0072】
2.試験道路での実験
(a)施工概要
これまで述べた実験結果に基づき、試験道路での実物大実験を行った。道路の表層付近に施工することを想定し、図20に示すように、土からなる地盤Bの地表から20cmの深さに土のうSを鉛直積みで4層設置し、第1制振構造体d101とした。また、前記の実験結果より、第2制振構造体d102は千鳥配置とし、地表まで届くよう2層(最上部から7行×2列、7行×3列)設置した。こうして、第1制振構造体d101及び第2制振構造体d102からなる制振構造体D10を施工した。
【0073】
発振源Vには、前記のエンジン式プレートコンパクターを使用した。測定は発振源Vの位置を固定し、振動レベル計を40cm毎に移動させて計測を行った。
【0074】
さらに、表面波のみを中間遮断することを想定し、図12に示すように、土のうSを地表から千鳥配置で3層(最上部から7行×2列、7行×3列、7行×4列)のみ配置した第2制振構造体D7も施工し、振動計測を行った。
【0075】
(b)振動計測結果
発振源Vにエンジン式プレートコンパクターを使用した場合の振動計測結果を図21及び図22に示す。図21は第1、2制振構造体d101、d102の計測結果であり、図22は第2制振構造体D7のみの計測結果である。実線は対策工を行った場所と同じ試験道路内で、通常の施工条件で施工された部分(土のうSなし)での振動計測結果であり、これを距離減衰とした。
【0076】
距離減衰と比較すると、対策工内から発振した振動は、第2制振構造体D102通過後、距離減衰より大きな減衰特性を示している。特に、図22に示すように、地表面付近に3層千鳥配置した第2制振構造体D7だけでも、5dB程度減衰しているのが見られ、興味深い。
【0077】
3.まとめ
以上の実験から、振動に対する土のうを用いた防振対策工の有効性を確認することができた。土のうSは施工形状を自由に変えられるため、振動の伝搬経路に土のうSが配置されるよう、現地にあわせて施工することにより、より大きな防振工としての効果を期待できる。今回振源に用いたプレートコンパクターは、実際の交通振動での振源と比較して、高周波・定常振動であるといった違いがあるため、今後現実に近い振源に対する検討を行っていきたい。
【0078】
(実施形態4)
実施形態4では、発明者である松岡元及び山本春行が制振構造体の繰返しせん断特性と減衰定数に関して考察した。すなわち、建物基礎に土のうSをコラム状(柱状)に配置した制振構造体Dを施工し、これにより建物基礎地盤を補強する「土のう積みコラム」の繰返しせん断特性について、実物大実験を行った。
【0079】
土のうSの積層数2層と6層との繰返しせん断試験結果から、制振構造体Dの等価減衰定数heq(以下、減衰定数heqと呼ぶ。)が約0.3という大きな値であることが分かり、制振構造体Dが高減衰構造体であることを見出した。これより、制振構造体Dによる基礎補強は、地盤支持力を増大させるだけでなく、免震効果も期待できるという利点があることが分かった。
【0080】
1.粒状物の繰返し単純せん断試験
制振構造体Dの減衰定数heqと土のうSの中詰め材として用いる粒状物だけの減衰定数heqとを比較するため、まず粒状物の繰返し単純せん断試験を行なった。使用した単純せん断試験機は、手動ギアを介してせん断力を載荷する機構になっている。供試体は、直径7cm、高さ2cmのものであり、ゴムスリーブとテフロン(登録商標)リングとによって拘束されている。試料は日光珪砂6号(平均粒径0.25mm)と白銀珪砂3号(平均粒径1.2mm)とを用いた。変位制御で試験を行ない、せん断ひずみγ(%)を0.2、0.5、1、2、3と、徐々に大きくして繰返した。垂直応力σは130kPaと310kPaとの2種類で行なった。間隙比はすべて0.94とした。試験結果の例を図23(A)、(B)に示す。図(A)は日光珪砂6号についてのσ=130kPaの試験結果であり、図(B)は白銀珪砂3号についてのσ=130kPaの試験結果である。
【0081】
2.実物の制振構造体の繰返しせん断試験
大型繰返しせん断試験機を用いて、実物の制振構造体Dの繰返しせん断試験を行なった。このせん断試験機は、垂直荷重と水平荷重とを独立に載荷できる機構になっており、載荷板がねじれたり回転したりしないように、ひし形のフレームが取り付けられている。試験はひずみ制御で行ない、粒状物の繰返しせん断試験と同じように、せん断ひずみγ(%)を0.2、0.5、1、2、3と、徐々に大きくして繰返し、垂直応力σも同様に、130kPaと310kPaとで行なった。粒状物は日光珪砂6号(平均粒径0.25mm)と白銀珪砂3号(平均粒径1.2mm)を用いた。積層数は2層と6層とで行なった。日光珪砂6号入りの土のうSを積層数6層で鉛直積みした制振構造体Dの試験結果を図24(A)、(B)に示し、白銀珪砂3号入り土のうSを積層数6層で鉛直積みした制振構造体Dの試験結果を図25(A)、(B)に示す。これらにおいて、図(A)はσ=130kPaの試験結果であり、図(B)はσ=310kPaの試験結果である。また、白銀珪砂3号入り土のうを積層数2層で鉛直積みした制振構造体Dについて、σ=130kPaで行った試験結果を図26に示す。
【0082】
3.制振構造体と粒状物との減衰定数の比較
以上の繰返しせん断試験結果から、減衰定数heqを計算し、比較した。減衰定数heqは次のように定義される。
【0083】
【数1】
heq=ΔW/(2πW)
【0084】
ここに、ΔWは1サイクルの損失エネルギー、Wは弾性ひずみエネルギーであるので、減衰定数heqは弾性ひずみエネルギーに対する損失エネルギーの比を意味する。つまり、ループの面積が大きい程、減衰定数heqは大きくなる。図27及び図28は各せん断ひずみγ毎に数1で計算した減衰定数heqを示したものである。図27は日光珪砂6号の場合の結果を示し、図28は白銀珪砂3号の場合の結果を示す。
【0085】
図27及び図28より、制振構造体Dの減衰定数heqは、せん断ひずみγが1%以上の範囲では、土のうの中詰め材である粒状物とほぼ同じか、やや大きくなることがわかる。また、せん断ひずみγが1%以下の範囲でも、粒状物のように減衰定数heqが小さくなることなく、大きな減衰性能を保つことも見られる。一般に、土はせん断ひずみγが大きい範囲では大きな減衰定数heqを持つが、コンクリート等で建物基礎を補強すると、剛性が増し、せん断ひずみγが小さくなって、減衰定数heqが小さくなると言われている。しかし、制振構造体Dはひずみの小さい範囲でも高い減衰性能を保持することがわかった。このことは、土のう同士の摩擦試験において、変位ゼロのところから大きなせん断力を示し、その後、土のう間の滑りが発生するというせん断力〜変位関係から類推されることである。
【0086】
また、図28より、土のうの積層数が2層である場合と6層である場合とがほぼ同じ減衰定数heqであることがわかる。このことは、あらゆる形態の土のう積み基礎が高い減衰性能を持つことを示しており、土のう積み基礎を用いて建物を設計する場合、上部構造の設計が非常に楽になることを意味している。また、減衰定数heq=0.3という値は、設計に使われるコンクリート構造物の減衰定数heq=0.05、鋼構造物の減衰定数heq=0.02と比べると、一桁大きな値であり、その減衰性能の高さがよくわかる。
【0087】
以上のように、実施形態1〜4の制振構造体は高い制振性を発揮する。そして、この制振構造体によって、線路、道路、工事現場等による環境振動の抑制や建築物の地震対策等の要求を従前以上に満足させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の試験1に係る制振構造体の側面図である。
【図2】実施形態1の試験1に係る他の構造体の一部断面の側面図である。
【図3】実施形態1の試験1に係る他の構造体の一部断面の側面図である。
【図4】実施形態1の試験2に係る制振構造体の側面図である。
【図5】実施形態1の試験2に係る他の制振構造体の側面図である。
【図6】実施形態1の試験2に係る他の制振構造体の側面図である。
【図7】実施形態1の試験2に係る他の制振構造体の側面図である。
【図8】実施形態1の試験3に係る制振構造体の側面図である。
【図9】実施形態2の制振構造体に係り、図(A)は側面図、図(B)は平面図である。
【図10】図9の制振構造体の計測結果を示すグラフである。
【図11】実施形態2の他の制振構造体に係り、図(A)は一部断面の側面図、図(B)は平面図である。
【図12】実施形態2の他の制振構造体に係り、図(A)は一部断面の側面図、図(B)は平面図である。
【図13】図11の制振構造体の計測結果を示すグラフである。
【図14】図12の制振構造体の計測結果を示すグラフである。
【図15】実施形態3の制振構造体に係り、図(A)は一部断面の側面図、図(B)は平面図である。
【図16】図15の制振構造体の計測結果を示すグラフである。
【図17】実施形態3の他の制振構造体に係り、図(A)は一部断面の側面図、図(B)は平面図である。
【図18】図17の制振構造体において、電動式プレートコンパクターを用いた場合の計測結果を示すグラフである。
【図19】図17の制振構造体において、エンジン式プレートコンパクターを用いた場合の計測結果を示すグラフである。
【図20】実施形態3の他の制振構造体に係り、図(A)は一部断面の側面図、図(B)は平面図である。
【図21】図20の制振構造体において、第1、2制振構造体の計測結果を示すグラフである。
【図22】図20の制振構造体において、第2制振構造体の計測結果を示すグラフである。
【図23】実施形態4に係り、図(A)は日光珪砂6号についてのσ=130kPaの試験結果を示すグラフであり、図(B)は白銀珪砂3号についてのσ=130kPaの試験結果を示すグラフである。
【図24】実施形態4における日光珪砂6号入りの土のうを積層数6層で鉛直積みした制振構造体に係り、図(A)はσ=130kPaの試験結果を示すグラフであり、図(B)はσ=310kPaの試験結果を示すグラフである。
【図25】実施形態4における白銀珪砂3号入りの土のうを積層数6層で鉛直積みした制振構造体に係り、図(A)はσ=130kPaの試験結果を示すグラフであり、図(B)はσ=310kPaの試験結果を示すグラフである。
【図26】実施形態4における白銀珪砂3号入りの土のうを積層数2層で鉛直積みした制振構造体に係り、σ=130kPaの試験結果を示すグラフである。
【図27】実施形態4に係り、日光珪砂6号のせん断ひずみと等価減衰定数との関係を示すグラフである。
【図28】実施形態4に係り、白銀珪砂3号のせん断ひずみと等価減衰定数との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1〜5、11〜14、21〜24、31〜36、S…土のう
D、D1〜D10…制振構造体(d61、d81、d91、d101…第1制振構造体、d62、d82、d92、d102…第2制振構造体)
B…地盤
V、V1、V2…発振源
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present inventionIs a systemRegarding the shaking method. The present inventionSystemThe vibration method is suitable for use in suppressing environmental vibration caused by railways, roads, construction sites, etc., and for earthquake countermeasures for buildings.
[0002]
[Prior art]
The inventor disclosed a ground reinforcement structure and a ground reinforcement construction method in Patent Document 1. The ground reinforcement structure disclosed in this document is a structure in which a plurality of sandbags are stacked in at least two layers in the vertical direction and are aligned in the horizontal direction, and each sandbag is tied with a string or wrapped with a sheet. Are substantially united.
[0003]
This ground reinforcement structure is less subsidence and exhibits high strength and great ultimate support. For this reason, if the ground reinforcement construction method that lays the ground reinforcement structure on the ground and forms the building on the ground reinforcement structure is adopted, even if the ground is weak, the building is strengthened. It becomes possible to support.
[0004]
