JP3774560B2 - Method of attaching lining to fuel cell and gas manifold of fuel cell - Google Patents

Method of attaching lining to fuel cell and gas manifold of fuel cell Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池に係り、特に、ガスマニホールドのリン酸腐食を防止すべく改良を施した燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、天然ガスやメタンガス等の炭化水素系燃料を改質して得られた水素と酸化剤である空気とを燃料電池本体内に供給し、リン酸液等の電解質を介して電気化学的反応を行うことにより電気エネルギーを発生させるものであり、上記の発電機能を有する単電池が複数個積層された積層体構造(セルスタック構造)を成している。
【0003】
図30は、従来から用いられている燃料電池のセルスタック構造を示す分解斜視図である。すなわち、燃料電池本体の単電池1は、電解質を保持したマトリックス層2の一面側に、図中矢印A方向に水素が供給される燃料極3を配設し、他面側に、図中矢印B方向に空気が供給される空気極4を配設し、その燃料極3及び空気極4にそれぞれ溝付き電極基材5、6を積層し、その溝付き電極基材5、6のいずれか一方にセパレータ7を積層することにより構成されている。そして、この単電池1が複数個積層される毎に冷却板8が挿入されて一つのサブスタック9が構成され、このサブスタック9を多数個積層してセルスタック10が構成されている。また、前記セルスタック10の最上部と最下部には、それぞれ締め付け板11が取付けられ、セルスタック10と上下締め付け板11とは、タイロッド12により締め付けられ、電池積層体13として一体化されている。
【0004】
さらに、上記のように構成された電池積層体13の4側面には、図31に示すように、燃料ガスと空気とが互いに直交する方向に流通するように、一対の燃料ガスマニホールド15a、15b、及び一対の空気ガスマニホールド16a、16bがそれぞれ対向する位置に取付けられている。また、前記電池積層体13と各ガスマニホールド15a、15b、16a、16bとの当接面には、空気や燃料ガスの漏洩による発電効率の低下等の問題の発生を未然に防ぐために、ガスケット18が設けられている。
【0005】
ところで、前記ガスマニホールド15a、16aにそれぞれ燃料と空気が供給されると、セルスタック10を構成する単電池1のマトリックス層2や溝付き電極材5、6に含浸されているリン酸の一部が、燃料ガスや空気の流れの中に拡散し、リン酸蒸気の状態でセルスタック外(すなわち、ガスマニホールド内)に排出される。
【0006】
しかし、ガスマニホールドの温度はセルスタック温度よりも若干低いため、ガスマニホールド内に排出されたリン酸蒸気の一部は凝縮し、ガスマニホールドの内壁に付着する。このように、リン酸を含んだ燃料ガスと空気が金属製ガスマニホールドの内面に直接接触すると、高温状態においては金属製ガスマニホールドは激しく浸食され、すぐに孔があくおそれがあった。
【0007】
このような欠点を解消すべく、リン酸からガスマニホールドを保護する方法として、USP−4950563号に示されたようなフッ素系樹脂をガスマニホールドの内面にコーティングする方法が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フッ素系樹脂をガスマニホールドの内面にコーティングする方法には、以下に述べるような問題点があり、ガスマニホールドのリン酸腐食を完全に防止することは困難であった。
【0009】
すなわち、フッ素系樹脂をガスマニホールドの内面にコーティングする方法では、ピンホールからのリン酸の侵入という問題や、樹脂コーティングの線膨脹係数がガスマニホールドの10倍程度もあるため、起動停止や負荷変動に依る温度変化の繰り返しで、樹脂コーティングの密着不良が生じ、コーティングが剥離するといった問題があった。
【0010】
また、コーティングは比較的塗膜が薄いため、リン酸が浸透しやすく、母材を腐食させてしまうといった問題を有しており、信頼性にも欠けていた。さらに、コーティングの信頼性をあげるためには、塗膜の厚さを増す必要があり、加熱・塗布・冷却工程を多数回繰り返さなければならず、加工時間と加工工数が嵩むこととなっていた。さらに、コーティングの処理工程は、ガスマニホールドの製作工程とシリーズになっているため、工期短縮の阻害要因ともなっていた。
【0011】
また、燃料電池の運転中に万一コーティングが破れ、剥離等の異常が生じた場合、短時間にこれを検出することができず、ガスマニホールドの腐食や電気絶縁不良に発展する恐れがあった。
【0012】
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解消するために提案されたもので、その第1の目的は、耐リン酸性及び電気絶縁性に優れ、長期的に十分な耐腐食性を有する燃料電池を提供することにある。また、第2の目的は、内張りしたライニングの破損を防止した燃料電池及び燃料電池用ライニングの製造方法を提供することにある。第3の目的は、内張りしたライニングの健全性を確認する手段を備えた燃料電池を提供することにある。
【0013】
第4の目的は、信頼性の高い、燃料電池のガスマニホールドへのライニング取り付け方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の燃料電池は、燃料電池を構成する電池積層体の側面に配設されるガスマニホールドの内面に、耐リン酸性樹脂シートを前記ガスマニホールドの内面形状に合わせて成形加工したライニングをルーズに取り付け、このライニングは、予め、前記燃料電池運転時におけるほぼ熱膨張分、前記ガスマニホールドの内面形状より小さく成形されていることを特徴とするものである。
【0015】
上記のような構成を有する請求項1に記載の発明によれば、ガスマニホールドの内面全体を、その内面形状に合わせて成形加工した耐リン酸性樹脂シートから成るライニングで被覆することができるので、金属製ガスマニホールド母材のリン酸腐食を防ぐことができる。また、予めライニングをガスマニホールドの内面形状に合わせて成形加工しておくことができるので、ガスマニホールドとは別工程でライニングを製作でき、工期の短縮を図ることが可能となる。また、ガスマニホールド内部の温度が上昇してライニングが膨張した場合であっても、ライニングはガスマニホールドの内面の大きさ・形状に合致するので、ライニングに亀裂を生じさせるような負荷がかかることを防止することができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートが、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合)樹脂シート、或いは、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合)樹脂シートであることを特徴とするものである。また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートが、PTFE(四フッ化エチレン)樹脂シートであることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項2または請求項3に記載の発明によれば、リン酸の透過量が少なく、耐熱温度及び機械的強度に優れたライニングを形成することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートに、雌ホックあるいは雄ホックのいずれかを取り付け、また、ガスマニホールド内面の所定の位置に、前記ライニングに取り付けられたホックと係合する雄ホックあるいは雌ホックを取り付けたことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項4に記載の発明によれば、簡単な固定手段により、ライニングをガスマニホールドに着脱可能に支持することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の燃料電池において、前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートに穴あきパッチを取り付け、前記シートとパッチとの間に雌ホックあるいは雄ホックのいずれかを移動可能に取付けたことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項5に記載の発明によれば、ライニングをガスマニホールドにルーズに取り付けることができるので、ライニングとガスマニホールドの熱膨脹差を吸収することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートの厚さを、0.1mm〜1mmとしたことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項6に記載の発明によれば、リン酸の透過量を低減し、優れた機械的強度及び電気絶縁性を維持したライニングを形成することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートのコーナ部の接合代を、1mm〜10mmとしたことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項7に記載の発明によれば、ライニングの接合部の強度を向上させることができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記ライニングとガスマニホールドの間の圧力を監視することができる圧力監視手段を設けたことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項8に記載の発明によれば、ライニングの健全性を監視することができる。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記ライニングが、耐リン酸性樹脂シートの四隅コーナー接合部の切欠部を138±3度の角度に切断し、前記切欠部を対向圧着接合した後、鍔付き箱状に形成されていることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項9に記載の発明によれば、ガスマニホールドの四隅部及び鍔部の形状に合致したライニングを形成することができる。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記ガスマニホールドのガス給排用フランジ部に、フランジカバーを取り付けたことを特徴とするものである。請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の燃料電池において、前記フランジカバーが、前記ライニング用耐リン酸性樹脂シートの底面と加熱圧着により接合されていることを特徴とするものである。請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の燃料電池において、前記フランジカバーは、リング状に形成した前記ライニング用耐リン酸性樹脂シートの開口側端部を押圧成形したものであることを特徴とするものである。請求項13に記載の発明は、請求項10に記載の燃料電池において、前記フランジカバーが、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合)樹脂シートから構成されていることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項10乃至請求項13に記載の発明によれば、ガスマニホールドのフランジ部にもフランジカバーを取り付けることにより、フランジ部におけるリン酸腐食を防止することができる。
【0024】
請求項14に記載の発明は、請求項1記載の燃料電池において、前記ライニングが、燃料側ガスマニホールドにより形成される内部空間を区画するデバイダー部分にも取り付けられていることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項14に記載の発明によれば、燃料側ガスマニホールドのデバイダー部分もライニングで被覆されるので、燃料側ガスマニホールドのリン酸腐食をより完全に防止することができる。
【0025】
請求項15に記載の発明は、請求項1記載の燃料電池において、前記耐リン酸性樹脂シートの外周辺部が、ガスマニホールドの周辺部の鍔部に沿って折り曲げられ、ガスマニホールド鍔部と共にクランプで挟み込み固定されていることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項15に記載の発明によれば、ガスマニホールドの周辺端部をも、耐リン酸性樹脂シートから成るライニングで完全に被覆することができるので、金属製ガスマニホールド母材のリン酸腐食をより効果的に防止することができる。
【0026】
請求項16に記載の発明は、請求項1記載の燃料電池において、前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートの厚さを、電池積層体の側面に配設される各ガスマニホールドにおけるリン酸排出量に基づいて変化させたことを特徴とするものである。また、請求項17に記載の発明は、請求項1記載の燃料電池において、空気供給側ガスマニホールドを内張りするライニングの厚さを、他の部分を内張りするライニングの厚さより薄くしたことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項16及び請求項17に記載の発明によれば、電池積層体の側面に配設される各ガスマニホールドにおけるリン酸排出量に基づいて、樹脂シートの厚さを変化させることにより、合理的且つ確実にリン酸の透過を防止することができる。
【0027】
請求項18に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記ガスマニホールドの少なくとも内面に耐熱塗料を塗布したことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項18に記載の発明によれば、ガスマニホールドの少なくとも内面に耐熱塗料を塗布することにより、ライニングと金属製ガスマニホールドとの接触面がより滑らかとなる。
【0028】
請求項19に記載の発明は、請求項8に記載の燃料電池において、前記圧力監視手段は、ガスマニホールドに設けられた圧力測定用プラグを介して一側端開口が接続される圧力引き出しチューブの他側端開口が水中に挿入されて成ることを特徴とするものである。また、請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の燃料電池において、前記圧力引き出しチューブの前記他側端開口が大気中に開放された状態でU字形状配置部を形成し、少なくともこのU字形状配置部内には水を充填したことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項19及び請求項20に記載の発明によれば、ライニングの健全性を監視することができる。
【0029】
請求項21に記載の発明は、請求項8記載の燃料電池において、前記圧力監視手段が、ガスマニホールドに設けられた圧力測定用プラグを介して一側端開口が接続される圧力引き出しチューブの他側端開口に、圧力計を接続して成ることを特徴とするものである。また、請求項22に記載の発明は、請求項8記載の燃料電池において、前記圧力監視手段が、ガスマニホールドに設けられた圧力測定用プラグを介して一側端開口が接続される圧力引き出しチューブの他側端開口に、流量計を接続して成ることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項21及び請求項22に記載の発明によれば、ライニングの健全性を常時自動監視することができる。
【0030】
請求項23に記載の発明は、請求項1記載の燃料電池において、前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートのガスマニホールド側面被覆部を延長し、隣接するガスマニホールドのライニング端部と接合して、電池積層体コーナー部を被覆したことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項23に記載の発明によれば、電池積層体からの可燃ガスのリークを防止することができる。
【0031】
請求項24に記載の燃料電池のガスマニホールドへのライニング取り付け方法は、請求項1に記載の発明を方法の観点から捉えたものであって、燃料電池を構成する電池積層体の側面に配設されるガスマニホールドの内面に、耐リン酸性樹脂シートを該ガスマニホールドの内面形状に合わせて成形加工し、前記燃料電池運転時におけるほぼ熱膨張分、前記ガスマニホールドの内面形状より小さく構成したライニングをルーズに取り付けたことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項24に記載の発明によれば、ガスマニホールドの内面全体を耐リン酸性樹脂シートから成るライニングで被覆することができるので、金属製ガスマニホールド母材のリン酸腐食を防ぐことができる。
【0032】
請求項25に記載の発明は、請求項24に記載の燃料電池のガスマニホールドへのライニング取り付け方法において、前記耐リン酸性樹脂シートの外周辺部を、ガスマニホールドの周辺部の鍔部に沿って折り曲げ、ガスマニホールド鍔部と共にクランプで挟み込み固定することを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項25に記載の発明によれば、ガスマニホールドの周辺端部をも、耐リン酸性樹脂シートから成るライニングで完全に被覆することができるので、金属製ガスマニホールド母材のリン酸腐食をより効果的に防止することができる。
