JP3779039B2 - コンピュータシステムの負荷均衡化方法及び装置 - Google Patents

コンピュータシステムの負荷均衡化方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータである複数のノードがネットワークで接続され、ノードは入力された呼を処理するコンピュータシステムの負荷均衡化方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のコンピュータ(以下ノードと呼ぶ)をネットワークで接続したコンピュータシステムは、呼の到着の仕方によって集中到着型システム(全ての呼を単一ノード(呼受け付けノードと呼ぶ)が受け付け、呼受け付けノードから各ノードへ呼が分配されるシステム)と分散到着型システム(システム内の各ノードに呼が到着し、各ノードが呼を受け付けるシステム)とに分けられる。
負荷均衡化方式には、システム内の1つのノードが負荷均衡化処理機構を有し、負荷均衡化処理機構を有するノード(制御ノードと呼ぶ)のみが負荷均衡化処理を実行する集中制御方式と、システム内の各ノードが負荷均衡化処理機構を有し、各ノードが負荷均衡化処理を実行する分散制御方式とがある。
【0003】
また、複数のコンピュータがネットワークで接続されたコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷を各ノードに配分することにより各ノードの負荷を均衡させ、システム全体としての平均応答時間を最小化することを目的とした負荷均衡化方法としては、これまでに、各ノードの性能および機能が均一(処理可能な機能の種類が同一)であるシステム(性能・機能均一システム)についてのものが報告されている(特開平7−152700)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
性能・機能が均一であるシステムでは、単に各ノードのノード内呼数を等しくすることにより負荷を均衡させることができるが、各ノードの性能が不均一であるシステムでは、各ノードの性能によって処理時間が異なることから、単にノード内呼数を等しくしただけでは負荷は均衡しない。性能・機能均一システムに対する負荷均衡化方法を、各ノードの性能が不均一であるシステム(性能不均一システム)に適用すると、以下のような問題が生じる。
【0005】
1.各ノードの性能に応じた呼の割当が行なわれないため、性能の高いノードの処理能力が余っているにも関わらず性能の低いノードに呼が割り当てられる場合がある。従って、性能の高いノードに呼が割り当てられれば、応答時間をより小さくすることができ、結果としてシステムの平均応答時間を最小化することが可能であるのに、最小化が実現されない。
2.システム内のノードの並び順によっては、性能の低いノードから順に呼が割り当てられる場合があり、性能の高いノードが十分に活用されないため、システムの平均応答時間が最小化されない。
【0006】
また、機能不均一である(実行可能な呼の数及び種類が異なる)システムでは、機能によって実行ステップ数が異なること、また、システム内で各機能ごとに実行可能なノードの数が異なることから、各ノードの性能及び機能が均一であるシステムを対象とした負荷均衡化方法では、各ノードの負荷は均衡しない。性能・機能均一システムに対する負荷均衡化方法を、各ノードの性能は均一だが、機能が不均一であるシステムに適用すると以下のような問題が生じる。
【0007】
1.各ノードの性能及び機能が均一であるシステムを対象とした負荷均衡化方法では、実行可能なノード数が少ない機能の呼と実行可能なノード数が多い機能の呼とを区別せずに各ノードに呼を割り当ててしまう。そのため、”実行可能なノード数が多い機能の呼”を、”実行可能なノード数が少ない機能の呼”を実行できないノードへ割り当てることが可能な場合でも、両機能の呼の実行が可能なノードに割り当てられ、これにより前者の機能の呼がネットワークを周回しながら処理を待つというケースがあり、応答時間が大きくなる。
【0008】
2.各機能の実行プログラムステップ数が異なる場合、実行プログラムステップ数が大きい呼は、できるだけ負荷の低い(処理リソースに余裕がある)ノードに処理させる必要があるが、機能均一システムに対する負荷均衡化方法では、実行プログラムステップ数に関係なく各ノードの呼数が等しくなるように呼を割り当てるため、割り当てられた、実行プログラムステップ数の総計が大きい呼の処理がなかなか実行されない。そのため、そのようなノードに割り当てられた呼の応答時間が大きくなり、システム全体の平均応答時間が最小化されない。
【0009】
また、分散到着型システムにおいて、負荷均衡化を行なうためには、各ノードに到着した呼を他ノードに移送する必要がある。
呼移送アルゴリズムとして、従来、sender initiatedアルゴリズムとreceiver initiatedアルゴリズムがあり、sender initiatedアルゴリズムは、システム全体の負荷が低い場合には有効であるが、システム全体の負荷が高くなると平均応答時間が増大し、システムが不安定になる。receiver initiatedアルゴリズムは、システム全体の負荷が高い場合には有効であるが、システム全体の負荷が低い時には、sender initiatedアルゴリズムに比べて、平均応答時間が大きい。また、いずれのアルゴリズムでも、他ノードの負荷情報を管理せず、呼移送の必要が生じた時点で移送先ノードまたは移送元ノードを探し始めるため、実際に呼移送を開始するまでにかかる時間が大きく、負荷均衡化までの時間が大きい。
【0010】
さらに、分散制御方式では、各ノードが、移送先ノードまたは移送元ノードを決めるために他ノードとの情報交換を行うため、システム全体としてネットワークのトラフィックが増大するため、結果的に呼移送に要する時間が大きくなり、正味の平均応答時間短縮量が小さい。
即ち、上述した従来の負荷均衡化方法では、各ノードの性能が不均一なシステムに適用した場合、各ノードの性能に応じた呼の割当を行なうことができないので、ノード間で平均応答時間が均衡せず、システム全体の平均応答時間が最小化されないという問題点があった。
【0011】
また、上述した従来の負荷均衡化方法では、ノードごとに実行可能な機能の種類・数が異なるシステムに対しては、各機能を実行可能なノードの数、機能ごとの負荷及び各機能の実行プログラムステップ数を考慮した呼の割当を行なわないので、機能によっては応答時間が大きくなり、各ノードの負荷が均衡しないため、システム全体の平均応答時間が最小化されないという問題点があった。
【0012】
本発明の目的は、低負荷から高負荷まで広い範囲の負荷において、少ない負荷均衡化処理オーバヘッドによりシステム全体の負荷を均衡させ、システム全体の平均応答時間を短縮することができるコンピュータシステムの負荷均衡化方法および装置を提供することである。
本発明の他の目的は、性能が異なるノードから構成される性能不均一システムにおいて、ノード間の平均応答時間を均衡させ、システム全体の平均応答時間の最小化を達成するコンピュータシステムの負荷均衡化方法および装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、性能は均一だが機能が異なるノードからなる機能不均一システムにおいて、システム全体の平均応答時間の最小化及び各機能の平均応答時間の最小化を達成する、コンピュータシステムの負荷均衡化方法および装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、
(1)自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、
(2)前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、
(3)比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう
各過程を有するコンピュータシステムの負荷均衡化方法を提供する。
【0014】
上記方法において、一定時間内に前記ループネットワークを通過する呼の数の変化に応じて、また、周回呼を検出した場合に前記閾値を変更するようにしても良い。この場合、
・前記コンピュータシステム内のノードの編成に削除や追加の変更があった場合に、削除・追加されたノードの性能値を基に、前記閾値の変更の程度である閾値変分の値を変更する
・前記ループネットワークを流れる全ての呼を監視し、全通過呼数の変化と周回呼数の変化とから、前記コンピュータシステム全体の負荷変動及び、同システムのノード編成の変化を推定し、推定結果に基づいて、前記閾値の変更の程度である閾値変分の値を変更する
ようにすることも好ましい。
【0015】
また、本発明は、同様のコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、
(1)自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、
(2)自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、
(3)前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と
を有するコンピュータシステムの負荷均衡化装置を提供する。
【0016】
上記装置において、一定時間内に前記ループネットワークを通過する呼の数の変化に応じて、または、周回呼を検出した場合に前記閾値格納手段に格納される閾値を変更する閾値変更手段を更に有しても良い。この場合、前記閾値変更手段が行う閾値変更の程度である閾値変分の値を保持する閾値変分格納手段を設け、
・前記コンピュータシステム内のノードの編成に削除や追加の変更があった場合に、削除・追加されたノードの性能値を基に、前記閾値変分格納手段に格納される閾値変分の値を変更する閾値変分変更手段
・前記ループネットワークを流れる全ての呼を監視し、全通過呼数の変化と周回呼数の変化とから、前記コンピュータシステム全体の負荷変動及び、同システムのノード編成の変化を推定し、推定結果に基づいて前記閾値変分格納手段に格納される閾値変分の値を変更する閾値変分変更手段
を設けることも好ましい。
【0017】
更にまた、本発明は、複数の処理ノードおよび端末がネットワークに接続されたコンピュータシステムのシステム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するコンピュータシステムの負荷均衡化方法であって、
・各ノードは、前記端末からの呼の入力があった場合、ノード内の呼処理部に渡された呼に対して該呼処理部から返される応答である結果の出力があった場合、または、他ノードとの間での呼移送があった場合に、自ノード内において処理中の呼および処理を待っている呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、
・前記自ノード負荷推定値と予め与えられた閾値とを比較し、比較結果を基に呼移送の有無を判定し、呼移送有りの場合に呼移送方法を選択・起動し、
・前記選択・起動された呼移送方法に応じて、前記ネットワークに接続された呼移送制御を行う制御ノード宛に呼移送要求を送信し、
・呼移送の必要が無くなった場合に前記制御ノード宛に呼移送キャンセル要求を送信し、
・当該処理ノードにおける前記呼移送要求の受信を契機として、呼移送の対象となる呼および、呼移送先または呼移送元となるノードを決定する
各過程を有するコンピュータシステムの負荷均衡化方法と、
同様のコンピュータシステムのシステム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分する負荷均衡化装置であって、
