JP3766119B2 - 回路シミュレーション方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータを利用して回路シミュレーションを行い、最適回路設計をする回路シミュレーション方法及びその装置に関するものである。
【0002】
回路設計を行う時,最適回路を得るために回路素子のパラメータを様々に変更しながら回路シミュレーションを行いその影響を解析する。あるいは回路素子の特性ライブラリを作成するために様々な負荷を作成した時の特性を解析する場合などに回路シミュレーションを行っている。
【0003】
【従来の技術】
従来の回路シミュレーション装置は,回路パラメータを様々に変更して回路シミュレーションを行うような場合,回路パラメータを変更する毎に回路全体について回路シミュレーションを行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そのため,従来の回路シミュレーション装置は,一部の回路素子のパラメータの変更であっても,その変更毎に回路全体について回路シミュレーションを行わなければならなかったので回路シミュレーションに時間がかかり能率の悪いものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コンピュータが、パラメータを有する回路素子からなる回路について、該パラメータの変更により影響を受ける部分回路の回路シミュレーションを行う回路シミュレーション方法であって、パラメータを変更された素子のリストを保持するパラメータ変更素子リスト保持部から、1のパラメータ変更素子を読み出し、前記回路のネットリストを保持するネットリスト保持部を参照して、前記パラメータ変更素子から任意の回路素子に至るまでのパス上における、ファンアウト素子からファンイン素子への素子間の接続をするパスを通過する回数を、影響の受け難さを表す数値として前記任意の回路素子ごとに調べ、前記数値が予め設定した所定の値以下の回路素子を抽出し、前記抽出した回路素子により構成される回路を部分回路として部分回路保持部に記憶させ、前記部分回路について回路シュミレーションを行う構成をもつ。
また、本発明は、パラメータを有する回路素子からなる回路について、該パラメータの変更により影響を受ける部分回路の回路シミュレーションを行う回路シミュレーション装置であって、パラメータを変更された素子のリストを保持するパラメータ変更素子リスト保持部と、前記回路のネットリストを保持するネットリスト保持部と、前記パラメータ変更素子リスト保持部から、1のパラメータ変更素子を読み出し、前記ネットリスト保持部が保持する前記回路のネットリストを参照し、前記パラメータ変更素子から任意の回路素子に至るまでのパス上における、ファンアウト素子からファンイン素子への素子間の接続をするパスを通過する回数を、影響の受け難さを表す数値として前記任意の回路素子ごとに調べ、前記数値が予め設定した所定の値以下の回路素子を抽出し、該抽出した回路素子により構成される回路を部分回路として抽出し、該部分回路を部分回路保持部に記憶させる部分回路抽出部と、前記部分回路について回路シミュレーションを行うシミュレーション実行部とを備える構成をもつ。
【0006】
図1は本発明の基本構成である。
図1において,
1は回路シミュレーション装置である。
【0007】
2は回路情報入力部であって,ネットリスト,素子情報等の回路情報を入力するものである。
3はデータ保持部である。
【0008】
4は回路情報保持部であって,回路を保持するものである。
5はシミュレーション結果保持部であって,シミュレーション結果を保持するものである。
【0009】
6は部分回路抽出部であって,回路パラメータに変更があった時に,その変更が回路動作に影響する回路ブロックを抽出するものである。
8はシミュレーション実行部であって,回路シミュレーションを実行するものである。
【0010】
9はシミュレーション結果出力部である。
図1の本発明の基本構成の動作を説明する。
回路情報入力部2により外部装置からネットリスト,回路素子情報等の回路情報が入力され,回路情報保持部4に保持される。シミュレーション実行部8は回路全体についての回路シミュレーションを行う。シミュレーション結果はシミュレーション結果保持部5に保持し,シミュレーション結果出力部9より外部装置に出力する。
【0011】
回路パラメータを変更する場合には回路情報入力部2より変更する回路パラメータおよび回路パラメータの変更により影響する回路を抽出するための抽出条件(回路を抽出する判断の基準とする深度(後述)等)を入力する。
【0012】