【0033】
請求項26に記載の燃料電池のガスマニホールドへのライニング取り付け方法は、請求項4に記載の発明を方法の観点から捉えたものであって、耐リン酸性樹脂シートを燃料電池のガスマニホールドの内面形状に合わせて、且つ燃料電池運転時におけるほぼ熱膨張分、前記ガスマニホールドの内面形状より小さく成形加工してライニングを形成し、該ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートに、雌ホックあるいは雄ホックのいずれかを取り付け、また、ガスマニホールド内面の所定の位置に、前記ライニングに取り付けられたホックと係合する雄ホックあるいは雌ホックを取り付け、両ホックを係合させることにより、ガスマニホールドにライニングをルーズに取り付けることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項26に記載の発明によれば、簡単な固定手段により、ガスマニホールドに耐リン酸性樹脂シートから成るライニングを着脱可能に取り付けることができるので、金属製ガスマニホールド母材のリン酸腐食を防ぐことができる。
【0034】
請求項27に記載の発明は、請求項26に記載の燃料電池のガスマニホールドへのライニング取り付け方法において、前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートの外周辺部を、ガスマニホールドの周辺部の鍔部に沿って折り曲げ、ガスマニホールド鍔部と共にクランプで挟み込み固定することを特徴とするものである。
【0035】
上記のような構成を有する請求項27に記載の発明によれば、ガスマニホールドの周辺端部をも、耐リン酸性樹脂シートから成るライニングで完全に被覆することができるので、金属製ガスマニホールド母材のリン酸腐食をより効果的に防止することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0037】
[1.第1実施形態]
本実施形態は、燃料電池のガスマニホールドの内面全体を、耐リン酸性樹脂シートからなるライニングで被覆したものである。
【0038】
[1−1.第1実施形態の構成]
すなわち、本実施形態においては、図1に示したように、耐リン酸性樹脂シートをガスマニホールドの内面形状に合わせて成形し、所定の箇所(四隅、フランジ部等)を接合することにより、箱状のライニング20を形成する。そして、このライニング20を、図31に示したような電池積層体13の4側面に取り付けられるガスマニホールドの内面に取り付けることにより、ガスマニホールドの内面を内張りする。なお、前記耐リン酸性樹脂シートをガスマニホールドの内面形状に合わせて成形する場合、燃料電池運転時におけるほぼ熱膨張分だけ、ガスマニホールドの内面形状より小さく成形する。
【0039】
なお、図1は、空気側ガスマニホールドの内面に取り付けられるライニングを示したものであり、所定の位置に後述するフランジカバー23及びパッチ45が取り付けられている。また、前記ライニング20は、図2に示すように、ガスマニホールドの四隅部及び鍔部に対応する折り上げ部分に設けられた接合部25を接合することにより、箱状に成形される。さらに、図3は、空気側ライニングを構成するPFA樹脂シート22の展開図を示したものであり、また、図4は、図3のY部の拡大図を示したものである。すなわち、前記接合部25は、ガスマニホールドの四隅部及び鍔部の形状に合わせて、138±3度の角度に切り欠かれている。そして、図5及び図6に示したように、ライニングを構成するPFA樹脂シート22は、その接合部25において互いに拝み合わせで圧着接合されている。なお、図中"m"は接合代を示している。
【0040】
すなわち、耐リン酸性樹脂シートからなるライニング20は、ガスマニホールド内面での熱膨張差を考慮して、図7に示すように、ガスマニホールド30よりほぼその伸び差分L/2小さめになるように、四隅のコーナ部で箱状に成形・接合されている。
【0041】
[1−1−1.耐リン酸性樹脂シートの材質]
本発明のライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートとしては、リン酸の透過性が少ない方がライニングシートとして厚さを薄くでき、且つ経済的でもある。そこで、本発明者等は、ライニングを構成するのに適した耐リン酸性樹脂シートを選定すべく、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合)樹脂シート、PTFE(四フッ化エチレン)樹脂シート及びFEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合)樹脂シートについて、リン酸の透過性を検討した。
【0042】
その結果は図8に示したとおりであり、リン酸の透過性の低いPFA樹脂シート、或いは、FEP樹脂シートをライニングシート材料として用いることが望ましい。なお、図8に示したとおり、PFA樹脂シートとFEP樹脂シートは透過性の点では同等であるが、耐熱温度と機械的強度の面ではPFA樹脂シートの方が優れているため、PFA樹脂シートを用いることが、より望ましい。また、PTFE樹脂シートも、PFA樹脂シートより透過性の点で劣るが、機械的強度が高いので、起動停止が頻繁な場合の使用に効果的であり、これをライニングシート材料として用いることも可能である。
【0043】
[1−1−2.フランジ部の構成]
図9は空気側ガスマニホールド用ライニング(以下、空気側ライニングと称する)20の平面図、図10は図9に示したフランジ部のB−B断面図、図11は図10のC部の拡大図を示したものである。すなわち、図9〜図11に示したように、ガスマニホールド30のフランジ31は、ウェルド(溶接)によりガスマニホールド30に一体化されて形成されており、また、ライニング20は、ガスマニホールドのフランジ31の位置・形状に合わせて円形に切り欠かれている。一方、ガスマニホールドのフランジ31の内面には、フランジカバー23が内張りされており、そのフランジカバー23とライニング20とが、図11に示すY部で接合されている。
【0044】
また、図12(A)は燃料出口側ガスマニホールド用ライニング(以下、燃料側ライニングと称する)21の平面図、図12(B)は斜視図を示したものである。さらに、図13(A)は図12に示した燃料出口フランジ部のG−G断面図、図13(B)は燃料出口フランジ部の斜視図を示したものである。すなわち、図12及び図13に示したように、燃料出口側ガスマニホールド32のフランジ33は、ウェルドによりガスマニホールド32に一体化されて形成されており、また、ライニング21は、ガスマニホールドのフランジ33の位置・形状に合わせて円形に切り欠かれている。一方、ガスマニホールドのフランジ33の内面には、フランジカバー24が内張りされており、そのフランジカバー24とライニング21とが、図13(A)に示すZ部で接合されている。なお、図13中、34は燃料ガスをターンさせるために設けられているデバイダーであり、その内面もライニング21によって被覆されている(次項参照)。
【0045】
また、前記フランジカバー23、24としてはPTFEの機械加工品が用いられ、上述したようにそれぞれライニング用耐リン酸性樹脂シート20、21の底面と加熱溶着により接合されて、ライニングのフランジ部を構成している。なお、前記フランジカバー23、24は、ライニング用耐リン酸性樹脂シートをリング状に形成後、鍔を前記リングの開口側端部を押圧成形して作ることもでき、この方法によれば経済性は大幅に向上する。また、フランジカバー23、24の材質をPFA樹脂シートにすることにより、リン酸の耐透過性が改善され、さらに薄肉とすることができるので、接合性もさらに改善される。
【0046】
[1−1−3.デバイダー部の構成]
図13に示したように、燃料出口側ガスマニホールド32には、燃料ガスをターンさせるために、ガスマニホールドの内部空間を縦軸方向に区画するデバイダー34が設けられている。そして、燃料側ライニング21は、このデバイダー部をも被覆している。また、図14は、燃料出口側ガスマニホールド32に燃料側ライニング21を被覆した状態を示す斜視図である。すなわち、燃料側ライニング21は、燃料ガスマニホールド32の中を2つの部屋に仕切るデバイダー34の部分をも覆うように成形・接合されている。なお、図中a〜eは、燃料側ライニング21の接合順を示している。
【0047】
[1−1−4.ガスマニホールド周辺端部の構成]
次に、図15(A)(B)はガスマニホールドの周辺部を示す断面斜視図であり、上記図9及び図12のE−E断面を示すものである。すなわち、図15(A)に示したように、ガスマニホールド30、32の周辺端部では、それぞれライニング20、21を折り返してガスマニホールドの周辺端部を覆い、その上から断面形状がU型のプラスチッククランプ36により適当な間隔で挟むことにより、ライニング20、21をガスマニホールド30、32に固定している。また、図15(B)に示したように、同様にライニング20、21を折り返してガスマニホールドの周辺端部を覆い、その上からPFA短冊シート38を介し金属クランプ39により適当な間隔で挟むことにより、ライニング20、21をガスマニホールド30、32に固定しても良い。なお、ライニング20、21の周辺端部には、全周にわたって耐熱テープ37が取り付けられ、ライニング20、21と共にガスマニホールド30、32のリップ部35に巻き付けられ、一体に固定されている。
【0048】
[1−1−5.ガスマニホールドとライニングの固定手段]
図16は、ライニング20、21を、その底部において、それぞれガスマニホールド30、32に支持するホック部40の構成を示す断面図であり、図9及び図12のD−D断面を示すものである。また、図17は図16の平面図である。
【0049】
すなわち、図16に示したように、ホック部40は、互いに係合する雄ホック41と雌ホック43とから構成されている。また、前記雄ホック41にはドーナツ状の薄いステンレス板42がカシメて一体化され、このステンレス板42がガスマニホールド30、32にスポットウェルドで固定されている。
【0050】
一方、雌ホック43には、ある程度剛性を有するドーナツ状のシート44がカシメて一体化され、また、ライニング20、21の裏面には、ライニングと同一の材質からなるパッチ45が、予め所定の位置に加熱圧着されている。さらに、このパッチ45には、図16及び図18に示すように、雌ホック43の半径より"G"だけ大きい孔45aがあけられている。
【0051】
そして、このパッチ45とライニング20、21の間に、前記雌ホック43と一体化されたシート44を差し込むことにより、雌ホック43をライニング20、21に対して"
G"だけ移動可能に支持することができる。このような固定手段を用いることにより、ラ
イニングをガスマニホールドにルーズに取り付けることができるので、ライニングとガスマニホールドの熱膨脹差を吸収することができる。
【0052】
なお、図16に示した例では、ガスマニホールド側に雄ホックを取り付け、ライニング側に雌ホックを取り付けているが、ガスマニホールド側に雌ホックを取り付け、ライニング側に雄ホックを取り付けても良いことは言うまでもない。また、図19はPFA樹脂シート22に前記パッチ45を加熱圧着した状態を示す斜視図であり、図20(A)(B)は、PFA樹脂シート22にそれぞれ前記フランジカバー23、24を加熱圧着した状態を示す斜視図である。さらに、ガスマニホールド30,32にこのPFA樹脂シート22を取り付けた状態を示す断面図は、すでに図10,11,13に示している。
【0053】
[1−1−6.耐リン酸性樹脂シートの厚さ…その1]
ガスマニホールドのライニングに用いる耐リン酸性樹脂シートの厚さは、金属製ガスマニホールドをリン酸から保護するために最も重要なポイントである。そこで、本発明者等は、200℃における耐リン酸性樹脂シートの厚さとリン酸の透過量の関係を調べた。
【0054】
本実験は、図21に示したような装置を用いて行った。すなわち、耐リン酸性樹脂シート51とリン酸吸収材52を重ね合わせ、これらを測定セル53によって挟持し、この測定セル53の耐リン酸性樹脂シート51側にリン酸を入れ、さらに全体を密閉容器54に入れて密閉後、乾燥器中で200℃に加熱した。そして、15000時間加熱後、リン酸吸収材52を取り出し、吸収材表面に反応したリン量を分析して透過リン酸量を求めた。
【0055】
なお、本実験においては、耐リン酸性樹脂シート51としてPFA樹脂シートを用い、その厚さは0.025〜1.5mmに変化させた。また、リン酸は濃度が95%のものを用い、リン酸吸収材として厚さ1mmの軟鋼を用いた。ただし、このリン酸吸収材が、透過したリン酸を100%近く捕捉できることは予め確認されている。
【0056】
図22は、本実験結果を示したものである。すなわち、耐リン酸性樹脂シートの厚さの増加に反比例して、リン酸透過量は減少することが判明した。特に、耐リン酸性樹脂シートの厚さが0.10mm以下では、リン酸透過量が急激に多くなり、一方、1mm以上ではリン酸透過量に顕著な差がないことが明らかになった。
【0057】
しかし、耐リン酸性樹脂シートの厚さが1mm以上ではライニング全体の重量が増加し、金属製ガスマニホールドに固定することが困難となり、材料費もほぼ重量に比例して高くなるので、コストが高くなる。また、樹脂シートを加熱、溶着する場合、厚さが1mm以上では熱伝導が悪く、シートの厚さ方向に温度分布が発生し、全体を均一に溶融させることが困難となる。すなわち、熱源に近い部分では樹脂シートの分解が始まり、熱源から遠い部分では溶融せず、シートの溶着が不完全となるため、接合部分の機械的強度が弱くなり、破損したり、その部分からガスがリークするという問題が生ずる。
【0058】
さらに、樹脂シートの燃料電池に対するもう一つの重要な機能である電池本体と金属ガスマニホールド間の電気絶縁性は、フィルムの厚さに比例して高くなる。例えば、燃料電池の場合、少なくとも定格電圧の10倍の絶縁破壊電圧が必要とすると2千ボルトである。耐リン酸性樹脂シートとしてPFA樹脂シートを使用した場合、厚さ1mmで絶縁破壊電圧は2万ボルトであるので、フィルムの厚さは少なくとも0.1mm以上必要となる。
【0059】
したがって、ガスマニホールドのライニングに用いる樹脂シートの厚さを、0.1〜1mmにすることにより、耐リン酸浸透性に優れ、電気絶縁性も確実な、信頼性の高いガスマニホールドを提供することができる。
【0060】
[1−1−7.耐リン酸性樹脂シートの厚さ…その2]
実際の電池からガスマニホールドに排出されるリン酸量について調査したところ、燃料入口、出口、空気入口、出口で大きく異なることが分かった。すなわち、リン酸は相対的に燃料側ガスマニホールドより空気側ガスマニホールドに多く排出され、また、入口側と出口側で比較すると、燃料側ガスマニホールド、空気側ガスマニホールド共、入口側より出口側の方が多い傾向があることが分かった。
【0061】
また、ガスの配流方式を加味して樹脂シートの厚さを変化させる必要がある。例えば、図23に示したようなガス配流の場合には、空気出口側のガスマニホールド30bがリン酸の排出量が最も多く、続いて燃料ターン側のガスマニホールド32c、燃料出入り口側のガスマニホールド32b、32aの順にリン酸の排出量が減少し、空気入口側のガスマニホールド30aがリン酸排出量が最も少ない。したがって、このリン酸排出量に比例させて樹脂シートの厚さを変化させることが合理的である。
【0062】
例えば、リン酸排出量の多い空気出口側>燃料ターン側>燃料出入口側>空気入口側の順に、ライニングを構成する樹脂シートの厚さを0.5mmから0.1mmに変化させることができる。このように、リン酸排出量に比例させて樹脂シートの厚さを変化させることにより、合理的かつ確実にリン酸の透過を防止することができる。
【0063】
[1−1−8.耐リン酸性樹脂シートの接合代]
続いて、本発明者等は、ライニング用耐リン酸性樹脂シートの四隅(コーナー部)の接合代について検討した。その結果、接合代が1mm以下では十分な接合強度が得られず、また、接合のバラツキにより信頼性に劣る部分が生じることが分かった。一方、接合代が10mm以上では、接合部先端が金属製ガスマニホールドの四隅に接触し、ガスマニホールド内にガスが流れた時、その圧力により接合部先端が折れ曲がり、接合部に余分な応力が集中する。例えば、剪断応力が集中した場合、接合部分のシートを損傷する危険性がある。
【0064】
また、接合強度を、2枚のシートの引き剥がしテストで調べたところ、大部分が接合距離10mm以内の部分で引き剥がされていることより、十分な接合強度を得るためには、接合距離は10mmあれば十分であることが判明した。以上のことから、ライニング用耐リン酸性樹脂シートの四隅の接合代を1〜10mmにすることにより、ライニングの強度を向上させることができ、信頼性に優れたガスマニホールドを提供することができる。
【0065】
[1−1−9.耐リン酸性樹脂シートの接合方法…加熱温度]
次に、ライニング用耐リン酸性樹脂シートの四隅の接合方法について検討したところ、樹脂シートを融点以上に加熱し、圧着する方法が適していることが判明した。すなわち、接合部分においては、2枚の樹脂シートを拝み合わせになるように重ね合わせ、重ねた合わせた先端を板状のヒーターで圧着しながら融点以上に加熱し、2枚の樹脂シートを接合する。例えば、PFA樹脂シートの場合、融点は約310℃であるが、この融点以下では2枚のシート間の分子同士の絡みが不十分なため、接合が不完全となる。一方、融点以上に加熱し、圧着することにより、2枚のシート間の分子同士が十分に絡み合い、完全に接合されると考えられる。
【0066】
このように、ライニング用耐リン酸性樹脂シートの四隅を接合する場合、樹脂シートを融点以上に加熱し、圧着することにより確実な接合が可能となるので、ライニングの強度を向上させることができ、信頼性の高いガスマニホールドを提供することができる。