The inventor has also found that such a ground reinforcing structure has a damping effect on traffic vibrations and seismic vibrations, installs such a ground reinforcing structure on the ground, and builds a building on the ground reinforcing structure. Also disclosed in the same document is a method for improving vibration damping properties. According to this vibration damping improvement method, it is possible to greatly improve the vibration damping of the building. The inventor also reported that the vibration of the building can be damped by arranging the sandbags in a substantially integrated state (Non-Patent Document 1).
[Patent Document 1]
JP 2000-80637 A
[Non-Patent Document 1]
Matsuoka Moto et al., “Measurement of vibration damping of buildings reinforced by“ Dono ””, 35th Geotechnical Engineering Conference (Gifu), June 2000, p. 1079-1080
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, further improvements in damping performance are desired due to demands for suppression of environmental vibrations due to railways, roads, construction sites, etc. and earthquake countermeasures for buildings.
[0006]
  The present invention has been made in view of the above-described conventional situation, and can exhibit high vibration damping properties.SystemProviding a vibration method is an issue to be solved.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The inventors have intensively studied to solve the above problems. As a result, the conventional ground reinforcement structure was mainly intended to improve the bearing capacity of the building to be constructed on it, so each soil pad was substantially integrated with a string or the like. However, in order to further improve the vibration damping performance, it is rather preferable that each soil pad is laminated in an independent state rather than laminated in a substantially integrated state. It discovered and came to complete this invention.
[0008]
  That is, the present inventionIn the vibration damping method, a vibration damping structure is provided in the ground, and an oscillation source that generates vibration is provided on the vibration damping structure, whereby the vibration of the oscillation source is attenuated by the vibration damping structure, and the vibration damping structure is provided. A vibration control method for restricting propagation of vibration to the outside of a structure,
The vibration damping structure is formed by laminating at least two layers in the vertical direction in which a plurality of sandbags are independent of each other. Each sandbag is filled with a granular material and the granular material. It is a flat body made of a bag made of a material that can be bent by its own weight or external force and hardly stretched. The bag body is made of a woven fabric made of synthetic fiber or natural fiber, and the flat surface of each soil pad is substantially horizontal. It is characterized by being laminated.
Further, the vibration damping method of the present invention provides a vibration damping structure in the ground, and a stationary body on which the vibration is restricted is provided on the vibration damping structure, so that vibration is generated outside the vibration damping structure. When there is an oscillation source to emit, the vibration damping method attenuates the vibration by the damping structure, and restricts the propagation of the vibration to the stationary body on the damping structure,
The vibration damping structure is formed by laminating at least two layers in the vertical direction in which a plurality of sandbags are independent of each other. Each sandbag is filled with a granular material and the granular material. It is a flat body made of a bag made of a material that can be bent by its own weight or external force and hardly stretched. The bag body is made of a woven fabric made of synthetic fiber or natural fiber, and the flat surface of each soil pad is substantially horizontal. It is characterized by being laminated.
Furthermore, the vibration damping method of the present invention provides a vibration damping structure in the ground, and separates the oscillation source that generates vibration from a stationary body that desires to limit the vibration by the vibration damping structure. If there is an oscillation source that generates vibration outside the vibration structure, the vibration damping structure in the middle attenuates the vibration and limits the propagation of vibration to the other stationary body. A vibration control method,
The vibration damping structure is formed by laminating at least two layers in the vertical direction in which a plurality of sandbags are independent of each other. Each sandbag is filled with a granular material and the granular material. It is a flat body made of a bag made of a material that can be bent by its own weight or external force and hardly stretched. The bag body is made of a woven fabric made of synthetic fiber or natural fiber, and the flat surface of each soil pad is substantially horizontal. Are stacked likeIt is characterized by that.
[0009]
According to the test results of the inventors, the vibration damping structure of the present invention is a state in which the sandbags laminated in at least two layers in the vertical direction are independent from each other, so that it is difficult to propagate vibration from above downward, Conversely, vibrations from below are difficult to propagate upward. It is thought that each individual sandbag absorbs its vibrational energy by deforming itself minutely and exhibits damping properties. The minute deformation of the sandbag is caused by changing the positions of the individual particles packed in the sandbag while being restrained by the bag. At that time, the vibration energy is considered to be consumed by the frictional force because each particle changes its position with the frictional force generated between each other and the bag.
[0010]
For example, when an oscillation source that generates vibration is provided on a damping structure in which two or more sandbags are stacked in the vertical direction, each sandbag is stacked up and down by gravity. It is considered that the vibration energy is absorbed by deforming to the bottom, and the lower soil pits successively perform the same action.
