JP3767232B2 - Method for measuring LDL-cholesterol - Google Patents
Method for measuring LDL-cholesterol Download PDFInfo
- Publication number
- JP3767232B2 JP3767232B2 JP06785499A JP6785499A JP3767232B2 JP 3767232 B2 JP3767232 B2 JP 3767232B2 JP 06785499 A JP06785499 A JP 06785499A JP 6785499 A JP6785499 A JP 6785499A JP 3767232 B2 JP3767232 B2 JP 3767232B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cholesterol
- reaction
- density lipoprotein
- ldl
- reagent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、血清、血漿などの生体試料中に存在する低比重リポタンパク(以下、LDLと略記する。)中のコレステロールの測定法及びそのための試薬並びにキットに関する。
【0002】
【発明の背景】
血清中の脂質の主な成分はコレステロール、トリグリセライド、リン脂質等であり、これら血清脂質はアポタンパクと結合してリポタンパクを形成し血中を循環する。該リポタンパクは比重の差により高比重リポタンパク(HDL)、LDL、超低比重リポタンパク(VLDL)、カイロミクロン(CM)等に分類される。これらリポタンパクのうち、HDLは組織に沈着した過剰なコレステロールを肝臓へ運搬する作用があり、抗動脈硬化作用を有し、一方、LDLは肝臓から各組織へのコレステロールの主たる運搬体であり、LDLの増加は動脈硬化発生と密接な関係があると考えられる。
従って、LDL中のコレステロール(以下、LDL−コレステロールと略記する。)は、動脈硬化症、虚血性心疾患(冠動脈疾患)の危険因子と考えられ、LDL−コレステロール量は、これら疾患の診断・治療及び予防の重要な指標となる。
【0003】
従来、LDL−コレステロールの測定法としては、沈殿法、超遠心法、電気泳動法、算出式による算出法等が知られている。これら従来法のうち、沈殿法、超遠心法及び電気泳動法は、沈殿・遠心分離処理、超遠心分離処理或いは電気泳動処理により、LDLとLDL以外の不要のリポタンパクとを分離する前処理工程が必要であるため、操作が煩雑であり、現在、臨床検査の分野で広く普及している自動分析装置だけで直接測定を実施することができないという問題点を有している。
また、フリーデワルド(Friedewald)の式で知られている総コレステロール値、HDL−コレステロール値及びトリグリセライド値から算出する算出法も、トリグリセライドを400mg/dl以上含有する試料を用いた場合には、正確なLDL−コレステロール量を測定することができないという問題を有している。
【0004】
近年、従来法に於ける上記の如き問題点を解消するために、種々の方法が開発されており、例えば特開平7−280812号公報に開示された方法もその一つである。
即ち、LDLを凝集剤又は/及び抗体を使用して凝集させた後に、LDL以外のリポタンパクに含まれるコレステロールを定量反応に関与しない別の反応系に導いて消去(消費)させた後、界面活性剤又は/及び無機塩類を使用して、凝集させたLDLを定量反応ができる程度に溶解させ、LDL−コレステロールを定量反応に付し該溶液の吸光度を測定するという方法がそれである。
【0005】
しかしながら、この方法は、測定に3又は4種の試液が必要であるため、3又は4種の試液を用いて測定が可能なごく一部の自動分析装置にしか適用できず、通常の臨床検査に於いて用いられている2種の試液までしか使用できない自動分析装置を用いては測定を実施することができないという問題点がある。また、この方法には、3又は4種の試液を用いて測定を行うため、測定値の再現性が低下するという問題点もあった。
【0006】
更に、煩雑な前処理操作なしでLDL−コレステロールを測定する方法として特開昭58−165800号公報に開示されている方法がある。しかしながら、この方法は、試薬中の例えば界面活性剤やコレステロールエステラーゼ(以下、CHEと略記する。)の使用濃度が限定されるため試薬の調製が煩雑であり、更に測定時のpHや、測定時間間隔等測定条件を厳密に設定しなくてはならず、しかもHDL中のコレステロールもある程度反応することから、動力学的測定、すなわち、レイト・アッセイでしかLDL−コレステロールの測定を行うことができないため、実用的な測定方法とは言い難い方法であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した如き状況に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、生体試料中のLDL−コレステロールを、従来法に於いて必要であった、LDLとLDL以外の不要のリポタンパクとを分離するための煩雑な前処理操作なしに直接自動分析装置等を用いて測定することを可能とする方法及びそれに用いられる試薬の提供にある。
【0008】
【発明を解決するための手段】
本発明は、ポリアニオン及び両性界面活性剤の存在下、生体由来試料に (1)CHE及びコレステロールオキシダーゼ(以下、COと略記する。)、又は(2)CHE、コレステロールデヒドロゲナーゼ(以下、CHDと略記する。)及びNAD(P)を作用させて、該試料中の低比重リポタンパク中のコレステロールの反応を阻害、遅延ないしは一時的に停止させ、低比重リポタンパク以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を消去(消費)した後、低比重リポタンパク中のコレステロールの反応によって生成する過酸化水素又はNAD(P)Hに基づいて生体由来試料中のコレステロールを測定する、ことを特徴とする、低比重リポタンパク中のコレステロールの測定法の発明である。
【0009】
また、本発明は、生体由来試料中の低比重リポタンパク中のコレステロールの反応を阻害、遅延ないしは一時的に停止させ、低比重リポタンパク以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を消去(消費)した後、低比重リポタンパク中のコレステロールの反応によって生成される過酸化水素又はNAD(P)Hを測定するための、下記 (a) 〜 (c) の何れかの低比重リポタンパク中のコレステロールの測定用キットの発明である。 (a)(1) ポリアニオン及び両性界面活性剤、 (2) CHE、 (3) CO、ペルオキシダーゼ(以下、PODと略記する。)、及びカップラー又は/及びデベロッパー、及び (4) 水性媒体を含んでなる第一試液と、水性媒体及び要すればデベロッパー又はカップラーを含んでなる第二試液とからなる、低比重リポタンパク中のコレステロール測定用キット。
(b)(1) ポリアニオン及び両性界面活性剤、 (2) CHE、 (3) CO、 (4) カタラーゼ(以下、CATと略記する。)、及び (5) 水性媒体を含んでなる第一試液と、CAT阻害剤と水性媒体とを含んでなる第二試液とからなるものであって、POD、カップラー、デベロッパーが夫々第一試液と第二試液の少なくとも一方に含まれている、低比重リポタンパク中のコレステロール測定用キット。
(c)(1) ポリアニオン、 (2) 両性界面活性剤、 (3) CHE、 (4) CHD、 (5) NAD(P)、及び (6) 水性媒体を含んでなる第一試液と、 (1) 水性媒体を含んでなる第二試液とからなる、低比重リポタンパク中のコレステロール測定用キット。
【0013】
即ち、本発明者らは、LDL−コレステロールを、LDL以外の不要なリポタンパクを分離分別するための前処理操作なしに直接自動分析装置で測定し得る方法を見出すべく鋭意研究を重ねた結果、生体試料中のコレステロールの測定を、ポリアニオン及び両性界面活性剤の存在下で行えば、LDL−コレステロールの反応のみを阻害、言い換えれば、遅延ないしは一時的に停止させて、LDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を先行させて、これを消去することができ、かくしてLDL以外の不要なリポタンパクを分離分別することなくLDL中のコレステロールを特異的に測定することが可能となることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0014】
生体由来試料中のコレステロールを測定する方法としては、原理的には、生体由来試料中のコレステロールをCHEと反応させて遊離コレステロールと脂肪酸に分解し、次いで▲1▼COを反応させて生成する過酸化水素を測定するか、或いは▲2▼CHD及びNAD(P)を反応させて生成するNAD(P)Hを測定する方法が挙げられ、より具体的には、酵素反応を利用する、(1)例えば生体由来試料中のコレステロールエステルをCHEによって遊離コレステロールと脂肪酸に分解し、初めから存在する遊離コレステロールと共に、COによって酸化して、コレステ−4−エン−3−オンと過酸化水素とにし、PODの存在下、生成した過酸化水素で被酸化性呈色試薬(例えばカップラーとデベロッパーとの組合せ、酸化によってそれ自体が発色する発色剤等)を酸化発色させて、生じた酸化色素を比色定量する酸化呈色法、(2)例えば生体由来試料中のコレステロールをCHEによって遊離コレステロールと脂肪酸に分解し、初めから存在する遊離コレステロールと共にCHDの存在下、NAD(P)と反応させて、生成するNAD(P)Hを340nmで測定する紫外部測定法等が挙げられる。
【0015】
本発明は、これらの方法の何れにも適用することができる。即ち、本発明は、これらの方法を行うに際して、反応系に、ポリアニオン及び両性界面活性剤を存在させればよい。より具体的には、先ず、生体由来試料とポリアニオン及び両性界面活性剤とを接触させて、該試料中のLDL−コレステロールの反応を阻害、言い換えれば、遅延ないしは一時的に停止させ、その結果としてLDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を先行させてこれらを消去(消費)し、しかる後、LDL−コレステロールの反応によって生成される前記生成物のみを測定する。
【0016】
本発明方法の具体的な測定手段としては、以下の如き方法が挙げられる。
【0017】
〔方法1〕
ポリアニオン及び両性界面活性剤の存在下、生体由来試料にCHEとCOを作用させて過酸化水素を生じさせ、生じた過酸化水素にPODと被酸化性呈色試薬(例えばカップラーとデベロッパーとの組合せ、酸化によってそれ自体が発色する発色剤等)を作用させて酸化色素を生じさせ、相異なる二つの時点での吸光度を測定し、これらに基づいて生体由来試料中のLDL−コレステロール量を算出する。
【0018】
〔方法2〕
ポリアニオン及び両性界面活性剤の存在下、生体由来試料にCHE、CHD及びNAD(P)を作用させてNAD(P)Hを生じさせ、相異なる二つの時点での吸光度を測定し、これらに基づいて生体由来試料中のLDL−コレステロール量を算出する。
【0019】
〔方法3〕
ポリアニオン及び両性界面活性剤の存在下、生体由来試料にCHEとCOを作用させて過酸化水素を生じさせ、生じた過酸化水素にPODとカップラー(又はデベロッパー)、又はCATを作用させ、次いでデベロッパー(又はカップラー)、又はCAT阻害剤及び被酸化性呈色試薬を作用させて酸化色素を生じさせ、吸光度を測定し、これに基づいて生体由来試料中のLDL−コレステロール量を算出する。
【0020】
〔方法4〕
ポリアニオン及び両性界面活性剤の存在下、生体由来試料にCHE、CHD及びNAD(P)(或いはCHE、CO、POD及びカップラー又は/及びデベロッパー)を作用させてNAD(P)H(或いは過酸化水素)を生じさせる反応系に導いた後、次いで、CO、POD、被酸化性呈色試薬及びCHD阻害剤(或いはCHD、NAD(P)及びCO阻害剤)を作用させて酸化色素(或いはNAD(P)H)を生じさせ、吸光度を測定し、これに基づいて生体由来試料中のLDL−コレステロール量を算出する。
【0021】
上記方法1及び2に於いて、相異なる二つの時点とは、具体的には、LDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応が実質的に終了し、且つLDL−コレステロールの反応が開始される前の時点と、LDL−コレステロールの反応が実質的に終了した時点の二つの時点のことである。
尚、上記方法3及び4に於いては、一つの時点、即ち、LDL−コレステロールの反応が実質的に終了した時点のみの吸光度の測定によっても生体由来試料中のLDL−コレステロール量を測定し得るが、より測定精度を上げるために、上記方法1及び2と同様の相異なる二つの時点での吸光度を測定するのが好ましい。
また、これら相異なる二つの時点は、測定方法の違いや、使用するポリアニオン、両性界面活性剤の種類及び使用濃度、その他酵素等の試薬類の種類及び使用濃度等により異なるため、例えば各リポタンパク分画に対する反応性(反応曲線等)を検討し、適宜設定すればよい。
【0022】
本発明方法は、1液法でも2液法でも又それ以上の試液を用いる方法の何れでもよい。但し、上記方法3及び4は、2液法又はそれ以上の試液を用いる方法が実用的である。
尚、2液以上の試液を用いる方法に於いては、ポリアニオンと両性界面活性剤とを、生体由来試料と直接混合させる試液中に含有させればよい。また、上記方法1、2及び4に於いては、PODとカップラー又は/及びデベロッパー、又はNAD(P)を、LDL−コレステロールの反応が開始するより前の時点で添加する試液中に含有させればよく、また、上記方法3に於いては、PODとカップラー、PODとデベロッパー、又はCATを、LDL−コレステロールの反応が開始するより前の時点で添加する試液中に含有させればよい。
【0023】
本発明方法を2液法で行う場合の具体例は、例えば以下の如である。
例えば上記方法1又は2を実施する場合には、生体由来試料と、▲1▼ポリアニオン及び両性界面活性剤、▲2▼CHE、▲3▼CO、POD及び被酸化性呈色試薬、(又はCHD及びNAD(P))及び▲4▼水性媒体を含んでなる第一試液とを混合した後に吸光度(OD1)を測定し、次いで、該混合液と、水性媒体を含んでなる第二試液とを混合した後に吸光度(OD2)を測定し、これらの吸光度に基づいて生体由来試料中のLDL−コレステロール量を算出すればよい。
【0024】
また、例えば上記方法3を実施する場合には、生体由来試料と、▲1▼ポリアニオン及び両性界面活性剤、▲2▼CHE、▲3▼CO、▲4▼PODとカップラー(又はデベロッパー)(或いは▲4▼CAT)、及び▲5▼水性媒体を含んでなる第一試液とを混合した後に吸光度(OD1)を測定し、次いで、該混合液と、▲1▼デベロッパー(又はカップラー)(或いは▲1▼CAT阻害剤)と▲2▼水性媒体を含んでなる第二試液とを混合した後に吸光度(OD2)を測定し、これらの吸光度に基づいて生体由来試料中のLDL−コレステロール量を算出すればよい。尚、第一試液にCATを含有させる場合には、POD、カップラー、デベロッパーは、夫々第一試液と第二試液の少なくとも一方に含有させる。
【0025】
更に、例えば上記方法4を実施する場合には、生体由来試料と、▲1▼ポリアニオン及び両性界面活性剤、▲2▼CHE、▲3▼CHD及びNAD(P)(又は▲3▼CO、POD、及びカップラー又は/及びデベロッパー)、及び▲4▼水性媒体を含んでなる第一試液とを混合した後に吸光度(OD1)を測定し、次いで、▲1▼水性媒体、▲2▼CO、POD、被酸化性呈色試薬、及びCHD阻害剤(或いは▲2▼CHD、NAD(P)、及びCO阻害剤)を含んでなる第二試液とを混合した後に吸光度(OD2)を測定し、これらの吸光度に基づいて生体由来試料中のLDL−コレステロール量を算出すればよい。
【0026】
尚、上記方法に於いて、OD1とOD2を測定する時点は、測定方法の違いや、使用するポリアニオン、両性界面活性剤の種類及び使用濃度、その他酵素等の試薬類の種類及び使用濃度等により異なるため、例えば各リポタンパク分画に対する反応性(反応曲線等)を検討し、適宜設定すればよい。
【0027】
また、本発明方法を1液法(上記方法1又は2)で行う場合、より具体的には、以下の如く行えばよい。
即ち、例えば生体由来試料と、▲1▼ポリアニオン及び両性界面活性剤、▲2▼CHE、▲3▼CO、POD及び被酸化性呈色試薬(又はCHD及びNAD(P))、及び▲4▼水性媒体を含有する試液とを混合し、LDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応が実質的に終了し、且つLDL−コレステロールの反応が開始される前の時点で吸光度(OD1)を測定し、次いで、LDL−コレステロールの反応が実質的に終了した時点で吸光度(OD2)を再度測定し、これらの吸光度に基づいて生体由来試料中のLDL−コレステロール量を算出すればよい。
【0028】
尚、上記の方法に於いて、OD1及びOD2に基づいて生体由来試料中のLDL−コレステロール量を算出するには、OD2からOD1〔又はOD1に由来する値(例えばOD1に液量補正係数を掛けて求めた値)〕を差し引いた吸光度(OD3)を求め、得られたOD3を、例えば予めLDL−コレステロール濃度既知の標準液等の標準品を試料として上記方法と同様にして求めた、LDL−コレステロール濃度とOD3との関係を示す検量線に当てはめることにより、生体由来試料中のLDL−コレステロールの値を算出すればよい。
【0029】
本発明に於いては、コレステロール反応を促進させるために、非イオン性界面活性剤や陰イオン性界面活性剤等を共存させてもよく、また、LDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を促進させる目的で、LDL以外のリポタンパクに結合する抗体を共存させてもよい。