【0067】
なお、接合時の加熱温度は、PFA樹脂シートの融点〜400℃の範囲内であることが望ましく、完全に接合するには、315〜340℃であることが望ましい。その理由は、接合時の加熱温度が315℃以下では、温度分布により局部的に温度が310℃以下になる恐れがあり、その部分の接合が不十分となるからである。また、加熱時間を長くする必要があり、経済的でないからである。一方、接合時の加熱温度が340℃以上では、PFA樹脂シートの溶融粘度が低下し、シートが流れやすくなるため、接合部の厚さが薄くなり、接合部の強度が低下するからである。さらに、接合時の加熱温度が400℃以上に上がった場合には、シート表面から分解が始まり、有害ガスを発生したり、発泡して、接合強度が極端に低下するからである。
【0068】
このように、PFA樹脂シートを接合する時の加熱温度は、少なくとも融点〜400℃の範囲内であり、好ましくは融点プラス5〜30℃で圧着することが望ましい。その結果、短時間で確実に接合することができるので、ライニングの強度を向上させることができ、また、信頼性に優れたガスマニホールドを提供することができる。
【0069】
[1−1−10.耐リン酸性樹脂シートの接合方法…加熱時間]
次に、ライニング用耐リン酸性樹脂シートを接合する場合の加熱時間について検討した結果、5秒〜300秒間加熱することが望ましいことが分かった。その理由は、加熱時間が5秒以下では、ヒータその他の部材に熱が吸収される割合が多く、そのため完全な接合ができないからである。なお、加熱時間が5秒以下の場合、不良率は50%以上であった。一方、加熱時間が300秒以上では、加熱時間が長すぎて、接合部分がクリープして薄くなり、強度が低下するからである。また、接合に長時間を要するため経済的ではないからである。これらのことから、接合における加熱時間は5秒〜300秒にすることが望ましく、その結果、信頼性に優れたガスマニホールドを提供することができる。
【0070】
[1−1−11.耐リン酸性樹脂シートの接合方法…その1]
本発明者等は、ライニング用耐リン酸性樹脂シートのコーナー部の接合方法として、最適な方法を模索すべく、種々の方法について検討を行った。すなわち、熱を加えて接合する方法としては、外部から加熱する外部加熱法と、内部から加熱する内部加熱法があるが、ここでは、外部から加熱する方法として、ヒートウェルド、インパルスウェルドを検討した。また、内部から加熱する方法として、超音波ウェルド、高周波ウェルドを検討した。
【0071】
その結果、内部から加熱する方法は、超音波ウェルド、高周波ウェルドともに、ライニング用耐リン酸性樹脂シートのコーナー部を接合することはできなかった。これは、耐リン酸性樹脂が剛直な分子から成るため、シート自身の発熱が不十分なためと考えられる。
【0072】
これに対して、外部から加熱する方法のうち、ヒートウェルドは、装置が簡単で、費用も少ない接合方法であるが、加熱して接合した後、熱板を熱いまま引き離してしまうので、接合部の強度が劣る傾向があった。また、接合強度のバラツキが大きいという欠点が判明した。
【0073】
一方、インパルスウェルドは、ヒーターの容量を小さくし、短時間に大容量の電流を流して加熱、接合し、電流遮断後も、接合部の温度が冷えるまで圧縮状態を保ち、冷却後、接合部を取り出す方法である。このインパルスウェルドによれば、短時間で接合でき、仕上がり状態も美しく、接合強度もヒートウェルドより高い傾向があった。また、接合強度のバラツキが少なく、安定した接合が可能であることが分かった。さらに、多少の温度のバラツキがあっても短時間に接合することができるので、比較的、幅広い加熱温度、加熱時間、加熱時の圧縮面圧等の条件で接合できることが分かった。これは、前記PFAのようなフッ素樹脂シートの場合、溶融粘度が高く、比較的分子量分布の幅が小さいことに基因するものと推測される。
【0074】
以上のことから、ライニング用耐リン酸性樹脂シートのコーナー部を、インパルスウェルドにより接合することにより、接合強度及び信頼性に優れたガスマニホールドを提供することができる。
【0075】
[1−1−12.耐リン酸性樹脂シートの接合方法…その2]
ライニング用耐リン酸性樹脂シートのコーナー部の接合に用いられるインパルスウェルドにおいて、接合する2枚の樹脂シートの間に、その樹脂シートより薄いPFAフィルムを挟んでインパルスウェルド接合を行うことにより、接合時間を短く、また、接合強度をより増加させることができることが判明した。
【0076】
この明確な理由は不明であるが、2枚の樹脂シートの間に挟んだPFAフィルムは、薄く熱容量が小さいため、加熱されると完全に溶融し、接着剤の役割を果たして、2枚の樹脂シートの間を完全に接合するものと推測される。
【0077】
また、2枚の樹脂シートの間に挟む薄いPFAフィルムの厚さの効果について検討した結果、0.01〜0.04mmのPFAフィルムについて強度の増加が認められた。中でも、0.025mmフィルムが最も接合強度が増加した。
【0078】
このように、2枚の樹脂シートの間に、0.01〜0.04mmのPFAフィルムを挟むことにより、インパルスウェルドによる接合強度を増加させることができ、信頼性の高い耐リン酸性のガスマニホールドを提供することができる。
【0079】
[1−1−13.耐リン酸性樹脂シートの接合方法…その3]
次に、ライニング用耐リン酸性樹脂シートのコーナー部の接合に用いられるインパルスウェルドにおいて、接合時のインパルスヒーターの圧縮面圧の検討を行った。すなわち、樹脂シートとしてPFA0.5mmシートを用い、インパルスヒーターに流す電流密度及び加圧時間を一定にし、インパルスヒーターの圧縮面圧を0.025〜0.6MPaに変化させ、接合強度を調べた。図24は、その結果を示したものであるが、図から明らかなように、インパルスヒーターの圧縮面圧が0.05〜0.2MPaの範囲に接合強度のピークがあり、それ以外では接合強度が低下する傾向を示すことが判明した。
【0080】
これは、加熱溶融したシートが接合するためには、2枚のシート間の分子が絡み合う必要があり、そのためには0.05〜0.2MPa程度の圧縮面圧が必要であるためと推測される。また、圧縮面圧が0.05MPa以下では、分子の絡み合いが不十分であり、一方、0.2MPa以上では、分子の絡み合いは十分であるが、逆に、圧縮面圧が過多となり、接合部の厚さが薄くなり、接合強度が低下したと考えられる。
【0081】
このように、インパルスウェルドによる接合において、接合時のインパルスヒーターの圧縮面圧は0.05〜0.2MPa程度が望ましく、これにより確実に接合でき、接合強度が強く、信頼性の高い耐リン酸性のガスマニホールドを提供することができる。
【0082】
[1−1−14.耐リン酸性樹脂シートの接合方法…その4]
次に、ライニング用耐リン酸性樹脂シートのコーナー部の接合に用いられるインパルスウェルドにおいて、冷却温度の影響を調べた。具体的には、接合部を何度まで冷却した後、取り出したら最も接合強度が高いかについて調べた。すなわち、樹脂シートとしてPFA0.5mmシートを用い、インパルスヒーターに流す電流密度、加熱時間、圧縮面圧を一定にし、冷却温度を変化させ、接合強度を調べた。図25は、その結果を示したものであるが、図から明らかなように、冷却温度が70〜100℃の範囲に接合強度のピークがあり、それ以外では接合強度が低下する傾向を示すことが判明した。
【0083】
これは、冷却温度が100℃以上では冷却が不十分で、溶融→固化の途中であるため接合強度が低いと考えられる。逆に、70℃以下では冷却時間が長くなり、その間に圧縮面圧を受けているため、接合部が多少クリープし、厚さが薄くなったために強度が低下したと考えられる。すなわち、溶融→固化の過程で固化の状態が確立されると考えられるガラス転移温度が70〜100℃の範囲と考えられ、ガラス転移温度以下に冷却することが望ましい。これによって、接合強度が強く、信頼性の高い耐リン酸性のガスマニホールドを提供することができる。
【0084】
[1−2.ガスマニホールドへのライニング取り付け方法の具体例]
以下、ガスマニホールドへのライニング取り付け方法の一実施例について説明する。まず、耐リン酸性樹脂シートに、ガスマニホールド形状に合った所定の熱伸びを考慮し、油性ペンで切り取り線を入れる。この時、四隅は折り曲げたときに箱状になるように(先端角度138゜)切り欠く。なお、四隅の切欠きは、箱状に折り曲げ成形した後に切り落としても良い。続いて、耐リン酸性樹脂シートをガスマニホールドに取り付けたときの固定用として、耐リン酸性樹脂シートに、数カ所以上、穴明きの小片パッチを圧着接合する。
【0085】
また、予め耐リン酸性樹脂シートを丸めてスリーブ状に圧着接合し、両端をフランジ状に加熱成形してなるフランジカバーを、ガスマニホールドの給排気用フランジ部に対応する位置に圧着接合により取り付ける。次に、耐リン酸性樹脂シートの四隅の接合部を互いに拝みあわせで圧着接合する。そして、四隅に合わせて四辺を折り曲げ、箱状に成形してライニングを形成する。
【0086】
さらに、予め薄ステンレス板をカシメて一体化した雄ホックを、耐リン酸性樹脂シートに圧着接合した前記小片パッチに組み込む。一方、ガスマニホールドには、ドーナツ状シートをカシメて一体化した雌ホックを、スポット溶接で前記雄ホックに対応する位置に取り付ける。そして、雌ホックを取り付けたガスマニホールドに、雄ホックを取り付けた箱状のライニングを組み込むと共に、フランジカバーをガスマニホールドのフランジ部にはめ込み、ライニングの雄ホックとガスマニホールドの雌ホックを互いに係合させて固定する。
【0087】
最後に、ライニングの周辺をガスマニホールド周辺部の鍔部に合わせて折り曲げ、折り曲げたライニングの端部と、ガスマニホールドの鍔部を同時にクランプで挟み込んで各辺2箇所以上固定する。
【0088】
[1−3.第1実施形態の作用・効果]
以上述べたように、本実施形態によれば、ガスマニホールドの内面全体を耐リン酸性樹脂シートにより構成したライニングで覆うことにより、金属製ガスマニホールド母材に対してのリン酸腐食を防ぐことができる。また、ガスマニホールドの折り返し端部の寸法を十分取ることにより、電気絶縁沿面距離も十分に確保することができるので、耐リン酸性と電気絶縁性の高いガスマニホールドとすることができる。
【0089】
また、ライニングをガスマニホールドに直接固定せず、熱膨脹差を十分吸収できるようにルーズに取り付けることにより、起動停止時や負荷変動における温度変化に伴うシートの熱膨脹に対応することができる。さらに、ライニングとガスマニホールドとを別々に製作できるので、工期の短縮を図ることも可能である。
【0090】
[2.第2実施形態]
本実施形態は、金属製ガスマニホールドに内張りするライニングが破損することを防止すべく、ガスマニホールドに改良を施したものである。上記第1実施形態に示したようなライニングは、その曲り部において曲り半径を小さく加工することは難しく、このためライニングの曲り部と金属製ガスマニホールドの曲り部の係合部においては、金属製ガスマニホールド側の曲げ半径を極力小さくすることが必要となる。そこで、本発明者等は、金属製ガスマニホールド側の曲げ半径について検討を重ねた結果、この曲げ半径を2mm以下にすれば、ライニングの曲り部と金属製ガスマニホールドの曲り部の係合が滑らかとなり、ライニングの破損を防止できることが分かった。
【0091】
また、金属製ガスマニホールドは曲げ加工のみでなく、一部は溶接にて形成される。特に、四隅コーナ部とこれに連なるリップ部は溶接によって形成されるため、溶接ビードの凸部がライニングを破損しないように平坦に加工することが必要となる。このため、この凸部のみグラインダーで仕上げるようにすれば、ライニングとの接触が滑らかになり、ライニングを破損する危険性はなくなる。さらに、ライニングとの接触を滑らかにする方法として、金属製ガスマニホールドの少なくとも内面に耐熱塗料を塗布しておくと高い効果が得られることが分かった。
【0092】
このように、本実施形態によれば、金属製ガスマニホールドとライニングとの接触を滑らかにすることができるので、金属製ガスマニホールドによってライニングが破損することを防止することができる。
【0093】
[3.第3実施形態]
本実施形態は、ライニングとガスマニホールドの間の圧力を監視することにより、ライニングの健全性を確認することを目的とするものである。本実施形態においては、図26及び図27に示したように、各ガスマニホールドに、ライニングとガスマニホールドの間の圧力を監視する手段が設けられている。すなわち、ガスマニホールドに気密に取り付けられ、ライニングとガスマニホールド間の空間に一側端開口を有する圧力測定プラグ62の他側端開口には、圧力引き出しチューブ61の一側端開口が接続され、この圧力引き出しチューブ61の他側端開口が水カップ63の水中に挿入され、気泡の検出を容易に行うことができるように構成されている。
【0094】
また、圧力引き出しチューブ61を内部の目視可能なチューブから構成し、これにU字形状配置部を設け、そのU字形状配置部に水を充填し、一側端開口を大気に開放しておけば、気密を保つことができると共に、U字マノメータ64として作用するので、ライニングとガスマニホールドの間の圧力を監視することができる。
【0095】
さらに、ライニングとガスマニホールドの間の圧力を自動監視する方法として、圧力信号を発信する圧力計65あるいは流量信号を発信する流量計66を、前記圧力引き出しチューブ61に接続し、ライニングとガスマニホールド間の圧力やリーク流量を測定するように構成すれば、ライニングの健全性を常時確認することができる。
【0096】
なお、上述したように、ライニングとガスマニホールドの間の圧力を監視することにより、ライニングの健全性を確認することができるのは、以下の理由による。すなわち、万一、ライニングの接合部やPFA樹脂シート自体からリークが発生した場合、空気側ガスマニホールド、燃料側ガスマニホールドとも、その内圧は背圧があるため大気圧より高い圧力になるからである。
【0097】
[4.第4実施形態]
本実施形態は、空気側ライニングと燃料側ライニングの接合部に改良を施したものである。すなわち、図28に示したように、空気側ライニング20と燃料側ライニング21の両サイドが長めに構成され、両ライニング同士が端部67で接合されている。
【0098】
このように構成することにより、電池積層体13の大気に露出したコーナー部を、空気側ライニング20と燃料側ライニング21の端部で覆うことができるので、電池積層体13からの可燃ガスのリークを防止することができ、安全性の高い燃料電池発電装置を得ることができる。
【0099】
[5.第5実施形態]
本実施形態は、ライニングをブロー成形により成形したものである。すなわち、図29に示すように、ガスマニホールドと同形状の金型70の表面に耐リン酸性樹脂シート71を被せ、その上に鉄板72を乗せ、周囲をクランプ73で固定してシールする。なお、前記金型70の底面には、外部に設置された真空ポンプ74への連結部75が設けられ、また、底面の全面を覆うように、圧力均一化板76が配設されている。この圧力均一化板76は多孔質材よりなり、底面を均一に真空引きできるようにするために用いられている。
【0100】
次に、耐リン酸性樹脂シート71を被せた金型70を加熱炉に入れ、真空ポンプ74で吸引しながら、耐リン酸性樹脂シートの軟化点以上、融点以下の温度で、シートが金型70と同形状になるまで加熱・吸引し、しかる後、急冷して箱状に成形されたライニングを得る。
【0101】
ここで、ライニングの成形時の加熱温度範囲を、ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートの軟化点以上、融点以下とした理由について説明する。すなわち、軟化点以下では、シートの伸びが少なく、成形が困難だからである。一方、融点以上では、温度分布の影響を受けやすく、少しでも温度の高い部分が存在すると、その部分のシートが極端に伸びるためシートの厚さが薄くなり、リン酸が浸透するおそれがあり、さらに顕著な場合には、シートが切断されて成形できない場合もあるからである。
【0102】
このように、ブロー成形によりライニングを成形した場合、接合部のない、信頼性の高いライニングを容易に得ることができる。
【0103】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、耐リン酸性及び電気絶縁性に優れ、長期的に十分な耐腐食性を有する燃料電池を提供することができる。また、内張りしたライニングの破損を防止した燃料電池及び燃料電池用ライニングの製造方法を提供することができる。さらに、内張りしたライニングの健全性を確認する手段を備えた燃料電池を提供することができる。また、信頼性の高い、燃料電池のガスマニホールドへのライニング取り付け方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガスマニホールドに内張りされる空気側ライニングを示す斜視図
【図2】 図1に示した空気側ライニングのX部の拡大図
【図3】 図1に示した空気側ライニングを構成するPFA樹脂シートの展開図
【図4】 図3に示した空気側ライニング用PFA樹脂シートのY部の拡大図
【図5】 図3に示した空気側ライニング用PFA樹脂シートの加熱接着時の折り曲げ状態を示す斜視図
【図6】 図5に示した空気側ライニング用PFA樹脂シートの加熱接着時の折り曲げ状態を示す要部拡大図
【図7】 ライニングをガスマニホールドに取り付けた状態を示す断面図
【図8】 各種樹脂シートのリン酸透過量を示す図
【図9】 空気側ライニングの構成を示す平面図
【図10】 図9のB−B断面図
【図11】 図10のC部の拡大図
【図12】 燃料出口側ライニングの構成を示す図であって、(A)は平面図、(B)は斜視図
【図13】 燃料出口側ガスマニホールドのフランジ部の構成を示す図であって、(A)は断面図、(B)は斜視図