[0011]
At this time, as in the past, if each soil cage is substantially united by a string or the like, a small deformation of the upper soil cage is limited by the lower soil cage connected by the string or the like, and the absorption rate of vibration energy It is thought that will be suppressed. In addition, if each soil cage is substantially united by a string or the like as in the prior art, the vibration energy reduced by the upper soil cage is propagated directly to the lower soil cage by the string or the like, and the upper and lower soil cages. It is also considered that the vibration energy cannot be reduced at the boundary. In contrast, the damping structure according to the present invention has independent upper and lower sandbags, so that the minute deformation of the upper sandbag is not limited by the lower sandbag and is considered to be able to effectively absorb vibration energy. It is done. In addition, since the upper and lower sandbags are independent, it is considered that the vibration energy can be reduced at the boundary between the upper and lower sandbags.
[0012]
Thus, the vibration damping structure of the present invention exhibits high vibration damping properties. For this reason, it becomes possible to satisfy more than ever the demands for suppression of environmental vibrations caused by railways, roads, construction sites, etc. and earthquake countermeasures for buildings.
[0013]
In the vibration damping structure of the present invention, it is preferable that the gap is filled with a filling material interposed in the gap between the sandbag and the sandbag. As the filling material, the same granular material as the filling material of clay can be adopted.
[0014]
The vibration damping structure of the present invention is preferably formed by horizontally aligning a plurality of sandbags. According to the test results of the inventors, the vibration damping structure of the present invention is difficult to propagate the vibration from the side to the side if the soil walls arranged in the horizontal direction are independent from each other. As described above, the individual sandbags are thought to be because they absorb vibration energy and exhibit damping properties by being deformed minutely themselves.
[0015]
For example, assuming a damping structure in which two or more layers of sandbags are stacked in the vertical direction and aligned in the horizontal direction, and an oscillation source for generating vibration is provided on the damping structure, the damping If the upper sandbag of the structure is placed across multiple sandbags of the lower layer, the upper sandbag itself absorbs its vibrational energy by being deformed minutely, and the lower and horizontal sandbags in turn. This is considered to be due to the similar effect.
[0016]
  On the other hand, for example, assuming a damping structure in which a plurality of sandbags are laminated in the vertical direction and are aligned in the horizontal direction, and an oscillation source for generating vibration is provided on the damping structure, The upper sandbag of the damping structure straddles multiple lower sandbagsWithoutIs placedRuIf so, according to the test results of the inventors, the horizontal vibration does not directly propagate to the sandbag in contact with the horizontal direction. In this case, regardless of whether the horizontal sandbags are in contact with each other or not, the horizontal sandbags only generate the same degree of vibration. In a structure consisting of sandbags stacked on the top and bottom of a damping structure provided with an oscillation source, vibration is attenuated to the bottom surface of the block, and only weak vibration is applied to the adjacent block through the ground where the bottom surface is in contact with gravity. It will not be propagated.
[0017]
In these cases, if the soil sandbags are substantially united by a string or the like as in the conventional case, minute deformation of the sandbag is limited by the sandbag next to the string, and vibration energy is reduced. It is thought that the absorption rate is suppressed. In addition, when each soil bag is substantially united by a string or the like as in the prior art, the vibration energy reduced by the side soil bag propagates to the side soil bag as it is by the string or the like. It is thought that the vibration energy cannot be reduced at the boundary of the sandbag. On the other hand, in the vibration damping structure of the present invention, since the left and right sandbags are independent, the minute deformation of the horizontal sandbag is not limited by the side sandbag and can effectively absorb vibration energy. Conceivable. Moreover, since the left and right sandbags are independent, it is considered that the vibration energy can be reduced at the boundary between the left and right sandbags.
[0018]
For this reason, it is preferable that the upper sandbag is placed across a plurality of lower sandbags without being integrated, such as by connecting with a string or the like. For example, when an oscillation source that generates vibration is provided on the vibration damping structure, the oscillation of the oscillation source can be extremely reduced in a lower layer and at a position further away in the horizontal direction. Moreover, this can improve the bearing capacity of the vibration damping structure and the building that can be constructed on this.
[0019]
It is not always necessary that all the sandbags constituting the vibration damping structure of the present invention have substantially the same shape. However, if the plurality of sandbags have substantially the same shape, it is easy to predict the damping performance of the damping structure of the present invention. In addition, if a plurality of sandbags have substantially the same shape, mass production of bags constituting the sandbags becomes possible, and the production cost of the sandbags and eventually the damping structure or the cost of construction that embodies the damping method can be reduced. In terms of surface.
[0020]
When each soilbag has substantially the same shape, the upper soilbag can be placed across the two lower soilbags almost equally. In this case, the vibrations of the upper sandbag are regularly distributed to the two lower sandbags while being damped by the boundary between the sandbag and the lower sandbag. Thereby, it is possible to improve the vibration control performance predictably. Moreover, since each sandbag has substantially the same shape, it is preferable in terms of the production cost or construction cost of the sandbag, and hence the damping structure. Furthermore, this can improve the supporting force of the vibration damping structure and the building that can be constructed on the vibration damping structure.
[0021]
In addition, when the respective sandbags have substantially the same shape, the upper sandbag can be placed almost equally across the four lower sandbags. In this case, the vibrations of the upper sandbag are regularly distributed to the four lower sandbags while being damped by the boundary between the sandbag and the lower sandbag. Thereby, it is possible to further greatly improve the vibration control performance in a predictable manner. Moreover, since each sandbag has substantially the same shape, it is preferable in terms of the production cost or construction cost of the sandbag, and hence the damping structure. Furthermore, this can improve the supporting force of the vibration damping structure and the building that can be constructed on the vibration damping structure.
[0022]
In the present invention, each sandbag means a granular material and a bag made of a material that is filled with the granular material and can be bent by its own weight or an external force and is difficult to stretch.
[0023]
The granular materials used as filling materials for sandbags are: (1) natural granular materials such as soil, sand, gravel, and volcanic deposits; (2) crushed stone, concrete waste, asphalt waste, tile waste, tile waste, charcoal waste, etc. Processed granular material processed from natural products and artificial materials, granular materials after heat treatment of slag, etc., (3) plastic particles such as EPS (styrene foam), metal particles, ceramic balls, glass balls, etc. Things can be adopted. If we use locally generated soil such as soil, sand, gravel, and crushed stone as granular materials, we can obtain a sandbag just by bringing the bag to the site and filling the locally generated soil in the bag. , Can reduce the cost of carrying sandbags. If construction waste materials such as concrete waste materials, asphalt waste materials, tile waste materials, and tile waste materials are adopted as granular materials, effective use of building waste materials can be realized. If the charcoal granular material is adopted, the sandbag can be reduced in weight, and high water permeability and water purification characteristics can be imparted. If a light-weight granular material such as EPS (styrene foam) is adopted, it is possible to reduce the weight of the sandbag. If volcanic deposits are adopted as granular materials, effective use of volcanic deposits that are in need of disposal will be realized.
[0024]
  The bag body is a bag made of a material which is filled with a granular material and can be bent by its own weight or an external force and hardly stretched. As bags, weaves made of synthetic fibers such as polyethylene, polypropylene, polyester, and natural fibersClothAdoptTheIt is preferable to employ a bag made of an inexpensive polyethylene or polypropylene woven fabric. With this bag body, sandbags exhibit excellent durability even in the presence of water such as groundwater, as long as sunlight (ultraviolet rays) is cut off.
[0025]
The particle size of the granular material can be appropriately selected depending on the fineness of the eyes when the bag is a woven fabric or a non-woven fabric. However, it is preferable that the granular material has two or more particle sizes. If the granular material has a single particle size, the contact between the individual particles is reduced and the gaps between the individual particles are relatively large, so the frictional force generated between the individual particles is reduced, There is concern in terms of vibration control. On the other hand, if the granular material has two or more particle sizes, the contact between the individual particles increases and the gap between the individual particles becomes relatively small. The force is increased, which is preferable in terms of vibration damping. In addition, when the vibration control structure is provided in the ground, if the granular material has a coarse and large particle diameter, it is easy to prevent the moisture in the ground from rising up by the surface tension. It also demonstrates the waterproofing effect of buildings built in and the anti-freezing effect in cold regions.
