JP3777378B2 - オペレーションシステムの輻輳制御装置 - Google Patents
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Description
一方、TCSの機能は、チケット予約電話等による交換機輻輳を制御するために各交換ノード2へ輻輳対地(チケット予約センタ電番等)への発信規制を指示する。ある地域単位に該地域内の交換ノード2をグループとして同時に例えば1分周期で規制指示を実施するものである。
建設作業中の局は、工事試験の中で、メッセージを多発する試験(再開処理等)を頻繁に実施するために大量にメッセージを通知する。
NE再開により数百・数千以上/秒間でメッセージを送信してくる。オブジェクト指向設計により、装置(加入者回路等多数(加入者数)あるものも含め)対応に一つずつ単独でメッセージを発生する。例えば、OCU(加入者収容装置)同期外れメッセージ/回線メッセージ等を加入者収容装置単位でメッセージを送出する。
NEの増設はハードの工事→ハード試験→OpSへの収容→運用試験(再開試験等を含む)という手順をとる。運用試験では、OpSからのコマンドによるNEの再開、電源オンオフ制御、その際のメッセージ(通常運転中は非即時にするメッセージも含め全メッセージ)の確認試験が含まれるが、前述した通りNE再開時のメッセージが非常に多いため、問題となる。
TCSの規制制御に必要な通知(規制対地への呼数等)は、TCSへ通知される。OpSへは各局で規制開始された対地、規制率等をメッセージとして各NEが個別に通知してくる。この情報は、各局での完了呼数(売り上げ)に直結する情報であり、必要な情報として扱われる。
交換ノード(NE)2から上がってくるメッセージは、警報と状態変更とその他のメッセージに分類され、警報は重要度によりcr(クリティカル)、mj(メジャー)、mn(マイナー)、wn(ワーニング)の4段階にマッピングされる。通常時はcr・mnは即時通知、wnは非即時に設定される。状態変更は、装置の状態を通知するものであり、監視画面に表示する装置状態を示す。
2.また、NEが再開した場合、NEが再開処理内で加入者収容装置等の数の多い装置の初期設定処理を実施して、その装置単位にメッセージを通知してくるため、装置数分(数千の単位)バースト的に(例えば数百メッセージ/秒)にメッセージが発生し、このメッセージ受信によりOpSが輻輳する。
(a)NE再開により数百から数千以上/秒間でメッセージを送信してくる。
オブジェクト指向設計により装置(加入者回路等多数あるものも含め)対応に一つずつ単独でメッセージを発生している。例えばOCU同期外れメッセージ/回線メッセージは加入者収容装置単位でメッセージを送出する。
(b)OCU同期外れ等は、NE再開時以外は加入者回路毎の故障を通知するメッセージであるため、修理のために即時通知することが必須である。しかしながら、NE再開時は全装置リセットするために故障発生メッセージ→回復メッセージを1回ずつ計2回装置毎に発信するが、これはすぐ回復することが分かっているメッセージであり、不要であるが、NE側の処理では、各オブジェクト毎の共通の方法で処理するため区別できず、多発は避けられない。
3.また、前述したように、NEが再開した後の装置初期設定処理等に伴い、メッセージが多発してOpSが輻輳する場合がある。このNE再開をOpSからの投入で起動するコマンドシナリオが存在する。結果的に、OpSからの操作により、NE再開発生→再開後メッセージ多発→OpSが輻輳することになる。
4.また、現在OpS輻輳検出時には、システムデータとして事前に登録されている「重要度が低く、多発することが事前に予測できるメッセージ」をDC規制して受信メッセージ数を削減するように制御しているが、事前に登録されている以外のメッセージの場合はDC規制強化の効果がなく、大量のメッセージ受信によりOpS輻輳が悪化する。
5.また、トラヒックコントロールシステム(以下TCS)が交換網の輻輳制御を行なうために地域単位(制御グループ)に含まれるNEに対して発信規制(輻輳規制)指示を行なうと、OpSが収容する全NEからその規制指示を実施したメッセージが1分周期で同期してOpSへ通知される。
6.また、共通線網(例えばSTP網)の故障のようなケースでは、一つの故障の影響が広範囲のNEに現れ、多数のNEから各NEでの発呼毎にバースト的ではないが、不規則に故障メッセージが発生する場合がある。
7.また、OpS輻輳時にメッセージ規制実施して入力が減少し、その結果OpS内負荷(CPU使用率、トランザクション滞留等)が下がって規制解除しきい値を下回った場合、規制を解除(規制しているメッセージ通知を解除)する。しかしながら、NEでのメッセージ多発が継続している場合(再開リピート等により)解除により再度多発メッセージを受信することになり、再度輻輳→規制実施を繰り返すという問題がある。
8.また、OpSの輻輳をOpS負荷、受信メッセージ数を監視して検出しているが、この方式だとコマンドの負荷によりメッセージ処理に遅延が発生している場合、輻輳の検出が遅れる(又はできない)。「コマンド処理はデータベースアクセスがない」等の条件により、トランザクションの滞留がない、CPU負荷がそれほど上がらない傾向があるが、コマンド処理負荷の影響でメッセージ処理が遅延して、メッセージ表示に数分間(5分)程度の遅延が生じているのに輻輳規制が発動されないという問題がある。
図において、1は交換ノードオペレーションシステム(OpS)、2は該OpSに接続される複数の交換ノード(NE)である。10は交換ノードオペレーション内に設けられた、受信メッセージを適量に制御する受信メッセージ制御手段である。11はメッセージ受信制御用の各種のデータが記憶されているデータベース(DB)である。
(2)請求項2記載の発明は、複数の交換ノードが交換ノードオペレーションシステムと接続される交換システムにおいて、複数の前記交換からメッセージを受信する前記交換ノードオペレーションシステム内に、前記交換ノードに対して受信メッセージを非即時通知に指示制御する受信メッセージ制御手段を設け、交換ノードが再開した際、最初に通知されてくる再開発生メッセージの受信を契機として、前記受信メッセージ制御手段は再開発生時に多発するメッセージの通知条件を非即時通知に指示制御することを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、再開処理実行を指示する交換ノードへのコマンドを交換ノードオペレーションシステムより投入する前に、前記受信メッセージ制御手段は該交換ノードオペレーションシステムで、交換ノード再開時に多発するメッセージを非即時通知に指示制御することを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、交換ノードから特定メッセージが多発した場合に、前記受信メッセージ制御手段はn個の最新受信メッセージを参照して、そのメッセージを多発しているメッセージであると判断し、該メッセージを非即時通知に指示制御することを特徴とする。
(5)請求項5記載の発明は、複数の交換ノードを収容し、その各交換ノードから同じ内容のメッセージが周期的に通知され、そのメッセージを処理する場合において、
同じ内容のメッセージを同期して通知してくる交換ノードを1つのグループとして管理する管理手段を具備し、前記受信メッセージ制御手段は、前記管理手段を参照して当該グループの1つの交換ノードから該メッセージを即時通知指示し、それ以外の交換ノードへは該メッセージを非即時通知に指示制御することを特徴とする。
(6)請求項6記載の発明は、各交換ノードが中継網の故障の影響を同時に受け、各交換ノードからのメッセージを合計すると所定の閾値以上となった場合に、前記受信メッセージ制御手段は、これら交換ノードに対して非即時通知に指示制御することを特徴とする。
(7)請求項7記載の発明は、前記メッセージ制御手段が輻輳したとき、前記受信メッセージ制御手段の輻輳規制解除の判定を、非即時メッセージ多発メッセージが出力されていないことを判定することにより行なうことを特徴とする。
(8)請求項8記載の発明は、交換ノードオペレーションシステムの過負荷による輻輳を、処理遅延により検出することを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明によれば、交換ノードが再開した際、最初に通知されてくる再開発生メッセージの受信を契機として、再開発生時に多発するメッセージの通知条件を非即時通知に指示制御することにより、再開発生メッセージを検出すると、各NEに対して非即時通知に指示制御し、OpSが輻輳することを防止することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、受信メッセージ制御手段は交換ノードオペレーションシステムで、交換ノード再開時に多発するメッセージを非即時通知に指示制御することにより、再開後の装置初期設定に伴う多発メッセージを事前に規制できるため、再開後には不要な多発メッセージを一切受信することがなくなり、OpSが輻輳することがなくなる。
(4)請求項4記載の発明によれば、受信メッセージ制御手段はn個の最新受信メッセージを参照して、そのメッセージを多発しているメッセージであると判断し、該メッセージを非即時通知に指示制御することにより、事前に多発を予測され、登録されている以外のメッセージがバースト的に発生した場合でも、前記n個の履歴に登録されているメッセージと同じである場合には、非即時通知に指示制御するので、受信メッセージの削減が可能であり、OpSが輻輳することを防止することができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、受信メッセージ制御手段は、管理手段を参照して当該グループの1つの交換ノードから該メッセージを即時通知指示し、それ以外の交換ノードへは該メッセージを非即時通知に指示制御することにより、グループの一つのNEのみを即時通知指示し、それ以外は規制することにより、OpSの受信メッセージを最小限に抑え、輻輳を防止することができる。
(6)請求項6記載の発明によれば、各交換ノードからのメッセージを合計すると所定の閾値以上になった場合に、前記受信メッセージ制御手段は、これら交換ノードに対して非即時通知に指示制御することにより、広域に影響がでるような故障の場合の、多くのNEからの合計メッセージ多発を迅速に検出し、該メッセージを非即時通知に規制し、OpSが輻輳することを防止することができる。
(7)請求項7記載の発明によれば、輻輳規制解除の判定を、非即時メッセージ多発メッセージが出力されていないことを判定することにより行ない、NE側で規制しているメッセージが減少していることを判断して輻輳規制を解除できるため、輻輳発生→規制発動→負荷軽減→規制解除→再度輻輳発生のサイクルを繰り返すことを防止することができる。