【0030】
以下に、本発明に於ける構成要件の好ましい態様及びその使用濃度等について説明する。
【0031】
本発明に於いて用いられる、ポリアニオンとしては、両性界面活性剤と共存させることによりLDL−コレステロールの反応を阻害させてLDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を先行させ得るものであればよい。
尚、阻害とは、LDL−コレステロールの反応をLDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応に比べて遅延或いはLDL−コレステロールの反応を一時的に停止させることをいい、これ以降もこの意味で用いる。
これらポリアニオンの具体例としては例えば、ヘパリン、リンタングステン酸、デキストラン硫酸、硫酸化シクロデキストリン、ヘパラン硫酸、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、硫酸化オリゴ糖、硫酸化ポリアクリルアミド、カルボキシメチル化ポリアクリルアミド、又はこれらの塩等が挙げられる。塩としては、Na塩、K塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
上記した如きポリアニオンのうち、ヘパリン、リンタングステン酸、デキストラン硫酸、又はこれらの塩が好ましい。また、これらポリアニオンの使用濃度としては、両性界面活性剤と共存させることによりLDL−コレステロールの反応を阻害させて、LDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を先行させ得る濃度であればよく、生体由来試料と直接混合させる試液中の濃度として、通常0.0001%〜10%(W/V)、好ましくは0.001%〜1%(W/V)である。尚、これらポリアニオンは単独で用いても、或は二種以上適宜組み合わせて用いてもよい。
【0032】
本発明に於いて用いられる両性界面活性剤としては、ポリアニオンと共存させることによりLDL−コレステロールの反応を阻害させて、LDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を先行させ得るものであればよく、例えばアルキルベタイン誘導体(例えばラウリルベタイン、ステアリルベタイン、ラウリルジメチルアンモニウムベタイン、ココナットベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン等)、イミダゾリニウムベタイン誘導体(例えば2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等の2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、例えば2−アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等)、スルホベタイン誘導体(例えばN−オクチル−N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホン酸、N−デシル−N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホン酸、N−ドデシル−N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホン酸、N−テトラデシル−N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホン酸、N−ヘキサデシル−N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホン酸等)等のベタイン誘導体、例えばアルキルグリシン、アルキルビス(アミノエチル)グリシン、ジオクチルポリアミノエチルグリシン、N−アルキルポリアミノエチルグリシン、β−アラニン誘導体等のアミノカルボン酸誘導体、例えばビス(2−ウンデシル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、アルキルイミダゾリン誘導体等のイミダゾリン誘導体、例えばラウリルジメチルアミンオキサイド等のアミンオキサイド誘導体等が挙げられる。
上記した如き両性界面活性剤のうち、ラウリルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン及び2−アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルグリシン、アルキルビス(アミノエチル)グリシン、ジオクチルポリアミノエチルグリシン、N−アルキルポリアミノエチルグリシン、β−アラニン誘導体が好ましい。
また、これら両性界面活性剤の使用濃度としては、ポリアニオンと共存させることによりLDL−コレステロールの反応を阻害させて、LDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を先行させ得る濃度であればよく、生体由来試料と直接混合させる試液中の濃度として、通常0.0001%〜10%(W/V)、好ましくは0.001%〜1%(W/V)である。尚、これら両性界面活性剤は単独で用いても、或は二種以上適宜組み合わせて用いてもよい。
【0033】
本発明に於いて用いられるCOとしては、通常この分野で使用されているもの、例えば、ノカルディア属、シュードモナス属等の微生物に由来するもの、牛膵臓等動物臓器に由来するもの等が挙げられる。COの使用量としては、例えば2液法に於ける第一試液中の濃度として、通常0.03〜330u/ml、好ましくは0.07〜130u/ml、より好ましくは0.13〜65u/mlであり、又は、最終の反応液中の濃度として、通常0.02〜250u/ml、好ましくは0.05〜100u/ml、より好ましくは0.1〜50u/mlである。
尚、一液法の場合は、上記最終の反応液中の濃度範囲から適宜選択される。(以下、同様。)
本発明に於いて用いられるCHEとしては、通常この分野で使用されているもの、例えば、キャンディダ属、シュードモナス属等の微生物に由来するもの、牛膵臓等動物臓器に由来するもの等が挙げられる。CHEの使用量としては、例えば2液法に於ける第一試液中の濃度として、通常0.03〜330u/ml、好ましくは0.07〜130u/ml、より好ましくは0.13〜65u/mlであり、又は、最終の反応液中の濃度として、通常0.02〜250u/ml、好ましくは0.05〜100u/ml、より好ましくは0.1〜50u/mlである。
【0034】
本発明に於いて用いられるPODとしては、通常この分野で使用されているもの、例えば、西洋ワサビ、大根等の植物に由来するもの、カビ、酵母等の微生物に由来するもの、動物の白血球、甲状腺等に由来するもの等が挙げられる。PODの使用量としては、例えば2液法に於ける第一試液中の濃度として、通常0.1〜1000u/ml、好ましくは0.25〜400u/ml、より好ましくは0.5〜200u/mlであり、又は、最終の反応液中の濃度として、通常0.1〜250u/ml、好ましくは0.25〜100u/ml、より好ましくは0.5〜50u/mlである。
【0035】
本発明に於いて用いられる被酸化性呈色試薬としては、PODの存在下、過酸化水素と反応して呈色するものであればよく、例えば4−アミノアンチピリン(以下、4−AAと略記する。)等のカップラー及び、該カップラーと酸化縮合して色素を生ずるデベロッパーとの組合せ、即ち、例えば4−AAとフェノール系化合物,ナフトール系化合物若しくはアニリン系化合物の組合せ、3−メチル−2−ベンゾチアゾリノンヒドラゾンとアニリン系化合物の組合せ等や、例えば2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)、トリフェニルメタン系ロイコ色素、ジフェニルアミン誘導体、ベンジジン誘導体、トリアリルイミダゾール誘導体、ロイコメチレンブルー誘導体、o−フェニレンジアミン誘導体等の酸化によってそれ自体が発色する発色剤等が挙げられる。
デベロッパーとしてのフェノール系化合物の具体例としては、例えばフェノール、p−クロロフェノール、2,4−ジクロロフェノール等が挙げられ、ナフトール系化合物の具体例としては、例えば1−ナフトール、1−ナフトール−2−スルホン酸、1−ナフトール−2−カルボン酸等が挙げられ、また、アニリン系化合物の具体例としては、例えばN,N−ジエチルアニリン、N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−m−トルイジン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン(DAOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシ−4−フルオロアニリン(FDAOS)、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン(HDAOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン(TOOS)、N−エチル−N−(3−メチルフェニル)−N’−サクシニル−エチレンジアミン(EMSE)等が挙げられる。
カップラーとデベロッパーとの組合せを用いる場合、カップラーの使用量としては、用いるカップラーの種類や組み合わせるデベロッパーの種類等により異なるが、例えば2液法に於ける第一試液中の濃度として、通常0.01〜400mM、好ましくは0.1〜40mM、より好ましくは0.2〜10mMであり、最終の反応液中の濃度として、通常0.01〜100mM、好ましくは0.1〜10mMの範囲である。また、カップラーとして4−AAを使用する場合の使用量としては、例えば2液法に於ける第一試液中の濃度として、通常0.01〜200mM、好ましくは0.1〜40mM、より好ましくは0.2〜10mMであり、最終の反応液中の濃度として、通常0.01〜50mM、好ましくは0.1〜5mMである。
また、デベロッパーの使用量としては、用いるデベロッパーの種類や組み合わせるカップラーの種類等により異なるため一概には言えないが、例えば2液法に於ける第一試液中の濃度として、通常0.01〜200mM、好ましくは0.1〜40mM、より好ましくは0.2〜10mMであり、最終の反応液中の濃度として、通常0.01〜50mM、好ましくは0.1〜5mMである。
トリフェニルメタン系ロイコ色素の具体例としては、例えばロイコマラカイトグリーン、ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−2−スルホフェニルメタン、ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−3,4−ジスルホプロポキシフェニルメタン・ジナトリウム塩等が挙げられ、ジフェニルアミン誘導体の具体例としては、例えばビス〔4−ジ(2−ブトキシエチル)アミノ−2−メチルフェニル〕アミン、N,N−ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−N’−p−トルエンスルホニル尿素等が挙げられ、また、ロイコメチレンブルー誘導体の具体例としては、例えば10−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジン・ナトリウム塩、10−〔3−(メトキシカルボニルアミノメチル)フェニルメチルアミノカルボニル〕−3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジン等が挙げられる。更に、ベンジジン誘導体の具体例としては、例えばベンジジン、o−トリジン、o−ジアニシジン、3,3’−ジアミノベンジジン、3,3’,5,5’−テトラアミノベンジジン等が挙げられ、トリアリルイミダゾール誘導体の具体例としては、例えば2−(4−カルボキシフェニル)−3−N−メチルカルバモイル−4,5−ビス(4ージエチルアミノフェニル)イミダゾール、2−(3−メトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−N−メチルカルバモイル−4,5−ビス(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)イミダゾール等が挙げられる。
これら発色剤の使用量としては、通常この分野で用いられる濃度範囲である。
【0036】
本発明に於いて用いられるCATとしては、通常この分野で使用されているもの、例えば、牛肝臓等の動物臓器に由来するもの、クロロプラスト等の植物に由来するもの、ミクロコッカス属、ロドシュードモナス属等の微生物に由来するもの等が挙げられる。CATの使用量としては、例えば2液法に於ける第一試液中の濃度として、通常10〜50000u/ml、好ましくは100〜5000u/ml、より好ましくは0.5〜50u/mlである。
【0037】
本発明に於いて用いられるCHDは、通常この分野で使用されているもの、例えば、ノカルディア属に由来するもの等が挙げられる。CHDの使用量としては、例えば2液法に於ける第一試液中の濃度として、通常0.1〜150u/ml、好ましくは0.3〜100u/ml、より好ましくは0.5〜60u/mlであり、最終の反応液中の濃度として、通常0.1〜100u/ml、好ましくは0.5〜50u/mlである。
【0038】
本発明に於いて用いられるNAD(P)は、通常この分野で使用されているもの、例えば、酵母に由来するもの等が挙げられる。NAD(P)の使用量としては、例えば2液法に於ける第一試液中の濃度として、通常0.2〜70mM、好ましくは0.5〜50mM、より好ましくは1〜20mMであり、最終の反応液中の濃度として、通常0.2〜50mM、好ましくは1〜10mMである。
【0039】
本発明に於いて用いられるCAT阻害剤としては、通常この分野で使用されているもの、例えばNaN3、3-アミノ-1,2,4-トリアゾール等が挙げられる。これらCAT阻害剤の使用量としては、用いるCAT阻害剤の種類により異なるため一概には言えないが、例えば2液法に於ける第二試液中の濃度として、通常0.01〜10%(W/V)、好ましくは0.02〜5%(W/V)、より好ましくは0.03〜3%(W/V)である。
【0040】
本発明に於いて用いられるCO阻害剤としては、通常この分野で使用されているもの、例えばAg+イオン、Zn2+イオン、グルタチオン等が挙げられる。これらCO阻害剤の使用量としては、用いるCO阻害剤の種類により異なるため一概には言えないが、例えば2液法に於ける第二試液中の濃度として、通常0.00002〜40%(W/V)、好ましくは0.0002〜4%(W/V)、より好ましくは0.002〜0.4%(W/V)である。
【0041】
本発明に於いて用いられるCHD阻害剤としては、通常この分野で使用されているもの、例えばAg+イオン、Zn2+イオン等が挙げられる。これらCHD阻害剤の使用量としては、用いるCHD阻害剤の種類により異なるため一概には言えないが、例えば2液法に於ける第二試液中の濃度として、通常0.00001〜70%(W/V)、好ましくは0.0001〜7%(W/V)、より好ましくは0.001〜0.7%(W/V)である。
【0042】
本発明に於いて用いられる非イオン性界面活性剤及び陰イオン性界面活性剤としては、コレステロール反応を促進させ得る性質を有するものであればよく、非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられ、陰イオン性界面活性剤としてはコール酸およびその誘導体等が挙げられる。さらに、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等が挙げられ、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が挙げられ、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルの具体例としては、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチレングリコールモノオレエート等が挙げられ、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの具体例としては、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート等が挙げられ、ソルビタン脂肪酸エステルの具体例としては、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンセスキオレエート等が挙げられ、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルの具体例としては、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等が挙げられ、ポリオキシエチレンアルキルアミンの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミン等が挙げられ、グリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、ステアリン酸モノグリセライド、オレイン酸モノグリセライド等が挙げられる。
また、陰イオン性界面活性剤の具体例としては、コール酸、デオキシコール酸、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウロイルサルコシン等が挙げられる。
【0043】
上記した如き非イオン性界面活性剤の使用濃度としては、一液法で用いる場合、試液中の濃度として、通常0.0001%〜10%、好ましくは0.001%〜1%であり、2液法で用いる場合、第一試液と第二試液の液量比等により異なるが、第一試液中の濃度としては、通常0.0001〜5%(W/V)、好ましくは0.001〜0.5%(W/V)であり、第二試液中の濃度としては、通常0.01〜20%(W/V)、好ましくは0.05〜5%(W/V)である。