[0027]
The vibration damping method of the present invention is characterized in that the vibration damping structure is provided in the ground, and an oscillation source for generating vibration is provided on the vibration damping structure.
[0028]
According to this vibration damping method, the vibration of the oscillation source can be damped by the vibration damping structure, so that propagation of vibration to the outside of the vibration damping structure can be limited. This vibration damping method can be embodied by a form in which these oscillation sources are constructed on the vibration damping structure when, for example, railways, roads, construction sites, and the like correspond to the oscillation sources.
[0029]
The vibration damping method of the present invention is characterized in that the vibration damping structure is provided in the ground, and a stationary body that is desired to limit vibration is provided on the vibration damping structure.
[0030]
According to this vibration suppression method, even if there is an oscillation source that generates vibration outside the vibration suppression structure, the vibration can be attenuated by the vibration suppression structure. Propagation can be limited. This vibration damping method can be embodied by a form in which a building such as a residence is constructed on a vibration damping structure when, for example, a track, a road, a construction site, or the like corresponds to the oscillation source. It is also effective to construct a building such as a residence on the damping structure in preparation for a future earthquake.
[0031]
Furthermore, the vibration damping method of the present invention is characterized in that the vibration damping structure is provided in the ground, and an oscillation source that generates vibration and a stationary body that desires to limit the vibration are separated by the vibration damping structure. To do.
[0032]
According to this vibration suppression method, even if there is an oscillation source that generates vibration outside the vibration suppression structure, the vibration can be attenuated by the intermediate vibration suppression structure as a barrier. The propagation of vibrations to the body can be limited. This vibration damping method can be embodied by a form in which a vibration damping structure is constructed between the oscillation source and a building such as a residence when, for example, railways, roads, construction sites, and the like correspond to the oscillation source. It is also effective to construct a damping structure around a building such as a residence in preparation for a future earthquake.
[0033]
The oscillation source emits vibrations, and includes the above-mentioned railways, roads, construction sites, earthquake sources, machines that generate vibrations, and the like. In addition, the stationary body is intended to limit vibration, and includes a machine that does not like vibration in addition to the building such as the house. The underground includes not only the soil and sand but also the concrete that is the foundation laid in the ground.
[0034]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments 1 to 4 embodying the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0035]
(Embodiment 1)
In Embodiment 1, the inventor, Matsuoka Gen, confirmed the effect of reducing the vibration load by the damping structures D1 to D4 shown in FIG. 1 and FIGS. In other words, when multiple sandbags are stacked in the vertical direction at the bottom of the building independently, and aligned in the horizontal direction, the supporting force of the building is increased and environmental vibration such as traffic vibration is reduced. To do. Here, the results of several indoor vibration measurement experiments conducted to investigate such a vibration reduction mechanism targeting such a vibration damping structure D1 are shown.
[0036]
"Test 1"
FIG. 1 is an investigation of the vibration reduction effect in the vertical direction of a vibration control structure D1 in which soil bags 1 to 5 are stacked in five layers in the vertical direction on the ground B made of concrete. Each of the sandbags 1 to 5 includes a granular material made of sand and gravel, and a bag body that is a polyethylene woven fabric filled with the granular material. The dimensions of each sandbag 1-5 are 40 cm in length, 40 cm in width, and 8 cm in height. The granular material has a particle size of sand and gravel.
[0037]
As shown in the drawing, four small strain gauge type acceleration sensors (measurement of acceleration in the vertical direction) C1 to C4 are sandwiched between the sandbags 1 to 5 in order from the bottom. Further, an oscillation source V that generates vibration at a certain acceleration is placed on the uppermost sandbag 5. The oscillation source V is an electric plate compactor (mass 28 kg, frequency 6 Hz) used for compaction of the roadbed.
[0038]
In this case, when the oscillation source V generates vibration at an acceleration of 523 gal, the uppermost sensor C4 measures vibration at an acceleration of 355 gal, and the lower sensor C3 measures vibration at an acceleration of 195 gal. The sensor C2 measured vibration at an acceleration of 124 gal, and the sensor C1 below it measured vibration at an acceleration of 46 gal. From this result, it can be seen that the acceleration is reduced to about half each time one piece of earthenware 1 to 5 is transmitted. For example, it can be seen that the acceleration is reduced at a rate of 50% × 50% × 50% ≈13% from the upper surface of the sandbag 4 of the fourth layer from the bottom to the lower surface of the sandbag 2 of the second layer from the bottom.
[0039]
On the other hand, as shown in FIG. 2, in order to make the boundary between the upper and lower soil pads 1 to 5 free, the granular material filled in each soil soil 1 to 5 is packed in a cardboard box 6 at a height of 32 cm, and the same as above. A test was conducted. Only one sandbag 5 was placed on the granular material with the sensor C4 interposed therebetween. Further, in the granular material, three sensors C1 to C3 are provided for every 8 cm, similarly to the heights of the sandbags 1 to 5. The length and width of the cardboard box 6 are 55 cm.
[0040]
In this case, when the oscillation source V generates vibration at an acceleration of 788 gal, the uppermost sensor C4 measures vibration at an acceleration of 173 gal, and the lower sensor C3 measures vibration at an acceleration of 147 gal. The sensor C2 measured vibration at an acceleration of 119 gal, and the sensor C1 below it measured vibration at an acceleration of 99 gal. From this result, it can be seen that the acceleration is reduced only by 57% even if 8 cm × 3 = 24 cm apart only by packing the granular material in the cardboard box 6.
[0041]
On the other hand, as shown in FIG. 3, in order to further free the boundaries between the upper and lower soil pads 1 to 5, the same granular pile was built with a height of 32 cm, a peak width of 60 cm, and a hem width of 150 cm, and the same test as above. Was done. Only one sandbag 5 was placed on the top of the granular pile with the sensor C4 interposed therebetween. Further, three sensors C1 to C3 are provided for every 8 cm in the inside of the pile of the granular material, similarly to the heights of the sandbags 1 to 5.
[0042]
In this case, when the oscillation source V generates vibration at an acceleration of 774 gal, the uppermost sensor C4 measures the vibration at an acceleration of 290 gal, and the lower sensor C3 measures the vibration at an acceleration of 199 gal. The sensor C2 measured vibration at an acceleration of 136 gal, and the sensor C1 below it measured vibration at an acceleration of 113 gal. From this result, it is understood that the acceleration is reduced only by 39% within 8 cm × 3 = 24 cm only by making the granular material a mountain.
[0043]
It can be seen that the vibration damping structure D1 shown in FIG. 1 reduces vibrations four times or more compared to the structure shown in FIG. 2 and three times compared to the structure shown in FIG. One reason for this is that when each soilbag 1-5 receives vertical vibrations, the soilbags 1-5 themselves flatten or return (expand or shrink) to cause a slight deformation. I think it is because it is easy to attenuate energy. This will be understood, for example, when the oscillation source V is placed on a concrete plate, rather than the vibration being amplified. Thus, the suppleness of the sandbags 1 to 5 has various advantages.
[0044]
"Test 2"
FIGS. 4 to 7 show a structure in which a block B1 in which four layers of sandbags 11 to 14 are stacked on a concrete ground B and a block B2 in which four layers of sandbags 21 to 24 are stacked in the vertical direction are adjacent to each other. Vibration structures D2 and D3 are prepared, and vibration experiment results for examining the horizontal vibration reduction effect of the respective sandbags 11 to 14 and 21 to 24 are shown. As shown in the figure, three sensors C11 to C13 similar to those described above are sandwiched between the sandbags 11 to 14 in order from the bottom of the block B1. On the top of the sandbag 14 of the block B1, a 60 Hz oscillation source V1 or a 6 Hz oscillation source V2 is placed. The oscillation sources V1 (mass 25 kg) and V2 (mass 28 kg) are electric plate compactors used for compaction of the roadbed. On the other hand, three sensors C21 to C23 are sandwiched between the sandbags 21 to 24 in order from the bottom of the block B2, and the sensor C24 is placed on the sandbag 24 of the uppermost layer. The respective sandbags 11 to 14 and 21 to 24 are the same as those in Test 1 above.
