JP3760664B2 - 筺体の積み重ね構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アダプター等の比較的小形の筺体を上下方向に積み重ねる筺体の積み重ね構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の筺体の積み重ね構造としては、筺体の上下面に嵌合用の凸条体と溝とがそれぞれ設けられ、2個の筺体を積み重ねるときに、下方の筺体の上面の凸条体と上方の筺体の下面の溝とを嵌合させることにより固定していた。また、他の筐体の積み重ね構造としては、2個の筺体を挟持するようにして保持する保持部材を備え、この保持部材自体の係合手段によって保持するかまたは保持部材を筺体にねじ止めすることによって固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の筺体の積み重ね構造のうち、前者においては、筺体を重ねずに1個で使用する場合には、筺体の上面に嵌合用の凸条体が露呈し、複数の筺体を重ねて使用する場合には、最上位の筺体の上面に凸条体が露呈するため、外観を損なうという問題があった。また、保持部材を用いる後者において、保持部材自体の係合手段で行う場合には、充分な固定強度が得られないという問題があり、ねじ止めで固定する場合には、ねじが露呈するため外観が損なわれるという問題があった。
【0004】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的は筺体を1個で使用する場合および複数個重ねて使用する場合であっても外観を損なうことなく、積み重ねた場合には固定強度を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載の発明は、互いの筺体の上面と底面とを対接させてこれら筺体を上下方向に積み重ねる筺体の積み重ね構造において、前記筺体の底面の両側部に一対の凹部を設け、この凹部の前記筺体の側端側を開口させるとともに、この開口と直交する方向の互いに対向する両端部に凹部の底面との間に案内溝を形成する一対の鍔を設け、かつ凹部の底面にねじ穴を設け、前記筺体の高さと略同じ長さを有し両端に前記案内溝に係入される一対の折曲部が形成されるとともにこの折曲部に挿通孔が形成された保持部材を備え、この保持部材の各折曲部を上下方向に積み重ねた筺体の案内溝に係入させ、一方の折曲部の挿通孔に挿通させたねじを下方の筺体のねじ穴にねじ込むことにより、保持部材を介して両筺体を固定したものである。
したがって、保持部材の折曲部は筐体の上面側から露呈しない。また、保持部材の下方の折曲部は下方の筐体にねじによって固定され、下方の筐体に固定された一対の保持部材によって上方の筐体が固定される。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、積み重ねる前記筺体は共に同じ高さを有し、前記凹部を二対設けたものである。
したがって、2個の筐体を積み重ねて固定する場合には、一方の凹部に保持部材の折曲部を係入し、さらに他の1個の筐体を固定する場合には、他方の凹部に保持部材の折曲部を係入する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に基づいて説明する。図1(a)は本発明に係る筺体の積み重ね構造の外観を示す斜視図、同図(b)は同図(a)におけるI (b)部を底面側から視た拡大図、図2は図1(a)におけるII矢視図、図3は図1(a)におけるIII 矢視図である。図4は同じく平面図、図5は同じく底面図、図6は図2におけるVI-VI 線断面図であって、同図(a)は保持部材を組付ける前の状態を示し、同図(b)は組付けた状態を示す。
【0007】
図1(a)において、符号1A,1Bは筺体としてのアダプターであって、それぞれ開口を有するアッパーケース2とロアーケース3とからなり、これらアッパーケース2とロアーケース3の開口端面を対接するようにして両ケース2,3を合体させることによって形成されている。アッパーケース2には2個のモジュラ差込口4,4が設けられ、これらモジュラ差込口4,4の一方には、電話回線が接続され、他方には電話機のラインコードが接続される。すなわち、このアダプター1は、電話機から発信された電話番号のうち、特定の電話番号を識別することにより、自動的に特定の電話回線に接続するものであって、アダプター1A,1Bに対して、1台の電話機がそれぞれ接続可能になっている。
【0008】
ロアーケース3の底面の両側部には、二対の凹部5A,5B,5C,5Dが設けられ、同図(b)に示すように、この凹部5Aないし5Dには、ロアーケース3の側端側に開口6が設けられ、この開口6と直交する両側部には、一対の鍔7,7が対向するように突設されている。これら鍔7,7の表面は、ロアーケース3の底面の表面と同一面に形成され、これら鍔7,7と凹部5の底面との間には一対の案内溝8,8が、ロアーケース3の側端と直交する方向に延在するように形成され、凹部5の底面にはねじ穴9が設けられている。
【0009】
10A,10Bは側面視コ字状に形成された保持部材であって、金属製の薄板によって両端が直角に折曲され一対の折曲部11a,11bが形成され、これら折曲部11a,11bには挿通孔12,12がそれぞれ設けられている。この保持部材10A,10Bの幅lは、上述した凹部5Aないし5Dの幅Lよりもわずかに小さく形成され、全長hは、アダプター1A,1Bの高さHと略同じ長さに形成されている。13Aは保持部材10A,10Bを下方のアダプター1Bに固定するねじ、図5において、15はロアーケース3の底面に突設された載置用突起、16はロアーケース3の底面に貼着されたゴム足である。