部分回路抽出部6は,回路パラメータの変更により影響する回路ブロックを抽出条件に従って回路全体から抽出する。シミュレーション実行部8は抽出された回路のみについて回路シミュレーションを行う。その際,全体回路のシミュレーションにおいて,抽出されなかった回路部分から抽出回路部分に入力される信号は抽出回路のシミュレーションにおいて抽出回路の外部から入力される信号として扱うものとする。
【0013】
シミュレーション結果はシミュレーション結果保持部5に保持し,シミュレーション結果出力部9はシミュレーション結果を外部装置に出力する。
図2を参照して,図1の本発明の基本構成の回路の抽出方法について説明する。
【0014】
図2 (a)は全体回路であり,A,B,C,Dは回路ブロックである。n1,n2,n3,n4,n5,n6,n7はそれぞれネットである。
図2 (b)は回路ブロックAの回路素子のパラータが変更になったとき,動作が影響する回路ブロックを抽出したものである。
【0015】
回路ブロックAのファンアウト側の回路ブロックBと回路ブロックDが影響を受けるので 回路ブロックA,回路ブロックB,回路ブロックDを抽出する。そして,抽出された回路の入力端子はネットn1,n5とする。抽出回路の入力端子ネットn5の入力信号は図2 (a)の全体回路のシミュレーションにおいて得られた信号を使用する。
【0016】
本発明によれば,回路パラメータが変更された場合に,変更された回路に影響する範囲を抽出して,回路シミュレーションを行うのでシミュレーションを高速に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図3は本発明の回路シミュレーション装置のシステム構成の実施例を示す。
図3において,
10は回路シミュレーション装置である。
【0018】
11はCPUである。
12は記憶部であって,メモリである。
13はシミュレーション実行部である。
【0019】
13’はシミュレーション制御部であって、シミュレーション実行部13、部分回路抽出部14等の間の実行制御を行うものである。
14は部分回路抽出部である。
【0020】
15は回路情報保持部である。
16は抽出回路保持部である。
17はシミュレーション結果保持部である。
【0021】
18は入出力制御部であって,入出力装置の入出力制御を行うものである。
31は入出力装置とのインタフェースである。
32は磁気ディスク装置であって,回路情報およびシミュレーション結果を保持するものである。
【0022】
33はディスプレイである。
34はプリンタである。
35はキーボードである。
【0023】
36はマウスである。
図3のシステム構成の動作は後述する。
図4は本発明の部分回路抽出処理の機能ブロック図である。
【0024】
図4において,
14は部分回路抽出部である。
41データ保持部であって,回路情報等のデータを保持するものである。
【0025】
42はパラメータ変更素子リスト保持部であって,パラメータを変更された素子のリストを保持するものである。
43はネットリスト保持部であって,回路素子もしくは回路ブロック間の接続ネットのリストを保持するものである。
【0026】
44はスタックであって,パス検索の結果として求められた回路ブロックを保持するものである。
45は基準深さ保持部であって,回路ブロックを抽出する判断の基準とする深さを保持するものである(深さについては後述する)。
【0027】
46は抽出回路ブロックリスト保持部であって,抽出された回路ブロックのリストを保持するものである。
51はパス検索部であって,隣接回路ブロック等求めるために回路ネットを検索するものである。
【0028】
52は深さ判定部であって,基準の回路ブロックからのネット数により基準の回路ブロックからの深さを判定するものである。
53は回路ブロック抽出部であって,予め定めた深さより小さい回路ブロックを求める処理である。
【0029】
54は抽出回路ブロック出力部であって,抽出された回路ブロックをシミュレーション実行部に出力する処理である。
55は回路情報入力部であって,シミュレーション対象ノード,ネットワーク,指定深度等を入力するものである。
【0030】
図5は回路接続の例である。
図5 (a)は全体回路を回路ブロックで表したものである。
図5 (a)において,
A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,Kは回路ブロックである。
【0031】
各回路ブロックはネットにより接続される。
図5 (b)は図5 (a)の一部の接続関係が異なるものである。回路ブロックA,B,C,D,E,Fのみを示す。回路ブロックAと回路ブロックEが接続されている点で図5 (a)と異なる。
【0032】
