JP3773393B2 - 画像表示装置及び画像表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィールドシーケンシャル画像表示を行う画像表示装置及び画像表示方法に関し、特に、時分割色表示を行った映像表示装置において表示される動き画像を観視者が追従する際に生じる色ずれ、多重像及び動きぼけによる動画像品質妨害を改善する手法を用いた画像表示装置及び画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、映像表示装置としてはブラウン管を用いたいわゆるCRT(Cathode-Ray Tube)ディスプレイが一般的に利用されている。CRTディスプレイとは異なる表示形式で映像を表示するプロジェクタタイプの光学的映像投影表示装置として、光シャッタ部分に液晶素子を用いた液晶プロジェクターや微細に加工された光学反射素子を用いたプロジェクターが挙げられる。
【0003】
このプロジェクターの光の利用方式においては、光の3原色を空間方向に分離して各色に割り当てられた光シャッタ素子に入力し、出力光を合成して投影するいわゆる3板方式、また、光の3原色を時間方向に分離して単板の光シャッタ素子に入力し、出力光を順次投影するいわゆるフィールドシーケンシャル(field-sequential)方式がある。それぞれの表示方式によって構造を簡単にするといった用途や、解像度を高くするといった用途に応じて利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、時分割色表示(フィールドシーケンシャル)に関しての研究は、1999年映像情報メディア学会年次大会(ITE '99:Annual Convention)予稿集12−2及び12−3で示されるように8倍速で表示可能なCRT表示装置を用いて擬似的にフィールドシーケンシャル型LCDをシミュレートして色ずれのメカニズムの検討や3板型プロジェクターによって色表示出力を時間同期させて色ずれがどのような条件で発生するか等の検討が行われている。
【0005】
色を時分割表示させる場合、色ずれの視認度は、視認される動き画像の動き速度やRGB各色の1周期表示期間の長さに依存していることはこれまでの検討において明らかになっているが、実際の装置としてどこまでの値であれば良いかと言うことが十分に明確にされていない。
また、上記設定による表示の際に多重像や動きぼけが発生することが予見できるが改善の手法等はこれまで明確にされていない。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、時分割色表示を行う画像表示システムにおいて、観視者が動き画像に追従して視線を移動させた際に生じる色ずれが気にならない周波数条件の設定方法と、動きぼけや多重像を軽減する設定手法、及びそれらの手法を用いた高品位な動画像を表示できる画像表示装置及び画像表示方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像表示装置及び方法は、時分割で表示色を周期的に順次表示する画像表示装置及び方法において、フィールド周波数F[Hz]、動き画像を視線追従したときの視角速度ω[deg./s]、動き画像を観視する観視者の視力S、1フィールド期間における色表示1周期の比率の逆数がm(mは、正の実数)であるとき、表示色数Cによる1周期の色表示周波数Fcolor[Hz]が、次式を満足するように設定することで、動き画像を視線が追従することによる色ずれが気にならない動画表示を行うことが可能となる。
【0008】
【数7】
【0009】
また、本発明の画像表示装置及び方法は、前記表示色数Cによる1周期の色表示周波数Fcolorが150Hzを超える場合に色表示周波数Fcolorが、次式を満足する周波数に設定することで、より高い色表示周波数の設定において色ずれが気にならなくなるように設定することが可能となる。
【0010】
【数8】
【0011】
また、本発明の画像表示装置及び方法は、1周期の色表示周波数をFcolor、フィールド周波数をF、フィールド内での周期的な色表示の繰り返し表示数k(kは、自然数)とするとき、フィールド内での色表示期間Tdispが、次式を満足する期間であることで、色周期の繰り返し表示による多重像や動きぼけの発生を低減することが可能になる。
【0012】
【数9】
【0013】
また、本発明の画像表示方法は、動き画像を視線追従したときの視角速度ω及び観視者の視力S、それぞれの範囲のパラメータを入力値とし、前記表示色数Cによる1周期の色表示周波数Fcolor及びフィールド内での周期的な色表示の繰り返し表示数kを算出するものであることで、種々の小型表示装置や大画面の画像表示装置において必要な駆動条件の設定が可能となり、色ずれや動きぼけ及び多重像が気にならない動画質で表示する際の設計が容易になる。