【0044】
上記した如き陰イオン性界面活性剤の使用濃度としては、一液法で用いる場合、試液中の濃度として、通常0.0001%〜10%、好ましくは0.001%〜1%であり、2液法で用いる場合、第一試液と第二試液の液量比等により異なるが、第一試液中の濃度としては、通常0.0001〜5%(W/V)、好ましくは0.001〜0.5%(W/V)であり、第二試液中の濃度としては、通常0.01〜20%(W/V)、好ましくは0.05〜5%(W/V)である。
【0045】
また、上記した如き非イオン性界面活性剤と陰イオン性界面活性剤とを併用した場合の使用濃度としては、一液法で用いる場合、試液中の界面活性剤の総濃度として、通常0.0001%〜20%、好ましくは0.001%〜2%であり、2液法で用いる場合、第一試液と第二試液の液量比等により異なるが、第一試液中の界面活性剤の総濃度としては、通常0.0001〜10%(W/V)、好ましくは0.001〜1%(W/V)であり、第二試液中の界面活性剤の総濃度としては、通常0.01〜40%(W/V)、好ましくは0.05〜10%(W/V)である。
尚、上記した如き界面活性剤は単独または二種以上併用してもよい。
【0046】
本発明に於いて用いられるLDL以外のリポタンパクに結合する抗体としては、LDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を促進させ得る性質を有するものであればよく例えば抗HDL抗体、抗アポリポタンパクA抗体、抗アポリポタンパクC抗体、抗アポリポタンパクE抗体、抗αリポタンパク抗体、抗VLDL抗体、抗プレβリポタンパク抗体等が挙げられる。尚、これら抗体はポリクローナル抗体でもモノクローナル抗体でもよく、一種でも或いは2種以上組み合わせて用いてもよい。
また、これらを酵素的或いは化学的に分解した例えばFab、Fab’、F(ab’)2等や、酵素により標識された酵素標識抗体等も、LDL以外のリポタンパクに結合する抗体に包含される。
また、本発明に於いては、上記した如き抗体に適当な化合物を結合させてLDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を促進させ得る性質を付加或いは増強させた、修飾抗体を用いるのが好ましい。
このような化合物としては天然化合物でも化学合成化合物でも良く、例えば糖類、脂肪酸類、各種配糖体(アルカロイド配糖体、ステロイド配糖体、テルペノイド配糖体)、水溶性の合成高分子等が挙げられる。尚、これら化合物は、自体公知の方法により、抗体のアミノ基、カルボキシル基、スルフヒドリル基と当該化合物中のアミノ基、イミノ基、カルボキシル基、アルデヒド基又は2,3−エポキシプロピル基とを共有結合させるか、或いは修飾のための活性基がない場合には、これら化合物を活性化して修飾する方法、架橋剤を介して修飾する方法により容易に抗体に結合させ得る。
【0047】
これら化合物の具体例としては、デキストラン、プルラン、フィコール、デキストリン、シクロデキストリン、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、ペクチン酸、プロスベリン酸、アルギン酸、カルボキシメチルデキストラン、カルボキシメチルセルロース、ポリリジン、アルブミン、ラミナン、リケナン、レクチン、デキストラン硫酸、コンドロイチン硫酸、ヘパリン、グルコース、ガラクトース、キシロース、フルクトース、ラクトース、マルトース、パラチノース、トレハロース、マンノース、フコース、グルクロン酸、グルコサミン、ガラクトサミン、イノシトール、シアル酸、ムラミン酸、グリチルリチン酸、アルブチン、ダイズイン、ポリビニールアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
上記化合物のうち、例えばアミノ基、カルボキシル基、イミノ基、アルデヒド基、スルフヒドリル基等の抗体のアミノ基、カルボキシル基、スルフヒドリル基に対する活性基を有しているものはそのまま抗体との結合反応に供してもよく、また、活性基を有さないものは、次に挙げる活性基を導入する方法により活性化して用いればよい。尚、活性基は、適当な分子長を有する、例えば炭素数1〜6のアルキレン基等のスペーサーを介して導入されてもよい。
上記化合物に活性基を導入するための方法としては、例えば塩化シアヌルを用いるシアヌリル基の導入法(例えば、J.Solid−phase Bioch em.,4巻,2128頁,1976年等)、メタ過沃素酸を用いるアルデヒド基の導入方法(例えば、Proc.Nati.Acad.Sci.USA.,73巻,2128頁,1976年等)、ブロムシアンを用いるイミノ基の導入方法(例えば、Nature,214巻,1302頁,1967年等)、エピクロルヒドリンを用いる2,3−エポキシプロピル基の導入方法(例えば、J.Chromatog.,51巻,479頁,1970年等)、カルボン酸無水物を用いるカルボキシル基の導入方法(例えば、特開平5−268950号公報等)モノブロモカルボン酸を用いるカルボキシル基の導入方法(例えば、Arc.Biochem.Biophys.,147巻,788頁,1971年等)等の自体公知の導入方法が挙げられる。
活性基を有する化合物と、抗体とを共有結合させる方法としては、自体公知の結合方法は全て挙げられ、例えば、反応に関与する反応基が、アミノ基とカルボキシル基の場合には、例えば、カリボジイミド法(例えば、J.Biol.Chem.,245巻,3059頁,1970年等)、活性化エステル法(例えば、Cancer Biochem.,7巻、175頁、1984年等)、酸無水物法(例えば、J.Biol.Chem.,237巻,1825頁,1962年等)、アジド法(例えば、Eur.J.Biochem.,25巻,129頁,1972年等)、カルボシキクロリド法(例えば、Angew.Chem,67巻,661頁,1955年等)、イソシアナート法(例えば、Nature,210巻,367頁,1966年等)、ウッドワード試薬法(例えば、Biochim.Biophys.Acta,178巻,626頁,1969年等)、ウギ(Ugi)反応(例えば、Angew.Chem.,74巻,9頁,1962年等)等が挙げられる。また、該反応基がアミノ基同士の場合には、例えば、グルタルアルデヒド法(例えば、Experientia,28巻,958頁,1973年等)、アルキル化法(例えば、Biochim.Biophys.Acta,198巻,276頁,1970年等)等が挙げられ、該反応基が水酸基とアミノ基の場合には、例えば、アルキル化法(例えば、Biochim.Biophys.Acta,198巻、276頁,1970年等)等が挙げられる。また、該反応基がアミノ基とアルデヒド基の場合には、例えば過沃素酸酸化法(例えば、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,73巻,2128頁,1978年等)等が挙げられ、該反応基がアミノ基とイミノ基の場合には、例えばブロムシアン法(例えば、Nature,214巻,1302頁,1967年等)等が挙げられる。
【0048】
上記の如き抗体の使用濃度としては、LDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を促進し得る濃度以上であればよく、生体由来試料と直接混合させる試薬中の濃度として、通常0.001〜10mgAb/ml、好ましくは0.01〜1mgAb/mlである。
【0049】
本発明に於いて用いられる水性媒体としては、水、緩衝液等が挙げられる。緩衝液を構成する緩衝剤としては、pH5〜11の範囲で緩衝作用を有し、コレステロール測定反応を阻害しないものであればよく、例えばトリス(ヒドロキシメチルアミノメタン、グッドの緩衝剤、リン酸塩、ホウ酸塩等、通常この分野で用いられるものが挙げられ、その使用濃度としては、通常1mM〜2M、好ましくは10mM〜1Mの範囲であり、また、pHは、通常5〜11、好ましくは6〜8、より好ましくは7付近である。
【0050】
本発明のLDL−コレステロール測定用試液及びキットは、例えば血清や血漿等の生体由来試料中のLDL−コレステロ−ルを測定するために使用されるもので、ポリアニオンと両性界面活性剤とを使用する以外は、上記した如き生体由来試料中のコレステロールを測定する方法に使用される試薬類、例えばCO、CHE、CHD、POD、NAD(P)、被酸化性呈色試薬、CAT、CAT阻害剤、CO阻害剤、CHD阻害剤、水性媒体、要すれば非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、抗体等を、この分野で通常使用される濃度範囲で含有するように調製されたものでよく、構成要件の好ましい態様や使用濃度等は、上で述べた通りである。また、当該キットには、必要に応じて、LDL−コレステロール標準品等が組み合わされていてもよい。尚、該標準品は、例えばヒトや動物等の血清を用いて調製された標準血清やこれらに由来するLDL分画を含有するもの等を標準品として使用することができる。
【0051】
本発明のLDL−コレステロール測定法及び測定用試液並びに測定用キットは、ポリアニオン及び両性界面活性剤を共存させることにより、LDL−コレステロールの反応を阻害させてLDL以外のリポタンパク中のコレステロールの反応を先行させた後に、LDL−コレステロールの反応を進行させて、LDL−コレステロールの反応で生じる過酸化水素又はNAD(P)Hのみを特異的に測定するため、従来法では困難であった通常の自動分析装置を用いるエンドポイント・アッセイでのLDL−コレステロール測定を可能ならしめるものである。
【0052】
本発明の好ましい実施態様としては、例えば以下の如きものが挙げられる。
即ち、例えば血清、血漿等の生体試料と、▲1▼ポリアニオン及び両性界面活性剤、▲2▼CHE、▲3▼CO、デベロッパー、カップラー及びPOD(又はCHD及びNAD(P))及び▲4▼緩衝剤、要すれば非イオン性界面活性剤又は/及び陰イオン性界面活性剤、抗体等を含有する第一試液とを混合し、2〜40℃で1〜30分間反応させた後に吸光度(OD1)を測定する。次いで該反応液と、緩衝剤要すれば非イオン性界面活性剤又は/及び陰イオン性界面活性剤を含有する第二試液とを混合し、2〜40℃で1〜60分間反応させた後に吸光度(OD2)を測定する。上記のOD2からOD1に由来する値(例えば、OD1に液量補正係数を掛けて求めた値)を差し引いた吸光度(OD3)を求め、得られたOD3を、例えば予めLDL−コレステロール濃度既知の標準液等の標準品を試料として上記と同様にして求めた、LDL−コレステロール濃度とOD3との関係を示す検量線に当てはめることにより、生体試料中のLDL−コレステロールの値を求める。
【0053】
また、例えば血清、血漿等の生体試料と、▲1▼ポリアニオン及び両性界面活性剤、▲2▼CHE、▲3▼CO、デベロッパー(又はカップラー)及びPOD、及び▲4▼緩衝剤、要すれば非イオン性界面活性剤又は/及び陰イオン性界面活性剤、抗体等を含有する第一試液とを混合し、2〜40℃で1〜30分間反応させた後に吸光度(OD1)を測定する。次いで該反応液と、デベロッパー(又はカップラー)及び緩衝剤、要すれば非イオン性界面活性剤又は/及び陰イオン性界面活性剤を含有する第二試液とを混合し、2〜40℃で1〜60分間反応させた後に吸光度(OD2)を測定する。上記のOD2からOD1に由来する値(例えば、OD1に液量補正係数を掛けて求めた値)を差し引いた吸光度(OD3)を求め、得られたOD3を、例えば予めLDL−コレステロール濃度既知の標準液等の標準品を試料として上記と同様にして求めた、LDL−コレステロール濃度とOD3との関係を示す検量線に当てはめることにより、生体試料中のLDL−コレステロールの値を求める。
【0054】
更に、例えば血清、血漿等の生体試料と、▲1▼ポリアニオン及び両性界面活性剤、▲2▼CHE、▲3▼CO、デベロッパー(又はカップラー)、▲4▼CAT及び▲5▼緩衝剤、要すれば非イオン性界面活性剤又は/及び陰イオン性界面活性剤、抗体等を含有する第一試液とを混合し、2〜40℃で1〜30分間反応させた後に吸光度(OD1)を測定する。次いで該反応液と、カップラー(又はデベロッパー)、POD、CAT阻害剤及び緩衝剤、要すれば非イオン性界面活性剤又は/及び陰イオン性界面活性剤を含有する第二試液とを混合し、2〜40℃で1〜60分間反応させた後に吸光度(OD2)を測定する。上記のOD2からOD1に由来する値(例えば、OD1に補正係数を掛けて求めた値)を差し引いた吸光度(OD3)を求め、得られたOD3を、例えば予めLDL−コレステロール濃度既知の標準液等の標準品を試料として上記と同様にして求めた、LDL−コレステロール濃度とOD3との関係を示す検量線に当てはめることにより、生体試料中のLDL−コレステロールの値を求める。
また、1液法の場合は、例えば血清、血漿等の生体試料と、▲1▼ポリアニオン及び両性界面活性剤、▲2▼CHE、▲3▼CO、POD及び被酸化性呈色試薬(又はCHD及びNAD(P))、及び▲4▼緩衝剤、要すれば非イオン性界面活性剤又は/及び陰イオン性界面活性剤、抗体等を含有する試液とを混合し、2〜40℃で1〜30分間反応させた後に吸光度(OD1 ’)を測定する。更に、2〜40℃で1〜60分間反応させた後に吸光度(OD2 ’)を測定する。上記のOD2 ’からOD1 ’を差し引いた吸光度(OD3 ’)を求め、得られたOD3 ’を、例えば予めLDL−コレステロール濃度既知の標準液等の標準品を試料として上記と同様にして求めた、LDL−コレステロール濃度とOD3 ’との関係を示す検量線に当てはめることにより、生体試料中のLDL−コレステロールの値を求める。
【0055】
上記の実施態様に於いて、OD1(又はOD1 ’)とOD2(又はOD2 ’)を測定する時点は、例えば各リポタンパク分画に対する反応性(反応曲線等)を検討し、上記範囲から最適な時点を適宜設定すればよい。
【0056】
以下に、実施例及び参考例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
【0057】
【実施例】
実施例1
日立7170形自動分析装置〔(株)日立製作所製〕を使用して、本発明の測定用試薬と、超遠心法で分画した各種リポタンパクとの反応曲線を測定した。
〔試料〕
自体公知の超遠心法で血清より分画して得たHDL画分(84mg/dl)、LDL画分(95mg/dl)及びVLDL画分(33mg/dl)を試料とした。
〔試薬〕
(試液1〜13)
CO(コード番号:C00-321、東洋紡績(株)製)1U/ml、CHE(製品番号:T-18、旭化成工業(株)製)1U/ml、N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-3,5-ジメトキシアニリン(HDAOS)0.5mM、4−AA 1mM、POD(コード番号:PEO-302、東洋紡(株)製)1.5U/ml、所定のポリアニオン 0.04%(W/V)及び所定の両性界面活性剤0.008%(W/V)を含有する25mM 2-ヒドロキシ-N-トリス(ヒドロキシメチル)メチル-3-アミノプロパンスルホン酸(TAPSO)−NaOH緩衝液(pH7.0)を試液とした。
尚、表1に各試液で用いたポリアニオン及び両性界面活性剤の具体名を夫々示す。
【0058】
【表1】
表1
【0059】
〔測定条件〕
測定パラメータを以下のように設定して測定を行った。
測定方法;1ポイント エンド[34]−[0]
試料量 ;2.5μl
試液量 ;300μl
測定波長;700/600nm
測定温度;37℃
〔結果〕
試液1〜13を使用して得られた測定結果を、図1〜13に夫々示す。
尚、図1〜13に於いて、−□−はLDL画分試料について得られた結果を、−○−はHDL画分試料について得られた結果を、−△−はVLDL画分試料について得られた結果を、また、−●−は生理食塩水を試料として得られた結果を夫々示す。
図1の結果から明らかな如く、ポリアニオン及び両性界面活性剤を添加していない試液(試液1)では、試液と混合後すぐにLDL、HDL及びVLDLとの反応が開始され、2〜5分以内で反応はほぼプラトーに達することが判る。
これに対して、図2〜13から明らかなように、ポリアニオン及び両性界面活性剤の共存下でリポタンパク中のコレステロールの測定を行うと(試液2〜13)、LDLとの反応が阻害されること、即ち、HDL、VLDLとの反応が殆ど終了しているにも係わらずLDLとの反応はいまだ進行中であったり(試液2及び3)、或いはHDL、VLDLとの反応が実質的に終了した後に、LDLとの反応が始まる(試液4〜13)ことが判る。
以上のことから、ポリアニオンおよび両性界面活性剤を共存させることによりLDL−コレステロールの反応を遅延或いは一時的に停止させてLDL以外のリポタンパク中コレステロールの反応を先行させた後に、LDL中コレステロールの反応を進行させることができること、即ち、LDL−コレステロールを特異的に測定し得ることが判る。
【0060】
実施例2
日立7170形自動分析装置〔(株)日立製作所製〕を使用して、本発明の測定法により、血清中のLDL−コレステロール量を測定した。
〔試料〕
新鮮血清10検体
〔試薬〕
〔測定条件〕
測定パラメータを以下のように設定して測定を行った。
測定方法;2ポイント エンド[16]−[34]
試料量 ;3μl
R−1量;270μl
R−2量;90μl
測定波長;700/600nm
測定温度;37℃
〔結果〕
結果を表2に示す。
【0061】
参考例1
実施例2で用いた血清検体について、従来法のFriedewald式によりLDL−コレステロール値を算出した。
尚、測定操作は、CLINICAL CHEMISTRY, Vol.18, No.6, p499-502,(1972)に従 って行った。
〔結果〕
測定結果を表2に併せて示す。
【0062】
【表2】
表2
【0063】
