JP3764025B2 - 基地局間同期システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の基地局によって通信を行う基地局間同期システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来の基地局間同期システムを示す構成図であり、図において、1はこの基地局間同期システムを統括する制御局、2はGPS基準クロックと自局のフレーム周期との誤差情報を制御局1に伝送する基準基地局、3a〜3nは基準基地局2と共に所定区間毎に設けられ、GPS基準クロックと制御局1から伝送された誤差情報に応じて、基準基地局2のフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整する従属基地局である。
【0003】
次に動作について説明する。
図8は従来の基地局間同期システムの動作を示す説明図であり、図7に示した構成図と共に用いて動作について説明する。
基準基地局2は、GPS基準クロックと自局のフレーム周期との誤差を検出して、誤差情報として制御局1に伝送する。制御局1は、その基準基地局2から伝送された誤差情報を従属基地局3a〜3nに伝送する。従属基地局3a〜3nは、それぞれGPS基準クロックと制御局1から伝送された誤差情報に応じて、基準基地局2のフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の基地局間同期システムは以上のように構成されているので、基準基地局2が故障した場合には、各従属基地局3a〜3nに誤差情報を伝送することができず、各従属基地局3a〜3n間においてフレーム周期を同期させることができなくなってしまう課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、基準基地局が故障しても、各基地局間でフレーム周期を同期させることができ、信頼性の高い基地局間同期システムを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る基地局間同期システムは、所定区間毎に設けられ、各々自局を示す識別子および自局のフレーム周期情報を伝送する複数の基地局と、予め複数の基地局の優先順位が記憶され、複数の基地局から伝送された識別子のうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定し、少なくともその基準基地局以外の基地局にその基準基地局から伝送されたフレーム周期情報を伝送する制御局と、基地局間のゾーン境界に設けられ、隣り合う2つの基地局から伝送された受信信号に応じて、それら受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、第2の誤差情報としてそれら隣り合う2つの基地局のうちの少なくともいずれか一方に伝送する受信機とを備え、複数の基地局は、電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、制御局から伝送されたフレーム周期情報に応じて基準基地局のフレーム周期に同期するように大まかに自局のフレーム周期を調整し、その後、受信機から伝送された第2の誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整するようにしたものである。
【0007】
この発明に係る基地局間同期システムは、所定区間毎に設けられ、各々自局を示す識別子およびGPS基準クロックと自局のフレーム周期との第1の誤差情報を伝送する複数の基地局と、予め複数の基地局の優先順位が記憶され、複数の基地局から伝送された識別子のうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定し、少なくともその基準基地局以外の基地局にその基準基地局から伝送された第1の誤差情報を伝送する制御局と、基地局間のゾーン境界に設けられ、隣り合う2つの基地局から伝送された受信信号に応じて、それら受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、第2の誤差情報としてそれら隣り合う2つの基地局のうちの少なくともいずれか一方に伝送する受信機とを備え、複数の基地局は、電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、制御局から伝送された第1の誤差情報に応じて基準基地局のフレーム周期に同期するように大まかに自局のフレーム周期を調整し、その後、受信機から伝送された第2の誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による基地局間同期システムを示す構成図であり、図において、11a〜11nは所定区間毎に設けられ、各々自局を示すアドレス(識別子)および自局のフレーム周期情報を伝送する複数の基地局であり、これら複数の基地局11a〜11nは、後述する制御局12から伝送されたフレーム周期情報に応じて基準基地局のフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整するものである。
12は予め複数の基地局11a〜11nの優先順位が記憶され、複数の基地局11a〜11nから伝送されたアドレスのうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定し、複数の基地局11a〜11nにその基準基地局から伝送されたアドレスおよびフレーム周期情報を伝送する制御局である。