【0014】
上記構成によって得られる駆動パラメータで設計された表示装置は、画面サイズや用途に応じて適正に設定され得るので高品位な動画像を表示できる画像表示装置が提供可能となる。
また、仮想され得る動き画像の視角速度ω及び観視者の視力S、それぞれの範囲のパラメータに対して、当該の設定値に従った任意の表示を行うことが可能となるので、予め設定した表示画像の比較評価が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な画像表示装置及び画像表示方法の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の基本原理について説明する。
1フィールド期間を時分割で色表示する際の動き画像を視線が追従することによって発生する色ずれ(カラーブレーク)を気にならないレベルに設定するための計算方法について述べる。
【0016】
図1は、映像表示面からの距離に対して動き画像を視線追従したときの視角速度を表現する図である。
図1に示すように、表示装置から画面高さHのn倍の距離において動き画像を視線追従した場合、平均の視角速度ω[deg./s]は、次式(1)あるいは、次式(1’)で与えられる。
【0017】
【数10】
【0018】
ここで、Fはフィールド周波数[Hz]、Hは表示画面の高さ方向の画素数[pixel]、nは観視距離を表す数で、画面高さを基準とした倍数、πは円周率、vは1フィールド当たりの動き画素数[pixel]である。
従来の多くの参考論文等では、式(1’)による動き視角速度ω[deg./s]の表記を行っている。この場合においては、表示装置の画面が360度パノラマ状であり観視者が中央にいる場合においては正しい表現と言えるが、一般の平面状の表示装置においてはどんなに速い動きがあった場合でも、また、観視者が画面までの距離をいかようにとったとしても視角速度は180[deg./s]未満である。
【0019】
このため式(1’)は表現上適当でないため、以降の計算では式(1)による場合を適用するものとしている。但し、図9に示すように、式(1’)に対する式(1)の値のずれは視角速度が30[deg./s]以内であれば2.5%以下であるので十分に小さく、この範囲内であれば従来の文献のデータをそのまま引用しても問題がない。
【0020】
図2は、時分割で色表示を行う表示装置における、動き画像を視線が追従する際に視認され得る視認輝度分布を説明するための動きモデル図である。また、図3は、通常のストライプ画素構造の表示装置における、動き像を視線が追従する際に視認され得る視認輝度分布を説明するための動きモデル図であり、一般的なホールド型表示装置において動き画像に視線追従した際の視認され得る画像の模式図である。
図2及び図3において、時間軸方向には単位時間毎の各画素の表示状態が示され、画素軸方向は表示面の水平1ライン分の画素における空間的な配置を示している。
【0021】
ここで、表示画像に対して観視者が左から右への視線追従を行った場合の軌跡が図面上の視線方向の軸を表している。観視者が捉えるであろう視認輝度空間分布図によると、視線が動き画像に追従することで図2においては色のずれの方が動きぼけよりも相対的に目立ち、図3においては動きぼけの方が色のずれよりも相対的に目立つことが示唆される。
図1で示される配置において、図2で示されるような色ずれについて考える。平均の色ずれ(カラーブレーク)視角をCB[min.]とおくと、色ずれ視角CBは次式(2)で示される。
【0022】
【数11】
【0023】
ここで、v’はフィールド内で動き画像を視線が追うことによる画像のかぶり量[pixel]であり、フィールド内でのRGB表示の1期間比率の逆数をmとおくと、v’は、v及びmと次式(3)の関係にある。つまり、繰り返しRGB表示を行うならば1フィールド期間内でm回のRGB表示を行うことに等しく、換言すれば倍速数と考えることができる。
v’=v/m …(3)
よって式(2)は、次式(4)となる。
【0024】
【数12】
【0025】
また、式(1)より、動き画素数vは、次式(5)で表され、式(4)、式(5)を用いるとフィールド周波数がFのカラーブレーク視角CB[min.]は、次式(6)で示される。
【0026】
【数13】
【0027】
一方、式(6)より1周期のRGB表示周波数Fcolor[Hz]は、次式(7)となる。
【0028】
【数14】
【0029】
財団法人国際科学振興財団編集の科学大辞典によれば静止視力Sの定義は、次式(8)で示される。
S=1/θ …(8)