表2の結果から明らかな如く、本発明のポリアニオン及び両性界面活性剤を含有する試薬(試液14)を用いて得られたLDL−コレステロール値は、従来法であるFriedewald式で算出したLDL−コレステロール値と良好な相関関係を示すこと、即ち、特異的にLDL−コレステロールを測定し得ることが判る。
【0064】
実施例3
日立7170形自動分析装置〔(株)日立製作所製〕を使用して、本発明の測定法により、BQ法(Beta quantification method)による測定値既知のコントロール血清〔PBI(Pacific Biometrics,Inc.)社製)中のLDL−コレステロール量を測定した。
〔試料〕
コントロール血清5検体
〔試薬〕
〔測定条件〕
実施例2同じ。
〔結果〕
結果を表3に示す。
【0065】
【表3】
表3
【0066】
表3の結果から明らかな如く、本発明のポリアニオン及び両性界面活性剤を含有する試薬(試液15及び試液16)を用いて得られたLDL−コレステロール値は、BQ法(Beta quantification method)による測定値が付されたコントロール血清の表示値と殆ど同等であることが判る。
【0067】
実施例4
日立7170形自動分析装置〔(株)日立製作所製〕を使用して、本発明の測定法により、BQ法(Beta quantification method)による測定値既知のコントロール血清〔PBI(Pacific Biometrics,Inc.)社製)中のLDL−コレステロール量を測定した。
〔試料〕
実施例3と同じ。
〔試薬〕
〔測定条件〕
実施例2と同じ。
〔結果〕
結果を表4に示す。
【0068】
【表4】
表4
【0069】
表4の結果から明らかな如く、本発明のポリアニオン及び両性界面活性剤を含有する試薬(試液17〜19)を用いて得られたLDL−コレステロール値は、BQ法(Beta quantification method)による測定値が付されたコントロール血清の表示値と殆ど同等であることが判る。
【0070】
参考例2
自体公知の方法により修飾抗体の作成を行った。
(1)デキストラン修飾抗体の作製
羊由来の抗HDL抗体(10mg protein Ab/ml)15mlとジアルデヒドデキストラン300mgとを混合し、50mM リン酸緩衝液(pH6.0)中、30℃で反応させた後、更に200mgのボランピリジンを加えて5時間反応させた。この反応液をセロハンチューブに詰めて脱塩後、限外濾過濃縮処理し、デキストラン修飾抗体(10mg protein Ab/ml×12.6ml)を得た。
【0071】
(2)ヘパリン修飾抗体の作製
過ヨウ素酸酸化処理したヘパリン 100mgに、6-アミノカプロン酸 500mgを加えて透析した。これに羊由来の抗HDL抗体(10mg protein Ab/ml)5mlと1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド 300mgを加え、5℃で一晩反応させた。この反応液をセロハンチューブに詰めて脱塩後、限外濾過濃縮処理し、ヘパリン修飾抗体(10mg protein Ab/ml×3.6ml)を得た。
【0072】
(3)アルギン酸修飾抗体の作製
アルギン酸 50mgを20mlの20mM リン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、これに羊由来の抗HDL抗体(10mg protein Ab/ml)5mlと1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド 500mgを加え、5℃で一晩反応させた。この反応液をセロハンチューブに詰めて脱塩後、限外濾過濃縮処理し、アルギン酸修飾抗体(10mg protein Ab/ml×3.4ml)を得た。
【0073】
(4)グルクロン酸修飾抗体の作製
羊由来の抗HDL抗体(10mg protein Ab/ml)10mlと400mgのグルクロン酸を0.1M リン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、250mgのシアンボロハイドライドを加えて37℃で5時間反応させた。この反応液をセロハンチューブに詰めて脱塩後、限外濾過濃縮処理し、グルクロン酸修飾抗体(10mg protein Ab/ml×7.6ml)を得た。
【0074】
(5)ポリグルタミン酸修飾抗体の作製
ポリグルタミン酸 20mgを20mM リン酸緩衝液(pH6.5)4mlに溶解し、該溶解液に羊由来の抗HDL抗体(10mg protein Ab/ml)1mlと1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド40mgとを加え、5℃で一晩反応させた。この反応液をセロハンチューブに詰めて脱塩後、限外濾過濃縮処理し、ポリグルタミン酸修飾抗体を(10mg protein Ab/ml×0.72ml)を得た。
【0075】
(6)グリチルリチン酸修飾抗体の作製
グリチルリチン酸 100mgを50mM リン酸緩衝液(pH6.5)2mlに溶解し、該溶解液にメタ過ヨウ素酸ナトリウム 100mgを加えて5℃で24時間反応させた後、セファデックスG-25のカラムで脱塩した。これと羊由来の抗HDL抗体(10mg protein Ab /ml)10mlを混合して30℃で48時間反応させた。この反応液をセロハンチューブに詰めて脱塩後、限外濾過濃縮処理し、グリチルリシン酸修飾抗体を(10mg protein Ab/ml×7.3ml)を得た。
【0076】
実施例5
日立7170形自動分析装置〔(株)日立製作所製〕を使用して、本発明の測定法によりLDL−コレステロール測定値を求め、基準法であるBQ法でのLDL−コレステロール測定値との比較を行った。
〔試料〕
PBI社(Pacific Biometrics,Inc.)より入手した、BQ法(Beta quantification method)による測定値既知の人血清(トリグリセライド400mg/dl以下)15検体及び人血清(トリグリセライド400mg/dl以上)8検体を試料とした。
尚、血清中のトリグリセライド量は、該人血清に付された表示値による。
〔試薬〕
〔測定条件〕
実施例2と同じ。
〔結果〕
トリグリセライド400mg/dl以下の血清についての結果を表5に、また、トリグリセライド400mg/dl以上の血清についての結果を表6に夫々示す。
【0077】
【表5】
表5
【0078】
【表6】
表6
【0079】
表5の結果から、トリグリセライドの値が400mg/dl以下の血清を検体とした場合は、試液20及び試液21の何れもそのLDL−コレステロール値は、BQ法(Beta quantification method)により測定された表示値と殆ど同等であることが判る。また、表6の結果から、トリグリセライドの値が400mg/dl以上の血清を検体とした場合は、試液21、即ち、ポリアニオン及び両性界面活性剤に、更にLDL以外のリポタンパクに結合する抗体を共存させて測定を行う方が、より表示値に近いこと、即ち、よりLDL−コレステロールを特異的に測定し得ることが判る。
【0080】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明は生体由来試料中のLDL−コレステロ−ルを特異的に且つ精度良く測定し得る方法並びにそれに用いられる試薬を提供するものであり、本発明を利用することにより、従来の方法では不可能であったLDL−コレステロ−ルを直接、しかも汎用の自動分析装置を用いて測定し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に於いて、試液1を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図2】実施例1に於いて、試液2を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図3】実施例1に於いて、試液3を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図4】実施例1に於いて、試液4を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図5】実施例1に於いて、試液5を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図6】実施例1に於いて、試液6を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図7】実施例1に於いて、試液7を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図8】実施例1に於いて、試液8を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図9】実施例1に於いて、試液9を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図10】実施例1に於いて、試液10を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図11】実施例1に於いて、試液11を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図12】実施例1に於いて、試液12を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【図13】実施例1に於いて、試液13を用いて得られた、各種リポタンパク画分試料についての反応曲線を示す。
【符号の説明】
図1〜13に於いて、−□−は低比重リポタンパク(LDL)画分試料について得られた結果を、−○−は高比重リポタンパク(HDL)画分試料について得られた結果を、−△−は超低比重リポタンパク(VLDL)画分試料について得られた結果を、また、−●−は生理食塩水を試料として得られた結果を夫々示す。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a method for measuring cholesterol in a low density lipoprotein (hereinafter abbreviated as LDL) present in a biological sample such as serum or plasma, and a reagent and kit therefor.
[0002]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The main components of serum lipids are cholesterol, triglycerides, phospholipids, etc., and these serum lipids bind to apoproteins to form lipoproteins and circulate in the blood. The lipoproteins are classified into high density lipoprotein (HDL), LDL, very low density lipoprotein (VLDL), chylomicron (CM), etc., depending on the specific gravity. Among these lipoproteins, HDL has the effect of transporting excess cholesterol deposited in tissues to the liver and has an anti-arteriosclerotic effect, while LDL is the main transporter of cholesterol from the liver to each tissue, The increase in LDL is considered to be closely related to the occurrence of arteriosclerosis.
Therefore, cholesterol in LDL (hereinafter abbreviated as LDL-cholesterol) is considered to be a risk factor for arteriosclerosis and ischemic heart disease (coronary artery disease), and the amount of LDL-cholesterol is the diagnosis / treatment of these diseases. And an important indicator of prevention.
[0003]
Conventionally, as a method for measuring LDL-cholesterol, a precipitation method, an ultracentrifugation method, an electrophoresis method, a calculation method using a calculation formula, and the like are known. Of these conventional methods, precipitation, ultracentrifugation and electrophoresis are pretreatment steps for separating LDL and unnecessary lipoproteins other than LDL by precipitation / centrifugation, ultracentrifugation or electrophoresis. Therefore, the operation is complicated, and there is a problem in that direct measurement cannot be performed only with an automatic analyzer widely spread in the field of clinical examination.
In addition, the calculation method calculated from the total cholesterol value, HDL-cholesterol value and triglyceride value known by the Friedewald formula is also accurate when a sample containing 400 mg / dl or more of triglyceride is used. There is a problem that the amount of LDL-cholesterol cannot be measured.
[0004]
In recent years, various methods have been developed in order to solve the above-described problems in the conventional method, for example, the method disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-280812.
That is, after aggregating LDL using an aggregating agent or / and an antibody, cholesterol contained in lipoproteins other than LDL is guided to another reaction system that does not participate in quantitative reaction, and then erased (consumed). This is a method of using an activator or / and an inorganic salt to dissolve the aggregated LDL to such an extent that a quantitative reaction is possible, and subjecting the LDL-cholesterol to the quantitative reaction and measuring the absorbance of the solution.
[0005]
However, since this method requires three or four types of test solutions, it can be applied to only a few automatic analyzers that can measure using three or four types of test solutions. However, there is a problem that measurement cannot be performed using an automatic analyzer that can use only up to two types of test solutions used in the above. In addition, this method has a problem that the reproducibility of the measured value is lowered because the measurement is performed using three or four kinds of test solutions.
