JP3761110B2

JP3761110B2 - Artificial grass

Info

Publication number: JP3761110B2
Application number: JP16944796A
Authority: JP
Inventors: 孝福島; 秀昭川端
Original assignee: Diatex Co Ltd
Current assignee: Diatex Co Ltd
Priority date: 1996-06-28
Filing date: 1996-06-28
Publication date: 2006-03-29
Anticipated expiration: 2016-06-28
Also published as: JPH1018213A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天然芝生を人工的に表現する手段として開発された人工芝生に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、テニス、ゴルフ、ゲートボール、野球、サッカー等の練習場や競技場において人工芝生が多く採用されている。人工芝生は、ポリプロピレン又はポリエステル等から成る織物や不織布等にパイル用原糸をタフトし、芝生状の外観を醸し出すようにパイルを形成したもので、中には表面に砂を撒いて使用するものも存在する。従来のパイル用原糸には、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン等に耐候性の良い顔料や光安定剤を添加した材料から成る一軸延伸テープを所望の形状に割繊し撚り加工を施した糸、又は、同材料から成る異形断面のモノフィラメントを複数本撚り合わせた糸が用いられている。中でも、特にゴルフ練習場など地面の傾斜を利用してボールを回収することが求められる施設においては、ボールが転がり易いとされるループパイル状にタフトした人工芝生が主流となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ポリプロピレン製の細幅のフラットヤーンをパイルとして用いた人工芝生にあっては、日中の太陽光線や夜間の照明光線を反射するために、人工芝生の色調が認識できない他、打ったボールの行方が確認できなくなるという問題があり、一方反射の少ない異形断面のモノフィラメントをパイルとした人工芝生にあっては高価であるという問題があった。光線反射による弊害は、図２の如く先端がカットされているパイル４を形成した人工芝生では起こりにくいものの、この様な人工芝生では、パイルの高さが不揃いであったり、パイルが倒れたりしてボールが沈み易く、その結果ボールが転がり難いという別の弊害があり、逆に図１の様なループ状のパイル２を形成した人工芝生は、パイルの弾力性が高く、倒れにくくなる為、緩い傾斜にも好適に転がるものの、前記光線反射による弊害が顕著に現れる。しかも、ポリプロピレン製パイルの人工芝生は、耐熱性が比較的劣る為に、ボールの衝突による摩擦熱が原因でパイルの素材に配合されていた顔料が、樹脂とともに衝突したボールの表面へ付着しボールの見栄えが悪くなり易いという問題もあった。
【０００４】
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであって、ボールの転がりの良さはもとより、太陽光線や夜間の照明のいずれのもとであっても人工芝生の色調を鮮明に認識する事ができ、なお且つボールへの顔料の付着が少ない人工芝生の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明による人工芝生は、フラットヤーンや不織布等より構成された一次基布に、スプリットヤーンをループ状にタフトして成るパイルを形成した人工芝生において、粒径：２〜１１μｍの充填剤を０．６〜８重量部含有するポリアミドを主材とし、幹の幅を０．２〜１．０ｍｍ程度に設定したスプリットヤーンを、パイルとして用いたことを特徴とする
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による人工芝生の実施の形態を詳細に説明する。
この人工芝生は、フラットヤーンより構成された一次基布１に、ポリアミドを主材としたスプリットヤーン３を、ループ状にタフトしたものである。
【０００７】
パイル用原糸の主材たるポリアミドとしては、ナイロン６、ナイロン４・６、ナイロン６・６、ナイロン６・１０、ナイロン１１、ナイロン１２等の脂肪族ポリアミドが使用に適したものとして挙げられるが、中でも、スプリットヤーンの加工安定性や製造コストの点でナイロン６とナイロン６・６が好ましい。
【０００８】
又、該ポリアミドに配合しスプリットヤーンの表面に梨地様を形成する為の充填剤としては、酸化珪素、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、クレー、マイカ、ゼオライト、ガラス、水酸化アルミニウムなどの無機充填剤や、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂などの熱硬化反応されて成る微粒子、或いはポリエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンサルファイドなどの高い熱変形温度を有する熱可塑性樹脂の微粒子などが挙げられる。