ここで、上記θ[min.]は観視者の視力で分解できる最小の視角を表す。例えば、θ≦1.43[min.]であれば静止視力S≧0.7(車を運転できる視力)とされる。
【0030】
図4は、色が独立に分離して視認できる視角を説明するモデル図である。
RGB表示時に色ずれがそれぞれ独立して視認できなくなる視角は、カラーブレーク視角の式(6)において、分離したRGB各色のそれぞれの視角が観視者の視力における分解視角θ以下、すなわち図4で示されるような配置において、次式(9)を満足すれば良い。
【0031】
θ≧CB/3 …(9)
この条件が満たされていれば表示上のRGB各色ずれを独立して区別することが困難になり、主観的にはこの色ずれは混色された状態で視認されるようになる。
ここで式(9)においては、表示色が時間軸方向にRGBの3色であるため、1色当たりの平均的な色ずれ視角を色数で3等分しているが、表示色が1周期当たり時間軸方向にC種類あった場合には、式(9)は、次式(9’)のように表現することができる。
【0032】
θ≧CB/C …(9’)
式(9)及び式(9’)が示す事柄は、現実的には、図4で示されるモデル図のように「距離を隔てた2つものが、2つであることが分からない(不等号の時の条件)、あるいはかろうじて2つあるように見える(等号のとき)事象」を示すことであって、「色があるかないかの事象」を区分けする事柄ではない。
【0033】
図5は、混色した色が分離して視認できる視角を説明するモデル図である。
しかしながら上記式(9)及び式(9’)を満足すれば、図5のモデル図で表現されるように、色ずれはそれぞれの発光分布に従って観視者の目に届くため、色が混ざった状態で視認されることが示唆される。
【0034】
このときの視認色が「気になるかどうか」という観点で本発明者が評価を行ったところ、比較的低い色表示周波数Fcolor[Hz]では「形状が観視者の視力で分解視できる視角の更に半分の視角が境界付近である」という結果が得られた。このことは、図5において混色された色ずれの各色が分離して見える視角の限界値に相当している。これについての評価過程は、第1の実施の形態で詳細に説明している。
【0035】
このことから、一般化された式(9’)に対して、次式(10)とすれば、色ずれが気にならないレベルまで軽減された条件を得ることができる。
θ≧CB/2C …(10)
視力と視角の対応式(8)及びび式(7)、式(10)より、視力Sの観視者が視角速度ωの動き画像に対して色ずれが気にならなくなるような色表示周波数Fcolor[Hz]は、色数C=3とおけば、次式(11)となる。
【0036】
【数15】
【0037】
また、色数Cで表示する場合を一般化すれば、次式(12)となる。
【0038】
【数16】
【0039】
若しくは、式(9’)に対しては、次式(13)となる。
【0040】
【数17】
【0041】
図6は、各々の視力に対して、色ずれが視認できなくなる表示周波数の下限値を画像の動き速度に応じて示した図、図7は、各々の画像の動き速度に対して、色ずれが視認できなくなる表示周波数の下限値を観視者の視力に応じて示した図である。
【0042】
上記式(11)に対応するグラフを図6及び図7に示した。それぞれ、視力Sを固定して視角速度ωを変化させた場合及び視角速度ωを固定して視力Sを変化させた場合を図示している。
これらの図から、一般的に視力が高いほど、また、視角速度ωが大きいほど色ずれが気にならなくなる最低周波数は増大する傾向があることが認められる。
【0043】
ここで、オーム出版社発行のテレビジョン画像情報工学ハンドブック(1990年版)P44記載の動体視力特性によれば、動き速度によって動体視力が図10のように変化することが知られている。図8は、動体視力の相対視力を示す図である。
視角速度ωに対して相対視力α(ω)の関数を定義すれば、式(12)は静止時の視力をSと置いたとき、次式(14)となる。
【0044】
【数18】
【0045】
このとき、相対視力関数の範囲は0<α(ω)≦1である。
また、式(9’)に対しては、次式(15)となる。
【0046】
【数19】
【0047】
式(12)乃至式(15)により表示装置の設計者は、1フィールド当たりの色表示期間の倍速数mとフィールド周波数Fを、表示画像の動き速度ω及び観視者の視力Sの範囲に応じて色ずれが気にならない値に設定することができる。
この計算方法においては、表示装置の解像度や画面サイズには依存しないので、さまざま解像度や画面サイズのフィールドシーケンシャル画像表示装置において適用が可能である。
【0048】
また、表示装置の設計者が観視者に視聴距離を一定の距離以上から見ることを指定し、出力する映像の動き速度の出現頻度に応じて色ずれを生じないように準当な設定値で表示装置を設計することが可能となる。