なお、同軸漏洩ケーブルによる無線通信に適用する場合には、複数の基地局11a〜11nから新幹線などの鉄道、あるいは高速道路などに沿って同軸漏洩ケーブルを布設し、車両とそれら同軸漏洩ケーブル間で無線通信するようにする。
【0009】
図2はこの発明の実施の形態1による制御局の詳細を示す構成図であり、図1における制御局12の詳細を示したものである。図において、13a〜13nは複数の基地局11a〜11nから伝送された自局を示すアドレスおよび自局のフレーム周期情報を受信する基地局信号受信部、14は複数の基地局11a〜11nの優先順位が記憶された優先順位記憶部、15は制御局12全体を制御すると共に、優先順位記憶部14に記憶された優先順位に基づいて、基地局信号受信部13a〜13nによって受信されたアドレスのうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定する制御部、16は制御部15によって制御され、複数の基地局11a〜11nにその基準基地局から受信されたアドレスおよびフレーム周期情報を送信する基地局信号送信部である。
【0010】
次に動作について説明する。
図3はこの発明の実施の形態1による基地局間同期システムの動作を示す説明図であり、図1および図2に示した構成図と共に用いて動作について説明する。
複数の基地局11a〜11nは、各々自局を示すアドレスおよび自局のフレーム周期情報を制御局12に伝送する。
図2に示した制御局12において、基地局信号受信部13a〜13nは、複数の基地局11a〜11nから伝送された自局を示すアドレスおよび自局のフレーム周期情報を受信する。制御部15は、優先順位記憶部14に記憶された優先順位に基づいて、基地局信号受信部13a〜13nによって受信されたアドレスのうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定する。この実施の形態1では基地局11aが最も優先順位が高く、基準基地局として決定されたものとする。そして、基地局信号送信部16は、制御部15による制御により、その基準基地局として決定された基地局11aから受信されたアドレスおよびフレーム周期情報を複数の基地局11a〜11nに送信する。
複数の基地局11b〜11nは、制御局12から伝送されたアドレスおよびフレーム周期情報に応じて基準基地局である基地局11aのフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整する。
【0011】
ここで、基準基地局である基地局11aが故障した場合には、基地局11aから制御局12にアドレスおよびフレーム周期情報が伝送されなくなってしまう。そこで、制御局12においては、制御部15によって優先順位記憶部14に記憶された優先順位に基づいて、基地局信号受信部13b〜13nによって受信されたアドレスのうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定する。この実施の形態1では基地局11bが最も優先順位が高く、基準基地局として決定されたものとする。そして、基地局信号送信部16は、制御部15による制御により、その基準基地局として決定された基地局11bから受信されたアドレスおよびフレーム周期情報を複数の基地局11c〜11nに送信する。
複数の基地局11c〜11nは、制御局12から伝送されたアドレスおよびフレーム周期情報に応じて基準基地局である基地局11bのフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整する。
このように、基準基地局である基地局11aが故障した場合でも、制御局12では、アドレスを伝送してきた正常な基地局のうちの優先順位に従った基地局を新たな基準基地局として決定し、他の複数の基地局は、その新たな基準基地局のフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整するようにしたので、基準基地局が故障しても、各基地局間でフレーム周期を同期させることができ、信頼性の高い基地局間同期システムを得ることができる。
【0012】
なお、上記実施の形態1の構成において、複数の基地局11a〜11nにGPS基準クロックの受信装置を設け、複数の基地局11a〜11nにおいて、各々自局を示すアドレスおよびGPS基準クロックと自局のフレーム周期との誤差情報(第1の誤差情報)を制御局12に伝送し、制御局12において、受信されたアドレスのうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定し、その基準基地局として決定された基地局11aから受信されたアドレスおよび誤差情報を複数の基地局11a〜11nに送信し、さらに、複数の基地局11b〜11nにおいて、GPS基準クロックと制御局12から伝送されたアドレスおよび誤差情報に応じて基準基地局である基地局11aのフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整するようにしても良く、同様な効果が得られる。
【0013】
また、上記実施の形態1では、制御局12から全ての基地局11a〜11nに、基準基地局として決定された基地局11aから受信されたアドレスおよびフレーム周期情報を送信したが、制御局12から基準基地局として決定された基地局11aを除く基地局11b〜11nにフレーム周期情報のみを送信するようにしても良い。
【0014】
以上のように、この実施の形態1によれば、基準基地局である基地局11aが故障した場合でも、制御局12では、アドレスを伝送してきた正常な基地局のうちの優先順位に従った基地局を新たな基準基地局として決定し、他の複数の基地局は、その新たな基準基地局のフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整するようにしたので、基準基地局が故障しても、各基地局間でフレーム周期を同期させることができ、信頼性の高い基地局間同期システムを得ることができる。