【図14】 燃料側ガスマニホールドのデバイダー部にライニングを内張りした状態を示す斜視図
【図15】 (A)(B)共、ガスマニホールドの周辺部を示す断面斜視図であり、図9及び図12のE−E断面を示す図
【図16】 ライニング固定用ホック部の構成を示す断面図であり、図9及び図12のD−D断面を示す図
【図17】 図16の平面図
【図18】 ライニングに取り付けられるパッチの平面図
【図19】 樹脂シートにパッチを加熱圧着した状態を示す斜視図
【図20】 (A)(B)共、樹脂シートにフランジカバーを加熱圧着した状態を示す斜視図
【図21】 ライニング用PFA樹脂シートのリン酸透過試験装置の構成を示す概略図
【図22】 ライニング用PFA樹脂シートのリン酸透過試験の結果を示す図
【図23】 ガスマニホールドにおけるガス配流を示す図
【図24】 ライニング用PFA樹脂シートの圧縮面圧と接合強度の関係を示す図
【図25】 ライニング用PFA樹脂シートの冷却到達温度と接合強度の関係を示す図
【図26】 ライニングとガスマニホールド間の圧力を監視する圧力監視手段を示す概念図
【図27】 ライニングとガスマニホールド間の圧力を検出する圧力検出用プラグ部の構成を示す断面図
【図28】 隣接するガスマニホールドに取り付けられたライニング同士を接合した状態を示す断面図
【図29】 ライニングをブロー成形により成形する例を示す断面図
【図30】 燃料電池のセルスタックの構造を示す分解斜視図
【図31】 電池積層体にガスマニホールドを取り付けた状態を示す斜視図
【符号の説明】
1…単電池
10…セルスタック
13…電池積層体
15、16…ガスマニホールド
20、21…ライニング
23、24…フランジカバー
30、32…ガスマニホールド
31…ガスマニホールドフランジ
33…フランジ
34…デバイダー
36…クランプ
40…ホック部
41…雄ホック
43…雌ホック
45…パッチ
61…圧力引き出しチューブ
62…圧力測定プラグ
70…金型
74…真空ポンプ
76…圧力均一化板
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fuel cell, and more particularly, to a fuel cell improved to prevent phosphoric acid corrosion of a gas manifold.
[0002]
[Prior art]
A fuel cell supplies hydrogen obtained by reforming a hydrocarbon-based fuel such as natural gas or methane gas and air, which is an oxidant, into the fuel cell body, and performs electrochemical via an electrolyte such as phosphoric acid solution. Electric energy is generated by performing a mechanical reaction, and has a laminated structure (cell stack structure) in which a plurality of unit cells having the above power generation function are laminated.
[0003]
FIG. 30 is an exploded perspective view showing a cell stack structure of a conventional fuel cell. That is, in the unit cell 1 of the fuel cell main body, the fuel electrode 3 to which hydrogen is supplied in the direction of arrow A in the figure is arranged on one side of the matrix layer 2 holding the electrolyte, and the arrow in the figure on the other side. An air electrode 4 to which air is supplied in the B direction is disposed, and grooved electrode base materials 5 and 6 are laminated on the fuel electrode 3 and the air electrode 4, respectively. The separator 7 is laminated on one side. Each time a plurality of the cells 1 are stacked, a cooling plate 8 is inserted to form one substack 9, and a plurality of substacks 9 are stacked to form a cell stack 10. A clamping plate 11 is attached to each of the uppermost and lowermost parts of the cell stack 10. The cell stack 10 and the upper and lower clamping plates 11 are clamped by a tie rod 12 and integrated as a battery stack 13. .
[0004]
Further, as shown in FIG. 31, a pair of fuel gas manifolds 15a and 15b are provided on the four side surfaces of the battery stack 13 configured as described above so that the fuel gas and air circulate in directions orthogonal to each other. , And a pair of air gas manifolds 16a and 16b are attached to positions facing each other. In addition, a gasket 18 is provided on the contact surface between the battery stack 13 and each gas manifold 15a, 15b, 16a, 16b in order to prevent problems such as a decrease in power generation efficiency due to leakage of air or fuel gas. Is provided.
[0005]
By the way, when fuel and air are respectively supplied to the gas manifolds 15 a and 16 a, a part of phosphoric acid impregnated in the matrix layer 2 and the grooved electrode materials 5 and 6 of the unit cell 1 constituting the cell stack 10. Is diffused into the flow of fuel gas and air and discharged out of the cell stack (ie, inside the gas manifold) in the form of phosphoric acid vapor.
[0006]
However, since the temperature of the gas manifold is slightly lower than the cell stack temperature, a part of the phosphoric acid vapor discharged into the gas manifold is condensed and adheres to the inner wall of the gas manifold. As described above, when the fuel gas containing phosphoric acid and the air are in direct contact with the inner surface of the metal gas manifold, the metal gas manifold is eroded violently at a high temperature, and there is a possibility that a hole is immediately formed.
[0007]
In order to eliminate such drawbacks, as a method for protecting the gas manifold from phosphoric acid, a method of coating the inner surface of the gas manifold with a fluorine-based resin as shown in US Pat. No. 4,950,563 is used.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the method of coating the inner surface of the gas manifold with the fluororesin has the following problems, and it has been difficult to completely prevent phosphoric acid corrosion of the gas manifold.
[0009]
That is, in the method of coating the inner surface of the gas manifold with fluororesin, there is a problem of intrusion of phosphoric acid from the pinhole, and the linear expansion coefficient of the resin coating is about 10 times that of the gas manifold. Due to repeated temperature changes depending on the above, there is a problem that the adhesion failure of the resin coating occurs and the coating peels off.
[0010]
In addition, since the coating film is relatively thin, phosphoric acid is likely to permeate, and the base material is corroded. Furthermore, in order to increase the reliability of the coating, it is necessary to increase the thickness of the coating film, and the heating, coating, and cooling steps must be repeated many times, increasing the processing time and the number of processing steps. . Furthermore, since the coating process is in series with the manufacturing process of the gas manifold, it has been an impediment to shortening the construction period.
[0011]
Also, in the unlikely event that the coating is broken during operation of the fuel cell and an abnormality such as peeling occurs, this cannot be detected in a short time, which may lead to corrosion of the gas manifold or poor electrical insulation. .
[0012]
The present invention has been proposed in order to solve the above-mentioned problems of the prior art. The first object of the present invention is excellent in phosphoric acid resistance and electrical insulation, and sufficient corrosion resistance in the long term. It is in providing the fuel cell which has. A second object of the present invention is to provide a fuel cell and a method for manufacturing the fuel cell lining, in which the lining of the lining is prevented from being damaged. A third object is to provide a fuel cell having means for confirming the soundness of a lining lining.
[0013]
A fourth object is to provide a highly reliable method of attaching a lining to a gas manifold of a fuel cell.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a fuel cell according to claim 1 is provided with a phosphoric acid resistant resin sheet on the inner surface of a gas manifold disposed on a side surface of a cell stack constituting the fuel cell. A lining molded in accordance with the inner surface shape is attached to the loose, and this lining is formed in advance so as to be substantially smaller than the inner surface shape of the gas manifold by the amount of thermal expansion during the operation of the fuel cell. is there.
[0015]
According to the invention described in claim 1 having the above-described configuration, the entire inner surface of the gas manifold can be covered with a lining composed of a phosphoric acid-resistant resin sheet molded according to the inner surface shape. The phosphoric acid corrosion of the metal gas manifold base material can be prevented. Further, since the lining can be molded in advance in accordance with the inner shape of the gas manifold, the lining can be manufactured in a separate process from the gas manifold, and the construction period can be shortened. Even if the temperature inside the gas manifold rises and the lining expands, the lining conforms to the size and shape of the inner surface of the gas manifold, so there is a load that causes cracks in the lining. Can be prevented.