図4の構成の動作を説明する。図4の説明で図5 (a),図5 (b)を参照する。
図5 (a)で回路ブロックCの回路素子のパラメータが変更されたものとして回路ブロックCを基準回路ブロックとし,回路パラメータの変更が影響する回路ブロックの深度の基準値を1とするものとして説明する。
【0033】
本発明の回路抽出は,回路パラメータを変更する素子を含む回路ブロック(基準回路ブロック)から各回路ブロックに達するパスを抽出し,そのパスがファンアウトブロックからファンインブロック方向への回路ブロック間接続パスを通過する回数について調べ,その回数を基準回路ブロックからの各回路ブロックのパスの深さとする。もし,ある回路ブロックへのパスが複数存在する場合には,もっとも小さいものを選択する。次に深さの基準値と各回路ブロックのパスの深さを比較し,基準値以下の深さの回路ブロックを選択する。
【0034】
図4において,回路情報入力部55は外部装置からパラメータの変更情報、ノードリスト,ネットリスト,回路ブロック抽出の判定の深さの基準値を入力する。そして,パラメータ変更素子リストはパラメータ変更素子リスト保持部42,ネットリストはネットリスト保持部43,回路ブロック抽出を判断するための深さの基準値は基準深さ保持部45,選択された回路ブロックのリストは抽出回路ブロックリスト保持部46に保持される。
【0035】
パス検索部51はパラメータ変更素子リスト保持部42からパラメータを変更する素子の情報を受け取り,ネットリストに基づいてその素子を含む回路ブロックに接続している隣接回路ブロックをリストアップし,そのうちの一つを選択して深さ判定部52に渡す。残りはスタック44に保持する。例えば,図5において,回路ブロックCの回路パラメータが変更されたとして,回路ブロックCを基準ブロックとする。そして,その隣接回路ブロックとして,回路ブロックB,回路ブロックEを選択する。回路ブロックBを選択した時は,回路ブロックEをスタック44に保持する。深さ判定部52は受け取った回路ブロック(回路ブロックB)の深さの判定を行う。深さの判断は回路ブロック(回路ブロックB)の選択の元となった親回路ブロック(回路ブロックC)に対して回路ブロックBがファンアウトブロックであれば親回路ブロックの深さ(今の場合,回路ブロックCは基準回路ブロックであるので深さは0)と同じ深さであるとする。また,回路ブロックBがファンインブロックであれば1を足した値を深さとする。そして,深さが基準値以下であればその回路ブロックを抽出する。今の場合,基準値は1であり回路ブロックBの深さは1であるので回路ブロックBを抽出する。
【0036】
次に,パス検索部51は,同様にして今処理をした回路ブロック(回路ブロックB)の隣接回路ブロック(回路ブロックA)を求める。隣接回路ブロックが複数ある場合にはその一つを選択し,残りはスタック44に保持する。今の場合,隣接回路ブロックは回路ブロックAのみであるので,回路ブロックAを選択する(回路ブロックCは処理済みである今の場合隣接回路ブロックとして抽出しない)。スタック44に渡す回路ブロックは無い。そして,選択した回路ブロック(回路ブロックA)を深さ判定部52に渡す。深さ判定部52は,隣接回路ブロックを判断する元となった回路ブロック(今の場合,回路ブロックB)を親として渡された回路ブロック(回路ブロックA)の深さを判定する。今の場合,回路ブロックBの深さが1であり,回路ブロックAは回路ブロックBのファンインブロックの深さを2とする。そして,回路ブロックAの深さは基準値を越えているので回路ブロックAを抽出しない。もし,選択した回路ブロックの深さが基準値以下であれば,その回路ブロックを抽出する。
【0037】
ブロックAは抽出されなかったため、ブロックAに対するパス検索以後の処理は行わない。そこで,パス検索部51はスタック44に保持されている回路ブロック(回路ブロックE)を取り出し,深さ判定部52に渡す。今の場合,取り出された回路ブロックは回路ブロックEであるので,深さ判定部52は回路ブロックEの深さを判定する。回路ブロックEは深さ判定が未処理であるので,深さ判定部52は,回路ブロックCを親回路ブロックとして回路ブロックEの深さを判定する(回路ブロックEを含むパスが複数ある場合には(図5 (b)参照),回路ブロックEが複数回選択されることがある)。親回路ブロックCの深さが0で,回路ブロックEは回路ブロックCのファンインブロックであるので深さを1とする。深さ判定部52は回路ブロックEの深さを判定し,回路ブロックEへのパスは始めて検索されたものであり,深さも基準値以下であるので抽出回路ブロックとして抽出する。もし,回路ブロックの深さが以前に一度求められている場合には,古い深さと新しく求められた深さを判定し,新しい深さの方が小さい場合にはその深さを回路ブロックの深さとし深さを基準値と比較する。古い深さの方が小さい場合には古い深さを回路ブロックの深さとする,