[0045]
In the vibration damping structure D2 shown in FIG. 4, both blocks B1 and B2 are brought into contact with each other in the horizontal direction, and a 60 Hz oscillation source V1 is placed on one block B1. In the vibration damping structure D3 of FIG. 5, the 60 Hz oscillation source V1 is placed on one block B1 without bringing both blocks B1 and B2 into contact with each other in the horizontal direction. In the vibration damping structure D2 of FIG. 6, both blocks B1 and B2 are brought into contact in the horizontal direction, and a 6 Hz oscillation source V2 is placed on one block B1. In the vibration damping structure D3 of FIG. 7, the 6 Hz oscillation source V2 is placed on one block B1 without bringing both blocks B1 and B2 into contact with each other in the horizontal direction. In any of the damping structures D2 and D3, a plurality of sandbags 11 to 14, 21, and 24 are stacked in two or more layers in the vertical direction and aligned in the horizontal direction. It is not placed across a plurality of sandbags S.
[0046]
In the vibration suppression structure D2 of FIG. 4, when the oscillation source V1 generates vibration with an acceleration of 9036 gal, the uppermost sensor C13 of the block B1 measures the vibration with an acceleration of 15464 gal, and the lower sensor C12 has 7777 gal. The vibration was measured at an acceleration of 4302 gal in the sensor C11 below. The sensor C24 at the top of the block B2 measures vibration at an acceleration of 490 gal, the sensor C23 below it measures vibration at an acceleration of 167 gal, the sensor C22 below it measures vibration at an acceleration of 59 gal, In the lower sensor C21, vibration was measured at an acceleration of 49 gal.
[0047]
In the vibration damping structure D3 of FIG. 5, when the oscillation source V1 generates vibration at an acceleration of 9457 gal, the uppermost sensor C13 of the block B1 measures the vibration at an acceleration of 15053 gal, and the sensor C12 below it. The vibration was measured with an acceleration of 8467 gal, and the vibration was measured with the acceleration of 3949 gal in the sensor C11 below. In addition, the sensor C24 at the top of the block B2 measures vibration at an acceleration of 480 gal, the sensor C23 below it measures vibration at an acceleration of 167 gal, the sensor C22 below it measures vibration at an acceleration of 69 gal, In the lower sensor C21, vibration was measured at an acceleration of 49 gal.
[0048]
On the other hand, in the damping structure D2 of FIG. 6, when the oscillation source V2 generates vibration at an acceleration of 598 gal, the uppermost sensor C13 of the block B1 measures the vibration at an acceleration of 353 gal, and the sensor C12 below it. The vibration was measured at an acceleration of 167 gal, and the vibration was measured at an acceleration of 88 gal in the sensor C11 below. The sensor C24 at the top of the block B2 measures vibration at an acceleration of 29 gal, the sensor C23 below it measures vibration at an acceleration of 19 gal, the sensor C22 below it measures vibration at an acceleration of 10 gal, The sensor C21 below it also measured vibrations with an acceleration of 10 gal.
[0049]
In the vibration damping structure D3 of FIG. 7, when the oscillation source V2 generates vibration at an acceleration of 637 gal, the uppermost sensor C13 of the block B1 measures the vibration at an acceleration of 402 gal, and the sensor C12 below it. The vibration was measured with an acceleration of 176 gal, and the vibration was measured with an acceleration of 86 gal in the sensor C11 below. The sensor C24 at the top of the block B2 measures vibration at an acceleration of 29 gal, the sensor C23 below it measures vibration at an acceleration of 19 gal, the sensor C22 below it measures vibration at an acceleration of 10 gal, The sensor C21 below it also measured vibrations with an acceleration of 10 gal.
[0050]
From these results, it can be seen that even if the sandbags S do not contact each other, the vibration is transmitted to the horizontal sandbag S, which means that the vibration is transmitted through the ground B under the blocks B1 and B2. Yes. Therefore, in order to subtract the acceleration of the horizontal sandbag S transmitted through the ground B, the block B2 in the damping structure D3 in FIGS. 5 and 7 is obtained from each measured value in the block B2 in the damping structure D2 in FIGS. Subtract each measured value. Then, in the damping structure D2 of FIG. 4, the uppermost sensor C24 of the block B2 is +10 gal, the lower sensor C23 is ± 0 gal, the lower sensor C22 is −10 gal, and the lower sensor C21 is ± 0 gal. There is only a difference. Further, in the vibration damping structure D2 of FIG. 6, ± 0 gal for the uppermost sensor C24 of the block B2, ± 0 gal for the lower sensor C23, ± 0 gal for the lower sensor C22, and ± 0 gal for the lower sensor C21. The difference is 0 gal.
[0051]
From this result, it is considered that the slight difference in the damping structure D2 of FIG. 4 is an error in a range of ± 1% by a 1G (980 gal) strain gauge type acceleration sensor. As a result, it can be seen that vibration is not directly transmitted directly from the block B1 on which the oscillation sources V1, V2 are mounted to the sandbag S of the horizontal block B2, even if they are in contact. In the vibration damping structure D2 of FIG. 4, when a cup filled with water is placed on the block B1 on which the oscillation sources V1 and V2 are placed, the water is shaken vigorously so that the water is likely to jump out of the cup. On the block B <b> 2, the water surface was slightly formed on the water surface in the cup. Not only touching with bare hands but also cheeking, the vibration reduction was clear. This is an extremely interesting experimental fact that reminds us that even if it is a large earthquake, you will not feel vibration if you are on a helicopter.
[0052]
Test 3”
  FIG. 8 shows a state of vibration reduction of the vibration control structure D4 in which a plurality of sandbags S are staggered on the ground B made of concrete. Each of the sandbags S has substantially the same shape, and the upper sandbag S of the third or higher layer from the bottom is placed substantially equally over the two lower sandbags S. In this vibration damping structure D4, as shown in FIG.2Two sensors C31, C32, C33, and C34 similar to the above are provided on the lower surface of the sandbags 31 and 32 that are aligned horizontally in the layer, and the sandbag 33 that spans the sandbags 31 and 32 in the third layer from the bottom. Two sensors C35 and C36 are provided on the lower surface of the sandbag, and one sensor C37 is provided on the lower surface of the sandbag 34 aligned in the horizontal direction with the sandbag 33, and straddles the sandbags 33 and 34 in the fourth layer from the bottom. Two sensors C38 and C39 are provided on the lower surface of the sandbag 35, and one sensor C40 is provided on the lower surface of the uppermost sandbag 36. Sensors C40, C39, C37, and C34 are located in the same vertical direction, sensors C38, C36, and C33 are located in the same vertical direction, and sensors C35 and C32 are located in the same vertical direction. A 6 Hz oscillation source V2 is placed on the uppermost sandbag 36. Each sandbag S is the same as in the tests 1 and 2 above.
[0053]
In this case, the sensor C40 measured vibration at an acceleration of 328 gal. The lower sensor C39 measured vibration with an acceleration of 205 gal, the lower sensor C37 measured vibration with an acceleration of 93 gal, and the lower sensor C34 measured vibration with an acceleration of 43 gal. The sensor C38 adjacent to the sensor C39 measured vibration at an acceleration of 64 gal, the sensor C36 below it measured vibration at an acceleration of 34 gal, and the sensor C33 below it measured vibration at an acceleration of 25 gal. Further, vibration was measured at an acceleration of 22 gal at the sensor C35 adjacent to the sensor C36, and vibration was measured at an acceleration of 9 gal at the sensor C32 below the sensor C35. In the sensor C31 adjacent to the sensor C32, vibration was measured at an acceleration of 10 gal.
[0054]
Here, from the result of Test 1, it is assumed that 50% vibration is reduced for each layer of sandbag S having a height of 8 cm in the vertical direction, and about 20 cm away in the horizontal direction, and 40% is reduced. Estimate the situation. In addition, from the result of the test 2, it is assumed that vibration is not directly transmitted between the sandbags S adjacent to each other. Thus, 328 gal of the sensor C40 is set as a starting point, and 164 gal, 82 gal, and 41 gal are halved for each layer of the sandbag S in the vertically downward direction. It was set as 33 gal and 16 gal in half. Hereinafter, it can be easily calculated in the same manner. It is interesting to compare the measured value of the vibration damping structure D4 in FIG. 8 with the estimated value, and it is found that they almost correspond to each other within the above-mentioned sensor error range.
[0055]
From the above vibration measurement results, it was found that the individuality of the sandbag S (which is a disjointed bag) and flexibility (flexibility) are advantageous, and it has a very specific vibration reduction effect. If these advantages are utilized well, a useful vibration reduction method can be created.
[0056]
(Embodiment 2)
In the second embodiment, the inventor Matsuoka, who is the inventor, uses the extremely effective vibration reducing effect of the vibration damping structures D5 to D7 shown in FIGS. A vibration reduction method based on the relationship is proposed. And the effectiveness of the vibration reduction method using said damping structure D5-D7 was confirmed by the vibration measurement in the construction site using real sandbag S. FIG.
[0057]
1. Countermeasure work at the oscillation source
(A) Construction overview
9 (A) and 9 (B) show construction outline diagrams of the damping structure D5 for the purpose of suppressing vibrations at the oscillation source. A plurality of sandbags S using locally generated soil as a granular material are prepared, and four layers (8 rows × 8 columns, 9 rows × 9 columns, 10 rows × 10 columns, these are arranged in a staggered manner on the ground B made of soil, (11 rows x 11 columns) Stacked damping structures were constructed. The upper sandbag S is placed so as to straddle the four lower sandbags S. The dimensions of each sandbag S are 40 cm in length, 40 cm in width, and 10 cm in height. Since the granular material is locally generated soil, it has two or more particle sizes.
[0058]
The oscillation source V was installed on the vibration control structure D5, and the vibration level meter was moved by 40 cm along the measurement lines shown in FIGS. 9A and 9B, and measurement was performed. The oscillation source V is an engine type plate compactor (mass 60 kg, vibration frequency 90 Hz) used for compaction of the roadbed.
[0059]
(B) Measurement result
The vibration measurement result is shown in FIG. The solid line is the result of measuring the distance attenuation of the original ground B immediately next to the place where the damping structure D5 is constructed. From FIG. 10, the vibration attenuation by the oscillation source V on the damping structure D5 is larger than the distance attenuation of the original ground B. Furthermore, a significant difference of 10 dB or more occurred in the vibration level where the vibration control structure D5 was passed to the original ground B. From this result, it can be seen that there is a very effective vibration reduction effect when the oscillation source V is directly mounted on the vibration damping structure D5 for oscillation.
[0060]
2. Countermeasure work in the propagation path
(A) Construction overview
As a method of blocking the vibration in the propagation path, countermeasures shown in FIGS. 11A and 11B were constructed. Three layers of sandbag S are stacked in a staggered position at a depth of 60 cm from the surface of the ground B made of soil (9 rows × 9 columns, 10 rows × 10 columns, 11 rows × 11 columns), and the first damping structure d61 is installed. Furthermore, in order to cut off the vibration transmitted by the surface wave, three layers of sandbag S are stacked on the surface of the ground B (2 rows x 8 columns, 3 rows x 8 columns, 4 rows x 8 columns) as a barrier. The second vibration damping structure d62 is arranged. In this way, the damping structure D6 composed of the first damping structure d61 and the second damping structure d62 was constructed.
[0061]
Moreover, as shown in FIGS. 12A and 12B, three layers of sandbag S are stacked in a staggered position at a depth of 30 cm from the surface of the ground B made of soil (2 rows × 8 columns, 3 rows × 8 Column, 4 rows × 8 columns), and only the second damping structure D7 as a barrier was disposed.
[0062]
As the oscillation source V, the same engine type plate compactor (mass 60 kg, vibration frequency 90 Hz) was used. The measuring instrument used a vibration level meter, and moved it 40 cm at a time for measurement.
[0063]
(B) Vibration measurement result
FIG. 13 shows the vibration measurement result of the countermeasure work in the propagation path. Here, the plot shown by the solid line is the case where the second damping structure d62 of the countermeasure work shown in FIG. 11 is removed, and only the soil having a thickness of 30 cm is constructed on the first damping structure d61. It is a measurement result. This was compared as the distance attenuation of ground B. From FIG. 13, the vibration is greatly attenuated at the position that exceeds the second damping structure d62 and moves to the original ground B. Compared to the case of soil alone, the second damping structure d62 is constructed. More effective vibration reduction effect was obtained.
[0064]
Moreover, the vibration measurement result at the time of constructing only 2nd damping structure D7 is shown in FIG. Here, the measurement was performed when the oscillation source V was separated from the second damping structure D7 by (1) 80 cm and (2) by 120 cm, but in either case, the second damping structure D7 was measured. After passing, the vibration level was greatly reduced, and a measured value which was 10 dB lower than the distance attenuation of the ground B was obtained at a distance of several meters from the countermeasure work. From the above, it was confirmed that it is effective to place a damping structure in the propagation path when performing countermeasures aimed at intermediate vibration isolation.
[0065]
(Embodiment 3)
The damping structure has a very effective vibration reducing effect. Therefore, in the third embodiment, inventor Matsuoka, who was the inventor, conducted a full-scale experiment on a test road in order to apply it to the field of traffic vibration. As a result, it was found that a high vibration reduction effect was exhibited by installing the damping structure on the lower roadbed (or upper roadbed) and providing the damping structure that blocks surface waves. This time, instead of traffic vibration, electric and engine type plate compactors were used as oscillation sources.
[0066]
1. Examination of countermeasures
Before conducting the experiment on the test road, a vibration control structure was constructed as an anti-vibration countermeasure for vertical stacking and staggered stacking to examine the countermeasures, and vibration measurements were made.
[0067]
(A) Construction outline and vibration measurement results of vertical piled damping structure
First, the damping structure D8 shown in FIG. 15 was constructed and vibration measurement was performed. In this vibration damping structure D8, in order to block the vibration propagating vertically downward, four layers of soil cover S are formed at a depth of 24 cm from the ground surface of the soil ground B (7 rows × 7 columns, 7 rows × 7 columns). It installed and it was set as the 1st damping structure d81. Furthermore, in order to cut off the vibration propagating in the horizontal direction, a vertical three-layer pile of sandbags S is arranged in a U shape in two rows or two columns on the first damping structure d81, and the second damping structure d82 (hatched portion in FIG. 15). The dimensions of each sandbag S are 40 cm in length, 40 cm in width, and 8 cm in height. Since the granular material is locally generated soil, it has two or more particle sizes.
[0068]
As the oscillation source V, an engine type plate compactor (mass 60 kg, frequency 90 Hz) and an electric plate compactor (mass 25 kg, frequency 60 Hz) were used. As shown in FIG. 15, the vibration is generated at the center of the countermeasure work, the measurement lines are taken in the three horizontal directions with the second damping structure d82 interposed therebetween, and the vibration propagated in each direction is measured by the vibration level meter. Measured with The vibration was regarded as a steady vibration, and measurement was performed while moving one sensor 40 cm from the vibration source along the measurement line.
[0069]
FIG. 16 shows a vibration measurement result when an electric plate compactor is used as the oscillation source V. The solid line is the distance attenuation value of the ground B measured in the immediate vicinity of the countermeasure work. Since the vertically stacked second vibration damping structure d82 is constructed in a U-shape, measurement was performed by measuring lines in three directions as shown in FIG. Comparing the case of oscillation from the countermeasure work with the distance attenuation of the ground B, it can be seen that the vibration level is greatly reduced from the vicinity of the second damping structure d82 in any of the three measurement lines. At a distance of several meters from the countermeasure work, a large difference of over ten dB was observed.
[0070]
(B) Outline of construction and vibration measurement results of staggered damping structure
  Next, as shown in FIG.SystemA vibration structure D9 was constructed and vibration measurement was performed. In this damping structure D9, the same first damping structure as the first damping structure d81 is used.d91, the shape of the second damping structure d92 is changed to a three-layer stack (7 rows x 2 columns, 7 rows x 3 columns, 7 rows x 4 columns from the top) in a staggered arrangement, Instead, it was a straight type. The measurement was performed under the same conditions as in the case of the vertically-damped second damping structure d82.