[0016]
The invention according to claim 2 is the fuel cell according to claim 1, wherein the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining is a PFA (tetrafluoroethylene / perfluoroalkoxyethylene copolymer) resin sheet, or It is a FEP (tetrafluoroethylene / hexafluoropropylene copolymer) resin sheet. The invention according to claim 3 is the fuel cell according to claim 1, wherein the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining is a PTFE (tetrafluoroethylene) resin sheet. It is. According to the invention described in claim 2 or claim 3 having the above-described configuration, it is possible to form a lining having a small amount of permeated phosphoric acid and excellent in heat resistant temperature and mechanical strength.
[0017]
According to a fourth aspect of the present invention, in the fuel cell of the first aspect, either a female hook or a male hook is attached to the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining, and a predetermined inner surface of the gas manifold is provided. A male hook or a female hook engaging with a hook attached to the lining is attached to the position. According to the invention described in claim 4 having the above-described configuration, the lining can be detachably supported on the gas manifold by a simple fixing means.
[0018]
According to a fifth aspect of the present invention, in the fuel cell of the fourth aspect, a perforated patch is attached to the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining, and a female hook or a male hook is provided between the sheet and the patch. One of them is movably attached. According to the invention described in claim 5 having the above-described configuration, since the lining can be loosely attached to the gas manifold, the difference in thermal expansion between the lining and the gas manifold can be absorbed.
[0019]
A sixth aspect of the present invention is the fuel cell according to the first aspect, wherein the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining has a thickness of 0.1 mm to 1 mm. According to the invention described in claim 6 having the above-described configuration, it is possible to form a lining that reduces the amount of phosphoric acid permeated and maintains excellent mechanical strength and electrical insulation.
[0020]
The invention according to claim 7 is characterized in that, in the fuel cell according to claim 1, the joining margin of the corner portion of the phosphoric acid resistant resin sheet constituting the lining is 1 mm to 10 mm. . According to invention of Claim 7 which has the above structures, the intensity | strength of the junction part of lining can be improved.
[0021]
Claim 8 In the fuel cell according to claim 1, there is provided a pressure monitoring means capable of monitoring a pressure between the lining and the gas manifold. Having the above configuration Claim 8 According to the invention described in, the soundness of the lining can be monitored.
[0022]
Claim 9 In the fuel cell according to claim 1, in the fuel cell according to claim 1, the lining cuts a notch portion of a four-corner corner joint portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet at an angle of 138 ± 3 degrees, and the notch portion is opposedly crimped. After joining, it is formed in a box shape with a hook. Having the above configuration Claim 9 According to the invention described in (4), it is possible to form a lining that matches the shapes of the four corners and the collar of the gas manifold.
[0023]
Claim 10 In the fuel cell according to claim 1, a flange cover is attached to the gas supply / discharge flange portion of the gas manifold. Claim 11 The invention described in Claim 10 In the fuel cell according to item 1, the flange cover is joined to the bottom surface of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining by thermocompression bonding. Claim 12 The invention described in Claim 10 In the fuel cell according to the item 1, the flange cover is formed by pressing an opening side end portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining formed in a ring shape. Claim 13 The invention described in Claim 10 In the fuel cell according to the item 1, the flange cover is made of a PFA (tetrafluoroethylene / perfluoroalkoxyethylene copolymer) resin sheet. Having the above configuration Claim 10 Thru Claim 13 According to the invention described in (1), phosphoric acid corrosion in the flange portion can be prevented by attaching the flange cover to the flange portion of the gas manifold.
[0024]
Claim 14 In the fuel cell according to claim 1, the lining is also attached to a divider portion that divides an internal space formed by the fuel side gas manifold. Having the above configuration Claim 14 Since the divider part of the fuel side gas manifold is also covered with the lining, phosphoric acid corrosion of the fuel side gas manifold can be more completely prevented.
[0025]
Claim 15 In the fuel cell according to claim 1, in the fuel cell according to claim 1, an outer peripheral portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet is bent along a flange portion of the peripheral portion of the gas manifold, and is clamped and fixed together with a gas manifold flange portion. It is characterized by being. Having the above configuration Claim 15 According to the invention described in (4), since the peripheral edge of the gas manifold can be completely covered with the lining made of the phosphoric acid resistant resin sheet, the phosphoric acid corrosion of the metal gas manifold base material is more effectively performed. Can be prevented.
[0026]
Claim 16 In the fuel cell according to claim 1, in the fuel cell according to claim 1, the thickness of the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining is based on the amount of phosphoric acid discharged from each gas manifold disposed on the side surface of the cell stack. It is characterized by having changed. Also, Claim 17 The fuel cell according to claim 1 is characterized in that, in the fuel cell according to claim 1, the thickness of the lining lining the air supply side gas manifold is made thinner than the thickness of the lining lining the other portions. Having the above configuration Claim 16 as well as Claim 17 According to the invention described in the above, it is possible to rationally and reliably transmit phosphoric acid by changing the thickness of the resin sheet based on the amount of phosphoric acid discharged from each gas manifold disposed on the side surface of the battery stack. Can be prevented.
[0027]
Claim 18 In the fuel cell according to claim 1, a heat-resistant paint is applied to at least an inner surface of the gas manifold. Having the above configuration Claim 18 According to the invention described in (1), the contact surface between the lining and the metal gas manifold becomes smoother by applying the heat-resistant paint to at least the inner surface of the gas manifold.
[0028]
Claim 19 The invention described in Claim 8 In the fuel cell according to claim 1, the pressure monitoring means is configured such that the other end opening of the pressure drawing tube to which the one end opening is connected is inserted into water through a pressure measuring plug provided in the gas manifold. It is characterized by. Also, Claim 20 The invention described in Claim 19 The U-shaped arrangement portion is formed in a state where the other side end opening of the pressure drawing tube is open to the atmosphere, and at least the U-shaped arrangement portion is filled with water. It is a feature. Having the above configuration Claim 19 as well as Claim 20 According to the invention described in, the soundness of the lining can be monitored.
[0029]
Claim 21 The invention described in Claim 8 In the fuel cell described above, the pressure monitoring means is configured by connecting a pressure gauge to the other side end opening of the pressure drawing tube to which one side end opening is connected via a pressure measurement plug provided in the gas manifold. It is characterized by this. Also, Claim 22 The invention described in Claim 8 In the fuel cell described above, the pressure monitoring means is configured by connecting a flow meter to the other side end opening of the pressure drawing tube to which one side end opening is connected via a pressure measurement plug provided in the gas manifold. It is characterized by this. Having the above configuration Claim 21 as well as Claim 22 According to the invention described in (1), the soundness of the lining can always be automatically monitored.
[0030]
Claim 23 In the fuel cell according to claim 1, in the fuel cell according to claim 1, the gas manifold side surface covering portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining is extended and joined to the lining end portion of the adjacent gas manifold, thereby stacking the cells. The body corner portion is covered. Having the above configuration Claim 23 According to the invention described in (4), it is possible to prevent the leakage of combustible gas from the battery stack.
[0031]
Claim 24 The method for attaching the lining to the gas manifold of the fuel cell according to claim 1 is obtained by capturing the invention according to claim 1 from the viewpoint of the method, and is provided on the side surface of the cell stack constituting the fuel cell. A phosphoric acid-resistant resin sheet is molded on the inner surface of the manifold according to the shape of the inner surface of the gas manifold, and a lining that is configured to be smaller than the inner shape of the gas manifold is attached loosely to the thermal manifold during fuel cell operation. It is characterized by that. Having the above configuration Claim 24 According to the invention described above, since the entire inner surface of the gas manifold can be covered with the lining made of the phosphoric acid resistant resin sheet, the phosphoric acid corrosion of the metal gas manifold base material can be prevented.
[0032]
Claim 25 The invention described in Claim 24 In the method for attaching the lining to the gas manifold of the fuel cell according to claim 1, the outer peripheral portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet is bent along the flange portion of the peripheral portion of the gas manifold, and is clamped and fixed together with the gas manifold flange portion. It is characterized by this. Having the above configuration Claim 25 According to the invention described in (4), since the peripheral edge of the gas manifold can be completely covered with the lining made of the phosphoric acid resistant resin sheet, the phosphoric acid corrosion of the metal gas manifold base material is more effectively performed. Can be prevented.
[0033]
Claim 26 The method of attaching the lining to the gas manifold of the fuel cell according to claim 4 is based on the invention according to claim 4 from the viewpoint of the method, and matches the phosphoric acid-resistant resin sheet with the inner shape of the gas manifold of the fuel cell. In addition, the thermal expansion during fuel cell operation is formed to be smaller than the shape of the inner surface of the gas manifold to form a lining, and either a female hook or a male hook is formed on the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining. In addition, a male hook or a female hook that engages with a hook attached to the lining is attached to a predetermined position on the inner surface of the gas manifold, and the lining is loosely attached to the gas manifold by engaging both hooks. It is characterized by this. Having the above configuration Claim 26 According to the invention described in the above, since the lining made of the phosphoric acid-resistant resin sheet can be detachably attached to the gas manifold by a simple fixing means, it is possible to prevent phosphoric acid corrosion of the metal gas manifold base material. .
[0034]
Claim 27 The invention described in Claim 26 In the method for attaching a lining to a gas manifold of a fuel cell according to claim 2, the outer peripheral portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining is bent along the flange portion of the peripheral portion of the gas manifold and clamped together with the gas manifold flange portion. It is characterized by being sandwiched and fixed by.
[0035]
Having the above configuration Claim 27 According to the invention described in (4), since the peripheral edge of the gas manifold can be completely covered with the lining made of the phosphoric acid resistant resin sheet, the phosphoric acid corrosion of the metal gas manifold base material is more effectively performed. Can be prevented.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0037]
[1. First Embodiment]
In this embodiment, the entire inner surface of a gas manifold of a fuel cell is covered with a lining made of a phosphoric acid resistant resin sheet.
[0038]
[1-1. Configuration of First Embodiment]
That is, in this embodiment, as shown in FIG. 1, the phosphoric acid-resistant resin sheet is molded in accordance with the inner surface shape of the gas manifold, and predetermined locations (four corners, flanges, etc.) are joined to form a box A lining 20 is formed. Then, the inner surface of the gas manifold is lined by attaching the lining 20 to the inner surface of the gas manifold attached to the four side surfaces of the battery stack 13 as shown in FIG. In addition, when shape | molding the said phosphoric acid-resistant resin sheet according to the inner surface shape of a gas manifold, it shape | molds smaller than the inner surface shape of a gas manifold only by the part for thermal expansion at the time of fuel cell operation.
[0039]
FIG. 1 shows a lining attached to the inner surface of the air-side gas manifold. A flange cover 23 and a patch 45 described later are attached at predetermined positions. Further, as shown in FIG. 2, the lining 20 is formed into a box shape by joining joints 25 provided at the folded-up portions corresponding to the four corners and the flanges of the gas manifold. Further, FIG. 3 shows a developed view of the PFA resin sheet 22 constituting the air side lining, and FIG. 4 shows an enlarged view of a Y portion in FIG. That is, the joint 25 is cut out at an angle of 138 ± 3 degrees in accordance with the shapes of the four corners and the flange of the gas manifold. As shown in FIGS. 5 and 6, the PFA resin sheet 22 constituting the lining is crimped and bonded to each other at the bonding portion 25. In the figure, “m” indicates a joining allowance.
[0040]
That is, the lining 20 made of a phosphoric acid-resistant resin sheet takes into consideration the difference in thermal expansion on the inner surface of the gas manifold, as shown in FIG. It is molded and joined in a box shape at the corners of the four corners.
[0041]
[1-1-1. Material of phosphoric acid resistant resin sheet]
As the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining of the present invention, the smaller the phosphoric acid permeability, the thinner the lining sheet, and the more economical. Therefore, the present inventors have selected a PFA (tetrafluoroethylene / perfluoroalkoxyethylene copolymer) resin sheet, PTFE (tetrafluoroethylene) to select a phosphoric acid-resistant resin sheet suitable for constituting the lining. The permeability of phosphoric acid was examined for the resin sheet and the FEP (tetrafluoroethylene / hexafluoropropylene copolymer) resin sheet.
[0042]
The result is as shown in FIG. 8, and it is desirable to use a PFA resin sheet or a FEP resin sheet having low phosphoric acid permeability as a lining sheet material. As shown in FIG. 8, the PFA resin sheet and the FEP resin sheet are equivalent in terms of permeability, but the PFA resin sheet is superior in terms of heat resistance temperature and mechanical strength. It is more desirable to use PTFE resin sheet is also inferior in permeability to PFA resin sheet, but its mechanical strength is high, so it is effective for use when starting and stopping frequently, and it can be used as a lining sheet material. It is.
[0043]
[1-1-2. Flange configuration]
9 is a plan view of an air-side gas manifold lining (hereinafter referred to as an air-side lining) 20, FIG. 10 is a sectional view taken along the line BB of the flange portion shown in FIG. 9, and FIG. FIG. That is, as shown in FIGS. 9 to 11, the flange 31 of the gas manifold 30 is formed integrally with the gas manifold 30 by welding (welding), and the lining 20 is formed of the flange 31 of the gas manifold. It is cut out in a circle according to the position and shape of the. On the other hand, a flange cover 23 is lined on the inner surface of the flange 31 of the gas manifold, and the flange cover 23 and the lining 20 are joined at a Y portion shown in FIG.