【0049】
この計算方法においては、時分割色表示の表示色を発光色の3原色RGB(赤、緑、青)で行った場合について例示したが、原色はRGBのみに限定することはなく、例えば肌色のような記憶色を鮮明に表示させる目的で橙色(Orange)を原色として追加し、ROGB4色を1単位で時分割表示する場合には各式においてC=4とすることで対応が可能であり、あるいは、吸収色の3原色YMC(黄、マゼンタ、シアン)等を時分割色表示するような場合にも同様な手法で適用が可能である。この場合は3色であるのでC=3とおけば良い。
【0050】
さらに、式(12)乃至式(15)によれば、より多原色表示を行えば色ずれが気にならなくなる周波数が低くなることが分かる。
このことより、各色の高周波の出力表示が可能になれば1周期の色表示周波数Fcolorが低くても色ずれが気にならない表示装置を設計することが可能となる。
【0051】
一方、前述の手法を講じて得られた色ずれが気にならなくなる色表示周波数Fcolorの設定値においては、1フィールド内でk回繰り返し色表示を行った場合に速い動き画像の輪郭部分がk個の多重像として知覚され、強い画像劣化として感じる場合がある。
【0052】
ここで、kの値がより大きくなるような設定値をとれば、前述の多重像はより多重化され、視覚的には多重像ではなく動きぼけとして知覚されるようになるが、動き速度が大きいω=24.0deg./sのような値において多重像が連結して見えるためには、フィールド周波数F=60Hzにおいてはkが10を超える大きな値を必要とする。
以上のことは、式(7)において、観視者の視力を次式(16)とし、
S=1/CB …(16)
mについて解くと、次式(17)から容易に導くことができる。
【0053】
【数20】
【0054】
ここで、1周期の色表示期間比率の逆数(又は倍速値)mは実数値であり、繰り返し表示数kの最大値に相当する。それゆえkは必ずm以下となるように設定する必要がある。
現実的には駆動回路を構成する関係上、mは10程度以下の比較的小さな値に設定することとなるが、動き画像の輪郭について、動きの遅い部分では多重像が連結して動きぼけとして知覚され、動きの速い部分では多重像として知覚されることが予見される。このため、図2及び図3で比較したように、動き画像の動きぼけと言う問題も改めて問題になってくる。
【0055】
動きぼけは、フィールド内での表示期間が長い程顕著になるため、できるだけ短く設定する必要がある。しかしながら、表示期間は色表示周波数Fcolor[Hz]で設定される期間よりは短くすることができない。このため、動きぼけ及び多重像対策のための設定値としては、多くとも1フィールド期間よりも短く、また少なくとも色表示周波数Fcolor[Hz]で決定される表示期間よりも長くする必要がある。
つまり、フィールド周波数をF、表示期間をTdispとおけば、次式(18)のように設定する必要がある。
【0056】
【数21】
【0057】
ここでkは自然数であり、フィールド内で色表示を実際にk回繰り返し行うことに相当する。
例えば、フィールド周波数F=60Hz(16.67ms)に対して、Fcolor=150Hzとなる場合には、式(18)によれば、k=1及び、k=2での条件が設定され得る。なお、Fcolor=150Hzの意味については、第1の実施の形態により後述する。
【0058】
これより、Tdispはそれぞれ、6.67ms(40%の表示率)及び13.33ms(80%の表示率)と設定することができるが、k=1の場合には表示全体の明るさが落ち、k=2の場合には速い動き速度の時に輪郭部分で2重像が知覚される可能性がある。
表示期間を短くしても表示画面の明るさが十分に確保できれば、できるだけ短い期間での設定値を採用すれば良い。
【0059】
また、視角速度ωを十分に小さな範囲に設定することができ、また、多重像が生じても視覚的に多重像が妨害感を感じない程度であれば、明るさをより確保するために表示期間をできるだけ長くとるように設定すれば良い。
このような設定手法を用いることで、フィールドシーケンシャル駆動において、動き画像の動きぼけと多重像に対する妨害を軽減することが可能となる。
以下、上記基本原理に従って本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0060】
第1の実施の形態
時分割で順次RGB表示を行う表示装置を用いて、RGB1周期の表示周波数が53.3Hz、80.0Hz、及び160Hzの場合において、幾何学図形を一定の速度で移動表示させた時の色ずれの気にならなくなる距離の測定と、その距離における静止視力の測定を10人の被験者に対して行った。
【0061】