【０００９】
前記ポリアミドと充填剤の配合割合は、ポリアミド１００重量部に対して充填剤０．６〜８重量部が適当であり、その他必要に応じて熱安定剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、抗菌剤、顔料、及びこれらの分散剤等を添加する。梨地様を確実に得るについては、充填剤の配合量を０．８重量部以上とするのが好ましい。この様に配合されたパイルの素材は、単なる混合物として用いても良いし、公知手段を用いて配合作成して成るいわゆるマスターバッチとして用いても良い。
【００１０】
これら充填剤は、粒径を２〜１１μｍとして用いるのが適当であるが、添加量を適切に調整すれば粒径：２μｍ未満の充填剤や１１μｍより大きい範囲で鮮明な色調を得ることも可能である。１μｍ以下の充填剤を用いることも可能であるが、粒子が小さい分だけ必然的に添加すべき量も多くなりコスト面で不利となる。一方、粒径が１２μｍを超えた充填剤を使用しても、スプリットヤーンの表面を梨地様にすることはできるものの、延伸加工時においてフラットヤーンが切れたり、延伸によるボイドの発生で好適な発色が阻害される結果となる。以上の如く充填剤は多種多様に存在し、適宜選択する事ができるが、無機充填剤を用いた方がより少量の添加にてスプリットヤーンの表面を梨地様にする事ができるのでコスト的に有利である。又、充填剤に於いても一般的に無機充填剤が価格面で有利である。
【００１１】
パイルの基となるパイル用原糸は、前記ポリアミドを主材とする混合組成物を２４０〜２９０℃で溶融押出し、冷却固化して肉厚が５０〜３００μｍのフィルムと成し、該フィルムを幅：４〜５０ｍｍのテープ状に切断し、約９０〜１５０℃で引取り方向に２．５〜７．０倍に延伸し、１００〜１５０℃で３〜１５％の弛緩熱処理を行い、更に針刃ロール等を通してスプリットヤーンを成形し、１０００〜４０００デニール、幹幅：０．２〜１．０ｍｍ程度、糸厚：３０〜７０μｍに設定する。
【００１２】
スプリットヤーン３の幹幅Ｄは、本発明による人工芝生の効果を得る為の重要な要素の一つである。０．２ｍｍという下限にあっては、専らスプリットヤーン３を得るにあたっての加工性を考慮したものであるが、１．０ｍｍという上限は、その値を超えることによる光線反射具合の高まりとパイル高の不揃い増加を考慮したものであり、該上限以下とすることによって、ボールの認識具合を高め、且つボールの良好な転がりを保つべく設定したものである。スプリットヤーン３には、図３の如く前記幹５の他に枝６が形成されるが、該枝幅ｄは、前記幹幅Ｄの１／２〜１／１０に設定すれば良い。
【００１３】
尚、前記工程におけるスプリット加工の前に、更にパイル面からの反射を抑えるべく、微細な凹凸を例えばフラットヤーンのなが手方向に沿って設けたり、該フラットヤーンの表面を、強度を落とさない程度に砥石等で擦ったりしても良く、より充填剤に要するコストを削減する為に、共押し出しダイスより押し出した３層以上の多層フィルムからフラットヤーンを形成することとし、その表裏面にあたる層にのみ充填剤を配合した構造としても良い。
【００１４】
上記パイル用原糸をパイル２として、一次基布１と呼ばれる織布又は不織布に１／８ゲージ等のタフティング機で６〜１２ステッチにタフトし、炭酸カルシウム等の無機充填剤を含有するスチレン・ブタジエンゴムラテックス等のバッキング材７を一次基布１の裏面から塗布（固形分：２００〜８００ｇ／平方メートル）することによりパイルと一次基布とを固着し、更に熱風循環式のオーブン等による１００〜１４０℃下の乾燥処理を施せば本発明による人工芝生を得ることができる。パイル２は、上記の如くパイル用原糸をそのまま利用しても良いが、例えばパイル用原糸に対し５〜５０回／メートル程度の撚り加工を施したものを利用しても良い。一次基布１は、縦糸に２５０〜１５００デニール、横糸に５００〜１５００デニールの、黒っぽい色、即ち光を反射し難い色に着色されたフラットヤーン、或いは更に表面が梨地様に加工されたフラットヤーンを用い、打込み本数が縦１３〜２４本／インチ幅、横１０〜２０本／インチ幅になるように平織、綾織等で織成したもの、及び黒っぽく着色された不織布等である。
【００１５】
【実施例】
先に記した組成上または構造上の条件を確認するにあたり、ポリアミドと充填剤の配合割合、或いは幹幅Ｄが異なるパイル用原糸と、プロピレン単独重合体より成るパイル用原糸を用いた人工芝生のサンプルを試作し、各サンプルについて、色調の鮮明さ、ボールの転がり及びボールへの着色、並びにスプリット加工前の光沢を測定した。以下、これらの測定に用いたサンプルの仕様、並びに測定装置及び測定方法を記すと共に、その測定結果を示す。
【００１６】
各サンプルは、素材として、ナイロン６と充填剤の混合組成物に緑色顔料を配合したものと、ナイロン６に充填剤を加えることなく緑色顔料を配合したもの、ポリプロピレンに充填剤を加えることなく緑色顔料を配合したものを設定し、それぞれを、６５ｍｍφの押し出し機とインフレーションダイを用いて２５０℃下フィルム状に溶融押し出しし、冷却固化してフィルムと成し、該フィルムをテープ状に裁断し、熱板延伸法により１１５℃下で引取方向に６．０倍に延伸し、次いで、１２５℃下、弛緩率８％で弛緩熱処理を施すことによって、１５００デニール、幅：３．５ｍｍ、厚さ：４０μｍのフラットヤーンに成形し、更に針刃ロールを通すことによってスプリットヤーン３としたものである。尚、これらスプリットヤーン３の枝幅ｄは幹幅Ｄの１／３程度に設定されている。