[0006]
Furthermore, as a method for measuring LDL-cholesterol without a complicated pretreatment operation, there is a method disclosed in JP-A-58-165800. However, in this method, for example, the concentration of the surfactant or cholesterol esterase (hereinafter abbreviated as CHE) in the reagent is limited, so that the preparation of the reagent is complicated, and the pH at the time of measurement and the measurement time are further reduced. Since the measurement conditions such as the interval must be set strictly, and cholesterol in HDL reacts to some extent, LDL-cholesterol can be measured only by kinetic measurement, that is, by a late assay. It was difficult to say that it was a practical measurement method.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the situation as described above, the problem to be solved by the present invention is to separate LDL-cholesterol in a biological sample from LDL and unnecessary lipoproteins other than LDL, which were necessary in the conventional method. Therefore, it is possible to provide a method and a reagent used for the method that enable direct measurement using an automatic analyzer or the like without complicated pretreatment operations.
[0008]
[Means for Solving the Invention]
The present inventionIn the presence of polyanions and amphoteric surfactants,Biological samplesIn (1)CHE and cholesterol oxidase (hereinafter abbreviated as CO), or(2)CHE, cholesterol dehydrogenase (hereinafter abbreviated as CHD) and NAD (P)ActLetThe,Inhibits, delays, or temporarily stops the cholesterol reaction in the low density lipoprotein in the sample, erases (consumes) the cholesterol reaction in the lipoprotein other than the low density lipoprotein, and then in the low density lipoprotein. By the reaction of cholesterolMeasure cholesterol in biological samples based on hydrogen peroxide or NAD (P) H produced, Characterized byIt is an invention of a method for measuring cholesterol in low density lipoprotein.
[0009]
The present invention also provides:Inhibits, delays, or temporarily stops the reaction of cholesterol in low density lipoprotein in biological samples, erases (consumes) cholesterol reaction in lipoproteins other than low density lipoprotein, and then low density lipoprotein For measuring hydrogen peroxide or NAD (P) H produced by the reaction of cholesterol in (a) ~ (c) Kit for measuring cholesterol in any low-density lipoproteinIt is invention of this. (a) (1) Polyanions and amphoteric surfactants, (2) CHE, (3) CO, peroxidase (hereinafter abbreviated as POD), coupler or / and developer, and (Four) A kit for measuring cholesterol in a low-density lipoprotein, comprising a first reagent comprising an aqueous medium and a second reagent comprising an aqueous medium and, if necessary, a developer or a coupler.
(b) (1) Polyanions and amphoteric surfactants, (2) CHE, (3) CO, (Four) Catalase (hereinafter abbreviated as CAT), and (Five) A first reagent solution containing an aqueous medium and a second reagent solution containing a CAT inhibitor and an aqueous medium, wherein the POD, coupler, and developer are at least one of the first reagent solution and the second reagent solution, respectively. A kit for measuring cholesterol in low-density lipoprotein, which is contained in
(c) (1) Polyanions, (2) Amphoteric surfactants, (3) CHE, (Four) CHD, (Five) NAD (P), and (6) A first reagent comprising an aqueous medium; (1) A kit for measuring cholesterol in low-density lipoprotein, comprising a second test solution containing an aqueous medium.
[0013]
That is, the present inventors conducted extensive research to find a method that can measure LDL-cholesterol directly with an automatic analyzer without pretreatment for separating and separating unnecessary lipoproteins other than LDL, If the measurement of cholesterol in a biological sample is performed in the presence of a polyanion and an amphoteric surfactant, only the reaction of LDL-cholesterol is inhibited, in other words, it is delayed or temporarily stopped, and lipoproteins other than LDL It has been found that cholesterol can be preceded and eliminated, thus making it possible to specifically measure cholesterol in LDL without separating and separating unnecessary lipoproteins other than LDL. The invention has been completed.
[0014]
As a method for measuring cholesterol in a biological sample, in principle, the cholesterol in the biological sample is reacted with CHE to decompose it into free cholesterol and fatty acid, and then (1) is produced by reacting with CO. (2) A method of measuring NAD (P) H produced by reacting CHD and NAD (P) with (2) CHD and NAD (P) is mentioned. More specifically, an enzymatic reaction is used. ) For example, a cholesterol ester in a biological sample is decomposed into free cholesterol and a fatty acid by CHE, and oxidized with CO together with free cholesterol present from the beginning to cholest-4-en-3-one and hydrogen peroxide, In the presence of POD, the generated hydrogen peroxide is used to oxidize a color reagent (for example, a combination of a coupler and a developer; (2) For example, cholesterol in a biological sample is decomposed into free cholesterol and fatty acid by CHE, for example. In the presence of CHD together with the free cholesterol present from the above, it may be reacted with NAD (P) to measure the produced NAD (P) H at 340 nm.
[0015]
The present invention can be applied to any of these methods. That is, in the present invention, when performing these methods, the polyanion and the amphoteric surfactant may be present in the reaction system. More specifically, first, a biological sample is contacted with a polyanion and an amphoteric surfactant to inhibit the reaction of LDL-cholesterol in the sample, in other words, delayed or temporarily stopped, and as a result These are eliminated (consumed) by preceding the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL, and then only the product produced by the reaction of LDL-cholesterol is measured.
[0016]
Specific measuring means of the method of the present invention include the following methods.
[0017]
[Method 1]
In the presence of a polyanion and an amphoteric surfactant, CHE and CO are allowed to act on a biological sample to generate hydrogen peroxide, and the resulting hydrogen peroxide is combined with a POD and an oxidizable color reagent (for example, a combination of a coupler and a developer). , A coloring agent that develops its own color by oxidation, etc.) to produce an oxidative dye, measure the absorbance at two different time points, and calculate the amount of LDL-cholesterol in the biological sample based on these .
[0018]
[Method 2]
In the presence of polyanion and amphoteric surfactant, CHE, CHD and NAD (P) are allowed to act on a biological sample to produce NAD (P) H, and the absorbance at two different time points is measured. Thus, the amount of LDL-cholesterol in the biological sample is calculated.
[0019]
[Method 3]
In the presence of a polyanion and an amphoteric surfactant, CHE and CO are allowed to act on a biological sample to produce hydrogen peroxide, and POD and a coupler (or developer) or CAT are allowed to act on the resulting hydrogen peroxide, and then the developer (Or a coupler), or a CAT inhibitor and an oxidizable color reagent are allowed to act to produce an oxidative dye, the absorbance is measured, and based on this, the amount of LDL-cholesterol in the biological sample is calculated.
[0020]
[Method 4]
In the presence of a polyanion and an amphoteric surfactant, CHE, CHD and NAD (P) (or CHE, CO, POD and a coupler or / and developer) are allowed to act on a biological sample to produce NAD (P) H (or hydrogen peroxide). ), Then, CO, POD, an oxidizable color reagent and a CHD inhibitor (or CHD, NAD (P) and CO inhibitor) are allowed to act to produce an oxidation dye (or NAD ( P) H) is generated, the absorbance is measured, and based on this, the amount of LDL-cholesterol in the biological sample is calculated.
[0021]
In the above methods 1 and 2, the two different time points are specifically, the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL is substantially finished and before the reaction of LDL-cholesterol is started. And two points of time when the reaction of LDL-cholesterol is substantially completed.
In the above methods 3 and 4, the amount of LDL-cholesterol in a biological sample can also be measured by measuring the absorbance only at one time point, that is, when the reaction of LDL-cholesterol is substantially completed. However, in order to further improve the measurement accuracy, it is preferable to measure the absorbance at two different time points similar to the methods 1 and 2 described above.
These two different points of time differ depending on the measurement method, the polyanion used, the type and concentration of the amphoteric surfactant, the type and concentration of other reagents such as enzymes, etc. The reactivity to the fraction (reaction curve etc.) may be examined and set as appropriate.
[0022]
The method of the present invention may be either a one-component method, a two-component method, or a method using a further test solution. However, the above methods 3 and 4 are practically a two-liquid method or a method using a reagent solution higher than that.
In the method using two or more test solutions, the polyanion and the amphoteric surfactant may be contained in a test solution that is directly mixed with a biological sample. In the above methods 1, 2, and 4, POD and a coupler or / and a developer or NAD (P) are contained in a test solution added before the reaction of LDL-cholesterol starts. In addition, in the above method 3, POD and coupler, POD and developer, or CAT may be contained in a test solution to be added before the reaction of LDL-cholesterol starts.
[0023]
Specific examples in the case of carrying out the method of the present invention by a two-component method are as follows, for example.
For example, when the above method 1 or 2 is carried out, a biological sample, (1) polyanion and amphoteric surfactant, (2) CHE, (3) CO, POD and oxidizable color reagent, (or CHD) And NAD (P)) and (4) the absorbance (OD) after mixing with the first reagent solution containing an aqueous medium.1), And then mixing the mixed solution with a second reagent solution containing an aqueous medium, and then the absorbance (OD)2) And the amount of LDL-cholesterol in the biological sample may be calculated based on these absorbances.
[0024]
For example, when the above method 3 is performed, a biological sample, (1) polyanion and amphoteric surfactant, (2) CHE, (3) CO, (4) POD and coupler (or developer) (or (4) CAT) and (5) Absorbance (OD) after mixing with the first test solution containing an aqueous medium.1), And then the mixture (1) developer (or coupler) (or (1) CAT inhibitor) and (2) a second reagent solution containing an aqueous medium, and then the absorbance (OD)2) And the amount of LDL-cholesterol in the biological sample may be calculated based on these absorbances. When CAT is contained in the first reagent, the POD, coupler, and developer are contained in at least one of the first reagent and the second reagent, respectively.
[0025]
Further, for example, when the above method 4 is performed, a biological sample, (1) polyanion and amphoteric surfactant, (2) CHE, (3) CHD and NAD (P) (or (3) CO, POD , And a coupler or / and developer), and (4) the absorbance (OD) after mixing with the first reagent solution containing an aqueous medium.1), And then includes (1) an aqueous medium, (2) CO, POD, oxidizable color reagent, and CHD inhibitor (or (2) CHD, NAD (P), and CO inhibitor) Absorbance (OD) after mixing with the second reagent solution2) And the amount of LDL-cholesterol in the biological sample may be calculated based on these absorbances.
[0026]
In the above method, OD1And OD2The measurement time differs depending on the measurement method, the polyanion used, the type and concentration of the amphoteric surfactant, the type and concentration of other reagents such as enzymes, etc. The property (reaction curve etc.) may be examined and set appropriately.
[0027]
When the method of the present invention is carried out by the one-liquid method (method 1 or 2 described above), more specifically, it may be carried out as follows.
That is, for example, a biological sample, (1) polyanion and amphoteric surfactant, (2) CHE, (3) CO, POD and oxidizable color reagent (or CHD and NAD (P)), and (4) A sample solution containing an aqueous medium is mixed, and the absorbance (OD) is reached at the time when the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL is substantially finished and before the reaction of LDL-cholesterol is started.1) And then the absorbance (OD) when the LDL-cholesterol reaction is substantially complete.2) Is measured again, and the amount of LDL-cholesterol in the biological sample may be calculated based on these absorbances.
[0028]
In the above method, OD1And OD2To calculate the amount of LDL-cholesterol in a biological sample based on2To OD1[Or OD1Value derived from (eg OD1The value obtained by multiplying the liquid volume correction coefficient by the absorbance) (OD)Three) And obtained ODThreeThe LDL-cholesterol concentration and OD were determined in the same manner as in the above method using a standard product such as a standard solution with a known LDL-cholesterol concentration as a sample.ThreeThe value of LDL-cholesterol in a sample derived from a living body may be calculated by applying a calibration curve indicating the relationship between
[0029]
In the present invention, in order to promote the cholesterol reaction, a nonionic surfactant, an anionic surfactant or the like may coexist, and the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL is promoted. For this purpose, an antibody that binds to a lipoprotein other than LDL may coexist.
[0030]
Below, the preferable aspect of the structural requirements in this invention, its use density | concentration, etc. are demonstrated.
[0031]
The polyanion used in the present invention may be any polyanion that can inhibit the reaction of LDL-cholesterol by allowing it to coexist with an amphoteric surfactant and lead the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL.
The term “inhibition” means that the reaction of LDL-cholesterol is delayed as compared with the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL, or the reaction of LDL-cholesterol is temporarily stopped.
Specific examples of these polyanions include, for example, heparin, phosphotungstic acid, dextran sulfate, sulfated cyclodextrin, heparan sulfate, chondroitin sulfate, hyaluronic acid, sulfated oligosaccharides, sulfated polyacrylamide, carboxymethylated polyacrylamide, or these And the like. Examples of the salt include alkali metal salts such as Na salt and K salt, ammonium salt and the like.
Of the polyanions as described above, heparin, phosphotungstic acid, dextran sulfate, or salts thereof are preferred. The concentration of these polyanions may be any concentration that can inhibit the reaction of LDL-cholesterol by coexisting with an amphoteric surfactant and cause the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL to precede. The concentration in the test solution directly mixed with the derived sample is usually 0.0001% to 10% (W / V), preferably 0.001% to 1% (W / V). These polyanions may be used alone or in appropriate combination of two or more.
[0032]
The amphoteric surfactant used in the present invention is not particularly limited as long as it can inhibit the reaction of LDL-cholesterol by coexisting with a polyanion to precede the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL, For example, alkylbetaine derivatives (eg, lauryl betaine, stearyl betaine, lauryldimethylammonium betaine, coconut betaine, coconut oil fatty acid amidopropyl betaine, lauric acid amidopropyl betaine), imidazolinium betaine derivatives (eg, 2-lauryl-N-carboxyl) 2-alkyl-N-carboxymethyl-N-hydroxy such as methyl-N-hydroxyethylimidazolinium betaine, 2-undecyl-N-carboxymethyl-N-hydroxyethylimidazolinium betaine Tyrimidazolinium betaines such as 2-alkyl-N-carboxyethyl-N-hydroxyethylimidazolinium betaine, sulfobetaine derivatives such as N-octyl-N, N-dimethyl-3-ammonio-1-propanesulfone Acid, N-decyl-N, N-dimethyl-3-ammonio-1-propanesulfonic acid, N-dodecyl-N, N-dimethyl-3-ammonio-1-propanesulfonic acid, N-tetradecyl-N, N- Betaine derivatives such as dimethyl-3-ammonio-1-propanesulfonic acid, N-hexadecyl-N, N-dimethyl-3-ammonio-1-propanesulfonic acid, and the like, such as alkylglycine, alkylbis (aminoethyl) glycine, Dioctyl polyaminoethyl glycine, N-alkyl polyaminoethyl Aminocarboxylic acid derivatives such as lysine and β-alanine derivatives, for example, bis (2-undecyl-N-hydroxyethylimidazoline) chloroacetic acid complexes, imidazoline derivatives such as alkylimidazoline derivatives, and amine oxide derivatives such as lauryldimethylamine oxide, etc. Can be mentioned.
