JP3771186B2 - Cosmetics - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗布した感触に優れ、カバー力がありながら透明感のある化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧料へのニーズの多様化に伴い、各化粧成分の開発が進められている。その中でも化粧料用粉体については、その目的に応じて表面処理や複合化が注目されている。例えば、粉体にシリコーンや有機化合物を被覆し、撥水撥油性を持たせた粉体は広く化粧料に使用されている。
【0003】
しかし、単に1種類の粉体を有機化合物で被覆した粉体では、化粧料へ配合した際のメークアップ効果として十分であるとは言えず、2種以上の粉体と高分子化合物を複合化させる方法も検討されてきた。
【0004】
特開昭64-63035号には、顔料の光沢や彩度の低下を防ぐために、球状粉体の外周面に顔料等を設け、更に高分子化合物層によりマイクロカプセル化された粉体が提案されている。
【0005】
特開平03-181411号には、無機粉体表面に固着剤により顔料を固着させた粉体が記載され、それを配合した化粧料がしわ隠しに有効であることが記載されている。
【0006】
更に、特開2000-72622号には、無機粉体に、その1/10以下の平均粒子径の無機粉体を、ポリメチルメタクリレート等の有機高分子化合物を媒体として包含被覆した粉体、及びそれを配合した化粧料が紫外線防御効果に優れていることが記載されている。
【0007】
しかしながら、これら一般の方法で作られた複合化粒子は、粒子同士が凝集しやすく、また従来の複合化粒子を化粧料に配合する場合、感触の点で不充分であった。さらに、その他の粉体、例えば球状粉体と配合すると、付着性や延展性に劣り、仕上がりでは、カバー力に欠け、毛穴等の凹凸隠蔽効果がほとんどないものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、塗布した感触に優れ、カバー力がありながら透明感のある化粧料を提供することにある。さらに、球状粉体を共に配合することにより毛穴等の凹凸を目立たなくする化粧料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、超臨界二酸化炭素の存在下に、形状・粒径の異なる2種以上の粒子と、特定の高分子化合物とを接触させて得られる複合化粒子を含有した化粧料が上記課題を解決できることを見いだした。
【0010】
すなわち、本発明は、溶媒として二酸化炭素のみを用い、超臨界二酸化炭素の存在下に、容器内で、形状・粒径の異なる2種以上の粒子と、フッ素系高分子化合物及びシリコーン系高分子化合物から選ばれる高分子化合物の1種以上とを接触させた後、容器内で、二酸化炭素を臨界圧力以上から大気圧まで、2秒間〜240分間で減圧を行う際、超臨界状態の二酸化炭素を気体の二酸化炭素とすることで得られる複合化粒子を含有する化粧料を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
[複合化粒子]
本発明において、形状・粒径が異なる粒子とは、粒子の見た目の形や大きさが異なることを指しており、球状、板状、針状、楕円体、紡錐型、柱状、六方晶などの一般的な形の他、多角形、花びら状、蝶状、お椀状等の特異な形もしくは無定型等の形や、それらの大きさが異なることを指す。
【0012】
本発明における形状・粒径の異なる2種以上の粒子の組み合わせとしては、例えば、板状粒子と球状粒子等、形の異なるものの組み合わせや、更に、同一又は異なる形状で粒径が異なるものの組み合わせがある。好ましくは、粒径が異なるものの組み合わせが良く、第一の粒子と、該粒子の平均粒径の1/5以下、さらに好ましくは1/10以下の平均粒径である他の粒子との組み合わせである。また、3種以上の粒子を組み合わせて用いる場合には、そのうち1種が異なる形もしくは粒径を有していれば、他のものは同じ形、粒径であっても構わない。なお、粒径は、通常のレーザー回折/散乱法で測定された粒度分布から測定した平均粒子径を指す。
【0013】
具体的な構造としては、母体となる第一の粒子(以下、粒子Aという)の表面に、粒子Aの平均粒径の1/5以下の平均粒径である微粒子(以下粒子Bという)が分散して存在し、粒子A及び粒子Bがフッ素系高分子化合物及びシリコーン系高分子化合物から選ばれる高分子化合物(以下、単に高分子化合物という)の1種以上で覆われている構造が挙げられる。より具体的には、例えば、粒子A及び粒子Bのいずれもが高分子化合物で被覆されており、粒子Aの表面上に粒子Bが存在していてもよく、また粒子Aの表面上に粒子Bが存在しており、その全体が高分子化合物で被覆されていてもよい。
【0014】
本発明に用いられる粒子の種類は、大別して無機物と有機物に分けられる。無機物では、マイカ、タルク、セリサイト、カオリン等の天然鉱物;シリカ、ガラスビーズ、酸化カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等の金属酸化物;硫酸バリウム等の金属塩;水酸化アルミニウム等の金属水酸化物;ヒドロキシアパタイト、チッ化ホウ素等のセラミック類;金、銀等の金属粉末;黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ等の無機顔料等もしくはそれらの焼結物が挙げられる。
【0015】
有機物では、ポリエステル樹脂;スチレン樹脂;ウレタン樹脂;ナイロン樹脂;セルロース類;ポリアミド樹脂;エポキシ樹脂;フェノール樹脂;ポリメチルシルセスキオキサン、ジメチコンクロスポリマー、(ラウリルジメチコン/PEG)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系樹脂;ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸アルキル、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル/アクリル酸アミド共重合体、アクリル酸アルキル/ジメチコン共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10〜C30)共重合体、アクリル酸アルキル/スチレン共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸アルキル/アクリル酸DMAPA/メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール共重合体、ラウリル(メタ)アクリレート/エチレングリコールジ(メタ)アクリレートコポリマー、メタクリル酸メチル/ジメチルポリシロキサン共重合体等のアクリル酸系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;フッ素樹脂;ラウロイルリジン、ラウロイルタウリン等のアミノ酸系粉体が挙げられる。
【0016】
また、酸化チタン被覆マイカ、ベンガラ酸化チタン被覆マイカ、多層コートされた樹脂末等、既に多層になっている粒子、酸化チタン内包シリカ、酸化チタン内包ガラスフレーク等の内包物に金属粉末を含む粒子であっても良い。更に、それらの表面が疎水化処理や親水化処理をされているものであっても良い。
【0017】
粒子Aとしては、好ましくは、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、ゼオライト、酸化チタン被覆マイカ、硫酸バリウム、酸化ジルコニウム、ガラスビーズ、シリカ等の無機物;ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、アクリル酸樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、アミノ酸系粉体等の有機物が挙げられる。
【0018】
粒子Aの平均粒径は、特に限定されないが、粒子Aの表面に粒子Bと高分子化合物を存在させる観点から、好ましくは 0.1〜500 μm、より好ましくは 0.5〜200 μmである。
【0019】
また、粒子Bとして有用なものは、例えば、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、酸化チタン内包シリカ等の無機粒子;スチレン樹脂、アクリル酸系樹脂、ポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂、シリコン系樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の樹脂粒子;赤色2号、赤色104号、赤色201号、赤色202号、赤色226号、橙色201号、橙色204号、黄色4号、黄色5号、黄色205号、黄色401号、青色1号、青色404号、緑色3号、紫色201号等の有機色素及びそのレーキ顔料等が挙げられる。
【0020】
粒子Bの平均粒径は、粒子Aの表面に存在させる観点から、粒子Aの平均粒径の好ましくは1/5以下、更に好ましくは1/10以下、特に好ましくは1/20以下である。また、粒子Bの平均粒径は、粒子Bを粒子Aの表面に存在させるとともに、複合化粒子の感触をよくする観点から、好ましくは0.001〜100μm、より好ましくは0.01〜40μm、更に好ましくは、0.01〜10μmである。
【0021】
本発明の複合化粒子に用いられる高分子化合物は、分子間力が小さく、超臨界二酸化炭素中に溶解又は分散しやすい性質を有することが好ましい。
【0022】
フッ素系高分子化合物としては、フッ素原子を有する高分子化合物であればよく、フッ素系高分子化合物中のフッ素原子の含有量は、超臨界二酸化炭素に分散・溶解しやすくする観点から、好ましくは9〜80質量%、より好ましくは20〜70質量%、更に好ましくは40〜65質量%である。
【0023】
