JP3760884B2 - Optical disk device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスク装置、特に記録パワーの最適化に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CD−RやDVD−R等の記録可能光ディスクにデータを記録する際には、光ディスク毎の記録感度のバラツキを考慮し、光ディスクの所定領域に記録パワーを種々変化させてテストデータを記録し、該テストデータを再生してその再生品質を測定することで記録パワーを最適化している(OPC)。再生信号品質としては、ジッタやβ値、あるいはアシンメトリが用いられる。例えば、DVD−Rにおいては、アシンメトリは−5%〜15%であることが規格で定められている。なお、アシンメトリとは、再生RF信号の14T振幅中心に対して3T振幅中心がどの程度ずれているかを示すものである。
【0003】
図9には、AC結合した再生RF信号波形が示されており、DVD−Rでは3T〜11T及び14Tの信号が存在しているが14Tと3Tの信号のみが示されている。14Tの最大値I14Hと最小値I14L、3Tの最大値I3Hと最小値I3Lとすると、アシンメトリは以下の式で定義される。
【0004】
【数1】
アシンメトリ={(I14H+I14L)/2−(I3H+I3L)/2}/I14
なお、I14は14Tの振幅(I14H−I14L)である。3Tの振幅中心と14Tの振幅中心がずれていない場合にはアシンメトリ=0%となり、これは再生RF信号をAC結合した中心レベルと基準電圧Refレベルとが一致することを意味する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、OPC(Optimum Power Control)においてアシンメトリあるいはβを用いて記録パワーを最適化する方法では、その記録パワーでジッタがどのようになっているか不明である(ジッタが最小とは限らない)問題がある。逆に、ジッタが最小となるように記録パワーを最適化する方法では、アシンメトリが目標値に達していない場合もあり得る。
【0006】
したがって、OPCを行う際にはアシンメトリ測定回路及びジッタ測定回路を設けてアシンメトリとジッタを共に測定し、両者が最良値となる記録パワーに設定することが好適であるが、両測定回路を設けると装置構成が複雑化し、コストも増加してしまう。
【0007】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、簡易な構成でアシンメトリとジッタを共に満足できる記録パワーに調整することができる光ディスク装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、光ディスクにデータを記録する際の記録パワーを調整する光ディスク装置であって、前記光ディスクの所定領域にテストデータを記録する記録手段と、前記テストデータを再生する再生手段と、再生RF信号を2値化する2値化手段と、2値化信号のジッタを検出する検出手段と、前記ジッタ値に基づき前記記録パワーを調整する制御手段とを有し、前記2値化手段は、前記再生RF信号をしきい電圧で2値化する比較手段と、前記比較手段からの正相出力と逆相出力から基準電圧を作成する基準電圧作成手段と、前記基準電圧と前記逆相出力を比較するとともにその出力の一部を負帰還させて前記しきい電圧を生成するしきい電圧生成手段とを有し、前記制御手段は、前記しきい電圧手段での前記負帰還のゲインを変化させたときの前記検出手段でのジッタ変化に基づき前記記録パワーを調整することを特徴とする。
【0009】
前記しきい電圧生成手段は、差動増幅器(コンパレータ)を含み、前記差動増幅器の非反転入力端子に前記基準電圧が入力され、反転入力端子に前記逆相出力が入力され、前記負帰還の回路は抵抗及びコンデンサを並列接続してなる複数のゲイン調整回路が切替可能に接続して構成されることが好適である。
【0010】
前記制御手段は、前記ジッタ変化が最小となるように前記記録パワーを調整することが好適である。
【0011】
また、前記制御手段は、前記ゲインを変化させたときのジッタの総和が最小となるように前記記録パワーを調整することもできる。
【0012】
このように、本発明の光ディスク装置では、ジッタとアシンメトリを共に目標値に設定できる記録パワーを設定する際に、ジッタ測定手段とアシンメトリ測定手段を別個に設けるのではなく、ジッタ測定手段のみでジッタとアシンメトリを同時に評価する。すなわち、アシンメトリが0%の場合にはゲインを変化させても2値化のしきい電圧が変動せず2値化信号のデューティ比も変化しないためジッタも変化しないが、アシンメトリが0%以外の場合にはゲインを変化させると2値化のしきい電圧がゲインに応じて増減して2値化信号のデューティ比も変化する。したがって、アシンメトリが0%以外の場合にはゲインを変化させるとそれに応じてジッタも変化することとなるから、ジッタの絶対値のみならずジッタの変化を測定することで、ジッタとアシンメトリを共に評価することができる。
【0013】
本発明の光ディスク装置は、CD−RドライブやDVD−Rドライブ、あるいはこれらを含むコンボドライブに適用できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0015】
<第1実施形態>
<全体構成>
図1には、本実施形態に係る光ディスク装置の構成ブロック図が示されている。
【0016】
DVD−R等の光ディスク10は、図示しないスピンドルモータにより回転駆動される。
【0017】
ピックアップ(PU)12は、光ディスク10に対向配置され、光ディスク10の表面にレーザ光を照射するレーザダイオード(LD)を含む。レーザダイオードは、レーザダイオード駆動回路(LDD)32により駆動され、データを記録する際には記録パワーのレーザ光、再生時には再生パワーのレーザ光をそれぞれ照射する。記録パワーは後述の如くデータ記録に先立つOPCにより最適化される。また、ピックアップ12は光ディスク10から反射したレーザ光を電気信号に変換するフォトディテクタを有し、再生信号をサーボ検出部14及びRF検出部20に出力する。
【0018】