Among the amphoteric surfactants as described above, lauryl betaine, coconut oil fatty acid amidopropyl betaine, lauric acid amidopropyl betaine, 2-alkyl-N-carboxymethyl-N-hydroxyethylimidazolinium betaine and 2-alkyl-N- Carboxyethyl-N-hydroxyethylimidazolinium betaine, alkylglycine, alkylbis (aminoethyl) glycine, dioctylpolyaminoethylglycine, N-alkylpolyaminoethylglycine, and β-alanine derivatives are preferred.
The amphoteric surfactant may be used at a concentration that can inhibit the reaction of LDL-cholesterol by coexisting with a polyanion and precede the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL. The concentration of the sample solution directly mixed with the derived sample is usually 0.0001% to 10% (W / V), preferably 0.001% to 1% (W / V). These amphoteric surfactants may be used alone or in combination of two or more.
[0033]
Examples of CO used in the present invention include those usually used in this field, such as those derived from microorganisms such as Nocardia and Pseudomonas, and those derived from animal organs such as bovine pancreas. . The amount of CO used is, for example, usually 0.03 to 330 u / ml, preferably 0.07 to 130 u / ml, more preferably 0.13 to 65 u / ml as the concentration in the first reagent in the two-liquid method, or The concentration in the final reaction solution is usually 0.02 to 250 u / ml, preferably 0.05 to 100 u / ml, more preferably 0.1 to 50 u / ml.
In the case of the one-liquid method, it is appropriately selected from the concentration range in the final reaction liquid. (The same applies hereinafter.)
Examples of CHE used in the present invention include those usually used in this field, such as those derived from microorganisms such as Candida and Pseudomonas, and those derived from animal organs such as bovine pancreas. . The amount of CHE used is, for example, usually 0.03 to 330 u / ml, preferably 0.07 to 130 u / ml, more preferably 0.13 to 65 u / ml as the concentration in the first reagent in the two-liquid method, or The concentration in the final reaction solution is usually 0.02 to 250 u / ml, preferably 0.05 to 100 u / ml, more preferably 0.1 to 50 u / ml.
[0034]
As the POD used in the present invention, those usually used in this field, for example, those derived from plants such as horseradish and radish, those derived from microorganisms such as mold and yeast, leukocytes of animals, Examples include those derived from the thyroid gland and the like. The amount of POD used is, for example, usually 0.1 to 1000 u / ml, preferably 0.25 to 400 u / ml, more preferably 0.5 to 200 u / ml as the concentration in the first reagent in the two-liquid method, or The concentration in the final reaction solution is usually 0.1 to 250 u / ml, preferably 0.25 to 100 u / ml, more preferably 0.5 to 50 u / ml.
[0035]
The oxidizable color reagent used in the present invention is not particularly limited as long as it reacts with hydrogen peroxide in the presence of POD to produce a color. For example, 4-aminoantipyrine (hereinafter abbreviated as 4-AA). A combination of a coupler such as 4-AA and a phenol compound, a naphthol compound, or an aniline compound; for example, 3-methyl-2- Combinations of benzothiazolinone hydrazone and aniline compounds, such as 2,2′-azinobis (3-ethylbenzothiazoline-6-sulfonic acid), triphenylmethane leuco dyes, diphenylamine derivatives, benzidine derivatives, triallylimidazole For oxidation of derivatives, leucomethylene blue derivatives, o-phenylenediamine derivatives, etc. Coloring agents and the like which is itself to color me.
Specific examples of the phenol compound as a developer include phenol, p-chlorophenol, 2,4-dichlorophenol, and the like. Specific examples of the naphthol compound include, for example, 1-naphthol and 1-naphthol-2. -Sulfonic acid, 1-naphthol-2-carboxylic acid and the like, and specific examples of aniline compounds include, for example, N, N-diethylaniline, N-ethyl-N- (β-hydroxyethyl) -m. -Toluidine, N-ethyl-N- (2-hydroxy-3-sulfopropyl) -3,5-dimethoxyaniline (DAOS), N-ethyl-N- (2-hydroxy-3-sulfopropyl) -3,5 -Dimethoxy-4-fluoroaniline (FDAOS), N- (2-hydroxy-3-sulfopropyl) -3,5-dimeth Cyaniline (HDAOS), N-ethyl-N- (2-hydroxy-3-sulfopropyl) -m-toluidine (TOOS), N-ethyl-N- (3-methylphenyl) -N′-succinyl-ethylenediamine (EMSE) ) And the like.
When a combination of a coupler and a developer is used, the amount of coupler used varies depending on the type of coupler used and the type of developer to be combined. For example, the concentration in the first reagent in the two-component method is usually 0.01 to 400 mM. The concentration in the final reaction solution is usually in the range of 0.01 to 100 mM, preferably 0.1 to 10 mM, preferably 0.1 to 40 mM, more preferably 0.2 to 10 mM. The amount used when 4-AA is used as the coupler is, for example, usually 0.01 to 200 mM, preferably 0.1 to 40 mM, more preferably 0.2 to 10 mM as the concentration in the first reagent in the two-liquid method. The concentration in the final reaction solution is usually 0.01 to 50 mM, preferably 0.1 to 5 mM.
The amount of developer used varies depending on the type of developer to be used and the type of coupler to be combined, but cannot be generally stated. For example, the concentration in the first test solution in the two-component method is usually 0.01 to 200 mM, preferably Is 0.1 to 40 mM, more preferably 0.2 to 10 mM, and the concentration in the final reaction solution is usually 0.01 to 50 mM, preferably 0.1 to 5 mM.
Specific examples of the triphenylmethane leuco dye include leucomalachite green, bis (p-diethylaminophenyl) -2-sulfophenylmethane, bis (p-diethylaminophenyl) -3,4-disulfopropoxyphenylmethane di Specific examples of diphenylamine derivatives include bis [4-di (2-butoxyethyl) amino-2-methylphenyl] amine, N, N-bis (4-diethylamino-2-methylphenyl), and the like. ) -N′-p-toluenesulfonylurea and the like, and specific examples of the leucomethylene blue derivative include, for example, 10- (carboxymethylaminocarbonyl) -3,7-bis (dimethylamino) phenothiazine / sodium salt, 10- [3- (methoxycarbonylaminomethyl) Phenylmethylaminocarbonyl] -3,7-bis (dimethylamino) phenothiazine and the like. Furthermore, specific examples of the benzidine derivative include benzidine, o-tolidine, o-dianisidine, 3,3′-diaminobenzidine, 3,3 ′, 5,5′-tetraaminobenzidine and the like, and triallylimidazole. Specific examples of the derivative include, for example, 2- (4-carboxyphenyl) -3-N-methylcarbamoyl-4,5-bis (4-diethylaminophenyl) imidazole, 2- (3-methoxy-4-diethylaminophenyl)- Examples include 3-N-methylcarbamoyl-4,5-bis (2-methyl-4-diethylaminophenyl) imidazole.
The amount of these color formers used is a concentration range usually used in this field.
[0036]
The CAT used in the present invention is usually used in this field, for example, those derived from animal organs such as cattle liver, those derived from plants such as chloroplast, Micrococcus, Rhodopseudomonas. Examples include those derived from microorganisms such as genera. The amount of CAT used is, for example, usually 10 to 50000 u / ml, preferably 100 to 5000 u / ml, more preferably 0.5 to 50 u / ml, as the concentration in the first test solution in the two-liquid method.
[0037]
The CHD used in the present invention includes those usually used in this field, such as those derived from the genus Nocardia. The amount of CHD used is, for example, usually 0.1 to 150 u / ml, preferably 0.3 to 100 u / ml, more preferably 0.5 to 60 u / ml as the concentration in the first test solution in the two-liquid method. The concentration in the reaction solution is usually 0.1 to 100 u / ml, preferably 0.5 to 50 u / ml.
[0038]
The NAD (P) used in the present invention includes those usually used in this field, for example, those derived from yeast. The amount of NAD (P) used is, for example, usually 0.2 to 70 mM, preferably 0.5 to 50 mM, more preferably 1 to 20 mM as the concentration in the first reagent in the two-liquid method. The concentration of is usually 0.2 to 50 mM, preferably 1 to 10 mM.
[0039]
Examples of the CAT inhibitor used in the present invention are those usually used in this field, such as NaN.Three, 3-amino-1,2,4-triazole and the like. The amount of these CAT inhibitors to be used varies depending on the type of CAT inhibitor to be used and cannot be generally stated. For example, the concentration in the second reagent in the two-component method is usually 0.01 to 10% (W / V ), Preferably 0.02 to 5% (W / V), more preferably 0.03 to 3% (W / V).
[0040]
Examples of the CO inhibitor used in the present invention include those usually used in this field, such as Ag + ion, Zn2 + ion, glutathione and the like. The amount of CO inhibitor used varies depending on the type of CO inhibitor used, and cannot be generally stated. For example, the concentration in the second reagent in the two-liquid method is usually 0.00002 to 40% (W / V ), Preferably 0.0002 to 4% (W / V), more preferably 0.002 to 0.4% (W / V).
[0041]
Examples of the CHD inhibitor used in the present invention include those usually used in this field, such as Ag + ion and Zn2 + ion. The amount of these CHD inhibitors used varies depending on the type of CHD inhibitor used and cannot be generally stated. For example, the concentration in the second reagent in the two-liquid method is usually 0.00001 to 70% (W / V ), Preferably 0.0001 to 7% (W / V), more preferably 0.001 to 0.7% (W / V).
[0042]
As the nonionic surfactant and the anionic surfactant used in the present invention, any nonionic surfactant may be used as long as it has a property capable of accelerating cholesterol reaction. Ethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, polyoxyethylene higher alcohol ether, polyoxyethylene fatty acid ester, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene sorbitol fatty acid ester, polyoxyethylene alkylamine, glycerin fatty acid Examples of the anionic surfactant include cholic acid and its derivatives. Furthermore, specific examples of polyoxyethylene alkyl ether include polyoxyethylene lauryl ether, polyoxyethylene cetyl ether, polyoxyethylene stearyl ether, polyoxyethylene oleyl ether, etc. Specific examples of polyoxyethylene alkyl phenyl ether As polyoxyethylene octyl phenyl ether, polyoxyethylene nonyl phenyl ether and the like, specific examples of polyoxyethylene fatty acid ester include polyethylene glycol monolaurate, polyethylene glycol monostearate, polyethylene glycol distearate, Polyethylene glycol monooleate and the like. Specific examples of polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters include polyoxyethylene. Examples include sorbitan monolaurate, polyoxyethylene sorbitan monopalmitate, polyoxyethylene sorbitan monostearate, polyoxyethylene sorbitan tristearate, polyoxyethylene sorbitan monooleate, polyoxyethylene sorbitan trioleate, and sorbitan fatty acids Specific examples of esters include sorbitan monolaurate, sorbitan monopalmitate, sorbitan monostearate, sorbitan distearate, sorbitan tristearate, sorbitan monooleate, sorbitan trioleate, sorbitan sesquioleate, etc. Specific examples of polyoxyethylene sorbitol fatty acid esters include polyoxyethylene sorbitol tetraoleate and the like. Examples of Chi alkylene alkyl amine, polyoxyethylene lauryl amine, include polyoxyethylene stearyl amine and the like, Specific examples of the glycerin fatty acid ester, monoglyceride stearate, and monoglyceride oleate.
Specific examples of the anionic surfactant include cholic acid, deoxycholic acid, polyoxyethylene alkylphenol ether sulfate, dodecylbenzene sulfonate, lauroyl sarcosine and the like.
[0043]
The use concentration of the nonionic surfactant as described above is usually 0.0001% to 10%, preferably 0.001% to 1% as the concentration in the test solution when used in the one-component method, and is used in the two-component method. In this case, the concentration in the first reagent is usually 0.0001 to 5% (W / V), preferably 0.001 to 0.5% (W / V), although it varies depending on the ratio of the first reagent and the second reagent. The concentration in the second test solution is usually 0.01 to 20% (W / V), preferably 0.05 to 5% (W / V).
[0044]
The concentration of the anionic surfactant as described above is usually 0.0001% to 10%, preferably 0.001% to 1% as the concentration in the test solution when used in the one-component method, and is used in the two-component method. In this case, the concentration in the first reagent is usually 0.0001 to 5% (W / V), preferably 0.001 to 0.5% (W / V), although it varies depending on the ratio of the first reagent and the second reagent. The concentration in the second test solution is usually 0.01 to 20% (W / V), preferably 0.05 to 5% (W / V).
[0045]
In addition, as a use concentration when a nonionic surfactant and an anionic surfactant as described above are used in combination, when used in a one-component method, the total concentration of the surfactant in the test solution is usually 0.0001%. ~ 20%, preferably 0.001% ~ 2%. When used in the two-component method, the total concentration of the surfactant in the first reagent is different depending on the volume ratio of the first and second reagents. Usually, 0.0001 to 10% (W / V), preferably 0.001 to 1% (W / V), and the total concentration of the surfactant in the second reagent is usually 0.01 to 40% (W / V) Preferably, it is 0.05 to 10% (W / V).
The surfactants as described above may be used alone or in combination of two or more.
[0046]
The antibody that binds to lipoproteins other than LDL used in the present invention may be any antibody that has a property capable of promoting the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL, such as anti-HDL antibody and anti-apolipoprotein A. Examples include antibodies, anti-apolipoprotein C antibodies, anti-apolipoprotein E antibodies, anti-α lipoprotein antibodies, anti-VLDL antibodies, anti-pre-β lipoprotein antibodies, and the like. These antibodies may be polyclonal antibodies or monoclonal antibodies, and may be used alone or in combination of two or more.
Further, these are enzymatically or chemically decomposed, for example, Fab, Fab ', F (ab')2In addition, enzyme-labeled antibodies labeled with enzymes are also included in antibodies that bind to lipoproteins other than LDL.
In the present invention, it is preferable to use a modified antibody in which an appropriate compound is bound to the antibody as described above to add or enhance the property of promoting cholesterol reaction in lipoproteins other than LDL. .