フッ素系高分子化合物の中では、フルオロアルキル基又はパーフルオロ基を有する(メタ)アクリル酸エステル重合体、及びフルオロアルキル基又はパーフルオロ基を有する(メタ)アクリル酸エステル−長鎖アルキル(メタ)アクリレート共重合体が特に超臨界二酸化炭素に分散・溶解しやすくなる観点から好ましい。また、炭素数4以上のパーフルオロアルキル基、ポリフルオロアルキル基又はパーフルオロポリエーテル基を有する(メタ)アクリレートの単独重合体、及びこの化合物と炭素数8〜22のアルキル基を有する(メタ)アクリレートとの共重合体が超臨界二酸化炭素に分散・溶解しやすくする観点から、最も好ましい。
【0024】
フッ素系高分子化合物の重量平均分子量は、超臨界二酸化炭素へ分散・溶解しやすくし、かつ25℃において固体である観点から、好ましくは 3,000〜500,000 、より好ましくは 5,000〜300,000 である。
【0025】
シリコーン系高分子化合物としては、超臨界二酸化炭素単独、又は超臨界二酸化炭素及び助溶媒の混合物中に溶解ないし分散するものであればよく、特に限定されない。
【0026】
シリコーン系高分子化合物の中では、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ポリエーテル変性シリコーン、メチルスチリル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコーン、シリコーン変性アクリル樹脂等が超臨界二酸化炭素へ分散・溶解しやすく、粒子へ吸着しやすい観点から好ましい。より好ましくは、オルガノポリシロキサンの分子鎖の末端及び/又は側鎖に、式(I):
【0027】
【化1】

Figure 0003771186
【0028】
(式中、R1及びR2はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基、X-は四級アンモニウム塩の対イオンを示し、Cl-、Br-等のハロゲンイオン、CH3SO4 -、CH3CH2SO4 -等の硫酸エステルイオンが挙げられる。)
又は式(II):
【0029】
【化2】
Figure 0003771186
【0030】
(式中、R1、R2及びX-は前記と同じ意味を示す。)
で表わされる基を介して、式(III):
【0031】
【化3】
Figure 0003771186
【0032】
(式中、R3は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル基又は炭素数6〜10のアリール基、nは2又は3を示す。)
で表わされる繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)の分子鎖が結合してなり、該ポリ(N−アシルアルキレンイミン)の分子鎖とオルガノポリシロキサンの分子鎖との質量比が1/50〜50/1であり、重量平均分子量が 500〜500,000であるシリコーン系高分子化合物が超臨界二酸化炭素へ分散・溶解しやすい観点から、特に好ましい。例えば、式(I)中のR1及びR2がそれぞれ水素原子、X-がCH3CH2SO4 -、式(III)中のR3がCH2CH3、nが2であるポリ(N−プロパノイルエチレンイミン)/γ−アミノプロピルメチルシロキサン共重合体(特開平7−133352記載)が挙げられる。
【0033】
シリコーン系高分子化合物の重量平均分子量は、超臨界二酸化炭素へ分散・溶解をしやすくする観点から、好ましくは 500〜500,000 、より好ましくは 1,000〜300,000 である。
【0034】
[複合化粒子の製造法]
本発明において、超臨界二酸化炭素とは、臨界温度(304.2K)以上でかつ臨界圧力(7.37MPa)以上の圧力である二酸化炭素をいい、臨界点付近では、僅かな圧力変化によって密度が急変するという性質を有する。従って、臨界圧力及び臨界温度を僅かに超えた超臨界二酸化炭素の圧力を増加させると、気相の密度が急増するため、臨界圧力を超えた領域で溶質の溶解度が急激に増加する。
【0035】
本発明においては、まず、容器内で超臨界二酸化炭素の存在下に、形状・粒径の異なる2種以上の粒子(粒子Aと粒子B)と、高分子化合物とを接触させる
【0036】
超臨界二酸化炭素は、二酸化炭素が超臨界状態を発現する温度、圧力であれば任意の組み合わせで用いることが出来るが、接触後の超臨界二酸化炭素の除去や、減圧を効率的に行う観点から、308〜373Kであることが好ましく、より好ましくは313〜353Kである。また、減圧を開始するときの超臨界二酸化炭素の初期圧力は、超臨界二酸化炭素の減圧を効率的に行う観点から、好ましくは7.2〜50MPa、より好ましくは10〜40MPaである。
【0037】
超臨界二酸化炭素と高分子化合物との混合物は、温度、圧力等の条件によっては、透明となる場合がある。このように透明となる混合物は、粒子Bの凝集が少なく、形成される高分子化合物の被膜も均一となるので好ましい。
【0038】
本発明は、容器内で、超臨界二酸化炭素存在下、高分子化合物と形状の異なる2種以上の粒子を接触させた後、容器に備えられている排気バルブ等を開放し、該容器を減圧させることにより、高分子化合物で表面を被覆された本発明の複合化粒子を該容器内で得る方法を適用し、接触後の混合物を該容器外に二酸化炭素と共に排出して本発明の複合化粒子を得る方法は適用しない。ここで該容器を減圧させるとは、超臨界状態の二酸化炭素の圧力を低下させることである。
【0039】
容器内で複合化粒子を得る方法では、臨界圧力以上から、超臨界状態の二酸化炭素の圧力を低下させる際、二酸化炭素の断熱膨張により、該容器内の温度が低下して二酸化炭素の臨界温度以下になると、液化二酸化炭素が生じ、粉体の凝集が発生し易い。従って、該容器を減圧させる際、該容器内の温度を二酸化炭素の臨界温度以上に保持しながら、該容器内の二酸化炭素を減圧し、超臨界状態の二酸化炭素を、気体の二酸化炭素とすることが好ましい。そのため、該容器内の二酸化炭素を臨界圧力以上から大気圧まで、減圧を緩やかに行い、等温膨張で圧力を低下させるように行う。
【0040】
容器内の圧力を大気圧まで減圧するのに要する時間は、得られる複合化粒子の粒径や高分子化合物の被覆の膜厚の制御、及び副生粒子の抑制の観点から、好ましくは2秒間〜240分間、より好ましくは5秒間〜120分間である。
【0041】
容器外で複合化粒子を得る方法では、混合物をノズル等を介して、容器外に噴出、排出させる方法等が挙げられるが本発明では適用しない。排出条件は、特に限定されないが、ノズルの流入部での温度が臨界温度304.2K以上、圧力が臨界圧力7.37MPa 以上であることが超臨界流体である観点から好ましい。
【0042】
容器は、二酸化炭素を除去した後、該容器内で複合化粒子を得る場合には、バルブ等の排気機構を有していればよく、超臨界二酸化炭素中で、形状・粒径の異なる2種以上の粒子と高分子化合物を溶解又は分散を行うために、容器内に攪拌機構を有するものが好ましい。容器の代表例としては、オートクレーブ、耐圧セル等が挙げられる。
【0043】
なお、複合化粒子中の、形状・粒径の異なる2種以上の粒子の合計量は、粒子で取り出すことができるとともに、高分子化合物の特性を発現させる観点から、20〜99.5質量%、好ましくは70〜99.5質量%である。
【0044】
得られた複合化粒子の平均粒径は、化粧料の粒子として取り扱う観点から、好ましくは 0.1〜1000μm、より好ましくは 0.5〜500 μm、更に好ましくは 5〜50μmである。
【0045】
[化粧料]
本発明において、複合化粒子は化粧料中に、0.01〜95質量%、好ましくは0.1〜70質量%含有される。特に化粧料が、粉体又は固型化粧料の場合は20〜70質量%、液状化粧料の場合は0.01〜30質量%が好ましい。
【0046】
本発明の化粧料は、上記複合化粒子に加え、更に平均粒径0.001〜30μmの球状粉体を含むことが好ましい。球状粉体としては、球状であれば特に種類は問わないが、アルミナ、シリカ、ジルコニア、酸化チタン、酸化亜鉛、ゼオライト、硫酸バリウム等の無機粉体;ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、アクリル酸系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、セルロース、シルクパウダー等の有機粉体が挙げられる。シリコーン樹脂としては、ポリメチルシルセスキオキサン、ジメチコンクロスポリマー、(ラウリルジメチコン/PEG)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。また、アクリル酸系樹脂としては、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸アルキル、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル/アクリル酸アミド共重合体、アクリル酸アルキル/ジメチコン共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10〜C30)共重合体、アクリル酸アルキル/スチレン共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸アルキル/アクリル酸DMAPA/メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール共重合体、ラウリル(メタ)アクリレート/エチレングリコールジ(メタ)アクリレートコポリマー、メタクリル酸メチル/ジメチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。
【0047】
また、これらの無機粉体や有機粉体等を複合化させた粉体、紫外線吸収剤等を内包させた粉体であっても良い。例えば、酸化チタン内包シリカ、酸化亜鉛内包シリカ、酸化鉄内包シリカ、アルミナシリケート等の燒結物;酸化チタンや酸化亜鉛、酸化鉄等を内包させた球状粉体;表面に微粒子シリカ等を付着させた球状粉体;ポリマーを同心円状に多層に重ねた球状粉体などの合成物が挙げられる。
【0048】