【００１７】
該スプリットヤーン３を、黒く着色されたポリプロピレン製フラットヤーンを縦２０本／インチ幅、横１３本／インチ幅で打ち込んだ平織の一次基布に１０ステッチとなる様ループ状にタフトし、炭酸カルシウム等の無機充填剤を含有するスチレン・ブタジエンゴムラテックスを、バッキング材７として５００ｇ／平方メートルで該一次基布１の裏面から塗布し、最後に、１１０℃の乾燥処理を施して本発明による人工芝生のサンプルとしたものである。
【００１８】
パイル２の色調の鮮明さは、晴天下の平坦地において、観察者の前方５０ｍの位置に水平面に対して５度傾いた傾斜面に４ｍ四方の試験片を敷設し、観察者による色調の認識具合の優劣を、○：色調を鮮明に認識できる，△：やや不鮮明である，×：認識不能の３段階で評価した。又、ボールの転がりは、図４の如く水平面に対して５度傾いた平坦な傾斜面を有するステンレス製の台８を使用し、その傾斜面上に幅５０ｃｍ、長さ１ｍのサンプル９を敷設し、該サンプル９上におけるボールの転がりを、良好に転がり落ちる，幾分抵抗を受けながら転がりおちる，途中で停止するの３段階で評価した。そして、ボールへの着色は、砂地の平坦面にサンプルを敷設し、当該サンプルに向かって成人男子５名がボールを力の限りぶつけた後のボールに対する着色を、着色なし、着色ありの２段階で評価した。一方、スプリット加工前の光沢は、表１に掲げたサンプルのいずれかと同じ配合にて幅：４０ｍｍ、厚さ：４０μｍの広幅のフラットヤーンを補助サンプルとして作成し、スガ試験機株式会社製の変角光沢計を用いて測定し、その結果を示した。ここでは、光沢度のパーセンテージが高いほど光沢度があることを示している。
【００１９】
これらの測定結果は、表１に示す通りであり、ボールの転がり及びボールへの着色にあっては、パイル用原糸の主材としてポリアミドを選択し、且つ該パイル用原糸をループ状にタフトしたパイルを形成することによって、該当するいずれのサンプルについても良好な結果が得られたので表からは割愛した。
【００２０】
【表１】

【００２１】
表１に掲げたサンプルを、平均粒径に基づき、２．０μｍ以下、３．０μｍ、４．０〜５．０μｍ、８．０〜８．６μｍ、１０．５μｍ、１２．０μｍ以上の６つのグループに分割し、各グループについて主材：ポリアミド１００重量部に対する適当な添加量の範囲を抽出すると、３．０μｍ及び４．０〜５．０μｍでは０．６〜８．０重量部、８．０〜８．６μｍでは０．６〜６．０或いは８．０重量部、１０．５μｍでは０．６〜９．０重量部程度と、０．６〜８．０重量部程度の範囲が各グループについて共通する適正範囲と推測できるが、平均粒径が２．０μｍ以下では、添加量が２．４重量部と高いものの、２．０μｍをはじめ更に粒径の小さい１．２μｍにおいても、好適な色調が得られている。又、粒径：１２．０μｍ以上のサンプルにあっては、０．６重量部という低配合量ですら発色不良が生じる事実を考慮すると、当該範囲を各グループ共通の適正値を定める指標として採用することには問題がある。
【００２２】
従って、１５００デニール、幅：３．５ｍｍ、厚さを：４０μｍのスプリットヤーンについては、ポリアミドに配合する充填剤の平均粒径を２〜１１μｍ程度に設定し且つその配合量を０．６〜８．０重量部に設定することが適当であるとすることができる。尚、無機充填剤を選択するについては、その種類による大きな差違は見られないので、複数の充填剤を混入し平均粒径を前記範囲内に設定しても所定の効果をえることができ、又、前記適正範囲は、スプリットヤーンの仕様（デニール、幅、厚さ）がパイル用原糸としての実用範囲内にあれば、前記仕様以外のものについても適用可能であるとも判断できる。更に、スプリットヤーンの幹幅にあっても、加工不良が見受けられる過度に幅狭とされる範囲と、テカリが発生する過度に幅広とされる範囲を除いた０．２〜１．０ｍｍ程度であれば前記範囲を適用することができると思われる。
【００２３】
【発明の効果】
本発明による人工芝生は以上の如く構成され、充填剤等を以てパイル用原糸の表面に微細な凹凸を形成し、且つ該パイル用原糸を所定幅の幹と枝を持ったスプリットヤーンとし、尚且つ一次基布を黒っぽく着色することによって、人工芝生の表面における光線反射が緩和され、ボールの行方を把握することが容易となる他、人工芝生の鮮やかな色調を認識することもできる。又、パイル糸の主材としてポリアミドを採用したことにより、該ポリアミドが本来有する耐熱性が効を奏し、パイル糸を着色すべく配合されていた顔料のボールへの付着が起こり難くなり、更に、人工芝生用原糸をループ状にタフトしたことにより、ほぼ均一なパイル高が確保され、緩い傾斜であってもボールが良好に転がる結果、ボールの回収が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による人工芝生の一例を示す断面図である。
【図２】従来の人工芝生の一例を示す断面図である。
【図３】補発明による人工芝生に用いるスプリットヤーンの形状を示す拡大図である。
【図４】耐摩耗性を測定に使用した実験装置の概略図である。
【符号の説明】
１一次基布、２パイル、３スプリットヤーン、５幹
Ｄ幅[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an artificial lawn developed as a means for artificially expressing a natural lawn.