【0015】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による基地局間同期システムを示す構成図であり、図において、20aは基地局21a,21b間のゾーン境界に設けられ、隣り合う2つの基地局21a,21bから伝送された受信信号に応じて、それら受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、誤差情報(第2の誤差情報)として基地局21bに伝送する基地局間同期監視部(受信機)であり、このように各基地局間、例えば、基地局21a,21b間、基地局21b,21c間、・・・、基地局21m,21n間のゾーン境界には、それぞれ誤差情報として基地局21b,21c,・・・,21nに伝送する基地局間同期監視部(受信機)20a〜20mが設けられている。
ここで、複数の基地局21a〜21nは、電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、制御局12から伝送されたフレーム周期情報に応じて基準基地局のフレーム周期に同期するように大まかに自局のフレーム周期を調整し、その後、基地局間同期監視部20a〜20mから伝送された誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整するようにしたものである。
その他の構成は、実施の形態1と同一であるので重複する説明を省略する。
【0016】
次に動作について説明する。
図5はこの発明の実施の形態2による基地局間同期システムの動作を示す説明図、図6は基地局の電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時の動作を示すフローチャートであり、図4に示した構成図と共に用いて動作について説明する。
実施の形態1と同様に、複数の基地局21a〜21nは、各々自局を示すアドレスおよび自局のフレーム周期情報を制御局12に伝送し、制御局12において、制御部15は、優先順位記憶部14に記憶された優先順位に基づいて、基地局信号受信部13a〜13nによって受信されたアドレスのうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定する。この実施の形態2においては基地局21aが最も優先順位が高く、基準基地局として決定されたものとする。そして、基地局信号送信部16は、制御部15による制御により、その基準基地局として決定された基地局21aから受信されたアドレスおよびフレーム周期情報を複数の基地局21a〜21nに送信する。
複数の基地局21b〜21nは、制御局12から伝送されたアドレスおよびフレーム周期情報に応じて基準基地局である基地局21aのフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整する。
【0017】
また、基地局21a,21b間のゾーン境界に設けられた基地局間同期監視部20aは、隣り合う2つの基地局21a,21bから伝送された受信信号に応じて、それら受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、誤差情報として基地局21bに伝送し、同様に基地局21b,21c間、・・・、基地局21m,21n間のゾーン境界に設けられた基地局間同期監視部20b〜20mは、それぞれ誤差情報として基地局21b〜21nに伝送する。
複数の基地局21a〜21nは、基地局間同期監視部20a〜20mから伝送された誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整する。
【0018】
ここで、複数の基地局21a〜21nのうちの基地局21bが故障を起こした後の障害復旧時等の初期同期引き込み時について図6に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず、基地局21bの電源を投入し(ST1)、初期設定を行う(ST2)。そして、制御局12から伝送されたフレーム周期情報を受信し(ST3)、そのフレーム周期情報に応じて基準基地局である基地局21aのフレーム周期に同期するように大まかに基地局21bのフレーム周期を調整する(ST4)。その後、基地局間同期監視部20aから伝送された誤差情報に応じてゾーン境界において基地局21a,21bから伝送された2つのフレーム周期が同期するように、基地局21bから伝送するフレーム周期を微調整する(ST5)。
このように、基地局21bのフレーム周期の誤差調整は、微少な誤差ずつしか調整することができず、大きな誤差がある場合には誤差調整に長時間かかってしまうが、基地局21bの電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、フレーム周期情報に応じて基地局21aのフレーム周期に同期するように大まかに基地局21bのフレーム周期を調整し、その後、基地局間同期監視部20aから伝送された誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、基地局21bから伝送するフレーム周期を微調整することにより、短時間で同期の引き込みができる。
【0019】
なお、この実施の形態2では、基地局21bの初期同期引き込み時について説明したが、基地局21a、21c〜21nの初期同期引き込み時についても同様の動作を行う。