サーボ検出部14は、ピックアップ12からの信号に基づきトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号を生成してそれぞれトラッキング制御部16及びフォーカス制御部18に出力する。トラッキング制御部16は、トラッキングエラー信号に基づきピックアップ12を光ディスク10のトラック方向に駆動してオントラック状態とする。また、フォーカス制御部18はフォーカスエラー信号に基づきピックアップ12をフォーカス方向に駆動してオンフォーカス状態とする。4分割フォトディテクタの場合、半径方向に分割されたディテクタの差分からトラッキングエラー信号が生成され、4分割フォトディテクタの対角和の差分からフォーカスエラー信号が生成される。もちろん、他の方式も可能である。
【0019】
RF検出部20は、ピックアップ12からの信号を増幅して再生RF信号を生成し、フィルタリング、イコライジング(3T信号のブースト)して2値化部22に出力する。2値化部22では、入力信号をAC結合した後にしきい電圧を用いて2値化し、2値化信号をデコーダ24に出力する。また、OPC実行時には2値化部22は2値化信号をジッタ測定部26に出力する。2値化部22での2値化処理についてはさらに後述する。
【0020】
デコーダ24は、入力した2値化信号を復調してコントローラ30に出力する。復調は、図示しないPLL回路で2値化信号から同期クロック信号を生成することで実行される。コントローラ30に出力された復調データは図示しないコンピュータ等の上位装置に出力される。
【0021】
ジッタ測定部26は、OPC実行時に入力される2値化信号のジッタを測定してコントローラ30に出力する。ジッタは、2値化信号と同期クロック信号との位相差で測定される。
【0022】
コントローラ30は、サーボ検出部14やRF検出部20、2値化部22等の各部の動作を制御する。データ記録時には、上位装置から供給された記録データを符号化してLDD32を駆動し、設定された記録ストラテジでパワー変調しデータを記録する。また、コントローラ30は、データ記録に先立って光ディスク10の所定領域(PCAエリア)にテストデータを記録し、該テストデータを再生してそのジッタをジッタ測定部26から入力する。従来装置においては、単に記録パワーを種々変化させて得られた各記録パワー毎のジッタから最小ジッタが得られる記録パワーを最適記録パワーに設定しているが、本実施形態ではジッタとアシンメトリを両方満足すべく、コントローラ30は2値化部22でのしきい電圧ゲインを変化させ、ゲインを変化させたときのジッタ変化に基づいて最適記録パワーを設定する。本実施形態では、単にジッタ測定部26が存在するのみであり、アシンメトリ測定部が別途設けられていない点に注意されたい。
【0023】
<2値化部の構成>
図2には、図1における2値化部22の構成ブロック図が示されている。2値化部22は、入力RF信号を2値化するオペアンプ22a、基準電圧Refを作成して出力する基準電圧作成部22b、及びオペアンプ22aで入力RF信号を2値化する際のしきい電圧を作成して出力するしきい電圧作成部を含んで構成される。
【0024】
オペアンプ22aの非反転入力端子(+)にはAC結合されたRF信号が入力される。RF信号の中心レベルは基準電圧Refである。一方、オペアンプ22aの反転入力端子(−)にはしきい電圧生成部で生成されたしきい電圧が入力される。オペアンプ22aは、しきい電圧を用いてRF信号を2値化してその正相出力をデコーダ24に出力するとともに、OPC実行時にはジッタ測定部26に出力する。また、オペアンプ22aは正相出力及び逆相出力を基準電圧作成部22bに出力する。
【0025】
基準電圧作成部22bは、オペアンプ22aからの正相出力と逆相出力の中間レベルの信号を生成して基準電圧Refとして出力する。すなわち、基準電圧作成部22bでは、正相出力と逆相出力を加算してその半分を基準電圧Refとする。基準電圧Refはしきい電圧作成部に供給される。
【0026】
しきい電圧作成部は、オペアンプ22c及びオペアンプ22cの負帰還回路を構成する3つのローパスフィルタ22d1、22d2、22d3から構成される。3つのローパスフィルタ22d1、22d2、22d3をそれぞれ構成するR及びCの値は互いに異なっており、3つのローパスフィルタは切替スイッチSWで択一的に負帰還回路に接続される。切替スイッチSWはコントローラ30からの制御信号で切替制御される。
【0027】
オペアンプ22cの非反転入力端子(+)には基準電圧作成部22bで作成された基準電圧Refが供給される。また、オペアンプ22cの反転入力端子(−)にはオペアンプ22aからの逆相信号が入力される。さらに、オペアンプ22cの出力の一部は3つのローパスフィルタ22d1、22d2、22d3のいずれかを介して反転入力端子(−)に帰還される。ローパスフィルタで決定されるゲインによりしきい電圧が設定され、オペアンプ22aの反転入力端子(−)に供給される。
【0028】
従来の光ディスク装置においても、再生RF信号を2値化してデコーダ24あるいはジッタ測定部26に出力する2値化部は設けられており、例えば図3に示されるような構成である。なお、従来の2値化部は本実施形態の2値化部22とその構成が相違するが、説明の都合上同一の符号22を付している。本実施形態の2値化部22との相違は、しきい電圧生成部を構成するオペアンプ22cの負帰還ループを構成するローパスフィルタが1つだけ設けられており、所定の(単一の)ゲインで負帰還される点である。このゲインは、通常、入力RF信号の振幅に対し2値化信号の振幅が等しくなるように設定される。本実施形態の2値化部22は、図3に示された従来の2値化部に対し、しきい電圧生成部の負帰還ゲインを3段階に切り替え可能に構成されていると云うことができる。具体的には、ローパスフィルタ22d2で定まるゲインが通常のゲイン(0dB)であり、ローパスフィルタ22d1で定まるゲインは通常のゲインよりも大きなゲイン(40dB)、ローパスフィルタ22d3で定まるゲインは通常のゲインよりも小さいゲイン(−40dB)に設定される。
【0029】
<2値化動作>
以下、図4及び図5のタイミングチャートを用いて本実施形態における2値化部22の動作を説明する。
【0030】
<アシンメトリが0%の場合>
図4には、アシンメトリ=0%のRF信号が入力された場合の2値化部22におけるタイミングチャートが示されている。
【0031】