なお、本発明において、球状とは、棒状、板状のものを除き、略球状のものを含む。更に、一次粒子が球状のものだけでなく、凝集体あるいは複合体として球状のものも包含される。
【0049】
さらに、球状粉体は疎水化処理等の表面処理を施したものでも良い。疎水化処理としては、例えば、通常の方法により、前記球状粉体をシリコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、ポリエチレン、金属石鹸、アミノ酸、アルキルフォスフェート、フッ素化合物等で表面処理したものが挙げられる。特に、シリコーン処理及びフッ素化合物処理が好ましい。
【0050】
また、球状粉体は、平均粒子径が0.001〜30μmであることが好ましく、特に0.1〜20μmが好ましい。
【0051】
球状粉体は、化粧料中に1種、もしくは2種以上を組み合わせて用いてもよく、0.5〜50質量%、特に1〜20質量%配合されるのが肌への付着性、使用感の観点から好ましい。
【0052】
本発明の化粧料には、上記の成分以外に、通常の化粧料に用いられる、例えば着色顔料や、パール光沢顔料等の粉体を配合することができる。
【0053】
また、本発明では、これらの粉体成分とともに、通常の化粧料に用いられるポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、ワセリン等の炭化水素類;リンゴ酸ジイソステアリル、カプリン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油;キャンデリラワックス、ホホバ油、オリーブ油等の植物油脂;シクロメチコン、ジメチコン等のシリコーン油;セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類;ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸;グリセリン、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類;非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;エタノール等の低級アルコール類;カーボポール等の増粘剤、防腐剤、メトキシケイヒ酸オクチル等の紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、保湿剤、美白剤、血行促進剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等の薬効成分、香料なども配合することができる。
【0054】
本発明の化粧料は、例えばディスパー、ホモミキサー、コンビミックス、アジホモミキサー、ヘンシェルミキサー、レトロミキサー、ホバートミキサー、プラネタリーミキサー、ニーダー、エクストルーダー等を用いて常法に従って製造することができ、例えばファンデーション、粉おしろい、固形おしろい、化粧下地、アイシャドー、口紅、頬紅、アイブロウ、保湿クリーム、UV防御クリーム、美白クリーム、化粧水、乳液、洗顔料、パック剤等の各種化粧料とすることができる。
【0055】
【実施例】
例中の%は特記しない限り質量%である。
【0056】
製造例1
<溶解工程>
図1に示す装置を用い、オートクレーブ10〔内容量100mL :耐圧硝子工業(株)〕内に、ポリ(N−プロパノイルエチレンイミン)/γ−アミノプロピルメチルシロキサン(共重合比4/96(質量比))共重合体(重量平均分子量15万、塊状)0.36g 、酸化チタン〔平均粒径0.05μm、表面シリコン処理、テイカ(株)〕1.80gとタルク〔(株)山口雲母工業所 平均粒径:10μm〕6.00g を充填した。
【0057】
充填後、ボンベ1よりフィルター2を通して二酸化炭素ガス内のゴミを除去した後、クーラー5から−5℃に制御された冷媒が通液されているコンデンサー3で二酸化炭素を凝縮し、その後ポンプヘッドが冷却された昇圧ポンプ4で昇圧した。昇圧時の圧力は、圧力計6aにより測定した。なお、安全性を確保するために、圧力計6aの下流部には、安全弁7a を配設した。圧力の調整は保圧弁V−1で行った。
【0058】
バルブV−2を開放して二酸化炭素は予熱器8を通して、所定の温度まで予熱されて送られ、バルブV−3 を介して安全弁7bが付属するオートクレーブ10に導入した。カートリッジヒーター12を使用し、温度調節器13によりオートクレーブ10内の温度調節を行い、温度計11及び圧力計6bにより、セル内の温度及び圧力をそれぞれ温度333 K及び圧力20MPa に調節し、超臨界二酸化炭素状態とした。この条件下で攪拌機9を回転し、0.5 時間溶解・分散を行い、混合物を得た。
【0059】
<複合化工程>
排気バルブV−5を徐々に開放し、排気ライン18(内径2.5mm)より排気し、10分間で減圧を行い、複合化粒子を得た。この時断熱膨張作用により容器内温度が低下するが、容器内温度は、313 K以下にならないように減圧を行った。また、排気ラインの凍結を防ぐために、ヒーター21により加熱した。また、排気ライン18から若干漏出してくる複合化粒子に関しては、バグフィルター19で捕捉した。
【0060】
製造例2
製造例1の溶解工程を実施した後、製造例1の複合化工程の代わりに、次の複合化工程を実施した。
【0061】
<複合化工程>
攪拌機9を回転し、0.5 時間溶解分散を行った後、バルブV−4を開放し、予めヒーター14で加熱されたラインを通ってノズル15から粒子回収容器16内に得られた混合物を噴出させた後、噴出物(粒子)として、凝集のない複合化粒子を得た。そのときのノズル入口直前での温度は、温度計20により確認し、313 K以上であった。
【0062】
製造例3
製造例1で用いたポリ(N−プロパノイルエチレンイミン)/γ−アミノプロピルメチルシロキサン共重合体の代わりに、ステアリルメタクリレート/2−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート(共重合比1/9(質量比))共重合体0.36g(重量平均分子量18万、粒径が1〜5mm 程度の粒状物質)を用い、酸化チタン〔平均粒径0.05μm、表面シリコン処理、テイカ(株)〕の代わりに酸化チタン〔平均粒径0.2μm、表面シリコン処理、石原産業(株)〕1.8 gを用いた以外は、製造例1と同様にして、複合化粒子3を作製した。
【0063】
比較製造例1(溶媒留去法)
500mL のフラスコ中に、製造例1と同じポリ(N−プロパノイルエチレンイミン)/γ−アミノプロピルメチルシロキサン共重合体0.25g を投入した後、エタノール190 gを投入し、25℃で攪拌を行い、ポリ(N−プロパノイルエチレンイミン)/γ−アミノプロピルメチルシロキサン共重合体を溶解した。その後、タルク〔平均粒径:10μm、(株)山口雲母工業所〕7.5 gと酸化チタン〔平均粒径0.05μm、表面シリコン処理、テイカ(株)〕2.25g を添加した後、攪拌下、55℃、7kPa 下でエタノールを蒸発留去した。フラスコ内壁には、付着が多く、複合化粒子4の凝集物が得られた。
【0064】
比較製造例2
製造例1で用いた酸化チタンを充填せず、タルク〔(株)山口雲母工業所、平均粒径:10μm〕のみを7.80g充填し、他は製造例1と同様にして、複合化粒子5を作製した。
【0065】
実施例1(パウダーファンデーション)
表1及び表2に示す組成のパウダーファンデーションを、下記製法に従って製造し、これらのファンデーションの使用評価を下記方法に従って実施した。その結果を表1及び表2に示す。
【0066】
<製法>
成分(1)〜(15)を混合し、粉砕機にて粉砕した。これを高速ブレンダーに移し、成分(16)〜(21)を80℃に混合溶解したものを加えて均一混合した。再び粉砕してふるいを通し、これを金皿に圧縮成型した。
【0067】
<評価方法>
専門パネラー10名により、顔に試料を塗布したときの使用感(肌への付着性(つき)、肌への延展性(のび)、塗布した感触、カバー力、透明感のある仕上がり、シミ・ソバカスの目立たなさ、毛穴の目立たなさ、しわの目立たなさ、経時後の化粧持ち)について官能評価し、以下の基準で判定した。
判定基準
◎:8名以上が良好と回答
○:5〜7名が良好と回答
△:2〜4名が良好と回答
×:1名以下が良好と回答
【0068】
【表1】
Figure 0003771186
【0069】
【表2】
Figure 0003771186
【0070】
注)
*1 タルク:(株)山口雲母工業所 平均粒径:10μm
*2 球状シリコーン樹脂:トスパール145A(ジーイー東芝シリコーン)
*3 球状シリカ:サンスフェアH-121(洞海化学工業)
実施例2(固形白粉)
<組成>
(1)製造例1の複合化粒子 50.0%
(2)ポリメチルメタクリレート(粒径0.5μm) 8.0%
(3)ステアリン酸亜鉛 4.0%
(4)フッ素処理硫酸バリウム 10.0%
(5)フッ素処理微粒子酸化チタン 4.0%
(6)フッ素処理マイカ 5.0%
(7)フッ素処理タルク 残量
(8)フッ素処理酸化チタン 0.5%
(9)フッ素処理赤酸化鉄 0.1%
(10)フッ素処理黄酸化鉄 0.1%
(11)フッ素処理黒酸化鉄 0.01%
(12)流動パラフィン 6.0%
(13)キャンデリラワックス 0.5%
(14)防腐剤 適量
(15)香料 微量。
【0071】
実施例3(ルースタイプフェイスパウダー)
<組成>
(1)製造例1の複合化粒子 70.0%
(2)ポリメタクリル酸メチル(粒径20μm) 8.0%
〔MB20C、積水化成社〕
(3)シリコーン処理酸化チタン 0.5%
(4)シリコーン処理赤酸化鉄 0.1%
(5)シリコーン処理黄酸化鉄 0.1%
(6)シリコーン処理タルク 残量
(7)酸化チタン内包シリカフレーク 10.0%
〔TSG20、日本板硝子社〕
(8)ジメチルポリシロキサン(6mm2/s) 1.0%
(9)防腐剤 適量
(10)香料 微量。
【0072】
実施例4(アイシャドー)
<組成>
(1)製造例2の複合化粒子 45.0%
(2)球状シリカ 10.0%
〔サンスフェアNP−100、洞海化学社〕
(3)ステアリン酸亜鉛 2.0%