[0044]
FIG. 12A is a plan view of a fuel outlet side gas manifold lining (hereinafter referred to as a fuel side lining) 21 and FIG. 12B is a perspective view. Further, FIG. 13 (A) is a GG sectional view of the fuel outlet flange portion shown in FIG. 12, and FIG. 13 (B) is a perspective view of the fuel outlet flange portion. That is, as shown in FIGS. 12 and 13, the flange 33 of the fuel outlet side gas manifold 32 is formed integrally with the gas manifold 32 by welding, and the lining 21 is formed of the flange 33 of the gas manifold. It is cut out in a circle according to the position and shape of the. On the other hand, a flange cover 24 is lined on the inner surface of the flange 33 of the gas manifold, and the flange cover 24 and the lining 21 are joined at a Z portion shown in FIG. In FIG. 13, reference numeral 34 denotes a divider provided for turning the fuel gas, and the inner surface thereof is also covered with the lining 21 (see the next section).
[0045]
Further, PTFE machined products are used as the flange covers 23 and 24, and as described above, they are joined to the bottom surfaces of the lining phosphoric acid-resistant resin sheets 20 and 21 by heat welding to form the flange portion of the lining. is doing. The flange covers 23 and 24 can be made by forming a phosphating acid-resistant resin sheet for lining into a ring shape, and then pressing and molding a flange on the opening side end of the ring. Is greatly improved. In addition, by using a PFA resin sheet as the material of the flange covers 23 and 24, the permeation resistance of phosphoric acid is improved and the thickness can be further reduced, so that the bondability is further improved.
[0046]
[1-1-3. Divider configuration]
As shown in FIG. 13, the fuel outlet side gas manifold 32 is provided with a divider 34 that divides the internal space of the gas manifold in the vertical axis direction in order to turn the fuel gas. The fuel side lining 21 also covers this divider part. FIG. 14 is a perspective view showing a state where the fuel outlet side gas manifold 32 is covered with the fuel side lining 21. That is, the fuel-side lining 21 is molded and joined so as to cover the part of the divider 34 that partitions the fuel gas manifold 32 into two chambers. In the figure, a to e indicate the joining order of the fuel side lining 21.
[0047]
[1-1-4. Configuration of gas manifold peripheral edge]
Next, FIGS. 15A and 15B are cross-sectional perspective views showing the periphery of the gas manifold, and show the EE cross section of FIGS. 9 and 12 described above. That is, as shown in FIG. 15A, at the peripheral ends of the gas manifolds 30 and 32, the linings 20 and 21 are folded back to cover the peripheral ends of the gas manifold, and the cross-sectional shape is U-shaped from above. The linings 20 and 21 are fixed to the gas manifolds 30 and 32 by being sandwiched by plastic clamps 36 at appropriate intervals. Further, as shown in FIG. 15 (B), the linings 20 and 21 are similarly folded back to cover the peripheral end of the gas manifold, and are sandwiched by metal clamps 39 through PFA strip sheets 38 from above. Thus, the linings 20 and 21 may be fixed to the gas manifolds 30 and 32. In addition, the heat-resistant tape 37 is attached to the peripheral edge part of the linings 20 and 21 over the perimeter, and it is wound around the lip | rip part 35 of the gas manifolds 30 and 32 with the linings 20 and 21, and is being fixed integrally.
[0048]
[1-1-5. Gas manifold and lining fixing means]
FIG. 16 is a cross-sectional view showing a configuration of a hook portion 40 that supports the linings 20 and 21 at the bottoms thereof on the gas manifolds 30 and 32, respectively, and shows a DD cross section of FIGS. 9 and 12. . FIG. 17 is a plan view of FIG.
[0049]
That is, as shown in FIG. 16, the hook portion 40 includes a male hook 41 and a female hook 43 that are engaged with each other. Further, a donut-shaped thin stainless plate 42 is caulked and integrated with the male hook 41, and the stainless plate 42 is fixed to the gas manifolds 30 and 32 by spot welding.
[0050]
On the other hand, a doughnut-shaped sheet 44 having a certain degree of rigidity is caulked and integrated with the female hook 43, and a patch 45 made of the same material as the lining is provided in advance at a predetermined position on the back surface of the linings 20 and 21. It is heat-pressed to. Further, as shown in FIGS. 16 and 18, a hole 45 a larger than the radius of the female hook 43 by “G” is formed in the patch 45.
[0051]
Then, a sheet 44 integrated with the female hook 43 is inserted between the patch 45 and the linings 20, 21, so that the female hook 43 is attached to the linings 20, 21.
G ″ can be supported so as to be movable. By using such a fixing means,
Since the inning can be loosely attached to the gas manifold, the thermal expansion difference between the lining and the gas manifold can be absorbed.
[0052]
In the example shown in FIG. 16, a male hook is attached to the gas manifold side and a female hook is attached to the lining side. However, a female hook may be attached to the gas manifold side and a male hook may be attached to the lining side. Needless to say. 19 is a perspective view showing a state in which the patch 45 is thermocompression bonded to the PFA resin sheet 22, and FIGS. 20A and 20B are thermocompression bonding the flange covers 23 and 24 to the PFA resin sheet 22, respectively. It is a perspective view which shows the state which carried out. Furthermore, sectional views showing a state in which the PFA resin sheet 22 is attached to the gas manifolds 30 and 32 are already shown in FIGS.
[0053]
[1-1-6. Thickness of phosphoric acid resistant resin sheet ... 1]
The thickness of the phosphoric acid resistant resin sheet used for the lining of the gas manifold is the most important point for protecting the metal gas manifold from phosphoric acid. Therefore, the inventors examined the relationship between the thickness of the phosphoric acid resistant resin sheet at 200 ° C. and the amount of permeated phosphoric acid.
[0054]
This experiment was performed using an apparatus as shown in FIG. That is, the phosphoric acid-resistant resin sheet 51 and the phosphoric acid absorbent 52 are overlapped, and these are sandwiched by the measurement cell 53, and phosphoric acid is added to the phosphoric acid-resistant resin sheet 51 side of the measurement cell 53. After sealing in 54, it heated at 200 degreeC in the dryer. Then, after heating for 15000 hours, the phosphoric acid absorbing material 52 was taken out, and the amount of phosphorus reacted on the surface of the absorbing material was analyzed to determine the amount of permeated phosphoric acid.
[0055]
In this experiment, a PFA resin sheet was used as the phosphoric acid resistant resin sheet 51, and its thickness was changed to 0.025 to 1.5 mm. Further, phosphoric acid having a concentration of 95% was used, and mild steel having a thickness of 1 mm was used as a phosphoric acid absorbent. However, it has been confirmed in advance that this phosphoric acid absorber can capture nearly 100% of the permeated phosphoric acid.
[0056]
FIG. 22 shows the results of this experiment. That is, it was found that the amount of phosphoric acid permeation decreased in inverse proportion to the increase in the thickness of the phosphoric acid resistant resin sheet. In particular, when the thickness of the phosphoric acid resistant resin sheet is 0.10 mm or less, the amount of phosphoric acid permeation rapidly increases. On the other hand, when the thickness is 1 mm or more, it is clear that there is no significant difference in the amount of phosphoric acid permeation.
[0057]
However, if the thickness of the phosphoric acid-resistant resin sheet is 1 mm or more, the weight of the entire lining increases, making it difficult to fix it to a metal gas manifold, and the material cost increases almost in proportion to the weight, so the cost is high. Become. In addition, when the resin sheet is heated and welded, if the thickness is 1 mm or more, the heat conduction is poor, a temperature distribution is generated in the thickness direction of the sheet, and it becomes difficult to uniformly melt the whole. In other words, the resin sheet starts to disassemble in the part close to the heat source, does not melt in the part far from the heat source, and the welding of the sheet is incomplete, so the mechanical strength of the joined part is weakened and damaged, or from that part The problem of gas leaks arises.
[0058]
Furthermore, the electrical insulation between the battery body and the metal gas manifold, which is another important function of the resin sheet for the fuel cell, increases in proportion to the thickness of the film. For example, in the case of a fuel cell, if a dielectric breakdown voltage at least 10 times the rated voltage is required, it is 2000 volts. When a PFA resin sheet is used as the phosphoric acid-resistant resin sheet, since the dielectric breakdown voltage is 20,000 volts with a thickness of 1 mm, the thickness of the film needs to be at least 0.1 mm.
[0059]
Therefore, providing a highly reliable gas manifold with excellent phosphoric acid penetration resistance and reliable electrical insulation by setting the thickness of the resin sheet used for the lining of the gas manifold to 0.1 to 1 mm. Can do.
[0060]
[1-1-7. Thickness of phosphoric acid-resistant resin sheet ... 2]
When the amount of phosphoric acid discharged from the actual battery to the gas manifold was investigated, it was found that the fuel inlet, outlet, air inlet and outlet differed greatly. That is, phosphoric acid is relatively discharged from the fuel-side gas manifold to the air-side gas manifold, and when compared between the inlet side and the outlet side, both the fuel-side gas manifold and the air-side gas manifold are located on the outlet side from the inlet side. It turns out that there is a tendency to be more.
[0061]
In addition, it is necessary to change the thickness of the resin sheet in consideration of the gas distribution method. For example, in the case of gas distribution as shown in FIG. 23, the gas manifold 30b on the air outlet side has the largest phosphoric acid discharge amount, followed by the gas manifold 32c on the fuel turn side, and the gas manifold 32b on the fuel inlet / outlet side. , 32a, the amount of phosphoric acid discharged decreases, and the gas manifold 30a on the air inlet side has the smallest amount of phosphoric acid discharged. Therefore, it is reasonable to change the thickness of the resin sheet in proportion to the amount of phosphoric acid discharged.
[0062]
For example, the thickness of the resin sheet constituting the lining can be changed from 0.5 mm to 0.1 mm in the order of air outlet side where the amount of phosphoric acid discharged is large> fuel turn side> fuel inlet / outlet side> air inlet side. Thus, by changing the thickness of the resin sheet in proportion to the amount of phosphoric acid discharged, the permeation of phosphoric acid can be prevented reasonably and reliably.
[0063]
[1-1-8. Bonding cost of phosphoric acid resistant resin sheet]
Subsequently, the present inventors examined joint margins at the four corners (corner portions) of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining. As a result, it was found that when the joining allowance was 1 mm or less, sufficient joining strength could not be obtained, and a portion with poor reliability was generated due to variation in joining. On the other hand, when the joint allowance is 10 mm or more, the joint tip comes into contact with the four corners of the metal gas manifold, and when gas flows into the gas manifold, the joint tip is bent by the pressure, and excessive stress is concentrated on the joint. To do. For example, when shear stress is concentrated, there is a risk of damaging the joint sheet.
[0064]
Further, when the bonding strength was examined by a two-sheet peeling test, most of the film was peeled off at a portion within a bonding distance of 10 mm. Therefore, in order to obtain sufficient bonding strength, the bonding distance was It has been found that 10 mm is sufficient. From the above, by setting the joint margins at the four corners of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining to 1 to 10 mm, the strength of the lining can be improved, and a gas manifold excellent in reliability can be provided.
[0065]
[1-1-9. Method of joining phosphoric acid-resistant resin sheet ... heating temperature]
Next, when a method for joining the four corners of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining was examined, it was found that a method in which the resin sheet was heated to the melting point or higher and pressure bonded was suitable. That is, at the joining portion, the two resin sheets are overlapped so as to meet each other, and the overlapped leading ends are heated to the melting point or more while being pressed with a plate-like heater, and the two resin sheets are joined. . For example, in the case of a PFA resin sheet, the melting point is about 310 ° C., but below this melting point, the entanglement of molecules between the two sheets is insufficient, so that the bonding is incomplete. On the other hand, it is considered that the molecules between the two sheets are sufficiently entangled and completely joined by heating to the melting point or higher and pressure bonding.
[0066]
Thus, when joining the four corners of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining, the resin sheet is heated to the melting point or higher and can be securely bonded, so that the strength of the lining can be improved. A highly reliable gas manifold can be provided.
[0067]
In addition, it is desirable for the heating temperature at the time of joining to be within the range of the melting point of the PFA resin sheet to 400 ° C, and it is desirable to be 315 to 340 ° C for complete joining. The reason is that if the heating temperature at the time of bonding is 315 ° C. or lower, the temperature may locally become 310 ° C. or lower due to the temperature distribution, and the bonding at that portion becomes insufficient. Moreover, it is necessary to lengthen the heating time, which is not economical. On the other hand, when the heating temperature at the time of bonding is 340 ° C. or higher, the melt viscosity of the PFA resin sheet decreases and the sheet easily flows, so that the thickness of the bonded portion is reduced and the strength of the bonded portion is decreased. Furthermore, when the heating temperature at the time of joining rises to 400 ° C. or higher, decomposition starts from the sheet surface, and harmful gas is generated or foamed, resulting in extremely low joining strength.
[0068]
Thus, the heating temperature for joining the PFA resin sheets is at least within the range of the melting point to 400 ° C., and it is preferable that the heating is performed at the melting point plus 5 to 30 ° C. As a result, since it is possible to reliably join in a short time, it is possible to improve the strength of the lining and to provide a gas manifold with excellent reliability.
[0069]
[1-1-10. Method of joining phosphoric acid-resistant resin sheet ... heating time]
Next, as a result of examining the heating time when joining the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining, it was found that it is desirable to heat for 5 seconds to 300 seconds. The reason is that when the heating time is 5 seconds or less, the ratio of heat absorbed by the heater and other members is large, so that complete joining cannot be performed. In addition, when the heating time was 5 seconds or less, the defect rate was 50% or more. On the other hand, when the heating time is 300 seconds or more, the heating time is too long, the joint portion creeps and becomes thin, and the strength decreases. Moreover, it is not economical because it takes a long time to join. For these reasons, it is desirable that the heating time for bonding be 5 seconds to 300 seconds, and as a result, a gas manifold having excellent reliability can be provided.
[0070]
[1-1-11. Method of joining phosphoric acid-resistant resin sheet ... 1]
The present inventors examined various methods in order to search for an optimal method as a method of joining the corner portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining. That is, as a method of joining by applying heat, there are an external heating method that heats from the outside and an internal heating method that heats from the inside. Here, as a method of heating from the outside, heat weld and impulse weld were examined. . In addition, as a method of heating from the inside, an ultrasonic weld and a high-frequency weld were examined.