図4(a)はオペアンプ22aの非反転入力端子(+)に入力されるRF信号であり、アシンメトリ=0%であるから14Tの振幅中心と3Tの振幅中心は一致して基準電圧Refのレベルに等しい。このときのRF信号の振幅をpとする。
【0032】
図4(b)はオペアンプ22aからの正相信号である。RF信号の14Tの振幅中心と3Tの振幅中心は基準電圧Refに一致し、しきい電圧を基準電圧Refとすると、デューティ比50%の正相信号が出力される。正相信号の振幅をqとする。
【0033】
図4(c)はオペアンプ22aの逆相信号である。逆相信号も正相信号と同様にデューティ比50%の信号である。図4(d)は基準電圧生成部22bでの処理を示したものであり、正相信号と逆相信号を加算した信号の半分のレベルを基準電圧Refとする。すなわち、基準電圧Ref=q/2である。通常のゲインでは、既述したようにp=qとなるように調整されるから、基準電圧Ref=q/2=p/2である。この基準電圧Refがオペアンプ22cの非反転入力端子(+)に供給される。
【0034】
図4(e)はしきい電圧生成部の信号ある。オペアンプ22cの反転入力端子(−)にはオペアンプ22aからの逆相信号が入力される。オペアンプ22cの出力であるしきい電圧は、Refとローパスでフィルタリングされ負帰還されるレベルfとの差分をΔ(Δ=f−Ref)とすると、Ref+{Δ×(−k)}で与えられる。kはゲインである。この場合、逆相信号をローパスでフィルタリングした結果のDCレベルfは逆相信号のデューティ比が50%であることから基準電圧Refに等しく、したがって差分Δは0であってゲインkがどのような値であってもオペアンプ22cからは基準電圧Refがしきい電圧として出力される。
【0035】
このように、RF信号のアシンメトリが0%である場合には、しきい電圧生成部で生成されてオペアンプ22aにフィードバックされるしきい電圧は基準電圧Refに常に一致し、ローパスフィルタ22d1、22d2、22d3のいずれを用いてもしきい電圧は変化しない。したがって、しきい電圧生成部のゲインを大ゲイン、通常ゲイン、小ゲインと3段階に変化させても、オペアンプ22aからは常にデューティ比50%の2値化信号がジッタ測定部26に供給されることになり、ジッタ測定部26で測定されるジッタには変化が生じない(あるいは変化が生じたとしても僅かな量にすぎない)。
【0036】
<アシンメトリが0%以外の場合>
一方、図5にはアシンメトリが0%でない場合、例えばアシンメトリが0%より高い場合のタイミングチャートが示されている。記録パワーが適正パワーよりも過剰である場合、3Tデータは過剰記録となるため反射率が低下する。したがって、3Tの振幅中心のレベルは反射率の低い方にシフトする。
【0037】
図5(a)はオペアンプ22aの非反転入力端子(+)に入力されるRF信号である。アシンメトリが0%より高い場合、上述したように14Tの振幅中心よりも3Tの振幅中心が反射率の低い方にシフトするため両信号の振幅中心は一致しない。
【0038】
図5(b)はオペアンプ22aからの正相信号である。14T振幅中心と3T振幅中心とが異なるため、基準電圧Refを用いてオペアンプ22aで2値化してもデューティ比は50%とならず、具体的には3T側において+側のパルス幅が小さくなりデューティ比が50%より小さくなる。
【0039】
図5(c)はオペアンプ22aからの逆相信号である。逆相信号では、正相信号とは反転の関係にあるから3T側において+側のパルス幅が大きくなりデューティ比は50%より大きくなる。
【0040】
図5(d)は基準電圧作成部22bでの処理であり、正相信号と逆相信号を加算してその半分のレベルを基準電圧Refとして出力する。
【0041】
図5(e)はしきい電圧生成部での処理である。逆相信号は、図5(c)に示されるように3Tのデューティ比が50%よりも大きくなっており、ローパスでフィルリングした後のDCレベルfもRefよりΔだけ高くなる。オペアンプ22cから出力されるしきい電圧は、Ref+(Δ×(−k))となり、ゲインkに応じてしきい電圧が変動することとなる。すなわち、ゲインkを十分低くするとしきい電圧はRefに等しくなり、オペアンプ22aからの2値化信号のデューティ比は50%より小さいDs%となる。ゲインkを十分大きくすると、しきい電圧は低下し、オペアンプ22aからの2値化信号のデューティ比は50%に近づいていく。但し、デューティが50%となると差分Δが0となってフィードバックが働かずに安定しないので、結局、ゲインkが十分大きい場合にはデューティ比が50%より若干小さいDb%のところに落ち着くことになる。ゲインkを通常ゲインとすると、しきい電圧はゲインkが十分低い場合のRefレベルと、ゲインが十分大きい場合のレベルの中間レベルとなり、2値化信号のデューティ比Dmも両ゲインのデューティ比の間、すなわちDs<Dm<Db<50となる。
【0042】
このように、RF信号のアシンメトリが0%でない場合には、ゲインkを変化させるとしきい電圧が変化し、オペアンプ22aからの2値化信号のデューティ比が変化する。このことは、しきい電圧生成部のゲインを変化させた場合にジッタ測定部26で測定されるジッタに変化がある場合には、RF信号のアシンメトリが0%以外であると判定できることを意味する。コントローラ30は、このような原理に基づいてジッタ変化から間接的にRF信号のアシンメトリを測定する。
【0043】
なお、記録パワーが適正パワーよりも過小でアシンメトリが0%よりも小さい場合も同様であり、ゲインを変化させると2値化信号のデューティ比が変化することになる。この場合、オペアンプ22aからの逆相信号のデューティ比は50%より小さくなり、したがって逆相信号をローパスで積分して得られるDCレベルfはRefよりも小さくなって差分Δが生じる。ゲインkが十分小さいとしきい電圧はRefとなってオペアンプ22aからの2値化信号(正相信号)のデューティ比は50%より大きいDs’%となり、ゲインkが十分大きいとしきい電圧は上昇しデューティ比が50%より若干高いDb’%となり、通常ゲインの場合には両者の中間のゲインDm’となる。したがって、ゲインを変化させるとジッタが変化することになる。
【0044】
<全体処理>