(4)フッ素処理硫酸バリウム 5.0%
(5)フッ素処理微粒子酸化チタン 4.0%
(6)シリコーン処理マイカ 残量
(7)シリコーン処理タルク 10.0%
(8)シリコーン処理酸化チタン 1.5%
(9)シリコーン処理赤酸化鉄 0.2%
(10)シリコーン処理黄酸化鉄 0.8%
(11)シリコーン処理黒酸化鉄 0.1%
(12)スクワラン 5.0%
(13)ジメチルポリシロキサン(6mm2/s) 3.0%
(14)マイクロクリスタリンワックス 0.5%
(15)防腐剤 適量
(16)香料 微量。
【0073】
実施例5(頬紅)
<組成>
(1)製造例3の複合化粒子 35.0%
(2)球状シリコーン樹脂(トスパール、粒径0.5μm) 15.0%
(3)ステアリン酸マグネシウム 2.0%
(4)フッ素処理硫酸バリウム 5.0%
(5)フッ素処理微粒子酸化チタン 4.0%
(6)フッ素処理マイカ 残量
(7)フッ素処理タルク 10.0%
(8)フッ素処理酸化チタン 2.2%
(9)赤色226号 0.5%
(10)フッ素処理黄酸化鉄 0.3%
(11)フッ素処理黒酸化鉄 0.1%
(12)流動パラフィン 3.0%
(13)ジメチルポリシロキサン(6mm2/s) 3.0%
(14)マイクロクリスタリンワックス 0.9%
(15)防腐剤 適量
(16)香料 微量
実施例2〜5で得られた粉体化粧料は、いずれも肌上でののび、付着性が良好で、きしみ感やざらつき感及び粉っぽさがなく、透明感があり、毛穴やシミ、ソバカスが目立たたず、肌が明るく滑らかに見え、きめ細かい仕上がりになった。
【0074】
実施例6(リキッドファンデーション)
<組成>
(1)製造例1の複合化粒子 5.0%
(2)球状シリコーン系樹脂(粒径5μm) 2.0%
(3)水 残量
(4)ジメチルポリシロキサン(6mm2/s) 10.0%
(5)ジメチルポリシロキサン(5000mm2/s) 1.0%
(6)シリコーン処理マイカ 10.0%
(7)シリコーン処理酸化チタン 6.0%
(8)シリコーン処理黄酸化鉄 1.2%
(9)シリコーン処理ベンガラ 0.5%
(10)シリコーン処理黒酸化鉄 0.1%
(11)スクワラン 15.0%
(12)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0%
(13)ポリエーテル変性シリコーン 0.2%
(14)グリセリン 2.0%
(15)エタノール 5.0%
(16)防腐剤 適量
(17)香料 微量
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、塗布した感触に優れ、カバー力がありながら透明感をもたせることができ、しかも毛穴等の凹凸が目立たない化粧料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製造例で用いた複合化粒子の製造装置の略示図である。
【符号の説明】
1 ボンベ
2 フィルター
3 コンデンサー
4 昇圧ポンプ
5 クーラー
6a 圧力計
6b 圧力計
7a 安全弁
7b 安全弁
8 予熱器
9 攪拌機
10 オートクレーブ
11 温度計
12 カートリッジヒーター
13 温度調節器
14 ヒーター
15 ノズル
16 粒子回収容器
17 複合化粒子
18 排気ライン
19 バグフィルター
20 温度計
21 ヒーター
V−1 保圧弁
V−2 バルブ
V−3 バルブ
V−4 バルブ
V−5 排気バルブ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cosmetic that is excellent in the applied feel and has a covering power and a transparent feeling.
[0002]
[Prior art]
With the diversification of needs for cosmetics, development of each cosmetic ingredient is underway. Among these, cosmetic powders are attracting attention for surface treatment and complexation depending on the purpose. For example, powders obtained by coating a powder with silicone or an organic compound and having water and oil repellency are widely used in cosmetics.
[0003]
However, a powder obtained by simply coating one kind of powder with an organic compound is not sufficient as a make-up effect when blended into cosmetics, and two or more kinds of powder and a polymer compound are combined. The method of making it has also been examined.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 64-63035 proposes a powder in which a pigment or the like is provided on the outer peripheral surface of a spherical powder and further microencapsulated with a polymer compound layer in order to prevent a decrease in gloss and saturation of the pigment. ing.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 03-181411 describes a powder in which a pigment is fixed to a surface of an inorganic powder with a fixing agent, and describes that a cosmetic containing the same is effective for concealing wrinkles.
[0006]
Furthermore, JP-A-2000-72622 discloses a powder in which an inorganic powder having an average particle diameter of 1/10 or less of the inorganic powder is included and coated with an organic polymer compound such as polymethyl methacrylate as a medium, and It is described that cosmetics formulated with these have excellent UV protection effects.
[0007]
However, the composite particles produced by these general methods are likely to aggregate with each other, and when the conventional composite particles are blended in cosmetics, the feel is insufficient. Furthermore, when blended with other powders, for example, spherical powders, the adhesion and spreadability were poor, and the finished product lacked the covering power and had almost no concavity and convexity concealing effect such as pores.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The subject of this invention is providing the cosmetics which are excellent in the apply | coated feeling and have a transparent feeling while having the covering power. Furthermore, it is providing the cosmetics which make unevenness, such as a pore, inconspicuous by mix | blending spherical powder together.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors provide a cosmetic containing composite particles obtained by bringing two or more kinds of particles having different shapes and particle sizes into contact with a specific polymer compound in the presence of supercritical carbon dioxide. I found that I could solve the problem.