[0002]
[Prior art]
In recent years, artificial lawns are often used in practice fields and stadiums such as tennis, golf, gateball, baseball, and soccer. Artificial lawn is made of tufted yarn for piles on woven or non-woven fabrics made of polypropylene or polyester, etc., and piles are formed to create a lawn-like appearance. Is also present. Conventional yarns for piles are made by splitting a uniaxially stretched tape made of a material with a weather-resistant pigment or light stabilizer added to polyvinylidene chloride, polyamide, polypropylene, high-density polyethylene, etc. into a desired shape and twisting Or a yarn obtained by twisting a plurality of monofilaments having different cross-sections made of the same material is used. In particular, in a facility that requires the collection of a ball by utilizing the inclination of the ground, such as a golf driving range, an artificial lawn tufted in a loop pile shape, which is considered to be easy for the ball to roll, is the mainstream.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in artificial grass using thin flat yarn made of polypropylene as a pile, it reflects the sun's rays during the day and the illumination light at night, so it cannot recognize the color of the artificial grass, and the ball hit However, there is a problem that it is expensive for an artificial lawn made of a monofilament having a modified cross section with little reflection and piled. The harmful effects of light reflection are unlikely to occur in an artificial lawn with a pile 4 with its tip cut as shown in FIG. 2, but in such an artificial lawn, the pile height is uneven or the pile falls down. The ball is easy to sink and as a result, the ball is difficult to roll. On the contrary, the artificial lawn with the loop-shaped pile 2 as shown in FIG. 1 has high pile elasticity and is difficult to fall down. Although it rolls favorably even with a gentle inclination, the adverse effects due to the reflection of light appear remarkably. Moreover, because the artificial grass made of polypropylene piles is relatively inferior in heat resistance, the pigment blended in the pile material due to the frictional heat caused by the collision of the ball adheres to the surface of the ball that collided with the resin. There was also a problem that it was easy to deteriorate.