(1)いずれも各ノード内に設けられる、
・端末からの呼の入力があった場合、ノード内の呼処理部に渡された呼に対して該呼処理部から返される応答である結果の出力があった場合、または、他ノードとの間での呼移送があった場合に、自ノード内において処理中の呼および処理を待っている呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、
・前記自ノード負荷推定値と予め与えられた閾値とを比較し、比較結果を基に呼移送の有無を判定し、呼移送有りの場合に呼移送方法を選択・起動する呼移送方法起動手段と、
・前記選択・起動された呼移送方法に応じて、前記ネットワークに接続された呼移送制御を行う制御ノード宛に呼移送要求を送信する呼移送要求送信手段と、
・呼移送の必要が無くなった場合に前記制御ノード宛に呼移送キャンセル要求を送信する呼移送キャンセル要求送信手段と、
(2)前記制御ノード内に設けられる、処理ノードからの前記呼移送要求の受信を契機として、呼移送の対象となる呼および、呼移送先または呼移送元となるノードを決定する呼移送判定手段とを有するコンピュータシステムの負荷均衡化装置を提供する。
【0018】
また、本発明は、上記各々の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1〜3は、本発明の実施形態例としてのコンピュータシステムの負荷均衡化装置10の3例(10A〜10C)の各構成図であり、図4、図5はその設置形態例を示す図である。即ち、本負荷均衡化装置10は、論理的ループネットワーク60Bと各ノードの間に設けられるか(図4)、または各ノード内に設けられる(図5)。
【0020】
負荷均衡化装置10Aは、自ノード負荷推定部16と閾値格納部30と呼取り込み制御部19とで構成され、負荷均衡化装置10Bでは、これら各構成要素に閾値変更部40が付加され、負荷均衡化装置10Cでは、これに加えて更に、閾値変更の単位である閾値変分値を格納する閾値変分格納部31及び閾値変分変更部41が付加されている。なお、負荷均衡化装置10Bの場合も、閾値変分値を格納する閾値変分格納部を閾値変更部40の外に独立して設けても良い。
【0021】
これら図1〜図3のシステムは集中到着型システムの例で、呼は呼受け付けノードに到着したのちに、呼受け付けノードによって論理的ループネットワーク60Bに投入され、論理的ループネットワーク60Bを周回する。論理的ループネットワーク60Bに投入されてから該ループネットワーク60Bを1周していない呼を通常呼と呼ぶ。一方、どのノードにも処理されずに論理的ループネットワーク60Bを1周以上してきた呼を周回呼と呼び、呼受け付けノードは、周回呼に印をつけたのちこれを再び論理的ループネットワーク60Bに流し、各ノードが周回呼とそれ以外の呼とを区別できるようにする。
【0022】
なお、分散到着型システムは、集中到着型システムにおいて呼受け付けノードが実行していた呼受付、呼の論理的ループネットワーク60Bへの投入および周回呼への印付けを各ノードが行うようにすることにより、容易に実現可能である。
【0023】
負荷均衡化装置10Aの動作概要
図6(A)、(B)は、図1に示した負荷均衡化装置10Aの概略動作を示す流れ図である。
自ノード負荷推定部16は、呼取り込み制御部19から、自ノード実行可能機能X(当該ノードで実行可能なある機能を指す)の呼を呼処理部20に渡したという通知を受けたこと、または、自ノード実行可能機能Xの結果を呼処理部20から受けたという通知を受けたことを契機として起動し(ステップ3001)、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値(以後、参照符号21Xで表す)を更新する(ステップ3002)。
【0024】
一方、呼取り込み制御部19は、論理的ループネットワーク60Bから呼取り込み制御部19へ上記機能Xに関する呼の入力が有るか否かを判定し(ステップ3003)、無い場合には、呼処理部20から結果の入力が有るか否かを判定する(ステップ3004)。ここで「有り」と判定されると、その旨を自ノード負荷推定部16に通知する(ステップ3008)。また、結果の入力も無い場合には、処理はステップ3003に戻る。
【0025】
ステップ3003で呼の入力が有ると判定されると、呼取り込み制御部19は、閾値格納部30から自ノードの上記機能に関する(所定の)閾値(以後、参照符号27Xで表す)を読み出し(ステップ3005)、(呼取り込み制御部19は)上記負荷推定値21Xを閾値27Xと比較し、その大小関係によって呼の取り込みが可能か否かを判断し(ステップ3006)、その結果により、呼を呼処理部20へ渡すか(ステップ3007)、あるいは、呼を呼処理部20に渡さずに論理的ループネットワーク60Bに流す(ステップ3009)。呼取り込み制御部19は、呼処理部20に呼を渡した場合及び呼処理部20からの結果の入力があった場合に、その旨を自ノード負荷推定部16に通知する(ステップ3008)。図1中の一点鎖線は、呼取り込み制御部19からの結果及び呼処理部20に渡されなかった呼を示す。
【0026】
なお、上述の動作においては、自ノード実行可能機能Xごとに呼の取り込み制御、負荷推定値の更新及び閾値との比較を行っているが、適用システムの形態によっては、機能ごとではなく、自ノードについて1種類の負荷推定値及び閾値を持ち、全ての呼を監視・制御するようにしても良い。また、両方法を併用しても良い。
【0027】
負荷均衡化装置10Bの動作概要
図7(A)、(B)は、図2に示した負荷均衡化装置10Bの概略動作を示す流れ図である。
自ノード負荷推定部16は、呼取り込み制御部19から、自ノード実行可能機能Xの呼を呼処理部20に渡したという通知を受けたこと、および自ノード実行可能機能Xの結果を呼処理部20から受けとったという通知を受けたことを契機として起動し(ステップ2001)、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xを更新する(ステップ2002)。
【0028】
一方、呼取り込み制御部19は、論理的ループネットワーク60Bから呼取り込み制御部19へ上記機能Xに関する呼の入力が有るか否かを判定し(ステップ2003)、無い場合には、呼処理部20から結果の入力が有るか否かを判定する(ステップ2004)。ここで「有り」と判定されると、その旨を自ノード負荷推定部16に通知する(ステップ2008)。また、結果の入力も無い場合には、処理はステップ2003に戻る。
【0029】
ステップ2003で呼の入力が有ると判定されると、呼取り込み制御部19はその旨を閾値変更部40に通知し、閾値変更部40は、呼取り込み制御部19からの通知に基づいて論理的ループネットワーク60Bを流れる呼を監視することによりシステム全体の負荷の変動量を推定し、その変動量に応じて自ノード全体の閾値27を変更するとともに、自ノード実行可能機能に関する負荷の変動量を推定し、その変動量に応じて自ノード実行可能な各機能ごとの閾値27Xを変更する(ステップ2005)。
【0030】
呼取り込み制御部19は、入力された呼が上記機能Xに関する呼であった場合には、上記負荷推定値21Xを閾値27Xと比較し、その大小関係によって呼の取り込みが可能か否かを判断し(ステップ2006)、その結果により、呼を呼処理部20へ渡すか(ステップ2007)、あるいは、呼を呼処理部20に渡さずに論理的ループネットワーク60Bに流す(ステップ2009)。呼取り込み制御部19は、呼処理部20に呼を渡した場合及び呼処理部20からの結果の入力があった場合に、その旨を自ノード負荷推定部16に通知する(ステップ2008)。図2中の一点鎖線は、呼取り込み制御部19からの結果及び呼処理部20に渡されなかった呼を示す。
【0031】
このような動作を行う負荷均衡化装置を、互いに実行可能な機能の数及び種類が異なるノードからなる機能不均一システムに適用すると、論理的ループネットワークを各ノードの共通バッファとして利用し、自ノード負荷推定部により自ノード実行可能機能Xのノード負荷を推定し、閾値変更部によりシステム全体の負荷変動及び自ノード実行可能機能の負荷変動に応じて、自ノード全体の閾値及び自ノード実行可能機能Xの閾値を変化させ、呼取り込み制御部により、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値と自ノード実行可能機能Xの閾値を比較し、その大小関係に基づいて呼取り込み制御を行なうので、
▲1▼各ノードが取り込む呼の数をシステム内の各機能を実行可能なノード数及び機能ごとの負荷に応じて変えることにより、実行可能ノードの多い機能の呼と少ない機能の呼とのノードへの割り当てが最適化されるため、実行可能なノード数が少ない機能の呼の応答時間が大きくなることがなく、
▲2▼自ノード実行可能機能のプログラムステップ数及び負荷変動に応じて各ノードの閾値を機能ごとに変えることにより、ノードごとの実行プログラムステップ数の総計が均衡し、システム全体の平均応答時間が最小化される。
【0032】
負荷均衡化装置10Cの動作概要
図8(A)、(B)は図3に示した負荷均衡化装置10Cの概略動作を示す流れ図である。
自ノード負荷推定部16は、呼取り込み制御部19から、呼を呼処理部20に渡したという通知を受けたこと、および、その結果を呼処理部20から受けとったという通知を受けたことを契機として起動し(ステップ1011)、自ノードの負荷推定値(以後、参照符号21で表す)を更新する(ステップ1012)。
【0033】
一方、呼取り込み制御部19は、論理的ループネットワーク60Bから呼取り込み制御部19へ呼の入力が有るか否かを判定し(ステップ1013)、無い場合には、呼処理部20から結果の入力が有るか否かを判定する(ステップ1014)。ここで「有り」と判定されると、その旨を自ノード負荷推定部16に通知する(ステップ1018)。また、結果の入力も無い場合には、処理はステップ1013に戻る。
【0034】
ステップ1013で呼の入力が有ると判定されると、呼取り込み制御部19はその旨を閾値変更部40に通知し、閾値変更部40は、呼取り込み制御部19からの通知に基づいて論理的ループネットワーク60Bを流れる呼を監視することによりシステム全体の負荷変動量を推定し、自ノードの閾値27を変更する。また、閾値変分変更部41は、その時々のシステム全体の性能と自ノードの性能とを推定することにより、あるいは、システム全体の性能と自ノードの性能についての情報を外部から与えられることにより、閾値変更の単位量としての閾値変分値(以後、参照符号28で表す)を変更する(ステップ1015)。
【0035】
呼取り込み制御部19は、上記負荷推定値21を閾値27と比較し、その大小関係によって呼の取り込みが可能か否かを判断し(ステップ1016)、その結果により、呼を呼処理部20へ渡すか(ステップ1017)、あるいは、呼を呼処理部20に渡さずに論理的ループネットワーク60Bに流す(ステップ1019)。呼取り込み制御部19は、呼処理部20に呼を渡した場合及び呼処理部20からの結果の入力があった場合には、その旨を自ノード負荷推定部16に通知する(ステップ1018)。図3中の一点鎖線は、呼取り込み制御部19からの結果及び呼処理部20に渡されなかった呼を示す。
【0036】
