JP3776261B2 - 相補性クロストーク遅延の小さい通信用プラグ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、モジュール式の通信用プラグの分野に関し、特にコネクタ・ジャックについての性能が最適化されているような通信用プラグにおける相補性のクロストークの発生に関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】
高速の、マルチメディア・サービスに対する需要の増加に対処するために、電気通信およびデータ伝送システムが近年において進化してきている。それに従って、元々は低いスループットに対して設計されたネットワーク・インフラストラクチャ上で益々高い周波数が伝送に使われつつある。現在のケーブルおよび配線は理論的にはそのような周波数の増加およびトラヒック量の増加を扱うことができるが、それらの間の配線経路が実効的にアンテナとなって電磁放射の発生および受信の両方に働き、それによってクロストークの問題が生じている。クロストークは複数のワイヤ・ペアを組み込んでいるシステムにおいて特に問題である。不幸にも、接続用のケーブルおよびハードウェア、たとえば、分配モジュールなどにおいて最も普通に使われているプラグおよびジャックが、一般に8本までの線(4つのワイヤ・ペア)を含み、それらは必然的に平行の向きで互いに密接しており、短い距離であっても非常に大きなクロストークを導く条件を備えており、そしてそれは信号の周波数またはデータのレートが増加するにつれて悪化する。
【0003】
通信用のプラグおよびケーブルにおけるクロストークを減らすために、たとえば、個々のペアをシールドすること、ツイスト・ペアを螺旋状に巻くこと、あるいは、可能な場合は、1つのペアと他のペアとの間の物理的な距離を離すことなどの各種の技法が使われてきている。しかし、クロストークの問題は単純な最小化または削減の方法によっては管理することはできない。将来の応用においては、通信用プラグにおける実質的にすべてのクロストークを無くすことが望ましいが、伝来のシステム(すなわち、現在のジャック)は最適な性能のためにプラグ内に所定の量のクロストークを必要とする。伝来のジャックは通信用プラグにおけるクロストークに対する補正を行うように工夫されている。したがって、よく設計されたプラグはジャックの中で使われるものに対する相補性のクロストークを発生する必要があり、その2つのクロストークの信号の組合せが互いに打ち消し合うようになっている。
【0004】
プラグおよびジャックまたはコネクタの中で発生されるクロストーク信号が完全に相補的であるためには、それらの振幅が等しく、位相が互いに180度ずれている必要がある。プラグおよびジャックの中で発生されるクロストーク信号はある定められた距離だけ最初に分離されており、その結果、信号が組み合わされる前に伝播の時間遅延が生じる。この伝播遅延は2つのクロストーク信号の間の位相差を所望の180度からある他の値へシフトさせる可能性があり、プラグとジャックのクロストーク信号が完全に互いに打ち消し合うのを妨げる。したがって、プラグにおける相補性のクロストークがジャックに最も近い所で発生され、その相補性クロストーク信号に対する伝播遅延が最小となるようにすることが望ましい。
【0005】
したがって、そのプラグが使われるジャックまたはコネクタの補正のクロストーク特性に適応するように、所望のレベルのクロストークを発生するために変更することができる、設計可能なパラメータを有する通信用プラグが要求される。その通信用プラグは、プラグとジャックとのインターフェースの近くでクロストークを発生し、それぞれのコンポーネントからのクロストーク信号間の伝播遅延時間が最小となるのが好ましい。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のある種の利点および新しい特徴が以下の記述の中で説明され、この分野の技術に熟達した人であれば、以下の説明を吟味することによって明確に分かるか、あるいは本発明の実際について知ることができる。
【0007】
本発明は、一般に、伝来のジャックまたはコネクタにおける補正のクロストークを互いに補うクロストークを発生する通信用プラグに向けられている。1つの好適な実施形態においては、その通信用プラグは誘電体のキャリヤを含み、その上に複数の電気的導体が配置されている。各導体はそのキャリヤの第1の端に巻き付けられるように構成され、それによって一連の隣接した誘導性のループを形成している。クロストークはその誘導性のループを通る電流によって生じる電磁場の結果として導体間で発生される。
【0008】