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and recognizes not only the good rolling of the ball, but also the color of the artificial lawn clearly regardless of whether it is sunlight or night illumination. The purpose of the present invention is to provide an artificial lawn that can be applied to the ball and has little pigment adhesion to the ball.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The artificial lawn according to the present invention for solving the above-mentioned problems is an artificial lawn in which a pile formed by tufting a split yarn in a loop shape is formed on a primary base fabric made of flat yarn or nonwoven fabric. Diameter: A split yarn having a main width of polyamide containing 0.6 to 8 parts by weight of a filler of 2 to 11 μm and a trunk width of about 0.2 to 1.0 mm was used as a pile. [0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the artificial lawn according to the present invention will be described in detail.
This artificial lawn is obtained by tufting a split yarn 3 made mainly of polyamide into a loop shape on a primary base fabric 1 made of flat yarn.
[0007]
Examples of the polyamide as the main material of the pile yarn include aliphatic polyamides such as nylon 6, nylon 4,6, nylon 6,6, nylon 6,10, nylon 11, nylon 12, and the like. Among them, nylon 6 and nylon 6 · 6 are preferable from the viewpoint of processing stability of the split yarn and manufacturing cost.
[0008]
Further, as fillers for blending with the polyamide to form a satin texture on the surface of the split yarn, inorganic fillers such as silicon oxide, calcium carbonate, talc, kaolin, clay, mica, zeolite, glass, aluminum hydroxide, etc. High heat deformation temperature of fine particles formed by thermosetting reaction such as phenol resin, melamine resin, polyamideimide resin, unsaturated polyester resin, silicone resin, acrylic resin, or polyether ketone, polyether sulfone, polyphenylene sulfide, etc. Examples thereof include fine particles of thermoplastic resin.
[0009]
The blending ratio of the polyamide and the filler is suitably 0.6 to 8 parts by weight of the filler with respect to 100 parts by weight of the polyamide. In addition, a heat stabilizer, a light stabilizer, a lubricant, an antistatic agent, Antibacterial agents, pigments, and dispersants thereof are added. In order to reliably obtain a satin-like appearance, the blending amount of the filler is preferably 0.8 parts by weight or more. The pile material blended in this way may be used as a simple mixture, or may be used as a so-called master batch formed by blending using a known means.
[0010]
These fillers are suitably used with a particle size of 2 to 11 μm, but if the addition amount is appropriately adjusted, it is possible to obtain a clear particle color with a particle size of less than 2 μm or a range of more than 11 μm. It is. Although it is possible to use a filler having a size of 1 μm or less, the amount to be added inevitably increases as the particles are small, which is disadvantageous in terms of cost. On the other hand, the surface of the split yarn can be made into a satin finish even if a filler having a particle size exceeding 12 μm is used. Results in inhibition. As described above, there are a wide variety of fillers, and can be selected as appropriate. However, the use of inorganic fillers can make the surface of the split yarn more satin-like with a smaller amount of addition, so it is cost effective. It is advantageous. In addition, inorganic fillers are generally advantageous in terms of price.
[0011]
The pile yarn used as the basis of the pile is formed by melting and extruding the mixed composition mainly composed of the polyamide at 240 to 290 ° C., cooling and solidifying it into a film having a thickness of 50 to 300 μm, : Cut into a tape of 4 to 50 mm, stretched 2.5 to 7.0 times in the take-off direction at about 90 to 150 ° C., subjected to 3 to 15% relaxation heat treatment at 100 to 150 ° C., and further needle A split yarn is formed through a blade roll or the like, and set to 1000 to 4000 denier, trunk width: about 0.2 to 1.0 mm, and thread thickness: 30 to 70 μm.
[0012]
The trunk width D of the split yarn 3 is one of the important factors for obtaining the effect of the artificial lawn according to the present invention. In the lower limit of 0.2 mm, the workability in obtaining the split yarn 3 is exclusively taken into consideration, but the upper limit of 1.0 mm is an increase in the light reflection due to exceeding that value and the pile height. This is in consideration of uneven increase, and is set so as to increase the recognition degree of the ball and keep good rolling of the ball by setting it below the upper limit. As shown in FIG. 3, a branch 6 is formed in the split yarn 3 in addition to the trunk 5. The branch width d may be set to 1/2 to 1/10 of the trunk width D.
[0013]
In addition, before split processing in the above process, in order to further suppress reflection from the pile surface, for example, fine irregularities are not provided along the hand direction of the flat yarn, or the surface of the flat yarn is not reduced in strength. In order to reduce the cost required for the filler, a flat yarn is formed from a multilayer film of three or more layers extruded from a coextrusion die, and the layers corresponding to the front and back surfaces thereof may be rubbed with a grindstone or the like. It is good also as a structure which mix | blended only the filler.
[0014]
A styrene containing an inorganic filler such as calcium carbonate, using the pile yarn as a pile 2 and tufting into a woven or nonwoven fabric called a primary base fabric 1 with 6 to 12 stitches using a tufting machine such as 1/8 gauge. -A backing material 7 such as butadiene rubber latex is applied from the back surface of the primary base fabric 1 (solid content: 200 to 800 g / square meter) to fix the pile and the primary base fabric, and further, 100 by a hot air circulation oven or the like. An artificial lawn according to the present invention can be obtained by performing a drying treatment at ˜140 ° C. The pile 2 may use the pile yarn as it is as described above, but may use, for example, a yarn obtained by twisting the pile yarn about 5 to 50 times / meter. The primary base fabric 1 is a flat yarn with a warp yarn of 250 to 1500 denier and a weft yarn of 500 to 1500 denier, a blackish color, i.e., a color that hardly reflects light, or a flat yarn whose surface is processed into a satin texture. Woven with plain weaving, twill weaving, etc., and non-woven fabric colored blackish, etc. so that the number of driving is 13 to 24 per inch wide and 10 to 20 per inch wide.
[0015]
【Example】
In confirming the above-mentioned compositional or structural conditions, artificial yarns using pile yarns having different blending ratios or trunk widths D of polyamide and filler and pile yarns made of propylene homopolymer are used. A sample of a lawn was made, and for each sample, the clearness of the color tone, the rolling of the ball and the coloring of the ball, and the gloss before the split processing were measured. Hereinafter, the specifications of the samples used for these measurements, the measurement apparatus and the measurement method are described, and the measurement results are shown.
[0016]
Each sample consists of a mixture of nylon 6 and filler mixed with a green pigment, a mixture of nylon 6 with a green pigment added without filler, and green with no filler added to polypropylene. Set a blend of pigments, melt and extrude each into a film at 250 ° C. using a 65 mmφ extruder and an inflation die, cool and solidify into a film, cut the film into a tape, By stretching by 6.0 times in the take-off direction at 115 ° C. by hot plate stretching method, and then by subjecting to heat treatment at 125 ° C. with a relaxation rate of 8%, 1500 denier, width: 3.5 mm, thickness: The split yarn 3 was formed by forming into a 40 μm flat yarn and passing a needle blade roll. The branch width d of these split yarns 3 is set to about 1/3 of the trunk width D.
[0017]
The split yarn 3 is tufted in a loop shape to form 10 stitches on a plain weave primary base fabric in which black flat colored polypropylene yarn is driven at a length of 20 / inch width and a width of 13 / inch width to form calcium carbonate. A styrene-butadiene rubber latex containing an inorganic filler such as is applied from the back surface of the primary base fabric 1 as a backing material 7 at a rate of 500 g / square meter, and finally subjected to a drying treatment at 110 ° C. to produce an artificial lawn according to the present invention. This is a sample.
[0018]
The clearness of the color tone of the pile 2 is as follows. On a flat ground under fine weather, a test piece of 4 m square is laid on an inclined surface inclined 5 degrees with respect to the horizontal plane at a position 50 m ahead of the observer, and the color tone is recognized by the observer The superiority or inferiority of the condition was evaluated in three stages: ○: color tone can be clearly recognized, Δ: slightly blurred, ×: unrecognizable. For rolling the ball, as shown in FIG. 4, a stainless steel base 8 having a flat inclined surface inclined by 5 degrees with respect to a horizontal plane is used, and a sample 9 having a width of 50 cm and a length of 1 m is laid on the inclined surface. Then, the rolling of the ball on the sample 9 was evaluated in three stages: rolling down well, rolling down with some resistance, and stopping halfway. The ball is colored in two steps: laying a sample on a flat surface of sand and coloring the ball after five adult boys hit the ball as much as possible against the sample. It was evaluated with. On the other hand, for the gloss before split processing, a wide flat yarn having a width of 40 mm and a thickness of 40 μm was prepared as an auxiliary sample with the same composition as any of the samples listed in Table 1, and the gloss made by Suga Test Instruments Co., Ltd. Measurements were made using an angular gloss meter, and the results were shown. Here, the higher the gloss percentage, the higher the gloss.