以上のようにして,回路全体に回路ブロックの抽出処理を行い,パラメータの変更にともない,動作が影響する回路ブロックを抽出する。
【0038】
なお,図5 (a)の回路では,パスが重複して検索されることはないが,図5 (b)のように回路ブロックA−回路ブロックB−回路ブロックCのパスと回路ブロックA−回路ブロックE−回路ブロックCのパスがある場合には,回路ブロックEが2度選択されることになる。このような場合には,回路ブロックEが2回選択されることがある。そのような場合には,それぞれのパスにおける深さを比較し,最小の深さを選択する。
【0039】
図6は本発明の回路ブロック抽出部のアルゴリズムである。
図5 (a)の回路ブロックCに回路パラメータの変更があり,深さ判断の基準値を1として,図6のステップ番号に従って,アルゴリズムを説明する(図4,図5を参照する)。
【0040】
S1 パラメータ変更素子を含む回路ブロックを検出する(今の場合,回路ブロックC)。
S2,S3 隣接回路ブロックを検索する(回路ブロックCを親として回路ブロックBと回路ブロックEが求められる)。回路ブロックがあればS4に進み,なければS12に進む。
【0041】
S4 回路ブロックがあった場合には,回路ブロックの一つを選択し,残りはスタック44に保持する。今の場合,回路ブロックBを選択し,回路ブロックEをスタック44に保持するとする。
【0042】
S5 回路ブロックの深さを求める(回路ブロックBの深さを計算し,深さを1とする)。
S6 深さは基準深度(基準値)以内か判定する。基準深度を満たしていればS7に進み,満たしていなければS12に移行し,スタック44から抽出する。今の場合,回路ブロックBの基準深度は1であり,回路ブロックBは基準深度を満たしているのでS7に進む。
【0043】
S7,S8 過去にパス検索を実行したか判定する。過去に実行したパスでなければS9に進み,過去に実行していればS10に進む。今の場合,ブロックBは始めてのパス上の回路ブロックであるのでS9に進み,抽出処理をする。
【0044】
S9,S8で過去に実行したことのないパスであることが判明したので当回路ブロックをパラメータの変更が影響する回路ブロックとして抽出し,S2に戻って,S2以降の処理を繰り返す。今の場合,回路ブロックBを抽出し,S2に戻る。
【0045】
S2,S3,S9で抽出した回路ブロック(回路ブロックB)の隣接回路ブロックを検索する。いまの場合,回路ブロックBの隣接回路ブロックは回路ブロックAであるのでそれを選択する。そして,回路ブロックAが見つかり,他に隣接回路ブロック(Cは処理済みであるので選択しない)はないので,回路ブロックAについてS5で回路ブロックの深さを求める。回路ブロックAは回路ブロックBのファンインブロックであり,親回路ブロックBの深さは1であるので回路ブロックAの深さを2とする。そしてS6で基準の深度との比較をする。いま,深さの基準深度は1であるので選択しない。そこで,S12に進む。
【0046】
S12,S13 スタック44から回路ブロックを抽出する。スタック44に回路ブロックがあればS5に進み,なければ処理を終了する。いま,スタック44には回路ブロックEが保存されているので,回路ブロックEを抽出する。そしてS5で回路ブロックEの深さを判定する。回路ブロックEは親が回路ブロックC(深さ0)であり,そのファンインブロックであるので深さを1とする。そして,S6で深さを判定し,基準深度以内の深さであるのでS8で過去において実行(検索)したパスであるか判定し,過去に検索したパスでないので,S9で回路ブロックEを抽出する。
【0047】
S2に戻り,今処理をした回路ブロックEの隣接回路ブロックを検索する。
回路ブロックEの隣接回路ブロックは回路ブロックDと回路ブロックFであるので,そのうちの一つ,例えば回路ブロックFを選択し,回路ブロックDをスタック44に保存する。その後,図5以降の処理を繰り返する。その処理の過程において,回路ブロックFは親回路ブロックEのファンアウントであるので,その深さは回路ブロックEと同じ深さ1とする。そこでS6の検索でS7に進み,回路ブロックFは過去に検索されたパスはないので,S8の判定でS9に進み選択される。S2に戻り,回路ブロックFの隣接回路ブロックHについて同様の処理をくりかえす。
【0048】
図5 (a)ではS7,S8の過去に検索を実行したかの判定の処理で,実行したとして,S10,S11に進む処理を受ける回路ブロックはないが,図5 (b)のような場合には,基準深さが2の場合回路ブロックEが2度検索されるので,そのような場合にはS10,S11で,新旧の深度を判定する。旧の方が小さい場合には,新の深さを採用しないでS12以降の処理を繰り返し,新の方が小さい場合にはS9でその回路ブロックを抽出する。