このような動作を行う負荷均衡化装置を、互いに性能が異なるノードからなる性能不均一システムに適用すると、論理的ループネットワークを各ノードの共通バッファとして利用し、自ノード負荷推定部により自ノードのノード負荷を推定し、閾値変更部によりシステム全体の負荷変動に応じて、自ノードの閾値を変化させ、閾値変分変更部によりシステム全体の性能と自ノードの性能に応じて閾値変分値を設定するとともに、システム全体の性能が変化した場合には、その変化に応じて閾値変分値を変更し、呼取り込み制御部により、自ノード負荷推定値を自ノードの閾値と比較し、その大小関係に基づいて呼取り込み制御を行なうので、▲1▼各ノードの性能と負荷に応じた呼の割当が行なわれるため、性能の高いノードから順に呼が割り当てられ、各呼の応答時間が最小化されるので、システム全体の平均応答時間が最小化され、▲2▼ノードの並び順によらず、性能の高いノードから順に呼が割り当てられるので、性能の高いノードを十分に活用することができる。
【0037】
なお、上述の概略動作において、自ノードについて1種類の負荷推定値及び閾値を用いて機能毎ではない制御を行っているが、適用システムの形態によっては、自ノード実行可能機能Xごとの呼の取り込み制御、負荷推定値の更新及び閾値との比較を行うようにしても良い。また、両方法を兼ねるようにしても良い。
【0038】
次に、自ノード負荷推定部16の複数の動作例を示す。以下の動作例は、上記負荷均衡化装置10A〜10Cのいずれに適用しても良い。
【0039】
自ノード負荷推定部の動作例1
図9(A)は、本動作例1の処理の流れ図であり、呼取り込み数カウンタを用いた例である。
自ノード負荷推定部16は、機能Xに関する呼が呼取り込み制御部19から呼処理部20に渡された場合に機能Xの呼取り込み数カウンタを1増やし(ステップ2101、2102)、機能Xの呼の結果が呼処理部20から呼取り込み制御部19に通知された場合に機能Xの呼取り込み数カウンタを1減らす(ステップ2103、2104)。そして、結果としてのカウンタの値を自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xとし、呼取り込み制御部19に伝える。
機能毎でない自ノード負荷推定値21を求める場合も、手順は同様であり、この場合の処理の流れを図9(B)に示す。
【0040】
自ノード負荷推定部の動作例2
図10(A)、(B)は、本動作例2の処理の流れ図であり、応答時間を利用したものである。
自ノード負荷推定部16は、機能Xの呼が呼取り込み制御部19から呼処理部20に渡されると、その時刻Tr を記録し(ステップ2401、2402)、機能Xの呼の結果が呼処理部20から呼取り込み制御部19に通知されると、その時刻Ts を記録し(ステップ2403、2404)、応答時間RTX =Ts −Tr を算出し(ステップ2405)、この応答時間RTx を自ノード実行可能機能Xの呼を単独で処理した場合(ノードが、ノード内に待ち呼がない状態で呼を1つだけ処理することを示す)の応答時間RTX0で割った値を切り上げて整数化した値を、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xとする(ステップ2406)。
機能毎でない自ノード負荷推定値21を求める場合も、手順は同様であり、この場合の処理の流れを図11(A)、(B)に示す。
【0041】
自ノード負荷推定部の動作例3
図12(A)、(B)は、本動作例3の処理の流れ図であり、応答時間の平均値を利用したものである。
自ノード負荷推定部16は、一定数nの自ノード実行可能機能Xの呼について、各呼が呼取り込み制御部19から呼処理部20に渡されるとその時刻Tri(i=1,2,…,n)を記録し(ステップ2501、2502)、各機能Xの呼について、対応する結果を呼処理部20から受け取った時刻Tsiを記録して、それぞれ応答時間RTxi=Tsi−Tri(i=1,2,…,n)を計測し(ステップ2503〜2508)、次式
RTxmean=(ΣRTxi )/n
により、応答時間の平均値(平均応答時間)RTxmean を算出し(ステップ2509)、この平均応答時間RTxmean を単独処理に関する応答時間RTx0で割った値を切り上げて整数化した値を自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xとする(ステップ2510)。
【0042】
なお、一定時間内に処理された呼についての全体の応答時間RTxiを計測し、これから平均応答時間RTxmeanを求めてもよい。
機能毎でない自ノード負荷推定値21を求める場合も、手順は同様であり、この場合の処理の流れを図13(A)、(B)に示す。
【0043】
次に、呼取り込み制御部19の複数の動作例を示す。以下の動作例もまた、上記負荷均衡化装置10A〜10Cのいずれに適用しても良い。
【0044】
呼取り込み制御部の動作例1
図14は、本動作例1の処理の流れ図であり、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xと閾値27Xとの比較結果を用いた一例である。
呼取り込み制御部19は、機能Xに関する呼の到着ごとに、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xを同機能Xの閾値27Xと比較する(ステップ2301、2302)。そして、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xが自ノード実行可能機能Xの閾値27Xより小さい場合には、周回呼・通常呼ともに呼処理部20に渡すが(ステップ2303)、それ以外の場合、即ち、上記負荷推定値21Xが上記閾値27Xと等しいか、あるいはこれより大きい場合には、周回呼であれば、該閾値27Xを増やすことにより「閾値27X>負荷推定値21X」の条件が成立する場合に限り呼処理部20へ渡し(ステップ2304、2305、2303)、周回呼以外の呼は論理的ループネットワーク60Bに流す(ステップ2306)。
機能毎ではなく、負荷推定値21と閾値27との比較結果を用いて呼取り込み制御を行う場合も、手順は同様であり、この場合の処理の流れを図15に示す。
【0045】
呼取り込み制御部の動作例2
図16(A)は、本動作例2の処理の流れ図であり、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xと閾値27Xとの比較結果を用い、よりシンプルな判定を行う例である。
呼取り込み制御部19は、機能Xに関する呼の到着ごとに自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xを同機能Xの閾値27Xと比較し(ステップ2701、2702)、上記負荷推定値21Xが上記閾値27Xより小さい場合には呼を呼処理部20に渡すが(ステップ2703)、閾値27Xと等しいかこれよりも大きい場合には呼を論理的ループネットワーク60Bに流す(ステップ2704)。
機能毎ではなく、負荷推定値21と閾値27との比較結果を用いて呼取り込み制御を行う場合も、手順は同様であり、この場合の処理の流れを図16(B)に示す。
【0046】
呼取り込み制御部の動作例3
図17(A)、(B)は本動作例3の処理の流れ図であり、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xと閾値27Xとの比較結果に加え、取り込み制御フラグを用いた例である。
呼取り込み制御部19は、一定周期で、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xを同機能Xの閾値27Xと比較し(ステップ2801、2802)、自ノード負荷推定値21Xが閾値27Xよりも小さければ取り込み制御フラグ29Xをオンし(ステップ2803)、自ノード負荷推定値21Xが閾値27Xよりも大きいかあるいは等しい場合は、当該呼が周回呼であれば、閾値27Xを増やすことにより自ノード負荷推定値21Xが閾値27Xよりも小さくなるのであれば取り込み制御フラグ29Xをオンとし(ステップ2804、2805、2803)、周回呼でなければ取り込み制御フラグ29Xをオフとする(ステップ2804、2806)。
【0047】
次に、機能Xに関する呼が到着すると、取り込み制御フラグ29Xを調べ(ステップ2807、2808)、同フラグがオンであれば呼を呼処理部20に渡し(ステップ2809)、オフであれば呼を論理的ループネットワーク60Bに流す(ステップ2810)。
なお、ステップ2802における比較処理は、自ノード実行可能機能Xの閾値27Xの変更あるいは自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xの変更を契機として行ってもよい。
機能毎ではなく、負荷推定値21と閾値27との比較結果及び取り込み制御フラグ(29)を用いて呼取り込み制御を行う場合も、手順は同様であり、この場合の処理の流れを図18(A)、(B)に示す。
【0048】
呼取り込み制御部の動作例4
図19(A)、(B)は本動作例4の処理の流れ図であり、取り込み制御フラグを用いた第2の例である。
呼取り込み制御部19は、一定周期で、自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xを同機能Xの閾値27Xと比較し(ステップ2901、2902)、負荷推定値21Xが閾値27Xよりも小さければ取り込み制御フラグ29Xをオンし(ステップ2903)、負荷推定値21Xが閾値27Xより大きいかあるいは等しいとき同フラグ29Xをオフする(ステップ2904)。
【0049】
そして、機能Xに関する呼が到着すると、取り込み制御フラグ29Xを調べ(ステップ2905、2906)、同フラグがオンであれば呼を呼処理部20に渡し(ステップ2906、2907)、同フラグ29Xがオフで、かつ当該呼が周回呼であれば、閾値27Xを増やすことにより自ノード負荷推定値21Xが閾値27Xよりも小さくなるのであれば呼を呼処理部20に渡す(ステップ2908、2909、2907)。一方、取り込み制御フラグ29Xがオフで、かつ当該呼が周回呼でなければ呼をネットワーク60Bに流す(ステップ2910)。
なお、ステップ2902における比較処理は、自ノード実行可能機能Xの閾値27Xの変更あるいは自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xの変更を契機として行ってもよい。
また、機能毎ではなく、負荷推定値21と閾値27との比較結果及び取り込み制御フラグ(29)を用いて呼取り込み制御を行う場合も、手順は同様であり、この場合の処理の流れを図20(A)、(B)に示す。
【0050】
次に、閾値変更部40の複数の動作例を示す。以下の動作例は、上記負荷均衡化装置10B、10Cのいずれに適用しても良い。
【0051】
閾値変更部の動作例1
図21は、閾値変更部40の動作例1の処理の流れ図であり、周回呼検出を契機に変更を行う例である。
閾値変更部40は、論理的ループネットワーク60Bを流れる全ての呼を呼取り込み制御部19を介して監視し、ある自ノード実行可能機能Xに関する周回呼を検出した場合、その検出時刻を記録する(ステップ2201、2202)。
【0052】
次に、
(1)周回呼検出時刻から前回の周回呼検出時刻を差し引き、その差が呼の所定の周回時間よりも大きく(ステップ2203)、
(2)自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xを同機能Xの閾値27Xと比較し、負荷推定値21Xが閾値27Xと等しいかあるいはこれより大きく(ステップ2204)、
(3)閾値27Xに上記機能Xに関する所定の閾値変分値(ここでは、以降「1単位」と呼ぶ。各機能によって1単位の値は異なる)を足した値が、同機能Xに関してあらかじめ定められた所定の閾値上限値27XL1よりも小さく(ステップ2205)、更に、
(4)自ノードの各実行可能機能Xi の閾値27Xi の総和(即ち、27X1+27X2+…)と上記(ある特定の)機能Xの閾値変分との和が自ノード全体の閾値27を超えない場合(ステップ2206)、
閾値27Xを1単位分増やす(ステップ2207)。