[0010]
That is, the present invention uses only carbon dioxide as a solvent, and in the presence of supercritical carbon dioxide, in a container, two or more kinds of particles having different shapes and particle sizes, a fluorine polymer compound, and a silicone polymer after contacting the one or more compounds polymer compound selected from, in container, the carbon dioxide from above the critical pressure to atmospheric pressure, when performing vacuum for 2 seconds to 240 minutes, supercritical dioxide Provided is a cosmetic containing composite particles obtained by using carbon as gaseous carbon dioxide .
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[Composite particles]
In the present invention, particles having different shapes and particle sizes indicate that the appearance and size of the particles are different, such as spherical, plate-like, needle-like, ellipsoidal, spindle-shaped, columnar, hexagonal, etc. In addition to the general shape of, it refers to a unique shape such as a polygon, a petal shape, a butterfly shape, a bowl shape, or an amorphous shape, and their sizes are different.
[0012]
Examples of combinations of two or more kinds of particles having different shapes and particle sizes in the present invention include combinations of different shapes such as plate-like particles and spherical particles, and combinations of particles having the same or different shapes and different particle sizes. is there. Preferably, a combination of particles having different particle diameters is good, and a combination of the first particles and other particles having an average particle diameter of 1/5 or less, more preferably 1/10 or less of the average particle diameter of the particles. is there. When three or more kinds of particles are used in combination, as long as one of them has a different shape or particle size, the other particles may have the same shape and particle size. In addition, a particle size refers to the average particle diameter measured from the particle size distribution measured by the normal laser diffraction / scattering method.
[0013]
As a specific structure, fine particles (hereinafter referred to as particle B) having an average particle diameter of 1/5 or less of the average particle diameter of particle A are formed on the surface of the first particle (hereinafter referred to as particle A) serving as a base. Examples include a structure in which particles A and particles B are dispersed and covered with one or more polymer compounds selected from fluorine polymer compounds and silicone polymer compounds (hereinafter simply referred to as polymer compounds). It is done. More specifically, for example, both the particle A and the particle B are coated with a polymer compound, and the particle B may be present on the surface of the particle A, and the particle A may be present on the surface of the particle A. B may exist and the whole may be coat | covered with the high molecular compound.
[0014]
The kind of particle | grains used for this invention is divided roughly and is divided into an inorganic substance and an organic substance. For inorganic materials, natural minerals such as mica, talc, sericite, kaolin; metal oxides such as silica, glass beads, calcium oxide, titanium oxide, zinc oxide, zirconium oxide; metal salts such as barium sulfate; aluminum hydroxide, etc. Examples thereof include metal hydroxides; ceramics such as hydroxyapatite and boron nitride; metal powders such as gold and silver; inorganic pigments such as yellow iron oxide, black iron oxide and bengara; and sintered products thereof.
[0015]
In organic matter, polyester resin; styrene resin; urethane resin; nylon resin; celluloses; polyamide resin; epoxy resin; phenol resin; polymethylsilsesquioxane, dimethicone crosspolymer, (lauryl dimethicone / PEG) crosspolymer, (dimethicone / Vinyl dimethicone / methicone) cross-linked resins, silicone resins such as cross-linked alkyl polyether-modified silicones; polyacrylic amide, polyalkyl acrylate, alkyl acrylate copolymer, alkyl acrylate / acrylic amide copolymer, acrylic acid alkyl / dimethicone copolymer, an acrylic acid / alkyl acrylate (C 10 ~C 30) copolymer, alkyl / styrene acrylate copolymer, acrylamide / acrylic acid alkyl / acrylate DMAPA Acrylic resin such as methoxypolyethylene glycol copolymer, lauryl (meth) acrylate / ethylene glycol di (meth) acrylate copolymer, methyl methacrylate / dimethylpolysiloxane copolymer; polyolefin resin such as polyethylene and polypropylene; fluorine Resin; Amino acid powders such as lauroyl lysine and lauroyl taurine.
[0016]
In addition, titanium oxide-coated mica, bengara titanium oxide-coated mica, multi-layer coated resin powder, etc., particles already containing multiple layers, particles containing metal powder in inclusions such as titanium oxide-encapsulated silica and titanium oxide-encapsulated glass flakes There may be. Furthermore, those surfaces may be subjected to a hydrophobic treatment or a hydrophilic treatment.
[0017]
The particles A are preferably inorganic substances such as talc, mica, sericite, kaolin, zeolite, titanium oxide-coated mica, barium sulfate, zirconium oxide, glass beads, silica; polyester resin, styrene resin, nylon resin, polyamide resin, Organic substances such as epoxy resin, phenol resin, silicone resin, acrylic acid resin, polyolefin resin, fluororesin, and amino acid-based powder can be used.
[0018]
The average particle diameter of the particles A is not particularly limited, but is preferably 0.1 to 500 μm, more preferably 0.5 to 200 μm from the viewpoint of allowing the particles B and the polymer compound to exist on the surface of the particles A.
[0019]
Also useful as the particles B are inorganic particles such as silica, zinc oxide, titanium oxide, zirconium oxide, barium sulfate, yellow iron oxide, black iron oxide, bengara, titanium oxide-containing silica; styrene resin, acrylic acid Resin resin, polyolefin resin, nylon resin, silicon resin, fluororesin, polyester resin, polyamide resin, epoxy resin, phenol resin, etc .; Red No. 2, Red No. 104, Red No. 201, Red No. 202, Red 226 No., orange 201, orange 204, yellow 4, yellow 5, yellow 205, yellow 401, blue 1, blue 404, green 3, purple 201, etc. Is mentioned.
[0020]
The average particle diameter of the particles B is preferably 1/5 or less, more preferably 1/10 or less, and particularly preferably 1/20 or less of the average particle diameter of the particles A from the viewpoint of being present on the surface of the particles A. The average particle size of the particles B is preferably 0.001 to 100 μm, more preferably 0.01 to 40 μm, and still more preferably, from the viewpoint of allowing the particles B to exist on the surface of the particles A and improving the feel of the composite particles. 0.01 to 10 μm.
[0021]
The polymer compound used in the composite particle of the present invention preferably has a property that it has a small intermolecular force and is easily dissolved or dispersed in supercritical carbon dioxide.
[0022]
The fluorine-based polymer compound may be a polymer compound having a fluorine atom, and the fluorine atom content in the fluorine-based polymer compound is preferably from the viewpoint of easy dispersion and dissolution in supercritical carbon dioxide. It is 9-80 mass%, More preferably, it is 20-70 mass%, More preferably, it is 40-65 mass%.
[0023]
Among the fluorine-based polymer compounds, a (meth) acrylic acid ester polymer having a fluoroalkyl group or a perfluoro group, and a (meth) acrylic acid ester-long chain alkyl (meth) having a fluoroalkyl group or a perfluoro group An acrylate copolymer is particularly preferable from the viewpoint of easy dispersion and dissolution in supercritical carbon dioxide. In addition, a (meth) acrylate homopolymer having a perfluoroalkyl group having 4 or more carbon atoms, a polyfluoroalkyl group or a perfluoropolyether group, and this compound and an alkyl group having 8 to 22 carbon atoms (meth) The copolymer with acrylate is most preferable from the viewpoint of facilitating dispersion and dissolution in supercritical carbon dioxide.
[0024]
The weight average molecular weight of the fluorine-based polymer compound is preferably 3,000 to 500,000, more preferably 5,000 to 300,000, from the viewpoint of being easily dispersed and dissolved in supercritical carbon dioxide and being solid at 25 ° C.
[0025]
The silicone polymer compound is not particularly limited as long as it is dissolved or dispersed in supercritical carbon dioxide alone or in a mixture of supercritical carbon dioxide and a cosolvent.
[0026]
Among the silicone polymer compounds, dimethylpolysiloxane, cyclic dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, methylhydrogenpolysiloxane, cyclic methylhydrogenpolysiloxane, dimethylsiloxane methyl (polyoxyethylene) siloxane copolymer, More than dimethylsiloxane / methyl (polyoxypropylene) siloxane copolymer, polyether modified silicone, methylstyryl modified silicone, alkyl modified silicone, fluorine modified silicone, higher fatty acid ester modified silicone, higher alkoxy modified silicone, silicone modified acrylic resin, etc. It is preferable from the viewpoint of easy dispersion and dissolution in critical carbon dioxide and easy adsorption to particles. More preferably, at the end and / or side chain of the molecular chain of the organopolysiloxane, the formula (I):
[0027]
[Chemical 1]
Figure 0003771186
[0028]
Wherein R 1 and R 2 are each independently a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 10 carbon atoms, X represents a counter ion of a quaternary ammonium salt, and Cl -, Br - halogen ion such as, CH 3 SO 4 -, CH 3 CH 2 SO 4 - sulfuric acid esters ions such like).
Or formula (II):
[0029]
[Chemical 2]
Figure 0003771186
[0030]
(In the formula, R 1 , R 2 and X have the same meaning as described above.)
Through a group represented by formula (III):
[0031]
[Chemical 3]
Figure 0003771186
[0032]
Wherein R 3 is a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 22 carbon atoms, a cycloalkyl group having 3 to 8 carbon atoms, an aralkyl group having 7 to 10 carbon atoms or an aryl group having 6 to 10 carbon atoms, and n is 2 Or 3 is shown.)
The molecular chain of poly (N-acylalkyleneimine) consisting of repeating units represented by the formula is bonded, and the mass ratio of the molecular chain of poly (N-acylalkylenimine) to the molecular chain of organopolysiloxane is 1 / A silicone polymer compound having a weight average molecular weight of 50 to 50/1 and a weight average molecular weight of 500 to 500,000 is particularly preferred from the viewpoint of easy dispersion and dissolution in supercritical carbon dioxide. For example, poly (R 1 and R 2 in formula (I) are each a hydrogen atom, X is CH 3 CH 2 SO 4 , R 3 in formula (III) is CH 2 CH 3 , and n is 2. N-propanoylethyleneimine) / γ-aminopropylmethylsiloxane copolymer (described in JP-A-7-133352).
[0033]
The weight average molecular weight of the silicone-based polymer compound is preferably 500 to 500,000, more preferably 1,000 to 300,000, from the viewpoint of facilitating dispersion and dissolution in supercritical carbon dioxide.
[0034]
[Production method of composite particles]
In the present invention, supercritical carbon dioxide refers to carbon dioxide having a pressure not lower than the critical temperature (304.2 K) and not lower than the critical pressure (7.37 MPa). It has the property of changing suddenly. Therefore, when the pressure of supercritical carbon dioxide slightly exceeding the critical pressure and critical temperature is increased, the density of the gas phase increases rapidly, so that the solubility of the solute rapidly increases in the region exceeding the critical pressure.
[0035]
In the present invention, first, two or more types of particles (particle A and particle B) having different shapes and particle sizes are brought into contact with a polymer compound in the presence of supercritical carbon dioxide in a container .
[0036]
Supercritical carbon dioxide can be used in any combination as long as the temperature and pressure at which carbon dioxide develops a supercritical state, but from the viewpoint of efficient removal of supercritical carbon dioxide after contact and efficient decompression. 308 to 373K, more preferably 313 to 353K. In addition, the initial pressure of supercritical carbon dioxide when starting depressurization is preferably 7.2 to 50 MPa, more preferably 10 to 40 MPa from the viewpoint of efficiently depressurizing supercritical carbon dioxide.
[0037]
A mixture of supercritical carbon dioxide and a polymer compound may become transparent depending on conditions such as temperature and pressure. A mixture that becomes transparent in this manner is preferable because the aggregation of the particles B is small and the coating film of the polymer compound that is formed becomes uniform.
[0038]
In the present invention, two or more kinds of particles different in shape from the polymer compound are brought into contact with each other in the presence of supercritical carbon dioxide in the container, the exhaust valve provided in the container is opened, and the container is decompressed. By applying the method of obtaining the composite particles of the present invention whose surface is coated with a polymer compound in the container, the mixture after contact is discharged out of the container together with carbon dioxide, and the composite of the present invention is applied. The method of obtaining particles is not applied . Here, reducing the pressure of the container means reducing the pressure of carbon dioxide in a supercritical state.
[0039]
In the method of obtaining composite particles in a container, when the pressure of carbon dioxide in a supercritical state is decreased from the critical pressure or higher, the temperature in the container is decreased due to adiabatic expansion of carbon dioxide, and the critical temperature of carbon dioxide is reduced. When it becomes below, liquefied carbon dioxide will arise and it will be easy to generate | occur | produce aggregation of a powder. Therefore, when depressurizing the container, the carbon dioxide in the container is depressurized while maintaining the temperature in the container at or above the critical temperature of carbon dioxide, and the supercritical carbon dioxide is converted to gaseous carbon dioxide. It is preferable. Therefore, the carbon dioxide in the container from above the critical pressure to atmospheric pressure, slowly subjected to vacuum, intends line to reduce the pressure in the isothermal expansion.
[0040]
The time required for reducing the pressure in the container to atmospheric pressure is preferably 2 seconds from the viewpoint of controlling the particle size of the obtained composite particles and the coating thickness of the polymer compound and suppressing by-product particles. ˜240 minutes, more preferably 5 seconds to 120 minutes.
[0041]
Examples of the method of obtaining composite particles outside the container include a method of ejecting and discharging the mixture to the outside of the container through a nozzle or the like, but it is not applied in the present invention . The discharge conditions are not particularly limited, but it is preferable from the viewpoint of a supercritical fluid that the temperature at the inlet of the nozzle is a critical temperature of 304.2 K or higher and the pressure is a critical pressure of 7.37 MPa or higher.
[0042]
In order to obtain composite particles in the container after removing the carbon dioxide, the container only needs to have an exhaust mechanism such as a valve. In order to dissolve or disperse particles and polymer compounds of seeds or more, those having a stirring mechanism in the container are preferable. Typical examples of the container include an autoclave and a pressure cell.
[0043]
In addition, the total amount of two or more kinds of particles having different shapes and particle sizes in the composite particles is 20 to 99.5% by mass, preferably from the viewpoint of being able to be taken out by the particles and expressing the characteristics of the polymer compound. Is 70-99.5 mass%.
[0044]
The average particle diameter of the obtained composite particles is preferably 0.1 to 1000 μm, more preferably 0.5 to 500 μm, and further preferably 5 to 50 μm from the viewpoint of handling as cosmetic particles.
[0045]
[Cosmetics]
In the present invention, the composite particles are contained in the cosmetic in an amount of 0.01 to 95% by mass, preferably 0.1 to 70% by mass. In particular, when the cosmetic is a powder or solid cosmetic, 20 to 70% by mass is preferable, and when the cosmetic is a liquid cosmetic, 0.01 to 30% by mass is preferable.
[0046]
The cosmetic of the present invention preferably contains a spherical powder having an average particle size of 0.001 to 30 μm in addition to the composite particles. The spherical powder is not particularly limited as long as it is spherical, but inorganic powder such as alumina, silica, zirconia, titanium oxide, zinc oxide, zeolite, barium sulfate; polyester resin, styrene resin, urethane resin, nylon resin , Urea resins, phenol resins, fluororesins, melamine resins, epoxy resins, polycarbonate resins, silicone resins, acrylic resins, polyolefins such as polyethylene and polypropylene, and organic powders such as cellulose and silk powder. Examples of the silicone resin include polymethylsilsesquioxane, dimethicone cross polymer, (lauryl dimethicone / PEG) cross polymer, (dimethicone / vinyl dimethicone / methicone) cross polymer, and cross-linked alkyl polyether-modified silicone. Examples of the acrylic resin include polyacrylic acid amide, polyalkyl acrylate, alkyl acrylate copolymer, alkyl acrylate / acrylic acid amide copolymer, alkyl acrylate / dimethicone copolymer, acrylic acid / acrylic. Alkyl acid (C 10 -C 30 ) copolymer, alkyl acrylate / styrene copolymer, acrylic amide / alkyl acrylate / acrylic acid DMAPA / methacrylic acid methoxypolyethylene glycol copolymer, lauryl (meth) acrylate / ethylene Examples thereof include glycol di (meth) acrylate copolymer and methyl methacrylate / dimethylpolysiloxane copolymer.