[0071]
As a result, the method of heating from the inside could not join the corner portions of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining in both the ultrasonic weld and the high-frequency weld. This is presumably because the heat resistance of the sheet itself is insufficient because the phosphoric acid resistant resin is composed of rigid molecules.
[0072]
On the other hand, among the methods of heating from the outside, the heat weld is a joining method with a simple apparatus and low cost. There was a tendency that the strength of was inferior. Further, it has been found that the bonding strength varies greatly.
[0073]
Impulse weld, on the other hand, reduces the capacity of the heater, heats and joins it with a large current flowing in a short time, keeps the compressed state until the temperature of the joint cools down even after the current is cut off, and after cooling, It is a method of taking out. According to this impulse weld, it was possible to join in a short time, the finished state was beautiful, and the joining strength tended to be higher than the heat weld. It was also found that there was little variation in bonding strength and stable bonding was possible. Furthermore, since it can be joined in a short time even if there is some variation in temperature, it has been found that joining can be performed under relatively wide conditions of heating temperature, heating time, compression surface pressure during heating, and the like. This is presumed to be due to the fact that in the case of a fluororesin sheet such as PFA, the melt viscosity is high and the width of the molecular weight distribution is relatively small.
[0074]
In connection with the above-mentioned, the gas manifold excellent in joining strength and reliability can be provided by joining the corner part of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining by impulse welding.
[0075]
[1-1-12. Method of joining phosphoric acid-resistant resin sheet ... 2]
In the impulse weld used for joining the corner portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining, the joining time is obtained by sandwiching a PFA film thinner than the resin sheet between the two resin sheets to be joined. It was found that the bonding strength can be further increased.
[0076]
The clear reason for this is unknown, but the PFA film sandwiched between the two resin sheets is thin and has a small heat capacity. Therefore, when heated, it completely melts and acts as an adhesive to serve as two resins. It is assumed that the sheets are completely joined together.
[0077]
Moreover, as a result of examining the effect of the thickness of a thin PFA film sandwiched between two resin sheets, an increase in strength was observed for a 0.01 to 0.04 mm PFA film. Among them, the 0.025 mm film has the highest bonding strength.
[0078]
Thus, by sandwiching a PFA film of 0.01 to 0.04 mm between two resin sheets, the bonding strength by impulse weld can be increased, and a highly reliable phosphoric acid resistant gas manifold. Can be provided.
[0079]
[1-1-13. Method of joining phosphoric acid-resistant resin sheet ... 3]
Next, in the impulse weld used for joining the corner portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining, the compression surface pressure of the impulse heater at the time of joining was examined. That is, a PFA 0.5 mm sheet was used as the resin sheet, the current density passed through the impulse heater and the pressing time were made constant, the compression surface pressure of the impulse heater was changed to 0.025 to 0.6 MPa, and the bonding strength was examined. FIG. 24 shows the result. As is clear from the figure, there is a peak of the bonding strength in the range where the compression surface pressure of the impulse heater is 0.05 to 0.2 MPa. Was found to show a tendency to decrease.
[0080]
This is presumed that in order for the heated and melted sheets to be joined, the molecules between the two sheets must be entangled, and for that purpose, a compression surface pressure of about 0.05 to 0.2 MPa is required. The Further, when the compression surface pressure is 0.05 MPa or less, the molecular entanglement is insufficient. On the other hand, when the compression surface pressure is 0.2 MPa or more, the molecular entanglement is sufficient. It is considered that the thickness of the wire became thinner and the bonding strength was lowered.
[0081]
Thus, in the joining by impulse weld, the compression surface pressure of the impulse heater at the time of joining is preferably about 0.05 to 0.2 MPa, and this enables reliable joining, strong joining strength, and reliable phosphoric acid resistance. Gas manifolds can be provided.
[0082]
[1-1-14. Method of joining phosphoric acid resistant resin sheet ... 4]
Next, the influence of the cooling temperature was investigated in the impulse weld used for joining the corner portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining. Specifically, after the joint was cooled to how many times, it was examined whether the joint strength was highest when it was taken out. That is, a PFA 0.5 mm sheet was used as the resin sheet, the current density passed through the impulse heater, the heating time, and the compression surface pressure were kept constant, the cooling temperature was changed, and the bonding strength was examined. FIG. 25 shows the result. As is clear from the figure, there is a peak of the bonding strength in the range of the cooling temperature of 70 to 100 ° C., and other than that, the bonding strength tends to decrease. There was found.
[0083]
This is considered to be because the cooling is insufficient when the cooling temperature is 100 ° C. or higher, and the bonding strength is low because it is in the middle of melting → solidification. On the other hand, at 70 ° C. or lower, the cooling time becomes long, and the compression surface pressure is received during that time. Therefore, it is considered that the joint portion is slightly creeped and the thickness is reduced, so that the strength is lowered. That is, it is considered that the glass transition temperature considered to establish a solidified state in the process of melting → solidification is in the range of 70 to 100 ° C., and it is desirable to cool to a glass transition temperature or lower. As a result, it is possible to provide a phosphoric acid resistant gas manifold having high bonding strength and high reliability.
[0084]
[1-2. Specific example of lining attachment method to gas manifold]
Hereinafter, an embodiment of a method for attaching the lining to the gas manifold will be described. First, in consideration of a predetermined thermal elongation that matches the shape of the gas manifold, a cut line is made with an oil-based pen on the phosphoric acid resistant resin sheet. At this time, the four corners are cut out so as to be box-shaped when bent (tip angle 138 °). The cutouts at the four corners may be cut off after being bent into a box shape. Subsequently, for fixing when the phosphoric acid-resistant resin sheet is attached to the gas manifold, several small or small holes patches are pressure bonded to the phosphoric acid-resistant resin sheet.
[0085]
Further, a phosphoric acid-resistant resin sheet is rolled in advance and pressure-bonded into a sleeve shape, and a flange cover formed by thermoforming both ends into a flange shape is attached to the position corresponding to the supply / exhaust flange portion of the gas manifold by pressure bonding. Next, the joints at the four corners of the phosphoric acid resistant resin sheet are crimped and joined together. Then, the four sides are bent according to the four corners and formed into a box shape to form a lining.
[0086]
Further, a male hook in which a thin stainless steel plate is caulked and integrated in advance is incorporated into the small patch that is pressure-bonded to the phosphoric acid resistant resin sheet. On the other hand, a female hook in which a donut-shaped sheet is caulked and integrated is attached to the gas manifold at a position corresponding to the male hook by spot welding. Then, a box-shaped lining with a male hook attached is incorporated into a gas manifold with a female hook attached, and a flange cover is fitted into the flange portion of the gas manifold so that the male lining hook and the female manifold hook are engaged with each other. And fix.
[0087]
Finally, the periphery of the lining is bent to fit the flange of the gas manifold periphery, and the end of the bent lining and the flange of the gas manifold are clamped at the same time and fixed at two or more sides.
[0088]
[1-3. Action and Effect of First Embodiment]
As described above, according to the present embodiment, by covering the entire inner surface of the gas manifold with the lining composed of the phosphoric acid resistant resin sheet, it is possible to prevent phosphoric acid corrosion on the metal gas manifold base material. it can. In addition, by sufficiently taking the dimension of the folded end portion of the gas manifold, it is possible to secure a sufficient electrical insulation creepage distance, so that a gas manifold having high resistance to phosphoric acid and high electrical insulation can be obtained.
[0089]
Further, by attaching the lining to the loose so as to sufficiently absorb the thermal expansion difference without directly fixing the lining to the gas manifold, it is possible to cope with the thermal expansion of the seat accompanying the temperature change at the time of starting / stopping or load variation. Further, since the lining and the gas manifold can be manufactured separately, it is possible to shorten the construction period.
[0090]
[2. Second Embodiment]
In this embodiment, the gas manifold is improved in order to prevent the lining lining the metal gas manifold from being damaged. In the lining as shown in the first embodiment, it is difficult to reduce the bend radius at the bent portion. For this reason, the engagement portion between the bent portion of the lining and the bent portion of the metal gas manifold is made of metal. It is necessary to make the bending radius on the gas manifold side as small as possible. Therefore, as a result of repeated studies on the bending radius on the metal gas manifold side, the present inventors have made smooth engagement between the bent portion of the lining and the bent portion of the metal gas manifold if the bending radius is set to 2 mm or less. As a result, it was found that damage to the lining can be prevented.
[0091]
The metal gas manifold is formed not only by bending but also by welding. In particular, since the four corners and the lip connected to the four corners are formed by welding, it is necessary to process them flatly so that the convex part of the weld bead does not damage the lining. For this reason, if only this convex part is finished with a grinder, the contact with the lining becomes smooth and the risk of damaging the lining is eliminated. Furthermore, it has been found that a high effect can be obtained by applying a heat-resistant paint to at least the inner surface of the metal gas manifold as a method for smooth contact with the lining.
[0092]
Thus, according to this embodiment, since the contact between the metal gas manifold and the lining can be made smooth, it is possible to prevent the lining from being damaged by the metal gas manifold.
[0093]
[3. Third Embodiment]
The purpose of this embodiment is to confirm the soundness of the lining by monitoring the pressure between the lining and the gas manifold. In this embodiment, as shown in FIGS. 26 and 27, each gas manifold is provided with means for monitoring the pressure between the lining and the gas manifold. That is, one side end opening of the pressure drawing tube 61 is connected to the other side end opening of the pressure measuring plug 62 which is airtightly attached to the gas manifold and has one side end opening in the space between the lining and the gas manifold. The other side end opening of the pressure drawing tube 61 is inserted into the water of the water cup 63 so that air bubbles can be easily detected.
[0094]
Further, the pressure drawing tube 61 is composed of an internally visible tube, provided with a U-shaped arrangement portion, filled with water, and opened at one side end to the atmosphere. Thus, the airtightness can be maintained and the U-shaped manometer 64 can be operated, so that the pressure between the lining and the gas manifold can be monitored.
[0095]
Further, as a method for automatically monitoring the pressure between the lining and the gas manifold, a pressure gauge 65 that transmits a pressure signal or a flow meter 66 that transmits a flow signal is connected to the pressure drawing tube 61, and the lining and the gas manifold are connected. If it is configured to measure the pressure and leak flow rate, the soundness of the lining can always be confirmed.
[0096]
As described above, the soundness of the lining can be confirmed by monitoring the pressure between the lining and the gas manifold for the following reason. That is, in the unlikely event that a leak occurs from the joint of the lining or the PFA resin sheet itself, both the air-side gas manifold and the fuel-side gas manifold have a back pressure that is higher than the atmospheric pressure. .
[0097]
[4. Fourth Embodiment]
In the present embodiment, the joint portion between the air side lining and the fuel side lining is improved. That is, as shown in FIG. 28, both sides of the air side lining 20 and the fuel side lining 21 are configured to be long, and both the linings are joined at the end portion 67.
[0098]
With this configuration, the corner portion of the battery stack 13 exposed to the atmosphere can be covered with the end portions of the air side lining 20 and the fuel side lining 21, so that the combustible gas leaks from the battery stack 13. Can be prevented, and a highly safe fuel cell power generator can be obtained.
[0099]
[5. Fifth Embodiment]
In the present embodiment, the lining is formed by blow molding. That is, as shown in FIG. 29, a phosphoric acid resistant resin sheet 71 is placed on the surface of a mold 70 having the same shape as the gas manifold, an iron plate 72 is placed thereon, and the periphery is fixed by a clamp 73 and sealed. A connecting portion 75 for connecting to an external vacuum pump 74 is provided on the bottom surface of the mold 70, and a pressure equalizing plate 76 is disposed so as to cover the entire bottom surface. This pressure equalizing plate 76 is made of a porous material and is used to uniformly evacuate the bottom surface.
[0100]
Next, the mold 70 covered with the phosphoric acid resistant resin sheet 71 is placed in a heating furnace and sucked by the vacuum pump 74, and the sheet is molded at a temperature not lower than the softening point of the phosphoric acid resistant resin sheet and not higher than the melting point. Is heated and sucked until the same shape is obtained, and then cooled rapidly to obtain a box-shaped lining.
[0101]
Here, the reason why the heating temperature range at the time of molding the lining is set to be not lower than the softening point and not higher than the melting point of the phosphoric acid resistant resin sheet constituting the lining will be described. That is, below the softening point, there is little elongation of the sheet, and molding is difficult. On the other hand, above the melting point, it is easily affected by the temperature distribution, and if there is a part with a high temperature as much as possible, the sheet of that part will be extremely stretched and the thickness of the sheet will be thin, and phosphoric acid may penetrate, This is because in a more remarkable case, the sheet may be cut and cannot be formed.
[0102]
Thus, when a lining is formed by blow molding, a highly reliable lining without a joint can be easily obtained.
[0103]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a fuel cell that is excellent in phosphoric acid resistance and electrical insulation and has sufficient corrosion resistance in the long term. Moreover, the manufacturing method of the fuel cell which prevented damage to the lining lining, and the lining for fuel cells can be provided. Furthermore, the fuel cell provided with the means to confirm the soundness of the lining which lined can be provided. Further, it is possible to provide a highly reliable method for attaching a lining to a gas manifold of a fuel cell.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an air side lining lined on a gas manifold of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a portion X of the air side lining shown in FIG.
3 is a development view of a PFA resin sheet constituting the air side lining shown in FIG.
4 is an enlarged view of a Y portion of the PFA resin sheet for air side lining shown in FIG.
5 is a perspective view showing a bent state during heat bonding of the PFA resin sheet for air side lining shown in FIG. 3;
6 is an enlarged view of a main part showing a bent state during heat bonding of the PFA resin sheet for air side lining shown in FIG.