幾何学図形は、内部が最明あるいは最暗となるような長方形のスクロールバーであり、画面に対して長軸が垂直に位置し、水平に周期的に往復移動する。また、背景は11階調にスケーリングされた階調値において画面垂直方向に輝度が段階的に変化するような画像を用いた。
このような図形を用いることで、色ずれが気にならないとされる時の輝度差のレベルを間接的に知ることができ、評価結果の信頼性が増す。
【0062】
測定においては、視力の低い被験者の場合、離れた距離から移動対象の形状が認識できない位にぼやけていても色のずれが知覚されてしまうということが起こり得るため、被験者に対しては「移動対象の形状が分かる範囲で、色ずれは見えているけども、画像としては気にならないとすることのできる」観視距離を明示するように指示した。
評価実験において、設定できるパラメータは、1周期の色の表示周波数Fcolor及び、色数C及び、画像として用いた幾何学図形の1フィールド当たりの移動速度Vである。
【0063】
また、測定データは、色ずれの気にならない距離Lとその位置における静止視力Sであり、その距離Lでの動き画像の視角速度ωが算出される。
データの編集の際には、各測定点はばらつきがあるため、移動平均値を求めてグラフ表示してある。
ここで、測定結果と式(13)を関連付けるため、式(13)の変形を行い、この変形式を式(a)とする。
【0064】
【数22】
【0065】
つまり、式(a)によれば、色表示周波数Fcolorでの表示において視角速度ωに対しての色ずれが気にならない静止視力の範囲を示すものとなる。
測定結果が式(a)の関係を満足していれば、表示装置の駆動周波数の設計においては式(13)を用いることが可能となる。
【0066】
図10乃至図12は、色数C=3とおき、各色表示周波数Fcolorにおいて、被験者10名による各測定結果を示す図であり、図10は、Fcolor=53.3Hzでの色ずれが気にならない視角速度と観視者の視力との関係図、図11は、Fcolor=80.0Hzでの色ずれが気にならない視角速度と観視者の視力との関係図、図12は、Fcolor=160Hzでの色ずれが気にならない視角速度と観視者の視力との関係図である。
また、データの分布をより明瞭にするため、式(a)による右辺のプロットと、式(15)を用いた場合の下記式(b)による右辺のプロットを示した。
【0067】
【数23】
【0068】
図10乃至図12によれば、比較的低い色表示周波数であれば、測定点は上記式(a)と式(b)によるプロットの間に位置している。
このことは、「式(a)の条件は満足する必要があるが式(b)の条件は満足しなくても良い」と言うことを意味する。
また、より高い周波数の結果である図12では、測定プロットの位置が式(b)に対するプロット付近に点在している。
【0069】
この結果は「少なくとも式(a)の条件は満足する必要があり、かつ式(b)の条件も満足している方が良い」と言うことを意味する。
このことは、より高い周波数範囲においては式(14)乃至式(15)を満足する必要があることを意味している。
【0070】
以上の評価結果より、フィールドシーケンシャル駆動型の表示装置において、動き画像を視線が追うことによって生じる色ずれが気にならなくなるような条件で1周期の色表示駆動周波数を決定する際、150Hz程度までの低い色表示周波数で設定するのであれば式(12)乃至式(13)を、また150Hz程度以上の高い色表示周波数で設定するのであれば式(14)乃至式(15)を満足する条件を設定することにより、高品位の表示装置を提供することが可能になる。
【0071】
ここで、色表示周波数Fcolorが150Hzを超えることの意味について説明する。色表示周波数Fcolor=150Hzは、本発明者が、表示周波数、視角速度及び観察者の視力をパラメータとした測定結果から見出したものであり、色ずれが気にならないというレベルの実測点が、図10乃至図12で示されることに由来する。すなわち、図10乃至図12の測定結果において、式(a)を適用した場合の実測点は破線で、式(b)を適用した場合の実測点は実線で示されている。例えば、図10のFcolor=53.3Hzの測定結果において、実測点(○印参照)は式(a)のラインと式(b)のラインの間にほぼ位置している。この実測点は、表示周波数Fcolorが高くなるに従って式(b)のラインの方にシフトし、図12のFcolor=160Hzの測定結果では、実測点は式(b)のライン近傍に位置する。
【0072】