本発明の1つの態様によれば、プラグにおいて発生された相補性のクロストークは、そのキャリヤの端に巻き付けられている各導体ループの向きなどの設計可能なパラメータを変更することによって、所望のレベルに固定することができる。他の設計可能パラメータとしては、誘導性ループの長さ、誘電体キャリヤの設計、およびそのキャリヤが作られる材料のタイプなどがある。その誘導性のループはその導体がジャックのスプリング・ワイヤまたは端子と噛み合う場所でのプラグの突出部分またはフロントの領域に置かれるのが有利である。結果として、プラグまたはコネクタの中で発生されるクロストーク信号間の伝播遅延は最小化され、したがって、クロストーク補正設計の有効性が高められる。
【0009】
本発明による通信用プラグはオプションとしてジャックまたはコネクタのインピーダンス・プロファイルを補正するための手段を含む。プラグおよびジャックのシステムのインピーダンスを、ケーブルの公称インピーダンスにマッチさせることによって、反射による信号の損失および前記反射による望ましくないノイズが最小化される。1つの好適な実施形態においては、そのインピーダンス・マッチングの手段はプラグの内部でキャパシタンスを生成するためにある種の導体の上に配置された平行プレートを含む。
【0010】
本発明の他の特徴は、添付の図面を参照しながら特定の実施形態についての以下の詳細な説明を読めば、より容易に理解することができるだろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、各種の変更および代わりの形式が可能であるが、その特定の実施形態が図面の中で例を示す方法によって示され、そして以下に詳細に説明される。しかし、本発明をその開示されている特定の形式に限定する意図はなく、反対に、本発明は、特許請求の範囲によって提供される本発明の精神および範囲内におけるすべての変更、等価物、および代替案をカバーすることが意図されている。
【0012】
ここで図1および図2を参照すると、本発明の原理を具体化している通信用プラグ20が示されており、ハウジング22、複数の導体24、および導体キャリヤ26を含んでいる。普通はプラスチックなどの適切な誘電体材料から作られているハウジング22は側壁28および上側および下側の壁30aおよび30bをそれぞれ備えている実質的に中空のシェルを含む。上側の壁30aはハウジングの突出部分またはフロント・エンドに、壁の端子ブロックの中に含まれているジャックのスプリングまたは、本発明のプラグが噛み合うように設計されているジャック・インターフェースを含んでいる他のコネクタを受け取るための複数のスロット32を含む。スロット32の個数およびハウジング22の寸法は、終端される、および/または接続される導体の本数、および端子ブロックの中のジャックの形状によって変わる。ほとんどの応用においては、ハウジング22の一般的な形状はそのスロットの個数と首尾一貫しており、そしてその全体の幅は導体の本数に関連して変化する。
【0013】
ジャックの中に通信用プラグ20を固定するために、ハウジング22は下側の壁30bから延びている弾力性のあるラッチ34を含む。ラッチ34は一端だけでハウジング22に固定されているので、てこの原理をそのラッチに適用してロッキング・エッジ36を上昇または下降させることができる。ハウジング22がジャックの中に挿入される時、圧力をラッチ34に加えてロッキング・エッジ36を入れ易いように上昇させることができる。ハウジング22がジャックの内部に着座すると、ラッチ34を解放して、ロッキング・エッジ36がジャックのフロントを形成しているプレートの背後に保持されるようにすることができ、そのようなプレートは一般にそのようなジャックにおいて標準であり、それによって接続を固定ことができる。同様に、ハウジング22はラッチ34上のてこを経由して解放し、ロッキング・エッジ36をジャック・プレートの背後から解放して、ハウジング22を取り除くことができるようにすることができる。
【0014】
通信用プラグ20の内部コンポーネントはコネクタ24および導体キャリヤ26を含む。キャリヤ26は誘電体材料、たとえばプラスチックから作られ、個々の導体24を受け取るために形成されているチャネルおよび窪みを備えている。キャリヤ26の中に一度組み立てられた導体24の配置が図3Aおよび図3Bに最もよく示されている。図3Aはキャリヤ26の後部または背後の端から延びている導体24のIDC側の端を示している。同様に、図3Bはキャリヤ26の突出部分またはフロントに配置された導体24のジャックおよびスプリング・インターフェース側の端を示している。本発明の原理は8芯の通信用プラグに適用されるように開示されている。この分野の技術に熟達した人であれば、ここで示されている概念を、クロストークがプラグおよびジャックまたはコネクタの両方において発生される任意の数の導体または線を含んでいるケーブルを終端するプラグに対して適用できることを理解できるだろう。それでもやはり、8芯のケーブルは、一般に4つのワイヤ・ペアとして構成される。これらのワイヤ・ペアは図3Aおよび図3Bに示されているように、導体24にマップされる。ペアIは導体44および46(以下、ペア44−46)を含み;ペアIIは導体38および40(以下、ペア38−40)を含み、ペアIII は導体42および48(以下、ペア42−48)を含み;ペアIVは導体50および52(以下、ペア50‐52)を含む。