【0053】
一方、周回呼を検出しなかった場合には、
(1)現在時刻と前回の周回呼検出時刻の差が呼の周回時間よりも大きく、
(2)閾値27Xを上記1単位分だけ減らしても同機能Xに関する所定の閾値下限値27XL2よりも小さくならない場合、閾値27Xを1単位分減らす(ステップ2208〜2210)。
なお、機能毎でなく、負荷推定値21と閾値27との比較結果を用いて閾値変更を行う場合も手順も同様であるが、上記ステップ2206に対応する処理は不要になる。この場合の処理の流れを図22に示す。
【0054】
閾値変更部の動作例2
図23は、閾値変更部40の動作例2の処理の流れ図であり、負荷変動量推定値の算出を行う例である。
閾値変更部40は、論理的ループネットワーク60Bを一定計測期間中に通過した全ての呼の数を、呼取り込み制御部19を介して計測し(ステップ2601〜2606)、直前の計測期間における(同様に計測された)全ての通過呼数との比を算出し、これをシステム全体の負荷変動量推定値とする(ステップ2607)。
【0055】
そして、以後も論理的ループネットワーク60Bを流れる全ての呼を監視して負荷変動量推定値の算出を続け、システム全体の負荷変動量推定値が増加した場合、自ノード負荷推定値21が閾値27と等しいかあるいは大きい場合に、所定の閾値上限値27L1を超えない限り、閾値27を所定量増やし(ステップ2608〜2611)、システム全体の負荷変動量推定値が減少した場合、所定の閾値下限値27L2を超えない限り、閾値27を所定量減らす(ステップ2612〜2614)。なお、図中のα、βは、それぞれ0より大きく1より小さい適当な値である。
【0056】
また、上記システム全体の負荷変動量推定値が微少な場合には、自ノード全体の閾値27を変更しない方がよい場合があるので、閾値の変更は、負荷変動量推定値が一定以上の場合に行なうようにする。
【0057】
閾値変更部の動作例3
図24は、閾値変更部40の動作例3の処理の流れ図であり、自ノード実行可能機能Xの負荷変動量推定値の算出を行う例である。
閾値変更部40は、一定計測時間内に論理的ループネットワーク60Bを通過した機能Xに関する呼の数を、呼取り込み制御部19を介して計測し(ステップ2614〜2619)、直前の計測期間における機能Xの通過呼数との比を算出し、これを上記機能Xの負荷変動量推定値とする(ステップ2620)。
【0058】
そして、以後も論理的ループネットワーク60Bを流れる機能Xに関する呼を監視して機能毎の負荷変動量推定値の算出を続け、
(1)機能Xのシステム負荷変動量推定値が1より大きい場合、
(i)自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xが同機能Xの閾値27Xと等しいかあるいは大きく、
(ii)更新後の閾値27Xが閾値上限値27XL1を超えず、
(iii)自ノードの各実行可能機能Xi の閾値27Xi の総和と上記(ある特定の)機能Xの閾値変分との和が自ノード全体の閾値27を超えない場合、
自ノード実行可能機能Xの負荷変動量推定値の大きさに応じて閾値27Xを増やし(ステップ2621〜2625)、
(2)機能Xのシステム負荷変動量推定値が1より小さい場合、
(i)自ノード実行可能機能Xの負荷推定値21Xが自ノード実行可能機能Xの閾値27Xより小さく、
(ii)更新後の閾値27Xが閾値下限値27XL2より大きいかあるいは等しい場合に、閾値27Xを減らす(ステップ2626〜2629)。なお、図中のα、βは、それぞれ0より大きく1より小さい適当な値である。
【0059】
また、上記自ノード実行可能機能Xの負荷変動量推定値が微少な場合には、同機能Xの閾値27Xを変更しない方がよい場合があるので、閾値の変更は負荷変動量推定値が一定以上の場合に行なうようにする。
【0060】
次に、閾値変分変更部41を有する上記負荷均衡化装置10Cでは、上記閾値変分値の変更が可能である。
閾値変分変更部41は、システム全体の性能(システム内の全ノードの性能の総和)と自ノードの性能の値を既知のものとして保持し、自ノードの性能の値をシステム全体の性能の値で割った値を自ノードの閾値変分値28の初期値として設定し(通常、システムの運用前に外部から設定される)、システム内のノードが削除された場合や、システムに新たにノードが追加された場合には、削除・追加されたノードの性能値を元に、自ノードの閾値変分値28を設定し直す。
【0061】
閾値変分値28の初期値は、0.1、0.5、1など、適当な値とし、閾値変分変更部41は論理的ループネットワーク60Bを流れる呼の時間あたりの流量の変化の仕方と周回呼の検出状況とから、システムからノードが削除されたこと、あるいはシステムに新たにノードが追加されたことを推定し、ノードが削除されたことが推定される場合や、新たにノードが追加されたことが推定される場合には、閾値変分値28を変える。論知的ループネットワーク60Bを流れる呼の時間あたりの流量の変化の仕方(システム全体の負荷変動と呼ぶ)と周回呼の検出状況の組み合わせによる閾値変分値28の変化のさせ方の例を、図25の表に示す。
【0062】
集中管理型システム形態例
上述した負荷均衡化処理装置10B、10Cにおいては、閾値変更部40、閾値変分変更部41が各ノードに対応して、即ち、ノード数分設けられていたが、各ノードの閾値、閾値変分を集中的に変更制御する閾値変更部40C、閾値変分変更部41Cを設けても良く、この例を図26、27に示す。
【0063】
図26は、図2の負荷均衡化処理装置10Bに関する集中管理型システム例である負荷均衡化処理装置10D+閾値変更部40Cの組み合わせ構成を示すものである。ここで、閾値変更部40Cは、システム内の1つのノード内に、あるいは独立して設けられ、論理的ループネットワーク60B及び各ノードの呼取り込み制御部19を介して当該ノードに対する閾値変更処理を行う。処理の内容は、上述した各関連動作例と同様である。
【0064】
また、図27は、図3の負荷均衡化処理装置10Cに関する集中管理型システム例である負荷均衡化処理装置10E+閾値変更部40C+閾値変分変更部41Cの組み合わせ構成を示すものである。ここで、閾値変更部40C及び閾値変更部41Cは、システム内の1つのノード内に、あるいは独立して設けられ、論理的ループネットワーク60B及び各ノードの呼取り込み制御部19を介して当該ノードに対する閾値及び閾値変分変更処理を行う。処理の内容は、上述した各関連動作例と同様である。
【0065】
上記の各処理形態例は、呼が呼処理部20に渡された順に処理され、結果は呼が処理された順番と同じ順番で出力され、1つの呼に対して1つの結果が返される場合についてのものであるが、識別子等により呼と結果との対応をつけることにより、呼が取り込まれた順番と異なる順番で結果が出力される場合についても容易に実現可能である。
また、1つの呼に対して複数の結果が返される場合についても、最後の結果を識別することにより容易に実現可能である。
【0066】
なお、図4のように、負荷均衡化装置を各ノードの外部に独立させる場合、各ノードの(コンピュータ)処理に余計な負担をかけることがなく負荷均衡化処理を行うことができるので、高負荷においても従来技術に比べてより大きな平均応答時間の短縮が可能となる。また、更に負荷均衡化装置をLSI化して独立させることにより、さらに高速な処理、平均応答時間の短縮が実現される。
【0067】
図28は、本発明の別の実施形態例としての、コンピュータシステムの負荷均衡化装置の構成図である。
ここでは、コンピュータである処理ノード701 、702 、…、70m と呼の入力を行う端末50がネットワーク60Aに接続されてコンピュータシステムが構成されている。ノード701 〜70m-1 内には、自ノードの負荷を推定する自ノード負荷推定部11と、自ノード負荷推定部11が出力する自ノード負荷推定値21を基に呼移送方法を選択・起動する呼移送方法起動部12と、選択・起動された呼移送方法に基づいて、呼移送要求(信号)231 、232 をそれぞれ送信する呼移送要求送信部131 、132 と、呼移送要求231 、232 の送信後に、必要に応じて呼移送キャンセル要求(信号)241 または242 を送信する呼移送キャンセル要求送信部14とが設けられている。また、ノード(制御ノード)70m には、ノード701 〜70m-1 から送信された呼移送要求の受信を契機として、呼移送の対象となる呼、および、呼移送先ノードまたは呼移送元ノードを決定する呼移送判定部15が設けられ、これら各部は本コンピュータシステムの負荷均衡化装置を構成している。
【0068】
本実施形態は、呼が各処理ノードに到着し、各処理ノードの待ち行列に並べられる分散到着型システムの場合である。集中到着型の場合には、分散到着型システムにおいて各処理ノードが実行していた呼受付、自ノードの負荷の推定、呼移送方法の起動をシステム内の1ノードが行うようにすることにより、容易に実現可能である。
また、自ノード負荷推定部11、呼移送方法起動部12、呼移送要求送信部131 、132 、呼移送キャンセル要求送信部14と呼移送判定部15とは、同一のノード内に設けることも可能である。
【0069】
図29(A)、(B)は、図28に示した負荷均衡化装置の概略の動作を示す流れ図である。
本実施形態のような分散到着型システムの場合には、呼は各処理ノードに到着し、待ち行列に並べられる。
端末50から処理ノードへの呼の入力があった場合、処理ノード内の呼処理部20を介し、呼処理の完了により結果の出力があった時および呼移送による呼の送受信があった時に、自ノード負荷推定部11は自ノード負荷推定値21を更新する(ステップ101)。呼移送方法起動部12は、自ノード負荷推定値21を所定の閾値22と比較し(ステップ102)、その大小関係によって、呼移送要求送信部131 か呼移送要求送信部132 のいずれかを起動する(ステップ103)。
【0070】
呼移送要求送信部131 は、呼移送要求231 を制御ノード70m に送信する。一方、呼移送要求送信部132 は、呼移送要求232 を制御ノード70m に送信する。呼移送要求231 は、要求を出したノードが呼移送を受け入れることが可能であることを示す。一方、呼移送要求232 は、要求を出したノードが他の処理ノードに対し、呼移送受け入れを要求することを示す。各要求は移送対象となる呼と同時に各ノードから送信される。また、呼移送キャンセル要求送信部14は、呼移送キャンセル要求241 または242 を送信する(詳細は後述)(ステップ104)。
【0071】
制御ノード70m 内の呼移送判定部15は、受信した呼移送要求に応じて呼移送の対象となる処理ノードを決定して呼移送を行ない(ステップ105〜106)、呼移送キャンセル要求241 または242 を受信すると(ステップ107)、レシーバリスト25、センダリスト26を更新する(詳細は後述)(ステップ108)。
以下、本負荷均衡化装置に関する3つの具体的動作例を挙げる。
【0072】
動作例1
図30は、本動作例1における自ノード負荷推定部11の処理を示す流れ図である。
自ノード負荷推定部11は、端末50から当該ノードに呼の入力があった時に自ノード負荷推定値を1増やし(ステップ201、202)、自ノードでの呼処理完了により結果を出力した時に自ノード負荷推定値を1減らし(ステップ203、204)、また、他ノードから呼の移送を受けた時には自ノード負荷推定値を1増やし(ステップ205、206)、他ノードへ呼を移送した時には自ノード負荷推定値を1減らす(ステップ207、208)。
【0073】
図31は、本動作例1における呼移送方法起動部12の処理の流れを示す図である。
呼移送方法起動部12は、自ノード負荷推定値21が閾値22に等しい場合(ステップ301)には何もせず、自ノード負荷推定値21が閾値22よりも小さい場合には、呼移送要求送信部131 を起動し(ステップ302、303)、一方、自ノード負荷推定値21が閾値22よりも大きい場合には、呼移送要求送信部132 を起動する(ステップ302、304)。即ち、呼移送要求送信部131、132の起動契機は自ノード負荷推定値21が変化した時とするが、呼の移送により自ノード負荷推定値21が変化した時には起動しない。
【0074】
図32(A)、(B)は、それぞれ、本動作例1における呼移送要求送信部131 、132 の処理の流れ図である。
呼移送要求送信部131 は、自ノード負荷が0でなくなるか、他ノードからの呼移送を受けるまで、適当な周期で呼移送要求231 を送信する(ステップ401)。ここで、呼移送要求231 を送信したノードをレシーバと呼ぶ。呼移送要求231 は、前述のように呼受け入れ可能であることを示す要求である。
【0075】
呼移送要求送信部132 は、起動時に呼移送要求232 を1回だけ送信する(ステップ403)。呼移送要求232 を送信したノードをセンダと呼ぶ。即ち、呼移送要求232 は、センダからの呼受け入れ要求である。呼移送要求232 を送信する際には、移送対象となる呼を自ノード内の待ち(行列の)呼から選択し、呼移送要求232 とともに送信する。移送対象となる呼はまだ処理の開始されていない呼とするが、予め呼処理時間がわかっている場合には、呼処理時間の大きい呼であれば、呼処理開始後であっても移送対象としてよい。
呼移送要求231 または232 の送信後、呼移送キャンセル要求送信部14が起動される(ステップ402、404)。
【0076】
図33は、本動作例1における呼移送キャンセル要求送信部14の処理の流れ図である。
呼移送キャンセル要求送信部14は、呼移送要求231 送信後に端末50から呼の入力があった場合には、呼移送キャンセル要求241 を送信し(ステップ501〜503)、端末50から呼の入力がある前に呼移送を受けた場合には何も行わない(ステップ501、502、504)。また、呼移送要求232 送信後に結果が出力され、自ノード負荷推定値21が閾値22よりも小さくなった場合には、呼移送キャンセル要求242 を送信し(ステップ505、506、508、509)、結果を出力する前に呼移送が行われた場合には何も行わない(ステップ505〜507)。
【0077】
図34(A)、(B)は、本動作例1における呼移送判定部15の処理の流れ図である。
呼移送判定部15は、呼移送要求231 を受信した場合には、呼移送要求231 を出したノードをレシーバリスト25に登録し(ステップ601、602)、呼移送要求232 を受信した場合には、呼移送要求232 を出したノードをセンダリスト26に登録する(ステップ605、606)。呼移送要求231 は、自ノード負荷が変化しない限り周期的に送られてくるので、レシーバリスト25に登録する際には同じノードを重複して登録しないようにする。
【0078】
呼移送判定部15は、呼移送要求231 を受信した場合には、センダリスト26の先頭にあるノードから呼移送要求231 を出したノードに呼を移送するように制御し(ステップ603)、移送元ノードをセンダリスト26から削除し、センダリスト26に登録されているノードの順番を一つずらす(ステップ604)。一方、呼移送要求232 を受信した場合には、レシーバリスト25の先頭にあるノードに、呼移送要求232 とともに送信された呼が移送されるように制御し(ステップ607)、移送先ノードをレシーバリスト25から削除し、レシーバリスト25に登録されているノードの順番を一つずつずらす(ステップ608)。
【0079】
また、呼移送キャンセル要求241 を受信した場合には、呼移送キャンセル要求241 を送信したノードをレシーバリスト25から削除する(ステップ609、610)。一方、呼移送キャンセル要求242 を受信した場合には、呼移送キャンセル要求242 を送信したノードをセンダリスト26から削除する(ステップ611、612)。
【0080】
動作例2
図35(A)、(B)は、本動作例2における自ノード負荷推定部11の処理の流れを示す図である。
自ノード負荷推定部11は、端末50から呼の入力があると、呼の入力があった時刻Tr を記録し(ステップ701、702)、呼に対する結果を呼処理部20から受け取ると、結果を受け取った時刻Ts を記録し(ステップ703、704)、応答時間RT=Ts −Tr を算出する(ステップ705)。そして、応答時間RTを、呼を単独で処理した時の応答時間RT0 で割った値を切り上げて整数化した値を自ノード負荷推定値21とする(ステップ706)。
本動作例2における呼移送方法起動部12、呼移送要求送信部131 、132 、呼移送キャンセル要求送信部14、呼移送判定部15の動作は、動作例1の場合と同じである。
【0081】
動作例3
図36(A)、(B)は、本動作例3における自ノード負荷推定部11の処理の流れを示す図である。
自ノード負荷推定部11は、端末50から呼の入力があると、呼の入力があった時刻Triを記録する(ステップ801、802)。そして通番カウンタiをリセットし(ステップ803)、ノードの呼処理部20から結果が出力されると、その出力された時刻Tsiを記録し(ステップ804〜806)、応答時間RTi =Tsi−Triを算出する(ステップ807)。
【0082】
そして、カウンタiリセット後の動作を一定数nの呼について行ない(ステップ808)、次式
RTmean=(ΣRTi )/n
により応答時間の平均値(平均応答時間)RTmeanを算出し(ステップ809)、RTmeanを、呼を単独で処理した時の応答時間RT0 で割った値を切り上げて整数化した値を自ノード負荷推定値21とする(ステップ810)。
なお、一定時間内に処理された呼について応答時間RTi を計測し、平均応答時間RTmeanを求めてもよい。
本動作例3における呼移送方法起動部12、呼移送要求送信部131 、132 、呼移送キャンセル要求送信部14、呼移送判定部15の動作は、動作例1の場合と同じである。
【0083】
上記動作例1〜3に示した実施形態は、呼がノードに渡された順に処理され、結果は呼が処理された順番と同じ順番で出力され、1つの呼に対して1つの結果が返される場合についてのものであるが、識別子等により呼と結果との対応をつけることにより、呼が取り込まれた順番と異なる順番で結果が出力される場合についても容易に実現可能である。
また、1つの呼に対して複数の結果が返される場合についても、最後の結果を識別することにより容易に実現可能である。
【0084】
【発明の効果】
請求項1〜33記載の負荷均衡化方法及び装置によれば、以下のような効果を得ることが可能となる。
(1)各ノードの性能と負荷に応じた呼の割当が行なわれるため、性能の高いノードから順に呼が割り当てられ、各呼の応答時間が最小化されるので、システム全体の平均応答時間が最小化される。
(2)ノードの並び順によらず、性能の高いノードから順に呼が割り当てられるので、性能の高いノードを十分に活用することができる。
(3)各ノードが取り込む呼の数をシステム内の各機能を実行可能なノード数及び機能ごとの負荷に応じて変えることにより、実行可能ノードの多い機能の呼と少ない機能の呼とのノードへの割り当てが最適化されるため、実行可能なノード数が少ない機能の呼の応答時間が大きくなることがない。
(4)自ノード実行可能機能のプログラムステップ数及び負荷変動に応じて各ノードの閾値を機能ごとに変えることにより、ノードごとの実行プログラムステップ数の総計が均衡し、システム全体の平均応答時間が最小化される。
【0085】
また、請求項35〜52記載の負荷均衡化方法及び装置によれば、以下のような効果が得られる。
1.各々の呼受け入れ可能ノードでは、自ノードの負荷の大きさに応じた呼移送要求が行われるため、低負荷から高負荷まで広い範囲の負荷において各処理ノードの負荷を均衡化することができる。
2.制御ノードが移送先ノードまたは移送元ノードの情報を収集・管理し、予め移送先ノード・移送元ノードを決めておくことにより、呼移送に要する時間が小さくなり、平均応答時間を小さくすることができる。
3.各処理ノードからの呼移送要求は1つの制御ノードに送られ、制御ノードのみが呼移送先あるいは呼移送元を決めるため、各処理ノードが呼移送先あるいは呼移送元を決める方法に比べてノード間での情報交換の総量が少なくなり、システム全体の負荷均衡化処理オーバヘッドが小さく、結果として平均応答時間短縮量が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例としての、コンピュータシステムの負荷均衡化装置の構成を示す図である。
【図2】 本発明の別の実施形態例としての、コンピュータシステムの負荷均衡化装置の構成を示す図である。
【図3】 本発明の別の実施形態例としての、コンピュータシステムの負荷均衡化装置の構成を示す図である。
【図4】 図1〜3の負荷均衡化装置の設置形態例を示す図である。
【図5】 図1〜3の負荷均衡化装置の設置形態例を示す図である。
【図6】 図1の負荷均衡化装置の概略動作を示す流れ図である。
【図7】 図2の負荷均衡化装置の概略動作を示す流れ図である。
【図8】 図3の負荷均衡化装置の概略動作を示す流れ図である。
【図9】 自ノード負荷推定部の動作例1の処理の流れを示す図である。
【図10】 自ノード負荷推定部の動作例2の処理の流れを示す図である。
【図11】 同様に、自ノード負荷推定部の動作例2の処理の流れを示す図である。
【図12】 自ノード負荷推定部の動作例3の処理の流れを示す図である。
【図13】 同様に、自ノード負荷推定部の動作例3の処理の流れを示す図である。
【図14】 呼取り込み制御部の動作例1の処理の流れを示す図である。
【図15】 同様に、呼取り込み制御部の動作例1の処理の流れを示す図である。
【図16】 呼取り込み制御部の動作例2の処理の流れを示す図である。
【図17】 呼取り込み制御部の動作例3の処理の流れを示す図である。
【図18】 同様に、呼取り込み制御部の動作例3の処理の流れを示す図である。
【図19】 呼取り込み制御部の動作例4の処理の流れを示す図である。
【図20】 同様に、呼取り込み制御部の動作例4の処理の流れを示す図である。
【図21】 閾値変更部の動作例1の処理の流れを示す図である。
【図22】 同様に、閾値変更部の動作例1の処理の流れを示す図である。
【図23】 閾値変更部の動作例2の処理の流れを示す図である。
【図24】 閾値変更部の動作例3の処理の流れを示す図である。
【図25】 システム全体の負荷変動と周回呼の検出状況の組み合わせによる閾値変分値の変化のさせ方を示す図表である。
【図26】 集中管理型システムの形態例である。
【図27】 集中管理型システムの別の形態例である。
【図28】 本発明の更に別の実施形態例としての、コンピュータシステムの負荷均衡化装置の構成を示す図である。
【図29】 図28の負荷均衡化装置の概略動作を示す流れ図である。
【図30】 図28の装置における自ノード負荷推定部の動作例の、処理の流れ図である。
【図31】 図28の装置における呼移送方法起動部の動作例の、処理の流れ図である。
【図32】 図28の装置における呼移送要求送信部の動作例の、処理の流れ図である。
【図33】 図28の装置における呼移送キャンセル要求送信部の動作例の、処理の流れ図である。
【図34】 図28の装置における呼移送判定部の動作例の、処理の流れ図である。
【図35】 自ノード負荷推定部の別の動作例の、処理の流れ図である。
【図36】 自ノード負荷推定部の更に別の動作例の、処理の流れ図である。
【符号の説明】
10A、10B、10C、10D、10E 負荷均衡化装置
11、16 自ノード負荷推定部
12 呼移送方法起動部
131 、132 呼移送要求送信部
14 呼移送キャンセル要求送信部
15 呼移送判定部
19 呼取り込み制御部
20 呼処理部
25 レシーバリスト
26 センダリスト
30 閾値格納部
31 閾値変分格納部
40 閾値変更部
41 閾値変分変更部
50 端末
60A ネットワーク
60B 論理的ループネットワーク
701 〜70m ノード

Claims (53)

  1. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    閾値変更手段が前記閾値を変更する過程を更に有し、該閾値の変更が、複数の処理ノードの閾値を集中的に管理し、各ノードに関する閾値をそれぞれ変更するコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  2. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    閾値変更手段が前記閾値を変更する過程を更に有し、前記閾値の変更の程度である閾値変分の値を変更する際、前記閾値変分の変更は、閾値変分変更手段が複数の処理ノードの閾値変分値を集中的に管理し、各ノードに関する閾値変分値をそれぞれ変更するコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  3. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    閾値変更手段が前記閾値を変更する過程を更に有し、負荷均衡化処理開始前に、閾値変分変更手段が自ノードの性能の値をシステム内の全ノードの性能の総和であるシステム全体性能で割った値を、前記閾値の変更の程度である閾値変分値として与えるコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  4. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    自ノード負荷推定手段が前記自ノード負荷推定値の決定を、自ノードが実行可能な各機能毎に行うコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  5. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    前記呼を呼処理部へ渡すか否かの判断を行う過程は、呼取り込み制御手段が呼の到着ごとに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、該自ノード負荷推定値が該閾値よりも小さければ、当該呼を呼処理部へ渡し、該自ノード負荷推定値が該閾値と等しいかあるいは大きい場合には、該閾値を増やすことにより当該自ノード負荷推定値が該閾値よりも小さくなる場合に限り、当該呼が周回呼であれば前記呼処理部へ渡し、通常呼であれば前記ループネットワークに流す各過程を有し、前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を、自ノード実行可能機能ごとに行うコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  6. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    前記呼を呼処理部へ渡すか否かの判断を行う過程は、呼取り込み制御手段が呼の到着ごとに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、該自ノード負荷推定値が該閾値よりも小さければ、当該呼を呼処理部へ渡し、該自ノード負荷推定値が該閾値と等しいかあるいは大きい場合には、呼を前記ループネットワークに流す各過程を有し、前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を、自ノード実行可能機能ごとに行うコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  7. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    前記呼を呼処理部へ渡すか否かの判断を行う過程は、呼取り込み制御手段が一定周期で、または前記閾値の変更あるいは前記自ノード負荷推定値の変更を契機として前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を行ない、比較結果を記憶しておき、呼到着時に、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さい比較結果が記憶されていれば、当該呼を呼処理部へ渡し、前記自ノード負荷推定値が前記閾値と等しいかあるいはこれより大きいことが記憶されている場合には、当該呼が通常呼であれば前記ループネットワークに流し、当該呼が周回呼で、前記閾値を増やすことにより前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さくなる場合には該呼を前記呼処理部へ渡す各過程を有し、前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を、自ノード実行可能機能ごとに行うコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  8. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    前記呼を呼処理部へ渡すか否かの判断を行う過程は、呼取り込み制御手段が一定周期で、または前記閾値の変更あるいは前記自ノード負荷推定値の変更を契機として前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を行ない、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さい場合、及び、前記自ノード負荷推定値が前記閾値と等しいかあるいはこれより大きくかつ当該呼が周回呼で、前記閾値を増やすことにより前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さくなる場合、取り込み制御フラグをオンし、前記自ノード負荷推定値が前記閾値と等しいかこれよりも大きく、かつ当該呼が通常呼であれば、前記取り込み制御フラグをオフし、新たな呼の到着時、前記呼取り込み制御フラグがオンであれば該呼を前記呼処理部へ渡し、前記呼取り込み制御フラグがオフであれば該呼を前記ループネットワークへ流す各過程を有し、前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を、自ノード実行可能機能ごとに行うコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  9. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    前記呼を呼処理部へ渡すか否かの判断を行う過程は、呼取り込み制御手段が一定周期で、または前記閾値の変更あるいは前記自ノード負荷推定値の変更を契機として前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を行ない、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さい場合、取り込み制御フラグをオンし、前記自ノード負荷推定値が前記閾値と等しいかこれよりも大きければ、前記取り込み制御フラグをオフし、新たな呼の到着時、前記呼取り込み制御フラグがオンであれば該呼を前記呼処理部へ渡し、前記呼取り込み制御フラグがオフであれば、当該呼が通常呼であれば前記ループネットワークに流し、当該呼が周回呼で、前記閾値を増やすことにより前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さくなる場合には該呼を前記呼処理部へ渡す各過程を有し、前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を、自ノード実行可能機能ごとに行うコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  10. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    閾値変更手段が前記閾値を変更する過程を更に有し、該閾値の変更を、自ノードが実行可能な各機能毎に行うコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  11. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    閾値変更手段が前記閾値を変更する過程を更に有し、該閾値の変更の程度である閾値変分の値を変更する際、閾値変分変更手段が前記コンピュータシステム内のノードの編成に削除や追加の変更があった場合に、削除・追加されたノードの性能値を基に前記閾値変分値を変更するコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  12. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化方法であって、自ノード負荷推定手段が自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、呼取り込み制御手段が前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう各過程を有し、
    閾値変更手段が前記閾値を変更する過程を更に有し、該閾値の変更の程度である閾値変分の値を変更する際、閾値変分変更手段が前記ループネットワークを流れる全ての呼を監視し、全通過呼数の変化と周回呼数の変化とから、前記コンピュータシステム全体の負荷変動及び、同システムのノード編成の変化を推定し、推定結果に基づいて前記閾値変分値を変更するコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  13. 前記ループネットワークを流れる全ての呼を監視し、周回呼を検出した場合に、閾値変更手段が前記閾値の変更を行う請求項12記載のコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  14. 自ノード負荷推定手段が前記自ノード負荷推定値を決定する過程は、呼が前記呼処理部に渡された場合には前記呼取り込み数カウンタを1増やし、結果が前記呼処理部から返された場合には前記呼取り込み数カウンタを1減らし、該呼取り込み数カウンタの値を前記自ノード負荷推定値とする過程を有する請求項13記載のコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  15. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段とを有し、
    前記閾値変更手段は、複数の処理ノードの閾値を集中的に管理し、各ノードの前記閾値格納手段に格納された閾値をそれぞれ変更するコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  16. 前記閾値変更手段は、いずれかの処理ノード内に設けられる請求項15記載のコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  17. 前記コンピュータシステムは管理・制御目的の制御ノードを更に有し、前記閾値変更手段は、前記制御ノード内に設けられる請求項15記載のコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  18. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と
    前記閾値格納手段に格納された閾値を変更する閾値変更手段と、
    を有し、
    前記閾値変更手段による閾値の変更を、自ノードが実行可能な各機能毎に行うコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  19. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と、
    前記閾値格納手段に格納される閾値を変更する閾値変更手段と、
    該閾値変更手段が行う閾値変更の程度である閾値変分の値を保持する閾値変分格納手段と、
    該閾値変分格納手段に格納される閾値変分の値を変更する閾値変分変更手段と
    を有し、
    前記閾値変分変更手段は、複数の処理ノードの閾値変分値を集中的に管理し、各ノードの前記閾値変分格納手段に格納された閾値変分値をそれぞれ変更するコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  20. 前記閾値変分変更手段は、いずれかの処理ノード内に設けられる請求項19記載のコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  21. 前記閾値変分変更手段は、各処理ノード毎に設けられ、自ノードの前記閾値変分格納手段に格納された閾値変分値を変更する請求項19記載のコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  22. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と、
    前記閾値格納手段に格納される閾値を変更する閾値変更手段と、
    該閾値変更手段が行う閾値変更の程度である閾値変分の値を保持する閾値変分格納手段と
    を有し、
    前記閾値変分格納手段は、負荷均衡化処理開始前に、自ノードの性能の値をシステム内の全ノードの性能の総和であるシステム全体性能で割った値を前記閾値変分値として与えるコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  23. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段とを有し、
    前記自ノード負荷推定手段による自ノード負荷推定値の決定を、自ノードが実行可能な各機能毎に行うコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  24. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と
    前記閾値格納手段に格納された閾値を変更する閾値変更手段と
    を有し、
    前記閾値変更手段による閾値の変更を、自ノードが実行可能な各機能毎に行い、
    前記呼取り込み制御手段は、呼の到着ごとに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、該自ノード負荷推定値が該閾値よりも小さければ、当該呼を呼処理部へ渡し、該自ノード負荷推定値が該閾値と等しいかあるいは大きい場合には、該閾値を増やすことにより当該自ノード負荷推定値が該閾値よりも小さくなる場合に限り、当該呼が周回呼であれば前記呼処理部へ渡し、通常呼であれば前記ループネットワークに流すコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  25. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と
    前記閾値格納手段に格納された閾値を変更する閾値変更手段と
    を有し、
    前記閾値変更手段による閾値の変更を、自ノードが実行可能な各機能毎に行い、
    前記呼取り込み制御手段は、呼の到着ごとに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、該自ノード負荷推定値が該閾値よりも小さければ、当該呼を呼処理部へ渡し、該自ノード負荷推定値が該閾値と等しいかあるいは大きい場合には、呼を前記ループネットワークに流すコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  26. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と
    前記閾値格納手段に格納された閾値を変更する閾値変更手段と
    を有し、
    前記閾値変更手段による閾値の変更を、自ノードが実行可能な各機能毎に行い、
    前記呼取り込み制御手段は、一定周期で、または前記閾値の変更あるいは前記自ノード負荷推定値の変更を契機として前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を行ない、比較結果を記憶しておき、呼到着時に、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さい比較結果が記憶されていれば、当該呼を呼処理部へ渡し、前記自ノード負荷推定値が前記閾値と等しいかあるいはこれより大きいことが記憶されている場合には、当該呼が通常呼であれば前記ループネットワークに流し、当該呼が周回呼で、前記閾値を増やすことにより前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さくなる場合には該呼を前記呼処理部へ渡すコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  27. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と
    前記閾値格納手段に格納された閾値を変更する閾値変更手段と
    を有し、
    前記閾値変更手段による閾値の変更を、自ノードが実行可能な各機能毎に行い、
    前記呼取り込み制御手段は、一定周期で、または前記閾値の変更あるいは前記自ノード負荷推定値の変更を契機として前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を行ない、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さい場合、及び、前記自ノード負荷推定値が前記閾値と等しいかこれよりも大きく、かつ当該呼が周回呼で、前記閾値を増やすことにより前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さくなる場合、取り込み制御フラグをオンし、前記自ノード負荷推定値が前記閾値と等しいかこれよりも大きく、かつ当該呼が通常呼であれば、取り込み制御フラグをオフし、新たな呼の到着時、前記呼取り込み制御フラグがオンであれば該呼を前記呼処理部へ渡し、前記呼取り込み制御フラグがオフであれば該呼を前記ループネットワークへ流すコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  28. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と、
    前記閾値格納手段に格納された閾値を変更する閾値変更手段と
    を有し、
    前記閾値変更手段による閾値の変更を、自ノードが実行可能な各機能毎に行い、
    前記呼取り込み制御手段は、一定周期で、または前記閾値の変更あるいは前記自ノード負荷推定値の変更を契機として前記自ノード負荷推定値と前記閾値との比較を行ない、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さい場合、取り込み制御フラグをオンし、前記自ノード負荷推定値が前記閾値と等しいかこれよりも大きければ、前記取り込み制御フラグをオフし、新たな呼の到着時、前記呼取り込み制御フラグがオンであれば該呼を前記呼処理部へ渡し、前記呼取り込み制御フラグがオフであれば、当該呼が通常呼であれば前記ループネットワークに流し、当該呼が周回呼で、前記閾値を増やすことにより前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さくなる場合には該呼を前記呼処理部へ渡すコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  29. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と、
    前記閾値格納手段に格納される閾値を変更する閾値変更手段と
    を有し、
    前記閾値変更手段による閾値の変更を、自ノードが実行可能な各機能毎に行うコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  30. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と、
    前記閾値格納手段に格納される閾値を変更する閾値変更手段と、
    該閾値変更手段が行う閾値変更の程度である閾値変分の値を保持する閾値変分格納手段と、
    該閾値変分格納手段に格納される閾値変分の値を変更する閾値変分変更手段と
    を有し、
    前記閾値変分変更手段は、前記コンピュータシステム内のノードの編成に削除や追加の変更があった場合に、削除・追加されたノードの性能値を基に前記閾値変分値を変更するコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  31. 複数の処理ノードがループネットワークで接続され、該ループネットワークは、各ノードが端末から入力された呼を呼処理部により処理して端末に返す場合に、ノード間を順次一方向にのみ呼を論理的に伝送する機能を有するコンピュータシステムにおいて、各ノードの呼処理部と前記ループネットワークの間に設けられ、システム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するための負荷均衡化装置であって、自ノードの処理中及び処理待機中の呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、自ノードの負荷を制限するための自ノード内呼数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記ループネットワークを周回する呼を取り込み、そのたびに前記自ノード負荷推定値を前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、当該呼を前記呼処理部に渡すか、あるいは前記呼処理部に渡さずに再び前記ループネットワークに送出するかの判断を行なう呼取り込み制御手段と、
    前記閾値格納手段に格納される閾値を変更する閾値変更手段と、
    該閾値変更手段が行う閾値変更の程度である閾値変分の値を保持する閾値変分格納手段と、
    該閾値変分格納手段に格納される閾値変分の値を変更する閾値変分変更手段と
    有し、
    前記閾値変分変更手段は、前記ループネットワークを流れる全ての呼を監視し、全通過呼数の変化と周回呼数の変化とから、前記コンピュータシステム全体の負荷変動及び、同システムのノード編成の変化を推定し、推定結果に基づいて前記閾値変分値を変更するコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  32. 前記閾値変更手段は、前記ループネットワークを流れる全ての呼を監視し、周回呼を検出した場合に前記閾値を変更する請求項31記載のコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  33. 前記自ノード負荷推定手段は呼取り込み数カウンタを有し、呼が前記呼処理部に渡された場合には前記呼取り込み数カウンタを1増やし、結果が前記呼処理部から返された場合には前記呼取り込み数カウンタを1減らし、該呼取り込み数カウンタの値を前記自ノード負荷推定値として前記呼取り込み制御手段に渡す請求項32記載のコンピュータシステムの負荷均衡化装置。
  34. コンピュータに請求項1〜14いずれか記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  35. 複数の処理ノードおよび端末がネットワークに接続されたコンピュータシステムのシステム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分するコンピュータシステムの負荷均衡化方法であって、各ノードは、前記端末からの呼の入力があった場合、ノード内の呼処理部に渡された呼に対して該呼処理部から返される応答である結果の出力があった場合、または、他ノードとの間での呼移送があった場合に、自ノード内において処理中の呼および処理を待っている呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求め、前記自ノード負荷推定値と予め与えられた閾値とを比較し、比較結果を基に呼移送の有無を判定し、呼移送有りの場合に呼移送方法を選択・起動し、前記選択・起動された呼移送方法に応じて、前記ネットワークに接続された呼移送制御を行う制御ノード宛に呼移送要求を送信し、呼移送の必要が無くなった場合に前記制御ノード宛に呼移送キャンセル要求を送信し、当該処理ノードにおける前記呼移送要求の受信を契機として、呼移送の対象となる呼および、呼移送先または呼移送元となるノードを決定する各過程を有するコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  36. 前記自ノード負荷推定値を決定する過程は、前記端末から当該ノードへ呼の入力があった時および当該ノードが他ノードから呼の移送を受けた時に自ノード負荷推定値を1増やし、自ノードでの呼処理が完了して結果が出力された時および当該ノードから他ノードヘ呼を移送した時に前記自ノード負荷推定値を1減らす過程を有する請求項35記載のコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  37. 前記呼移送要求を送信する過程は、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さい場合に、自ノードの負荷が0でなくなるか、他ノードからの呼移送を受けるまで、前記呼移送要求を第1の呼移送要求として所定の周期で送信し、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも大きい場合に、前記呼移送要求を第2の呼移送要求として一度だけ送信する各過程を有する請求項35記載のコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  38. 前記呼移送キャンセル要求を送信する過程は、前記第1の呼移送要求が送信された後に端末から当該ノードに呼の入力があった場合に、前記呼移送キャンセル要求を第1の呼移送キャンセル要求として送信し、前記第2の呼移送要求が送信された後に前記呼処理部から結果が出力され、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さくなった場合に、前記呼移送キャンセル要求を第2の呼移送キャンセル要求として出力する各過程を有する請求項37記載のコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  39. 前記呼移送の対象となる呼および呼移送先または呼移送元となるノードを決定する過程は、前記第1の呼移送要求を受信すると、該第1の呼移送要求を送出したノードを、前記第1の呼移送要求を送出したノードを登録するためのレシーバリストに登録し、前記第2の呼移送要求を送出したノードを登録するためのセンダリストの先頭に登録されたノードから前記第1の呼移送要求を送出したノードへ呼が移送されるように制御するとともに、移送元のノードを前記センダリストから削除し、前記第2の呼移送要求を受信すると、該第2の呼移送要求を出したノードを前記センダリストに登録し、当該ノードから前記第2の呼移送要求とともに送信された呼が前記レシーバリストの先頭にあるノードに移送されるように制御するとともに移送先ノードを前記レシーバリストから削除し、前記第1の呼移送キャンセル要求を受信すると、該第1の呼移送キャンセル要求を送信したノードを前記レシーバリストから削除し、前記第2の呼移送キャンセル要求を受信すると、該第2の呼移送キャンセル要求を送信したノードを前記センダリストから削除する各過程を有する請求項38記載のコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  40. 前記自ノード負荷推定値を決定する過程は、呼が前記呼処理部に渡された時刻と該呼に対する結果が前記呼処理部から返された時刻とから呼の応答時間を算出し、該応答時間を基に前記自ノード負荷推定値を求める過程を有する請求項35記載のコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  41. 前記応答時間の、個を単独で処理した時の応答時間に対する比を前記自ノード負荷推定値とする請求項40記載のコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  42. 前記自ノード負荷推定値を決定する過程は、一定数の呼あるいは一定時間内に処理された呼について該呼が呼処理部に渡された時刻と該呼に対する結果が前記呼処理部から返された時刻とから応答時間を算出し、これら応答時間の平均値を基に前記自ノード負荷推定値を求める過程を有する請求項35記載のコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  43. 前記応答時間の平均値の、個を単独で処理した時の応答時間に対する比を前記自ノード負荷推定値とする請求項42記載のコンピュータシステムの負荷均衡化方法。
  44. 複数の処理ノードおよび端末がネットワークに接続されたコンピュータシステムのシステム全体の負荷をシステム内の各ノードに均等に配分する負荷均衡化装置であって、いずれも各ノード内に設けられる、前記端末からの呼の入力があった場合、ノード内の呼処理部に渡された呼に対して該呼処理部から返される応答である結果の出力があった場合、または、他ノードとの間での呼移送があった場合に、自ノード内において処理中の呼および処理を待っている呼の数から自ノードの負荷を推定して自ノード負荷推定値を求める自ノード負荷推定手段と、前記自ノード負荷推定値と予め与えられた閾値とを比較し、比較結果を基に呼移送の有無を判定し、呼移送有りの場合に呼移送方法を選択・起動する呼移送方法起動手段と、前記選択・起動された呼移送方法に応じて、前記ネットワークに接続された呼移送制御を行う制御ノード宛に呼移送要求を送信する呼移送要求送信手段と、呼移送の必要が無くなった場合に前記制御ノード宛に呼移送キャンセル要求を送信する呼移送キャンセル要求送信手段と、前記制御ノード内に設けられる、処理ノードからの前記呼移送要求の受信を契機として、呼移送の対象となる呼および、呼移送先または呼移送元となるノードを決定する呼移送判定手段とを有する装置。
  45. 前記自ノード負荷推定手段は、前記端末から当該ノードへ呼の入力があった時および当該ノードが他ノードから呼の移送を受けた時に自ノード負荷推定値を1増やし、自ノードでの呼処理が完了して結果が出力された時および当該ノードから他ノードヘ呼を移送した時に前記自ノード負荷推定値を1減らす請求項44記載の装置。
  46. 前記呼移送要求送信手段は第1及び第2の呼移送要求送信手段を含み、前記第1の呼移送要求送信手段は、前記呼移送方法起動手段により、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さい場合に起動され、自ノードの負荷が0でなくなるか、他ノードからの呼移送を受けるまで、前記呼移送要求を第1の呼移送要求として所定の周期で送信するものであり、前記第2の呼移送要求送信手段は、前記呼移送方法起動手段により、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも大きい場合に起動され、起動された後に前記呼移送要求を第2の呼移送要求として一度だけ送信するものである請求項44記載の装置。
  47. 前記呼移送キャンセル要求送信手段は、前記第1の呼移送要求が送信された後に端末から当該ノードに呼の入力があった場合に、前記呼移送キャンセル要求を第1の呼移送キャンセル要求として送信し、前記第2の呼移送要求が送信された後に前記呼処理部から結果が出力され、前記自ノード負荷推定値が前記閾値よりも小さくなった場合に、前記呼移送キャンセル要求を第2の呼移送キャンセル要求として出力する請求項46記載の装置。
  48. 前記呼移送判定手段は、前記第1の呼移送要求を送出したノードを登録するためのレシーバリストと、前記第2の呼移送要求を送出したノードを登録するためのセンダリストとを有し、前記第1の呼移送要求を受信すると、該第1の呼移送要求を送出したノードを前記レシーバリストに登録し、前記センダリストの先頭に登録されたノードから前記第1の呼移送要求を送出したノードへ呼が移送されるように制御するとともに、移送元のノードを前記センダリストから削除し、前記第2の呼移送要求を受信すると、該第2の呼移送要求を出したノードを前記センダリストに登録し、当該ノードから前記第2の呼移送要求とともに送信された呼が前記レシーバリストの先頭にあるノードに移送されるように制御するとともに移送先ノードを前記レシーバリストから削除し、前記第1の呼移送キャンセル要求を受信すると、該第1の呼移送キャンセル要求を送信したノードを前記レシーバリストから削除し、前記第2の呼移送キャンセル要求を受信すると、該第2の呼移送キャンセル要求を送信したノードを前記センダリストから削除する請求項47記載の装置。
  49. 前記自ノード負荷推定手段は、呼が前記呼処理部に渡された時刻と該呼に対する結果が前記呼処理部から返された時刻とから呼の応答時間を算出し、該応答時間を基に前記自ノード負荷推定値を求める請求項44記載の装置。
  50. 前記応答時間の、個を単独で処理した時の応答時間に対する比を前記自ノード負荷推定値とする請求項49記載の装置。
  51. 前記自ノード負荷推定手段は、一定数の呼あるいは一定時間内に処理された呼について該呼が呼処理部に渡された時刻と該呼に対する結果が前記呼処理部から返された時刻とから応答時間を算出し、これら応答時間の平均値を基に前記自ノード負荷推定値を求める請求項44記載の装置。
  52. 前記応答時間の平均値の、個を単独で処理した時の応答時間に対する比を前記自ノード負荷推定値とする請求項51記載の装置。
  53. コンピュータに請求項35〜43いずれか記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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