「色ずれが気にならない」という条件が、式(a)を少なくとも満足する必要があり、より厳格な条件では式(b)を満足していれば良いという実測結果が得られている。「色ずれが気になるかならないか」の厳しさを比較すると、式(b)が式(a)より厳しいものとなる。例えば、図10のFcolor=53.3Hzの測定結果において、視角速度が6deg./sとすれば、そのような動き速度の画像で起こる色ずれは見ている人の視力がおよそ1.1より低ければ気にならないとすることができる。しかし、視力が1.5の人が上記画像を見れば、式(a)の上側にプロットされることとなるので色ずれが気になることになる。この視力1.5の人が、上記動き速度の画像で色ずれを感じなくなるようにするためには色表示周波数を高くする必要がある。そのような状況が図12に示す場合である。図12では、実験による「色ずれが気にならない」という結果が、式(a)による条件より式(b)による条件を満足していることから分る。一般の動き映像は10deg./s程度以下で頻繁に発生しているので、高周波数で表示する程、より条件の厳しい式(b)を満足するようになる。
【0073】
これらの実験的な結果(53.3Hz、80.0Hz、160Hz)と、一般の画像の表示周波数(約60Hz)と比較すれば、一般の画像の表示周波数の2倍の色表示周波数(120Hz)では式(b)に届かず、3倍の色表示周波数(180Hz)では十分過ぎることが分る。かかる観点から、色表示周波数Fcolorを、一般の画像の表示周波数の2.5倍の150Hzとした。そのため、色表示周波数Fcolorを、例えば145Hzとしても可能であるが、色表示周波数の周波数をより小さくすれば条件が甘くなっていくので、Fcolor=150Hz以上のときには大多数の人が感じなかった色ずれがFcolor=145Hzにしたとたん感じてしまうこともあり得る。そこで、色表示周波数Fcolorが100Hz乃至200Hz(より好ましくは、Fcolor=150Hz)を超える場合に改めて色表示周波数Fcolorが、式(13)を満足するように周波数を設定している。この式(13)を満足する画像表示装置は、例えば大画面を真近でみるような状況(映画館のスクリーンやゲーム画面)や目で追える非常に早い動き画像(スポーツ競技等)がある場合など、動き画像の視角速度が相対的に大きくなるような表示装置には普遍的に適用することができる。
【0074】
第2の実施の形態
時分割で色表示を行う際、色ずれが気にならない範囲の1周期の色表示周波数は、式(12)乃至式(15)から容易に求めることができる。
ここで、テレビジョン学会誌Vol.40,No.1(1986),P46-53あるいは同誌Vol.40,No.4(1986),P266-273より、動き速度の追従可能な視角速度を0≦ω≦24deg./sとし、また、一般的な観視者の視力を1.0≦S≦1.5とすれば、上記式(12)乃至式(15)による色ずれの気にならない1周期の色表示周波数Fcolorは、RGB3原色を表示することから色数C=3とおいて、
式(12)より、Fcolor≧244〜365[Hz]
式(13)より、Fcolor≧487〜731[Hz]
となる。
【0075】
第1の実施の形態を参考にすれば、上記式(12)による結果が少なくとも150Hz以上であるので式(13)の結果を採用する。
このことから、少なくとも487Hz以上の表示速度、つまり一般表示装置のフィールド周波数の約8倍以上でRGB表示すれば、動き速度が24deg./sまでの動画像において色ずれが気にならない表示装置を提供することができる。
【0076】
第3の実施の形態
一方、動き速度によって動体視力は静止視力よりも低下することが知られており、テレビジョン画像情報工学ハンドブック(1990年版)P44記載の動体視力特性から抜粋した前記図8より追従可能な最大の動き速度とされる24deg./sでは相対視力が65%程度になっている。このような場合、観視者の静止時の一般的な視力を1.0≦S≦1.5とすれば、最大速度24deg./sにおいて動体視力は0.65≦S’≦0.975となる。この範囲の視力において色ずれの気にならないRGB1周期の色表示周波数Fcolorは、色数C=3とおいて、
式(14)より、Fcolor≧158〜238[Hz]
式(15)より、Fcolor≧317〜474[Hz]
となる。
第1の実施の形態を参考にすれば、上記式(14)による結果が少なくとも150Hz以上であるので式(15)の結果を採用する。
【0077】
このことから、少なくとも317Hz以上の表示速度、つまり一般表示装置のフィールド周波数の約5倍以上でRGB表示すれば、動き速度が24deg./sまでの動画像において色ずれが気にならない表示装置を提供することができる。
第4の実施の形態
一般的に標準的な動画像においての動き速度はHDTV表示装置の標準観視距離3Hにおいては3〜15deg./s程度である。このような場合、観視者の動体視力が動き速度によって低下しないとし、一般的な視力を1.0≦S≦1.5としたとき、また、動き速度が15deg./sまで色ずれが気にならないように設定する場合、RGB1周期の色表示周波数Fcolorは、