FIG. 7 is a sectional view showing a state where the lining is attached to the gas manifold.
FIG. 8 is a graph showing phosphoric acid permeation amounts of various resin sheets.
FIG. 9 is a plan view showing the configuration of the air side lining.
10 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
11 is an enlarged view of a portion C in FIG.
FIGS. 12A and 12B are diagrams showing a configuration of a fuel outlet side lining, where FIG. 12A is a plan view and FIG. 12B is a perspective view.
FIGS. 13A and 13B are diagrams showing a configuration of a flange portion of a fuel outlet side gas manifold, wherein FIG. 13A is a cross-sectional view, and FIG. 13B is a perspective view.
FIG. 14 is a perspective view showing a state in which the lining is lined on the divider part of the fuel side gas manifold.
15 (A) and 15 (B) are cross-sectional perspective views showing the periphery of the gas manifold, and showing the EE cross section of FIGS. 9 and 12;
16 is a cross-sectional view showing the configuration of the lining fixing hook portion, and is a cross-sectional view taken along the line DD in FIGS. 9 and 12. FIG.
FIG. 17 is a plan view of FIG.
FIG. 18 is a plan view of a patch attached to a lining.
FIG. 19 is a perspective view showing a state where a patch is heat-pressed on a resin sheet.
FIGS. 20A and 20B are perspective views showing a state in which a flange cover is thermocompression bonded to a resin sheet.
FIG. 21 is a schematic view showing the configuration of a phosphoric acid permeation test apparatus for a lining PFA resin sheet.
FIG. 22 is a view showing the results of a phosphoric acid permeation test of a lining PFA resin sheet.
FIG. 23 is a diagram showing gas distribution in the gas manifold.
FIG. 24 is a diagram showing the relationship between the compression surface pressure and the bonding strength of a lining PFA resin sheet.
FIG. 25 is a diagram showing the relationship between the ultimate cooling temperature of the lining PFA resin sheet and the bonding strength.
FIG. 26 is a conceptual diagram showing pressure monitoring means for monitoring the pressure between the lining and the gas manifold.
FIG. 27 is a cross-sectional view showing the configuration of a pressure detection plug portion that detects the pressure between the lining and the gas manifold.
FIG. 28 is a cross-sectional view showing a state in which linings attached to adjacent gas manifolds are joined to each other.
FIG. 29 is a cross-sectional view showing an example of forming a lining by blow molding
FIG. 30 is an exploded perspective view showing the structure of a cell stack of a fuel cell.
FIG. 31 is a perspective view showing a state where a gas manifold is attached to the battery stack.
[Explanation of symbols]
1 ... Single battery
10 ... Cell stack
13 ... Battery laminate
15, 16 ... Gas manifold
20, 21 ... Lining
23, 24 ... Flange cover
30, 32 ... Gas manifold
31 ... Gas manifold flange
33 ... Flange
34 ... Divider
36 ... Clamp
40 ... Hook club
41 ... Male hook
43 ... Female hook
45 ... Patch
61 ... Pressure drawing tube
62 ... Pressure measuring plug
70 ... Mold
74 ... Vacuum pump
76 ... Pressure equalizing plate

Claims (27)

燃料電池を構成する電池積層体の側面に配設されるガスマニホールドの内面に、耐リン酸性樹脂シートを前記ガスマニホールドの内面形状に合わせて成形加工したライニングをルーズに取り付け、このライニングは、予め、前記燃料電池運転時におけるほぼ熱膨張分、前記ガスマニホールドの内面形状より小さく成形されていることを特徴とする燃料電池。  A lining formed by molding a phosphoric acid-resistant resin sheet in accordance with the shape of the inner surface of the gas manifold is attached to the inner surface of the gas manifold disposed on the side surface of the battery stack constituting the fuel cell. The fuel cell is formed to be smaller than the shape of the inner surface of the gas manifold by substantially the thermal expansion during the fuel cell operation. 前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートが、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合)樹脂シート、或いは、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合)樹脂シートであることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  The phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining is a PFA (tetrafluoroethylene / perfluoroalkoxyethylene copolymer) resin sheet or an FEP (tetrafluoroethylene / hexafluoropropylene copolymer) resin sheet. The fuel cell according to claim 1. 前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートが、PTFE(四フッ化エチレン)樹脂シートであることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  2. The fuel cell according to claim 1, wherein the phosphoric acid resistant resin sheet constituting the lining is a PTFE (tetrafluoroethylene) resin sheet. 前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートに、雌ホックあるいは雄ホックのいずれかを取り付け、また、ガスマニホールド内面の所定の位置に、前記ライニングに取り付けられたホックと係合する雄ホックあるいは雌ホックを取り付けたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  Either a female hook or a male hook is attached to the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining, and a male hook or a female hook is engaged with a hook attached to the lining at a predetermined position on the inner surface of the gas manifold. The fuel cell according to claim 1, wherein the fuel cell is attached. 前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートに穴あきパッチを取り付け、前記シートとパッチとの間に雌ホックあるいは雄ホックのいずれかを移動可能に取付けたことを特徴とする請求項4記載の燃料電池。  5. The fuel according to claim 4, wherein a perforated patch is attached to the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining, and either a female hook or a male hook is movably attached between the sheet and the patch. battery. 前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートの厚さを、0.1mm〜1mmとしたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  2. The fuel cell according to claim 1, wherein a thickness of the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining is set to 0.1 mm to 1 mm. 前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートのコーナ部の接合代を、1mm〜10mmとしたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  The fuel cell according to claim 1, wherein a joining margin of a corner portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining is set to 1 mm to 10 mm. 前記ライニングとガスマニホールドの間の圧力を監視することができる圧力監視手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  2. The fuel cell according to claim 1, further comprising pressure monitoring means capable of monitoring a pressure between the lining and the gas manifold. 前記ライニングが、耐リン酸性樹脂シートの四隅コーナー接合部の切欠部を138±3度の角度に切断し、前記切欠部を対向圧着接合した後、鍔付き箱状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  The lining is formed in a box shape with a hook after cutting a notch portion of a four-corner corner joint portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet at an angle of 138 ± 3 degrees and bonding the notch portions to each other by pressure bonding. The fuel cell according to claim 1. 前記ガスマニホールドのガス給排用フランジ部に、フランジカバーを取り付けたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  2. The fuel cell according to claim 1, wherein a flange cover is attached to a gas supply / discharge flange portion of the gas manifold. 前記フランジカバーは、前記ライニング用耐リン酸性樹脂シートの底面と加熱圧着により接合されていることを特徴とする請求項10記載の燃料電池。11. The fuel cell according to claim 10 , wherein the flange cover is joined to the bottom surface of the phosphoric acid resistant resin sheet for lining by thermocompression bonding. 前記フランジカバーは、リング状に形成した前記ライニング用耐リン酸性樹脂シートの開口側端部を押圧成形したものであることを特徴とする請求項10記載の燃料電池。11. The fuel cell according to claim 10 , wherein the flange cover is formed by pressing an opening side end portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet for lining formed in a ring shape. 前記フランジカバーが、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合)樹脂シートから構成されていることを特徴とする請求項10記載の燃料電池。11. The fuel cell according to claim 10 , wherein the flange cover is made of a PFA (tetrafluoroethylene / perfluoroalkoxyethylene copolymer) resin sheet. 前記ライニングが、燃料側ガスマニホールドにより形成される内部空間を区画するデバイダー部分にも取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  2. The fuel cell according to claim 1, wherein the lining is also attached to a divider portion that defines an internal space formed by a fuel side gas manifold. 前記耐リン酸性樹脂シートの外周辺部が、ガスマニホールドの周辺部の鍔部に沿って折り曲げられ、ガスマニホールド鍔部と共にクランプで挟み込み固定されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  2. The fuel cell according to claim 1, wherein an outer peripheral portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet is bent along a flange portion of the peripheral portion of the gas manifold, and is clamped and fixed together with a gas manifold flange portion. . 前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートの厚さを、電池積層体の側面に配設される各ガスマニホールドにおけるリン酸排出量に基づいて変化させたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  2. The fuel according to claim 1, wherein the thickness of the phosphoric acid resistant resin sheet constituting the lining is changed based on a phosphoric acid discharge amount in each gas manifold disposed on a side surface of the battery stack. battery. 空気供給側ガスマニホールドを内張りするライニングの厚さを、他の部分を内張りするライニングの厚さより薄くしたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  2. The fuel cell according to claim 1, wherein the thickness of the lining for lining the air supply side gas manifold is made thinner than the thickness of the lining for lining the other portions. 前記ガスマニホールドの少なくとも内面に耐熱塗料を塗布したことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  2. The fuel cell according to claim 1, wherein a heat resistant paint is applied to at least an inner surface of the gas manifold. 前記圧力監視手段は、ガスマニホールドに設けられた圧力測定用プラグを介して一側端開口が接続される圧力引き出しチューブの他側端開口が水中に挿入されて成る請求項8記載の燃料電池。9. The fuel cell according to claim 8 , wherein the pressure monitoring means is configured such that the other side end opening of the pressure drawing tube connected to the one side end opening is inserted into water through a pressure measuring plug provided in the gas manifold. 前記圧力引き出しチューブの前記他側端開口が大気中に開放された状態でU字形状配置部を形成し、少なくともこのU字形状配置部内には水を充填したことを特徴とする請求項19記載の燃料電池。Wherein the other end opening of the pressure drawer tube to form a U-shaped arrangement section in a state of being open to the atmosphere, at least in the U-shape disposed portion according to claim 19, wherein the filled with water Fuel cell. 前記圧力監視手段は、ガスマニホールドに設けられた圧力測定用プラグを介して一側端開口が接続される圧力引き出しチューブの他側端開口に、圧力計を接続して成る請求項8記載の燃料電池。9. The fuel according to claim 8 , wherein the pressure monitoring means comprises a pressure gauge connected to the other side end opening of the pressure drawing tube to which one side end opening is connected via a pressure measuring plug provided in the gas manifold. battery. 前記圧力監視手段は、ガスマニホールドに設けられた圧力測定用プラグを介して一側端開口が接続される圧力引き出しチューブの他側端開口に、流量計を接続して成る請求項8記載の燃料電池。9. The fuel according to claim 8 , wherein the pressure monitoring means has a flow meter connected to the other side end opening of the pressure drawing tube to which one side end opening is connected via a pressure measuring plug provided in the gas manifold. battery. 前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートのガスマニホールド側面被覆部を延長し、隣接するガスマニホールドのライニング端部と接合して、電池積層体コーナー部を被覆したことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。  The gas manifold side surface covering portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining is extended and joined to a lining end portion of an adjacent gas manifold to cover a corner portion of the battery stack. Fuel cell. 燃料電池を構成する電池積層体の側面に配設されるガスマニホールドの内面に、耐リン酸性樹脂シートを該ガスマニホールドの内面形状に合わせて成形加工し、前記燃料電池運転時におけるほぼ熱膨張分、前記ガスマニホールドの内面形状より小さく構成したライニングをルーズに取り付けることを特徴とする燃料電池のガスマニホールドへのライニング取り付け方法。  A phosphoric acid-resistant resin sheet is molded on the inner surface of the gas manifold disposed on the side surface of the cell stack constituting the fuel cell so as to match the inner shape of the gas manifold, and the thermal expansion component during the operation of the fuel cell is substantially reduced. A method of attaching a lining to a gas manifold of a fuel cell, wherein a lining configured to be smaller than an inner shape of the gas manifold is loosely attached. 前記耐リン酸性樹脂シートの外周辺部を、ガスマニホールドの周辺部の鍔部に沿って折り曲げ、ガスマニホールド鍔部と共にクランプで挟み込み固定することを特徴とする請求項24記載の燃料電池のガスマニホールドへのライニング取り付け方法。25. The gas manifold of a fuel cell according to claim 24, wherein an outer peripheral portion of the phosphoric acid resistant resin sheet is bent along a flange portion of the peripheral portion of the gas manifold, and is clamped and fixed together with a gas manifold flange portion. How to install the lining. 耐リン酸性樹脂シートを燃料電池のガスマニホールドの内面形状に合わせて、且つ燃料電池運転時におけるほぼ熱膨張分、前記ガスマニホールドの内面形状より小さく成形加工してライニングを形成し、該ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートに、雌ホックあるいは雄ホックのいずれかを取り付け、また、ガスマニホールド内面の所定の位置に、前記ライニングに取り付けられたホックと係合する雄ホックあるいは雌ホックを取り付け、両ホックを係合させることにより、ガスマニホールドにライニングをルーズに取り付けることを特徴とする燃料電池のガスマニホールドへのライニング取り付け方法。  A lining is formed by forming a lining by forming a phosphoric acid-resistant resin sheet in accordance with the shape of the inner surface of the gas manifold of the fuel cell and forming a lining that is substantially smaller than the shape of the inner surface of the gas manifold by the amount of thermal expansion during fuel cell operation. Either a female hook or a male hook is attached to the phosphoric acid-resistant resin sheet, and a male hook or a female hook that engages with the hook attached to the lining is attached to a predetermined position on the inner surface of the gas manifold. A method of attaching a lining to a gas manifold of a fuel cell, wherein a lining is loosely attached to a gas manifold by engaging a hook. 前記ライニングを構成する耐リン酸性樹脂シートの外周辺部を、ガスマニホールドの周辺部の鍔部に沿って折り曲げ、ガスマニホールド鍔部と共にクランプで挟み込み固定することを特徴とする請求項26記載の燃料電池のガスマニホールドへのライニング取り付け方法。27. The fuel according to claim 26, wherein an outer peripheral portion of the phosphoric acid-resistant resin sheet constituting the lining is bent along a flange portion at the peripheral portion of the gas manifold, and is clamped and fixed together with a gas manifold flange portion. How to attach the lining to the battery gas manifold.
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