また、基地局間同期監視部20a〜20mから基地局21b〜21nに誤差情報を伝送したが、基地局間同期監視部20a〜20mから基地局21a〜21mに誤差情報を伝送しても良く、さらに、基地局間同期監視部から隣り合う2つの基地局に誤差情報を伝送しても良い。
さらに、上記実施の形態1の構成において複数の基地局がフレーム周期情報を受信するものについて適用したが、上記実施の形態1の構成において、複数の基地局にGPS基準クロックの受信装置を設け、GPS基準クロックと誤差情報を受信するものについて適用しても良い。
【0020】
以上のように、この実施の形態2によれば、基地局21a〜21nの電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、制御局12から伝送されたフレーム周期情報または誤差情報に応じて基準基地局のフレーム周期に同期するように大まかに自局のフレーム周期を調整し、その後、基地局間同期監視部20a〜20mから伝送された誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整するようにしたので、短時間で同期の引き込みができる。
また、ゾーン境界に基地局間同期監視部20a〜20mを設け、受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、その検出した誤差情報を隣り合う2つの基地局に伝送することにより、基地局においては、隣り合う基地局とのゾーン境界におけるフレーム周期の誤差を認識することができると共に、ゾーン境界におけるフレーム周期の同期ずれを補正することができ、無線誤り率を改善することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、所定区間毎に設けられ、各々自局を示す識別子および自局のフレーム周期情報を伝送する複数の基地局と、予め複数の基地局の優先順位が記憶され、複数の基地局から伝送された識別子のうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定し、少なくともその基準基地局以外の基地局にその基準基地局から伝送されたフレーム周期情報を伝送する制御局と、基地局間のゾーン境界に設けられ、隣り合う2つの基地局から伝送された受信信号に応じて、それら受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、第2の誤差情報としてそれら隣り合う2つの基地局のうちの少なくともいずれか一方に伝送する受信機とを備え、複数の基地局は、電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、制御局から伝送されたフレーム周期情報に応じて基準基地局のフレーム周期に同期するように大まかに自局のフレーム周期を調整し、その後、受信機から伝送された第2の誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整するように構成したので、基準基地局が故障した場合でも、制御局では、識別子を伝送してきた正常な基地局のうちの優先順位に従った基地局を新たな基準基地局として決定し、他の複数の基地局は、その新たな基準基地局のフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整できるので、基準基地局が故障しても、各基地局間でフレーム周期を同期させることができ、信頼性の高い基地局間同期システムを得ることができる。
また、基地局のフレーム周期の誤差調整は、微少な誤差ずつしか調整することができず、大きな誤差がある場合には誤差調整に長時間かかってしまうが、基地局の電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、フレーム周期情報に応じて基準基地局のフレーム周期に同期するように大まかに自局のフレーム周期を調整し、その後、受信機から伝送された第2の誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整することにより、短時間で同期の引き込みができる。
さらに、ゾーン境界に受信機を設け、受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、その検出した第2の誤差情報を隣り合う2つの基地局に伝送することにより、基地局においては、隣り合う基地局とのゾーン境界におけるフレーム周期の誤差を認識することができると共に、ゾーン境界におけるフレーム周期の同期ずれを補正することができ、無線誤り率を改善することができる効果が得られる。
【0022】
また、この発明によれば、所定区間毎に設けられ、各々自局を示す識別子およびGPS基準クロックと自局のフレーム周期との第1の誤差情報を伝送する複数の基地局と、予め複数の基地局の優先順位が記憶され、複数の基地局から伝送された識別子のうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定し、少なくともその基準基地局以外の基地局にその基準基地局から伝送された第1の誤差情報を伝送する制御局と、基地局間のゾーン境界に設けられ、隣り合う2つの基地局から伝送された受信信号に応じて、それら受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、第2の誤差情報としてそれら隣り合う2つの基地局のうちの少なくともいずれか一方に伝送する受信機とを備え、複数の基地局は、電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、制御局から伝送された第1の誤差情報に応じて基準基地局のフレーム周期に同期するように大まかに自局のフレーム周期を調整し、その後、受信機から伝送された第2の誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整するように構成したので、基準基地局が故障した場合でも、制御局では、識別子を伝送してきた正常な基地局のうちの優先順位に従った基地局を新たな基準基地局として決定し、他の複数の基地局は、その新たな基準基地局のフレーム周期に同期するように自局のフレーム周期を調整できるので、基準基地局が故障しても、各基地局間でフレーム周期を同期させることができ、信頼性の高い基地局間同期システムを得ることができる。