【0049】
S13でスタックが空になったら回路ブロックの抽出処理を終了する。
図7は本発明の回路シミュレーション装置のシステム構成の実施例の動作説明図である。
【0050】
図7において,
12’は回路データ保持部である。
13はシミュレーション実行部である。
【0051】
13’はシミュレーション制御部である。
14は部分回路抽出部である。
15は回路情報保持部である。
【0052】
16は抽出回路保持部である。
17はシミュレーション結果出力部である。
18は入出力制御部である。
【0053】
31は入出力装置とのインタフェースであって,キーボード,マウス,磁気ディスク装置等の外部装置との情報の受け渡しを行うものである。
31は抽出回路である。
【0054】
82は入力信号であって,外部端子から入力される信号である。
抽出回路保持部16において,
71は抽出ブロックである。
【0055】
回路情報保持部15において,
72は素子情報である。
73はネットリストを表す。
【0056】
74はパラメータである。
75はシミュレーション結果である。
図7の構成の動作を説明する。
【0057】
外部装置より入力データ(ネットリスト,素子情報等)を入力する。同じ回路素子について複数の回路パラメータでシミュレーションを実行するような場合には,最初に,一つのパラメータに対して回路全体にシミュレーションを実行する。そしてそのシミュレーション結果は回路情報保持部15に保持する。
【0058】
次に,別の回路パラメータ(変更パラメータ)についてシミュレーションを行う時,部分回路抽出部14は,回路パラメータの変更された回路ブロックを求め,その回路ブロックのパラメータの変更が影響を及ぼす回路ブロックを抽出する。そして,抽出した部分回路の入力端子となる抽出部分回路と残りの回路との境界となるネットを求める。そして,抽出した部分回路に対してはそのネットを外部入力端子として扱い,初期シミュレーションにおいてそのネットに出力された信号を抽出された部分回路の入力信号とする。同様に,パラメータの値を変更する度にその変更の影響する部分回路を抽出し,抽出された部分回路に対してのみシミュレーションを実行する。
【0059】
図8は図7の構成の回路シミュレーション実行のアルゴリズムである(図8の説明において図7を参照する)。
S1 外部入力装置より入力データを読み込む。
【0060】
S2 初期シミュレーションを実行し,シミュレーション結果を回路情報保持部15に保持する。また,シミュレーション結果は外部装置(ディスプレイ,プリンタ,磁気ディスク装置等)に出力する。
【0061】
S3 部分回路抽出部14はパラメータの変更された回路素子を含む回路ブロックを判定し,その回路ブロックのパラメータ変更素子の影響が及ぶ範囲を抽出する。
【0062】
S4 シミュレーション実行部は抽出回路と残りの回路との接続ネットを抽出された回路の外部入力端子として取り扱う。
S5 素子パラメータを変更する。
【0063】
S6 シミュレーション実行部13は抽出回路に対して回路シミュレーションを実行する。抽出された部分回路と残りの回路との接続ネットを外部入力端子とした端子には,初期シミュレーションにおいてそのネットに現れた信号をその端子の入力信号とする。
【0064】
S7 シミュレーション結果を回路情報保持部15に保持し,シミュレーション結果出力部17より外部装置に出力する。
図9は本発明の回路シミュレーションを実行する回路の例である。
【0065】
図9において,
実線は回路ブロックA,C,D,F,G,I,Jを示す。
点線は回路ブロックBを示す。
【0066】
粗い点線は回路ブロックE,Kを示す。
細かい点線は回路ブロックHを示す。
n1は回路ブロックAの入力端子である。
【0067】
n2は回路ブロックDの入力端子である。
n3は回路ブロックHの出力ネットであって,回路ブロックFの入力信号を与えるネットである。
【0068】
VCCは電源端子,VSSは接地端子である。
C1の容量を0.1,0.2,1.0の3つに変化させる場合についてシミュレーション解析するものとする。
【0069】
先ず回路をブロックに分割する。ここでは,ブロックをトランジスタのチャネルおよび容量で結合された素子およびノードに分割する。但し,定電圧源VCCおよび接地端子VSSに対しては接続を全て切断し,どのブロックにも属さないものする。以上のような回路分割により回路ブロックA〜Kまでの11ブロックに分割される。ブロック間のみの接続で表すと図5 (a)(前述)のようになる。
【0070】