式(12)より、Fcolor≧151〜226[Hz]
式(13)より、Fcolor≧302〜452[Hz]
となる。
【0078】
第1の実施の形態を参考にすれば、上記式(12)による結果が少なくとも150Hz以上であるので式(13)の結果を採用する。
このことから、少なくとも302Hz以上の表示速度、つまり一般表示装置のフィールド周波数の約5倍以上でRGBを表示すれば、動き速度が15deg./sまでの動画像において色ずれが気にならない表示装置を提供することができる。
【0079】
第5の実施の形態
第4の実施の形態に関して、動体視力の低下を考慮した場合、15deg./sの動き速度においては相対視力がおよそ75%である。このような場合、観視者の静止時の一般的な静止視力を1.0≦S≦1.5としたとき、動き速度15deg./sにおいて動体視力は0.75≦S’≦1.125となる。この範囲の視力において色ずれの気にならないRGB1周期の色表示周波数Fcolorは、色数C=3とおいて、
式(14)より、Fcolor≧113〜170[Hz]
式(15)より、Fcolor≧226〜339[Hz]
となる。
【0080】
第1の実施の形態を参考にすれば、上記式(14)による結果が150Hz前後であるため設定が微妙になるが、少なくとも式(14)による結果の最大値以上の周波数を選択すれば問題がない。
このことから、少なくとも170Hz以上の表示速度、つまり一般表示装置のフィールド周波数の約3倍以上でRGBを表示すれば、動き速度が15deg./sまでの動画像において色ずれが気にならない表示装置を提供することができる。
第6の実施の形態
本実施の形態では、比較的小型の表示装置をフィールドシーケンシャル駆動する場合についてRGB1周期の色表示周波数の設定値を求める。
【0081】
一般的に携帯型の対角数インチ程度の画面を有する表示装置は、手が届く範囲で表示画面を見ることが多いため、画面サイズによらず観視距離は30cmから100cm程度である。
このとき、画面高さの3倍の距離にて一般的に起こる動きが15deg./sとなるような動き画像を他の距離で見た場合、〔表1〕のように視角速度が変化する。表1は、3H距離で視角速度が15.0deg./sとした時の各距離での視角速度を示す表である。
【0082】
【表1】
【0083】
これは、より遠い位置から画面をみれば視野角度が相対的に小さな値となるため、色ずれをより感じにくくなり得ることを示唆している。
これらの使用時の状況と、第1の実施の形態による結果を考慮して、色ずれが気にならないようなRGB1周期の色表示周波数Fcolorを画面縦サイズと観視距離に対して示すと〔表2〕のように設定することができる。表2は、3H距離で視角速度が15.0deg./sとした時の各距離でのRGB1周期の色表示周波数の最小値を示す表である。
【0084】
【表2】
【0085】
ここで、視力の設定値は至近距離であるので動き速度によって視力が変化しないとし、S=1.0とおき、画像が更新されるフィールド周波数Fは60Hzとした。
また、〔表2〕の計算においては、式(12)による結果が150Hzを超えた場合、式(13)による結果を採用した。
【0086】
〔表2〕による結果から、画面高さの3倍を超える距離であれば概ね150Hz以下のRGB色表示周波数となっていることが分かる。
また、手元までの距離を60cm程度であるとすれば4:3のアスペクト比の表示装置では対角約4インチの画面(画面高さ約6cm)で60Hzの色表示周波数であれば十分であり、より小さい画面サイズの表示装置においてはビデオレートよりも低い色表示周波数で色ずれの気にならない程度の表示が可能であることが分かる。
【0087】
このことは、装置上の問題によりビデオレートで画像取り込みが行えない場合、画像間引きによりフィールド周波数を落として表示する場合に有効である。
例えば、〔表2〕において画面縦サイズが2cmである表示装置が10Hzでしか画像取り込みできない場合、表示時には15Hz以上のRGB色表示周波数で出力すれば良い。このようにすれば、60Hzであえて出力する必要性が避けられ回路構成が簡素になる。
【0088】
また、〔表2〕において画面高12cm程度以上のサイズの画面においては、60cm以上の距離をおいて観視するようにし、〔表2〕で示された値に従って少なくとも80Hzから130Hzの間で色表示周波数Fcolorを設定しておけば色ずれが気にならない範囲で動き画像を視認することができる。
上記第2乃至第6の実施の形態において、動き画像の動き視角速度ωを適当な値に設定して示したが、これらの設定値は前述の式の導出過程で明らかなように任意に設定することができ、同様な色表示機構であればさまざまな規格の表示装置において有効である。