また、基地局のフレーム周期の誤差調整は、微少な誤差ずつしか調整することができず、大きな誤差がある場合には誤差調整に長時間かかってしまうが、基地局の電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、第1の誤差情報に応じて基準基地局のフレーム周期に同期するように大まかに自局のフレーム周期を調整し、その後、受信機から伝送された第2の誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整することにより、短時間で同期の引き込みができる。
さらに、ゾーン境界に受信機を設け、受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、その検出した第2の誤差情報を隣り合う2つの基地局に伝送することにより、基地局においては、隣り合う基地局とのゾーン境界におけるフレーム周期の誤差を認識することができると共に、ゾーン境界におけるフレーム周期の同期ずれを補正することができ、無線誤り率を改善することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による基地局間同期システムを示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による制御局の詳細を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による基地局間同期システムの動作を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による基地局間同期システムを示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による基地局間同期システムの動作を示す説明図である。
【図6】 基地局の電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時の動作を示すフローチャートである。
【図7】 従来の基地局間同期システムを示す構成図である。
【図8】 従来の基地局間同期システムの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
11a〜11n,21a〜21n 基地局、12 制御局、13a〜13n 基地局信号受信部、14 優先順位記憶部、15 制御部、16 基地局信号送信部、20a〜20m 基地局間同期監視部(受信機)。
Claims (2)
- 所定区間毎に設けられ、各々自局を示す識別子および自局のフレーム周期情報を伝送する複数の基地局と、予め上記複数の基地局の優先順位が記憶され、上記複数の基地局から伝送された識別子のうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定し、少なくともその基準基地局以外の基地局にその基準基地局から伝送されたフレーム周期情報を伝送する制御局と、上記基地局間のゾーン境界に設けられ、隣り合う2つの基地局から伝送された受信信号に応じて、それら受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、第2の誤差情報としてそれら隣り合う2つの基地局のうちの少なくともいずれか一方に伝送する受信機とを備え、上記複数の基地局は、電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、上記制御局から伝送されたフレーム周期情報に応じて上記基準基地局のフレーム周期に同期するように大まかに自局のフレーム周期を調整し、その後、上記受信機から伝送された第2の誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整することを特徴とする基地局間同期システム。
- 所定区間毎に設けられ、各々自局を示す識別子およびGPS基準クロックと自局のフレーム周期との第1の誤差情報を伝送する複数の基地局と、予め上記複数の基地局の優先順位が記憶され、上記複数の基地局から伝送された識別子のうち最も優先順位の高い基地局を基準基地局として決定し、少なくともその基準基地局以外の基地局にその基準基地局から伝送された第1の誤差情報を伝送する制御局と、上記基地局間のゾーン境界に設けられ、隣り合う2つの基地局から伝送された受信信号に応じて、それら受信された2つのフレーム周期の誤差を検出し、第2の誤差情報としてそれら隣り合う2つの基地局のうちの少なくともいずれか一方に伝送する受信機とを備え、上記複数の基地局は、電源投入時または障害復旧時等の初期同期引き込み時に、上記制御局から伝送された第1の誤差情報に応じて上記基準基地局のフレーム周期に同期するように大まかに自局のフレーム周期を調整し、その後、上記受信機から伝送された第2の誤差情報に応じてゾーン境界において2つのフレーム周期が同期するように、伝送するフレーム周期を微調整することを特徴とする基地局間同期システム。
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