[0019]
These measurement results are as shown in Table 1, and in rolling and coloring the balls, polyamide is selected as the main material of the pile yarn, and the pile yarn is looped. By forming a tufted pile, good results were obtained for any applicable sample, so it was omitted from the table.
[0020]
[Table 1]

[0021]
Based on the average particle size, the samples listed in Table 1 were divided into six samples of 2.0 μm or less, 3.0 μm, 4.0 to 5.0 μm, 8.0 to 8.6 μm, 10.5 μm, 12.0 μm or more. It is divided into groups, and when a range of an appropriate addition amount with respect to 100 parts by weight of the main material: polyamide is extracted for each group, 0.6 to 8.0 parts by weight and 8.0 to 3.0 μm and 4.0 to 5.0 μm, respectively. In the range of 0 to 8.6 μm, the range of 0.6 to 6.0 parts by weight or 10.5 μm is about 0.6 to 9.0 parts by weight, and the range of about 0.6 to 8.0 parts by weight. It can be inferred that the appropriate range is common to the group. However, when the average particle size is 2.0 μm or less, the addition amount is as high as 2.4 parts by weight, but it is suitable even at a particle size of 1.2 μm including 2.0 μm. Color tone is obtained. In addition, for samples with a particle size of 12.0 μm or more, considering the fact that poor coloring occurs even at a low blending amount of 0.6 parts by weight, this range is adopted as an index for determining an appropriate value common to each group. There is a problem with doing.
[0022]
Therefore, for a split yarn with 1500 denier, width: 3.5 mm, and thickness: 40 μm, the average particle size of the filler to be blended with the polyamide is set to about 2 to 11 μm and the blending amount is 0.6 to 8 It may be appropriate to set the weight to 0.0 parts by weight. As for the selection of the inorganic filler, since there is no great difference depending on the type, even if a plurality of fillers are mixed and the average particle diameter is set within the above range, a predetermined effect can be obtained. In addition, it can be determined that the appropriate range can be applied to the specification other than the specification as long as the split yarn specification (denier, width, thickness) is within a practical range as a pile yarn. Furthermore, even if it is in the trunk width of the split yarn, it is about 0.2 to 1.0 mm except for an excessively narrow range where processing defects are found and an excessively wide range where shine occurs. It seems that the above range can be applied if any.
[0023]
【The invention's effect】
The artificial lawn according to the present invention is configured as described above, and a fine unevenness is formed on the surface of the pile yarn with a filler or the like, and the pile yarn is a split yarn having a trunk and branches of a predetermined width, In addition, by coloring the primary base fabric blackish, light reflection on the surface of the artificial lawn is eased and it becomes easy to grasp the whereabouts of the ball, and the vivid color tone of the artificial lawn can also be recognized. In addition, by adopting polyamide as the main material of the pile yarn, the heat resistance inherent in the polyamide is effective, and the pigment compounded to color the pile yarn is less likely to adhere to the ball. By tufting the artificial turf yarn in a loop shape, a substantially uniform pile height is secured, and the ball rolls well even with a gentle slope, and the balls can be easily collected.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an example of an artificial lawn according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing an example of a conventional artificial lawn.
FIG. 3 is an enlarged view showing the shape of a split yarn used in the artificial lawn according to the supplementary invention.
FIG. 4 is a schematic view of an experimental apparatus used for measuring wear resistance.
[Explanation of symbols]
1 Primary fabric, 2 piles, 3 split yarns, 5 stem D width

Claims

In an artificial lawn in which a pile (2) formed by tufting a split yarn in a loop shape is formed on a primary base fabric (1), a polyamide containing 0.6 to 8 parts by weight of a filler having a particle size of 2 to 11 μm is mainly used. An artificial lawn characterized in that a split yarn (3) having a trunk (5) width (D) of about 0.2 to 1.0 mm is used as a pile (2).