図6には、以上の動作原理に基づく本実施形態の全体処理フローチャートが示されている。まず、光ディスク10をスピンドルモータに装着した後、光ディスク10の所定領域(コントロールデータゾーン)に記録されているディスク情報(ディスクの種類やメーカ名)を取得する(S101)。次に、光ディスク10のランドプリピット情報より基本ストラテジを取得する(S102)。ストラテジは、記録パルスの時間幅やパルス数を規定するものである。例えば、DVD−Rの場合、3Tはモノパルスで記録し、4T以上はマルチパルスで記録するが、モノパルスやマルチパルスの時間幅を設定する。
【0045】
ディスク情報及び基本ストラテジを取得した後、光ディスク10のPCAエリアに記録パワーを0.5mW毎に16段階に変化させて16フレームにテストデータを記録する(S103)。光ディスク10に基準記録パワーが設定されている場合、この基準記録パワーを中心に前後に16段階振ることも好適である。
【0046】
16フレームに渡ってテストデータを記録した後、該テストデータを再生して2値化部22で2値化する。このとき、各フレーム毎(つまり記録パワー毎)に再生されたRF信号に対し、それぞれしきい電圧生成部のゲインを40dB、0dB、−40dBに順次変化させて2値化する。2値化信号はジッタ測定部26に供給され、ジッタ測定部26では、各ゲイン毎にジッタを測定してコントローラ30に出力する(S104)。各フレーム毎(記録パワー毎)に3段階のゲインでジッタが測定されるから、コントローラ30には各記録パワー毎に3つのジッタが入力されることになる。
【0047】
コントローラ30では、各記録パワー毎の3つのジッタをメモリに記憶し、各記録パワー毎に3つのジッタの平均値を算出する。そして、その平均値が最小となる記録パワーを選択する(S105)。アシンメトリが0%の場合にはゲインを変化させてもジッタに変化はなく、各ジッタが小さければその平均値も小さい。
【0048】
アシンメトリが0%からずれた場合にはゲインを変化させるとジッタが変化し、あるゲインでジッタが小さくても他のゲインではジッタが増大してしまう。その変化はアシンメトリが0%からずれる程大きい。したがって、3つのジッタの平均値の最小値が得られる記録パワーを選択することで、ジッタも小さく、かつアシンメトリも0%(あるいは0%に近い)である最適記録パワーが得られる。このようにしてジッタ及びアシンメトリを考慮した最適記録パワーを設定した後、当該記録パワーでデータを記録する(S106)。
【0049】
表1には、記録パワーを9.0mW、10.0mW、11.0mW及び12.0mWと変化させた場合の各ゲインにおけるジッタが示されている。
【0050】
【表1】
記録パワー9.0mWの時のジッタ平均値は12.7%、記録パワー10.0mWの時のジッタ平均値は11.3%、記録パワー11.0mWの時のジッタ平均値は11.8%、記録パワー12.0mWの時のジッタ平均値は16.3%である。記録パワー10.0mWの時にジッタ平均値が最小となり、最適記録パワーは10mWであることがわかる。なお、表には各記録パワーにおいて別途測定したアシンメトリの値も併せて示されている。記録パワー9.0mWの時は−2%、記録パワー10.0mWの時は0%、記録パワー11.0mWの時は4%、記録パワー12.0mWの時は10%であり、確かに記録パワー10.0mWの時にアシンメトリが0%となっていることが確認できる。
【0051】
表において注目すべきは、ジッタの最小値が得られる記録パワーが必ずしも最適記録パワーではないことである。すなわち、表においてジッタの最小値は10.5%であり、これは記録パワー11.0mWで得られている。しかしながら、記録パワー11.0mWにおけるアシンメトリは4%であり、アシンメトリの観点からは最適記録パワーではない。このように、単にジッタが最小値となる記録パワーを最適記録パワーとするのではなく、ゲインを変化させた時のジッタの平均値が最も小さい記録パワーを選択することで、ジッタのみならずアシンメトリにも優れた記録パワーを選択できる。
【0052】
なお、ジッタの平均値が最小となる記録パワーを選択することで、ジッタも小さく、かつ、アシンメトリも0%に近い記録パワーを選択することが可能であるが、ジッタとアシンメトリのいずれを重視するかで記録パワーを選択する際のアルゴリズムを適宜変えることもできる。
【0053】
例えば、ジッタとアシンメトリを共に改善したいが特にジッタを改善したい場合には、3つのジッタの総和を算出し、総和が最小となる記録パワーを選択すればよい。表2には、記録パワーを変化させたときの他のジッタ変化が示されている。
【0054】
【表2】
この表からわかるように、記録パワー10.0mWではジッタは全て13%で変化がなく、アシンメトリの観点からは最適である。一方、記録パワー11mWではジッタに変化が生じているものの、それらの値は10mWの場合よりも小さい。ジッタの総和で比較すると、10mWの場合の39%に対し、11mWでは35%と最小である。したがって、ジッタを重視する観点からは、ジッタに変化がない10mWよりもジッタの絶対値が小さい11mWが最適記録パワーとなる。一方、ジッタ及びアシンメトリを共に改善したいが特にアシンメトリを重視したい場合には、総和では2番目に小さいもののジッタ変化がない10mWが最適記録パワーとなろう。
【0055】
ゲインを変化させたときのジッタの平均値と変化量、あるいはジッタの総和と分散に基づき、記録パワーを最適化することも好適である。総和(あるいは平均値)と分散(あるいは変化量)に基づいて記録パワーを最適化する場合、総和と分散を重み付けして得られる評価関数を定義し、ジッタとアシンメトリの優先度に応じてそれぞれの重みを変化させて記録パワーを評価することも好適である。
【0056】
ジッタの変化量あるいは分散は、アシンメトリが0%からずれる程大きくなるから、これを利用してアシンメトリを定量的に評価することも可能である。
【0057】
図7には、ゲインを変化させた時のジッタ値の変化がアシンメトリをパラメータとして示されている。図において、横軸はゲインであるり、縦軸はジッタである。アシンメトリ0%、5%、10%の場合が示されており、アシンメトリが0%から離れるほどゲイン変化に対するジッタ変化が増大し、特にゲインが小さい場合に顕著に増大する。これは、ゲインが小さいと2値化信号のデューティが50%から大きくずれるからである。したがって、特にゲインが小さい場合のジッタの変化量を測定し、あらかじめジッタ変化量とアシンメトリとの関係を実験的に求めてメモリに記憶しておけば、ジッタの変化量からアシンメトリを測定することができる。定量的に求めたアシンメトリの値は、例えばジッタを重視する場合でもどの程度までアシンメトリのずれを許容するかの指標に利用できる。
【0058】
なお、本実施形態においては、小ゲインとして−40dB、通常ゲインとして0dB、大ゲインとして40dBを用いているが、ゲインの設定はしきい電圧が十分変化するレベルであれば任意の値に設定することが可能である。また、ゲイン小、通常ゲイン、ゲイン大の3段階に変化させるのではなく、2段階(例えば通常ゲインと小ゲイン)、あるいは4段階以上にゲインを変化させてもよい。
【0059】
<第2実施形態>
上述した第1実施形態においてはジッタが小さく、かつアシンメトリも0%近傍となる記録パワーを最適記録パワーに設定しているが、DVD−Rの規格においてはアシンメトリ値は−5%〜15%と規定されている。アシンメトリ値としては0%が一般的には好ましいが、アシンメトリ値を規格の範囲内であって0%以外の所望の値に設定する必要がある場合もあり得る。このようにジッタを小さく抑えつつもアシンメトリを所望の値に設定したい場合にも、本発明は容易に対応できる。
【0060】
図8には、本実施形態に係る2値化部22の詳細構成ブロック図が示されている。図2と異なる点は、しきい電圧生成部からのしきい電圧がオペアンプ22aの反転入力端子(−)にフィードバックされると共に、オフセット信号生成部22eからオフセット信号が供給される点である。すなわち、オフセット信号が加算されたしきい電圧でRF信号が2値化される構成である。オフセット信号を加算することで2値化のしきい電圧を調整し、所望のアシンメトリ値において2値化信号のデューティ比が50%となるようにする。この状態においてゲインを変化させても、デューティ比は変化せずジッタも変化しない。一方、アシンメトリ値が当該所望の値以外であると、2値化信号のデューティ比が50%からずれ、ゲインに応じてしきい電圧が変動してジッタも変化する。
【0061】
したがって、例えばアシンメトリ=10%となるように記録パワーを調整したい場合、オフセット信号生成部22eからアシンメトリ値10%に対応するレベルのオフセット信号を出力し、ゲインを変化させたときにジッタの変化が最も小さい記録パワーを選択すればよい。もちろん、ジッタの平均値が最小となる記録パワーを選択することで、ジッタが良く、かつアシンメトリが所望の10%近傍の記録パワーが得られる。具体的には、入力RF信号の振幅をAとすると、14Tの振幅も同様にAであり、しきい電圧にオフセットレベルを加えると、そのときフィードバックが安定している状態はオペアンプ22aに入力されるしきい電圧(オフセットレベルが印加された後のしきい電圧)がRF信号の3T振幅中心にあるとき(デューティ比50%)である。AC結合後のRF信号の中心レベルRefは、実際には3T〜14Tの信号の振幅中心レベルを加算し、その総和で割ったものに等しいから、Refは14Tの振幅中心レベルと3T振幅中心レベルの中間にあるとして、オフセットレベル=3Tの振幅中心レベル−Refとなる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればジッタ測定手段とアシンメトリ測定手段を共に用いることなく、ジッタ測定手段のみでRF信号のアシンメトリ値を評価することが可能となり、これにより簡易な構成でジッタ及びアシンメトリが共に良好な最適記録パワーに設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の全体構成ブロック図である。
【図2】 2値化部の構成ブロック図である。
【図3】 従来の2値化部の構成ブロック図である。
【図4】 アシンメトリ0%時のタイミングチャートである。
【図5】 アシンメトリが0%より高い場合のタイミングチャートである。
【図6】 実施形態の処理フローチャートである。
【図7】 ゲインとジッタとの関係を示すグラフ図である。
【図8】 他の実施形態の2値化部の構成ブロック図である。
【図9】 アシンメトリ説明図である。
【符号の説明】
10 光ディスク、12 ピックアップ(PU)、14 サーボ検出部、16トラッキング制御部、18 フォーカス制御部、20 RF検出部、22 2値化部、24 デコーダ、26 ジッタ測定部、30 コントローラ、32 レーザダイオード駆動回路(LDD)。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical disc apparatus, and more particularly to optimization of recording power.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when recording data on a recordable optical disc such as a CD-R or DVD-R, taking into account variations in the recording sensitivity of each optical disc, test data can be changed by varying the recording power in a predetermined area of the optical disc. Recording power is optimized by recording, reproducing the test data, and measuring the reproduction quality (OPC). As the reproduction signal quality, jitter, β value, or asymmetry is used. For example, in DVD-R, the standard specifies that asymmetry is -5% to 15%. The asymmetry indicates how much the 3T amplitude center is deviated from the 14T amplitude center of the reproduction RF signal.
[0003]
FIG. 9 shows an AC-coupled reproduction RF signal waveform. In the DVD-R, 3T to 11T and 14T signals exist, but only 14T and 3T signals are shown. Maximum value of 14T14HAnd the
[0004]
[Expression 1]
Asymmetry = {(I14H+ I14L) / 2- (I3H+ I3L) / 2} / I14
I14Is the amplitude of 14T (I14H-I14L). When the amplitude center of 3T and the amplitude center of 14T are not deviated, asymmetry = 0%, which means that the center level obtained by AC coupling of the reproduction RF signal matches the reference voltage Ref level.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method of optimizing the recording power using asymmetry or β in OPC (Optimum Power Control), it is unclear how the jitter is caused by the recording power (the jitter is not necessarily the smallest). is there. On the contrary, in the method of optimizing the recording power so as to minimize the jitter, the asymmetry may not reach the target value.
[0006]
Therefore, when performing OPC, it is preferable to provide an asymmetry measurement circuit and a jitter measurement circuit to measure both asymmetry and jitter, and to set the recording power at which both values are the best, but both measurement circuits are provided. The apparatus configuration becomes complicated and the cost increases.
[0007]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and an object of the present invention is to provide an optical disc apparatus capable of adjusting recording power that can satisfy both asymmetry and jitter with a simple configuration.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides an optical disc apparatus for adjusting a recording power when data is recorded on an optical disc, a recording means for recording test data in a predetermined area of the optical disc, and the test data Reproducing means for reproducing, binarizing means for binarizing the reproduced RF signal, detecting means for detecting jitter of the binarized signal, and control means for adjusting the recording power based on the jitter value The binarization means includes: a comparison means for binarizing the reproduction RF signal with a threshold voltage; a reference voltage creation means for creating a reference voltage from a normal phase output and a reverse phase output from the comparison means; A threshold voltage generating means for comparing the reference voltage with the negative-phase output and negatively feeding back a part of the output to generate the threshold voltage; and the control means is the threshold voltage means. Negative And adjusting the recording power based on a jitter change in the detecting means when changing the gain of place.
[0009]
The threshold voltage generation means includes a differential amplifier (comparator), the reference voltage is input to a non-inverting input terminal of the differential amplifier, the negative-phase output is input to an inverting input terminal, and the negative feedback It is preferable that the circuit is configured by a plurality of gain adjustment circuits formed by connecting resistors and capacitors in parallel so as to be switchable.
[0010]
It is preferable that the control means adjusts the recording power so that the jitter change is minimized.
[0011]
In addition, the control means can adjust the recording power so that the total sum of jitters when the gain is changed is minimized.
[0012]
As described above, in the optical disc apparatus of the present invention, when setting the recording power capable of setting both the jitter and asymmetry to the target value, the jitter measuring means and the asymmetry measuring means are not provided separately, but the jitter measuring means alone is used. And asymmetry at the same time. That is, when the asymmetry is 0%, even if the gain is changed, the threshold voltage for binarization does not change and the duty ratio of the binarized signal does not change, so the jitter does not change, but the asymmetry is other than 0%. In this case, when the gain is changed, the threshold voltage for binarization increases or decreases according to the gain, and the duty ratio of the binarized signal also changes. Therefore, if the asymmetry is other than 0%, changing the gain causes the jitter to change accordingly. Therefore, by measuring not only the absolute value of jitter but also the change in jitter, both jitter and asymmetry are evaluated. can do.
[0013]
The optical disk apparatus of the present invention can be applied to a CD-R drive, a DVD-R drive, or a combo drive including these.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0015]
<First Embodiment>
<Overall configuration>
FIG. 1 is a block diagram showing the configuration of the optical disc apparatus according to this embodiment.
[0016]
An
[0017]
The pickup (PU) 12 is disposed so as to face the
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
<Configuration of binarization unit>
FIG. 2 shows a configuration block diagram of the
[0024]
An AC-coupled RF signal is input to the non-inverting input terminal (+) of the
[0025]
The reference
[0026]
The threshold voltage generation unit includes an
[0027]
The reference voltage Ref created by the reference
[0028]
The conventional optical disc apparatus is also provided with a binarizing unit that binarizes the reproduction RF signal and outputs the binarized RF signal to the
[0029]
<Binarization operation>
Hereinafter, the operation of the
[0030]
<When the asymmetry is 0%>
FIG. 4 shows a timing chart in the
[0031]
FIG. 4A shows an RF signal input to the non-inverting input terminal (+) of the
[0032]
FIG. 4B shows a positive phase signal from the
[0033]
FIG. 4C shows a reverse phase signal of the
[0034]
FIG. 4E shows a signal from the threshold voltage generator. The negative phase signal from the
[0035]
Thus, when the asymmetry of the RF signal is 0%, the threshold voltage generated by the threshold voltage generation unit and fed back to the
[0036]
<When asymmetry is other than 0%>
On the other hand, FIG. 5 shows a timing chart when the asymmetry is not 0%, for example, when the asymmetry is higher than 0%. When the recording power is excessive than the appropriate power, the 3T data is excessively recorded, and thus the reflectance decreases. Accordingly, the level of the 3T amplitude center shifts to the lower reflectance side.
[0037]
FIG. 5A shows an RF signal input to the non-inverting input terminal (+) of the
[0038]
FIG. 5B shows a positive phase signal from the
[0039]
FIG. 5C shows a reverse phase signal from the
[0040]
FIG. 5D shows a process in the reference
[0041]
FIG. 5E shows the processing in the threshold voltage generator. As shown in FIG. 5C, the negative phase signal has a duty ratio of 3T larger than 50%, and the DC level f after low-pass filling is also higher than Ref by Δ. The threshold voltage output from the
[0042]
As described above, when the asymmetry of the RF signal is not 0%, the threshold voltage changes when the gain k is changed, and the duty ratio of the binarized signal from the
[0043]
The same applies to the case where the recording power is less than the appropriate power and the asymmetry is less than 0%. When the gain is changed, the duty ratio of the binarized signal changes. In this case, the duty ratio of the negative phase signal from the
[0044]
<Overall processing>
FIG. 6 shows an overall process flowchart of the present embodiment based on the above operation principle. First, after the
[0045]
After obtaining the disc information and the basic strategy, the recording power is changed in 16 steps every 0.5 mW in the PCA area of the
[0046]
After recording the test data over 16 frames, the test data is reproduced and binarized by the
[0047]
The
[0048]
When the asymmetry deviates from 0%, the jitter changes when the gain is changed. Even if the jitter is small at a certain gain, the jitter increases at other gains. The change is so great that the asymmetry deviates from 0%. Therefore, by selecting the recording power that can obtain the minimum value of the average value of the three jitters, it is possible to obtain the optimum recording power with small jitter and asymmetry of 0% (or close to 0%). Thus, after setting the optimum recording power in consideration of jitter and asymmetry, data is recorded with the recording power (S106).
[0049]
Table 1 shows jitter at each gain when the recording power is changed to 9.0 mW, 10.0 mW, 11.0 mW, and 12.0 mW.
[0050]
[Table 1]
The average jitter value when the recording power is 9.0 mW is 12.7%, the average jitter value when the recording power is 10.0 mW, 11.3%, and the average jitter value when the recording power is 11.0 mW is 11.8%. The average jitter value when the recording power is 12.0 mW is 16.3%. It can be seen that the jitter average value is minimized when the recording power is 10.0 mW, and the optimum recording power is 10 mW. The table also shows asymmetry values measured separately at each recording power. When the recording power is 9.0 mW, it is -2%, when the recording power is 10.0 mW, 0%, when the recording power is 11.0 mW, 4%, and when the recording power is 12.0 mW, it is 10%. It can be confirmed that the asymmetry is 0% when the power is 10.0 mW.
[0051]
It should be noted in the table that the recording power at which the minimum value of jitter is obtained is not necessarily the optimum recording power. That is, in the table, the minimum value of jitter is 10.5%, which is obtained at a recording power of 11.0 mW. However, the asymmetry at a recording power of 11.0 mW is 4%, which is not the optimum recording power from the viewpoint of asymmetry. In this way, instead of simply setting the recording power at which the jitter is the minimum value as the optimum recording power, by selecting the recording power with the smallest average jitter value when the gain is changed, not only the jitter but also the asymmetry is selected. You can also select an excellent recording power.
[0052]
Note that by selecting a recording power that minimizes the average value of jitter, it is possible to select a recording power that is small in jitter and close to 0% asymmetry. However, emphasis is placed on either jitter or asymmetry. However, the algorithm for selecting the recording power can be changed as appropriate.
[0053]
For example, when it is desired to improve both jitter and asymmetry, but particularly to improve jitter, the sum of three jitters may be calculated and the recording power that minimizes the sum may be selected. Table 2 shows other jitter changes when the recording power is changed.
[0054]
[Table 2]
As can be seen from this table, the jitter is all 13% at a recording power of 10.0 mW, which is optimal from the viewpoint of asymmetry. On the other hand, the jitter is changed at a recording power of 11 mW, but these values are smaller than those at 10 mW. Comparing the total jitter, the minimum value is 35% at 11 mW compared with 39% at 10 mW. Therefore, from the viewpoint of emphasizing jitter, 11 mW where the absolute value of jitter is smaller than 10 mW where there is no change in jitter is the optimum recording power. On the other hand, when it is desired to improve both jitter and asymmetry, but particularly to place importance on asymmetry, the optimum recording power would be 10 mW which is the second smallest sum but has no jitter change.