Such compounds may be natural compounds or chemically synthesized compounds such as saccharides, fatty acids, various glycosides (alkaloid glycosides, steroid glycosides, terpenoid glycosides), water-soluble synthetic polymers, and the like. Can be mentioned. These compounds are covalently bonded to the amino group, carboxyl group, sulfhydryl group of the antibody and the amino group, imino group, carboxyl group, aldehyde group or 2,3-epoxypropyl group of the antibody by a method known per se. In the case where there is no active group for modification, the compound can be easily bound to an antibody by a method of activating and modifying these compounds or a method of modifying via a crosslinking agent.
[0047]
Specific examples of these compounds include dextran, pullulan, ficoll, dextrin, cyclodextrin, polyglutamic acid, polyaspartic acid, pectinic acid, prosberic acid, alginic acid, carboxymethyldextran, carboxymethylcellulose, polylysine, albumin, laminan, lichenan, lectin. Dextran sulfate, chondroitin sulfate, heparin, glucose, galactose, xylose, fructose, lactose, maltose, palatinose, trehalose, mannose, fucose, glucuronic acid, glucosamine, galactosamine, inositol, sialic acid, muramic acid, glycyrrhizic acid, arbutin, soybean in , Polyvinyl alcohol, polyethylene glycol, polyvinyl pyrrolidone, etc. .
Of the above compounds, for example, those having an active group for the amino group, carboxyl group, sulfhydryl group, etc. of the antibody such as amino group, carboxyl group, imino group, aldehyde group, sulfhydryl group, etc., are directly subjected to the binding reaction with the antibody. Those having no active group may be activated by the following method for introducing an active group. The active group may be introduced through a spacer having an appropriate molecular length, such as an alkylene group having 1 to 6 carbon atoms.
As a method for introducing an active group into the above compound, for example, a method for introducing a cyanuryl group using cyanuric chloride (for example, J. Solid-phase Biochem., 4, 2128, 1976, etc.), metaperiodic acid, etc. Method for introducing aldehyde group using acid (for example, Proc. Nati. Acad. Sci. USA., 73, 2128, 1976, etc.), Method for introducing imino group using bromocyan (for example, Nature, 214, 1302) Page, 1967), 2,3-epoxypropyl group introduction method using epichlorohydrin (for example, J. Chromatog., 51, 479, 1970), carboxyl group introduction method using carboxylic acid anhydride (For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-268950) Use monobromocarboxylic acid That way the introduction of a carboxyl group (e.g., Arc.Biochem.Biophys., 147, pp. 788 pp., Etc. 1971) include known methods of introducing like.
Examples of a method for covalently binding a compound having an active group and an antibody include all known binding methods. For example, when the reactive group involved in the reaction is an amino group and a carboxyl group, for example, caribodiimide Method (for example, J. Biol. Chem., 245, 3059, 1970, etc.), activated ester method (for example, Cancer Biochem., 7, 175, 1984, etc.), acid anhydride method (for example, J. Biol. Chem., 237, 1825, 1962, etc.), azide method (for example, Eur. J. Biochem., 25, 129, 1972, etc.), carboxyl chloride method (for example, Angew). Chem, 67, 661, 1955, etc.), isocyanate method (eg, Nature, 210, 367, 196). 6 years, etc.), Woodward reagent method (eg, Biochim. Biophys. Acta, 178, 626, 1969, etc.), Ugi reaction (eg, Angew. Chem., 74, 9, 1962) Etc.). When the reactive group is an amino group, for example, a glutaraldehyde method (for example, Expertia, 28, 958, 1973), an alkylation method (for example, Biochim. Biophys. Acta, 198, 276, 1970, etc.), and when the reactive group is a hydroxyl group and an amino group, for example, an alkylation method (for example, Biochim. Biophys. Acta, 198, 276, 1970) Is mentioned. When the reactive group is an amino group and an aldehyde group, for example, a periodate oxidation method (for example, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 73, 2128, 1978, etc.) When the reactive group is an amino group or an imino group, for example, the bromocyan method (for example, Nature, 214, 1302, 1967) and the like can be mentioned.
[0048]
The concentration of the antibody as described above may be a concentration that can promote the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL, and the concentration in a reagent that is directly mixed with a biological sample is usually 0.001 to 10 mg Ab / ml. Preferably, it is 0.01-1 mgAb / ml.
[0049]
Examples of the aqueous medium used in the present invention include water and a buffer solution. The buffer that constitutes the buffer may be any buffer that has a buffering action in the range of
[0050]
The LDL-cholesterol measurement reagent and kit of the present invention are used for measuring LDL-cholesterol in biological samples such as serum and plasma, and use a polyanion and an amphoteric surfactant. Except for reagents used in the method for measuring cholesterol in biological samples as described above, for example, CO, CHE, CHD, POD, NAD (P), oxidizable color reagent, CAT, CAT inhibitor, Prepared to contain CO inhibitor, CHD inhibitor, aqueous medium, if necessary nonionic surfactant, anionic surfactant, antibody, etc. in the concentration range normally used in this field The preferable aspect of the constituent requirements, the use concentration, and the like are as described above. Moreover, the LDL-cholesterol standard etc. may be combined with the said kit as needed. As the standard product, for example, standard serum prepared using serum from humans or animals, or one containing an LDL fraction derived therefrom can be used as a standard product.
[0051]
The LDL-cholesterol measurement method, measurement reagent and measurement kit of the present invention inhibit the reaction of LDL-cholesterol by coexisting a polyanion and an amphoteric surfactant, and thereby react with cholesterol in lipoproteins other than LDL. Since the LDL-cholesterol reaction is advanced after the preceding, only hydrogen peroxide or NAD (P) H produced by the reaction of LDL-cholesterol is specifically measured. This makes it possible to measure LDL-cholesterol in an endpoint assay using an analytical device.
[0052]
Preferred embodiments of the present invention include the following, for example.
That is, for example, biological samples such as serum and plasma, and (1) polyanion and amphoteric surfactant, (2) CHE, (3) CO, developer, coupler and POD (or CHD and NAD (P)) and (4) Absorbance (after mixing with a first reagent containing a buffering agent, if necessary, a nonionic surfactant or / and an anionic surfactant, antibody, etc., and reacting at 2-40 ° C. for 1-30 minutes. OD1). Next, the reaction solution is mixed with a second reagent containing a nonionic surfactant or / and an anionic surfactant if necessary, and reacted at 2 to 40 ° C. for 1 to 60 minutes. Absorbance (OD2). OD above2To OD1Values derived from (eg OD1Absorbance (OD) obtained by subtracting the liquid volume correction coefficient fromThree) And obtained ODThreeThe LDL-cholesterol concentration and OD were determined in the same manner as described above using, for example, a standard product such as a standard solution with a known LDL-cholesterol concentration as a sample.ThreeThe value of LDL-cholesterol in a biological sample is obtained by applying a calibration curve indicating the relationship between
[0053]
In addition, for example, biological samples such as serum and plasma, and (1) polyanion and amphoteric surfactant, (2) CHE, (3) CO, developer (or coupler) and POD, and (4) buffer, if necessary Absorbance (OD) after mixing with a first reagent solution containing nonionic surfactant or / and anionic surfactant, antibody, etc. and reacting at 2-40 ° C. for 1-30 minutes1). Next, the reaction solution is mixed with a second reagent containing a developer (or coupler) and a buffer, and if necessary, a nonionic surfactant or / and an anionic surfactant, and the mixture is mixed at 2 to 40 ° C. Absorbance (OD) after reaction for ~ 60 minutes2). OD above2To OD1Values derived from (eg OD1Absorbance (OD) obtained by subtracting the liquid volume correction coefficient fromThree) And obtained ODThreeThe LDL-cholesterol concentration and OD were determined in the same manner as described above using, for example, a standard product such as a standard solution with a known LDL-cholesterol concentration as a sample.ThreeThe value of LDL-cholesterol in a biological sample is obtained by applying a calibration curve indicating the relationship between
[0054]
Furthermore, for example, biological samples such as serum and plasma, and (1) polyanion and amphoteric surfactant, (2) CHE, (3) CO, developer (or coupler), (4) CAT and (5) buffer, If it mixes with the 1st test liquid containing a nonionic surfactant or / and an anionic surfactant, an antibody, etc., after making it react at 2-40 degreeC for 1 to 30 minutes, light absorbency (OD1). Next, the reaction solution is mixed with a second reagent solution containing a coupler (or developer), POD, CAT inhibitor and buffer, and if necessary, a nonionic surfactant or / and an anionic surfactant, Absorbance (OD) after reaction at 2-40 ° C for 1-60 minutes2). OD above2To OD1Values derived from (eg OD1Absorbance (OD) obtained by subtracting the value obtained by multiplying by the correction factorThree) And obtained ODThreeThe LDL-cholesterol concentration and OD were determined in the same manner as described above using, for example, a standard product such as a standard solution with a known LDL-cholesterol concentration as a sample.ThreeThe value of LDL-cholesterol in a biological sample is obtained by applying a calibration curve indicating the relationship between
In the case of the one-liquid method, for example, biological samples such as serum and plasma, and (1) polyanion and amphoteric surfactant, (2) CHE, (3) CO, POD, and oxidizable color reagent (or CHD) And NAD (P)), and (4) a buffer, if necessary, a nonionic surfactant or / and a test solution containing an anionic surfactant, an antibody, etc. Absorbance (OD) after reaction for ~ 30 minutes1 '). Furthermore, after reacting at 2-40 ° C. for 1-60 minutes, the absorbance (OD2 '). OD above2 'To OD1 'Absorbance (OD)Three ') And obtained ODThree 'The LDL-cholesterol concentration and OD were determined in the same manner as described above using, for example, a standard product such as a standard solution with a known LDL-cholesterol concentration as a sample.Three 'The value of LDL-cholesterol in a biological sample is obtained by applying a calibration curve indicating the relationship between
[0055]
In the above embodiment, OD1(Or OD1 ') And OD2(Or OD2 ') Is measured, for example, by examining the reactivity (reaction curve, etc.) to each lipoprotein fraction, and an optimal time point may be appropriately set from the above range.
[0056]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Reference Examples, but the present invention is not limited thereto.
[0057]
【Example】
Example 1
Using a Hitachi 7170 automatic analyzer (manufactured by Hitachi, Ltd.), reaction curves between the measurement reagent of the present invention and various lipoproteins fractionated by ultracentrifugation were measured.
〔sample〕
HDL fraction (84 mg / dl), LDL fraction (95 mg / dl) and VLDL fraction (33 mg / dl) obtained by fractionation from serum by a known ultracentrifugation method were used as samples.
〔reagent〕
(Reagents 1-13)
CO (code number: C00-321, manufactured by Toyobo Co., Ltd.) 1 U / ml, CHE (product number: T-18, manufactured by Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd.) 1 U / ml, N- (2-hydroxy-3-sulfo) Propyl) -3,5-dimethoxyaniline (HDAOS) 0.5 mM, 4-AA 1 mM, POD (code number: PEO-302, manufactured by Toyobo Co., Ltd.) 1.5 U / ml, predetermined polyanion 0.04% (W / V) And 25 mM 2-hydroxy-N-tris (hydroxymethyl) methyl-3-aminopropanesulfonic acid (TAPSO) -NaOH buffer (pH 7.0) containing 0.008% (W / V) of a given amphoteric surfactant A test solution was used.
Table 1 shows specific names of the polyanions and amphoteric surfactants used in the respective test solutions.
[0058]
[Table 1]
Table 1
[0059]
〔Measurement condition〕
Measurement was performed with the measurement parameters set as follows.
Measuring method: 1 point End [34]-[0]
Sample volume: 2.5 μl
Reagent volume: 300 μl
Measurement wavelength: 700 / 600nm
Measurement temperature: 37 ° C
〔result〕
The measurement results obtained using the test solutions 1 to 13 are shown in FIGS.
1 to 13,-□-indicates the result obtained for the LDL fraction sample,-○-indicates the result obtained for the HDL fraction sample, and -Δ- indicates the result obtained for the VLDL fraction sample. The results obtained and-●-show the results obtained using physiological saline as a sample, respectively.
As is apparent from the results of FIG. 1, in the test solution (sample solution 1) to which no polyanion or amphoteric surfactant was added, the reaction with LDL, HDL and VLDL was started immediately after mixing with the test solution, and within 2 to 5 minutes. It can be seen that the reaction almost reaches a plateau.
On the other hand, as is apparent from FIGS. 2 to 13, when cholesterol in lipoprotein is measured in the presence of a polyanion and an amphoteric surfactant (samples 2 to 13), the reaction with LDL is inhibited. That is, although the reaction with HDL and VLDL is almost completed, the reaction with LDL is still in progress (reagents 2 and 3), or the reaction with HDL and VLDL is substantially completed. After that, it can be seen that the reaction with LDL starts (Reagents 4 to 13).
From the above, the reaction of cholesterol in LDL precedes the reaction of cholesterol in lipoproteins other than LDL by delaying or temporarily stopping the reaction of LDL-cholesterol by coexisting a polyanion and an amphoteric surfactant. It can be seen that LDL-cholesterol can be specifically measured.
[0060]
Example 2
Using a Hitachi 7170 type automatic analyzer (manufactured by Hitachi, Ltd.), the amount of LDL-cholesterol in the serum was measured by the measurement method of the present invention.
〔sample〕
10 samples of fresh serum
〔reagent〕
〔Measurement condition〕
Measurement was performed with the measurement parameters set as follows.
Measurement method: 2 points End [16]-[34]
Sample volume: 3 μl
R-1 amount: 270 μl
R-2 amount: 90 μl
Measurement wavelength: 700 / 600nm
Measurement temperature: 37 ° C
〔result〕
The results are shown in Table 2.
[0061]
Reference example 1
About the serum sample used in Example 2, the LDL-cholesterol value was calculated by the conventional Friedewald equation.
The measurement operation was performed according to CLINICAL CHEMISTRY, Vol. 18, No. 6, p499-502, (1972).
〔result〕
The measurement results are also shown in Table 2.
[0062]
[Table 2]
Table 2
[0063]
As is apparent from the results in Table 2, the LDL-cholesterol value obtained using the reagent containing the polyanion of the present invention and the amphoteric surfactant (sample solution 14) was calculated using the conventional Friedewald equation. It can be seen that the value shows a good correlation, that is, LDL-cholesterol can be specifically measured.