[0047]
Further, a powder obtained by combining these inorganic powders and organic powders, or a powder containing an ultraviolet absorber or the like may be used. For example, titanium oxide-encapsulated silica, zinc oxide-encapsulated silica, iron oxide-encapsulated silica, alumina silicate, etc .; spherical powder encapsulating titanium oxide, zinc oxide, iron oxide, etc .; Spherical powders: Examples include synthetic products such as spherical powders in which polymers are concentrically stacked in multiple layers.
[0048]
In addition, in this invention, a spherical form includes a substantially spherical thing except a rod shape and plate shape. Furthermore, not only spherical particles but also spherical particles as aggregates or composites are included.
[0049]
Further, the spherical powder may be subjected to a surface treatment such as a hydrophobic treatment. Examples of the hydrophobizing treatment include those obtained by subjecting the spherical powder to surface treatment with silicone, higher fatty acid, higher alcohol, fatty acid ester, polyethylene, metal soap, amino acid, alkyl phosphate, fluorine compound, etc. by a conventional method. It is done. In particular, silicone treatment and fluorine compound treatment are preferred.
[0050]
The spherical powder preferably has an average particle size of 0.001 to 30 μm, particularly preferably 0.1 to 20 μm.
[0051]
Spherical powders may be used alone or in combination of two or more in cosmetics, and 0.5 to 50% by weight, particularly 1 to 20% by weight, is adhering to the skin and used. It is preferable from the viewpoint of feeling.
[0052]
In addition to the above components, the cosmetic of the present invention can be blended with powders such as coloring pigments and pearl luster pigments that are used in ordinary cosmetics.
[0053]
In the present invention, together with these powder components, hydrocarbons such as polyethylene wax, microcrystalline wax, ceresin wax, petrolatum and the like used in normal cosmetics; diisostearyl malate, neopentyl glycol caprate, etc. Ester oils; vegetable oils such as candelilla wax, jojoba oil, olive oil; silicone oils such as cyclomethicone and dimethicone; higher alcohols such as cetanol and oleyl alcohol; fatty acids such as stearic acid and oleic acid; glycerin, 1,3- Polyhydric alcohols such as butanediol; surfactants such as nonionic surfactants, anionic surfactants, cationic surfactants and amphoteric surfactants; lower alcohols such as ethanol; thickeners such as carbopol; UV for preservatives, octyl methoxycinnamate, etc. Absorbers, antioxidants, pigments, humectants, whitening agents, blood circulation promoters, antiperspirants, fungicides, medicinal ingredients such as skin activators, perfumes, etc., may also be present.
[0054]
The cosmetics of the present invention can be produced according to a conventional method using, for example, a disper, a homomixer, a combimix, an ajihomo mixer, a Henschel mixer, a retro mixer, a Hobart mixer, a planetary mixer, a kneader, an extruder, etc. For example, various cosmetics such as foundation, powder powder, solid powder, makeup base, eye shadow, lipstick, blusher, eyebrow, moisturizing cream, UV protection cream, whitening cream, lotion, milky lotion, face wash, pack, etc. it can.
[0055]
【Example】
Unless otherwise specified,% in the examples is% by mass.
[0056]
Production Example 1
<Dissolution process>
1, poly (N-propanoylethyleneimine) / γ-aminopropylmethylsiloxane (copolymerization ratio 4/96 (mass) is placed in an autoclave 10 [internal volume 100 mL: pressure resistant glass industry Co., Ltd.]. Ratio)) copolymer (weight average molecular weight 150,000, lump) 0.36 g, titanium oxide [average particle size 0.05 μm, surface siliconized, Teika Co., Ltd.] 1.80 g and talc [Yamaguchi Mica Industrial Co., Ltd. average particle [Diameter: 10 μm] 6.00 g was filled.
[0057]
After filling, after removing dust in the carbon dioxide gas through the filter 2 from the cylinder 1, the carbon dioxide is condensed by the condenser 3 through which the refrigerant controlled to −5 ° C. is passed from the cooler 5, and then the pump head is The pressure was increased by the cooled pressure increasing pump 4. The pressure at the time of pressure increase was measured by the pressure gauge 6a. In order to ensure safety, a safety valve 7a is disposed downstream of the pressure gauge 6a. The pressure was adjusted with the pressure holding valve V-1.
[0058]
The valve V-2 was opened and carbon dioxide was preheated to a predetermined temperature through the preheater 8 and sent to the autoclave 10 to which the safety valve 7b was attached via the valve V-3. Using the cartridge heater 12, the temperature in the autoclave 10 is adjusted by the temperature controller 13, and the temperature and pressure in the cell are adjusted to a temperature of 333 K and a pressure of 20 MPa by the thermometer 11 and the pressure gauge 6b, respectively. Carbon dioxide state was assumed. Under this condition, the stirrer 9 was rotated and dissolved and dispersed for 0.5 hours to obtain a mixture.
[0059]
<Composite process>
The exhaust valve V-5 was gradually opened, exhausted from the exhaust line 18 (inner diameter 2.5 mm), and reduced in pressure for 10 minutes to obtain composite particles. At this time, the temperature in the container was lowered by the adiabatic expansion action, but the pressure in the container was reduced so that the temperature in the container did not become 313 K or less. Further, the heater 21 was heated to prevent the exhaust line from freezing. In addition, the composite filter that slightly leaked from the exhaust line 18 was captured by the bag filter 19.
[0060]
Production Example 2
After performing the dissolution process of Production Example 1, instead of the compounding process of Production Example 1, the following compounding process was performed.
[0061]
<Composite process>
After rotating the stirrer 9 and carrying out dissolution and dispersion for 0.5 hour, the valve V-4 is opened, and the mixture obtained in the particle collection container 16 is ejected from the nozzle 15 through the line heated in advance by the heater 14. After that, composite particles without aggregation were obtained as ejecta (particles). The temperature immediately before the nozzle inlet at that time was confirmed by the thermometer 20 and was 313 K or more.
[0062]
Production Example 3
Instead of the poly (N-propanoylethyleneimine) / γ-aminopropylmethylsiloxane copolymer used in Production Example 1, stearyl methacrylate / 2- (perfluorooctyl) ethyl methacrylate (copolymerization ratio 1/9 (mass) Ratio)) using 0.36 g of copolymer (weight average molecular weight 180,000, granular material having a particle size of about 1 to 5 mm), instead of titanium oxide [average particle size 0.05 μm, surface siliconized, Teika Co., Ltd.] A composite particle 3 was produced in the same manner as in Production Example 1 except that 1.8 g of titanium oxide [average particle size 0.2 μm, surface silicon treatment, Ishihara Sangyo Co., Ltd.] was used.
[0063]
Comparative Production Example 1 (Solvent distillation method)
Into a 500 mL flask, 0.25 g of the same poly (N-propanoylethyleneimine) / γ-aminopropylmethylsiloxane copolymer as in Production Example 1 was added, and then 190 g of ethanol was added and stirred at 25 ° C. Poly (N-propanoylethyleneimine) / γ-aminopropylmethylsiloxane copolymer was dissolved. Then, 7.5 g of talc [average particle size: 10 μm, Yamaguchi Mica Industry Co., Ltd.] and 2.25 g of titanium oxide [average particle size 0.05 μm, surface siliconized, Teika Co., Ltd.] were added, Ethanol was removed by evaporation at 7 ° C and 7 ° C. There was much adhesion on the inner wall of the flask, and an aggregate of the composite particles 4 was obtained.
[0064]
Comparative production example 2
The titanium oxide used in Production Example 1 was not filled, but 7.80 g of talc [Yamaguchi Mica Industry Co., Ltd., average particle size: 10 μm] was filled. Was made.
[0065]
Example 1 (powder foundation)
Powder foundations having the compositions shown in Tables 1 and 2 were produced according to the following production methods, and the use evaluation of these foundations was performed according to the following methods. The results are shown in Tables 1 and 2.