ここで使われているペアの番号付けは例として示されているだけであることに留意されたい。本発明の原理は、任意の番号付けの方式またはペア割り当てに対して適用される。ペア42−48および44−46は、一般にプラグ20における最大のクロストークが発生する。というのは、ペア42−48の中の導体がペア44−46の導体(図2B参照)にまたがるように分離されていなければならないからである。それは8芯のプラグにおける普通の標準である。前に説明したように、クロストークは、ペア44−46と42−48の間だけに発生するのではなく、すべてのペアの組合せの間で発生し、したがって、ジャックまたはコネクタの中に発生するクロストークを補正するように設計される必要がある。したがって、通信用プラグ20は各ペアの組合せの間に発生するクロストークの量を固定するための何らかの手段を備えている必要がある。
【0015】
図1および図2に戻って、導体24はそれぞれループ側の端54およびIDC側の端56を備えているように示されている。ループ側の端54はガイド壁58によってキャリヤ26の突出部分またはフロントに定義されているチャネルの中に受け取られる。IDC側の端56はキャリヤ26の後部または背後の端におさまり、各接点は二股に分かれていて、間に狭いスロットが形成されているデュアルの長く延びた刃先を含む。そのデュアルの刃先のチップはケーブルからの絶縁された線を受け取り易くするように面取りされており、その刃先の内側のエッジは導体の絶縁を切り通すための鋭いエッジを備えている。ループ側の端54は通信用プラグ20の中に補正のクロストークが生じるように設計される主要な手段である。ループ側の端54は密接して配置され、一連の、すなわち、配列の誘導性のループが形成され、それによって1つのループの中の電気的に交互に流れる電流が隣のループの中の電流をトリガする電磁場を発生する。その電磁場の方向と電流の方向とは関連している。さらに、ループ54は実質的に平行の平面内に互いに配置され、それによって最大の誘導性の相互作用が発生する。また、この領域における導体の接近によって、導体間のキャパシタンスが発生し、それがクロストークを発生する。
【0016】
したがって、プラグの設計者は発生される相補性のクロストークの量を調整するためにループ54を含む、長さL1 、L2 、L3 によって定義されている領域内において自由に設計できるいくつかのパラメータを有する。第1のパラメータはどの導体がキャリヤ26のトップ57に沿って走り、どの導体がボトム59に沿って走るかの選択である。図1および図2に示されているように、導体38、40、50、および52(すなわち、ペアIIおよびIV)は端54が突出部分の周囲にループしてキャリヤ26のボトム59上で終端するように、キャリヤ26のトップ57に沿って延びている。逆に、導体44、46、42、および48(すなわち、ペアIおよびIII )は端54が突出部分の周囲をループしていて、キャリヤ26のトップ57に沿って終端しているキャリヤ26のボトム59に沿って延びている。導体38、40、50および52においては、電流はキャリヤ26のトップ57に沿ってのみ流れ、そして導体44、46、22、および48においては、電流はキャリヤ26のボトム59に沿って、そしてキャリヤ26のフロントまたは突出部分の上に(すなわち、長さL2 に沿って)流れる。前記のように、電磁場、したがって、誘導的に結合されたクロストークは導体の中の電流に直接関連している。また、容量性の結合はそれぞれの導体の相互の接近している度合いに関連付けられる。したがって、導体の位置を慎重に選択することによって、ほぼ最適のクロストーク伝導が実現され、それは他のパラメータの選択によってさらに最適化することができる。1つの好適な実施形態として特定の一組の導体の場所が開示されている。クロストークの伝導がここに示されているように最適化される他のコンダクター配置の組を使っている実装は、本発明の精神の範囲内にあることを理解されたい。
【0017】
第2に、ペア44−46および42−48の誘導性のループが密接して並べられる長さL4 を調整することができる。これはループ54の領域内のペア44−46と42−48との間に発生される誘導的に結合されるクロストークおよび容量的に結合されるクロストークの量に直接影響する(すなわち、L1 、L2 、およびL3 に沿って)。第3に、8本のすべての導体の電流の流れていない延びた部分の長さL5 を独立に変えてそれぞれの容量性結合を変えることができる。通信用プラグ20におけるクロストークを管理するための第4のパラメータは、キャリヤ26の設計およびキャリヤ26が作られる材料である。キャリヤ26は、一般にプラスチックなどの誘電体材料から作られ、それは容量を増やし、したがって、導体ペア間のクロストークを増加させる。実質的にすべての相補性クロストークを通信用プラグ20の突出部分またはフロントにおいて発生し、プラグのボディにおけるクロストークを最小化し、プラグにおける相補性クロストークとギャップまたはコネクタからの補正クロストークとの間の伝播遅延を最小化することが望ましい。したがって、キャリヤ26は、図1の中でL6 として識別されている領域における導体24の電気的分離を最大にするように設計され、その領域はループ側の端54の終端から始まり、導体24のIDC側の端まで延びている。