まず,C1の容量値を0.1として全回路についてシミュレーションを行う。そして,このシミュレーション結果を保持しておく。次に素子C1の影響を及ぼす回路ブロックとして,前述の回路ブロックの抽出方法に従って,回路ブロックを抽出する。ブロックCを基準にして,回路ブロックCの深さを0とすると,ブロックB,E,Fは1,ブロックA,D,H,Iは2,G,Kは3,Jは4とでるので,深さの基準値を1にすると回路ブロックB,C,E,Fの4つのブロックが選択される。これら4つのブロックからなる回路に対して,入力端子としてn1,n2,n3,VCC,VSSの5つがある。そのうち,本来の外部端子n1,n2,n3を新たな外部端子として信号を入力する。このとき,n3の入力信号は,前回のシミュレーションの結果においてシミュレーション結果として得られた信号を使用する。
【0071】
例えば,全体の回路シミュレーションにおいて,図10に示すような信号変化がn3に現れたとすると,抽出回路ブロック(B,C,E,F)の入力端子n3に図10の信号が入力されるものとしてシミュレーションを行う。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば,回路素子のパラメータを複数の値に変化させるような場合に,高速な回路シミュレーションを行うことができるようになる。そのため,回路シミュレーションの能率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図である。
【図2】本発明の基本構成における部分回路抽出部の動作説明図である。
【図3】本発明の回路シミュレーション装置のシステム構成の実施例を示す図である。
【図4】本発明の部分回路抽出処理の機能ブロック図である。
【図5】回路接続の例を示す図である。
【図6】本発明の回路ブロック抽出部のアルゴリズムを示す図である。
【図7】本発明の回路シミュレーション装置のシステム構成の実施例の動作説明図である。
【図8】本発明の回路シミュレーション実行のアルゴリズムを示す図である。
【図9】本発明の回路シミュレーションを実行する回路の例を示す図である。
【図10】回路シミュレーションにより得られた信号の例を示す図である。
【符号の説明】
1:回路シミュレーション装置
2:回路情報入力部
3:データ保持部
4:回路情報保存部
5:シミュレーション結果保持部
6:部分回路抽出部
8:シミュレーション実行部
9:シミュレーション結果出力部
Claims (2)
- コンピュータが、パラメータを有する回路素子からなる回路について、該パラメータの変更により影響を受ける部分回路の回路シミュレーションを行う回路シミュレーション方法であって、
パラメータを変更された素子のリストを保持するパラメータ変更素子リスト保持部から、1のパラメータ変更素子を読み出し、
前記回路のネットリストを保持するネットリスト保持部を参照して、前記パラメータ変更素子から任意の回路素子に至るまでのパス上における、ファンアウト素子からファンイン素子への素子間の接続をするパスを通過する回数を、影響の受け難さを表す数値として前記任意の回路素子ごとに調べ、前記数値が予め設定した所定の値以下の回路素子を抽出し、
前記抽出した回路素子により構成される回路を部分回路として部分回路保持部に記憶させ、
前記部分回路について回路シュミレーションを行うことを特徴とする回路シュミレーション方法。 - パラメータを有する回路素子からなる回路について、該パラメータの変更により影響を受ける部分回路の回路シミュレーションを行う回路シミュレーション装置であって、
パラメータを変更された素子のリストを保持するパラメータ変更素子リスト保持部と、 前記回路のネットリストを保持するネットリスト保持部と、
前記パラメータ変更素子リスト保持部から、1のパラメータ変更素子を読み出し、前記ネットリスト保持部が保持する前記回路のネットリストを参照し、前記パラメータ変更素子から任意の回路素子に至るまでのパス上における、ファンアウト素子からファンイン素子への素子間の接続をするパスを通過する回数を、影響の受け難さを表す数値として前記任意の回路素子ごとに調べ、前記数値が予め設定した所定の値以下の回路素子を抽出し、該抽出した回路素子により構成される回路を部分回路として抽出し、該部分回路を部分回路保持部に記憶させる部分回路抽出部と、
前記部分回路について回路シミュレーションを行うシミュレーション実行部と
を備えることを特徴とする回路シミュレーション装置。
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1995
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