【0089】
第7の実施の形態
第1の実施の形態から第6の実施の形態であげた色表示周波数の設定において色ずれが気にならなくなる設定であれば、1フィールド内でm回繰り返し色表示を行った場合には速い動き画像の輪郭部分がm個の多重像として知覚され、強い画像劣化として感じる場合があった。また、動きが比較的遅い場合には多重像が連結して動きぼけとして知覚されるため妨害感が感じられた。
【0090】
ここで、RGB1周期の色表示周波数Fcolor=160Hz、フィールド周波数F=53.3Hzの場合で下記表示シーケンスを用いて、画面高さの3倍の距離において視角速度ω=12deg./sの動き画像に対して、動きぼけと多重像による妨害改善の効果を比較した。なお、下記の設定は式(18)を満足する条件である。
【0091】
1フィールド期間において、
▲1▼色表示をRGB|RGB|RGBのようにRGBを3回表示した場合
▲2▼色表示をRGB|RGB|DDDのようにRGBを2回表示した場合
▲3▼色表示をRGB|DDD|DDDのようにRGBを1回表示した場合
ここでDは色を表示しない期間である。
【0092】
上記シーケンスにおいて、動き画像の視線追従によって生じる動きぼけを比較すると、
▲1▼>▲2▼>▲3▼
の関係が得られた。
また、多重像については、それぞれのシーケンスで
▲1▼3重像、▲2▼2重像、▲3▼多重像なし
として観察された。
【0093】
それぞれの駆動シーケンスにおいて色ずれは気にならなかったが、▲1▼及び▲2▼のシーケンスによる多重像が気になった。
また、動きぼけに関しては▲1▼が最も気になったが、▲2▼及び▲3▼ではあまり気にならなかった。
このことから、式(18)による設定の手法を用いれば、フィールドシーケンシャル駆動において動き画像を観視者の視線が追従することによって生じる動きぼけ及び多重像による画質妨害が少ない高品位な画像を提供することができる。
【0094】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、時分割で色表示を行う画像表示装置において、動き画像を視線が追従したときに見られる色ずれが生じない駆動周波数条件を決定する手法を提供することができ、そのような視覚特性に起因する色ずれの無い高画質の表示装置を提供することが可能となる。また、同視覚原理に基づく動きぼけ及び多重像による画質妨害を軽減する手法、また、同妨害を軽減した高画質の表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】映像表示面からの距離に対して動き画像を視線追従したときの視角速度表現する図である。
【図2】時分割で色表示を行う表示装置における、動き画像を視線が追従する際に視認され得る視認輝度分布を説明するための動きモデル図である。
【図3】通常のストライプ画素構造の表示装置における、動き像を視線が追従する際に視認され得る視認輝度分布を説明するための動きモデル図である。
【図4】色が独立に分離して視認できる視角を説明するモデル図である。
【図5】混色した色が分離して視認できる視角を説明するモデル図である。
【図6】各々の視力に対して、色ずれが視認できなくなる表示周波数の下限値を画像の動き速度に応じて示した図である。
【図7】各々の画像の動き速度に対して、色ずれが視認できなくなる表示周波数の下限値を観視者の視力に応じて示した図である。
【図8】動体視力の相対視力を示す図である。
【図9】式(1)と式(1’)の誤差を評価する図である。
【図10】色表示周波数Fcolor=53.3Hzでの色ずれが気にならない視角速度と観視者の視力との関係図である。
【図11】色表示周波数Fcolor=80.0Hzでの色ずれが気にならない視角速度と観視者の視力との関係図である。
【図12】色表示周波数Fcolor=160Hzでの色ずれが気にならない視角速度と観視者の視力との関係図である。
【符号の説明】
F フィールド周波数[Hz]
ω 動き画像の視角速度[deg./s]
S 動き画像を観視する観視者の視力
m 1フィール期間における色表示1周期の比率の逆数
C 表示色数
Fcolor 1周期の色表示周波数
Tdisp 表示期間
Claims (7)
- 動き画像を視線追従したときの視角速度ω及び観視者の視力S、それぞれの範囲のパラメータを入力値とし、前記表示色数Cによる1周期の色表示周波数Fcolor及びフィールド内での周期的な色表示の繰り返し表示数kを算出することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の画像表示方法。
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