(8)請求項8記載の発明によれば、交換ノードオペレーションシステムの過負荷による輻輳を、処理遅延により検出することにより、処理遅延時間がしきい値を越えた場合に、OpSの輻輳発生と判断してコマンド処理の規制を実施することができ、OpSの輻輳を防止することができる。この発明の場合、トランザクション滞留数、CPU使用率等に現れにくいOpS負荷によるメッセージ表示処理の遅延を検出して、コマンド規制によりコマンド処理を削減することができる。
図2は本発明の第1の実施の形態例を示す図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。OpSにおいて、20はNEに対してDC規制をかけるDC設定部である。該DC設定部20には、運用局のDC設定内容Aと、工事試験局のDC設定内容Bが記憶されている。2は交換ノード(NE)であり、ここでは工事中のモジュールを示す。OpSとNEとはX25プロトコルで通信を行なう。
図4は運用状態管理部21の動作を示すフローチャートである。運用状態管理部21は、前記通知を受けると、通知のモジュールidのNEが工事中である旨をNE運用状態管理データベース11に予め登録しておく。
一方、NEから投入コマンドに対応するッセージが上がってくると、NE通信MSG受信部23はそれを受信し、監視MSG表示部24に通知する。監視MSG表示部24は、メッセージの遅延時間を計算して、メッセージ遅延を輻輳制御指示部25に対値する。輻輳制御部指示部25は、監視MSG表示部24から与えられた情報を基に、コマンド制御部27に実行中コマンド中止指示を出す。
[MSG中のNE時刻]・[OpSの現時刻]
メッセージ中には、NEから発信された時の時刻情報が組み込まれている。従って、OpSの現時刻とMSG中のNE時刻との差分で遅延時間が算出できることになる。
2 交換ノード(NE)
10 受信メッセージ制御手段
11 データベース
Claims (8)
- 複数の交換ノードが交換ノードオペレーションシステムと接続される交換システムにおいて、
複数の前記交換ノードからメッセージを受信する前記交換ノードオペレーションシステム内に、前記交換ノードの状態のチェックと前記交換ノードに対して受信メッセージを非即時通知に指示制御する受信メッセージ制御手段を設け、
個々の交換機の状態に応じて、その交換機が多発するであろうメッセージを予測しその多発するメッセージを事前に交換機に対し非即時通知に指示し、多発メッセージの受信を抑制するにうにしたことを特徴とするオペレーションシステムの輻輳制御装置。 - 複数の交換ノードが交換ノードオペレーションシステムと接続される交換システムにおいて、
複数の前記交換からメッセージを受信する前記交換ノードオペレーションシステム内に、前記交換ノードに対して受信メッセージを非即時通知に指示制御する受信メッセージ制御手段を設け、
交換ノードが再開した際、最初に通知されてくる再開発生メッセージの受信を契機として、前記受信メッセージ制御手段は再開発生時に多発するメッセージの通知条件を非即時通知に指示制御することを特徴とする輻輳制御装置。 - 再開処理実行を指示する交換ノードへのコマンドを交換ノードオペレーションシステムより投入する前に、前記受信メッセージ制御手段は該交換ノードオペレーションシステムで、交換ノード再開時に多発するメッセージを非即時通知に指示制御することを特徴とする請求項2記載のオペレーションシステムの輻輳制御装置。
- 交換ノードから特定メッセージが多発した場合に、前記受信メッセージ制御手段はn個の最新受信メッセージを参照して、そのメッセージを多発しているメッセージであると判断し、該メッセージを非即時通知に指示制御することを特徴とする請求項2記載のオペレーションシステムの輻輳制御装置。
- 複数の交換ノードを収容し、その各交換ノードから同じ内容のメッセージが周期的に通知され、そのメッセージを処理する場合において、
同じ内容のメッセージを同期して通知してくる交換ノードを1つのグループとして管理する管理手段を具備し、
前記受信メッセージ制御手段は、前記管理手段を参照して当該グループの1つの交換ノードから該メッセージを即時通知指示し、それ以外の交換ノードへは該メッセージを非即時通知に指示制御することを特徴とする請求項2記載のオペレーションシステムの輻輳制御装置。 - 各交換ノードが中継網の故障の影響を同時に受け、各交換ノードからのメッセージを合計すると所定の閾値以上となった場合に、前記受信メッセージ制御手段は、これら交換ノードに対して非即時通知に指示制御することを特徴とする請求項2記載のオペレーションシステムの輻輳制御装置。
- 前記メッセージ制御手段が輻輳したとき、
前記受信メッセージ制御手段の輻輳規制解除の判定を、非即時メッセージ多発メッセージが出力されていないことを判定することにより行なうことを特徴とする請求項2記載のオペレーションシステムの輻輳制御装置。 - 交換ノードオペレーションシステムの過負荷による輻輳を、処理遅延により検出することを特徴とする請求項2記載のオペレーションシステムの輻輳制御装置。
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