【0018】
この分野の技術に熟達した人であれば、本発明は通信用プラグにおける相補性クロストークを、主として長さL1 、L2 、およびL3 によって定義される領域に沿って、そして誘導性のループの端54を通して、そしてこの領域内のキャパシタンスのアンバランスによって発生することが理解される。相補性クロストークは、通信用プラグ20がジャックまたはコネクタのジャック・スプリングと噛み合っている場所のジャンクションにおいて発生され、したがって、信号の伝播遅延が最小化され、適切な補正技法を備えたシステムにおけるクロストークの消去が容易になるので有利である。
【0019】
適切な相補性クロストークを発生する他に、プラグ20とそのジャックの噛み合わされた組合せは、国際電気標準会議(IEC)および電気通信工業会(TIA)によって発行された標準の中に規定されているある種のリターン損失の条件を満足する必要がある。これらの標準はプラグのインピーダンスにおいて実効的に制限を課す。さらに、噛み合っている通信用プラグとジャックまたはコネクタのリターン損失を最小化するために、接続点のインピーダンスはそれと一緒に使われているケーブリングのインピーダンスとマッチする必要があることもよく知られている。したがって、ジャックまたはコネクタとプラグ20との噛み合された組合せのインピーダンスを管理するため、そしてIECおよびTIAの標準に適合させるために、容量性のプレート60aおよび60bが導体48および42(すなわち、ペア42−48)にそれぞれ設けられている。誘電率の高いプラスチックから普通は作られている誘電体スペーサ62がプレート60aと60bを分離してキャパシタを形成する。誘電体スペーサ62はプレート60aと60bとの間に摩擦によって保持するか、あるいは接着剤で固定することができる。キャリヤ26のボトム59は、プレート60a、60bおよびスペーサ62を受け取るための凹んだ領域64を含む。プレート60aおよび60bを隔てるために他の手段も使うことができる。たとえば、スペーサ62の役割を果たすために、プレート60aの下に誘電性の接着テープを使うこともよく行われる。プレート60aおよび60bのサイズ、誘電体スペーサ62のサイズ、およびスペーサ62が作られる材料のタイプは、すべて容量のレベルを調整するために変更することができる。さらに、プレート60aおよび60bは代わりにディスクリート部品から設計することができ、そしてキャリヤ26からの適切なサポートを付けて所望の導体に近接して配置することができる。
【0020】
誘電体スペーサ62によって導体48が図2および図3Aに示されているように、ペア44−46および42‐48の中の残っている導体から僅かにオフセットされることに留意されたい。実際の技術に熟達した人であれば、通信用プラグ20の中に現われるインピーダンスおよび容量を調整するために、代わりのプレートの設計、容量性の領域を形成するための導体の密接した配置、および導体24および/またはキャリヤ26の両方の空間的構成を変える可能性のある導体24の中の抵抗性の領域の設計などの代わりの手段が使えることが分かる。
【0021】
本発明は、ここでは多芯のケーブルに対する通信用プラグにおいて実施されるように説明されてきた。前記から、通信用プラグはそのプラグが噛み合うジャックまたはコネクタの特性にマッチするように相補性クロストークを発生させるために、設計プロセスの間に考えておくことができることは容易に分かる。しかし、最も重要なのは、相補性クロストークはジャックまたはコネクタの中のジャックのスプリングと導体が噛み合う場所のプラグの突出部分またはフロントにおいて相補性クロストークが発生され、したがって、信号の伝播遅延が最小化され、そしてクロストークの補正設計の有効性が最大化される。相補性クロストークのレベルを固定するために、プラグの設計および製造の段階において調整することができるいくつかの設計可能なパラメータが識別される、。
【0022】
詳細説明の締めくくりとして、この分野の技術に熟達した人(当業者)であれば、本発明の原理から実質的に逸脱することなしに、この好適な実施形態に対して多くの変更および修正が可能であることに留意されたい。そのような変更および修正はすべて、添付の特許請求の範囲に示されているように本発明の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による通信用プラグの等尺性の分解組立図である。
【図2】プラグの下側を示す図1の通信用プラグの等尺性の分解組立図である。