【0010】
次に、このような構成の筺体の積み重ね構造における筐体の積み重ねの方法を説明する。
2台目の電話機をアダプターに接続させたい場合には、図1(a)において、アダプター1Bの上にアダプター1Aを載置する。これらアダプター1B,1Aの両側方から一対の保持部材10A,10Bの折曲部11a,11bを、同図(b)および図6(a)に示すように、アダプター1Aの凹部5Aとアダプター1Bの凹部5Aおよびアダプター1Aの凹部5Cとアダプター1Bの凹部5Cのそれぞれの開口6から案内溝8内に係入させる。図6(b)に示すように、案内溝8によって折曲部11a,11bが保持されることにより、左右一対の保持部材10A,10Bを介して一対のアダプター1B,1Aが仮固定される。しかるのち、下方のアダプター1Bの凹部5A,5Cに係入された折曲部11b,11bの挿通孔12,12にねじ13A,13Aを挿通させ、凹部5A,5Cのねじ穴9,9にねじ込むことにより、保持部材10A,10Bが下方のアダプター1Bに固定される。
【0011】
下方のアダプター1Bに固定された左右一対の保持部材10A,10Bによって上方のアダプター1Aが挟持されるので、これら両アダプター1A,1Bは、一対の保持部材10A,10Bによって固定される。このように、保持部材10A,10Bの折曲部11a,11bが係入される凹部5A,5Cをアダプター1A,1Bの底面に設けたので、図4に示すように、固定された上方のアダプター1Aの上面には、保持部材10A,10Bの折曲部11a,11aや凹部5A,5Cが露呈することがないので、外観を損なうようなことがない。また、ねじ13Aによって保持部材10A,10Bが下方のアダプター1Bに固定され、上方のアダプター1Aが左右一対の保持部材10A,10Bによって固定されるので、アダプター1A,1Bの固定が堅固となる。なお、本実施の形態では、両アダプター1A,1Bの固定をより確実にするために、一対の保持部材10A,10Bを図4および図5に示すように、対角線上に設けたが、左右対向するように設けてもよい。
【0012】
ここで、3個目のアダプター1Cを積み重ねる必要が生じた場合には、図2および図3に二点鎖線で示すように、アダプター1Bをアダプター1C上に載置する。アダプター1Bにおいて、保持部材10A,10Bの折曲部11a,11bが係入されていない凹部5B,5Dと、アダプター1Cの凹部5B,5D(共に図示せず)とに、二点鎖線で示す一対の保持部材10C,10Dの上下の折曲部11c,11d(折曲部11cは図示せず)を係入する。ねじ13B,13Bをアダプター1Cの下方側から保持部材10C,10Dの下方の折曲部11dの挿通孔(図示せず)に挿通させ、アダプター1Cの凹部5B,5Dのねじ穴に螺合させることにより、保持部材10C,10Dがアダプター1Cに固定され、同時にアダプター1Cが保持部材10C,10Dを介してアダプター1Bに固定される。このように、アダプター1A,1B,1Cの両側部に二対の凹部5Aないし5Dを設けたことにより、アダプター1A,1B,1Cを3個以上を容易に積み重ねることができ、使い勝手が向上する。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、複数の筺体を重ねて使用する場合の固定強度が向上するばかりか、筺体を1個または複数個で使用する場合に外観を損なうこともない。
【0014】
また、請求項2記載の発明によれば、3個以上の積み重ねにも対応でき、使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 同図(a)は本発明に係る筺体の積み重ね構造の外観を示す斜視図、同図(b)は同図(a)におけるI (b)部を底面側から視た拡大図である。
【図2】 図1(a)におけるII矢視図である。
【図3】 図1(a)におけるIII 矢視図である。
【図4】 本発明に係る筺体の積み重ね構造の平面図である。
【図5】 本発明に係る筺体の積み重ね構造の底面図である。
【図6】 図2におけるVI-VI 線断面図であって、同図(a)は保持部材を組付ける前の状態を示し、同図(b)は組付けた状態を示す。
【符号の説明】
1A,1B,1C…アダプター、2…アッパーケース、3…ロアーケース、5A,5B,5C,5D…凹部、6…開口、7…鍔、8…案内溝、9…ねじ穴、10A,10B,10C,10D…保持部材、11a,11b,11c,11d…折曲部、12…挿通孔、13A,13B…ねじ。
Claims (2)
- 互いの筺体の上面と底面とを対接させてこれら筺体を上下方向に積み重ねる筺体の積み重ね構造において、
前記筺体の底面の両側部に一対の凹部を設け、
この凹部の前記筺体の側端側を開口させるとともに、この開口と直交する方向の互いに対向する両端部に凹部の底面との間に案内溝を形成する一対の鍔を設け、かつ凹部の底面にねじ穴を設け、
前記筺体の高さと略同じ長さを有し両端に前記案内溝に係入される一対の折曲部が形成されるとともにこの折曲部に挿通孔が形成された保持部材を備え、
この保持部材の各折曲部を上下方向に積み重ねた筺体の案内溝に係入させ、一方の折曲部の挿通孔に挿通させたねじを下方の筺体のねじ穴にねじ込むことにより、保持部材を介して両筺体を固定した
ことを特徴とする筺体の積み重ね構造。 - 請求項1記載の筺体の積み重ね構造において、
積み重ねる前記筺体は共に同じ高さを有し、前記凹部を二対設けたことを特徴とする筺体の積み重ね構造。
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