[0071]
The vibration measurement results in the case of the staggered second vibration damping structure d92 are shown in FIGS. FIG. 18 shows a vibration measurement result when using an electric plate compactor, and FIG. 19 shows a vibration measurement result when using an engine type plate compactor. From FIG. 18 and FIG. 19, it can be seen that, similarly to the case of vertical stacking, the vibration level is greatly reduced from the vicinity exceeding the second vibration damping structure d92. In the case of the electric plate compactor, about 15 dB, and in the case of the engine type plate compactor having a larger vibration than the electric type, the vibration was reduced by about 10 dB and the distance attenuation of the ground B.
[0072]
2. Experiment on test road
(A) Construction overview
Based on the experimental results described so far, a full-scale experiment was conducted on the test road. Assuming that it is constructed near the surface layer of the road, as shown in FIG. 20, four layers of sandbags S are vertically stacked at a depth of 20 cm from the surface of the ground B made of soil, and the first damping structure d101 It was. From the above experimental results, the second damping structure d102 was arranged in a staggered manner, and two layers (7 rows × 2 columns, 7 rows × 3 columns from the top) were installed so as to reach the ground surface. In this way, the damping structure D10 including the first damping structure d101 and the second damping structure d102 was constructed.
[0073]
As the oscillation source V, the engine type plate compactor described above was used. The measurement was performed by fixing the position of the oscillation source V and moving the vibration level meter every 40 cm.
[0074]
Furthermore, assuming that only surface waves are cut off in the middle, as shown in FIG. 12, the sandbag S is arranged in a staggered arrangement from the ground surface in three layers (7 rows × 2 columns, 7 rows × 3 columns, 7 rows × 7 rows from the top). The second damping structure D7 arranged only in (four rows) was also constructed and vibration measurement was performed.
[0075]
(B) Vibration measurement result
FIG. 21 and FIG. 22 show vibration measurement results when an engine type plate compactor is used as the oscillation source V. FIG. FIG. 21 shows the measurement results of the first and second damping structures d101 and d102, and FIG. 22 shows the measurement results of only the second damping structure D7. The solid line is the vibration measurement result at the part (without sandbag S) constructed under normal construction conditions on the same test road as the place where the countermeasure work was performed, and this was the distance attenuation.
[0076]
Compared with the distance attenuation, the vibration oscillated from the countermeasure work shows a larger attenuation characteristic than the distance attenuation after passing through the second damping structure D102. In particular, as shown in FIG. 22, it is interesting that only the second damping structure D7 arranged in a zigzag manner in three layers near the ground surface is attenuated by about 5 dB.
[0077]
3. Summary
From the above experiments, the effectiveness of anti-vibration measures using sandbags against vibration was confirmed. Since the construction shape of the sandbag S can be freely changed, it is possible to expect a greater effect as a vibration isolator by performing construction according to the site so that the sandbag S is arranged in the vibration propagation path. The plate compactor used for the vibration source this time is different from the vibration source due to actual traffic vibration, because it has a difference such as high frequency and steady vibration.
[0078]
(Embodiment 4)
In the fourth embodiment, the inventors, Motomatsu Matsuoka and Haruyuki Yamamoto, considered the cyclic shear characteristics and damping constant of the damping structure. In other words, a full-scale experiment was conducted on the cyclic shear characteristics of a “soil pile column” in which a damping structure D in which sandbags S are arranged in a column shape (columnar shape) on the building foundation, thereby reinforcing the building foundation ground. .
[0079]
From the results of repeated shear tests of two and six layers of sandbag S, the equivalent damping constant heq (hereinafter referred to as damping constant heq) of the damping structure D is a large value of about 0.3. It was found that the damping structure D was a high damping structure. From this, it turned out that the foundation reinforcement by the damping structure D has the advantage that not only the ground supporting force can be increased, but also the seismic isolation effect can be expected.
[0080]
1. Repeated simple shear test of granular materials
In order to compare the damping constant heq of the damping structure D and the damping constant heq of only the granular material used as the filling material of the sandbag S, first, a repeated simple shear test of the granular material was performed. The simple shear tester used has a mechanism for loading a shearing force via a manual gear. The specimen has a diameter of 7 cm and a height of 2 cm, and is restrained by a rubber sleeve and a Teflon (registered trademark) ring. Samples used were Nikko Silica Sand No. 6 (average particle size of 0.25 mm) and White Silver Silica Sand No. 3 (average particle size of 1.2 mm). The test was conducted with displacement control, and the shear strain γ (%) was gradually increased to 0.2, 0.5, 1, 2, 3, and repeated. The normal stress σ was performed in two types of 130 kPa and 310 kPa. All the gap ratios were 0.94. Examples of test results are shown in FIGS. The figure (A) is a test result of σ = 130 kPa for Nikko Silica Sand No. 6, and the figure (B) is a test result of σ = 130 kPa for White Silver Silica Sand No. 3.
[0081]
2. Cyclic shear test of real damping structure
The real vibration damping structure D was subjected to a cyclic shear test using a large cyclic shear tester. This shear tester has a mechanism capable of loading a vertical load and a horizontal load independently, and a rhombus frame is attached so that the loading plate is not twisted or rotated. The test is performed under strain control, and the shear stress γ (%) is gradually increased to 0.2, 0.5, 1, 2, 3 and repeated in the same manner as the repeated shear test of granular materials, and the normal stress σ is repeated. Was similarly performed at 130 kPa and 310 kPa. Nikko silica sand No. 6 (average particle size of 0.25 mm) and white silver silica sand No. 3 (average particle size of 1.2 mm) were used as the granular materials. The number of laminated layers was 2 layers and 6 layers. 24 (A) and 24 (B) show the test results of damping structure D obtained by vertically stacking sandbag S containing Nikko Silica Sand No. 6 in 6 layers. 25A and 25B show the test results of the damping structure D stacked vertically. In these figures, FIG. (A) shows the test results for σ = 130 kPa, and FIG. (B) shows the test results for σ = 310 kPa. Moreover, about the damping structure D which piled up the sandbag containing white silver quartz sand No. 3 by the lamination | stacking number two layers, the test result performed at (sigma) = 130kPa is shown in FIG.
[0082]
3. Comparison of damping constant between damping structure and granular material
The damping constant heq was calculated from the above repeated shear test results and compared. The attenuation constant heq is defined as follows.
[0083]
[Expression 1]
heq = ΔW / (2πW)
[0084]
Here, since ΔW is the loss energy of one cycle and W is the elastic strain energy, the damping constant heq means the ratio of the loss energy to the elastic strain energy. That is, the larger the loop area, the larger the damping constant heq. 27 and 28 show the attenuation constant heq calculated by the equation 1 for each shear strain γ. FIG. 27 shows the result in the case of Nikko silica sand No. 6, and FIG. 28 shows the result in the case of white silver silica sand No. 3.
[0085]
27 and 28, it can be seen that the damping constant heq of the damping structure D is substantially the same as or slightly larger than the granular material that is the filling material of the clay in the range where the shear strain γ is 1% or more. Further, even when the shear strain γ is in the range of 1% or less, the damping constant heq is not reduced as in the case of the granular material, and a large damping performance is maintained. In general, soil has a large damping constant heq in the range where the shear strain γ is large, but it is said that if the building foundation is reinforced with concrete or the like, the rigidity increases, the shear strain γ decreases, and the damping constant heq decreases. . However, it was found that the damping structure D maintains high damping performance even in a small strain range. This is inferred from a shear force-displacement relationship in which a large shear force is exhibited from zero displacement in a friction test between the sandbags, and then slip between the sandbags occurs.
[0086]
In addition, it can be seen from FIG. 28 that the damping constant heq is almost the same when the number of sandbags is two and six. This indicates that all forms of masonry foundations have high damping performance, which means that the design of the superstructure is much easier when the building is designed using the masonry foundation. Moreover, the value of damping constant heq = 0.3 is an order of magnitude larger than the damping constant heq = 0.05 of the concrete structure used in the design and the damping constant heq = 0.02 of the steel structure. You can see the high attenuation performance.
[0087]
As described above, the vibration damping structures of Embodiments 1 to 4 exhibit high vibration damping properties. And this vibration damping structure can satisfy the demands such as suppression of environmental vibrations due to tracks, roads, construction sites, etc. and earthquake countermeasures for buildings.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a vibration damping structure according to Test 1 of Embodiment 1. FIG.
2 is a side view of a partial cross section of another structure according to Test 1 of Embodiment 1. FIG.