[0066]
<Production method>
Components (1) to (15) were mixed and pulverized with a pulverizer. This was transferred to a high-speed blender, and components (16) to (21) mixed and dissolved at 80 ° C. were added and mixed uniformly. It was crushed again and passed through a sieve, which was compression molded into a metal pan.
[0067]
<Evaluation method>
10 professional panelists feel that the sample is applied to the face (adhesion to the skin (attachment), spreadability to the skin (spread), applied feel, covering power, transparent finish, Sensory evaluation was made on the inconspicuousness of buckwheat, the inconspicuous pores, the inconspicuousness of wrinkles, and the appearance of makeup after aging.
Judgment criteria ◎: 8 or more responded good ○: 5-7 answered good △: 2-4 answered good ×: 1 or less answered good [0068]
[Table 1]
Figure 0003771186
[0069]
[Table 2]
Figure 0003771186
[0070]
note)
* 1 Talc: Yamaguchi Mica Industry Co., Ltd. Average particle size: 10μm
* 2 Spherical silicone resin: Tospearl 145A (GE Toshiba Silicone)
* 3 Spherical silica: Sunsphere H-121 (Dokai Chemical Industries)
Example 2 (solid white powder)
<Composition>
(1) Composite particles of Production Example 1 50.0%
(2) Polymethyl methacrylate (particle size 0.5 μm) 8.0%
(3) Zinc stearate 4.0%
(4) Fluorine-treated barium sulfate 10.0%
(5) Fluorine-treated fine particle titanium oxide 4.0%
(6) Fluorine-treated mica 5.0%
(7) Fluorine-treated talc remaining amount (8) Fluorine-treated titanium oxide 0.5%
(9) Fluorine-treated red iron oxide 0.1%
(10) Fluorine-treated yellow iron oxide 0.1%
(11) Fluorine-treated black iron oxide 0.01%
(12) Liquid paraffin 6.0%
(13) Candelilla wax 0.5%
(14) Preservative appropriate amount (15) Aroma.
[0071]
Example 3 (Loose type face powder)
<Composition>
(1) Composite particles of Production Example 1 70.0%
(2) Polymethyl methacrylate (particle size 20 μm) 8.0%
[MB20C, Sekisui Chemical Co., Ltd.]
(3) Silicone-treated titanium oxide 0.5%
(4) Silicone-treated red iron oxide 0.1%
(5) Silicone-treated yellow iron oxide 0.1%
(6) Silicone-treated talc Remaining amount (7) Titanium oxide-encapsulated silica flakes 10.0%
[TSG20, Nippon Sheet Glass Company]
(8) Dimethylpolysiloxane (6 mm 2 / s) 1.0%
(9) Preservative appropriate amount (10) Fragrance
[0072]
Example 4 (Eye Shadow)
<Composition>
(1) Compounded particles of Production Example 2 45.0%
(2) Spherical silica 10.0%
[Sunsphere NP-100, Dokai Chemical Co., Ltd.]
(3) Zinc stearate 2.0%
(4) Fluorine-treated barium sulfate 5.0%
(5) Fluorine-treated fine particle titanium oxide 4.0%
(6) Silicone-treated mica remaining amount (7) Silicone-treated talc 10.0%
(8) Silicone-treated titanium oxide 1.5%
(9) Silicone-treated red iron oxide 0.2%
(10) Silicone-treated yellow iron oxide 0.8%
(11) Silicone-treated black iron oxide 0.1%
(12) Squalane 5.0%
(13) Dimethylpolysiloxane (6 mm 2 / s) 3.0%
(14) Microcrystalline wax 0.5%
(15) Preservative appropriate amount (16) Aroma.
[0073]
Example 5 (blusher)
<Composition>
(1) Compounded particles of Production Example 3 35.0%
(2) Spherical silicone resin (Tospearl, particle size 0.5 μm) 15.0%
(3) Magnesium stearate 2.0%
(4) Fluorine-treated barium sulfate 5.0%
(5) Fluorine-treated fine particle titanium oxide 4.0%
(6) Fluorine-treated mica remaining amount (7) Fluorine-treated talc 10.0%
(8) Fluorine-treated titanium oxide 2.2%
(9) Red No. 226 0.5%
(10) Fluorine-treated yellow iron oxide 0.3%
(11) Fluorine-treated black iron oxide 0.1%
(12) Liquid paraffin 3.0%
(13) Dimethylpolysiloxane (6 mm 2 / s) 3.0%
(14) Microcrystalline wax 0.9%
(15) Preservative Appropriate amount (16) Fragrance A small amount of the powder cosmetics obtained in Examples 2 to 5 has good spread and adhesion on the skin, and has a squeaky, rough and powdery feel. There was no transparency, and there was no noticeable pores, spots, or freckles, and the skin looked bright and smooth, resulting in a fine finish.
[0074]
Example 6 (Liquid Foundation)
<Composition>
(1) Compounded particles of Production Example 1 5.0%
(2) Spherical silicone resin (particle size 5 μm) 2.0%
(3) Water remaining amount (4) Dimethylpolysiloxane (6 mm 2 / s) 10.0%
(5) Dimethylpolysiloxane (5000 mm 2 / s) 1.0%
(6) Silicone-treated mica 10.0%
(7) Silicone-treated titanium oxide 6.0%
(8) Silicone-treated yellow iron oxide 1.2%
(9) Silicone-treated Bengala 0.5%
(10) Silicone-treated black iron oxide 0.1%
(11) Squalane 15.0%
(12) Octyl methoxycinnamate 2.0%
(13) Polyether-modified silicone 0.2%
(14) Glycerin 2.0%
(15) Ethanol 5.0%
(16) Preservative appropriate amount (17) Fragrance trace amount [0075]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it can provide the cosmetics which are excellent in the apply | coated feeling, can provide a transparent feeling while having a cover force, and are not conspicuous, such as pores.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view of a composite particle manufacturing apparatus used in a manufacturing example.
[Explanation of symbols]
1 Cylinder 2 Filter 3 Condenser 4 Booster Pump 5 Cooler 6a Pressure Gauge 6b Pressure Gauge 7a Safety Valve 7b Safety Valve 8 Preheater 9 Stirrer 10 Autoclave 11 Thermometer 12 Cartridge Heater 13 Temperature Controller 14 Heater 15 Nozzle 16 Particle Recovery Container 17 Compound Particle 18 Exhaust line 19 Bag filter 20 Thermometer 21 Heater V-1 Holding pressure valve V-2 Valve V-3 Valve V-4 Valve V-5 Exhaust valve

Claims (3)

溶媒として二酸化炭素のみを用い、超臨界二酸化炭素の存在下に、容器内で、形状・粒径の異なる2種以上の粒子と、フッ素系高分子化合物及びシリコーン系高分子化合物から選ばれる高分子化合物の1種以上とを接触させた後、容器内で、二酸化炭素を臨界圧力以上から大気圧まで2秒間〜240分間で減圧を行う際、超臨界状態の二酸化炭素を気体の二酸化炭素とすることで得られる複合化粒子を含有する化粧料。A polymer selected from two or more kinds of particles having different shapes and particle sizes, a fluorine-based polymer compound, and a silicone-based polymer compound in a container in the presence of supercritical carbon dioxide , using only carbon dioxide as a solvent. after contacting the one or more compounds, in a container, and when performing the reduced pressure carbon dioxide at 2 seconds to 240 minutes or more critical pressure to atmospheric pressure, the supercritical carbon dioxide of carbon dioxide gas Cosmetics containing the composite particles obtained by doing . 複合化粒子が、母体となる第一の粒子の表面に、該粒子の平均粒径の1/5以下の平均粒径である微粒子が存在する複合化粒子である請求項1記載の化粧料。  The cosmetic according to claim 1, wherein the composite particle is a composite particle in which fine particles having an average particle diameter of 1/5 or less of the average particle diameter of the first particle as a base are present. 更に、平均粒径0.001〜30μmの球状粉体の少なくとも1種を含有する請求項1又は2記載の化粧料。  The cosmetic according to claim 1 or 2, further comprising at least one spherical powder having an average particle size of 0.001 to 30 µm.
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