【図3A】図1のライン3A’−3A’に沿って取られた図1の通信用プラグの立面図であり、導体の絶縁変位コネクタ(IDS)の端の配置を示す図である。
【図3B】図1のライン3B’−3B’に沿って取られた、図1の通信用プラグの立面図であり、そのプラグの突出部分またはフロント・エンドにおける導体の配置を示す図である。
Claims (19)
- ジャックへケーブルを相互接続するための通信用プラグであって、前記通信用プラグが、
トップ・サイド、ボトム・サイド、ジャックと噛み合うように適合されたフロント・エンド、及びケーブルと噛み合うように適合されたバック・エンドを有する誘電性のキャリア、
前記キャリア上に配置された導体の第1及び第2のグループであって、前記導体のそれぞれが第1のエンドと第2のエンドを有し、導体の前記第1のグループの前記導体のそれぞれの第1のエンドが前記キャリアの前記バック・エンドに隣接して配向され、導体の前記第1のグループの前記導体のそれぞれが前記キャリアの前記フロント・サイドの周囲に前記キャリアの前記ボトム・サイドに沿って前記キャリアの前記バック・エンドから延び、前記キャリアの前記トップ・サイドにおいて終端し、導体の前記第1のグループの第2のエンドのそれぞれが前記キャリアの前記フロント・サイドと前記キャリアの前記バック・エンドの間に配向されるようになっており、
導体の前記第2のグループのそれぞれの前記第1のエンドが前記キャリアの前記バック・エンドに隣接して配向され、導体の前記第2のグループの前記導体のそれぞれが前記キャリアの前記フロント・サイドの周囲に前記キャリアの前記トップ・サイドに沿って前記キャリアの前記バック・エンドから延び、前記キャリアの前記ボトム・サイドにおいて終端し、導体の前記第2のグループの前記第2のエンドのそれぞれが前記キャリアの前記フロント・サイドと前記キャリアの前記バック・エンドのあいだに配向されるようになっていることを特徴とする通信用プラグ。 - 請求項1記載の通信用プラグであって、前記導体の電気的な分離が、導体の前記第1のグループの前記第2のエンドと導体の前記第2のグループの前記第1のエンドの間の領域において最大化されるものであって、前記導体のクロストークが前記キャリアの前記フロント・エンドに向かって集中されることを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項1記載の通信用プラグであって、前記導体の前記第1のエンドのそれぞれは絶縁変位コネクタとして構成されることを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項1記載の通信用プラグであって、前記導体上に配置され、ケーブルの公称インピーダンスへプラグ及びジャックのシステムのインピーダンスをマッチさせるための手段をさらに含むことを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項4記載の通信用プラグであって、ケーブルの公称インピーダンスへプラグ及びジャックのシステムのインピーダンスをマッチさせるための前記手段が前記導体の一つに配置された第1のプレートと前記導体の他の一つに配置された第2のプレートを含み、前記第1および第2のプレートが実質的に平行であることを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項5記載の通信用プラグであって、さらに前記第1及び第2のプレートを隔てるための手段を含むことを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項6記載の通信用プラグであって、前記隔てるための手段が誘電性プラスチック製のスペーサであることを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項6記載の通信用プラグであって、前期隔てるための手段が誘電性のテープであることを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項1記載の通信用プラグであって、前記第1のグループが2つの導体ペアを含み、前記第2のグループが2つの導体ペアを含むことを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項9記載の通信用プラグであって、導体の前記第1のグループが導体の前記第2のグループの間に挿入されることを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項9記載の通信用プラグであって、前記導体上に配置され、ケーブルの公称インピーダンスへプラグ及びジャックのシステムのインピーダンスをマッチさせるための手段をさらに含むことを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項11記載の通信用プラグであって、ケーブルの公称インピー ダンスへプラグ及びジャックのシステムのインピーダンスをマッチさせるための前記手段が第1の前記導体上に配置された第1のプレート、及び第2の前記導体上に配置された第2のプレートを含み、前記第1及び第2のプレートが実質的に平行であることを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項12記載の通信用プラグであって、前記第1のプレートが前記導体ペアの一つの内の前記導体の一つ上に配置され、前記第2のプレートが前記導体ペアの同じ一つの内の他の前記導体上に配置されることを特徴とする通信用プラグ。
- 複数のワイヤを含んでいるケーブルを終端するための通信用プラグであって、前記通信用プラグが、
トップ・サイド、ボトム・サイド、ジャックと噛み合わせのためのフロント・エンド、及びケーブルとの接続のためのバック・エンドを有するキャリア、
前記キャリア上に配置された複数の導体であって、前記導体のそれぞれが第1のエンド及び第2のエンドを有し、前記導体の少なくとも一つが前記フロント・エンドの周囲に前記トップ・サイドに沿って前記バック・エンドから延び、前記キャリアの前記ボトム・サイドに沿って終端し、その第1のエンドは前記キャリアの前記フロント・エンドと前記バック・エンドの間の前記ボトム・サイド上に配置されるようになっており、及び、前記導体の少なくとも一つが前記フロント・エンドの周囲に前記ボトム・サイドに沿って前記バック・エンドから延び、前記キャリアの前記トップ・サイドに沿って終端し、その第1のエンドは前記キャリアの前記フロント・エンドと前記バック・エンドの間の前記トップ・サイド上に配置されるようになっており、前記導体はケーブル中のワイヤとの電気的接続を確立するために構成され、
相補性クロストークのレベルを固定するための手段、及び、
前記プラグがジャックに噛み合わされるときに、前記キャリアの前記フロント・エンドにおいて前記導体がジャックのスプリング端子に噛み合うことができるように形成された複数のスロットを有していて、前記キャリアを受け取るためのハウジングを含むことを特徴とする通信用プラグ。 - 請求項14記載の通信用プラグであって、相補性クロストークのレベルを固定するための前記手段が前記導体の第1のものの上に配置された第1のプレート、及び前記導体の第2のものの上に配置された第2のプレートを含み、前記第1及び第2のプレートが実質的に平行であることを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項14記載の通信用プラグであって、相補性クロストークのレベルを固定するための前記手段が前記導体の少なくとも一つに近接して配置された第1及び第2のプレートを含み、前記第1及び第2のプレートが実質的に平行であることを特徴とする通信用プラグ。
- ジャックへケーブルを相互接続するための通信用プラグであって、前記通信用プラグが、
誘電性のキャリアであって、前記キャリアがトップ・サイド、ボトム・サイド、ジャックと噛み合うように適合されたフロント・エンド、及びケーブルと噛み合うように適合されたバック・エンドを有し、
前記キャリア上に配置された第1及び第2の導体であって、前記導体のそれぞれが第1のエンド及び第2のエンドを有し、前記第1の導体の前記第1のエンドが前記キャリアの前記バック・エンドと前記ボトム・サイドに隣接して配向され、前記第1の導体は前記キャリアのフロント・サイドの周囲に、前記キャリアの前記ボトム・サイドに沿って延び、前記キャリアの前記トップ・サイドにおいて終端し、前記第1の導体の前記第2のエンドが前記キャリアの前記フロント・サイドと前記第1の導体の前記第1のエンドの間に配向されており、及び
前記第2の導体の前記第1のエンドが前記キャリアの前記バック・エンドと前記トップ・サイドに隣接して配向され、前記第2の導体は前記キャリアの前記フロント・サイドの周囲に前記キャリアの前記トップ・サイドに沿って延び、前記キャリアの前記ボトム・サイドにおいて終端し、前記第2の導体の前記第2のエンドは前記キャリアの前記フロント・サイドと前記第2の導体の前記第1のエンドの間に配向されていることを特徴とする通信用プラグ。 - 請求項17記載の通信用プラグであって、前記プラグが前記キャリアの前記ボトム・サイドに隣接して配置された第1のプレートと第2のプレートを有し、前記第1及び第2のプレートは互いに実質的に平行であり、前記導体の少なくとも一つと電気的に通信し、前記第1及び第2のプレートが前記導体のインピーダンスを固定するように構成されていることを特徴とする通信用プラグ。
- 請求項17記載の通信用プラグであって、前記第1の導体が導体の第1のグループの内の一つであり、前記第2の導体が導体の第2のグループの内の一つであり、導体の前記第1のグループは導体の前記第2のグループの間に挿入されていることを特徴とする通信用プラグ。
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