3 is a side view of a partial cross section of another structure according to Test 1 of Embodiment 1. FIG.
4 is a side view of a vibration damping structure according to Test 2 of Embodiment 1. FIG.
5 is a side view of another vibration damping structure according to Test 2 of Embodiment 1. FIG.
6 is a side view of another vibration damping structure according to Test 2 of Embodiment 1. FIG.
7 is a side view of another vibration damping structure according to Test 2 of Embodiment 1. FIG.
8 is a side view of a vibration damping structure according to Test 3 of Embodiment 1. FIG.
9A and 9B relate to the vibration damping structure of the second embodiment, and FIG. 9A is a side view and FIG. 9B is a plan view.
10 is a graph showing measurement results of the vibration damping structure shown in FIG.
11A and 11B relate to another vibration damping structure of the second embodiment, and FIG. 11A is a side view of a partial cross section, and FIG.
12A and 12B relate to another vibration damping structure of the second embodiment, and FIG. 12A is a partial cross-sectional side view, and FIG.
13 is a graph showing measurement results of the vibration damping structure shown in FIG.
14 is a graph showing measurement results of the vibration damping structure shown in FIG.
FIGS. 15A and 15B relate to the vibration damping structure of the third embodiment, in which FIG. A is a side view of a partial cross section, and FIG.
16 is a graph showing measurement results of the vibration damping structure shown in FIG.
FIGS. 17A and 17B relate to another vibration damping structure of Embodiment 3, in which FIG. A is a side view of a partial cross section, and FIG.
18 is a graph showing a measurement result when an electric plate compactor is used in the vibration damping structure shown in FIG.
FIG. 19 is a graph showing measurement results when an engine type plate compactor is used in the vibration damping structure of FIG. 17;
20A is a side view of a partial cross section, and FIG. 20B is a plan view of another vibration damping structure of Embodiment 3. FIG.
FIG. 21 is a graph showing measurement results of the first and second vibration damping structures in the vibration damping structure of FIG. 20;
22 is a graph showing a measurement result of the second vibration damping structure in the vibration damping structure of FIG. 20;
FIG. 23 is a graph showing a test result of σ = 130 kPa for Nikko Silica Sand No. 6 according to Embodiment 4, and FIG. 23 (B) is a test result of σ = 130 kPa for Silver White Silica Sand No. 3; It is a graph which shows.
FIG. 24 relates to a vibration damping structure obtained by vertically stacking sandbags containing Nikko Silica Sand No. 6 in Embodiment 4, with FIG. (A) being a graph showing test results for σ = 130 kPa. B) is a graph showing the test result of σ = 310 kPa.
FIG. 25 relates to a vibration damping structure in which sandbags containing white silver silica sand No. 3 in Embodiment 4 are vertically stacked with a stacking number of 6 layers. FIG. (A) is a graph showing test results of σ = 130 kPa. B) is a graph showing the test result of σ = 310 kPa.
FIG. 26 is a graph showing a test result of σ = 130 kPa in relation to a damping structure in which sandbags containing white silver silica sand No. 3 in Embodiment 4 are vertically stacked with two layers.
FIG. 27 is a graph showing the relationship between the shear strain of Nikko Silica Sand No. 6 and the equivalent attenuation constant according to the fourth embodiment.
FIG. 28 is a graph showing the relationship between the shear strain of white silver silica sand No. 3 and the equivalent attenuation constant according to the fourth embodiment.
[Explanation of symbols]
1-5, 11-14, 21-24, 31-36, S ...
D, D1 to D10 ... damping structure (d61, d81, d91, d101 ... first damping structure, d62, d82, d92, d102 ... second damping structure)
B ... Ground
V, V1, V2 ... Oscillation sources

Claims (6)

地中に制振構造体を設け、該制振構造体上に振動を発する発振源を設けることにより、該発振源の振動を該制振構造体によって減衰し、該制振構造体の外部への振動の伝播を制限する制振方法であって、
前記制振構造体は、複数の土のうが各々独立した状態で上下方向に少なくとも2層で積層されてなり、各該土のうは、粒状物と、該粒状物を内部に充填し、該粒状物の自重又は外力によって撓み得るとともに、伸び難い材質からなる袋体とからなる平たいものであり、該袋体は合成繊維又は天然繊維製の織布からなり、各該土のうは平たい面が略水平になるように積層されていることを特徴とする制振方法。
The damping structure in the ground provided by providing the oscillation source emitting vibrations on該制vibration structure, the vibration of emitting excitation source attenuated by該制vibration structure, to the outside of the該制vibration structure A vibration control method for limiting the propagation of vibrations of
The vibration damping structure is formed by laminating at least two layers in the vertical direction with a plurality of sandbags being independent from each other. Each sandbag is filled with a granular material and the granular material. It is a flat body made of a bag made of a material that can be bent by its own weight or an external force and is difficult to stretch. Damping method characterized by being laminated in such a manner.
地中に制振構造体を設け、該制振構造体上に振動の制限を望む静置体を設けることにより、該制振構造体の外部に振動を発する発振源があった場合、その振動を該制振構造体によって減衰し、該制振構造体上の該静置体への振動の伝播を制限する制振方法であって、
前記制振構造体は、複数の土のうが各々独立した状態で上下方向に少なくとも2層で積層されてなり、各該土のうは、粒状物と、該粒状物を内部に充填し、該粒状物の自重又は外力によって撓み得るとともに、伸び難い材質からなる袋体とからなる平たいものであり、該袋体は合成繊維又は天然繊維製の織布からなり、各該土のうは平たい面が略水平になるように積層されていることを特徴とする制振方法。
The structure vibration control in the ground provided by providing a static mounting body wishing to limit the vibration on該制vibration structure, when there is an oscillation source emitting vibrations outside the該制vibration structure, the vibration A damping method for limiting the propagation of vibrations to the stationary body on the damping structure,
The vibration damping structure is formed by laminating at least two layers in the vertical direction with a plurality of sandbags being independent from each other. Each sandbag is filled with a granular material and the granular material. It is a flat body made of a bag made of a material that can be bent by its own weight or an external force and is difficult to stretch. Damping method characterized by being laminated in such a manner.
地中に制振構造体を設け、振動を発する発振源と該振動の制限を望む静置体とを該制振構造体により離反することにより、該制振構造体の外部に振動を発する発振源があった場合、その振動を中間の該制振構造体がバリアーとなって減衰し、他の外部の該静置体への振動の伝播を制限する制振方法であって、
前記制振構造体は、複数の土のうが各々独立した状態で上下方向に少なくとも2層で積層されてなり、各該土のうは、粒状物と、該粒状物を内部に充填し、該粒状物の自重又は外力によって撓み得るとともに、伸び難い材質からなる袋体とからなる平たいものであり、該袋体は合成繊維又は天然繊維製の織布からなり、各該土のうは平たい面が略水平になるように積層されていることを特徴とする制振方法。
The structure vibration control in the ground provided by separating the該制vibration structure and a static mounting body wishing to limit the oscillation source and this vibration to emit vibrations, emits vibrations outside the該制vibration structure oscillation When there is a source, the vibration damping structure attenuates the vibration as a barrier, and restricts the propagation of vibration to the other external stationary body,
The vibration damping structure is formed by laminating at least two layers in the vertical direction with a plurality of sandbags being independent from each other. Each sandbag is filled with a granular material and the granular material. It is a flat body made of a bag made of a material that can be bent by its own weight or an external force and is difficult to stretch. Damping method characterized by being laminated in such a manner.
制振構造体は複数の土のうが各々独立した状態で水平方向に整列されてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の制振方法 The vibration damping method according to any one of claims 1 to 3, wherein the damping structure is formed by horizontally arranging a plurality of sandbags. 制振構造体は上層の土のう下層の複数の土のうに跨って載置されていることを特徴とする請求項記載の制振方法5. The vibration damping method according to claim 4 , wherein the damping structure is placed so as to straddle the upper sandbag over a plurality of lower sandbags. 制振構造体は上層の土のうが下層の複数の土のうに跨らずに載置されていることを特徴とする請求項4記載の制振方法。5. The vibration damping method according to claim 4, wherein the damping structure is placed so that the upper sandbag does not straddle the plurality of lower sandbags.
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