[0055]
It is also preferable to optimize the recording power based on the average value and change amount of jitter when the gain is changed, or the total and dispersion of jitter. When optimizing the recording power based on the sum (or average value) and variance (or amount of change), define an evaluation function that is obtained by weighting the sum and variance. Depending on the priority of jitter and asymmetry, It is also preferable to evaluate the recording power by changing the weight.
[0056]
Since the variation or dispersion of jitter increases as the asymmetry deviates from 0%, it is also possible to quantitatively evaluate the asymmetry using this.
[0057]
FIG. 7 shows changes in the jitter value when the gain is changed using asymmetry as a parameter. In the figure, the horizontal axis is gain, and the vertical axis is jitter. The cases of
[0058]
In this embodiment, -40 dB is used as the small gain, 0 dB is used as the normal gain, and 40 dB is used as the large gain. However, the gain is set to an arbitrary value as long as the threshold voltage changes sufficiently. It is possible. In addition, the gain may be changed in two steps (for example, normal gain and small gain), or in four or more steps, instead of changing in three steps of small gain, normal gain, and large gain.
[0059]
Second Embodiment
In the first embodiment described above, the optimum recording power is set so that the jitter is small and the asymmetry is close to 0%. However, in the DVD-R standard, the asymmetry value is -5% to 15%. It is prescribed. Although 0% is generally preferable as the asymmetry value, it may be necessary to set the asymmetry value to a desired value other than 0% within the standard range. As described above, the present invention can easily cope with the case where it is desired to set the asymmetry to a desired value while suppressing jitter.
[0060]
FIG. 8 shows a detailed block diagram of the
[0061]
Therefore, for example, when it is desired to adjust the recording power so that asymmetry = 10%, an offset signal having a level corresponding to the
[0062]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to evaluate the asymmetry value of the RF signal by using only the jitter measuring means without using both the jitter measuring means and the asymmetry measuring means. It is possible to set the optimum recording power with good asymmetry.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration block diagram of an embodiment.
FIG. 2 is a configuration block diagram of a binarization unit.
FIG. 3 is a configuration block diagram of a conventional binarization unit.
FIG. 4 is a timing chart when the asymmetry is 0%.
FIG. 5 is a timing chart when the asymmetry is higher than 0%.
FIG. 6 is a processing flowchart of the embodiment.
FIG. 7 is a graph showing the relationship between gain and jitter.
FIG. 8 is a configuration block diagram of a binarization unit according to another embodiment.
FIG. 9 is an explanatory diagram of asymmetry.
[Explanation of symbols]
10 optical disc, 12 pickup (PU), 14 servo detection unit, 16 tracking control unit, 18 focus control unit, 20 RF detection unit, 22 binarization unit, 24 decoder, 26 jitter measurement unit, 30 controller, 32 laser diode drive Circuit (LDD).
Claims (4)
前記光ディスクの所定領域にテストデータを記録する記録手段と、
前記テストデータを再生する再生手段と、
再生RF信号を2値化する2値化手段と、
2値化信号のジッタを検出する検出手段と、
前記ジッタ値に基づき前記記録パワーを調整する制御手段と、
を有し、前記2値化手段は、
前記再生RF信号をしきい電圧で2値化する比較手段と、
前記比較手段からの正相出力と逆相出力から基準電圧を作成する基準電圧作成手段と、
前記基準電圧と前記逆相出力を比較するとともにその出力の一部を負帰還させて前記しきい電圧を生成するしきい電圧生成手段と、
を有し、前記制御手段は、前記しきい電圧手段での前記負帰還のゲインを変化させたときの前記検出手段でのジッタ変化に基づき前記記録パワーを調整することを特徴とする光ディスク装置。An optical disc apparatus for adjusting recording power when data is recorded on an optical disc,
Recording means for recording test data in a predetermined area of the optical disc;
Reproducing means for reproducing the test data;
Binarization means for binarizing the reproduction RF signal;
Detection means for detecting the jitter of the binarized signal;
Control means for adjusting the recording power based on the jitter value;
And the binarization means includes:
Comparing means for binarizing the reproduced RF signal with a threshold voltage;
A reference voltage creating means for creating a reference voltage from the positive phase output and the negative phase output from the comparison means;
Threshold voltage generating means for comparing the reference voltage with the negative-phase output and negatively feeding back a part of the output to generate the threshold voltage;
And the control means adjusts the recording power based on a jitter change in the detection means when the gain of the negative feedback in the threshold voltage means is changed.
前記しきい電圧生成手段は、差動増幅器を含み、
前記差動増幅器の非反転入力端子に前記基準電圧が入力され、反転入力端子に前記逆相出力が入力され、前記負帰還の回路は抵抗及びコンデンサを並列接続してなる複数のゲイン調整回路が切替可能に接続して構成されることを特徴とする光ディスク装置。The apparatus of claim 1.
The threshold voltage generating means includes a differential amplifier,
The reference voltage is input to the non-inverting input terminal of the differential amplifier, the negative-phase output is input to the inverting input terminal, and the negative feedback circuit includes a plurality of gain adjustment circuits formed by connecting resistors and capacitors in parallel. An optical disc apparatus characterized by being connected in a switchable manner.
前記制御手段は、前記ジッタ変化が最小となるように前記記録パワーを調整することを特徴とする光ディスク装置。The apparatus according to claim 1,
The optical disk apparatus, wherein the control means adjusts the recording power so that the jitter change is minimized.
前記制御手段は、前記ゲインを変化させたときのジッタの総和が最小となるように前記記録パワーを調整することを特徴とする光ディスク装置。The apparatus according to claim 1,
The optical disc apparatus characterized in that the control means adjusts the recording power so that a total sum of jitters when the gain is changed is minimized.
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