[0064]
Example 3
Using a Hitachi 7170 automatic analyzer (manufactured by Hitachi, Ltd.), a control serum (PBI (Pacific Biometrics, Inc.)) with a known measurement value by the BQ method (Beta quantification method) according to the measurement method of the present invention. The amount of LDL-cholesterol in the product was measured.
〔sample〕
5 samples of control serum
〔reagent〕
〔Measurement condition〕
Same as Example 2.
〔result〕
The results are shown in Table 3.
[0065]
[Table 3]
Table 3
[0066]
As is apparent from the results in Table 3, the LDL-cholesterol value obtained using the reagent (
[0067]
Example 4
Using a Hitachi 7170 automatic analyzer (manufactured by Hitachi, Ltd.), a control serum (PBI (Pacific Biometrics, Inc.)) with a known measurement value by the BQ method (Beta quantification method) according to the measurement method of the present invention. The amount of LDL-cholesterol in the product was measured.
〔sample〕
Same as Example 3.
〔reagent〕
〔Measurement condition〕
Same as Example 2.
〔result〕
The results are shown in Table 4.
[0068]
[Table 4]
Table 4
[0069]
As is apparent from the results in Table 4, the LDL-cholesterol value obtained using the reagent containing the polyanion of the present invention and the amphoteric surfactant (samples 17 to 19) is a value measured by the BQ method (Beta quantification method). It can be seen that it is almost equivalent to the indicated value of the control serum marked with.
[0070]
Reference example 2
A modified antibody was prepared by a method known per se.
(1) Preparation of dextran modified antibody
After mixing 15 ml of sheep-derived anti-HDL antibody (10 mg protein Ab / ml) and 300 mg of dialdehyde dextran and reacting at 50 ° C. in 50 mM phosphate buffer (pH 6.0), 200 mg of borane pyridine was further added. In addition, the reaction was allowed to proceed for 5 hours. This reaction solution was packed in a cellophane tube, desalted, and then subjected to ultrafiltration concentration treatment to obtain a dextran-modified antibody (10 mg protein Ab / ml × 12.6 ml).
[0071]
(2) Preparation of heparin-modified antibody
500 mg of 6-aminocaproic acid was added to 100 mg of heparin treated with periodate and dialyzed. To this, 5 ml of sheep-derived anti-HDL antibody (10 mg protein Ab / ml) and 300 mg of 1-ethyl-3- (3-dimethylaminopropyl) -carbodiimide were added and reacted at 5 ° C. overnight. This reaction solution was packed in a cellophane tube, desalted, and then subjected to ultrafiltration concentration treatment to obtain a heparin-modified antibody (10 mg protein Ab / ml × 3.6 ml).
[0072]
(3) Preparation of alginate-modified antibody
50 mg of alginic acid is dissolved in 20 ml of 20 mM phosphate buffer (pH 7.0), and 5 ml of anti-HDL antibody (10 mg protein Ab / ml) derived from sheep and 1-ethyl-3- (3-dimethylaminopropyl)-
[0073]
(4) Production of glucuronic acid-modified antibody
Dissolve 10 ml of sheep-derived anti-HDL antibody (10 mg protein Ab / ml) and 400 mg of glucuronic acid in 0.1 M phosphate buffer (pH 7.0), add 250 mg of cyanborohydride, and react at 37 ° C for 5 hours. It was. This reaction solution was packed in a cellophane tube, desalted, and then subjected to ultrafiltration concentration treatment to obtain a glucuronic acid-modified antibody (10 mg protein Ab / ml × 7.6 ml).
[0074]
(5) Preparation of polyglutamic acid-modified antibody
20 mg of polyglutamic acid is dissolved in 4 ml of 20 mM phosphate buffer (pH 6.5), 1 ml of anti-HDL antibody derived from sheep (10 mg protein Ab / ml) and 1-ethyl-3- (3-dimethylaminopropyl) are dissolved in the solution. ) -Carbodiimide 40 mg was added and reacted at 5 ° C. overnight. This reaction solution was packed in a cellophane tube and desalted, and then subjected to ultrafiltration concentration treatment to obtain a polyglutamic acid-modified antibody (10 mg protein Ab / ml × 0.72 ml).
[0075]
(6) Preparation of glycyrrhizic acid-modified antibody
Dissolve 100 mg of glycyrrhizic acid in 2 ml of 50 mM phosphate buffer (pH 6.5), add 100 mg of sodium metaperiodate to the solution and react for 24 hours at 5 ° C. Then, use Sephadex G-25 column. Desalted. This was mixed with 10 ml of sheep-derived anti-HDL antibody (10 mg protein Ab / ml) and reacted at 30 ° C. for 48 hours. This reaction solution was packed in a cellophane tube, desalted, and then subjected to ultrafiltration concentration treatment to obtain a glycyrrhizic acid-modified antibody (10 mg protein Ab / ml × 7.3 ml).
[0076]
Example 5
Using a Hitachi 7170 type automatic analyzer (manufactured by Hitachi, Ltd.), the LDL-cholesterol measurement value is obtained by the measurement method of the present invention, and the comparison with the LDL-cholesterol measurement value by the BQ method which is the reference method is performed. went.
〔sample〕
Samples obtained from PBI (Pacific Biometrics, Inc.) 15 samples of human serum (triglyceride 400 mg / dl or less) with known measurement values by the BQ method (beta quantification method) and 8 samples of human serum (triglyceride 400 mg / dl or more) It was.
The amount of triglyceride in the serum depends on the displayed value given to the human serum.
〔reagent〕
〔Measurement condition〕
Same as Example 2.
〔result〕
The results for sera with a triglyceride of 400 mg / dl or less are shown in Table 5, and the results for sera with a triglyceride of 400 mg / dl or more are shown in Table 6, respectively.
[0077]
[Table 5]
Table 5
[0078]
[Table 6]
Table 6
[0079]
From the results shown in Table 5, when serum having a triglyceride value of 400 mg / dl or less was used as a sample, the LDL-cholesterol values of both the
[0080]
【The invention's effect】
As described above, the present invention provides a method capable of specifically and accurately measuring LDL-cholesterol in a sample derived from a living body, and a reagent used therefor. LDL-cholesterol, which was impossible with this method, can be measured directly and using a general-purpose automatic analyzer.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using sample solution 1 in Example 1. FIG.
FIG. 2 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using the test solution 2 in Example 1.
FIG. 3 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using the test solution 3 in Example 1.
FIG. 4 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using the test solution 4 in Example 1.
FIG. 5 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using the
FIG. 6 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using the
FIG. 7 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using sample solution 7 in Example 1.
FIG. 8 shows reaction curves of various lipoprotein fraction samples obtained using the test solution 8 in Example 1.
FIG. 9 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using the
FIG. 10 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using the
FIG. 11 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using the test solution 11 in Example 1.
FIG. 12 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using the test solution 12 in Example 1.
FIG. 13 shows reaction curves for various lipoprotein fraction samples obtained using the
[Explanation of symbols]
1 to 13,-□-indicates the result obtained for the low density lipoprotein (LDL) fraction sample,-○-indicates the result obtained for the high density lipoprotein (HDL) fraction sample, -Δ- indicates the results obtained for the ultra-low density lipoprotein (VLDL) fraction sample, and-●-indicates the results obtained using physiological saline as a sample.
Claims (11)
(a)(1)ポリアニオン及び両性界面活性剤、(2)コレステロールエステラーゼ、(3)コレステロールオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、及びカップラー又は/及びデベロッパー、及び(4)水性媒体を含んでなる第一試液と、水性媒体及び要すればデベロッパー又はカップラーを含んでなる第二試液とからなる、低比重リポタンパク中のコレステロール測定用キット。
(b)(1)ポリアニオン及び両性界面活性剤、(2)コレステロールエステラーゼ、(3)コレステロールオキシダーゼ、(4)カタラーゼ、及び(5)水性媒体を含んでなる第一試液と、カタラーゼ阻害剤と水性媒体とを含んでなる第二試液とからなるものであって、ペルオキシダーゼ、カップラー、デベロッパーが夫々第一試液と第二試液の少なくとも一方に含まれている、低比重リポタンパク中のコレステロール測定用キット。
(c)(1)ポリアニオン、(2)両性界面活性剤、(3)コレステロールエステラーゼ、(4)コレステロールデヒドロゲナーゼ、(5)NAD(P)、及び(6)水性媒体を含んでなる第一試液と、(1)水性媒体を含んでなる第二試液とからなる、低比重リポタンパク中のコレステロール測定用キット。 Inhibits, delays, or temporarily stops the reaction of cholesterol in low density lipoprotein in biological samples, erases (consumes) cholesterol reaction in lipoproteins other than low density lipoprotein, and then low density lipoprotein A kit for measuring cholesterol in a low-density lipoprotein according to any one of (a) to (c) below for measuring hydrogen peroxide or NAD (P) H produced by the reaction of cholesterol therein .
(a) (1) a polyanion and an amphoteric surfactant, (2) cholesterol esterase, (3) cholesterol oxidase, peroxidase, and a coupler or / and developer, and (4) a first reagent solution comprising an aqueous medium and an aqueous solution A kit for measuring cholesterol in low-density lipoprotein, comprising a medium and, if necessary, a second test solution comprising a developer or a coupler.
(b) (1) polyanion and amphoteric surfactant, (2) cholesterol esterase, (3) cholesterol oxidase, (4) catalase, and (5) a first reagent solution containing an aqueous medium, a catalase inhibitor and an aqueous solution A kit for measuring cholesterol in low-density lipoprotein, comprising a second reagent containing a medium, wherein peroxidase, coupler, and developer are contained in at least one of the first reagent and the second reagent, respectively. .
(c) (1) a polyanion, (2) an amphoteric surfactant, (3) cholesterol esterase, (4) cholesterol dehydrogenase, (5) NAD (P), and (6) a first reagent solution comprising an aqueous medium; (1) A kit for measuring cholesterol in low-density lipoprotein, comprising a second reagent solution containing an aqueous medium.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06785499A JP3767232B2 (en) | 1998-06-08 | 1999-03-15 | Method for measuring LDL-cholesterol |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-175396 | 1998-06-08 | ||
JP17539698 | 1998-06-08 | ||
JP06785499A JP3767232B2 (en) | 1998-06-08 | 1999-03-15 | Method for measuring LDL-cholesterol |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000060600A JP2000060600A (en) | 2000-02-29 |
JP3767232B2 true JP3767232B2 (en) | 2006-04-19 |
Family
ID=26409057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06785499A Expired - Fee Related JP3767232B2 (en) | 1998-06-08 | 1999-03-15 | Method for measuring LDL-cholesterol |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3767232B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009031506A1 (en) | 2007-09-05 | 2009-03-12 | Arkray, Inc. | Method of measuring low density lipoprotein (ldl) cholesterol and test piece for measuring ldl cholesterol |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20050032141A1 (en) * | 2003-07-17 | 2005-02-10 | Dimagno Theodore John | Dry analytical element for high-density lipoprotein cholesterol quantification |
JP2005080559A (en) * | 2003-09-08 | 2005-03-31 | Kowa Co | Method for measuring amount of cholesterol ester |
JP4647927B2 (en) * | 2004-03-31 | 2011-03-09 | デンカ生研株式会社 | Multiple determination of cholesterol in low density lipoprotein |
CN1918303A (en) * | 2004-04-15 | 2007-02-21 | 协和梅迪克斯株式会社 | Method of assaying cholesterol of high-density lipoprotein |
WO2007007392A1 (en) | 2005-07-11 | 2007-01-18 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | Novel polymer and method of measuring cholesterol therewith |
-
1999
- 1999-03-15 JP JP06785499A patent/JP3767232B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009031506A1 (en) | 2007-09-05 | 2009-03-12 | Arkray, Inc. | Method of measuring low density lipoprotein (ldl) cholesterol and test piece for measuring ldl cholesterol |
US8304204B2 (en) | 2007-09-05 | 2012-11-06 | Arkray, Inc. | Method for measuring low-density lipoprotein (LDL) cholesterol |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000060600A (en) | 2000-02-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2600065B2 (en) | Determination of cholesterol in high density lipoprotein | |
US4892815A (en) | Process and reagent for the specific determination of the cholesterol of the HDL fraction | |
CA2190282C (en) | Method for determination of cholesterol in low-density lipoprotein | |
CN103952462B (en) | The method and kit of quantification of small, dense LDL cholesterol | |
JP3164829B2 (en) | Determination of cholesterol in high density lipoprotein | |
CA2245261C (en) | Method for measuring ldl-cholesterol | |
DE69603472T2 (en) | DETERMINATION OF GLYCED PROTEINS | |
EP0878716B1 (en) | Measurement of LDL-cholesterol | |
JP3614514B2 (en) | Method for quantifying cholesterol in high-density lipoprotein fraction and reagent kit for quantification | |
JP3767232B2 (en) | Method for measuring LDL-cholesterol | |
Degli Esposti et al. | Kinetics of ubiquinol-1-cytochrome c reductase in bovine heart mitochondria and submitochondrial particles | |
JP3107474B2 (en) | Method for quantification of components in lipoprotein fraction | |
JPH0667960B2 (en) | Method for separating analyte bound to binding protein and sample preparation reagent for measuring vitamin B12 in serum | |
JP2000325097A (en) | Method and reagent for measuring lipoprotein cholesterol | |
JP3107492B2 (en) | Method for quantification of components in lipoprotein fraction | |
US5879901A (en) | Reagent and methods for measuring LDL-cholesterol | |
JPH1130617A (en) | Ldl-cholesterol measuring method | |
JP3288033B2 (en) | Reagent for the determination of cholesterol in high-density lipoprotein | |
JPH10311833A (en) | Method for determinating ldl-cholesterol | |
JPH1084997A (en) | Assay of ldl-cholesterol | |
JP4034851B2 (en) | Specific measurement method and measurement composition for low density lipoprotein cholesterol, and specific measurement method for low density and high density lipoprotein cholesterol | |
Nishikimi et al. | The iron-sulfur protein of cytochrome bc1 complex. Its occurrence in the mitochondrial inner membrane in excess of the amount constituting the complex. | |
JPH1080300A (en) | Reagent for measuring cholesterol | |
Winyard et al. | Lipoprotein oxidation and induction of ferroxidase activity in stored human extracellular fluids | |
AU2015202990B2 (en) | Method of pretreatment of sample for quantitating cholesterol and method for quantitating cholesterol in specific lipoproteins by using the same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051011 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060110 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060123 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |